JP2000338742A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2000338742A
JP2000338742A JP11151694A JP15169499A JP2000338742A JP 2000338742 A JP2000338742 A JP 2000338742A JP 11151694 A JP11151694 A JP 11151694A JP 15169499 A JP15169499 A JP 15169499A JP 2000338742 A JP2000338742 A JP 2000338742A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機械間バラツキ、環境変化等による中間転写
特性の変化に対しても常に良好なカラーバランスが得ら
れる画像形成装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 レーザパワー、現像バイアス値等の画像
形成条件を可変させて中間転写体18上に保持された単
色、二次色、三次色のテストパターンのトナー量を濃度
センサ25で検出する。そして、各色トナー量が同一と
なる画像形成条件の値を決定し実印字で使用する。この
操作を機械間、環境の変化、所定時間経過毎に起動する
ことで常に良好なカラーバランスを維持することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高画質の記録画像
を出力する画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、カラーレーザビームプリンタやカ
ラーコピー機など、記録媒体である用紙にカラー画像を
印刷する画像形成装置が急速に普及している。特に電子
写真プロセスとレーザ走査技術を用いたカラーレーザビ
ームプリンタは、記録速度と印字品質の点で優位性が高
く、プリンタの主流となっている。そして市場では、フ
ルカラーのカラーレーザビームプリンタが成長期に入っ
ているが、フルカラーでは、例えば画像データが8ビッ
トであれば、各色単位に256階調、シアン・マゼンタ
・イエローの組合せで約1,670万色の出力が要求さ
れている。
【0003】このため、カラーレーザビームプリンタに
おいて、階調再現性は特に重要な要素となっている。
【0004】一般に、画像形成装置では、画像を形成あ
るいは保持する像担持体上に規定の画像データを用いて
テストパターンを形成し、これを反射型センサ等を応用
した濃度センサで検出し、入出力の非線形性を補正(γ
補正)したり、読み取り値が予め定められた値となるよ
う電子写真プロセスのパラメータを変更する。
【0005】ここで、従来の画像形成装置の構成につい
て、以下に図18を参照しながら説明する。
【0006】図18は従来の画像形成装置の全体構成を
示す概略図である。
【0007】図18に示す画像形成装置は、感光体1上
にレーザビーム等で形成された潜像を各色の現像器10
K,10Y,10M,10Cで現像し、顕画化された単
色画像を一旦中間転写体(像形成媒体)18上に転写し
て合成し、中間転写体18上の合成像を一括して用紙2
8に転写する、いわゆる中間転写体方式のカラーレーザ
ビームプリンタである。
【0008】図18に示す画像形成装置において、シア
ン、マゼンタ、イエロー(CMYK)の各色ドットデー
タが、画像形成装置へデータ展開を行った装置より主走
査ラインごとに送られる。
【0009】最初に、ブラックの画像データが、発光信
号として半導体レーザ素子とモータによって回転するポ
リゴンミラーを内蔵した露光光学系(以下、「LSU
(Laser Scanning Unit)」とい
う。)9に入力される。これによりLSU9は発光信号
に応じてドットごとにレーザの発光と消灯を切り替え、
帯電器8によって一様に負に帯電された感光体1に対し
てレーザを発射していき、感光体1上にレーザが照射さ
れることによって生じた電位差による潜像を形成する。
【0010】次に、ブラック現像器10Kの離接カム1
7Kが回転してブラック現像器10Kが感光体1へ当接
する。すると、このブラック現像器10Kに印加される
所定の電圧値である現像バイアスで発生するクーロン力
でトナーが感光体1上に形成された潜像に付着する。こ
れにより、トナーによる現像が感光体1上で行われ、ブ
ラックトナー画像が形成される。
【0011】現像が終了してブラック現像器10Kが離
接カム17Kの回転により感光体1から離間して元の位
置に戻った後、ブラックトナー画像は中間転写前除電器
11において光除電されて中間転写体18に転写され
る。
【0012】中間転写体18のブラックトナー画像は、
次の色重ねされる画像が中間転写体18に転写されるま
での間、中間転写体18上で保持される。また、中間転
写体18上に転写されずに感光体1上に残った残トナー
は、感光体クリーニング装置13によって擦り取られて
感光体1上からクリーニングされる。
【0013】なお、感光体1上から残トナーがクリーニ
ングされても、感光体1上には残留電位がまだ帯電して
いるので、この残留電位を除去するために除電器14に
よって電位調整される。
【0014】次に、シアンの画像データが送られて同様
の工程で感光体1上に潜像が形成される。そして、シア
ン現像器10Cが離接カム17Cによって感光体1へ当
接され、形成された潜像がシアン現像器10Cによって
現像されてシアントナー画像となる。その後、シアント
ナー画像もブラックトナー画像と同様な工程を進んでい
き、中間転写体18へブラックトナー画像に色重ねされ
て転写される。
【0015】さらにマゼンタとイエローの画像データ
も、同様の工程で感光体1上に潜像が形成され、マゼン
ダ現像器10Mの離接カム17Mおよびイエロー現像器
10Yの離接カム17Yによってマゼンダ現像器10M
およびイエロー現像器10Yが順次感光体1へ当接さ
れ、マゼンダトナー画像およびイエロートナー画像が形
成される。そして、中間転写体1上に色重ねされて保持
される。
【0016】4色が色重ねされたトナー画像は、トナー
画像の先端と用紙カセット30から給紙ローラ31によ
ってピックアップされた用紙28の先端とが一致するよ
うに用紙28の供給タイミングを合せるため、用紙28
はレジストセンサ(図示せず)の位置までスリップロー
ラ33によって搬送される。そして、用紙28の先端が
レジストセンサによって検知された後、トナー画像の先
端と用紙28の先端のタイミングを合せてレジストロー
ラ34aとその従動ローラ34bが回転を開始する。こ
れにより、中間転写体18上に保持されていたトナー画
像は、用紙転写ローラ26において用紙28上に転写さ
れる。
【0017】なお、この用紙28への転写において用紙
28上に転写されずに中間転写体18上に残った残留ト
ナーは、中間転写体クリーニング装置27において擦り
とられてクリーニングされる。
【0018】用紙28上に転写された4色のトナー画像
は、定着装置35において熱と圧力によってトナーが溶
解されることにより用紙28に定着される。定着後、用
紙28は排紙搬送ローラ(図示せず)によって搬送さ
れ、カラー画像が出力される。
【0019】以上の工程を経て、画像形成装置はカラー
画像を印刷出力する。
【0020】ここで、一般に、画像形成装置は、環境変
動等に対して敏感であり、例えば機内温度の上昇に伴っ
て、階調特性は経時的に変化する。フルカラー出力を行
う画像形成装置にとって、階調性の確保、さらに印刷の
三原色であるシアン、マゼンタ、イエローを合成したと
きのグレーバランスの確保は重要な技術課題の一つであ
り、これまでにも様々なアプローチがなされてきてい
る。そして、図18に示す画像形成装置においては、例
えば電源投入時の初期化の段階で階調補正を実行する。
【0021】まず、初期化動作について、図18を参照
しながら詳細に説明する。
【0022】画像形成装置は、電源が投入されると、メ
モリ等のハードウェアおよび画像形成に必要な、例えば
各現像器10K,10Y,10M,10C、定着装置3
5や感光体1が装着されているかのチェック、さらに初
期ジャム等の検出を行う。そして、異常がなければ定着
装置35のヒートローラ36のヒータをオンにして、ヒ
ートローラ36の表面温度が所定の温度に達するまで待
機する。この所定の温度は、トナーの軟化が始まる温度
であり、約100℃程度である。そして、ヒートローラ
36の表面温度が所定温度に達すると初期化動作に入
る。
【0023】初期化動作では、まず、感光体1と中間転
写体18の駆動用モータ(メインモータ)、スリーブロ
ーラ16の駆動用モータ、露光光学系9内のポリゴンミ
ラーを回転させるスキャナモータ、用紙搬送モータの駆
動を開始し、サーボ系が正常に機能することを確認す
る。そして、少なくともメインモータは駆動したまま、
帯電器8および除電器14を起動し、感光体1の表面電
位の初期化を開始する。
【0024】次に、各構成要素のポジションを確認す
る。すなわち、各現像器10K,10Y,10M,10
Cの位置を確認し、例えば現像器10Kが現像位置に出
ていれば、離接カム17Kを待機位置に復帰させる。そ
して、用紙転写ローラ26の位置を確認し、用紙転写ロ
ーラ26が用紙転写位置にあれば待機位置に復帰させ
る。さらに、中間転写体クリーニング装置27の位置を
確認し、中間転写体クリーニング装置27が中間転写体
18に対して離間していればこれを当接させる。中間転
写体クリーニング装置27は、通常は中間転写体18に
当接してクリーニング状態を保っており、単色画像を合
成する場合にのみ中間転写体18から離間する。もちろ
んこれらの過程において、上記構成要素を待機位置に復
帰させるべく指令を出したにもかかわらず復帰がなされ
ない場合は、画像形成装置は初期化を中止し、表示パネ
ル等にエラーメッセージを出力する。
【0025】次に、現像器10Cの初期化を行う。すな
わち、離接カム17Cを180゜回転させ、現像器10
Cを方向d3に移動させる。現像器10Cが現像位置に
固定されたことを確認したら、スリーブローラ16Cを
回転させる。このとき、現像バイアスは印加しないた
め、また仮に印加しても潜像は形成されておらず、トナ
ーは感光体1に付着しない。
【0026】そして、現像位置において発光素子と受光
