JP2000340203A - アルカリ電池用セパレータ - Google Patents
アルカリ電池用セパレータInfo
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Abstract
されにくく、しかもショートしにくいアルカリ電池用セ
パレータを提供すること。 【解決手段】 本発明のアルカリ電池用セパレータは、
ポリオレフィン系微孔フィルムとポリオレフィン系繊維
を主体とする繊維シートとが積層一体化されており、該
ポリオレフィン系微孔フィルム及び/又は該繊維シート
を構成するポリオレフィン系繊維は親水化処理されてお
り、しかも該繊維シートを構成するポリオレフィン系繊
維として、引張り強さが5g/d(デニール)以上の高
強度繊維が含まれている。
Description
レータに関する。
を分離して短絡を防止すると共に、電解液を保持して起
電反応を円滑に行なわせるために、正極と負極との間に
セパレータが使用されている。
占めるスペースも狭くなっているにもかかわらず、電池
には従来と同程度以上の性能が必要とされるため、電池
の高容量化が要求されている。そのためには、電極の活
物質量を増やす必要があるため、必然的に前記セパレー
タの占める体積が小さくならざるを得ない。また、電気
抵抗を小さくするうえからも前記セパレータの占める体
積が小さくならざるを得ない。従来このセパレータとし
て、不織布が使用されているが、前述のようにセパレー
タ(不織布)の厚さを薄くして、厚さ0.15mm以下
というレベルに達すると、不織布を構成する繊維量が少
ないため孔径が大きくなる傾向があり、しかもセパレー
タの占める体積を少なくするために大きい張力で極板群
に巻回する必要があるため、ショートしやすくなる傾向
があった。
不織布とからなる複合シートをセパレータとして使用す
る考え方がある。この複合シートは電解液の保持性を向
上させるために、例えば、スルホン化、フッ素ガス処
理、グラフト重合処理、或いは放電処理などによって複
合シートに親水性基を導入するのが好ましいが、この親
水性基を導入する際に複合シートの強度が低下してしま
うため、セパレータの占める体積を少なくするために大
きい張力で極板群に巻回する際に、極板のバリがセパレ
ータを突き抜けてショートしたり、極板のバリによって
セパレータが切断されやすくなる、などの問題があっ
た。特にこの傾向は発煙硫酸や濃硫酸によりスルホン化
した場合に顕著であった。
を解決するためになされたものであり、薄くても、アル
カリ電池を製造する際に切断されにくく、しかもショー
トしにくいアルカリ電池用セパレータを提供することを
目的とする。
セパレータ(以下、単に「セパレータ」ということがあ
る)は、ポリオレフィン系微孔フィルムとポリオレフィ
ン系繊維を主体とする繊維シートとが積層一体化されて
おり、該ポリオレフィン系微孔フィルム及び/又は該繊
維シートを構成するポリオレフィン系繊維は親水化処理
されており、しかも該繊維シートを構成するポリオレフ
ィン系繊維として、引張り強さが5g/d(デニール)
以上の高強度繊維が含まれている。このように本発明の
セパレータには繊維シートを構成するポリオレフィン系
繊維として、引張り強さが5g/d(デニール)以上の
高強度繊維が含まれているため、大きい張力で極板群に
巻回しても、極板のバリによってセパレータが切断され
るということを著しく低減できる。また、高強度繊維が
含まれているため極板群に巻回しても、極板のバリがセ
パレータを突き抜けにくく、しかも孔径の小さいポリオ
レフィン系微孔フィルムを含んでいるため、ショートも
生じにくいものである。
ィルム(単に「微孔フィルム」ということがある)は孔
径が小さいため、電極間のショートを防止することがで
きる。また、この微孔フィルムは耐アルカリ性や耐酸化
性に優れるように、ポリオレフィン系樹脂からなるもの
を使用する。より具体的には、微孔フィルムとして、例
えば、ポリエチレン系樹脂(例えば、超高分子量ポリエ
チレン、高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、低
密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、エチレ
ン共重合体など)、ポリプロピレン系樹脂(例えば、ポ
リプロピレン、プロピレン共重合体など)、ポリメチル
ペンテン系樹脂(例えば、ポリメチルペンテン、メチル
ペンテン共重合体など)からなるものを使用できる。
は、例えば、円形、楕円形、長円形、多角形(例えば、
三角形、四角形、六角形など)、プラス形状(+)、或
いはアルファベット形状であることができる。なお、こ
の微孔フィルムの孔の形状は微孔フィルムの片面の電子
顕微鏡写真により観察できる形状をいう。
へ移動して短絡するのを防ぐことができるように、20
μm以下であるのが好ましく、15μm以下であるのが
より好ましい。なお、本発明のセパレータを密閉型アル
カリ電池用に使用する場合には、過充電時に正極から発
生する酸素を負極へ速やかに透過させ、電池内圧の上昇
を抑えることができるように、最大孔径は0.1μm以
上であるのが好ましく、0.3μm以上であるのがより
好ましい。この「最大孔径」はポロメーター(コールタ
ー社製)を用いてバブルポイント法により測定される値
をいう。
タの厚さを0.15mm以下と薄くできるように、0.
