JP2000336692A - 建設機械およびそれに用いる軸受装置 - Google Patents

建設機械およびそれに用いる軸受装置

Info

Publication number
JP2000336692A
JP2000336692A JP14548699A JP14548699A JP2000336692A JP 2000336692 A JP2000336692 A JP 2000336692A JP 14548699 A JP14548699 A JP 14548699A JP 14548699 A JP14548699 A JP 14548699A JP 2000336692 A JP2000336692 A JP 2000336692A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
boss
arm
construction machine
bearing device
pin hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP14548699A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryohei Suzuki
良平 鈴木
Tatsuro Iizuka
達郎 飯塚
Toshio Hasegawa
利男 長谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP14548699A priority Critical patent/JP2000336692A/ja
Publication of JP2000336692A publication Critical patent/JP2000336692A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Component Parts Of Construction Machinery (AREA)
  • Sliding-Contact Bearings (AREA)
  • Standing Axle, Rod, Or Tube Structures Coupled By Welding, Adhesion, Or Deposition (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボスが作業具に接近するのを防止した状態で
フロントの先端とボスとの間の溶接線を長くし、フロン
トとボスとの溶接強度を高める。 【解決手段】 軸受装置21は、アームボス22のボス
部22Aに形成されたピン穴23の穴中心O1 −O1
を、アームボス22の軸中心O2 −O2 よりもバケット
11側に寸法Lだけ偏心して配置している。従って、ボ
ス部22Aのバケット11側の薄肉筒部22A1 によっ
て、バケット11とボス部22Aとの間に大きな離間寸
法S1 を確保し、アームボス22とバケット11との干
渉等を防止できる。しかも、アーム9側の厚肉筒部22
A2 によって、アームボス22を大径な外径寸法D1 と
することができる。これにより、アームボス22とアー
ム9との間の溶接線28を長くすることができ、アーム
9と溶接するときの溶接強度を高めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばフロントを
有する油圧ショベル等に用いて好適な建設機械およびそ
れに用いる軸受装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、代表的な建設機械である油圧シ
ョベルは、下部走行体と上部旋回体からなる走行体と、
該走行体の上部旋回体に俯仰動可能に設けられたフロン
トと、該フロントの先端に軸受装置を介して設けられた
バケット等の作業具とを有している。また、軸受装置
は、前記フロントの先端側に取付けられた円筒状のボス
と、該ボスのピン穴に挿通され前記作業具を回動可能に
連結する連結ピンとによって構成されている(例えば、
特開平9−151482号公報、特開平10−3063
5号公報等)。
【0003】ここで、軸受装置のボスは、フロントの先
端に嵌合した状態で溶接によって固着されている。ま
た、バケットにはピン穴を有する一対の取付ブラケット
が設けられている。そして、軸受装置は、ボスのピン穴
と取付ブラケットのピン穴とに亘って連結ピンを挿通す
ることにより、フロントに対してバケットを回動可能に
支持している。
【0004】また、ボスの内周側には、連結ピンの回動
を円滑にするためのグリースが給脂される。ここで、前
