JP2000351002A - 熱延鋼帯の製造方法および仕上タンデム圧延機 - Google Patents
熱延鋼帯の製造方法および仕上タンデム圧延機Info
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- JP2000351002A JP2000351002A JP11161653A JP16165399A JP2000351002A JP 2000351002 A JP2000351002 A JP 2000351002A JP 11161653 A JP11161653 A JP 11161653A JP 16165399 A JP16165399 A JP 16165399A JP 2000351002 A JP2000351002 A JP 2000351002A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 熱延鋼帯毎に、熱延鋼帯に要求される品質特
性に応じて仕上圧延を施すことが可能な熱延鋼帯の製造
方法を提供する。 【解決手段】 熱延鋼帯毎に、熱延鋼帯に要求される品
質特性に応じて、少なくとも2種の潤滑油の混合割合を
変えて潤滑油組成を変更し、この潤滑油と水とからなる
圧延油を少なくとも一つの圧延スタンドに供給しつつ仕
上圧延を施す。
性に応じて仕上圧延を施すことが可能な熱延鋼帯の製造
方法を提供する。 【解決手段】 熱延鋼帯毎に、熱延鋼帯に要求される品
質特性に応じて、少なくとも2種の潤滑油の混合割合を
変えて潤滑油組成を変更し、この潤滑油と水とからなる
圧延油を少なくとも一つの圧延スタンドに供給しつつ仕
上圧延を施す。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は圧延油を供給しつ
つ仕上圧延を施す熱延鋼帯の製造方法および仕上タンデ
ム圧延機に関し、特に、Cr含有量が9.0 wt%以上のCr含
有鋼、耐熱鋼、ステンレス鋼等の表面の良好な熱延鋼帯
や成形性に優れた高r値熱延鋼帯の製造方法および仕上
タンデム圧延機に関する。
つ仕上圧延を施す熱延鋼帯の製造方法および仕上タンデ
ム圧延機に関し、特に、Cr含有量が9.0 wt%以上のCr含
有鋼、耐熱鋼、ステンレス鋼等の表面の良好な熱延鋼帯
や成形性に優れた高r値熱延鋼帯の製造方法および仕上
タンデム圧延機に関する。
【0002】
【従来の技術】熱延鋼帯は、普通、連続鋳造により得ら
れたスラブを加熱炉で加熱した後、熱間で板厚20〜50mm
程度のシートバーに粗圧延され、さらに複数の圧延スタ
ンドで所定の板厚に仕上圧延され、冷却して所定の材質
に調えコイル状に巻き取られて製造されている。
れたスラブを加熱炉で加熱した後、熱間で板厚20〜50mm
程度のシートバーに粗圧延され、さらに複数の圧延スタ
ンドで所定の板厚に仕上圧延され、冷却して所定の材質
に調えコイル状に巻き取られて製造されている。
【0003】この仕上圧延は、圧延油を供給しつつ圧延
を施すことによって、要求される品質特性に応じた熱延
鋼帯が製造されている。たとえば摩擦係数を低くして成
形性に優れた高r値ステンレス鋼帯を製造したり、ロー
ルと被圧延材の焼付きを防止して表面の良好な熱延鋼帯
を製造したりすることが提案されている。ステンレス熱
延鋼帯に要求される品質特性の中で重要なものは、表
面が良好であること、成形性に優れた高r値鋼帯であ
ること、の2点である。
を施すことによって、要求される品質特性に応じた熱延
鋼帯が製造されている。たとえば摩擦係数を低くして成
形性に優れた高r値ステンレス鋼帯を製造したり、ロー
ルと被圧延材の焼付きを防止して表面の良好な熱延鋼帯
を製造したりすることが提案されている。ステンレス熱
延鋼帯に要求される品質特性の中で重要なものは、表
面が良好であること、成形性に優れた高r値鋼帯であ
ること、の2点である。
【0004】たとえば、特開平9−235621号公報には、
特定組成のフェライト系ステンレス鋼スラブを特定温度
に加熱し、仕上圧延の最終パスおよびその前段パスをそ
れぞれ圧下率20%以上で、かつ摩擦係数0.25以下とする
潤滑条件下で行うことを特徴とする成形性に優れた高r
値Ti含有フェライト系ステンレス鋼の製造方法が開示さ
れている。
特定組成のフェライト系ステンレス鋼スラブを特定温度
に加熱し、仕上圧延の最終パスおよびその前段パスをそ
れぞれ圧下率20%以上で、かつ摩擦係数0.25以下とする
潤滑条件下で行うことを特徴とする成形性に優れた高r
値Ti含有フェライト系ステンレス鋼の製造方法が開示さ
れている。
【0005】また、良好な表面を得ることのできる圧延
油として、たとえば次のSを含む潤滑油と水とを混合
し、所定濃度の圧延油として圧延スタンド入側に供給し
て仕上圧延することが提案されている。特開平5-17927
6 号公報には、分子量500 以上の鉱油、油脂からなるベ
ース油中にS含有量が30wt%以上のジアルキルポリサル
ファイドを20〜70wt%と亜リン酸エステルを3〜10wt%
含有させた組成の潤滑油が開示されている。
油として、たとえば次のSを含む潤滑油と水とを混合
し、所定濃度の圧延油として圧延スタンド入側に供給し
て仕上圧延することが提案されている。特開平5-17927
6 号公報には、分子量500 以上の鉱油、油脂からなるベ
ース油中にS含有量が30wt%以上のジアルキルポリサル
ファイドを20〜70wt%と亜リン酸エステルを3〜10wt%
含有させた組成の潤滑油が開示されている。
【0006】特開平6−33085 号公報には、炭素数20以
上の脂肪酸を15重量%以上含有する脂肪酸と多価アルコ
ールとのエステルを潤滑成分とし、有機酸性リン酸エス
テルの芳香族アミン塩0.2 〜5重量%および硫黄含有率
が5重量%以上の有機硫黄化合物1〜20重量%を含む組
成の潤滑油が開示されている。しかしながら、所定濃度
の圧延油に用いる潤滑油の組成は、鉱油と動植物油と合
成油を混合したりあるいは2種以上の合成油を混合した
りして、特定の熱延鋼帯の品質特性に合わせたものであ
ったので、異なる品質特性の熱延鋼帯には必ずしも適合
するものではなかった。
上の脂肪酸を15重量%以上含有する脂肪酸と多価アルコ
ールとのエステルを潤滑成分とし、有機酸性リン酸エス
テルの芳香族アミン塩0.2 〜5重量%および硫黄含有率
が5重量%以上の有機硫黄化合物1〜20重量%を含む組
