JP2000336638A - 流出物拡散防止フェンスおよびその展張方法 - Google Patents
流出物拡散防止フェンスおよびその展張方法Info
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A20/00—Water conservation; Efficient water supply; Efficient water use
- Y02A20/20—Controlling water pollution; Waste water treatment
- Y02A20/204—Keeping clear the surface of open water from oil spills
Landscapes
- Cleaning Or Clearing Of The Surface Of Open Water (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】フェンス本体のスカートのめくれ現象を防止す
るとともに、流出物の回収効率および回収作業性を向上
させることのできる流出物拡散防止フェンスおよびその
展張方法を提供する。 【解決手段】 浮力材または気体を封入可能な袋体を有
してなる可撓性のフェンス本体を、設置部分の流れの方
向に対し、上流側から下流側に傾斜をもって展張してな
る流出物拡散防止フェンス。 1‥フェンス本体、2‥浮力材、4‥展張索、6‥巻取
装置、θ’‥流れの方向に対する展張索の下流側への敷
設角度
るとともに、流出物の回収効率および回収作業性を向上
させることのできる流出物拡散防止フェンスおよびその
展張方法を提供する。 【解決手段】 浮力材または気体を封入可能な袋体を有
してなる可撓性のフェンス本体を、設置部分の流れの方
向に対し、上流側から下流側に傾斜をもって展張してな
る流出物拡散防止フェンス。 1‥フェンス本体、2‥浮力材、4‥展張索、6‥巻取
装置、θ’‥流れの方向に対する展張索の下流側への敷
設角度
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油やゴミ等の流出
物が河川や海上等に拡散することを防止するためのフェ
ンスに関するものであり、特に、フェンス寿命を延ば
し、流出物の回収性を向上させることのできる流出物拡
散防止フェンスに関するものである。
物が河川や海上等に拡散することを防止するためのフェ
ンスに関するものであり、特に、フェンス寿命を延ば
し、流出物の回収性を向上させることのできる流出物拡
散防止フェンスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】流出物拡散防止フェンスは、河川、港湾
その他の海上等において、油やゴミ等の汚染物質が流出
した場合に備え、汚染物質が川下や周辺海域に拡散する
ことを防止して所定の範囲内に止め、汚染物質の回収を
図ることを目的として使用されるものである。そして、
流出物拡散防止フェンスは、通常、河川の土手上や、岸
壁等に保管され、必要に応じて展張されるようになって
いる。
その他の海上等において、油やゴミ等の汚染物質が流出
した場合に備え、汚染物質が川下や周辺海域に拡散する
ことを防止して所定の範囲内に止め、汚染物質の回収を
図ることを目的として使用されるものである。そして、
流出物拡散防止フェンスは、通常、河川の土手上や、岸
壁等に保管され、必要に応じて展張されるようになって
いる。
【0003】ここで、従来の流出物拡散防止フェンス
は、流れに対して直角に展張されるのが常であり、流出
物は、河川等に浮かべたボートや、時には人が直接河川
に入る人海戦術によって回収されていた。また、流出物
をフェンスごと岸辺にたぐり寄せて回収する場合もあっ
た。
は、流れに対して直角に展張されるのが常であり、流出
物は、河川等に浮かべたボートや、時には人が直接河川
に入る人海戦術によって回収されていた。また、流出物
をフェンスごと岸辺にたぐり寄せて回収する場合もあっ
た。
【0004】しかしながら、展張する際流れに対して直
角に展張すると、フェンス本体に加わる張力が大きくな
