JP2000338091A - 超音波探傷方法及び超音波探傷装置 - Google Patents
超音波探傷方法及び超音波探傷装置Info
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-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01N—INVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
- G01N29/00—Investigating or analysing materials by the use of ultrasonic, sonic or infrasonic waves; Visualisation of the interior of objects by transmitting ultrasonic or sonic waves through the object
- G01N29/04—Analysing solids
- G01N29/07—Analysing solids by measuring propagation velocity or propagation time of acoustic waves
-
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- G01N2291/00—Indexing codes associated with group G01N29/00
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- G01N2291/044—Internal reflections (echoes), e.g. on walls or defects
-
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- Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 探傷阻害部が存在する被検査物に対して、欠
陥検出能及び分解能を低下させることなく、探傷を高精
度に行うことが可能な超音波探傷方法を提供すること。 【解決手段】 第1〜第12振動子101〜112から
出射された超音波は、超音波伝播部材6内を伝播し、蒸
気タービンロータ5内に入る。第20〜第32振動子1
20〜132から出射された超音波は、超音波伝播部材
6内を伝播し、蒸気タービンロータ5内に入る。大径部
5aの外周面から入った超音波の波面Aと、小径部5b
の外周面から入る超音波の波面Bとが、段差部5cの内
側位置にて合成されて波面Cを形成し、この波面Cを有
する超音波が蒸気タービンロータ5内を伝播する。欠陥
部9が存在すると、欠陥部9との境界面にて超音波は反
射し、超音波エコーとして超音波探触子2に向けて伝播
し、第1〜第12振動子101〜112及び第20〜第
32振動子120〜132に到達する。
陥検出能及び分解能を低下させることなく、探傷を高精
度に行うことが可能な超音波探傷方法を提供すること。 【解決手段】 第1〜第12振動子101〜112から
出射された超音波は、超音波伝播部材6内を伝播し、蒸
気タービンロータ5内に入る。第20〜第32振動子1
20〜132から出射された超音波は、超音波伝播部材
6内を伝播し、蒸気タービンロータ5内に入る。大径部
5aの外周面から入った超音波の波面Aと、小径部5b
の外周面から入る超音波の波面Bとが、段差部5cの内
側位置にて合成されて波面Cを形成し、この波面Cを有
する超音波が蒸気タービンロータ5内を伝播する。欠陥
部9が存在すると、欠陥部9との境界面にて超音波は反
射し、超音波エコーとして超音波探触子2に向けて伝播
し、第1〜第12振動子101〜112及び第20〜第
32振動子120〜132に到達する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、その表面に、段差
部、溝部あるいは突起部といったような凹部、凸部等の
探傷阻害部が存在する被検査物内の欠陥部を、超音波を
用いて探傷する超音波探傷方法及び超音波探傷装置に関
する。
部、溝部あるいは突起部といったような凹部、凸部等の
探傷阻害部が存在する被検査物内の欠陥部を、超音波を
用いて探傷する超音波探傷方法及び超音波探傷装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来から、この種の超音波探傷装置とし
ては、例えば特公昭58−37506号公報に開示され
たものが知られている。この超音波探傷装置は、アレイ
状に配列された複数の振動子を有する超音波探触子を備
え、この超音波探触子と被検査物の表面との間隙を超音
波探触子の走査中に検出し、この検出結果に応じて各振
動子毎での励振開始時期を制御する。これにより、被検
査物の表面に滑らかな凹凸が存在する場合においても超
音波ビームを所定位置に絞り、方位分解能が向上する。
ては、例えば特公昭58−37506号公報に開示され
たものが知られている。この超音波探傷装置は、アレイ
状に配列された複数の振動子を有する超音波探触子を備
え、この超音波探触子と被検査物の表面との間隙を超音
波探触子の走査中に検出し、この検出結果に応じて各振
動子毎での励振開始時期を制御する。これにより、被検
査物の表面に滑らかな凹凸が存在する場合においても超
音波ビームを所定位置に絞り、方位分解能が向上する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の超音波探傷装置を用いても、被検査物の
表面に段差部あるいは溝部といった比較的深い凹部が存
在し、凹部の両側の部分の角が角張っているような場合
には、超音波探触子による欠陥検出能は低下してしま
う。例えば、被検査物の表面に段差部が存在する場合、
超音波探触子から被検査物に入射されて、段差部の角部
に到達した超音波ビームは、この角部にて多重反射を起
こしてしまうため、欠陥部を正確に検出することが極め
て困難になる。
たような従来の超音波探傷装置を用いても、被検査物の
表面に段差部あるいは溝部といった比較的深い凹部が存
在し、凹部の両側の部分の角が角張っているような場合
には、超音波探触子による欠陥検出能は低下してしま
う。例えば、被検査物の表面に段差部が存在する場合、
超音波探触子から被検査物に入射されて、段差部の角部
に到達した超音波ビームは、この角部にて多重反射を起
こしてしまうため、欠陥部を正確に検出することが極め
て困難になる。
【0004】このような場合、探傷阻害部に干渉されな
いように、小径の一探垂直探触子を用いることも考えら
れるが、探触子から入射される超音波のエネルギーが不
十分なため、欠陥検出能が低下する可能性があり、ま
た、超音波ビームの広がりも大きいため、分解能が低下
する可能性もある。
いように、小径の一探垂直探触子を用いることも考えら
れるが、探触子から入射される超音波のエネルギーが不
十分なため、欠陥検出能が低下する可能性があり、ま
た、超音波ビームの広がりも大きいため、分解能が低下
する可能性もある。
【0005】本発明は上述の点に鑑みてなされたもの
で、段差部、溝部あるいは突起部といったような凹部、
凸部等の探傷阻害部が存在する被検査物に対して、探傷
を高精度に行うことが可能な超音波探傷方法及び超音波
探傷装置を提供することを目的とする。
で、段差部、溝部あるいは突起部といったような凹部、
凸部等の探傷阻害部が存在する被検査物に対して、探傷
を高精度に行うことが可能な超音波探傷方法及び超音波
探傷装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
による超音波探傷方法は、アレイ状に配列された複数の
振動子を有する超音波探触子から、表面に凹部、凸部と
いった探傷阻害部を含む被検査物に対して超音波を入射
させ、反射された超音波に基づいて被検査物を探傷する
超音波探傷方法であって、複数の振動子のうちの何れか
が、探傷阻害部の両側で被検査物の表面と当接するよう
に超音波探触子を被検査物に対して位置決めし、複数の
振動子のうち、探傷阻害部に対応する振動子の励振を禁
止すると共に、被検査物の表面と当接する振動子の励振
を許容し、励振を許容した振動子の励振開始時期を調節
して、励振を許容した振動子から被検査物に入射する超
音波の波面を探傷阻害部の内側で合成させることを特徴
としている。
による超音波探傷方法は、アレイ状に配列された複数の
振動子を有する超音波探触子から、表面に凹部、凸部と
いった探傷阻害部を含む被検査物に対して超音波を入射
させ、反射された超音波に基づいて被検査物を探傷する
超音波探傷方法であって、複数の振動子のうちの何れか
が、探傷阻害部の両側で被検査物の表面と当接するよう
に超音波探触子を被検査物に対して位置決めし、複数の
振動子のうち、探傷阻害部に対応する振動子の励振を禁
止すると共に、被検査物の表面と当接する振動子の励振
を許容し、励振を許容した振動子の励振開始時期を調節
して、励振を許容した振動子から被検査物に入射する超
音波の波面を探傷阻害部の内側で合成させることを特徴
としている。
【0007】上述の請求項1に記載の超音波探傷方法よ
れば、複数の振動子のうち、探傷阻害部に対応する振動
子の励振を禁止するので、探傷阻害部における多重反射
の発生を抑制して、欠陥検出能の低下を防ぐことができ
る。また、探傷阻害部の両側の表面と当接する振動子の
励振を許容し、励振を許容した振動子の励振開始時期を
調節して、励振を許容した振動子から被検査物に入射す
る超音波の波面を探傷阻害部の内側で合成するので、対
応する振動子が励振されない探傷阻害部の内側にも合成
した超音波が伝播することになり、探傷阻害部の内側に
存在する欠陥部の探傷が行え、欠陥検出能を向上するこ
とができる。更に、探傷阻害部の両側の表面から超音波
を入射するため、見かけ上の振動子寸法は励振している
振動子の合計分の大きさとなり、拡大することになるの
で、超音波が探傷範囲に対して一様に入射し、その広が
りも抑制されるため、分解能を向上することもできる。
れば、複数の振動子のうち、探傷阻害部に対応する振動
子の励振を禁止するので、探傷阻害部における多重反射
の発生を抑制して、欠陥検出能の低下を防ぐことができ
る。また、探傷阻害部の両側の表面と当接する振動子の
励振を許容し、励振を許容した振動子の励振開始時期を
調節して、励振を許容した振動子から被検査物に入射す
る超音波の波面を探傷阻害部の内側で合成するので、対
応する振動子が励振されない探傷阻害部の内側にも合成
した超音波が伝播することになり、探傷阻害部の内側に
存在する欠陥部の探傷が行え、欠陥検出能を向上するこ
とができる。更に、探傷阻害部の両側の表面から超音波
を入射するため、見かけ上の振動子寸法は励振している
振動子の合計分の大きさとなり、拡大することになるの
で、超音波が探傷範囲に対して一様に入射し、その広が
りも抑制されるため、分解能を向上することもできる。
【0008】また、請求項2に記載の本発明による超音
波探傷方法は、アレイ状に配列された複数の振動子を有
する超音波探触子から、表面に凹部、凸部といった探傷
阻害部を含む被検査物に対して超音波を入射させ、反射
された超音波に基づいて被検査物を探傷する超音波探傷
方法であって、超音波探触子を載置させる探触子載置面
と、探傷阻害部を含む被検査物の表面の形状に対応させ
た被検査物当接面とを有すると共に、超音波を伝播させ
る超音波伝播部材を用い、超音波伝播部材の被検査物当
接面を被検査物の表面と当接させ、超音波伝播部材の探
触子載置面に超音波探触子を載置し、複数の振動子のう