成の潤滑油が開示されている。しかしながら、所定濃度
の圧延油に用いる潤滑油の組成は、鉱油と動植物油と合
成油を混合したりあるいは2種以上の合成油を混合した
りして、特定の熱延鋼帯の品質特性に合わせたものであ
ったので、異なる品質特性の熱延鋼帯には必ずしも適合
するものではなかった。
【0007】そして、従来の仕上圧延では、他の組成の
潤滑油に切り換えるのに時間を要するので、熱延鋼帯に
要求される品質特性に応じてシートバー毎に、組成の異
なる潤滑油を用いた所定濃度の圧延油で仕上圧延するこ
とができなかった。このために、たとえば特開平5-179
276 号公報や特開平6−33085 号公報の組成の潤滑油で
は、薄物ステンレス鋼帯やSUS434等の熱延鋼帯の表面を
良好に圧延できるけれども、摩擦係数が大きいために成
形性に優れた高r値熱延鋼帯を製造するのが困難である
という問題があった。
潤滑油に切り換えるのに時間を要するので、熱延鋼帯に
要求される品質特性に応じてシートバー毎に、組成の異
なる潤滑油を用いた所定濃度の圧延油で仕上圧延するこ
とができなかった。このために、たとえば特開平5-179
276 号公報や特開平6−33085 号公報の組成の潤滑油で
は、薄物ステンレス鋼帯やSUS434等の熱延鋼帯の表面を
良好に圧延できるけれども、摩擦係数が大きいために成
形性に優れた高r値熱延鋼帯を製造するのが困難である
という問題があった。
【0008】また、仕上圧延で圧延油を用いて摩擦係数
を小さく維持しようとしても、圧延の進行とともにワー
クロールの表面粗さが増大し摩擦係数が上昇するので、
安定して成形性に優れた高r値熱延鋼帯を製造できない
という問題もあった。またさらに、粗圧延後のシートバ
ーの先行材と後行材とを接合して仕上圧延を施す仕上エ
ンドレス圧延は、非定常部が少ないので高歩留り・安定
圧延が可能であるが、高r値とすべき仕上板厚4.0mm 程
度のものと表面を良好にすべき仕上板厚1.0mm 程度のも
のとを接合したり、高r値とすべきSUS430等の熱延鋼帯
と表面を良好にすべきSUS434等の熱延鋼帯とを隣合わせ
て接合したりすると、上記と同様の問題が発生するの
で、仕上エンドレス圧延の適用拡大が阻害されるという
問題もあった。
を小さく維持しようとしても、圧延の進行とともにワー
クロールの表面粗さが増大し摩擦係数が上昇するので、
安定して成形性に優れた高r値熱延鋼帯を製造できない
という問題もあった。またさらに、粗圧延後のシートバ
ーの先行材と後行材とを接合して仕上圧延を施す仕上エ
ンドレス圧延は、非定常部が少ないので高歩留り・安定
圧延が可能であるが、高r値とすべき仕上板厚4.0mm 程
度のものと表面を良好にすべき仕上板厚1.0mm 程度のも
のとを接合したり、高r値とすべきSUS430等の熱延鋼帯
と表面を良好にすべきSUS434等の熱延鋼帯とを隣合わせ
て接合したりすると、上記と同様の問題が発生するの
で、仕上エンドレス圧延の適用拡大が阻害されるという
問題もあった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
技術の上記問題点を解消することにあり、熱延鋼帯毎
に、熱延鋼帯に要求される品質特性に応じた仕上圧延を
施すことにより要求される品質特性を有する熱延鋼帯を
製造できる方法を提供することにある。また、圧延の進
行にともなうワークロールと被圧延材間の摩擦係数変化
の少ない熱延鋼帯の製造方法を提供することにある。
技術の上記問題点を解消することにあり、熱延鋼帯毎
に、熱延鋼帯に要求される品質特性に応じた仕上圧延を
施すことにより要求される品質特性を有する熱延鋼帯を
製造できる方法を提供することにある。また、圧延の進
行にともなうワークロールと被圧延材間の摩擦係数変化
の少ない熱延鋼帯の製造方法を提供することにある。
【0010】またさらに、仕上エンドレス圧延にも適用
可能な製造方法を提供することにある。
可能な製造方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、請求項1〜5
記載の発明である。請求項1記載の発明は、連続鋳造に
より得られたスラブを熱間にて粗圧延し、複数の圧延ス
タンドで仕上圧延を施して熱延鋼帯を得る熱延鋼帯の製
造方法において、前記熱延鋼帯ごとに、前記熱延鋼帯に
要求される品質特性に応じて、少なくとも2種の潤滑油
の混合割合を変えて潤滑油組成を変更し、該潤滑油組成
を変更した潤滑油と水とからなる圧延油を、前記複数の
圧延スタンドのうち少なくとも一つの圧延スタンドに供
給して仕上圧延を施すことを特徴とする熱延鋼帯の製造
方法である。
記載の発明である。請求項1記載の発明は、連続鋳造に
より得られたスラブを熱間にて粗圧延し、複数の圧延ス
タンドで仕上圧延を施して熱延鋼帯を得る熱延鋼帯の製
造方法において、前記熱延鋼帯ごとに、前記熱延鋼帯に
要求される品質特性に応じて、少なくとも2種の潤滑油
の混合割合を変えて潤滑油組成を変更し、該潤滑油組成
を変更した潤滑油と水とからなる圧延油を、前記複数の
圧延スタンドのうち少なくとも一つの圧延スタンドに供
給して仕上圧延を施すことを特徴とする熱延鋼帯の製造
方法である。
【0012】請求項2記載の発明は、連続鋳造により得
られたスラブを熱間にて粗圧延し、複数の圧延スタンド
で仕上圧延を施して熱延鋼帯を得る熱延鋼帯の製造方法
において、前記複数の圧延スタンドのうち少なくとも一
つの圧延スタンドで摩擦係数を算出し、該摩擦係数と目
標値との偏差に応じて、前記摩擦係数が目標値以下にな
るように、少なくとも2種の潤滑油の混合割合を変えて
潤滑油組成を変更し、該潤滑油組成を変更した潤滑油と
水とからなる圧延油を、前記複数の圧延スタンドのうち
摩擦係数を算出した圧延スタンドに供給して仕上圧延を
施すことを特徴とする熱延鋼帯の製造方法である。
られたスラブを熱間にて粗圧延し、複数の圧延スタンド
で仕上圧延を施して熱延鋼帯を得る熱延鋼帯の製造方法
において、前記複数の圧延スタンドのうち少なくとも一
つの圧延スタンドで摩擦係数を算出し、該摩擦係数と目
標値との偏差に応じて、前記摩擦係数が目標値以下にな
るように、少なくとも2種の潤滑油の混合割合を変えて
潤滑油組成を変更し、該潤滑油組成を変更した潤滑油と
水とからなる圧延油を、前記複数の圧延スタンドのうち
摩擦係数を算出した圧延スタンドに供給して仕上圧延を