り、流れが速い場合にはフェンス本体が損傷し易くなっ
て、寿命が短くなるという問題があった。また、フェン
ス本体の下部には、流出物がフェンスを通り越して拡散
してしまう事態を防止するためにスカートが設けられて
いるが、流れに対して直角に展張すると、スカートがめ
くれ易くなり、スカートが意味をなさなくなるおそれも
あった。さらに、フェンス本体は流れの中央部が最も下
流側となるように湾曲するので、流出物は中央部に集ま
ってしまい、回収作業が大変なものとなる。一方、流出
物をフェンスごとたぐり寄せて回収すると、たぐり寄せ
作業中に、特に油や薬剤等の流出物がフェンスを越えて
拡散してしまい、全て回収することが難しくなるという
問題を生じてしまう。
角に展張すると、フェンス本体に加わる張力が大きくな
り、流れが速い場合にはフェンス本体が損傷し易くなっ
て、寿命が短くなるという問題があった。また、フェン
ス本体の下部には、流出物がフェンスを通り越して拡散
してしまう事態を防止するためにスカートが設けられて
いるが、流れに対して直角に展張すると、スカートがめ
くれ易くなり、スカートが意味をなさなくなるおそれも
あった。さらに、フェンス本体は流れの中央部が最も下
流側となるように湾曲するので、流出物は中央部に集ま
ってしまい、回収作業が大変なものとなる。一方、流出
物をフェンスごとたぐり寄せて回収すると、たぐり寄せ
作業中に、特に油や薬剤等の流出物がフェンスを越えて
拡散してしまい、全て回収することが難しくなるという
問題を生じてしまう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、この
ような従来の流出物拡散防止フェンスを改良し、河川の
流れや潮流等が速くても、展張時においてフェンス本体
に加わる張力を緩和することができ、スカートのめくれ
現象を防止するとともに、流出物の回収効率および回収
作業性を向上させることのできる流出物拡散防止フェン
スおよびその展張方法を提供することを目的とするもの
である。
ような従来の流出物拡散防止フェンスを改良し、河川の
流れや潮流等が速くても、展張時においてフェンス本体
に加わる張力を緩和することができ、スカートのめくれ
現象を防止するとともに、流出物の回収効率および回収
作業性を向上させることのできる流出物拡散防止フェン
スおよびその展張方法を提供することを目的とするもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上の課題を
解決するためになされたものであって、その要旨は、浮
力材または気体を封入可能な袋体を有してなる可撓性の
フェンス本体を、設置部分の流れの方向に対し、上流側
から下流側に傾斜をもって展張してなる流出物拡散防止
フェンスであって、好ましくは、流れの方向に対するフ
ェンス本体の下流側への展張角度θを、110°≦θ≦
135°の範囲内とし、かつ、展張されたフェンス本体
の下流側の端部を、岸辺に設置した流出物集積ピットに
固定してなるものである。また、フェンス本体の一端を
岸辺に固定する固定装置と、フェンス本体の他端に接続
され、少なくともフェンス本体長以上の長さを有する展
張索と、対岸に設置された展張索の巻取装置とを有し、
展張索の巻取装置の設置位置を、フェンス本体の固定装
置よりも下流側としたものである。
解決するためになされたものであって、その要旨は、浮
力材または気体を封入可能な袋体を有してなる可撓性の
フェンス本体を、設置部分の流れの方向に対し、上流側
から下流側に傾斜をもって展張してなる流出物拡散防止
フェンスであって、好ましくは、流れの方向に対するフ
ェンス本体の下流側への展張角度θを、110°≦θ≦
135°の範囲内とし、かつ、展張されたフェンス本体
の下流側の端部を、岸辺に設置した流出物集積ピットに
固定してなるものである。また、フェンス本体の一端を
岸辺に固定する固定装置と、フェンス本体の他端に接続
され、少なくともフェンス本体長以上の長さを有する展
張索と、対岸に設置された展張索の巻取装置とを有し、
展張索の巻取装置の設置位置を、フェンス本体の固定装
置よりも下流側としたものである。
【0007】また、浮力材または気体を封入可能な袋体
