JP2000338708A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2000338708A
JP2000338708A JP11148700A JP14870099A JP2000338708A JP 2000338708 A JP2000338708 A JP 2000338708A JP 11148700 A JP11148700 A JP 11148700A JP 14870099 A JP14870099 A JP 14870099A JP 2000338708 A JP2000338708 A JP 2000338708A
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carrier
toner
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forming apparatus
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JP11148700A
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Hiroyuki Suzuki
啓之 鈴木
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トナーの小粒径化に伴って生じる画像濃度低
下を抑制すると共に、キャリア付着を生じることのな
い、より高精細及び高画質の画像が得られる現像効率に
優れた画像形成装置の提供。 【解決手段】 二成分系現像剤からなる磁気ブラシを像
担持体に接触させ、現像剤担持体に交番電圧を印加する
ことにより静電潜像を現像してトナー像を形成する画像
形成装置において、体積平均粒径が3〜6μmのトナー
を使用し、像担持体の単位面積当たりの静電容量を2.
0×10-6(F/m2)よりも大きくなるように制御し、現像剤
を構成する磁性粒子として、体積平均粒径D(cm)が0.
8×10-3<D<3.5×10-3の範囲内にあり、且つ、D
×σr≧0.2(emu/cm2)[残留磁化:σr(emu/cm3)]の
条件を満たす硬強磁性粒子を用いる画像形成装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被記録画像に対応
して像担持体に形成された静電潜像を、現像剤により現
像して用紙等の被転写材に転写して記録画像を形成する
画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、電子写真方式や静電記録方式
を用いた画像形成装置については、数多くの考案がなさ
れている。図1を用いて、その概略構成、並びに画像形
成動作について簡単に説明する。図1に示した画像形成
装置において、コピー開始信号が入力されると、先ず、
像担持体(以下、感光体ドラムと呼ぶ)1が、帯電部材
3により所定の電位になるように帯電される。一方、原
稿照射用ランプ、短焦点レンズアレイ、CCDセンサー
が一体となって構成されているユニット9によって、原
稿台8上におかれた原稿Gに対する画像信号が下記の如
くして得られる。先ず、原稿照射用ランプが、原稿台8
上におかれた原稿Gを照射しながら走査し、その照明走
査光の原稿面反射光が、短焦点レンズアレイによって結
像されて、CCDセンサーに入射される。CCDセンサ
ーは、受光部、転送部、出力部より構成されているが、
CCD受光部において、光信号が電荷信号に変えられ、
転送部でクロックパルスに同期して順次出力部へ転送さ
れ、出力部において、電荷信号を電圧信号に変換し、増
幅、低インピーダンス化して出力される。更に、得られ
たアナログ信号は、周知の画像処理を行なってデジタル
信号に変換され、プリンター部に送られる。プリンター
部においては、上記の画像信号を受けて、ON、OFF
発光されるレーザー露光手段2により、感光ドラム1面
上に、原稿画像に対応した静電潜像が形成される。そし
て、この静電潜像を、トナー粒子とキャリア粒子を有す
るいわゆる二成分系現像剤を収容した現像装置4にて現
像し、感光ドラム1上にトナー像が形成される。次に、
静電潜像を現像する現像過程について説明する。
【0003】図2は、2成分系磁気ブラシ現像用の現像
装置4の概略図である。図中、41は現像剤担持体(以
下、現像スリーブと呼ぶ)、42は、現像スリーブ41
内に固定配置されたマグネットローラー、43及び44
は攪拌スクリュー、45は、現像剤を現像スリーブ41
表面に薄層形成するために配置された規制ブレード、4
6は現像容器である。現像スリーブ41は、少なくとも
現像時においては、感光ドラム1に対し最近接領域が約
500μmになるように配置され、現像剤が感光ドラム
1に対して接触する状態で現像できるように設定されて
いる。又、現像スリーブ41は、現像スリーブと感光ド
ラムとが対向配置している現像部において、感光ドラム
1の回転方向に対して順方向に回転している。そして、
これに伴って汲み上げられた現像剤は、搬送される過程
において、現像スリーブ41に対して垂直に配置された
規制ブレード45によって層厚を規制され、現像スリー
ブ41上に薄層形成される。ここで薄層形成された現像
剤が、現像主極に搬送されてくると、現像スリーブ41
内にマグネットローラーが固着配置されているため、磁
気力によって穂立ちが形成される。この穂状に形成され
た現像剤によって前記静電潜像を現像し、その後、N
極、N極の反発磁界によって、現像スリーブ41上の現
像剤は現像容器46内に戻される。
【0004】このようにして、感光ドラム1上に形成さ
れたトナー像は、図1に示したように、転写装置7によ
って、紙等の被転写材上に静電転写される。その後、被
転写材は、静電分離されて定着器6へと搬送され、熱定
着されて画像が出力される。一方、トナー像転写後の感
光ドラム1の面は、クリーナー5によって転写残りトナ
ー等の付着汚染物の除去を受けて、繰り返し画像形成に
