JP2000346704A - ボロメーター型赤外線検出素子 - Google Patents
ボロメーター型赤外線検出素子Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ノイズを増加させることなく微細化すること
ができるボロメーター部を備え、精詳な画像を得ること
ができる赤外線検出素子を提供する。 【解決手段】 半導体基板1上に支持脚13で支えられ
半導体基1とは熱的に分離された支持膜2と、それぞれ
支持膜2上に形成された第1の電極3a及び第2の電極
3bとを備えている赤外線検出素子20、複数のボロメ
ーター膜4a、4bと絶縁性の接合膜5とが交互に積層
されかつ、各ボロメーター膜4a、4bは接合膜5に形
成されたスルーホール6を介して電気的に接続されたボ
ロメーター部4を形成した。
ができるボロメーター部を備え、精詳な画像を得ること
ができる赤外線検出素子を提供する。 【解決手段】 半導体基板1上に支持脚13で支えられ
半導体基1とは熱的に分離された支持膜2と、それぞれ
支持膜2上に形成された第1の電極3a及び第2の電極
3bとを備えている赤外線検出素子20、複数のボロメ
ーター膜4a、4bと絶縁性の接合膜5とが交互に積層
されかつ、各ボロメーター膜4a、4bは接合膜5に形
成されたスルーホール6を介して電気的に接続されたボ
ロメーター部4を形成した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、赤外線カメラ等に
利用されるボロメーター型赤外線検出素子に関する。
利用されるボロメーター型赤外線検出素子に関する。
【0002】
【従来の技術】図5を参照して、従来のボロメーター型
の赤外線検出素子30について説明する。赤外線検出素
子30は、電極3に接続されたボロメーター部12を有
する。ボロメーター部12は支持膜2上に形成され、さ
らに絶縁膜8で覆われている。また、絶縁膜8の表面に
は赤外線吸収膜9と保護膜10とが形成されている。赤
外線カメラ等では、赤外線画像を得るために、複数の赤
外線検出素子30が、画素として基板1上で二次元に配
置されている。
の赤外線検出素子30について説明する。赤外線検出素
子30は、電極3に接続されたボロメーター部12を有
する。ボロメーター部12は支持膜2上に形成され、さ
らに絶縁膜8で覆われている。また、絶縁膜8の表面に
は赤外線吸収膜9と保護膜10とが形成されている。赤
外線カメラ等では、赤外線画像を得るために、複数の赤
外線検出素子30が、画素として基板1上で二次元に配
置されている。
【0003】赤外線検出素子30は、赤外線をボロメー
ター部12に入射させボロメーター部12に温度変化を
発生させ、この温度変化によってボロメーター部12の
抵抗値を変化させ、抵抗値の変化から赤外線を検出す
る。従って、赤外線検出素子30の検出感度を向上させ
るためには、温度―抵抗係数(TCR: Temperature Coeff
icient of Resistance)が大きな材料でボロメーター部
12を形成すること、ボロメーター部12の赤外線吸収
率を向上させること、ボロメーター部12と基板1との
熱コンダクダンスを低減すること等が必要となる。ま
た、赤外線検出素子の性能を向上させるためには、赤外
線検出素子30が発生するノイズを低減する必要があ
り、特にボロメーター部12から発生するノイズを低減
することが要求されている。
ター部12に入射させボロメーター部12に温度変化を
発生させ、この温度変化によってボロメーター部12の
抵抗値を変化させ、抵抗値の変化から赤外線を検出す
る。従って、赤外線検出素子30の検出感度を向上させ
るためには、温度―抵抗係数(TCR: Temperature Coeff
icient of Resistance)が大きな材料でボロメーター部
12を形成すること、ボロメーター部12の赤外線吸収
率を向上させること、ボロメーター部12と基板1との
熱コンダクダンスを低減すること等が必要となる。ま
た、赤外線検出素子の性能を向上させるためには、赤外
線検出素子30が発生するノイズを低減する必要があ
り、特にボロメーター部12から発生するノイズを低減
することが要求されている。
【0004】具体的には赤外線検出素子30において、
ボロメーター部12と基板1との熱コンダクダンスを低
減するために、マイクロマシニング技術によってボロメ
ーター部12を支える支持膜2の下方に中空構造が形成
されている。また、ボロメーター部12は、温度―抵抗
係数の大きな酸化バナジウムの薄膜で形成されている。
また、ボロメーター部12の赤外線吸収率の向上させる
ために、基板1に赤外線反射膜を設け、赤外線吸収膜9
との間に共振構造を設けることが提案されている。
ボロメーター部12と基板1との熱コンダクダンスを低
減するために、マイクロマシニング技術によってボロメ
ーター部12を支える支持膜2の下方に中空構造が形成
されている。また、ボロメーター部12は、温度―抵抗
係数の大きな酸化バナジウムの薄膜で形成されている。
また、ボロメーター部12の赤外線吸収率の向上させる
ために、基板1に赤外線反射膜を設け、赤外線吸収膜9
との間に共振構造を設けることが提案されている。
【0005】また高精細な画像を得るためには、基板1
上の赤外線検出素子30を増やす必要がある。赤外線検
出素子30の寸法を縮小することなく、基板1上の赤外
線検出素子30を増加させると、赤外線カメラが大きく
なるので、レンズ等の光学系を考慮すると好ましくな
い。従って、赤外線検出素子30の寸法を縮小すること
が必要となり、赤外線検出素子30の寸法を縮小するた
めに、ボロメーター部12の寸法を縮小することが要求
される。
上の赤外線検出素子30を増やす必要がある。赤外線検
出素子30の寸法を縮小することなく、基板1上の赤外
線検出素子30を増加させると、赤外線カメラが大きく
なるので、レンズ等の光学系を考慮すると好ましくな
い。従って、赤外線検出素子30の寸法を縮小すること
が必要となり、赤外線検出素子30の寸法を縮小するた
めに、ボロメーター部12の寸法を縮小することが要求