述した特開平9−151482号公報による軸受装置
は、ボスのピン穴に挿通される連結ピンの軸方向にグリ
ースを給脂するための給脂通路を穿設する構成としてい
る。また、特開平10−30635号公報による軸受装
置は、グリースを給脂するための給脂通路をボスの径方
向に穿設する構成としている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術による建設機械の軸受装置は、フロントの先端に
ボスを溶接により固着する構成としている。しかし、ボ
スは円筒状に形成されているから、該ボスとフロントと
の間の溶接部の長さは、ボスの半分(ほぼ180度の範
囲)までが限界で、この範囲が溶接による固着部分(以
下、溶接線という)となる。
【0006】ここで、油圧ショベルは、掘削作業等を行
なうときにバケット、軸受装置等に大きな衝撃力が作用
するから、フロントとボスとの間の溶接線を長くし、該
フロントとボスの溶接を強固にする必要がある。
【0007】しかし、フロントとボスとの間の溶接線を
長くするためには、ボスの外径寸法を大きくして円周を
長くしなくてはならないが、この場合には、大径化され
たボスの外周側がバケットに接近し、両者が干渉する虞
れがある。また、バケットとボスとの間に石等を噛み込
み易くなるという問題がある。
【0008】また、特開平9−151482号公報によ
る軸受装置は、連結ピンの軸方向に給脂通路を穿設して
いるから、給脂通路によって連結ピンの強度が低下す
る。このため、連結ピンの強度を維持するために該連結
ピンの外径寸法を大きくする必要があり、軸受装置が必
要以上に大型化してしまうという問題がある。
【0009】一方、特開平10−30635号公報によ
る軸受装置は、給脂通路をボスの径方向に穿設している
から、給脂通路の外側開口に取付けられるグリースニッ
プルが作業時に損傷しないように、該グリースニップル
をボスに埋設する等の加工が必要になるという問題があ
る。
【0010】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明の目的は、グリースを給脂するた
めの構成を簡略化すると共に、連結ピンの外形寸法が大
きくなるのを抑えることができるようにした建設機械お
よびそれに用いる軸受装置を提供することにある。
【0011】また、本発明の他の目的は、ボスが作業具
に接近するのを防止した状態で、フロントの先端とボス
との間の溶接線を長くすることができ、フロントとボス
との溶接強度を高めることができるようにした建設機械
およびそれに用いる軸受装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明による建設機械
は、走行体と、該走行体に俯仰動可能に設けられたフロ
ントと、該フロントの先端に軸受装置を介して設けられ
た作業具とを有し、前記軸受装置は、前記フロントの先
端側に取付けられた円筒状のボスと、該ボスのピン穴に
挿通され前記作業具を回動可能に連結する連結ピンとに
よって構成されている。
【0013】そして、上述した課題を解決するために、
請求項1による発明が採用する構成の特徴は、ピン穴の
穴中心を、ボスの軸中心に対し作業具側に偏心させたこ
とにある。
【0014】このように構成したことにより、ボスのピ
ン穴を作業具側に偏心させているから、作業具とピン穴
との間隔を大きくすることなくボスの外径寸法をだけを
大きくすることができる。これにより、ボスの円周が長
くなるから、該ボスとフロントとの接触部分を増やして
溶接長さを大きくすることができ、溶接強度を高めるこ
とができる。
【0015】請求項2の発明によると、ボスは、ピン穴
の穴中心よりも作業具側に位置する半円弧部位を薄肉筒
部とし、ピン穴の穴中心よりもフロント側に位置する半
円弧部位を厚肉筒部として形成している。
【0016】このように構成したことにより、ボスの薄
肉筒部は、作業具とピン穴との間隔を大きくすることな
く作業具とボスの外周面との間の離間寸法を大きくする
ことができる。また、厚肉筒部は、ボスの外径寸法を大
きくし、厚肉筒部とフロントとの間の溶接線を長くする
ことができる。
【0017】請求項3の発明によると、ボスには厚肉筒
部の位置に開口する給脂通路を設けたことにある。これ
により、給脂通路は、ボス部に形成された厚肉筒部を利
用して設けることができる。
【0018】請求項4の発明によると、ボスは厚肉筒部
の位置をフロントに溶接する構成としたことにある。こ
れにより、ボスに設けられた厚肉筒部は、フロントとの
間の接触部分を増やし、ボスとフロントとの間の溶接長
さを大きくすることができ、また溶接によるピン穴の変
形を防止することができる。