施すことを特徴とする熱延鋼帯の製造方法である。
【0013】請求項3記載の発明は、前記少なくとも2
種の潤滑油の一つを、Sを含まない合成エステルとし、
他の一つを硫化エステルまたはポリサルファイドとする
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の発明
である。請求項4記載の発明は、前記粗圧延後のシート
バーを順次接合して前記仕上圧延を施すことを特徴とす
る請求項1〜3のいずれかに記載の発明である。
種の潤滑油の一つを、Sを含まない合成エステルとし、
他の一つを硫化エステルまたはポリサルファイドとする
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の発明
である。請求項4記載の発明は、前記粗圧延後のシート
バーを順次接合して前記仕上圧延を施すことを特徴とす
る請求項1〜3のいずれかに記載の発明である。
【0014】請求項5記載の発明は、複数の圧延スタン
ドを有する仕上タンデム圧延機に、異なる潤滑油を貯蔵
する複数の潤滑油タンクと、スプレー水を貯蔵するスプ
レー水タンクとを備えせしめるとともに、前記複数の潤
滑油タンクのうち少なくとも2つの前記潤滑油タンクに
貯蔵された前記潤滑油と前記スプレー水タンクに貯蔵さ
れた前記スプレー水とを混合して圧延油とするミキシン
グ装置と、該ミキシング装置で得られた前記圧延油をス
プレーするスプレーノズルとを、前記複数の圧延スタン
ドのうち少なくとも一つの圧延スタンドに設けたことを
特徴とする仕上タンデム圧延機である。
ドを有する仕上タンデム圧延機に、異なる潤滑油を貯蔵
する複数の潤滑油タンクと、スプレー水を貯蔵するスプ
レー水タンクとを備えせしめるとともに、前記複数の潤
滑油タンクのうち少なくとも2つの前記潤滑油タンクに
貯蔵された前記潤滑油と前記スプレー水タンクに貯蔵さ
れた前記スプレー水とを混合して圧延油とするミキシン
グ装置と、該ミキシング装置で得られた前記圧延油をス
プレーするスプレーノズルとを、前記複数の圧延スタン
ドのうち少なくとも一つの圧延スタンドに設けたことを
特徴とする仕上タンデム圧延機である。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明では、Cr含有量が9.0wt %
以上18.0wt%以下のCr含有熱延鋼帯の製造方法および仕
上タンデム圧延機に好適であり、さらにその中でもCr含
有量が10.5wt%以上のフェライト系、オーステナイト系
およびマルテンサイト系ステンレス鋼帯とするのが好適
である。
以上18.0wt%以下のCr含有熱延鋼帯の製造方法および仕
上タンデム圧延機に好適であり、さらにその中でもCr含
有量が10.5wt%以上のフェライト系、オーステナイト系
およびマルテンサイト系ステンレス鋼帯とするのが好適
である。
【0016】図1に本発明を適用する熱間圧延設備の一
例を示し、図2に本発明に用いるスプレーノズルの配置
を示す。ここで、1はワークロール、2はミキシング装
置、3はスプレーノズル、4はスプレー水冷却装置、5
はスプレー水タンク、6はスプレー水ポンプ、7a、7b、
7cは潤滑油タンク、8はギアポンプ、9は鋼帯、20は仕
上タンデム圧延機、21は粗圧延機列、22は加熱炉、24は
シートバーコイラ、25は接合装置、26はロードセルであ
る。
例を示し、図2に本発明に用いるスプレーノズルの配置
を示す。ここで、1はワークロール、2はミキシング装
置、3はスプレーノズル、4はスプレー水冷却装置、5
はスプレー水タンク、6はスプレー水ポンプ、7a、7b、
7cは潤滑油タンク、8はギアポンプ、9は鋼帯、20は仕
上タンデム圧延機、21は粗圧延機列、22は加熱炉、24は
シートバーコイラ、25は接合装置、26はロードセルであ
る。
【0017】本発明の仕上タンデム圧延機20は、複数の
潤滑油タンク7a、7b、7c、スプレー水タンク5、スプレ
ー水冷却装置4、スプレー水ポンプ6を熱間仕上タンデ
ム圧延機20に備えるとともに、複数の潤滑油タンク7a、
7b、7cにそれぞれギヤポンプ8a、8b、8cを介して連結す
るミキシング装置2と、このミキシング装置2に連結
し、圧延スタンドの入側に配置された複数のスプレーノ
ズル3とを少なくとも一つの圧延スタンドに設けたこと
を特徴とするものである。なお、スプレー水タンク5の
水はスプレー水冷却装置4、スプレー水ポンプ6を通っ
て、ミキシング装置2に送り込まれる。
潤滑油タンク7a、7b、7c、スプレー水タンク5、スプレ
ー水冷却装置4、スプレー水ポンプ6を熱間仕上タンデ
ム圧延機20に備えるとともに、複数の潤滑油タンク7a、
7b、7cにそれぞれギヤポンプ8a、8b、8cを介して連結す
るミキシング装置2と、このミキシング装置2に連結
し、圧延スタンドの入側に配置された複数のスプレーノ
ズル3とを少なくとも一つの圧延スタンドに設けたこと
を特徴とするものである。なお、スプレー水タンク5の
水はスプレー水冷却装置4、スプレー水ポンプ6を通っ
て、ミキシング装置2に送り込まれる。
【0018】この構成によって、熱延鋼帯ごとに、熱延
鋼帯に要求される品質特性に応じて、少なくとも2種の
潤滑油の混合割合を変えて潤滑油の組成を変更し、この
潤滑油組成を変更した潤滑油と水とからなる圧延油を、
少なくとも一つの圧延スタンドに供給しつつ仕上圧延を
施すことができるのである。このため、シートバー毎で
あっても、耐焼付き性に優れた組成の潤滑油としたり、
低摩擦特性を有する組成の潤滑油としたりすることがで
きるので、表面の良好な熱延鋼帯や成形性に優れた高r
値熱延鋼帯を製造できるのである。
鋼帯に要求される品質特性に応じて、少なくとも2種の
潤滑油の混合割合を変えて潤滑油の組成を変更し、この
潤滑油組成を変更した潤滑油と水とからなる圧延油を、
少なくとも一つの圧延スタンドに供給しつつ仕上圧延を
施すことができるのである。このため、シートバー毎で
あっても、耐焼付き性に優れた組成の潤滑油としたり、
低摩擦特性を有する組成の潤滑油としたりすることがで
きるので、表面の良好な熱延鋼帯や成形性に優れた高r
値熱延鋼帯を製造できるのである。
【0019】なお、本発明に用いる圧延油は、以下のよ
うにして組成が変更された潤滑油と水とを混合して所定
濃度にし、仕上スタンドの入側に供給するようにされて