使用される。このような構成を有するデジタル方式の画
像形成装置では、高精細化、高画質化を目的として、近
年記録密度が徐々に高まっている。それに伴い、画像形
成に用いられるトナー粒子の粒径も年々小粒径化されて
おり、現状では8μm程度の粒径のトナーが多く使われ
ている。更に、今後も、より一層の高解像度化に対応す
べく、更なるトナーの小粒径化が望まれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、トナー
粒子の小粒径化を進めて、体積平均粒径にして6μm以
下のトナー粒子を用いた場合には、濃度低下が発生して
しまい、良好な画像が得られなくなってしまうという問
題が生じる。
【0006】本発明者は、上記の濃度低下の要因につい
て鋭意検討した結果、要因の一つとして、小粒径化に伴
って生じるトナー粒子の単位重さ当たりの電荷量の増加
にあることがわかった。即ち、トナー粒子の単位重さ当
たりの電荷量が増加すると、先に説明した帯電過程及び
像露光過程によって形成された感光体ドラム上の静電潜
像を、このようなトナー粒子を有する現像剤で現像した
場合に、少量のトナー粒子による電荷量で埋められてし
まい、結果的にトナーの載り量が減少してしまっていた
ことがわかった。
【0007】又、それ以外の要因として、一般的にトナ
ーの粒径を小さくすると、単位重量当たりの表面積が大
きくなるため、従来と同じ粒径の磁性粒子をキャリアと
して用いた場合には、現像剤中のトナー粒子の重量比を
下げる必要があるため、画像濃度低下が生じる。これに
対して、トナー粒子の重量比を下げないようにするため
に、トナーの粒径に合わせて磁性粒子の粒径を小さくし
ていくと、磁性粒子が非画像部に付着する現象(キャリ
ア付着)が悪化することが生じる。又、現像剤中のトナ
ー比率が同じでも、トナーの小粒径化によって、トナー
の電荷量が高くなることや小粒径化することによる現像
効率の低下が生じる。更に、トナー比率が低下すると、
これらの現象は、より顕著になってしまう。
【0008】従って、本発明の目的は、トナーを小粒径
化に伴って生じる画像濃度低下を抑制すると共に、キャ
リア付着を生じることのない、形成画像のより高精細化
及び高画質化を達成し得る現像効率に優れた画像形成装
置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、下記の本
発明によって達成される。即ち、本発明は、像担持体を
帯電部材によって帯電し、該像担持体に対し像露光手段
によって被記録画像信号に対応してドット分布静電潜像
を形成し、トナー粒子と磁性粒子とを混合してなる二成
分系現像剤を像担持体に対向配置された現像剤担持体に
より現像部に搬送し、該現像剤担持体の内部に配置され
た磁石によって前記現像部に形成される現像磁界中で、
前記現像剤からなる磁気ブラシを前記像担持体に接触さ
せ、前記現像剤担持体に交番電圧を印加することにより
上記ドット分布静電潜像を現像してトナー像を形成し、
該トナー像を被転写材に転写して画像を形成する画像形
成装置において、前記トナー粒子として、体積平均粒径
が3μm以上6μm以下の範囲のものが使用され、且
つ、前記像担持体の単位面積当たりの静電容量C/S
が、2.0×10-6(F/m2)よりも大きくなるよう
に制御され、更に、前記二成分系現像剤を構成する磁性
粒子として、体積平均粒径をD(cm)及び残留磁化を
σ(emu/cm3)とした場合に、体積平均粒径D
が0.8×10-3(cm)<D<3.5×10-3(c
m)の範囲内にあり、且つ、D×σ≧0.2(emu
/cm2)の条件を満たす硬強磁性の磁性粒子が使用さ
れていることを特徴とする画像形成装置である。
【0010】本発明者は、先ず、小粒径トナーを用いた
場合に生じる従来技術の課題であった静電潜像をトナー
の電荷量によって埋めてしまう現象に対して鋭意検討の
結果、画像形成装置を構成する感光体ドラムとして、感
光体ドラムの単位面積当たりの静電容量C/Sを、2.
0×10-6(C/m2)よりも大きくすれば、上記の現
象が有効防止できることを見いだした。更に、これと同
時に、二成分系現像剤を構成する磁性粒子(キャリア)
として、体積平均粒径をD(cm)、残留磁化をσ
(emu/cm3)とした場合に、0.8×10-3(c
m)<D<3.5×10-3(cm)、且つ、D×σ
0.2(emu/cm2)の条件を満たす硬強磁性の磁
性粒子を用いることで、磁性粒子の小粒径化を可能とし
て、トナー比率の低下の防止、現像効率の向上を実現
し、これと共に、硬強磁性を示す磁性粒子が持つ特定の
残留磁化によってキャリア付着現象の発生の防止を達成
できることを見いだした。
【0011】更に、本発明の画像形成装置の別の形態と
して、二成分系現像剤を構成する磁性粒子(キャリア)
として軟強磁性を示す磁性粒子を用いる場合において
は、体積平均粒径をD(cm)、外部磁場1000ガウ
ス下での磁化をσ1000(emu/cm3)とした場合
に、1.6×10-3(cm)<D<3.5×10-3(c
m)、且つ、D×σ1000≧0.5(emu/cm2)の
条件を満たす磁性粒子を用いることによって、磁性粒子
の小粒径化を可能とし、トナー比率の低下を防止し現像
効率向上を実現すると共に、上記式の関係を満足させる
ことでキャリア付着現象をの発生の防止が達成できるこ
とを見いだした。
【0012】
【実施例】以下、好ましい実施例を挙げて本発明を更に
詳細に説明する。 <実施例1>図1に示す本実施例の画像形成装置につい
て簡単に説明する。本実施例においては、感光ドラムと
して負帯電の有機感光体で、直径30mmのアルミニウ
ム製のドラム基体上に、下記の第1〜第4の4つの層を
下から順に設けた感光ドラム1を用いた。第1層は下引
き層であり、アルミニウム基体(以下アルミ基体と称す
る)の欠陥等をならすために設けられている厚さ20μ
mの導電層である。第2層は正電荷注入防止層であり、
アルミ基体から注入された正電荷が感光体表面に帯電さ
