JP2000340715A - 半導体素子搭載用配線基板およびこれを用いた半導体装置 - Google Patents

半導体素子搭載用配線基板およびこれを用いた半導体装置

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JP2000340715A JP11151572A JP15157299A JP2000340715A JP 2000340715 A JP2000340715 A JP 2000340715A JP 11151572 A JP11151572 A JP 11151572A JP 15157299 A JP15157299 A JP 15157299A JP 2000340715 A JP2000340715 A JP 2000340715A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱応力により樹脂製充填材が絶縁基体から剥
離して半導体素子を良好に保護することができず、半導
体素子の電極と絶縁基体の配線導体との電気的な接続が
切断されてしまう。 【解決手段】 配線導体2が配設されたセラミックスか
ら成る絶縁基体1上に、半導体素子4がフリップチップ
接続法により搭載される搭載部1aおよびこの搭載部1
aを取り囲むようにして形成された枠状のダム部3を有
する半導体素子搭載用配線基板であって、ダム部3は、
複数層のセラミック厚膜3a〜3eを積層して成り、そ
の内側の側面が階段状または傾斜面となっている。階段
状または傾斜面となっているダム部3の内側の側面によ
り、ダム部3と樹脂製充填材5との接合面に印加される
応力が良好に軽減分散され、ダム部3と樹脂製充填材5
との間における剥離の発生を有効に防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、配線導体を有する
絶縁基体上に半導体素子をフリップチップ接続法により
搭載するようになした半導体素子搭載用配線基板および
この半導体素子搭載用配線基板に半導体素子をフリップ
チップ接続法により搭載するとともに半導体素子と絶縁
基体との間に樹脂製充填材を充填して成る半導体装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近時、コンピュータ等の電子機器の小型
化や薄型化に対応した半導体装置として、例えば酸化ア
ルミニウム質焼結体や窒化アルミニウム質焼結体・ムラ
イト質焼結体・炭化珪素質焼結体・窒化珪素質焼結体・
ガラスセラミックス等のセラミックスから成る絶縁基体
の上面中央部に半導体素子が搭載される搭載部を有する
とともにその搭載部から下面にかけて配線導体が配設さ
れて成る半導体素子搭載用配線基板を準備し、この半導
体素子搭載用配線基板の搭載部に半導体素子を半田や金
等から成るバンプを介してフリップチップ接続法により
搭載して、しかる後、この半導体素子と絶縁基体との間
にアンダーフィルと呼ばれる液状の樹脂製充填材を充填
するとともにこれを熱硬化させ、この熱硬化した樹脂製
充填材により半導体素子を保護するとともに絶縁基体と
半導体素子とを固着して成る半導体装置が知られてい
る。
【0003】なお、この半導体装置における半導体素子
搭載用配線基板は、いわゆるセラミックグリーンシート
積層法によって製作されている。具体的には、セラミッ
クス原料粉末を有機バインダで結合して成るセラミック
グリーンシートに適当な打ち抜き加工を施すとともに配
線導体となる金属ペーストを所定のパターンに印刷塗布
し、このセラミックグリーンシートを複数枚積層すると
ともに高温で焼成することによって製作されている。
【0004】しかしながら、この半導体装置によると、
半導体素子搭載用配線基板の搭載部に半導体素子を半田
や金から成るバンプを介してフリップチップ接続法によ
り搭載した後、絶縁基体と半導体素子との間に液状の樹
脂製充填材を充填することから、充填した液状の樹脂が
その流動性により絶縁基体上で樹脂製充填材が不要な部
分にまで流れ広がり、これが半導体装置としての機能に
悪影響を及ぼしたり、半導体装置の外観を著しく損ねた
りするという問題点があった。
【0005】そこで、上記問題点を解決するために、図
3に断面図で示すように、絶縁基体11の上面中央部に半
