JP2000336694A - 建設機械の冷却装置及び建設機械 - Google Patents

建設機械の冷却装置及び建設機械

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JP2000336694A
JP2000336694A JP11152285A JP15228599A JP2000336694A JP 2000336694 A JP2000336694 A JP 2000336694A JP 11152285 A JP11152285 A JP 11152285A JP 15228599 A JP15228599 A JP 15228599A JP 2000336694 A JP2000336694 A JP 2000336694A
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fan
shroud
engine
cooling
heat exchanger
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JP11152285A
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Osamu Watanabe
修 渡邉
Makoto Sugaya
誠 菅谷
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】容易に加工できる形状で冷却風を円滑に導入
し、冷却風量を確保しつつ騒音を低減することにより、
生産性の向上を図る。 【解決手段】羽根車の回転によって空気流を生起するフ
ァン44と、このファン44の上流側に設けられ空気流
Pをファン44の吸い込み側に導入するシュラウド48
とを有し、旋回体を覆うカバー8内に配置したラジエー
タ45、オイルクーラ46等の熱交換器及びエンジン3
2を、ファン44で生起する空気流Pで冷却する建設機
械の冷却装置において、ファン44は、エンジン32の
駆動力で駆動される略水平方向の回転軸43を備えた軸
流ファンであり、シュラウド48は、ラジエータ45に
固定される固定用取り付け部48aと、この取り付け部
48aの反ラジエータ側でファン44の羽根車の外周側
を取り囲む略円筒形状のファン外周部48bとを備えた
円筒型シュラウドである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建設機械の冷却装
置に関し、さらに詳しくは、冷却風量を確保しつつ騒音
を低減できる建設機械の冷却装置及びこれを備えた建設
機械に関するものである。
【0002】
【従来の技術】建設機械の一例として、油圧ショベルを
その後方からみた横断面図を図9に示す。また図9中の
部分拡大図を図10に、図10中XI−XI断面で見た矢視
図を図11に示す。
【0003】これら図9〜図11において、油圧ショベ
ル100は、左右に無限軌道履帯102aを有する走行
体102と、この走行体102上に旋回可能に設けた旋
回体103と、この旋回体103の前方左側に設けた運
転室104と、旋回体103上に横置きに配置され、エ
ンジン105及びこのエンジン105に関連する補機
(図示せず)を内包するエンジン装置106と、旋回体
103の前部に設けられ、ブーム、アーム、及びバケッ
トからなる多関節型のフロント装置107とを備えてい
る。
【0004】旋回体103は、通常、カバー108で覆
われており、前記エンジン装置106や、旋回体103
の前部に載置される燃料タンク(図示せず)は、このカ
バー108内の閉空間に配置されている。そしてエンジ
ン装置106では、前記エンジン105及び前記補機の
冷却を行うために、エンジン105の駆動力で駆動され
る冷却ファン109により前記カバー108の一方側に
設けた吸気孔108aから空気を導入して空気流れPを
生起し、ラジエータ、オイルクーラ等の熱交換器110
及びその下流側のシュラウド111を通過させた後、更
に前記エンジン105及び前記補機の側方を通過させ、
前記カバー108の他方側に設けた排気孔108bから
外部に排出している。
【0005】前記のシュラウド111は、高圧である下
流側から低圧である上流側への冷却風の逆流を防止して
冷却風量を確保するためのもので、冷却ファン109の
径方向外周部近傍に配置されている。このシュラウド1
11は、いわゆるボックス型シュラウドと称されるもの
であり、略箱形形状の筐体111aに、冷却ファン10
9の外径よりやや大きな円形の貫通孔111bを形成し
たシンプルな構造となっており、熱交換器110側端部
の固定用取り付け部111cにおいて熱交換器110に
取り付けられている。
【0006】前記の冷却ファン109は、エンジン10
5の駆動力により駆動される軸流ファンが用いられ、前
記のカバー108内の閉空間に回転軸109aが略水平
方向となるように配置されている。そのため、本来であ
れば、前記の吸気孔108aを前記カバー108の側面
に設けてファン109の略水平方向上流側から空気を導
入することが円滑な空気流れという観点からは自然であ
る。しかし、カバー108内にある前記エンジン105
及び補機等は動作時に騒音を発生するため、カバー10
8の側面に開口部を設けるとこの音が周囲環境へ直接放
射されることとなって著しい騒音を生じ好ましくない。
したがって、吸気孔108aをカバー108の上面10
8Aに設けて空気流れPを下方に向かって導入するとと
もに、排気孔108bもカバー108の上面108Aに
設けて空気流れPを上方に向かって排出するようになっ
ている。
【0007】ところで、一般に、軸流ファンは、上流側
