JP2000336426A - 焼鈍用ヒータおよび焼鈍方法 - Google Patents
焼鈍用ヒータおよび焼鈍方法Info
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Abstract
領域を狭小化することができる焼鈍用ヒータおよび焼鈍
方法を提供すること。 【解決手段】 焼鈍対象部16を加熱する焼鈍用ヒータ
1であって、高耐熱性かつ高耐酸化性の発熱体3と、発
熱体3を内部に収容し、保温材から成ると共に発熱体3
から発せられる熱を焼鈍対象部へ向けて放射させるため
の開口部5oを有する保温ケース5と、を備える。
Description
れる焼鈍用ヒータおよび焼鈍方法に関し、特に、圧力容
器、熱交換器等の溶接部を局部焼鈍するのに適した焼鈍
用ヒータおよび焼鈍方法に関するものである。
除去するために、当該溶接部を焼鈍する技術が知られて
いる。図5に、かかる焼鈍技術の一例を示す。同図に示
すように、例えば平板101の溶接部102を局部焼鈍
する場合には、まず、赤外線を発するインフラヒータ1
03を溶接部102と対峙させ、次いで、インフラヒー
タ103の周囲を熱拡散防止用の複数の保温材104で
取り囲む。インフラヒータ103は、ニクロム線等の発
熱体にアルミナ等の電気絶縁用の碍子が装着されたもの
である。また、保温材104の内部には綿が詰め込まれ
ている。インフラヒータ103に電力を供給すると、発
熱体からの輻射熱によって溶接部102付近が約600
℃〜約700℃まで加熱される。そして、この温度で一
定時間保持した後に溶接部102を空冷することで、溶
接部102の歪みを除去することができる。
入孔111hが形成された管板111と挿入孔111h
に挿入される複数の伝熱管115との溶接部116を局
部焼鈍する場合には、複数枚のインフラヒータ103を
伝熱管115および溶接部116と対峙させ、各インフ
ラヒータ103の周囲に複数の保温材104を配置す
る。次いで、各インフラヒータ103に電力を供給する
と、上述のように、各発熱体からの輻射熱によって溶接
部116付近が約600℃〜約700℃まで加熱され
る。そして、この温度で一定時間保持した後に溶接部1
02を空冷することで、溶接部102の歪みを除去する
ことができる。
6に示した従来の焼鈍技術には、次のような問題があっ
た。すなわち、従来は、焼鈍作業を開始するにあたっ
て、インフラヒータ103を溶接部102に対峙させた
後に、インフラヒータ103を取り囲むように複数個の
保温材104を順次設置するという煩わしい作業が必要
であったため、焼鈍の準備を迅速に行うことができなか
った。
用いるインフラヒータ103では、単位面積当たりの熱
流束が一般的に40〜50kw/m2と小さいため、所
定の焼鈍温度まで昇温させると加熱領域が広範囲になる
傾向があった。加熱領域が広範囲に及ぶと、焼鈍の対象
部以外の箇所も必要以上に加熱することになってしま
う。このため、図6に示した管板111と伝熱管115
との溶接部116を焼鈍する技術等においては、管板1
11の熱膨張によって伝熱管115が変形してしまうお
それがあった。
のであり、焼鈍作業の準備を迅速に行えると共に、加熱
領域を狭小化することができる焼鈍用ヒータおよび焼鈍
方法を提供することを目的とする。
に、本発明は、焼鈍対象部を加熱する焼鈍用ヒータであ
って、高耐熱性かつ高耐酸化性の発熱体と、発熱体を内
部に収容し、保温材から成ると共に発熱体から発せられ
る熱を焼鈍対象部へ向けて放射させるための開口部を有
する保温ケースと、を備えることを特徴とする。
部を加熱するための熱を発する発熱体が、一体となった
保温ケースに収容されている。このため、保温ケースの
開口部を焼鈍対象部と対向させ、当該焼鈍対象部と発熱
体とを対峙させるだけで焼鈍準備が完了するので、複数
の保温材を発熱体の周囲に順次設置する場合と比較し