ち、探傷阻害部に対応する振動子の励振を禁止すると共
に、探傷阻害部の両側の被検査物の表面に対応する振動
子の励振を許容し、励振を許容した振動子の励振開始時
期を調節して、励振を許容した振動子から超音波伝播部
材を介して被検査物に入射する超音波の波面を探傷阻害
部の内側で合成させることを特徴としている。
波探傷方法は、アレイ状に配列された複数の振動子を有
する超音波探触子から、表面に凹部、凸部といった探傷
阻害部を含む被検査物に対して超音波を入射させ、反射
された超音波に基づいて被検査物を探傷する超音波探傷
方法であって、超音波探触子を載置させる探触子載置面
と、探傷阻害部を含む被検査物の表面の形状に対応させ
た被検査物当接面とを有すると共に、超音波を伝播させ
る超音波伝播部材を用い、超音波伝播部材の被検査物当
接面を被検査物の表面と当接させ、超音波伝播部材の探
触子載置面に超音波探触子を載置し、複数の振動子のう
ち、探傷阻害部に対応する振動子の励振を禁止すると共
に、探傷阻害部の両側の被検査物の表面に対応する振動
子の励振を許容し、励振を許容した振動子の励振開始時
期を調節して、励振を許容した振動子から超音波伝播部
材を介して被検査物に入射する超音波の波面を探傷阻害
部の内側で合成させることを特徴としている。
【0009】上述の請求項2に記載の超音波探傷方法よ
れば、被検査物の表面に探傷阻害部が存在する場合にお
いても、超音波伝播部材を介して、適切に超音波を入射
させることができる。また、複数の振動子のうち、探傷
阻害部に対応する振動子の励振を禁止するので、探傷阻
害部における多重反射の発生を抑制して、欠陥検出能の
低下を防ぐことができる。また、探傷阻害部の両側の被
検査物の表面に対応する振動子の励振を許容し、励振を
許容した振動子の励振開始時期を調節して、励振を許容
した振動子から被検査物に入射する超音波の波面を探傷
阻害部の内側で合成させるので、対応する振動子が励振
されない探傷阻害部の内側にも合成した超音波が伝播す
ることになり、探傷阻害部の内側に存在する欠陥部の探
傷が行え、欠陥検出能を向上することができる。更に、
探傷阻害部の両側の表面から超音波を入射するため、見
かけ上の振動子寸法は励振している振動子の合計分の大
きさとなり、拡大することになるので、超音波が探傷範
囲に対して一様に入射し、その広がりも抑制されるた
め、分解能を向上することもできる。
れば、被検査物の表面に探傷阻害部が存在する場合にお
いても、超音波伝播部材を介して、適切に超音波を入射
させることができる。また、複数の振動子のうち、探傷
阻害部に対応する振動子の励振を禁止するので、探傷阻
害部における多重反射の発生を抑制して、欠陥検出能の
低下を防ぐことができる。また、探傷阻害部の両側の被
検査物の表面に対応する振動子の励振を許容し、励振を
許容した振動子の励振開始時期を調節して、励振を許容
した振動子から被検査物に入射する超音波の波面を探傷
阻害部の内側で合成させるので、対応する振動子が励振
されない探傷阻害部の内側にも合成した超音波が伝播す
ることになり、探傷阻害部の内側に存在する欠陥部の探
傷が行え、欠陥検出能を向上することができる。更に、
探傷阻害部の両側の表面から超音波を入射するため、見
かけ上の振動子寸法は励振している振動子の合計分の大
きさとなり、拡大することになるので、超音波が探傷範
囲に対して一様に入射し、その広がりも抑制されるた
め、分解能を向上することもできる。
【0010】また、超音波探触子に入射する超音波のエ
コー高さを、全ての振動子を励振した場合に入射する超
音波のエコー高さと同等になるように補正し、補正され
たエコー高さに基づいて被検査物を探傷することが好ま
しい。このように超音波探触子に入射する超音波のエコ
ー高さを補正することにより、励振される振動子の数が
減少した場合においても、全ての振動子を励振した場合
と同様の感度にて探傷を行うことができ、一定感度での
探傷が可能となる。
コー高さを、全ての振動子を励振した場合に入射する超
音波のエコー高さと同等になるように補正し、補正され
たエコー高さに基づいて被検査物を探傷することが好ま
しい。このように超音波探触子に入射する超音波のエコ
ー高さを補正することにより、励振される振動子の数が
減少した場合においても、全ての振動子を励振した場合
と同様の感度にて探傷を行うことができ、一定感度での
探傷が可能となる。
【0011】請求項4に記載の本発明による超音波探傷
装置は、アレイ状に配列された複数の振動子を有する超
音波探触子を備え、表面に凹部、凸部といった探傷阻害
部を含む被検査物に対して超音波探触子から超音波を入
射させ、反射された超音波に基づいて被検査物を探傷す
る超音波探傷装置であって、各振動子毎に、振動子の励
振を禁止あるいは許容する励振禁止手段と、各振動子の
励振開始時期を調節する励振開始時期調節手段と、複数
の振動子のうちの何れかが、探傷阻害部の両側で被検査
物の表面と当接するように超音波探触子を被検査物に対
して位置決めした際に、複数の振動子のうち、探傷阻害
部に対応する振動子の励振を禁止すると共に、被検査物
の表面と当接する振動子の励振を許容するように励振禁
止手段を制御し、励振を許容した振動子から被検査物に
入射する超音波の波面を探傷阻害部の内側で合成するよ
うに励振開始時期調節手段を制御する制御手段とを備え
ることを特徴としている。
装置は、アレイ状に配列された複数の振動子を有する超
音波探触子を備え、表面に凹部、凸部といった探傷阻害
部を含む被検査物に対して超音波探触子から超音波を入
射させ、反射された超音波に基づいて被検査物を探傷す
る超音波探傷装置であって、各振動子毎に、振動子の励
振を禁止あるいは許容する励振禁止手段と、各振動子の
励振開始時期を調節する励振開始時期調節手段と、複数
の振動子のうちの何れかが、探傷阻害部の両側で被検査
物の表面と当接するように超音波探触子を被検査物に対
して位置決めした際に、複数の振動子のうち、探傷阻害
部に対応する振動子の励振を禁止すると共に、被検査物
の表面と当接する振動子の励振を許容するように励振禁
止手段を制御し、励振を許容した振動子から被検査物に
入射する超音波の波面を探傷阻害部の内側で合成するよ
うに励振開始時期調節手段を制御する制御手段とを備え
ることを特徴としている。
【0012】上述の請求項4に記載の超音波探傷装置に
よれば、制御手段により励振禁止手段が制御されて、複
数の振動子のうち、探傷阻害部に対応する振動子の励振
が禁止されるので、探傷阻害部における多重反射の発生
を抑制して、欠陥検出能の低下を防ぐことができる。ま
た、制御手段により励振禁止手段及び励振開始時期調節
手段が制御されて、被検査物の表面と当接する振動子の
励振を許容し、励振を許容した振動子の励振開始時期を
調節することにより、探傷阻害部の両側の表面から入射
した超音波の波面を探傷阻害部の内側で合成するので、
対応する振動子が励振されない探傷阻害部の内側にも合
成した超音波が伝播されることになり、探傷阻害部の内
側に存在する欠陥部の探傷が行え、欠陥検出能を向上す
ることができる。更に、探傷阻害部の両側の表面から超
音波が入射されるので、見かけ上の振動子寸法は励振し
ている振動子の合計分の大きさとなる。これにより、見
かけ上の振動子寸法が拡大するため、超音波が探傷範囲
に対して一様に入射し、その広がりも抑制されるため、
分解能を向上することができる。
よれば、制御手段により励振禁止手段が制御されて、複
数の振動子のうち、探傷阻害部に対応する振動子の励振
が禁止されるので、探傷阻害部における多重反射の発生
を抑制して、欠陥検出能の低下を防ぐことができる。ま
た、制御手段により励振禁止手段及び励振開始時期調節
手段が制御されて、被検査物の表面と当接する振動子の
励振を許容し、励振を許容した振動子の励振開始時期を
調節することにより、探傷阻害部の両側の表面から入射
した超音波の波面を探傷阻害部の内側で合成するので、
対応する振動子が励振されない探傷阻害部の内側にも合
成した超音波が伝播されることになり、探傷阻害部の内
側に存在する欠陥部の探傷が行え、欠陥検出能を向上す
ることができる。更に、探傷阻害部の両側の表面から超
音波が入射されるので、見かけ上の振動子寸法は励振し
ている振動子の合計分の大きさとなる。これにより、見
かけ上の振動子寸法が拡大するため、超音波が探傷範囲
に対して一様に入射し、その広がりも抑制されるため、
分解能を向上することができる。
【0013】また、請求項5に記載の本発明による超音
波探傷装置は、アレイ状に配列された複数の振動子を有
する超音波探触子を備え、表面に凹部、凸部といった探
傷阻害部を含む被検査物に対して超音波探触子から超音
波を入射させ、反射された超音波に基づいて被検査物を
探傷する超音波探傷装置であって、超音波探触子を載置
させる探触子載置面と、探傷阻害部を含む被検査物の表
面の形状に対応させた被検査物当接面とを有すると共
に、超音波を伝播させる超音波伝播部材と、各振動子毎
に、振動子の励振を禁止あるいは許容する励振禁止手段
と、各振動子の励振開始時期を調節する励振開始時期調
節手段と、超音波伝播部材の被検査物当接面を被検査物
の表面と当接させ且つ超音波伝播部材の探触子載置面に
超音波探触子を載置した際に、複数の振動子のうち、探
傷阻害部に対応する振動子の励振を禁止すると共に、探
傷阻害部の両側の被検査物の表面に対応する振動子の励
振を許容するように励振禁止手段を制御し、励振を許容
した振動子から被検査物に入射する超音波の波面を探傷
阻害部の内側で合成するように励振開始時期調節手段を
制御する制御手段とを備えることを特徴としている。
波探傷装置は、アレイ状に配列された複数の振動子を有
する超音波探触子を備え、表面に凹部、凸部といった探
傷阻害部を含む被検査物に対して超音波探触子から超音
波を入射させ、反射された超音波に基づいて被検査物を
探傷する超音波探傷装置であって、超音波探触子を載置
させる探触子載置面と、探傷阻害部を含む被検査物の表
面の形状に対応させた被検査物当接面とを有すると共
に、超音波を伝播させる超音波伝播部材と、各振動子毎
に、振動子の励振を禁止あるいは許容する励振禁止手段
と、各振動子の励振開始時期を調節する励振開始時期調
節手段と、超音波伝播部材の被検査物当接面を被検査物
の表面と当接させ且つ超音波伝播部材の探触子載置面に
超音波探触子を載置した際に、複数の振動子のうち、探
傷阻害部に対応する振動子の励振を禁止すると共に、探
傷阻害部の両側の被検査物の表面に対応する振動子の励
振を許容するように励振禁止手段を制御し、励振を許容
した振動子から被検査物に入射する超音波の波面を探傷
阻害部の内側で合成するように励振開始時期調節手段を
制御する制御手段とを備えることを特徴としている。
【0014】上述の請求項5に記載の超音波探傷装置に
よれば、超音波伝播部材を介して超音波探触子から超音
波を被検査物に入射するので、被検査物の表面に探傷阻
害部が存在する場合においても、適切に超音波を入射さ
せることができる。また、制御手段により励振禁止手段
が制御されて、複数の振動子のうち、探傷阻害部に対応
する振動子の励振が禁止されるので、探傷阻害部におけ
る多重反射の発生を抑制して、欠陥検出能の低下を防ぐ
ことができる。また、制御手段により励振禁止手段及び
励振開始時期調節手段が制御されて、探傷阻害部の両側
の被検査物の表面に対応する振動子の励振を許容し、励
振を許容した振動子の励振開始時期を調節することによ
り、探傷阻害部の両側の表面から入射した超音波の波面
を探傷阻害部の内側で合成するので、対応する振動子が
励振されない探傷阻害部の内側にも合成した超音波が伝
播されることになり、探傷阻害部の内側に存在する欠陥
