JP2000340891A - 半導体光デバイス装置 - Google Patents

半導体光デバイス装置

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JP2000340891A
JP2000340891A JP2000044287A JP2000044287A JP2000340891A JP 2000340891 A JP2000340891 A JP 2000340891A JP 2000044287 A JP2000044287 A JP 2000044287A JP 2000044287 A JP2000044287 A JP 2000044287A JP 2000340891 A JP2000340891 A JP 2000340891A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リッジの形状やリッジを構成する半導体層の
混晶組成(格子定数、屈折率など)の制御性や再現性が
良好で、かつレーザ特性が安定しておりレーザ動作の信
頼性が高い半導体発光素子を提供すること。 【解決手段】 基板上に、活性層を含む化合物半導体
層、該化合物半導体層の上に形成された開口部を有する
保護膜、該開口部を覆うように形成された前記活性層よ
り屈折率が小さいリッジ型の化合物半導体層、および該
リッジ型の化合物半導体層の上に形成された電極を少な
くとも有し、前記活性層を含む化合物半導体層中にIn
混晶組成が5%以上である層を有し、前記リッジ型化合
物半導体層のIn混晶組成が10%以下であることを特
徴とする半導体光デバイス装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体レーザ等の
半導体発光素子に関するものであり、特にレーザ特性が
安定しておりレーザ動作の信頼性が高いリッジ型ストラ
イプ構造を有する半導体レーザに関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体光デバイス装置を簡易に作製する
場合に、リッジ導波型と呼ばれる構造がよく用いられ
る。図4にその構造の作製方法を示す。まず、最初に基
板401上に第1導電型クラッド層402、活性層40
3、第2導電型クラッド層404及び第2導電型コンタ
クト層405を成長する。次に、フォトリソグラフィー
によるパターニングにより、ストライプ状のレジスト4
11をウエハー表面に形成し、このレジストをマスクと
して第2導電型クラッド層404を所望の厚みだけ残る
ようにウェットエッチングすることにより、ストライプ
状のリッジが形成される。この後、ウエハー全面に絶縁
膜406を形成し、フォトリソグラフィーによりリッジ
の頂部の絶縁膜を除去し、さらにエピタキシャル側電極
407及び基板電極408を形成する。このとき、リッ
ジ構造にすることにより、レーザ発振において横モード
の安定化としきい値電流の低減を行うことができる。
【0003】しかしながら、このような従来のリッジ導
波路半導体光デバイス装置の製造法では、リッジ部をエ
ッチングにより形成するため、非リッジ部410におけ
る活性層上のクラッド層の厚みを精度よく制御すること
が困難であった。その結果、この非リッジ部のクラッド
層の厚みのわずかな違いにより、この部分の実効屈折率
が大きく変化し、しきい値電流や拡がり角などの半導体
光デバイス装置のレーザ特性が変動するために、製品歩
留まりを向上させることが難しかった。
【0004】このような問題を解決するために、非リッ
ジ部の活性層上部のクラッド層の厚みを結晶成長時の結
晶成長速度を用いて決定し、非リッジ部に保護膜を形成
して、リッジ部分を再成長する方法が提案されている
(特開平5−121822号公報、特開平9−1997
91号公報、特開平10−326934〜8号公報、特
開平10−326945号公報等)。このようなレーザ
の作製方法と構造を図3に示す。このような作製法で、
リッジ部が形成される際、保護膜306をマスクとして
ストライプ状開口部307上に選択再成長が行われ、成
長速度の面方位に対する異方性により、台形等の形状に
第2導電型第2クラッド層308、第2導電型コンタク
ト層309が順次積層される。このような方法を採用す
ることにより、非リッジ部の活性層上部の第2導電型第
1クラッド層304の厚みを精密に制御することが可能
となり、実効屈折率の制御が容易になった。
【0005】基板に格子整合を行う必要があることか
ら、InP基板上のInGaAsP/In(AlGa)
AsP/InP系、InGaAs/In(AlGa)A
s/InP系や、GaAs基板上のInGaP/In
(AlGa)P系、InGaAs/InGaAsP/I
nGaP系のように、第1導電型クラッド層、活性層、
第2導電型第1クラッド層を含むダブルヘテロ構造にお
ける各層のIn組成は約50%もしくはそれ以上に設定
されている。通常、In組成は基板との格子整合に必要
な組成に、AlとGaの組成は屈折率やバンドギャップ
の大小の調整に必要な組成にそれぞれ決定される。
【0006】例えば、図6に示すように、GaAs基板
上に作製される(AlGa)InP系赤色可視レーザ
(600nm帯)においては、活性層及びクラッド層と
もにほぼ基板と格子整合するようにIn組成をIII族
全体の約50%とし、活性層のAl組成を小さく(通常
Al組成は0%)、クラッド層のAl組成を大きく(通
常Al組成は30〜50%)となるようにして、屈折率
及びバンドギャップの調整を行っている。最近は、レー
ザ特性向上のために、量子井戸活性層に歪みをかけるこ
とが多く、この場合のIn組成は通常40%〜60%の
間で変化させている。
【0007】特開平9−199791号公報において
も、第1導電型第1クラッド層、活性層、第2導電型第
1クラッド層からなるダブルヘテロ構造がIn(AlG
a)AsP/InP系から構成されている場合、リッジ
部の再成長において、Inを含んだ層(InPクラッド
層)を成長している。Inを含んだ層をリッジ形状に保
護膜開口部に選択成長を行うと、保護膜開口部幅と保護
膜マスク領域幅との比、成長条件(基板温度、V/II
I比など)により、リッジ領域に堆積する層の成長速
度、混晶組成などが大きく変動しやすい。この理由は、
InはGaやAlなどと比べて蒸気圧が高いために特に
保護膜上等において脱離しやすいことが原因と考えられ
る。また、保護膜上への化合物(特にAlを含んだ化合
物)の堆積を抑制するために、特開平5−502147
号公報、特開平7−297134号公報等に有機金属気
相成長中に微量のHClガスを添加する方法が記載され
ている。ただし、特開平7−297134号公報におい
て、InとAlを含んだIII−V族化合物半導体を成
長させた場合、膜中へのIn取り込み量がHClとIn
との供給モル比に大きく依存しやすく、HClを添加し
たIn含んだ化合物の混晶組成を再現性制御することが
困難であるために、供給モル比をHCl/(Al+I
n)をできる限り小さくする必要があることが記載され
ており、成長条件にかなりの制約を受けることがわか
る。一般的には、ダブルヘテロ構造部のIn組成が高く
なればなるほど、リッジ部のIn組成は高くなり、か
つ、リッジ部のIn組成が大きくなればなるほど、上記
の問題は深刻になり、特にリッジ部のIn組成の変化量
の絶対値は大きくなる(屈折率や格子定数などの量が大
きくなる)ことは容易に考えられる。
【0008】このように、再成長部分の化合物半導体層
(クラッド層など)にInがある程度多く含むと、In
含んだ化合物の成長速度や混晶組成が変化し、所望のリ
ッジ形状や屈折率を再現性良く得られなくなってしま
い、リッジ導波型レーザのレーザ特性(しきい値電流、
拡がり角など)が変動してしまうという問題がある。さ
らに、Inを含んだ化合物半導体層の混晶組成のずれは
格子定数の変化をもたらし、リッジ再成長界面に転位の
発生し、レーザ動作の信頼性が大幅に低下してしまうと
いう問題も生じる。また、リッジ開口部の幅を装置中央
部よりも装置端部で広くしたり、狭くしたりすることに
より、端面での近視野像、すなわちビーム拡がり角(出
射角)を変化させることが可能となる。しかしながら、
Inを含んだ層をリッジ形状に成長する場合、端部付近
での開口部の変化は保護膜開口部幅と保護膜マスク領域
幅との比を変化させるために、装置中央と端部付近での
Inを含んだ化合物半導体層の混晶組成のずれが生じて
しまうために、ビーム拡がり角(出射角)の制御性、再
現性が低下するという問題も生じる。
【0009】また、ディジタルビデオディスクを中心と
する記録密度向上のために、情報処理用光源として従来
のAlGaAs(波長780nm近傍)に変わって、A
lGaInP系を用いた可視(通常630〜690n
m)レーザが実用化され始めているが、短波長化かつ低
しきい値・高温動作に向けて以下に述べる検討がなされ
てきた。AlGaInP/GaInP系からなる可視レ
ーザの作製において、(100)面から[011]方向
(もしくは[0−1−1]方向)にオフした基板を用い
ることにより、自然超格子の形成(オーダーリング)に
よるバンドギャップの縮小を抑制し、短波長化しやすく
したり、p型ドーパント(たとえばZn、Be、Mg)
の高濃度ドーピングをしやすくし、ヘテロ障壁の増大に
よる素子の発振しきい値電流や温度特性を向上させるこ
とが可能となる。ただし、オフ角度が小さいときには、
ステップバンチングが顕著に現れ、ヘテロ界面に大きな
凹凸が形成されてしまい、量子井戸構造(約10nm以
下のGaInP井戸層)を作製したときに、バルク活性
層に対する量子効果によるPL波長(あるいは発振波
長)の短波長化シフト量が設計値より小さくなってしま
う。オフ角度を大きくすることにより、ステップバンチ
ングを抑制し、ヘテロ界面が平坦となり、設計通りに量
子効果による短波長化が可能となる。このように、短波
長化の阻害要因となっている自然超格子の形成やステッ
プバンチングの発生を抑制し、かつp型高濃度ドーピン
グにより短波長化による発振しきい値電流の増加及び温
度特性の劣化を抑制するために、通常(100)面から
[011]方向(もしくは[0−1−1]方向)に8〜
16度程度オフした基板が用いられる。ただし、650
nm、635nmなどの目的とする波長により、GaI
nP井戸層の厚みや歪み量を考慮して、適切なオフ角度
を選択する必要がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにこれまで
に様々な技術が開発されるに至っているが、Inを利用
したリッジ導波型の半導体光デバイス装置にはいまだ改
善の余地が残されており、改良技術の開発が待たれてい
る。そこで、本発明は上記の従来技術の問題点に対処
し、より優れた半導体光デバイス装置を提供することを
課題とした。すなわち本発明は、リッジの形状やリッジ
を構成する半導体層の混晶組成(格子定数、屈折率な
ど)の制御性や再現性が良好で、かつレーザ特性が安定
しておりレーザ動作の信頼性が高い半導体発光素子を提
供することを解決すべき課題とした。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記の課
題を解決すべく鋭意検討した結果、基板上に、活性層を
含む化合物半導体層、その上に形成された開口部を有す
る保護膜、該開口部上に形成された活性層より屈折率の
小さいリッジ型の化合物半導体層およびその上に形成さ
れた電極から少なくとも構成され、前記活性層を含む化
合物半導体層にIn(インジウム)混晶組成を5%以上
である含む層を有し、前記リッジ型化合物半導体層はI
n混晶組成が10%以下とすることにより、リッジ(メ
サ)の形状やリッジを構成する半導体層の混晶組成(格
子定数、屈折率など)の制御性、再現性を向上し、かつ
レーザ特性の安定化及びレーザ動作の信頼性の向上が図
れることを見出し、本発明に達した。
【0012】すなわち本発明は、基板上に、活性層を含
む化合物半導体層、該化合物半導体層の上に形成された
開口部を有する保護膜、該開口部を覆うように形成され
た前記活性層より屈折率が小さいリッジ型の化合物半導
体層、および該リッジ型の化合物半導体層の上に形成さ
れた電極を少なくとも有し、前記活性層を含む化合物半
導体層中にIn混晶組成が5%以上である層を有し、前
記リッジ型化合物半導体層のIn混晶組成が10%以下
であることを特徴とする半導体光デバイス装置を提供す
るものである。
【0013】本発明の半導体光デバイス装置は、活性層
を含む化合物半導体層が、活性層の下に形成され活性層
より屈折率が小さい第1導電型クラッド層と、活性層の
上に形成され活性層より屈折率が小さい第2導電型第1
クラッド層を含むものであるのが好ましい。中でも、第
2導電型第1クラッド層がInを5%以上含む態様;第
1導電型クラッド層、活性層、第2導電型第1クラッド
層のうち少なくとも1つの層が(AlxGa1-xyIn
1-yP[0≦x≦1,0.05≦y≦1]で表される化
合物である態様;リッジ型化合物半導体層のIn混晶組
成が5%以下、特に1%以下である態様;リッジ型の化
合物半導体層が第2導電型第2クラッド層を含む態様;
第2導電型第2クラッド層の屈折率が第2導電型第1ク
ラッド層の屈折率の±0.2の範囲内にあり、かつリッ
ジ型化合物半導体層が第2導電型第1クラッド層と異な
る組成を有する態様が好ましい。本発明の半導体光デバ
イス装置には、開口部がストライプ状であって、該スト
ライプの幅は開口中央部より開口前端部の方が狭く、開
口中央部より開口後端部の方が狭いかまたは広い態様;
該ストライプの幅は開口中央部より開口前端部の方が広
く、開口中央部より開口後端部の方が広いかまたは狭い
態様を包含する。さらに基板の表面が低次の面方位に対
してオフアングルを有すること、および遠視野像が単一
ピークであることが好ましい。
【0014】本発明には、前記リッジ型化合物半導体層
がAlXGa1-XAs[0≦x≦1]またはAlXGa1-X
Asy1-y[0≦x≦1、0≦y≦1]で表される化合
物である態様;前記リッジの側面には保護膜が形成され
ていない態様;前記開口部の端面における幅が0.5μ
m以上1000μm以下である態様;前記活性層と前記
保護膜との間の距離が0.2μm以上0.5μm以下で
ある態様;前記リッジ型化合物半導体層の実質的全面に
コンタクト層が形成されている態様;前記リッジ型化合
物半導体層を構成する少なくとも一つの層にAlが含ま
れている態様;前記リッジ型化合物半導体層を保護膜開
口部に有機金属気相成長法を用いて選択成長する際にハ
ロゲン元素を含むガスを少量添加する態様;前記開口部
の伸びる方向を、コンタクト層がリッジ形状の実質的全
面に形成される様に選択した態様;前記基板の結晶成長
面が(100)面又はそれと結晶学的に等価な面であ
り、前記保護膜の開口部の伸びる方向を[01−1]方
向又はそれと結晶学的に等価な方向とした態様;前記の
リッジ型の化合物半導体層の一部が、保護膜にのりかか
る様に形成されている態様;前記活性層の屈折率が前記
保護膜の屈折率よりも小さい態様;前記活性層が単数も
しくは複数の量子井戸層及び光ガイド層によって構成さ
れている態様;前記第2導電型第1クラッド層上であっ
て、少なくとも前記保護膜の開口部に、酸化防止層を有
する態様が、好ましい態様として包含される。本発明の
半導体光デバイス装置は、半導体発光装置、半導体レー
ザや半導体光増幅器などとして有用である。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の半導体光デバイス装置に
ついて、以下に各層の詳細と製造工程例を示しながら具
体的に説明する。本発明の半導体光デバイス装置は、基
板上、該基板上に形成された活性層を含む化合物半導体
層、該化合物半導体層の上に形成された開口部を有する
保護膜、該開口部を覆うように形成された前記活性層よ
り屈折率が小さいリッジ型の化合物半導体層、および該
リッジ型の化合物半導体層の上に形成された電極を少な
くとも有する。本発明の半導体光デバイス装置の基板
は、その上にダブルへテロ構造の結晶を成長することが
可能なものであれば、導電性や材料については特に限定
されない。好ましいのは導電性があるものであり、望ま
しくはその上への結晶薄膜成長に適したGaAs、In
P、GaP、ZnSe、ZnO、Si、Al23等の結
晶基板、特に閃亜鉛鉱型構造を有する結晶基板であり、
その場合基板結晶成長面は低次な面またはそれと結晶学
的に等価な面が好ましく、(100)面が最も好まし
い。なお、本明細書において(100)面という場合、
必ずしも厳密に(100)シャストの面である必要はな
く、最大30°程度のオフアングルを有する場合まで包
含することとする。オフアングルの大きさは上限は30
°以下が好ましく、16°以下がより好ましい。下限は
0.5°以上が好ましく、2°以上がより好ましく、6
°以上がさらに好ましく、10°以上が最も好ましい。
また、基板は六方晶型の基板でもよく、その場合はAl
23、6H−SiC等の上にも形成される。
【0016】基板上に形成される化合物半導体層は、活
性層を含んでおり、かつIn混晶組成が5%以上である
層を含む。該化合物半導体層は、通常、活性層の上下に
活性層より屈折率の小さい層を含んでいる。そのうち基
板側の層は第1導電型クラッド層、他方のエピタキシャ
ル側の層は第2導電型第1クラッド層として機能する態
様が好ましい。また、該化合物半導体層は光ガイド層と
して機能する層を含んでいてもよい。本発明の半導体光
デバイス装置を作製する際の結晶の成長方法は特に限定
されるものではなく、ダブルヘテロ構造の結晶成長には
MOCVD法やMBE法等の公知の成長法を用いること
ができる。In混晶組成が5%以上である層は、化合物
半導体層を構成する層のいずれであってもよい。好まし
いのは、第1導電型クラッド層、活性層、第2導電型第
1クラッド層の少なくとも1層である。特に第2導電型
第1クラッド層のIn混晶組成が5%以上であるのが好
ましい。化合物半導体層全体のIn混晶組成の平均値は
高い方が好ましい。具体的には、5%以上であることが
好ましく、15%以上であることがより好ましく、30
%以上であることが最も好ましい。
【0017】保護膜の開口部上に形成される活性層より
屈折率の小さい層を含むリッジ型の化合物半導体層は、
通常、大部分が第2導電型第2クラッド層からなる。ほ
かに光ガイド層として機能する層を含んでいてもよい。
表面の実質的全面は、低抵抗のコンタクト層からなるこ
とが好ましい。クラッド層、活性層及びコンタクト層に
ついても特に限定されないが、AlGaAs、AlGa
InAs、AlGaInP、GaInAsP、AlGa
InN、BeMgZnSe、MgZnSSe、CdZn
SeTe等の一般的なIII−V族、II−VI族半導
体を用いて、活性層を2層のクラッド層で挟んだダブル
へテロ構造を作製するのが好ましい。また、このとき、
クラッド層は、活性層より屈折率が小さい材料が選択さ
れ、コンタクト層としては、通常、バンドギャップがク
ラッド層のそれよりも小さい材料が選択され、金属電極
とのオーミック性を取るための低抵抗で、適当なキャリ
ア密度(cm-3)、即ち、下限は、1×1018以上が好
ましく、3×1018以上がより好ましく、5×1018
上が最も好ましい。上限は、2×1020以下が好まし
く、5×1019以下がより好ましく、3×1019以下が
最も好ましい。また、活性層は、単一の層からなる場合
に限定されず、量子井戸層及び前記量子井戸層を上下か
ら挟む光ガイド層からなる単一量子井戸構造(SQW)
や、複数の量子井戸層及びそれらに挟まれたバリア層な
らびに最上の量子井戸層の上及び最下の量子井戸層の下
に積層された光ガイド層からなる多量子井戸構造(MQ
W)であってもよい。
【0018】保護膜についても特に限定されないが、保
護膜の開口部上に形成されたリッジ部の下の活性層の領
域にのみ電流注入しうるように、開口部両脇の保護膜で
電流狭窄を行うために絶縁性を有する必要があり、ま
た、活性層に水平方向にリッジ部と非リッジ部の間で実
効屈折率差をつけ、レーザ発振の横モードの安定化を図
るために、保護膜の屈折率はリッジ部の化合物半導体
層、具体的には第2導電型第2クラッド層の屈折率より
も小さいことが好ましい。しかし、実用上は、保護膜と
リッジ部の第2導電型第2クラッド層との屈折率差が大
きすぎると活性層内での横方向の有効屈折率段差が大き
くなり易いために、リッジ下の第1クラッド層を厚くし
なければならなくなり、横方向に漏れ電流が大きくなる
という問題が生じる。一方、保護膜とリッジ部の第2導
電型第2クラッド層との屈折率差が小さすぎる場合、保
護膜の外側へ光が漏れやすくなるために保護膜をある程
度厚くする必要があるが、このことにより劈開性が悪く
なるという問題が生じる。これらのことを考え併せて、
保護膜とリッジ部の第2導電型第2クラッド層との屈折
率差は、下限は0.2以上が好ましく、0.3以上がよ
り好ましく、0.5以上が最も好ましい。上限は、3.