【0019】請求項5の発明によると、フロントは、走
行体に俯仰動可能に取付けられたブームと、該ブームの
先端側に俯仰動可能に取付けられたアームとによって構
成し、作業具は前記アームの先端に回動可能に取付けら
れたバケットとしている。
【0020】一方、請求項6による発明は、建設機械の
フロント先端に取付けられる円筒状のボスと、該ボスの
ピン穴に挿通され前記フロントに対し作業具を回動可能
に連結する連結ピンとによって構成してなる建設機械の
軸受装置において、前記ピン穴の穴中心を、前記ボスの
軸中心に対し前記作業具側に偏心した位置に穿設し、前
記ボスは、前記ピン穴の穴中心よりも前記作業具側に位
置する半円弧部位を薄肉筒部とし、前記ピン穴の穴中心
よりも前記フロント側に位置する半円弧部位を厚肉筒部
として形成したことにある。
【0021】このように構成したことにより、ボス部
は、そのピン穴を作業具側に偏心させているから、作業
具側の薄肉筒部によって、作業具とピン穴との間隔を大
きくすることなくボスの外径寸法をだけを大きくするこ
とができる。また、ボス部は、フロント側の厚肉筒部に
よってボスの円周を長くすることができ、該ボスとフロ
ントとの接触部分を増やして溶接長さを大きくすること
ができる。
【0022】この場合、請求項7の発明のように、ボス
には厚肉筒部の位置に開口する給脂通路を設けることが
できる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
建設機械として油圧ショベルを例に挙げ、図1ないし図
6に従って詳細に説明する。
【0024】1は油圧ショベルを構成する下部走行体、
2は該下部走行体1上に旋回可能に搭載された上部旋回
体で、下部走行体1と上部旋回体2によって走行体を構
成している。また、上部旋回体2の旋回フレーム3上に
は、建屋4、キャブ5等が設けられている。
【0025】6は上部旋回体2の前部側に俯仰動可能に
取付けられたフロントで、該フロント6は、後述するブ
ーム7、アーム9等によって大略構成されている。
【0026】7は旋回フレーム3の前部中央にピン結合
されたブームで、該ブーム7と旋回フレーム3との間に
は、該ブーム7を俯仰動するブームシリンダ8が設けら
れている。
【0027】9はブーム7の先端側にピン結合されたア
ームで、該アーム9は、フロント6を伸ばした状態で上
側に位置する上面板9A、下側に位置する下面板9B
と、左,右の側面板9C,9Cとによってほぼ角筒状に
形成されている。また、アーム9の先端部には、各側面
板9Cを同様に切欠くことにより切欠部9D,9Dが形
成され、該各切欠部9Dは、図4に示すように、後述す
るアームボス22のボス部22Aの外周面に沿った半円
状に形成されている。さらに、アーム9の基端側とブー
ム7との間には、該アーム9をブーム7に対して俯仰動
するアームシリンダ10が設けられている。
【0028】11はアーム9の先端部に後述する軸受装
置21を介してピン結合された作業具であるバックホウ
式のバケットで、該バケット11は、図2に示すよう
に、ほぼU字状に湾曲した底板12と、該底板12の
左,右両側を閉塞する側板13,13(片方のみ図示)
と、前記底板12の先端側に取付けられた複数の爪1
4,14,…(1個のみ図示)と、前記底板12の基端
側に位置して左,右方向に離間して設けられた左,右の
取付ブラケット15,15とによって大略構成されてい
る。
【0029】ここで、各取付ブラケット15には、アー
ム9が取付けられるピン穴15Aと、後述する第1のリ
ンク17が取付けられるピン穴15Aとが長さ方向に離
間して設けられ、各ピン穴15A,15Bに対応する内
側面には、それぞれ円環状の補強部材15C,15C,
…(2個のみ図示)が溶接されている。また、底板12
の基端側には、左,右の側板13,13と取付ブラケッ
ト15,15との間に位置して補強板16が取付けら
れ、該補強板16は、取付ブラケット15の各ピン穴1
5A,15B間に突出するほぼく字状に屈曲して形成さ
れ、これらの底板12、側板13、取付ブラケット15
にそれぞれ溶接されている。
【0030】17は一端側が各取付ブラケット15のピ
ン穴15Bにピン結合された第1のリンク、18,18
は一端側が第1のリンク17の他端側にピン結合され、
他端側がアーム9の先端側にピン結合された第2のリン
ク(1本のみ図示)を示している。
【0031】また、19はアーム9とリンク17,18
との間に設けられたバケットシリンダで、該バケットシ
リンダ17は、リンク17,18を介してバケット11
を回動するものである。
【0032】21はアーム9の先端部に設けられた本実