れた負電荷を打ち消すのを防止する役割を果たし、アミ
ラン樹脂とメトキシメチル化ナイロンによって106Ω
・cm程度に抵抗調整された厚さ1μmの中抵抗層であ
る。第3層は電荷発生層であり、ジスアゾ系の顔料を樹
脂に分散した厚さ約0.3μmの層であり、露光を受け
ることによって正負の電荷対を発生する。第4層は電荷
輸送層であり、ポリカーボネイト樹脂にヒドラゾンを分
散したものであり、P型半導体である。従って、感光体
表面に帯電された負電荷は、この電荷輸送層を移動する
ことができず、電荷発生層で発生した正電荷のみを感光
体表面に輸送することができる。本実施例においては、
該電荷輸送層の膜厚を、8、10、13、16及び20
μmの5種類に制御したものを用いた。
【0013】上記のような構成を有する感光ドラム1に
対して、従来例と同様に、先ず、表面に均一な帯電を施
し、表面電位が−600Vになるようにする。これに引
き続き、帯電されたドラム上に、従来例と同様に潜像形
成手段であるレーザー露光手段2によって静電潜像が書
き込まれる。このとき、最大濃度にあたる感光ドラム1
の表面電位は、−100Vにまで減衰される。
【0014】次に、このようにして形成された静電潜像
を顕像化させる現像過程について説明する。ここで、本
実施例においては、現像過程に2成分系接触現像方式を
用いた。図3は、二成分系現像剤を構成する磁性粒子と
して硬強磁性キャリアを使用した場合の、本実施例にお
いて用いた2成分系磁気ブラシ現像用の現像装置4の概
略図である。又、磁性粒子として軟強磁性キャリアを用
いた場合については、従来例と同様の図2に示す現像装
置4を使用した。図3及び図4の図中、41は現像スリ
ーブ、42は現像スリーブ41内に固定配置されたマグ
ネットローラー、43及び44は攪拌スクリュー、45
は現像剤を現像スリーブ41表面に薄層形成するために
配置された現像剤の層厚規制ブレード、46は現像容器
である。図4中の47は、撹拌スクリュー43に一体形
成された現像剤を、現像スリーブ41から引き剥がすた
めの剥離手段である。現像スリーブ41は、少なくとも
現像時においては、感光ドラム1に対しての最近接領域
が約500μmになるように配置され、現像剤が感光ド
ラム1に対して接触する状態で現像できるように設定さ
れている。
【0015】ここで、上記の層厚規制ブレード45の形
成材料には、非磁性の材質が用いられる。軟強磁性のキ
ャリアの場合には、担持量制御の安定性のため、磁性ブ
レードや非磁性ブレードに磁性板を張り付けたものが用
いられることが多い。しかし、硬強磁性キャリアの場合
には、層厚規制ブレードに磁性板を用いると、磁性粒子
が着磁しているため、ブレードに引きつけられて現像剤
が通過できなくなってしまう。そこで、本実施例では、
厚さ1mmのSUSブレードを使用した。
【0016】本実施例においては、トナー粒子と磁性粒
子(キャリア)とを混合して得られる二成分系現像剤と
して下記のものを用いた。トナー粒子には、トナー粒径
が異なる、体積平均粒径で約1μmから約8μmまで約
1μmおきに変化した8種類のトナーを作成し、使用し
た。トナー粒子の作成にあたっては、重合法を用いて作
成した。このとき、トナー粒子の粒径の測定は、平均粒
径が1μm以上のトナーについては、レーザースキャン
型粒度分布測定装置(CIS−100 GALAI社
製)を用いて、0.4μmから60μmの範囲内で測定
を行った。測定用試料の調製は、下記のようにして行な
った。先ず、水100mlに、界面活性剤(アルキルベ
ンゼンスルホン酸塩)を0.2ml加えた溶液中に、測
定対象のトナーを0.5乃至2mgの範囲で加え、超音
波分散器で2分間分散した後、マグネットスターラーを
入れたキュービックセルに水を8割程度入れ、その中
に、上記で超音波分散した試料をピペットで1、2滴添
加して調製した。そして、これを用いることで、個数平
均粒径及び体積平均粒径を求めた。上記のようなネガ帯
電トナーに対して、流動性向上を目的として、平均粒径
約20nmのシリカ及び酸化チタンを外添し使用した。
【0017】一方、上記トナー粒子と共に二成分系現像
剤を構成する磁性キャリアとしては、図15に示すヒス
テリシス特性を有するキャリア、即ち、軟強磁性体キャ
リアと、図16に示すようなヒステリシス特性を有する
硬強磁性体キャリアを夫々用いた。又、夫々の特性のキ
ャリアについて、体積平均粒径について、10、16、
22、28、35及び42μm、飽和磁化が65〜27
8emu/cm3、残留磁化が52〜260emu/c
3、保持力が約2000(Oe)の各種キャリアを使
用した。本実施例で用いた磁性キャリアは、樹脂で表面
をコートされており、コートされる前のコアの状態での
比抵抗が2.0×10-12(Ω・cm)、コート後の磁
性キャリアの比抵抗が2.5×10-13(Ω・cm)の
ものを用いた。キャリア付着の防止のためには、コアで
の比抵抗が1×10-10(Ω・cm)以上であり、コー
ト後の比抵抗が1×10-12(Ω・cm)以上のものを
用いることが好ましい。又、このように高抵抗にするこ
とによって、現像時に感光ドラムに対して電荷注入を起
こし潜像を乱すような現象も起こさなくなる。
【0018】図16のようなヒステリシス特性を有する
硬強磁性キャリアは、保磁力及び残留磁化を有すること
を特徴としている。硬強磁性キャリアは残留磁化を有す
るため、外部磁場が弱まった状態(現像部から離れた状
態)においても磁化が残留するため、キャリア−キャリ
ア間の引き合う力が強くなり、軟強磁性キャリアに比べ
てキャリア付着(画像部にキャリアが付着し画像を乱す
現象)防止の点で有利である。
【0019】以下、本実施例において用いた磁性キャリ
アの平均粒径、磁気特性、比抵抗の測定方法を説明す
る。先ず、キャリア粒径の測定方法を記載する。本実施
例中のキャリアの粒径は、走査電子顕微鏡(100〜5
000倍)により、ランダムに粒径0.1μm以上のキ
ャリア粒子を300個以上抽出し、ニレコ社(株)製の