1mm以下であるのが好ましく、微孔フィルムが切断さ
れにくいように、0.02mm以上であるのが好まし
い。
ように親水化処理が施されているのが好ましい。この親
水化処理は微孔フィルム単体で実施しても良いし、後述
のようなポリオレフィン系繊維を主体とする繊維シート
と積層一体化した後に実施しても良い。この親水化処理
としては、例えば、スルホン化処理、フッ素ガス処理、
ビニルモノマーのグラフト重合処理、界面活性剤処理、
放電処理、或は親水性樹脂付与処理などがある。これら
の中でも、スルホン化処理によりスルホン酸基が導入さ
れていると、自己放電抑制作用に優れているため好適で
ある。
硫酸、三酸化イオウ、クロロ硫酸又は塩化スルフリルな
どからなる溶液中に、前述のような微孔フィルムを浸漬
してスルホン酸基を導入する方法や、一酸化硫黄ガス、
二酸化硫黄ガス或いは三酸化硫黄ガスなどの存在下で放
電を作用させて、微孔フィルムにスルホン酸基を導入す
る方法等がある。
(例えば、窒素ガス、アルゴンガスなど)で希釈したフ
ッ素ガスと、酸素ガス、二酸化炭素ガス及び二酸化硫黄
ガスなどの中から選んだ少なくとも1種類のガスとの混
合ガスに、微孔フィルムをさらすことにより、微孔フィ
ルムを親水化することができる。
ルモノマーとして、例えば、アクリル酸、メタクリル
酸、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、ビニ
ルピリジン、ビニルピロリドン、或いはスチレンを使用
することができる。なお、スチレンをグラフト重合した
場合には、電解液との親和性に優れるように、スルホン
化するのが好ましい。これらの中でも、アクリル酸は電
解液との親和性に優れているため好適に使用できる。
えば、ビニルモノマーと重合開始剤を含む溶液中に微孔
フィルムを浸漬して加熱する方法、微孔フィルムにビニ
ルモノマーを塗布した後に放射線を照射する方法、微孔
フィルムに放射線を照射した後にビニルモノマーと接触
させる方法、増感剤を含むビニルモノマー溶液を微孔フ
ィルムに塗布した後に紫外線を照射する方法、などがあ
る。なお、ビニルモノマー溶液と微孔フィルムとを接触
させる前に、紫外線照射、コロナ放電、プラズマ放電な
どにより、微孔フィルムを改質すると、ビニルモノマー
溶液との親和性が高くなるため、効率的にグラフト重合
できる。
界面活性剤(例えば、高級脂肪酸のアルカリ金属塩、ア
ルキルスルホン酸塩、もしくはスルホコハク酸エステル
塩など)、又はノニオン系界面活性剤(例えば、ポリオ
キシエチレンアルキルエーテル、もしくはポリオキシエ
チレンアルキルフェノールエーテルなど)の溶液中に微
孔フィルムを浸漬したり、この溶液を微孔フィルムに塗
布又は散布して付着させることができる。
プラズマ処理、グロー放電処理又は電子線処理などがあ
る。なお、空気中の大気圧下で、それぞれが誘電体を担
持する一対の電極間に、これら両方の誘電体と接触する
ように微孔フィルムを配置し、これら両電極間に交流電
圧を印加し、微孔フィルムの微孔で放電を発生させる方
法であると、微孔フィルムの微孔の親水化を実施するこ
とができるため、内圧特性に優れるセパレータを製造す
ることができる。
キシメチルセルロース、ポリビニルアルコール、架橋可
能なポリビニルアルコール又はポリアクリル酸などの親
水性樹脂を付着させることができる。これらの親水性樹
脂は適当な溶媒に溶解又は分散させた後、この溶媒中に
微孔フィルムを浸漬したり、この溶媒を微孔フィルムに
塗布又は散布し、乾燥して付着させることができる。
は、例えば、水酸基の一部を感光性基で置換したポリビ
ニルアルコールがあり、より具体的には、感光性基とし
てスチリルピリジニウム系のもの、スチリルキノリニウ
ム系のもの、スチリルベンゾチアゾリウム系のもので置
換したポリビニルアルコールがある。この架橋可能なポ
リビニルアルコールも他の親水性樹脂と同様にして微孔
フィルムに付着させた後、光照射によって架橋させるこ
