JP2000345193A - 洗浄用組成物及び洗浄方法 - Google Patents

洗浄用組成物及び洗浄方法

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JP2000345193A
JP2000345193A JP11154973A JP15497399A JP2000345193A JP 2000345193 A JP2000345193 A JP 2000345193A JP 11154973 A JP11154973 A JP 11154973A JP 15497399 A JP15497399 A JP 15497399A JP 2000345193 A JP2000345193 A JP 2000345193A
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meth
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acrylate
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Shinichi Nonaka
眞一 野中
Shigeru Motomiya
滋 本宮
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Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、成形関連機械装置の洗浄を
行うにあたり、残留樹脂組成物およびコンパウンドを常
温で、容易かつ短時間で除去することのできる洗浄用組
成物にある。 【解決手段】 本発明は、熱可塑性樹脂粉末(A)と該
粉末(A)を膨潤、溶解させることが可能な溶剤および
/又は重合性単量体(B)とを必須成分とする洗浄用組
成物を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、成形材料用混練
機、押出機等成型関連機械装置用の洗浄用組成物に関す
るものであり、さらに詳しくは、加熱することなく常温
で容易に残留コンパウンドを除去することのできる熱可
塑性樹脂粉末とそれを膨潤、溶解させ得る化合物からな
るゴム状の洗浄用組成物及び洗浄方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、成形材料用の攪拌混合および押し
出しなどに用いられるプラネタリーミキサー、ニーダ
ー、押し出し機などの洗浄は、残留コンパウンドをヘラ
などによって剥ぎ取り、溶剤等で拭き取る方法や熱可塑
性樹脂を加熱溶融したものを押し出し機の洗浄に用いる
方法が一般的である。成形加工および成形材料作成にお
ける品種切り替えの際にスクリューやシリンダー等に付
着した先行樹脂およびコンパウンドが後続樹脂およびコ
ンパウンドが混入することにより、外観を損ねる原因と
なる。これを防ぐためには、押し出し機の分解掃除や洗
浄用樹脂による共洗い等の煩雑な作業と長時間の生産停
止を伴う洗浄作業を強いられる。
【0003】その解決方法として洗浄用の各種組成物が
開発されている。例えば、特開昭62−195045号
公報には熱可塑性樹脂にアルキルベンゼンスルホン酸ナ
トリウム塩、撥水性化合物(高級脂肪酸金属塩、ろう、
流動パラフィン、合成ワックスなど)を配合した組成物
が、特開昭63−66245号公報には、熱可塑性樹脂
にスルホン酸の中性塩、無機化合物(二酸化珪素、珪藻
土など)を配合した組成物が、特開平2−180941
号公報には熱可塑性樹脂に高級脂肪酸モノグリセライド
の硼酸エステルのカルシウム塩、無機充填剤を配合した
組成物が、特開昭58−149998号公報には、分解
開始温度が200℃以上であるノニオン系界面活性剤、
金属石鹸、無機充填剤およびオレフィン系樹脂からなる
洗浄用樹脂組成物が、特開昭59−124999号公報
には、熱可塑性樹脂、無機充填剤および滑剤からなる洗
浄用樹脂組成物が提案されている。その他に、熱可塑性
樹脂を用いた洗浄用組成物として特開平6−09318
7号公報、特開平6−134770号公報、特開平7−
