JP2000340233A - 鉛蓄電池用添加剤 - Google Patents
鉛蓄電池用添加剤Info
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- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 充放電のサイクル寿命を著しく向上させるこ
とのできる鉛蓄電池用の安価な添加剤を提供する。 【解決手段】 表面に存在する水素含有官能基量が3μ
eq/m2以上であり、水分散液中におけるアグロメレート
の最大粒子径Dupa99%(nm)の値が500nm以下のカーボ
ンブラックを、水中に分散してなることを特徴とする鉛
蓄電池用添加剤。ただし、アグロメレートの最大粒子径
Dupa99%(nm)の値は、カーボンブラックの水分散液にレ
ーザー光を照射し、散乱光の周波数変調度合から作成し
たアグロメレート粒径の累積度数分布曲線における99
%累積度数の値を示す。なお、水素含有官能基量はカル
ボキシル基とヒドロキシル基との和である。
とのできる鉛蓄電池用の安価な添加剤を提供する。 【解決手段】 表面に存在する水素含有官能基量が3μ
eq/m2以上であり、水分散液中におけるアグロメレート
の最大粒子径Dupa99%(nm)の値が500nm以下のカーボ
ンブラックを、水中に分散してなることを特徴とする鉛
蓄電池用添加剤。ただし、アグロメレートの最大粒子径
Dupa99%(nm)の値は、カーボンブラックの水分散液にレ
ーザー光を照射し、散乱光の周波数変調度合から作成し
たアグロメレート粒径の累積度数分布曲線における99
%累積度数の値を示す。なお、水素含有官能基量はカル
ボキシル基とヒドロキシル基との和である。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、充放電のサイクル
寿命を著しく向上させることのできる鉛蓄電池用添加剤
に関する。
寿命を著しく向上させることのできる鉛蓄電池用添加剤
に関する。
【0002】
【従来の技術】充電可能な二次電池である鉛蓄電池は、
充放電のサイクル寿命が短い、重く、単位重量あたりの
エネルギー密度が小さいなどの欠点があるものの、高い
信頼性や適度の経済性から自動車用電源、非常用電源、
無停電電源装置用電源、など広く使用されている。
充放電のサイクル寿命が短い、重く、単位重量あたりの
エネルギー密度が小さいなどの欠点があるものの、高い
信頼性や適度の経済性から自動車用電源、非常用電源、
無停電電源装置用電源、など広く使用されている。
【0003】鉛蓄電池は、正極に二酸化鉛(Pb
O2 )、負極に金属鉛(Pb)を用い、硫酸水溶液を電
解液として、放電時には下記 (1)、(2) 式の反応により
PbSO4が生成する。 正極;PbO2+4H+ +SO4 2- +2e- → PbSO4+2H2O …… (1) 負極;Pb+SO4 2- → PbSO4+2e- …… (2) また、充電時には放電時の逆反応により、放電時に生成
したPbSO4 を電気化学的にPbO2 、Pbおよび硫
酸へ変化させることにより起電力が回復し、放電と充電
を繰り返すことができる。
O2 )、負極に金属鉛(Pb)を用い、硫酸水溶液を電
解液として、放電時には下記 (1)、(2) 式の反応により
PbSO4が生成する。 正極;PbO2+4H+ +SO4 2- +2e- → PbSO4+2H2O …… (1) 負極;Pb+SO4 2- → PbSO4+2e- …… (2) また、充電時には放電時の逆反応により、放電時に生成
したPbSO4 を電気化学的にPbO2 、Pbおよび硫
酸へ変化させることにより起電力が回復し、放電と充電
を繰り返すことができる。
【0004】この鉛蓄電池の充放電のサイクル寿命が短
い理由は、放電により生成する硫酸鉛(PbSO4 )の
電子伝導性が極めて低いことに起因する。すなわち、充
電反応が進行する部分はPbSO4 と導電材が接触し、
更にこれらが電解液と接する領域に限られるため、充電
反応は放電反応に比べて進行し難く、放電で生成したP
bSO4 を完全にPbO2 やPbに変化させることが難
しい。その結果、充放電の繰り返しに伴いPbSO4 が
蓄積され、放電可能な容量が低下するとともに充電が不
可能な状態となる。
い理由は、放電により生成する硫酸鉛(PbSO4 )の
電子伝導性が極めて低いことに起因する。すなわち、充
電反応が進行する部分はPbSO4 と導電材が接触し、
更にこれらが電解液と接する領域に限られるため、充電
反応は放電反応に比べて進行し難く、放電で生成したP
bSO4 を完全にPbO2 やPbに変化させることが難
しい。その結果、充放電の繰り返しに伴いPbSO4 が
蓄積され、放電可能な容量が低下するとともに充電が不
可能な状態となる。
【0005】電子伝導性の低い物質に伝導性を与え、電
気化学的反応を円滑に進行させるためには、黒鉛粉末や
アセチレンブラックなどの導電材を混合する手法が一般
的に行われており、例えば、マンガン乾電池の正極を作
製する際には導電性の低い二酸化マンガン(MnO2 )
にアセチレンブラックを混合している。しかし、この手
法を鉛蓄電池に適用することはできない。
気化学的反応を円滑に進行させるためには、黒鉛粉末や
アセチレンブラックなどの導電材を混合する手法が一般
的に行われており、例えば、マンガン乾電池の正極を作
製する際には導電性の低い二酸化マンガン(MnO2 )
にアセチレンブラックを混合している。しかし、この手
法を鉛蓄電池に適用することはできない。
【0006】すなわち、上記 (1)、(2) 式の放電反応
