JP2000345473A - 仮撚加工用合成繊維 - Google Patents
仮撚加工用合成繊維Info
- Publication number
- JP2000345473A JP2000345473A JP11162100A JP16210099A JP2000345473A JP 2000345473 A JP2000345473 A JP 2000345473A JP 11162100 A JP11162100 A JP 11162100A JP 16210099 A JP16210099 A JP 16210099A JP 2000345473 A JP2000345473 A JP 2000345473A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- component
- false twisting
- synthetic fiber
- oil
- weight
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】特に加工糸の品位向上のために加工温度を上げ
て高速加工した場合でも、高品位を維持しつつ加工操業
安定性を向上させることができる仮撚加工用合成繊維を
提供する。 【解決手段】(1)脂肪酸エステル(A) とポリエーテル
(B) を含む油分が付与された仮撚加工用合成繊維におい
て、前記(A) 成分の分子量が140〜1200、(B) 成
分の分子量が300〜10000であり、かつ前記油分
中の(A) 成分と(B) 成分の総含有量が80〜99重量%
で、(A) 成分と(B) 成分の重量比((A) :(B) )が60
〜80:40〜20である仮撚加工用合成繊維。
て高速加工した場合でも、高品位を維持しつつ加工操業
安定性を向上させることができる仮撚加工用合成繊維を
提供する。 【解決手段】(1)脂肪酸エステル(A) とポリエーテル
(B) を含む油分が付与された仮撚加工用合成繊維におい
て、前記(A) 成分の分子量が140〜1200、(B) 成
分の分子量が300〜10000であり、かつ前記油分
中の(A) 成分と(B) 成分の総含有量が80〜99重量%
で、(A) 成分と(B) 成分の重量比((A) :(B) )が60
〜80:40〜20である仮撚加工用合成繊維。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は仮撚加工用合成繊維
に関し、さらに詳しくは摩擦仮撚加工する際に、加工操
業安定性と捲縮特性に優れた、パンティストッキング、
タイツ、靴下などのレッグ製品などに好適に用いられる
加工糸を得るための仮撚加工用合成繊維に関するもので
ある。
に関し、さらに詳しくは摩擦仮撚加工する際に、加工操
業安定性と捲縮特性に優れた、パンティストッキング、
タイツ、靴下などのレッグ製品などに好適に用いられる
加工糸を得るための仮撚加工用合成繊維に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】仮撚加工は、摩擦式仮撚加工機を用いて
ヒーターによる熱エネルギーと機械的摩擦機構によって
繊維に仮撚構造を与え、捲縮特性、すなわち伸縮性と嵩
高性を付与するものである。近年、生産性向上のために
仮撚加工の高速化が図られているが、その際に得られる
加工糸の品位、すなわち捲縮特性とその均一性を維持し
た上で加工操業安定性を高めることが課題となってい
る。
ヒーターによる熱エネルギーと機械的摩擦機構によって
繊維に仮撚構造を与え、捲縮特性、すなわち伸縮性と嵩
高性を付与するものである。近年、生産性向上のために
仮撚加工の高速化が図られているが、その際に得られる
加工糸の品位、すなわち捲縮特性とその均一性を維持し
た上で加工操業安定性を高めることが課題となってい
る。
【0003】特公昭63−30434号公報には、ポリ
エーテルを主体とし、これにエーテルエステルを配した
比較的低粘性の繊維用油剤を用いて繊維の潤滑性をよく
し、またポリマー削れに由来する摩擦加工ディスク上の
スカム堆積を抑制することにより、加工糸の糸切れを減
らすことが提案されている。しかしながら、捲縮特性を
充分に発揮させるために加工温度を上げて生産する条件
下では、スカム堆積の抑制効果が失われ、また繊維ポリ
マーに由来する白色針状結晶粉のヒーター周辺への蓄積
が増加するなど、加工操業性を低下させる因子を抑制し
きれず、加工操業安定性を保つことができなかった。
エーテルを主体とし、これにエーテルエステルを配した
比較的低粘性の繊維用油剤を用いて繊維の潤滑性をよく
し、またポリマー削れに由来する摩擦加工ディスク上の