いる。ミキシング装置2は、異なる2種以上の潤滑油と
水をミキシングし、所定濃度の圧延油とする装置であ
り、オリフィスノズルの直径が6〜10mm程度のものが用
いられている。スプレーノズル3は、所定濃度の圧延油
をスプレーするものであり、フラットタイプのものを使
用することによりロールバレル方向に均一にスプレー可
能である。スプレー水冷却装置4は、水の温度を制御す
る装置であり、冷媒を使用した通常のものが使用され
る。潤滑油タンク7a〜c は、3つとして示しているが2
つ以上であればよく、異なる2種以上の潤滑油を貯蔵す
る。ギアポンプ8は、ギアの回転を制御することによ
り、潤滑油タンク7a〜c からそれぞれ所定量の潤滑油を
ミキシング装置2に送給できるようにされている。
うにして組成が変更された潤滑油と水とを混合して所定
濃度にし、仕上スタンドの入側に供給するようにされて
いる。ミキシング装置2は、異なる2種以上の潤滑油と
水をミキシングし、所定濃度の圧延油とする装置であ
り、オリフィスノズルの直径が6〜10mm程度のものが用
いられている。スプレーノズル3は、所定濃度の圧延油
をスプレーするものであり、フラットタイプのものを使
用することによりロールバレル方向に均一にスプレー可
能である。スプレー水冷却装置4は、水の温度を制御す
る装置であり、冷媒を使用した通常のものが使用され
る。潤滑油タンク7a〜c は、3つとして示しているが2
つ以上であればよく、異なる2種以上の潤滑油を貯蔵す
る。ギアポンプ8は、ギアの回転を制御することによ
り、潤滑油タンク7a〜c からそれぞれ所定量の潤滑油を
ミキシング装置2に送給できるようにされている。
【0020】シートバーコイラ24は圧延されたシートバ
ーを巻き取るものであり、接合装置25は先行材と後行材
を押しつけ、誘導加熱によって接合するものである。シ
ートバーコイラ24、接合装置25は設けるほうが望まし
い。また、本発明では、少なくとも一つの圧延スタンド
で摩擦係数を算出し、摩擦係数が目標値以下になるよう
に少なくとも2種の潤滑油の混合比を変更して潤滑油の
組成を変更し、この潤滑油組成を変更した潤滑油と水と
からなる圧延油を、摩擦係数を算出した圧延スタンドに
供給しつつ仕上圧延を施すことによって、圧延の進行と
ともにワークロールの表面粗さが増大しても摩擦係数の
上昇を抑制できるので、安定して成形性に優れた高r値
熱延鋼帯を製造できるという効果を奏するのである。
ーを巻き取るものであり、接合装置25は先行材と後行材
を押しつけ、誘導加熱によって接合するものである。シ
ートバーコイラ24、接合装置25は設けるほうが望まし
い。また、本発明では、少なくとも一つの圧延スタンド
で摩擦係数を算出し、摩擦係数が目標値以下になるよう
に少なくとも2種の潤滑油の混合比を変更して潤滑油の
組成を変更し、この潤滑油組成を変更した潤滑油と水と
からなる圧延油を、摩擦係数を算出した圧延スタンドに
供給しつつ仕上圧延を施すことによって、圧延の進行と
ともにワークロールの表面粗さが増大しても摩擦係数の
上昇を抑制できるので、安定して成形性に優れた高r値
熱延鋼帯を製造できるという効果を奏するのである。
【0021】ここで、本発明に用いるiスタンドの摩擦
係数μaiは、圧延荷重の測定値と、板厚、張力等を、た
とえば柳本、王野の式などに基づいた(1) 式に入力して
求める。 μai=F(kf,H,h,T1,T0,D,P) ・・・・・・(1) ただし、Kf:変形抵抗、H:入側板厚、h:出側板厚、
T1:入側張力、T0:出側張力、P:単位幅荷重、D:ロ
ール直径である。
係数μaiは、圧延荷重の測定値と、板厚、張力等を、た
とえば柳本、王野の式などに基づいた(1) 式に入力して
求める。 μai=F(kf,H,h,T1,T0,D,P) ・・・・・・(1) ただし、Kf:変形抵抗、H:入側板厚、h:出側板厚、
T1:入側張力、T0:出側張力、P:単位幅荷重、D:ロ
ール直径である。
【0022】そして本発明では、図3に示すように各ス
タンドの目標摩擦係数μmiと上式から導き出された実測
摩擦係数μaiとの差を用いて、潤滑油の混合割合を圧延
中に制御するようにされている。図において、Qe、Q
r、Qpはそれぞれ潤滑油Eのトータル油量Qoに対す
る比率、潤滑油Rのトータル油量Qoに対する比率、潤
滑油Pのトータル油量Qoに対する比率であり、ΔQe
は潤滑油Eのトータル油量Qoに対する変更比率であ
る。
タンドの目標摩擦係数μmiと上式から導き出された実測
摩擦係数μaiとの差を用いて、潤滑油の混合割合を圧延
中に制御するようにされている。図において、Qe、Q
r、Qpはそれぞれ潤滑油Eのトータル油量Qoに対す
る比率、潤滑油Rのトータル油量Qoに対する比率、潤
滑油Pのトータル油量Qoに対する比率であり、ΔQe
は潤滑油Eのトータル油量Qoに対する変更比率であ
る。
【0023】Se、Sr、Spは、実際にスタンドに供給され
るそれぞれの潤滑油の供給油量である。なお、トータル
油量Qoは鋼種や、圧延条件を考慮して別に定められて
いる。たとえば、熱延鋼帯毎の品質特性に応じて、各ス
タンドの潤滑油の初期の混合割合は、高r値熱延鋼帯で
は潤滑油Eの割合を高くし、表面の良好な熱延鋼帯では
潤滑油Rまたは潤滑油Pの割合を高くして、予めテーブ
ル等で定められている。高r値熱延鋼帯を圧延する場合
は、圧延時に摩擦係数を算出し、算出した実測摩擦係数
が目標摩擦係数よりも大きい場合には、実測摩擦係数と
目標摩擦係数との偏差に係数K(Kはゲインである)を
乗じた値を潤滑油Eのトータル油量Qoに対する変更比
率とし、実測摩擦係数が目標摩擦係数以下になるように
潤滑油Eの混合割合を変化させるのである。
るそれぞれの潤滑油の供給油量である。なお、トータル
油量Qoは鋼種や、圧延条件を考慮して別に定められて
いる。たとえば、熱延鋼帯毎の品質特性に応じて、各ス
タンドの潤滑油の初期の混合割合は、高r値熱延鋼帯で
は潤滑油Eの割合を高くし、表面の良好な熱延鋼帯では
潤滑油Rまたは潤滑油Pの割合を高くして、予めテーブ
ル等で定められている。高r値熱延鋼帯を圧延する場合
は、圧延時に摩擦係数を算出し、算出した実測摩擦係数
が目標摩擦係数よりも大きい場合には、実測摩擦係数と
目標摩擦係数との偏差に係数K(Kはゲインである)を
乗じた値を潤滑油Eのトータル油量Qoに対する変更比
率とし、実測摩擦係数が目標摩擦係数以下になるように
