JP2000340359A - 有機el素子の駆動装置および有機el表示装置 - Google Patents

有機el素子の駆動装置および有機el表示装置

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JP2000340359A
JP2000340359A JP11149356A JP14935699A JP2000340359A JP 2000340359 A JP2000340359 A JP 2000340359A JP 11149356 A JP11149356 A JP 11149356A JP 14935699 A JP14935699 A JP 14935699A JP 2000340359 A JP2000340359 A JP 2000340359A
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driving
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Michio Arai
三千男 荒井
Ichiro Takayama
一郎 高山
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    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • H10K59/00Integrated devices, or assemblies of multiple devices, comprising at least one organic light-emitting element covered by group H10K50/00
    • H10K59/10OLED displays
    • H10K59/12Active-matrix OLED [AMOLED] displays

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Electroluminescent Light Sources (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 少ない工程で、それぞれの駆動条件にあった
特性の素子を形成することにより、電源が少なく、低コ
スト化が可能な有機EL素子の駆動装置および有機EL
表示装置を実現する。 【解決手段】 有機EL素子を駆動する第1のスイッチ
ング素子と、この第1のスイッチング素子を駆動する第
2のスイッチング素子と、このスイッチング素子により
駆動され、少なくとも発光機能に関与する有機層を有す
る有機EL素子とを有し、前記第1のスイッチング素子
と第2のスイッチング素子とが同一の非単結晶シリコン
基体に形成され、かつ前記第1のスイッチング素子と、
第2のスイッチング素子とはそれぞれ異なったドーピン
グ材料を有する有機EL素子の駆動装置とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は有機EL素子の駆動
装置に関し、特に非単結晶半導体薄膜を基体とする薄膜
トランジスタを用いた有機EL素子の駆動装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、有機EL表示装置(ディスプレ
イ)において、X−Yマトリックス回路で単純駆動をさ
せ画像表示を行う技術が知られている(特開平2−37
385号公報,特開平3−233891号公報など)。
しかし、このような単純駆動では、線順次駆動を行うの
で、走査数が数百本と多い場合には、要求される瞬間輝
度が観察される輝度の数百倍となるため、下記のような
問題があった。
【0003】(1)駆動電圧が高くなる。電圧は直流定
常電圧下の場合の通常2〜3倍以上となるため効率が低
下する。従って消費電力が大きくなる。 (2)瞬間的に流れる電流量が数百倍となるため、有機
発光層が劣化しやすくなる。 (3)(2)と同様に通電電流が非常に大きいため、電
極配線の電圧降下が問題となる。
【0004】上記の(1)〜(3)を解決する手法とし
て、下記のアクティブマトリックス駆動が提案されてい
る。すなわち、蛍光体として無機物であるZnSを用
い、さらにアクティブマトリックス駆動を行うディスプ
レイが開示されている(米国特許第4143297
号)。しかし、この技術においては、無機蛍光体を用い
るため駆動電圧が100V以上と高く問題となってい
た。同様な技術は、IEEETransElectro
nDevices,802(1971)にも記載されて
いる。一方、有機蛍光体を用いアクティブマトリックス
駆動を行うディスプレイも最近、多数開発されている
(特開平7−122360号公報,特開平7−1223
61号公報,特開平7−153576号公報,特開平8
−54836号公報,特開平7−111341号公報,
特開平7−312290号公報,特開平8−10937
0号公報,特開平8−129359号公報,特開平8−
241047号公報および特開平8−227276号公
報など)。上記の技術は、有機蛍光体を用いることによ
り駆動電圧が10V以下と大幅に低電圧化し、高効率な
有機蛍光体を用いる場合には効率は3lm/w〜15l
m/wの範囲で極めて高効率であること、また、単純駆
動に比べて高精細ディスプレイの駆動電圧が1/2〜1
/3となり、消費電力が低減できること等の優れた特徴
があった。
【0005】図12,13はTFT駆動回路の従来例を
示した図である。以下、図面に基づいてアクティブマト
リクスの従来例を説明する。
【0006】図12は、パネルブロック図であり、ディ
スプレイ(表示)パネル10には、ディスプレイ画面1
1、X軸のシフトレジスタ12、Y軸のシフトレジスタ
13を有している。
【0007】ディスプレイ画面11には、EL電源が供
給されており、またX軸のシフトレジスタ12には、シ
フトレジスタ電源の供給とX軸同期信号の入力が行われ
る。さらにY軸のシフトレジスタ13には、シフトレジ
スタ電源の供給とY軸同期信号の入力が行われる。ま
た、X軸のシフトレジスタ12の出力部に画像データ信
号の出力を有している。
【0008】図13は、図12のA部の拡大説明図であ
り、ディスプレイ画面11の1画素(点線の四角で示
す)は、トランジスタが2個、コンデンサが1個、EL
