JP2000339701A - 光記録媒体、光記録媒体製造用原盤及び光記録再生装置 - Google Patents

光記録媒体、光記録媒体製造用原盤及び光記録再生装置

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JP2000339701A
JP2000339701A JP11155650A JP15565099A JP2000339701A JP 2000339701 A JP2000339701 A JP 2000339701A JP 11155650 A JP11155650 A JP 11155650A JP 15565099 A JP15565099 A JP 15565099A JP 2000339701 A JP2000339701 A JP 2000339701A
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preformat
optical recording
recording medium
area
groove
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JP11155650A
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Somei Endo
惣銘 遠藤
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Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録トラックに沿ってグルーブが形成されて
なる光記録媒体に、トラック密度の異なる複数の記録領
域を混在させても、トラッキングサーボやトラックシー
クを安定に行えるようにする。 【解決手段】 光記録媒体に、記録トラックに沿って所
定の深さのグルーブが形成された第1のプリフォーマッ
ト領域と、記録トラックに沿って浅いグルーブと深いグ
ルーブとが隣り合うように形成された第2のプリフォー
マット領域とを設ける。このとき、第1のプリフォーマ
ット領域に形成されたグルーブ間の間隔と、第2のプリ
フォーマット領域に形成された浅いグルーブ間の間隔と
を等しくするとともに、第2のプリフォーマット領域に
形成された深いグルーブを、浅いグルーブ間の略中央に
形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録トラックに沿
ってグルーブが形成されてなる光記録媒体に関する。ま
た、本発明は、記録トラックに沿ってグルーブが形成さ
れてなる光記録媒体を製造する際に使用される光記録媒
体製造用原盤に関する。また、本発明は、記録トラック
に沿ってグルーブが形成されてなる光記録媒体の記録及
び/又は再生を行う光記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光記録媒体には、例えば、磁気光学効果
を利用して記録再生を行う光磁気ディスクや、記録層の
相変化を利用して記録再生を行う相変化型光ディスク
や、予めエンボスピットにより情報が記録された再生専
用の光ディスクなどがあり、これらの光記録媒体では、
高記録密度化へ向けての開発が進められている。
【0003】例えば、光磁気ディスクにおいては、当初
に開発された1倍密度光磁気ディスクに対して、その
後、2倍密度光磁気ディスク、4倍密度光磁気ディス
ク、5倍密度光磁気ディスクと、更なる高記録密度化を
進めたものが次々に実用化されている。
【0004】これらの各光磁気ディスクでは、主とし
て、光記録再生装置の光学ヘッドの再生分解能を向上す
ることで狭トラックピッチ化を進めて、高記録密度を達
成してきた。ここで、光学ヘッドの再生分解能の向上
は、主として、再生に使用するレーザ光の波長λを短波
長化することと、当該レーザ光を集光する対物レンズの
開口数NAを大きくすることとにより、行われてきた。
【0005】表1に、上記各光磁気ディスクにおいて、
再生に使用するレーザ光の波長λと、当該レーザ光を集
光する対物レンズの開口数NAと、トラックピットとを
示す。表1に示すように、再生に使用するレーザ光の波
長λを短波長化したり、当該レーザ光を集光する対物レ
ンズの開口数NAを大きくしたりすることで、トラック
ピッチを狭めることが可能となり、その結果、記録密度
の向上が図られている。
【0006】
【表1】
【0007】ところで、従来の光記録媒体において、ト
ラックピッチは通常、光記録再生装置の光学ヘッドのカ
ットオフ周波数の1/2〜1/3程度とされている。な
お、光学ヘッドのカットオフ周波数とは、再生信号振幅
がゼロになる周波数であり、2NA/λで表される。
【0008】トラックピッチをカットオフ周波数の1/
2〜1/3程度とするのは、記録再生時に光スポットを
記録トラックに追従させるトラッキングサーボや、光ス
ポットを所望する記録トラックに移動させるトラックシ
ークを安定に行えるように、十分なレベルのトラッキン
グサーボ信号が得られるようにするためである。
【0009】なお、光記録媒体の記録再生時には、光記
録媒体に光スポットを照射し、その戻り光を、記録トラ
ック中心に対して対称に配置された2つの光検出器によ
り検出する。そして、トラッキングサーボやトラックシ
ークには、一方の光検出器で検出される光量をA、他方
の光検出器で検出される光量をBとしたときに、A−B
で表される差信号(いわゆるプッシュプル信号)や、A
+Bで表される和信号(いわゆるCTS信号)などが用
いられる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、光記
録媒体は、高記録密度化へ向けての開発が進められてお
り、記録密度の異なる様々な種類の光記録媒体が実用化
されるようになっている。そして、それに伴って、記録
密度の異なる記録領域が混在するような光記録媒体も求
められるようになってきている。
【0011】しかしながら、トラックピッチを変えるこ
とで記録密度の異なる複数の記録領域を混在させようと
すると、トラッキングサーボやトラックシークを安定に
行えなくなってしまうという問題が生じる。このこと
を、1倍密度光磁気ディスクと5倍密度光磁気ディスク
とを例に挙げて説明する。
【0012】図5(a)に示すように、1倍密度光磁気
ディスクにおいて、データが記録される領域は、記録ト
ラックに沿って予めグルーブG1が形成されたプリフォ
ーマット領域とされている。そして、このプリフォーマ
ット領域に形成されたグルーブG1とグルーブG1の間
のランドL1の部分にデータが記録される。また、グル
ーブ中心とグルーブ中心の間隔、すなわちトラックピッ
チTpは1.60μmとされている。
【0013】このような1倍密度光磁気ディスクにおい
て、光スポットを記録トラックに直交する方向に移動さ
せたとき、プッシュプル信号やCTS信号(以下、これ
らをまとめてサーボ信号と称する。)の波形は、図5
(a)に示すように、トラックピッチTpを1周期とし
たサイン波形となる。
【0014】また、図5(b)に示すように、5倍密度
光磁気ディスクにおいても、データが記録される領域
は、記録トラックに沿って予めグルーブG2が形成され
たプリフォーマット領域とされている。そして、このプ
リフォーマット領域に形成されたグルーブG2とグルー
ブG2の間のランドL2の部分にデータが記録される。
また、グルーブ中心とグルーブ中心の間隔、すなわちト
ラックピッチTpは1.10μmとされている。
【0015】このような5倍密度光磁気ディスクにおい
ても、光スポットを記録トラックに直交する方向に移動
させたとき、サーボ信号の波形は、図5(b)に示すよ
うに、トラックピッチTpを1周期としたサイン波形と
なる。
【0016】以上のように、1倍密度光磁気ディスクで
も、5倍密度光磁気ディスクでも、サーボ信号の波形
は、トラックピッチTpを1周期としたサイン波形とな
る。そして、1倍密度光磁気ディスクと5倍密度光磁気
ディスクとではトラックピッチTpが大きく異なる。そ
のため、1倍密度光磁気ディスクにおいて形成したよう
なプリフォーマット領域(以下、1倍密度領域と称す
る。)と、5倍密度光磁気ディスクにおいて形成したよ
うなプリフォーマット領域(以下、5倍密度領域と称す
る。)とを混在させようとすると、1倍密度領域におけ
るサーボ信号の周期と、5倍密度領域におけるサーボ信
号の周期とが異なるものとなり、トラッキングサーボや
トラックシークを安定に行うことができなくなる。
【0017】特に、トラックピッチTpの切り換えを行