は、正極、負極ともに、一度Pb2+イオンとして電解液
中に溶け出し、電解液中の硫酸イオンと反応してPbS
O4 を生成、析出するものである。したがって、正極や
負極にアセチレンブラックなどの導電材を混合してもP
b2+イオンの溶出に伴ってアセチレンブラックなどは電
解液中に分散するので、充電時にPbSO4 と接触して
導電性を与え電気化学的にPbO2 およびPbに変化さ
せることが困難となる。
は、正極、負極ともに、一度Pb2+イオンとして電解液
中に溶け出し、電解液中の硫酸イオンと反応してPbS
O4 を生成、析出するものである。したがって、正極や
負極にアセチレンブラックなどの導電材を混合してもP
b2+イオンの溶出に伴ってアセチレンブラックなどは電
解液中に分散するので、充電時にPbSO4 と接触して
導電性を与え電気化学的にPbO2 およびPbに変化さ
せることが困難となる。
【0007】そこで、特開平8−7916号公報には、
鉛−酸蓄電池の陽極表面にマイナスに帯電した炭素粉
末が電着された鉛蓄電池、および、電解液を構成する
酸水溶液にマイナスに帯電した炭素粉末が懸濁された鉛
蓄電池の電解液、が提案されている。この公報によれ
ば、マイナスに帯電した炭素粉末を鉛蓄電池の陽極上に
電着することにより活物質間の電気抵抗を減少させ、お
よび、炭素粉末の被膜が活物質へのPbSO4 の付着を
防止して陽極の不動態化を阻止し、また、充電時にはP
bSO4 の剥離、分解に有効に作用するものと推察して
いる。
鉛−酸蓄電池の陽極表面にマイナスに帯電した炭素粉
末が電着された鉛蓄電池、および、電解液を構成する
酸水溶液にマイナスに帯電した炭素粉末が懸濁された鉛
蓄電池の電解液、が提案されている。この公報によれ
ば、マイナスに帯電した炭素粉末を鉛蓄電池の陽極上に
電着することにより活物質間の電気抵抗を減少させ、お
よび、炭素粉末の被膜が活物質へのPbSO4 の付着を
防止して陽極の不動態化を阻止し、また、充電時にはP
bSO4 の剥離、分解に有効に作用するものと推察して
いる。
【0008】また、特開平10−228922号公報に
は、表面に親水基を有し、メジアン径が600ナノメー
トル以下の導電性の微粒子を水系電解液中および/また
は電極活物質粒の表面に含むことを特徴とする二次電池
用添加剤が提案されており、導電性の微粒子がカーボン
よりなり、親水基はカルボニル基、カルボキシル基、水
酸基、スルホ基のいずれかを含むことが開示されてい
る。
は、表面に親水基を有し、メジアン径が600ナノメー
トル以下の導電性の微粒子を水系電解液中および/また
は電極活物質粒の表面に含むことを特徴とする二次電池
用添加剤が提案されており、導電性の微粒子がカーボン
よりなり、親水基はカルボニル基、カルボキシル基、水
酸基、スルホ基のいずれかを含むことが開示されてい
る。
【0009】特開平10−228922号公報によれ
ば、具体的には導電性微粒子はカーボンブラックが好適
で、これに膠またはアラビアゴムなどを加えた墨や墨汁
を鉛蓄電池の電解液中に添加することにより、導電性微
粒子の大きさが従来より遙に小さく、電解液中での沈殿
速度に比べ電極活物質表面への吸着が早く、また有機保
護コロイドの共存により、充放電サイクルによる劣化の
減少を図ることができるとしている。
ば、具体的には導電性微粒子はカーボンブラックが好適
で、これに膠またはアラビアゴムなどを加えた墨や墨汁
を鉛蓄電池の電解液中に添加することにより、導電性微
粒子の大きさが従来より遙に小さく、電解液中での沈殿
速度に比べ電極活物質表面への吸着が早く、また有機保
護コロイドの共存により、充放電サイクルによる劣化の
減少を図ることができるとしている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
8−7916号公報によれば、マイナスに帯電した炭素
粉末の作製は酸化処理によって表面改質し、特に黒鉛棒
などの炭素材料を電解酸化処理して得られもので、極め
てコスト高となる欠点がある。また、特開平10−22
8922号公報では、カーボンブラック表面に吸着した
保護コロイドは導電性に乏しいためカーボンブラック自
体の導電性を阻害し、更に、保護コロイドが正極や負極
で電気化学的な酸化、還元を受けるために充放電の効率
が低下し、また、生成した物質による電池性能の劣化が
生じるなどの問題点がある。
8−7916号公報によれば、マイナスに帯電した炭素
粉末の作製は酸化処理によって表面改質し、特に黒鉛棒
などの炭素材料を電解酸化処理して得られもので、極め
てコスト高となる欠点がある。また、特開平10−22
8922号公報では、カーボンブラック表面に吸着した
保護コロイドは導電性に乏しいためカーボンブラック自
体の導電性を阻害し、更に、保護コロイドが正極や負極
で電気化学的な酸化、還元を受けるために充放電の効率
が低下し、また、生成した物質による電池性能の劣化が
生じるなどの問題点がある。
【0011】そこで、本発明者らは、PbSO4 に対す
る電子の授受を円滑に行わせ、充電反応を容易に進行さ
せることのできる鉛蓄電池用の安価な添加剤を開発すべ
く鋭意研究を進めた結果、特定のカーボンブラックを用
いることによりPbSO4 の蓄積が抑制できることを見
出した。本発明はこの知見に基づいて開発されたもので
あって、その目的は充放電のサイクル寿命を著しく向上
させることのできる鉛蓄電池用の安価な添加剤を提供す
ることにある。
る電子の授受を円滑に行わせ、充電反応を容易に進行さ
せることのできる鉛蓄電池用の安価な添加剤を開発すべ
く鋭意研究を進めた結果、特定のカーボンブラックを用
いることによりPbSO4 の蓄積が抑制できることを見