から下流側へと直線的に空気流れを導くという特性上、
上流側又は下流側に流路抵抗となる構造物があると、そ
の影響を受けて流れが乱れやすい。上記のエンジン装置
106内の冷却ファン109では、上流側には熱交換器
110が、下流側にはエンジン105及び補機が設けら
れている上、前述の事情により吸気孔108a及び排気
孔108bがカバー108の側面に設けられず吸気流路
及び排気流路がカーブする形状となるため、流路抵抗が
比較的大きい。そのため、冷却ファン109前後の空気
流れが乱れやすく、風量の低減や騒音の増大を招いてい
た。
【0008】そこで、この点を解決するために、例えば
特開平8−284611号公報に記載されているよう
に、上記のいわゆるボックス型シュラウド111に代わ
ってベルマウス型シュラウドを用いる構成が提唱されて
いる。
【0009】図12は、この従来技術を適用した油圧シ
ョベルの後方からの横断面図であり、図13は、図12
中A部の拡大図である。これら図12及び図13におい
て、図9〜図11と同符号の部分は、同一部分を示す。
【0010】図12及び図13において、シュラウド1
12は、熱交換器110のすぐ下流側に位置する縁部1
12aと、この縁部112aのさらに下流側でかつ冷却
ファン109のブレード109Aにほぼ対応する位置に
配置されたファン周囲部112bとを備えており、これ
ら縁部112aとファン周囲部112bとは一体的に形
成されている。
【0011】縁部112aは、熱交換器110の冷却フ
ァン109側の壁面に形成された空気通路口(図示せ
ず)を覆うような状態で、当該壁面に取り付けられてい
る。
【0012】ファン周囲部112bは、図13に示すよ
うに、両端部側に位置し半径Rの2つの円弧形状の断面
を有する曲面部112b1,112b2と、2つの曲面部
112b1,112b2の中間に位置し直線的形状の断面
を有する平面部112b3とによって構成される。ファ
ン周囲部112bでは、曲面部112b1,112b2
両端の直径が最も大きくかつ平面部112b3へ近くな
るに従って直径が絞られて小さくなり、また平面部11
2b3で直径が最も小さくなるように構成されている。
なお、113は、シュラウド中心線であり、ファン周囲
部112bの平面部112b3の中央位置を通るように
定められる。
【0013】このとき、車体の振動に伴う干渉防止のた
め、シュラウド112は冷却ファン109とは径方向で
一定の空間(チップクリアランスt)を保持するように
取り付けられている。
【0014】このチップクリアランスの意義は、以下の
ようである。すなわち、冷却ファン109のブレード1
09Aの外周部とシュラウド112内周に挟まれたチッ
プクリアランス付近の流れは複雑な流れになっており、
ブレード109A外周に近い部分はファンによる吐出力
の影響が強い領域であり、上流から下流へと冷却風は流
れている(図13中イの方向)が、シュラウドファン周
囲部112bの内周近傍はファンによる吐出力が及ばな
い領域であり、高圧の下流側から上流側へ(図13中ロ
の方向)逆流して流れている。チップクリアランスtは
小さいほど、前記の逆流が少なくなるため好ましいもの
である。
【0015】しかしながら、シュラウド112は熱交換
器110を介し車体側に固定される一方、冷却ファン1
09はエンジン105に固定されているため、シュラウ
ド112と冷却ファン109とはそれぞれ異なる振動系
に属することとなり、稼働中には互いに相対変位するこ
ととなる。そのため、チップクリアランスtは、シュラ
ウド112と冷却ファン109とがその振動で干渉しな
いように、その下限値が決定される。
【0016】そして、この従来技術による冷却装置では
さらに、ブレード109Aの回転軸109a方向の幅を
L、熱交換器110側のブレード109A端部から前記
シュラウド中心線113までの距離をL1として、 α=L1/L で定義されるかぶせ率αを種々変えて、騒音測定実験を
行っている。図14は、その騒音測定実験の結果を示し
たものであり、α=60%のときが最も騒音が低い最適
値であるとしている。またこの最適値に対し、人間の耳
で識別困難な範囲である+2dBの許容範囲をとると、
αの最適範囲は、41〜70%であるとしている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、熱交
換器110の下流側にベルマウス型のシュラウド112
を設けて冷却ファン109へ空気流れPを円滑に導入し
乱れを低減するとともに、そのシュラウド112のかぶ
せ率αを最適化することにより、騒音の低減を図るもの
である。
【0018】しかしながら、上記従来技術で採用するベ
ルマウス型のシュラウド112は、図13に示したよう
に、平面部分と曲面部分とが複雑に混在した形状であっ
て加工が容易ではなく、生産性の向上が困難という問題
がある。またこれによって製造コストの高騰を招くとい
う問題もある。
【0019】本発明の目的は、容易に加工できる形状で
冷却風を円滑に導入し、冷却風量を確保しつつ騒音を低
減することにより、生産性の向上を図ることができる建
設機械の冷却装置及び建設機械を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】(1)上記目的を達成す
るために、本発明は、多数の羽根を備えた羽根車の回転
によって空気流を生起するファンと、このファンの上流
側に設けられ前記空気流を前記ファンの吸い込み側に導
入するシュラウドとを有し、旋回体を覆うカバー内に配
置したラジエータ、オイルクーラ等の熱交換器及びエン
ジンを、前記ファンで生起する空気流で冷却する建設機
械の冷却装置において、前記ファンは、前記エンジンの
駆動力で駆動される略水平方向の回転軸を備えた軸流フ