導体素子12がフリップチップ接続法により搭載される搭
載部11aおよびこの搭載部11aから下面に導出する配線
導体13を有するとともに、この搭載部11aを取り囲むよ
うにして形成された所定高さの枠状のダム部14を有する
半導体素子搭載用配線基板を準備し、この半導体素子搭
載用配線基板の搭載部11aに半導体素子12を半田や金等
から成るバンプ15を介してフリップチップ接続法により
搭載し、その後、ダム部14の内側で絶縁基体11と半導体
素子12との間に液状の樹脂製充填材16を充填し、これを
熱硬化させて成る半導体装置が提案されている。
【0006】このような半導体装置によると、搭載部11
aを取り囲むダム部14の内側で絶縁基体11と半導体素子
12との間に液状の樹脂製充填材16を充填すると、液状の
樹脂製充填材16が不要な部分にまで流れ広がるのがダム
部14により有効に防止される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
半導体素子搭載用配線基板においては、ダム部14は通
常、枠状に打ち抜いたセラミックグリーンシートを半導
体素子搭載用配線基板となるセラミックグリーンシート
の積層体の最上層に積層し、それを焼成することによっ
て搭載部11aを取り囲むように形成されている。
【0008】このようにして形成されたダム部14は、セ
ラミックグリーンシートを打ち抜き、これを焼成するこ
とにより形成されていることから、その内側の側面が絶
縁基体11の上面に対して略垂直となっている。
【0009】そして、このダム部14の内側で絶縁基体11
と半導体素子12との間に液状の樹脂製充填材16を充填し
てこの樹脂製充填材16を熱硬化させると、樹脂製充填材
16が熱硬化する際に収縮することによりダム部14と樹脂
製充填材16との間に大きな引っ張り応力が発生する。
【0010】さらに、絶縁基体11を形成するセラミック
スの熱膨張係数が4×10-6〜10×10-6/℃程度であるの
に対して樹脂製充填材16の熱膨張係数が30×10-6〜50×
10-6/℃程度であり、両者の熱膨張係数が大きく相違す
ることから、半導体素子12を作動させると、その作動時
に発生する熱により絶縁基体11と樹脂製充填材16との間
に両者の熱膨張係数の相違に起因して大きな熱応力が発
生する。
【0011】このような応力は、互いに重畳してダム部
14と樹脂製充填材16との接合面に対して作用し、この応
力が最も集中する部位であるダム部14と樹脂製充填材16
との接合面の上端部からダム部14と樹脂製充填材16との
間に剥離を発生させる。なお、ダム部14と樹脂製充填材
16との間に作用する応力は、ダム部14と樹脂製充填材16
との接合面に対して垂直な方向に作用する成分が大きい
程、ダム部14と樹脂製充填材16とを引き剥がす力が大き
くなるのでダム部14と樹脂製充填材16とが剥離しやすく
なる。
【0012】そして、ダム部14と樹脂製充填材16との間
に剥離が発生すると、半導体素子12の作動および停止の
繰り返しに伴って、この剥離が次第に絶縁基体11の中心
部に向かって徐々に進行していき、ついには樹脂製充填
材16が絶縁基体11から完全に剥離してしまい、半導体素
子12を良好に保護することができなくなってしまうとい
う問題点があった。また、半導体素子12の電極と半導体
素子搭載用配線基板の配線導体13とを接合している半田
や金等の接続用バンプ15の剥離を誘発させることによっ
て、半導体素子12の電極と絶縁基体11の配線導体13との
電気的な接続が切断され、その結果、半導体素子12を長
期間にわたり安定に作動させることができなくなってし
まうという問題点を有していた。
【0013】本発明は上記問題点に鑑み案出されたもの
であり、その目的は、絶縁基体と半導体素子とを樹脂製
充填材により強固に固着させ、半導体素子を良好に保護
するとともに半導体素子の電極と配線導体との電気的な
接続を完全なものとして半導体素子を長期間にわたり安
定に作動させることができる半導体素子搭載用配線基板
およびこれを用いた半導体装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体素子搭載
用配線基板は、配線導体が配設されたセラミックスから