部の探傷が行え、欠陥検出能を向上することができる。
更に、探傷阻害部の両側の表面から超音波が入射される
ので、見かけ上の振動子寸法は励振している振動子の合
計分の大きさとなる。これにより、見かけ上の振動子寸
法が拡大するため、超音波が探傷範囲に対して一様に入
射し、その広がりも抑制されるため、分解能を向上する
ことができる。
よれば、超音波伝播部材を介して超音波探触子から超音
波を被検査物に入射するので、被検査物の表面に探傷阻
害部が存在する場合においても、適切に超音波を入射さ
せることができる。また、制御手段により励振禁止手段
が制御されて、複数の振動子のうち、探傷阻害部に対応
する振動子の励振が禁止されるので、探傷阻害部におけ
る多重反射の発生を抑制して、欠陥検出能の低下を防ぐ
ことができる。また、制御手段により励振禁止手段及び
励振開始時期調節手段が制御されて、探傷阻害部の両側
の被検査物の表面に対応する振動子の励振を許容し、励
振を許容した振動子の励振開始時期を調節することによ
り、探傷阻害部の両側の表面から入射した超音波の波面
を探傷阻害部の内側で合成するので、対応する振動子が
励振されない探傷阻害部の内側にも合成した超音波が伝
播されることになり、探傷阻害部の内側に存在する欠陥
部の探傷が行え、欠陥検出能を向上することができる。
更に、探傷阻害部の両側の表面から超音波が入射される
ので、見かけ上の振動子寸法は励振している振動子の合
計分の大きさとなる。これにより、見かけ上の振動子寸
法が拡大するため、超音波が探傷範囲に対して一様に入
射し、その広がりも抑制されるため、分解能を向上する
ことができる。
【0015】また、前記超音波探触子に入射する超音波
のエコー高さを、全ての振動子を励振した場合に入射す
る超音波のエコー高さと同等になるように補正する補正
手段を更に備えることが好ましい。この場合には、超音
波探触子に入射する超音波のエコー高さが補正手段によ
り補正されるので、励振される振動子の数が減少した場
合においても、全ての振動子を励振した場合と同様の感
度にて探傷を行うことができ、一定感度での探傷が可能
となる。
のエコー高さを、全ての振動子を励振した場合に入射す
る超音波のエコー高さと同等になるように補正する補正
手段を更に備えることが好ましい。この場合には、超音
波探触子に入射する超音波のエコー高さが補正手段によ
り補正されるので、励振される振動子の数が減少した場
合においても、全ての振動子を励振した場合と同様の感
度にて探傷を行うことができ、一定感度での探傷が可能
となる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。なお、図面の説明において同一の要素に
は同一の符号を付しており、重複する説明は省略する。
いて説明する。なお、図面の説明において同一の要素に
は同一の符号を付しており、重複する説明は省略する。
【0017】図1は本発明による超音波探傷装置の実施
形態を示す概略構成図であり、図2は本発明による超音
波探傷装置の実施形態を示すブロック図である。本実施
形態においては、発電機用の蒸気タービンロータに探傷
阻害部として形成されている段差部の内側を探傷する例
を示す。
形態を示す概略構成図であり、図2は本発明による超音
波探傷装置の実施形態を示すブロック図である。本実施
形態においては、発電機用の蒸気タービンロータに探傷
阻害部として形成されている段差部の内側を探傷する例
を示す。
【0018】図1に示されるように、超音波探傷装置1
は、超音波探触子2と、接続ケーブル3を介して超音波
探触子2と接続される本体部4とにより構成されてい
る。被検査物は発電機用の蒸気タービンロータ5であ
り、大径部5aと小径部5bとにより段差部5cが形成
されており、この段差部5cに超音波伝播部材6が設け
られている。超音波伝播部材6は、超音波探触子2を載
置する探触子載置面7と、段差部5cを含み大径部5a
及び小径部5bの外周形状に対応した被検査物当接面8
とを有しており、アクリル樹脂からなる。被検査物当接
面8は、蒸気タービンロータ5の大径部5aの外周面に
当接する第1当接面8aと、蒸気タービンロータ5の小
径部5bの外周面に当接する第2当接面8bと含んでい
る。
は、超音波探触子2と、接続ケーブル3を介して超音波
探触子2と接続される本体部4とにより構成されてい
る。被検査物は発電機用の蒸気タービンロータ5であ
り、大径部5aと小径部5bとにより段差部5cが形成
されており、この段差部5cに超音波伝播部材6が設け
られている。超音波伝播部材6は、超音波探触子2を載
置する探触子載置面7と、段差部5cを含み大径部5a
及び小径部5bの外周形状に対応した被検査物当接面8
とを有しており、アクリル樹脂からなる。被検査物当接
面8は、蒸気タービンロータ5の大径部5aの外周面に
当接する第1当接面8aと、蒸気タービンロータ5の小
径部5bの外周面に当接する第2当接面8bと含んでい
る。
【0019】超音波探触子2は、図2に示されるよう
に、振動子部10、パルス発生部20、励振開始時期調
節手段としての遅延回路部30、励振禁止手段としての
スイッチ部40、プリアンプ部50及び信号出力部60
を有している。また、本体部4は、制御ユニット70、
モニタ部80及び測定条件入力部90を有している。
に、振動子部10、パルス発生部20、励振開始時期調
節手段としての遅延回路部30、励振禁止手段としての
スイッチ部40、プリアンプ部50及び信号出力部60
を有している。また、本体部4は、制御ユニット70、
モニタ部80及び測定条件入力部90を有している。
【0020】振動子部10は、アレイ状に配列された第
1振動子101〜第32振動子132を有している。パ
ルス発生部20は、制御ユニット70からの制御信号に
応じてパルス電圧を発生し、このパルス電圧を第1振動
子101〜第32振動子132に送ることにより、第1
振動子101〜第32振動子132が励振される結果、
超音波探触子2はパルス波、すなわち超音波を発生させ
て、蒸気タービンロータ5に対してこの超音波を出射す
る。パルス発生部20と第1振動子101〜第32振動
子132との間には、遅延回路部30及びスイッチ部4
0が設けられている。
1振動子101〜第32振動子132を有している。パ
ルス発生部20は、制御ユニット70からの制御信号に
応じてパルス電圧を発生し、このパルス電圧を第1振動
子101〜第32振動子132に送ることにより、第1
振動子101〜第32振動子132が励振される結果、
超音波探触子2はパルス波、すなわち超音波を発生させ
て、蒸気タービンロータ5に対してこの超音波を出射す
る。パルス発生部20と第1振動子101〜第32振動
子132との間には、遅延回路部30及びスイッチ部4
0が設けられている。
【0021】遅延回路部30は、第1振動子101〜第
32振動子132に対応した第1遅延回路301〜第3
2遅延回路332を含んでおり、制御部71からの出力
信号に応じて第1遅延回路301〜第32遅延回路33
2毎に遅延時間が可変設定されるように構成されてい
る。第1遅延回路301〜第32遅延回路332は、設
定された遅延時間だけパルス発生部20から送られてき
たパルス電圧の出力を遅延させ、第1振動子101〜第
32振動子132での励振開始時期を遅延させるように
機能する。
32振動子132に対応した第1遅延回路301〜第3
2遅延回路332を含んでおり、制御部71からの出力
信号に応じて第1遅延回路301〜第32遅延回路33
2毎に遅延時間が可変設定されるように構成されてい
る。第1遅延回路301〜第32遅延回路332は、設
定された遅延時間だけパルス発生部20から送られてき
たパルス電圧の出力を遅延させ、第1振動子101〜第
32振動子132での励振開始時期を遅延させるように
機能する。
【0022】スイッチ部40は、第1振動子101〜第
32振動子132に対応した第1オンオフスイッチ40
1〜第32オンオフスイッチ432を含んでおり、制御
部71からの出力信号に応じて各第1オンオフスイッチ
401〜第32オンオフスイッチ432毎にオン状態あ
るいはオフ状態が選択されるように構成されている。第
1オンオフスイッチ401〜第32オンオフスイッチ4
32がオン状態にある時には、パルス発生部20にて発
生されたパルス電圧が第1振動子101〜第32振動子
132に送られ、各第1振動子101〜第32振動子1
32の励振が許容される。一方、第1オンオフスイッチ
401〜第32オンオフスイッチ432がオフ状態にあ
る時には、パルス発生部20にて発生されたパルス電圧
が第1振動子101〜第32振動子132に送られず、
第1振動子101〜第32振動子132の励振が禁止さ
れる。
32振動子132に対応した第1オンオフスイッチ40
1〜第32オンオフスイッチ432を含んでおり、制御
部71からの出力信号に応じて各第1オンオフスイッチ
401〜第32オンオフスイッチ432毎にオン状態あ
るいはオフ状態が選択されるように構成されている。第
1オンオフスイッチ401〜第32オンオフスイッチ4
32がオン状態にある時には、パルス発生部20にて発
生されたパルス電圧が第1振動子101〜第32振動子
132に送られ、各第1振動子101〜第32振動子1
32の励振が許容される。一方、第1オンオフスイッチ
401〜第32オンオフスイッチ432がオフ状態にあ
る時には、パルス発生部20にて発生されたパルス電圧
が第1振動子101〜第32振動子132に送られず、
第1振動子101〜第32振動子132の励振が禁止さ
れる。
【0023】また、第1振動子101〜第32振動子1
32は、被検査物に出射後に欠陥部等の境界面にて反射
された超音波が入射され、この入射された超音波を検出
して、検出信号を出力する。第1振動子101〜第32
振動子132が検出信号を出力した際に、第1オンオフ
スイッチ401〜第32オンオフスイッチ432がオン
状態にある時には、検出信号はプリアンプ部50に送ら
れるが、第1オンオフスイッチ401〜第32オンオフ
スイッチ432がオフ状態にある時には、検出信号はプ
リアンプ部50に送られない。プリアンプ部50は、各
第1振動子101〜第32振動子132に対応したプリ
アンプ501を含んでおり、プリアンプ501は第1振
動子101〜第32振動子132からの検出信号を増幅
して出力する。プリアンプ部50からの出力信号は、マ
ルチプレクサ等からなる信号出力部60を介して制御ユ
ニット70に送られる。
32は、被検査物に出射後に欠陥部等の境界面にて反射
された超音波が入射され、この入射された超音波を検出
して、検出信号を出力する。第1振動子101〜第32
振動子132が検出信号を出力した際に、第1オンオフ
スイッチ401〜第32オンオフスイッチ432がオン
状態にある時には、検出信号はプリアンプ部50に送ら
れるが、第1オンオフスイッチ401〜第32オンオフ
スイッチ432がオフ状態にある時には、検出信号はプ
リアンプ部50に送られない。プリアンプ部50は、各
第1振動子101〜第32振動子132に対応したプリ
アンプ501を含んでおり、プリアンプ501は第1振
動子101〜第32振動子132からの検出信号を増幅
して出力する。プリアンプ部50からの出力信号は、マ
ルチプレクサ等からなる信号出力部60を介して制御ユ
ニット70に送られる。
【0024】制御ユニット70は、制御手段としての制
御部71、補正手段としての補正部72及び算出部73
を有している。制御ユニット70にはモニタ部80が接
続されており、モニタ部80は算出部73における算出
結果等を表示する。また、制御ユニット70には測定条
件入力部90が接続されており、この測定条件入力部9
0は、測定者が遅延回路部30における各第1遅延回路