ァンであり、前記シュラウドは、前記熱交換器に固定さ
れる固定用取り付け部と、この取り付け部の反熱交換器
側で前記ファンの羽根車の外周側を取り囲む略円筒形状
のファン外周部とを備えた円筒型シュラウドである。
【0021】ファンの羽根車の回転によって空気流を生
起すると、この空気流はシュラウドを介しファンの吸い
込み側に導入された後、ファンの吹き出し側に吹き出さ
れる。そして、この一連の流れの中で、カバー内の熱交
換器やエンジンを冷却する。ここで、ファンが略水平方
向の回転軸を備えた軸流ファンである場合、通常、ファ
ンの上流側及び下流側のうち一方に熱交換器、他方にエ
ンジンが比較的近接して配置されてこれらが流路抵抗と
なるため、その影響を受けてファン前後の空気流が乱れ
やすい。
【0022】そこで本発明においては、ファンの羽根車
の外周側を取り囲むファン外周部を備えた円筒型シュラ
ウドを用いることにより、例えば熱交換器を通過した空
気流をファンへ円滑に導入し、乱れを低減することがで
きる。
【0023】そしてこのとき、ファン外周部を略円筒形
状とすることにより、ベルマウス形状とする従来構造の
ように曲面部分と平面部分とが複雑に混在する形状にな
ることはなく、加工が極めて簡単となり、生産性の向上
を図ることができる。また、例えば羽根のファン回転軸
方向の幅L0、羽根の熱交換器側端部からシュラウドフ
ァン外周部の反熱交換器側端部までの距離L10を用いて
α0=L10/L0で表されるかぶせ率α0を適宜設定する
(例えば20%を超え60%未満とする)ことで、ベル
マウス形状の従来構造における最適値に相当するかぶせ
率60%の場合に比べ、少なくとも冷却風量を低下させ
ることなく、同程度に騒音低減を図ることができる。し
たがって、冷却効率の向上が可能となる。
【0024】(2)上記(1)において、好ましくは、
前記熱交換器及び前記エンジンを冷却するための空気流
を前記カバー内に取り入れる吸気孔を、該カバーの上部
に設けるとともに、前記熱交換器及び前記エンジンを冷
却した後の空気流を前記カバー外に排出する排気孔を、
前記エンジンの下方に設ける。
【0025】周囲への騒音低減の配慮から空気流の吸気
孔がカバー上部に設けられかつ排気孔がエンジン下方に
設けられている場合には、空気流流路のカーブ形状が顕
著となってさらに流路抵抗が大きくなるため空気流がさ
らに乱れやすい。したがって、この場合には、特に本発
明による上記の乱れ低減効果が有効である。
【0026】(3)上記(1)又は(2)において、ま
た好ましくは、前記羽根の前記回転軸方向の幅をL0
前記羽根の前記熱交換器側端部から前記シュラウドの前
記ファン外周部の反熱交換器側端部までの距離をL10
したとき、α0=L10/L0で表されるかぶせ率α0を、
20%を超え60%未満とする。
【0027】(4)上記目的を達成するために、また本
発明は、走行体と、この走行体の上部に旋回可能に搭載
されたメインフレームと、このメインフレームに垂直ピ
ンを中心にして水平方向に回動可能に取り付けられたス
イングポストと、このスイングポストに上下方向に回動
可能に取り付けられたブームを含む多関節型のフロント
装置と、前記メインフレーム上に設けられた運転室と、
前記メインフレーム上の運転室以外の大部分を覆い、ラ
ジエータ、オイルクーラ等の熱交換器及びエンジンを収
納するカバーと、多数の羽根を備えた羽根車の回転によ
って空気流を生起するファン及びこのファンの上流側に
設けられ前記空気流を前記ファンの吸い込み側に導入す
るシュラウドを備え、前記カバー内に収納された前記熱
交換器及び前記エンジンを前記ファンで生起する空気流
で冷却する冷却装置とを有し、かつ、前記フロント装置
は、前記ブームを最大に振り上げ該ブームが前記カバー
の上面に最も近づいたフロント最小旋回姿勢にしたとき
に該ブームが前記運転室側方の位置まで後方に傾き、こ
れにより前記フロント最小旋回姿勢での旋回半径を小さ
くした建設機械において、前記ファンは、前記エンジン
の駆動力で駆動される略水平方向の回転軸を備えた軸流
ファンであり、前記シュラウドは、前記熱交換器に固定
される固定用取り付け部と、この固定用取り付け部の反
熱交換器側で前記ファンの羽根車の外周側を取り囲む略
円筒形状のファン外周部とを備えた円筒型シュラウドで
ある。
【0028】フロント最小旋回姿勢にしたときにブーム
が運転室側方の位置まで後方に傾き、これによって旋回
半径を小さくしたいわゆる後方小旋回型の建設機械で
は、カバー内スペースの制約や密閉度の増大によって流
路抵抗が大きくなるため、空気流が特に乱れやすい。し
たがって、この場合も、特に本発明による上記の乱れ低
減効果が有効である。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明を油圧ショベルに適
用した場合の一実施の形態を図面を用いて説明する。図
1は、本発明を適用する油圧ショベルの全体構造を示す
ものであり、図2は、図1に示した油圧ショベルを斜め
後方からみた一部透視斜視図を示すものである。
【0030】これら図1及び図2において、油圧ショベ
ルは、左右の無限軌道履帯1L,1Rを備えた走行体2
と、この走行体2の上部に旋回可能に搭載される旋回体
の基礎下部構造をなすメインフレーム3と、このメイン
フレーム3に垂直ピン(図示せず)を中心にして水平方
向に回動可能に取り付けられたスイングポスト4と、こ
のスイングポスト4に上下方向に回動可能に取り付けら
れた多関節型のフロント装置5と、前記メインフレーム
3の後端部に取り付けられたカウンタウェイト6と、前
記メインフレーム3上に設けられた運転室7と、前記メ
インフレーム3上の運転室7以外の大部分を覆うカバー