スカム堆積を抑制することにより、加工糸の糸切れを減
らすことが提案されている。しかしながら、捲縮特性を
充分に発揮させるために加工温度を上げて生産する条件
下では、スカム堆積の抑制効果が失われ、また繊維ポリ
マーに由来する白色針状結晶粉のヒーター周辺への蓄積
が増加するなど、加工操業性を低下させる因子を抑制し
きれず、加工操業安定性を保つことができなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、上記
従来技術の問題点をなくし、特に加工糸の品位向上のた
めに加工温度を上げて高速加工した場合でも、高品位を
維持しつつ加工操業安定性を向上させることができる仮
撚加工用合成繊維を提供することにある。
従来技術の問題点をなくし、特に加工糸の品位向上のた
めに加工温度を上げて高速加工した場合でも、高品位を
維持しつつ加工操業安定性を向上させることができる仮
撚加工用合成繊維を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願で特許請求される発
明は以下のとおりである。 (1)脂肪酸エステル(A) とポリエーテル(B) を含む油
分が付与された仮撚加工用合成繊維において、前記(A)
成分の分子量が140〜1200、(B) 成分の分子量が
300〜10000であり、かつ前記油分中の(A) 成分
と(B) 成分の総含有量が80〜99重量%で、(A) 成分
と(B) 成分の重量比((A) :(B) )が60〜80:40
〜20であることを特徴とする仮撚加工用合成繊維。 (2)前記脂肪酸エステル(A) が、炭素数2〜12の脂
肪酸と、ポリエチレンオキサイドおよび/またはポリプ
ロピレンオキサイドが付加された炭素数3〜18のアル
コールとのエステルであり、前記ポリエーテル(B) が、
ポリエチレンオキサイド(C) とポリプロピレンオキサイ
ド(D) を含み、その分子末端の全てが水酸基、または少
なくともひとつの分子末端がエーテル結合した炭素数1
〜18のアルキル基であることを特徴とする(1)記載
の仮撚加工用合成繊維。
明は以下のとおりである。 (1)脂肪酸エステル(A) とポリエーテル(B) を含む油
分が付与された仮撚加工用合成繊維において、前記(A)
成分の分子量が140〜1200、(B) 成分の分子量が
300〜10000であり、かつ前記油分中の(A) 成分
と(B) 成分の総含有量が80〜99重量%で、(A) 成分
と(B) 成分の重量比((A) :(B) )が60〜80:40
〜20であることを特徴とする仮撚加工用合成繊維。 (2)前記脂肪酸エステル(A) が、炭素数2〜12の脂
肪酸と、ポリエチレンオキサイドおよび/またはポリプ
ロピレンオキサイドが付加された炭素数3〜18のアル
コールとのエステルであり、前記ポリエーテル(B) が、
ポリエチレンオキサイド(C) とポリプロピレンオキサイ
ド(D) を含み、その分子末端の全てが水酸基、または少
なくともひとつの分子末端がエーテル結合した炭素数1
〜18のアルキル基であることを特徴とする(1)記載
の仮撚加工用合成繊維。
【0006】(3)前記ポリエチレンオキサイド(C) と
ポリプロピレンオキサイド(D) の分子量の比率((C) :
(D) )が50〜10:50〜90であることを特徴とす
る(2)記載の仮撚加工用合成繊維。 (4)前記油分中に0.5〜5重量%のアルキルアミン
を含むことを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記
載の仮撚加工用合成繊維。 (5)前記油分の繊維に対する付与量が0.3〜2.5
重量%であることを特徴とする(1)〜(4)のいずれ
かに記載の仮撚加工用合成繊維。 (6)前記油分のB型回転粘度計を用いて30℃で測定
される粘度が30〜200センチポイズであることを特
徴とする(5)記載の合成繊維。
ポリプロピレンオキサイド(D) の分子量の比率((C) :
(D) )が50〜10:50〜90であることを特徴とす
る(2)記載の仮撚加工用合成繊維。 (4)前記油分中に0.5〜5重量%のアルキルアミン
を含むことを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記
載の仮撚加工用合成繊維。 (5)前記油分の繊維に対する付与量が0.3〜2.5
重量%であることを特徴とする(1)〜(4)のいずれ
かに記載の仮撚加工用合成繊維。 (6)前記油分のB型回転粘度計を用いて30℃で測定
される粘度が30〜200センチポイズであることを特
徴とする(5)記載の合成繊維。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明に用いられる脂肪酸エステ