うポイント(すなわち、1倍密度領域と5倍密度領域と
の境界)では、サーボ信号が突然変化してしまうため、
トラッキングサーボが乱れやすくなる。例えば、図5中
一点鎖線Aで示すように、トラックピッチTpが1.6
0μmの1倍密度領域においてランドL1上を走査して
いた光スポットが、トラックピッチTpが1.10μm
の5倍密度領域に入ると、プッシュプル信号がゼロから
ΔLに突然変化する。このように、トラッキングサーボ
に必要が不連続に突然変化してしまうと、トラックピッ
チTpの切り換えを行うポイントにおいて、トラッキン
グサーボが外れてしまう可能性が高く、トラッキングサ
ーボを安定に行うことは非常に困難なものとなる。
【0018】本発明は、以上のような従来の実情に鑑み
て提案されたものであり、トラックピッチを変えること
で記録密度の異なる複数の記録領域を混在させても、ト
ラッキングサーボやトラックシークを安定に行うことが
可能な光記録媒体を提供することを目的としている。ま
た、本発明は、そのような光記録媒体を製造することが
可能な光記録媒体製造用原盤を提供することも目的とし
ている。また、本発明は、そのような光記録媒体の記録
及び/又は再生を行う光記録再生装置を提供することも
目的としている。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明に係る光記録媒体
は、記録トラックに沿って所定の深さのグルーブが形成
された第1のプリフォーマット領域と、記録トラックに
沿って浅いグルーブと深いグルーブとが隣り合うように
形成された第2のプリフォーマット領域とを備え、第1
のプリフォーマット領域に形成されたグルーブ間の間隔
と、第2のプリフォーマット領域に形成された浅いグル
ーブ間の間隔とが略同一であり、第2のプリフォーマッ
ト領域に形成された深いグルーブは、浅いグルーブ間の
略中央に形成されていることを特徴とする。
【0020】この光記録媒体では、光スポットを記録ト
ラックに直交する方向に移動させたときのプッシュプル
信号及びCTS信号の周期及び極性が、第1のプリフォ
ーマット領域と第2のプリフォーマット領域とでほぼ等
しくなる。したがって、記録密度の異なる第1及び第2
のプリフォーマット領域が混在していても、トラッキン
グサーボやトラックシークを安定に行うことができる。
【0021】また、本発明に係る光記録媒体製造用原盤
は、記録トラックに沿って所定の深さのグルーブが形成
された第1のプリフォーマット領域と、記録トラックに
沿って浅いグルーブと深いグルーブとが隣り合うように
形成された第2のプリフォーマット領域とを備えた光記
録媒体を製造する際の型となる光記録媒体製造用原盤で
ある。ここで、光記録媒体は、第1のプリフォーマット
領域に形成されたグルーブ間の間隔と、第2のプリフォ
ーマット領域に形成された浅いグルーブ間の間隔とが略
同一であり、且つ、第2のプリフォーマット領域に形成
された深いグルーブが、浅いグルーブ間の略中央に形成
されてなる。そして、本発明に係る光記録媒体製造用原
盤は、少なくとも、上記光記録媒体の第1及び第2のプ
リフォーマット領域に形成される各グルーブに対応した
凹凸パターンが形成されてなることを特徴とする。この
光記録媒体製造用原盤によれば、上述したような本発明
に係る光記録媒体を製造することができる。
【0022】また、本発明に係る光記録再生装置は、記
録トラックに沿って所定の深さのグルーブが形成された
第1のプリフォーマット領域と、記録トラックに沿って
浅いグルーブと深いグルーブとが隣り合うように形成さ
れた第2のプリフォーマット領域とを備えた光記録媒体
の記録及び/又は再生を行う光記録再生装置である。こ
こで、光記録媒体は、第1のプリフォーマット領域に形
成されたグルーブ間の間隔と、第2のプリフォーマット
領域に形成された浅いグルーブ間の間隔とが略同一であ
り、且つ、第2のプリフォーマット領域に形成された深
いグルーブが、浅いグルーブ間の略中央に形成されてな
る。
【0023】この光記録再生装置では、記録及び/又は
再生の対象となる光記録媒体として、上述したような本
発明に係る光記録媒体を用いる。したがって、光スポッ
トを記録トラックに直交する方向に移動させたときのプ
ッシュプル信号及びCTS信号の周期及び極性が、光記
録媒体の第1のプリフォーマット領域と第2のプリフォ
ーマット領域とでほぼ等しくなる。したがって、記録密
度の異なる第1及び第2のプリフォーマット領域が光記
録媒体上に混在していても、トラッキングサーボやトラ
ックシークを安定に行うことができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の
説明では、本発明を適用した光記録媒体として、光磁気
ディスクを例に挙げるが、本発明は光磁気ディスク以外
の光記録媒体にも適用可能である。すなわち、本発明
は、記録トラックに沿ってグルーブが形成される光記録
媒体に対して広く適用可能であり、以下に挙げる光磁気
ディスク以外の光記録媒体に対しても適用可能である。
【0025】<光磁気ディスク>図1に本発明を適用し
た光磁気ディスクの一例を示す。この光磁気ディスク1
は、円盤状のディスク基板2の上に、第1の誘電体膜
3、光磁気膜4、第2の誘電体膜5及び光反射膜6がこ
の順に積層形成されてなり、更に光反射膜6の上に紫外
線硬化樹脂等からなる保護膜7が形成されてなる。
【0026】ディスク基板2は、ポリメチルメタクリレ
ート(PMMA)やポリカーボネート(PC)等からな
り、記録トラックに沿ってグルーブが形成されてなる。
なお、ディスク基板2には、グルーブの他に、所定の情
報信号に対応するようにエンボスピット列も形成してお
くようにしてもよい。
【0027】第1及び第2の誘電体膜3,5は、SiO
2、Si34又はAl23等からなる。光磁気膜4は、
GdFeCoやTbFeCo等からなり、この光磁気膜
4に情報信号が光磁気記録により記録される。すなわ
ち、第1の光磁気ディスク1において、情報信号は光磁
気膜4の磁化方向として記録される。なお、光磁気膜4
は、単層構造であっても、多層構造であってもよい。光
反射膜6は、Al等からなり、記録再生時に入射光を反
射するとともに、光照射により生じた熱を拡散させる熱
拡散膜としても作用する。
【0028】そして、本発明を適用した光磁気ディスク
1は、図2に示すように、記録トラックに沿って所定の
深さのグルーブGaが形成された第1のプリフォーマッ
ト領域P1と、記録トラックに沿って浅いグルーブGb
と深いグルーブGcとが隣り合うように形成された第2
のプリフォーマット領域P2とを備える。ここで、第1
のプリフォーマット領域P1のトラックピッチTp1
は、第2のプリフォーマット領域P2のトラックピッチ
Tp2の2倍とされる。すなわち、第1のプリフォーマ
ット領域P1はトラックピッチの広い低記録密度領域で
あり、第2のプリフォーマット領域P2はトラックピッ
チの狭い高記録密度領域である。
【0029】図2は、これらのプリフォーマット領域P
1,P2の一部を拡大した図であり、第1のプリフォー
マット領域P1と第2のプリフォーマット領域P2とを
まとめて図示するために、それらの境界近傍部分を拡大
して図示している。また、図2では、プリフォーマット
領域P1,P2に形成されるグルーブGa,Gb,Gc
を分かりやすく示すために、グルーブ構造だけを図示
し、ディスク基板2の上に形成される積層膜構造につい
ては図示を省略している。また、図2では、図中上部
に、第1のプリフォーマット領域P1から得られるプッ
シュプル信号及びCTS信号を示し、図中下部に、第2
のプリフォーマット領域P2から得られるプッシュプル
信号及びCTS信号を示している。
【0030】図2に示すように、第1のプリフォーマッ
ト領域P1には、記録トラックに沿って所定の深さのグ
ルーブGaが形成され、グルーブGaとグルーブGaの
間のランドLaの部分にデータが記録される。この第1
のプリフォーマット領域P1において、グルーブ中心と
グルーブ中心の間隔、すなわちトラックピッチTp1
は、例えば1.0μmとされる。
【0031】このような第1のプリフォーマット領域P
1において、光スポットを記録トラックに直交する方向
に移動させたとき、プッシュプル信号やCTS信号の波
形は、図2の上部に示すように、トラックピッチTp1
を1周期としたサイン波形となる。
【0032】また、第2のプリフォーマット領域P2に
は、記録トラックに沿って浅いグルーブGbと深いグル
ーブGcとが隣り合うように形成される。ここで、第2
のプリフォーマット領域P2に形成された深いグルーブ