301〜第32遅延回路332毎の遅延時間の設定、ス
イッチ部40における各第1オンオフスイッチ401〜
第32オンオフスイッチ432毎のオン状態及びオフ状
態の選択等の測定条件を入力し得るように構成されてい
る。測定条件入力部90にて入力された測定条件は制御
部71に送られて、制御部71が遅延回路部30及びス
イッチ部40を制御するための信号を出力する。また、
制御部71は、パルス発生部20がパルス電圧を発生す
るように、パルス発生部20に制御信号を出力する。補
正部72は、信号出力部60を介して送られてきた第1
振動子101〜〜第32振動子132からの検出信号を
補正する。算出部73は、パルス発生部20に出力され
た制御信号、補正部72にて補正された検出信号等に基
づいて、被検査物内に存在する欠陥部の有無、あるいは
欠陥部までの距離等を算出する。
御部71、補正手段としての補正部72及び算出部73
を有している。制御ユニット70にはモニタ部80が接
続されており、モニタ部80は算出部73における算出
結果等を表示する。また、制御ユニット70には測定条
件入力部90が接続されており、この測定条件入力部9
0は、測定者が遅延回路部30における各第1遅延回路
301〜第32遅延回路332毎の遅延時間の設定、ス
イッチ部40における各第1オンオフスイッチ401〜
第32オンオフスイッチ432毎のオン状態及びオフ状
態の選択等の測定条件を入力し得るように構成されてい
る。測定条件入力部90にて入力された測定条件は制御
部71に送られて、制御部71が遅延回路部30及びス
イッチ部40を制御するための信号を出力する。また、
制御部71は、パルス発生部20がパルス電圧を発生す
るように、パルス発生部20に制御信号を出力する。補
正部72は、信号出力部60を介して送られてきた第1
振動子101〜〜第32振動子132からの検出信号を
補正する。算出部73は、パルス発生部20に出力され
た制御信号、補正部72にて補正された検出信号等に基
づいて、被検査物内に存在する欠陥部の有無、あるいは
欠陥部までの距離等を算出する。
【0025】次に、図1を参照しながら、蒸気タービン
ロータ5の段差部5cの内側を探傷する手法を説明す
る。
ロータ5の段差部5cの内側を探傷する手法を説明す
る。
【0026】次に、測定条件を測定条件入力部90に入
力する。この測定条件は、段差部5cに対応する位置に
ある第13振動子113〜第19振動子119(図中、
B1の範囲)の励振を禁止させる点と、励振が許容され
る第1振動子101〜第12振動子112(図中、A1
の範囲)及び第20振動子120〜第32振動子132
(図中、A2の範囲)の励振開始時期の2点である。第
1振動子101〜第12振動子112及び第20振動子
120〜第32振動子132の励振開始時期は、第1振
動子101〜第12振動子112から出射されて、超音
波伝播部材6内を伝播し、大径部5aの外周面から蒸気
タービンロータ5内に入射された超音波の波面Aと、第
20振動子120〜第32振動子132から出射され
て、超音波伝播部材6内を伝播し、小径部5bの外周面
から蒸気タービンロータ5内に入射される超音波の波面
Bとが、段差部5cの内側位置にて合成されて波面Cを
形成するように設定される。具体的には、鋼鉄製の蒸気
タービンロータ5に比してアクリル樹脂製の超音波伝播
部材6の方が、超音波の伝播速度が遅くなるために、段
差部5cの高さ分の超音波の伝播時間を考慮して、第1
振動子101〜第12振動子112が第20振動子12
0〜第32振動子132より遅れて励振されるように励
振開始時期を設定する。
力する。この測定条件は、段差部5cに対応する位置に
ある第13振動子113〜第19振動子119(図中、
B1の範囲)の励振を禁止させる点と、励振が許容され
る第1振動子101〜第12振動子112(図中、A1
の範囲)及び第20振動子120〜第32振動子132
(図中、A2の範囲)の励振開始時期の2点である。第
1振動子101〜第12振動子112及び第20振動子
120〜第32振動子132の励振開始時期は、第1振
動子101〜第12振動子112から出射されて、超音
波伝播部材6内を伝播し、大径部5aの外周面から蒸気
タービンロータ5内に入射された超音波の波面Aと、第
20振動子120〜第32振動子132から出射され
て、超音波伝播部材6内を伝播し、小径部5bの外周面
から蒸気タービンロータ5内に入射される超音波の波面
Bとが、段差部5cの内側位置にて合成されて波面Cを
形成するように設定される。具体的には、鋼鉄製の蒸気
タービンロータ5に比してアクリル樹脂製の超音波伝播
部材6の方が、超音波の伝播速度が遅くなるために、段
差部5cの高さ分の超音波の伝播時間を考慮して、第1
振動子101〜第12振動子112が第20振動子12
0〜第32振動子132より遅れて励振されるように励
振開始時期を設定する。
【0027】測定条件の入力が終わると、超音波探触子
2から超音波伝播部材6を介して蒸気タービンロータ5
に超音波を入射して、欠陥部9の探傷を行う。この際、
入力された測定条件に基づいて、スイッチ部40は制御
部71からの制御信号に基づいて、第13振動子113
〜第19振動子119の励振を禁止させるように、第1
3オンオフスイッチ413〜第19オンオフスイッチ4
19がオフ状態とされる一方、第1振動子101〜第1
2振動子112及び第20振動子120〜第32振動子
132の励振を許容させるように、第1オンオフスイッ
チ401〜第12オンオフスイッチ412及び第20オ
ンオフスイッチ420〜第32オンオフスイッチ432
がオン状態とされている。また、遅延回路部30も制御
部71からの制御信号に基づいて、第1遅延回路301
〜第12遅延回路312及び第20遅延回路320〜第
32遅延回路332における遅延時間が、第1振動子1
01〜第12振動子112及び第20振動子120〜第
32振動子132が入力された励振開始時期にて励振を
開始するように設定されている。
2から超音波伝播部材6を介して蒸気タービンロータ5
に超音波を入射して、欠陥部9の探傷を行う。この際、
入力された測定条件に基づいて、スイッチ部40は制御
部71からの制御信号に基づいて、第13振動子113
〜第19振動子119の励振を禁止させるように、第1
3オンオフスイッチ413〜第19オンオフスイッチ4
19がオフ状態とされる一方、第1振動子101〜第1
2振動子112及び第20振動子120〜第32振動子
132の励振を許容させるように、第1オンオフスイッ
チ401〜第12オンオフスイッチ412及び第20オ
ンオフスイッチ420〜第32オンオフスイッチ432
がオン状態とされている。また、遅延回路部30も制御
部71からの制御信号に基づいて、第1遅延回路301
〜第12遅延回路312及び第20遅延回路320〜第
32遅延回路332における遅延時間が、第1振動子1
01〜第12振動子112及び第20振動子120〜第
32振動子132が入力された励振開始時期にて励振を
開始するように設定されている。
【0028】パルス発生部20にて発生したパルス電圧
は、第1遅延回路301〜第12遅延回路312及び第
20遅延回路320〜第32遅延回路332にて設定さ
れた遅延時間分だけ遅延されて第1振動子101〜第1
2振動子112及び第20振動子120〜第32振動子
132に到達し、第1振動子101〜第12振動子11
2及び第20振動子120〜第32振動子132を励振
させる。第13振動子113〜第19振動子119は、
第13オンオフスイッチ413〜第19オンオフスイッ
チ419がオフ状態とされているため、パルス発生部2
0にて発生したパルス電圧が到達することはなく、励振
されない。
は、第1遅延回路301〜第12遅延回路312及び第
20遅延回路320〜第32遅延回路332にて設定さ
れた遅延時間分だけ遅延されて第1振動子101〜第1
2振動子112及び第20振動子120〜第32振動子
132に到達し、第1振動子101〜第12振動子11
2及び第20振動子120〜第32振動子132を励振
させる。第13振動子113〜第19振動子119は、
第13オンオフスイッチ413〜第19オンオフスイッ
チ419がオフ状態とされているため、パルス発生部2
0にて発生したパルス電圧が到達することはなく、励振
されない。
【0029】第1振動子101〜第12振動子112か
ら出射された超音波は、超音波伝播部材6内を伝播し、
大径部5aの外周面から蒸気タービンロータ5内に入
る。また、第20振動子120〜第32振動子132か
ら出射された超音波は、超音波伝播部材6内を伝播し、
小径部5bの外周面から蒸気タービンロータ5内に入
る。大径部5aの外周面から入った超音波の波面Aと、
小径部5bの外周面から入る超音波の波面Bとが、段差
部5cの内側位置にて合成されて波面Cを形成し、この
波面Cを有する超音波が蒸気タービンロータ5内を伝播
していく。図1に示すように、蒸気タービンロータ5内
に欠陥部9が存在すると、欠陥部9との境界面にて超音
波は反射し、超音波エコーとして超音波探触子2に向け
て伝播し、第1振動子101〜第12振動子112及び
第20振動子120〜第32振動子132に到達する。
ら出射された超音波は、超音波伝播部材6内を伝播し、
大径部5aの外周面から蒸気タービンロータ5内に入
る。また、第20振動子120〜第32振動子132か
ら出射された超音波は、超音波伝播部材6内を伝播し、
小径部5bの外周面から蒸気タービンロータ5内に入
る。大径部5aの外周面から入った超音波の波面Aと、
小径部5bの外周面から入る超音波の波面Bとが、段差
部5cの内側位置にて合成されて波面Cを形成し、この
波面Cを有する超音波が蒸気タービンロータ5内を伝播
していく。図1に示すように、蒸気タービンロータ5内
に欠陥部9が存在すると、欠陥部9との境界面にて超音
波は反射し、超音波エコーとして超音波探触子2に向け
て伝播し、第1振動子101〜第12振動子112及び
第20振動子120〜第32振動子132に到達する。
【0030】第1振動子101〜第12振動子112及
び第20振動子120〜第32振動子132は、到達し
た超音波エコーを検出し、検出信号を出力する。第1振
動子101〜第12振動子112及び第20振動子12
0〜第32振動子132の検出信号は、補正部72に送
られ、補正される。励振振動子数と、感度差(全振動子
を励振した時の超音波エコーの高さと励振振動子数を減
少させた時の超音波エコーの高さとの差)とは、図3に
示されるような関係を有しており、励振される振動子数
及び位置に応じて感度差が異なる。特に、励振させる振
動子数が減少するにつれて、反射されて振動子部10に
入射する超音波エコーの高さは低くなる。従って、一定
感度にて探傷が行えるように、励振させる振動子数が減
少した場合には、振動子部10に入射する超音波エコー
の高さが、第1振動子101〜第32振動子132を励
振した時に得られる超音波エコーの高さと同等となるよ
うに、補正する必要がある。このため、補正部72にお
いては、例えば下記のような計算式に基づいて、第1振
動子101〜第12振動子112及び第20振動子12
0〜第32振動子132からの検出信号を、励振される
振動子数に応じて所定高さのエコーとなるように補正す
る。 P=(全振動子数/励振された振動子数)×P0 ここで、P:補正された超音波エコーの高さ(音圧) P0:検出された超音波エコーの高さ(音圧) なお、励振される振動子の位置に基づいて、第1振動子
101〜第12振動子112及び第20振動子120〜
第32振動子132からの検出信号を補正することも可
能であるが、励振される振動子の位置の変動による感度