ル(A) は、脂肪酸とアルコールのエステル結合にポリエ
ーテルが挿入された、いわゆるエーテルエステルであ
り、このような化合物としては、例えば、ブチルアルコ
ール(EO)2(PO)3カプリレート(炭素数6の脂肪酸
に、エチレンオキサイド2分子とプロピレンオキサイド
3分子を付加した炭素数4のアルコールでエステル化し
たもの、以下、同様とする)、ブチルアルコール(E
O)3プロピオネート、イソオクチルアルコール(EO)2
(PO)2カプリレート、ラウリルアルコール(EO)3オ
クタノエート、ラウリルアルコール(EO)2ラウレー
ト、ラウリルアルコール(EO)2アジペート、ステアリ
ルアルコール(EO)2ラウレートなどが挙げられる。
ル(A) は、脂肪酸とアルコールのエステル結合にポリエ
ーテルが挿入された、いわゆるエーテルエステルであ
り、このような化合物としては、例えば、ブチルアルコ
ール(EO)2(PO)3カプリレート(炭素数6の脂肪酸
に、エチレンオキサイド2分子とプロピレンオキサイド
3分子を付加した炭素数4のアルコールでエステル化し
たもの、以下、同様とする)、ブチルアルコール(E
O)3プロピオネート、イソオクチルアルコール(EO)2
(PO)2カプリレート、ラウリルアルコール(EO)3オ
クタノエート、ラウリルアルコール(EO)2ラウレー
ト、ラウリルアルコール(EO)2アジペート、ステアリ
ルアルコール(EO)2ラウレートなどが挙げられる。
【0008】本発明における脂肪酸エステル(A) の分子
量は140〜1200、好ましくは300〜900とさ
れる。この(A) 成分の分子量が140未満では、発煙や
オイルドロップの発生で加工安定性が損なわれる。また
1200を超えると粘度上昇による加工切れを生じてし
まう。また脂肪酸エステル(A) は脂肪酸とアルコールか
ら得られるが、用いる脂肪酸とアルコールの炭素数が大
きすぎると、粘度上昇による加工切れや加工ヒータの汚
れの増加を引き起こしやすくなるため、脂肪酸の炭素数
は2〜12が好ましく、8〜12がより好ましく、また
アルコールの炭素数は3〜18が好ましい。
量は140〜1200、好ましくは300〜900とさ
れる。この(A) 成分の分子量が140未満では、発煙や
オイルドロップの発生で加工安定性が損なわれる。また
1200を超えると粘度上昇による加工切れを生じてし
まう。また脂肪酸エステル(A) は脂肪酸とアルコールか
ら得られるが、用いる脂肪酸とアルコールの炭素数が大
きすぎると、粘度上昇による加工切れや加工ヒータの汚
れの増加を引き起こしやすくなるため、脂肪酸の炭素数
は2〜12が好ましく、8〜12がより好ましく、また
アルコールの炭素数は3〜18が好ましい。
【0009】本発明に用いられるポリエーテル(B) とし
ては、例えば、EO/PO(40:60)ブロック15
00(ポリエチレンオキサイドとポリプロピレンオキサ
イドを分子量比率40:60で重合したブロック共重合
体であって分子量が1500であるもの、以下も同様と
する)、ポリエーテルの片末端の水酸基がアルキル化さ
れた、ブチルアルコールEO/PO(40:60)ラン
ダム1400、オクチルアルコールEO/PO(50:
50)ランダム1400、イソオクチルアルコールEO
/PO(25/75)ブロック1700、ラウリルアル
コールEO/PO(50:50)ランダム700、ラウ
リルアルコールEO/PO(30:70)ブロック15
00、ステアリルアルコールEO/PO(45:55)
ランダム2000、トリメチロールプロパンEO/PO
(30:70)ランダム2000、トリメチロールプロ
パンEO/PO(10:90)ランダム5000、オク
チルアルコールEO/PO(10:90)ブロック50
00などが挙げられる。
ては、例えば、EO/PO(40:60)ブロック15
00(ポリエチレンオキサイドとポリプロピレンオキサ
イドを分子量比率40:60で重合したブロック共重合
体であって分子量が1500であるもの、以下も同様と
する)、ポリエーテルの片末端の水酸基がアルキル化さ
れた、ブチルアルコールEO/PO(40:60)ラン
ダム1400、オクチルアルコールEO/PO(50:
50)ランダム1400、イソオクチルアルコールEO
/PO(25/75)ブロック1700、ラウリルアル
コールEO/PO(50:50)ランダム700、ラウ
リルアルコールEO/PO(30:70)ブロック15
00、ステアリルアルコールEO/PO(45:55)
ランダム2000、トリメチロールプロパンEO/PO
(30:70)ランダム2000、トリメチロールプロ
パンEO/PO(10:90)ランダム5000、オク