素子が1個により構成されている。
【0009】この1画素の発光動作は、例えば、Y軸の
シフトレジスタ13で選択信号y1の出力があり、また
X軸のシフトレジスタ12で選択信号x1の出力があっ
た場合、トランジスタTy11とトランジスタTx1が
オンとなる。
【0010】このため、画像データ信号−VLは、ドラ
イブトランジスタM11のゲートに入力される。これに
より、このゲート電圧に応じた電流がEL電源からドラ
イブトランジスタM11のドレイン、ソース間に流れ、
EL素子EL110が発光する。
【0011】次のタイミングでは、X軸のシフトレジス
タ12は、選択信号x1の出力をオフとし、選択信号x
2を出力することになるが、ドライブトランジスタM1
1のゲート電圧は、コンデンサc11で保持されるた
め、次にこの画素が選択されるまでEL素子EL110
の前記発光は、持続することになる。
【0012】そのため、走査線数が増大して1つの画素
に割り当てられる時間が少なくなっても、有機EL素子
の駆動が影響を受けることはなく、表示パネルに表示さ
れる画像のコントラストが低下することもない。従っ
て、アクティブマトリックス方式によれば、単純マトリ
ックス方式に比べてはるかに高画質な表示が可能とな
る。
【0013】ところで、有機EL素子の場合、電流駆動
素子であることから発光輝度は加える電流密度に依存す
る。このため、同一画素面積で発光輝度を向上させよう
とする場合や、画面全体の高精細化を図るため画素数を
多くした結果、1画素あたりの駆動時間(時分割時間)
が減少し、これを補うためにさらに発光輝度を高めよう
とする場合などには、駆動電流を増加させる必要があ
る。この場合、回路構成にもよるが、駆動電流を増加さ
せようとすると必然的に駆動電圧も高くなってしまう。
【0014】ところが、大電流、高電圧に対応したスイ
ッチング素子を構成しようとすると、オフ時のリーク電
流Ioff が増大してしまい、これが誤発光やコントラス
トの低下を生じる原因となっていた。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、高電
圧、大電流のスイッチングを行うことが可能で、しかも
オフ電流の少ないスイッチング素子を用いることで、誤
発光、コントラストの低下現象がなく、高精細な表示の
可能な有機EL素子の駆動装置、およびこれを用いた表
示装置を実現することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】すなわち、上記目的は以
下の構成により達成される。 (1) 有機EL素子を駆動するスイッチング素子と、
スイッチング素子により駆動され、少なくとも発光機能
に関与する有機層を有する有機EL素子とを有し、前記
スイッチング素子がLDD構造を有する有機EL素子の
駆動装置。 (2) 前記スイッチング素子はディプレッション型で
ある上記(1)の有機EL素子の駆動装置。 (3) マトリクス状に配置された複数の有機EL素子
と、この有機EL素子を駆動する上記(1)または
(2)の有機EL素子の駆動装置を有する有機EL表示
装置。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の有機EL素子の駆動装置
は、有機EL素子を駆動するスイッチング素子と、スイ
ッチング素子により駆動され、少なくとも発光機能に関
与する有機層を有する有機EL素子とを有し、前記スイ
ッチング素子がLDD構造を有するものである。
【0018】このように、有機EL素子を駆動するため
のスイッチング素子をLDD構造とすることにより、ゲ
ート下のチャネル領域と、活性層のソース(またはドレ
イン)側となる高濃度ドープ領域およびドレイン(また
はソース)側となる高濃度ドープ領域との間に高抵抗の
低濃度ドープ領域が形成され、高電圧下でも空乏層にお
ける電界集中を防止でき、これらが原因で生じるホット
キャリアの発生を抑制することができ、リーク電流、す
なわちIoff を抑制することができる。
【0019】LDD(Lightly Doped Drain)構造は、
例えば図1に示すように、シリコン基体1上に形成され
た活性層のソース(またはドレイン)側となる高濃度ド
ープ領域2bおよびドレイン(またはソース)側となる
高濃度ドープ領域2bと、ゲート電極4との間に、低濃
度ドープ領域2cを形成した構造をいう。なお、図1に
おいて、ゲート電極4の真下には、このゲート電極4が
マスクとなって未ドープの活性層領域2aが形成されて
いる。また、活性層とゲート電極4との間には、ゲート
絶縁膜3が形成されている。
【0020】LDD構造における低濃度ドープ領域2c
の長さl、つまりシリコン基体1上に形成された活性層
のソース(またはドレイン)側となる高濃度ドープ領域
2bおよびドレイン(またはソース)側となる高濃度ド
ープ領域2bと、未ドープ領域2aとの間の距離は、好
ましくは0.5〜3μm 、より好ましくは1〜2μm程
度である。低濃度ドープ領域の長さが短すぎると、LD
D構造の効果が得にくくなり、長さが長すぎると素子特
性が悪化してくる。
【0021】低濃度ドープ(ライトドープ)の方法とし
ては、一度活性層のソース(またはドレイン)側となる
高濃度ドープ領域およびドレイン(またはソース)側と
なる高濃度ドープ領域と、これらとゲート電極との間の
低濃度ドープ領域とを低濃度でドープした後、低濃度ド
ープ領域のみをマスクしてさらに高濃度領域にドープす
る方法や、低濃度領域をマスクしておいて高濃度領域を
形成した後、さらにこのマスクを取り外して低濃度のド
ープを行う方法などを挙げることができる。
【0022】低濃度のドーピングを行う場合、ドーピン
グの方法としては、イオンプランテーション法、イオン
打ち込み法などが挙げられるが、イオン打ち込み法が好
ましい。イオン打ち込み法は、分布打ち込み法、プリデ
ポ打ち込み法のいずれの方法を用いてもよい。
【0023】低濃度領域のドーズ量としては、ドーピン
グ材料により異なるが、通常、1×1011〜1×1014
cm-2、好ましくは1×1012〜1×1013 cm-2程度で
ある。加速電圧としては、好ましくは30〜100keV
程度である。
【0024】また、高濃度領域のドーズ量としては、ド
ーピング材料により異なるが、通常、1×1014〜1×
1016程度である。加速電圧としては、好ましくは50
〜80keV 程度である。