Gcは、浅いグルーブGbの間のほぼ中央に形成され
る。なお、以下の説明では、このような第2のプリフォ
ーマット領域P2において、隣接する浅いグルーブGb
の間隔のことをトラックピリオドTrと称する。
【0033】そして、第2のプリフォーマット領域P2
では、これらのグルーブGb、Gcの間のランドLb,
Lcの部分にデータが記録される。すなわち、第2のプ
リフォーマット領域P2では、隣接する浅いグルーブG
bと深いグルーブGcの間隔がトラックピッチTp2と
なる。そして、左側に浅いグルーブGb、右側に深いグ
ルーブGcが位置するランドLbの部分が第1の記録ト
ラックT1となり、右側に浅いグルーブGb、左側に深
いグルーブGcが位置するランドLcの部分が第2の記
録トラックT2となる。
【0034】このように、浅いグルーブGbと深いグル
ーブGcとを隣接配置したフォーマットとすることによ
り、トラックピッチTp2をカットオフ周波数以下にし
ても、十分なレベルのサーボ信号を得られるようにする
ことができる。すなわち、深さが異なるグルーブGb,
Gcを隣接配置することにより、いわゆる超解像を実現
して、一定の深さのグルーブだけからなるフォーマット
では実現不可能であったような非常に狭いトラックピッ
チのフォーマットを実現することが可能となる。
【0035】換言すれば、第2のプリフォーマット領域
P2では、深さが異なるグルーブGb,Gcを隣接配置
して超解像を実現することにより、記録再生に使用する
レーザ光の波長λを短くしたり、当該レーザ光を集光す
る対物レンズの開口数NAを大きくしたりすることな
く、トラックピッチTp2を狭めて高記録密度化を図る
ことが可能となっている。
【0036】このような第2のプリフォーマット領域P
2において、光スポットを記録トラックに直交する方向
に移動させたとき、プッシュプル信号やCTS信号の波
形は、図2の下部に示すように、トラックピリオドPr
を1周期としたサイン波形となる。換言すれば、第2の
プリフォーマット領域P2におけるトラックピッチTp
2は、プッシュプル信号やCTS信号の1/2周期に相
当する。
【0037】また、この光磁気ディスク1において、第
1のプリフォーマット領域P1におけるトラックピッチ
Tp1と、第2のプリフォーマット領域P2におけるト
ラックピリオドTrとは、ほぼ同一とされる。すなわ
ち、第1のプリフォーマット領域P1に形成されたグル
ーブGa間の間隔と、第2のプリフォーマット領域P2
に形成された浅いグルーブGb間の間隔とは、ほぼ同一
とされる。
【0038】具体的には例えば、第1のプリフォーマッ
ト領域P1におけるトラックピッチTp1を1.0μm
とする場合、第2のプリフォーマット領域P2における
トラックピリオドTrも1.0μmとする。このとき、
第2のプリフォーマット領域P2におけるトラックピッ
チTp2は0.5μmとなり、第2のプリフォーマット
領域P2のトラック密度は、第1のプリフォーマット領
域P1のトラック密度の2倍となる。
【0039】上述したように、第2のプリフォーマット
領域P2では、深さが異なるグルーブGb,Gcを隣接
配置することにより、いわゆる超解像を実現しており、
例えば0.5μmというような非常に狭いトラックピッ
チであっても、十分なレベルのサーボ信号を得ることが
可能であり、トラッキングサーボやトラックシーク等の
動作を安定に行うことができる。
【0040】なお、第1のプリフォーマット領域P1に
形成されたグルーブGa、及び第2のプリフォーマット
領域P2に形成された浅いグルーブGbは、第1のプリ
フォーマット領域P1と第2のプリフォーマット領域P
2とにわたって連続して形成される。そして、第1のプ
リフォーマット領域P1に形成されたグルーブGaの深
さと、第2のプリフォーマット領域P2に形成された浅
いグルーブGbの深さは、ほぼ同一としておく。
【0041】以上のような光磁気ディスク1では、図2
に示したように、光スポットを記録トラックに直交する
方向に移動させたときのプッシュプル信号及びCTS信
号の周期及び極性が、第1のプリフォーマット領域P1
と第2のプリフォーマット領域P2とでほぼ等しくな
る。したがって、この光磁気ディスク1では、記録密度
の異なる第1及び第2のプリフォーマット領域P1,P
2が混在していても、トラッキングサーボやトラックシ
ークを安定に行うことができる。
【0042】特に、上記光磁気ディスク1において、第
1のプリフォーマット領域P1に形成されたグルーブG
a、及び第2のプリフォーマット領域P2に形成された
浅いグルーブGbは、第1のプリフォーマット領域P1
と第2のプリフォーマット領域P2とにわたって連続し
て形成される。したがって、トラックピッチの切り換え
を行うポイント(すなわち、第1のプリフォーマット領
域P1と第2のプリフォーマット領域P2との境界)に
おいても、サーボ信号が突然変化してしまうようなこと
はなく、トラッキングサーボを安定に行うことができ
る。
【0043】<光磁気ディスクの製造方法>つぎに、上
記光磁気ディスク1の製造方法について、具体的な例を
挙げて詳細に説明する。
【0044】光磁気ディスク1を製造する際は、先ず、
原盤工程として、光磁気ディスク1に形成されるグルー
ブGa,Gb,Gcに対応した凹凸パターンを有する光
記録媒体製造用原盤を作製する。
【0045】原盤工程では、先ず、表面を研磨した円盤
状のガラス基板を洗浄し乾燥させ、その後、このガラス
基板上に感光材料であるフォトレジストを塗布する。次
に、このフォトレジストをレーザカッティング装置によ
って露光し、光磁気ディスク1に形成されるグルーブG
a,Gb,Gcに対応した潜像をフォトレジストに形成
する。なお、レーザカッティング装置については、後で
詳細に説明する。
【0046】そして、フォトレジストに潜像を形成した
ら、次に、フォトレジストが塗布されている面が上面と
なるように、ガラス基板を現像機のターンテーブル上に
載置する。そして、ターンテーブルを回転させることに
よりガラス基板を回転させながら、フォトレジスト上に
現像液を滴下して現像処理を施して、ガラス基板上にグ
ルーブGa,Gb,Gcに対応した凹凸パターンを形成
する。
【0047】次に、上記凹凸パターン上に無電解メッキ
法によりNi等からなる導電化膜を形成し、その後、導
電化膜が形成されたガラス基板を電鋳装置に取り付け、
電解メッキ法により導電化膜上にNi等からなるメッキ
層を、300±5μm程度の厚さとなるように形成す
る。その後、このメッキ層を剥離し、剥離したメッキを
アセトン等を用いて洗浄し、凹凸パターンが転写された
面に残存しているフォトレジストを除去する。
【0048】以上の工程により、ガラス基板上に形成さ
れていた凹凸パターンが転写されたメッキからなる光記
録媒体製造用原盤が完成する。なお、この光記録媒体製
造用原盤は、本発明に係る光記録媒体製造用原盤の実施
の形態の一つであり、光磁気ディスク1の第1のプリフ
ォーマット領域P1に形成されるグルーブGaに対応し
た凹凸パターンと、光磁気ディスク1の第2のプリフォ
ーマット領域P2に形成されるグルーブGb,Gcに対
応した凹凸パターンとが形成されてなる。
【0049】次に、転写工程として、フォトポリマー法
(いわゆる2P法)により、上記光記録媒体製造用原盤
の表面形状が転写されてなるディスク基板2を作製す
る。
【0050】具体的には、先ず、光記録媒体製造用原盤
の凹凸パターンが形成された面上にフォトポリマーを平
滑に塗布してフォトポリマー層を形成し、次に、当該フ
ォトポリマー層に泡やゴミが入らないようにしながら、
フォトポリマー層上にベースプレートを密着させる。こ
こで、ベースプレートには、例えば、1.2mm厚のポ
リメチルメタクリレート(屈折率1.49)からなるベ
ースプレートを使用する。その後、紫外線を照射してフ
ォトポリマーを硬化させ、フォトポリマー層の硬化後、
光記録媒体製造用原盤を剥離することにより、光記録媒
体製造用原盤の表面形状が転写されてなるディスク基板
2を作製する。
【0051】なお、ここでは、光記録媒体製造用原盤に
形成された凹凸パターンがより正確にディスク基板2に
転写されるように、2P法を用いてディスク基板2を作
製する例を挙げたが、ディスク基板2を量産するような
場合には、ポリメチルメタクリレートやポリカーボネー
ト等の透明樹脂を用いて射出成形によってディスク基板
2を作製するようにしても良いことは言うまでもない。
【0052】次に、成膜工程として、光記録媒体製造用
原盤の表面形状が転写されてなるディスク基板2の上
に、第1の誘電体膜3、光磁気膜4、第2の誘電体膜
5、光反射膜6及び保護膜7を形成する。