を有してなる可撓性のフェンス本体の一端を岸辺に固定
しておき、フェンス本体の他端に接続された展張索を、
予めフェンス固定側の岸辺から対岸にかけての水底に設
置しておくとともに、対岸の下流側に設置された巻取装
置に接続し、巻取装置を作動させることによって、流れ
の方向に対し、上流側から下流側に傾斜をもってフェン
ス本体を展張する流出物拡散防止フェンスの展張方法に
係るものである。
を有してなる可撓性のフェンス本体の一端を岸辺に固定
しておき、フェンス本体の他端に接続された展張索を、
予めフェンス固定側の岸辺から対岸にかけての水底に設
置しておくとともに、対岸の下流側に設置された巻取装
置に接続し、巻取装置を作動させることによって、流れ
の方向に対し、上流側から下流側に傾斜をもってフェン
ス本体を展張する流出物拡散防止フェンスの展張方法に
係るものである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明において、流出物拡散防止
フェンスは、通常、河川や岸壁近くの保管庫に必要量、
すなわち、河川であれば、河川を斜めに横断して対岸に
まで達する量が保管される。また、フェンスの保管場所
は、油等の汚染物質の流出時においてその拡散を所定の
範囲内に止めるために予め決められた場所とされる。
フェンスは、通常、河川や岸壁近くの保管庫に必要量、
すなわち、河川であれば、河川を斜めに横断して対岸に
まで達する量が保管される。また、フェンスの保管場所
は、油等の汚染物質の流出時においてその拡散を所定の
範囲内に止めるために予め決められた場所とされる。
【0009】ここで、フェンス本体は、浮力材、また
は、気体を封入可能な袋体を有するものであって、川面
や海面上に浮かべることが可能となされ、かつ、波への
追従性と、巻き取りや折り畳みが可能なように、可撓性
を有するものである。そして、設置部分の流れの方向に
対し、上流側から下流側に傾斜をもって展張される。す
なわち、従来の流出物拡散防止フェンスに比べ、フェン
スの展張距離が長くはなるが、流れに対してフェンス本
体が傾斜している分だけ流体力が緩和され、フェンス本
体に過度の張力が作用することがなくなるのである。し
かも、スカートのめくれ現象が抑えられ、流出物、特に
油等の回収効率を向上させることができるという効果も
得られる。
は、気体を封入可能な袋体を有するものであって、川面
や海面上に浮かべることが可能となされ、かつ、波への
追従性と、巻き取りや折り畳みが可能なように、可撓性
を有するものである。そして、設置部分の流れの方向に
対し、上流側から下流側に傾斜をもって展張される。す
なわち、従来の流出物拡散防止フェンスに比べ、フェン
スの展張距離が長くはなるが、流れに対してフェンス本
体が傾斜している分だけ流体力が緩和され、フェンス本
体に過度の張力が作用することがなくなるのである。し
かも、スカートのめくれ現象が抑えられ、流出物、特に
油等の回収効率を向上させることができるという効果も
得られる。
【0010】なお、流れの方向に対するフェンス本体の
下流側への展張角度θは、110°≦θ≦135°とす
ることが好ましい。110°よりも展張角度θが小さい
と、90°で展張した従来のフェンスが、流れによって
湾曲した場合とほとんど変わらなくなるため、流体力の
緩和等の効果が得られない。一方、135°より展張角
度θを大きくしても、流体力の緩和効果に差が生じない
一方で、フェンス本体の必要長さが増大し、生産性、作
業性が悪化してしまう。
下流側への展張角度θは、110°≦θ≦135°とす
ることが好ましい。110°よりも展張角度θが小さい
と、90°で展張した従来のフェンスが、流れによって
湾曲した場合とほとんど変わらなくなるため、流体力の
緩和等の効果が得られない。一方、135°より展張角
度θを大きくしても、流体力の緩和効果に差が生じない
一方で、フェンス本体の必要長さが増大し、生産性、作
業性が悪化してしまう。
【0011】また、フェンス本体を上流側から下流側に
傾斜をもって展張することで、流出物がフェンス本体に
沿って流され、フェンス本体の下流側の端部に集まるよ
うになる。従って、岸辺から近い位置で流出物を回収す
