JP2000350538A - 魚釣り用リール - Google Patents

魚釣り用リール

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JP2000350538A
JP2000350538A JP11162467A JP16246799A JP2000350538A JP 2000350538 A JP2000350538 A JP 2000350538A JP 11162467 A JP11162467 A JP 11162467A JP 16246799 A JP16246799 A JP 16246799A JP 2000350538 A JP2000350538 A JP 2000350538A
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fishing line
spool
fishing
flanges
winding
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JP11162467A
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Akinori Sakumoto
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Mamiya OP Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スプールに巻回した釣り糸の巻回形状が崩れ
て互いに絡まることがないようにした魚釣り用リールを
提供する。 【解決手段】 釣り糸を巻回するための巻胴部31と、
この巻胴部31の両端に形成され外側に傾斜した傾斜面
34a,34bを有する両フランジ33a,33bを保
有し、駆動軸56に連動して巻胴部31の中心軸を回転
中心として回転するスプール3と、このスプール3より
前方位置に設けられた案内軸41に案内されスプール3
の回転に連動して両フランジ33a,33b間を往復動
することにより釣り糸を巻胴部31に平行に巻回する釣
り糸案内装置4とを備えた魚釣り用リール1において、
釣り糸案内装置4の案内孔43を非円形とし、少なくと
もその一部に上端43c側に向かうほど幅狭となる傾斜
面43a,43bを設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、釣り糸をスプール
に巻き上げる釣り糸案内装置を備えた魚釣り用リールの
改良に関する。
【0002】
【従来の技術】リール本体の側板間で両端を回転自在に
支持されたスプールに、釣り糸を平行に巻回するため側
板間を往復動する釣り糸案内装置(レベルワインド)を
備えた魚釣り用リールは、種々開発されている。
【0003】その一例となる特開平10-313749
号公報記載の魚釣り用リールは、図6に示すように、両
側板152,153を有するリール本体151と、両側
板152,153間に回転自在に支持されたスプール1
54と、スプール154の巻胴部154aへ釣り糸を平
行に巻回するための釣り糸案内装置155(レベルワイ
ンド)等、を有している。
【0004】両側板152,153は、それぞれスプー
ル154や釣り糸案内装置155を駆動するための伝達
手段や、駆動伝達を一方向のみとするためのクラッチ機
構(図示省略)等を格納するためのケース体の一部を構
成している。これらの両側板152,153は、複数本
の支柱156や、リール脚157の固定板158や、釣
り糸案内装置155を往復動させるためのトラバースカ
ム軸159を内部に回転自在に格納する支持用筒160
等で、間隔を空けた状態で平行に保持されている。
【0005】一方の側板152には、スプール154を
回転させると共に釣り糸案内装置155を両側板15
2,153間で往復動させるための駆動軸161が回転
自在に支承されている。駆動軸161の一端側は、側板
152から突出されており、この突出部分の端部にハン
ドル162が固定されている。駆動軸161は、一方の
側板152内に設けられた中間歯車(図示省略)を介し
てスプール154の回転中心軸(図示省略)に連結され
ている。
【0006】また、駆動軸161には、駆動歯車161
aが一体的に固定されており、この駆動歯車161a
が、案内軸159の一端に形成されたピニオン159a