0以下が好ましく、2.5以下がより好ましく、1.8
以下が最も好ましい。また、保護膜の厚みは、絶縁特性
を充分に示すことができ、かつ保護膜の外側に光が漏れ
ない程度の厚さがあれば、特に問題はない。保護膜の厚
みは、下限は10nm以上が好ましく、30nm以上が
より好ましく、50以上が最も好ましい。上限は500
nm以下が好ましく、300nm以下がより好ましく、
200nm以下が最も好ましい。また、保護膜の厚みは
100〜300nmの範囲が特に推奨される。
【0019】保護膜は、誘電体であることが好ましく、
具体的には、SiNx膜、SiO2膜、SiON膜、A
23膜、ZnO膜、SiC膜及びアモルファスSiか
らなる群から選択されるのが好ましい。保護膜は、マス
クとしてMOCVDなどを用いてリッジ部を選択再成長
により形成する場合に用いられるとともに、電流狭窄の
目的でも用いられる。プロセスの簡便さから、電流狭窄
用の保護膜と選択成長用の保護膜は同一組成のものを使
用することが好ましいが、必要に応じて組成の異なる層
を多層に成膜してもよい。閃亜鉛鉱型基板を用い、かつ
基板表面が(100)面又はそれと結晶学的に等価な面
の場合、リッジ部側面に後述するコンタクト層が成長し
やすくするためには、保護膜の開口部で定義されるスト
ライプ領域が[01−1]方向又はそれと結晶学的に等
価な方向に伸びていることが好ましい。その場合リッジ
側面の大部分が(311)A面となることが多く、リッ
ジを形成する第2導電型第2クラッド層上の成長可能な
実質的全面にコンタクト層を成長させることができる。
この傾向は第2導電型第2クラッド層がAlGaAs特
にAlAs混晶比0.2〜1.0、好ましくは0.3〜
0.9、最も好ましくは0.4〜0.8のときに特に顕
著である。オフアングルの方向は、ストライプ領域の長
手方向(ストライプの伸びる方向)に直交する方向から
±30°以内の方向が好ましく、±7°以内の方向がよ
り好ましく、±2°以内の方向が最も好ましい。また、
ストライプ領域の長手方向は、基板の面方位が(10
0)の場合、[0−11]またはそれと等価な方向が、
オフアングルの方向は[011]方向またはそれと等価
な方向から±30°以内の方向が好ましく、±7°以内
の方向がより好ましく、±2°以内の方向が最も好まし
い。なお、本明細書において「[01−1]方向」とい
う場合は、一般的なIII−V族、II−VI族半導体
において、(100)面と[01−1]面との間に存在
する[11−1]面が、それぞれV族又はVI族元素が
現れる面であるように[01−1]方向を定義する。
【0020】本発明の半導体光デバイス装置は、上記の
ストライプ領域の長手方向が[01−1]の場合に限定
されない。以下に他の実施態様を説明する。ストライプ
領域の長手方向が[011]又はそれと結晶学的に等価
な方向に伸びている場合、例えば、成長条件により、成
長速度に異方性をもたせることができ、(100)面で
は速く、(111)B面ではほとんど成長しないように
することができる。その場合、ストライプ状開口部(1
00)面に選択的に成長を行うと、(111)B面を側
面とするリッジ状第2導電型第2クラッド層が形成され
る。この場合も次にコンタクト層を形成する際、より等
方性の強い成長が起こる条件を選ぶことにより、(10
0)面のリッジ頂部とともに(111)B面からなるリ
ッジ側面にも全面的にコンタクト層が形成される。同様
の理由により、ウルツァイト型の基板を用いた場合に
は、ストライプ領域の伸びる方向は、例えば(000
1)面上では[11−20]又は[1−100]が好ま
しい。HVPE(Hydride Vapor Pha
se Epitaxy)ではどちらの方向でもよいが、
MOVPEでは[11−20]方向がより好ましい。
【0021】本発明の半導体光デバイス装置を設計する
にあたっては、まず、所望の垂直拡がり角を得るために
活性層の厚みとクラッド層の組成を決定する。通常、垂
直広がり角を狭くすると活性層からクラッド層への光の
浸みだしが促進され、端面での光密度が小さくなり、出
射端面の光学的損傷(COD)レベルが向上することが
できる。したがって、高出力動作を必要とする時には比
較的に狭めに設定するが、下限は活性層内の光閉じ込め
の低減による発振しきい値電流の増大及びキャリアのオ
ーバーフローによる温度特性の低下を抑制することで制
限がある。下限は15°以上が好ましく、17°以上が
より好ましく、19°以上が最も好ましい。上限は、3
0°以下が好ましく、27°以下がより好ましく、25
°以下が最も好ましい。次に、垂直広がり角を決定する
と、高出力特性を大きく支配する構造パラメータは活性
層と保護膜との間の距離dpと、化合物半導体層に垂直
な方向から見たときのストライプ状開口部の幅(以下
「ストライプ幅」ともいう)Wとなる。なお、通常、活
性層と保護膜との間には第2導電型第1クラッド層のみ
が介在するが、その場合dpは第2導電型第1クラッド
層の厚みとなる。また、活性層が量子井戸構造である場
合は、最も保護膜に近い活性層と保護膜との間の距離が
dpとなる。高出力動作の達成や、高信頼性を維持しつ
つビームが円形に近いレーザを実現を図るためには、上
記のdpとWを適切な範囲に制御性良くおさめることが
必要となる。
【0022】高出力動作を実現するには、ストライプ幅
を広くすることが端面での光密度低減の観点から有効で
あるが、動作電流を低減するためにはストライプ幅を狭
くすることが、導波路ロス低減の観点から好ましい。そ
こで、ゲイン領域となる中央付近のストライプ幅を比較
的狭くし、端部付近を比較的広くなるようにすることに
より、低動作電流と高出力動作を同時に実現することが
でき、高い信頼性も確保することができる(本発明の第
1の態様)。すなわち、本発明の第1の態様では、前端
部(劈開面)の幅(WF)および後端部(劈開面)の幅
(WR)については、上限が1000μm以下であるこ
とが好ましく、500μm以下であるのがより好まし
い。下限は2μm以上であることが好ましく、3μm以
上であることがより好ましい。中央部幅(Wc)につい
ては、上限が100μm以下であることが好ましく、5
0μm以下であることがより好ましい。下限は0.5μ
m以上が通常用いられ、1.0μm以上であることが好
ましく、1.5μm以上であることがより好ましく、
2.2μm以上であることが最も好ましい。端部幅と中
央部幅の差(WF−Wc、WR−Wc)については、上限
は1000μm以下であることが好ましく、500μm
以下であることがより好ましい。下限については、0.
2μm以上であることが好ましく、0.5μm以上であ
ることがより好ましい。ストライプ状開口部の端部幅と
中央部幅の比(WF/WC、WR/WC)は、上限は50以
下であることが好ましく、10以下であることがより好
ましい。下限については1.2以上であることが好まし
く、1.5以上であることがより好ましい。
【0023】さらに横モードをシングルモード(単一ピ
ークの横方向光強度分布)にするためには、高次モード
のカットオフ及び空間的ホールバーニングの防止の観点
からストライプ幅をあまり大きくすることができず、端
部幅(WF、WR)の上限は7μm以下であることが好ま
しく、6μm以下であることがより好ましい。中央部幅
(Wc)の上限は6μm以下であることが好ましく、5
μm以下であることがより好ましい。このとき、中央部
幅(Wc)については1.5〜4.0μmの範囲が特に
推奨される。端部幅と中央部幅の差(WF−Wc、WR
Wc)については、上限は5μm以下であることが好ま
しく、3μm以下であることがより好ましく、2μm以
下であることが最も好ましい。下限については、0.2
μm以上であることが好ましく、0.5μm以上である
ことがより好ましい。
【0024】一方、円形に近いビームを実現するには、
ストライプ幅を狭くすることが有効であるが、ストライ
プ幅を狭くすると注入電流密度がバルク劣化抑制の観点
から好ましくなくなる。そこで、ゲイン領域となるスト
ライプ状開口部の中央部幅(Wc)を比較的広くし、端
部幅(WF、WR)を比較的狭くなるようにすることによ
り、ビームスポット低減と低動作電流を同時に実現する
とともに、高い信頼性も確保することが可能になる(本
発明の第2の態様)。すなわち、本発明の第2の態様で
は、端部(劈開面)幅(WF、WR)については、上限が
10μm以下であることが好ましく、5μm以下である
がより好ましく、3μm以下であるがもっとも好まし
い。下限は0.5μm以上であることが好ましく、1μ
m以上であることがより好ましい。中央部幅(Wc)に
ついては、上限が100μm以下であることが好まし
く、50μm以下であることがより好ましい。下限は
0.5μm以上が通常用いられ、1.0μm以上である
ことが好ましく、1.2μm以上であることがより好ま
しく、1.7μm以上であることが最も好ましい。端部
幅と中央部幅の差(Wc−WF、Wc−WR)について
は、上限は100μm以下が好ましく、50μm以下が
より好ましい。下限については、0.2μm以上が好ま
しく、0.5μm以上がより好ましく、0.7μm以上
が最も好ましい。ストライプ状開口部の端部幅と中央部
幅の比(WF/WC、WR/WC)は、上限は0.85以下
であることが好ましく、0.7以下であることがより好
ましい。下限については0.02以上であることが好ま
しく、0.1以上であることがより好ましい。
【0025】さらに横モードをシングルモード(単一ピ
ークの横方向光強度分布)にするためには、高次モード
のカットオフ及び空間的ホールバーニングの防止の観点
からストライプ幅をあまり大きくすることができず、端
部幅(WF、WR)の上限は5μm以下であることが好ま
しく、4μm以下であることがより好ましい。中央部幅
(Wc)の上限は6μm以下であることが好ましく、5
μm以下であることがより好ましい。このとき、中央部
幅(Wc)については1.5〜4.0μmの範囲が特に
推奨される。端部幅と中央部幅の差(Wc−WF、Wc
−WR)については、上限は5μm以下であることが好
ましく、3μm以下であることがより好ましく、2μm
以下であることが最も好ましい。下限については、0.