される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、酸化バ
ナジウム薄膜をボロメーター部として用いると、ボロメ
ーター部の体積の縮小に伴って、酸化バナジウム薄膜で
発生するノイズが増加することが報告されている(SPIE
Vol.3379 p90 1998参照)。つまり、赤外線検出素子を
縮小するために、ボロメーター部を微細化すると、ボロ
メーター部で発生するノイズが増加するという課題があ
った。
ナジウム薄膜をボロメーター部として用いると、ボロメ
ーター部の体積の縮小に伴って、酸化バナジウム薄膜で
発生するノイズが増加することが報告されている(SPIE
Vol.3379 p90 1998参照)。つまり、赤外線検出素子を
縮小するために、ボロメーター部を微細化すると、ボロ
メーター部で発生するノイズが増加するという課題があ
った。
【0007】本発明の目的は、ノイズの増加を伴うこと
なく微細化することができるボロメーター部を備え、精
細な画像を得ることができる赤外線検出素子を提供する
ことである。
なく微細化することができるボロメーター部を備え、精
細な画像を得ることができる赤外線検出素子を提供する
ことである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数のボロメ
ーター膜と絶縁性の接合膜とを交互に積層したものをボ
ロメーター部とすることで上記課題を解決しようとする
ものである。具体的に本発明の赤外線検出素子は、半導
体基板上にその一部で支えられ半導体基板とは熱的に分
離された支持膜と、それぞれの支持膜上に形成された第
1の電極及び第2の電極と、第1の電極と第2の電極と
の間に配置されたボロメーター部とを備える赤外線検出
素子において、ボロメーター部は、複数のボロメーター
膜と絶縁性の接合膜とが交互に積層されたものであり、
各ボロメーター膜は接合膜に形成されたスルーホールを
介して電気的に接続されていることを特徴とする。以下
の実施例で説明するように、複数のボロメーター膜と絶
縁性の接合膜とを交互に積層してなるボロメーター部は
ノイズの増加を伴うことなく微細化することが可能であ
るから、赤外線検出素子を微細化することも可能であ
る。このような微細化することができる赤外線検出素子
を画素として用いることで、精細な画像を得ることが可
能になる。
ーター膜と絶縁性の接合膜とを交互に積層したものをボ
ロメーター部とすることで上記課題を解決しようとする
ものである。具体的に本発明の赤外線検出素子は、半導
体基板上にその一部で支えられ半導体基板とは熱的に分
離された支持膜と、それぞれの支持膜上に形成された第
1の電極及び第2の電極と、第1の電極と第2の電極と
の間に配置されたボロメーター部とを備える赤外線検出
素子において、ボロメーター部は、複数のボロメーター
膜と絶縁性の接合膜とが交互に積層されたものであり、
各ボロメーター膜は接合膜に形成されたスルーホールを
介して電気的に接続されていることを特徴とする。以下
の実施例で説明するように、複数のボロメーター膜と絶
縁性の接合膜とを交互に積層してなるボロメーター部は
ノイズの増加を伴うことなく微細化することが可能であ
るから、赤外線検出素子を微細化することも可能であ
る。このような微細化することができる赤外線検出素子
を画素として用いることで、精細な画像を得ることが可
能になる。
【0009】本発明のボロメーター型赤外線検出素子に
おいて、複数のボロメーター膜が第1の電極及び第2の
電極に対して並列に接続されていてもよい。
おいて、複数のボロメーター膜が第1の電極及び第2の
電極に対して並列に接続されていてもよい。
【0010】また、本発明のボロメーター型赤外線検出
素子において、複数のボロメーター膜が、第1の電極及
び第2の電極に対して直列に接続されていてもよい。
素子において、複数のボロメーター膜が、第1の電極及
び第2の電極に対して直列に接続されていてもよい。
【0011】本発明のボロメーター型赤外線検出素子に
おいて、複数のボロメーター膜をスルーホールに充填さ
れた金属膜で電気的に接続することにより、ボロメータ
ー膜間のコンタクト抵抗を低減するのが好ましい。
おいて、複数のボロメーター膜をスルーホールに充填さ
れた金属膜で電気的に接続することにより、ボロメータ
ー膜間のコンタクト抵抗を低減するのが好ましい。
【0012】さらに本発明のボロメーター型赤外線検出
素子において、ボロメーター膜を温度―抵抗係数の大き
な酸化バナジウムとすることで、検出感度を向上させる
のが好ましい。
素子において、ボロメーター膜を温度―抵抗係数の大き
な酸化バナジウムとすることで、検出感度を向上させる
のが好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明は、ボロメーター部の体積
とノイズとの関係について検証して得られた以下の知見
の基づいてなされたものである。 (1) ボロメーター部をなす薄膜の縦寸法Wを一定に
し、横寸法Lを短くするとノイズは増加する。また、薄
膜の横寸法Lを一定にし、縦寸法Wを短くしてもノイズ
は増加する。 (2) 薄膜の横寸法L及び縦寸法Wを一定にし、薄膜
の厚さを大きくしてもノイズは減少しない。
とノイズとの関係について検証して得られた以下の知見
の基づいてなされたものである。 (1) ボロメーター部をなす薄膜の縦寸法Wを一定に
し、横寸法Lを短くするとノイズは増加する。また、薄
膜の横寸法Lを一定にし、縦寸法Wを短くしてもノイズ
は増加する。 (2) 薄膜の横寸法L及び縦寸法Wを一定にし、薄膜
の厚さを大きくしてもノイズは減少しない。
【0014】即ち、ボロメーター部の寸法を縮小しか
つ、ボロメーター部の厚さを大きくしても、ボロメータ
ー部で発生するノイズの増加を防止することは不可能で
あった。そこで、ボロメーター膜を積層することに注目
して完成させたものである。
つ、ボロメーター部の厚さを大きくしても、ボロメータ
ー部で発生するノイズの増加を防止することは不可能で
あった。そこで、ボロメーター膜を積層することに注目
して完成させたものである。
【0015】実施の形態1.最初に図1を参照して、本
発明の実施の形態1にかかるボロメーター型の赤外線検