【0025】ドーピング材料としては、半導体素子の製
造に用いられている通常のドーピング材料を用いること
ができ、形成する素子の特性により、好適なものを選択
して使用すればよい。
【0026】具体的には、n型の多結晶TFTを形成す
る場合、デプレッション型ではP,As,Sb等、エン
ハンスメント型ではB,Al等をドープすればよい。ま
た、p型の多結晶TFTを形成する場合、デプレッショ
ン型ではB,Al等、エンハンスメント型ではP,A
s,Sb等をドープすればよい。
【0027】本発明の駆動装置は、主に上記スイッチン
グ素子を有するものであるが、特に表示装置を構成する
場合には、この他に、これを駆動するためのドライブス
イッチング素子、およびシフトレジスター等により構成
されている。また、これ以外でも画素となる有機EL素
子を駆動するために必要とされる素子であれば、いずれ
のものにも適用可能である。本発明におけるシフトレジ
スターとは、入力信号(データ)に応じてケタ上がり出
力を発生しうるものであれば、その構成はいかなるもの
であってもよい。通常、シフトレジスターはフリップフ
ロップの組み合わせにより構成される。なお、シフトレ
ジスターは表示画面の行要素、または列要素を順次選択
して時分割駆動するために用いられるものであり、これ
と同等の機能を有するものも本発明におけるシフトレジ
スターに含まれる。
【0028】本発明のスイッチング素子は、制御電極と
一組の被制御電極とがシリコン基体に形成され、有機E
L素子を駆動するために必要な半導体素子であれば特に
規制されるものではないが、表示装置として機能させる
ことを考えるとTFT(ThinFilm Transistor)タイプ
のものが好ましい。
【0029】本発明のスイッチング素子について、図2
を参照しつつさらに具体的に説明する。図2は、有機E
L素子を駆動するTFTアレイの一例を示した平面図で
ある。
【0030】図において、ソースバス11にはソース電
極13が接続され、コンタクトホール13aを介してシ
リコン基体21上に形成されているソース部位と接続し
ている。このシリコン基体21上には図示しない他の画
素のTFT素子と共通に接続されているゲートバス12
が形成されていて、このゲートバス12がシリコン基体
21と交わる部分にゲート電極が形成される。
【0031】ソース部位とゲート電極を挟んでシリコン
基体上に形成されているドレイン部位にはコンタクトホ
ール14aを介してドレイン配線14が接続されてい
る。このドレイン配線14はコンタクトホール14bを
介してゲートライン15と接続され、このゲートライン
15はTFT2を構成するシリコン基体22上に形成さ
れるとともに、キャパシタ18の一方の電極と接続され
ている。キャパシタ18の他方の電極はアースバス23
と接続されるとともに、ソース電極17と接続され、こ
のソース電極17はコンタクトホール17aを介してT
FT1のソース部位と接続されている。ゲートライン1
5がシリコン素体22と交わる部位に、ゲート電極が形
成されることとなる。
【0032】ソース部位とゲート電極15を挟んでシリ
コン基体上に形成されているドレイン部位にはコンタク
トホール16aを介してドレイン配線16が接続され、
このドレイン配線16は画素となる有機EL素子の一方
の電極を構成するか、それと接続されている。
【0033】この有機EL素子を直接駆動するTFT1
が本発明におけるスイッチング素子に相当する。
【0034】本発明に用いられる基板は、絶縁性であ
り、石英、サファイア、ガラスのような透明材料である
ことが好ましい。ここで、透明とは、有機EL表示装置
における実際的な使用に対して十分な光を透過する性質
を有することを意味する。例えば、所望の発光波長帯域
で50%以上、より好ましくは70%以上の光を透過す
るものは透明と考えられる。また、低歪点ガラスとは、
約700℃以上の温度で歪むガラスをいう。
【0035】本発明において、薄膜トランジスター(T
FT)は有機EL素子の駆動のために用いられる。
【0036】このスイッチング素子の活性層は、例え
ば、n+ /i/n+ 領域が形成された部分であり、n+
はN型にドーピングされた部位,iはドーピングされて
いない部位を示す。この活性層のドーピングがされた部
位はP型にドーピングされたP+であっても良い。この
活性層は、好ましくはポリシリコンで形成される。ポリ
シリコンは、アモルファスSiに比べ通電に対し十分な
安定性を示す。
【0037】ポリシリコンの前駆体としてのα−Si層
は、各種CVD法により積層しうるが、好ましくはプラ
ズマCVD法により積層する。その後、KrF(248
nm)レーザーなどのエキシマーレーザーによりアニール
し、結晶化する。具体的な方法としては、SID´9
6,Digestoftechnicalpapers
P17〜28に示されているような方法を用いるとよ
い。
【0038】エキシマレーザーのアニーリングとして
は、基板温度100〜300℃に維持するのが好まし
く、100〜300mJ/cm2 のエネルギー量をもつ
レーザー光でアニール化するのが好ましい。
【0039】このほかに、通常用いられている熱アニー
ル法を用いて結晶化してもよい。また、熱アニール法と
レーザーアニール法を併用することにより、さらに好ま
しい結果を得ることができる。
【0040】活性処理されたポリシリコンには、900
℃前後の加熱処理を経て形成されるシリコン薄膜(いわ
ゆる高温ポリシリコン膜)や600℃以下の比較的低温
で形成されるシリコン薄膜(いわゆる低温ポリシリコン
膜)がある。本発明の活性層は、高温ポリシリコン、低
温ポリシリコンのいずれであってもよい。
【0041】活性層、すなわちα−Siの膜厚は100
〜800Å、好ましくは300〜500Åである。
【0042】活性層(ポリシリコン層)は、フォトリソ
グラフィにより、スイッチング素子として必要な構成と
なるようアイランドにパターン化される。
【0043】用いられる基板は、絶縁性を有する石英、
セラミック、サファイア、ガラス等を用いることができ
るが、好ましくは低歪点ガラスのような高価でない材料
である。ガラス基板が用いられるときにはTFT−EL
の製造全体がガラスの溶融または歪みを回避し、能動領
域内にドーパントの外側拡散(out−diffusi
on)を回避するため、アニーリングは低プロセス温度
で実施される。このようにしてガラス基板に対して全て
の製造段階は800℃以下、好ましくは600℃以下で