に係合している。そのため、ハンドル162を操作する
ことによって駆動軸161が回転すると、その回転に伴
いスプール154が釣り糸を巻胴部154aに巻回しな
がら回転すると共に、トラバースカム軸159も回転す
る。このトラバースカム軸159の回転によって釣り糸
案内装置155が、図6の矢示方向に平行移動する。
【0007】なお、ハンドル162に連結された駆動軸
161は、クラッチ機構(図示省略)によって、一方向
にのみ、すなわちスプール154に釣り糸を巻回する方
向にのみ回転可能となっており、逆回転は出来ないよう
になっている。すなわち、駆動軸161は、釣り糸を繰
り出すことによりスプール154が逆回転する際には、
スプール154の回転中心軸との連結が絶たれ、駆動軸
161及びハンドル162は、回転しないようになって
いる。
【0008】釣り糸案内装置155は、上述したよう
に、案内筒160の外周に摺動しながら両側板152,
153間を、スプール154の巻胴部154aの幅の範
囲で往復動するようになっている。また、釣り糸案内装
置155は、トラバースカム軸159に形成された螺旋
形状のトラバース溝159aと係合する係合子(図示省
略)と、釣り糸を挿通させる案内孔163とを有してい
る。そして、ハンドル162を回転させてスプール15
4の巻胴部154aに釣り糸を巻回させる際、案内孔
(ラインガイド)163に案内された釣り糸が、スプー
ル154の巻胴部154aに平行に巻回されていくこと
となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述した特開平10-
313749号公報記載の魚釣り用リールを含め、従来
の魚釣り用リールにおいては、スプール154のフラン
ジ(巻胴部154aの両端部)154b,154bやそ
の側部の端板に、通常、傾斜角θ2が設けられている。
このフランジの傾斜角θ2は、釣り糸を繰り出す際に釣
り糸がフランジ154a,154bに当たり、これによ
って繰り出し時の釣り糸の飛距離が低下することを防止
するためのものとなっている。
【0010】一方、従来の魚釣り用リールに備えられた
釣り糸案内装置の案内孔の形状は、通常、丸形または幅
狭の長円形に形成されている。このような案内孔の形状
に加え、上述のように、スプール154の両端に形成さ
れたフランジ154b,154bに傾斜角θ2が設けら
れているため、スプール154の巻胴部154aに巻回
された釣り糸が、図7の1点鎖線の矢印で示すように、
巻回部分とフランジ154b,154bとの間にできた
区間Sに崩れ落ちてしまう危険性が生じる。
【0011】なお、上述の特開平10-313749号
公報記載の魚釣り用リールの釣り糸案内装置の案内孔の
形状は、釣り糸を繰り出す際の抵抗を軽減するため上方
部が幅広で下方部が幅狭とした鍵穴形状となっている。
しかし、この形状の場合も、釣り糸巻回時は、釣り糸は
幅狭部分で案内されながらスプール154に巻き取られ
ていく。すなわち、釣り糸の通過位置は、巻き始めにお
いては幅狭部分の下部を通過し、徐々に幅狭部分の上部
側へと移動していくが、幅方向においては同じ位置を通
過することとなる。
【0012】このため、釣り糸は、特開平10−313
794号公報記載のリールの場合においても、図7に示
すように巻胴部154aの幅M1で徐々に積み重ねられ
ながら巻回されていく。この結果、巻回動作後半部分に
おけるスプール154の両端近傍に巻回された釣り糸
と、斜面で形成された両フランジ154b,154bと
の間の距離X,Xが開いてしまい、この部分から釣り糸
が空間Sへ崩れ落ちてしまう。この結果、巻回後の釣り
糸が平行に揃った状態とならずに、崩れて食い込んで絡
まる原因となり、繰り出し時に釣り糸同士に摩擦が生じ
て飛距離の低下を招いたり、釣り糸に傷が付いたりする
という問題が生じる。
【0013】本発明は、以上のような問題点を解決する
ためになされたものであり、スプールに巻回した釣り糸
の巻回形状が崩れて互いに絡まることがないようにした
魚釣り用リールを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、本発明は、釣り糸を巻回するための巻胴部とこの巻
胴部の両端に形成され外側に傾斜した傾斜面を有する両
フランジを保有し、駆動軸に連動して巻胴部の中心軸を
回転中心として回転するスプールと、このスプールより
前方位置に設けられた案内軸に案内されスプールの回転