出素子20について説明する。赤外線検出素子20は、
アレイ形状をなすように基板1上で複数形成されるもの
であり、図1に示す赤外線検出素子20は単位画素であ
る。ここで、赤外線検出素子20は、多層構造のボロメ
ーター部4を備えていることを特徴とする。ボロメータ
ー部4は、第1のボロメーター膜4aと第2のボロメー
ター膜4bとを絶縁性の接合膜5を介して積層したもの
である。また、ボロメーター部4は、支持膜2上に形成
された第1の電極3aと第2の電極3bとをまたぐよう
に配置されている。本実施の形態1においては、第1の
ボロメーター膜4a及び第2のボロメーター膜4bは、
いずれも例えば膜厚50nmの酸化バナジウムとし、接
合膜5は膜厚50nmのSiO2膜とし、基板1はSi
基板とする。
発明の実施の形態1にかかるボロメーター型の赤外線検
出素子20について説明する。赤外線検出素子20は、
アレイ形状をなすように基板1上で複数形成されるもの
であり、図1に示す赤外線検出素子20は単位画素であ
る。ここで、赤外線検出素子20は、多層構造のボロメ
ーター部4を備えていることを特徴とする。ボロメータ
ー部4は、第1のボロメーター膜4aと第2のボロメー
ター膜4bとを絶縁性の接合膜5を介して積層したもの
である。また、ボロメーター部4は、支持膜2上に形成
された第1の電極3aと第2の電極3bとをまたぐよう
に配置されている。本実施の形態1においては、第1の
ボロメーター膜4a及び第2のボロメーター膜4bは、
いずれも例えば膜厚50nmの酸化バナジウムとし、接
合膜5は膜厚50nmのSiO2膜とし、基板1はSi
基板とする。
【0016】また、図4に示すように、ボロメーター部
4を支える支持膜2は例えばSiO 2膜からなり、支持
脚13で支えられ基板1から分離されている。このよう
な構成は支持膜2を基板1から熱的に分離し、支持膜2
上に形成されたボロメータ部4の赤外線検出感度を向上
させるものである。尚、ボロメーター部4は、2つの電
極3a、3bに挟まれる領域で赤外線を検出するもので
ある。以下、本明細書において、ボロメーター部4に接
続された2つの電極3a、3b間の距離をボロメーター
部の横寸法Lと呼び、横寸法の方向と垂直な方向のボロ
メーター部4の長さをボロメーター部の縦寸法Wと呼
ぶ。
4を支える支持膜2は例えばSiO 2膜からなり、支持
脚13で支えられ基板1から分離されている。このよう
な構成は支持膜2を基板1から熱的に分離し、支持膜2
上に形成されたボロメータ部4の赤外線検出感度を向上
させるものである。尚、ボロメーター部4は、2つの電
極3a、3bに挟まれる領域で赤外線を検出するもので
ある。以下、本明細書において、ボロメーター部4に接
続された2つの電極3a、3b間の距離をボロメーター
部の横寸法Lと呼び、横寸法の方向と垂直な方向のボロ
メーター部4の長さをボロメーター部の縦寸法Wと呼
ぶ。
【0017】第1のボロメーター膜4aと第2のボロメ
ーター膜4bとの間に介在する接合膜5には、2つのス
ルーホール6が設けられている。2つのスルーホール6
は、それぞれ電極3a、3bの直上部に位置し、いずれ
のスルーホール6にも酸化バナジウムが充填されてい
る。従って、第1のボロメーター膜4aと第2のボロメ
ーター膜4bとは、スルーホール6に充填された酸化バ
ナジウムを介して電気的接続される。第1のボロメータ
ー膜4aの下面は、第1の電極3a及び第2の電極3b
のいずれにも接続されているので、第1のボロメーター
膜4aと第2のボロメーター膜4bとは、第1の電極3
aと第2の電極3bとの間で並列に接続される。
ーター膜4bとの間に介在する接合膜5には、2つのス
ルーホール6が設けられている。2つのスルーホール6
は、それぞれ電極3a、3bの直上部に位置し、いずれ
のスルーホール6にも酸化バナジウムが充填されてい
る。従って、第1のボロメーター膜4aと第2のボロメ
ーター膜4bとは、スルーホール6に充填された酸化バ
ナジウムを介して電気的接続される。第1のボロメータ
ー膜4aの下面は、第1の電極3a及び第2の電極3b
のいずれにも接続されているので、第1のボロメーター
膜4aと第2のボロメーター膜4bとは、第1の電極3
aと第2の電極3bとの間で並列に接続される。
【0018】また絶縁膜8が、ボロメーター部4全体を
覆うように支持膜2上に形成されている。絶縁膜8上に
は、ボロメーター部4の上方に位置するように赤外線吸
収膜9が形成され、さらに赤外線吸収膜9を覆うように
SiNxからなる保護層10が形成されている。
覆うように支持膜2上に形成されている。絶縁膜8上に
は、ボロメーター部4の上方に位置するように赤外線吸
収膜9が形成され、さらに赤外線吸収膜9を覆うように
SiNxからなる保護層10が形成されている。
【0019】次に図1で単位画素をなす赤外線検出素子
20の製造方法について説明する。Si基板1上に読み
出し回路を形成した後、単位画素である赤外線検出素子
20を形成しようとする素子領域を基板1上に複数設定
し、各素子領域上にSiで犠牲層を形成する(読み出し
回路及び犠牲層はいずれも図示せず)。犠牲層を形成し
た後、支持脚13及び支持膜2をSiO2膜で形成す
る。尚、支持膜2及び支持脚13は、SiNxを積層し
て形成してもよいし、SiO2とSiNxとを交互に積層
して形成してもよい。次に、支持膜2及び支持脚13上
に、配線層14、第1の電極3a及び第2の電極3bを
Tiで形成する。配線層14は、各電極3a、3bと読
み出し回路とを電気的に接続するものである。
20の製造方法について説明する。Si基板1上に読み
出し回路を形成した後、単位画素である赤外線検出素子
20を形成しようとする素子領域を基板1上に複数設定
し、各素子領域上にSiで犠牲層を形成する(読み出し
回路及び犠牲層はいずれも図示せず)。犠牲層を形成し
た後、支持脚13及び支持膜2をSiO2膜で形成す
る。尚、支持膜2及び支持脚13は、SiNxを積層し
て形成してもよいし、SiO2とSiNxとを交互に積層
して形成してもよい。次に、支持膜2及び支持脚13上
に、配線層14、第1の電極3a及び第2の電極3bを
Tiで形成する。配線層14は、各電極3a、3bと読
