JP2000345457A - ファイバーボールの製造方法 - Google Patents
ファイバーボールの製造方法Info
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Abstract
も優れたファイバーボール構造体が得られるファイバー
ボールの製造方法を提供する。 【解決手段】 乾熱収縮率が10%以上であるポリエス
テル系主体繊維30〜95重量%と、結晶性の熱可塑性
エラストマー(E)と該エラストマーよりも融点が高い
結晶性非弾性ポリエステル(P)とが繊維断面において
E:P=20:80〜80:20の面積比で配されてい
る熱接着性複合繊維5〜70重量%とを含有する混合綿
を、該主体繊維を熱収縮させながらファイバーボールに
成形する。
Description
を主体とするファイバーボールの製造方法に関するもの
である。さらに詳しくは、均一性、耐ヘタリ性が格段に
改善されており、寝装具、家具、車輌資材(クッション
材、天井材、防護材)、衣料、フィルター材、建築・土
木資材、農業資材、衛生材料などの幅広い用途に好適に
用いることができるファイバーボール構造体が得られる
ファイバーボールの製造方法に関するものである。
素材としてポリエステル短繊維が幅広く使用されてい
る。通常、これら詰め綿はポリエステルの短繊維を開繊
機で開繊しウェブを形成し、それを積層して詰め綿とし
て利用しているが、近年では低融点成分を含む熱接着性
繊維をポリエステル繊維と混綿し側地に吹き込んだ後、
熱処理して一体化する方法(特開昭57−89649号
公報)、螺旋状の捲縮を有するポリエステル繊維とバイ
ンダー繊維を混合したファイバーボールおよびそれらを
熱結合させた構造体(例えば特公平3−45133号公
報、特公平3−46579号公報、特公昭61−125
377号公報など)が提案されている。しかしながら上
記の方法で製造した構造体は、いづれも長期間の使用で
ヘタリが発生し易い問題がある。
ーを低融点成分とする熱接着性複合繊維とポリエステル
系捲縮短繊維とからなるファイバーボール(再公表特許
WO97/23670)が提案されており、該ファイバ
ーボールからなる構造体は耐ヘタリ性が従来に比べ著し
く向上している。しかしながら上記の捲縮短繊維とし
て、単に機械捲縮を施した繊維を使用したファイバーボ
ール構造体は、構造が不均一で硬さ斑が大きいといった
問題がある。一方、捲縮短繊維として、紡糸の際に異方
冷却し、延伸・弛緩熱処理で捲縮を発現させる潜在捲縮
性繊維や、2種類以上のポリマーの重合度や共重合成分
を変えたサイドバイサイド型などの潜在捲縮性複合繊維
を使用すると、前記の機械捲縮を施した繊維に比べ均一
なファイバーボール構造体を得ることができるが、構造
体の反発性がまだ不十分である。
解決し、反発性が高く、均一で、かつ耐ヘタリ性にも優
れたファイバーボール構造体が得られるファイバーボー
ルの製造方法を提供するものである。
を解決するために鋭意検討の結果、熱可塑性エラストマ
ーを熱接着成分とする熱接着性複合繊維と、乾熱収縮性
の高いポリエステル系主体繊維とを併用すると、均一な
ファイバーボールが成形でき、また、該ファイバーボー
ルからは、反発性、均一性、耐ヘタリ性が著しく向上し
たファイバーボール構造体が得られることを見出し本発
明に到達したものである。
以上であるポリエステル系主体繊維30〜95重量%
と、結晶性の熱可塑性エラストマー(E)と該エラスト
マーよりも融点が高い結晶性非弾性ポリエステル(P)
とが繊維断面においてE:P=20:80〜80:20
の面積比で配されている熱接着性複合繊維5〜70重量
%とを含有する混合綿を、該主体繊維を熱収縮させなが