54177号公報、特開平7−278359号公報、特
開平8−20688号公報、特開平9−208992号
公報などでも提案されているが、いずれも加熱溶融状態
で洗浄することから、熱分解性、熱硬化性のコンパウン
ドが残留コンパウンドとして存在する場合に使用は困難
である。特に熱硬化性樹脂組成物であるバルクモールデ
ィングコンパウンド(以下BMCと略)を押出機で生産
する場合には、加熱によって硬化する場合や硬化しなく
てもBMCの貯蔵安定性を著しく損なうなどの問題が生
じる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、加熱
によって生じる問題を防ぎ、加熱装置の具備されていな
い混練機および押出機等成形関連機械装置の洗浄を行う
にあたり、残留樹脂組成物およびコンパウンドを常温
で、容易かつ短時間で除去することのできる洗浄用組成
物を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
の結果、熱可塑性樹脂粉末とそれを膨潤、溶解させ得る
溶剤からなるゴム状の洗浄用組成物によって加熱するこ
となく容易に残留コンパウンドを除去することができる
ことを見出し、本発明を完成するに至ったものである。
【0006】すなわち、本発明は(1) 熱可塑性樹脂
粉末(A)と該粉末(A)を膨潤、溶解させることが可
能な溶剤および重合性単量体(B)とを必須成分とする
洗浄用組成物、(2)好ましくは更に、無機充填材
(C)を含むこと、(3)好ましくは熱可塑性樹脂粉末
(A)が(メタ)アクリル酸エステルを主成分とする重
合体粉末であること、(4)好ましくは熱可塑性樹脂粉
末(A)の重量平均分子量が10万以上、500万未満
の重合体粉末であること、(5)好ましくは(メタ)ア
クリル系重合体、不飽和ポリエステル、ビニルエステ
ル、ウレタンアクリレートから選択される1種以上の不
飽和重合体樹脂(D)を含有することを特徴とする
(1)記載の洗浄用組成物、及び機械装置に対し、前記
の洗浄用組成物を用いることを特徴とする機械装置の洗
浄方法を提供するものである。次に本発明を詳細に説明
する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明に用いられる熱可塑性樹脂
粉末(A)とは、重合性モノマーを乳化重合や懸濁重合
によって重合し重合体を得、これを乾燥させて得ること
のできる好ましくは平均粒子径が0.1μm〜0.5m
mの重合体粉末である。
【0008】これに用いられる重合性モノマーとは、ア
クリル系モノマーで、例えば(メタ)アクリル酸メチ
ル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プ
ロピル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)ア
クリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メ
タ)アクリル酸シクロヘキシル等、(メタ)アクリル酸
エステルを必須成分とし、必要により上記(メタ)アク
リル酸エステル類と共重合可能な他の重合性単量体を併
用し、該単量体混液を重合して得られるものである。
【0009】該共重合可能な他の重合性単量体として
は、例えば、官能基含有重合性単量体である、ヒドロキ
シエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル
(メタ)アクリレート、ヒドロキシブチル(メタ)アク
リレート等のヒドロキシル基含有モノマーや、(メタ)
アクリル酸等、カルボキシル基を有するモノマーも使用
できる。更にその他の(メタ)アクリル酸エステル類、
スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、パラ
メチルスチレン、クロロスチレン等の芳香族単量体、酢
酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のビニルエステル類、
塩化ビニル、塩化ビニリデン等のハロゲン化ビニル単量