なされなければならない。
【0044】また、制御電極を構成するため、好ましく
は絶縁ゲート材料がポリシリコンアイランド上および絶
縁基板の表面にわたり積層される。絶縁材料は好ましく
はプラズマCVD(PECVD)または減圧CVD(L
PCVD)のような化学蒸着(CVD)により積層され
る二酸化シリコン(SiO2 )である。ゲート酸化物絶
縁層の厚さは好ましくは約50〜200nmである。基板
温度としては250〜400℃が好ましく、さらに高品
質の絶縁ゲート材料を得るためにはアニールを300〜
600℃で1〜3時間程度施すのが好ましい。
【0045】さらに、制御電極として、例えばゲート電
極を蒸着またはスパッタリング等により形成し、ゲート
電極をパターンニングする。ゲート電極の好ましい膜厚
は100〜500nmである。
【0046】好ましいゲート形成方法としてはゲートと
してポリシリコンを用いる次の技術がある。
【0047】<n型Pドープポリシリコン>ゲート電極
は、プラズマCVD法でPドープのα−Siを形成し、
これを600℃アニールにより多結晶化させ、n型の多
結晶Siとし、ホトリソグラフィーの手法を用いてパタ
ーニングする。
【0048】必要により、信号電極線および走査電極線
を形成してもよい。Al合金,Al,Cr,W,Moな
どの金属線をフォトリソグラフィにより形成する。
【0049】また、Alゲートを使用するときは、絶縁
するために陽極酸化を2回にわたり行うのが好ましい。
陽極酸化に関しては特公平8−15120号公報に詳細
に開示されている。
【0050】さらに、イオンドーピングによりn+ また
はP+ の部位を形成する。このとき、高濃度のドーピン
グ領域と低濃度のドーピング量域とを形成する。
【0051】被制御電極としてのドレイン,ソースなど
のコンタクトは、上記絶縁膜を開口した箇所で行う。上
記絶縁膜の内、SiO2 は、例えばTEOS(テトラエ
トキシシラン)をガスとして基板温度250〜400℃
の間に設定しPECVDにより得ることができる。また
ECR−CVDで基板温度を100〜300℃としても
得ることができる。
【0052】層間絶縁膜は、例えば、下記の方法で形成
することができる。プラズマエッチングによるエッチバ
ック法各種CVD法,プラズマCVD,PECVD(プ
ラズマインハンスドCVD),LPCVD(減圧CV
D)法などによりSiO2 シリカを好ましくは0.2μ
m〜3μm成膜する。
【0053】この方法により平坦化された層間絶縁膜
(SiO2 )を得ることができる。この方法には、シリ
カの他,PSG,BSG(リンシリカガラス,ボロンシ
リカガラス)を用いることもできるし、Si34 など
チッ化シリコン系化合物を用いることがもできる。以上
のようにして、スイッチング素子が形成される。
【0054】スイッチング素子の電界移動度は、好まし
くは60(cm2 /V・sec)以下、特に30〜50(cm2
/V・sec)である。
【0055】次に、本発明のスイッチング素子のより具
体的な構成、およびその製造工程について図を参照しつ
つ説明する。
【0056】先ず、図3に示すように、基板101上に
スパッタ法、各種CVD法、好ましくはプラズマCVD
法等により、α−Si層102を積層する。
【0057】その後、図4に示すように、エキシマーレ
ーザー115等によりアニール、結晶化を行い、活性層
102aを形成する。
【0058】次に、図6に示すように、絶縁ゲート10
3をポリシリコンアイランド102a上および絶縁基板
101の表面にわたり積層する。基板温度としては25
0〜400℃が好ましくさらに高品質の絶縁ゲート材料
を得るためにはアニールを300〜600℃で1〜3時
間程度施すのが好ましい。
【0059】次に、図7に示すように、ゲート電極10
4を蒸着またはスパッタリングで成膜する。
【0060】次いで、図8に示すように、ゲート電極1
04をパターニングし、さらにその上に低濃度のドーピ
ング量域をマスクするためにフォトレジスト105によ
るマスキング領域をパターニングする。パターニングさ
れたフォトレジスト105およびゲート電極104上か
ら高濃度のイオンドーピング116を行い、n+ または
P+ の部位を形成する。
【0061】次いで、図9に示すように、パターニング
されたフォトレジスト105を除去し、ゲート電極10
4上から再び低濃度のイオンドーピング116aを行
い、n+ またはP+ の部位と、ゲート電極との間に低濃
度のドーピング領域を形成する。
【0062】さらに、信号電極線および走査電極線をフ
ォトリソグラフィーにより形成する。
【0063】次いで、ドレイン,ソースなどのコンタク
トを形成する。コンタクトは、絶縁膜111を開口した
箇所で行う。先ず、常圧CVD法により、層間絶縁層と
してSiO2 膜を成膜する。次いで、層間絶縁層をエッ
チングしてコンタクトホールを形成し、ドレイン、ソー
ス接続部を開口する。
【0064】開口したドレイン、ソース接続部に、それ
ぞれドレイン配線電極112、ソース配線電極113を
成膜して、ドレイン、ソース電極と接続する。この場
合、ドレイン、ソース電極のいずれか一方が、有機EL
素子の第1の電極、または第2の電極として機能する
か、これと接続される。図示例ではホール注入電極であ
るITO(115)と接続される。さらに、ドレイン配
線電極112上に絶縁膜114を形成し、同時に画素部
分以外を覆うエッジカバーを形成して図10に示すよう
なスイッチング素子を得る。
【0065】なお、ホール注入電極等、有機EL素子の
電極との接続には、例えば図11に示すように配線電極
113と、ホール注入電極115との間に両者の接続性
を向上させるために、TiN等の接続金属層116を形
成するとよい。
【0066】次に、本発明における有機EL素子の構成
について説明する。有機EL素子は、第1の電極と、第
2の電極との間に、少なくとも発光機能に関与する有機
物質を含有する有機層を有する。そして、第1の電極
と、第2の電極とから与えられる電子・ホールが、有機
層中で再結合することにより発光する。
【0067】第1の電極、および第2の電極は、いずれ
をホール注入電極、電子注入電極としてもよいが、通
常、基板側の第1の電極がホール注入電極となり、第2
の電極は電子注入電極となる。
【0068】電子注入電極としては、低仕事関数の物質
が好ましく、例えば、K、Li、Na、Mg、La、C