チルアルコールEO/PO(10:90)ブロック50
00などが挙げられる。
【0010】本発明におけるポリエーテル(B) の分子量
は300〜10000、好ましくは500〜5000と
される。この(B) 成分の分子量が300未満では、発煙
やオイルドロップによって加工性が低下し、また100
00を超えると、粘性が高すぎて平滑性が低下し、加工
糸の切れが増加する。ポリエーテル(B) は数種類を混合
して用いてもよく、特に加工温度が高温の場合は、比較
的高分子量の成分を混合して用いるのが好ましい。混合
使用の際の平均分子量は500〜5000であるのが好
ましい。
は300〜10000、好ましくは500〜5000と
される。この(B) 成分の分子量が300未満では、発煙
やオイルドロップによって加工性が低下し、また100
00を超えると、粘性が高すぎて平滑性が低下し、加工
糸の切れが増加する。ポリエーテル(B) は数種類を混合
して用いてもよく、特に加工温度が高温の場合は、比較
的高分子量の成分を混合して用いるのが好ましい。混合
使用の際の平均分子量は500〜5000であるのが好
ましい。
【0011】混合するポリエーテル(B) の組み合わせと
しては、ポリエチレンオキサイド(C) とポリプロピレン
オキサイド(D) の組み合わせが好ましく、これらの分子
量の比率((C) :(D) )が50:50〜10:90であ
るのが好ましい。ポリエチレンオキサイド(C) が多すぎ
ると親水性が高まり、油膜の透水性のために合成繊維ポ
リマー中の親水性成分を抽出し易くなる。この抽出物は
主としてポリマーの低分子量成分であり、高温の加工ヒ
ーター周辺に蓄積する白色の針状結晶粉の原因となる。
この白粉は、ヒーターカバー内の糸条の走行路および吸
引換気口を詰まらせ、さらにはヒーター上下のガイドに
堆積し、加工糸切れの原因となる。特に、ポリアミド繊
維、ナイロン66繊維では、針状結晶の堆積が顕著とな
る。
しては、ポリエチレンオキサイド(C) とポリプロピレン
オキサイド(D) の組み合わせが好ましく、これらの分子
量の比率((C) :(D) )が50:50〜10:90であ
るのが好ましい。ポリエチレンオキサイド(C) が多すぎ
ると親水性が高まり、油膜の透水性のために合成繊維ポ
リマー中の親水性成分を抽出し易くなる。この抽出物は
主としてポリマーの低分子量成分であり、高温の加工ヒ
ーター周辺に蓄積する白色の針状結晶粉の原因となる。
この白粉は、ヒーターカバー内の糸条の走行路および吸
引換気口を詰まらせ、さらにはヒーター上下のガイドに
堆積し、加工糸切れの原因となる。特に、ポリアミド繊
維、ナイロン66繊維では、針状結晶の堆積が顕著とな
る。
【0012】本発明において、(A) 成分と(B) 成分の配
合重量比((A) :(B) )は60〜80:40〜20であ
る。(A) 成分の配合重量比が60未満では、平滑作用が
阻害されて糸切れが生じる。また(A) 成分の配合重量比
が80を超えると、摩擦が低下しすぎて良好な捲縮特性
が得られず、また乳化性不良で油分付与の際の取扱性が
低下する。一方、(B) 成分の配合重量比が20未満で
は、制電性、乳化性が低下し、配合重量比が40を超え
ると、親水性が高まり、油膜の透水性のためにポリマー
中の親水性成分を抽出し易くなり、前記したような高温
のヒーター周辺に蓄積する白粉が増加する。(A) 成分の
配合重量比を多くすることにより、摩擦係数を低く抑え
ることができ、高温で高速の加工では非常に有利とな
る。また(A) 成分と(B) 成分の油分(油剤)中の総含有
量は、80〜99重量%、好ましくは90〜99重量%
とされる。
合重量比((A) :(B) )は60〜80:40〜20であ
る。(A) 成分の配合重量比が60未満では、平滑作用が
阻害されて糸切れが生じる。また(A) 成分の配合重量比
が80を超えると、摩擦が低下しすぎて良好な捲縮特性
が得られず、また乳化性不良で油分付与の際の取扱性が
低下する。一方、(B) 成分の配合重量比が20未満で
は、制電性、乳化性が低下し、配合重量比が40を超え
ると、親水性が高まり、油膜の透水性のためにポリマー
中の親水性成分を抽出し易くなり、前記したような高温
のヒーター周辺に蓄積する白粉が増加する。(A) 成分の
配合重量比を多くすることにより、摩擦係数を低く抑え
ることができ、高温で高速の加工では非常に有利とな
る。また(A) 成分と(B) 成分の油分(油剤)中の総含有
量は、80〜99重量%、好ましくは90〜99重量%
とされる。
【0013】本発明に用いられる(A) 成分と(B) 成分を
含む油分には0.5〜5重量%のアルキルアミンが含ま
れていることが好ましく、より好ましいは0.5〜2.