低下への影響は小さいため、補正しなくてもよい。
び第20振動子120〜第32振動子132は、到達し
た超音波エコーを検出し、検出信号を出力する。第1振
動子101〜第12振動子112及び第20振動子12
0〜第32振動子132の検出信号は、補正部72に送
られ、補正される。励振振動子数と、感度差(全振動子
を励振した時の超音波エコーの高さと励振振動子数を減
少させた時の超音波エコーの高さとの差)とは、図3に
示されるような関係を有しており、励振される振動子数
及び位置に応じて感度差が異なる。特に、励振させる振
動子数が減少するにつれて、反射されて振動子部10に
入射する超音波エコーの高さは低くなる。従って、一定
感度にて探傷が行えるように、励振させる振動子数が減
少した場合には、振動子部10に入射する超音波エコー
の高さが、第1振動子101〜第32振動子132を励
振した時に得られる超音波エコーの高さと同等となるよ
うに、補正する必要がある。このため、補正部72にお
いては、例えば下記のような計算式に基づいて、第1振
動子101〜第12振動子112及び第20振動子12
0〜第32振動子132からの検出信号を、励振される
振動子数に応じて所定高さのエコーとなるように補正す
る。 P=(全振動子数/励振された振動子数)×P0 ここで、P:補正された超音波エコーの高さ(音圧) P0:検出された超音波エコーの高さ(音圧) なお、励振される振動子の位置に基づいて、第1振動子
101〜第12振動子112及び第20振動子120〜
第32振動子132からの検出信号を補正することも可
能であるが、励振される振動子の位置の変動による感度
低下への影響は小さいため、補正しなくてもよい。
【0031】算出部73は、制御部71からパルス発生
部20に出力された制御信号、上述されたように補正さ
れた第1振動子101〜第12振動子112及び第20
振動子120〜第32振動子132からの検出信号等に
基づいて、第1振動子101〜第12振動子112及び
第20振動子120〜第32振動子132から超音波を
出射してから、欠陥部9にて反射されて形成された超音
波エコーが第1振動子101〜第12振動子112及び
第20振動子120〜第32振動子132に到達するま
での伝播時間を計測し、蒸気タービンロータ5内の欠陥
部9の有無、及び、欠陥部9までの距離を測定する。
部20に出力された制御信号、上述されたように補正さ
れた第1振動子101〜第12振動子112及び第20
振動子120〜第32振動子132からの検出信号等に
基づいて、第1振動子101〜第12振動子112及び
第20振動子120〜第32振動子132から超音波を
出射してから、欠陥部9にて反射されて形成された超音
波エコーが第1振動子101〜第12振動子112及び
第20振動子120〜第32振動子132に到達するま
での伝播時間を計測し、蒸気タービンロータ5内の欠陥
部9の有無、及び、欠陥部9までの距離を測定する。
【0032】このように、超音波探触子2を、振動子部
10が段差部5cの角部5dを挟んで大径部5a及び小
径部5bの両者の外周側に位置するように設け、第1振
動子101〜第12振動子112(図中、A1の範囲)
及び第20振動子120〜第32振動子132(図中、
A2の範囲)を、第1〜第12振動子101〜112か
ら出射された超音波の波面Aと第20振動子120〜第
32振動子132から出射された超音波の波面Bとが段
差部5cの内側位置にて合成されて波面Cを形成するよ
うに、励振するので、合成されて波面Cを有する超音波
が段差部5cの内側にも伝播することになり、段差部5
cの内側に位置する欠陥部9の探傷が行え、欠陥検出能
を向上することができる。また、段差部5cを挟んで大
径部5a及び小径部5bの外周面から超音波を入射する
ため、見かけ上の振動子寸法は励振する第1振動子10
1〜第12振動子112及び第20振動子120〜第3
2振動子132の合計分の大きさとなり、振動子寸法が
拡大されるので、超音波が探傷範囲に対して一様に入射
し、その広がりも抑制されるため、分解能を向上するこ
ともできる。更に、段差部5cに対応する位置にある第
13振動子113〜第19振動子119(図中、B1の
範囲)の励振を禁止するので、段差部5c、特に角部5
dにおける超音波の多重反射の発生を抑制して、欠陥検
出能の低下を防ぐことができる。これらの結果、極めて
高精度な超音波探傷を行うことが可能となる。
10が段差部5cの角部5dを挟んで大径部5a及び小
径部5bの両者の外周側に位置するように設け、第1振
動子101〜第12振動子112(図中、A1の範囲)
及び第20振動子120〜第32振動子132(図中、
A2の範囲)を、第1〜第12振動子101〜112か
ら出射された超音波の波面Aと第20振動子120〜第
32振動子132から出射された超音波の波面Bとが段
差部5cの内側位置にて合成されて波面Cを形成するよ
うに、励振するので、合成されて波面Cを有する超音波
が段差部5cの内側にも伝播することになり、段差部5
cの内側に位置する欠陥部9の探傷が行え、欠陥検出能
を向上することができる。また、段差部5cを挟んで大
径部5a及び小径部5bの外周面から超音波を入射する
ため、見かけ上の振動子寸法は励振する第1振動子10
1〜第12振動子112及び第20振動子120〜第3
2振動子132の合計分の大きさとなり、振動子寸法が
拡大されるので、超音波が探傷範囲に対して一様に入射
し、その広がりも抑制されるため、分解能を向上するこ
ともできる。更に、段差部5cに対応する位置にある第
13振動子113〜第19振動子119(図中、B1の
範囲)の励振を禁止するので、段差部5c、特に角部5
dにおける超音波の多重反射の発生を抑制して、欠陥検
出能の低下を防ぐことができる。これらの結果、極めて
高精度な超音波探傷を行うことが可能となる。
【0033】また、超音波探触子2を載置する探触子載
置面7と、段差部5cを含み大径部5a及び小径部5b
の外周形状に対応した被検査物当接面8(第1当接面8
a及び第2当接面8b)とを有し、超音波が伝播するア
クリル樹脂からなる超音波伝播部材6を介して、超音波
探触子2から蒸気タービンロータ5内に超音波を入射さ
せるので、段差部5cが存在する場合においても、超音
波伝播部材6を介して、所望の方向に対して正確に超音
波を入射させることが可能となる。
置面7と、段差部5cを含み大径部5a及び小径部5b
の外周形状に対応した被検査物当接面8(第1当接面8
a及び第2当接面8b)とを有し、超音波が伝播するア
クリル樹脂からなる超音波伝播部材6を介して、超音波
探触子2から蒸気タービンロータ5内に超音波を入射さ
せるので、段差部5cが存在する場合においても、超音
波伝播部材6を介して、所望の方向に対して正確に超音
波を入射させることが可能となる。
【0034】また、第1振動子101〜第12振動子1
12及び第20振動子120〜第32振動子132の検
出信号は、第1振動子101〜第32振動子132を励
振した時に入射する超音波エコーの高さと同等となるよ
うに補正されるので、励振される振動子の数が減少した
場合においても、第1振動子101〜第32振動子13
2の全ての振動子を励振した場合と同様の感度にて探傷
を行うことができ、一定感度での探傷が可能となる。
12及び第20振動子120〜第32振動子132の検
出信号は、第1振動子101〜第32振動子132を励
振した時に入射する超音波エコーの高さと同等となるよ
うに補正されるので、励振される振動子の数が減少した
場合においても、第1振動子101〜第32振動子13
2の全ての振動子を励振した場合と同様の感度にて探傷
を行うことができ、一定感度での探傷が可能となる。
【0035】次に、図4〜図6に基づいて、本実施形態
の変形例を説明する。図4は、蒸気タービンロータ5の
外周面5eに探傷阻害部として形成されている溝部5
f,5gの内側を探傷する例を示している。この場合、
超音波探触子2を、振動子部10が溝部5f,5gを挟
んで蒸気タービンロータ5の外周面5eに当接させてい
る。また、測定条件入力部90に入力される測定条件
は、溝部5f,5gに対応する位置にある第5振動子1
05〜第12振動子112(図中、B1の範囲)及び第
20振動子120〜第27振動子127(図中、B2の
範囲)の励振を禁止させる点と、励振が許容される第1
振動子101〜第4振動子104(図中、A1の範
囲)、第13振動子113〜第19振動子119(図
中、A2の範囲)及び第28振動子128〜第32振動
子132(図中、A3の範囲)の励振開始時期の2点で
ある。第1振動子101〜第4振動子104、第13振
動子113〜第19振動子119及び第28振動子12
8〜第32振動子132の励振開始時期は、第1振動子
101〜第4振動子104、第13振動子113〜第1
9振動子119及び第28振動子128〜第32振動子
132から出射されて、蒸気タービンロータ5内を伝播
する各超音波の波面が、溝部5f,5gの内側位置にて
合成されて波面Dを形成するように設定される。
の変形例を説明する。図4は、蒸気タービンロータ5の
外周面5eに探傷阻害部として形成されている溝部5
f,5gの内側を探傷する例を示している。この場合、
超音波探触子2を、振動子部10が溝部5f,5gを挟
んで蒸気タービンロータ5の外周面5eに当接させてい
る。また、測定条件入力部90に入力される測定条件
は、溝部5f,5gに対応する位置にある第5振動子1
05〜第12振動子112(図中、B1の範囲)及び第
20振動子120〜第27振動子127(図中、B2の
範囲)の励振を禁止させる点と、励振が許容される第1
振動子101〜第4振動子104(図中、A1の範
囲)、第13振動子113〜第19振動子119(図
中、A2の範囲)及び第28振動子128〜第32振動
子132(図中、A3の範囲)の励振開始時期の2点で
ある。第1振動子101〜第4振動子104、第13振
動子113〜第19振動子119及び第28振動子12
8〜第32振動子132の励振開始時期は、第1振動子
101〜第4振動子104、第13振動子113〜第1
9振動子119及び第28振動子128〜第32振動子
132から出射されて、蒸気タービンロータ5内を伝播
する各超音波の波面が、溝部5f,5gの内側位置にて
合成されて波面Dを形成するように設定される。
【0036】第1振動子101〜第4振動子104、第
13振動子113〜第19振動子119及び第28振動
子128〜第32振動子132から出射された超音波
は、蒸気タービンロータ5内に入り、合成されて伝播す
る。図4に示すように、蒸気タービンロータ5内に欠陥
部9が存在すると、欠陥部9との境界面にて超音波は反
射し、超音波エコーとして超音波探触子2に向けて伝播
し、第1振動子101〜第4振動子104、第13振動
子113〜第19振動子119及び第28振動子128
〜第32振動子132に到達し、検出される。第1振動
子101〜第4振動子104、第13振動子113〜第
19振動子119及び第28振動子128〜第32振動
子132からの検出信号は、補正部72にて上述したよ
うに補正された後に算出部73に送られる。算出部73
は、制御部71からパルス発生部20に出力された制御
信号及び補正された検出信号に基づいて、超音波を出射
してから、欠陥部9にて反射されて振動子部10に到達
するまでの伝播時間を計測し、蒸気タービンロータ5内
の欠陥部9の有無、及び、欠陥部9までの距離を測定す
る。
13振動子113〜第19振動子119及び第28振動
子128〜第32振動子132から出射された超音波
は、蒸気タービンロータ5内に入り、合成されて伝播す
る。図4に示すように、蒸気タービンロータ5内に欠陥