ることができ、回収作業性を向上させることができる。
しかも、岸辺に流出物集積ピットを設置し、フェンス本
体の下流側の端部をピット内に固定すれば、流出物がピ
ット内に誘導されて回収が極めて容易となる。
傾斜をもって展張することで、流出物がフェンス本体に
沿って流され、フェンス本体の下流側の端部に集まるよ
うになる。従って、岸辺から近い位置で流出物を回収す
ることができ、回収作業性を向上させることができる。
しかも、岸辺に流出物集積ピットを設置し、フェンス本
体の下流側の端部をピット内に固定すれば、流出物がピ
ット内に誘導されて回収が極めて容易となる。
【0012】ところで、フェンス本体は、通常、岸辺の
保管庫内にあって、必要に応じて展張されるものであ
る。すなわち、フェンス本体の一端は、保管庫等に固定
装置を介して固定され、フェンス展張後の所定の張力に
耐えるようになっており、他端には、展張索が接続され
る。この展張索は、少なくともフェンス本体長以上の長
さ、すなわち、河川であれば、河川の水底に沿って斜め
に敷設しても対岸にまで達する長さを有しており、予
め、フェンス固定側の岸辺から対岸にかけての水底に設
置され、対岸の巻取装置に接続される。なお、巻取装置
は固定装置よりも下流側に設置される。
保管庫内にあって、必要に応じて展張されるものであ
る。すなわち、フェンス本体の一端は、保管庫等に固定
装置を介して固定され、フェンス展張後の所定の張力に
耐えるようになっており、他端には、展張索が接続され
る。この展張索は、少なくともフェンス本体長以上の長
さ、すなわち、河川であれば、河川の水底に沿って斜め
に敷設しても対岸にまで達する長さを有しており、予
め、フェンス固定側の岸辺から対岸にかけての水底に設
置され、対岸の巻取装置に接続される。なお、巻取装置
は固定装置よりも下流側に設置される。
【0013】従って、本発明においてフェンスを展張す
る場合には、油圧や電動等によって駆動する巻取装置を
作動させればよい。すなわち、巻取装置によって展張索
が巻き取られると、それに従ってフェンス本体が保管庫
から引き出され、川面や海面に浮きながら所定の角度で
対岸まで展張されるので、フェンスの必要時において容
易かつ迅速に展張でき、河川の流れや潮流等が速くて
も、簡単かつ確実に展張することができるのである。な
お、袋体に気体を封入することによって浮力を確保する
方式のフェンス本体を使用する場合には、フェンス本体
内に空気を挿入しつつフェンスを引き出しても、フェン
スが引き出された後に給気してフェンスを浮上させても
よい。
る場合には、油圧や電動等によって駆動する巻取装置を
作動させればよい。すなわち、巻取装置によって展張索
が巻き取られると、それに従ってフェンス本体が保管庫
から引き出され、川面や海面に浮きながら所定の角度で
対岸まで展張されるので、フェンスの必要時において容
易かつ迅速に展張でき、河川の流れや潮流等が速くて
も、簡単かつ確実に展張することができるのである。な
お、袋体に気体を封入することによって浮力を確保する
方式のフェンス本体を使用する場合には、フェンス本体
内に空気を挿入しつつフェンスを引き出しても、フェン
スが引き出された後に給気してフェンスを浮上させても
よい。
【0014】なお、フェンス本体としては、対候性、耐
油性に富んだポリエステル補強塩ビ引布の内部に、所定
の大きさであって、独立気泡の発泡スチロールからなる
浮力材を所定数取り付けたものを、耐水性のあるポリエ
ステル製のテンションベルトで補強して構成したもの
や、同じくポリエステル補強塩ビ引布でフロート用気室
およびスカートを構成するとともにポリエステル製のテ
ンションベルトで補強し気室内にブロワーで給気するこ
とにより浮力を確保するもの、さらには、ポリエステル
補強の板状ゴムの内部に非接着層を設けて気室とした構
成等、各種のものを使用することができる。
油性に富んだポリエステル補強塩ビ引布の内部に、所定
の大きさであって、独立気泡の発泡スチロールからなる
浮力材を所定数取り付けたものを、耐水性のあるポリエ
ステル製のテンションベルトで補強して構成したもの
や、同じくポリエステル補強塩ビ引布でフロート用気室
およびスカートを構成するとともにポリエステル製のテ