とができる。このような水酸基の一部を感光性基で置換
したポリビニルアルコールは耐アルカリ性に優れ、しか
もイオンとキレートを形成できる水酸基を多く含んでお
り、放電時及び/又は充電時に、極板上に樹枝状の金属
が析出する前のイオンとキレートを形成し、電極間の短
絡を防止できるため好適に使用できる。
ムとポリオレフィン系繊維を主体とする繊維シートとが
積層一体化されているため、この繊維シートにより電解
液の保持性が確保されている。この繊維シートも耐アル
カリ性や耐酸化性に優れるように、ポリオレフィン系繊
維を主体(50mass%以上)として構成されてお
り、好ましくはポリオレフィン系繊維から構成されてい
る。ポリオレフィン系繊維以外の繊維としては、例え
ば、ポリアミド系繊維、ポリエステル系繊維、アクリル
系繊維或いはビニロン系繊維などを使用することができ
る。
する際に、極板のバリによってセパレータが切断した
り、極板のバリがセパレータを突き抜けないように、ポ
リオレフィン系繊維として、引張り強さが5g/d(デ
ニール)以上の高強度繊維を含んでいる。高強度繊維の
引張り強さは7g/d以上であるのが好ましく、9g/
d以上であるのがより好ましく、12g/d以上である
のが更に好ましい。なお、高強度繊維の引張り強さの上
限は特に限定するものではないが、50g/d程度が適
当である。この「引張り強さ」は、JIS L 101
5(化学繊維ステープル試験法)に規定されている方法
によって測定した値をいう。
例えば、ポリエチレン系樹脂(例えば、超高分子量ポリ
エチレン)、ポリプロピレン系樹脂、ポリメチルペンテ
ン系樹脂などから構成することができる。これらの中で
も、ポリプロピレン系樹脂やポリエチレン系樹脂からな
るのが好ましい。
ィン系樹脂単独から構成されていても良いし、2種類以
上の樹脂成分(少なくとも1種類はポリオレフィン系樹
脂からなる)が混合又は複合された高強度繊維であって
も使用することができる。後者の複合された高強度繊維
の断面形状としては、例えば、芯鞘型、偏芯型、貼り合
せ型、海島型、オレンジ型或いは多重バイメタル型など
がある。このように2種類以上の樹脂成分が複合された
高強度繊維は、繊維表面を構成する樹脂成分によって融
着することができるため、モジュラス強度を向上させる
ことができる。この複合された高強度繊維の中でも、繊
維表面を構成する樹脂成分全体によって融着することの
できる、芯鞘型、偏芯型或いは海島型の高強度繊維を好
適に使用でき、特に芯鞘型であるのが好ましい。この好
ましい芯鞘型の高強度繊維としては、融点の差が大き
く、しかも高強度繊維の引張り強さを維持できる、ポリ
プロピレン系樹脂を芯成分とし、ポリエチレン系樹脂を
鞘成分とするものが好ましい。
持性に優れるように、0.5〜3デニールであるのが好
ましい。また、高強度繊維の繊維長は1〜60mmであ
るのが好ましく、3〜25mmであるのがより好まし
く、5〜20mmであるのが更に好ましい。
タが切断したり、極板のバリがセパレータを突き抜けな
いように、繊維シートを構成する繊維中、10mass
%以上含まれているのが好ましく、20mass%以上
含まれているのがより好ましい。
系繊維として、前述のような高強度繊維に加えて、高強
度繊維が融着しない場合には、高強度繊維を構成する最
も融点の低い樹脂成分よりも低い(好ましくは10℃以
上低い、より好ましくは20℃以上低い)融点を有する
樹脂からなる融着成分が、繊維表面の少なくとも一部を
構成する融着繊維を含んでいることができ、高強度繊維
が融着する場合には、高強度繊維を構成する融着成分と
同程度の温度(±10℃程度)で融着できる樹脂からな
る融着成分が、繊維表面の少なくとも一部を構成する融
着繊維を含んでいることができる。このような融着繊維
を含んでいることによって、セパレータのモジュラス強
度や剛性を向上させることができる。本発明における
「融点」は示差熱量計を用い、昇温速度10℃/分で室
温から昇温して得られる融解吸熱曲線の極大値を与える