成る絶縁基体上に、半導体素子がフリップチップ接続法
により搭載される搭載部およびこの搭載部を取り囲むよ
うにして形成された枠状のダム部を有する半導体素子搭
載用配線基板であって、前記ダム部は、複数層のセラミ
ック厚膜を積層して成り、その内側の側面が階段状また
は傾斜面となっていることを特徴とするものである。
【0015】また、本発明の半導体装置は、配線導体が
配設されたセラミックスから成る絶縁基体上に、半導体
素子がフリップチップ接続法により搭載される搭載部お
よびこの搭載部を取り囲むようにして形成された枠状の
ダム部を有する半導体素子搭載用配線基板と、搭載部に
フリップチップ接続法により搭載された半導体素子と、
ダム部の内側で絶縁基体と半導体素子との間に充填され
た樹脂製充填材とから成る半導体装置であって、前記ダ
ム部は、複数層のセラミック厚膜を積層して成り、その
内側の側面が階段状または傾斜面となっていることを特
徴とするものである。
【0016】本発明の半導体素子搭載用配線基板および
半導体装置によれば、前記ダム部は、複数層のセラミッ
ク厚膜を積層して成り、その内側の側面が階段状または
傾斜面となっていることから、絶縁基体の搭載部に半導
体素子をフリップチップ接続法により搭載した後、ダム
部の内側で絶縁基体と半導体素子との間に液状の樹脂製
充填材を充填し、これを熱硬化させた後、樹脂製充填材
の硬化時の収縮による応力や半導体素子が作動時に発生
する熱による応力がダム部と樹脂製充填材との間に印加
されたとしても、その応力は階段状または傾斜面となっ
ているダム部の内側の側面によりダム部と樹脂製充填材
との接合面に対して垂直方向に作用する成分が良好に低
減分散されるため、ダム部と樹脂製充填材との間に剥離
が発生することを有効に防止することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明の半導体素子搭載用
配線基板および半導体装置について添付の図面を基にし
て詳細に説明する。
【0018】図1は、本発明の半導体素子搭載用配線基
板およびこれを用いた半導体装置の実施の形態の一例を
示す断面図である。図1において、1は絶縁基体、2は
配線導体、3はダム部、4は半導体素子、5は樹脂製充
填材である。これらのうち、絶縁基体1と配線導体2と
ダム部3とで本発明の半導体素子搭載用配線基板が構成
されており、この半導体素子搭載用配線基板と半導体素
子4および樹脂製充填材5とにより本発明の半導体装置
が構成されている。
【0019】絶縁基体1は、例えば大きさが数mm〜数
cm角程度の略四角形の平板であり、酸化アルミニウム
質焼結体や窒化アルミニウム質焼結体・ムライト質焼結
体・炭化珪素質焼結体・窒化珪素質焼結体・ガラスセラ
ミックス等のセラミックスから形成されている。
【0020】この絶縁基体1は、例えば酸化アルミニウ
ム質焼結体から成る場合であれば、酸化アルミニウム・
酸化珪素・酸化マグネシウム・酸化カルシウム等の原料
粉末に適当な有機バインダ・溶剤を添加混合して泥漿状
となすとともに、これを従来周知のドクタブレード法を
採用することによってシート状となすことによりセラミ
ックグリーンシートを得、このセラミックグリーンシー
トに適当な打ち抜き加工を施すとともに必要に応じて複
数枚を積層して生セラミック積層体となし、最後にこの
生セラミック体を還元雰囲気中、約1600℃の温度で焼成
することによって製作される。
【0021】絶縁基体1は、半導体素子4を支持するた
めの支持基板として機能し、その上面中央部に半導体素
子4を搭載するための搭載部1aを有している。この搭
載部1aには半導体素子4が半田や金から成るバンプ6
を介してフリップチップ接続法により搭載される。な
お、半導体素子4は、例えばシリコンやガリウム砒素等
の半導体材料から形成されている集積回路素子等の電子
回路用素子である。
【0022】そして半導体素子4の搭載部1aへの搭載
は、半導体素子4の能動面に形成された入出力用の各電
極に半田や金から成るバンプ6を溶着や圧着により予め
取着させておくとともにこのバンプ6を後述する配線導
体2の搭載部1aに導出した部位に当接させ、両者を溶
着や圧着により接合することによって行なわれる。
【0023】半導体素子4が搭載される絶縁基体1の搭