施の形態による軸受装置で、該軸受装置21は、バケッ
ト11を回動可能に支持するものである。そして、軸受
装置21は、後述するアームボス22、連結ピン25等
によって大略構成されている。
【0033】22はアーム9の先端側に設けられた円筒
状のアームボスで、該アームボス22は、図3に示す如
く、軸方向に間隔をもって配置された厚肉な円筒状の
左,右のボス部22A,22Aと、該各ボス部22Aを
連結する薄肉な円筒状の連結筒22Bとによって一体的
に形成されている。また、アームボス22には、ボス部
22Aの外側端面で後述する厚肉筒部22A2 の端面に
位置してグリースニップル27を収容するニップル収容
凹部22Cが形成されている。
【0034】また、23はアームボス22の内周側に形
成されたピン穴で、該ピン穴23は、その穴中心O1 −
O1 がアームボス22の軸中心O2 −O2 からバケット
11側に寸法Lだけ偏心した位置に配置されている。こ
のときにボス部22Aは、ピン穴23の穴中心O1 −O
1 よりもバケット11側に位置する半円弧部位が薄肉筒
部22A1 となり、ピン穴23の穴中心O1 −O1 より
もアーム9側に位置する半円弧部位が厚肉筒部22A2
となっている。そして、薄肉筒部22A1 は、ピン穴2
3からボス部22Aの外周面までの肉厚寸法がE1 とな
り、厚肉筒部22A2 は、ピン穴23からボス部22A
の外周面までの肉厚寸法が肉厚寸法E1よりも大きなE2
となっている。
【0035】これにより、バケット11の補強板16と
ピン穴23の穴中心O1 −O1 との間隔を大きくするこ
となく、アームボス22(ボス部22A)を大径な外径
寸法D1 とすることができる。このときには、薄肉筒部
22A1 の肉厚寸法E1 は、後述の図5に示す第1の比
較例による小径な外径寸法d1 を有するボス部32Aの
肉厚寸法e1 とほぼ等しくすることができる。
【0036】また、ピン穴23内には、円筒状のブッシ
ュ24が圧入され、該ブッシュ24には、後述する給脂
通路26から供給されるグリースを当該ブッシュ24と
連結ピン25との間に導く導油穴24A,24Aが径方
向に穿設されている。
【0037】25は中実の円柱状に形成された連結ピン
で、該連結ピン25は、図3に示す如く、バケット11
に設けられた各取付ブラケット15のピン穴15Aとア
ームボス22のピン穴23とに亘り穴中心O1 −O1 に
沿って挿通されている。また、連結ピン25は、ピン穴
23内に設けられたブッシュ24に対して摺動可能とな
っている。これにより、連結ピン25は、アームボス2
2と取付ブラケット15とを回動可能に連結している。
【0038】一方、26,26はアームボス22の各ボ
ス部22Aに設けられた給脂通路で、該各給脂通路26
は、ボス部22Aの厚肉筒部22A1 に設けられたニッ
プル収容凹部22Cからブッシュ24の導油穴24Aに
対応する位置まで斜めに延びている。また、給脂通路2
6のニップル収容凹部22C内の開口には、給油口をな
すグリースニップル27が螺着されている。そして、給
脂通路26は、グリースニップル27を介して注入され
るグリースをブッシュ24と連結ピン25との間に直接
的に供給するものである。
【0039】次に、アーム9に対するアームボス22の
取付構造について説明する。まず、ボス部22Aは、バ
ケット11側を薄肉筒部22A1 とし、その肉厚寸法E
1 を小径な外径寸法d1 を有するボス部32Aの肉厚寸
法e1 とほぼ等しくしているから、アーム9側が肉厚寸
法E1 よりも大きな肉厚寸法E2 を有する厚肉筒部22
A2 となっている。従って、ボス部22Aは、厚肉筒部
22A2 によって大きな外形寸法D1 を有している。そ
して、アームボス22は、ボス部22Aの厚肉筒部22
A2 の外周面をアーム9の先端に形成された切欠部9D
に嵌合し、この状態で厚肉筒部22A2 の外周面と切欠
部9Dとの間を溶接する。
【0040】このため、ボス部22Aの外周面とアーム
9の切欠部9Dとを溶接するときには、ボス部22Aの
半分となる厚肉筒部22A2 の外周であるほぼ180度
の範囲が溶接による溶接線28となり、該厚肉筒部22
A2 をアーム9の切欠部9Dに長い溶接線28によって
固着でき、十分な溶接強度を得ることができる。
【0041】本実施の形態による軸受装置21は上述の
如き構成を有するもので、次に、その作動について説明
する。
【0042】まず、油圧ショベルの運転中には、バケッ
ト11をアーム9の先端側で回動させると、連結ピン2
5が取付ブラケット15と一体となって回動し、このと
きに連結ピン25はアームボス22に設けられたブッシ
ュ24と摺動する。