温度をいう。
独からなる場合には、ポリエチレン系樹脂(例えば、超
高分子量ポリエチレン、高密度ポリエチレン、中密度ポ
リエチレン、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエ
チレン、エチレン共重合体など)を融着成分とする融着
繊維を使用するのが好ましく、高強度繊維が超高分子量
ポリエチレン単独からなる場合には、低密度ポリエチレ
ン又はエチレン共重合体を融着成分とする融着繊維を使
用するのが好ましい。また、高強度繊維がポリエチレン
系樹脂を融着成分として含んでいる場合には、ポリエチ
レン系樹脂(例えば、超高分子量ポリエチレン、高密度
ポリエチレン、中密度ポリエチレン、低密度ポリエチレ
ン、直鎖状低密度ポリエチレン、エチレン共重合体な
ど)を融着成分とする融着繊維を使用するのが好まし
い。
繊維表面の少なくとも一部を構成しているため、繊維同
士を融着して、モジュラス強度や剛性を向上させること
ができる。この融着繊維は融着力に優れるように、融着
成分が繊維表面の50%以上を占めているのが好まし
く、80%以上を占めているのがより好ましい。このよ
うな融着繊維としては、単一の樹脂成分(つまり融着成
分のみ)からなる場合と、複数の樹脂成分からなる場合
があるが、融着繊維が完全に融着してしまうと、通気性
を損なう場合があるため、複数の樹脂成分からなるのが
好ましい。
状としては、例えば、芯鞘型、偏芯型、貼り合せ型、海
島型、オレンジ型或いは多重バイメタル型などがある。
これらの中でも、繊維表面全体を構成する融着成分によ
って融着することのできる、芯鞘型、偏芯型或いは海島
型の融着繊維を好適に使用でき、特に芯鞘型の融着繊維
を好適に使用できる。なお、融着繊維の融着成分以外の
樹脂成分は繊維形状を維持できるように、融着成分の融
点よりも10℃以上高い樹脂からなるのが好ましく、2
0℃以上高い樹脂からなるのがより好ましい。
ように、0.05〜3デニールであるのが好ましい。ま
た、融着繊維の繊維長は1〜60mmであるのが好まし
く、3〜25mmであるのがより好ましく、5〜20m
mであるのが更に好ましい。
剛性を向上させることができるように、繊維シートを構
成する繊維中、20mass%以上含まれているのが好
ましく、30mass%以上含まれているのがより好ま
しい。
ィン系繊維として、電解液の保持性に優れるように、繊
維径5μm以下の極細繊維を含んでいるのが好ましい。
より好ましい繊維径は4μm以下である。なお、繊維径
の下限値は特に限定するものではないが、0.01μm
程度が適当である。なお、極細繊維の断面形状が非円形
である場合には、円形断面に換算した値を繊維径とす
る。
(例えば、超高分子量ポリエチレン、高密度ポリエチレ
ン、中密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、直鎖状
低密度ポリエチレン、エチレン−ビニルアルコール共重
合体などのエチレン共重合体など)、ポリプロピレン系
樹脂(例えば、ポリプロピレン、プロピレン共重合体な
ど)、ポリメチルペンテン系樹脂(例えば、ポリメチル
ペンテン、メチルペンテン共重合体など)などの、1種
類以上のポリオレフィン系樹脂から構成することができ
る。なお、前述のような融着繊維と併用する場合や、高
強度繊維が融着成分を含んでいる場合には、これら繊維
の融着成分によって極細繊維が溶融しないように、極細
繊維は融着成分よりも高い(好ましくは10℃以上高
い、より好ましくは20℃以上高い)融点を有する樹脂
から構成されているのが好ましい。例えば、融着成分が
低密度ポリエチレンからなる場合には、極細繊維はポリ
プロピレン系樹脂及び/又は高密度ポリエチレンから構
成されているのが好ましい。
的作用により分割可能な分割繊維を分割することにより
或いはメルトブロー法により得ることができる。前者の
分割繊維を分割する物理的作用としては、例えば、水流
などの流体流、カレンダー或いはフラットプレスなどが