素子を用いて現像器10Cのトナーの残量検出を行う。
すなわち、現像器10Cが現像位置にあるときに、発光
素子からの光が現像器10Cの両側部に取付けられた透
明なレンズを通って受光素子に入るように、発光素子と
受光素子は一本の光軸上に配置されている。
【0027】そして、発光素子からの光が、レンズを通
して受光素子で検出されたら、現像器10C内部のトナ
ーが不足していると判断する。現像器10C内部ではト
ナー撹拌手段に取り付けたワイパにより、レンズを一定
周期でクリーニングしており、トナーによる汚れの影響
を防止している。このワイパは、スリーブローラ16C
の回転用動力に連結されているため、トナー残量検出に
はスリーブローラ16Cを回転させる必要がある。ま
た、本トナー残量検出手法では、現像器10Cが待機位
置、すなわち離接カム17Cが待機位置にあるときは現
像器10Cの有無を検出できる。
【0028】このようにして、一定時間スリーブローラ
16Cを回転させた後にトナー残量検出結果に異常がな
ければ、離接カム17Cを再度180゜回転させ、現像
器10Cを待機位置に復帰する。以上で現像器10Cに
対する初期化を終了する。
【0029】以降、現像器10M、10Y、10Kの順
に初期化を実行していく。この現像器10M、10Y、
10Kの初期化順序には根拠がある。すなわち、初期化
中は感光体1は方向d1に駆動されているため、駆動方
向と逆の方向に現像器を初期化しないと、例えば高圧電
源が誤動作した場合等に各現像器間でトナーが混色する
おそれがあるからである。
【0030】全ての現像器10C、10M、10Y、1
0Kの初期化が終了すると、ヒートローラ36の駆動源
である用紙搬送用のモータ以外の駆動源の回転を停止
し、帯電器8や除電器14を停止し、定着装置内部のヒ
ートローラ36が規定の温度に達して定着可能になるま
でウォームアップを行う。階調補正はこのウォームアッ
プ期間に実行される。
【0031】次に、階調補正動作について、図18およ
び図19を参照しながら詳細に説明する。ここで、図1
9は従来の画像形成装置における濃度センサ周辺を示す
ブロック図である。
【0032】図19において、濃度センサ25は、中間
転写体18と対向して配置された反射型センサである。
CPU40は、D/A変換器41への数値設定により、
濃度センサ25の発光側電流を変化させて光量制御が可
能な構成となっている。D/A変換器41に設定可能な
値は6ビットであり、0〜63の値を設定することがで
きる。濃度センサ25の出力は、オペアンプ56aとオ
ペアンプ56bに各々入力される。オペアンプ56aと
オペアンプ56bのゲインの比は、1/2:1に設定さ
れている。各オペアンプ56a、56bの出力は、CP
U40の異なるA/D変換ポートに入力される。このよ
うに、CPU40は、元は同じ出力を2つのゲインで検
出できる。なお、CPU40、D/A変換器41、RA
M42、オペアンプ56a,56bは不図示の制御部内
に配置されている。
【0033】画像形成装置は、ウォームアップ期間に入
ると、メインモータ(図示せず)を起動し、感光体1と
中間転写体18を駆動する。ただし、このときは、帯電
器8等の高圧電源は印加しない。メインモータ起動によ
り感光体1と中間転写体18が定速に達したのち、中間
転写体18を少なくとも一周させ、中間転写体18をク
リーニングする。
【0034】まず、階調補正の第一段階として、彩色成
分(シアン・マゼンタ・イエロー)と無彩色成分(ブラ
ック)毎に濃度センサ25の発光側の光量を決定する。
【0035】以下に、濃度センサ25の発光光量調整に
ついて、図20を用いて詳細に説明する。ここで、図2
0は従来の濃度センサにおける発光光量の調整を示す説
明図であり、図20の横軸は中間転写体18の回転サイ
クル数であり、縦軸は濃度センサ出力をA/D変換した
もの、すなわちCPU40が認識する濃度データを示
す。
【0036】中間転写体18が完全にクリーニングされ
た状態で、まず彩色成分の地肌濃度の調整目標値PV
を、例えばアナログレベルで1.25V、すなわちA/
D変換後のデータとしては「64」(=1.25V/
5.00V×255)とする。CPU40は、D/A変
換器41に6ビット量の中央値(=「32」)をセット
し(図20における彩色成分第一サイクル)、濃度セン
サ25の発光光量を設定する。中間転写体18を一周回
転させ、規定のサンプリング周期(例えば20ms周
期)で中間転写体18の地肌濃度を検出しながら、その
検出値を累計する。中間転写体18の一周回転が終了す
ると、累計されている値をサンプリング回数で除算し、
地肌濃度の平均値AVを算出する。この平均値AVと地
肌濃度の調整目標値PV(=「64」)を比較する。
【0037】図20では、D/A変換器41に「32」
を設定した彩色成分第一サイクルの場合、中間転写体1
8が一周する間の地肌濃度の平均値AVは、調整目標値
PVを越えているため、光量の再設定が必要と判断され
る。
【0038】次の彩色成分第二サイクルでは、「16」
(=32−16)をD/A変換器41に設定する。この
ときの変更幅は「16」となる。彩色成分第二サイクル
では、地肌濃度の平均値は調整目標値PVを下回るた
め、やはり光量の再設定が必要となる。前回の変更幅
「16」を1/2し、今回の変更幅は「8」とする。ま
た地肌濃度の平均値<調整目標値PVであるから、濃度
センサの発光光量は増加せねばならないと判定する。
【0039】彩色成分第三サイクルでは、「24」(=
16+8)をD/A変換器41に設定し、上述してきた
動作を繰り返す。実際は、地肌濃度の平均値と調整目標
値PVとの差が規定値以下であれば、現在のD/A変換
器41の設定値をメモリに保持し、彩色成分計測時の濃
度センサ発光光量設定を終了する。ところが、変更幅は
サイクル単位に1/2されており、変更幅が0となった
時点で発光量調整動作を打ち切るため、上述の動作が無
限ループとなることはない。計測サイクルが進むにつれ
て、D/A変換器41の設定に対する変更幅は小さくな
り、設定値は収束する。
【0040】次に、無彩色成分に対する濃度センサの発
光光量を決定する。この過程は、彩色成分における場合
とほぼ同様だが、地肌濃度の調整目標値PV0は、例え
ばアナログレベルでは3.0V、すなわちA/D変換後
のデータとしては「153」(=3.00V/5.00
V×255)であり、彩色成分の目標値より高い値が設
定される。CPU40は、D/A変換器41に6ビット
量の中央値(=「32」)をセットし(図20における
無彩色成分第一サイクル)、濃度センサ25の発光光量
を設定する。中間転写体18を一周回転させ、規定のサ
ンプリング周期(例えば20ms周期)で中間転写体1
8の地肌濃度を検出しながら、その検出値を累計する。
【0041】中間転写体18の一周回転が終了すると、
累計されている値をサンプリング回数で除算し、地肌濃
度の平均値AV0を算出し、地肌濃度の平均値と地肌濃
度の調整目標値PV(=「153」)を比較する。図2
0では、D/A変換器41に「32」を設定した無彩色
成分第一サイクルの場合、中間転写体18が一周する間
の地肌濃度の平均値AV0は、調整目標値PV0を下回
るため、光量の再設定が必要と判断される。
【0042】次の無彩色成分第二サイクルでは、「4
8」(=32+16)をD/A変換器41に設定する。
このときの変更幅は「16」となる。無彩色成分第二サ
イクルでは、地肌濃度の平均値は調整目標値PV0を下
回るため、やはり光量の再設定が必要となる。前回の変
更幅「16」を1/2し、今回の変更幅は「8」とす
る。今回も地肌濃度の平均値<調整目標値PV0である
から、濃度センサの発光光量は増加せねばならないと判
定する。
【0043】無彩色成分第三サイクルでは、「56」
(=48+8)をD/A変換器41に設定し、上述して
きた動作を繰り返す。実際は地肌濃度の平均値と調整目
標値PV0との差が規定値以下であれば、現在のD/A
変換器41の設定値をメモリに保持し、無彩色成分計測
時の濃度センサ発光光量設定を終了する。ところが、変
更幅はサイクル単位に1/2されており、変更幅が0と
なった時点で発光量調整動作を打ち切るため、上述の動
作が無限ループとなることはない。計測サイクルが進む
につれて、D/A変換器41の設定に対する変更幅は小
さくなり、設定値は収束する。上述した動作により、彩
色成分と無彩色成分に対する濃度センサ25の発光光量
が決定される。
【0044】以上のようにして、彩色成分と無彩色成分
で異なる発光量が決定されると、階調補正の第二段階に
入る。第二段階では、各色トナーの飽和濃度を検出す
る。飽和濃度とは、それ以上トナーを重畳しても濃度が
上昇しなくなる限界濃度のことを指す。
【0045】一般に、用紙上に単色トナーの層を次々と
重ねると、トナー濃度の上昇カーブは徐々に緩やかにな
り、最後はそれ以上トナー層を重ねても、トナー濃度が
上昇しなくなり飽和状態となる。これと同様に、中間転
写体18上に同一の単色トナーを重畳したときの濃度セ
ンサ25の出力も飽和状態となる。
【0046】ここで、飽和濃度検出用のテストパターン
について、図21を参照して説明する。図21は従来に
おける飽和濃度検出用のテストパターンを示す説明図で
ある。
【0047】飽和濃度を検出するため、画像データは最
大値(FFH)とする。テストパターンは合計2つであ
り、飽和濃度検出用パターン61の位置でブラックとマ
ゼンタの飽和濃度を検出し、飽和濃度検出用パターン6
2の位置でイエローとシアンの飽和濃度を検出する。そ
して、以下のようにして、中間転写体18上に同一色の
単色トナーを複数回合成して飽和濃度を得る。
【0048】まず、露光光学系9内のポリゴンミラーの
回転を開始する。そして、感光体1を駆動方向d1に駆
動し、中間転写体18を駆動方向d2に駆動する。さら
に、各現像器10K〜10C内部のスリーブローラ16
K〜16Cの駆動源の回転を開始する。また中間転写体
クリーニング装置27は、この時点で中間転写体18か
ら離間し、中間転写体18上に複数回数トナー像を重畳
できるようにする。
【0049】各駆動源の起動直後に高圧電源に接続され
た帯電器8内の帯電線に−4000Vから−5000V
程度の高電圧を印加しコロナ放電を行わせ、さらに帯電
器8内のグリッドに−600Vを印加して、感光体1の
表面を一様に−500V程度に帯電させる。さらに除電
器14を動作させ、中間転写ローラ12に+1000V