【0043】また、軸受装置21は、アームボス22の
ボス部22Aに形成されたピン穴23を、寸法Lだけバ
ケット11側に偏心して配置し、ボス部22Aのバケッ
ト11側を薄肉筒部22A1 としている。これにより、
バケット11の補強板16とピン穴23の穴中心O1 −
O1 との間隔を大きくすることなく、ボス部22Aの外
周面と補強板16との間に十分な離間寸法S1 を形成し
た状態で、アームボス22(ボス部22A)を大径な外
径寸法D1 とすることができる。
【0044】ここで、図5は第1の比較例を示し、この
比較例では、軸受装置31のアームボス32は、実施の
形態によるアームボス22の外形寸法D1 よりも小さな
外径寸法d1 をもって形成されている(d1 <D1 )。
そして、ボス部32Aの肉厚寸法e1 は、バケット11
の補強板16との離間寸法が、実施の形態による離間寸
法S1 とほぼ同じ離間寸法s1 となるように設定されて
いる(s1 ≒S1 )。しかし、第1の比較例によるアー
ムボス32は、そのボス部32Aが、本実施の形態によ
るアームボス22の外形寸法D1 より小さな外径寸法d
1 となっているから、該ボス部32Aの円周が短く、ア
ーム9′との溶接線34の長さ寸法も短くなるため、溶
接強度が弱くなる。
【0045】次に、図6は第2の比較例を示し、この比
較例では、軸受装置41のアームボス42は、本実施の
形態によるアームボス22の外形寸法D1 とほぼ同じ外
径寸法d2 をもって形成し(d2 ≒D1 )、該アームボ
ス42と同軸にピン穴43を形成している。これによ
り、ボス部42Aとアーム9との間に形成される溶接線
44の長さ寸法を長くし、実施の形態と同様の溶接強度
を得ている。しかし、ボス部42Aの肉厚寸法e2 は、
実施の形態による薄肉筒部22A1 の肉厚寸法E1 に比
較して大きくなるから(e2 >E1 )、ボス部42Aと
バケット11の補強板16との離間寸法が、本実施の形
態による離間寸法S1 よりも小さな離間寸法s2 となり
(s2 <S1 )、この離間寸法s2 では、アームボス4
2とバケット11とが接近して両者が干渉したり、石等
を噛み込んだりする可能性が大きくなる。
【0046】これら第1、第2の比較例と比べて、本実
施の形態では、アームボス22のピン穴23をバケット
11側に寸法Lだけ偏心させているから、ボス部22A
は、バケット11側を薄肉筒部22A1 とし、アーム9
側を厚肉筒部22A2 として形成されている。これによ
り、薄肉筒部22A1 の肉厚寸法E1 は、第1の比較例
による小径な外径寸法d1 を有するボス部32Aの肉厚
寸法e1 とほぼ等しくすることができる。また、厚肉筒
部22A2 の肉厚寸法E2 は、ボス部22Aを大きな外
形寸法D1 にすることができる。
【0047】従って、薄肉筒部22A1 は、アームボス
22の外周面をバケット11から大きな離間寸法S1 を
もって配置することができる。しかも、厚肉筒部22A
2 は、アームボス22を大径に形成することにより、ア
ームボス22とアーム9との間に形成される溶接線28
を長くすることができ、溶接強度を高めることができ
る。
【0048】一方、グリースニップル27から給脂通路
26にグリースを注入することにより、該給脂通路2
6、導油穴24Aを介してブッシュ24と連結ピン25
との間にグリースを供給することができる。
【0049】かくして、本実施の形態によれば、アーム
ボス22のピン穴23は、バケット11側に寸法Lだけ
偏心した位置に配置しているから、アームボス22とバ
ケット11との間の離間寸法S1 を確保し、バケット1
1に対するアームボス22の干渉等を防止することがで
きる。しかも、アームボス22を大径化することができ
るから、アームボス22とアーム9との間の溶接線28
を長くして溶接強度を高めることができ、フロント6の
損傷を防止して寿命を延ばし、軸受装置21に対する信
頼性を向上することができる。
【0050】また、連結ピン25を中実の円柱状に形成
することができるから、連結ピン25の強度を維持した
状態で該連結ピン25を小径に設定でき、軸受装置21
全体をコンパクトにまとめることができる。さらに、ブ
ッシュ24と連結ピン25との摺動部位に直接グリース
を供給することができ、摺動部位の潤滑を良好に行なう
ことができる。
【0051】また、ボス部22Aに形成された厚肉筒部
22A2 を利用してグリースを供給するための給脂通路
26、グリースニップル27を設けているから、給脂通
路26を容易に形成することができ、作業性を高めるこ
とができる。
【0052】さらに、ボス部22Aの厚肉筒部22A2
側をアーム9に溶接しているから、溶接による熱影響で