み出し回路とを電気的に接続するものである。
【0020】続いて、ArガスとO2ガスとを用いる反
応性スパッタ法によって、各電極3a、3bに接する膜
厚50nmの酸化バナジウム膜を支持膜2上に成膜し、
この酸化バナジウム膜を第1のボロメーター膜4aとす
る。次に、第1のボロメーター膜4a上に接合膜5とし
て厚さ50nmのSiO2膜を成膜する。さらに、ドラ
イエッチング法によって、各電極3a、3bの直上に位
置する接合膜5を除去して、2つのスルーホール6を形
成する。次に、第1のボロメーター膜4aを形成するの
と同じ方法で、接合膜5上に膜厚50nmの酸化バナジ
ウム膜を成膜し、この酸化バナジウム膜を第2のボロメ
ーター膜4bとする。第2のボロメーター膜4bを形成
する際、酸化バナジウムは2つのスルーホール6にも充
填される。
応性スパッタ法によって、各電極3a、3bに接する膜
厚50nmの酸化バナジウム膜を支持膜2上に成膜し、
この酸化バナジウム膜を第1のボロメーター膜4aとす
る。次に、第1のボロメーター膜4a上に接合膜5とし
て厚さ50nmのSiO2膜を成膜する。さらに、ドラ
イエッチング法によって、各電極3a、3bの直上に位
置する接合膜5を除去して、2つのスルーホール6を形
成する。次に、第1のボロメーター膜4aを形成するの
と同じ方法で、接合膜5上に膜厚50nmの酸化バナジ
ウム膜を成膜し、この酸化バナジウム膜を第2のボロメ
ーター膜4bとする。第2のボロメーター膜4bを形成
する際、酸化バナジウムは2つのスルーホール6にも充
填される。
【0021】さらに、マスクを用いて第1のボロメータ
ー膜4a、接合膜5及び第2のボロメーター膜4bを一
括してパターニングする。このパターニングは、半導体
プロセスで使用されるArガスによるイオンミリング、
フロロカーボン系ガスを用いるドライエッチング等で行
う。
ー膜4a、接合膜5及び第2のボロメーター膜4bを一
括してパターニングする。このパターニングは、半導体
プロセスで使用されるArガスによるイオンミリング、
フロロカーボン系ガスを用いるドライエッチング等で行
う。
【0022】続いて、ボロメーター部4を覆うように絶
縁膜8を形成する。さらに絶縁膜8上に赤外線吸収膜9
を成膜し、ドライエッチング法又はウエットエッチング
法によってこの赤外線吸収膜9をパターニングする。赤
外線吸収膜9をパターニングした後、プラズマCVD法
によって赤外線吸収膜9を覆うように保護膜10として
SiNxを成膜する。
縁膜8を形成する。さらに絶縁膜8上に赤外線吸収膜9
を成膜し、ドライエッチング法又はウエットエッチング
法によってこの赤外線吸収膜9をパターニングする。赤
外線吸収膜9をパターニングした後、プラズマCVD法
によって赤外線吸収膜9を覆うように保護膜10として
SiNxを成膜する。
【0023】次に、パッド用開口部を形成し、さらに犠
牲層を除去するためのエッチングホールを形成する。こ
のエッチングホールから犠牲層であるSi層をエッチン
グすることで、支持脚13で支持膜2を支える構造が完
成する。こうして、基板1と支持膜2とが熱的に分離さ
れた赤外線線検出素子20が完成する。尚、Si層のエ
ッチングは、KOH、TMAH等の強アルカリによるウ
ェットエッチングであってもよいし、XeF2等を利用
するドライエッチングであってもよい。
牲層を除去するためのエッチングホールを形成する。こ
のエッチングホールから犠牲層であるSi層をエッチン
グすることで、支持脚13で支持膜2を支える構造が完
成する。こうして、基板1と支持膜2とが熱的に分離さ
れた赤外線線検出素子20が完成する。尚、Si層のエ
ッチングは、KOH、TMAH等の強アルカリによるウ
ェットエッチングであってもよいし、XeF2等を利用
するドライエッチングであってもよい。
【0024】赤外線検出素子20のボロメーター部4
は、第1のボロメーター膜4aと第2のボロメーター膜
4bとを接合膜5を介して積層したものであり、第1の
ボロメーター膜4aと第2のボロメーター膜4bとは、
両電極間3a、3bで並列に接続されている。このよう
な積層体からなるボロメーター部4は、ボロメーター部
4の横寸法及び縦寸法を短くしても、ボロメーター部4
で発生するノイズが増加することない。従って、信頼性
を損なうことなく、赤外線検出素子20を微細化するこ
とが可能である。このように微細化することができる赤
外線検出素子20を画素として基板1上にアレイ状に形
成することで、高精細な画像を得ることができる。尚、
ボロメーター部4のボロメータ膜4a、4bの寸法とノ
イズとの関係については以下の実施例1で説明する。
は、第1のボロメーター膜4aと第2のボロメーター膜
4bとを接合膜5を介して積層したものであり、第1の
ボロメーター膜4aと第2のボロメーター膜4bとは、
両電極間3a、3bで並列に接続されている。このよう
な積層体からなるボロメーター部4は、ボロメーター部
4の横寸法及び縦寸法を短くしても、ボロメーター部4
で発生するノイズが増加することない。従って、信頼性
を損なうことなく、赤外線検出素子20を微細化するこ
とが可能である。このように微細化することができる赤
外線検出素子20を画素として基板1上にアレイ状に形
成することで、高精細な画像を得ることができる。尚、
ボロメーター部4のボロメータ膜4a、4bの寸法とノ
イズとの関係については以下の実施例1で説明する。
【0025】尚、上記実施の形態1では、ボロメーター
部4を2つのボロメーター膜4a、4bから形成したが
本発明はこれに限定されるものではなく、3つ以上のボ
ロメーター膜と接合膜とを交互に積層し、電極間でボロ
メーター膜を並列に接続することによっても、上述した
ような作用・効果を得ることができる。
部4を2つのボロメーター膜4a、4bから形成したが
本発明はこれに限定されるものではなく、3つ以上のボ
ロメーター膜と接合膜とを交互に積層し、電極間でボロ
メーター膜を並列に接続することによっても、上述した
ような作用・効果を得ることができる。
【0026】実施の形態2.次に、図2を参照して本発
明の実施の形態2にかかる赤外線検出素子21について
説明する。赤外線検出素子21は、アレイ形状をなすよ