出した。本発明はこの知見に基づいて開発されたもので
あって、その目的は充放電のサイクル寿命を著しく向上
させることのできる鉛蓄電池用の安価な添加剤を提供す
ることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明による鉛蓄電池用添加剤は、表面に存在する
水素含有官能基量が3μeq/m2以上であり、水分散液中
におけるアグロメレートの最大粒子径Dupa99%(nm)の値
が500nm以下のカーボンブラックを、水中に分散して
なることを構成上の特徴とする。ただし、アグロメレー
トの最大粒子径Dupa99%(nm)の値は、カーボンブラック
の水分散液にレーザー光を照射し、散乱光の周波数変調
度合から作成したアグロメレート粒径の累積度数分布曲
線における99%累積度数の値を示す。
めの本発明による鉛蓄電池用添加剤は、表面に存在する
水素含有官能基量が3μeq/m2以上であり、水分散液中
におけるアグロメレートの最大粒子径Dupa99%(nm)の値
が500nm以下のカーボンブラックを、水中に分散して
なることを構成上の特徴とする。ただし、アグロメレー
トの最大粒子径Dupa99%(nm)の値は、カーボンブラック
の水分散液にレーザー光を照射し、散乱光の周波数変調
度合から作成したアグロメレート粒径の累積度数分布曲
線における99%累積度数の値を示す。
【0013】
【発明の実施の形態】カーボンブラックは疎水性で水に
対する濡れ性が低く、水中に安定に分散させることが極
めて困難である。これはカーボンブラック粒子表面に存
在する水分子との親和性が高い官能基量が極めて少ない
ことに起因する。そこで、カーボンブラックを酸化処理
して、カーボンブラック粒子表面に親水性の官能基を形
成することにより水分散性能の向上を図ることは古くか
ら知られている。
対する濡れ性が低く、水中に安定に分散させることが極
めて困難である。これはカーボンブラック粒子表面に存
在する水分子との親和性が高い官能基量が極めて少ない
ことに起因する。そこで、カーボンブラックを酸化処理
して、カーボンブラック粒子表面に親水性の官能基を形
成することにより水分散性能の向上を図ることは古くか
ら知られている。
【0014】カーボンブラックを酸化処理すると酸化剤
や酸化条件によって種々の官能基が生成する。これらの
官能基のうち、水分散性能を効果的に向上させるために
は水分子との親和性が高い官能基量が重要である。
や酸化条件によって種々の官能基が生成する。これらの
官能基のうち、水分散性能を効果的に向上させるために
は水分子との親和性が高い官能基量が重要である。
【0015】また、カーボンブラックを水に分散させる
場合、カーボンブラックと水分子との接触界面に存在す
る親水性の官能基量が重要な機能を果たすことになる。
すなわち、カーボンブラックには比表面積の異なる多様
な品種があり、水分子との接触界面に存在する親水性の
官能基量の的確な指標とするために、本発明において
は、カーボンブラック粒子の単位表面積当たりに存在す
る水素含有官能基量を特定し、その値を3μeq/m2以上
の値に規制するものである。水素含有官能基量が3μeq
/m2を下回る場合には充分な水分散性能を付与すること
ができないためである。
場合、カーボンブラックと水分子との接触界面に存在す
る親水性の官能基量が重要な機能を果たすことになる。
すなわち、カーボンブラックには比表面積の異なる多様
な品種があり、水分子との接触界面に存在する親水性の
官能基量の的確な指標とするために、本発明において
は、カーボンブラック粒子の単位表面積当たりに存在す
る水素含有官能基量を特定し、その値を3μeq/m2以上
の値に規制するものである。水素含有官能基量が3μeq
/m2を下回る場合には充分な水分散性能を付与すること
ができないためである。
【0016】水素含有官能基としては具体的にはカルボ
キシル基(−COOH)とヒドロキシル基(−OH)で
あり、水素含有官能基量とはカルボキシル基とホドロキ
シル基との和である。すなわち、カーボンブラックを酸
化処理すると、カルボキシル基(−COOH)、ヒドロ
キシル基(−OH)の他にもヒドロニウム基(−H)や
キノン基(>C=O)などの種々の官能基が生成する。
これらの官能基のうち水分子との親和性が高く、水中で
安定な分散状態を形成維持するためには活性水素を含む
カルボキシル基およびヒドロキシル基の存在量が大きく
影響し、ヒドロニウム基は不安定であり、キノン基は水
分子との親和性が小さくむしろ水分散性を阻害すること
となる。
キシル基(−COOH)とヒドロキシル基(−OH)で
あり、水素含有官能基量とはカルボキシル基とホドロキ
シル基との和である。すなわち、カーボンブラックを酸
化処理すると、カルボキシル基(−COOH)、ヒドロ
キシル基(−OH)の他にもヒドロニウム基(−H)や
キノン基(>C=O)などの種々の官能基が生成する。
これらの官能基のうち水分子との親和性が高く、水中で
安定な分散状態を形成維持するためには活性水素を含む
カルボキシル基およびヒドロキシル基の存在量が大きく
影響し、ヒドロニウム基は不安定であり、キノン基は水
分子との親和性が小さくむしろ水分散性を阻害すること
となる。
【0017】これらの水素含有官能基はカーボンブラッ
クを酸化処理することにより形成することができ、酸化
処理は次亜塩素酸、亜塩素酸、塩素酸などのハロゲン酸
や過硫酸などの酸及びその塩類、あるいは過酸化水素水
などの通常用いられる酸化剤水溶液による湿式酸化、ま
たは、酸素、オゾンなどによる乾式酸化など、適宜な酸
化方法が適用できる。
クを酸化処理することにより形成することができ、酸化