らファイバーボールに成形することを特徴とするファイ
バーボールの製造方法が提案される。
主体繊維は、乾熱収縮率が10%以上であることが肝要
である。これは主体繊維と熱接着性複合繊維からなる混
合綿をファイバーボールに形成する際、通常加熱した高
速空気流などによって行うが、主体繊維に乾熱収縮率が
10%以上の繊維を使用し、該主体繊維を熱収縮させな
がらファイバーボールを成形することによって、均一な
玉形状を早く成形することができる。また、熱収縮によ
って、高密度化されたファイバーボールとなり、両方の
繊維の接点が増しその接点で熱固着されるため、結果と
してファイバーボール構造体の耐ヘタリ性を改善するこ
とができる。さらに、骨格を成す主体繊維自身が熱収縮
後もファイバーボールを強度的に維持しているため、得
られるファイバーボール構造体は充分な反発性を有して
いる。
あり、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリブチレ
ンテレフタレート、ポリヘキサメチレンテレフタレー
ト、ポリテトラメチレンテレフタレート、ポリ−1,4
−ジメチルシクロヘキサンテレフタレート、ポリピバロ
ラクトンまたはこれらの共重合体エステルなどからなる
短繊維であってもよい。
ては、イソフタル酸および/または金属スルホネート基
を有する芳香族ジカルボン酸が、該主体繊維の乾熱収縮
率を容易に10%以上とすることができ、好ましく採用
される。
ジカルボン酸は、例えば、イソフタル酸、フタル酸、
2,6−ナフタレンジカルボン酸などの芳香族ジカルボ
ン酸の芳香族環に金属スルホネート基を有するものであ
り、金属は、リチウム、ナトリウム、カリウムなどのア
ルカリ金属である。具体的には、5−ナトリウムスルホ
イソフタル酸、5−カリウムスルホイソフタル酸、5−
リチウムスルホイソフタル酸、4−ナトリウムスルホイ
ソフタル酸、4−ナトリウムスルホ−2,6−ナフタレ
ンジカルボン酸などが挙げられ、なかでも5−ナトリウ
ムスルホイソフタル酸が好ましい。上記の共重合成分を
共重合する場合、イソフタル酸のポリエステル中の共重
合量は2〜10モル%が好ましく、一方、金属スルホネ
ート基を有する芳香族ジカルボン酸のポリエテル中の共
重合量は0.5〜3モル%が好ましい。
ことができる。またその断面形状は特に規定しないが、
丸断面、三角断面、偏平断面、中空断面などのいづれと
してもよい。さらに、主体繊維の乾熱収縮率を10%以
上とするには、上記のような共重合ポリエステルとしな
くても、従来公知の方法、例えば延伸工程において延伸
倍率、延伸温度、熱処理温度などを変更する方法によっ
ても得ることができる。
以上のポリマーの重合度や共重合成分を変えたサイドバ
イサイド型の繊維断面が非対称に構成された螺旋形状の
捲縮を発現する複合繊維、あるいは、紡糸時の異方冷却
により螺旋状やオメガ型の捲縮を発現する繊維であって
もよいが、その場合、これらの繊維の乾熱収縮率、つま
り捲縮発現に伴う収縮ではなく、後述する一定荷重下で
測定する本発明でいう乾熱収縮率を10%以上とする必
要がある。
高性が低くなり、得られた構造体のクッション性能など
が乏しくなる傾向があり、一方、繊度が大き過ぎると単
繊維の曲げ剛性が大きくなり、また吹き込み成型した構
造体の繊維構成本数が少なくなるため、風合いが硬くな
る傾向がある。このため1〜100デニールの範囲が好
ましく、特に2〜50デニールの範囲が好ましい。捲縮
は工程上問題が発生しない程度であればよく、捲縮数8
〜20個/インチ、捲縮度6〜18%とすることが望ま
しく、該短繊維のカット長は10〜100mmの範囲内
とすることが好ましく、特には15〜90mmの範囲と
することが好ましい。