程度の高電圧を印加する。
【0050】中間転写体18と感光体1の搬送速度が定
速に達すると、感光体位置検出センサ6は、感光体位置
検出マーク5の検出を開始し、さらに中間転写体位置検
出センサ23は中間転写体位置検出マーク22の検出を
開始する。感光体位置検出マーク5と中間転写体位置検
出マーク22の検出時間差に基づいて、感光体1の継目
7を回避し、かつ最も最短時間で画像形成が可能な中間
転写体位置検出マーク22が選択される。
【0051】そして、選択された中間転写体位置検出マ
ーク22が検出されてから実際に画像形成プロセスを起
動するまでの遅延時間が計算される。以降の画像形成に
おいては、全色の画像形成開始基準としてこの時点で選
択された中間転写体位置検出マーク22が用いられる。
【0052】上述の手順で選択された中間転写体位置検
出マーク22が、中間転写体位置検出センサ23によっ
て検出されると、所定時間経過後に画像形成装置に内蔵
された飽和濃度検出用パターンデータに基づき、感光体
1上に図21に示したテストパターンの静電潜像が形成
される。所定時間経過後にブラック現像器10Kが感光
体1に当接し、図21における飽和濃度検出用パターン
61の位置の潜像を顕画化する。
【0053】飽和濃度検出用パターン61の位置の現像
が終了すると、現像器10Kは待機位置に復帰し、次に
マゼンタ現像器10Mが感光体1に当接し、図21にお
ける飽和濃度検出用パターン62の位置の潜像を顕画化
する。このように感光体1が一周する間に異なる色の現
像器を当接・離間することで、2色のテストパターンを
同時に形成することができる。
【0054】顕画化されたテストパターンは、中間転写
体18に転写され、濃度センサ25の位置に搬送され
る。飽和濃度検出用パターン61が濃度センサ25の位
置に到達する直前に、CPU40は、D/A変換器41
に無彩色成分を読み取る際の発光光量設定を行い、ブラ
ックトナー像に対する濃度センサ25の出力の読み取り
を開始する。ブラックトナー濃度を読み取る場合、CP
U40は、図19におけるオペアンプ56b(ゲイン=
1の方)のA/D変換ポートを選択する。ここで、図2
2は従来における最大濃度補正用のテストパターンを示
す説明図である。濃度センサ25の出力は、予め定めら
れたサンプリング周期でCPU40に読み込まれRAM
42に格納される。
【0055】所定回数読み取ると、CPU40はD/A
変換器41に彩色成分を読み取る際の発光光量設定を行
い、マゼンタトナー像に対する濃度センサ25の出力の
読み取りを開始する。マゼンタトナー像を読み取る場合
は、CPU40は、図19におけるオペアンプ56a
(ゲイン=1/2の方)のA/D変換ポートを選択す
る。濃度センサ25の出力は、予め定められたサンプリ
ング周期でCPU40に読み込まれRAM42に格納さ
れる。
【0056】こうして、ブラックとマゼンタの飽和濃度
検出パターンが形成された中間転写体18の読み取り結
果が、時間順にRAM42に格納される。ブラックとマ
ゼンタでCPU40のA/D変換ポートを変えるのは、
彩色成分濃度が飽和状態に近付くと、通常ゲイン(=
1)ではCPU40のA/D変換ポートのリファレンス
電位(5V)を越えるためである。つまりゲイン=1/
2でCPU40に取り込み、ソフトウェアにより2倍し
て使用する。この手法では読み取り精度が低下するが、
飽和濃度のような高濃度域は視覚特性上の精度も低いた
め、この程度の誤差は問題にならない。
【0057】一層目の読み取りが終了すると、CPU4
0は、飽和濃度検出用パターン61および飽和濃度検出
用パターン62の位置に対応したRAM42のアドレス
から読み取り結果を集計し、各色毎に一層目の濃度デー
タを求めRAM42に格納する。二層目以降も同様にし
て画像を形成する。二層目以降の飽和濃度検出用パター
ンは中間転写体18上で一層目と全く同じ位置に合成さ
れ、濃度センサ25により濃度を計測し、RAM42に
格納する。
【0058】そして、二層目の濃度計測が終了した時点
で、一層目の濃度データと二層目の濃度データを比較す
る。
【0059】これらの濃度データの比が予め定められた
範囲を満たさない場合は、CPU40は、感光体1から
中間転写体18への転写が異常であると判定する。層が
増えるに従って濃度データの絶対値は収束するが、転写
不良が発生した場合は、特に一層目から二層目の濃度上
昇率が非常に小さくなる。予め現像器内部のトナー量
は、残量検出手段によって判定されているから、転写不
良を正しく検出できる。転写不良が発生した場合は、階
調補正はもとより、通常の印字も不良となるため、CP
U40は、直ちに電子写真装置を停止し、ディスプレイ
装置にエラーメッセージを表示する。ここでは、一層目
と二層目の濃度上昇率に基づいて転写不良を検出してい
るが、地肌濃度はある程度チューニングされるので、一
層目の濃度データそのものでもある程度の判定は可能で
ある。また、各層の濃度データと濃度上昇率を組み合わ
せても転写不良は判定可能である。
【0060】以上のようにして単層画像を合成して行く
と、四層程度の合成で中間転写体18上のトナー濃度は
飽和する。このときの濃度センサ25の出力をブラッ
ク、マゼンタ毎に求めてダーク基準としてRAM42に
格納する。飽和濃度が検出されると中間転写体クリーニ
ング装置27は当接位置に移動し、中間転写体18はク
リーニングされる。
【0061】以上のようにブラックとマゼンタのダーク
基準を検出すると、次はイエローとシアンのダーク基準
を検出する。
【0062】選択された中間転写体位置検出マーク22
が中間転写体位置検出センサ23によって検出される
と、所定時間経過後に画像形成装置に内蔵された飽和濃
度検出用パターンデータに基づき、感光体1上に図21
に示したテストパターンの静電潜像が形成される。所定
時間経過後にイエロー現像器10Yが感光体1に当接
し、図21における飽和濃度検出用パターン61の位置
の潜像を顕画化する。飽和濃度検出用パターン61の位
置の現像が終了すると、現像器10Yは待機位置に復帰
し、次にシアン現像器10Cが感光体1に当接し、図2
1における飽和濃度検出用パターン62の位置の潜像を
顕画化する。
【0063】顕画化されたテストパターンは、中間転写
体18に転写され、濃度センサ25の位置に搬送され
る。飽和濃度検出用パターン61が濃度センサ25の位
置に到達する直前に、CPU40は、D/A変換器41
に彩色成分を読み取る際の発光光量設定を行い、イエロ
ーおよびシアントナー像に対する濃度センサ25の出力
の読み取りを開始する。このときCPU40は、図19
におけるオペアンプ56a(ゲイン=1/2の方)のA
/D変換ポートを選択する。濃度センサ25の出力は、
予め定められたサンプリング周期でCPU40に読み込
まれRAM42に格納される。
【0064】こうしてイエローとシアンの飽和濃度検出
パターンが形成された中間転写体18の読み取り結果が
時間順にRAM42に格納される。
【0065】一層目の読み取りが終了すると、CPU4
0は、飽和濃度検出用パターン61および飽和濃度検出
用パターン62の位置に対応したRAM42のアドレス
から読み取り結果を集計し、各色毎に一層目の濃度デー
タを求めRAM42に格納する。二層目以降も同様にし
て画像を形成し、中間転写体18上で合成し、濃度セン
サ25により濃度を計測し、RAM42に格納する。
【0066】以降の動作は、ブラックとマゼンタトナー
の飽和濃度を検出した場合と同じであり、こうしてイエ
ローとシアンのダーク基準が検出される。
【0067】以上のようにして各色のダーク基準が検出
されると、階調補正は第三段階にはいる。第三段階以降
では、中間転写体クリーニング装置27は当接し、中間
転写体18は、常にクリーニングされている。
【0068】第三段階では、濃度センサ25の光量を彩
色成分計測時、無彩色成分計測時の2つの設定に切り換
えて、中間転写体18の地肌濃度、すなわちハイライト
基準を計測する。既に画像形成が可能な状態であるの
で、選択された中間転写体位置検出マーク22を中間転
写体位置検出センサ23が検出するのを待って、画像形
成装置は階調補正の第三段階に移行する。選択された中
間転写体位置検出マーク22が、中間転写体位置検出セ
ンサ23によって検出されると、所定時間経過後にCP
U40は、D/A変換器41に彩色成分を読み取る際の
発光量設定を行い、濃度センサ25の出力の読み取りを
開始する。
【0069】濃度センサ25の出力は、予め定められた
サンプリング周期でCPU40に読み込まれる。CPU
40は、読み込み結果を直ちにRAM42に格納する。
例えば中間転写体18の画像領域を370mm、搬送速
度を100mm/s、サンプリング周期を10msとす
ると、中間転写体18が一周する間に370個のデータ
がRAM42に格納される。
【0070】彩色成分用の発光量設定のもとで、中間転
写体18の地肌濃度計測が終了すると、CPU40は、
D/A変換器41にデータをセットして、濃度センサ2
5の発光量を無彩色成分計測時の設定にし、選択された
中間転写体位置検出マーク22の検出を待つ。再度中間
転写体位置検出マーク22が中間転写体位置検出センサ
23によって検出されると、彩色成分のときと全く同様
に、無彩色成分用の発光量設定のもとで中間転写体18
の地肌濃度を計測し、結果をRAM42に格納する。無
彩色成分の発光量設定のもとで中間転写体18の地肌濃
度計測が終了すると階調補正の第三段階は終了する。
【0071】次に、第四段階の最大濃度補正について述
べる。
【0072】前述したように、画像形成装置の用紙上濃
度は、環境変動、経時的に変化し、画像データの最大値
(FFH)に対応する濃度値は一定でない。そのため、
現像バイアスを制御して目標最大濃度を確保するもの
で、補正パターンとして、図22に示すものが各色毎に
用意される(各パターンの描画データは一定でFF
H)。そして、感光体1上に、補正パターンを形成しな
がら、各パターン位置で現像バイアスを最低(−125
V)から最大(−350V)まで変化させる。これによ
り、10段階の濃度パターンが顕画化され、第一転写後
に濃度センサ25により検出され、後述する濃度検出ア
ルゴリズムに従って、濃度値がCPU40により認識さ
れ、RAM42に格納される。そして、各パターンの濃
度チェックを行い、目標最大濃度(例えば反射濃度1.