画像処理解析装置Luzex3により水平方向フェレ径
をもってキャリア粒径として測定し、個数平均粒径、体
積平均粒径を算出した。
【0020】キャリアの磁気特性は、理研電子(株)社
製の振動磁場型磁気特性自動記録装置BHV−30を用
いて測定した。キャリア粉体の磁気特性値は、1キロエ
ルステッドの外部磁場を作り、そのときの磁化の強さ
を、下記の方法によって求める。キャリアの磁化の測定
は、円筒状のプラスチック容器に十分密になるようにパ
ッキングした状態に作製し、この状態で磁化モーメント
を測定し、試料を入れたときの実際の重量を測定して、
磁化の強さ(emu/g)を求める。次いで、キャリア
粒子の真比重を、乾式自動密度計アキュピック1330
(島津製作所(株)社製)により求め、上記のようにし
て得られた磁化の強さ(emu/g)に真比重を掛ける
ことで、本発明で使用する単位体積あたりの磁化の強さ
(emu/cm3)を求めた。
【0021】樹脂コートされた磁性キャリア、又は、そ
のコア粒子の比抵抗の測定は、以下のようにして行っ
た。先ず、セルに、キャリア又はコア粒子を充填する。
次に、充填したキャリア又はコア粒子に接するように両
端に電極を配し、これらの電極間に電圧を印加し、その
ときに流れる電流を測定することによって比抵抗を求め
る方法を用いた。本発明で使用した比抵抗の測定条件
は、充填したキャリア又はコア粒子と電極との接触面積
S=約2.3cm2、厚みd=約2mm、上部電極の荷
重180g、測定電界強度を5×104V/mとした。
【0022】上記したような特性を有するトナーと磁性
キャリアを混合することによって二成分系現像剤を作成
し、本実施例で使用した。現像剤の作成にあたっては、
トナーの粒径と磁性キャリアの粒径の関係から、トナー
の重量比を変えて調製した。表1に示したように、キャ
リア粒径が小さくなるほど比表面積が大きくなるため、
トナーの重量比を大きくした。表1中の数字は、二成分
系現像剤中のトナー量の重量比率を示している。又、ト
ナーの粒径が小さくなると、同じ粒径比の場合には、ト
ナーの単位重さ当たりの電荷量の増加等の要因により、
トナー飛散等が発生しにくくなるため、若干トナー比率
を高めに設定した。
【0023】
【表1】
【0024】図4は、このようにして作成された二成分
系現像剤のうち、磁性キャリアの粒径が42μmの場合
における3種類の環境下(L/L:室温15℃湿度10
%、N/N:室温20℃湿度60%、H/H:室温30
℃湿度80%)でのトナーの単位重さ当たりの電荷量の
絶対値を、後に説明する方法で測定し、グラフ化したも
のである。図4からもわかるように、トナーの単位重さ
当たりの電荷量の絶対値は、トナー粒子が小粒径化され
るのに伴って高くなる。又、低湿環境ほど、トナーの電
荷量の絶対値が高くなっている。又、図4の結果に対
し、軟強磁性キャリアを用いた場合の結果も同様のコー
ト剤を使用したため、硬強磁性キャリアを用いた場合と
ほぼ同じ値になった。但し、硬強磁性キャリアを用いて
測定する際には、着磁後では凝集してしまい、うまく測
定できなかったため、未着磁の状態で測定した。
【0025】以下にトナーの単位重さ当たりの電荷量の
測定方法について、図面を用いて記述する。図17は、
トナーのトリボ電荷量を測定する装置の説明図である。
先ずそこに、磁性キャリアを通過させないためのメッシ
ュスクリーン103のある金属製の測定容器102に測
定用試料を入れ、金属製の蓋104をする。測定用試料
としては、単位重さ当たりの電荷量の測定対象であるト
ナー粒子と磁性キャリアを混合して得られた二成分剤を
50〜100ml容量のポリエチレン製のビンに入れ、
約10〜40秒間手で振とうし、その後、測定容器10
2に、該二成分剤を約0.5〜1.5g程度入れる。こ
の時の測定容器102全体の重量を量り、その値をW1
(kg)とする。次に、吸引機101(測定容器102
と接する部分は少なくとも絶縁体)において、吸引口1
07から吸引し、風量調節弁106を調節して真空計1
05の圧力を250mmAqとする。この状態で充分、
好ましくは2分間吸引を行い、トナー粒子を吸引除去す
る。この時の電位計109の電位をV(ボルト)とす
る。ここで108はコンデンサーであり、その容量をC
(F)とする。又、吸引後の測定容器102全体の重量
を量り、その値をW2(kg)とする。トナーの単位重
さ当たりの電荷量は、これらの測定値から下式の如く計
算される。
【0026】
【数1】
【0027】以下、図2に示した現像装置4を用いて2
成分系磁気ブラシ法を行った現像過程と現像剤の循環系
について説明する。先ず、現像スリーブ41は、感光ド
ラム1の回転方向に対して、現像領域において順方向に
回転し、回転に伴って汲み上げられた現像剤は、搬送さ
れる過程において、現像スリーブ41に対して垂直に配
置された規制ブレード45によって層厚が規制され、現
像スリーブ41上に薄層形成される。ここで、薄層形成
された現像剤が現像領域の現像主極に搬送されてくる
と、磁気力によって穂立ちが形成される。この穂状に形
成された現像剤によって前記静電潜像を現像し、その
後、N極、N極の反発磁界によって現像スリーブ41上
の現像剤は、現像容器46内に戻される。
【0028】ここで、軟強磁性キャリアの場合は、反発
磁界によって現像剤を容易に引き剥がすことができる
が、硬強磁性キャリアを用いた場合は、反発磁界のみで
は現像剤を引き剥がせず、現像スリーブ上に滞留してし
まう。このため、図3中に47で示したような現像剤剥
離手段が必要になる。今回用いた剥離手段は、現像スリ
ーブ41から現像剤を剥離する機能と長手方向に搬送す
る機能を両立できるように、外周に掻き取り羽根、内周
がスクリューとなる形状となり、撹拌スクリュー43の
役目も兼ねたものを用いた。
【0029】画像出力を行う際には、現像スリ−ブ41
には、図示しない電源から直流電圧及び交流電圧が印加
される。本実施例では、直流電圧VDC=−450Vに対
して、交流電圧Vpp=1500V、Vf=3000Hz