8とを備えている。
【0031】前記の走行体2は、略H字形状のトラック
フレーム9と、このトラックフレーム9の左・右両側の
後端近傍に回転自在に支持された駆動輪10L,10R
と、これら駆動輪10L,10Rをそれぞれ駆動する左
・右走行モータ11L,11Rと、前記トラックフレー
ム9の左・右両側の前端近傍に回転自在に支持され、前
記無限軌道履帯1L,1Rを介し前記駆動輪10の駆動
力でそれぞれ回転される回転輪(アイドラ)12L,1
2Rと、前記トラックフレーム9の前方側に上下動可能
に設けられ、ブレードシリンダ13により上下動する排
土用のブレード14とを備えている。また前記走行体2
の中央部には旋回台軸受15が配置されている。
【0032】前記の多関節型のフロント装置5は、ロア
ブーム16Lとアッパーブーム16Uとからなるツーピ
ースブームであるブーム16と、前記アッパーブーム1
6Uに回動可能に結合されたアーム17と、このアーム
17に回動可能に結合されたバケット18と、一端が前
記アッパーブーム16Uに連結されアッパーブーム16
Uと前記ロアブーム16Lとの間の角度を変化させるク
ロスロッド19とを備えている。このクロスロッド19
は、フロント装置5の形状を規制するリンク部材として
機能し、前記ロアブーム16Lの前記メインフレーム3
に対する回動角に応じて、前記アッパーブーム16Uと
前記ロアブーム16Lとの間の角度を変化させるように
なっている。そして、前記ロアブーム16L、アーム1
7、及びバケット18は、それぞれブームシリンダ2
0、アームシリンダ21、及びバケットシリンダ22に
より駆動動作される。
【0033】前記のスイングポスト4は、前記メインフ
レーム3に設けられたスイングシリンダ23に、連結ピ
ン(図示せず)を介して連結されており、スイングシリ
ンダ23の伸縮でスイングポスト4全体が回動すること
によって、前記多関節型のフロント装置5が左・右にス
イングするようになっている。
【0034】前記のメインフレーム3は、その中心近傍
に、前記走行体2に対しメインフレーム3を旋回させる
旋回モータ24が配置されている。このとき、前記メイ
ンフレーム3は、特に明確には図示しないが、前記走行
体2の車幅内に近い直径(=車幅よりも若干大きい直
径)内で旋回可能な寸法に構成されている。また、前記
ブーム16を最大に振り上げブーム16が前記上部カバ
ー8に最も近づく最小旋回姿勢をとる際において、前記
ロアブーム16Lを上昇させ前記多関節型のフロント装
置5を畳み込むと(図1に示した状態)、多関節型のフ
ロント装置5がメインフレーム3の旋回半径の範囲内、
すなわち走行体2の車幅内に近い直径内で旋回可能とな
るよう構成されている。
【0035】なお、ここまでに述べてきた駆動機器、す
なわち、前述したブレードシリンダ13、旋回モータ2
4、ブームシリンダ20、アームシリンダ21、バケッ
トシリンダ22、スイングシリンダ23、及び左・右走
行モータ11といった油圧アクチュエータは、特に詳細
な説明を行わないが、公知の油圧駆動装置(例えば特開
平7−189298号公報や特開平7−26592号公
報に記載のもの)により駆動される。すなわち、これら
駆動機器は、運転室7内の操作者によって操作される操
作手段(後述する左・右走行レバー25L,25R、ス
イングペダル26、左・右作業レバー27L,27R、
ブレードレバー等)の操作に応動し、エンジン32(後
述する)で駆動される油圧ポンプ33(同)からの圧油
を制御する制御弁装置(図示せず)からの圧油により駆
動される。
【0036】一方、前記の運転室7は、前記メインフレ
ーム3上の左側に設けられている。この運転室7内に
は、前記走行体2の左・右走行モータ11L,11Rを
それぞれ駆動するための左・右走行レバー25L,25
Rと、前記スイングシリンダ23を駆動し前記多関節型
のフロント装置5をスイングさせるためのスイングペダ
ル26と、前記ブームシリンダ20、アームシリンダ2
1、及びバケットシリンダ22を駆動して前記ロアブー
ム16L、アーム17、及びバケット18をそれぞれ動
作させるための左・右作業レバー27L,27Rと、前
記ブレードシリンダ13を駆動しブレード14を上下動
させるためのブレードレバー(図示せず)とが設けられ
ている。また、運転室7は、座席28(後述の図3参
照)と、この座席28の上方に設けられたルーフ29
と、前記座席28の後方に設けられた後壁30と、前記
座席の内側(右側)側方に設けられた側壁31とを備え
ており、これら後壁30及び側壁31はいずれも大部分
が透過性材料で形成され、略鉛直に配設されている。
【0037】また、前記の上部カバー8は、図2に示す
ように、その内部に、エンジン32、このエンジン32
に連結されその駆動力によって駆動される油圧ポンプ3
3、前記エンジン32の燃料を貯留する燃料タンク3
4、前記油圧ポンプ33の圧油源となる作動油タンク3
5、前記エンジン32への吸入空気を清浄化するエアク
リーナ36、このエアクリーナ36に接続された吸気パ
イプ37(後述の図3を参照)、前記エンジン32から
の排気ガスが導かれてその消音を行うマフラー38、こ
のマフラー38の吐出側に一端が連結され他端が前記カ
ウンタウェイト6の貫通孔6aを貫通して外部に露出し
た排気ガス管39等の機器を収納するエンジン室40を
形成している。なお前記上部カバー8の後方下部には、
前記エンジン室40内部のメンテナンス用の開閉ドア4
1が設けられており、前記カウンタウェイト6はこの開
閉ドア41の下方に位置している。また、前記作動油タ
ンク35は、前記油圧ポンプ33やオイルクーラ46
(後述の図3参照)等と図示しない配管により接続され
ている。