に連動して両フランジ間を往復動することにより釣り糸
を巻胴部に平行に巻回する釣り糸案内装置とを備えた魚
釣り用リールにおいて、釣り糸案内装置の案内孔を非円
形とし、少なくともその一部に上端側に向かうほど幅狭
となる傾斜面を設けている。
【0015】このため、駆動軸を回転させてスプールに
釣り糸を巻回させる際、フランジ近傍における巻回時に
案内孔の傾斜面を利用して釣り糸を摺接させることによ
り、フランジの面に合わせて釣り糸をスプールに巻き付
けることができる。その結果、巻回された釣り糸の端の
部分とフランジとの距離を少なくすることができ、巻回
した釣り糸が両端から崩れて食い込むことを防止するこ
とが可能となる。
【0016】また、他の発明は、上述の発明に加えて、
案内孔内の両側部に、それぞれ傾斜面を形成している。
このため、駆動軸を回転させてスプールに釣り糸を巻回
させる際、案内孔内の両側に形成された両傾斜面を利用
して両フランジの面に合わせた釣り糸の巻回が可能とな
る。
【0017】また、他の発明は、釣り糸を巻回するため
の巻胴部とこの巻胴部の両端に形成され外側に傾斜した
傾斜面を有する両フランジを保有し、駆動軸に連動して
巻胴部の中心軸を回転中心として回転するスプールと、
このスプールより前方位置に設けられた案内軸に案内さ
れスプールの回転に連動して両フランジ間を往復動する
ことにより釣り糸を巻胴部に平行に巻回する釣り糸案内
装置とを備えた魚釣り用リールにおいて、釣り糸がスプ
ールに完全に巻かれた状態時の巻き幅の上端から少なく
とも1/2以上の釣り糸が摺接する内側に傾斜する傾斜
面を案内孔の両側部に設けている。このため、巻回した
釣り糸が両端から崩れ易い巻回動作後半において、巻回
された釣り糸の端の部分とフランジとの距離を少なくす
ることができ、巻回した釣り糸が両端から崩れて食い込
むことを防止することが可能となる。
【0018】また、他の発明は、釣り糸を巻回するため
の巻胴部とこの巻胴部の両端に形成され外側に傾斜した
傾斜面を有する両フランジを保有し、駆動軸に連動して
巻胴部の中心軸を回転中心として回転するスプールと、
このスプールより前方位置に設けられた案内軸に案内さ
れスプールの回転に連動して両フランジ間を往復動する
ことにより釣り糸を巻胴部に平行に巻回する釣り糸案内
装置とを備えた魚釣り用リールにおいて、案内孔の形状
を、下側が広く、上側が狭い略三角形とし、その高さ方
向の両辺を傾斜面としている。このため、巻回された釣
り糸の端の部分とフランジとの距離を少なくすることが
でき、巻回した釣り糸が両端から崩れることを防止する
ことが可能となるという作用に加え、このような巻回方
法を可能とする案内孔の孔形状を容易に加工することが
できるという作用をも有することとなる。
【0019】また、他の発明は、上述の発明に加えて、
釣り糸がスプールに完全に巻かれた状態時の該巻回部位
における両フランジ間の寸法と、傾斜面を備えた位置に
おける両フランジ間の最狭部位における寸法との差をX
とし、案内孔内の傾斜面の釣り糸の摺接する部位におけ
る両端のスプールの軸方向における距離をYとすると、
2mm>X/2−Yとなっている。
【0020】そのため、案内孔の傾斜面の傾斜の角度と
スプールのフランジの傾斜の角度とがほぼ同等となり、
よりスプールのフランジの角度に合わせた釣り糸の巻回
が可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の魚釣り用リールの
実施の形態を、図1から図5に基づき説明する。
【0022】本実施の形態の魚釣り用リール1は、図1
及び図2に示すように、左右両側板51,52を備えた
リール本体2と、リール本体2の両側板51,52間に
回転自在に支持されたスプール3と、スプール3の巻胴
部31に釣り糸を平行に巻回するための釣り糸案内装置
(レベルワインド)4とを備えている。
【0023】リール本体2は、このリール本体2の骨組
みとなる左右両側枠21a,21bと、左右両側枠21
a,21bの各々の外側部分に取り付けられた左側側板
51及び右側側板52と、両側板51,52内に組み込
まれた駆動機構等で構成されている。
【0024】左側側板51は、スプール3及び釣り糸案
内装置4を駆動するための駆動機構、例えば駆動軸56
の一部分や、駆動軸56とスプール軸32及び案内軸4
1とを継断するクラッチ機構(図示省略)や、スプール
軸32の一端を受ける軸受け(図示省略)及び案内軸4