e、Ca、Sr、Ba、Al、Ag、In、Sn、Z
n、Zr等の金属元素単体、または安定性を向上させる
ためにそれらを含む2成分、3成分の合金系を用いるこ
とが好ましい。合金系としては、例えばAg・Mg(A
g:0.1〜50at%)、Al・Li(Li:0.01
〜14at%)、In・Mg(Mg:50〜80at%)、
Al・Ca(Ca:0.01〜20at%)等が挙げられ
る。なお、電子注入電極は蒸着法やスパッタ法でも形成
することが可能である。
【0069】電子注入電極薄膜の厚さは、電子注入を十
分行える一定以上の厚さとすれば良く、0.5nm以上、
好ましくは1nm以上、より好ましくは3nm以上とすれば
よい。また、その上限値には特に制限はないが、通常膜
厚は3〜500nm程度とすればよい。電子注入電極の上
には、さらに補助電極ないし保護電極を設けてもよい。
【0070】蒸着時の圧力は好ましくは1×10-8〜1
×10-5Torrで、蒸発源の加熱温度は、金属材料であれ
ば100〜1400℃、有機材料であれば100〜50
0℃程度が好ましい。
【0071】ホール注入電極は、発光した光を取り出す
ため、透明ないし半透明な電極が好ましい。透明電極と
しては、ITO(錫ドープ酸化インジウム)、IZO
(亜鉛ドープ酸化インジウム)、ZnO、SnO2 、I
2 3 等が挙げられるが、好ましくはITO(錫ドー
プ酸化インジウム)、IZO(亜鉛ドープ酸化インジウ
ム)が好ましい。ITOは、通常In2 3 とSnOと
を化学量論組成で含有するが、O量は多少これから偏倚
していてもよい。ホール注入電極は、透明性が必要でな
いときは、不透明の公知の金属材質であってもよい。
【0072】ホール注入電極の厚さは、ホール注入を十
分行える一定以上の厚さを有すれば良く、好ましくは5
0〜500nm、さらには50〜300nmの範囲が好まし
い。また、その上限は特に制限はないが、あまり厚いと
剥離などの心配が生じる。厚さが薄すぎると、製造時の
膜強度やホール輸送能力、抵抗値の点で問題がある。
【0073】このホール注入電極層は蒸着法等によって
も形成できるが、好ましくはスパッタ法、特にパルスD
Cスパッタ法により形成することが好ましい。
【0074】有機EL構造体の有機層は、次のような構
成とすることができる。発光層は、ホール(正孔)およ
び電子の注入機能、それらの輸送機能、ホールと電子の
再結合により励起子を生成させる機能を有する。発光層
には、比較的電子的にニュートラルな化合物を用いるこ
とが好ましい。
【0075】ホール注入輸送層は、ホール注入電極から
のホールの注入を容易にする機能、ホールを安定に輸送
する機能および電子を妨げる機能を有するものであり、
電子注入輸送層は、電子注入電極からの電子の注入を容
易にする機能、電子を安定に輸送する機能およびホール
を妨げる機能を有するものである。これらの層は、発光
層に注入されるホールや電子を増大・閉じこめさせ、再
結合領域を最適化させ、発光効率を改善する。
【0076】発光層の厚さ、ホール注入輸送層の厚さお
よび電子注入輸送層の厚さは、特に制限されるものでは
なく、形成方法によっても異なるが、通常5〜500nm
程度、特に10〜300nmとすることが好ましい。
【0077】ホール注入輸送層の厚さおよび電子注入輸
送層の厚さは、再結合・発光領域の設計によるが、発光
層の厚さと同程度または1/10〜10倍程度とすれば
よい。ホールまたは電子の各々の注入層と輸送層とを分
ける場合は、注入層は1nm以上、輸送層は1nm以上とす
るのが好ましい。このときの注入層、輸送層の厚さの上
限は、通常、注入層で500nm程度、輸送層で500nm
程度である。このような膜厚については、注入輸送層を
2層設けるときも同じである。
【0078】有機EL素子の発光層には、発光機能を有
する化合物である蛍光性物質を含有させる。このような
蛍光性物質としては、例えば、特開昭63−26469
2号公報に開示されているような化合物、例えばキナク
リドン、ルブレン、スチリル系色素等の化合物から選択
される少なくとも1種が挙げられる。また、トリス(8
−キノリノラト)アルミニウム等の8−キノリノールま
たはその誘導体を配位子とする金属錯体色素などのキノ
リン誘導体、テトラフェニルブタジエン、アントラセ
ン、ペリレン、コロネン、12−フタロペリノン誘導体
等が挙げられる。さらには、特開平8−12600号公
報(特願平6−110569号)に記載のフェニルアン
トラセン誘導体、特開平8−12969号公報(特願平
6−114456号)のテトラアリールエテン誘導体等
を用いることができる。
【0079】また、それ自体で発光が可能なホスト物質
と組み合わせて使用することが好ましく、ドーパントと
しての使用が好ましい。このような場合の発光層におけ
る化合物の含有量は0.01〜20体積% 、さらには
0.1〜15体積% であることが好ましい。特にルブレ
ン系では、0.01〜20体積%であることが好まし
い。ホスト物質と組み合わせて使用することによって、
ホスト物質の発光波長特性を変化させることができ、長
波長に移行した発光が可能になるとともに、素子の発光
効率や安定性が向上する。
【0080】ホスト物質としては、キノリノラト錯体が
好ましく、さらには8−キノリノールまたはその誘導体
を配位子とするアルミニウム錯体が好ましい。このよう
なアルミニウム錯体としては、特開昭63−26469
2号、特開平3−255190号、特開平5−7073
3号、特開平5−258859号、特開平6−2158
74号等に開示されているものを挙げることができる。
【0081】具体的には、まず、トリス(8−キノリノ
ラト)アルミニウム、ビス(8−キノリノラト)マグネ
シウム、ビス(ベンゾ{f}−8−キノリノラト)亜
鉛、ビス(2−メチル−8−キノリノラト)アルミニウ
ムオキシド、トリス(8−キノリノラト)インジウム、
トリス(5−メチル−8−キノリノラト)アルミニウ
ム、8−キノリノラトリチウム、トリス(5−クロロ−
8−キノリノラト)ガリウム、ビス(5−クロロ−8−
キノリノラト)カルシウム、5,7−ジクロル−8−キ
ノリノラトアルミニウム、トリス(5,7−ジブロモ−
8−ヒドロキシキノリノラト)アルミニウム、ポリ[亜
鉛(II)−ビス(8−ヒドロキシ−5−キノリニル)メ
タン]等がある。
【0082】このほかのホスト物質としては、特開平8
−12600号公報(特願平6−110569号)に記