部9が存在すると、欠陥部9との境界面にて超音波は反
射し、超音波エコーとして超音波探触子2に向けて伝播
し、第1振動子101〜第4振動子104、第13振動
子113〜第19振動子119及び第28振動子128
〜第32振動子132に到達し、検出される。第1振動
子101〜第4振動子104、第13振動子113〜第
19振動子119及び第28振動子128〜第32振動
子132からの検出信号は、補正部72にて上述したよ
うに補正された後に算出部73に送られる。算出部73
は、制御部71からパルス発生部20に出力された制御
信号及び補正された検出信号に基づいて、超音波を出射
してから、欠陥部9にて反射されて振動子部10に到達
するまでの伝播時間を計測し、蒸気タービンロータ5内
の欠陥部9の有無、及び、欠陥部9までの距離を測定す
る。
【0037】このように、図4に示されるような、蒸気
タービンロータ5の外周面5eに溝部5f,5gが形成
されている場合においても、蒸気タービンロータ5の溝
部5f,5gの内側に位置する欠陥部9の検出が可能と
なり、上述した実施形態と同様に、欠陥検出能を向上す
ることができ、極めて高精度な超音波探傷を行うことが
可能となる。
タービンロータ5の外周面5eに溝部5f,5gが形成
されている場合においても、蒸気タービンロータ5の溝
部5f,5gの内側に位置する欠陥部9の検出が可能と
なり、上述した実施形態と同様に、欠陥検出能を向上す
ることができ、極めて高精度な超音波探傷を行うことが
可能となる。
【0038】図5は、蒸気タービンロータ5の外周面5
eに探傷阻害部として形成されているシールフィン部5
h,5i,5jの内側を探傷する例を示している。この
場合、超音波探触子2を、振動子部10がシールフィン
部5h,5i,5jを挟んでシールフィン部5h,5
i,5jの両側の外周面5eに位置するように、蒸気タ
ービンロータ5の外周面5eに当接した超音波伝播部材
606の探触子載置面607に載置する。超音波伝播部
材606の蒸気タービンロータ5の外周面5eに当接す
る側の被検査物当接面608には、シールフィン部5
h,5i,5jに対応して切り欠き部608a,608
b,608cが設けられている。
eに探傷阻害部として形成されているシールフィン部5
h,5i,5jの内側を探傷する例を示している。この
場合、超音波探触子2を、振動子部10がシールフィン
部5h,5i,5jを挟んでシールフィン部5h,5
i,5jの両側の外周面5eに位置するように、蒸気タ
ービンロータ5の外周面5eに当接した超音波伝播部材
606の探触子載置面607に載置する。超音波伝播部
材606の蒸気タービンロータ5の外周面5eに当接す
る側の被検査物当接面608には、シールフィン部5
h,5i,5jに対応して切り欠き部608a,608
b,608cが設けられている。
【0039】測定条件入力部90に入力される測定条件
は、シールフィン部5h,5i,5j(切り欠き部60
8a,608b,608c)に対応する位置にある第5
及び第6振動子105,106(図中、B1の範囲)、
第16及び第17振動子116,117(図中、B2の
範囲)、第27及び第28振動子127,128(図
中、B3の範囲)の励振を禁止させる点と、励振が許容
される第1振動子101〜第4振動子104(図中、A
1の範囲)、第7振動子107〜第15振動子115
(図中、A2の範囲)、第18振動子118〜第26振
動子126(図中、A3の範囲)及び第29振動子12
9〜第32振動子132(図中、A4の範囲)の励振開
始時期の2点である。第1振動子101〜第4振動子1
04、第7振動子107〜第15振動子115、第18
振動子118〜第26振動子126及び第29振動子1
29〜第32振動子132の励振開始時期は、第1振動
子101〜第4振動子104、第7振動子107〜第1
5振動子115、第18振動子118〜第26振動子1
26及び第29振動子129〜第32振動子132から
出射されて、蒸気タービンロータ5内を伝播する各超音
波の波面が、シールフィン部5h,5i,5jの内側位
置にて合成されて波面を形成するように設定される。
は、シールフィン部5h,5i,5j(切り欠き部60
8a,608b,608c)に対応する位置にある第5
及び第6振動子105,106(図中、B1の範囲)、
第16及び第17振動子116,117(図中、B2の
範囲)、第27及び第28振動子127,128(図
中、B3の範囲)の励振を禁止させる点と、励振が許容
される第1振動子101〜第4振動子104(図中、A
1の範囲)、第7振動子107〜第15振動子115
(図中、A2の範囲)、第18振動子118〜第26振
動子126(図中、A3の範囲)及び第29振動子12
9〜第32振動子132(図中、A4の範囲)の励振開
始時期の2点である。第1振動子101〜第4振動子1
04、第7振動子107〜第15振動子115、第18
振動子118〜第26振動子126及び第29振動子1
29〜第32振動子132の励振開始時期は、第1振動
子101〜第4振動子104、第7振動子107〜第1
5振動子115、第18振動子118〜第26振動子1
26及び第29振動子129〜第32振動子132から
出射されて、蒸気タービンロータ5内を伝播する各超音
波の波面が、シールフィン部5h,5i,5jの内側位
置にて合成されて波面を形成するように設定される。
【0040】第1振動子101〜第4振動子104、第
7振動子107〜第15振動子115、第18振動子1
18〜第26振動子126及び第29振動子129〜第
32振動子132から出射された超音波は、蒸気タービ
ンロータ5内に入り、合成されて伝播する。図5示すよ
うに、蒸気タービンロータ5内に欠陥部9が存在する
と、欠陥部9との境界面にて超音波は反射し、超音波エ
コーとして超音波探触子2に向けて伝播し、第1振動子
101〜第4振動子104、第7振動子107〜第15
振動子115、第18振動子118〜第26振動子12
6及び第29振動子129〜第32振動子132に到達
し、検出される。第第1振動子101〜第4振動子10
4、第7振動子107〜第15振動子115、第18振
動子118〜第26振動子126及び第29振動子12
9〜第32振動子132からの検出信号は、補正部72
にて上述したように補正された後に算出部73に送られ
る。算出部73は、制御部71からパルス発生部20に
出力された制御信号及び補正された検出信号に基づい
て、超音波を出射してから、欠陥部9にて反射されて振
動子部10に到達するまでの伝播時間を計測し、蒸気タ
ービンロータ5内の欠陥部9の有無、及び、欠陥部9ま
での距離を測定する。
7振動子107〜第15振動子115、第18振動子1
18〜第26振動子126及び第29振動子129〜第
32振動子132から出射された超音波は、蒸気タービ
ンロータ5内に入り、合成されて伝播する。図5示すよ
うに、蒸気タービンロータ5内に欠陥部9が存在する
と、欠陥部9との境界面にて超音波は反射し、超音波エ
コーとして超音波探触子2に向けて伝播し、第1振動子
101〜第4振動子104、第7振動子107〜第15
振動子115、第18振動子118〜第26振動子12
6及び第29振動子129〜第32振動子132に到達
し、検出される。第第1振動子101〜第4振動子10
4、第7振動子107〜第15振動子115、第18振
動子118〜第26振動子126及び第29振動子12
9〜第32振動子132からの検出信号は、補正部72
にて上述したように補正された後に算出部73に送られ
る。算出部73は、制御部71からパルス発生部20に
出力された制御信号及び補正された検出信号に基づい
て、超音波を出射してから、欠陥部9にて反射されて振
動子部10に到達するまでの伝播時間を計測し、蒸気タ
ービンロータ5内の欠陥部9の有無、及び、欠陥部9ま
での距離を測定する。
【0041】このように、図5に示されるような、蒸気
タービンロータ5の外周面5eにシールフィン部5h,
5i,5jが形成されている場合においても、蒸気ター
ビンロータ5のシールフィン部5h,5i,5jの内側
に位置する欠陥部9の検出が可能となり、欠陥検出能を
向上することができ、極めて高精度な超音波探傷を行う
ことが可能となる。
タービンロータ5の外周面5eにシールフィン部5h,
5i,5jが形成されている場合においても、蒸気ター
ビンロータ5のシールフィン部5h,5i,5jの内側
に位置する欠陥部9の検出が可能となり、欠陥検出能を
向上することができ、極めて高精度な超音波探傷を行う
ことが可能となる。
【0042】図6は、蒸気タービンロータ5の外周面5
eに探傷阻害部として存在するうねりの内側を探傷する
例を示している。この場合、超音波探触子2を、振動子
部10がうねりの山部5kを挟んで、うねりの谷部5
l,5mの外周面5eに位置するように、蒸気タービン
ロータ5の外周面5eに当接した超音波伝播部材706
の探触子載置面707に載置する。超音波伝播部材70
6の蒸気タービンロータ5の外周面5eに当接する側の
被検査物当接面708は、うねりの山部5k及び谷部5
l,5mに対応してうねりが形成されている。
eに探傷阻害部として存在するうねりの内側を探傷する
例を示している。この場合、超音波探触子2を、振動子
部10がうねりの山部5kを挟んで、うねりの谷部5
l,5mの外周面5eに位置するように、蒸気タービン
ロータ5の外周面5eに当接した超音波伝播部材706
の探触子載置面707に載置する。超音波伝播部材70
6の蒸気タービンロータ5の外周面5eに当接する側の
被検査物当接面708は、うねりの山部5k及び谷部5
l,5mに対応してうねりが形成されている。
【0043】測定条件入力部90に入力される測定条件
は、うねりの山部5kに対応する位置にある第13振動
子113〜第19振動子119(図中、B1の範囲)の
励振を禁止させる点と、励振が許容される第1振動子1
01〜第12振動子112(図中、A1の範囲)及び第
20振動子120〜第32振動子132(図中、A2の
範囲)の励振開始時期の2点である。第1振動子101
〜第12振動子112及び第20振動子120〜第32
振動子132の励振開始時期は、第1振動子101〜第
12振動子112及び第20振動子120〜第32振動
子132から出射されて、蒸気タービンロータ5内を伝
播する各超音波の波面が、うねりの山部5kの内側位置
にて合成されて波面Eを形成するように設定される。
は、うねりの山部5kに対応する位置にある第13振動
子113〜第19振動子119(図中、B1の範囲)の
励振を禁止させる点と、励振が許容される第1振動子1
01〜第12振動子112(図中、A1の範囲)及び第
20振動子120〜第32振動子132(図中、A2の
範囲)の励振開始時期の2点である。第1振動子101
〜第12振動子112及び第20振動子120〜第32
振動子132の励振開始時期は、第1振動子101〜第
12振動子112及び第20振動子120〜第32振動
子132から出射されて、蒸気タービンロータ5内を伝
播する各超音波の波面が、うねりの山部5kの内側位置
にて合成されて波面Eを形成するように設定される。
【0044】第1振動子101〜第12振動子112及
び第20振動子120〜第32振動子132から出射さ
れた超音波は、蒸気タービンロータ5内に入り、合成さ
れて伝播する。図6に示すように、蒸気タービンロータ
5内に欠陥部9が存在すると、欠陥部9との境界面にて
超音波は反射し、超音波エコーとして超音波探触子2に
向けて伝播し、第1振動子101〜第12振動子112
及び第20振動子120〜第32振動子132に到達
し、検出される。第1振動子101〜第12振動子11
2及び第20振動子120〜第32振動子132からの