5)に対応する現像バイアス値を選択する。
【0073】第四段階が終了すると第五段階に入る。
【0074】第五段階では、中間転写体18上に形成さ
れた階調を有するテストパターンの濃度を各色毎に検出
し、第三段階までで求められたダーク基準とハイライト
基準を用いて、画像形成装置のγ特性を補正するテーブ
ルを作成する。
【0075】図23は第五段階で使用される従来におけ
る階調補正用のテストパターンを示す説明図である。こ
の階調補正用のテストパターンは、電源投入時や、適当
な条件が整った場合に形成される。このため、多数回の
同一パターン形成によりパターン領域が物理的に劣化し
ても、画質劣化が視覚的に目立ちにくいように、画像領
域の端部に形成される。階調補正用テストパターンは、
合計10個であり、各々異なる濃度パターンを形成する
ように、予め画像データが設定されている。例えば先頭
のパターンは、16進表現で10H、次のパターンは2
0Hのように、画像の先頭から順に濃度が高くなる設定
となっている。
【0076】また中間転写体18において、テストパタ
ーンの形成位置は各色共通であり、画像データも共通で
あるが、各色画像は色によって異なるスクリーン角を用
いて形成され、例えばホストコンピュータ等から転送さ
れた画像データを印字する際のスクリーン角と階調補正
実行時のスクリーン角は色毎に共通である。
【0077】次に、中間転写体18に形成された彩色成
分並びに無彩色成分のトナーを濃度センサ25で検出し
たときの一般的な特性について、図24を用いて説明す
る。ここで、図24は従来における彩色成分および無彩
色成分の階調補正用のテストパターンに対する濃度セン
サの出力を示す説明図である。簡単のため、トナーがな
い状態の中間転写体18を濃度センサ25で検出したと
きの出力は、グラフの中央を示すものとする。また、彩
色成分と無彩色成分のパターンは、先頭から順に濃度が
上昇するよう予め定められているとする。
【0078】彩色成分の場合、階調補正用テストパター
ンの濃度上昇とともに、濃度センサ25の出力も上昇す
る。厳密には各色で特性は異なるが、パターン濃度の上
昇に応じて濃度センサ25の出力が単調増加するという
点では差はない。
【0079】一方、同条件で無彩色成分のパターンを検
出したときは、パターン濃度の上昇に応じて濃度センサ
25の出力は単調減少する。パターン濃度上昇と共に彩
色成分と無彩色成分でグラフの中央、すなわち中間転写
体18の地肌レベルを挟んで異なる方向に値が変化する
のが大きな特徴である。
【0080】誘電体である中間転写体18は、カーボン
が分散されているため黒色であるが、表面は滑らかであ
り、ある程度の反射率を有する。彩色成分を検出する場
合は、トナーの反射率と光の散乱が共に増加し、濃度セ
ンサ出力は単調増加する。一方、無彩色成分に対する特
性は、パターン濃度に応じて濃度センサからの照射光は
トナー表面で吸収されるため、濃度センサの出力は単調
減少する。
【0081】階調補正の第二段階終了後に、選択された
中間転写体位置検出マーク22が検出されると、所定時
間経過後に画像形成装置に内蔵された濃度データに基づ
き、感光体1上にテストパターンの静電潜像が形成され
る。既に各高電圧等の画像形成に必要な構成要素は起動
され、この時点では画像形成の準備は整っている。
【0082】画像形成プロセスは、選択された中間転写
体位置検出マーク22を基準にして進行されるため、以
降の動作は選択された1つの中間転写体位置検出マーク
22の検出に基づくものである。所定時間経過後に、現
像器10Kが、感光体1に当接し、階調補正用テストパ
ターンを顕画化する。顕画化されたブラックのテストパ
ターンは、中間転写体18に転写され、濃度センサ25
まで搬送される。
【0083】さらに所定時間経過後に、CPU40は、
D/A変換器41に無彩色成分を読み取る際の発光量設
定を行い、濃度センサ25の出力の読み取りを開始す
る。濃度センサ25の出力は、予め定められたサンプリ
ング周期でCPU40に読み込まれる。読み込みは、全
画像領域に対して行い、CPU40は読込み結果を直ち
にRAM42に格納する。
【0084】以上のようにして、無彩色成分のテストパ
ターンの濃度測定が終了すると、CPU40は、D/A
変換器41に彩色成分を読み取る際の発光量設定を行
い、選択された中間転写体位置検出マーク22が再度検
出されるのを待つ。以降は、ブラックと同じ画像データ
を用いて、シアン、マゼンタ、イエローのテストパター
ンを中間転写体位置検出マーク22が検出される毎に形
成し、ブラックの場合と同ようにRAM42に格納す
る。
【0085】前述したように、この時点で中間転写体ク
リーニング装置27は、当接状態であり、中間転写体1
8は常にクリーニングされているので、濃度センサ25
は色毎に階調補正パターンを読み取ることができる。
【0086】こうして、無彩色成分の光量設定における
中間転写体18の地肌濃度、無彩色成分のテストパター
ンの濃度検出結果、並びに彩色成分の光量設定における
中間転写体18の地肌濃度、シアン・マゼンタ・イエロ
ーの各テストパターンの濃度検出結果が、それぞれRA
M42に格納される。このデータは、濃度センサ25の
出力を単に時間順に取得したものに過ぎないため、テス
トパターン形成・読み取り動作が終了すると、画像形成
装置は、各モータや帯電器8等の動作をすべて停止し、
データ処理を行う。
【0087】RAM42内のデータは、すべて同じ中間
転写体位置検出マーク22の検出に基づき得られたもの
なので、地肌濃度とテストパターン読み取り開始点は中
間転写体18の同一地点のものである。また、中間転写
体位置検出マーク22を検出してから、CPU40が濃
度センサ25の出力の取り込みを開始するまでの時間は
定まっているので、1つ1つのテストパターン位置に対
応した読み取り結果は容易に得られる。まず、1つのテ
ストパターン対して、8個のポイントの値を合計し、こ
の平均値を1つのパターンの濃度値とする。こうして無
彩色成分の光量設定における各パターン位置の地肌濃度
とトナー濃度および彩色成分の光量設定における各パタ
ーン位置の地肌濃度とシアン、マゼンタ、イエローのト
ナー濃度を求めることができる。
【0088】各色の階調補正用テストパターンの濃度計
測が終了すると、第二段階で求めたダーク基準と第三段
階で求めたハイライト基準を用いて階調補正テーブルを
作成する。以降簡単のために、ブラック(無彩色成分)
とシアン(彩色成分)のデータ処理について説明する。
マゼンタとイエローに対するデータ処理はシアンの場合
と同様である(ただし、ダーク基準は独立した値を使用
する)。また、各パターン位置をn(n=0〜9)と
し、nの位置の中間転写体18の地肌濃度(ハイライト
基準)を、ブラックの場合はHL_K[n]、シアンの
場合はHL_CMY[n]とし、階調パターンのトナー
濃度をシアンの場合はD_C[n]、ブラックの場合は
D_K[n]とする(Dはdensityを意味す
る)。さらにブラックのダーク基準をDK_K、シアン
のダーク基準をDK_Cとする(DKはdarkを意味
する。なお、配列要素がないのは、ダーク基準がパター
ン位置に無関係であるためである)。
【0089】まず、ブラックに対するデータ処理を図2
5を用いて説明する。図25は従来におけるブラックの
各パターンの濃度計測結果、ハイライト基準とダーク基
準の関係およびデータ処理を示す説明図である。ブラッ
クのデータ処理は、ダーク基準DK_Kと、各パターン
毎の濃度データD_K[n]と、ハイライト基準HL_
K[n]を用いて行う。
【0090】最初に、全てのnに対して、DIF[n]
=HL_K[n]−D_K[n]を計算し、DIF
[n]を真の濃度レベルと規定する。次に、全てのnに
対して、DL[n]=HL_K[n]−DK_Kを計算
し、DL[n]を各パターン毎のダイナミックレンジと
規定する。次に、DIF[n]を、DL[n]に対して
8ビットで正規化する。すなわち各パターン毎に正規化
値NM[n]を、NM[n]=DIF[n]×255/
DL[n]に基づき計算する。さらに、正規化されたデ
ータを用紙上の濃度に変換する。濃度変換は予め実験的
に取得した濃度変換テーブルを用いる。
【0091】ブラックの濃度変換テーブルについて、図
26を用いて説明する。図26は従来におけるブラック
の濃度変換テーブルを示すグラフである。
【0092】図26において、横軸は各パターン毎の濃
度センサ25の出力を上述した手法に基づいて正規化し
た値であり、縦軸は同じパターンを用紙に形成したとき
の濃度(マクベス濃度)である。これらのテーブルは、
中間転写体18に形成された階調補正用パターンや飽和
濃度検出用パターンを、濃度センサ25で検出し、正規
化したデータと、同一パターンを用紙上に転写・定着し
たサンプルがあれば容易に得ることができる。
【0093】ブラックの濃度変換テーブルは、中濃度域
〜高濃度域で正規化値に対する用紙上濃度が急激に変化
するため、テストパターンの濃度が上昇するほど検出の
精度が低くなる。この特性は、一般に言われる反射率v
s濃度変換特性そのものと考えてよい。フルカラー画像
では、ブラックは補助的な使われ方がされ、また人間の
視覚特性が高濃度域ほど濃度差に鈍感になるため、高濃
度域における精度の劣化はさほど問題にならない。
【0094】次に、シアンに対するデータ処理を図27
を用いて説明する。図27は従来におけるシアンの各パ
ターンの濃度計測結果、ハイライト基準とダーク基準の
関係およびデータ処理を示す説明図である。シアンのデ
ータ処理は、各パターン毎の濃度データD_C[n]
と、ハイライト基準HL_CMY[n]と、ダーク基準
DK_Cを用いる。
【0095】最初に、全てのnに対して、DIF[n]
=D_C[n]−HL_CMY[n]を計算し、DIF
[n]を真の濃度レベルと規定する。次に、全てのnに
対して、DL[n]=DK_C−HL_C[n]を計算
し、DL[n]を各パターン毎のダイナミックレンジと
規定する。次に、DIF[n]を、DL[n]に対して
8ビットで正規化する。すなわち各パターン毎に正規化
値NM[n]を、NM[n]=DIF[n]×255/
DL[n]に基づき計算する。さらに、正規化されたデ
ータを用紙上の濃度に変換する。濃度変換には、予め実
験的に取得した濃度変換テーブルを用いる。
【0096】濃度変換テーブルについて図28を用いて
説明する。図28は従来におけるシアンの濃度変換テー