体、アクリロニトリル、メタクリロニトリル等の不飽和
ニトリル類等を併用することができる。
【0010】また、エチレングリコールジ(メタ)アク
リレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、
ブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチ
ロールプロパンジ(メタ)アクリレート、トリメチロー
ルプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリ
トールジ(メタ)アクリレート、ヘキサンジオールジ
(メタ)アクリレート、オリゴエチレンジ(メタ)アク
リレートなどの多官能重合性単量体も重合体中に好まし
くは0.5重量%未満であれば併用することもできる。
【0011】該熱可塑性樹脂粉末(A)の製造方法は、格
別限定されるものではないが、通常は乳化重合により製
造する。すなわち、成分となる前記重合性モノマーを乳
化剤の存在下に重合開始剤として過酸化物開始剤、レド
ックス開始剤などのラジカル重合開始剤を用いて乳化重
合を行いエマルジョンを得る。このような乳化重合によ
り粒径が、好ましくは300〜5000オングストロー
ムの粒子状共重合体を含有するエマルジョンを製造す
る。
【0012】乳化重合により得られた共重合体を含むエ
マルジョンを好ましくは、多翼型回転ディスク式、円盤
型回転ディスク式、ノズル式などで噴霧乾燥することに
より、粉末状の共重合体が得られる。この乾燥の場合、
一般に共重合体は噴霧液滴単位で凝集し、好ましくは2
0〜100μm程度の凝集粒子を形成する。凝集の程度
は乾燥状態によって異なり、乾燥後に粉砕してほぐす工
程を設けることもできる。また、乳化重合後に塩析法や
凍結法によりラテックス粒子を凝固分離し、脱水して調
整したウェットケーキを流動床などで乾燥して、凝集粒
子状として得ることもできる。
【0013】本発明に使用可能な熱可塑性樹脂粉末(A)
の重量平均分子量は、好ましくは10万以上、500万
未満、より好ましくは20万以上、350万未満の重合
体粉末が用いられる。
【0014】熱可塑性樹脂粉末(A)を膨潤、溶解させ
ることが可能な溶剤および重合性単量体(B)として
は、例えば、溶剤としては、トルエン、キシレン、ベン
ゼン、アセトン、メタノール、エタノール、アセチルア
セトン、エチルメチルケトン、ジエチルケトン、酢酸エ
チル、ジエチルエーテル、シクロヘキサン、クロロホル
ム、四塩化炭素など有機溶剤として一般的に用いられる
化合物が挙げられ、重合性単量体としては、(メタ)ア
クリル酸エステル類:(メタ)アクリル酸メチル、(メ
タ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、
(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸
ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アク
リル酸シクロヘキシル、フェノキシエチルメタクリレー
ト等、芳香族単量体:スチレン、α−メチルスチレン、
ビニルトルエン、t−ブチルスチレン、α−クロロスチ
レン、ジクロロスチレン、ジビニルベンゼン、ビニルエ
ステル類、ハロゲン化ビニル単量体:塩化ビニル、塩化
ビニリデン、不飽和ニトリル:アクリロニトリル、メタ
クリロニトリル等も使用できる。
【0015】これらは、単独で使用することもでき、2
種以上を混合し使用することもできる。この膨潤とは、
溶剤、重合性単量体により粉末(A)が、膨らむ事を言
う。
【0016】熱可塑性樹脂粉末(A)と(A)を膨潤、
溶解させることが可能な溶剤及び又は重合性単量体
(B)の混合重量比は、好ましくは(B)/(A)=1
00/5〜100/70、更に好ましくは100/20
〜100/55の範囲で使用することができる。溶剤お
よび重合性単量体(B)100重量部に対し、熱可塑性
樹脂粉末(A)が10重量部未満であれば混合物は流動
性のあるものとなり、攪拌機および押し出し機の壁面に