載部1aにはタングステンやモリブデン・銅・銀等の金
属粉末メタライズから成る配線導体2の一端部が導出し
ており、この配線導体2の他端部は絶縁基体1の内部を
介して絶縁基体1の下面に導出している。
【0024】この配線導体2は半導体素子4の各電極を
外部電気回路に電気的に接続するための導電路として機
能し、上述したように、その搭載部1aに導出した部位
には半導体素子4の各電極が半田や金等の接続用バンプ
6を介して電気的に接続される。また、配線導体2の絶
縁基体1の下面に導出した他端部は、図示しない外部電
気回路基板の接続用導体に半田等を介して接続され、こ
れによって、半導体素子4の各電極が外部の電気回路に
接続されることとなる。
【0025】このような配線導体2は、例えばタングス
テンメタライズから成る場合であれば、タングステン粉
末に適当な有機バインダ・溶剤を添加混合して得た金属
ペーストを絶縁基体1となるセラミックグリーンシート
に従来周知のスクリーン印刷法を採用して所定のパター
ンに印刷塗布し、これをセラミックグリーンシートとと
もに焼成することによって、絶縁基体1の搭載部1aか
ら下面に導出するようにして所定のパターンに被着形成
される。なお、配線導体2の表面には、通常、この配線
導体2が酸化腐食するのを防止するとともに配線導体2
とバンプ6との接続および配線導体2の外部電気回路基
板の接続用導体との半田を介した接続を容易かつ強固な
ものとするために、ニッケルめっき膜および金めっき膜
が順次被着されている。
【0026】また、絶縁基体1の搭載部1aに半導体素
子4をバンプ6を介してフリップチップ接続法により搭
載した後は、後述するダム部3の内側で絶縁基体1と半
導体素子4との間に例えばエポキシ樹脂から成る樹脂製
充填材5が液状で充填された後、熱硬化されて半導体装
置が完成する。
【0027】この樹脂製充填材5は、その厚さが例えば
数十μm〜数百μm程度であり、絶縁基体1と半導体素
子4との間に充填されることにより、半導体素子4を保
護するとともに半導体素子4を絶縁基体1に強固に固着
させる作用をなす。また、半導体装置の仕様に応じて、
熱膨張率の調整や熱伝導性向上のための各種フィラーを
含有してもよい。
【0028】なお、絶縁基体1と半導体素子4との間へ
の液状の樹脂製充填材6の充填は、例えば従来周知のデ
ィスペンサを用いて行なえばよい。また、樹脂製充填材
5の熱硬化は、例えばオーブン等により100 〜150 ℃の
温度に加熱することにより行なえばよい。
【0029】さらに、絶縁基体1の上面外周部には、搭
載部1aを取り囲むようにして枠状のダム部3が形成さ
れている。
【0030】ダム部3は、例えば酸化アルミニウム質焼
結体や窒化アルミニウム質焼結体・ムライト質焼結体・
炭化珪素質焼結体・窒化珪素質焼結体・ガラスセラミッ
クス等のセラミックスから成る5層の厚膜3a〜3eを
その内側の側面が階段状となるように積層して成る。そ
して、絶縁基体1の搭載部1aに半導体素子4をバンプ
6を介してフリップチップ接続法により搭載した後、絶
縁基体1と半導体素子4との間に液状の樹脂製充填材5
を充填する際に、液状の樹脂製充填材5がその流動性に
より絶縁基体1上で樹脂製充填材5が不要な部分にまで
流れ広がるのを防止する作用をなす。
【0031】このダム部3は、例えば5層のセラミック
厚膜3a〜3eをその内周面である内側の側面が階段状
となるように積層してなることから、絶縁基体1の搭載
部1aに半導体素子4をバンプ6を介してフリップチッ
プ接続法により搭載し、絶縁基体1と半導体素子4との
間に液状の樹脂製充填材5を充填してこれを硬化させた
後、樹脂製充填材5の硬化時の収縮による応力や半導体
素子4が作動時に発生する熱による応力がダム部3と樹
脂製充填材5との間に印加されたとしても、その応力は
階段状となっているダム部3の内側の側面によりダム部
3と樹脂製充填材5との接合面に対して垂直方向に作用
する成分が良好に低減分散され、これによりダム部3と
樹脂製充填材5との間における剥離の発生を有効に防止
することができる。
【0032】ダム部3は、例えばその幅が1〜10mm程
度であり、その高さが0.05〜0.5 mm程度である。そし
て、各セラミック厚膜3a〜3eの厚みは、それぞれ10