潤滑油Eの混合割合を変化させるのである。
【0024】上記の本発明に用いる潤滑油としては、潤
滑油の一つをSを含まない合成エステルとし、他の潤滑
油を硫化エステルまたはポリサルファイドとするのが好
ましい。Sを含まない合成エステルに対する硫化エステ
ルまたはポリサルファイドの含有割合を0〜100wt %の
範囲内で変更することによって、Sを含まない合成エス
テルの混合割合を高くした場合には、摩擦係数を低くで
きるので成形性に優れた高r値熱延鋼帯を製造すること
ができるのである。
滑油の一つをSを含まない合成エステルとし、他の潤滑
油を硫化エステルまたはポリサルファイドとするのが好
ましい。Sを含まない合成エステルに対する硫化エステ
ルまたはポリサルファイドの含有割合を0〜100wt %の
範囲内で変更することによって、Sを含まない合成エス
テルの混合割合を高くした場合には、摩擦係数を低くで
きるので成形性に優れた高r値熱延鋼帯を製造すること
ができるのである。
【0025】一方、硫化エステルまたはポリサルファイ
ドの混合割合を高くした場合には、焼付きの発生を防止
できるため表面の良好な熱延鋼帯を製造することができ
るという効果を奏するのである。この理由としては、次
のように考えられる。Sを含まない合成エステルを主成
分とする潤滑油は、ロールバイト内で一部はC、Hに分
解し、多くは液体のままロールと熱延鋼帯の接触を防止
し、このため摩擦係数が小さくなるので、成形性に優れ
た高r値熱延鋼帯を製造することができる反面、Sを含
まないのでロールと材料間の焼付を防止する効果が少な
く、表面が荒れやすいのである。
ドの混合割合を高くした場合には、焼付きの発生を防止
できるため表面の良好な熱延鋼帯を製造することができ
るという効果を奏するのである。この理由としては、次
のように考えられる。Sを含まない合成エステルを主成
分とする潤滑油は、ロールバイト内で一部はC、Hに分
解し、多くは液体のままロールと熱延鋼帯の接触を防止
し、このため摩擦係数が小さくなるので、成形性に優れ
た高r値熱延鋼帯を製造することができる反面、Sを含
まないのでロールと材料間の焼付を防止する効果が少な
く、表面が荒れやすいのである。
【0026】一方、硫化エステルやポリサルファイドな
どのSを含む潤滑油は、ロールバイトで熱分解し、Sが
ロールバイト内で極圧効果を示すのでロールと材料間の
焼付を防止する効果が大きく、表面の綺麗な熱延鋼帯を
製造することができる反面、摩擦係数が大きいので成形
性に優れた高r値熱延鋼帯を製造することは困難となる
のである。
どのSを含む潤滑油は、ロールバイトで熱分解し、Sが
ロールバイト内で極圧効果を示すのでロールと材料間の
焼付を防止する効果が大きく、表面の綺麗な熱延鋼帯を
製造することができる反面、摩擦係数が大きいので成形
性に優れた高r値熱延鋼帯を製造することは困難となる
のである。
【0027】上記の潤滑油には主成分のロールへの付着
性を高めるためのメチルメタアクリレートを最大15wt%
含有させてもよい。メチルメタアクリレートは高粘度で
あるので、それ以上の添加量では、配管での詰まりが発
生しやすい。本発明に用いるSを含まない合成エステル
や硫化エステル、ポリサルファイドは、摩擦係数を小さ
くする効果または焼付を防止する効果が大きいので表1
に示すものとするが好ましい。
性を高めるためのメチルメタアクリレートを最大15wt%
含有させてもよい。メチルメタアクリレートは高粘度で
あるので、それ以上の添加量では、配管での詰まりが発
生しやすい。本発明に用いるSを含まない合成エステル
や硫化エステル、ポリサルファイドは、摩擦係数を小さ
くする効果または焼付を防止する効果が大きいので表1
に示すものとするが好ましい。
【0028】
【表1】
【0029】表1に示す潤滑油には、高粘度のメチルメ
タアクリレートを5wt %程度予め混合し、ロールへの付
着性を高めている。 (基礎実験)ここで、表1に示した潤滑油を用いて仕上
圧延を施した場合の摩擦係数に対する効果を説明する。
タアクリレートを5wt %程度予め混合し、ロールへの付
着性を高めている。 (基礎実験)ここで、表1に示した潤滑油を用いて仕上
圧延を施した場合の摩擦係数に対する効果を説明する。
【0030】連続鋳造により得られたC:0.07wt%、C
r:16.5wt%、Ti:0.002wt %、Nb:0.003wt %、残部F
eおよび不可避的不純物からなる極低炭素フェライト系
ステンレス鋼(SUS430)の厚さ30mmのシートバー(板幅
1000mm)を図1に示した本発明の仕上タンデム圧延機で
厚み3.0mm に仕上圧延した。その際に、潤滑油の混合割
合を図4に示すように変更して潤滑油の組成を変更し、
潤滑油と水とを混合して濃度1.5 wt%の圧延油として第
1スタンド(F1)に供給しつつ仕上圧延を施した場合の
当該圧延スタンドの実測摩擦係数を前記(1)式から求
めた。
r:16.5wt%、Ti:0.002wt %、Nb:0.003wt %、残部F
eおよび不可避的不純物からなる極低炭素フェライト系
ステンレス鋼(SUS430)の厚さ30mmのシートバー(板幅
1000mm)を図1に示した本発明の仕上タンデム圧延機で
厚み3.0mm に仕上圧延した。その際に、潤滑油の混合割
合を図4に示すように変更して潤滑油の組成を変更し、
潤滑油と水とを混合して濃度1.5 wt%の圧延油として第
1スタンド(F1)に供給しつつ仕上圧延を施した場合の
当該圧延スタンドの実測摩擦係数を前記(1)式から求
めた。
【0031】実測摩擦係数の結果を図4に合わせて示
す。圧延材先端が第1スタンドに噛込み後、第7スタン
ド(F7)出側鋼帯長さが100 mになった時から潤滑油R
を水と混合して濃度1.5 wt%の圧延油として供給(500c
c/min/幅1000mm)した場合には、圧延油を供給しない場
合に比して僅かに摩擦係数が低下し、潤滑油Eを水と混
合して濃度1.5 wt%の圧延油として供給した場合には摩
擦係数が顕著に低下してる。
す。圧延材先端が第1スタンドに噛込み後、第7スタン
ド(F7)出側鋼帯長さが100 mになった時から潤滑油R
を水と混合して濃度1.5 wt%の圧延油として供給(500c
c/min/幅1000mm)した場合には、圧延油を供給しない場
合に比して僅かに摩擦係数が低下し、潤滑油Eを水と混