1の一端を受ける軸受け(図示省略)等を、内蔵するケ
ーシングで形成されている。
【0025】また、右側側板52は、スプール軸32の
他端を受ける軸受け(図示省略)や案内軸41の他端を
受ける軸受け(図示省略)等を内蔵するケーシングで形
成されている。
【0026】左右両側枠21a,21bは、複数本の支
柱61a,61b,61cと、リール脚62の固定板6
3a,63bと、指載せ杆64とで一体的にかつ左右平
行に保持された平板状部材となっている。
【0027】左側側板51内に配置された駆動軸56の
一端には、スプール3及び釣り糸案内装置4を駆動する
ための駆動ギア57が、クラッチ機構(図示省略)を介
して取り付けられている。
【0028】この駆動軸56の他端側は、左側側板51
に取り付けられた円筒形状の支持管51a内を挿通して
さらに外側に突出されている。そして、駆動軸56の他
端の支持管51aより突出された部位には、駆動軸56
を回転駆動するためのハンドル部66が取り付けられて
いる。そのため、ハンドル部66を一方へ回転させる
と、駆動軸56と駆動ギア57とが一体的に回転する。
なお、キャスティング(釣り糸を巻き解きながら、釣り
糸の先端側を遠くへ投げること)時、スプール3は釣り
糸の巻回時の回転方向と逆方向へ回転するが、その場合
は、駆動軸56と駆動ギア57との間に配置されたクラ
ッチ機構により駆動軸56と駆動ギア57との連結関係
が絶たれる。このため、スプール3は、駆動軸56に対
してフリーに回転する。
【0029】駆動ギア57は、スプール3の内部に挿通
固定されたスプール軸32の一端に設けられたスプール
ギア32a及び釣り糸案内装置4を往復動させるための
案内軸41の一端に設けられた伝達ギア(図示省略)に
係合している。そのため、ハンドル部66を一方へ回転
させ、駆動軸56と駆動ギア57とがクラッチ機構の連
結により一体的に回転すると、駆動軸56の回転に連動
して、スプール軸32及び案内軸41が各々回転するよ
うになっている。この結果、スプール3が回転すると共
に、釣り糸案内装置4が両側板51,52間を往復動
し、スプール3に平行に釣り糸を巻回することとなる。
【0030】スプール3は、図1に示した方向から見る
と略H形状となっており、釣り糸を巻回するための巻胴
部31と、この巻胴部31の両端に形成された両フラン
ジ33a,33bとを有している。このスプール3は、
両側板51,52間に回転自在に配置されており、上述
のクラッチ機構が連結している際には、駆動軸56の回
転に連動して回転するようになっている。
【0031】スプール3の回転中心、すなわち内部を空
洞とした巻胴部31の内側には、スプール軸32が両端
を両フランジ33a,33bからそれぞれ突出し両側板
51,52内に配置するように挿通固定されている。ス
プール軸32は、両側板51,52内に各々配置された
軸受け(図示省略)に両端を回転自在に支持されてお
り、これによってスプール3が、両側板51,52間で
回転可能となっている。
【0032】両フランジ33a,33bの外側の面、す
なわち両側枠21a,21bと対向する側の面は、各々
両側枠21a,21bに当接するように平面で形成され
ている。一方、図1及び図3(A)に示すように、両フ
ランジ33a,33bの内側の面は、スプール3の回転
軸線Lと直交する線L1に対してそれぞれ角度α1,α
2度の傾き(テーパー)を有する傾斜面34a,34b
と、両傾斜面34a,34bの下端部分と巻胴部31と
を連結する円弧形状の両連結部31a,31bとから構
成されている。
【0033】そのため、釣り糸が完全に巻かれた状態時
の巻回部位における両フランジ33a,33b間の寸法
(傾斜面34a,34bの各上端部分における両フラン
ジ33a,33b間の寸法)X1は、傾斜面34a,3
4bを備えた位置における両フランジ33a,33b間
の最狭部分の寸法(傾斜面34a,34bの各下端部分
における両フランジ33a,33b間の寸法)X2に比
して大きく構成されている。
【0034】なお、この両者の寸法の差Xは、片側にお
いては寸法差X/2となるが、この寸法差X/2は、後
述する釣り糸案内装置4の案内孔43内の傾斜面43
a,43bの釣り糸摺接部位における両端のスプール3
の軸方向における距離Yより若干大きく、具体的には、
寸法の差X/2が距離Yより2mm以内の寸法で大きく
なるように設定されている。このため、両フランジ33