ンションベルトで補強し気室内にブロワーで給気するこ
とにより浮力を確保するもの、さらには、ポリエステル
補強の板状ゴムの内部に非接着層を設けて気室とした構
成等、各種のものを使用することができる。
【0015】また、固定装置および巻取装置としては、
油圧または電動の動力を有するドラム等が使用でき、フ
ェンス展張終了時および/またはフェンス回収終了時の
自動停止機構を設けることが好ましい。自動停止機構と
しては、展張索やフェンスの巻き取り量を検知して所定
量以上巻き取ると停止する機構や、展張等の終了を示す
マーカーを検知して停止する機構、展張索等に生じる張
力を検知して所定の張力以上になると停止する機構等を
採用することができる。さらに、展張索としては、水底
に沈むワイヤーまたはチェーン等を使用する。
油圧または電動の動力を有するドラム等が使用でき、フ
ェンス展張終了時および/またはフェンス回収終了時の
自動停止機構を設けることが好ましい。自動停止機構と
しては、展張索やフェンスの巻き取り量を検知して所定
量以上巻き取ると停止する機構や、展張等の終了を示す
マーカーを検知して停止する機構、展張索等に生じる張
力を検知して所定の張力以上になると停止する機構等を
採用することができる。さらに、展張索としては、水底
に沈むワイヤーまたはチェーン等を使用する。
【0016】
【実施例】以下、本発明の好ましい実施の形態を図面に
より説明する。図1は、本発明の流出物拡散防止フェン
スを河川に設置した場合の一実施例を示す図である。図
1において、フェンス本体1は、図2に拡大して示すよ
うに、独立気泡の発泡スチロールからなる浮力材2が所
定量取り付けられた、ポリエステル補強塩ビ引布からな
るものである。そして、フェンス本体1は、川岸の土手
上に折り畳まれて保管され、折り畳み下部側のフェンス
本体の端部1Aは、図示しない地中に設置されたアンカ
ー(固定装置)に固定されている。また、フェンス本体
の折り畳み上部側の端部1Bに、シャックル3を介して
ワイヤー4(展張索)が接続されるとともに、独立気泡
の発泡スチロールからなる補助浮力材5が取り付けられ
ている。
より説明する。図1は、本発明の流出物拡散防止フェン
スを河川に設置した場合の一実施例を示す図である。図
1において、フェンス本体1は、図2に拡大して示すよ
うに、独立気泡の発泡スチロールからなる浮力材2が所
定量取り付けられた、ポリエステル補強塩ビ引布からな
るものである。そして、フェンス本体1は、川岸の土手
上に折り畳まれて保管され、折り畳み下部側のフェンス
本体の端部1Aは、図示しない地中に設置されたアンカ
ー(固定装置)に固定されている。また、フェンス本体
の折り畳み上部側の端部1Bに、シャックル3を介して
ワイヤー4(展張索)が接続されるとともに、独立気泡
の発泡スチロールからなる補助浮力材5が取り付けられ
ている。
【0017】ワイヤー4は、フェンス本体1の端部1B
から土手の法面および川底に沿って対岸まで斜めに敷設
され、対岸の土手上であって、アンカー(固定装置)よ
りも下流側に設置された油圧動力付きドラム6(巻取装
置)に接続されている。従って、ドラム6を回転作動さ
せればワイヤー4が巻き取られ、フェンス本体1が川面
に斜めに引き出されて展張される。なお、フェンス本体
1が河川を横断すると同時にドラム6の回転は自動的に
停止し、フェンスの展張が終了する。
から土手の法面および川底に沿って対岸まで斜めに敷設
され、対岸の土手上であって、アンカー(固定装置)よ
りも下流側に設置された油圧動力付きドラム6(巻取装
置)に接続されている。従って、ドラム6を回転作動さ
せればワイヤー4が巻き取られ、フェンス本体1が川面
に斜めに引き出されて展張される。なお、フェンス本体
1が河川を横断すると同時にドラム6の回転は自動的に
停止し、フェンスの展張が終了する。
【0018】ここで、流れの方向に対するワイヤー4の
下流側への敷設角度θ’、すなわち流れの方向と、アン
カー(固定装置)と油圧動力付きドラム6(巻取装置)
とを結ぶ線とがなす角度は、120°となっている。従
って、フェンス本体1を展張すれば、流れの方向に対す
るフェンス本体1の下流側への展張角度θも120°と