合して濃度1.5 wt%の圧延油として供給した場合には摩
擦係数が顕著に低下してる。
【0032】また、潤滑油Pを水と混合して濃度1.5 wt
%の圧延油として供給した場合には、圧延油を供給しな
い場合と摩擦係数がほとんど変わらない。この結果か
ら、Sを含まない合成エステルを主体とした潤滑油Eに
対する硫化エステルまたはポリサルファイドを主体とし
た潤滑油の混合割合を0〜100wt %に変更することによ
って摩擦係数を制御できることがわかる。
%の圧延油として供給した場合には、圧延油を供給しな
い場合と摩擦係数がほとんど変わらない。この結果か
ら、Sを含まない合成エステルを主体とした潤滑油Eに
対する硫化エステルまたはポリサルファイドを主体とし
た潤滑油の混合割合を0〜100wt %に変更することによ
って摩擦係数を制御できることがわかる。
【0033】本発明によれば粗圧延後のシートバーの先
行材と後行材とを接合した場合にも順調に仕上圧延を施
すことができる。その理由は以下の通りである。粗圧延
後のシートバーを接合して仕上圧延を施す仕上エンドレ
ス圧延で、高r値とすべき仕上板厚4.0mm 程度のものと
表面を良好にすべき仕上板厚1.0mm 程度のものとを接合
したり、高r値とすべきSUS430等の熱延鋼帯と表面を良
好にすべきSUS434等の熱延鋼帯とを隣合わせて接合した
りしても、熱延鋼帯ごとに、熱延鋼帯に要求される品質
特性に応じて、少なくとも2種の潤滑油を混合して潤滑
油の組成を変更し、この潤滑油組成を変更した潤滑油と
水とからなる圧延油を少なくとも一つの圧延スタンドに
供給することによって、表面の綺麗な熱延鋼帯や成形性
に優れた高r値熱延鋼帯を製造できるからである。
行材と後行材とを接合した場合にも順調に仕上圧延を施
すことができる。その理由は以下の通りである。粗圧延
後のシートバーを接合して仕上圧延を施す仕上エンドレ
ス圧延で、高r値とすべき仕上板厚4.0mm 程度のものと
表面を良好にすべき仕上板厚1.0mm 程度のものとを接合
したり、高r値とすべきSUS430等の熱延鋼帯と表面を良
好にすべきSUS434等の熱延鋼帯とを隣合わせて接合した
りしても、熱延鋼帯ごとに、熱延鋼帯に要求される品質
特性に応じて、少なくとも2種の潤滑油を混合して潤滑
油の組成を変更し、この潤滑油組成を変更した潤滑油と
水とからなる圧延油を少なくとも一つの圧延スタンドに
供給することによって、表面の綺麗な熱延鋼帯や成形性
に優れた高r値熱延鋼帯を製造できるからである。
【0034】また、仕上エンドレス圧延で圧延の進行と
ともにワークロールの表面粗さが増大しても、少なくと
も一つの圧延スタンドで摩擦係数を算出し、摩擦係数が
目標値以下になるように少なくとも2種以上の潤滑油を
混合して潤滑油の組成を変更し、この潤滑油組成を変更
した潤滑油と水とからなる圧延油を、摩擦係数を算出し
た圧延スタンドに供給しつつ仕上圧延を施すことにした
ので、摩擦係数の上昇を抑制でき、安定して成形性に優
れた高r値熱延鋼帯を製造できるからである。
ともにワークロールの表面粗さが増大しても、少なくと
も一つの圧延スタンドで摩擦係数を算出し、摩擦係数が
目標値以下になるように少なくとも2種以上の潤滑油を
混合して潤滑油の組成を変更し、この潤滑油組成を変更
した潤滑油と水とからなる圧延油を、摩擦係数を算出し
た圧延スタンドに供給しつつ仕上圧延を施すことにした
ので、摩擦係数の上昇を抑制でき、安定して成形性に優
れた高r値熱延鋼帯を製造できるからである。
【0035】
【実施例】以下に説明する実施例に用いた潤滑油は表1
に示す組成のものであり、潤滑油EはSを含有しない合
成エステルを主体とするもの、潤滑油Rは硫化エステル
を主体とするもの、潤滑油Pはポリサルファイドを主体
とするものである。ただし、潤滑油Pは前記基礎実験で
のみ使用し、実施例では使用していない。
に示す組成のものであり、潤滑油EはSを含有しない合
成エステルを主体とするもの、潤滑油Rは硫化エステル
を主体とするもの、潤滑油Pはポリサルファイドを主体
とするものである。ただし、潤滑油Pは前記基礎実験で
のみ使用し、実施例では使用していない。
【0036】(実施例1)C:0.07wt%、Cr:16.5wt
%、Ti:0.002wt %、Nb:0.003wt %、残部Feおよび不
可避的不純物からなるフェライト系ステンレス鋼(SUS4
30)のスラブ(200mm 厚、1000mm幅、5000mm長さ)3本
を1150℃に加熱し、30mm厚のシートバーに粗圧延したあ
と、シートバーコイラで巻き取り、先行材と後行材とを
誘導加熱式の接合装置で接合し、7スタンドからなる仕
上圧延機で走間板厚変更を実施し、1本目は板厚4mm
に、2本目は板厚2.0mm に、3本目は板厚4mm に仕上エ
ンドレス圧延を施して巻き取った。
%、Ti:0.002wt %、Nb:0.003wt %、残部Feおよび不
可避的不純物からなるフェライト系ステンレス鋼(SUS4
30)のスラブ(200mm 厚、1000mm幅、5000mm長さ)3本
を1150℃に加熱し、30mm厚のシートバーに粗圧延したあ
と、シートバーコイラで巻き取り、先行材と後行材とを
誘導加熱式の接合装置で接合し、7スタンドからなる仕
上圧延機で走間板厚変更を実施し、1本目は板厚4mm
に、2本目は板厚2.0mm に、3本目は板厚4mm に仕上エ
ンドレス圧延を施して巻き取った。
【0037】なお、粗圧延スタンドのワークロール直径
は1300mm、バレル長2200mm、仕上圧延スタンドのワーク
ロール径は700mm 、バレル長2000mmであり、仕上入側で
は15MPa の圧力でデスケーリングを実施した。その際、
本発明例では図5(b)に示すように、熱延鋼帯に要求
される品質特性に応じて、潤滑油Eおよび潤滑油Rの混
合比を変更して潤滑油の組成を変更し、潤滑油と水とを
混合した圧延油を全スタンドに供給した。
は1300mm、バレル長2200mm、仕上圧延スタンドのワーク
ロール径は700mm 、バレル長2000mmであり、仕上入側で
は15MPa の圧力でデスケーリングを実施した。その際、
本発明例では図5(b)に示すように、熱延鋼帯に要求
される品質特性に応じて、潤滑油Eおよび潤滑油Rの混
合比を変更して潤滑油の組成を変更し、潤滑油と水とを
混合した圧延油を全スタンドに供給した。
【0038】すなわち、高r値熱延鋼帯にすべき1本目