て、焼鈍の準備作業を迅速に行うことができる。また、
本発明で用いられる発熱体は高耐熱性かつ高耐酸化性で
あるため、従来のように耐熱性が低く酸化しやすいニク
ロム線を用いる場合と比較して当該発熱体をより高温に
することができ、単位面積当たりの熱流束が高められ
る。これにより、加熱領域が狭小化され、焼鈍の対象部
以外の箇所を必要以上に加熱する事態を防止することが
できる。
素、フェライト系合金、またはセラミックスから成るこ
とが好ましい。
保温ケースは、異なる保温材を内部から外部に向けて複
数重ねて形成されていることが好ましい。この場合、発
熱体から発せられる熱が保温ケースの外部に発散される
事態を抑制することができる。
タの保温ケースの開口部を焼鈍対象部に対向させた後
に、発熱体から熱を放出させて焼鈍対象部を加熱するこ
とを特徴とする。
開口部を焼鈍対象部に対向させ、当該焼鈍対象部と発熱
体とを対峙させるだけで焼鈍準備が完了するため、複数
の保温材を発熱体の周囲に順次設置する場合と比較し
て、焼鈍の準備作業を迅速に行うことができる。また、
本発明で用いられる焼鈍用ヒータの発熱体は高耐熱性か
つ高耐酸化性であるため、従来のように耐熱性が低く酸
化しやすいニクロム線を用いる場合と比較して当該発熱
体をより高温にすることができ、単位面積当たりの熱流
束が高められる。これにより、加熱領域が狭小化され、
焼鈍の対象部以外の箇所を必要以上に加熱する事態を防
止することができる。
部が、挿入孔を有する固定部材と挿入孔に挿入される管
との接合部である場合に、管の内部に芯部材を挿入した
後に、当該接合部の加熱を行うことが好ましい。
の影響で固定部材が熱膨張したとしても、管の内部には
芯部材が挿入されているため、熱膨張に伴う固定部材の
押圧力によって管が変形する事態を防止することができ
る。
鈍用ヒータを複数並べ、焼鈍対象部を加熱するようにし
てもよい。
することができ、また、保温ケースの開口部よりも広範
囲な焼鈍対象部を同時に加熱することができる。さら
に、焼鈍対象部が曲面上に位置する場合でも、この曲面
に沿って複数の焼鈍用ヒータを並べることで、焼鈍対象
部を均一に加熱することができる。
明に係る焼鈍用ヒータおよび焼鈍方法の好適な実施形態
について詳細に説明する。尚、同一要素には同一符号を
用いるものとし、重複する説明は省略する。
鈍用ヒータ1を示す断面図であり、図2は、図1のII-I
I方向の断面図である。本実施形態では、焼鈍用ヒータ
1は、熱交換器の局部焼鈍をするために用いられてい
る。焼鈍の対象は、複数の挿入孔11hが形成された管
板(固定部材)11と挿入孔11hに挿入される伝熱管
15とを結合する溶接部16であり、この溶接部16の
歪みを除去するために焼鈍が行われる。
化性の炭化ケイ素(SiC)から形成された複数の発熱
体3と、当該発熱体3を収容する保温ケース5と、から
構成されている。保温ケース5は、発熱体3からの熱を
溶接部16へ向けて放射させるための開口部5oを図1
中の下方に有し、耐火材から成る内ケース5aと、当該
内ケース5aを取り囲みレンガから成る外ケース5b
と、外ケース5bを取り囲む鋼製の外壁部5cと、から
一体的に構成されている。また、内ケース5a、外ケー
ス5b、および外壁部5cは、その側部と天井部とが各
々一体形成されている。なお、内ケース5a、外ケース
5b、および外壁部5cは、何れも保温ケース5の内部
を保温する役割を有している。
なし、平行に複数配列されている。また、各発熱体3
は、内ケース5aの下面から垂下する支持部材によって
支持され(図1参照)、図示しない電源より電力が供給
されると発熱するように構成されている。なお、本実施
形態では発熱体3を直管形状としたが、この他、保温ケ
ース5の形状や焼鈍対象部の形状に応じてU字状、リン
グ状などにすることができる。また、発熱体3の支持方
法は上述の方法に限られず、保温ケース5の側部に支持