a,33bの傾斜面34a,34bの傾きα1,α2
は、それぞれ後述する案内孔43内の傾斜面43a,4
3bの傾きと同等か若干大きめとなる。なお、両フラン
ジ33a,33bの高さがそれ程無い場合は、両フラン
ジ33a,33bの傾斜面34a,34bの傾きα1,
α2と案内孔43内の傾斜面43a,43bの傾きとが
略同等とならない場合も生じるが、上述したように両フ
ランジ33a,33b間の上端の寸法と下端の寸法の差
X/2が、傾斜面43a,43bの両端の距離Yに対し
て+2mm以内であれば、一定の効果を有するものとな
る。また、本実施の形態では、+2mm以内としたが、
他の値でもよい。
【0035】なお、このように形成されたスプール3の
各傾斜面34a,34bは、従来技術と同様、巻胴部3
1に巻回された釣り糸を繰り出す場合、すなわちキャス
ティング時に、両フランジ33a,33bに釣り糸が摩
擦摺動しないためのものとなっている。
【0036】釣り糸案内装置4を往復動させるための案
内軸41は、図1及び図2に示すように、中空かつ下方
面が開放された支柱61a内に回転自在に配置されてい
る。支柱61aは、両端が両側枠21a,21bにそれ
ぞれ固定されており、下方面の開放部となるスリット6
1dが形成されている。案内軸41は、両側枠21a,
21bの支柱61aが固定された部位に形成された透孔
(図示省略)に挿通されている。
【0037】この案内軸41には、回転した際に釣り糸
案内装置4が両側板51,52間を往復動するように、
釣り糸案内装置4に形成された係合子42を案内する螺
旋形状の溝41aが設けられている。すなわち、釣り糸
案内装置4の挿通孔44a内には、支柱61aのスリッ
ト61dから支柱61a内に進入し、案内軸41に形成
された螺旋状の溝41aに係合する係合子42が設けら
れている。このため、案内軸41が回転すると、釣り糸
案内装置4は、螺旋形状の溝41a及び上述のスリット
61dに係合子42が案内されて両側板51,52間を
往復動する。
【0038】釣り糸案内装置4は、両側板51,52間
であってスプール3より前方位置に設けられた案内軸4
1に案内され、スプール3の回転に連動して側板51,
52間を往復動することにより、釣り糸をスプール3の
巻胴部31に平行に巻回するものとなっている。釣り糸
案内装置4は、支柱61aを挿通する挿通孔44aと、
支柱61bを挿通する挿通孔44bとを有しており、こ
の2本の支柱61aと61bと左右方向に往復動自在に
案内支持されている。
【0039】この釣り糸案内装置4には、スプール3に
巻回される釣り糸が挿通される略三角形状の案内孔(ラ
インガイド)43が形成されている。この案内孔43
は、両挿通孔44a,44bで形成される平面に対して
略直交するように形成されている。
【0040】釣り糸案内装置4の案内孔43は、釣り糸
を案内してスプール3の巻胴部31に釣り糸が均等にし
かも崩れないように巻回するためのものとなっている。
具体的には、その孔形状は、図3(B)に示すように、
上端近傍を頂点とする略二等辺三角形状の非円形に形成
されている。この案内孔43は、金属本体部71の三角
形状穴に真鍮またはセラミック製の三角形部72を嵌め
込むことで形成される。すなわち、案内孔43の上端近
傍(=釣り糸が最も巻回されたときの釣り糸摺接部分)
の横幅寸法をA、案内孔43の下端近傍(釣り糸の巻き
始めのときの釣り糸摺接部分)の横幅寸法をBとしたと
き、A<Bの関係となっている。この関係を形成するた
め案内孔43内の両側部にそれぞれ傾斜面43a,43
bが形成されている。
【0041】なお、案内孔43内の傾斜面43a,43
bの釣り糸の摺接する部位における両端(上述した上端
近傍と下端近傍)のスプール3の軸方向における距離Y
は、上述した両フランジ33a,33b間の両端におけ
る寸法差X/2より若干狭い設定(具体的には−2mm
以内)となっている。そのため、傾斜面43a,43b
のそれぞれ傾きは、スプール3の各フランジ33a,3
3bの傾きα1,α2と同等か若干小さめとなる。
【0042】そして、図1及び図2に示すように、案内
孔43の上端43cは、両傾斜面43a,43bを連結
するための円弧状に形成されている。また、案内孔43
の下端に形成される底辺43dが、若干スプール3の巻
胴部31の位置より低い位置となるように、釣り糸案内
装置4は魚釣り用リール1に設置される。
【0043】このように構成された釣り糸案内装置4