【0053】具体的には例えば、先ず、ディスク基板2
の凹凸パターンが形成された面上に、SiO2、Si3
4又はAl23等からなる第1の誘電体膜3と、GdF
eCo又はTeFeCo等からなる光磁気膜4と、Si
2、Si34又はAl23等からなる第2の誘電体膜
5と、Al等からなる光反射膜6とをこの順にスパッタ
リング法により積層形成する。次に、紫外線硬化樹脂等
からなる保護膜材料を光反射膜6上にスピンコート法に
より塗布し、当該紫外線硬化樹脂に対して紫外線を照射
し硬化させることにより、保護膜7を形成する。
【0054】以上の工程により、光磁気ディスク1が完
成する。
【0055】<レーザカッティング装置>以上のような
光磁気ディスク1を製造する際には、上述したように、
光記録媒体製造用原盤を作製する際に、レーザカッティ
ング装置が使用される。以下、レーザカッティング装置
の一例について、図3を参照して詳細に説明する。
【0056】図3に示したレーザカッティング装置10
は、ガラス基板11の上に塗布されたフォトレジスト1
2を露光して、フォトレジスト12に潜像を形成するた
めのものである。このレーザカッティング装置10でフ
ォトレジスト12に潜像を形成する際、フォトレジスト
12が塗布されたガラス基板11は、移動光学テーブル
上に設けられた回転駆動装置に取り付けられる。そし
て、フォトレジスト12を露光する際、ガラス基板11
は、フォトレジスト12の全面にわたって所望のパター
ンでの露光がなされるように、図中矢印A1に示すよう
に回転駆動装置によって回転駆動されるとともに、移動
光学テーブルによって平行移動される。
【0057】このレーザカッティング装置10は、2つ
の露光ビームによってフォトレジスト12を露光するこ
とが可能となっており、これらの露光ビームにより、光
磁気ディスク1に形成されるグルーブGa,Gb,Gc
に対応した潜像を形成する。
【0058】このレーザカッティング装置10は、レー
ザ光を出射する光源13と、光源13から出射されたレ
ーザ光の光強度を調整するための電気光学変調器(EO
M:Electro Optical Modulator)14と、電気光学変
調器14から出射されたレーザ光の光軸上に配された検
光子15と、検光子15を透過してきたレーザ光を反射
光と透過光とに分割する第1のビームスプリッタ17
と、第1のビームスプリッタ17を透過してきたレーザ
光を反射光と透過光とに分割する第2のビームスプリッ
タ18と、第2のビームスプリッタ18を透過してきた
レーザ光を検出するフォトディテクタ(PD:Photo De
tector)19と、電気光学変調器14に対して信号電界
を印加して当該電気光学変調器14から出射されるレー
ザ光強度を調整するオートパワーコントローラ(AP
C:Auto Power Controller)20とを備えている。
【0059】このレーザカッティング装置10におい
て、光源13から出射されたレーザ光は、先ず、オート
パワーコントローラ20から印加される信号電界によっ
て駆動される電気光学変調器14によって所定の光強度
とされた上で検光子15に入射する。ここで、検光子1
5はS偏光だけを透過するようになされており、この検
光子15を透過してきたレーザ光はS偏光となる。
【0060】なお、光源13には、任意のものが使用可
能であるが、比較的に短波長のレーザ光を出射するもの
が好ましい。具体的には、例えば、波長λが351nm
のレーザ光を出射するKrレーザや、波長λが442n
mのレーザ光を出射するHe−Cdレーザなどが、光源
13として好適である。
【0061】検光子15を透過してきたS偏光のレーザ
光は、先ず、第1のビームスプリッタ17によって反射
光と透過光とに分けられ、更に、第1のビームスプリッ
タ17を透過したレーザ光は、第2のビームスプリッタ
18によって反射光と透過光とに分けられる。なお、こ
のレーザカッティング装置10では、第1のビームスプ
リッタ17によって反射されたレーザ光が第1の露光ビ
ームとなり、第2のビームスプリッタ18によって反射
されたレーザ光が第2の露光ビームとなる。
【0062】一方、第2のビームスプリッタ18を透過
したレーザ光は、フォトディテクタ19によって、その
光強度が検出され、当該光強度に応じた信号がフォトデ
ィテクタ19からオートパワーコントローラ20に送ら
れる。オートパワーコントローラ20は、フォトディテ
クタ19から送られてきた信号に応じて、フォトディテ
クタ19によって検出される光強度が所定のレベルにて
一定となるように、電気光学変調器14に対して印加す
る信号電界を調整する。これにより、電気光学変調器1
4から出射するレーザ光の光強度が一定となるように、
自動光量制御(APC:Auto Power Control)が施さ
れ、ノイズの少ない安定したレーザ光が得られる。
【0063】また、このレーザカッティング装置10
は、第1のビームスプリッタ17によって反射されたレ
ーザ光を光強度変調するための第1の変調光学系22
と、第2のビームスプリッタ18によって反射されたレ
ーザ光を光強度変調するための第2の変調光学系23
と、第1及び第2の変調光学系21,22によって光強
度変調が施された各レーザ光を再合成してフォトレジス
ト12上に集光するための光学系24とを備えている。
【0064】そして、第1のビームスプリッタ17によ
って反射されてなる第1の露光ビームは、第1の変調光
学系22に導かれ、第1の変調光学系22によって光強
度変調が施される。同様に、第2のビームスプリッタ1
8によって反射されてなる第2の露光ビームは、第2の
変調光学系23に導かれ、第2の変調光学系23によっ
て光強度変調が施される。
【0065】第1の変調光学系22に入射した第1の露
光ビームは、集光レンズ29によって集光された上で音
響光学変調器(AOM:Acousto Optical Modulator)
30に入射し、この音響光学変調器30によって、所望
する露光パターンに対応するように光強度変調される。
ここで、音響光学変調器30に使用される音響光学素子
としては、例えば、酸化テルル(TeO2)からなる音
響光学素子が好適である。そして、音響光学変調器30
によって光強度変調された第1の露光ビームは、コリメ
ートレンズ31によって平行光とされた上で、第1の変
調光学系22から出射される。
【0066】ここで、音響光学変調器30には、当該音
響光学変調器30を駆動するための駆動用ドライバ32
が取り付けられている。そして、フォトレジスト12の
露光時には、所望する露光パターンに応じた信号S1が
駆動用ドライバ32に入力され、当該信号S1に応じて
駆動用ドライバ32によって音響光学変調器30が駆動
され、第1の露光ビームに対して光強度変調が施され
る。
【0067】具体的には、例えば、第1の露光ビームに
よってフォトレジスト12を露光することにより、第1
のプリフォーマット領域P1に形成されるグルーブGa
や、第2のプリフォーマット領域P2に形成される浅い
グルーブGbに対応した潜像を形成するとする。この場
合、それらのグルーブGa,Gbに対応したDC信号が
駆動用ドライバ32に入力され、当該DC信号に応じて
駆動用ドライバ32によって音響光学変調器30が駆動
される。これにより、所望するグルーブGa,Gbに対
応するように、第1の露光ビームに対して光強度変調が
施される。
【0068】また、第2の変調光学系23に入射した第
2の露光ビームは、集光レンズ33によって集光された
上で音響光学変調器34に入射し、この音響光学変調器
34によって、所望する露光パターンに対応するように
光強度変調される。ここで、音響光学変調器34に使用
される音響光学素子としては、例えば、酸化テルル(T
eO2)からなる音響光学素子が好適である。そして、
音響光学変調器34によって光強度変調された第2の露
光ビームは、コリメートレンズ35によって平行光とさ
れるとともに、λ/2波長板36を透過することにより
偏光方向が90°回転させられた上で、第2の変調光学
系23から出射される。
【0069】ここで、音響光学変調器34には、当該音
響光学変調器34を駆動するための駆動用ドライバ37
が取り付けられている。そして、フォトレジスト12の
露光時には、所望する露光パターンに応じた信号S2が
駆動用ドライバ37に入力され、当該信号S2に応じて
駆動用ドライバ37によって音響光学変調器34が駆動
され、第2の露光ビームに対して光強度変調が施され
る。
【0070】具体的には、例えば、第2の露光ビームに
よってフォトレジスト12を露光することにより、第2
のプリフォーマット領域P2に形成される深いグルーブ