検出信号は、補正部72にて上述したように補正された
後に算出部73に送られる。算出部73は、制御部71
からパルス発生部20に出力された制御信号及び補正さ
れた検出信号に基づいて、超音波を出射してから、欠陥
部9にて反射されて振動子部10に到達するまでの伝播
時間を計測し、蒸気タービンロータ5内の欠陥部9の有
無、及び、欠陥部9までの距離を測定する。
び第20振動子120〜第32振動子132から出射さ
れた超音波は、蒸気タービンロータ5内に入り、合成さ
れて伝播する。図6に示すように、蒸気タービンロータ
5内に欠陥部9が存在すると、欠陥部9との境界面にて
超音波は反射し、超音波エコーとして超音波探触子2に
向けて伝播し、第1振動子101〜第12振動子112
及び第20振動子120〜第32振動子132に到達
し、検出される。第1振動子101〜第12振動子11
2及び第20振動子120〜第32振動子132からの
検出信号は、補正部72にて上述したように補正された
後に算出部73に送られる。算出部73は、制御部71
からパルス発生部20に出力された制御信号及び補正さ
れた検出信号に基づいて、超音波を出射してから、欠陥
部9にて反射されて振動子部10に到達するまでの伝播
時間を計測し、蒸気タービンロータ5内の欠陥部9の有
無、及び、欠陥部9までの距離を測定する。
【0045】このように、図4に示されるような、蒸気
タービンロータ5の外周面5eにうねり(山部5k及び
谷部5l,5m)が形成されている場合においても、蒸
気タービンロータ5のうねりの山部5kの内側に位置す
る欠陥部9の検出が可能となり、上述した実施形態と同
様に、欠陥検出能を向上することができ、極めて高精度
な超音波探傷を行うことが可能となる。
タービンロータ5の外周面5eにうねり(山部5k及び
谷部5l,5m)が形成されている場合においても、蒸
気タービンロータ5のうねりの山部5kの内側に位置す
る欠陥部9の検出が可能となり、上述した実施形態と同
様に、欠陥検出能を向上することができ、極めて高精度
な超音波探傷を行うことが可能となる。
【0046】なお、本実施形態においては、発電機用の
蒸気タービンロータ5を超音波探傷装置1により探傷す
る例を示したが、被検査物としてはこれに限られること
なく、その表面に、段差部、溝部あるいは突起部といっ
たような凹部、凸部等の探傷阻害部が存在するものであ
れば、各種素材を被検査物とすることができる。
蒸気タービンロータ5を超音波探傷装置1により探傷す
る例を示したが、被検査物としてはこれに限られること
なく、その表面に、段差部、溝部あるいは突起部といっ
たような凹部、凸部等の探傷阻害部が存在するものであ
れば、各種素材を被検査物とすることができる。
【0047】
【発明の効果】以上、詳細に説明したとおり、請求項1
に記載の超音波探傷方法によれば、複数の振動子のう
ち、探傷阻害部に対応する振動子の励振を禁止するの
で、探傷阻害部における多重反射の発生を抑制して、欠
陥検出能の低下を防ぐことができる。また、探傷阻害部
の両側の表面と当接する振動子の励振を許容し、励振を
許容した振動子の励振開始時期を調節して、励振を許容
した振動子から被検査物に入射する超音波の波面を探傷
阻害部の内側で合成するので、対応する振動子が励振さ
れない探傷阻害部の内側にも合成した超音波が伝播する
ことになり、探傷阻害部の内側に存在する欠陥部の探傷
が行え、欠陥検出能を向上することができる。更に、探
傷阻害部の両側の表面から超音波を入射するため、見か
け上の振動子寸法は励振している振動子の合計分の大き
さとなり、拡大することになるので、超音波が探傷範囲
に対して一様に入射し、その広がりも抑制されるため、
分解能を向上することもできる。従って、極めて高精度
に超音波探傷を行うことが可能となる。
に記載の超音波探傷方法によれば、複数の振動子のう
ち、探傷阻害部に対応する振動子の励振を禁止するの
で、探傷阻害部における多重反射の発生を抑制して、欠
陥検出能の低下を防ぐことができる。また、探傷阻害部
の両側の表面と当接する振動子の励振を許容し、励振を
許容した振動子の励振開始時期を調節して、励振を許容
した振動子から被検査物に入射する超音波の波面を探傷
阻害部の内側で合成するので、対応する振動子が励振さ
れない探傷阻害部の内側にも合成した超音波が伝播する
ことになり、探傷阻害部の内側に存在する欠陥部の探傷
が行え、欠陥検出能を向上することができる。更に、探
傷阻害部の両側の表面から超音波を入射するため、見か
け上の振動子寸法は励振している振動子の合計分の大き
さとなり、拡大することになるので、超音波が探傷範囲
に対して一様に入射し、その広がりも抑制されるため、
分解能を向上することもできる。従って、極めて高精度
に超音波探傷を行うことが可能となる。
【0048】請求項2に記載の超音波探傷方法によれ
ば、被検査物の表面に探傷阻害部が存在する場合におい
ても、超音波伝播部材を介して、適切に超音波を入射さ
せることができる。また、複数の振動子のうち、探傷阻
害部に対応する振動子の励振を禁止するので、探傷阻害
部における多重反射の発生を抑制して、欠陥検出能の低
下を防ぐことができる。また、探傷阻害部の両側の被検
査物の表面に対応する振動子の励振を許容し、励振を許
容した振動子の励振開始時期を調節して、励振を許容し
た振動子から被検査物に入射する超音波の波面を探傷阻
害部の内側で合成させるので、対応する振動子が励振さ
れない探傷阻害部の内側にも合成した超音波が伝播する
ことになり、探傷阻害部の内側に存在する欠陥部の探傷
が行え、欠陥検出能を向上することができる。更に、探
傷阻害部の両側の表面から超音波を入射するため、見か
け上の振動子寸法は励振している振動子の合計分の大き
さとなり、拡大することになるので、超音波が探傷範囲
に対して一様に入射し、その広がりも抑制されるため、
分解能を向上することもできる。従って、極めて高精度
に超音波探傷を行うことが可能となる。
ば、被検査物の表面に探傷阻害部が存在する場合におい
ても、超音波伝播部材を介して、適切に超音波を入射さ
せることができる。また、複数の振動子のうち、探傷阻
害部に対応する振動子の励振を禁止するので、探傷阻害
部における多重反射の発生を抑制して、欠陥検出能の低
下を防ぐことができる。また、探傷阻害部の両側の被検
査物の表面に対応する振動子の励振を許容し、励振を許
容した振動子の励振開始時期を調節して、励振を許容し
た振動子から被検査物に入射する超音波の波面を探傷阻
害部の内側で合成させるので、対応する振動子が励振さ
れない探傷阻害部の内側にも合成した超音波が伝播する
ことになり、探傷阻害部の内側に存在する欠陥部の探傷
が行え、欠陥検出能を向上することができる。更に、探
傷阻害部の両側の表面から超音波を入射するため、見か
け上の振動子寸法は励振している振動子の合計分の大き
さとなり、拡大することになるので、超音波が探傷範囲
に対して一様に入射し、その広がりも抑制されるため、
分解能を向上することもできる。従って、極めて高精度
に超音波探傷を行うことが可能となる。
【0049】請求項4に記載の超音波探傷装置によれ
ば、制御手段により励振禁止手段が制御されて、複数の
振動子のうち、探傷阻害部に対応する振動子の励振が禁
止されるので、探傷阻害部における多重反射の発生を抑
制して、欠陥検出能の低下を防ぐことができる。また、
制御手段により励振禁止手段及び励振開始時期調節手段
が制御されて、被検査物の表面と当接する振動子の励振
を許容し、励振を許容した振動子の励振開始時期を調節
することにより、探傷阻害部の両側の表面から入射した
超音波の波面を探傷阻害部の内側で合成するので、対応
する振動子が励振されない探傷阻害部の内側にも合成し
た超音波が伝播されることになり、探傷阻害部の内側に
存在する欠陥部の探傷が行え、欠陥検出能を向上するこ
とができる。更に、探傷阻害部の両側の表面から超音波
が入射されるので、見かけ上の振動子寸法は励振してい
る振動子の合計分の大きさとなる。これにより、見かけ
上の振動子寸法が拡大するため、超音波が探傷範囲に対
して一様に入射し、その広がりも抑制されるため、分解
能を向上することができる。従って、極めて高精度に超
音波探傷を行うことが可能となる。
ば、制御手段により励振禁止手段が制御されて、複数の
振動子のうち、探傷阻害部に対応する振動子の励振が禁
止されるので、探傷阻害部における多重反射の発生を抑
制して、欠陥検出能の低下を防ぐことができる。また、
制御手段により励振禁止手段及び励振開始時期調節手段
が制御されて、被検査物の表面と当接する振動子の励振
を許容し、励振を許容した振動子の励振開始時期を調節
することにより、探傷阻害部の両側の表面から入射した
超音波の波面を探傷阻害部の内側で合成するので、対応
する振動子が励振されない探傷阻害部の内側にも合成し
た超音波が伝播されることになり、探傷阻害部の内側に
存在する欠陥部の探傷が行え、欠陥検出能を向上するこ
とができる。更に、探傷阻害部の両側の表面から超音波
が入射されるので、見かけ上の振動子寸法は励振してい
る振動子の合計分の大きさとなる。これにより、見かけ
上の振動子寸法が拡大するため、超音波が探傷範囲に対
して一様に入射し、その広がりも抑制されるため、分解
能を向上することができる。従って、極めて高精度に超
音波探傷を行うことが可能となる。
【0050】請求項5に記載の超音波探傷装置によれ
ば、超音波伝播部材を介して超音波探触子から超音波を
被検査物に入射するので、被検査物の表面に探傷阻害部
が存在する場合においても、適切に超音波を入射させる
ことができる。また、制御手段により励振禁止手段が制
御されて、複数の振動子のうち、探傷阻害部に対応する
振動子の励振が禁止されるので、探傷阻害部における多
重反射の発生を抑制して、欠陥検出能の低下を防ぐこと
ができる。また、制御手段により励振禁止手段及び励振
開始時期調節手段が制御されて、探傷阻害部の両側の被
検査物の表面に対応する振動子の励振を許容し、励振を
許容した振動子の励振開始時期を調節することにより、
探傷阻害部の両側の表面から入射した超音波の波面を探
傷阻害部の内側で合成するので、対応する振動子が励振
されない探傷阻害部の内側にも合成した超音波が伝播さ
れることになり、探傷阻害部の内側に存在する欠陥部の
探傷が行え、欠陥検出能を向上することができる。更
に、探傷阻害部の両側の表面から超音波が入射されるの
で、見かけ上の振動子寸法は励振している振動子の合計
分の大きさとなる。これにより、見かけ上の振動子寸法
が拡大するため、超音波が探傷範囲に対して一様に入射
し、その広がりも抑制されるため、分解能を向上するこ
とができる。従って、極めて高精度に超音波探傷を行う
ことが可能となる。
ば、超音波伝播部材を介して超音波探触子から超音波を
被検査物に入射するので、被検査物の表面に探傷阻害部
が存在する場合においても、適切に超音波を入射させる
ことができる。また、制御手段により励振禁止手段が制
御されて、複数の振動子のうち、探傷阻害部に対応する
振動子の励振が禁止されるので、探傷阻害部における多
重反射の発生を抑制して、欠陥検出能の低下を防ぐこと
ができる。また、制御手段により励振禁止手段及び励振
開始時期調節手段が制御されて、探傷阻害部の両側の被
検査物の表面に対応する振動子の励振を許容し、励振を
許容した振動子の励振開始時期を調節することにより、
探傷阻害部の両側の表面から入射した超音波の波面を探
傷阻害部の内側で合成するので、対応する振動子が励振
されない探傷阻害部の内側にも合成した超音波が伝播さ
れることになり、探傷阻害部の内側に存在する欠陥部の
探傷が行え、欠陥検出能を向上することができる。更
に、探傷阻害部の両側の表面から超音波が入射されるの