機能剤や添加剤などを含有もしくは表面付与してもかま
わない。具体的には、二酸化チタンなどの艶消し剤、リ
ン酸等の安定剤、ヒドロキシベンゾフェノン誘導体等の
紫外線吸収剤、タルクなどの結晶核剤、アエロジルなど
の易滑剤、ヒンダードフェノール誘導体等の抗酸化剤、
難燃剤、制電剤、顔料、蛍光増白剤、赤外線吸収剤、消
泡剤、珪酸塩やリン酸塩系の金属イオン担持型無機系抗
菌剤や有機系抗菌剤、光触媒型酸化チタンや活性炭、ゼ
オライト、酸化亜鉛、二酸化珪素などの消臭性能を有す
る無機系消臭剤、緑茶やヒノキなどの天然抽出精油、フ
ェノトリンなどの代表される防ダニ性のある有機化合
物、ジルコニウムやチタンなどの遠赤外放射物質などが
あげられる。
は、結晶性の熱可塑性エラストマー(E)と該エラスト
マーよりも融点が高い結晶性非弾性ポリエステル(P)
からなる複合繊維である。
の範囲の結晶性熱可塑性エラストマーであるのが適当で
ある。融点が100℃未満では複合繊維を製造する際に
繊維同士が融着や圧着されやすく、膠着現象が発生し製
造トラブルとなりやすい。また220℃を越えるとファ
イバーボール構造体を成型する際の熱処理機の安定処理
温度の上限いっぱいとなり接着斑が発生し好ましくな
い。従ってE成分の融点の範囲としては130〜180
℃が膠着防止、熱処理安定性などの点からより望まし
い。
限定されないが、通常のポリエチレンテレフタレート、
ポリブチレンテレフタレート、ポリヘキサメチレンテレ
フタレート、ポリテトラメチレンテレフタレート、ポリ
−1,4−ジメチルシクロヘキサンテレフタレート、ポ
リピバロラクトンまたはこれらの共重合体エステルから
なるポリマーであるのが好ましいが、繰り返し圧縮ひず
みが掛かるような用途に使用することが多いため、残留
歪みの少ないポリブチレンテレフタレートが好ましい。
特に熱接着性複合繊維の低融点成分に用いられるエラス
トマーのハードセグメントがブチレン系の場合は、芯鞘
剥離などの問題が無く良好である。また融点は110〜
290℃の範囲にあることが好ましい。
からポリウレタン系エラストマーや結晶性ポリエステル
系エラストマーが好ましい。ポリウレタン系エラストマ
ーとしては、分子量が500〜6000程度の低融点ポ
リオール、例えばジヒドロキシポリエーテル、ジヒドロ
キシポリエステル、ジヒドロキシポリカーボネート、ジ
ヒドロキシポリエステルアミドなどと、分子量500以
下の有機ジイソシアネート、例えばP,P’−ジフェニ
ルメタンジイソシアネート、トリシンジイソシアネー
ト、イソホロンジイソシアネート、水素化ジフェニルメ
タンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、
2,6−ジイソシアネートメチルカプロエート、ヘキサ
メチレンジイソシアネートなどと、分子量500以下の
鎖伸長剤、例えばグリコール、アミノアルコールあるい
はトリオールとの反応で得られるポリマーを挙げること
ができる。これらのポリマーのうち、特に好ましいのは
ポリオールとしてポリテトラメチレングリコール、また
はポリ-ε-カプロラクトンである。有機ジイソシアネー
トとしてはP,P’−ジフェニルメタンジイソシアネー
トが好適である。また鎖伸長剤としては、P,P’−ビ
スヒドロキシエトキシベンゼン及び1,4−ブタンジオ
ールが好適である。
としては、熱可塑性ポリエステルをハードセグメントと
し、ポリ(アルキレンオキシド)グリコールをソフトセ
グメントとして共重合してなる、ポリエーテルエステル
ブロック共重合体、より具体的にはテレフタル酸、イソ
フタル酸、フタル酸、ナフタレン−2,6−ジカルボン
酸、ナフタレン−2,7−ジカルボン酸、ジフェニル−