うに基板1上で複数形成されるものであり、図2に示す
赤外線検出素子21は単位画素である。また、赤外線検
出素子21は、第1のボロメーター膜4a、第2のボロ
メーター膜4b及び第3のボロメーター4cが積層され
たボロメーター部4を備えている。第1のボロメーター
膜4aは支持膜2上に形成されたものであり、第2のボ
ロメーター膜4bは絶縁性の第1の接合膜5aを介して
第1のボロメーター膜5a上に形成されたものであり、
第3のボロメーター膜4cは絶縁性の第2の接合膜5b
を介して第2のボロメーター膜5b上に形成されたもの
である。また、第1の接合膜5aには第1のスルホール
6aが1つのみ設けられていて、第2の接合膜5bには
第2のスルーホール6bが1つのみ設けられている。第
2のスルーホール6bは、第1の電極3aの直上に位置
する。本実施の形態2では、第1のボロメーター膜4
a、第2のボロメーター膜4b及び第3のボロメータ膜
4cは、いずれも膜厚50nmの酸化バナジウムとし、
第1の接合膜5a及び第2の接合膜5bは、いずれも膜
厚50nmのSiO2膜とする。
明の実施の形態2にかかる赤外線検出素子21について
説明する。赤外線検出素子21は、アレイ形状をなすよ
うに基板1上で複数形成されるものであり、図2に示す
赤外線検出素子21は単位画素である。また、赤外線検
出素子21は、第1のボロメーター膜4a、第2のボロ
メーター膜4b及び第3のボロメーター4cが積層され
たボロメーター部4を備えている。第1のボロメーター
膜4aは支持膜2上に形成されたものであり、第2のボ
ロメーター膜4bは絶縁性の第1の接合膜5aを介して
第1のボロメーター膜5a上に形成されたものであり、
第3のボロメーター膜4cは絶縁性の第2の接合膜5b
を介して第2のボロメーター膜5b上に形成されたもの
である。また、第1の接合膜5aには第1のスルホール
6aが1つのみ設けられていて、第2の接合膜5bには
第2のスルーホール6bが1つのみ設けられている。第
2のスルーホール6bは、第1の電極3aの直上に位置
する。本実施の形態2では、第1のボロメーター膜4
a、第2のボロメーター膜4b及び第3のボロメータ膜
4cは、いずれも膜厚50nmの酸化バナジウムとし、
第1の接合膜5a及び第2の接合膜5bは、いずれも膜
厚50nmのSiO2膜とする。
【0027】尚、上記実施の形態1の赤外線検出素子2
0と同様に、赤外線検出素子21においても、ボロメー
ター部4を支える支持膜2は例えばSiO2膜からな
り、支持脚13で支えられて基板1から分離されてい
る。
0と同様に、赤外線検出素子21においても、ボロメー
ター部4を支える支持膜2は例えばSiO2膜からな
り、支持脚13で支えられて基板1から分離されてい
る。
【0028】第1のスルーホール6a及び第2のスルホ
ール6bには、酸化バナジウムが充填されている。従っ
て、第1のスルーホール6aに充填された酸化バナジウ
ムを介して第1のボロメーター膜4aと第2のボロメー
ター膜4bとが電気的に接続され、第2のスルーホール
6bに充填された酸化バナジウムを介して第2のボロメ
ーター膜4bと第3のボロメーター膜4cとが電気的に
接続される。また、支持膜2上に形成された第1の電極
3aは第1のボロメーター膜4aにのみに接続され、第
2の電極3bは第3のボロメーター膜4cにのみ接続さ
れる。従って、第1のボロメーター膜4a、第2のボロ
メーター膜4b及び第3のボロメーター膜4cは、第1
の電極3aと第2の電極3bとの間で直列に接続され
る。
ール6bには、酸化バナジウムが充填されている。従っ
て、第1のスルーホール6aに充填された酸化バナジウ
ムを介して第1のボロメーター膜4aと第2のボロメー
ター膜4bとが電気的に接続され、第2のスルーホール
6bに充填された酸化バナジウムを介して第2のボロメ
ーター膜4bと第3のボロメーター膜4cとが電気的に
接続される。また、支持膜2上に形成された第1の電極
3aは第1のボロメーター膜4aにのみに接続され、第
2の電極3bは第3のボロメーター膜4cにのみ接続さ
れる。従って、第1のボロメーター膜4a、第2のボロ
メーター膜4b及び第3のボロメーター膜4cは、第1
の電極3aと第2の電極3bとの間で直列に接続され
る。
【0029】積層した3つのボロメータ膜を直列に接続
することは、同一平面で3つのボロメータ膜を直列に接
続してボロメーター膜の横寸法を長くすることと等価で
ある。同一平面内でボロメータ膜を直列に接続すると、
接続したボロメーター膜の横寸法に応じて2つの電極間
の距離を広げる必要があるが、本実施の形態2のよう
に、積層した複数のボロメーター膜を直列に接続するこ
とで、電極間の距離を広くすることなく、電極間に配置
されるボロメーター膜の横寸法を実質的に長くすること
ができる。つまり、本実施の形態2の構造は、電極間の
距離を短くする必要がある場合、即ちボロメーター部4
の横寸法を短くする必要がある場合、特に有効である。
することは、同一平面で3つのボロメータ膜を直列に接
続してボロメーター膜の横寸法を長くすることと等価で
ある。同一平面内でボロメータ膜を直列に接続すると、
接続したボロメーター膜の横寸法に応じて2つの電極間
の距離を広げる必要があるが、本実施の形態2のよう
に、積層した複数のボロメーター膜を直列に接続するこ
とで、電極間の距離を広くすることなく、電極間に配置
されるボロメーター膜の横寸法を実質的に長くすること
ができる。つまり、本実施の形態2の構造は、電極間の
距離を短くする必要がある場合、即ちボロメーター部4
の横寸法を短くする必要がある場合、特に有効である。
【0030】次に、赤外線検出素子21の製造方法につ
いて説明する。基板1上に支持膜2を形成し、支持膜2
上に第1の電極3a及び第2の電極3bを形成する方法
は、上記実施の形態1と同様である。続いて、Arガス
とO2ガスとを用いる反応性スパッタ法によって、第1
の電極3aに接触するように膜厚50nmの酸化バナジ
ウム膜を成膜して、この酸化バナジウム膜を第1のボロ
メーター膜4aとする。次に、第1のボロメーター膜4
a上に第1の接合膜5aとして厚さ50nmのSiO2
膜を形成する。さらに、ドライエッチング法によって第
1の接合膜5aをエッチングして、第1のスルーホール