を重畳したものを現像バイアスとした。一般に、二成分
現像法においては、交流電圧を印加すると現像効率が増
し、画像は高品位になるが、逆にかぶりが発生し易くな
るという危険も生じる。このため、通常、現像装置4に
印加する直流電圧と感光ドラム1の表面電位間に電位差
を設けることによって、かぶりを防止することを実現し
ている。このかぶり防止のための電位差をかぶり取り電
位(Vback)と呼ぶが、この電位差によって、現像時に
非画像領域にトナーが付くのを防止することができる。
本実施例においては、かぶり取り電位Vback=150V
に設定されている。
【0030】このようにして形成されたトナー像は、次
いで転写装置7(図1参照)により被転写材に転写され
る。転写装置7は、無端状のベルト71を駆動ローラー
72及び従動ローラー73間に懸架し、回動される。更
に、転写装置7内には転写帯電ブレード74を備えられ
ており、該転写帯電ブレードは、ベルト71の内側から
感光ドラム1方向に加圧力を発生しつつ高圧電源より給
電されることで、被転写材の裏側から、トナーと逆極性
の帯電を行うことにより、感光ドラム1上のトナー像を
順次被転写材の上面に転写する。その後、被転写材は、
定着器6へと搬送され、熱定着されて画像が出力され
る。
【0031】一方、トナー像転写後の感光ドラム1の面
には、転写残トナーが残留している。転写残トナーは、
クリーニング手段5のクリーニングブレードによって掻
き取られ、クリーニング容器内に収容される。ここで、
キャリアの体積平均粒径が小さくなるとキャリア付着が
増加する現象が見られたため、軟強磁性キャリアと硬強
磁性キャリアについてキャリア付着現象を評価した。夫
々の磁性キャリアを用いた二成分系現像剤の作成方法と
しては、平均粒径約5μmのトナーを用い、トナーの重
量比が先に示した表1の如くなるように磁性キャリアと
混合することにより、作成した。そして、本実施例で
は、このようにして得られた複数の現像剤を用いた。
【0032】キャリア付着現象についての評価方法とし
ては、上記した印加電圧のかぶり取り電位を、25Vか
ら450Vまで25V刻みで変化させて白地画像出力時
に停止し、感光ドラムを観察し、感光ドラム上に磁性キ
ャリアを目視で確認できた電圧をキャリア付着開始電圧
とし、この値を用いて評価した。即ち、このようにして
得られたキャリア付着開始電圧を、図13の、硬強磁性
キャリアの場合の体積平均粒径と残留磁化のグラフ中に
書き込んだ。又、図14の軟強磁性キャリアの場合の体
積平均粒径と外部磁場1000ガウス下での磁化のグラ
フに書き込んだ。又、かぶり取り電位が、25Vでもキ
ャリアが付着してしまった場合は、×印を書き込んだ。
【0033】上記の測定より、かぶり取り電位が150
Vで付着しなかった場合の条件を見いだしたところ、硬
強磁性キャリアを用いた場合は、体積平均粒径をD(c
m)、残留磁化σ(emu/cm3)とした場合に、D
×σ≧0.2(emu/cm2)であることがわかっ
た。又、軟強磁性キャリアを用いた場合は、体積平均粒
径をD(cm)、外部磁場1000ガウス下での磁化を
σ1000(emu/cm3)とした場合に、D×σ1000
0.5(emu/cm2)であることがわかった。図13
及び図14からわかるように、硬強磁性キャリアの体積
平均粒径が8μm以下の場合、軟強磁性キャリアの体積
平均粒径が16μm以下の場合は、かぶり取り電位15
0Vで付着しない領域がなかった。
【0034】図5及び図6は、前記図4に示した3種類
の環境下(L/L:室温15℃湿度10%、N/N:室
温20℃湿度60%、H/H:室温30℃湿度80%)
におけるトナーの単位重さ当たりの電荷量のグラフに対
し、有機感光体の電荷輸送層の膜厚が、8μm及び20
μmである場合の夫々における最大画像濃度を書き込ん
だものである。画像濃度の測定は、X−Rite社製の
404反射濃度計で測定した。又、図中に黒丸でプロッ
トしたトナーの電荷量は、磁性キャリアの体積平均粒径
が42μmの場合で値である。体積平均粒径が10μm
の場合の値は、トナー比率が変わる関係等により若干、
電荷量の値に違いがあったが、画像濃度の比較をするた
めに、同じグラフ中に、その場合における画像濃度の値
も書き込んだ。グラフのプロットの左側の数値は、磁性
キャリアの体積平均粒径が42μmを用いた場合の最大
画像濃度であり、右側の数値は、磁性キャリアの体積平
均粒径が10μmの場合である。
【0035】又、図5及び図6は、硬強磁性キャリアを
用いた場合の結果である(軟強磁性キャリアを用いた場
合は、10μmではキャリア付着しない領域がなかった
ため)。図から明らかなように、いずれの場合も、磁性
キャリアの体積平均粒径が10μmの場合の方が濃度が
高くなっていた。しかし、キャリア粒径に対する濃度差
は、図5と図6を比べると、図6の電荷輸送層が20μ
mの場合は、図5の電荷輸送層が8μmの場合に比べて
小さくなっていた。
【0036】図5及び図6から明らかなように、使用し
たトナーの体積平均粒径が7μm以上の場合は、いずれ
の条件でも充分な画像濃度が得られており、トナーの体
積平均粒径が3〜6μmの場合は、電荷輸送層の膜厚が
8μmで、磁性粒子の体積平均粒径が10μmの場合に
充分な濃度が得られることがわかった。又、使用したト
ナーの体積平均粒径が2μm以下の場合では、どちらの
場合も、最大画像濃度が1.5を超えなかった。
【0037】又、トナーの単位重さ当たりの平均電荷量
の絶対値についてみると、30×10-3(C/kg)以
下の場合は、いずれの条件でも充分な画像濃度が得られ
ているが、電荷量が30×10-3(C/kg)以上、8
0×10-3(C/kg)以下の場合には、電荷輸送層の
膜厚が8μmで、且つ、磁性粒子の体積平均粒径が10
μmの場合に充分な画像濃度が得られることがわかった
(図5参照)。換言すれば、トナーの単位重さ当たりの
電荷量が80×10-3(C/kg)以上の場合は、いず
れの場合でも充分な画像濃度が得らなかったともいえ
る。