なるのである。
下流側への敷設角度θ’、すなわち流れの方向と、アン
カー(固定装置)と油圧動力付きドラム6(巻取装置)
とを結ぶ線とがなす角度は、120°となっている。従
って、フェンス本体1を展張すれば、流れの方向に対す
るフェンス本体1の下流側への展張角度θも120°と
なるのである。
【0019】図3は、フェンス本体1の展張中または回
収中の状態を示す図である。図3において、フェンス本
体1の一端は、保管庫7内の油圧動力付きドラム8(回
収機構を有する固定装置)の軸心に固定され、展張時に
はワイヤー4によってドラム8が回転することでフェン
ス本体1が引き出され、回収時にはドラム8の反転作動
によってフェンス本体1がドラム8に巻き取られて回収
される。従って、図3に示す実施例では、フェンス本体
1の展張のみならず、自動的な回収をも可能となってい
る。
収中の状態を示す図である。図3において、フェンス本
体1の一端は、保管庫7内の油圧動力付きドラム8(回
収機構を有する固定装置)の軸心に固定され、展張時に
はワイヤー4によってドラム8が回転することでフェン
ス本体1が引き出され、回収時にはドラム8の反転作動
によってフェンス本体1がドラム8に巻き取られて回収
される。従って、図3に示す実施例では、フェンス本体
1の展張のみならず、自動的な回収をも可能となってい
る。
【0020】また、図3に示す実施例におけるフェンス
本体1は、ポリエステル補強塩ビ引布でフロート用気室
1Cおよびスカート1Dを構成し、気室1C内に給気す
ることで浮力を得る方式のものである。すなわち、ドラ
ム8に平板状で巻き取られたフェンス本体1は、展張時
にはワイヤー4の接続部側の端部から給気されて浮力を
確保しつつ引き出される。ここで、気室内の空気がドラ
ム8上のフェンス本体1にまで至り、引き出しに悪影響
を及ぼすことのないよう、押さえローラー9が取り付け
られている。また、回収時においては、押さえローラー
9によって気室内の空気が押し出され、ワイヤー4の接
続部側の端部から排気されつつ巻き取られる。従って、
ドラム8上においては、フェンス本体1が平板状に戻
り、巻き取りが容易になるのである。
本体1は、ポリエステル補強塩ビ引布でフロート用気室
1Cおよびスカート1Dを構成し、気室1C内に給気す
ることで浮力を得る方式のものである。すなわち、ドラ
ム8に平板状で巻き取られたフェンス本体1は、展張時
にはワイヤー4の接続部側の端部から給気されて浮力を
確保しつつ引き出される。ここで、気室内の空気がドラ
ム8上のフェンス本体1にまで至り、引き出しに悪影響
を及ぼすことのないよう、押さえローラー9が取り付け
られている。また、回収時においては、押さえローラー
9によって気室内の空気が押し出され、ワイヤー4の接
続部側の端部から排気されつつ巻き取られる。従って、
ドラム8上においては、フェンス本体1が平板状に戻
り、巻き取りが容易になるのである。
【0021】なお、図2に示す浮力材2付きのフェンス
本体1やその他の方式のフェンス本体であっても、図3
に示すドラム8によって巻き取り回収が可能となること
は勿論である。ここで、浮力材2付きのフェンス本体1
を使用した場合、給排気の必要がないので、給排気設備
および押さえローラー9は不要となるが、浮力材2の分
だけフェンス本体1が厚くなるので、ドラム8が大きく
なる。
本体1やその他の方式のフェンス本体であっても、図3
に示すドラム8によって巻き取り回収が可能となること
は勿論である。ここで、浮力材2付きのフェンス本体1
を使用した場合、給排気の必要がないので、給排気設備
および押さえローラー9は不要となるが、浮力材2の分
だけフェンス本体1が厚くなるので、ドラム8が大きく
なる。
【0022】図4は、フェンスの展張状態を示す上面図
である。ここで、図4(A)は従来のフェンスを示すも
のであり、フェンス本体21の展張角度θは90°であ
るが実際には矢印方向の流れによって、点線で示す形状
に湾曲して安定している。また、図4(B)は本発明の
フェンスを示すものであり、フェンス本体1の展張角度
θは120°であるが、点線で示す形状で安定する。さ
らに、図4(C)は、本発明におけるフェンス本体1