ピン穴23等が変形するのを防止でき、寸法精度、組立
作業性等を向上することができる。
【0053】なお、実施の形態では、軸受装置21のア
ームボス22は、左,右方向の両側にボス部22Aを設
けるものとして述べたが、本発明はこれに限らず、例え
ば図7の変形例に示す軸受装置51のように、アームボ
ス52を1個の円筒部材によって形成し、アームボス5
2の内周側に形成されたピン穴53には、長尺なブッシ
ュ54を圧入する構成としてもよい。
【0054】また、実施の形態では、軸受装置21は、
作業具としてバックホウ式のバケット11を回動可能に
支持した場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに
限るものではなく、例えばローダ式のバケット、クラム
シェル、グラップル、油圧ブレーカ等の他の作業具を回
動可能に支持する場合に適用してもよい。
【0055】また、実施の形態では、建設機械として装
軌式の油圧ショベルを例に挙げて説明したが、本発明は
これに限らず、例えば、ホイール式の油圧ショベル等の
他の建設機械に適用することができる。
【0056】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1の発明によ
れば、建設機械のフロントに対し作業具を回動可能に支
持するための軸受装置を、ピン穴の穴中心をボスの軸中
心に対し作業具側に偏心させる構成としてるので、ボス
のピン穴を作業具側に偏心した位置でボスの外周面に近
づけて形成することができる。これにより、作業具とピ
ン穴との間隔を大きくすることなくボスの外径寸法をだ
けを大きくすることができる。この結果、ボスの円周を
長くして該ボスとフロントとの接触部分を増やし、溶接
長さを大きくすることができるから、建設機械の溶接強
度を高めて、フロント、軸受装置間の損傷を防止して寿
命を延ばすことができ、軸受装置に対する信頼性を向上
することができる。
【0057】請求項2の発明によれば、ボスは、ピン穴
の穴中心よりも作業具側に位置する半円弧部位を薄肉筒
部とし、ピン穴の穴中心よりもフロント側に位置する半
円弧部位を厚肉筒部として形成しているので、ボスの薄
肉筒部によって作業具とピン穴との間隔を大きくするこ
となく作業具とボスの外周面との間の離間寸法を大きく
することができ、ボスと作業具とが干渉するのを防止す
ることができる。また、厚肉筒部によってボスの外径寸
法を大きくし、厚肉筒部とフロントとの間の溶接線を長
くすることができ、建設機械の溶接強度を高めることが
できる。
【0058】請求項3の発明によれば、ボスには厚肉筒
部の位置に開口する給脂通路を設けているので、ボス部
に形成された厚肉筒部を利用して給脂通路を設けること
ができ、給脂通路を容易に形成でき、作業性を向上する
ことができる。
【0059】請求項4の発明によれば、ボスは厚肉筒部
の位置をフロントに溶接する構成としているので、厚肉
筒部とフロントとの間の接触部分を増やし、ボスとフロ
ントとの間の溶接長さを長くすることができ、溶接強度
を高めることができる。また、溶接によるピン穴の変形
を防止することができ、寸法精度、組立作業性等を向上
することができる。
【0060】請求項6の発明によれば、軸受装置は、ピ
ン穴の穴中心をボスの軸中心に対し作業具側に偏心した
位置に穿設し、ボスは、ピン穴の穴中心よりも作業具側
に位置する半円弧部位を薄肉筒部とし、ピン穴の穴中心
よりもフロント側に位置する半円弧部位を厚肉筒部とし
て形成しているので、ボス部は、作業具側の薄肉筒部に
よって、作業具とピン穴との間隔を大きくすることな
く、作業具との間に十分な離間寸法を確保でき、ボスの
外径寸法をだけを大きくすることができる。また、ボス
部は、フロント側の厚肉筒部によってボスの円周を長く
することができるので、該ボスとフロントとの接触部分
を増やして溶接長さを大きくすることができ、軸受装置
の溶接強度を高めることができる。
【0061】この場合、請求項7の発明によれば、ボス
には厚肉筒部の位置に開口する給脂通路を設けることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による軸受装置が適用され
る油圧ショベルを示す正面図である。
【図2】図1中のアームの先端とバケット等を拡大して
示す要部拡大図である。
【図3】図2中の矢示 III−III 方向からみた軸受装置
の縦断面図である。
【図4】図3中の矢示IV−IV方向からみた軸受装置の横
断面図である。
【図5】第1の比較例による軸受装置を図4と同様位置
から示す横断面図である。
【図6】第2の比較例による軸受装置を図4と同様位置