【0038】このようなエンジン室40に、本発明の冷
却装置の一実施の形態が設けられている。図3は、本発
明の冷却装置の一実施の形態を備えたエンジン室40内
の詳細構造を表す旋回体2の水平断面図であり、図4
は、図3に示したエンジン室40の鉛直断面図であり、
図5は、図4中B部の詳細拡大図であり、図6は、図5
中VI−VI断面による断面図である。これら図3〜図6に
おいて、図1及び図2と同符号のものは同一部分を示
す。図3〜図6において、前記したエンジン32は、前
記メインフレーム3上に振動減衰装置(エンジンマウン
トともいう、図示せず)を介して設置されている。本発
明の一実施の形態による冷却装置は、前記エンジン32
のクランク軸32aにクランクプーリ32b、ファンベ
ルト42、及びファンプーリ43aを介して連結された
補助回転軸(ファン回転軸)43の一方側に設けた冷却
ファン44と、この冷却ファン44の前段(上流側)に
配置した熱交換器としてのラジエータ45及びオイルク
ーラ46と、前記ラジエータ45を固定する仕切材47
と、前記ラジエータ45の下流側に固定されたシュラウ
ド48と、前記上部カバー8のうち前記ラジエータ45
及びオイルクーラ46の上流側部分に設けられた吸気孔
49a(カバー上部に設置),49b(カバー下部に設
置)と、前記冷却ファン44から流出する空気流を外部
に排出するために、前記メインフレーム3のうち前記エ
ンジン32の直下部分に設けられた排気孔50とを備え
ている。
【0039】前記の冷却ファン44は、通常のこの種の
建設機械の冷却装置と同様、軸流ファンが用いられてお
り、図4に示すように、ファン回転軸である補助回転軸
43が略水平方向に配置されている。なお、この補助回
転軸43の他方側には、前記ラジエータ45にエンジン
冷却水を循環させる水ポンプ(図示せず)が連結されて
いる。またクランク軸32aの反対側(図4中左方側)
は、図示しないギヤ機構を介して(あるいは直結でも良
い)油圧ポンプ33に接続されている。
【0040】前記のラジエータ45は、ホース51a,
51bを介して前記エンジン32の冷却水が循環供給さ
れてこれを冷却し、前記のオイルクーラ46は、上流側
で図示しない配管を介し前記の各種アクチュエータへ連
通する一方、下流側も図示しない配管を介し作動油タン
ク35へ連通している。これにより、前記油圧ポンプ3
3から前記アクチュエータに供給される作動油を冷却す
るようになっている。
【0041】前記のシュラウド48は、いわゆる円筒型
シュラウドであり、図5に示すように、ラジエータ45
にボルト54を介し固定される固定用取り付け部48a
と、この取り付け部48aの反ラジエータ側でファン4
4の羽根車の外周側を取り囲む略円筒形状のファン外周
部48bとを備えている。なおファン外周部48bに
は、作業員の危険防止のための図示しないファンガード
がボルトを介して固定されている。そしてこのとき、シ
ュラウド48は、冷却ファン44のハブ44bに取り付
けられた複数の羽根44a(例えば後退翼となってい
る)の補助回転軸43軸方向の幅をL0、羽根44aの
ラジエータ45側端部44aaからシュラウドファン外
周部48bの反ラジエータ側端部48baまでの距離を
10としたとき、かぶせ率α0=L10/L0を22%とし
ている。またシュラウドファン外周部48bの内周側と
羽根44aとの間には、所定のチップクリアランスtが
設けられている。
【0042】前記上部カバー8内の空間は、隔壁53に
よって、前記ラジエータ45、オイルクーラ46、エン
ジン32、及び冷却ファン44等が配置される後方領域
としての前記エンジン室40とそれ以外の前方領域とし
ての燃料タンク室52とに仕切られている。このとき前
記隔壁53は、前述した運転室7の後壁30の一部を兼
ねている。
【0043】また、上部カバー8内の空間、特にエンジ
ン室40は、後述する近年の騒音低減化の傾向に対応す
る形で、密閉度が従来よりも小さく設定されており、吸
気孔49a,49b及び排気孔50の開口面積も比較的
小さくなるように設定されている。なおこのとき、通常
はカバー8の側方に1箇所設置される吸気孔が上下2箇
所の吸気孔49a,49bに分かれて設置されている
(図4参照)のは、このような配置にすることによっ
て、側方に1箇所の吸気孔を設置する通常の場合より広
い開口面積としても同一の遮音能力を持たせるためであ
る。
【0044】前述した本発明の冷却装置の一実施の形態
の動作を説明する。エンジン32を駆動すると、エンジ
ン32のクランク軸32aの回転がベルト42を介して
補助回転軸43に伝達され、補助回転軸43の回転によ
り冷却ファン44が回転する。この冷却ファン44の回
転により、吸気孔49a,49bから空気流Pが吸入さ
れて、オイルクーラ46及びラジエータ45を冷却す
る。そして、オイルクーラ46及びラジエータ45を通
過した空気流Pは、シュラウド48を介して冷却ファン
44に流入する。冷却ファン44に流入した空気流P
は、冷却ファン44で昇圧されて流出し、エンジン32
等を冷却して、排気孔50から外部(旋回体2の下方)
に放出される。
【0045】次に、上記のように構成した本発明の冷却
装置の一実施の形態の作用を説明する。
【0046】(1)円筒型シュラウドによる乱れ低減及
び生産性向上作用 上記のような空気流Pの流通経路において、冷却ファン
44が略水平方向の回転軸43を備えた軸流ファンであ
るため、その特性上、上流側近接位置にあるオイルクー
ラ46及びラジエータ45や下流側近接位置にあるエン
ジン32が流路抵抗となりその影響を受けてファン44
前後の空気流が乱れやすい。そこで本実施の形態におい
ては、冷却ファン44の羽根車の外周側に円筒型シュラ