載のフェニルアントラセン誘導体や特開平8−1296
9号公報(特願平6−114456号)に記載のテトラ
アリールエテン誘導体なども好ましい。
【0083】発光層は電子注入輸送層を兼ねたものであ
ってもよく、このような場合はトリス(8−キノリノラ
ト)アルミニウム等を使用することが好ましい。これら
の蛍光性物質を蒸着すればよい。
【0084】また、発光層は、必要に応じて、少なくと
も1種のホール注入輸送性化合物と少なくとも1種の電
子注入輸送性化合物との混合層とすることも好ましく、
さらにはこの混合層中にドーパントを含有させることが
好ましい。このような混合層における化合物の含有量
は、0.01〜20体積% 、さらには0.1〜15体積
% とすることが好ましい。
【0085】混合層では、キャリアのホッピング伝導パ
スができるため、各キャリアは極性的に有利な物質中を
移動し、逆の極性のキャリア注入は起こりにくくなるた
め、有機化合物がダメージを受けにくくなり、素子寿命
がのびるという利点がある。また、前述のドーパントを
このような混合層に含有させることにより、混合層自体
のもつ発光波長特性を変化させることができ、発光波長
を長波長に移行させることができるとともに、発光強度
を高め、素子の安定性を向上させることもできる。
【0086】混合層に用いられるホール注入輸送性化合
物および電子注入輸送性化合物は、各々、後述のホール
注入輸送層用の化合物および電子注入輸送層用の化合物
の中から選択すればよい。なかでも、ホール注入輸送層
用の化合物としては、強い蛍光を持ったアミン誘導体、
例えばホール輸送材料であるトリフェニルジアミン誘導
体、さらにはスチリルアミン誘導体、芳香族縮合環を持
つアミン誘導体を用いるのが好ましい。
【0087】電子注入輸送性の化合物としては、キノリ
ン誘導体、さらには8−キノリノールないしその誘導体
を配位子とする金属錯体、特にトリス(8−キノリノラ
ト)アルミニウム(Alq3 )を用いることが好まし
い。また、上記のフェニルアントラセン誘導体、テトラ
アリールエテン誘導体を用いるのも好ましい。
【0088】ホール注入輸送層用の化合物としては、強
い蛍光を持ったアミン誘導体、例えば上記のホール輸送
材料であるトリフェニルジアミン誘導体、さらにはスチ
リルアミン誘導体、芳香族縮合環を持つアミン誘導体を
用いるのが好ましい。
【0089】この場合の混合比は、それぞれのキャリア
移動度とキャリア濃度によるが、一般的には、ホール注
入輸送性化合物の化合物/電子注入輸送機能を有する化
合物の重量比が、1/99〜99/1、さらに好ましく
は10/90〜90/10、特に好ましくは20/80
〜80/20程度となるようにすることが好ましい。
【0090】また、混合層の厚さは、分子層一層に相当
する厚み以上で、有機化合物層の膜厚未満とすることが
好ましい。具体的には1〜85nmとすることが好まし
く、さらには5〜60nm、特には5〜50nmとすること
が好ましい。
【0091】また、混合層の形成方法としては、異なる
蒸着源より蒸発させる共蒸着が好ましいが、蒸気圧(蒸
発温度)が同程度あるいは非常に近い場合には、予め同
じ蒸着ボート内で混合させておき、蒸着することもでき
る。混合層は化合物同士が均一に混合している方が好ま
しいが、場合によっては、化合物が島状に存在するもの
であってもよい。発光層は、一般的には、有機蛍光物質
を蒸着するか、あるいは、樹脂バインダー中に分散させ
てコーティングすることにより、発光層を所定の厚さに
形成する。
【0092】ホール注入輸送層には、例えば、特開昭6
3−295695号公報、特開平2−191694号公
報、特開平3−792号公報、特開平5−234681
号公報、特開平5−239455号公報、特開平5−2
99174号公報、特開平7−126225号公報、特
開平7−126226号公報、特開平8−100172
号公報、EP0650955A1等に記載されている各
種有機化合物を用いることができる。例えば、テトラア
リールベンジシン化合物(トリアリールジアミンないし
トリフェニルジアミン:TPD)、芳香族三級アミン、
ヒドラゾン誘導体、カルバゾール誘導体、トリアゾール
誘導体、イミダゾール誘導体、アミノ基を有するオキサ
ジアゾール誘導体、ポリチオフェン等である。これらの
化合物は、1種のみを用いても、2種以上を併用しても
よい。2種以上を併用するときは、別層にして積層した
り、混合したりすればよい。
【0093】ホール注入輸送層をホール注入層とホール
輸送層とに分けて積層する場合は、ホール注入輸送性の
化合物のなかから好ましい組合せを選択して用いること
ができる。このとき、ホール注入電極(ITO等)側か
らイオン化ポテンシャルの小さい化合物の順に積層する
ことが好ましい。また、ホール注入電極表面には薄膜性
の良好な化合物を用いることが好ましい。このような積
層順については、ホール注入輸送層を2層以上設けると
きも同様である。このような積層順とすることによっ
て、駆動電圧が低下し、電流リークの発生やダークスポ
ットの発生・成長を防ぐことができる。また、素子化す
る場合、蒸着を用いているので1〜10nm程度の薄い膜
も均一かつピンホールフリーとすることができるため、
ホール注入層にイオン化ポテンシャルが小さく、可視部
に吸収をもつような化合物を用いても、発光色の色調変
化や再吸収による効率の低下を防ぐことができる。ホー
ル注入輸送層は、発光層等と同様に上記の化合物を蒸着
することにより形成することができる。
【0094】電子注入輸送層には、トリス(8−キノリ
ノラト)アルミニウム(Alq3 )等の8−キノリノー
ルまたはその誘導体を配位子とする有機金属錯体などの
キノリン誘導体、オキサジアゾール誘導体、ペリレン誘
導体、ピリジン誘導体、ピリミジン誘導体、キノキサリ
ン誘導体、ジフェニルキノン誘導体、ニトロ置換フルオ
レン誘導体等を用いることができる。電子注入輸送層は
発光層を兼ねたものであってもよく、このような場合は
トリス(8−キノリノラト)アルミニウム等を使用する
ことが好ましい。電子注入輸送層の形成は、発光層と同
様に、蒸着等によればよい。
【0095】電子注入輸送層を電子注入層と電子輸送層
とに分けて積層する場合には、電子注入輸送性の化合物
の中から好ましい組み合わせを選択して用いることがで
きる。このとき、電子注入電極側から電子親和力の値の
大きい化合物の順に積層することが好ましい。このよう