処理は次亜塩素酸、亜塩素酸、塩素酸などのハロゲン酸
や過硫酸などの酸及びその塩類、あるいは過酸化水素水
などの通常用いられる酸化剤水溶液による湿式酸化、ま
たは、酸素、オゾンなどによる乾式酸化など、適宜な酸
化方法が適用できる。
【0018】なお、これらの官能基は下記の方法により
測定した値が用いられる。 カルボキシル基量:0.976N炭酸水素ナトリウム
50ml中にカーボンブラック2〜5g を添加して6時間
振盪した後、カーボンブラックを反応液から濾別し、濾
液に0.05N塩酸水溶液を加えたのち、pHが7.0
になるまで0.05N水酸化ナトリウム水溶液にて中和
滴定試験を行ってカルボキシル基を測定する。この測定
値をカーボンブラックの窒素吸着比表面積(N2SA ;m2/g)
で除した値を、カーボンブラックの単位表面積当たりに
形成されたカルボキシル基量(μeq/m2)とする。
測定した値が用いられる。 カルボキシル基量:0.976N炭酸水素ナトリウム
50ml中にカーボンブラック2〜5g を添加して6時間
振盪した後、カーボンブラックを反応液から濾別し、濾
液に0.05N塩酸水溶液を加えたのち、pHが7.0
になるまで0.05N水酸化ナトリウム水溶液にて中和
滴定試験を行ってカルボキシル基を測定する。この測定
値をカーボンブラックの窒素吸着比表面積(N2SA ;m2/g)
で除した値を、カーボンブラックの単位表面積当たりに
形成されたカルボキシル基量(μeq/m2)とする。
【0019】ヒドロキシル基量:2、2′-Diphenyl-
1-picrylhydrazyl(DPPH)を四塩化炭素中に溶解して濃度
5×10-4mol/l の溶液を作成し、該溶液にカーボンブ
ラックを0.1〜0.6g添加し、60℃の恒温槽中で
6時間攪拌する。その後、反応液からカーボンブラック
を濾別し、濾液を波長520nmにおける吸光度を紫外線
吸光光度計により測定し、ヒドロキシル基を定量する。
このようにして測定した値をカーボンブラックの窒素吸
着比表面積(N2SA ;m2/g)で除した値を、カーボンブラッ
クの単位表面積当たりに形成されたヒドロキシル基量
(μeq/m2)とする。
1-picrylhydrazyl(DPPH)を四塩化炭素中に溶解して濃度
5×10-4mol/l の溶液を作成し、該溶液にカーボンブ
ラックを0.1〜0.6g添加し、60℃の恒温槽中で
6時間攪拌する。その後、反応液からカーボンブラック
を濾別し、濾液を波長520nmにおける吸光度を紫外線
吸光光度計により測定し、ヒドロキシル基を定量する。
このようにして測定した値をカーボンブラックの窒素吸
着比表面積(N2SA ;m2/g)で除した値を、カーボンブラッ
クの単位表面積当たりに形成されたヒドロキシル基量
(μeq/m2)とする。
【0020】本発明の鉛蓄電池用添加剤は、上記の水素
含有官能基量に加えて、水分散液中におけるアグロメレ
ートの最大粒子径Dupa99%(nm)の値が500nm以下のカ
ーボンブラックを水中に分散したものであることを必須
の要件とする。
含有官能基量に加えて、水分散液中におけるアグロメレ
ートの最大粒子径Dupa99%(nm)の値が500nm以下のカ
ーボンブラックを水中に分散したものであることを必須
の要件とする。
【0021】カーボンブラックを水中に分散させる場
合、水中への分散が容易で、その分散状態を安定に維持
するためには、カーボンブラック粒子がより微細な凝集
形態で水中に分散し、かつ再凝集して大きな凝集形態を
形成し難いことが必要である。すなわち、カーボンブラ
ックの凝集形態は、数個から数十個のカーボンブラック
の基本微粒子が不規則で複雑な鎖状に融着結合して凝集
体(アグリゲート)を形成し、更にこれらのアグリゲー
トが相互に絡み合ったり、付着して再凝集した集合体
(アグロメレート)から構成されている。
合、水中への分散が容易で、その分散状態を安定に維持
するためには、カーボンブラック粒子がより微細な凝集
形態で水中に分散し、かつ再凝集して大きな凝集形態を
形成し難いことが必要である。すなわち、カーボンブラ
ックの凝集形態は、数個から数十個のカーボンブラック
の基本微粒子が不規則で複雑な鎖状に融着結合して凝集
体(アグリゲート)を形成し、更にこれらのアグリゲー
トが相互に絡み合ったり、付着して再凝集した集合体
(アグロメレート)から構成されている。
【0022】したがって、水中に分散したカーボンブラ
ックの凝集形態としては、カーボンブラックの最小凝集
単位であるアグリゲートの状態で水中に分散し、アグリ
ゲートが再凝集した集合体であるアグロメレートがより
少ない分散状態が、分散性能を向上させるために有効で
あり、アグロメレートが存在しない分散状態が理想的な
ものとなる。しかしながら、複雑な三次元形態を示すア
グリゲートは絡み合って再凝集し、アグロメレートを形
成し易く、アグロメレートの存在しない分散状態を得る
ことは不可能に近い。一方、アグロメレートは大きい方
が電子伝導性の面からは有利である。
ックの凝集形態としては、カーボンブラックの最小凝集
単位であるアグリゲートの状態で水中に分散し、アグリ
ゲートが再凝集した集合体であるアグロメレートがより
少ない分散状態が、分散性能を向上させるために有効で
あり、アグロメレートが存在しない分散状態が理想的な
ものとなる。しかしながら、複雑な三次元形態を示すア
グリゲートは絡み合って再凝集し、アグロメレートを形
成し易く、アグロメレートの存在しない分散状態を得る
ことは不可能に近い。一方、アグロメレートは大きい方
が電子伝導性の面からは有利である。
【0023】そこで、本発明においては、アグロメレー