Gcに対応した潜像を形成するとする。この場合、グル
ーブGcに対応したDC信号が駆動用ドライバ37に入
力され、当該DC信号に応じて駆動用ドライバ37によ
って音響光学変調器34が駆動される。これにより、所
望するグルーブGcに対応するように、第2の露光ビー
ムに対して光強度変調が施される。
【0071】以上のようにして、第1の露光ビームは第
1の変調光学系22によって光強度変調が施され、第2
の露光ビームは第2の変調光学系23によって光強度変
調が施される。このとき、第1の変調光学系22から出
射する第1の露光ビームはS偏光のままであるが、第2
の変調光学系23から出射する第2の露光ビームは、λ
/2波長板36を通過することにより偏光方向が90°
回転させられているので、P偏光となっている。
【0072】そして、第1の変調光学系22から出射し
た第1の露光ビームは、ミラー41によって反射され、
移動光学テーブル上に水平且つ平行に導かれる。同様
に、第2の変調光学系23から出射した第2の露光ビー
ムは、ミラー42によって反射され、移動光学テーブル
上に水平且つ平行に導かれる。
【0073】第1の変調光学系22から出射し、移動光
学テーブル上に水平且つ平行に導かれた第1の露光ビー
ムは、ミラー44によって反射されて進行方向が90°
曲げられ、偏光ビームスプリッタ45に入射する。ま
た、第2の変調光学系23から出射し、移動光学テーブ
ル上に水平且つ平行に導かれた第2の露光ビームは、そ
のまま偏光ビームスプリッタ45に入射する。
【0074】ここで、偏光ビームスプリッタ45は、S
偏光を反射し、P偏光を透過するようになされている。
そして、第1の変調光学系22から出射された第1の露
光ビームはS偏光であり、第2の変調光学系23から出
射された第2の露光ビームはP偏光である。したがっ
て、第1の露光ビームは、偏光ビームスプリッタ45に
よって反射され、また、第2の露光ビームは、偏光ビー
ムスプリッタ45を透過する。これにより、第1の変調
光学系22から出射された第1の露光ビームと、第2の
変調光学系23から出射された第2の露光ビームとは、
進行方向が同一方向となるように再合成される。
【0075】進行方向が同一方向となるように再合成さ
れて偏光ビームスプリッタ45から出射した第1及び第
2の露光ビームは、拡大レンズ46によって所定のビー
ム径とされた上でミラー47によって反射されて対物レ
ンズ48へと導かれ、当該対物レンズ48によってフォ
トレジスト12上に集光される。これにより、フォトレ
ジスト12が露光され、フォトレジスト12に潜像が形
成されることとなる。
【0076】このとき、フォトレジスト12が塗布され
ているガラス基板11は、上述したように、フォトレジ
スト12の全面にわたって所望のパターンでの露光がな
されるように、図中矢印A1に示すように回転駆動装置
によって回転駆動されるとともに、移動光学テーブルに
よって平行移動される。この結果、第1及び第2の露光
ビームの照射軌跡に応じた潜像が、フォトレジスト12
の全面にわたって形成されることとなる。
【0077】なお、フォトレジスト12を露光する際
に、2つの露光ビームの両方を常に使うとは限らない。
そこで、第1の露光ビームが不要の場合には、第1の変
調光学系22の音響光学変調器30により第1の露光ビ
ームを遮光する。同様に、第2の露光ビームが不要の場
合には、第2の変調光学系23の音響光学変調器34に
より第2の露光ビームを遮光する。
【0078】ところで、このレーザカッテング装置10
において、露光ビームをフォトレジスト12の上に集光
するための対物レンズ48は、より微細な凹凸パターン
に対応した潜像を形成できるようにするために、開口数
NAが大きい方が好ましく、具体的には、開口数NAが
0.9程度の対物レンズが好適である。
【0079】また、このレーザカッティング装置10に
おいて、露光ビームをフォトレジスト12に照射する際
は、必要に応じて、拡大レンズ46によって露光ビーム
のビーム径を変化させ、対物レンズ48に対する有効開
口数を調整する。これにより、フォトレジスト12の表
面に集光される露光ビームのスポット径を調整すること
ができる。
【0080】また、このレーザカッテング装置10で
は、ミラー41,42,44又は偏光ビームスプリッタ
45の向きを調整することにより、第1及び第2の露光
ビームを対物レンズ48によりフォトレジスト12上に
集光する際に、それらの露光ビームに対応する各スポッ
トの相対的な位置を調整することができる。
【0081】したがって、このレーザカッテング装置1
0では、例えば、光磁気ディスク1の第2のプリフォー
マット領域P2に形成される浅いグルーブGbと深いグ
ルーブGcに対応した潜像を同時に形成するような場合
に、ミラー41,42,44又は偏光ビームスプリッタ
45の向きを調整することにより、浅いグルーブGbに
対応した潜像と、深いグルーブGcに対応した潜像との
相対的な位置関係を調整することができる。
【0082】<光磁気ディスクの評価>つぎに、上述し
た光磁気ディスク1を実際に作製し、その特性を評価し
た結果について説明する。なお、ここでは、グルーブG
a,Gbの深さが異なる複数の評価用ディスクを作製
し、それらの特性を比較して評価した。
【0083】評価用ディスクにおいて、第1のプリフォ
ーマット領域P1には、図2に示したように一定の深さ
のグルーブGaを記録トラックに沿って形成し、第2の
プリフォーマット領域P2には、図2に示したように深
さの異なるグルーブGb,Gcを記録トラックに沿って
形成した。各評価用ディスクにおいて、第1のプリフォ
ーマット領域P1におけるトラックピッチTp1は1.
0μmとし、第2のプリフォーマット領域P2における
トラックピッチTp2は0.5μm(トラックピリオド
Tr=1.0μm)とした。
【0084】評価用ディスクは、上述したように、レー
ザカッティング装置10を用いて光記録媒体製造用原盤
を作製し、当該光記録媒体製造用原盤を型としてディス
ク基板2を作製し、その後、当該ディスク基板2の上に
第1の誘電体膜3、光磁気膜4、第2の誘電体膜5、光
反射膜6及び保護膜7を形成することで作製した。
【0085】上述したようにレーザカッティング装置1
0を用いて、グルーブGa,Gb,Gcに対応した潜像
を形成する際、第1のプリフォーマット領域P1に形成
するグルーブGaに対応した潜像の形成は、第1の露光
ビームだけを用いて行った。一方、第2のプリフォーマ
ット領域P2に形成する浅いグルーブGbに対応した潜
像の形成と、第2のプリフォーマット領域P2に形成す
る深いグルーブGcに対応した潜像の形成とは、第1の
露光ビームと第2の露光ビームの両方を用いて同時に行
った。すなわち、第2のプリフォーマット領域P2に形
成するグルーブGb,Gcに対応した潜像を形成する際
は、第1の露光ビームにより浅い方のグルーブGbに対
応した潜像の形成を行い、同時に、第2の露光ビームに
より深い方のグルーブGcに対応した潜像の形成を行っ
た。
【0086】なお、光磁気ディスク1を作製するにあた
り、第2のプリフォーマット領域P2に形成する深い方
のグルーブGcの深さ変化は、レーザカッティング装置
10を用いて光記録媒体製造用原盤を作製する際に、ガ
ラス基板11上に塗布するフォトレジスト12の厚さを
変化させることにより得られる。
【0087】具体的には、第2のプリフォーマット領域
P2に形成する深い方のグルーブGcに対応した潜像を
フォトレジスト12に形成する際、第2の露光ビームに
よりフォトレジスト12の底面に至るまで完全に露光す
るようにする。この場合、第2のプリフォーマット領域
P2に形成される深い方のグルーブGcの深さは、フォ
トレジスト12の膜厚に相当することとなる。
【0088】したがって、ガラス基板11上に塗布する
フォトレジスト12の厚さを変化させることにより、第
2のプリフォーマット領域P2に形成する深い方のグル
ーブGcの深さを変化させることができる。
【0089】そして、各評価用ディスクにおいて、第2
のプリフォーマット領域P2に形成される深い方のグル
ーブGcは、ガラス基板11上に塗布するフォトレジス
ト12の膜厚を調整して、各評価用ディスクにおいて2
16nmで一定となるようにした。
【0090】また、光磁気ディスク1を作製するにあた
り、第1のプリフォーマット領域P1に形成するグルー
ブGaや、第2のプリフォーマット領域P2に形成する
浅い方のグルーブGbの深さ変化は、レーザカッティン
グ装置10を用いて光記録媒体製造用原盤を作製する際
に、それらのグルーブGa,Gbに対応した潜像を形成