な積層順については、電子注入輸送層を2層以上設ける
ときも同様である。
【0096】ホール注入輸送層、発光層および電子注入
輸送層の形成には、均質な薄膜が形成できることから、
真空蒸着法を用いることが好ましい。真空蒸着法を用い
た場合、アモルファス状態または結晶粒径が0.2μm
以下の均質な薄膜が得られる。結晶粒径が0.2μm を
超えていると、不均一な発光となり、素子の駆動電圧を
高くしなければならなくなり、電荷の注入効率も著しく
低下する。
【0097】真空蒸着の条件は特に限定されないが、1
-4Pa以下の真空度とし、蒸着速度は0.01〜1nm/
sec 程度とすることが好ましい。また、真空中で連続し
て各層を形成することが好ましい。真空中で連続して形
成すれば、各層の界面に不純物が吸着することを防げる
ため、高特性が得られる。また、素子の駆動電圧を低く
したり、ダークスポットの発生・成長を抑制したりする
ことができる。
【0098】これら各層の形成に真空蒸着法を用いる場
合において、1層に複数の化合物を含有させる場合、化
合物を入れた各ボートを個別に温度制御して共蒸着する
ことが好ましい。
【0099】基板に色フィルター膜や蛍光性物質を含む
色変換膜、あるいは誘電体反射膜を用いて発光色をコン
トロールしてもよい。
【0100】色フィルター膜には、液晶ディスプレイ等
で用いられているカラーフィルターを用いれば良いが、
有機EL素子の発光する光に合わせてカラーフィルター
の特性を調整し、取り出し効率・色純度を最適化すれば
よい。
【0101】また、EL素子材料や蛍光変換層が光吸収
するような短波長の外光をカットできるカラーフィルタ
ーを用いれば、素子の耐光性・表示のコントラストも向
上する。
【0102】また、誘電体多層膜のような光学薄膜を用
いてカラーフィルターの代わりにしても良い。
【0103】蛍光変換フィルター膜は、EL発光の光を
吸収し、蛍光変換膜中の蛍光体から光を放出させること
で、発光色の色変換を行うものであるが、組成として
は、バインダー、蛍光材料、光吸収材料の三つから形成
される。
【0104】蛍光材料は、基本的には蛍光量子収率が高
いものを用いれば良く、EL発光波長域に吸収が強いこ
とが望ましい。実際には、レーザー色素などが適してお
り、ローダミン系化合物・ペリレン系化合物・シアニン
系化合物・フタロシアニン系化合物(サブフタロシアニ
ン等も含む)ナフタロイミド系化合物・縮合環炭化水素
系化合物・縮合複素環系化合物・スチリル系化合物・ク
マリン系化合物等を用いればよい。
【0105】バインダーは、基本的に蛍光を消光しない
ような材料を選べば良く、フォトリソグラフィー・印刷
等で微細なパターニングが出来るようなものが好まし
い。また、基板上にホール注入電極と接する状態で形成
される場合、ホール注入電極(ITO、IZO)の成膜
時にダメージを受けないような材料が好ましい。
【0106】光吸収材料は、蛍光材料の光吸収が足りな
い場合に用いるが、必要のない場合は用いなくても良
い。また、光吸収材料は、蛍光性材料の蛍光を消光しな
いような材料を選べば良い。
【0107】本発明における有機EL素子は、通常、直
流駆動型、パルス駆動型のEL素子として用いられる。
印加電圧は、通常、2〜30V 程度とされる。
【0108】
【実施例】コーニング製1737耐熱性無アルカリガラ
ス基板の上にアモルファス・シリコン層を約600Åの
厚さで減圧CVD(LPCVD)法により成膜した。こ
の成膜条件は、下記の通りである。 Si26 ガス:100SCCM、圧力:0.3Torr、温
度:480℃。
【0109】それからこのアモルファス・シリコン層を
固相成長させて活性層(ポリシリコン層)とした。この
固相成長は、熱アニールとレーザーアニールを併用し
た。その条件は下記の通りである。
【0110】<熱アニール> N2 :1SLM、温度:600℃、処理時間:24時間
【0111】<レーザーアニール> KrF:254nm、エネルギー密度:200mJ/cm2
ショット数:200
【0112】次いで、このポリシリコン層をパターニン
グして活性シリコン層:500Åを得た。
【0113】この活性シリコン層の上にゲート酸化膜と
なるSiO2 層を、例えばプラズマCVD法により、約
800Å成膜した。成膜条件は例えば下記の通りであ
る。 投入パワー:50W、TEOS(テトラエトキシシラ
ン)ガス:50SCCM、O 2 :500SCCM、圧力:0.1
〜0.5Torr、温度:350℃。
【0114】このSiO2 層の上に、ゲート電極となる
Mo−Si2 層を、スパッタ法により、約1000Å成
膜した。それからこのMo−Si2 層および上記で形成
したSiO2 層を、例えばドライエッチングによりパタ
ーニングし、ゲート電極およびゲード酸化膜を得た。
【0115】次いで、図8に示すように、ゲート電極1
04をパターニングし、さらにその上に低濃度のドーピ
ング量域をマスクするためにフォトレジスト105によ
るマスキング領域をパターニングし、フォトレジスト1
05および上記ゲート電極をマスクとしてシリコン活性
層のソース・ドレイン領域となるべき部分にイオンドー
ピング法により、N型の不純物:Pをドーピングした。
このときの条件は、加速電圧:65keV、ドーズ量:1
×1015cm-2とした。
【0116】次いで、フォトレジスト105を除去し、
ゲート電極をマスクとしてシリコン活性層の低濃度のド
ーピング領域、および高濃度のドーピング領域にイオン
ドーピング法により、N型の不純物:Pをドーピングし
て、LDD構造を有する画素駆動用の第1のスイッチン
グ素子を形成した。このときの条件は、加速電圧:65
keV、ドーズ量:1×1013cm-2とした。
【0117】次に、これを窒素雰囲気中で約550℃で
10時間加熱して、ドーパントの活性化を行った。さら
に、水素雰囲気中で約400℃で30分加熱処理して水
素化を行い、半導体の欠陥準位密度を減少させた。
【0118】そして、この基板全体に層間絶縁層となる
SiO2 層を、厚さ約8000Å成形した。この層間絶
縁層となるSiO2 の成膜条件は、以下の通りである。 O2/N2 :10SLM 5%SiH4/N2 :1SLM 1%PH3/N2 :500SCCM N2 :10SLM 温度:410℃ 圧力:大気圧
【0119】この層間絶縁層となるSiO2 膜をエッチ
ングし、コンタクト用のホールを形成した。次いで、ド
レイン、ソース配線電極としてAlを蒸着した。