4,4’−ジカルボン酸、ジフェノキシエタンジカルボ
ン酸、3−スルフォイソフタル酸ナトリウムなどの芳香
族ジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸
などの脂環式ジカルボン酸、コハク酸、シュウ酸、アジ
ピン酸、セバシン酸、ドデカンジ酸、ダイマー酸などの
脂肪族ジカルボン酸、またはこれらのエステル形成誘導
体から選ばれたジカルボン酸の少なくとも一種と、1,
4−ブタンジオール、ジエチレングリコール、トリメチ
レングリコール、テトラメチレングリコール、ペンタメ
チレングリコール、ヘキサメチレングリコール、ネオペ
ンチルグリコール、デカメチレングリコールなどの脂肪
族ジオール、あるいは1,1−シクロヘキサンジメタノ
ール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、トリシク
ロデカンジメタノールなどの脂環式ジオール、またはこ
れらのエステル形成誘導体などから選ばれたジオール成
分の少なくとも一種、及び平均分子量が300〜500
0程度のポリエチレングリコール、ポリ(1,2−プロ
ピレンオキシド)グリコール、ポリ(テトラメチレンオ
キシド)グリコール、エチレンオキシドとプロピレンオ
キシドとの共重合体、エチレンオキシドとテトラヒドロ
フランとの共重合体などのポリ(アルキレンオキシド)
グリコールのうち少なくとも一種から構成される3次元
共重合体とすることが好ましい。
接着性や耐熱特性、強度など物性面から、ポリブチレン
系テレフタレートをハードセグメントとし、ポリオキシ
テトラメチレングリコールをソフトセグメントとするポ
リエーテルエステルブロック共重合体が特に好ましい。
この場合、ハードセグメントを構成するポリエステル部
分は、該共重合体の全酸成分を基準として共重合割合
(全酸成分を基準としてモル%で示す)がテレフタル酸
を40〜100モル%、イソフタル酸を0〜50モル%
含むものが好ましい。
としては、フタル酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼラ
イン酸ドデカン2酸、2,6−ナフタレンジカルボン
酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸、1,4−シク
ロヘキサンジカルボン酸などが所定の融点を得るため
と、弾力性、耐久性といった品質を向上させる面からも
好ましく用いられる。特にテレフタル酸を50〜90モ
ル%とイソフタル酸を10〜35モル%含むものがより
好ましい。
は、主たる成分が1,4−ブタンジオールであることが
よい。尚、ここでいう「主たる」とは、全グリコール成
分の80モル%以上が1,4−ブタンジオールであって
20モル%以下の範囲内では他種のグリコール成分が共
重合されていてもよいことを言う。好ましく用いられる
共重合グリコール成分としては、エチレングリコール、
トリメチレングリコール、1,5−ペンタンジオール、
1,6−ヘキサンジオール、ジエチレングリコール、
1,4−シクロヘキサンジオール、1,4−シコロヘキ
サンジメタノールなどを上げることができる。
共重合体は、平均分子量が300〜5000のポリ(ア
ルキレンオキシド)グリコール成分を5〜80重量%含
むものが好ましい。特に好ましくは平均分子量800〜
4000で、グリコール成分を30〜70重量%含むも
のがよい。平均分子量が300未満の場合には、択られ
るブロック共重合体のブロック性が低下して弾性回復性
能が不十分となり、一方5000を越えるとポリ(アル
キレンオキシド)グリコール成分の共重合性が低下して
弾性回復性能が不十分となるため好ましくない。
満の場合には、該複合繊維を加熱接着処理して構造体に