する露光ビームのパワーを変化させることにより得られ
る。
【0091】具体的には、第1のプリフォーマット領域
P1に形成するグルーブGaや、第2のプリフォーマッ
ト領域P2に形成する浅い方のグルーブGbに対応した
潜像をフォトレジスト12に形成する際、フォトレジス
ト12の底面に至るまでは露光しないように、第1の露
光ビームによりフォトレジスト12を露光する。この場
合、第1のプリフォーマット領域P1に形成されるグル
ーブGaや、第2のプリフォーマット領域P2に形成さ
れる浅い方のグルーブGbの深さは、第1の露光ビーム
によってフォトレジスト12を露光する際の露光ビーム
パワーに依存することとなる。
【0092】したがって、第1の露光ビームによってフ
ォトレジスト12を露光する際の露光ビームパワーを変
化させることにより、第1のプリフォーマット領域P1
に形成するグルーブGaの深さや、第2のプリフォーマ
ット領域P2に形成する深い方のグルーブGbの深さを
変化させることができる。
【0093】そして、このように第1の露光ビームのパ
ワーを変化させて、各評価用ディスクにおいて、第1の
プリフォーマット領域P1に形成するグルーブGaの深
さや、第2のプリフォーマット領域P2に形成する深い
方のグルーブGbの深さが異なるようにした。
【0094】なお、レーザカッティング装置10により
グルーブGa,Gb,Gcに対応した潜像をフォトレジ
スト12に形成する際、光源13には、波長λが351
nmのレーザ光を出射するKrレーザを用いた。また、
拡大レンズ46には、焦点距離が70mmのものを用い
た。また、対物レンズ48には、開口数NAが0.9の
ものを用いた。
【0095】また、露光ビームによりフォトレジスト1
2を露光する際は、ガラス基板11を回転駆動させると
ともに移動光学テーブルによって平行移動させたが、こ
のときの線速は1.0m/secとし、送りピッチは
1.00μmとした。なお、ここでの送りピッチは、第
1のプリフォーマット領域P1におけるトラックピッチ
Tp1、或いは、第2のプリフォーマット領域P2にお
けるトラックピリオドTrに相当する。
【0096】また、第2の露光ビームにより、第2のプ
リフォーマット領域P2に形成する深い方のグルーブG
cに対応した潜像を形成する際、当該第2の露光ビーム
のレーザパワーは約0.55mWとした。すなわち、各
評価用ディスクを作製する際に、第2の露光ビームのレ
ーザパワーを約0.55mWで一定とした。
【0097】一方、第1の露光ビームにより、第1のプ
リフォーマット領域P1に形成するグルーブGaに対応
した潜像や、第2のプリフォーマット領域P2に形成す
る浅い方のグルーブGbに対応した潜像を形成する際、
当該第1の露光ビームのレーザパワーは約0.35mW
程度とした。すなわち、各評価用ディスクを作製する際
に、評価用ディスク毎にグルーブGa,gbの深さが異
なるものとなるように、評価用ディスク毎に第1の露光
ビームのレーザパワーを0.35mWを中心として変化
させた。
【0098】そして、光磁気ディスク1の評価を行うた
めに、以上のような製造方法により、グルーブga,g
bの深さの異なる複数の評価用ディスクを作製した。そ
れらの評価用ディスクに形成されたグルーブGa,G
b,Gcの形状を測定した結果を表2に示す。
【0099】
【表2】
【0100】なお、各評価用ディスクにおいて、グルー
ブGa,Gb,Gcの断面形状のうち、深さ以外のパラ
メータについては、ほぼ一定であった。具体的には、第
1のプリフォーマット領域P1に形成されたグルーブG
a、及び第2のプリフォーマット領域P2に形成された
浅い方のグルーブGbの断面形状は、ほぼV字状であ
り、上幅が約200nm、底幅が約0nmであった。ま
た、各評価用ディスクにおいて、第2のプリフォーマッ
ト領域P2に形成された深い方のグルーブGcの断面形
状はほぼ台形上であり、上幅が約200nm、底幅が約
140nmであった。
【0101】ここで、グルーブGa,Gb,Gcの形状
の測定は、実際には、評価用ディスク自体を測定するの
ではなく、光記録媒体製造用原盤に形成された凹凸パタ
ーンを原子間力顕微鏡(AFM:Atomic Force Microsc
ope)で測定することにより行った。すなわち、ここで
は、光記録媒体製造用原盤に形成された凹凸パターンが
ディスク基板2に精度良く転写されるものと仮定し、光
記録媒体製造用原盤に形成された凹凸パターンの形状を
測定した結果を、評価用ディスクに形成されたグルーブ
Ga,Gb,Gcの形状を示す値として用いた。
【0102】そして、各評価用ディスクについて、光磁
気ディスク用評価機を用いて、トラッキングサーボ特性
やトラックシーク特性を評価するとともに、それらの評
価用ディスクから得られるプッシュプル信号量及びクロ
ストラック信号量を測定した。なお、光磁気ディスク用
評価機は、光磁気ディスクの記録再生を実際に行い、そ
のときの記録再生特性を測定するものであり、ここで
は、レーザ光の波長が650nm、対物レンズの開口数
NAが0.52の光学ヘッドを用いて記録再生を行う光
磁気ディスク用評価機を用いた。
【0103】ここで、トラッキングサーボはプッシュプ
ル法を用いて行い、第1のプリフォーマット領域P1で
は、グルーブGaとグルーブGaとの間のランドLaの
部分に光スポットが位置するようにトラッキングをかけ
た。また、第2のプリフォーマット領域P2では、浅い
グルーブGbと深いグルーブGcの間のランドLb,L
cの部分に光スポットが位置するようにトラッキングを
かけた。
【0104】また、第1及び第2のプリフォーマット領
域P1,P2において、トラックシークはCTS信号に
基づいて行った。すなわち、光スポットを所望する記録
トラックに移動させる場合は、CTS信号に基づいて光
スポットが横切った記録トラックの数をカウントして、
光スポットを所望する記録トラックへ移動させるように
した。
【0105】表3に、各評価用ディスクについて、光磁
気ディスク用評価機を用いて、プッシュプル信号量及び
CTS信号量を測定した結果を示す。なお、プッシュプ
ル信号は、光磁気ディスク1からの反射光を、トラック
中心に対して対称に配置された2つの光検出器A,Bに
より検出し、それら2つの光検出器A,Bからの出力の
差(A−B)をとることにより得られる。また、CTS
信号は、それら2つの光検出器A,Bからの出力の和
(A+B)をとることにより得られる。そして、プッシ
ュプル信号の振幅をC(peak to peak値)、CTS信号
の振幅をD(peakto peak値)、グルーブ等が形成され
ていない鏡面部位におけるCTS信号の値をMmaxとす
ると、プッシュプル信号量はC/Mmaxで表され、CT
S信号量はD/Mmaxで表される。
【0106】
【表3】
【0107】表3に示すように、各評価用ディスクで
は、いずれもプッシュプル信号量が0.138以上であ
った。これは、プッシュプル信号を用いてトラッキング
サーボを安定に行うのには十分なレベルであり、全ての
評価用ディスクにおいて、トラッキングサーボを安定に
行うことができた。
【0108】また、表3に示すように、各評価用ディス
クでは、いずれもCTS信号量が0.065以上であっ
た。これは、CTS信号を用いてトラックシークを安定
に行うのには十分なレベルであり、全ての評価用ディス
クにおいて、トラックシークを安定に行うことができ
た。
【0109】ところで、図2上部に示したように、第1
のプリフォーマット領域P1から得られるプッシュプル
信号は、グルーブGaの中心及びランドLaの中心でゼ
ロ点を示し、CTS信号は、グルーブGaの中心で極
小、ランドLaの中心で極大を示す。一方、図2下部に
示したように、第2のプリフォーマット領域P2から得
られるプッシュプル信号は、浅いグルーブGbの中心及
び深いグルーブGcの中心でゼロ点を示し、CTS信号
は、浅いグルーブGbの中心で極小、深いグルーブGc
の中心で極大を示す。
【0110】このように、本発明を適用した光磁気ディ
スク1では、第1のプリフォーマット領域P1と第2の
プリフォーマット領域P2とで、プッシュプル信号及び
CTS信号の周期や極性が変わるようなことがないた
め、第1のプリフォーマット領域P1と第2のプリフォ
ーマット領域P2とにわたって、トラッキングサーボ及
びトラックシークを安定に行うことができる。
【0111】そして、実際に作製した評価用ディスクに
おいても、安定したトラッキングサーボ及びトラックシ
ークを行えることが確認できた。このことから、本発明
を適用することにより、トラックピッチの異なるプリフ