2μm以上であることが好ましく、0.5μm以上であ
ることがより好ましい。
【0026】これらの第1の態様と第2の態様におい
て、ストライプ状開口部は、中央部から端部へ向かって
ストライプ幅が漸増または漸減している部分を有するの
が好ましい。また、端部ではストライプ幅が一定の部分
を有しているのが好ましい。これらの漸増部分または漸
減部分と幅一定の端部の長さは、半導体光デバイス装置
の目的とする特性に応じて適宜決定すればよい。漸増部
分または漸減部分の長さは、導波路損失低減の観点から
5〜10μmが好ましく、10〜50μmがより好まし
い。幅一定の端部の長さは、劈開精度の観点から5〜3
0μmが好ましく、10〜20μmがより好ましい。た
だし、必要に応じて、以下のようにストライプ状開口部
を作製してもよい。 (1)幅一定の端部や漸増または漸減部分のストライプ
幅あるいは長さがチップ両側で非対称となるもの。 (2)幅一定の端部を形成せずに、端部まで幅が漸増ま
たは漸減するようにしたもの。 (3)片側(通常は高出力光取り出し側である前端面)
の端部だけストライプ幅が漸増または漸減するようにし
たもの。 (4)端部におけるストライプ幅が前端面と後端面とで
異なるもの。 (5)上記の(1)〜(4)のいくつかを組み合わせた
もの。
【0027】第1の態様では、端面付近に電極を設けな
いようにして、端部での再結合電流を低減することが、
高い信頼性で高出力動作を可能にする点で有効である。
第2の態様では、端面付近に電極を設けないようにし
て、端部近傍のストライプ状開口部への電流注入による
バルク劣化の抑制や端面での再結合電流を低減すること
が、高い信頼性でスポット径の小さなレーザの作製を可
能にする点で有効である。
【0028】通常、半導体層をエッチング(特にウェッ
トエッチング)でストライプ幅を決定するときは、特定
の面が選択的に出やすくなるために、ストライプ幅を漸
増または漸減させようとするとストライプエッジが揺ら
いでしまうためにストライプのエッジが階段状に変化し
てしまい、この階段状のエッジのうねりが水平方向の遠
視野像にリップルや大きなサイドピークなどの乱れが発
生しやすくなる。一方、本発明の好ましい実施態様で
は、ストライプ幅漸増または漸減部分はSiNXアモル
ファス膜のエッチングで形成されるために、直線的にス
トライプ幅を増加または減少させることができることか
ら、リップルやサイドピークのない良好な単峰性のピー
クを容易に得ることができる。
【0029】本発明の第3の態様は、ストライプ状開口
部の幅が前端部、中央部、後端部の順に広くなる態様
と、前端部、中央部、後端部の順に狭くなる態様を包含
する。ストライプ状開口部の前端部の幅と後端部の幅の
差(│WF−WR│)は、上限は100μm以下であるこ
とが好ましく、50μmであることがより好ましい。下
限は0.5μm以上であることが好ましい。本発明の第
3の目的を達成するためには、特にストライプ状開口部
の幅が前端部、中央部、後端部の順に狭くなる態様が好
ましい。このようにストライプ状開口部をテーパー形状
にすることによって、利得飽和のレベルを向上し、ワッ
ト級の高出力素子の作製が可能になる。本発明の第3の
目的を効果的に達成するためには、ストライプ状開口部
の前端部の幅と後端部の幅の比(WF/WR)は、上限は
50以下であることが好ましく、10以下であることが
より好ましい。下限については1.2以上であることが
好ましく、1.5以上であることがより好ましい。
【0030】さらに横モードをシングルモード(単一ピ
ークの横方向光強度分布)にするためには、高次モード
のカットオフ及び空間的ホールバーニングの防止の観点
からストライプ幅をあまり大きくすることができず、端
部幅(WF、WR)の上限は7μm以下であることが好ま
しく、6μm以下であることがより好ましい。中央部幅
(Wc)の上限は6μm以下であることが好ましく、5
μm以下であることがより好ましい。このとき、中央部
幅(Wc)については1.5〜4.0μmの範囲が特に
推奨される。端部幅と中央部幅の差(│WF−Wc│、
│WR−Wc│)については、上限は5μm以下である
ことが好ましく、3μm以下であることがより好まし
く、2μm以下であることが最も好ましい。下限につい
ては、0.2μm以上であることが好ましく、0.5μ
m以上であることがより好ましい。
【0031】ストライプ状開口部がテーパー状であるリ
ッジ構造の形成方法として、従来から用いられているウ
エットエッチングを採用すると、エッチングレートの結
晶面方位依存によるリッジ両脇でのエッジの波打ちが大
きくなり、光導波ロスが大きくなったり、遠視野像に乱
れが生じるといった問題がある。特に、ストライプ幅が
狭い領域においては深刻な問題となる。このため本発明
では、アモルファス膜(誘電体保護膜)をフォトリソグ
ラフィーでパターニングして電流ブロック領域を作製
し、リッジ部がアモルファス膜(誘電体保護膜)にのり
かかるように選択成長により形成することが好ましい。
この方法によれば、任意の活性領域パターンの形状制御
が可能となり、例えば直線のみならず放物線状のテーパ
ー形成も容易に行うことができる。さらに、ストライプ
幅が狭くてもアモルファス膜の開口部エッジに大きな波
打が生じないことから、光導波ロスの顕著な増加は起こ
らない。
【0032】本発明の半導体光デバイス装置における共
振器方向でのストライプ状開口部の幅の変化を図3に具
体的に示す。図3(a)は本発明の第1の態様の具体例
を示したものであり、図3(b)は本発明の第2の態様
の具体例を示したものであり、図3(c)および(d)
は本発明の第3の態様の具体例を示したものであるが、
各態様の具体例はこれらに限定されるものではない。
【0033】dpについては、上限は0.60μm以下
が通常用いられ、0.50μm以下が好ましく、0.4
5μm以下がより好ましく、0.40μm以下が最も好
ましい。下限は0.10μm以上が好ましく、0.15
μm以上がより好ましく、0.20μm以上が最も好ま
しい。このとき、dpについては0.25〜0.45μ
mの範囲が特に推奨される。ただし、使用目的(広がり
角をどこに設定するか等)、材料系(屈折率、抵抗率
等)などが異なると、上記の最適範囲も少しシフトす
る。また、この最適範囲は上記の各構造パラメータがお
互いに影響し合うことにも注意を要する。
【0034】本発明の半導体光デバイス装置を製造する
際には、基板上に、まずダブルヘテロ構造を形成後、保
護膜を用いてリッジ型の第2導電型第2クラッド層及び
第2導電型コンタクト層を選択成長し、さらに、該リッ
ジ頂部および側面に保護膜を形成することなく該リッジ
の頂部および側面に電極を形成するのが好ましい。各層
の具体的成長条件等は、層の組成、成長方法、装置の形
状等に応じて異なるが、MOCVD法を用いてIII-V族
化合物半導体層を成長する場合、ダブルへテロ構造は、
成長温度650〜750℃程度、V/III比20〜60程
度(AlGaAsの場合)あるいは350〜550程度
(AlGaInPの場合)、リッジ部分は成長温度60
0〜700℃、V/III比40〜60程度(AlGaAs
の場合)あるいは350〜550程度(AlGaInP
の場合)で行うのが好ましい。特に保護膜を用いて選択
成長するリッジ部分がAlGaAs、AlGaInPの
ようにAlを含む場合、成長中に微量のHClガスを導
入することにより、マスク上へのポリの堆積が防止され
ため非常に好ましい。Alの組成が高いほど、あるいは
マスク部/ストライプ状開口部の比が大きいほど、他の
成長条件を一定とした場合、ポリの堆積を防止し、かつ
ストライプ状開口部のみに選択成長を行う(セレクティ
ブモード)のに必要なHCl導入量は増加する。一方、
HClガスの導入量が多すぎるとAlGaAs層の成長
が起こらず、逆に半導体層がエッチングされてしまうが
(エッチングモード)が、Al組成が高くなるほど他の
成長条件を一定とした場合、エッチングモードになるの
に必要なHCl導入量は増加する。そこで、最適なHC
l導入量はトリメチルアルミニウム等のAlを含んだII
I族原料供給モル数に大きく依存する。具体的には、H
Clの供給モル数とAlを含んだIII族原料供給モル数
の比(HCl/III族)は、下限は0.01以上が好ま
しく、0.05以上がより好ましく、0.1以上が最も
好ましい。上限は、50以下が好ましく、10以下がよ
り好ましく、5以下が最も好ましい。
【0035】リッジ部分にInを含む化合物半導体層を
選択成長(特に、HCl導入)させる場合は、上述のよ
うにリッジの組成制御が困難になりやすい。そこで、本
発明の半導体光デバイス装置は、活性層を含む化合物半
導体層中にIn混晶組成が5%以上である層を有し、リ
ッジ型化合物半導体層のIn混晶組成が10%以下であ
ることを特徴とする。このような本発明によれば、リッ
ジ形状やリッジを構成する半導体層の混晶組成(格子定
数、屈折率など)の制御性、再現性を向上し、かつレー
ザ特性の安定化及びレーザ動作の信頼性の向上を図るこ
とができる。
【0036】In混晶組成が5%以上である層は、化合
物半導体層を構成する層のいずれであってもよい。好ま
しいのは、第1導電型クラッド層、活性層、第2導電型
第1クラッド層の少なくとも1層である。特に第2導電
型第1クラッド層のIn混晶組成が5%以上であるのが
好ましい。また、In混晶組成が5%以上である層の組
成は、(AlxGa1-xyIn1-yP[0≦x≦1,0.