トの最大粒子径Dupa99%(nm)の値を500nm以下に設定
することにより、カーボンブラックの水中における分散
安定性の維持、向上を図るとともに、電子伝導性を高位
に保持するために有効機能させるものである。Dupa99%
(nm)の値が500nmを越える場合には、アグリゲートが
再凝集したアグロメレートが大きいために水性媒体中に
おいて再凝集したり、沈降し易くなり、分散安定性の低
下が著しくなるためである。
トの最大粒子径Dupa99%(nm)の値を500nm以下に設定
することにより、カーボンブラックの水中における分散
安定性の維持、向上を図るとともに、電子伝導性を高位
に保持するために有効機能させるものである。Dupa99%
(nm)の値が500nmを越える場合には、アグリゲートが
再凝集したアグロメレートが大きいために水性媒体中に
おいて再凝集したり、沈降し易くなり、分散安定性の低
下が著しくなるためである。
【0024】なお、アグロメレートの最大粒子径Dupa9
9%(nm)は下記の測定方法により得られた値が用いられ
る。カーボンブラックを水に分散して0.1〜0.5g/
l の分散液を調製し、ヘテロダインレーザドップラー方
式粒度分布測定装置(マイクロトラック社製、UPAmode
19340) を用いて分散液にレーザー光を照射して、散乱
光の周波数変調の度合いから分散液中のアグロメレート
の粒径を測定する。分散液中のカーボンブラックはブラ
ウン運動しており、ドップラー効果によって分散してい
るカーボンブラック凝集体の大きさにより散乱光の周波
数が変調する。したがって、凝集体の大きさによるブラ
ウン運動の激しさが異なることから、水中に分散してい
る状態における凝集体の大きさ、すなわちアグロメレー
トの粒子径を測定することができる。このようにして測
定したアグロメレートの粒子径からその累積度数分布曲
線を作成し、99%累積度数の値をアグロメレートの最
大粒子径Dupa99%(nm)とする。
9%(nm)は下記の測定方法により得られた値が用いられ
る。カーボンブラックを水に分散して0.1〜0.5g/
l の分散液を調製し、ヘテロダインレーザドップラー方
式粒度分布測定装置(マイクロトラック社製、UPAmode
19340) を用いて分散液にレーザー光を照射して、散乱
光の周波数変調の度合いから分散液中のアグロメレート
の粒径を測定する。分散液中のカーボンブラックはブラ
ウン運動しており、ドップラー効果によって分散してい
るカーボンブラック凝集体の大きさにより散乱光の周波
数が変調する。したがって、凝集体の大きさによるブラ
ウン運動の激しさが異なることから、水中に分散してい
る状態における凝集体の大きさ、すなわちアグロメレー
トの粒子径を測定することができる。このようにして測
定したアグロメレートの粒子径からその累積度数分布曲
線を作成し、99%累積度数の値をアグロメレートの最
大粒子径Dupa99%(nm)とする。
【0025】本発明の鉛蓄電池用添加剤は、このように
表面に存在する水素含有官能基量が3μeq/m2以上、水
分散液中におけるアグロメレートの最大粒子径Dupa99%
(nm)の値が500nm以下のカーボンブラックを水中に分
散してなるものであり、鉛蓄電池の電解液に添加する手
法としては本発明の添加剤を電解液の一部と置換する方
法が好ましい。湿式酸化処理したカーボンブラックを乾
燥して水分を完全に除去し、粉末の形態で電解液に添加
することも可能であるが、乾燥処理によってカーボンブ
ラックの一部が凝集し易く、これを水中に再分散させる
ことは容易でなく、また微粉末であるために取り扱い上
も不便なためである。
表面に存在する水素含有官能基量が3μeq/m2以上、水
分散液中におけるアグロメレートの最大粒子径Dupa99%
(nm)の値が500nm以下のカーボンブラックを水中に分
散してなるものであり、鉛蓄電池の電解液に添加する手
法としては本発明の添加剤を電解液の一部と置換する方
法が好ましい。湿式酸化処理したカーボンブラックを乾
燥して水分を完全に除去し、粉末の形態で電解液に添加
することも可能であるが、乾燥処理によってカーボンブ
ラックの一部が凝集し易く、これを水中に再分散させる
ことは容易でなく、また微粉末であるために取り扱い上
も不便なためである。
【0026】本発明の添加剤は少量でも大きな効果を発
揮するので、電解液と置換する添加量は、電解液100
ml当たりカーボンブラック換算0.05〜0.3g 程度
で充分であり、また、置換した電解液中の硫酸濃度の低
下を抑制するためにカーボンブラックの水分散濃度は1
wt%以上に設定することが好ましい。
揮するので、電解液と置換する添加量は、電解液100
ml当たりカーボンブラック換算0.05〜0.3g 程度
で充分であり、また、置換した電解液中の硫酸濃度の低
下を抑制するためにカーボンブラックの水分散濃度は1
wt%以上に設定することが好ましい。
【0027】本発明の鉛蓄電池用添加剤は、例えば、次
亜塩素酸、亜塩素酸、塩素酸などのハロゲン酸や過硫酸
などの酸及びその塩類の水溶液中にカーボンブラックを
添加し、攪拌混合して酸化処理を施したのち、限外濾過
膜、精密濾過膜、逆浸透膜などを用いて還元塩を除去す
る。次いで、カーボンブラックの分散性を向上させるた
めに分散液のpHを8〜11程度に調整したのち、カー
ボンブラックの分散濃度を所定の濃度にするために、上
記の限外濾過膜、精密濾過膜、逆浸透膜などの分離膜で
濃縮、脱塩処理を行う。このようにして本発明の鉛蓄電
池用添加剤を製造することができる。
亜塩素酸、亜塩素酸、塩素酸などのハロゲン酸や過硫酸
などの酸及びその塩類の水溶液中にカーボンブラックを