用の孔を形成し、この孔に発熱体3の一部を挿入して支
持するようにしてもよい。さらに、焼鈍温度に応じて、
発熱体3の材質を、高耐熱性で且つ高耐酸化性のフェラ
イト系合金、セラミックスなどにすることができる。
る。同図に示すように、各伝熱管5には、ステンレス製
の芯金14が挿入されている。なお、伝熱管5の内壁面
と芯金14の外壁面との間には、隙間δが形成されてい
る。
焼鈍方法を説明する。溶接部16を焼鈍するには、ま
ず、開口部5oが溶接部16と対向するように焼鈍用ヒ
ータ1を管板11上に設置し、当該溶接部16と発熱体
3を対峙させる。このとき、保温ケース5の内ケース5
a、外ケース5b、および外壁部5cは一体となってお
り、さらに、発熱体3が内ケース5aと接続されている
ため、従来のように複数の保温材を発熱体の周囲に順次
設置する場合と比較して、焼鈍の準備作業を迅速に行う
ことができる。
後、図示しない電源より発熱体3に電力を供給する。す
ると、発熱体3からの輻射熱によって溶接部16が約6
00℃〜約700℃まで加熱される。そして、この温度
で一定時間保持した後に溶接部16を空冷し、焼鈍作業
が終了する。
高耐熱性かつ高耐酸化性の炭化ケイ素から形成されてい
るため、従来のように耐熱性が低く酸化しやすいニクロ
ム線を用いる場合と比較して当該発熱体3をより高温に
することができ、単位面積当たりの熱流束を約5〜10
倍にすることができる。これにより、加熱領域が狭小化
され、溶接部16以外の箇所を必要以上に加熱する事態
を防止することができる。このため、管板11の熱膨張
によって伝熱管15が変形するという事態が防止され
る。
ケース5b、および外壁部5cの三層構造となっている
ため、従来の綿を詰め込んだだけの保温材を用いる場合
よりも発熱体3の周囲の保温効果が高まり、エネルギ損
失・消費電力が減少し、熱効率を向上させることができ
る。
熱管15が押圧力を受けたとしても、各伝熱管15には
芯金14が挿入されているため、伝熱管15の過度の変
形を防止することができる。また、伝熱管5の内壁面と
芯金14の外壁面との間には隙間δが形成されているた
め、管板11および伝熱管15はある程度熱膨張するこ
とができ、管板11および伝熱管15に熱応力が発生す
る事態を防止することができる。
鈍用ヒータおよび焼鈍方法の第2実施形態を示す図であ
る。本実施形態は、第1実施形態のような平板状の管板
11上の溶接部16を焼鈍するのではなく、曲面を有す
る被加熱材21上で曲線状に延びる溶接部22を焼鈍す
るものである。また、本実施形態の焼鈍用ヒータ20の
構成は、第1実施形態の焼鈍用ヒータ1と略同様である
が、焼鈍用ヒータ1と比較して、その幅Wが小さくされ
ている。なお、焼鈍用ヒータ20の奥行Lは任意の長さ
に設定される。
ヒータ20を被加熱材21上に複数個並置する。これに
より、曲線状に広範囲にわたって延在する溶接部22を
同時に加熱することができる。このため、各発熱体3か
らの輻射熱が略均等に溶接部22へ照射され、溶接部2
2全体を均一に焼鈍することができる。また、幅Wが狭
小にされているため、保温ケース5の側部下端と被加熱
材21との間に隙間が殆ど形成されることなく、各焼鈍
用ヒータ20を被加熱材21の曲面に沿って配列するこ
とができる。このため、保温ケース5内の熱が外部に漏
れるのを抑制することができる。
用ヒータでは、焼鈍対象部を加熱するための熱を発する
発熱体が、一体となった保温ケースに収容されている。
このため、保温ケースの開口部を焼鈍対象部と対向さ
せ、当該焼鈍対象部と発熱体とを対峙させるだけで焼鈍
準備が完了するので、複数の保温材を発熱体の周囲に順
次設置する場合と比較して、焼鈍の準備作業を迅速に行
うことができる。また、本発明で用いられる発熱体は高
耐熱性かつ高耐酸化性であるため、従来のように耐熱性
が低く酸化しやすいニクロム線を用いる場合と比較して
当該発熱体をより高温にすることができ、単位面積当た