05≦y≦1]であることが好ましい。化合物半導体層
全体のIn混晶組成の平均値は高い方が好ましい。具体
的には、5%以上であることが好ましく、15%以上で
あることがより好ましく、30%以上であることが最も
好ましい。
【0037】逆に、リッジ型化合物半導体層はIn混晶
組成が低ければ低いほど、格子定数、屈折率等への変化
は小さくなるために、好ましい。例えば、半導体膜中へ
のIn取り込み量が10%以上も変動する可能性がある
場合、リッジ型化合物半導体層のIn組成が10%であ
るとIn組成変動量は1%以上となる。一般に、Inを
含むIII−V族半導体において、格子整合条件からI
n組成が1%ずれると、臨界膜厚は1μm程度となり、
リッジ作製時に高密度の転位の発生してしまい、素子の
特性や信頼性を劣化させるという問題が発生する可能性
がある。これを回避するためには、In取り込み量が割
合として10%程度よりも小さくなるように成長条件や
保護膜形状等を厳密に制御することが要求される等、あ
る程度の制約が生じる。一方、In組成が小さければ、
さらに半導体膜中へのIn取り込み量が大きく変化して
も、In組成変動量は1%未満に抑えることが可能とな
る。このことより、リッジ型化合物半導体層のIn混晶
組成は、10%以下とし、5%以下がより好ましく、1
%以下が最も好ましい。
【0038】なお、第2導電型第2クラッド層がAl
(Ga)As、Al(Ga)AsP、Al(GaIn)
As、Al(GaIn)P、Al(GaIn)N等Al
を含むIII−V族化合物半導体で構成されている場合
は、その成長可能な実質的全面をGaAs、GaAs
P、GaInAs、GaInP、GaInN等のAlを
含まないIII−V族化合物半導体で覆うことにより、
表面酸化防止が可能となり好ましい。
【0039】本発明の好ましい半導体光デバイス装置に
おいては、基板上に、活性層を含む化合物半導体層、そ
の上に形成されたストライプ状開口部を有する保護膜、
該ストライプ状開口部上に活性層より屈折率の小さいリ
ッジ型の化合物半導体層、実質的リッジ形状の全面に形
成されたコンタクト層を少なくとも有し、該ストライプ
状開口部の幅を2.2μm以上1000μm以下にする
ことによって、高出力動作を実現することができ、さら
にコンタクト層に隣接する電極及び該第2導電型第2ク
ラッド層とコンタクト層に十分な接触面積を持たせるこ
とにより装置全体の抵抗を低く抑えることができる。コ
ンタクト層が形成されたリッジの頂部および側面の一部
は、更に酸化防止等の目的で保護膜で覆うことも可能で
ある。この態様も、リッジ側面にコンタクト層を形成せ
ずに保護膜を形成するよりは装置全体の抵抗を小さく抑
えることができ、本発明に包含される。特に、AlGa
InP系やAlGaInN系など比抵抗の高い材料(と
りわけp型において)において、装置全体の抵抗低減に
は有効である。
【0040】本発明の別の好ましい実施態様では、スト
ライプ状開口部の上に活性層より屈折率の小さいリッジ
型の化合物半導体層の一部が保護膜上に重なるように形
成されていることを特徴とし、第2導電型第2クラッド
層の絶縁層上への重なりの部分は下限は0.01μmが
好ましく、0.1μm以上がより好ましく、上限は2.
0μm未満が好ましく、1.0μm以下がより好まし
い。このような態様を採用することにより、保護膜とリ
ッジ底部との境界近傍にしみ出す光分布の制御性を向上
させ、リッジ頂部および側面に形成されるコンタクト層
の光吸収を低減することができる。この態様を採用すれ
ば、従来のリッジ導波型レーザのように必ずしもリッジ
の側面に保護膜を形成する必要がなくなり、プロセスの
簡素化とコスト低減に有効である。リッジ側面に絶縁体
からなる保護膜を有しない構造は、リッジ部分が横方向
に成長しているためストライプ幅漸減または漸増部分の
リッジのうねりの影響を受けにくくなっている。したが
って、このような構造を有する半導体光デバイス装置
は、水平方向の遠視野像において、リップルやサイドピ
ークのない良好な単峰性のピークが容易に得られる。
【0041】本発明の別の好ましい実施態様では、スト
ライプ状開口部の幅が4μm以下であることを特徴と
し、該特徴により横モードをシングルモード(単一ピー
クの横方向光強度分布)にすることを可能にする。ま
た、本発明の半導体光デバイス装置は遠視野像が単一ピ
ークであるように構成することが可能であり、情報処理
や光通信などの幅広い用途に好適なレーザを供すること
ができる。
【0042】また、本発明の半導体光デバイス装置で
は、活性層と保護膜との間にクラッド層を形成し、該ク
ラッド層の厚みを0.10μm以上0.50μm以下に
することによって、ストライプ状開口部の幅において高
出力動作を実現し易くすることができる。さらに、本発
明の半導体光デバイス装置では、保護膜をSiNX膜、
SiO2膜、SiON膜、Al23膜、ZnO膜及びS
iC膜等の誘電体から構成することにより、上記条件に
おいて高出力動作を実現しやすくすることができる。こ
のとき、保護膜と第2導電型第1クラッド層との発振波
長における屈折率差が0.5以上2.0以下とすること
が好ましい。
【0043】また、第2導電型第2クラッド層の高さ
(厚さ)は、前述のストライプ状開口部の幅Wの0.2
5倍から2.0倍程度であるのが好ましい。この範囲で
あれば、周囲(後述する電流ブロック層やリッジダミー
領域)に比して著しく突出することがなく、ジャンクシ
ョンダウンで用いた場合にリッジ部にストレスがかかっ
て寿命に悪影響を与えることもなく、また、逆に周囲に
比して著しく低いために電極形成工程等の後工程が行い
難くなることもないため好ましい。本発明の半導体光デ
バイス装置では、ダブルヘテロ構造のエピタキシャル面
側に酸化防止層を設けた状態で、リッジ形状のクラッド
を再成長により形成することにより、再成長界面で通過
抵抗を増大させるような高抵抗層の発生を防ぐことが容
易にできるようになる。
【0044】酸化防止層としては、酸化されにくいか或
いは酸化されてもクリーニングが容易な材料であれば特
に限定されない。具体的には、Al等の酸化されやすい
元素を含まない元素の含有率が低い(0.3以下程度)
III-V族化合物半導体層が挙げられる。また、動作電流
の上昇を防ぐためには、材料または厚みの選択により活
性層からの光を吸収しないことが好ましく、活性層材料
よりバンドギャップの大きい材料から選択されるが、バ
ンドギャップが小さい材料であっても、厚さが50nm
以下、より好ましくは30nm以下、最も好ましくは1
0nm以下であれば、実質的に光の吸収がほとんど無視
できる。また、酸化防止層のバンドギャップを活性層と
同等以下とすることにより、酸化防止層を過飽和吸収層
として機能させることができ、低非点隔差と低ノイズ特
性の両立を図ることができる。
【0045】さらには、再成長部のクラッド層を絶縁体
からなる保護膜の上面にかかるように成長し、保護膜と
リッジの近傍にしみ出す光の分布の制御性を良くした
り、再成長部のクラッド層上の成長可能な面の実質的全
面にコンタクト層を成長させ、クラッド層側面の酸化を
抑制したり、エピタキシャル面側の電極との接触面積の
増加を行い、電極とのコンタクト抵抗を低減したりする
こともできる。これら再成長部のクラッド層やコンタク
ト層を保護膜上部にかかるように成長する工程は、それ
ぞれ単独に行っても良いし、両方を組み合わせても良
い。さらに、再成長でリッジを形成する場合にはリッジ
部の組成、キャリア濃度や成長速度の制御性を向上する
ために電流注入されるリッジ部より大面積となる電流注
入を行わないリッジダミー層を設けることも可能であ
る。この際、リッジダミー層の部分には、電流の通過を
防止するために酸化膜等との絶縁性の被服層やサイリス
タ構造等を作製する。また、オフ基板上に電流注入スト
ライプをオフ方向となるべく垂直な方向に形成させた場
合、再成長のリッジは左右非対称となるが、図6に示す
ような従来の半導体からなるブロック層よりも、保護膜
とリッジ部のクラッド層との屈折率差を容易に大きくす
ることができたり、ストライプ状開口部の方向を適切に