ブルを示すグラフである。図28において、横軸は各パ
ターン毎の濃度センサ25の出力を上述した手法に基づ
いて正規化した値であり、縦軸は同じパターンを用紙に
形成したときの濃度(マクベス濃度)である。これらの
テーブルは、中間転写体18に形成された階調補正用パ
ターンや飽和濃度検出用パターンを、濃度センサ25で
検出し、正規化したデータと、同一パターンを用紙上に
転写・定着したサンプルがあれば容易に得ることができ
る。またハイライト基準とダーク基準が測定系で一意に
定まれば、これらのグラフの形はほとんど変わらないた
め、正規化後のデータから用紙上の濃度が正しく予測で
きる。
【0097】以上の説明で濃度センサ25の出力から画
像濃度を検出する手法を示した。一方、階調補正用テス
トパターンのデータ、すなわち入力は、予め定められた
値であり既知である。この入力データと、用紙上濃度と
の関係は電子写真装置のγ特性に他ならない。したがっ
て、用紙上の濃度に対する入力データの関係を求めれ
ば、γ特性の逆関数(階調補正テーブル)を求めること
ができる。
【0098】次に、図29を用いて画像データと階調補
正テーブルの関係を説明する。図29は従来における画
像データの処理手順を示すブロック図である。
【0099】CPU40は、作成された階調補正テーブ
ルをSRAM51に転送している。コントローラ52か
ら出力された画像データ53が、SRAM51のアドレ
スをアクセスすると、階調を補正された画像データが、
SRAM51からレーザドライバ54に出力される。レ
ーザドライバ54は、画像データに応じたパルス幅変調
を行い、レーザダイオード55を発光させる。階調補正
テーブルをアクセスすることで、例えばコントローラ5
2から均等ステップの画像データ53が出力されると、
電子写真装置のγ特性は逆関数である階調補正テーブル
によって打ち消され、用紙上の画像濃度も均等ステップ
となる。以上の動作により単色画像の階調性が確保され
る。
【0100】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
画像形成装置には、次のような解決すべき課題がある。
【0101】すなわち、上述したカラーレーザビームプ
リンタの使用環境は、ホストコンピュータによりカラー
画像データの加工、蓄積、転送が行われ、通常はモニタ
用のCRTを見ながら、オペレータが作業を行ってい
る。この場合、CRTの画面上の色とカラーレーザビー
ムプリンタのハードコピーの色は、当然同じである必要
があるが、両者の物理特性の違いから、そのγ特性、色
再現範囲は通常異なっている。そのため、カラーレーザ
ビームプリンタ内でCRT画面上の色と整合させるため
に一般的にマスキング補正が行われるのは周知の通りで
ある。
【0102】このマスキング補正は、カラーレーザビー
ムプリンタの単色のγ特性が一定であり、なおかつ、こ
れら各色のトナー像を中間転写体上で重ね合わせた場合
の各色トナーの重なる量、比率(カラーバランス)が常
に一定という前提条件の基に機械固有の係数が設定され
る。これに関し、前述したように、単色のγ特性につい
ては、従来の技術で解決できるが、中間転写特性は、機
械間バラツキ、環境特性、経時特性により多色転写効率
が変動し、カラーバランスが一定となり得ない。すなわ
ち、各色トナーの重なる量、比率が変動し、一義的なマ
スキング係数が決定できないという問題がある。
【0103】ここで、機械間バラツキは、中間転写体の
抵抗値、感光体とのニップ幅、接触圧等の変動パラメー
タが機構精度によりバラツクことを意味する。環境特性
も、中間転写体の抵抗値、トナー物性、エアギャップの
放電特性等が温度、湿度に依存して変化するため、結果
的に中間転写特性が変動することになる。経時特性につ
いても、機械的摩耗、金属疲労、ばね圧の変化等でニッ
プ幅、接触圧等のパラメータが変化する。
【0104】そこで、本発明は、機械間バラツキ、環境
変化等による中間転写特性の変化に対しても常に良好な
カラーバランスが得られる画像形成装置を提供すること
を目的とする。
【0105】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明の画像形成装置は、レーザ光により感光体上
に複数個のテストパターンの潜像を形成する露光光学系
と、形成されたテストパターンの潜像を顕画化する複数
色の現像器と、顕画化されたテストパターンのトナー像
を保持する中間転写体と、保持されたテストパターンの
各色トナー像の単色、二次色、三次色のトナー量を検出
する濃度センサとを有する構成としたものである。
【0106】これにより、各色トナー量が同一となる画
像形成条件の値を決定し実印字で使用する操作を、機械
間、環境の変化、所定時間経過毎に起動することができ
るので、常に良好なカラーバランスを維持することがで
きる。
【0107】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、レーザ光により感光体上に複数個のテストパターン
の潜像を形成する露光光学系と、形成されたテストパタ
ーンの潜像を顕画化する複数色の現像器と、顕画化され
たテストパターンのトナー像を保持する中間転写体と、
保持されたテストパターンの各色トナー像の単色、二次
色、三次色のトナー量を検出する濃度センサとを有する
画像形成装置であり、各色トナー量が同一となる画像形
成条件の値を決定し実印字で使用する操作を、機械間、
環境の変化、所定時間経過毎に起動することができるの
で、常に良好なカラーバランスを維持することができる
という作用を有する。
【0108】本発明の請求項2に記載の発明は、請求項
1記載の発明において、レーザ光のパワーを変化させて
テストパターンの潜像を形成する画像形成装置であり、
潜像の形成状態を容易に制御することができるという作
用を有する。
【0109】本発明の請求項3に記載の発明は、請求項
1記載の発明において、現像器への現像バイアス印加手
段より出力される現像バイアス値を変化させて各色トナ
ー像を形成する画像形成装置であり、各色トナー像の形
成状態を容易に制御することができるという作用を有す
る。
【0110】本発明の請求項4に記載の発明は、請求項
3記載の発明において、現像バイアス値は、濃度センサ
で検出した単色、二次色、三次色のトナー量に対応する
該濃度センサの出力レベルを基に、各色トナー量が同一
となるように決定される画像形成装置であり、各色トナ
ー量を同一にする現像バイアス値を容易に制御すること
ができるという作用を有する。
【0111】本発明の請求項5に記載の発明は、請求項
3記載の発明において、テストパターンの潜像の形成の
際に、感光体近傍に配置された温度検出手段の検出温度
の値に応じて、レーザ光のパワーもしくは現像バイアス
値のいずれを変化させるかを決定する画像形成装置であ
り、装置の環境変化に対応してテストパターンの潜像を
良好に形成することができるという作用を有する。
【0112】本発明の請求項6に記載の発明は、加法原
色の原画データを減法原色の画像データに変換するため
のマスキング係数を記憶する第1の変換テーブルと、減
法原色の画像データをγ特性に応じて補正するための補
正データを記憶する第2の変換テーブルと、減法原色の
画像データに基づいて、レーザ光を単位画素周期毎にパ
ルス幅変調し、もしくは単位マトリックス内を画素毎に
スライスレベルを切り替えて階調表現し、感光体上に複
数個のテストパターンの潜像を形成する露光光学系と、
形成されたテストパターンの潜像を顕画化する複数色の
現像器と、顕画化されたテストパターンのトナー像を保
持する中間転写体と、保持されたテストパターンの各色
トナー像の単色、二次色、三次色のトナー量を検出する
濃度センサとを有し、露光光学系によるレーザ光のパル
ス幅変調によりテストパターンの潜像を形成し、濃度セ
ンサにより検出した各色トナーレベルに応じて、第2の
変換テーブルを更新する画像形成装置であり、機械間バ
ラツキ、環境変化および経時変化に対するカラーバラン
スの変動を抑制することができるという作用を有する。
【0113】以下、本発明の実施の形態について、図面
を参照しながら説明する。
【0114】図1は本発明の一実施の形態による画像形
成装置の全体構成を示す概略図である。
【0115】図1に示す画像形成装置は、感光体1上に
レーザビーム等で形成された潜像を各色の現像器10
K,10Y,10M,10Cで現像し、顕画化された単
色画像を一旦中間転写体(像形成媒体)18上に転写し
て合成し、中間転写体18上の合成像を一括して用紙2
8に転写する、いわゆる中間転写体方式のカラーレーザ
ビームプリンタである。なお、この画像形成装置におけ
る初期化から定着までの一連の説明および中間転写体1
8上のトナー濃度の認識アルゴリズムの説明は、従来の
技術と同様のため省略する。
【0116】まず、感光体1とその周辺の構成について
説明する。
【0117】感光体1は、PET基材、アルミ蒸着層、
電荷発生層(CGL)、電荷輸送層(CTL)で構成さ
れている。感光体1は、端部に感光体位置検出用マーク
5が1つ配置され、継目7によりループベルト状に形成
されており、3本の感光体搬送ローラ2、3、4によっ
て支持されている。感光体1は、駆動モータ(図示せ
ず)によって方向d1に周回動する。
【0118】感光体1の周囲には、駆動方向d1に沿っ
て帯電器8、露光光学系9、感光体位置検出センサ6、
ブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シ
アン(C)の各色の現像器10K、10Y、10M、1
0C、中間転写前除電器11、中間転写ローラ12、感
光体クリーニング装置13および除電器14が設けられ
ている。
【0119】感光体位置検出センサ6は、感光体位置検
出マーク5を検出する。感光体位置検出センサ6の検出
信号は、画像を形成する際の継目7の回避のために参照
される。
【0120】帯電器8は、タングステンワイヤ等からな
る帯電線と金属板からなるシールド板、グリッド板等
(図示せず)によって構成されている。帯電器8は、帯
電線へ負の高電圧を印加してコロナ放電を起こし、グリ
ッド板に例えば−600Vの電圧を印加し、感光体1の
表面を一様に−500V程度の負の電位に帯電させる。
【0121】露光光学系9は、レーザ駆動装置、ポリゴ
ンミラー、レンズ系、ポリゴンミラー回転用のモータ