は、ハンドル部66の操作により両側板51,52間を
往復動するが、その往復動の動作範囲は、案内孔43の
頂点43cと両フランジ33a,33bの各上端部分と
が、図1に示した方向から見て重なる位置までとなって
いる。
【0044】すなわち、この往復動における左端部分
(=釣り糸案内装置4が左側側板51に最も近づいたと
き)においては、釣り糸案内装置4の案内孔43の右側
の傾斜面43aと、スプール3のフランジ33aの傾斜
面34aとが、図1に示した方向から見て重なるように
なる(図1の2点鎖線参照)。また、往復動の右端部分
(釣り糸案内装置4が右側側板52に最も近づいたと
き)においては、案内孔43の左側の傾斜面43bと、
フランジ33bの傾斜面34bとが重なるようになる
(図1の実線状態)。
【0045】なお、魚釣り用リール1に巻き取られる釣
り糸は、重りや釣った魚の重さによって図1において手
前側に向く力を受けながら巻回される。しかも、図1に
おいて手前側中央に位置することとなる釣り竿に設けら
れる釣り糸ガイド(図示省略)側に引っ張られるため、
両フランジ33a,33b近傍に巻回される際、釣り糸
は釣り糸案内装置4の案内孔43内では常時、中央側に
くる傾斜面、すなわち図1の実線状態では傾斜面43b
に摺接し、図1の2点鎖線状態では傾斜面43aに摺接
しながら巻胴部31側へ巻き取られていく。
【0046】傾斜面43bのスプール3の回転軸線Lに
直交する線L1に対する傾きは、この傾斜面43bに釣
り糸が摺接する際に釣り糸が巻回される側のフランジ3
3bのスプール3の回転軸線Lに直交する線L1に対す
る傾きα1と略同様の傾きとなっている。そのため、上
述したように、釣り糸案内装置4が図1において右端ま
で移動したときには、案内装置4の案内孔43の傾斜面
43bとフランジ33bの傾斜面34bとがほぼ重な
る。なお、本実施の形態では、具体的には傾斜面43b
の傾きは、上述した傾きα1±3度以内となるが、他の
値となってもよい。
【0047】一方、図1において左側のフランジ33a
側に釣り糸を巻回する場合は、上述したように、釣り糸
は中央側に配置される傾斜面43aに摺接する。この傾
斜面43aのスプール3の回転軸線Lに直交する線L1
に対する傾きは、この傾斜面43aに釣り糸が摺接する
際に釣り糸が巻回される側のフランジ33aのスプール
3の回転軸線Lに直交する線L1に対する傾きα2と略
同様の傾きとなっている。
【0048】そのため、上述したように、釣り糸案内装
置4が図1において左端まで移動したときには、図1に
示した方向において、案内装置4の案内孔43の傾斜面
43aとフランジ33aの傾斜面34aとがほぼ重な
る。この実施の形態では、傾斜面43aの傾きをα2±
3度以内の角度とすると共に、α1,α2を同一として
いる。この実施の形態では、傾きα1,α2を5度とし
ているが2度から15度が釣り糸の抵抗や崩れ防止の点
からは好ましい。
【0049】このような構成となっているため、本実施
の形態の魚釣り用リール1では、フランジ33a,33
b近傍に釣り糸が巻回される際、釣り糸案内装置4の案
内孔43の傾斜面43a,43bを利用してフランジ3
3a,33bの傾斜に沿って釣り糸を重ねながら巻回し
ていくこととなる。
【0050】具体的には、釣り糸の巻き始めの軌道は、
図2において実線a1で示すように、釣り糸案内装置4
の案内孔43の下端近傍を通過する。このときの状態を
図2の矢示IV方向から見ると、釣り糸の位置は、図4
(B)(C)におけるa1,a12の位置を通過するこ
ととなる。この巻き始めの釣り糸の軌道は、図4(A)
で実線a11,a12に示すように、1点鎖線b12,
b12で示す巻き終わり時の釣り糸の軌道に比して内側
を通過する。
【0051】上述したように、本実施の形態の魚釣り用
リール1は、フランジ33a,33bの傾斜面34a,
34bの傾斜角に合わせて,案内孔43に傾斜面43
a,43bの傾斜角が形成されている。そのため、スプ
ール3の両フランジ33a,33b近傍での巻回動作時
の釣り糸の軌道は、巻回動作が後半になるにしたがって
徐々に外側へ移動する。そのため、巻回され積み重ねら
れた釣り糸は、両フランジ33a,33bの傾斜面34
a,34bの傾斜に合わせて徐々に外側に広がってい
く。その結果、スプール3の両端近傍へ巻回された釣り
糸と、両フランジ33a,33bとの隙間はほとんどな
くなり、巻回された釣り糸がスプール3の両端側から崩