ある。これらの中でも、流体流は分割繊維の分割と同時
に発生した極細繊維を絡合させることができ、緻密な構
造とすることにより、電解液の保持性に優れているため
好適である。
は、2種類以上の樹脂成分(少なくとも1種類の樹脂成
分はポリオレフィン系樹脂からなる、好ましくは2種類
以上のポリオレフィン系樹脂のみからなる)からなり、
例えば図1〜図4に示すような、繊維断面がオレンジ型
の繊維、図5に示すような、繊維断面が多重バイメタル
型の繊維を使用できる。これらの中でも、どの方向から
物理的作用を施しても分割しやすい、繊維断面がオレン
ジ型の分割繊維を好適に使用できる。
細繊維を発生できるのであれば良く、特に限定されるも
のではない。また、分割繊維及び極細繊維の繊維長は1
〜60mmであるのが好ましく、3〜25mmであるの
がより好ましく、5〜20mmであるのが更に好まし
い。
うに、繊維シートを構成する繊維中、20mass%以
上含まれているのが好ましく、30mass%以上含ま
れているのがより好ましい。
系繊維の好適な組み合せとしては、(1)高強度繊維及
び融着繊維、(2)高強度繊維、融着繊維及び極細繊
維、がある。前者(1)の場合、高強度繊維:融着繊維
の質量比率は10〜60:90〜40であるのが好まし
く、20〜40:80〜60であるのがより好ましい。
また、後者(2)の場合、高強度繊維:融着繊維:極細
繊維の質量比率は10〜60:20〜70:20〜70
であるのが好ましく、20〜40:30〜50:30〜
50であるのがより好ましい。
系繊維として、高強度繊維を含み、好ましくは融着繊維
及び/又はポリオレフィン系極細繊維を含むものである
が、場合により更に、未分割の分割繊維、引張り強さが
5g/d未満の繊維などを含んでいることができる。
ィン系繊維を主体としているが、その態様は不織布、編
物、織物或いはこれらの複合体であることができる。こ
れらの中でも、不織布を含む繊維シートは電解液の保持
性に優れているため好適である。この不織布の中でも、
湿式不織布はより緻密な構造を採ることができ、電解液
の保持性に優れ、しかもポリオレフィン系繊維が均一に
分散しているため、好適に使用できる。
維は電解液の保持性に優れているように、親水化処理が
施されているのが好ましい。この親水化処理は、繊維の
状態、繊維ウエブの状態、繊維シート(特に不織布)の
状態、繊維シートと微孔フィルムとを積層一体化した状
態の、いずれの状態でも実施することができる。これら
の中でも、繊維シートと微孔フィルムとを積層一体化し
た状態で親水化処理するのが製造上好適である。この親
水化処理方法は、前述の微孔フィルムを親水化処理する
方法と全く同様にして実施することができるため、詳細
な説明は省略する。なお、繊維シートも自己放電抑制作
用に優れるように、ポリオレフィン系繊維にはスルホン
酸基が導入されているのが好ましい。また、微孔フィル
ムの親水化処理と繊維シートの親水化処理とは同じであ
っても良いし、異なっていても良い。
うな高強度繊維を含む繊維シートとが積層一体化された
ものであるため、薄くても、アルカリ電池を製造する際
に切断したり、ショートしにくいものである。この繊維
シートは微孔フィルムの片面又は両面に積層一体化する
ことができるが、両面に積層一体化すると、電解液の保
持性に優れ、より切断したりショートしにくく、しかも
カールしにくいため好適な態様である。なお、微孔フィ
ルムの両面に繊維シートを積層一体化する場合、面密
度、繊維の種類、繊維の配合、繊維シートの種類などの
点で相違する繊維シートを積層することができる。
化状態としては、(1)繊維シートを構成するポリオレ
フィン系繊維(例えば、融着成分を有する高強度繊維、
融着繊維など)によって、部分的に又は全面的に融着し
ている状態、(2)微孔フィルムと繊維シートとの間に
粉末状、繊維状或いは繊維シート状などの融着材を介在
させて、この融着材によって融着一体化している状態、
などがある。
