JP2000343989A - セーフロック付き無段階スライドアジャスタ - Google Patents

セーフロック付き無段階スライドアジャスタ

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JP2000343989A
JP2000343989A JP11159748A JP15974899A JP2000343989A JP 2000343989 A JP2000343989 A JP 2000343989A JP 11159748 A JP11159748 A JP 11159748A JP 15974899 A JP15974899 A JP 15974899A JP 2000343989 A JP2000343989 A JP 2000343989A
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brake
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cam
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Yutaka Sakamoto
豊 坂本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両等に設けられたシートの前後位置を迅速
かつ無段階に調節できるとともに、ロックオフ状態にお
いてシートを確実に緊急ロックすること。 【解決手段】 第1部材2にナット6を固定するととも
に、第1部材2に対し相対移動する第2部材4にナット
6と螺合するスクリュー8を回動自在に取り付けた。ま
た、スクリュー8を手動ロックする手動ロック手段32
と、ブレーキドラム10とブレーキシュー22,24と
を有しスクリュー8を緊急ロックする緊急ロック手段と
を設け、ナット6とスクリュー8のリード角を摩擦角よ
りも大きくした。さらに、手動ロック手段32によるロ
ックを解除した状態でスクリュー8が所定値以上の加速
度あるいは速度で回転すると、ブレーキシュー22,2
4が拡開してブレーキドラム10に摩擦係合することに
より第1部材2に対する第2部材4の相対移動を阻止す
るようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両等のシートに
取り付けられシートの前後位置を調節するスライドアジ
ャスタに関し、さらに詳しくは、シートの前後位置を無
段階に調節可能で、シートのロックを解除したロックオ
フ状態においてシートを緊急ロックすることのできるセ
ーフロック付き無段階スライドアジャスタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のシートスライド装置として、例え
ば特公昭62−61462号公報は一段送りシートスラ
イドアジャスタを開示している。このアジャスタは、ラ
ッチプレートに形成された複数のラッチに2個のロック
プレートを交互に嵌合させながら、シートをスライド移
動させるもので、シートのスライド中、常に1個のロッ
クプレートがいずれかのラッチと嵌合している。
【0003】また、実公昭62−42834号公報は、
慣性力を利用してシートをロックするシートスライド装
置を開示している。このシートスライド装置は、左右2
カ所のロック部分を独立させて、一方を手動ロック式と
して通常のシート移動時に使用し、他方を慣性ロック式
として、車両衝突等に伴う急激な減加速度発生時にシー
トを自動ロックするようにしたものである。
【0004】また、実公昭63−46258号公報は、
ロック孔の前後に傾斜面を設けることによりロックプレ
ートがロック孔に容易にさそい込まれるようにしたシー
トスライド装置のロック装置を開示している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術で述べたも
ののうち、特公昭62−61462号公報に開示されて
いるシートスライドアジャスタは、1ピッチづつ操作レ
バーを操作しながらシートを前後方向に移動させる必要
があり、操作レバーの操作が面倒であるとともに、シー
トの移動に時間がかかる。
【0006】また、実公昭62−42834号公報に開
示されているものでは、G(減加速度)センサの作動に
より、ロックプレートを直ちにロックする構造ではある
が、ロックレバーの操作中には効果がない。
【0007】さらに、実公昭63−46258号公報に
開示されているロック装置においては、シートの前後位
置を調整している時にシートに減加速度が加わった場
合、ロックプレートが傾斜面に沿って確実にロック孔に