5重量%である。アルキルアミンとして、例えば、トリ
エタノールアミンや、高級アルキルアミンにアルキレン
オキサイドを複数モル付加した化合物であるラウリルア
ミノポリエーテルなどが用いられる。油分にアルキルア
ミンを配合することにより、高温加工であっても摩擦加
工ディスクやガイドにおけるポリマー削れ由来のスカム
堆積の抑制でき、また油剤を保存する場合や油分を付着
させた繊維を保管する際の油分の劣化を抑制することが
できる。
含む油分には0.5〜5重量%のアルキルアミンが含ま
れていることが好ましく、より好ましいは0.5〜2.
5重量%である。アルキルアミンとして、例えば、トリ
エタノールアミンや、高級アルキルアミンにアルキレン
オキサイドを複数モル付加した化合物であるラウリルア
ミノポリエーテルなどが用いられる。油分にアルキルア
ミンを配合することにより、高温加工であっても摩擦加
工ディスクやガイドにおけるポリマー削れ由来のスカム
堆積の抑制でき、また油剤を保存する場合や油分を付着
させた繊維を保管する際の油分の劣化を抑制することが
できる。
【0014】上記油分には、帯電防止助剤および乳化助
剤として、一般的に使用されるホスフェート系制電剤や
スルホネート系制電剤などを添加するのが好ましい。ま
た酸化防止剤を添加してもよい。油分の繊維に対する付
与量は、製糸および加工の安定性の点から、0.3〜
2.5重量%とするのが好ましく、より好ましくは0.
5〜1.5重量%である。また繊維に付与する際の油分
の粘度は、製糸および加工の平滑性の確保、発煙やオイ
ルドロップ等の加工の不安定性回避などの点から、B型
回転粘度計を用いて30℃で測定した場合に30〜20
0センチポイズであるのが好ましく、より好ましくは3
0〜100センチポイズである。
剤として、一般的に使用されるホスフェート系制電剤や
スルホネート系制電剤などを添加するのが好ましい。ま
た酸化防止剤を添加してもよい。油分の繊維に対する付
与量は、製糸および加工の安定性の点から、0.3〜
2.5重量%とするのが好ましく、より好ましくは0.
5〜1.5重量%である。また繊維に付与する際の油分
の粘度は、製糸および加工の平滑性の確保、発煙やオイ
ルドロップ等の加工の不安定性回避などの点から、B型
回転粘度計を用いて30℃で測定した場合に30〜20
0センチポイズであるのが好ましく、より好ましくは3
0〜100センチポイズである。
【0015】合成繊維への油分の付与は、公知の方法で
行うことができる。油分が不均一であっても、繊維上に
均一に付与できればよい。例えば、合成繊維紡糸の工程
や加工前の工程で、乳化させた油分または鉱物油系希釈
剤で希釈した油分をオイリングローラ法やノズル給油法
などによって合成繊維表面に付与することができる。本
発明において、油分を付与する合成繊維には特に限定は
なく、例えば、ポリアミド繊維、ナイロン66繊維、ナ
イロン6繊維、ナイロン66やナイロン6を主成分とす
るブレンドポリマー、共重合ポリマーからなるポリアミ
ド繊維、さらにはポリエチレンテレフタレート繊維、ポ
リブチレンテレフタレート繊維などのポリエステル繊維
などが用いられる。
行うことができる。油分が不均一であっても、繊維上に
均一に付与できればよい。例えば、合成繊維紡糸の工程
や加工前の工程で、乳化させた油分または鉱物油系希釈
剤で希釈した油分をオイリングローラ法やノズル給油法
などによって合成繊維表面に付与することができる。本
発明において、油分を付与する合成繊維には特に限定は
なく、例えば、ポリアミド繊維、ナイロン66繊維、ナ
イロン6繊維、ナイロン66やナイロン6を主成分とす
るブレンドポリマー、共重合ポリマーからなるポリアミ
ド繊維、さらにはポリエチレンテレフタレート繊維、ポ
リブチレンテレフタレート繊維などのポリエステル繊維
などが用いられる。
【0016】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。 実施例1〜6および比較例1〜5 通常の方法でナイロン66を溶融紡糸し、表1に示す配
合(各成分は重量部)の油剤を10重量%濃度のエマル
ジョン仕上げ剤とし、通常のオイリングノズルで上記の
ナイロン66繊維にそれぞれ給付し、4,500m/分
の引き取り速度で巻き取り、21デシテックス、5フィ
ラメント、油剤付着率0.6重量%のナイロン66糸を
得た。なお、この油剤付着率はサンプルを2.000g
採取し、JIS 1013 7.24(4)の四塩化炭
素を溶剤とした抽出法にて測定したものである。