【0038】ここで、電荷輸送層が20μmの場合に、
キャリア粒径の変動に対する画像濃度の変動の割合が、
電荷輸送層が8μmの場合に比べて小さくなった理由を
調べるため、感光ドラム回転方向について現像器の下流
側に、感光ドラムの表面電位を計る電位計を設置した。
この結果、トナー粒径が3〜8μmの場合、感光体の電
荷輸送層の膜厚が20μmの場合には、画像濃度として
は充分な値にまで達していないにも関わらず、現像後の
表面電位が現像スリーブへの印加バイアスの直流電圧値
DCが、−450Vに近いレベルまで達してしまってい
た。但し、トナー粒径が、1μm及び2μmの場合は、
表面電位にして−300V程度までしか達していなかっ
た。これに対して、感光体の電荷輸送層の膜厚が8μm
の場合には、キャリア平均粒径が42μmの、トナー比
率が低く現像効率が低い場合には、現像後の表面電位は
−200〜−300V程度であり、充分な画像濃度が得
られたキャリア平均粒径が10μmのトナー比率が高い
場合でも、現像後の表面電位が−350〜−400程度
であった。
【0039】以上の結果から、感光体の電荷輸送層の膜
厚が20μmの場合は、トナーの持つ電荷によってコン
トラストが埋められてしまい、高い画像濃度が得られな
かったことがわかる。ここで、感光体の単位面積当たり
の静電容量C/S(F/m2)は、真空の誘電率をεo
8.85×10-12、有機感光体の比誘電率をε=3、
電荷輸送層の膜厚をdとすると、εo×ε/dで表せ
る。従って、電荷輸送層の膜厚が、8、10、13、1
6、20μmである場合の感光体の単位面積当たりの静
電容量は、夫々、C/S(F/m2)=3.3×10-6
(膜厚=8μm)、2.7×10-6(膜厚=10μ
m)、2.0×10-6(膜厚=13μm)、1.7×1
-6(膜厚=16μm)、1.3×10-6(膜厚=20
μm)であり、順次小さくなる。
【0040】図8は、N/N環境下において、硬強磁性
キャリアで体積平均粒径が10μmのものを用いて画像
出力した場合のC/S(F/m2)と最大濃度の関係を
示したものである。図8から、C/S(F/m2)が
2.0×10-6よりも大きい場合に濃度が高くなってい
ることがわかる。つまり、有機感光体を用いた場合は、
電荷輸送層の膜厚が13μm以下の条件を満たすように
することにより、画像濃度が高くなるといえる。このよ
うに、キャリアの体積平均粒径を小さくし、トナー比率
の低下を防ぎ、現像効率を高めた場合に画像濃度が充分
に得られたのは、感光体の単位面積当たりの静電容量を
大きくすることによって、トナーの電荷量による電位上
昇を抑え、少量のトナーで静電コントラストが埋まって
しまうのを防止できたためであると考えられる。
【0041】図10は、硬強磁性キャリアの体積平均粒
径が42μmの場合における上記と同様の結果である。
しかし、この場合には、トナー粒径を6μm以下にして
トナー比率が低くなってしまうような場合には、C/S
(F/m2)を大きくしても現像効率自体が低いため、
充分な画像濃度が得られないことがわかった。図11及
び図12は、N/N環境下において、硬強磁性キャリア
を用い、その体積平均粒径を変化させ、表1のようにト
ナーの重量比率を変化させた場合において、有機感光体
の電荷輸送層の膜厚が夫々、10μm(図11参照)、
20μm(図12参照)の場合の、体積平均粒径と最大
画像濃度の関係を示したものである。図から明らかなよ
うに、C/S(F/m2)が小さい電荷輸送層の膜厚が
20μmの場合や、キャリアの体積平均粒径が35μm
よりも大きいような場合には、6μm以下の小粒径のト
ナーにおいては充分な画像濃度が得られないことがわか
った。
【0042】ここで、図11及び図12は、硬強磁性キ
ャリアを用いた場合について示したが、軟強磁性キャリ
アについても、キャリア付着しない領域が得られた2
2、28、35及び42μmの夫々のキャリアについて
は画像出力を行っており、硬強磁性キャリアの場合とほ
ぼ同等の結果が得られた。つまり、キャリア付着に対し
ては必要な条件が異なるが、最大画像濃度に対しては、
軟強磁性のキャリアも硬強磁性のキャリアと同様の条件
で決まってくることがわかった。
【0043】前記したかぶり取り電位が150Vで付着
しなかった場合の条件である、硬強磁性キャリアの場合
における、D×σ≧0.2(emu/cm2)[体積
平均粒径:D(cm)、残留磁化:σ(emu/c
3)]という条件と、軟強磁性キャリアの場合におけ
る、D×σ1000≧0.5(emu/cm2)[体積平均粒
径:D(cm)、外部磁場1000ガウス下での磁化:
σ1000(emu/cm3)]という条件と、硬強磁性キ
ャリアの体積平均粒径が8μm以下の場合、軟強磁性キ
ャリアの体積平均粒径が16μm以下の場合は、かぶり
取り電位150Vで付着しない領域がなかったという点
と、上記のキャリアの体積平均粒径が35μmよりも大
きいような場合は、6μm以下のトナーにおいて充分な
画像濃度が得られていない点とから、以下のことがわか
った。即ち、3〜6μmのトナーを用いた場合に充分な
画像濃度を得るための磁性キャリアの条件としては、硬
強磁性キャリアを用いる場合は、0.8×10-3(c
m)<D<3.5×10-3(cm)、且つ、D×σ
0.2(emu/cm2)の条件を、軟強磁性キャリア
を用いる場合は、1.6×10-3(cm)<D<3.5
×10-3(cm)、且つ、D×σ1000≧0.5(emu
/cm2)の条件を満たすことが必要となる。
【0044】即ち、以上の結果から、トナーの平均粒径
が6μmよりも大きい場合には、特に感光体やキャリア
の体積平均粒径について考慮しなくても充分な画像濃度
が得られるが、トナーの平均粒径が3〜6μmの場合に
は、上記した条件の、感光体の単位面積当たりの静電容
量C/S(F/m2)を2.0×10-6よりも大きく
し、且つ、現像剤に用いる磁性キャリアとして、硬強磁
性キャリアを用いる場合には、0.8×10-3(cm)
<D<3.5×10-3(cm)、且つ、D×σ≧0.