ウド48を設けることにより、オイルクーラ46及びラ
ジエータ45を通過した空気流Pを冷却ファン44へ円
滑に導入して乱れを低減することができる。そしてこの
とき、ファン外周部48aを略円筒形状とすることによ
り、ベルマウス形状とする従来構造のように曲面部分と
平面部分とが複雑に混在する形状になることはないた
め、加工が極めて簡単となり、生産性の向上を図ること
ができる。
【0047】(2)かぶせ率設定による冷却風量向上及
び騒音低減作用 本実施の形態では、上記(1)の作用に加え、かぶせ率
α0を最適な範囲に設定することにより、従来構造にお
ける最適値に相当するかぶせ率60%の場合に比べ、少
なくとも冷却風量を低下させることなく、同程度に騒音
低減を図ることができる。以下、この作用について詳細
に説明する。
【0048】(2−A)密閉度増大の背景 前述したように、カバーにはエンジン及び補機等の冷却
ための開口部が必要であるが、その開口部を介しエンジ
ン及び補機等から生じる騒音が周囲環境へ放射されるこ
ととなるため、このことへの配慮が必要である。開口部
を広くとってカバー内の密閉度を減少させると、通風抵
抗が小さくなるため冷却効率は向上するが、周囲への騒
音は大きくなる。逆に密閉度を増大させると、周囲への
騒音は低減するが、冷却効率は低下する。
【0049】従来の建設機械では騒音の規制の基準が現
在よりも緩かったため、主として冷却効率の向上が重視
されていた。そのため、開口部が大きめにとられ密閉度
が比較的低くなっており、冷却ファンの通風抵抗が比較
的低い状態であった。
【0050】しかしながら、近年、作業環境の変化や周
辺環境の保全の要求に基づき、建設機械から周囲への騒
音低減が強く要求されており、国内及び欧州騒音規則に
合格する騒音基準を持った建設機械を開発することが急
務となっている。
【0051】その基準の一例を挙げると、従来の騒音評
価は、建設機械の車体が静的な状態であるエンジン無負
荷最高回転数での評価(すなわち定置騒音評価)であっ
たが、これに代わって、建設機械の車体が動的な状態に
あるとき、具体的には掘削・走行・旋回動作等を含む模
擬作業負荷時における評価(すなわち作業騒音評価)が
要求される。また、従来の騒音測定は、車体側方4方向
において車体から所定距離にある複数箇所で平面的に行
われていたが、これに代わって、車体を囲む半球上の複
数箇所で3次元的に行われる。さらに、従来の騒音測定
は、車体を堅土の地表面に配置して行えば足りたが、こ
れに代わって、例えば油圧ショベルではコンクリート又
はアスファルト上に配置して測定するのが基本となり、
堅土の場合にはその測定騒音値に補正値を加える義務が
生じる。
【0052】このような背景のもと、今後の建設機械に
おいては、現行よりさらに進んだ低騒音化が要求されて
おり、より一層の低騒音化のため、カバー内の開口部を
少なくしてカバーの密閉度を増大させる傾向にある。こ
れにより、冷却風の入口開口部と出口開口部の開口面積
が小さくなり、冷却風流入時と流出時の抵抗が大きくな
り、冷却ファンに加わる全通風抵抗が大きくなる傾向に
ある。
【0053】(2−B)密閉度とかぶせ率との関係 ところで、冷却ファンとシュラウドとの軸線方向の相対
的な配置関係を決定するかぶせ率α0は、冷却ファンの
作動する圧力条件に応じてその最適な配置が決定される
ものである。このことを図7により説明する。
【0054】図7は、シュラウド付近の流れを説明する
ための図であり、図5中VII−VII断面でみた断面図であ
る。図示のように、ファン44から流出する冷却風(空
気流P)は、ブレード44aの円周方向速度ベクトルV
rと、冷却風のブレード44aに対する相対速度ベクト
ルVwとの合成ベクトルである絶対速度ベクトルVをも
つ。この絶対速度ベクトルVを、風量に対応する成分で
ある軸線方向成分V1と円周方向成分V2とに分解して考
えた場合、車体側の通風抵抗が大きくなると、同一のフ
ァン回転速度においても冷却風の絶対速度ベクトルVが
円周方向成分V2をより多く持つようになる。
【0055】円周方向成分V2はシュラウド48に衝突
する方向への成分であるため、この円周方向成分V2
冷却風がより多く持つようになると、シュラウド48近
傍の流路抵抗が大きくなる。したがって、同一の冷却風
量を確保するためには、そのシュラウド48近傍の流路
抵抗を低減するために、かぶせ率α0を小さくして冷却
ファン44とシュラウド48とのかぶり量を浅くする必
要がある。
【0056】ここで、上記(2−A)で説明したよう
に、今後の建設機械では、カバーの密閉度増大により車
体側の通風抵抗が大きくなるため、シュラウド48近傍
の流路抵抗が増大する。そのため、同一の冷却風量を確
保するためには、かぶせ率α0を小さくする必要があ
る。
【0057】従来の建設機械では、上記(2−A)で説
明したような比較的緩い騒音規制基準に基づく比較的小
さい密閉度という背景の下、冷却ファンのかぶせ率は、
例えば前述した特開平8−284611号公報に記載の
ように、約60%が最適値であった。しかしながら、上
記のような密閉度増大の背景の下では、この値が必ずし
も適正な値とは言えなくなる(シュラウド近傍の流路抵
抗低減のためかぶせ率を小さくする必要がある)ため、
最適なかぶせ率の値を検討し直す必要がある。
【0058】(2−C)かぶせ率の適正な範囲 本願発明者等は、上記の考察に基づき、適正なかぶせ率
の値を検討する実験を行い、図8に示す結果を得た。
【0059】図8は、図3〜図6に示した本実施の形態
と同様の構造において、エンジン32の回転数を、負荷
の大きい定格回転数に近い回転数に設定しておき、冷却
ファン44とシュラウド48のかぶせ率α0を種々変化