〜100 μm程度である。また、その内側の側面に形成さ
れる各段の幅は0.01〜1mm程度としておけばよい。
【0033】なお、ダム部3は、その表面の中心線平均
粗さ(Ra)をRa≧0.65μmとしておくと、ダム部3
の表面の凹凸と樹脂製充填材5とが係止し合って両者を
さらに強固に接合させることが可能となる。したがっ
て、ダム部3は、その表面の中心線平均粗さ(Ra)を
Ra≧0.65μmとしておくことが好ましい。
【0034】一方、この中心線平均粗さ(Ra)がRa
>10μmとなると、ダム部3をセラミック厚膜3a〜3
eで形成することが困難となる傾向にあり、またダム部
3の表面の微細な凹凸が樹脂性充填材5で十分に濡れな
い部分が生じる傾向もあるため、ダム部3の表面の中心
線平均粗さ(Ra)はRa≦10μmとしておくことが好
ましい。
【0035】さらに、ダム部3は、絶縁基体1と実質的
に同じ組成のセラミックスで形成しておくと、絶縁基体
1とダム部3との熱膨張係数が略同一となり、絶縁基体
1とダム部3とに例えば半導体素子4が作動時に発生す
る熱が繰り返し印加されたとしても、両者間に熱膨張係
数の相違に起因する熱応力が発生することはなく、ダム
部3に剥離やクラックが発生することを有効に防止でき
る。従って、ダム部3は絶縁基体1と実質的に同じ組成
のセラミックスで形成することが好ましい。
【0036】このようなダム部3は、例えば各セラミッ
ク厚膜3a〜3eが酸化アルミニウム質焼結体から成る
場合であれば、酸化アルミニウム・酸化珪素・酸化カル
シウム・酸化マグネシウム等の原料粉末に適当な有機バ
インダ・溶剤を添加混合して得たセラミックペースト
を、絶縁基体1となるセラミックグリーンシート上に従
来周知のスクリーン印刷法を採用して各セラミック厚膜
3a〜3bに対応した枠状のパターンとなるように順次
印刷して積層し、これをセラミックグリーンシートとと
もに焼成することによって絶縁基体1の上面の封止部1
bに所定の枠状に被着形成される。
【0037】なお、セラミックペーストをスクリーン印
刷法により印刷塗布するとともに、これを焼成すること
によって得られるダム部3の表面の表面粗さは、セラミ
ックグリーンシートを焼成して得られる絶縁基体1と比
較して粗いものとなりやすいため、中心線平均粗さ(R
a)でRa≧0.65μmとなる表面粗さを容易に得ること
ができる。
【0038】また、絶縁基体1となるセラミックグリー
ンシート上に印刷された各セラミック厚膜3a〜3eと
なる各セラミックペーストは、その側面と上面との間が
セラミックペーストの表面張力に起因して丸みを呈した
ものとなり、この丸みによってもダム部3と樹脂製充填
材5との接合面に印加される応力を良好に分散すること
ができる。
【0039】かくして、本発明の半導体素子搭載用配線
基板および半導体装置によれば、樹脂製充填材5が絶縁
基体1上の不要な部分に流れ広がることがなく、かつ半
導体素子4を樹脂製充填材5により良好に保護すること
ができるとともに、半導体素子4の電極と絶縁基体1の
配線導体2との電気的な接続を完全なものとして半導体
素子4を長期間にわたり安定に作動させることができ
る。
【0040】なお、本発明は上述の実施の形態の一例に
限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範
囲であれば種々の変更は可能である。例えば、上述の実
施の形態の一例ではダム部3はその内側の側面が階段状
となっていたが、ダム部3は必ずしもその内側の側面が
階段状となっている必要はなく、例えば図2に要部拡大
断面図で示すように、ダム部3はその内側の側面が傾斜
面となっていてもよい。この場合であっても、樹脂製充
填材5の硬化時の収縮による応力や半導体素子4が作動
時に発生する熱による応力がダム部3と樹脂製充填材5
との間に印加されたとしても、その応力は傾斜面となっ
ているダム部3の内側の側面によりダム部3と樹脂製充
填材5との接合面に対して垂直方向に作用する成分が良
好に低減分散され、これによりダム部3と樹脂製充填材
5との間に剥離が発生することを有効に防止することが
できる。このような傾斜面は、ダム部3を構成する各セ
ラミック厚膜3a〜3eとなるセラミックペーストを絶
縁基体1となるセラミックグリーンシート上にスクリー