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。 実施例1〜6および比較例1〜5 通常の方法でナイロン66を溶融紡糸し、表1に示す配
合(各成分は重量部)の油剤を10重量%濃度のエマル
ジョン仕上げ剤とし、通常のオイリングノズルで上記の
ナイロン66繊維にそれぞれ給付し、4,500m/分
の引き取り速度で巻き取り、21デシテックス、5フィ
ラメント、油剤付着率0.6重量%のナイロン66糸を
得た。なお、この油剤付着率はサンプルを2.000g
採取し、JIS 1013 7.24(4)の四塩化炭
素を溶剤とした抽出法にて測定したものである。
【0017】得られた各糸条を、金属性ディスク8枚か
らなる外接3軸型フリクション加工機で、糸速700m
/分、糸速比2.10、ヒーター長2.0m、ヒーター
温度210℃、ストレッチ率28%で仮撚加工し、17
デシテックス、5フィラメントの加工糸をそれぞれ得
た。使用した油剤特性(油剤粘性、経時安定性)、仮撚
加工時の加工特性(捲縮収縮率)および加工工程性(摩
擦F/梨地μd、針状結晶、ヒーター汚れ、ディスクス
カム)について下記の方法で測定し、その結果を表1に
示した。
らなる外接3軸型フリクション加工機で、糸速700m
/分、糸速比2.10、ヒーター長2.0m、ヒーター
温度210℃、ストレッチ率28%で仮撚加工し、17
デシテックス、5フィラメントの加工糸をそれぞれ得
た。使用した油剤特性(油剤粘性、経時安定性)、仮撚
加工時の加工特性(捲縮収縮率)および加工工程性(摩
擦F/梨地μd、針状結晶、ヒーター汚れ、ディスクス
カム)について下記の方法で測定し、その結果を表1に
示した。
【0018】(1)油剤粘度 東京計器社製回転粘度計(B型粘度計)を使用し、30
℃±0.1℃の条件で測定した。 (2)経時安定性 油剤を120℃で15時間処理した後、溶媒溶解分をG
PCにて分子量分布を測定し、分子量分布変化を比較し
て下記のように評価した。 ○ 分子量分布が変化しない × 分子量分布が低分子量化している (3)捲縮収縮率 (CR法) 総デニール2800dのカセを検尺機で作製した後、カ
セの下端に280gの荷重をかけてガラス管内に収め、
次に25cmの長さにカットし、そのサンプルをガラス
管とともに60℃(熱水)で20分間リラックス処理を
行い、ガラス管内で収縮したサンプル長(a)を測定
し、下記の式により算出した。 収縮率(%)=[(25−a) /25] ×100
℃±0.1℃の条件で測定した。 (2)経時安定性 油剤を120℃で15時間処理した後、溶媒溶解分をG
PCにて分子量分布を測定し、分子量分布変化を比較し
て下記のように評価した。 ○ 分子量分布が変化しない × 分子量分布が低分子量化している (3)捲縮収縮率 (CR法) 総デニール2800dのカセを検尺機で作製した後、カ
セの下端に280gの荷重をかけてガラス管内に収め、
次に25cmの長さにカットし、そのサンプルをガラス
管とともに60℃(熱水)で20分間リラックス処理を
行い、ガラス管内で収縮したサンプル長(a)を測定
し、下記の式により算出した。 収縮率(%)=[(25−a) /25] ×100
【0019】(4)対金属摩擦係数 20℃×65%RHの雰囲気下で試料糸を初張力10
g、糸速度200m/分で、梨地クロムの摩擦体に接触
走行させてその前後の張力比をμメータ(エイコー測器
社製)で測定した。 (5)針状結晶発生状況 10日加工後のヒーターカバー、ヒーター上下のガイド
を目視観察して、白色の針状結晶が付着堆積している様
子を下記のように評価した。 ○ 針状結晶の付着がわずかに認められる程度 △ 針状結晶の付着があるが、抑制されている × 針状結晶の付着量が著しい
g、糸速度200m/分で、梨地クロムの摩擦体に接触
走行させてその前後の張力比をμメータ(エイコー測器
社製)で測定した。 (5)針状結晶発生状況 10日加工後のヒーターカバー、ヒーター上下のガイド
を目視観察して、白色の針状結晶が付着堆積している様
子を下記のように評価した。 ○ 針状結晶の付着がわずかに認められる程度 △ 針状結晶の付着があるが、抑制されている × 針状結晶の付着量が著しい
【0020】(6)ヒーター汚れ状態 28日加工後の加工ヒーターを、目視観察し、タール化
による黒褐色付着物の程度を下記のように評価した。 ○ タール状付着物がほとんど認められない程度 △ タール状付着物がわずかに認められる程度 × タール状付着物が明瞭に認められる (7)ディスクスカム状態 10日加工後の摩擦ディスクとその上下のガイドを、目
視観察し、白色のスカムが堆積している様子を下記のよ