付着したり、高粘度の残留コンパウンドを剥ぎ取ること
ができない。また、70重量部以上の場合、組成物は高
粘度となり、混合機軸の偏芯などの問題が生じて十分に
排出することができない。
【0017】本発明には更に、無機充填剤(C)を添加す
ることもできる。無機充填剤としては、例えば、炭酸カ
ルシウム、炭酸マグネシウム、硫酸バリウム、マイカ、
タルク、カオリン、クレー、セライト、アスベスト、バ
ーライト、バライタ、シリカ、ケイ砂、ドロマイト石灰
石、セッコウ、アルミニウム微粉、中空バルーン、アル
ミナ、ガラス粉、水酸化アルミニウム、寒水石、酸化ジ
ルコニウム、三酸化アンチモン、酸化チタン、二酸化モ
リブデンなどが挙げられる。これらの無機フィラーは、
作業性や得られる成形品の強度、外観、経済性などを考
慮して選ばれるが、通常炭酸カルシウムや水酸化アルミ
ニウム、シリカなどがよく用いられる。これらは有機表
面処理されたものも含まれる。
【0018】無機充填剤の添加量は、熱可塑性樹脂粉末
(A)とそれを膨潤、溶解させることが可能な溶剤およ
び/又は重合性単量体(B)の合計100重量部に対し
て、好ましくは300重量部未満であれば使用可能で、
より好ましくは200重量部以下で使用される。
【0019】本発明では、更に不飽和重合体樹脂(D)
の1種以上を含有でき、例えば、アクリル系樹脂、不飽
和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、ビニルウレ
タン樹脂等の1種以上を含有することができる。
【0020】不飽和ポリエステル樹脂については特に制
限はなく、従来一般の不飽和ポリエステル樹脂成形品に
慣用されている公知の不飽和ポリエステル樹脂を用いる
ことができる。この不飽和ポリエステル樹脂は、α,β
−不飽和カルボン酸又は場合により飽和カルボン酸を含
むα,β−不飽和カルボン酸とアルコール類とから得ら
れたものである。
【0021】不飽和ポリエステル樹脂は、溶剤および重
合性単量体によって希釈された不飽和ポリエステル樹脂
溶液物を用いても良い。
【0022】ビニルエステル樹脂とは、エポキシ樹脂と
アクリル酸またはメタクリル酸との反応によって製造さ
れるものが最も代表的であり、他には、例えば、末端カ
ルボキシポリブタジエンとグリシジルメタクリレートと
の反応によって製造されるポリブタジエンタイプビニル
エステル樹脂などを含むものであり、耐食性、および機
械的強度に優れた樹脂の1群である。
【0023】ビニルエステル樹脂は、溶剤および重合性
単量体によって希釈された溶液物を用いても良い。
【0024】アクリル樹脂とは、メタクリル酸エステル
およびアクリル酸エステルを主たる成分とする重合性単
量体から導かれる熱可塑性アクリル重合体と重合性単量
体から構成されるものである。該重合体に使用される単
量体は、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル
酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アク
リル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メ
タ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸シクロ
ヘキシル等、(メタ)アクリル酸エステルを必須成分と
し、必要により上記(メタ)アクリル酸エステル類と共
重合可能な他の重合性単量体を併用し、該単量体混液を
重合して得られるものである。
【0025】アクリル樹脂の形態は、溶剤および重合性
単量体によって希釈された溶液物を用いても良く、例え
ば、メタクリル酸エステル類を塊状重合によって部分重
合させた、いわゆるアクリルシラップ、あるいは懸濁重
合によって得られる重合体粒子を予め溶剤および重合性
単量体で希釈したシラップを用いることができる。
【0026】ビニルウレタン樹脂とは、ポリオール類、
イソシアネート類、水酸基含有(メタ)アクリレート類
から得られるオリゴマーを重合性単量体・溶剤に溶解し
たものである。重合性単量体としては、アクリル樹脂に