と3本目は、潤滑油Eを100wt %にした潤滑油と水とを
混合し、濃度1.5 wt%の圧延油とし、表面の良好な熱延
鋼帯にすべき仕上厚の薄い2本目では、潤滑油Eを 30w
t %、潤滑油Rを70wt%にした潤滑油と水とを混合し、
濃度1.5 wt%の圧延油とした。一方、従来例では図5
(a)に示すように、潤滑油Eを70wt%、潤滑油Rを30
wt%にした潤滑油と水とを混合し、濃度1.5 wt%の圧延
油とし、3本とも同じ組成の潤滑油で仕上圧延した。そ
れ以外の条件は発明例と同じとした。
と3本目は、潤滑油Eを100wt %にした潤滑油と水とを
混合し、濃度1.5 wt%の圧延油とし、表面の良好な熱延
鋼帯にすべき仕上厚の薄い2本目では、潤滑油Eを 30w
t %、潤滑油Rを70wt%にした潤滑油と水とを混合し、
濃度1.5 wt%の圧延油とした。一方、従来例では図5
(a)に示すように、潤滑油Eを70wt%、潤滑油Rを30
wt%にした潤滑油と水とを混合し、濃度1.5 wt%の圧延
油とし、3本とも同じ組成の潤滑油で仕上圧延した。そ
れ以外の条件は発明例と同じとした。
【0039】従来例で潤滑油Eを70wt%、潤滑油Rを30
wt%にした理由は、従来油の一般的な組成に合わせるた
めである。上記発明例と従来例の熱延鋼帯に連続焼鈍・
酸洗(焼鈍温度900 ℃)を施し、表面を観察した。表面
観察の結果、本発明例の1〜3本目の熱延鋼帯の表面は
良好であったのに対して、従来例の2本目の熱延鋼帯で
焼付が発生していたので、酸洗後表面をグラインダー手
入れする必要があった。また、従来例の2本目の圧延で
ロール面が荒れたために、3本目の熱延鋼帯でもスケー
ルが食い込み、グラインダー手入れする必要があった。
wt%にした理由は、従来油の一般的な組成に合わせるた
めである。上記発明例と従来例の熱延鋼帯に連続焼鈍・
酸洗(焼鈍温度900 ℃)を施し、表面を観察した。表面
観察の結果、本発明例の1〜3本目の熱延鋼帯の表面は
良好であったのに対して、従来例の2本目の熱延鋼帯で
焼付が発生していたので、酸洗後表面をグラインダー手
入れする必要があった。また、従来例の2本目の圧延で
ロール面が荒れたために、3本目の熱延鋼帯でもスケー
ルが食い込み、グラインダー手入れする必要があった。
【0040】そしてさらに板厚0.9mm まで冷間圧延し、
880 ℃、10秒の連続焼鈍を行って冷延鋼帯を得た。この
冷延鋼板を供試材としてr値を下記の方法で測定した。
r値:JIS13 号試験片を用い15%引張歪を与えたのち、
3点法による平均r値を求めた。発明例の1本目と3本
目のr値は、それぞれ 1.45 、 1.00 であった。
880 ℃、10秒の連続焼鈍を行って冷延鋼帯を得た。この
冷延鋼板を供試材としてr値を下記の方法で測定した。
r値:JIS13 号試験片を用い15%引張歪を与えたのち、
3点法による平均r値を求めた。発明例の1本目と3本
目のr値は、それぞれ 1.45 、 1.00 であった。
【0041】従来例の1本目と3本目のr値は、それぞ
れ 1.20 、 0.75 であった。上記表面観察およびr値の
測定結果から、熱延鋼帯に要求される品質特性に応じ
て、少なくとも2種の潤滑油を混合して潤滑油の組成を
変更し、潤滑油と水とを混合した圧延油を少なくとも一
つの圧延スタンドに供給しつつ仕上圧延を施すことによ
り、従来例に比して高r値の熱延鋼帯および表面の良好
な熱延鋼帯を製造できることがわかる。
れ 1.20 、 0.75 であった。上記表面観察およびr値の
測定結果から、熱延鋼帯に要求される品質特性に応じ
て、少なくとも2種の潤滑油を混合して潤滑油の組成を
変更し、潤滑油と水とを混合した圧延油を少なくとも一
つの圧延スタンドに供給しつつ仕上圧延を施すことによ
り、従来例に比して高r値の熱延鋼帯および表面の良好
な熱延鋼帯を製造できることがわかる。
【0042】(実施例2)C:0.004wt %、Cr:19.5wt
%、Mo:2.0wt %、Ti:0.002wt %、Nb:0.003wt %、
残部および不可避的不純物からなるフェライト系ステン
レス鋼(SUS434)のスラブ(200mm 厚、1000mm幅、5000
mm長さ)と実施例1と同じ成分、寸法のSUS430スラブと
を1150℃に加熱し、30mm厚のシートバーに粗圧延したあ
と、シートバーコイラで巻き取り、1本目はSUS430、2
本目はSUS434、3本目はSUS430として順に先行材と後行
材とを誘導加熱式の接合装置で接合し、仕上エンドレス
圧延を施した。
%、Mo:2.0wt %、Ti:0.002wt %、Nb:0.003wt %、
残部および不可避的不純物からなるフェライト系ステン
レス鋼(SUS434)のスラブ(200mm 厚、1000mm幅、5000
mm長さ)と実施例1と同じ成分、寸法のSUS430スラブと
を1150℃に加熱し、30mm厚のシートバーに粗圧延したあ
と、シートバーコイラで巻き取り、1本目はSUS430、2
本目はSUS434、3本目はSUS430として順に先行材と後行
材とを誘導加熱式の接合装置で接合し、仕上エンドレス
圧延を施した。
【0043】その際に、本発明例では図6に示すよう
に、熱延鋼帯に要求される品質特性に応じて、潤滑油E
および潤滑油Rの異なる2種の潤滑油を混合して潤滑油
の組成を変更し、潤滑油と水とを混合した圧延油を全ス
タンドに供給した。すなわち、高r値熱延鋼帯にすべき
1本目と3本目は、潤滑油Eを100wt %にした潤滑油と
水とを混合し、濃度1.5 wt%の圧延油とし、表面の良好
な熱延鋼帯にすべき仕上厚の薄い2本目のSUS434では潤
滑油Eを0wt%、潤滑油Rを100wt%にした潤滑油と水
とを混合し、濃度1.5 wt%の圧延油とした。それ以外は
実施例1と同じ条件とした。
に、熱延鋼帯に要求される品質特性に応じて、潤滑油E
および潤滑油Rの異なる2種の潤滑油を混合して潤滑油
の組成を変更し、潤滑油と水とを混合した圧延油を全ス
タンドに供給した。すなわち、高r値熱延鋼帯にすべき
1本目と3本目は、潤滑油Eを100wt %にした潤滑油と
水とを混合し、濃度1.5 wt%の圧延油とし、表面の良好
な熱延鋼帯にすべき仕上厚の薄い2本目のSUS434では潤
滑油Eを0wt%、潤滑油Rを100wt%にした潤滑油と水
とを混合し、濃度1.5 wt%の圧延油とした。それ以外は
実施例1と同じ条件とした。