りの熱流束が高められる。これにより、加熱領域が狭小
化され、焼鈍の対象部以外の箇所を必要以上に加熱する
事態を防止することができる。
す断面図である。
である。
2実施形態を示す図である。
5b…外ケース、5c…外壁部、5…伝熱管、5a…内
ケース、5…保温ケース、11…管板(固定部材)、1
1h…挿入孔、14…芯金(芯部材)、15…伝熱管、
16,22…溶接部。
Claims (6)
- 【請求項1】 焼鈍対象部を加熱する焼鈍用ヒータであ
って、 高耐熱性かつ高耐酸化性の発熱体と、 前記発熱体を内部に収容し、保温材から成ると共に前記
発熱体から発せられる熱を前記焼鈍対象部へ向けて放射
させるための開口部を有する保温ケースと、を備えるこ
とを特徴とする焼鈍用ヒータ。 - 【請求項2】 前記発熱体は、炭化ケイ素、フェライト
系合金、またはセラミックスから成ることを特徴とする
請求項1記載の焼鈍用ヒータ。 - 【請求項3】 前記保温ケースは、異なる保温材を内部
から外部に向けて複数重ねて形成されていることを特徴
とする請求項1または請求項2記載の焼鈍用ヒータ。 - 【請求項4】 請求項1〜請求項3記載の焼鈍用ヒータ
のうち何れか一項に記載された焼鈍用ヒータを用いる焼
鈍方法であって、 前記保温ケースの前記開口部を前記焼鈍対象部に対向さ
せた後に、前記発熱体から熱を放出させて前記焼鈍対象
部を加熱することを特徴とする焼鈍方法。 - 【請求項5】 前記焼鈍対象部は、挿入孔を有する固定
部材と前記挿入孔に挿入される管との接合部であり、 前記管の内部に芯部材を挿入した後に、前記接合部の加
熱を行うことを特徴とする請求項4記載の焼鈍方法。 - 【請求項6】 前記焼鈍用ヒータを複数並べ、前記焼鈍
対象部を加熱することを特徴とする請求項4または請求
項5記載の焼鈍方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11144823A JP2000336426A (ja) | 1999-05-25 | 1999-05-25 | 焼鈍用ヒータおよび焼鈍方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11144823A JP2000336426A (ja) | 1999-05-25 | 1999-05-25 | 焼鈍用ヒータおよび焼鈍方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000336426A true JP2000336426A (ja) | 2000-12-05 |
Family
ID=15371295
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11144823A Pending JP2000336426A (ja) | 1999-05-25 | 1999-05-25 | 焼鈍用ヒータおよび焼鈍方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000336426A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN105112641A (zh) * | 2015-09-23 | 2015-12-02 | 天津惠蓬海洋工程有限公司 | 一种桩腿主舷管加热炉 |
-
1999
- 1999-05-25 JP JP11144823A patent/JP2000336426A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN105112641A (zh) * | 2015-09-23 | 2015-12-02 | 天津惠蓬海洋工程有限公司 | 一种桩腿主舷管加热炉 |
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