で、見かけ上の振動子寸法は励振している振動子の合計
分の大きさとなる。これにより、見かけ上の振動子寸法
が拡大するため、超音波が探傷範囲に対して一様に入射
し、その広がりも抑制されるため、分解能を向上するこ
とができる。従って、極めて高精度に超音波探傷を行う
ことが可能となる。
【図1】本発明による超音波探傷装置の実施形態を示す
概略構成図である。
概略構成図である。
【図2】本発明による超音波探傷装置の実施形態を示す
ブロック図である。
ブロック図である。
【図3】励振振動子数と、感度差(全振動子を励振した
時のエコー高さと励振振動子数を減少させた時のエコー
高さとの差)との関係を示す図表である。
時のエコー高さと励振振動子数を減少させた時のエコー
高さとの差)との関係を示す図表である。
【図4】本発明による超音波探傷装置の実施形態の変形
例を説明するための概略構成図である。
例を説明するための概略構成図である。
【図5】本発明による超音波探傷装置の実施形態の変形
例を説明するための概略構成図である。
例を説明するための概略構成図である。
【図6】本発明による超音波探傷装置の実施形態の変形
例を説明するための概略構成図である。
例を説明するための概略構成図である。
1…超音波探傷装置、2…超音波探触子、4…本体部、
5…蒸気タービンロータ、5a…大径部、5b…小径
部、5c…段差部、5d…角部、5e…外周面、5f,
5g…溝部、5h,5i,5j…シールフィン部、5k
…山部、5l,5m…谷部、6,606,706…超音
波伝播部材、7,607,707…探触子載置面、8,
608,708…被検査物当接面、9…欠陥部、10…
振動子部、20…パルス発生部、30…遅延回路部、4
0…スイッチ部、50…プリアンプ部、60…信号出力
部、70…制御ユニット、71…制御部、72…補正
部、73…算出部、80…モニタ部、90…測定条件入
力部、101〜132…第1〜第32振動子、301〜
332…第1〜第32遅延回路、401〜432…第1
〜第32オンオフスイッチ、A,B,C,D,E…波
面。
5…蒸気タービンロータ、5a…大径部、5b…小径
部、5c…段差部、5d…角部、5e…外周面、5f,
5g…溝部、5h,5i,5j…シールフィン部、5k
…山部、5l,5m…谷部、6,606,706…超音
波伝播部材、7,607,707…探触子載置面、8,
608,708…被検査物当接面、9…欠陥部、10…
振動子部、20…パルス発生部、30…遅延回路部、4
0…スイッチ部、50…プリアンプ部、60…信号出力
部、70…制御ユニット、71…制御部、72…補正
部、73…算出部、80…モニタ部、90…測定条件入
力部、101〜132…第1〜第32振動子、301〜
332…第1〜第32遅延回路、401〜432…第1
〜第32オンオフスイッチ、A,B,C,D,E…波
面。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 八木 尚人 兵庫県高砂市荒井町新浜二丁目8番25号 高菱検査サービス株式会社内 Fターム(参考) 2G047 AC06 BA03 BC02 BC07 EA02 EA10 GB02 GE01 GF06 GG41
Claims (6)
- 【請求項1】 アレイ状に配列された複数の振動子を有
する超音波探触子から、表面に凹部、凸部といった探傷
阻害部を含む被検査物に対して超音波を入射させ、反射
された超音波に基づいて前記被検査物を探傷する超音波
探傷方法であって、 前記複数の振動子のうちの何れかが、前記探傷阻害部の
両側で前記被検査物の表面と当接するように前記超音波
探触子を前記被検査物に対して位置決めし、 前記複数の振動子のうち、前記探傷阻害部に対応する振
動子の励振を禁止すると共に、前記被検査物の表面と当
接する前記振動子の励振を許容し、 前記励振を許容した前記振動子の励振開始時期を調節し
て、前記励振を許容した前記振動子から前記被検査物に
入射する超音波の波面を前記探傷阻害部の内側で合成さ
せることを特徴とする超音波探傷方法。 - 【請求項2】 アレイ状に配列された複数の振動子を有
する超音波探触子から、表面に凹部、凸部といった探傷
阻害部を含む被検査物に対して超音波を入射させ、反射
された超音波に基づいて前記被検査物を探傷する超音波
探傷方法であって、 前記超音波探触子を載置させる探触子載置面と、前記探
傷阻害部を含む前記被検査物の表面の形状に対応させた
被検査物当接面とを有すると共に、前記超音波を伝播さ
せる超音波伝播部材を用い、 前記超音波伝播部材の前記被検査物当接面を前記被検査
物の前記表面と当接させ、 前記超音波伝播部材の前記探触子載置面に前記超音波探
触子を載置し、 前記複数の振動子のうち、前記探傷阻害部に対応する振
動子の励振を禁止すると共に、前記探傷阻害部の両側の
前記被検査物の表面に対応する前記振動子の励振を許容
し、 前記励振を許容した前記振動子の励振開始時期を調節し
て、前記励振を許容した前記振動子から前記超音波伝播
部材を介して前記被検査物に入射する超音波の波面を前
記探傷阻害部の内側で合成させることを特徴とする超音
波探傷方法。 - 【請求項3】 前記超音波探触子に入射する超音波のエ
コー高さを、全ての振動子を励振した場合に入射する超
音波のエコー高さと同等になるように補正し、前記補正
されたエコー高さに基づいて前記被検査物を探傷するこ
とを特徴とする請求項1又は2に記載の超音波探傷方
法。 - 【請求項4】 アレイ状に配列された複数の振動子を有
する超音波探触子を備え、表面に凹部、凸部といった探
傷阻害部を含む被検査物に対して前記超音波探触子から
超音波を入射させ、反射された超音波に基づいて前記被
検査物を探傷する超音波探傷装置であって、 前記各振動子毎に、前記振動子の励振を禁止あるいは許
容する励振禁止手段と、 前記各振動子の励振開始時期を調節する励振開始時期調
節手段と、 前記複数の振動子のうちの何れかが、前記探傷阻害部の
両側で前記被検査物の表面と当接するように前記超音波
探触子を前記被検査物に対して位置決めした際に、前記
複数の振動子のうち、前記探傷阻害部に対応する振動子
の励振を禁止すると共に、前記被検査物の表面と当接す
る前記振動子の励振を許容するように前記励振禁止手段
を制御し、前記励振を許容した前記振動子から前記被検
査物に入射する超音波の波面を前記探傷阻害部の内側で
合成するように前記励振開始時期調節手段を制御する制
御手段とを備えることを特徴とする超音波探傷装置。 - 【請求項5】 アレイ状に配列された複数の振動子を有
する超音波探触子を備え、表面に凹部、凸部といった探
傷阻害部を含む被検査物に対して前記超音波探触子から
超音波を入射させ、反射された超音波に基づいて前記被
検査物を探傷する超音波探傷装置であって、 前記超音波探触子を載置させる探触子載置面と、前記探
傷阻害部を含む前記被検査物の表面の形状に対応させた
被検査物当接面とを有すると共に、前記超音波を伝播さ
せる超音波伝播部材と、 前記各振動子毎に、前記振動子の励振を禁止あるいは許
容する励振禁止手段と、 前記各振動子の励振開始時期を調節する励振開始時期調
節手段と、 前記超音波伝播部材の前記被検査物当接面を前記被検査
物の前記表面と当接させ且つ前記超音波伝播部材の前記
探触子載置面に前記超音波探触子を載置した際に、前記
複数の振動子のうち、前記探傷阻害部に対応する振動子
の励振を禁止すると共に、前記探傷阻害部の両側の前記
被検査物の表面に対応する前記振動子の励振を許容する
ように前記励振禁止手段を制御し、前記励振を許容した
前記振動子から前記被検査物に入射する超音波の波面を
前記探傷阻害部の内側で合成するように前記励振開始時
期調節手段を制御する制御手段とを備えることを特徴と
する超音波探傷装置。 - 【請求項6】 前記超音波探触子に入射する超音波のエ
コー高さを、全ての振動子を励振した場合に入射する超
音波のエコー高さと同等になるように補正する補正手段
を更に備えることを特徴とする請求項4又は5に記載の
超音波探傷装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11148114A JP2000338091A (ja) | 1999-05-27 | 1999-05-27 | 超音波探傷方法及び超音波探傷装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11148114A JP2000338091A (ja) | 1999-05-27 | 1999-05-27 | 超音波探傷方法及び超音波探傷装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000338091A true JP2000338091A (ja) | 2000-12-08 |
Family
ID=15445577
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11148114A Withdrawn JP2000338091A (ja) | 1999-05-27 | 1999-05-27 | 超音波探傷方法及び超音波探傷装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000338091A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012078311A (ja) * | 2010-10-06 | 2012-04-19 | Toyota Motor Corp | 超音波探傷方法及び被検査対象物構造 |
| CN103235040A (zh) * | 2013-04-27 | 2013-08-07 | 北京信息科技大学 | 一种能提高超声波探测精度的超声波探测系统及方法 |
| US20210086282A1 (en) * | 2019-09-24 | 2021-03-25 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Processing system, processing method, and storage medium |
-
1999
- 1999-05-27 JP JP11148114A patent/JP2000338091A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012078311A (ja) * | 2010-10-06 | 2012-04-19 | Toyota Motor Corp | 超音波探傷方法及び被検査対象物構造 |
| CN103235040A (zh) * | 2013-04-27 | 2013-08-07 | 北京信息科技大学 | 一种能提高超声波探测精度的超声波探测系统及方法 |
| US20210086282A1 (en) * | 2019-09-24 | 2021-03-25 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Processing system, processing method, and storage medium |
| US11980975B2 (en) * | 2019-09-24 | 2024-05-14 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Processing system, processing method, and storage medium |
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