添加し、攪拌混合して酸化処理を施したのち、限外濾過
膜、精密濾過膜、逆浸透膜などを用いて還元塩を除去す
る。次いで、カーボンブラックの分散性を向上させるた
めに分散液のpHを8〜11程度に調整したのち、カー
ボンブラックの分散濃度を所定の濃度にするために、上
記の限外濾過膜、精密濾過膜、逆浸透膜などの分離膜で
濃縮、脱塩処理を行う。このようにして本発明の鉛蓄電
池用添加剤を製造することができる。
【0028】以下、本発明の実施例を比較例と対比して
具体的に説明する。
具体的に説明する。
【0029】実施例1 カーボンブラック〔東海カーボン(製)、トーカブラッ
ク#7550F〕150g を濃度1.5Nの過硫酸ナトリウム
水溶液3000mlに添加し、温度60℃、回転数300
rpm の回転速度で10時間、攪拌混合して酸化処理した
のち濾別した。次いで、酸化カーボンブラックを水酸化
ナトリウム水溶液で中和したのち、限外濾過膜〔旭化成
(株)、AHP-1010、分画分子量 50000〕にて分散液中に
残存する過剰の塩を分離し、精製した。このようにして
カーボンブラック水分散液からなる本発明の鉛蓄電池用
添加剤を製造した。なお、この水分散液からカーボンブ
ラックを分離して表面官能基としてカルボキシル基およ
びヒドロキシル基を測定し、また、アグロメレートの最
大粒子径Dupa99%を求めた。その結果、カルボキシル基
とヒドロキシル基の和(水素含有官能基量)は4.12
μeq/m2、アグロメレートの最大粒子径Dupa99%の値は
156nmであった。
ク#7550F〕150g を濃度1.5Nの過硫酸ナトリウム
水溶液3000mlに添加し、温度60℃、回転数300
rpm の回転速度で10時間、攪拌混合して酸化処理した
のち濾別した。次いで、酸化カーボンブラックを水酸化
ナトリウム水溶液で中和したのち、限外濾過膜〔旭化成
(株)、AHP-1010、分画分子量 50000〕にて分散液中に
残存する過剰の塩を分離し、精製した。このようにして
カーボンブラック水分散液からなる本発明の鉛蓄電池用
添加剤を製造した。なお、この水分散液からカーボンブ
ラックを分離して表面官能基としてカルボキシル基およ
びヒドロキシル基を測定し、また、アグロメレートの最
大粒子径Dupa99%を求めた。その結果、カルボキシル基
とヒドロキシル基の和(水素含有官能基量)は4.12
μeq/m2、アグロメレートの最大粒子径Dupa99%の値は
156nmであった。
【0030】このようにして製造したカーボンブラック
水分散濃度が3wt%の添加剤を、市販のオートバイ用バ
ッテリー(容量2AHr 、6V )の電解液6mlと置換し
た。この電池を、0.2Aで12時間充電し、次いで
0.2Aで5.2Vまでの放電を繰り返し行った。電池
の寿命は、放電容量が公称容量の70%(1.4AHr )
まで低下した時点とした。その結果、電池寿命は321
サイクルであった。充放電のサイクル数による放電容量
の変化を図1に示した。
水分散濃度が3wt%の添加剤を、市販のオートバイ用バ
ッテリー(容量2AHr 、6V )の電解液6mlと置換し
た。この電池を、0.2Aで12時間充電し、次いで
0.2Aで5.2Vまでの放電を繰り返し行った。電池
の寿命は、放電容量が公称容量の70%(1.4AHr )
まで低下した時点とした。その結果、電池寿命は321
サイクルであった。充放電のサイクル数による放電容量
の変化を図1に示した。
【0031】実施例2 カーボンブラックを、東海カーボン(製)トーカブラッ
ク#7400Fに変えたほかは、実施例1と同じ方法で酸化処
理してカーボンブラック水分散液を製造した。このカー
ボンブラック水分散液中のカーボンブラックのカルボキ
シル基とヒドロキシル基の和(水素含有官能基量)は
4.36μeq/m2、アグロメレートの最大粒子径Dupa9
9%の値は360nmであった。
ク#7400Fに変えたほかは、実施例1と同じ方法で酸化処
理してカーボンブラック水分散液を製造した。このカー
ボンブラック水分散液中のカーボンブラックのカルボキ
シル基とヒドロキシル基の和(水素含有官能基量)は
4.36μeq/m2、アグロメレートの最大粒子径Dupa9
9%の値は360nmであった。
【0032】このようにして製造したカーボンブラック
水分散濃度が3wt%の添加剤を、市販のオートバイ用バ
ッテリー(容量2AHr 、6V )の電解液6mlと置換し
た。この電池を、0.4Aで6時間充電し、次いで0.
4Aで4.8Vまでの放電を繰り返し行った。電池の寿
命は、放電容量が公称容量の70%(1.4AHr )まで
低下した時点とした。その結果、電池寿命は218サイ
クルであった。充放電のサイクル数による放電容量の変
化を図2に示した。
水分散濃度が3wt%の添加剤を、市販のオートバイ用バ
ッテリー(容量2AHr 、6V )の電解液6mlと置換し
た。この電池を、0.4Aで6時間充電し、次いで0.
4Aで4.8Vまでの放電を繰り返し行った。電池の寿
命は、放電容量が公称容量の70%(1.4AHr )まで
低下した時点とした。その結果、電池寿命は218サイ
クルであった。充放電のサイクル数による放電容量の変
化を図2に示した。
【0033】比較例1 市販のオートバイ用バッテリー(容量2AHr 、6V )
を、0.2Aで12時間充電し、次いで0.2Aで5.
2Vまでの放電を繰り返し行った。電池寿命は、放電容
量が公称容量の70%(1.4AHr )まで低下した時点
とした。その結果、電池寿命は162サイクルであっ
た。充放電のサイクル数による放電容量の変化を図1に
示した。
を、0.2Aで12時間充電し、次いで0.2Aで5.