選ぶことにより再成長部のクラッド層が保護膜の上面に
かかるように成長させることができるので、保護膜とリ
ッジ近傍にしみ出す光の分布の対称性は良好であり、高
出力まで安定な基本横モード発振を得ることができる。
このように、本発明は様々なリッジストライプ型導波路
構造半導体光デバイス装置に応用可能である。
【0046】本発明の好ましい実施様態では、第2導電
型第1クラッド層の屈折率が第2導電型第2クラッド層
の屈折率よりも大きい。これにより、リッジ部分への光
分布(近視野像)の裾引きを抑制することができ、垂直
広がり角(遠視野像)の対象性向上、水平広がり角(遠
視野像)のサイドピーク抑制、或いはコントクト層での
光吸収抑制によるレーザ特性や信頼性の向上を達成する
ことができる。本発明の望ましい別の実施様態では、第
2導電型第1クラッド層上の少なくともストライプ状開
口部直下、即ち、ストライプ状開口部及び好ましくはそ
の両側にも酸化防止層を有する。これによりリッジ部の
クラッド層を再成長により形成する場合、再成長界面で
通過抵抗を増大させるような高抵抗層の発生を防ぐこと
が可能になる。また、再成長界面に酸素等の不純物が多
量に存在すると、結晶品質を低下による界面での光吸収
(発熱)や欠陥を介した不純物拡散の促進などを引き起
こし、特性や信頼性の劣化を招いてしまう。
【0047】また、AlGaInP/GaInP系可視
レーザのように、短波長化のために(100)等の低次
の面方位に対してオフ角度の大きい基板を用いた場合に
は、上記リッジ導波型レーザにおけるリッジ形状が左右
対称な形状でも、光密度分布(あるいはビームプロファ
イル)の横方向の対称性が良好であるため、高出力まで
安定な基本横モードで発振することが可能であり、かつ
素子の作製歩留まりも大幅に向上させるとともに高い信
頼性を得ることもできる。
【0048】上記以外に、以下に列挙する様な実施態様
と組み合わせることが可能である等、本発明は様々なリ
ッジ導波型半導体光デバイス装置に応用可能である。 (1)ストライプ状開口部の両側を構成する保護膜の更
に外側に半導体、誘電体等の電流ブロック層を形成する
ことにより、劈開、組立時の歩留まりを向上させ、ジャ
ンクションダウンで組み立てた際のリッジ部へのストレ
スを軽減して長寿命とする。 (2)ストライプ状開口部の幅及び活性層と保護膜との
距離を適切な範囲内に設定すること、光の垂直広がり角
が特定範囲となる様な構成とすること等により、自励発
振を可能とする。 (3)ストライプ状開口部の両側を構成する保護膜の更
に外側にリッジダミー領域を有する構造を形成すること
により、ストライプ状開口部の厚みや組成、キャリア濃
度の制御を容易に行う。
【0049】本発明の半導体光デバイス装置は、従来の
ような複雑かつ微細なフォトリソグラフィ技術を用いず
に簡素化した工程で製造することができるため、作製歩
留まりも大幅に向上させることができるという利点もあ
る。
【0050】本発明を用いた半導体レーザ装置として、
情報処理用光源(通常AlGaAs系(波長780nm
近傍)、AlGaInP系(波長600nm帯)、In
GaN系(波長400nm近傍))について述べたが、
本発明はこれ以外にも、通信用信号光源(通常InGa
AsPあるいはInGaAsを活性層とする1.3μm
帯、1.5μm帯)レーザ、ファイバー励起用光源(I
nGaAs歪み量子井戸活性層/GaAs基板を用いる
980nm近傍、InGaAsP歪み量井戸活性層/I
nP基板を用いる1480nm近傍など)レーザなどの
通信用半導体レーザ装置など幅広い用途(特に、高出力
動作)に適用することができる。通信用レーザでは、特
にビームが円形に近いレーザはファイバとの結合効率を
高める点で有効である。
【0051】また、本発明の半導体光デバイス装置は、
半導体レーザ以外に半導体光増幅器、光検出器、光変調
器、光スイッチなどの光素子およびこれらの集積装置に
ついても応用が可能である。半導体光増幅器について
は、特にストライプ状開口部の幅がテーパー状であるも
の、なかでも前端部から後端部へ向かってストライプ幅
が減少している構造を有するものを好ましく用いること
ができる。本発明による半導体光増幅器は、利得飽和の
レベルが向上しており、ワット級の高出力素子の作製を
可能にするものである。さらに、本発明は半導体レーザ
以外に端面発光型などの発光ダイオード(LED)とし
ても応用可能である。
【0052】
【実施例】以下に実施例および比較例を挙げて本発明を
さらに具体的に説明する。以下の実施例に示す材料、濃
度、厚さ、操作手順等は、本発明の精神から逸脱しない
限り適宜変更することができる。したがって、本発明の
範囲は以下の実施例に示す具体例に制限されるものでは
ない。
【0053】(実施例1)本実施例において、図1に示
す断面構造を有する本発明の半導体光デバイス装置を製
造した。まず、最初に(100)面から[0−1−1]
A方向に10°あるいは15°程度オフさせた厚さ35
0μmのGaAs基板101の上に、MOCVD法によ
り厚さ0.5μmのSiドープn型GaAsバッファ層
(n=1x1018cm-3)(図示せず)、厚さ1.5μ
mのSiドープAl0.75Ga0.25Asクラッド層(n=
1x1018cm-3)102、厚さ0.25μmのSiド
ープn型(Al0. 7Ga0.30.5In0.5Pクラッド層
(n=1x1018cm-3)103、厚さ50nmのアン
ドープ(Al0.5Ga0.50.5In0.5P光ガイド層10
4あるいは厚さ5nmのアンドープ(Al0.5Ga0.5
0.5In0.5Pバリア層105に挟まれた厚さ5〜6nm
のアンドープGa0.44In0.56P井戸層106(3層)
からなる三重量子井戸(TQW)活性層107、厚さ
0.3μmのZnドープp型(Al0.7Ga0.30.5
0.5Pクラッド層(p=7x1017cm-3)108、
厚さ5nmのZnドープp型Ga0.5In0.5P酸化抑制
層(p=1x1018cm-3)109を順次積層すること
により、ダブルへテロ構造を形成した(図1(a))。
このとき、酸化抑制層は活性層で再結合した光を吸収し
ないように組成を選択する方がしきい値電流を低減する
上では好ましいが、セルフパルセーションさせるために
意図的に光を吸収させて可飽和吸収層として利用するこ
とも可能である。なお、光を吸収させないようにするた
めに、上記GaXIn1-XP酸化抑制層の組成をGaリッ
チ側(x=0.5〜1)に変えたり、Alを若干量加え
る((AlXGa1-X0.5In0.5P、x=0.1〜0.
2程度)ことがさらに有効である。
【0054】次にこのダブルへテロ基板の表面に絶縁性
のSiNx保護膜(屈折率1.9、波長650nm近
傍)110を200nm堆積させ、フォトリソグラフィ
法によりこのSiNx膜110にオフアングルの方向と
直交する[01−1]B方向に幅4μmのストライプ状
の窓107を多数開ける。ここで[01−1]B方向
は、一般的なIII−V族化合物半導体において、(1
00)面と(01−1)面の間に存在する(11−1)
面が、V族元素が現れる面である様に定義する。このス
トライプ状の窓111に、MOCVD法を用いた選択成
長により、リッジ中央での高さ2.0μmのZnドープ
p型Al0.75Ga0.25Asクラッド層(p=1.5x1
18cm-3;屈折率3.3、波長655nm)112と
厚さ0.5μmのZnドープGaAsコンタクト層11
3からなるリッジを形成した(図1(b))。このと
き、リッジの側面の大部分が(311)A面もしくはこ
れに近い面となることが多く、再成長部のクラッド層を
絶縁体からなる保護膜の上面にかかるように成長し、再
成長部のクラッド層上の成長可能な面の実質的全面にコ
ンタクト層を成長させることができる。そのため、保護
膜とリッジの近傍にしみ出す光の分布の制御性を良くし
たり、クラッド層側面の酸化を抑制したり、エピタキシ
ャル面側の電極との接触面積の増加を行い、電極とのコ
ンタクト抵抗を低減したりすることもできる。この傾向
は再成長リッジ部がAlGaAs、特にAlAs混晶比
(Al組成)0.2〜0.9、好ましくは0.3〜0.