ォーマット領域が混在していても、安定したトラッキン
グサーボ及びトラックシークを行えることが検証でき
た。
【0112】なお、第2のプリフォーマット領域P2に
おいて、プッシュプル信号量が最大になるのは、2つの
記録トラックT1,T2のうちの一方の記録トラック上
に光スポットが位置している場合であり、プッシュプル
信号量が最小になるのは、他方の記録トラック上に光ス
ポットが位置している場合である。したがって、プッシ
ュプル信号のレベルを検出することにより、光スポット
がどちらの記録トラック上に位置しているかを検出する
ことができる。
【0113】すなわち、本発明を適用することにより、
トラックピッチTp2の非常に狭い第2のプリフォーマ
ット領域P2においても、隣接する記録トラックT1,
T2をそれぞれ判別して、所望する記録トラック上に光
スポットが位置するようにトラッキングをかけることが
できる。
【0114】そして、実際に作製した評価用ディスクに
おいても、第2のプリフォーマット領域P2において、
プッシュプル信号のレベルを検出することにより、光ス
ポットがどちらの記録トラック上に位置しているかを容
易に検出できることが確認できた。
【0115】以上の評価結果から分かるように、本発明
を適用することにより、トラックピッチの異なる第1の
プリフォーマットP1と第2のプリフォーマットP2と
が混在していても、第1のプリフォーマットP1と第2
のプリフォーマットP2とで同様な周期や極性のサーボ
信号(プッシュプル信号及びCTS信号)が得られるよ
うになり、トラッキングサーボやトラックシークを安定
に行うことが可能となる。
【0116】ところで、第1のプリフォーマット領域P
1において、CTS信号は、グルーブGaとグルーブG
aの間のランドLaの部分に光スポットが位置している
場合に最大となり、グルーブGaの部分に光スポットが
位置している場合に最小となる。したがって、第1のプ
リフォーマット領域P1では、CTS信号のレベルを検
出することにより、トラッキングサーボを行うことも可
能である。すなわち、上記の例では、プッシュプル信号
に基づいてプッシュプル法によりトラッキングサーボを
行うものとしたが、第1のプリフォーマット領域P1に
ついては、CTS信号のレベルを検出することにより、
トラッキングサーボを行うことも可能である。
【0117】また、上記の例では、第1及び第2のプリ
フォーマット領域P1,P2において、トラックシーク
はCTS信号に基づいて行ったが、トラックシークはプ
ッシュプル信号に基づいて行うことも可能である。すな
わち、光スポットを所望する記録トラックに移動させる
場合に、プッシュプル信号に基づいて光スポットが横切
った記録トラックの数をカウントして、光スポットを所
望する記録トラックへ移動させるようにしてもよい。
【0118】<光記録再生装置>つぎに、上記光磁気デ
ィスク1に対して信号の記録再生を行う光記録再生装置
について、具体的な例を挙げて説明する。
【0119】図4に本発明を適用した光記録再生装置の
一構成例を示す。この光記録再生装置120は、第1の
プリフォーマット領域P1と第2のプリフォーマット領
域P2とが混在した光磁気ディスク1を記録媒体として
用いる光記録再生装置であり、光学ヘッド121と、磁
気ヘッド122と、光磁気ディスク1を回転駆動させる
スピンドルモータ123と、光学ヘッド121及び磁気
ヘッド122を動かすための送りモータ124と、所定
の変復調処理を行う変復調回路125と、光学ヘッド1
21等のサーボ制御を行うサーボ制御回路126と、シ
ステム全体の制御を行うシステムコントローラ127と
を備えている。
【0120】スピンドルモータ123は、サーボ制御回
路126により駆動制御され、所定の回転数で回転駆動
される。すなわち、記録再生の対象となる光磁気ディス
ク1は、スピンドルモータ123にチャッキングされ、
サーボ制御回路126により駆動制御されるスピンドル
モータ123によって、所定の回転数で回転駆動され
る。
【0121】光学ヘッド121は、光磁気ディスク1か
ら信号を再生するときに、回転駆動される光磁気ディス
ク1に対してレーザ光を照射し、その戻り光を検出す
る。そして、当該戻り光から再生信号を検出し、当該再
生信号を変復調回路125に供給する。また、当該戻り
光から、トラッキングサーボやフォーカスサーボに必要
な信号を検出し、それらの信号をサーボ制御回路126
に供給する。
【0122】また、光学ヘッド121は、光磁気ディス
ク1に信号を記録するときに、回転駆動される光磁気デ
ィスク1に対してレーザ光を照射し、光磁気ディスク1
に対して光磁気記録方式による信号記録を行う。また、
その戻り光を検出して、当該戻り光から、トラックシー
クやトラッキングサーボやフォーカスサーボに必要な信
号(サーボ信号等)を検出し、それらの信号をサーボ制
御回路126に供給する。
【0123】磁気ヘッド122は、光磁気ディスク1に
信号を記録するときに、回転駆動される光磁気ディスク
1に対して磁界を印加し、光磁気ディスク1に対して光
磁気記録方式による信号記録を行う。
【0124】変復調回路125は、光磁気ディスク1か
ら信号を再生する際、システムコントローラ127によ
る制御のもとで、光磁気ディスク1から再生された再生
信号を光学ヘッド121から受け取り、当該再生信号に
対して所定の復調処理を施す。そして、復調した再生信
号を外部回路128へ出力する。
【0125】また、変復調回路125は、光磁気ディス
ク1に信号を記録する際、システムコントローラ127
による制御のもとで、外部回路128から記録信号を受
け取り、当該記録信号に対して所定の変調処理を施す。
そして、変調した記録信号を光学ヘッド121及び磁気
ヘッド122に供給する。変復調回路125から記録信
号を受け取った光学ヘッド121及び磁気ヘッド122
は、変復調回路125から受け取った記録信号を、光磁
気記録方式により光磁気ディスク1に記録する。
【0126】送りモータ124は、情報信号の記録再生
を行う際、光学ヘッド121及び磁気ヘッド122を光
磁気ディスク1の径方向の所定の位置に送るためのもの
であり、サーボ制御回路126からの制御信号に基づい
て駆動される。
【0127】サーボ制御回路126は、システムコント
ローラ127による制御のもとで、光学ヘッド121及
び磁気ヘッド122が光磁気ディスク1に対向する所定
の位置に送られるように、送りモータ124を制御す
る。また、サーボ制御回路126は、スピンドルモータ
123にも接続されており、システムコントローラ12
7による制御のもとで、スピンドルモータ123の動作
を制御する。すなわち、サーボ制御回路126は、光磁
気ディスク1の記録再生時に、光磁気ディスク1が所定
の回転数で回転駆動されるように、スピンドルモータ1
23を制御する。
【0128】また、サーボ制御回路126は、記録再生
時に、上述したように光学ヘッド121からトラックシ
ークやトラッキングサーボやフォーカスサーボに必要な
信号(サーボ信号等)を受け取り、それらの信号に基づ
いて、光学ヘッド121のトラックシーク、トラッキン
グサーボ及びフォーカスサーボの制御を行う。なお、ト
ラッキングサーボ及びフォーカスサーボは、例えば、光
学ヘッド121の対物レンズを2軸アクチュエータに搭
載し、当該2軸アクチュエータにより対物レンズを微細
に移動させることで行う。
【0129】以上のような構成を有する光記録再生装置
120で、光磁気ディスク1の第1のプリフォーマット
領域P1や第2のプリフォーマット領域P2に信号を記
録する際は、先ず、外部回路128から供給された記録
信号に対して、変復調回路125により所定の変調処理
を施す。そして、所定の変調処理を施した記録信号を、
光学ヘッド121及び磁気ヘッド122に供給し、光学
ヘッド121及び磁気ヘッド122により、光磁気ディ
スク1に記録信号を記録する。すなわち、光学ヘッド1
21からのレーザ光を記録信号に応じて変調して光磁気
ディスク1に照射するとともに、磁気ヘッド122から
の磁界を記録信号に応じて変調して光磁気ディスク1に
印加することにより、光磁気ディスク1に対して光磁気
記録を行う。
【0130】ここで、光学ヘッド121は、光磁気ディ
スク1の記録トラックを中心に対称に配置された一対の
受光部を備えており、光磁気ディスク1への信号記録時
には、それらの受光部により、光磁気ディスク1からの
戻り光を検出する。そして、それら一対の受光部でそれ
ぞれ検出された光量の差をとったプッシュプル信号や、
それら一対の受光部でそれぞれ検出された光量の和をと
ったCTS信号を、トラックシークやトラッキングサー