成形しても、弾性特性の悪くなる傾向があり、該グリコ
ール成分が80重量%を越える場合には得られるブロッ
ク共重合体の力学的特性、耐久性などが低下するため好
ましくない。最も好ましく用いられるポリ(アルキレン
オキシド)グリコールとしては、ポリエチレングリコー
ル、ポリ(プロピレンオキシド)グリコール、ポリ(テ
トラメチレンオキシド)グリコールの単独重合体が好ま
しい。
体の2種以上がランダムまたはブロック状に共重合した
ランダム共重合体またはブロック共重合体を使用しても
よい。このようなポリエーテルエステルブロック共重合
体は周知の共重合ポリエステルの製造方法を用いて得る
ことができる。
り紡糸することができる。またその断面形状は特に規定
しないが、丸断面、三角断面、中空断面などが用いられ
る。また2種類のポリマーの張り合わせ方法としては、
サイドバイサイド型、芯鞘型、偏芯芯鞘型などが好まし
い。なかでもサイドバイサイド型や偏芯芯鞘型の場合
は、エラストマー成分が繊維断面周率に占める割合を2
5〜49%の範囲とすることが好ましく、特に25〜4
0%の範囲とすることが好ましい。この割合としたと
き、紡糸時の膠着現象が発生し難く、かつ、ファイバー
ボール構造体を成型する際の熱処理時に微細な捲縮が顕
在化するような潜在捲縮能を容易に付与できるため、繊
維同士の接点が増し接着性を向上できる。
と結晶性非弾性ポリエステル(P)の該熱接着性繊維の
断面における面積比(E:P)を20:80〜80:2
0とする必要がある。E成分の比率が小さすぎと、ファ
イバーボール構造体の反発性、耐ヘタリ性が悪くなり、
逆にE成分の比率が大きすぎとファイバーボール構造体
の硬さ斑が低下するだけでなく、紡糸自身が困難とな
る。
と繊維構造体として熱接着処理した場合、構成本数が増
えることにより接着点は増加するが、一方で単繊維のデ
ニールが細すぎるため、結果的に弾力性、耐久性が低下
する傾向に有り、逆に、繊度が大きくなり過ぎると、繊
維などの糸条冷却が不十分となり、膠着現象が発生し紡
糸困難となる。従って繊度は好ましくは0.5〜200
デニールの範囲であり、特に2〜100デニールの範囲
が好ましい。また捲縮性能は工程上問題が発生しない程
度であれば良く、捲縮数8〜20個/インチ、捲縮度6
〜18%の範囲とすることが望ましい。また短繊維のカ
ット長は10〜100mmの範囲内とすることが好まし
く、特に15〜95mmの範囲とすることが望ましい。
熱接着複合繊維、さらにこれらに加えて必要に応じて他
の繊維を混綿し、混合綿を作成する。混綿できる他の繊
維としては、上記の主体繊維および熱接着複合繊維以外
のポリエステル繊維、ポリアミドなどの合成繊維、木
綿、ウール、麻などの天然繊維などがあげられる。
の混率を、混合綿全体の重量に対して30〜95重量
%、好ましくは30〜90重量%の範囲とする必要があ
る。主体繊維の混率が高すぎると、熱接着性複合繊維の
混率が減り熱固着点の数も少なくなって、耐ヘタリ性や
反発性が著しく低下し、硬さ斑も大きくなる。逆にファ
イバーボール構造体の骨格となる主体繊維の混率が低す
ぎても充分な反発性が得られない。
は、混合綿全体の重量に対して5〜70重量%、好まし
くは10〜70重量%の範囲とする必要がある。熱接着
性複合繊維の混率が高すぎると、熱接着性繊維の摩擦抵
抗が大きいため、開繊が不十分となり均一なファイバー
ボールを成形できず、その結果構造体は硬さ斑が大きく
なる。また、該ファイバーボール構造体中に形成される
熱固着点の数が多すぎて全体的に風合の硬いものしか得
られない。逆に熱接着性複合繊維の混率が少なすぎると
熱固着点の数も少なくなり、形態安定性も劣ったものと