6aを形成する。さらに、第1のボロメーター膜4aを
形成するのと同じ方法で第1の接合膜5a上に膜厚50
nmの酸化バナジウム膜を形成し、この酸化バナジウム
膜を第2のボロメーター膜4bとする。第2のボロメー
ター膜4bを形成する際、酸化バナジウムは第1のスル
ーホール6aにも充填される。続いて、第2のボロメー
ター膜4bを第1のボロメーター膜4aと同じ形状にパ
ターニングする。
いて説明する。基板1上に支持膜2を形成し、支持膜2
上に第1の電極3a及び第2の電極3bを形成する方法
は、上記実施の形態1と同様である。続いて、Arガス
とO2ガスとを用いる反応性スパッタ法によって、第1
の電極3aに接触するように膜厚50nmの酸化バナジ
ウム膜を成膜して、この酸化バナジウム膜を第1のボロ
メーター膜4aとする。次に、第1のボロメーター膜4
a上に第1の接合膜5aとして厚さ50nmのSiO2
膜を形成する。さらに、ドライエッチング法によって第
1の接合膜5aをエッチングして、第1のスルーホール
6aを形成する。さらに、第1のボロメーター膜4aを
形成するのと同じ方法で第1の接合膜5a上に膜厚50
nmの酸化バナジウム膜を形成し、この酸化バナジウム
膜を第2のボロメーター膜4bとする。第2のボロメー
ター膜4bを形成する際、酸化バナジウムは第1のスル
ーホール6aにも充填される。続いて、第2のボロメー
ター膜4bを第1のボロメーター膜4aと同じ形状にパ
ターニングする。
【0031】次に、第2のボロメーター膜4b上にSi
O2膜を第2の接合膜5bとして形成した後、ドライエ
ッチング法で第1の電極3aの直上に位置する第2の接
合膜5bをエッチングして第2のスルーホール6bを形
成する。この際、第2のスルーホール6bを形成するの
と同時に第2の電極3bを露出させる。さらに、第2の
接合膜5bから第2の電極3bに連続するように膜厚5
0nmの酸化バナジウムを形成し、この酸化バナジウム
膜をパターニングして第3のボロメーター膜4cとす
る。
O2膜を第2の接合膜5bとして形成した後、ドライエ
ッチング法で第1の電極3aの直上に位置する第2の接
合膜5bをエッチングして第2のスルーホール6bを形
成する。この際、第2のスルーホール6bを形成するの
と同時に第2の電極3bを露出させる。さらに、第2の
接合膜5bから第2の電極3bに連続するように膜厚5
0nmの酸化バナジウムを形成し、この酸化バナジウム
膜をパターニングして第3のボロメーター膜4cとす
る。
【0032】第3のボロメーター膜4cを覆うように保
護膜8を形成する以降の工程は、実施の形態1と同様で
ある。
護膜8を形成する以降の工程は、実施の形態1と同様で
ある。
【0033】赤外線検出素子21のボロメーター部4
は、第1のボロメーター膜4a、第2のボロメーター膜
4b及び第3のボロメーター膜4cからなる多層構造で
あり、両電極3a、3b間で第1のボロメーター膜4
a、第2のボロメーター膜4b及び第3のボロメーター
膜4cは直列に接続される。このように3つのボロメー
ター膜4a、4b、4cを積層したボロメーター部4
は、ボロメーター部4の横寸法及び縦寸法を短くして
も、ボロメーター部4で発生するノイズが増加すること
はない。従って、ノイズの増加を伴うことなく赤外線検
出素子21を微細化することができる。つまり、このよ
うにノイズの増加を伴うことなく微細化することができ
る赤外線検出素子を画素とすることで、鮮細な画像を得
ることが可能になる。ボロメーター部4のボロメータ膜
4a、4b、4cの寸法とノイズとの関係については以
下の実施例2で説明する。
は、第1のボロメーター膜4a、第2のボロメーター膜
4b及び第3のボロメーター膜4cからなる多層構造で
あり、両電極3a、3b間で第1のボロメーター膜4
a、第2のボロメーター膜4b及び第3のボロメーター
膜4cは直列に接続される。このように3つのボロメー
ター膜4a、4b、4cを積層したボロメーター部4
は、ボロメーター部4の横寸法及び縦寸法を短くして
も、ボロメーター部4で発生するノイズが増加すること
はない。従って、ノイズの増加を伴うことなく赤外線検
出素子21を微細化することができる。つまり、このよ
うにノイズの増加を伴うことなく微細化することができ
る赤外線検出素子を画素とすることで、鮮細な画像を得
ることが可能になる。ボロメーター部4のボロメータ膜
4a、4b、4cの寸法とノイズとの関係については以
下の実施例2で説明する。
【0034】実施の形態3.上記実施の形態1、2で
は、スルーホールに酸化バナジウムを充填して各ボロメ
ーター膜を電気的に接続したが、本発明はこれに限定さ
れるものではなく、スルーホールに金属膜を成膜して各
ボロメーター膜を電気的に接続してもよい。このように
各ボロメーター膜を金属膜で接続することで各ボロメー
ター膜間のコンタクト抵抗を低減することができる。
は、スルーホールに酸化バナジウムを充填して各ボロメ
ーター膜を電気的に接続したが、本発明はこれに限定さ
れるものではなく、スルーホールに金属膜を成膜して各
ボロメーター膜を電気的に接続してもよい。このように
各ボロメーター膜を金属膜で接続することで各ボロメー
ター膜間のコンタクト抵抗を低減することができる。
【0035】
【実施例】実施例1.実施例1として、実施の形態1に
かかる赤外線検出素子20のボロメーター部4の寸法と
赤外線検出素子で発生するノイズとの関係を測定した。
具体的には、赤外線検出素子20の両電極間距離、即ち
ボロメータ部の横寸法を20μmと一定にし、縦寸法を
変更して、ボロメーター部4の寸法とノイズの関係を測
定した。第1のボロメーター膜4a及び第2のボロメー
ター膜4bの合計膜厚を100nmとして、横寸法20
μm、縦寸法20μmとするボロメーター部4を備えた
第1の赤外線検出素子を製造し、この赤外線検出素子の
ノイズを測定した。さらに、ボロメーター部の寸法をそ
れぞれ、20μm×15μm、20μm×13μm、2
0μm×10μm、20μm×5μm、20μm×3μ
mとする6種類の赤外線検出素子を製造し、各赤外線検
出素子のノイズを測定した。第1の赤外線検出素子のノ
イズを1とし、これら6種類の赤外線検出素子のノイズ