さそい込まれるという保証はない。
【0008】本発明は、従来技術の有するこのような問
題点に鑑みてなされたものであり、例えば車両等に設け
られたシートの前後位置を迅速かつ無段階に調節できる
とともに、ロックオフ状態においてシートを確実に緊急
ロックすることのできる安価なセーフロック付き無段階
スライドアジャスタを提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のうちで請求項1に記載の発明は、互いに相
対移動する第1及び第2部材と、該第1部材に固定され
たナットと、上記第2部材に回動自在に取り付けられ上
記ナットと螺合するスクリューと、該スクリューを手動
ロックする手動ロック手段と、ブレーキドラムとブレー
キシューとを有し上記スクリューを緊急ロックする緊急
ロック手段とを備え、上記ナットと上記スクリューが摩
擦角よりも大きいリード角を有し、上記手動ロック手段
によるロックを解除した状態で上記スクリューが所定値
以上の加速度あるいは速度で回転すると、上記ブレーキ
シューが拡開して上記ブレーキドラムに摩擦係合するこ
とにより上記第1部材に対する上記第2部材の相対移動
を阻止するようにしたセーフロック付き無段階スライド
アジャスタである。
【0010】また、請求項2に記載の発明は、上記スク
リューにカムを固定し、該カムを介して上記ブレーキシ
ューを拡開するようにしたことを特徴とする。
【0011】さらに、請求項3に記載の発明は、上記ブ
レーキシューと上記カムとの間に複数のローラを介装せ
しめたことを特徴とする。
【0012】また、請求項4に記載の発明は、上記手動
ロック手段が、上記スクリューに固定されたブレーキリ
ングと、該ブレーキリングと摩擦係合するロック部材と
を備えたことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について、
図面を参照しながら説明する。図1乃至図3は、本発明
にかかるセーフロック付き無段階スライドアジャスタA
を示しており、例えば車両等のシートに取り付けられ、
シートの前後位置を迅速かつ無段階に調節可能で、車体
に所定値以上の減加速度が加わるとシートを緊急ロック
することができる。
【0014】この無段階スライドアジャスタAは、車体
側に取り付けられるロワレール2と、ロワレール2に対
しスライド自在でシート(図示せず)に取り付けられる
アッパーレール4とを備えている。
【0015】ロワレール2の中央部には、ドライブナッ
ト6が取り付けられる一方、ドライブナット6と螺合す
るスライドスクリュー8はアッパーレール4の内部に回
動自在に収容されている。スライドスクリュー8の前端
は、前部軸受を兼用するブレーキドラム10により回動
自在に支持されるとともに、スライドスクリュー8の後
端は、後部軸受12により回動自在に支持されている。
【0016】ここで、ドライブナット6とスライドスク
リュー8のリード角は摩擦角よりも大きく設定されてお
り、アッパーレール4に前後方向の荷重が加わると、ス
ライドスクリュー8はドライブナット6に対し回転し、
ロワレール2に対するアッパーレール4の相対位置が変
化する。
【0017】スライドスクリュー8の前端には、円筒状
のカム14とブレーキリング16がナット18とワッシ
ャ20との間に挟持され保持されている。カム14は、
同一形状の二つのブレーキシュー22,24により囲繞
されており、二つのブレーキシュー22,24は全体と
して円筒状で、その内径は、カム14の外径に等しく設
定されている。
【0018】また、カム14外周面の180°ずれた二
つの部位には凹部14a,14aが形成されるととも
に、この凹部14a,14aと対向する二つのブレーキ
シュー22,24の内周面にも、同様に凹部22a,2
4aが形成されており、対向する二つの凹部14a,2
2a及び14a,24aで形成されるスペースにローラ
26,26がそれぞれ収容されている。なお、ブレーキ
シュー22,24は、ネジ28,28で取り付けられた
コイルスプリング30,30によりカム14に向かって
付勢されており、ブレーキリング16とともにブレーキ
ドラム10の内部に収容されている。
【0019】図3に示されるように、ブレーキドラム1
0の上方には手動ロック手段32が設けられており、手
動ロック手段32は、カム34aを備えたカム軸34
と、カム34aが収容される開口部36aを有しカム3
4aの回転に伴って上下動を行うロック部材36と、カ
ム軸34を回動自在に支持するとともにロック部材36
を上下動自在に支持し、アッパーレール4に螺着された
一対のブラケット38,38とを有している。ロック部