(スキャナモータ)等(図示せず)で構成されている。
露光光学系9は、帯電された感光体1上に静電潜像を形
成する。露光光学系9から照射される露光光線15は、
階調データをパルス幅変調部(図示せず)により変調
し、もしくは前記階調データを単位マトリックス内で画
素毎にスライスレベルを切り替えて(公知のデイザ法)
レーザ変調信号となし、レーザ駆動装置(図示せず)で
レーザを点滅させることで得られ、感光体1上に特定色
の画像データに対応する静電潜像を形成する。
【0122】各現像器10K、10Y、10M、10C
は、それぞれブラック、イエロー、マゼンタ、シアンの
トナーを収納しており、導電性ゴム等を用いたスリーブ
ローラ16K、16Y、16M、16Cを有している。
【0123】各現像器10K〜10Cは、摩擦により負
に帯電している薄層化されたトナーを感光体1の駆動方
向d1に対して順方向に回転している各スリーブローラ
16K〜16Cの表面に供給する。現像は、非磁性一成
分トナーを用いた接触現像が採用されている。すなわ
ち、スリーブローラ16K〜16Cに負の電圧(現像バ
イアス)を印加し、スリーブローラ16K〜16Cを回
転させながら、各離接カム17K、17Y、17M、1
7Cに対応した専用モータ(図示せず)を駆動し、選択
された現像器、例えばブラック現像器10Kをd3方向
に移動させ、スリーブローラ16Kを感光体1に接触さ
せる。潜像が形成された部分の感光体1の表面電位(明
電位)は、−50〜−100V近くに上昇しており、ス
リーブローラ16Kに−300V程度の負の電位を与え
ることで、感光体1からスリーブローラ16Kの方向に
電界が発生する。この結果、スリーブローラ16K上の
負に帯電したトナーには、電界の逆、すなわち感光体1
の方向にクーロン力が作用し、トナーは感光体1に形成
された潜像部分に付着する。一方、潜像が形成されてい
ない部分の感光体1の表面電位(暗電位)は、−500
Vであるから、現像バイアスを印加しても、電界はスリ
ーブローラ16Kから感光体1の方向に生じるため、ト
ナーは感光体1に付着しない。以上のような現像プロセ
スは、光が照射された部分にトナーを付着させるため、
一般にネガポジプロセスあるいは反転現像と呼称されて
いる。
【0124】中間転写前除電器11は、線上に配置した
複数個の赤色LEDを有している。中間転写前除電器1
1は、感光体1に形成されたトナー像を各色画像の合成
媒体である中間転写体18に転写する直前に、感光体1
の表面を除電する。中間転写前除電器11は、原則的に
第一色目の転写時には動作せず、第二色目以降の転写の
際に動作する。転写前除電は、中間転写体18にトナー
像が転写され、かつ感光体1上にトナーが存在しない場
合に、中間転写体18のトナー像が感光体1に逆転写す
るのを防止する効果がある。
【0125】ここで、逆転写発生のメカニズムを以下に
説明する。中間転写体18にトナー像が存在し、かつ感
光体1上にトナーが存在しない場合には、中間転写体1
8上のトナーは、後述する中間転写ローラ12による転
写バイアスと感光体1の表面電位による過剰な電界中に
さらされる。このため、トナーの真の電荷が剥奪され
る、いわゆる電荷注入が発生し、トナーと感光体1との
間でファンデルワールス力が支配的になり、トナーが感
光体1に逆転写したり、逆帯電トナー(正に帯電したト
ナー)が発生して、クーロン力により感光体1に逆転写
すると考えられている。
【0126】一方、転写前除電を行った場合は、感光体
1のトナーが存在しない部分が明電位となるため、トナ
ーに過剰な電界が作用しなくなり、効率よく逆転写を防
止することができる。しかしながら、除電作用が大きす
ぎると、ドット周辺のトナーがない部分の電位のバリア
が消失し、トナーを感光体1の面方向に束縛する力が減
少するため、転写の際にドットが飛散してしまう。した
がって、転写前除電器の発光光量は十分管理する必要が
ある。
【0127】中間転写ローラ12は、感光体支持ローラ
3の近傍にあって、中間転写体18の内側に接触する金
属ローラであり、中間転写体18を挟んで感光体1と対
向して配置されている。感光体1のアルミ蒸着層は、接
地されているため、中間転写ローラ12に正電圧を印加
すると、中間転写ローラ12から感光体1の方向に電界
が発生する。このため、感光体1上の負電荷トナーに
は、中間転写体18の方向にクーロン力が作用し、トナ
ーは中間転写体18に転写される。
【0128】感光体クリーニング装置13は、感光体1
を挟んで感光体支持ローラ4と対向して配置されてい
る。感光体クリーニング装置13は、感光体1から中間
転写体18の転写後に感光体1に残っている残留トナー
を除去する。感光体1の継目7は露光光線15の走査方
向に対して3゜〜5゜程度傾斜して設けられており、継
目7が感光体クリーニング装置13を通過する際の衝撃
により、画像が乱れないよう配慮されている。したがっ
て、感光体クリーニング装置13は、感光体1に対して
離接する機構を有していない。
【0129】除電器14は、線上に配置した複数個の赤
色LEDを有している。除電器14は、感光体1上の残
留電位を除去する。
【0130】次に、中間転写体18とその周辺の構成に
ついて説明する。
【0131】中間転写体18は、導電性の樹脂等からな
る継ぎ目のないループ状のベルトであり、単色画像を合
成してフルカラー画像を形成するための媒体である。中
間転写体18は、端部に中間転写体位置検出用マーク2
2が8つ配置され、3本の搬送ローラ19、20、21
によって支持されている。中間転写体18は、感光体1
と同一の駆動モータ(図示せず)により方向d2に周回
動する。
【0132】中間転写体18の周面には、駆動方向d2
に沿って、濃度センサ25、用紙転写手段としての用紙
転写ローラ26、中間転写体位置検出センサ23、中間
転写体クリーニング装置27、プリチャージトランスフ
ァー24が配置されている。
【0133】中間転写体位置検出センサ23は、中間転
写体位置検出マーク22を検出する。画像を形成する際
に、複数個の中間転写体位置検出用マーク22から選択
した1つの中間転写体位置検出用マーク22に対する中
間転写体位置検出センサ23の検出信号は、画像形成位
置の基準として用いられる。
【0134】ここで、画像形成基準の決定方法について
説明する。
【0135】図1の構成の画像形成装置では、感光体1
と中間転写体18の周長は等しくなるよう設計されてい
るが、完全に同一ではないため各々の回転周期が異な
る。もし、感光体位置検出マーク5を画像形成基準にし
た場合は、感光体1上では常に同じ位置にトナー像が形
成されるが、中間転写体18上で画像を重ねると各色の
トナー像が位置ずれを起こす。一方、中間転写体18か
ら画像形成基準を得た場合は、周長差に応じて感光体1
上の画像形成位置は徐々に変わって行くが、中間転写体
18上では同じ位置に合成像が形成される。したがっ
て、画像形成基準は中間転写体18から得ねばならな
い。ところで、感光体1には継目7があり、継目7上に
トナー像は形成できないため、中間転写体18の適当な
位置で画像形成位置を見つけても、画像形成動作に移行
できない場合がある。
【0136】そこで、中間転写体18の端部に、中間転
写体位置検出マーク22を複数個配置しておき、感光体
位置検出マーク5を検出する直前の中間転写体位置検出
マーク22を、画像形成基準として選択する。さらに、
感光体位置検出マーク5を検出する直前の中間転写体位
置検出マーク22を検出してから、感光体位置検出マー
ク5を検出するまでの時間を位相差時間として計測し、
選択された中間転写体位置検出マーク22を検出後、全
ての作像プロセスを位相差時間だけ遅延させる処理を行
っている。
【0137】原理上は、中間転写体位置検出マーク22
は一つであっても構わないが、感光体1と中間転写体1
8の位置関係によっては、ファースト印字が遅くなった
り、中間転写体位置検出マーク22を検出してから画像
形成開始までに時間がかかり、中間転写体18上の画像
位置合わせ精度の劣化が考えられるため、中間転写体1
8には複数の中間転写体位置検出マーク22を配置し、
マーク検出後速やかに画像形成が開始されるよう配慮さ
れている。
【0138】濃度センサ25は、反射型センサを応用し
たものであり、発光側の出力は、D/A変換器(図示せ
ず)にデータを設定して電流を制御することで発光光量
を変化させ、受光側の出力は、オペアンプ(図示せず)
等で増幅され、CPU40のA/D変換ポート(図示せ
ず)に入力される構成となっている。濃度センサ25
は、中間転写体18上のトナー濃度を検出する。
【0139】中間転写体クリーニング装置27は、用紙
転写後の中間転写体18上の残留トナーを除去する装置
である。中間転写体クリーニング装置27は、中間転写
体18上にトナー像が合成されている間は中間転写体1
8から離間しており、クリーニングに供するときのみ当
接する。
【0140】次に、給紙系30等並びに定着装置35の
構成について説明する。
【0141】給紙系は、用紙カセット30、給紙ローラ
31、用紙搬送路32、スリップローラ33、レジスト
ローラ34aと、その従動ローラ34bから構成されて
いる。
【0142】用紙カセット30は、用紙28を収納する
ためのカセットであり、最大100枚の用紙を装着する
ことができる。用紙カセット30の周辺には、用紙カセ
ット有無センサ、用紙サイズ判別センサ、用紙有無セン
サ、用紙残量センサ(全て図示せず)等が配置されてい
る。
【0143】給紙ローラ31は、半月形のローラであ
り、用紙カセット30から用紙28を1枚づつ用紙搬送
路32へ送り出す。用紙搬送路32の途中には、スリッ
プローラ33が配置され、給紙ローラ31によってピッ
クアップされた用紙28は、スリップローラ33により
レジストローラ34aまで搬送される。用紙28の先端
がレジストローラ34aに到達した時点では、レジスト
ローラ34aは回転しておらず、用紙28は先に進むこ
とができずにスリップローラ33位置でスリップしてい
る。レジストローラ34aと従動ローラ34bは、用紙
28と中間転写体18上の合成像の位置を一致させるた
め一時的に用紙28を停止待機させる。動作時は、共に
回動して用紙28を用紙転写ローラ26の方向へ搬送す
る。
【0144】定着装置35は、ヒートローラ36、加圧
ローラ37、温度センサ38等で構成されている。ヒー
トローラ36は、ヒータと、アルミ製の芯金、厚み0.