れるという問題がなくなる。
【0052】すなわち、本発明では、従来技術と同様に
スプール3のフランジ33a,33bに傾斜が設けられ
たタイプの魚釣り用リールにおいて、巻胴部31に巻回
された釣り糸が、フランジ33a,33b近傍部分から
崩れて、キャスティング時に絡まってしまい飛距離が稼
げない等の問題を解消することができる。
【0053】なお、上述の実施の形態は、本発明の好適
な実施の形態の一例であるが、これに限定されるもので
はなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々
変形実施可能である。例えば、上述の実施の形態の魚釣
り用リール1における案内孔43の略二等辺三角形の各
辺は、完全な直線状でもまた若干の丸みを有する形状で
もよいし、各角部分(頂角部分)のみ丸みを有する形状
としても良い。
【0054】さらに、上述の魚釣り用リール1の釣り糸
案内装置4では、略二等辺三角形形状の案内孔43の両
傾斜面43a,43bを利用して、釣り糸をスプール3
の両フランジ33a,33bの傾斜面34a,34bの
傾斜に合わせて巻回するようになっているが、案内孔4
3の両傾斜面43a,43bは特に案内孔43の上端か
ら下端までの全面に設ける必要はない。
【0055】例えば、図5(A)に示すように、スプー
ル3への釣り糸の巻き幅H1の少なくとも上部が傾斜面
43a,43bとされていれば良い。このような場合、
傾斜面43a,43bは、巻き幅H1の上部から少なく
とも1/2以上の幅H2に渡って形成されていることが
好ましい。すなわち、最高巻き幅H1に対して最上部か
ら傾斜面43a,43bが形成される部分までの幅H2
の関係を、H2≧1/2H1とすることで、釣り糸の崩
れが効果的に防止される。このように構成したいとき、
通常、案内孔43の高さH3に対して傾斜面43a,4
3bの高さH4を少なくとも1/2以上にすることによ
って達成される。
【0056】さらに、図5(B)に示したように、孔形状
は、その先端に平行面部43e,43eを設けるように
してもよい。なお、図5(B)の1点鎖線で示すものは底
辺43dから傾斜面43a,43bが立ち上がるものに
平行面部43e,43eを設けるものを示している。
【0057】また、案内孔43の高さとフランジ33
a,33bの高さがほぼ同じであるとしても、少なくと
も釣り糸がスプール3のフランジ33a,33bの半分
まで巻回された後の巻回動作後半時において、スプール
3のフランジ33a,33b近傍に釣り糸を巻回する
際、案内孔43の両傾斜面43a,43bのうち内側に
配置された方に釣り糸が摺接するようにするのが好まし
い。このようにすると、やはり、巻回動作後半時の特に
釣り糸が崩れ易い区間において、釣り糸の崩れを防止す
ることが可能となる。すなわち、少なくとも、フランジ
33a,33bの高さの半分より上側に釣り糸が巻回さ
れる際に、上述の案内孔43の傾斜面43a,43bに
釣り糸が摺接するようにしても好ましいものとなる。
【0058】また、2つの傾斜面43a,43bを設け
るのではなく、少なくとも一方の傾斜面を設けることに
よっても一定の効果を達成することができる。また、傾
斜面43a,43bの傾斜角を同一とせず僅かに異なら
せるようにしてもよい。さらに、案内孔43を形成する
三角形部72を別体とせず金属本体部71に設ける孔を
案内孔としてもよい。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、各発明の魚釣り用
リールでは、釣り糸をスプールのフランジ近傍に巻回す
る際に、スプールのフランジの傾斜に合わせて釣り糸を
重ねながら巻回していくことが可能となる。その結果、
スプールに巻回した釣り糸の束の形状が崩れず、キャス
ティング時に釣り糸が絡まって飛距離が稼げなかった
り、あるいはキャスティング自体が不可能となったりと
いう問題の発生しにくい釣り糸案内装置を備えた魚釣り
用リールとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の魚釣り用リールの正面図
である。
【図2】図1の魚釣り用リールの釣り糸案内装置を中央
に移動した状態におけるII−II断面図である。
【図3】図1の魚釣り用リールのスプールと釣り糸案内
装置との関係を説明するための図で、(A)は、スプー
ルのフランジの傾斜面角度及び釣り糸案内装置の案内孔