維を含む繊維シートとを積層一体化することにより製造
することができる。より理解しやすいように、微孔フィ
ルムと不織布とを積層一体化したセパレータの製造方法
について、次に簡単に説明する。
前述のような微孔フィルムは市販されているため、容易
に入手することができる。
は高強度繊維に加えて融着繊維及び/又は分割繊維を含
む繊維ウエブを形成する。この繊維ウエブは乾式法(メ
ルトブロー法を含む)や湿式法により形成することがで
きるが、緻密で電解液の保持性に優れるように、湿式法
により形成するのが好ましい。この湿式法としては、従
来公知の方法、例えば、水平長網方式、傾斜ワイヤー型
長網方式、円網方式、又は長網・円網コンビネーション
方式により形成できる。
に積層して一体化することもできるし、繊維ウエブを絡
合及び/又は融着させた後に、微孔フィルムに積層して
一体化することもできる。この絡合方法としては、例え
ば、流体流(特に水流)を繊維ウエブに対して噴出する
方法がある。この絡合方法によれば、繊維ウエブ全体を
均一に絡合することができる。なお、繊維ウエブ中に分
割繊維を含んでいる場合には、分割繊維を分割して極細
繊維を発生させると同時に極細繊維を絡合させることが
できる。また、分割繊維がポリオレフィン系樹脂のみか
ら構成されていると、分割しにくい傾向があるため、高
強度繊維及び/又は融着繊維の融着成分、分割繊維を構
成する最も融点の低い樹脂成分の、少なくとも1つの樹
脂成分を融着させた後に、流体流を作用させると分割繊
維を分割しやすくなる。なお、この場合には分割繊維の
分割のみが生じて、発生した極細繊維の絡合はほとんど
生じない。
3mm、ピッチ0.2〜3mmで一列又は二列以上にノ
ズルを配置したノズルプレートから、圧力1MPa〜3
0MPaの流体流を繊維ウエブに対して噴出して絡合す
ることができる。このような流体流は1回以上、繊維ウ
エブの片面又は両面に対して噴出すれば良い。
で行なっても良いし、加圧下で行なっても良いし、或は
無圧下で融着成分を溶融させた後に加圧しても良い。こ
のような融着を実施できる装置として、例えば、熱カレ
ンダー、熱風貫通式熱処理器、シリンダ接触型熱処理器
などがある。なお、加熱温度としては、加熱と加圧を同
時に行なう場合には、高強度繊維及び/又は融着繊維の
融着成分の軟化温度から高強度繊維及び/又は融着繊維
の融点までの範囲内の温度であるのが好ましく、加圧を
伴わない場合には、高強度繊維及び/又は融着繊維の融
着成分の軟化温度から高強度繊維及び/又は融着繊維の
融点よりも30℃以上高い温度までの範囲内で行なうの
が好ましい。他方、加圧は加熱と同時に加圧する場合で
あっても、加熱した後に加圧する場合であっても、線圧
力5〜30N/cm程度であるのが好ましい。本発明に
おける「軟化温度」は、示差熱量計を用い、昇温速度1
0℃/分で室温から昇温して得られる融解吸熱曲線の開
始点を与える温度をいう。
で実施して不織布を製造することができるが、これら処
理を併用するとモジュラス強度をより大きくすることが
できる。なお、これら絡合処理及び融着処理は何度でも
実施することができるし、その順序も問わないが、融着
処理後に絡合処理を実施することは融着を破壊すること
になるため、絡合処理後に融着処理を実施するのが好ま
しい。また、前述のように、ポリオレフィン系樹脂のみ
からなる分割繊維を含んでいる場合には、分割繊維が分
割しやすいように、融着処理を実施した後、絡合処理を
実施し、次いで再度融着処理を実施するのが好ましい。
この場合、最初の融着処理と2回目の融着処理とは同じ
条件で実施することもできるし、異なる条件で実施する
こともできる。
布又は繊維ウエブを積層一体化する。この積層一体化す
る方法としては、例えば、(1)微孔フィルムの片面又
は両面に、不織布又は繊維ウエブを積層した後、繊維シ
ートを構成するポリオレフィン系繊維(例えば、融着成
分を有する高強度繊維、融着繊維など)の融着成分の軟
化温度から融点よりも30℃以上高い温度までの範囲の