使用されるような上記重合性不飽和単量体を使用するこ
とができる。
【0027】不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル
樹脂、アクリル樹脂、ビニルウレタン樹脂等は、熱可塑
性樹脂粉末(A)とそれを膨潤、溶解させることが可能
な溶剤および/又は重合性単量体(B)の合計100重
量部に対して、好ましくは300重量部以下の添加が可
能である。
【0028】該洗浄用組成物の製造は、例えば、プラネ
タリーミキサー、ニーダーなどの公知の混合機を用いて
室温下で、熱可塑性樹脂粉末(A)と溶剤及び/又は重合
性単量体(B)との混合を行い、取り出され、洗浄剤とし
て使用される。取り出された組成物をアルミ蒸着PET
フィルム等フィルムや袋に包むか、密閉容器に入れて洗
浄剤として保存後、必要なときに使用することができ
る。こうして得られた洗浄用組成物(洗浄剤)は、機械
装置、特に成形関連機械装置(プラネッタリーミキサ
ー、ニーダー等の混合機、射出成形機、注型成型機、R
TM装置、押出機)の洗浄に加温することなく使用でき
る。
【0029】以下、実施例により本発明を詳述する。
【0030】(実施合成例1:熱可塑性樹脂粉末の製
造)メチルメタクリレート80部を、攪拌機を備えた反
応機に仕込み、乳化剤としてメタクリル酸メチル/メタ
クリル酸共重合体からなる高分子乳化剤1部、触媒とし
て過硫酸カリウム0.1部を添加し、水150重量部中
で重合温度80℃にて180分間攪拌した後、重合転化
率98%になるまで重合を行った。得られたラテックス
の平均粒子径はいずれも0.2〜0.5μmの範囲内で
あった。得られたラテックスをスプレードライによって
150℃で噴霧乾燥し、熱可塑性樹脂粉末を得た。重量
平均分子量は40万であった。
【0031】(実施合成例2:熱可塑性樹脂粉末の製
造)メチルメタクリレート80部、ジエチレングリコー
ルジメタクリレート0.02部を、攪拌機を備えた反応
機に仕込み、乳化剤としてメタクリル酸メチル/メタク
リル酸共重合体からなる高分子乳化剤1部、触媒として
過硫酸カリウム0.05部を転化し、水150重量部中
で重合温度80℃にて200分間攪拌した後、重合転化
率98%になるまで重合を行った。得られたラテックス
の平均粒子径はいずれも0.3〜0.7μmの範囲内で
あった。得られたラテックスをスプレードライによって
150℃で噴霧乾燥し、熱可塑性樹脂粉末を得た。重量
平均分子量は102万であった。
【0032】(比較合成例1:熱可塑性樹脂粉末の製
造)触媒として過硫酸カリウムを0.5部、重合温度9
5℃で行う以外は、実施合成例1と同様にして熱可塑性
樹脂粉末を得た。重量平均分子量は8万であった。 (比較合成例2:熱可塑性樹脂粉末の製造)ジエチレン
グリコールジメタクリレートを0.6部添加する以外は
実施合成例2と同様にして熱可塑性樹脂粉末を得た。得
られた粉末は、一部テトラヒドロフランに不溶であっ
た。溶出した重合物の重量平均分子量は560万であっ
た。
【0033】(実施例1)30Lのプラネタリーミキサ
ーにトルエン7000g、メタノール3000gを仕込
み混合攪拌する。これに実施合成例1で得られた熱可塑
性樹脂粉末4000gを攪拌しながら投入する。3分間
攪拌した後、ポリエチレン製の袋に移し室温(25℃)
で1時間保管し、洗浄用組成物を得た。一方、不飽和ポ
リエステル樹脂(スチレン40%含有)、水酸化アルミ
ニウムおよび増粘剤であるMgOからなる、いわゆる不
飽和ポリエステルBMCを製造した30Lのプラネタリ
ーミキサーには、BMC取り出し後、壁面および攪拌翼
に付着したBMCが残留している。この洗浄には、通
常、ヘラでのBMC剥ぎ取りに引き続き、アセトンなど
の溶剤による洗浄が必要であり、洗浄完了までには約4
0分が必要である。これに対し、得られた洗浄用コンパ
ウンドを該プラネタリーミキサーに投入し、3分間攪拌
することで、壁面および攪拌翼に付着したBMCのほぼ
85%は洗浄用組成物とともに一体となって剥ぎ取ら
れ、きれいな金属面が現れた。わずかに残ったBMC
は、トルエン/メタノール(7/3)を含ませた布で拭