の傾斜面の角度を示した図、(B)は、釣り糸案内装置
の案内孔の形状を示した図である。
【図4】図1の魚釣り用リールのスプールと釣り糸案内
装置との関係を説明するための図で、(A)は、スプー
ルの両端に釣り糸を巻回する際の釣り糸の幅方向におけ
る軌道を示した図、(B)は、スプールの右端側に釣り
糸を巻回する際の釣り糸の高さ方向における軌道を示し
た図、(C)は、スプールの左端側に釣り糸を巻回する
際の釣り糸の高さ方向における軌道を示した図である。
【図5】本発明の実施の形態の魚釣り用リールの変形例
を説明するための図で、(A)は案内装置の案内孔の形
状の一例、(B)は案内装置の案内孔の形状の他の例を
示した図である。
【図6】従来技術の魚釣り用リールを示した正面図であ
る。
【図7】図6に示した魚釣り用リールのスプールに釣り
糸を巻回した際のスプール部分を示した部分拡大断面図
である。
【符号の説明】
1 魚釣り用リール 3 スプール 4 釣り糸案内装置 31 巻胴部 33a,33b フランジ 34a,34b フランジの傾斜面 41 案内軸 43 案内孔 43a,43b 案内孔の傾斜面 43c 案内孔の上端 51 左側側板 52 右側側板 56 駆動軸 L (スプールの)回転軸線 L1 (回転軸線に直交する)線

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 釣り糸を巻回するための巻胴部とこの巻
    胴部の両端に形成され外側に傾斜した傾斜面を有する両
    フランジを保有し、駆動軸に連動して上記巻胴部の中心
    軸を回転中心として回転するスプールと、このスプール
    より前方位置に設けられた案内軸に案内され上記スプー
    ルの回転に連動して上記両フランジ間を往復動すること
    により釣り糸を上記巻胴部に平行に巻回する釣り糸案内
    装置とを備えた魚釣り用リールにおいて、上記釣り糸案
    内装置の案内孔を非円形とし、少なくともその一部に上
    端側に向かうほど幅狭となる傾斜面を設けたことを特徴
    とする魚釣り用リール。
  2. 【請求項2】 前記案内孔内の両側部に、それぞれ前記
    傾斜面を形成したことを特徴とする請求項1記載の魚釣
    り用リール。
  3. 【請求項3】 釣り糸を巻回するための巻胴部とこの巻
    胴部の両端に形成され外側に傾斜した傾斜面を有する両
    フランジを保有し、駆動軸に連動して上記巻胴部の中心
    軸を回転中心として回転するスプールと、このスプール
    より前方位置に設けられた案内軸に案内され上記スプー
    ルの回転に連動して上記両フランジ間を往復動すること
    により釣り糸を上記巻胴部に平行に巻回する釣り糸案内
    装置とを備えた魚釣り用リールにおいて、上記釣り糸が
    上記スプールに完全に巻かれた状態時の巻き幅の上端か
    ら少なくとも1/2以上の釣り糸が摺接する内側に傾斜
    する傾斜面を上記案内孔の両側部に設けたことを特徴と
    する魚釣り用リール。
  4. 【請求項4】 釣り糸を巻回するための巻胴部とこの巻
    胴部の両端に形成され外側に傾斜した傾斜面を有する両
    フランジを保有し、駆動軸に連動して上記巻胴部の中心
    軸を回転中心として回転するスプールと、このスプール
    より前方位置に設けられた案内軸に案内され上記スプー
    ルの回転に連動して上記両フランジ間を往復動すること
    により釣り糸を上記巻胴部に平行に巻回する釣り糸案内
    装置とを備えた魚釣り用リールにおいて、上記案内孔の
    形状を、下側が広く、上側が狭い略三角形とし、その高
    さ方向の両辺を傾斜面としたことを特徴とする魚釣り用
    リール。
  5. 【請求項5】 前記釣り糸が前記スプールに完全に巻か
    れた状態時の該巻回部位における前記両フランジ間の寸
    法と、前記傾斜面を備えた位置における両フランジ間の
    最狭部位における寸法との差をXとし、前記案内孔内の
    前記傾斜面の前記釣り糸の摺接する部位における両端の
    前記スプールの軸方向における距離をYとすると、2m
    m>X/2−Yとなっていることを特徴とする請求項
    1,2,3または4記載の魚釣り用リール。
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