させたときのラジエータ45の前面(上流側)風速及び
騒音を測定したものである。なお、風速の縦軸は、かぶ
せ率α0=50%のときの値に対する相対値[%]で表
し、騒音の縦軸は、かぶせ率α0=50%のときの値に
対する偏差[dB(A)]で表している。
【0060】図8において、まず風速については、かぶ
せ率をα0=22%,38%,50%,63%にそれぞ
れ設定し測定を行った。測定値は、図示のように、かぶ
せ率α0の増加に対して右下がりの曲線となっており、
かぶせ率α0が小さくなるほど風速値が増加している。
これは、かぶせ率α0が小さくなるにつれて冷却風吐出
し部の流れの衝突による前述したシュラウド48近傍の
流路抵抗が小さくなり、風量が増加していることを示し
ている。なお、特に図示しないが、エンジンの回転数を
変えてもこの傾向は変わらなかった。
【0061】また、騒音については、かぶせ率をα0
22%,50%,63%にそれぞれ設定し測定を行っ
た。測定値は、図示のように、かぶせ率α0の増加に対
して微増傾向となっており、ほとんど変化がない。少な
くとも、かぶせ率α0=22%,63のいずれの場合
も、かぶせ率α0=50%と同程度の騒音値にとどまる
ことがわかった。なお、騒音についても、上記風速と同
様、エンジンの回転数を変えてもこの傾向は変わらなか
った。
【0062】ところで、測定条件におけるかぶせ率α0
の最小値を22%としたのは、以下の理由による。すな
わち、かぶせ率α0を実際に小さくする場合、エンジン
室40内のスペースにはそれほど余裕がないため、エン
ジン32やラジエータ45及びシュラウド44の配置は
そのままに、補助回転軸43を短くして冷却ファン44
をエンジン32側(図4中左方)へとずらして配置する
こととなる。
【0063】ここで、この種のエンジン室40において
は、図3や図4には特に図示しなかったが、通常、エア
コン用のコンプレッサが設置されており、図4中のクラ
ンク軸32aがクランクプーリ32bよりさらに右側に
延長されて、そのコンプレッサへ駆動力を与えるプーリ
が設けられている場合が多い。そのため、かぶせ率α0
をあまり小さくすると、冷却ファン44とこのコンプレ
ッサ用のプーリとが干渉することとなってしまう。本願
発明者等の検討したところによれば、この干渉を回避す
るためには、かぶせ率α0を少なくとも20%より大き
くとらなければならないことがわかった。
【0064】上記により、本願発明者等は以下のことを
知見した。 近年の騒音低減のために密閉度を向上した構造におい
ては、従来構造のかぶせ率α0=60%は必ずしも最適
値ではなく、かぶせ率α0の最適値は少なくとも60%
よりも小さくなる側にシフトする。 α0<60%においては、少なくともα0=60%の場
合よりは風速(言い換えれば風量)を増大させることが
できる。 α0<60%においては、少なくともα0=60%の場
合と同等の騒音低減効果を得ることができる。 コンプレッサ用プーリとの干渉防止の観点からは、α
0>20%としなければならない。
【0065】以上により、本願発明者等は、かぶせ率α
0の適正範囲としては、 20%<α0<60% が適当であると判断した。
【0066】前述したように、本実施の形態において
は、かぶせ率α0=L10/L0を22%としており、この
範囲内である。これにより、コンプレッサ用プーリとの
干渉防止を図りつつ、従来構造での最適値(かぶせ率6
0%)に比べ、少なくとも冷却風量を低下させることな
く、同程度に騒音低減を図ることができる。したがっ
て、冷却効率の向上が可能となる。
【0067】(3)その他 前述したように、本実施の形態のエンジン室40におい
ては、周囲への放射騒音低減の観点から吸気孔49a,
49bが上下に分かれて配置されており、この結果、図
4に示すように、吸気孔49a,49b→冷却ファン4
4→排気孔50という冷却風流路が曲折している。その
ため、これによっても流路抵抗が増大し、ファン前後の
空気流が乱れやすくなっている。したがって、(1)で
前述した乱れ低減作用は、特にこのようなタイプのエン
ジン室40で有効である。
【0068】また、本実施の形態の適用対象である油圧
ショベルは、前述したように、近年の小規模な掘削現場
での作業に対するニーズに応える形で提唱されているい
わゆる超小旋回型の建設機械である。このような機種で
は、上部カバー8内の空間が通常の建設機械よりも狭
く、また機器配置の自由度も限られるため、これによっ
ても流路抵抗が増大しファン前後の空気流が乱れやすく
なっている。したがって、(1)で前述した乱れ低減作
用は、特にこのような建設機械で有効である。
【0069】以上説明したように、上記本発明の一実施
の形態によれば、ファン外周部48bを備えた円筒型の
シュラウド48を用いるので、ベルマウス形状とする従
来構造に比べて、シュラウドの加工が極めて簡単とな
り、生産性の向上を図ることができる。また、かぶせ率
α0を20%を超え60%未満である22%とするの
で、従来構造における最適値α0=60%の場合に比
べ、少なくとも冷却風量を低下させることなく、同程度
に騒音低減を図ることができる。したがって、冷却効率
の向上が可能となる。
【0070】なお、上記本発明の一実施の形態では、冷
却ファン44のブレード44aは後退翼で構成されてい
たが、前進翼で構成された場合においても、同様の効果
が得られることは明らかである。
【0071】また、上記本発明の一実施の形態では、上
述のようにいわゆる吸い込みタイプの冷却装置に本発明
を適用した場合を例にとって説明したが、これに限られ
ず、いわゆる吐き出しタイプの冷却装置に適用してもよ
い。
【0072】
【発明の効果】本発明によれば、シュラウドとして、熱
交換器に固定される固定用取り付け部と、この取り付け