(展張角度θは120°)の下流側の端部を、岸辺に設
置した流出物集積ピット10に固定した例を示すもので
ある。図4(C)においては、ピット10の存在により
フェンス本体1の安定形状が変化しているとともに、流
出物11がピット10内に誘導され、集められている。
である。ここで、図4(A)は従来のフェンスを示すも
のであり、フェンス本体21の展張角度θは90°であ
るが実際には矢印方向の流れによって、点線で示す形状
に湾曲して安定している。また、図4(B)は本発明の
フェンスを示すものであり、フェンス本体1の展張角度
θは120°であるが、点線で示す形状で安定する。さ
らに、図4(C)は、本発明におけるフェンス本体1
(展張角度θは120°)の下流側の端部を、岸辺に設
置した流出物集積ピット10に固定した例を示すもので
ある。図4(C)においては、ピット10の存在により
フェンス本体1の安定形状が変化しているとともに、流
出物11がピット10内に誘導され、集められている。
【0023】
【発明の効果】本発明は、可撓性のフェンス本体を、設
置部分の流れの方向に対し、上流側から下流側に傾斜を
もって展張してなるものであるので、河川の流れや潮流
等が速くても、フェンス本体に加わる張力を緩和するこ
とができ、しかも、スカートのめくれ現象を抑えられる
とともに、流出物の回収効率および回収作業性を向上さ
せることができる。特に、岸辺に流出物集積ピットを設
置し、フェンス本体の下流側の端部をピット内に固定す
れば、流出物がピット内に誘導されて回収が極めて容易
となる。また、フェンス本体の自動的な展張、回収をも
可能とし、必要に応じて容易かつ迅速に展張および回収
を繰り返すことができるものである。
置部分の流れの方向に対し、上流側から下流側に傾斜を
もって展張してなるものであるので、河川の流れや潮流
等が速くても、フェンス本体に加わる張力を緩和するこ
とができ、しかも、スカートのめくれ現象を抑えられる
とともに、流出物の回収効率および回収作業性を向上さ
せることができる。特に、岸辺に流出物集積ピットを設
置し、フェンス本体の下流側の端部をピット内に固定す
れば、流出物がピット内に誘導されて回収が極めて容易
となる。また、フェンス本体の自動的な展張、回収をも
可能とし、必要に応じて容易かつ迅速に展張および回収
を繰り返すことができるものである。
【図1】図1は本発明の流出物拡散防止フェンスを示す
図である。
図である。
【図2】図2は浮力材を有するフェンス本体を示す拡大
図である。
図である。
【図3】図3は気体を封入可能な袋体を有するフェンス
本体の展張中または回収中の状態を示す図である。
本体の展張中または回収中の状態を示す図である。
【図4】図4はフェンスの展張状態を示す上面図であ
る。
る。
1‥フェンス本体 1A‥フェンス本体の固定側端部 1B‥フェンス本体の巻取側端部 1C‥フェンス本体の気室 1D‥フェンス本体のスカート 2‥浮力材 3‥シャックル 4‥展張索(ワイヤー) 5‥補助浮力材 6‥巻取装置(ドラム) 7‥保管庫 8‥固定装置(ドラム) 9‥押さえローラー 10‥流出物集積ピット 11‥流出物 21‥従来のフェンスにおけるフェンス本体 θ‥流れの方向に対するフェンス本体の下流側への展張
角度 θ’‥流れの方向に対する展張索(ワイヤー)の下流側
への敷設角度
角度 θ’‥流れの方向に対する展張索(ワイヤー)の下流側
への敷設角度
Claims (6)
- 【請求項1】 水面に展張して流出物の拡散を防止する
ためのフェンスであって、浮力材または気体を封入可能
な袋体を有してなる可撓性のフェンス本体を、設置部分
の流れの方向に対し、上流側から下流側に傾斜をもって
展張してなることを特徴とする流出物拡散防止フェン
ス。 - 【請求項2】 流れの方向に対するフェンス本体の下流
側への展張角度θを、110°≦θ≦135°としたこ
とを特徴とする請求項1に記載の流出物拡散防止フェン
ス。 - 【請求項3】 展張されたフェンス本体の下流側の端部
が、岸辺に設置された流出物集積ピットに固定されてい
ることを特徴とする請求項1または2に記載の流出物拡
散防止フェンス。 - 【請求項4】 フェンス本体の一端を岸辺に固定する固