5mm程度のシリコンゴムによって構成されており、用
紙28上に転写されたトナー像の表面を加熱しトナーを
軟化、溶融させる。加圧ローラ37は、鉄製の軸と厚み
3mm程度のシリコンゴムとからなり、ヒートローラ3
6との間に用紙28を挟持して圧力を加える。ヒートロ
ーラ36と加圧ローラ37の挟持回転に伴い熱と圧力で
用紙28上のトナー像は用紙28に定着しカラー画像を
形成する。温度センサ38は、サーミスタ等のセンサで
あり、ヒートローラ36の表面温度を検出する。温度セ
ンサ38からの出力は、適当なサンプリング周期で検出
され、検出結果に基づいて、単位時間当りのヒータの点
灯時間が制御され、常に規定の温度を保持している。
【0145】図2は図1の画像形成装置におけるファン
クションブロックを示す説明図である。
【0146】図2において、RGB原画データ発生手段
100は、ホストコンピュータ等で構成されている。変
換テーブル101は、RAM等で構成されており、RG
B−CMY変換を行うためのマスキング係数を記憶して
いる。γテーブル102は、画像形成装置の階調特性に
応じ、画像データを補正するためのデータを記憶してい
る。パルス幅変調部もしくはデイザ処理部103は、画
像データの一画素単位の濃度レベルをレーザ光の照射時
間に変調し、もしくは単位マトリックス内で画素毎にス
ライスレベルを切り替える。露光光学系9は、レーザに
より感光体1上に静電潜像を形成する。現像手段105
は、潜像形成手段104で形成された潜像をトナー像に
する。中間転写手段106は、該トナー像を各色保持し
重ね合わせる。用紙転写手段107は、該中間転写され
たトナー像を用紙28に一括転写する。定着手段108
は、該用紙28上トナー像を定着する。濃度検出手段1
09は、中間転写体18上のトナー付着量を検出する。
CPU110は、画像形成装置の画像形成動作の制御を
行う。ROM111は、画像形成動作に関するプログラ
ムを記憶している。I/Oポート112は、アクチュエ
ータ、センサ等の入出力を制御する。高圧電源113
は、各プロセス要素に高圧を印加する。
【0147】次に、このような構成を有する画像形成装
置の動作について詳述する。
【0148】電源投入、初期化終了後、まず、露光光学
系9よりシアンの濃度データレベルFFHのテストパタ
ーンデータを感光体1上に潜像形成する。その後、所定
の現像タイミング動作により、テストパターンを現像器
C10で現像する。ここで、上記パターンの各々のパッ
チに対し、現像バイアスの異なる値が設定されるので、
それらの値をVb0からVb7まで変化させる。そし
て、従来の技術と同様に、中間転写を行い、中間転写体
18上に前記パッチのトナー像を保持する(図3参
照)。そして、濃度センサ25によりテストパターンを
検出し、CPU109によりシアンの各々のパッチのト
ナー付着量を認識する。この単色における現像バイアス
の変化に対する中間転写体18上トナー付着量の変化特
性は、CPU109内部の記憶手段に格納される。
【0149】次に、マジェンタのテストパターンデータ
を前述と同様のシーケンスで中間転写体18上にトナー
像として保持する。このとき、マジェンタのトナー像
は、前に保持されているシアンのトナー像と重なり合う
(図4参照)。そして、濃度センサ25によりこれらの
重なり合った2色(二次色)のトナー付着量を検出す
る。以下同様に、イエローのトナー像を中間転写体18
上に保持し、同様にシアン、マジェンタ、イエローが重
なり合った3色(三次色)(図5参照)のトナー付着量
を検出する。中間転写体18上のトナー付着量とセンサ
レベルの関係は予め実験により数値化されており、トナ
ー付着量の変化に対するセンサレベルの変化特性は、予
め記憶手段により記憶されているため、中間転写体18
上のトナー付着量の検出が可能となる。
【0150】なお、トナー付着量とセンサレベルの関係
は、該濃度センサの発光源のスペクトルが赤外領域のた
め、色には依存せず、単色、二次色、三次色とも同様の
特性となり、しかも略線形となる(図7参照)。また、
認識のアルゴリズムは従来の技術と同様である。
【0151】ここで、上記単色、二次色、三次色のトナ
ー付着量から、シアン、マジェンタ、イエローの各色ト
ナー付着量を導出する操作を図6および図7を基に説明
する。
【0152】図6において所定現像バイアス値(例えば
Vb1)での中間転写体18上での単色、二次色、三次
色のトナー付着量に対するセンサレベルをレベル1、
2、3とすれば各色トナー付着量は、 Cトナー付着量=レベル1 Mトナー付着量=レベル2−レベル1 Yトナー付着量=レベル3−レベル2 となる。
【0153】一方、図7においてトナー量検出動作時に
取得された現像バイアスとトナー付着量の関係は、既に
記憶手段に格納されており、所定現像バイアス値での各
色トナー付着量は図6を基に説明したアルゴリズムで算
出できる。
【0154】ここで、マスキング係数は、規定の中間転
写体18上の各色トナー付着量もしくは最終出力画像濃
度に対して、色データとのマッチングをとるために決定
された定数である。そのため、マスキング係数が固定で
あるということは、中間転写体18上のトナー付着量が
常に一定である必要がある。そこで、予め、ある固有の
マスキング係数に対し、中間転写体18上のトナー付着
量の目標値が一義的に決定される。そして、目標トナー
付着量に対応した現像バイアス値は、容易に決定でき
る。
【0155】仮に、各色目標トナー付着量を各色一律に
Nmg/cm2とする。なお、これは必ずしも各色一律
である必要はない。これは、図7においてDc、Dm、
Dyに相当する量であるため、各色のトナー付着量が目
標値となる現像バイアス値は、それぞれ、Vc、Vm、
Vyである。該トナーパッチは画像データ、すなわち最
大濃度レベルFFHで潜像形成されており、前述した値
の現像バイアスを印加すればこのデータ値に対応するト
ナー付着量は目標値となり得る。つまり、FFHデータ
に対する単色、二次色、三次色のカラーバランス、付着
量は一定となる。
【0156】そして、中間調データ(00H〜FEH)
に対しては、従来の技術と同様に階調補正用テストパタ
ーンを検出し、階調補正テーブルを更新することで、単
色における中間調の線形性は確保される。
【0157】これら各色補正された階調パターンを中間
転写体18上で重ね合せれば、図8に示す従来の技術の
多色転写後のトナー付着状態に比べ、図9に示す本発明
の多色転写後のトナー付着状態からも明らかなように、
良好なカラーバランスが可能となる。すなわち、前述し
たこれら階調補正動作時に取得された最適の各色現像バ
イアス値が、CPU内部の高圧設定手段のレジスタにセ
ットされ、通常印字において各色現像時に当該バイアス
が印加される。
【0158】以上、説明した内容は多色転写時の中間転
写体上トナー付着量の変動に対し、現像バイアスを可変
させることで安定化を図った。なお、この様な制御方式
を多色転写補正と称する。
【0159】次に、本発明の他の実施の形態を図10お
よび図11を参照して説明する。
【0160】本発明の他の実施の形態としては、例えば
レーザパワーを制御することでも所期の目的を達成でき
るというものである。レーザパワーで有利な点は、前述
した様なテストパターンを形成する際にパッチのサイズ
が小径で済むという点である。レーザパワーを可変する
ための電子回路を現在のバイポーラ、CMOS半導体で
構成すれば、レーザ駆動電流、すなわちレーザパワーの
立上り、立ち下がり時間は数nsecのオーダとなる。
【0161】一方、現像バイアスはDC/DCコンバー
タ方式の高圧電源より出力されるが、この出力の立ち上
がり、立ち下がり時間は、レベルが確定するまでに20
〜50msecかかる。これは、プロセススピード15
0mm/secの画像形成装置では3mm〜7.5mm
に相当する距離であり、規定の現像開始位置に対し3m
m〜7.5mmの誤差を発生する。また、現像バイアス
の起動制御はCPUによる時間管理で行われるが、感光
体上のパッチ形成位置と起動タイミングには必ず誤差を
生じる。これは、感光体を駆動する駆動源(DCモータ
等)、ギア、カム、ローラ等でで構成されるサーボ系の
伝達特性が一般に一次遅れ、またはより高次の系とな
り、定速制御を行う場合、必ず速度ムラを生じる。すな
わち、感光体の位置制御に誤差を生ずることとなり、現
像バイアスの起動タイミングとパッチの位置の関係は誤
差が発生する。これらの誤差要因を考慮すると、図12
に示す規定のトナーパッチサイズa、すなわち副走査方
向のパッチ長を確保するためには、潜像パッチの形成時
点で潜像パッチサイズに余裕をもたせる必要がある。そ
の結果、現像後の1つのパッチに対する全トナー付着量
は規定サイズに比べ多くなる確率が高い。
【0162】この点、レーザパワー可変の場合は現像バ
イアスは一定値を印加すれば良く、前述の立ち上がり、
立ち下がり時間およびタイミングに関する誤差要因は原
理的に発生せず規定サイズの潜像パッチを形成すれば良
く、レーザパワーの立上り時間はサイズに対して問題と
ならないことは明らかである。つまり、レーザパワーを
可変すれば、現像バイアス可変に比べ、トナー消費量が
少なくて済むという利点がある。画像形成装置でのトナ
ー消費量の増加はランニングコストのアップにつながる
とともに、これらのトナーパッチは用紙に転写されず
に、クリーニング機構を経て廃トナー回収ボックス(図
示せず)に回収されるため、廃トナーボックスの交換頻
度が高くなるという問題がある。故にレーザパワー可
変、すなわち現像バイアス一定とすることは、さらに有
効な手段となる。
【0163】ここで、当該レーザパワー可変の方法は、
手順としては前述の現像バイアス可変と同様である。ま
ず、現像可変時と同様のシアンデータのテストパターン
を潜像形成する。このとき、予め定めた7段階均等レベ
ルのレーザパワーにより、各々のテストパッチを感光体
上にレーザ走査する。このときの画像データレベルはF
FHとする。そして、一定の現像バイアスを印加し、シ
アンについての現像プロセスを実行する。上記7つのテ
ストパッチはレーザパワーの高い順番に並んでいるが、
レーザパワーが高い程、感光体の露光後電位は大きくな
るため、現像時のトナー付着量も当然多くなる。このシ
アントナーパッチを中間転写し、図3と同様に中間転写
体上にテストパターンを形成する。以下、現像バイアス
可変時と同様に各色テストパターンを形成し、濃度セン
サによりトナー付着量を検出する。そして、CPU内の
RAM上に図7と同様に中間転写体上トナー付着量とレ
ーザパワーの相関関係を格納する。すなわち、図7の現
像バイアスの軸がレーザパワーと置き換わる。これらの
操作により各色の最適レーザパワーが決定され、画像形
成装置の画像出力に備えられる。
【0164】ところで、本発明の画像形成装置に使用さ
れている感光体は、周知の通り光半導体のため、温度に
対して露光後電位(レーザ光が照射された領域)が変化
する。すなわち、図13に示すように、感光体周囲の温
度が低くなるほど感度が低下し、電位は小となる(電位
は−のため、絶対値は大となる)。図13において、表
面電位(V0)、露光後電位(VL)、現像電位(V
b)の関係から、低温になるほど、現像量、つまり、ト
ナー付着量は減少していく傾向がある。結果的に濃度が
低下し、色が変化してしまう。この様な問題に対しても
本発明の実施の形態である現像バイアス、もしくはレー
ザパワーの最適値を更新していくことで濃度低下、色変
動を解決することができる。
【0165】この露光後電位の上昇に対し、現像バイア
ス可変で対処した場合、低下したトナー付着量を目標値
に合せるためには、現像バイアスを高く設定する必要が
ある。この場合、表面電位と現像電位のギャップ(ΔV