2Vまでの放電を繰り返し行った。電池寿命は、放電容
量が公称容量の70%(1.4AHr )まで低下した時点
とした。その結果、電池寿命は162サイクルであっ
た。充放電のサイクル数による放電容量の変化を図1に
示した。
【0034】比較例2 市販のオートバイ用バッテリー(容量2AHr 、6V )
を、0.4Aで6時間充電し、次いで0.4Aで4.8
Vまでの放電を繰り返し行った。電池寿命は、放電容量
が公称容量の70%(1.4AHr )まで低下した時点と
した。その結果、電池寿命は74サイクルであった。充
放電のサイクル数による放電容量の変化を図2に示し
た。
を、0.4Aで6時間充電し、次いで0.4Aで4.8
Vまでの放電を繰り返し行った。電池寿命は、放電容量
が公称容量の70%(1.4AHr )まで低下した時点と
した。その結果、電池寿命は74サイクルであった。充
放電のサイクル数による放電容量の変化を図2に示し
た。
【0035】実施例3 カーボンブラックを、東海カーボン(製)トーカブラッ
ク#7240Fに変えたほかは、実施例1と同じ方法で酸化処
理してカーボンブラック水分散液を製造した。このカー
ボンブラック水分散液中のカーボンブラックのカルボキ
シル基とヒドロキシル基の和(水素含有官能基量)は
4.31μeq/m2、アグロメレートの最大粒子径Dupa9
9%の値は420nmであった。
ク#7240Fに変えたほかは、実施例1と同じ方法で酸化処
理してカーボンブラック水分散液を製造した。このカー
ボンブラック水分散液中のカーボンブラックのカルボキ
シル基とヒドロキシル基の和(水素含有官能基量)は
4.31μeq/m2、アグロメレートの最大粒子径Dupa9
9%の値は420nmであった。
【0036】このようにして製造したカーボンブラック
分散濃度が3wt%の添加剤を、比較例2で寿命に達した
電池の電解液6mlと置換した。この電池を0.2Aで1
2時間充電し、0.2Aで5.2Vまでの放電を繰り返
し行った。その結果、一度低下した放電容量が初期容量
に近いレベルまで回復した。その後、再度容量が低下し
て寿命に達するまでに147サイクルの充放電が可能で
あった。
分散濃度が3wt%の添加剤を、比較例2で寿命に達した
電池の電解液6mlと置換した。この電池を0.2Aで1
2時間充電し、0.2Aで5.2Vまでの放電を繰り返
し行った。その結果、一度低下した放電容量が初期容量
に近いレベルまで回復した。その後、再度容量が低下し
て寿命に達するまでに147サイクルの充放電が可能で
あった。
【0037】比較例3 サーマルブラック(N990)を用いたほかは、実施例1と
同じ方法で酸化処理してカーボンブラック水分散液を製
造した。このカーボンブラック水分散液中のカーボンブ
ラックのカルボキシル基とヒドロキシル基の和(水素含
有官能基量)は2.80μeq/m2、アグロメレートの最
大粒子径Dupa99%の値は1240nmであった。この分散
液を用いて、実施例1と同じ市販のオートバイ用バッテ
リーを用いて、実施例1と同一の条件により充放電テス
トを行ったところ、添加効果を殆ど認められず、電池寿
命は182サイクルであった。充放電のサイクル数によ
る放電容量の変化を図3に示した。なお、図3には実施
例1の結果も併示した。
同じ方法で酸化処理してカーボンブラック水分散液を製
造した。このカーボンブラック水分散液中のカーボンブ
ラックのカルボキシル基とヒドロキシル基の和(水素含
有官能基量)は2.80μeq/m2、アグロメレートの最
大粒子径Dupa99%の値は1240nmであった。この分散
液を用いて、実施例1と同じ市販のオートバイ用バッテ
リーを用いて、実施例1と同一の条件により充放電テス
トを行ったところ、添加効果を殆ど認められず、電池寿
命は182サイクルであった。充放電のサイクル数によ
る放電容量の変化を図3に示した。なお、図3には実施
例1の結果も併示した。
【0038】比較例4 酸化処理の温度を40℃としたほかは、実施例1と同一
の方法によりカーボンブラック水分散液を調製した。こ
の分散液中のカーボンブラックのカルボキシル基とヒド
ロキシル基の和(水素含有官能基量)は2.0μeq/
m2、アグロメレートの最大粒子径Dupa99%の値は156
nmであった。この水分散液(カーボンブラック濃度;3
wt%)を用いて実施例1と同一の方法により電池の充放
電テストを行ったが、添加効果は殆ど認められず、電池
寿命は168サイクルであった。充放電のサイクル数に
よる放電容量の変化を図3に示した。
の方法によりカーボンブラック水分散液を調製した。こ
の分散液中のカーボンブラックのカルボキシル基とヒド
ロキシル基の和(水素含有官能基量)は2.0μeq/
m2、アグロメレートの最大粒子径Dupa99%の値は156
nmであった。この水分散液(カーボンブラック濃度;3
wt%)を用いて実施例1と同一の方法により電池の充放
電テストを行ったが、添加効果は殆ど認められず、電池
寿命は168サイクルであった。充放電のサイクル数に
よる放電容量の変化を図3に示した。
【0039】図1、2から実施例1、2のカーボンブラ
ック水分散液を、未使用電池の電解液の一部に置換する
ことにより、充放電のサイクル寿命が大幅に向上するこ
とが判る。また、正極および負極の活物質の利用率も高
くなることにより、2AHrを上回る放電も可能になる
ことが認められる。また、実施例3から使用により電池
性能の劣化した電池であっても、本発明の添加剤を電解
液の一部と置換することにより放電容量が回復し、電池
寿命が長くなることが認められる。
ック水分散液を、未使用電池の電解液の一部に置換する
ことにより、充放電のサイクル寿命が大幅に向上するこ
とが判る。また、正極および負極の活物質の利用率も高
くなることにより、2AHrを上回る放電も可能になる
ことが認められる。また、実施例3から使用により電池
性能の劣化した電池であっても、本発明の添加剤を電解
液の一部と置換することにより放電容量が回復し、電池
寿命が長くなることが認められる。
【0040】また、図3から本発明で特定したカーボン
ブラックの表面官能基量、および、アグロメレートの最
大粒子径の要件を満たさない場合には、充放電のサイク
ル寿命を向上させることができないことが判る。
ブラックの表面官能基量、および、アグロメレートの最
大粒子径の要件を満たさない場合には、充放電のサイク
ル寿命を向上させることができないことが判る。
【0041】
【発明の効果】以上のとおり、本発明の鉛蓄電池用添加
剤は、安価なカーボンブラックを用いて、親水性の官能
基量としてカルボキシル基とヒドロキシル基の和である
水素含有官能基量を3μeq/m2以上、水分散液中におけ
るアグロメレートの最大粒子径Dupa99%(nm)の値を50
0nm以下、と特定した性状のカーボンブラックを、水中
に分散した分散液から形成されているので、鉛蓄電池の
電解液に対して優れた分散性能を示し、長期に亘って安
定に分散させることができるから、少ない添加量でPb
SO4 に導電性を付与することができ、鉛蓄電池の充放
電のサイクル寿命を大幅に向上することが可能となる。