定装置と、前記フェンス本体の他端に接続され、少なく
ともフェンス本体長以上の長さを有する展張索と、対岸
に設置された前記展張索の巻取装置とを有することを特
徴とする請求項1ないし3に記載の流出物拡散防止フェ
ンス。 - 【請求項5】 展張索の巻取装置の設置位置が、フェン
ス本体の固定装置よりも下流側とされていることを特徴
とする請求項4に記載の流出物拡散防止フェンス。 - 【請求項6】 浮力材または気体を封入可能な袋体を有
してなる可撓性のフェンス本体の一端を岸辺に固定して
おき、前記フェンス本体の他端に接続された展張索を、
予め、フェンス固定側の岸辺から対岸にかけての水底に
設置しておくとともに、対岸の下流側に設置された巻取
装置に接続し、前記巻取装置を作動させることによっ
て、流れの方向に対し、上流側から下流側に傾斜をもっ
てフェンス本体を展張することを特徴とする流出物拡散
防止フェンスの展張方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11150988A JP2000336638A (ja) | 1999-05-31 | 1999-05-31 | 流出物拡散防止フェンスおよびその展張方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11150988A JP2000336638A (ja) | 1999-05-31 | 1999-05-31 | 流出物拡散防止フェンスおよびその展張方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000336638A true JP2000336638A (ja) | 2000-12-05 |
Family
ID=15508841
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11150988A Pending JP2000336638A (ja) | 1999-05-31 | 1999-05-31 | 流出物拡散防止フェンスおよびその展張方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000336638A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101113682B1 (ko) | 2009-06-30 | 2012-02-14 | 블루그린링크(주) | 수로용 펜스 |
| CN105735217A (zh) * | 2016-04-14 | 2016-07-06 | 大唐岩滩水力发电有限责任公司 | 水电站进水口的活动式拦污装置 |
| CN106498915A (zh) * | 2015-09-07 | 2017-03-15 | 郑州华林清污起重设备有限公司 | 潜孔式拦污栅的液压清污耙斗 |
| CN107059817A (zh) * | 2017-01-23 | 2017-08-18 | 安徽省六安恒源机械有限公司 | 清污机控制系统 |
-
1999
- 1999-05-31 JP JP11150988A patent/JP2000336638A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101113682B1 (ko) | 2009-06-30 | 2012-02-14 | 블루그린링크(주) | 수로용 펜스 |
| CN106498915A (zh) * | 2015-09-07 | 2017-03-15 | 郑州华林清污起重设备有限公司 | 潜孔式拦污栅的液压清污耙斗 |
| CN105735217A (zh) * | 2016-04-14 | 2016-07-06 | 大唐岩滩水力发电有限责任公司 | 水电站进水口的活动式拦污装置 |
| CN107059817A (zh) * | 2017-01-23 | 2017-08-18 | 安徽省六安恒源机械有限公司 | 清污机控制系统 |
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