2(emu/cm2)の条件を満足し、軟強磁性キャリ
アを用いる場合には、1.6×10-3(cm)<D<
3.5×10-3(cm)、且つ、D×σ1000≧0.5
(emu/cm2)の条件を満たすことによって、初め
て充分な画像濃度が得られていることがわかる。又、ト
ナーの平均粒径が2μmよりも小さい場合には、上記し
た条件下においても充分な画像濃度が得られないことが
わかった。
【0045】<実施例2>実施例1においては、感光体
として負帯電の有機感光体を用いたが、本実施例におい
ては、非晶質のシリコンを有する表面層(膜厚=25μ
m)からなる正帯電の感光体を用いた(以下、アモルフ
ァスシリコン感光体と呼ぶ)。実施例1では、負帯電の
感光体と負帯電のトナーを用い、画像部をレーザー露光
する方式(反転現像)をとったが、本実施例において
は、正帯電の感光体と負帯電のトナーを用い、非画像部
をレーザー露光する方式(正規現像)を用いた。画像形
成装置の本体構成等は実施例1と同様であるが、上記方
式を用いるため、印加バイアスの関係が実施例1とは変
わってくる。
【0046】本実施例の画像形成装置では、先ず、上記
のアモルファスシリコン感光体ドラム1表面に均一な帯
電が施され、表面電位が+600Vになるようにする。
これに引き続き、帯電されたドラム上に、従来例と同様
に潜像形成手段であるレーザー露光手段2によって静電
潜像が書き込まれる。このとき、非画像部にあたる部分
の表面電位は+100Vにまで減衰され、最大濃度にあ
たる場合は基本的に露光されない(制御の関係で、極め
て弱い発光があり数10Vの減衰はあるが)。これに対
して、現像時には、直流電圧VDC=+250Vに対し
て、交流電圧Vpp=1500V、Vf=3000Hzを
重畳したものが現像スリーブに印加され、アモルファス
シリコン感光体ドラム上にトナー像が形成される。
【0047】本実施例で用いたアモルファスシリコン感
光体の比誘電率は約10であり、又、本実施例で用いた
アモルファスシリコン感光体の膜厚は25μmであった
ことから、この数値から計算される使用したアモルファ
スシリコン感光体の単位面積当たりの静電容量C/S
(F/m2)は、約3.5×10-6となる。図7は、実
施例1の場合と同様に、3種類の環境下(L/L:室温
15℃湿度10%、N/N:室温20℃湿度60%、H
/H:室温30℃湿度80%)における、各平均粒径ト
ナーの単位重さ当たりの電荷量を示したグラフ中に、膜
厚が25μmのアモルファスシリコン感光体を用いた場
合の最大画像濃度を書き込んだものである。画像濃度の
測定は、X−Rite社製の404反射濃度計で測定し
た。
【0048】本実施例においても、画像出力には、硬強
磁性キャリアで体積平均粒径が42μmのものと、体積
平均粒径が10μmのものを用いた(軟強磁性キャリア
の場合は、10μmではキャリア付着を生じない領域が
なかったため)。キャリア付着については、ほぼ実施例
1と同様の傾向が見られ、キャリア付着の発生に対して
良好な条件として、硬強磁性キャリアを用いる場合に
は、D×σ≧0.2(emu/cm2)[体積平均粒
径:D(cm)、残留磁化:σ(emu/cm3)]とい
う条件が、軟強磁性キャリアを用いる場合には、D×σ
1000≧0.5(emu/cm2)[体積平均粒径:D(c
m)、外部磁場1000ガウス下での磁化:σ1000(e
mu/cm3)]という条件が得られた。更に、硬強磁
性キャリアの体積平均粒径が8μm以下の場合、及び、
軟強磁性キャリアの体積平均粒径が16μm以下の場合
は、かぶり取り電位150Vで付着しない領域がないと
いう結果が得られた。
【0049】実施例1と同様に、図7中のグラフの各プ
ロットの左側の数値は、磁性キャリアの体積平均粒径が
42μmの場合の最大画像濃度であり、右側の数値は、
磁性キャリアの体積平均粒径が10μmの場合である
が、いずれの場合も磁性キャリアの体積平均粒径が10
μmの場合の方が濃度が高くなっていた。又、最大画像
濃度について、本実施例のアモルファスシリコン感光体
を用いた場合の方が、有機感光体の電荷輸送層が8μm
の場合に比べても高くなっているのがわかる(図5参
照)。
【0050】図9は、実施例1の図8のN/N環境下に
おける、磁性キャリアの体積平均粒径が10μmの現像
剤を用いた場合の、C/S(F/m2)と最大濃度の関
係を示したグラフに対して、本実施例のアモルファスシ
リコン感光体を用いた場合の結果を加えたものである。
図9に示されているように、本実施例のようにアモルフ
ァスシリコン感光体を用いた場合においても、有機感光
体の場合と同様に、単位面積当たりの静電容量C/V
(F/m2)を横軸にとった場合、ライン上に乗ること
がわかった。
【0051】このことから、アモルファスシリコン感光
体を用いた場合は、感光体の単位面積当たりの静電容量
C/S(F/m2)が、その膜厚が25μmであって
も、3.5×10-6と、2.0×10-6よりも大きく充
分な静電容量があるため、トナーの電荷により静電コン
トラストが埋められてしまうような現象が起きず、使用
するトナーの平均粒径が3〜6μmと小粒径の場合で
も、下記の要件を満たす場合には、現像剤中のトナー比
率を低下させることなく、充分な画像濃度が得られるこ
とがわかった。即ち、現像剤に用いる磁性キャリアとし
て、硬強磁性キャリアを用いる場合には、0.8×10
-3(cm)<D<3.5×10-3(cm)、且つ、D×
σ≧0.2(emu/cm2)の条件を、軟強磁性キ
ャリアを用いる場合には、1.6×10-3(cm)<D
<3.5×10-3(cm)、且つ、D×σ1000≧0.5
(emu/cm2)の条件を満たすこととすることによ
り、現像剤中のトナー比率を低下させることなく、充分
な画像濃度が得らる。又、本実施例については、正帯電
のアモルファスシリコン感光体を用いて正規現像によっ
て現像した場合について述べたが、負帯電のアモルファ
スシリコン感光体でも同様の効果が得られることが確認
できている。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
トナー粒子として体積平均粒径が3μm以上6μm以下
の小粒径ものを使用した場合に画像濃度が低下してしま
う現象に対し、静電潜像が少量のトナーの大きな電荷量
によって埋めてしまう現象に対しては、感光体の単位面
積当たりの静電容量C/Sを2.0×10-6(C/
2)より大きくすることによって防止し、更に、二成
分系現像剤中の磁性粒子として硬強磁性の磁性粒子を用
いる場合には、0.8×10-3(cm)<D<3.5×
10-3(cm)、且つ、D×σ≧0.2(emu/c
2)の条件を満たし、又は、軟強磁性を示す磁性粒子
を用いる場合には、1.6×10-3(cm)<D<3.