うに評価した。 ○ スカムの付着がわずかに認められる程度 △ スカムの付着があるが、抑制されている × スカムの付着量が著しい
による黒褐色付着物の程度を下記のように評価した。 ○ タール状付着物がほとんど認められない程度 △ タール状付着物がわずかに認められる程度 × タール状付着物が明瞭に認められる (7)ディスクスカム状態 10日加工後の摩擦ディスクとその上下のガイドを、目
視観察し、白色のスカムが堆積している様子を下記のよ
うに評価した。 ○ スカムの付着がわずかに認められる程度 △ スカムの付着があるが、抑制されている × スカムの付着量が著しい
【0021】
【表1】
【0022】表1から、実施例1〜6で用いられた油剤
は経時安定性に優れ、またこの油剤が付与されたナイロ
ン66繊維は加工特性に優れ、さらに加工時の針状結晶
の発生およびヒーター汚れがほとんどなく、ディスクへ
のスカムの付着も少ないことがわかる。
は経時安定性に優れ、またこの油剤が付与されたナイロ
ン66繊維は加工特性に優れ、さらに加工時の針状結晶
の発生およびヒーター汚れがほとんどなく、ディスクへ
のスカムの付着も少ないことがわかる。
【0023】
【発明の効果】本発明における仮撚加工用合成繊維によ
れば、特に加工糸の品位向上のために加工温度を上げて
高速加工した場合でも、針状結晶の発生、ディスクスカ
ムの堆積、ヒーター汚れなどを抑制でき、高品位を維持
しつつ加工操業安定性を向上させることができる。した
がって、捲縮特性に優れた捲縮加工糸を、加工操業安定
性よく得ることが可能である。
れば、特に加工糸の品位向上のために加工温度を上げて
高速加工した場合でも、針状結晶の発生、ディスクスカ
ムの堆積、ヒーター汚れなどを抑制でき、高品位を維持
しつつ加工操業安定性を向上させることができる。した
がって、捲縮特性に優れた捲縮加工糸を、加工操業安定
性よく得ることが可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) D06M 101:34
Claims (6)
- 【請求項1】 脂肪酸エステル(A) とポリエーテル(B)
を含む油分が付与された仮撚加工用合成繊維において、
前記(A) 成分の分子量が140〜1200、(B) 成分の
分子量が300〜10000であり、かつ前記油分中の
(A) 成分と(B) 成分の総含有量が80〜99重量%で、
(A) 成分と(B) 成分の重量比((A) :(B) )が60〜8
0:40〜20であることを特徴とする仮撚加工用合成
繊維。 - 【請求項2】 前記脂肪酸エステル(A) が、炭素数2〜
12の脂肪酸と、ポリエチレンオキサイドおよび/また
はポリプロピレンオキサイドが付加された炭素数3〜1
8のアルコールとのエステルであり、かつ前記ポリエー
テル(B) が、ポリエチレンオキサイド(C) とポリプロピ
レンオキサイド(D) を含み、その分子末端の全てが水酸
基、または少なくともひとつの分子末端がエーテル結合
した炭素数1〜18のアルキル基であることを特徴とす
る請求項1に記載の仮撚加工用合成繊維。 - 【請求項3】 前記ポリエチレンオキサイド(C) とポリ
プロピレンオキサイド(D) の分子量の比率((C) :(D)
)が50〜10:50〜90であることを特徴とする
請求項2に記載の仮撚加工用合成繊維。 - 【請求項4】 前記油分中に0.5〜5重量%のアルキ
ルアミンを含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれ
かに記載の仮撚加工用合成繊維。 - 【請求項5】 前記油分の繊維に対する付与量が0.3
〜2.5重量%であることを特徴とする請求項1〜4の
いずれかに記載の仮撚加工用合成繊維。 - 【請求項6】 前記油分のB型回転粘度計を用いて30
℃で測定される粘度が30〜200センチポイズである
ことを特徴とする請求項5に記載の合成繊維。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11162100A JP2000345473A (ja) | 1999-06-09 | 1999-06-09 | 仮撚加工用合成繊維 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11162100A JP2000345473A (ja) | 1999-06-09 | 1999-06-09 | 仮撚加工用合成繊維 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000345473A true JP2000345473A (ja) | 2000-12-12 |