【0120】また、LDD構造としない他は上記と同様
にして比較サンプルを作製した。
【0121】得られたTFTアレイの各スイッチング素
子におけるオフ時の漏れ電流、Ioff を同一条件にて求
めたところ、できあがりチャネル長:3μm の時、本発
明サンプルは1×10-9 A以下であったのに対し、比較
サンプルは1×10-7 A以上であった。
【0122】次に、有機EL素子の形成領域にホール注
入電極となるITOを成膜し、前記配線電極と接続し
た。そして、発光領域(画素部分)のみ発光させるよう
に、上記と同様にして層間絶縁膜SiO2 を4000Å
成膜し、発光領域となる部分を開口した。
【0123】以上のように作製された、本発明サンプル
TFT薄膜パターンの画素領域(ITO上)に発光層を
含む有機層を真空蒸着法により成膜した。成膜した材料
は以下の通りである。ここでは一例のみを挙げるが、本
発明はその概念から明らかなように、蒸着法で形成可能
であれば成膜材料によらずに適用できる。
【0124】ホール注入層およびホール輸送層として、
N,N´−ビス(m−メチルフェニル)−N,N´−ジフ
ェニル−1,1´−ビフェニル−4,4´−ジアミン(N,
N´-bis(m-methyl phenyl)-N,N´-diphenyl-1,1´-biph
enyl-4,4´-diamine以下TPDと略す)を、発光層兼電
子輸送層としてトリス(8−ヒドロキシキノリン)アル
ミニウム(tris (8-hydroxyquinoline)aluminium以下A
lq3 と略す)を、さらに真空を破らずに第2の電極1
2として陰極を、引き続き成膜した。
【0125】成膜方法としては、ホール注入層およびホ
ール輸送層は真空蒸着法を、第2の電極はDCスパッタ
法を選択した。第2の電極としてはAl/Li合金(L
i濃度:7at%)をガス圧1Pa、パワー1W/cm2 で膜
厚5nmだけ成膜し、さらに、配線電極としてAlを0.
3Pa、パワー1W/cm2 で膜厚200nm積層した。
【0126】得られた、有機EL表示装置の各画素を1
画素あたり10mA/cm2 の定電流となるように時分割駆
動し、発光時と非発光時の画面全体の明るさの比からコ
ントラストについて評価したところ、本発明サンプルは
1:80であったのに対し、比較サンプルは1:10で
あった。
【0127】本発明はその趣旨から明らかなようにこの
実施例で用いた有機EL素子構成膜及びその積層順序に
限るものではなく、ホール注入層、発光層、第2の電
極、配線電極に他の材料を用いてもよく、ホール注入
層、電子輸送層、電子注入層などをさらに形成し多層構
造としても良い。言い換えると成膜される材料の種類、
構造によらず適用できる。
【0128】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、高電圧、
大電流のスイッチングを行うことが可能で、しかもオフ
電流の少ないスイッチング素子を用いることで、誤発
光、コントラストの低下現象がなく、高精細な表示の可
能な有機EL素子の駆動装置、およびこれを用いた表示
装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の有機EL素子の駆動装置の素子構成を
示す概略断面図である。
【図2】本発明の有機EL素子の駆動装置の一例を示す
平面図である。
【図3】本発明の有機EL素子の駆動装置の製造工程を
示す一部断面図である。
【図4】本発明の有機EL素子の駆動装置の製造工程を
示す一部断面図である。
【図5】本発明の有機EL素子の駆動装置の製造工程を
示す一部断面図である。
【図6】本発明の有機EL素子の駆動装置の製造工程を
示す一部断面図である。
【図7】本発明の有機EL素子の駆動装置の製造工程を
示す一部断面図である。
【図8】本発明の有機EL素子の駆動装置の製造工程を
示す一部断面図である。
【図9】本発明の有機EL素子の駆動装置の製造工程を
示す一部断面図である。
【図10】本発明の有機EL素子の駆動装置の製造工程
を示す一部断面図である。
【図11】本発明の有機EL素子の駆動装置と素子の電
極との接続構造を示す一部断面図である。
【図12】有機EL表示装置の構成例を示すブロック図
である。
【図13】図12のA部拡大図である。
【符号の説明】
1 ゲート 2 シリコン基体 11 ソースバス 12 ゲートバス 13 ソース電極 14 ドレイン電極 15 ゲートライン 16 ドレイン電極 17 ソース電極 18 キャパシタ 21、22 シリコン基体 101 基板 102 アモルファスシリコン層 102a 活性層 103 ゲート酸化膜 104 ゲート電極 105 絶縁膜 106 レジスト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3K007 AB00 AB03 AB05 AB06 AB17 BA06 BB06 CA01 CA02 CB01 DA00 DB03 EB00 FA01 FA02 FA03 GA00 5C094 AA05 AA06 AA60 BA27 CA19 EA05 EB02 GA10 5G435 AA00 AA02 BB05 CC09 EE30 EE36 GG12 GG25 KK09

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機EL素子を駆動するスイッチング素
    子と、スイッチング素子により駆動され、少なくとも発
    光機能に関与する有機層を有する有機EL素子とを有
    し、 前記スイッチング素子がLDD構造を有する有機EL素
    子の駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記スイッチング素子はディプレッショ
    ン型である請求項1の有機EL素子の駆動装置。
  3. 【請求項3】 マトリクス状に配置された複数の有機E
    L素子と、この有機EL素子を駆動する請求項1または
    2の有機EL素子の駆動装置を有する有機EL表示装
    置。
JP11149356A 1999-05-28 1999-05-28 有機el素子の駆動装置および有機el表示装置 Withdrawn JP2000340359A (ja)

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