温度の熱を作用させて無圧下で一体化、又は融着成分の
軟化温度から融点までの範囲の温度の熱と5〜30N/
cmの線圧力を部分的に又は全面的に作用させて一体化
する方法、(2)微孔フィルムと繊維シートとの間に粉
末状、繊維状或いは繊維シート状などの融着材を介在さ
せて、微孔フィルムと繊維シートとを積層した後、融着
材の融着成分の軟化温度から融点よりも30℃以上高い
温度までの範囲の温度の熱を作用させて無圧下で一体
化、又は融着材の融着成分の軟化温度から融点までの範
囲の温度の熱と5〜30N/cmの線圧力を部分的に又
は全面的に作用させて一体化する方法、などがある。
容量化できるように、また電気抵抗を小さくできるよう
に、0.15mm以下であるのが好ましい。
タとして好適に使用することができ、例えば、アルカリ
マンガン電池、水銀電池、酸化銀電池、空気電池などの
一次電池、ニッケル−カドミウム電池、銀−亜鉛電池、
銀−カドミウム電池、ニッケル−亜鉛電池、ニッケル−
水素電池などの二次電池のセパレータとして好適に使用
できる。
るが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。
ール、繊維長5mmのポリプロピレン高強度繊維(融
点:168℃)35mass%、芯成分がポリプロピレ
ン(融点:160℃)からなり、鞘成分(融着成分)が
低密度ポリエチレン(融点:115℃)からなる、繊度
2デニール、繊維長5mm、引張り強さ1.5g/dの
芯鞘型融着繊維(鞘成分が繊維表面の100%を占め
る)65mass%とを混合分散させたスラリーを、傾
斜ワイヤー型長網方式により抄造して繊維ウエブを形成
した。次いで、この繊維ウエブを温度133℃に設定さ
れたフュージングオーブンに供給することにより、芯鞘
型融着繊維の鞘成分のみを融着させて、面密度20g/
m2の不織布を製造した。
m、最大孔径1.1μmのポリプロピレン製微孔フィル
ム(孔の形状:楕円形)を用意した。
層した後、温度105℃で加熱した後、線圧力9.8N
/cmのロール間を通過させて、不織布を構成する芯鞘
型融着繊維を融着させることにより、微孔フィルムと不
織布とを積層一体化して複合シートを製造した。
0℃の発煙硫酸中に10分間浸漬することにより微孔フ
ィルム及び不織布を構成する繊維にスルホン酸基を導入
して、本発明のセパレータ(面密度:50g/m2、厚
さ:0.12mm)を製造した。
孔フィルム(面密度30g/m2、厚さ0.035m
m)をセパレータとした。
て、引張り強さ4g/d、繊度2デニール、繊維長5m
mのポリプロピレン繊維を35mass%使用したこと
以外は、実施例と全く同様にして、面密度20g/m2
の不織布を製造した。次いで、実施例と全く同様にし
て、実施例と同じポリプロピレン製微孔フィルムと前記
不織布との複合シートの作成、及びスルホン酸基の導入
を実施して、セパレータ(面密度50g/m2、厚さ:
0.12mm)を製造した。
のセパレータを重ねて合計約2mmの厚さとし、その一
番上のセパレータに対して、ハンディー圧縮試験機(カ
トーテック製、KES−G5)に取り付けたステンレス
製ジグ(厚さ:0.5mm、先端の刃先角度:60°)
を0.01cm/秒の速度で、垂直に突き刺し、一番上
のセパレータを切断するのに要する力を測定した。この
時、比較例1のセパレータを切断するために要する力を
基準(100)とした時の、各セパレータを切断するた
めに要する力の比率を各セパレータの耐貫通指数(%)
とした。この結果、実施例のセパレータの耐貫通指数は
320%で、比較例2のセパレータの耐貫通指数は22
0%であった。このように、本発明のセパレータは切断
されにくく、突き抜けにくいものであるため、極板群に
強く巻回しても切断されたり、ショートしにくいもので
ある。
裁断した実施例及び比較例1〜2のセパレータを、引張
り強さ試験機(オリエンテック製、テンシロンUTM−
III−100)のチャックに固定し(チャック間の距離