5×10-3(cm)、且つ、D×σ1000≧0.5(em
u/cm2)の条件を満たすものを用いることにより、
磁性粒子の小粒径化により、トナー比率の低下が防止さ
れ、現像効率向上が実現されると共に、キャリア付着現
象を防止し得、高品質の画像形成が可能な優れた画像形
成装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来例及び本発明の実施例の画像形成装置の断
面図である。
【図2】2成分系接触現像装置の説明に用いた概略図で
ある。
【図3】2成分系接触現像装置の説明に用いた概略図で
ある。
【図4】トナー平均粒径とトナーの電荷量の関係を示す
グラフである。
【図5】有機感光体(電荷輸送層8μm)を用いた場合
の、キャリアの平均粒径が10μm及び42μmの時の
最大画像濃度を示すための図である。
【図6】有機感光体(電荷輸送層20μm)を用いた場
合の、キャリアの平均粒径が10μm及び42μmの時
の夫々の最大画像濃度を示すための図である。
【図7】アモルファスシリコン感光体を用いた場合の、
キャリアの平均粒径が10μm及び42μmの時の夫々
の最大画像濃度を示すための図である。
【図8】キャリアの平均粒径が10μmの時の有機感光
体の電荷輸送層膜厚を変えた場合の最大画像濃度であ
る。
【図9】図8にアモルファスシリコン感光体の結果を加
えたグラフである。
【図10】キャリアの平均粒径が42μmの時の有機感
光体の電荷輸送層膜厚を変えた場合の最大画像濃度であ
る。
【図11】有機感光体の電荷輸送層膜厚が10μmの場
合のキャリア粒径と濃度の関係を示した図である。
【図12】有機感光体の電荷輸送層膜厚が20μmの場
合のキャリア粒径と濃度の関係を示した図である。
【図13】硬強磁性キャリアを用いた場合のキャリア粒
径と残留磁化とキャリア付着開始電圧の関係を示した図
である。
【図14】軟強磁性キャリアを用いた場合のキャリア粒
径と1000ガウス下での磁化とキャリア付着開始電圧
の関係を示した図である。
【図15】軟強磁性キャリアのヒステリシスカーブの一
例である。
【図16】硬強磁性キャリアのヒステリシスカーブの一
例である。
【図17】トナーの電荷量を測定するための測定装置で
ある。
【符号の説明】
1:感光ドラム 2:レーザー露光手段 3:帯電器 42、421:固定マグネット 41:非磁性スリーブ 4:現像装置 5:クリーナー 6:定着器 7:転写装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 15/08 507 G03G 15/08 507L

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体を帯電部材によって帯電し、該
    像担持体に対し像露光手段によって被記録画像信号に対
    応してドット分布静電潜像を形成し、トナー粒子と磁性
    粒子とを混合してなる二成分系現像剤を像担持体に対向
    配置された現像剤担持体により現像部に搬送し、該現像
    剤担持体の内部に配置された磁石によって前記現像部に
    形成される現像磁界中で、前記現像剤からなる磁気ブラ
    シを前記像担持体に接触させ、前記現像剤担持体に交番
    電圧を印加することにより上記ドット分布静電潜像を現
    像してトナー像を形成し、該トナー像を被転写材に転写
    して画像を形成する画像形成装置において、前記トナー
    粒子として、体積平均粒径が3μm以上6μm以下の範
    囲のものが使用され、且つ、前記像担持体の単位面積当
    たりの静電容量C/Sが、2.0×10-6(F/m2
    よりも大きくなるように制御され、更に、前記二成分系
    現像剤を構成する磁性粒子として、体積平均粒径をD
    (cm)及び残留磁化をσ(emu/cm3)とした
    場合に、体積平均粒径Dが0.8×10-3(cm)<D
    <3.5×10-3(cm)の範囲内にあり、且つ、D×
    σ≧0.2(emu/cm2)の条件を満たす硬強磁
    性の磁性粒子が使用されていることを特徴とする画像形
    成装置。
  2. 【請求項2】 像担持体が、有機感光体からなり、該有
    機感光体を構成する電荷輸送層の膜厚が13μm以下で
    ある請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 像担持体が、非晶質のシリコンを有する
    表面層からなる感光体で構成されている請求項1に記載
    の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 二成分系現像剤中の磁性粒子表面がコー
    トされており、コート前の状態での比抵抗が1×10
    -10(Ω・cm)以上であり、且つ、磁性粒子の比抵抗
    が1×10-12(Ω・cm)以上である請求項1〜請求
    項3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 二成分系現像剤中のトナー粒子の単位重
    さ当たりの平均電荷量の絶対値が、30×10-3(C/
    kg)以上、80×10-3(C/kg)以下である請求
    項1〜請求項4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 像担持体を帯電部材によって帯電し、該
    像担持体に対し像露光手段によって被記録画像信号に対
    応してドット分布静電潜像を形成し、トナー粒子と磁性
    粒子とを混合してなる二成分系現像剤を像担持体に対向
    配置された現像剤担持体により現像部に搬送し、該現像
    剤担持体の内部に配置された磁石によって前記現像部に
    形成される現像磁界中で、前記現像剤からなる磁気ブラ
    シを前記像担持体に接触させ、前記現像剤担持体に交番
    電圧を印加することにより上記ドット分布静電潜像を現
    像してトナー像を形成し、該トナー像を被転写材に転写
    して画像を形成する画像形成装置において前記トナー粒
    子として、体積平均粒径が3μm以上6μm以下のもの
    が使用され、且つ、前記像担持体の単位面積当たりの静
    電容量C/Sが、2.0×10-6(F/m2)よりも大
    きくなるように制御され、更に、前記二成分系現像剤を
    構成する磁性粒子として、体積平均粒径をD(cm)、
    外部磁場1000ガウス下での磁化をσ1000(emu/
    cm3)とした場合、1.6×10-3(cm)<D<
    3.5×10-3(cm)、且つ D×σ1000≧0.5
    (emu/cm2)の条件を満たす軟強磁性の磁性粒子
    が使用されていることを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】 像担持体が、有機感光体からなり、該有
    機感光体を構成する電荷輸送層の膜厚が13μm以下で
    ある請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 像担持体が、非晶質のシリコンを有する
    表面層からなる感光体で構成されている請求項6に記載
    の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 二成分系現像剤中の磁性粒子表面がコー
    トされており、コート前の状態での比抵抗が1×10
    -10(Ω・cm)以上であり、且つ、磁性粒子の比抵抗
    が1×10-12(Ω・cm)以上である請求項6〜請求
    項8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 二成分系現像剤中のトナー粒子の単位
    重さ当たりの平均電荷量の絶対値が、30×10-3(C
    /kg)以上、80×10-3(C/kg)以下である請
    求項6〜9に記載の画像形成装置。
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