部の反熱交換器側でファンの羽根車の外周側を取り囲む
略円筒形状のファン外周部とを備えた円筒型シュラウド
を備えるので、容易に加工できる形状で冷却風を円滑に
導入し、冷却風量を確保しつつ騒音を低減することによ
り、生産性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用する油圧ショベルの全体構造を示
す図である。
【図2】図1に示した油圧ショベルを斜め後方からみた
一部透視斜視図である。
【図3】本発明の冷却装置の一実施の形態を備えたエン
ジン室内の詳細構造を表す旋回体の水平断面図である。
【図4】図3に示したエンジン室の鉛直断面図である。
【図5】図4中A部の拡大図である。
【図6】図5中VI−VI断面による断面図である。
【図7】本発明の冷却装置の一実施の形態によるシュラ
ウド付近の流れを説明するための図であり、図5中VII
−VII断面でみた断面図である。
【図8】本発明の冷却装置の一実施の形態と同様の構造
において、冷却ファンとシュラウドのかぶせ率α0を種
々変化させたときのラジエータの前面風速及び騒音を測
定した結果を示す図である。
【図9】従来の油圧ショベルの一例をその後方からみた
横断面図である。
【図10】図9中の部分拡大図である。
【図11】図10中XI−XI断面で見た矢視図である。
【図12】従来の油圧ショベルの他の例を後方からみた
横断面図である。
【図13】図12中A部の拡大図である。
【図14】従来構造における騒音測定実験の結果を示し
た図である。
【符号の説明】
2 走行体 3 メインフレーム 4 スイングポスト 5 フロント装置 7 運転室 8 カバー 32 エンジン 44 冷却ファン(ファン) 45 ラジエータ(熱交換器) 46 オイルクーラ(熱交換器) 48 シュラウド 48a 固定用取り付け部 48b ファン外周部 49a,b 吸気孔 50 排気孔

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多数の羽根を備えた羽根車の回転によって
    空気流を生起するファンと、このファンの上流側に設け
    られ前記空気流を前記ファンの吸い込み側に導入するシ
    ュラウドとを有し、旋回体を覆うカバー内に配置したラ
    ジエータ、オイルクーラ等の熱交換器及びエンジンを、
    前記ファンで生起する空気流で冷却する建設機械の冷却
    装置において、 前記ファンは、前記エンジンの駆動力で駆動される略水
    平方向の回転軸を備えた軸流ファンであり、 前記シュラウドは、前記熱交換器に固定される固定用取
    り付け部と、この取り付け部の反熱交換器側で前記ファ
    ンの羽根車の外周側を取り囲む略円筒形状のファン外周
    部とを備えた円筒型シュラウドであることを特徴とする
    建設機械の冷却装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の建設機械の冷却装置におい
    て、前記熱交換器及び前記エンジンを冷却するための空
    気流を前記カバー内に取り入れる吸気孔を、該カバーの
    上部に設けるとともに、前記熱交換器及び前記エンジン
    を冷却した後の空気流を前記カバー外に排出する排気孔
    を、前記エンジンの下方に設けたことを特徴とする建設
    機械の冷却装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の建設機械の冷却装置
    において、前記羽根の前記回転軸方向の幅をL0、前記
    羽根の前記熱交換器側端部から前記シュラウドの前記フ
    ァン外周部の反熱交換器側端部までの距離をL10とした
    とき、 α0=L10/L0 で表されるかぶせ率α0を、20%を超え60%未満と
    したことを特徴とする建設機械の冷却装置。
  4. 【請求項4】走行体と、この走行体の上部に旋回可能に
    搭載されたメインフレームと、このメインフレームに垂
    直ピンを中心にして水平方向に回動可能に取り付けられ
    たスイングポストと、このスイングポストに上下方向に
    回動可能に取り付けられたブームを含む多関節型のフロ
    ント装置と、前記メインフレーム上に設けられた運転室
    と、前記メインフレーム上の運転室以外の大部分を覆
    い、ラジエータ、オイルクーラ等の熱交換器及びエンジ
    ンを収納するカバーと、多数の羽根を備えた羽根車の回
    転によって空気流を生起するファン及びこのファンの上
    流側に設けられ前記空気流を前記ファンの吸い込み側に
    導入するシュラウドを備え、前記カバー内に収納された
    前記熱交換器及び前記エンジンを前記ファンで生起する
    空気流で冷却する冷却装置とを有し、かつ、前記フロン
    ト装置は、前記ブームを最大に振り上げ該ブームが前記
    カバーの上面に最も近づいたフロント最小旋回姿勢にし
    たときに該ブームが前記運転室側方の位置まで後方に傾
    き、これにより前記フロント最小旋回姿勢での旋回半径
    を小さくした建設機械において、 前記ファンは、前記エンジンの駆動力で駆動される略水
    平方向の回転軸を備えた軸流ファンであり、 前記シュラウドは、前記熱交換器に固定される固定用取
    り付け部と、この固定用取り付け部の反熱交換器側で前
    記ファンの羽根車の外周側を取り囲む略円筒形状のファ
    ン外周部とを備えた円筒型シュラウドであることを特徴
    とする建設機械。
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