8の時に顕著である。
【0055】上記のMOCVD法において、III族原
料にはトリメチルガリウム(TMG)、トリメチルアル
ミニウム(TMA)及びトリメチルインジウム(TM
I)を、V族原料にはアルシン及びホスフィンを、キャ
リアガスには水素を用いた。また、p型ドーパントには
ジメチル亜鉛、n型ドーパントにはジシランを用いた。
また、リッジの成長時にはHClガスをHCl/III
族のモル比が0.2、特にHCl/TMAのモル比が
0.3となる様に導入した。
【0056】また、SEM観察によりZnドープAlx
Ga1-xAs(x=0.75)からなるリッジ状のp型
第2クラッド層(第2導電型第2クラッド層)は、図1
にその断面説明図を示す様に、SiNxからなる保護膜
上に約0.4μm重なって形成されていることが確認さ
れた。また、すべてのストライプ幅において、p−Ga
Asコンタクト層はリッジ側壁全面を覆った。これによ
り、ZnドープAlxGa1-xAs(x=0.75)から
なるリッジ状のp型第2クラッド層が表面に露出し、表
面酸化が進行することを防止することができた。リッジ
成長後に、従来法のようにリッジ側壁の一部或いは全面
をSiNx保護膜で覆っても特に問題はないが、本実施
例においては、プロセスの簡素化、コンタクト抵抗の低
減等を考慮してリッジ側面に誘電体等からなる保護膜は
形成しなかった。基板のオフ角度の影響により、リッジ
形状が若干左右非対称となった(図示せず)。
【0057】この後、p側の電極110を蒸着し、基板
を100μmまで薄くした後に、n側電極111を蒸着
し、アロイした(図1(c))。こうして作製したウエ
ハーより、劈開によりチップバーに切り出して、レーザ
共振器構造を形成した。このときの共振器長は500μ
mとした。前端面10%−後端面90%の非対称コーテ
ィングを施した後、2次劈開によりチップに分離した。
チップジャンクションダウンで組立した後、25℃で連
続通電(CW)にて電流−光出力、電流−電圧特性を測
定した。非常に良好な電流−電圧特性及び電流−出力特
性を示し、しきい値も1.9Vと活性層のバンドギャッ
プに対応する低い値で、高抵抗層が存在しないことが確
認できた。また、直列抵抗が5〜6Ωと小さく、p型コ
ンタクト層とp型電極の間の接触抵抗が極めて小さいこ
とが確認された。本実施例のレーザは、光出力120m
W動作までの高出力を達成できており、発振波長が平均
655nm、しきい値電流が平均20mA、スロープ効
率が平均1.0mW/mAである等特性が非常に良好で
あり、垂直広がり角は平均23°であり、設計通りの単
一ピークの遠視野像(ビーム広がり角)が得られ、光分
布の制御が非常に良好であることが確認された。この結
果より、SiNx絶縁膜で横モードが基本的に制御され
ていることから、再成長リッジ形状が若干非対称である
ことによるキンクレベル等への悪影響は現れていないと
考えられる。なお、本願明細書において「単一ピーク」
とは、必ずしも1本のピークの存在しか許さない意味で
はなく、最大ピークの1/10以上の強度を有する他の
ピークが存在しないことを意味する。また、水平方向の
拡がり角においても、リップルやサイドピークのない良
好な単峰性のピークが得られた。これらの結果から、本
発明のレーザ構造において、DVD等の光ディスクの書
き込み用光源などに利用されることがわかる。また、高
い信頼性(60℃、35mWの高温、高出力における1
000時間以上安定動作)が得られることが判明した。
また、これらの諸特性のバッチ内及びバッチ間のばらつ
きも小さいことが確認された。
【0058】また、上記の態様よりもストライプ状開口
部の幅を広くしていったところ、5μm以上になると、
ほとんどの素子が単一横モード(単一ピークの横方向光
強度分布)で発振しなくなってしまうこともわかった。
このことから、単一横モード発振を実現させるために
は、ストライプ状開口部の幅が5μm以下であることが
望ましい。さらに、実験結果から高出力動作ができる領
域をシミュレーションにて確認した結果、活性層内部で
の横方向有効屈折率段差は5x10-3〜1.3x10-2
程度に設定する必要があることが判った。
【0059】本実施例では、n側クラッド層が、厚さ
1.5μmのSiドープAl0.75Ga 0.25Asクラッド
層(n=1x1018cm-3)102と、厚さ0.25μ
mのSiドープn型(Al0.7Ga0.30.5In0.5Pク
ラッド層(n=1x1018cm -3)103との2層構造
になっているが、どちらかの組成からなる1層構造(た
だし、厚みはほぼ2層分の厚みと同程度)としてもよ
い。また、GaAs基板に完全に格子整合させるため
に、AlGaAs層に少量のPを加えて、AlGaAs
P層としてもよく、例えば、Znドープp型Al0.75
0.25Asクラッド層(p=1.5x1018cm-3)1
12は、Al0.75Ga0.25As0.970.03としてもよ
い。
【0060】(実施例2)図2(a)に示すように、ス
トライプ状開口部の中央部幅(Wc)を4μmで一定と
し、端部付近でストライプ幅が漸減し、劈開面での端部
幅(WF、WR)を5μmで一定になるようにパターニン
グしたこと以外は実施例1と同じ方法でチップを作製し
た。これにより、最大光出力150mWまで向上し、6
0℃、50mWにおいて1000時間以上安定に動作
し、従来(35mW)よりも高出力において高い信頼性
が得られることが判明した。この結果から、本発明のレ
ーザ構造において、DVD等の光ディスクの書き込み
(従来よりも高速書き込み)用光源などに利用できるこ
とがわかる。
【0061】(実施例3)アンドープ(Al0.5
0.50.5In0.5Pガイド層の厚みが70nm、アン
ドープGa0.44In0.56P井戸層の数が4つであるすな
わち四重量子井戸(QQW)活性層、Znドープp型
(Al0.7Ga0.30.5In0.5Pクラッド層(p=7x
1017cm-3)の厚さ0.35μm、図2(b)に示す
ようにストライプ状開口部の中央部(Wc)を2.5μ
mで一定とし、端部付近でストライプ幅が漸減し、劈開
面での端部幅(WF、WR)を1.5μmで一定となるよ
うにパターニングしたこと、このとき中央部の長さは2
00μmとしたこと、Znドープp型Al0.75Ga0.25
Asクラッド層(p=1.5x1018cm-3;屈折率
3.3、波長655nm)のリッジ中央での高さを1.
5μmとしたこと、共振器の長さを350μmとしたこ
と、前端面32%−後端面80%の非対称コーティング
を施したこと以外は実施例1と同じ方法でチップを製造
した。
【0062】本実施例のレーザは、高温(70℃)にお
いても光出力5mW以上の動作までの自励発振を達成で
きており、発振波長が平均655nm、しきい値電流が
平均25mA、スロープ効率が平均0.5mW/mAで
ある等特性が非常に良好であり、垂直広がり角は平均3
0°であり、設計通りの単一ピークの遠視野像(ビーム
広がり角)が得られ、光分布の制御が非常に良好である
ことが確認された。水平方向の拡がり角は平均15°で
あり、垂直拡がり角の1/2程度の大きさにすることが
でき、従来の自励発振レーザよりも円形に近くなった。
また、水平方向の遠視野像において、リップルやサイド
ピークのない良好な単峰性のピークが得られた。このこ
とは、ストライプ幅を直線的に減少できていることのみ
ならず、リッジ部分が横方向に成長していることからス
トライプ漸減部分のリッジのうねりの影響を受けにくく
なっていることも要因と考えられる。なお、本願明細書
において「単一ピーク」とは、必ずしも1本のピークの
存在しか許さない意味ではなく、最大ピークの1/10
以上の強度を有する他のピークが存在しないことを意味
する。これらの結果から、本発明のレーザ構造におい
て、CD、MD等の光ディスクの読み取り用光源などに
利用されることがわかる。また、高い信頼性(70℃の
高温における5mW出力での1000時間以上安定動
作)が得られることが判明した。また、諸特性のバッチ
内及びバッチ間のばらつきも小さいことが確認された。
【0063】また、本実施例の態様よりもストライプ状
開口部の中央部幅(Wc)を広くしていったところ、3
μm以上になると、ほとんどの素子が自励発振しなくな
ることもわかった。このことから、自励発振を実現させ
るためには、中央部幅(Wc)が3μm以下であること
が望ましい。さらに、実験結果から中央部幅(Wc)と
第2導電型第1クラッド層の厚みdpが自励発振条件を
満たす領域をシミュレーションにて確認した結果、活性
層内部での横方向有効屈折率段差は2〜7x10-3
度、リッジ両脇への光浸み出し割合Γact.outを
10〜40%程度に設定する必要があることが判った。
【0064】(比較例1)ストライプ状の窓111に、
MOCVD法を用いた選択成長により、Znドープp型
(Al0.7Ga0.30.5In0.5Pクラッド層(p=7x
1017cm-3;屈折率3.3、波長655nm)と厚さ
0.5μmのZnドープGaAsコンタクト層からなる
リッジを形成したこと以外、実施例1と同一の条件でレ
ーザチップを作製した。チップジャンクションダウンで
組立した後、25℃で連続通電(CW)にて電流−光出
力を測定したが、通過抵抗は約10Ωと高く、光出力は
最大70mW程度までしか得られなかった。また、実施
例1と同じ60℃、35mWの高温、高出力における信
頼性試験において、すべての素子(n=20ヶ)が通電
開始後数十時間から数百時間の間で動作電流が急上昇
し、光出力が得られなくなるという現象が発生した。p
型(Al0.7Ga0.30.5In0.5Pからなるリッジ部ク
ラッド層の組成が設計値より少しずれており(微少領域
のため実測困難)、屈折率のずれによる近視野像(ビー
ム拡がり角)の不安定化、格子不整による転位の発生が
生じていること、さらにp型(Al0.7Ga0.30.5
0.5Pクラッド層は実施例1のp型Al0.75Ga0.25
As層に比べて抵抗率や熱抵抗が大きくなってしまうこ
となどが、実施例1に比べて、通過抵抗の増大、最大光
出力の低下、さらに高温、高出力動作での信頼性の低下
を招いた原因と考えられる。
【0065】(比較例2)ストライプ状の窓111に、
MOCVD法を用いた選択成長により、Znドープp型
(Al0.7Ga0.30.5In0.5Pクラッド層(p=7x
1017cm-3;屈折率3.3、波長655nm)と厚さ
0.5μmのZnドープGaAsコンタクト層からなる
リッジを形成ししたこと以外、実施例3と同一の条件で
レーザチップを作製した。チップジャンクションダウン
で組立した後、25℃で連続通電(CW)にて電流−光
出力を測定したが、しきい値電流が平均30mAに上昇
し、高温(70℃)では自励発振は達成できなかった。
また、実施例1と同じ70℃、5mWにおける信頼性試
験において、すべての素子(n=20ヶ)が通電開始後
数十時間から数百時間の間で動作電流が急上昇し、光出