Family
ID=15748067
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11162100A Pending JP2000345473A (ja) | 1999-06-09 | 1999-06-09 | 仮撚加工用合成繊維 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000345473A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013035832A (ja) * | 2011-07-14 | 2013-02-21 | Matsumoto Yushi Seiyaku Co Ltd | アルキレンオキサイド付加物およびその製造方法 |
| WO2019138866A1 (ja) * | 2018-01-12 | 2019-07-18 | 松本油脂製薬株式会社 | 合成繊維用処理剤及びその利用 |
-
1999
- 1999-06-09 JP JP11162100A patent/JP2000345473A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013035832A (ja) * | 2011-07-14 | 2013-02-21 | Matsumoto Yushi Seiyaku Co Ltd | アルキレンオキサイド付加物およびその製造方法 |
| JP2016106079A (ja) * | 2011-07-14 | 2016-06-16 | 松本油脂製薬株式会社 | アルキレンオキサイド付加物およびその製造方法 |
| WO2019138866A1 (ja) * | 2018-01-12 | 2019-07-18 | 松本油脂製薬株式会社 | 合成繊維用処理剤及びその利用 |
| JPWO2019138866A1 (ja) * | 2018-01-12 | 2020-12-24 | 松本油脂製薬株式会社 | 合成繊維用処理剤及びその利用 |
| JP7015326B2 (ja) | 2018-01-12 | 2022-02-02 | 松本油脂製薬株式会社 | 合成繊維用処理剤及びその利用 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP3856617B2 (ja) | 仮撚加工用ポリエステル繊維 | |
| JP2962925B2 (ja) | ポリエステル繊維の高速製糸方法 | |
| JP2000345473A (ja) | 仮撚加工用合成繊維 | |
| JP3086153B2 (ja) | 合成繊維の延伸仮撚方法 | |
| JPH03213577A (ja) | 高速紡糸用合成繊維処理油剤 | |
| JP2874311B2 (ja) | 合成繊維用処理剤 | |
| JP2005029936A (ja) | ポリエステル系複合繊維 | |
| JPH04194077A (ja) | ポリエステル繊維 | |
| JPS60151385A (ja) | 仮撚用合成繊維フイラメント処理用油剤 | |
| JPH0127195B2 (ja) | ||
| JPH01306684A (ja) | 高速摩擦仮撚に適した油剤 | |
| JP2000017573A (ja) | 合成繊維用処理剤および合成繊維 | |
| JP3420086B2 (ja) | 合成繊維の延伸仮撚方法 | |
| JP2003253565A (ja) | 油剤、合成繊維および仮撚加工糸の製造方法 | |
| JP3909265B2 (ja) | 合成繊維の延伸仮撚加工方法 | |
| CN100537887C (zh) | 对位芳香族聚酰胺短纤维 | |
| JP2001081672A (ja) | 仮撚り加工に適した油剤 | |
| JPH06228885A (ja) | 繊維用処理剤組成物 | |
| JPS6247992B2 (ja) | ||
| JPH02242977A (ja) | ポリエステル繊維 | |
| JP3720162B2 (ja) | 合成繊維用処理剤 | |
| JPS6330434B2 (ja) | ||
| JPH0284573A (ja) | 高速摩擦仮撚に適した油剤 | |
| JPS6225789B2 (ja) | ||
| JPS6350529A (ja) | 合成繊維の延伸仮撚方法 |