を規格化した結果を図3に示す。
かかる赤外線検出素子20のボロメーター部4の寸法と
赤外線検出素子で発生するノイズとの関係を測定した。
具体的には、赤外線検出素子20の両電極間距離、即ち
ボロメータ部の横寸法を20μmと一定にし、縦寸法を
変更して、ボロメーター部4の寸法とノイズの関係を測
定した。第1のボロメーター膜4a及び第2のボロメー
ター膜4bの合計膜厚を100nmとして、横寸法20
μm、縦寸法20μmとするボロメーター部4を備えた
第1の赤外線検出素子を製造し、この赤外線検出素子の
ノイズを測定した。さらに、ボロメーター部の寸法をそ
れぞれ、20μm×15μm、20μm×13μm、2
0μm×10μm、20μm×5μm、20μm×3μ
mとする6種類の赤外線検出素子を製造し、各赤外線検
出素子のノイズを測定した。第1の赤外線検出素子のノ
イズを1とし、これら6種類の赤外線検出素子のノイズ
を規格化した結果を図3に示す。
【0036】従来例として1層構造のボロメーター部を
備える赤外線検出素子のノイズを測定した。詳細には、
厚さ100nmの酸化バナジウム膜をボロメーター部と
し、ボロメーター部の寸法を、20μm×20μm、2
0μm×15μm、20μm×13μm、20μm×1
0μm、20μm×7μm、20μm×5μm、20μ
m×3μmとする7種類の赤外線検出素子を製造し、各
赤外線検出素子のノイズを測定した結果を図3に併せて
示す。
備える赤外線検出素子のノイズを測定した。詳細には、
厚さ100nmの酸化バナジウム膜をボロメーター部と
し、ボロメーター部の寸法を、20μm×20μm、2
0μm×15μm、20μm×13μm、20μm×1
0μm、20μm×7μm、20μm×5μm、20μ
m×3μmとする7種類の赤外線検出素子を製造し、各
赤外線検出素子のノイズを測定した結果を図3に併せて
示す。
【0037】ボロメーター部を積層構造にした実施例1
の赤外線検出素子は、ボロメーター部の寸法を20μm
×20μmから20μm×5μmに縮小してもノイズが
ほとんど増加することがないのに対し、従来例の赤外線
検出素子は、ボロメーター部の寸法を20μm×20μ
mから20μm×13μmに縮小するとノイズが激増す
ることが図3から読み取れる。つまり、ボロメーター部
を積層構造にすると十分な効果が得られることが判る。
の赤外線検出素子は、ボロメーター部の寸法を20μm
×20μmから20μm×5μmに縮小してもノイズが
ほとんど増加することがないのに対し、従来例の赤外線
検出素子は、ボロメーター部の寸法を20μm×20μ
mから20μm×13μmに縮小するとノイズが激増す
ることが図3から読み取れる。つまり、ボロメーター部
を積層構造にすると十分な効果が得られることが判る。
【0038】実施例2.上記実施の形態2にかかる赤外
線検出素子に関し、実施例1と同様にボロメーター部4
の寸法とノイズの関係を測定したところ、ボロメーター
部を実施の形態2のような積層構造にしても、上記実施
例1と同様の効果が得られることが判った。
線検出素子に関し、実施例1と同様にボロメーター部4
の寸法とノイズの関係を測定したところ、ボロメーター
部を実施の形態2のような積層構造にしても、上記実施
例1と同様の効果が得られることが判った。
【0039】
【発明の効果】本発明のボロメーター型赤外線検出素子
は、絶縁性の接合膜を介して複数のボロメーター膜を積
層したものをボロメーター部とするものである。層構造
のボロメータ部は、1つのボロメーター膜のみからなる
従来のボロメーター部と比較して、ノイズの増加を伴う
ことなく縦寸法及び横寸法を短くすることが可能である
から、このようなボロメーター部を有するボロメーター
型赤外線検出素子を微細化することが可能である。この
ように微細化可能なボロメーター型赤外線検出素子を画
素とすることで、鮮細な画像を得ることができる。
は、絶縁性の接合膜を介して複数のボロメーター膜を積
層したものをボロメーター部とするものである。層構造
のボロメータ部は、1つのボロメーター膜のみからなる
従来のボロメーター部と比較して、ノイズの増加を伴う
ことなく縦寸法及び横寸法を短くすることが可能である
から、このようなボロメーター部を有するボロメーター
型赤外線検出素子を微細化することが可能である。この
ように微細化可能なボロメーター型赤外線検出素子を画
素とすることで、鮮細な画像を得ることができる。
【0040】本発明のボロメーター型赤外線検出素子に
おいて、各ボロメーター膜を第1の電極及び第2の電極
に対して並列に接続することによって、ボロメーター部
の縦寸法を短くしつつ、ノイズの増加を防止することが
できる。
おいて、各ボロメーター膜を第1の電極及び第2の電極
に対して並列に接続することによって、ボロメーター部
の縦寸法を短くしつつ、ノイズの増加を防止することが
できる。
【0041】本発明のボロメーター型赤外線検出素子に
おいて、ボロメーター部の横寸法を短くする必要がある
場合、各ボロメーター膜を第1の電極及び第2の電極に
対して直列に接続し、上記両電極間の距離を広げること
なく両電極間にはさまれるボロメーター膜の長さを実効
的に長くすることで、ボロメーター部の横寸法を短くし
つつ、ノイズの増加を防止することができる。
おいて、ボロメーター部の横寸法を短くする必要がある
場合、各ボロメーター膜を第1の電極及び第2の電極に
対して直列に接続し、上記両電極間の距離を広げること
なく両電極間にはさまれるボロメーター膜の長さを実効
的に長くすることで、ボロメーター部の横寸法を短くし
つつ、ノイズの増加を防止することができる。
【0042】本発明のボロメーター型赤外線検出素子に
おいて、各ボロメーター膜をスルーホールに充填された
金属膜で電気的に接続することにより、ボロメーター膜
間のコンタクト抵抗を低減することができる。
おいて、各ボロメーター膜をスルーホールに充填された
金属膜で電気的に接続することにより、ボロメーター膜
間のコンタクト抵抗を低減することができる。
【0043】本発明のボロメーター型赤外線検出素子に
おいて、ボロメーター膜を抵抗―温度係数の大きな酸化
バナジウムとすることで、検出感度を向上させることが
できる。