力が得られなくなるという現象が発生した。p型(Al
0.7Ga0.30.5In0.5Pからなるリッジ部クラッド層
の組成が設計値より少しずれており(微少領域のため実
測困難)、屈折率のずれによる近視野像(ビーム拡がり
角)の不安定化、格子不整による転位の発生が生じてい
ること、さらにp型(Al0.7Ga0.30.5In0.5Pク
ラッド層は実施例1のp型Al0.75Ga0.25As層に比
べて抵抗率や熱抵抗が大きいために、電流拡がり分布が
変化し、高温での動作電流が上昇しやすい、実施例1に
比べて、高温(70℃)での自励発振の停止、さらに高
温動作での信頼性の低下を招いた原因と考えられる。
【0066】
【発明の効果】本発明によれば、リッジ導波型ストライ
プレーザ等の半導体光デバイス装置において、基板上
に、活性層を含む化合物半導体層、その上に形成された
開口部を有する保護膜、該開口部上に形成された活性層
より屈折率の小さいリッジ型の化合物半導体層およびそ
の上に形成された電極から少なくとも構成され、前記活
性層を含む半導体層にIn混晶組成を5%以上である含
む層を有し、前記リッジ型化合物半導体層はIn混晶組
成が10%以下とすることにより、リッジ(メサ)の形
状やリッジを構成する半導体層の混晶組成(格子定数、
屈折率など)の制御性、再現性を向上させ、かつレーザ
特性の安定化及びレーザ動作の信頼性の向上を図ること
ができる。
【0067】本発明において、絶縁体からなる保護膜を
用いて、電流が注入されるストライプ領域にリッジを選
択成長により形成し、リッジ側面には絶縁体からなる保
護膜を形成しない構造とすれば、ストライプ幅を直線的
に増加、減少できていることのみならず、リッジ部分が
横方向に成長していることからストライプ漸減部分のリ
ッジのうねりの影響を受けにくくなることから、水平方
向の遠視野像において、リップルやサイドピークのない
良好な単峰性のピークが容易に得られる。また、成長に
より形成したリッジ部分の頂部及び側面部を含む実質的
全面にコンタクト層を形成し、コンタクト層と電極との
接触面積を増大させることにより、接触抵抗が下がると
ともに、リッジ側壁のクラッド層(特にAlを含んでい
る場合)の表面酸化も防止され、レーザ特性や信頼性が
向上する。さらに、本発明の素子を作製する場合に、従
来のような複雑かつ微細なフォトリソグラフィ技術が必
要ではなくなるので、素子の作製工程を簡素化し、素子
の作製歩留まりも大幅に向上させることができる。
【0068】また、本発明では、端部でのストライプ幅
を中央部に比べて広くすることにより低い動作電流を維
持しつつ、高出力動作を実現することができる。一方、
リッジ導波型ストライプレーザ等の半導体光デバイス装
置において、保護膜の開口部の幅が、装置端面近傍で装
置中央部より狭くなっていることにより、高い信頼性を
維持しつつビームが円形に近いレーザとすることが可能
となる。このため、光学系での光の損失を低減でき、水
平方向の光軸調整が容易となるため、光ピックアップに
組み立てたときのレーザ特性や組立歩留まりが非常に良
好となる。さらに、AlGaInP/GaInP系可視
レーザのように、短波長化のために低次の面方位((1
00)等)に対してオフ角度の大きい基板を用いた場合
にも、上記リッジ導波型レーザにおけるリッジ形状の左
右非対称性が、光強度分布の左右非対称性に影響をほと
んど受けることなく、安定な基本横モードが高出力動作
まで得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の半導体光デバイス装置及びその製
造方法を説明する断面説明図である。
【図2】 実施例2及び3の半導体光デバイス装置にお
ける共振器方向でのストライプ状開口部の幅の変化を説
明する平面説明図である。
【図3】 非リッジ部に保護膜を形成してリッジ部分を
再成長ににより形成し、リッジ上部のみにコンタクト層
を形成した従来の半導体光デバイス装置及びその製造方
法を説明する断面説明図である。
【図4】 リッジ部をエッチングにより形成してなる従
来の半導体光デバイス装置及びその製造方法を説明する
断面説明図である。
【図5】 半導体からなる電流ブロック層を用いたリッ
ジ型あるいはグルーブ型のインナーストライプ構造の半
導体光デバイス装置及びその製造方法を説明する断面説
明図である。
【図6】 GaAs基板上に作製される従来の(AlG
a)InP系赤色可視レーザの断面説明図である。
【符号の説明】
101: 基板 102: 第1導電型第1クラッド層 103: 第1導電型第2クラッド層 104: 光ガイド層 105: バリア層 106: 井戸層 107: MQW活性層 108: 第2導電型第1クラッド層 109: 酸化抑制層 110: 保護膜 111: ストライプ領域 112: 第2導電型第2クラッド層 113: コンタクト層 114: エピタキシャル側電極 115: 基板側電極 WF : ストライプ状開口部の開口前端部の幅 Wc: ストライプ状開口部の開口中央部の幅 WR : ストライプ状開口部の開口後端部の幅 301: 基板 302: 第1導電型クラッド層 303: 活性層 304: 第2導電型第1クラッド層 305: 酸化防止層 306: 保護膜 307: ストライプ状開口部 308: 第2導電型第2クラッド層 309: コンタクト層 310: エピタキシャル側電極 311: 基板側電極 401: 基板 402: 第1導電型クラッド層 403: 活性層 404: 第2導電型クラッド層 405: コンタクト層 406: 保護膜 407: エピタキシャル側電極 408: 基板側電極 409: リッジ部 410: 非リッジ部 411: レジスト 501: 基板 502: 第1導電型クラッド層 503: 活性層 504: 第2導電型クラッド層 505: 第1導電型電流ブロック層 506: 第2導電型コンタクト層 507: エピタキシャル側電極 508: 基板側電極 511: 基板 512: 第1導電型クラッド層 513: 活性層 514: 第2導電型第1クラッド層 515: 第1導電型電流ブロック層 516: 第2導電型第2クラッド層 517: 第2導電型コンタクト層 518: エピタキシャル側電極 519: 基板側電極 601: n型GaAs基板 602: n型AlGaInPクラッド層 603: アンドープGaInP活性層 604: p型AlGaInPクラッド層 605: n型GaAsブロック層 606: p型GaAsコンタクト層

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に、活性層を含む化合物半導体
    層、該化合物半導体層の上に形成された開口部を有する
    保護膜、該開口部を覆うように形成された前記活性層よ
    り屈折率が小さいリッジ型の化合物半導体層、および該
    リッジ型の化合物半導体層の上に形成された電極を少な
    くとも有し、前記活性層を含む化合物半導体層中にIn
    混晶組成が5%以上である層を有し、前記リッジ型化合
    物半導体層のIn混晶組成が10%以下であることを特
    徴とする半導体光デバイス装置。
  2. 【請求項2】 前記の活性層を含む化合物半導体層が、
    活性層の下に形成され活性層より屈折率が小さい第1導
    電型クラッド層と、活性層の上に形成され活性層より屈
    折率が小さい第2導電型第1クラッド層を含むことを特
    徴とする請求項1記載の半導体光デバイス装置。
  3. 【請求項3】 前記第2導電型第1クラッド層がInを
    5%以上含むことを特徴とする請求項2に記載の半導体
    光デバイス装置。
  4. 【請求項4】 前記第1導電型クラッド層、前記活性
    層、前記第2導電型第1クラッド層のうち少なくとも1
    つの層が(AlxGa1-xyIn1-yP[0≦x≦1,
    0.05≦y≦1]で表される化合物であることを特徴
    とする請求項2または3に記載の半導体光デバイス装
    置。
  5. 【請求項5】 リッジ型化合物半導体層のIn混晶組成
    が5%以下であることを特徴とする請求項1〜4のいず
    れかに記載の半導体光デバイス装置。
  6. 【請求項6】 リッジ型化合物半導体層のIn混晶組成
    が1%以下であることを特徴とする請求項5に記載の半
    導体光デバイス装置。
  7. 【請求項7】 前記のリッジ型の化合物半導体層が第2
    導電型第2クラッド層を含むことを特徴とする請求項1
    〜6のいずれかに記載の半導体光デバイス装置。
  8. 【請求項8】 前記第2導電型第2クラッド層の屈折率
    が前記第2導電型第1クラッド層の屈折率の±0.2の
    範囲内にあり、かつ前記リッジ型化合物半導体層が前記
    第2導電型第1クラッド層と異なる組成を有することを
    特徴とする請求項7に記載の半導体光デバイス装置。
  9. 【請求項9】 前記開口部がストライプ状であって、該
    ストライプの幅は開口中央部より開口前端部の方が狭い
    ことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の半導
    体光デバイス装置。
  10. 【請求項10】 前記開口部がストライプ状であって、
    該ストライプの幅は開口中央部より開口前端部の方が広
    いことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の半
    導体光デバイス装置。
  11. 【請求項11】 前記開口部がストライプ状であって、
    該ストライプの幅は開口中央部より開口後端部の方が狭
    いことを特徴とする請求項10または11に記載の半導
    体光デバイス装置。
  12. 【請求項12】 前記開口部がストライプ状であって、
    該ストライプの幅は開口中央部より開口後端部の方が広
    いことを特徴とする請求項10または11に記載の半導
    体光デバイス装置。
  13. 【請求項13】 前記基板の表面が低次の面方位に対し
    てオフアングルを有することを特徴とする請求項1〜1
    2のいずれかに記載の半導体光デバイス装置。
  14. 【請求項14】 遠視野像が単一ピークであることを特
    徴とする請求項1〜13のいずれかに記載の半導体光デ
    バイス装置。
  15. 【請求項15】 半導体発光装置である請求項1〜14
    のいずれかに記載の半導体光デバイス装置。
  16. 【請求項16】 半導体レーザである請求項1〜14の
    いずれかに記載の半導体光デバイス装置。
  17. 【請求項17】 半導体光増幅器である請求項1〜14
    のいずれかに記載の半導体光デバイス装置。
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