から示す横断面図である。
【図7】変形例による軸受装置を図3と同様位置から示
す縦断面図である。
【符号の説明】
1 下部走行体 2 上部旋回体 6 フロント 7 ブーム 9 アーム 11 バケット(作業具) 15 取付ブラケット 21,31,41,51 軸受装置 22,32,42,52 アームボス 22A,32A,42A ボス部 22A1 薄肉筒部 22A2 厚肉筒部 23,33,43,53 ピン穴 25 連結ピン 26 給脂通路 27 グリースニップル 28,34,44 溶接線 O1 −O1 ピン穴の穴中心 O2 −O2 アームボスの軸中心 L 偏心寸法 D1 ,d1 ,d2 アームボス(ボス部)の外径寸法 E1 薄肉筒部の肉厚寸法 E2 厚肉筒部の肉厚寸法 e1 ,e2 アームボス(ボス部)の肉厚寸法 S1 ,s1 ,s2 離間寸法
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長谷川 利男 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 Fターム(参考) 2D015 AA01 3J011 AA01 AA07 BA02 CA01 DA02 JA02 KA04 MA04 MA27 RA02 3J023 AA03 BA02 EA02 FA02 GA03

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行体と、該走行体に俯仰動可能に設け
    られたフロントと、該フロントの先端に軸受装置を介し
    て設けられた作業具とを有し、前記軸受装置は、前記フ
    ロントの先端側に取付けられた円筒状のボスと、該ボス
    のピン穴に挿通され前記作業具を回動可能に連結する連
    結ピンとによって構成してなる建設機械において、前記
    ピン穴の穴中心を、前記ボスの軸中心に対し前記作業具
    側に偏心させたことを特徴とする建設機械。
  2. 【請求項2】 前記ボスは、前記ピン穴の穴中心よりも
    前記作業具側に位置する半円弧部位を薄肉筒部とし、前
    記ピン穴の穴中心よりも前記フロント側に位置する半円
    弧部位を厚肉筒部として形成してなる請求項1に記載の
    建設機械。
  3. 【請求項3】 前記ボスには前記厚肉筒部の位置に開口
    する給脂通路を設けてなる請求項2に記載の建設機械。
  4. 【請求項4】 前記ボスは前記厚肉筒部の位置を前記フ
    ロントに溶接する構成としてなる請求項2に記載の建設
    機械。
  5. 【請求項5】 前記フロントは、前記走行体に俯仰動可
    能に取付けられたブームと、該ブームの先端側に俯仰動
    可能に取付けられたアームとによって構成し、前記作業
    具は前記アームの先端に回動可能に取付けられたバケッ
    トである請求項1,2,3または4に記載の建設機械。
  6. 【請求項6】 建設機械のフロント先端に取付けられる
    円筒状のボスと、該ボスのピン穴に挿通され前記フロン
    トに対し作業具を回動可能に連結する連結ピンとによっ
    て構成してなる建設機械に用いる軸受装置において、前
    記ピン穴の穴中心を、前記ボスの軸中心に対し前記作業
    具側に偏心した位置に穿設し、前記ボスは、前記ピン穴
    の穴中心よりも前記作業具側に位置する半円弧部位を薄
    肉筒部とし、前記ピン穴の穴中心よりも前記フロント側
    に位置する半円弧部位を厚肉筒部として形成したことを
    特徴とする建設機械に用いる軸受装置。
  7. 【請求項7】 前記ボスには前記厚肉筒部の位置に開口
    する給脂通路を設けてなる請求項6に記載の建設機械に
    用いる軸受装置。
JP14548699A 1999-05-25 1999-05-25 建設機械およびそれに用いる軸受装置 Pending JP2000336692A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14548699A JP2000336692A (ja) 1999-05-25 1999-05-25 建設機械およびそれに用いる軸受装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14548699A JP2000336692A (ja) 1999-05-25 1999-05-25 建設機械およびそれに用いる軸受装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000336692A true JP2000336692A (ja) 2000-12-05