材36の下面には、ブレーキリング16と摩擦係合する
ロック用突起あるいはロックピン36bが形成されてお
り、このロックピン36bはブレーキドラム10の上壁
部に穿設された円孔10aに遊挿されている。なお、カ
ム軸34は、手動操作レバー(図示せず)に連結される
とともに、例えばスプリング等の付勢手段(図示せず)
により矢印B方向に付勢されており、ロック部材36は
常に下方に付勢されている。
【0020】上記構成の本発明にかかるセーフロック付
き無段階スライドアジャスタAの作用につき、図4及び
図5を参照して以下説明する。
【0021】操作レバーを操作しない通常の状態では、
カム軸34に取り付けられた付勢手段によりカム34a
の突設部を介してロック部材36は押し下げられ、ロッ
ク部材36の下面のロックピン36bがブレーキドラム
10の円孔10aを介してブレーキリング16の外周面
と摩擦係合してブレーキリング16の回転を阻止してい
る。このブレーキリング16はスライドスクリュー8の
前端部に一体的に保持されており、スライドスクリュー
8の回転も阻止されているので、アッパーレール4のロ
ワレール2に対する相対位置は変化せず、アッパーレー
ル4及びその上に載置されるシートは現在の位置に保持
される。
【0022】シートの前後位置を変更したい場合、操作
レバーを操作してカム軸34を図3の矢印Bの逆方向に
回転させると、カム34aの突設部が上方に移動する。
その結果、ロック部材36が上昇しロックピン36bと
ブレーキリング16との摩擦係合が解除されるので、図
4に示されるように、スライドスクリュー8は自由に回
動できる状態となる。
【0023】ここで、互いに螺合するドライブナット6
とスライドスクリュー8のリード角は摩擦角よりも大き
く設定されているので、シートを介してアッパーレール
4に前後方向の荷重を加えると、スライドスクリュー8
が回転し、アッパーレール4はロワレール2に対し前後
方向に移動する。所望の位置で操作レバーから手を離す
と付勢手段の付勢力によりカム軸34が矢印B方向に回
転する。その結果、カム34aの突設部が下方に移動し
てロック部材36が押し下げられ、ロックピン36bが
ブレーキリング16の外周面と再び摩擦係合してスライ
ドスクリュー8の回転が阻止されるので、アッパーレー
ル4はその位置で保持される。
【0024】一方、操作レバーを操作してロックピン3
6bとブレーキリング16の摩擦係合を解除したロック
オフ状態で、車両の衝突により車体に所定値以上の減加
速度が加わった場合等の緊急時について図5を参照して
説明する。
【0025】ロックオフ状態で、アッパーレール4に前
後方向の負荷が加わり、スライドスクリュー8が所定値
以上の加速度あるいは速度で回転すると、カム14及び
ブレーキシュー22,24も一体的に回転する。この
時、図5に示されるように、ブレーキシュー22,24
は、コイルスプリング30,30の弾性力に抗して半径
方向外方に拡開してブレーキドラム10の内周面と当接
し、その回転が停止する。その結果、ローラ26,26
及びカム14を介してスライドスクリュー8の回転も停
止するので、アッパーレール4のロワレール2に対する
相対移動が阻止され、シートはその位置に保持される。
【0026】さらに詳述すると、所定値以上の回転加速
度でスライドスクリュー8が回転すると、ブレーキシュ
ー22,24にはその慣性質量により回転に対する抗力
が発生する。このため、カム14とブレーキシュー2
2,24との相対位置が変化し、カム14及びブレーキ
シュー22,24の双方に設けた凹部14a,22a,
24aの傾斜面に沿ってローラ26,26が僅かに回転
する。その結果、ブレーキシュー22,24が拡開し
て、その外周面がブレーキドラム10の内周面と当接
し、スライドスクリュー8がロックする。
【0027】また、所定値以上の回転速度でスライドス
クリュー8が回転すると、ブレーキシュー22,24は
遠心力により拡開して、その外周面がブレーキドラム1
0の内周面と当接し、スライドスクリュー8がロックす
る。
【0028】スライドスクリュー8の回転加速度及び回
転速度の設定は、ブレーキシュー22,24の質量と、
ブレーキシュー22,24を互いに付勢するコイルスプ
リング30,30の弾性力により行われる。
【0029】なお、上記実施の形態において、手動ロッ
ク手段32を構成するブレーキリング16の外周面にセ
レーション(軸方向の複数の溝)を形成するとともに、
ブレーキリング16の外周面と摩擦係合するロック部材
36のロックピン36bの先端面を上記セレーションに
対応する形状とすれば、より効果的にスライドスクリュ
ー8を手動ロックすることができる。