なり、耐ヘタリ性や反発性が著しく低下し、硬さ斑も大
きくなる。
バーボール化を行う場合、ファイバーボール表面に構成
繊維の毛羽が多く存在することが好ましい。この短繊維
の毛羽がファイバーボール構造体表面を平坦にし風合い
を非常に良好にすることができる。
め、まず、上記の主体繊維、熱接着性複合繊維、および
必要に応じてさらに他の繊維を所定の混綿比率になるよ
うに混合するが、そのとき均一に十分混綿されるよう
に、例えばガーネットワイヤーが表面に張られた複数の
ローラーが配設されたカード機などで開繊と混綿を十分
に行い、混合綿を作製することが好ましい。
主体繊維を熱収縮しながらファイバーボールに成形する
ことが重要であり、これによって均一な玉形状を容易に
形成することができる。この条件としては、成形温度は
50〜150℃が好ましく、また、成形時間は0.5〜
10分間が好ましく採用される。例えば、乱流攪拌を利
用したファイバーボールの製造方法による場合、混合綿
をブロアー中に吹き込み、約70〜120℃程度の高温
空気流で2〜5分間乱流攪拌処理を行うことにより均一
なファイバーボールが得ることができる。
により、目的に応じた直径、密度を有するファイバーボ
ールを得ることができ、例えば、上記の高温空気流によ
る乱流攪拌処理方法を採用した場合、空気流の温度、お
よび、攪拌処理時間を適宜調整することにより、任意の
直径、密度のファイバーボールを作製することができ
る。なお、上記の高温空気流による乱流攪拌処理のよう
に、主体繊維を熱収縮させながら混合綿の玉状化を進め
やすいような方法であれば、いかなる方法でファイバー
ボールを製造してもよい。
取扱い性、構造体の成形性、構造体としたときの物性な
どの点から、直径は2〜30mm、密度は0.005〜
0.1g/cm3が好ましく採用されるが、特にこれを
構造体に成形して用いる用途で要求される物性などに応
じて適宜決定すれば良い。
意の形状の吹込み成形用型枠に吹き込んだ後、熱接着性
複合繊維の熱可塑性エラストマー(E)成分の融点以上
で熱処理を行い、ファイバーボール間に熱固着点を成形
することによって、反発性、均一性、耐ヘタリ優れた構
造体を得ることができる。
も進行し、ファイバーボール構造体の高密度化が一段と
進み、反発性、耐ヘタリ性がさらに向上することができ
る。
明する。なお、実施例中の評価方法は下記のとおりであ
る。
0℃)。 乾熱収縮率(%)=(L−L’)/L×100 L ;処理前の初荷重をかけたときのつかみ間隔距離
(mm) L’:処理後の初荷重をかけたときのつかみ間隔距離
(mm)
m2の平坦な下面を有する円柱ロッドで1cm圧縮し、
その時の応力(初期応力)を測定した。
m2の荷重で10秒間圧縮した後、除重して5秒間放置
する操作を360回繰り返し、24時間後に再び圧縮応
力を測定しその保持率を求めた。
め、その表面を手で押して硬さ斑の官能評価を行った。
10個所の硬さ斑が最も大きいものを1、硬さ斑がない
ものを5として5段階にランク付けして相対評価した。
とを75/25(モル%)で混合した酸成分とブチレン
グリコールとを重合し、得られたポリブチレンテレフタ
レート60重量%を更にポリブチレングリコール(分子
量1500)40重量%とを共重合させ、ポリエーテル
エステルブロック共重合体エラストマー(E)を得た。
この熱可塑性エラストマー(E)の融点は154℃であ
った。この熱可塑性エラストマーを鞘側とし、ポリブチ
レンテレフタレート(P)を芯側として配置し、繊維断
面積比がE/P=40/60となるように、公知の偏芯
芯鞘複合繊維用口金(260ホール)を使用して紡糸温
度290℃で紡糸した。得られた未延伸糸を2段階温水
浴で、それぞれ温度を60℃、90℃、延伸倍率を2.