100mm)、引張り速度300mm/分で引っ張り、
各々のセパレータのたて方向における引張り強さを測定
した。その結果、実施例のセパレータは100N/50mm
幅で、比較例1のセパレータは8N/50mm幅で、比較例
2のセパレータは100N/50mm幅であった。このよう
に、本発明のセパレータは引っ張り強度も優れているた
め、極板群に強く巻回しても破断することもないもので
ある。
きい張力で極板群に巻回しても、極板のバリによって切
断されにくいものである。また、極板群に巻回する際
に、極板のバリがセパレータを突き抜けにくく、しかも
孔径の小さい微孔フィルムを備えているため、ショート
も生じにくいものである。
Claims (4)
- 【請求項1】 ポリオレフィン系微孔フィルムとポリオ
レフィン系繊維を主体とする繊維シートとが積層一体化
されており、該ポリオレフィン系微孔フィルム及び/又
は該繊維シートを構成するポリオレフィン系繊維は親水
化処理されており、しかも該繊維シートを構成するポリ
オレフィン系繊維として、引張り強さが5g/d(デニ
ール)以上の高強度繊維が含まれていることを特徴とす
る、アルカリ電池用セパレータ。 - 【請求項2】 ポリオレフィン系微孔フィルム及び/又
は繊維シートを構成するポリオレフィン系繊維に、スル
ホン酸基が導入されていることを特徴とする、請求項1
記載のアルカリ電池用セパレータ。 - 【請求項3】 繊維シートが湿式不織布からなることを
特徴とする、請求項1又は請求項2記載のアルカリ電池
用セパレータ。 - 【請求項4】 繊維シート中に繊維径5μm以下のポリ
オレフィン系繊維が含まれていることを特徴とする、請
求項1〜3のいずれかに記載のアルカリ電池用セパレー
タ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11149343A JP2000340203A (ja) | 1999-05-28 | 1999-05-28 | アルカリ電池用セパレータ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11149343A JP2000340203A (ja) | 1999-05-28 | 1999-05-28 | アルカリ電池用セパレータ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000340203A true JP2000340203A (ja) | 2000-12-08 |
Family
ID=15473052
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11149343A Pending JP2000340203A (ja) | 1999-05-28 | 1999-05-28 | アルカリ電池用セパレータ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000340203A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003068270A (ja) * | 2001-08-29 | 2003-03-07 | Sanyo Electric Co Ltd | ニッケル・水素蓄電池用セパレータ及びニッケル・水素蓄電池 |
-
1999
- 1999-05-28 JP JP11149343A patent/JP2000340203A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003068270A (ja) * | 2001-08-29 | 2003-03-07 | Sanyo Electric Co Ltd | ニッケル・水素蓄電池用セパレータ及びニッケル・水素蓄電池 |
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