剤は、安価なカーボンブラックを用いて、親水性の官能
基量としてカルボキシル基とヒドロキシル基の和である
水素含有官能基量を3μeq/m2以上、水分散液中におけ
るアグロメレートの最大粒子径Dupa99%(nm)の値を50
0nm以下、と特定した性状のカーボンブラックを、水中
に分散した分散液から形成されているので、鉛蓄電池の
電解液に対して優れた分散性能を示し、長期に亘って安
定に分散させることができるから、少ない添加量でPb
SO4 に導電性を付与することができ、鉛蓄電池の充放
電のサイクル寿命を大幅に向上することが可能となる。
【図1】実施例1と比較例1の充放電のサイクル数によ
る放電容量の変化を対比したグラフである。
る放電容量の変化を対比したグラフである。
【図2】実施例2と比較例2の充放電のサイクル数によ
る放電容量の変化を対比したグラフである。
る放電容量の変化を対比したグラフである。
【図3】実施例1と比較例3、4の充放電のサイクル数
による放電容量の変化を対比したグラフである。
による放電容量の変化を対比したグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河野 正孝 東京都港区北青山1丁目2番3号 東海カ ーボン株式会社内 (72)発明者 武藤 嘉彦 東京都港区北青山1丁目2番3号 東海カ ーボン株式会社内 Fターム(参考) 5H003 AA04 BA07 BB04 BB15 BC05 BD02 BD03
Claims (2)
- 【請求項1】 表面に存在する水素含有官能基量が3μ
eq/m2以上であり、水分散液中におけるアグロメレート
の最大粒子径Dupa99%(nm)の値が500nm以下のカーボ
ンブラックを、水中に分散してなることを特徴とする鉛
蓄電池用添加剤。ただし、アグロメレートの最大粒子径
Dupa99%(nm)の値は、カーボンブラックの水分散液にレ
ーザー光を照射し、散乱光の周波数変調度合から作成し
たアグロメレート粒径の累積度数分布曲線における99
%累積度数の値を示す。 - 【請求項2】 水素含有官能基量がカルボキシル基とヒ
ドロキシル基との和である、請求項1記載の鉛蓄電池用
添加剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11146182A JP2000340233A (ja) | 1999-05-26 | 1999-05-26 | 鉛蓄電池用添加剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11146182A JP2000340233A (ja) | 1999-05-26 | 1999-05-26 | 鉛蓄電池用添加剤 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000340233A true JP2000340233A (ja) | 2000-12-08 |
Family
ID=15402001
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11146182A Pending JP2000340233A (ja) | 1999-05-26 | 1999-05-26 | 鉛蓄電池用添加剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000340233A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006140074A (ja) * | 2004-11-15 | 2006-06-01 | Gs Yuasa Corporation:Kk | 鉛蓄電池用負極活物質及びそれを用いた鉛蓄電池 |
| JP2006318775A (ja) * | 2005-05-13 | 2006-11-24 | Shin Kobe Electric Mach Co Ltd | 負極用ペースト状活物質の製造方法 |
| JP2020126709A (ja) * | 2019-02-01 | 2020-08-20 | 株式会社アイティー技研 | 鉛蓄電池用補充液、鉛蓄電池補充液ボトル製品、鉛蓄電池のメンテナンス方法、鉛蓄電池の再生方法及び鉛蓄電池用補充液の製造方法 |
| WO2020246501A1 (ja) * | 2019-06-05 | 2020-12-10 | 株式会社ダイセル | 電池用電解液及びリチウムイオン電池 |
| CN112679995A (zh) * | 2020-12-08 | 2021-04-20 | 安徽枡水新能源科技有限公司 | 一种提升导电碳黑抗电化学腐蚀性能的方法 |
| EP3544097B1 (en) | 2015-07-17 | 2021-04-28 | Cabot Corporation | Oxidized carbon blacks and applications for lead acid batteries |
-
1999
- 1999-05-26 JP JP11146182A patent/JP2000340233A/ja active Pending
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| JP2020126709A (ja) * | 2019-02-01 | 2020-08-20 | 株式会社アイティー技研 | 鉛蓄電池用補充液、鉛蓄電池補充液ボトル製品、鉛蓄電池のメンテナンス方法、鉛蓄電池の再生方法及び鉛蓄電池用補充液の製造方法 |
| JP7378080B2 (ja) | 2019-02-01 | 2023-11-13 | 株式会社アイティー技研 | 鉛蓄電池用補充液、鉛蓄電池補充液ボトル製品、鉛蓄電池のメンテナンス方法、鉛蓄電池の再生方法及び鉛蓄電池用補充液の製造方法 |
| WO2020246501A1 (ja) * | 2019-06-05 | 2020-12-10 | 株式会社ダイセル | 電池用電解液及びリチウムイオン電池 |
| JPWO2020246501A1 (ja) * | 2019-06-05 | 2020-12-10 | ||
| US20220263134A1 (en) * | 2019-06-05 | 2022-08-18 | Daicel Corporation | Battery electrolytic solution and lithium ion battery |
| EP3982446A4 (en) * | 2019-06-05 | 2023-07-05 | Daicel Corporation | Battery electrolytic solution and lithium ion battery |
| CN112679995A (zh) * | 2020-12-08 | 2021-04-20 | 安徽枡水新能源科技有限公司 | 一种提升导电碳黑抗电化学腐蚀性能的方法 |
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