き取る程度で洗浄を完了できた。所用時間は約10分で
あった。
【0034】(実施例2)30Lのプラネタリーミキサ
ーに、スチレン5720g、水酸化アルミニウム114
40gを仕込み、混合分散させる。次に実施合成例1で
得られた熱可塑性樹脂粉末2860gを攪拌しながら少
しずつ添加する。3分間攪拌した後、得られたゴム状の
洗浄用コンパウンドを取り出しポリエチレンフィルムさ
らにアルミ蒸着フィルムで包み、室温(25℃)で1時
間保管し、洗浄用コンパウンドを得た。
【0035】不飽和ポリエステル樹脂(スチレン40%
含有)、水酸化アルミニウム、ガラス繊維および増粘剤
であるMgOからなる、いわゆる不飽和ポリエステルB
MCを(株)モリヤマ製テーパー型押し出し機(2TE
−5型)を用いて押し出しした。押し出し軸および壁面
にはガラス繊維を含む残留BMCが付着していた。通
常、この残留BMCを取り除き、洗浄するためには、ボ
ルトの取り外し、ヘラによるBMCの大まかな除去さら
にはアセトンや溶剤(トルエン/メタノール)を用いて
拭き取る作業が必要であり、これに要する時間は約30
分必要である。これに対し、押し出し機を開放すること
なく、BMC取り出しに引き続き、洗浄用コンパウンド
約20kgを押し出し機の投入口より投入する。該洗浄
用コンパウンドは壁面や押し出し軸に付着し、残留BM
Cを取り込みながら剥がれて、一体のコンパウンドとな
って押し出される。押し出し軸および壁面はきれいな金
属面が現れ、約8分で洗浄することができた。
【0036】(実施例3)スチレンの代わりにメチルメ
タクリレートを使用する以外は、実施例2と同様にして
洗浄用コンパウンドを得た。得られた洗浄用コンパウン
ドを用いて実施例2と同様にBMCを押し出した後の押
し出し機に投入し、洗浄を行った。その結果、約9分で
洗浄を完了することができた。
【0037】(実施例4)スチレンの代わりにトルエン
とメタノールの混合液(トルエン/メタノール=7/
3)を使用する以外は、実施例2と同様にして洗浄用コ
ンパウンドを得た。得られた洗浄用コンパウンドを用い
て実施例2と同様にBMCを押し出した後の押し出し機
に投入し、洗浄を行った。その結果、約10分で洗浄を
完了することができた。
【0038】(実施例5)30Lのプラネタリーミキサ
ーに、トルエン4004g、メタノール1716g、水
酸化アルミニウム8580gを仕込み、混合分散させ
る。次に実施合成例2で得られた熱可塑性樹脂粉末28
60gを攪拌しながら少しずつ添加する。3分間攪拌し
た後、得られたゴム状の洗浄用コンパウンドを取り出し
ポリエチレンフィルムさらにアルミ蒸着フィルムで包み
室温(25℃)で1時間保管して洗浄用コンパウンドを
得た。
【0039】実施例2と同様のBMC取り出しに引き続
き、該洗浄用コンパウンド約13kgを押し出し機の投
入口より投入する。該洗浄用コンパウンドは壁面や押し
出し軸に付着し、残留BMCを取り込みながら剥がれ
て、一体のコンパウンドとなって押し出される。押し出
し軸および壁面はきれいな金属面が現れ、約8分で洗浄
することができた。
【0040】(実施例6)プロピレングリコールと無水
マレイン酸から得られた不飽和ポリエステル樹脂(スチ
レン含有量40%)4000g、スチレン1720g、
水酸化アルミニウム11440gを30Lのプラネタリ
ーミキサーで攪拌混合した後、合成実施例1で得られた
熱可塑性樹脂粉末1144gを少しずつ添加する。全量
添加後、3分間攪拌して得られたゴム状の洗浄用コンパ
ウンドを取り出しポリエチレンフィルムさらにアルミ蒸
着フィルムで包み室温(25℃)で1時間保管して洗浄
用コンパウンドを得た。
【0041】実施例2と同様のBMC取り出しに引き続
き、該洗浄用コンパウンド約15kgを押し出し機の投
入口より投入する。該洗浄用コンパウンドは壁面や押し
出し軸に付着し、残留BMCを取り込みながら剥がれ
て、一体のコンパウンドとなって押し出される。押し出
し軸および壁面はきれいな金属面が現れ、約8分で洗浄
することができた。
【0042】(実施例7)ビスフェノールA型ビニルエ
ステル樹脂を不飽和ポリエステル樹脂の代わりに使用す