【0030】上記構成のスライドアジャスタAは車両用
シートのみならず、互いに相対移動する第1及び第2部
材を有する装置において、第1部材に対し第2部材を緊
急ロックする必要のあるものにも採用することができ
る。
【0031】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。本
発明のうちで請求項1に記載の発明によれば、相対移動
する第1及び第2部材に、互いに螺合し摩擦角よりも大
きいリード角を有するナットとスクリューをそれぞれ取
り付けたので、第1部材に対する第2部材の位置を迅速
かつ無段階に調節することができる。また、スクリュー
が所定値以上の加速度あるいは速度で回転すると、ブレ
ーキシューが拡開してブレーキドラムに摩擦係合するよ
うにしたので、手動ロック手段によるロックを解除した
ロックオフ状態で、車両の衝突等により車体に大きな加
速度が加わっても第2部材を確実にロックすることがで
きる。
【0032】また、請求項2に記載の発明によれば、ス
クリューにカムを固定し、このカムを介してブレーキシ
ューを拡開するようにしたので、緊急ロック手段の構成
を簡素にすることができ、安価なセーフロック付き無段
階スライドアジャスタを提供することができる。
【0033】さらに、請求項3に記載の発明によれば、
ブレーキシューとカムとの間に複数のローラを介装せし
めたので、所定値以上の回転加速度でスクリューが回転
すると、ブレーキシューがカムに対し円周方向に僅かに
相対移動するとともに、ブレーキシューはローラにより
拡開してブレーキドラムに押し付けられるので、スクリ
ューを確実に緊急ロックすることができる。
【0034】また、請求項4に記載の発明によれば、ス
クリューに固定されたブレーキリングと、このブレーキ
リングにロック部材をと摩擦係合させて手動ロックする
ようにしたので、手動ロック手段の構成を簡素にするこ
とができ、安価なセーフロック付き無段階スライドアジ
ャスタを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる無段階スライドアジャスタの
部分分解斜視図である。
【図2】 図1の無段階スライドアジャスタに設けられ
た緊急ロック手段の分解斜視図である。
【図3】 図1の無段階スライドアジャスタに設けられ
た手動ロック手段の分解斜視図である。
【図4】 緊急ロック手段が作動しない通常時の縦断面
図である。
【図5】 緊急ロック手段が作動した時の縦断面図であ
る。
【符号の説明】
2 ロワレール 4 アッパーレール 6 ドライブナット 8 スライドスクリュー 10 ブレーキドラム 12 後部軸受 14 カム 16 ブレーキリング 22,24 ブレーキシュー 26 ローラ 30 コイルスプリング 32 手動ロック手段 34 カム軸 34a カム 36 ロック部材 36b ロックピン A スライドアジャスタ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに相対移動する第1及び第2部材
    と、該第1部材に固定されたナットと、上記第2部材に
    回動自在に取り付けられ上記ナットと螺合するスクリュ
    ーと、該スクリューを手動ロックする手動ロック手段
    と、ブレーキドラムとブレーキシューとを有し上記スク
    リューを緊急ロックする緊急ロック手段とを備え、上記
    ナットと上記スクリューが摩擦角よりも大きいリード角
    を有し、上記手動ロック手段によるロックを解除した状
    態で上記スクリューが所定値以上の加速度あるいは速度
    で回転すると、上記ブレーキシューが拡開して上記ブレ
    ーキドラムに摩擦係合することにより上記第1部材に対
    する上記第2部材の相対移動を阻止するようにしたセー
    フロック付き無段階スライドアジャスタ。
  2. 【請求項2】 上記スクリューにカムを固定し、該カム
    を介して上記ブレーキシューを拡開するようにした請求
    項1に記載のセーフロック付き無段階スライドアジャス
    タ。
  3. 【請求項3】 上記ブレーキシューと上記カムとの間に
    複数のローラを介装せしめた請求項2に記載のセーフロ
    ック付き無段階スライドアジャスタ。
  4. 【請求項4】 上記手動ロック手段が、上記スクリュー
    に固定されたブレーキリングと、該ブレーキリングと摩
    擦係合するロック部材とを備えた請求項1乃至3のいず
    れか1項に記載のセーフロック付き無段階スライドアジ
    ャスタ。
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