おいて、ボロメーター膜を抵抗―温度係数の大きな酸化
バナジウムとすることで、検出感度を向上させることが
できる。
【図1】 本発明の実施の形態1にかかる赤外線検出素
子を示すものであり、図4の線I―Iに沿った断面図を
示す。
子を示すものであり、図4の線I―Iに沿った断面図を
示す。
【図2】 本発明の実施の形態2にかかる赤外線検出素
子の断面図を示す。
子の断面図を示す。
【図3】 本発明の実施例1にかかる実験データを示
す。
す。
【図4】 本発明の本発明の実施の形態1にかかる赤外
線検出素子の上面図を示す。
線検出素子の上面図を示す。
【図5】 従来の赤外線検出素子の断面図を示す。
1 半導体基板、 2 支持膜 3a 第1の電極、
3b 第2の電極、4a 第1のボロメーター膜、 4
b 第2のボロメーター膜、 4c 第3のボロメータ
ー膜、 4 ボロメータ部、 5 接合膜、 5a 第
1の接合膜、5b 第2の接合膜、 6,6a,6b ス
ルーホール、9 赤外線吸収膜、13 支持脚。
3b 第2の電極、4a 第1のボロメーター膜、 4
b 第2のボロメーター膜、 4c 第3のボロメータ
ー膜、 4 ボロメータ部、 5 接合膜、 5a 第
1の接合膜、5b 第2の接合膜、 6,6a,6b ス
ルーホール、9 赤外線吸収膜、13 支持脚。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G065 AA04 AB02 BA12 BA14 BA32 BA34 CA13 DA18 2G066 BA09 BA55 CA02 5C024 AA06 CA05 CA12 CA31 FA01 FA08 FA19 GA27
Claims (5)
- 【請求項1】 半導体基板上にその一部で支えられ上記
半導体基板とは熱的に分離された支持膜と、それぞれ上
記支持膜上に形成された第1の電極及び第2の電極と、
上記第1の電極と上記第2の電極とをまたぐように配置
されたボロメーター部とを備える赤外線検出素子におい
て、 上記ボロメーター部は、複数のボロメーター膜と絶縁性
の接合膜とが交互に積層されたものであり、 上記各ボロメーター膜は上記接合膜に形成されたスルー
ホールを介して電気的に接続されていることを特徴とす
るボロメータ型赤外線検出素子。 - 【請求項2】 上記複数のボロメーター膜は、上記第1
の電極と上記第2の電極との間で直列に接続されている
ことを特徴とする請求項1記載のボロメーター型赤外線
検出素子。 - 【請求項3】 上記複数のボロメーター膜は、上記第1
の電極と上記第2の電極との間で並列に接続されている
ことを特徴とする請求項1記載のボロメーター型赤外線
検出素子。 - 【請求項4】 上記各ボロメーター膜は、上記スルーホ
ールに形成された金属膜によって電気的に接続されてい
ることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに
記載のボロメーター型赤外線検出素子。 - 【請求項5】 上記ボロメーター膜は、酸化バナジウム
であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1
つに記載のボロメーター型赤外線検出素子。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11154983A JP2000346704A (ja) | 1999-06-02 | 1999-06-02 | ボロメーター型赤外線検出素子 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11154983A JP2000346704A (ja) | 1999-06-02 | 1999-06-02 | ボロメーター型赤外線検出素子 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000346704A true JP2000346704A (ja) | 2000-12-15 |
Family
ID=15596159
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11154983A Pending JP2000346704A (ja) | 1999-06-02 | 1999-06-02 | ボロメーター型赤外線検出素子 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000346704A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100472542B1 (ko) * | 2002-01-08 | 2005-03-09 | 주식회사 대우일렉트로닉스 | 적외선 흡수 볼로메터의 구조 및 그 제조방법 |
| US6953931B2 (en) | 2001-10-17 | 2005-10-11 | Nec Corporation | Bolometer type infrared detector |
| US7232998B2 (en) | 2002-05-10 | 2007-06-19 | Nec Corporation | Bolometer-type infrared solid-state image sensor |
| FR3045148A1 (fr) * | 2015-12-15 | 2017-06-16 | Ulis | Dispositif de detection a membranes bolometriques suspendues a fort rendement d'absorption et rapport signal sur bruit |
| JPWO2020235636A1 (ja) * | 2019-05-23 | 2020-11-26 |
-
1999
- 1999-06-02 JP JP11154983A patent/JP2000346704A/ja active Pending
Cited By (11)
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