る以外は、実施例6と同様にして洗浄用コンパウンドを
得た。実施例2と同様のBMC取り出しに引き続き、該
洗浄用コンパウンド約15kgを押し出し機の投入口よ
り投入する。該洗浄用コンパウンドは壁面や押し出し軸
に付着し、残留BMCを取り込みながら剥がれて、一体
のコンパウンドとなって押し出される。押し出し軸およ
び壁面はきれいな金属面が現れ、約13分で洗浄するこ
とができた。
【0043】(実施例8)塊状重合によってメチルメタ
クリレートを30%重合して得られたアクリルシラップ
を不飽和ポリエステル樹脂の代わりに使用する以外は、
実施例6と同様にして洗浄用コンパウンドを得た。
【0044】実施例2と同様のBMC取り出しに引き続
き、該洗浄用コンパウンド約15kgを押し出し機の投
入口より投入する。該洗浄用コンパウンドは壁面や押し
出し軸に付着し、残留BMCを取り込みながら剥がれ
て、一体のコンパウンドとなって押し出される。押し出
し軸および壁面はきれいな金属面が現れ、約9分で洗浄
することができた。
【0045】(比較例1)熱可塑性樹脂粉末として比較
合成例1で得られた重量平均分子量の低い熱可塑性樹脂
粉末を用いる以外は、実施例2と同様にして洗浄用コン
パウンドを得た。得られたコンパウンドは流動性があ
り、同様の押し出し機の洗浄に用いても付着したまま、
一体となっては剥がれず、洗浄は不可能であった。
【0046】(比較例2)熱可塑性樹脂粉末として比較
合成例2で得られた重量平均分子量の高い熱可塑性樹脂
粉末を用いる以外は、実施例2と同様にして洗浄用コン
パウンドの製造を試みた。しかし、熱可塑性樹脂粉末が
十分に膨潤せず、流動性が残り、洗浄用に用いることが
できなかった。
【0047】(比較例3)熱可塑性樹脂粉末を2860
gから229gとする以外は実施例2と同様に洗浄用コ
ンパウンドの製造を試みた。しかし、得られた組成物は
流動性があり、押出機での押し出しは不可能であった。
【0048】(比較例4)熱可塑性樹脂粉末を2860
gから4100gとする以外は実施例2と同様に洗浄用
コンパウンドの製造を試みた。得られた洗浄用コンパウ
ンドは非常に硬いゴム状コンパウンドであり、押出機に
過剰負荷がかかると共に、コンパウンド端部で溶剤の揮
発が著しく、乾燥した部分が取れ、押し出し機内に残
る。
【0049】
【発明の効果】本発明の洗浄用組成物を使用することに
よって、加熱することなく容易に残留コンパウンドを取
り除くことが可能で、洗浄作業時間の大幅な短縮が可能
となる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂粉末(A)と該粉末(A)
    を膨潤、溶解させることが可能な溶剤および/又は重合
    性単量体(B)とを必須成分とする洗浄用組成物。
  2. 【請求項2】 更に、無機充填材(C)を含むことを特
    徴とする請求項1記載の洗浄用組成物。
  3. 【請求項3】 熱可塑性樹脂粉末(A)が、(メタ)ア
    クリル酸エステルを主成分とする重合体粉末であること
    を特徴とする請求項1、2いずれか記載の洗浄用組成
    物。
  4. 【請求項4】 熱可塑性樹脂粉末(A)の重量平均分子
    量が、10万以上、500万未満の重合体粉末であるこ
    とを特徴とする請求項1〜3いずれか記載の洗浄用組成
    物。
  5. 【請求項5】 更に、アクリル系樹脂、不飽和ポリエス
    テル樹脂、ビニルエステル樹脂、ビニルウレタン樹脂か
    ら選択される1種以上の不飽和重合体樹脂(D)を含有
    することを特徴とする請求項1記載の洗浄用組成物。
  6. 【請求項6】 機械装置に対し、請求項1記載の洗浄用
    組成物を用いることを特徴とする機械装置の洗浄方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105778342A (zh) * 2016-04-01 2016-07-20 洛阳隔宝隔膜科技有限公司 一种pvc低温洗机料及其制备方法

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