ン印刷法を採用して順次印刷塗布する際に、各セラミッ
ク厚膜3a〜3eとなるセラミックペーストの厚みと幅
ならびに粘度を適宜調整することによって形成可能であ
る。
【0041】さらに、上述の実施の形態の一例ではダム
部3は5層のセラミック厚膜3a〜3eを積層すること
によって形成されていたが、ダム部3は2〜4層のセラ
ミック厚膜を積層することによって形成されていてもよ
いし、さらには6層以上のセラミック厚膜を積層するこ
とによって形成されていてもよい。
【0042】
【発明の効果】本発明の半導体素子搭載用配線基板およ
び半導体装置によれば、絶縁基体に形成されたダム部が
複数層のセラミック厚膜を積層して成り、その内側の側
面が階段状または傾斜面となっていることから、絶縁基
体の搭載部に半導体素子をフリップチップ接続法により
搭載し、ダム部の内側で絶縁基体と半導体素子との間に
液状の樹脂製充填材を充填してこれを熱硬化させた後、
樹脂製充填材の硬化時の収縮による応力や半導体素子が
作動時に発生する熱による応力がダム部と樹脂製充填材
との間に印加されたとしても、その応力は階段状または
傾斜面となっているダム部の内側の側面によりダム部と
樹脂製充填材との接合面に対して垂直方向に作用する成
分が良好に低減分散されるため、ダム部と樹脂製充填材
との間における剥離の発生を有効に防止することがで
き、その結果、樹脂製充填材が絶縁基体上の不要な部分
に流れ広がることがなく、かつ半導体素子を樹脂製充填
材により良好に保護することができるとともに、半導体
素子の電極と絶縁基体の配線導体との電気的な接続を完
全なものとして半導体素子を長期間にわたり安定に作動
させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体素子搭載用配線基板およびこれ
を用いた半導体装置の実施の形態の一例を示す断面図で
ある。
【図2】本発明の半導体素子搭載用配線基板およびこれ
を用いた半導体装置の実施の形態の他の例を示す要部拡
大断面図である。
【図3】従来の半導体素子搭載用配線基板およびこれを
用いた半導体装置の断面図である。
【符号の説明】
1・・・・絶縁基体 1a・・・・搭載部 2・・・・配線導体 3・・・・ダム部 4・・・・半導体素子 5・・・・樹脂製充填材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配線導体が配設されたセラミックスから
    成る絶縁基体上に、半導体素子がフリップチップ接続法
    により搭載される搭載部および該搭載部を取り囲むよう
    にして形成された枠状のダム部を有する半導体素子搭載
    用配線基板であって、前記ダム部は、複数層のセラミッ
    ク厚膜を積層して成り、その内側の側面が階段状または
    傾斜面となっていることを特徴とする半導体素子搭載用
    配線基板。
  2. 【請求項2】 前記セラミック厚膜は、前記絶縁基体と
    実質的に同じ組成のセラミックスから成り、その表面粗
    さが中心線平均粗さ(Ra)でRa≧0.65μmであるこ
    とを特徴とする請求項1記載の半導体素子搭載用配線基
    板。
  3. 【請求項3】 配線導体が配設されたセラミックスから
    成る絶縁基体上に、半導体素子がフリップチップ接続法
    により搭載される搭載部および該搭載部を取り囲むよう
    にして形成された枠状のダム部を有する半導体素子搭載
    用配線基板と、前記搭載部にフリップチップ接続法によ
    り搭載された半導体素子と、前記ダム部の内側で前記絶
    縁基体と前記半導体素子との間に充填された樹脂製充填
    材とから成る半導体装置であって、前記ダム部は、複数
    層のセラミック厚膜を積層して成り、その内側の側面が
    階段状または傾斜面となっていることを特徴とする半導
    体装置。
  4. 【請求項4】 前記セラミック厚膜は、前記絶縁基体と
    実質的に同じ組成のセラミックスから成り、その表面粗
    さが中心線平均粗さ(Ra)でRa≧0.65μmであるこ
    とを特徴とする請求項3記載の半導体装置。
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