Family

ID=15386384

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14548699A Pending JP2000336692A (ja) 1999-05-25 1999-05-25 建設機械およびそれに用いる軸受装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000336692A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006316536A (ja) * 2005-05-13 2006-11-24 Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd 作業機械のブームフート構造
WO2019130819A1 (ja) * 2017-12-27 2019-07-04 株式会社クボタ 作業機のアーム、軸受部材、及び作業機のアームの製造方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006316536A (ja) * 2005-05-13 2006-11-24 Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd 作業機械のブームフート構造
WO2019130819A1 (ja) * 2017-12-27 2019-07-04 株式会社クボタ 作業機のアーム、軸受部材、及び作業機のアームの製造方法
JP2019116748A (ja) * 2017-12-27 2019-07-18 株式会社クボタ 作業機のアーム、軸受部材、及び作業機のアームの製造方法
US11066806B2 (en) 2017-12-27 2021-07-20 Kubota Corporation Arm for working machine, bearing member, and manufacturing method of the arm for the working machine

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3932687B2 (ja) ピン連結構造
EP3892780A1 (en) Construction machine
JPH09302706A (ja) 作業機
JP2000336692A (ja) 建設機械およびそれに用いる軸受装置
WO2019130819A1 (ja) 作業機のアーム、軸受部材、及び作業機のアームの製造方法
JP2001330024A (ja) 軸受装置
EP4023819B1 (en) Working machine
JP2009036324A (ja) 軸受装置
JP2001289237A (ja) 2部材連結装置
JP2001303608A (ja) アタッチメント連結装置
JPH0538141Y2 (ja)
JP2004067316A (ja) フック装置
JP3781351B2 (ja) 建設機械におけるアタッチメントの軸支部構造
JP2000248576A (ja) 作業機械の作業腕構造
JPH09151934A (ja) 軸受装置
JP2019124071A (ja) 油圧ショベル
JP2539202Y2 (ja) 作業機用部材の連結部の軸受構造
JP2557507Y2 (ja) 作業機のバケット
JPH11343635A (ja) 連結ピンの固定装置
JP2006132224A (ja) バケット給脂構造体
JP2006045976A (ja) 建設機械
JPH11236913A (ja) 軸受装置
JP3149381B2 (ja) 軸受装置
JP2001207477A (ja) 軸受装置
JPH08311924A (ja) ヒンジ装置におけるピン結合部の潤滑構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20040915

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Effective date: 20060907

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060919

A521 Written amendment

Effective date: 20061117

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070424