ボを行うのに用いるサーボ信号として出力する。このサ
ーボ信号は、上述したようにサーボ制御回路126に送
られる。そして、サーボ制御回路126は、プッシュプ
ル信号に基づいてトラッキングサーボを行い、CTS信
号に基づいてトラックシークを行う。
【0131】また、以上のような構成を有する光記録再
生装置120で、光磁気ディスク1の第1のプリフォー
マット領域P1や第2のプリフォーマット領域P2に記
録された信号を再生する際は、スピンドルモータ123
により光磁気ディスク1を回転駆動させ、当該光磁気デ
ィスク1に対して光学ヘッド121からレーザ光を照射
し、その戻り光を光学ヘッド121により検出する。そ
して、光学ヘッド121は、戻り光のカー回転角を検出
することで、光磁気ディスク1に記録された信号を再生
する。光学ヘッド121により再生された再生信号は、
変復調回路125に送られ、所定の復調処理が施された
上で、外部回路128へ出力される。
【0132】ここで、光学ヘッド121は、光磁気ディ
スク1の記録トラックを中心に対称に配置された一対の
受光部を備えており、光磁気ディスクからの信号再生時
に、それら一対の受光部でそれぞれ検出された光量の差
をとったプッシュプル信号や、それら一対の受光部でそ
れぞれ検出された光量の和をとったCTS信号を、トラ
ックシークやトラッキングサーボを行うのに用いるサー
ボ信号として出力する。このサーボ信号は、上述したよ
うにサーボ制御回路126に送られる。そして、サーボ
制御回路126は、プッシュプル信号に基づいてトラッ
キングサーボを行い、CTS信号に基づいてトラックシ
ークを行う。
【0133】以上のような光記録再生装置120では、
記録媒体として本発明を適用した光磁気ディスク1を用
いているので、上述した評価用ディスクの評価結果から
も分かるように、トラッキングサーボやトラックシーク
を安定に行うことができる。
【0134】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、トラックピッチを変えることで記録密度の異なる
複数の記録領域を混在させても、トラッキングサーボや
トラックシークを安定に行うことが可能となる。したが
って、本発明によれば、記録密度の異なる記録領域が混
在するような光記録媒体を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した光磁気ディスクの一例につい
て、その要部を拡大して示す断面図である。
【図2】図1に示した光磁気ディスクの記録領域の一部
を拡大して示す図である。
【図3】本発明に係る光記録媒体及び光記録媒体製造用
原盤を作製する際に使用されるレーザカッティング装置
の一例について、その光学系の概要を示す図である。
【図4】図1に示した光磁気ディスクを記録媒体として
用いる、本発明を適用した光記録再生装置の構成例を示
す図である。
【図5】図5(a)は、従来の1倍密度光磁気ディスク
の記録領域の一部を拡大して示す図であり、図5(b)
は、従来の5倍密度光磁気ディスクの記録領域の一部を
拡大して示す図である。
【符号の説明】
1 光磁気ディスク、 2 ディスク基板、 3 第1
の誘電体膜、 4 光磁気膜、 5 第2の誘電体膜、
6 光反射膜、 7 保護膜、 Ga,Gb,Gc
グルーブ、 La,Lb,Lc ランド

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録トラックに沿って所定の深さのグル
    ーブが形成された第1のプリフォーマット領域と、 記録トラックに沿って浅いグルーブと深いグルーブとが
    隣り合うように形成された第2のプリフォーマット領域
    とを備え、 第1のプリフォーマット領域に形成されたグルーブ間の
    間隔と、第2のプリフォーマット領域に形成された浅い
    グルーブ間の間隔とが略同一であり、 第2のプリフォーマット領域に形成された深いグルーブ
    は、浅いグルーブ間の略中央に形成されていることを特
    徴とする光記録媒体。
  2. 【請求項2】 第1のプリフォーマット領域に形成され
    たグルーブと、第2のプリフォーマット領域に形成され
    た浅いグルーブとは、第1のプリフォーマット領域と第
    2のプリフォーマット領域とにわたって連続して形成さ
    れていることを特徴とする請求項1記載の光記録媒体。
  3. 【請求項3】 第1又は第2のプリフォーマット領域に
    光スポットを照射し、その戻り光を、記録トラック中心
    に対して対称に配置された2つの光検出器により検出し
    たときに、一方の光検出器で検出される光量をA、他方
    の光検出器で検出される光量をBとしたとき、 光スポットを記録トラックに直交する方向に移動させた
    ときの、A−Bで表される差信号の周期及び極性、並び
    に、A+Bで表される和信号の周期及び極性が、第1の
    プリフォーマット領域と第2のプリフォーマット領域と
    で略等しいことを特徴とする請求項1記載の光記録媒
    体。
  4. 【請求項4】 記録トラックに沿って所定の深さのグル
    ーブが形成された第1のプリフォーマット領域と、記録
    トラックに沿って浅いグルーブと深いグルーブとが隣り
    合うように形成された第2のプリフォーマット領域とを
    備えた光記録媒体を製造する際の型となる光記録媒体製
    造用原盤であって、 上記光記録媒体は、第1のプリフォーマット領域に形成
    されたグルーブ間の間隔と、第2のプリフォーマット領
    域に形成された浅いグルーブ間の間隔とが略同一であ
    り、且つ、第2のプリフォーマット領域に形成された深
    いグルーブが、浅いグルーブ間の略中央に形成されてな
    り、 少なくとも、上記光記録媒体の第1及び第2のプリフォ
    ーマット領域に形成される各グルーブに対応した凹凸パ
    ターンが形成されてなることを特徴とする光記録媒体製
    造用原盤。
  5. 【請求項5】 上記光記録媒体の第1のプリフォーマッ
    ト領域に形成されるグルーブと、上記光記録媒体の第2
    のプリフォーマット領域に形成される浅いグルーブと
    は、第1のプリフォーマット領域と第2のプリフォーマ
    ット領域とにわたって連続して形成されることを特徴と
    する請求項4記載の光記録媒体製造用原盤。
  6. 【請求項6】 上記光記録媒体の第1又は第2のプリフ
    ォーマット領域に光スポットを照射し、その戻り光を、
    記録トラック中心に対して対称に配置された2つの光検
    出器により検出したときに、一方の光検出器で検出され
    る光量をA、他方の光検出器で検出される光量をBとし
    たとき、 光スポットを記録トラックに直交する方向に移動させた
    ときの、A−Bで表される差信号の周期及び極性、並び
    に、A+Bで表される和信号の周期及び極性が、第1の
    プリフォーマット領域と第2のプリフォーマット領域と
    で略等しいことを特徴とする請求項4記載の光記録媒体
    製造用原盤。
  7. 【請求項7】 記録トラックに沿って所定の深さのグル
    ーブが形成された第1のプリフォーマット領域と、記録
    トラックに沿って浅いグルーブと深いグルーブとが隣り
    合うように形成された第2のプリフォーマット領域とを
    備えた光記録媒体の記録及び/又は再生を行う光記録再
    生装置であって、 上記光記録媒体は、第1のプリフォーマット領域に形成
    されたグルーブ間の間隔と、第2のプリフォーマット領
    域に形成された浅いグルーブ間の間隔とが略同一であ
    り、且つ、第2のプリフォーマット領域に形成された深
    いグルーブが、浅いグルーブ間の略中央に形成されてな
    ることを特徴とする光記録再生装置。
  8. 【請求項8】 上記光記録媒体の第1のプリフォーマッ
    ト領域に形成されたグルーブと、上記光記録媒体の第2
    のプリフォーマット領域に形成された浅いグルーブと
    は、第1のプリフォーマット領域と第2のプリフォーマ
    ット領域とにわたって連続して形成されていることを特
    徴とする請求項7記載の光記録再生装置。
JP11155650A 1999-06-02 1999-06-02 光記録媒体、光記録媒体製造用原盤及び光記録再生装置 Abandoned JP2000339701A (ja)

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