0)が小となるため一般的な画像形成装置の周知の現象
としてカブリ(非露光領域にトナーが薄く付着する現
象)が発生する可能性が高くなる。このカブリが発生す
ると、コントラストが低下し、きわめて大きな印字品質
の低化を招く。この様な問題に対しては、レーザパワー
可変による対処が非常に有効となる。すなわち、レーザ
パワーの設定値を大きくすることで露光後電位の低下は
抑制されて現像量は増加する。
【0166】本発明のさらに他の実施の形態としては、
感光体の近傍に温度センサを設けることで所期の目的を
達成できるというものである。中間転写体上のトナー付
着量が変動する要因は、感光体の特性変化以外に現像特
性の変化も考えられる。その場合は現像バイアス可変に
よる多色転写補正で対処することになるからである。
【0167】すなわち、CPUにより温度センサで逐次
雰囲気温度を監視する。そして、前述した多色転写補正
の動作時に、雰囲気温度が低温環境かそれ以外かを判断
し、レーザパワーを可変させるか、現像バイアスを可変
させるかを判断する。これにより、トナー付着量の変動
原因に直接作用して、多色転写補正を行うことができ
る。
【0168】本発明のさらに他の実施の形態としては、
レーザ光の照射時間を可変することで所期の目的を達成
できるというものである。前述したレーザパワーを可変
する方式は、低いパワーから高いパワーまでを変化させ
るため、多色転写補正の結果において、低いパワーが最
適値となった場合、ビームデイテクト信号(以下、「B
D信号」という。)が発生できない可能性がある。BD
信号は、フォトダイオードをレーザビームが通過したと
きに主走査開始のタイミング信号として発生するもので
あるが、センサ自体は光半導体であるため、レーザパワ
ーが低下すると、BD信号のS/Nは当然悪くなる。こ
れを回避するには、高感度のフォトセンサの使用、また
は光学系の効率をアップする等の改善策が考えられる
が、いずれもコスト高を招く。
【0169】そこで、レーザパワー、現像バイアスを一
定として、レーザ光の単位画素周期の最大照射時間を可
変させることで多色転写補正を行う。前述したように、
階調性を表現する手法は、階調データをパルス幅変調部
(図示せず)により変調し、レーザ変調信号となし、レ
ーザ駆動装置(図示せず)でレーザを点滅させることで
得られる。すなわち、単位画素周期内でレーザ光の発光
時間を変化させ、単位ドットの濃度を変化させることで
画像濃淡を表現するものである。該単位画素周期内の発
光時間を変化させることは、前述のレーザパワーを変化
させることと実質同様に露光後電位を変化させることで
あり、トナー付着量も変化する。この発光時間を可変さ
せることで前述の実施の形態と同様のテストパターンを
潜像形成し、現像、中間転写の過程を踏んで濃度センサ
によりトナー付着量を検出する。このときのテストパタ
ーンの画像データ濃度レベルは階調補正テーブル内の例
えばA0HからFFHを7段階に均等分割して得られ、
各色の目標最大トナー付着量に対応するデータレベル、
すなわち、単位画素内の最大発光時間が決定できる。
【0170】階調補正テーブル内のデータ、最大発光時
間と目標最大トナー付着量の関係は以下の様である。
【0171】まず、図14および図15を基に階調補正
テーブル102内のデータ、レーザ光の1画素周期内の
照射時間および中転上トナー付着量の関係について述べ
る。階調補正テーブル102内の8bitのデータは、
D/A変換器103−1、比較器103−2、画素クロ
ック発生器103−3で構成される周知のパルス幅変調
回路でパルス幅変調され、この関係は図16に示すよう
になる。
【0172】ここで、図15および図16においてVC
Kは主走査を行うための画素クロック、aは階調補正テ
ーブル内の00H〜FFHまでの8bitデータ、bは
当該8bitデータのD/A変換後のアナログデータ、
cはVCKに同期した基準波、PWMはパルス幅変調出
力である。そして、パルス幅変調出力PWMがレーザ光
の1画素内の発光時間となる。すなわち、8bitデー
タのD/A変換後のアナログデータbを大きくすれば、
レーザ光の発光時間は長くなり、8bitデータのD/
A変換後のアナログデータbを小さくすれば、レーザ光
の発光時間は短くなる。結果的に中間転写体上のトナー
付着量も増減し、これらの関係は図14に示すようにな
る。例えば、目標最大トナー付着量がYであれば、最適
のデータ値はXと決定できる。
【0173】以上の関係を基に前述と同様に、多色転写
補正を実行することになるが、前述との違いはテストパ
ターン形成時にレーザパワーや現像バイアスを可変する
代りに、階調補正テーブル内のデータを可変させること
と、目標トナー付着量決定のアルゴリズムが図7の現像
バイアスの軸でなく、階調補正テーブルのデータ値に置
き換わることである。そして、階調補正テーブルのデー
タ値可変で多色転写補正が実行され、例えば、単色Cの
最適値がA0Hと決定されると、A0Hを最大値とし
て、従来の技術と同様の階調補正が実行され、図17に
示すようなテーブルが決定される。そして、このテーブ
ルに基づいて、Cの中間調画像が表現されることにな
る。
【0174】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、各色ト
ナー量が同一となる画像形成条件の値を決定し実印字で
使用する操作を、機械間、環境の変化、所定時間経過毎
に起動することができるので、常に良好なカラーバラン
スを維持することができるという有効な効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における画像形成装置の
全体構成を示す概略図
【図2】図1の画像形成装置におけるファンクションブ
ロックを示す説明図
【図3】図1の画像形成装置における単色のテストパタ
ーンを示す説明図
【図4】図1の画像形成装置における単色の二次色のテ
ストパターンを示す説明図
【図5】図1の画像形成装置における単色の三次色のテ
ストパターンを示す説明図
【図6】図1の画像形成装置におけるトナー付着量を示
す説明図
【図7】図1の画像形成装置における現像バイアス、中
転上トナー付着量、センサレベルの関係を示す説明図
【図8】従来における濃度データレベルと検出した中転
上トナー付着量との関係を示す説明図
【図9】図1の画像形成装置における濃度データレベル
と検出した中転上トナー付着量との関係を示す説明図
【図10】本発明の他の実施の形態における濃度データ
レベルと補正後の中転上トナー付着量との関係を示す説
明図
【図11】本発明の他の実施の形態における現像バイア
ス可変、レーザパワー可変での各々のパッチサイズの比
較を示す説明図
【図12】本発明の他の実施の形態におけるパッチサイ
ズを示す説明図
【図13】本発明の他の実施の形態における表面電位と
雰囲気温度との関係を示すグラフ
【図14】本発明のさらに他の実施の形態におけるテー
ブル内データ、レーザパルス幅、中転上トナー付着量の
関係を示す説明図
【図15】本発明のさらに他の実施の形態におけるパル
ス幅変調のための構成を示すブロック図
【図16】本発明のさらに他の実施の形態におけるパル
ス幅変調動作を示す説明図
【図17】本発明のさらに他の実施の形態における階調
補正テーブルを示す説明図
【図18】従来の画像形成装置の全体構成を示す概略図
【図19】従来の画像形成装置における濃度センサ周辺
を示すブロック図
【図20】従来の濃度センサにおける発光光量の調整を
示す説明図
【図21】従来における飽和濃度検出用のテストパター
ンを示す説明図
【図22】従来における最大濃度補正用のテストパター
ンを示す説明図
【図23】従来における階調補正用のテストパターンを
示す説明図
【図24】従来における彩色成分および無彩色成分の階
調補正用のテストパターンに対する濃度センサの出力を
示す説明図
【図25】従来におけるブラックの各パターンの濃度計
測結果、ハイライト基準とダーク基準の関係およびデー
タ処理を示す説明図
【図26】従来におけるブラックの濃度変換テーブルを
示すグラフ
【図27】従来におけるシアンの各パターンの濃度計測
結果、ハイライト基準とダーク基準の関係およびデータ
処理を示す説明図
【図28】従来におけるシアンの濃度変換テーブルを示
すグラフ
【図29】従来における画像データの処理手順を示すブ
ロック図
【符号の説明】
1 感光体 9 露光光学系 10K、10Y、10M、10C 現像器 12 中間転写ローラ 18 中間転写体 25 濃度センサ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】レーザ光により感光体上に複数個のテスト
    パターンの潜像を形成する露光光学系と、 形成された前記テストパターンの潜像を顕画化する複数
    色の現像器と、 顕画化された前記テストパターンのトナー像を保持する
    中間転写体と、 保持された前記テストパターンの各色トナー像の単色、
    二次色、三次色のトナー量を検出する濃度センサとを有
    することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】前記テストパターンの潜像は、前記レーザ
    光のパワーを変化させて形成されることを特徴とする請
    求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】前記各色トナー像は、現像バイアス印加手
    段から前記現像器へ出力される現像バイアス値を変化さ
    せて形成されることを特徴とする請求項1記載の画像形
    成装置。
  4. 【請求項4】前記現像バイアス値は、前記濃度センサで
    検出した単色、二次色、三次色のトナー量に対応する該
    濃度センサの出力レベルを基に、前記各色トナー量が同
    一となるように決定されることを特徴とする請求項3記
    載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】前記テストパターンの潜像の形成の際に、
    前記感光体近傍に配置された温度検出手段の検出温度の
    値に応じて、前記レーザ光のパワーもしくは前記現像バ
    イアス値のいずれを変化させるかを決定することを特徴
    とする請求項3記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】加法原色の原画データを減法原色の画像デ
    ータに変換するためのマスキング係数を記憶する第1の
    変換テーブルと、 前記減法原色の画像データをγ特性に応じて補正するた
    めの補正データを記憶する第2の変換テーブルと、 前記減法原色の画像データに基づいて、レーザ光を単位
    画素周期毎にパルス幅変調し、もしくは単位マトリック
    ス内を画素毎にスライスレベルを切り替えて階調表現
    し、前記感光体上に複数個のテストパターンの潜像を形
    成する露光光学系と、 形成された前記テストパターンの潜像を顕画化する複数
    色の現像器と、 顕画化された前記テストパターンのトナー像を保持する
    中間転写体と、 保持された前記テストパターンの各色トナー像の単色、
    二次色、三次色のトナー量を検出する濃度センサとを有
    し、 前記露光光学系によるレーザ光のパルス幅変調により前
    記テストパターンの潜像を形成し、前記濃度センサによ
    り検出した各色トナーレベルに応じて、前記第2の変換
    テーブルを更新することを特徴とする画像形成装置。
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