5倍、1.2倍として延伸し、次いで繊維処理剤を付与
した後、温度60℃で乾燥し、押し込み型クリンパーで
機械捲縮を付与した後、64mmに切断した。得られた
熱接着性繊維の繊度は6デニールであった。
レフタレート(融点256℃、固有粘度0.64dl/
g)を公知の紡糸機により紡糸温度を290℃として紡
糸し、得られた未延伸糸を乾熱収縮率を通常より高くす
るため、2段階温水浴で、それぞれ温度を65℃、65
℃、延伸倍率を2.3倍、1.2倍として延伸し、次い
で繊維処理剤を付与した後、60℃で熱処理し、64m
mに切断した。得られた延伸糸の物性は、乾熱収縮率が
15%、繊度が12デニールであった。
で混率が70/30となるように混合し、ローラーカー
ド機に2回通過させて混合綿ウェブを得た。この混合綿
ウェブをダクトで結ばれたブロワーと貯綿ボックスを有
する装置に投入し、ブロワーで混合綿ウェブを貯綿ボッ
クス内へ吹き込み、約90℃の高温空気流で約5分間攪
拌しファイバーボールを得た。次いで吹き込み成型用の
型枠へファイバーボールを吹き込み、195℃で10分
間の熱処理を行い、密度0.04g/cm3、厚さ5c
mのファイバーボール構造体を得た。得られた構造体に
ついて反発性、圧縮残留歪、硬さ斑を評価した結果を表
1に示す。
2および4]主体繊維/熱接着複合繊維の混率、熱接着
性複合紡糸繊維のE/P断面積比を表1のように変更し
た以外は実施例1と同様にしてファイバーボール構造体
を成形した。結果を表1に示す。
ポリエチレンテレフタレートに代えて、5−ナトリウム
スルホイソフタル酸成分を2モル%共重合したポリエチ
レンテレフタレート系共重合ポリエステルを用いること
により乾熱収縮率を30%とした延伸糸を使用する以外
は、実施例1と同様にしてファイバーボール構造体を成
形した(実施例4)。結果を表1に示す。
の延伸糸の代わりに、実施例1と同様の未延伸糸を2段
階温水浴で、それぞれ温度を70℃、90℃、延伸倍率
を2.3倍、1.2倍として延伸し、次いで繊維処理剤
を付与した後、60℃で熱処理することにより、乾熱収
縮率を5%とした延伸糸を使用する以外は、実施例1と
同様にしてファイバーボール構造体を成形した(比較例
3)。結果を表1に示す。
イバーボールを容易に製造することができる。また、該
ファイバーボールからは、反発性、均一性、耐ヘタリ性
が格段に改善されたファイバーボール構造体を成形する
ことができ、得られた構造体は寝装具、家具、車輌資材
(クッション材、天井材、防護材)、衣料、フィルター
材、建築/土木資材、農業資材、衛生材料などに好適に
用いることができる。
Claims (4)
- 【請求項1】 乾熱収縮率が10%以上であるポリエス
テル系主体繊維30〜95重量%と、結晶性の熱可塑性
エラストマー(E)と該エラストマーよりも融点が高い
結晶性非弾性ポリエステル(P)とが繊維断面において
E:P=20:80〜80:20の面積比で配されてい
る熱接着性複合繊維5〜70重量%とを含有する混合綿
を、該主体繊維を熱収縮させながらファイバーボールに
成形することを特徴とするファイバーボールの製造方
法。 - 【請求項2】 主体繊維がイソフタル酸および/または
金属スルホネート基を有する芳香族ジカルボン酸を共重
合成分として含有するポリエステル系繊維である請求項
1記載のファイバーボールの製造方法。 - 【請求項3】 熱可塑性エラストマー(E)がポリエス
テル系エラストマーであって、主たる酸成分が40〜1
00モル%のテレフタル酸と0〜50モル%のイソフタ
ル酸、主たるグリコール成分が1,4−ブタンジオー
ル、主たるソフトセグメント成分が平均分子量400〜
5000のポリ(アルキレンオキシド)グリコールでそ
の共重合量が5〜80重量%にある、固有粘度が0.6
〜1.7のポリエステル系エラストマーである請求項1
〜2項のいずれか1項に記載のファイバーボールの製造
方法。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載のフ
ァイバーボールを結晶性の熱可塑性エラストマー(E)
の融点以上で熱処理して一体化することを特徴とするフ
ァイバーボール構造体の製造方法。
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1999
- 1999-06-03 JP JP15649799A patent/JP2000345457A/ja active Pending
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