【0044】一方、従来例では図5(a)に示すよう
に、潤滑油Eを70wt%、潤滑油Rを30wt%にした潤滑油
と水とを混合し、濃度1.5 wt%の圧延油とし、潤滑油の
組成を変更できないので3本とも同じ組成の潤滑油で仕
上圧延した。それ以外の条件は発明例と同じとした。上
記発明例と従来例の熱延鋼帯に連続焼鈍・酸洗(焼鈍温
度900 ℃)を施し、表面を観察した。
に、潤滑油Eを70wt%、潤滑油Rを30wt%にした潤滑油
と水とを混合し、濃度1.5 wt%の圧延油とし、潤滑油の
組成を変更できないので3本とも同じ組成の潤滑油で仕
上圧延した。それ以外の条件は発明例と同じとした。上
記発明例と従来例の熱延鋼帯に連続焼鈍・酸洗(焼鈍温
度900 ℃)を施し、表面を観察した。
【0045】表面観察の結果、本発明例の2本目の酸洗
後のSUS434の表面は良好であった。もちろん、本発明例
の1、3本目の熱延鋼帯の表面も良好であった。一方、
従来例の熱延鋼帯では2本目のSUS434で焼付が発生して
スケールが食い込み、酸洗後グラインダー手入れが必要
であった。また、従来例の2本目の圧延でロール面が荒
れたために、3本目の熱延鋼帯でもスケールが食い込
み、グラインダー手入れする必要があった。
後のSUS434の表面は良好であった。もちろん、本発明例
の1、3本目の熱延鋼帯の表面も良好であった。一方、
従来例の熱延鋼帯では2本目のSUS434で焼付が発生して
スケールが食い込み、酸洗後グラインダー手入れが必要
であった。また、従来例の2本目の圧延でロール面が荒
れたために、3本目の熱延鋼帯でもスケールが食い込
み、グラインダー手入れする必要があった。
【0046】そしてさらに板厚0.9mm まで冷間圧延し、
880 ℃、10秒の連続焼鈍を行って冷延鋼帯を得た。この
冷延鋼板を供試材としてr値を実施例1と同じ方法で測
定した。発明例の1本目と3本目のr値は、それぞれ
1.45 、 1.00 であった。従来例の1本目と3本目のr
値は、それぞれ 1.20 、 0.75 であった。
880 ℃、10秒の連続焼鈍を行って冷延鋼帯を得た。この
冷延鋼板を供試材としてr値を実施例1と同じ方法で測
定した。発明例の1本目と3本目のr値は、それぞれ
1.45 、 1.00 であった。従来例の1本目と3本目のr
値は、それぞれ 1.20 、 0.75 であった。
【0047】上記表面観察およびr値の測定結果から、
熱延鋼帯に要求される品質特性に応じて、少なくとも2
種の潤滑油を混合して潤滑油の組成を変更し、この潤滑
油組成を変更した潤滑油と水とを混合した圧延油を少な
くとも一つの圧延スタンドに供給しつつ仕上圧延を施す
ことにより、従来例に比して高r値の熱延鋼帯および表
面の綺麗な熱延鋼帯を製造できることがわかる。
熱延鋼帯に要求される品質特性に応じて、少なくとも2
種の潤滑油を混合して潤滑油の組成を変更し、この潤滑
油組成を変更した潤滑油と水とを混合した圧延油を少な
くとも一つの圧延スタンドに供給しつつ仕上圧延を施す
ことにより、従来例に比して高r値の熱延鋼帯および表
面の綺麗な熱延鋼帯を製造できることがわかる。
【0048】(実施例3)実施例1と同じ成分、寸法の
SUS430スラブとを1150℃に加熱し、30mm厚のシートバー
に粗圧延したあと、シートバーコイラで巻き取り、先行
材と後行材とを誘導加熱式の接合装置で接合し、7スタ
ンドからなる仕上圧延機で3本とも3.0mm厚に仕上エン
ドレス圧延を施して巻き取った。
SUS430スラブとを1150℃に加熱し、30mm厚のシートバー
に粗圧延したあと、シートバーコイラで巻き取り、先行
材と後行材とを誘導加熱式の接合装置で接合し、7スタ
ンドからなる仕上圧延機で3本とも3.0mm厚に仕上エン
ドレス圧延を施して巻き取った。
【0049】その際、本発明例では最終スタンド(第7
スタンド)で摩擦係数を算出し、摩擦係数が目標値0.15
以下になるように、潤滑油Eおよび潤滑油Rの2種の潤
滑油を図7に示す比率で混合して潤滑油の組成を変更
し、潤滑油と水とを混合した濃度1.5 wt%の圧延油を最
終スタンドに供給した。一方、従来例として最終スタン
ド(第7スタンド)で鋼帯の噛み込み後、図5(a)に
示すように、潤滑油Eを70wt%、潤滑油Rを30wt%にし
た潤滑油と水とを混合し、濃度1.5 wt%の圧延油とし
た。それ以外の条件は発明例と同じとした。
スタンド)で摩擦係数を算出し、摩擦係数が目標値0.15
以下になるように、潤滑油Eおよび潤滑油Rの2種の潤
滑油を図7に示す比率で混合して潤滑油の組成を変更
し、潤滑油と水とを混合した濃度1.5 wt%の圧延油を最
終スタンドに供給した。一方、従来例として最終スタン
ド(第7スタンド)で鋼帯の噛み込み後、図5(a)に
示すように、潤滑油Eを70wt%、潤滑油Rを30wt%にし
た潤滑油と水とを混合し、濃度1.5 wt%の圧延油とし
た。それ以外の条件は発明例と同じとした。
【0050】発明例および従来例の摩擦係数の変化を図
8に比較して示す。この結果から、本発明では圧延が進
行しても、安定して摩擦係数0.15以下を達成可能である
が、従来例では圧延の進行とともにワークロールの表面
粗さが増大して摩擦係数が上昇した。また、上記発明例
と従来例の熱延鋼帯に連続焼鈍・酸洗(焼鈍温度900
℃)を施し、さらに板厚0.9mm まで冷間圧延し、880
℃、10秒の連続焼鈍を行って冷延鋼帯を得た。この冷延
鋼板を供試材としてr値を実施例1と同じ方法で測定し
た。
8に比較して示す。この結果から、本発明では圧延が進
行しても、安定して摩擦係数0.15以下を達成可能である
が、従来例では圧延の進行とともにワークロールの表面
粗さが増大して摩擦係数が上昇した。また、上記発明例
と従来例の熱延鋼帯に連続焼鈍・酸洗(焼鈍温度900
℃)を施し、さらに板厚0.9mm まで冷間圧延し、880
℃、10秒の連続焼鈍を行って冷延鋼帯を得た。この冷延
鋼板を供試材としてr値を実施例1と同じ方法で測定し
た。
【0051】r値の測定結果を表2に示す。
【0052】
【表2】
【0053】この結果から、少なくとも一つの圧延スタ
ンドで摩擦係数を算出し、摩擦係数が目標値以下になる
ように少なくとも2種の潤滑油を混合して潤滑油の組成
を変更し、この潤滑油組成を変更した潤滑油と水とを混
合した圧延油を摩擦係数を算出したスタンドに供給しつ
つ仕上圧延を施すことにより、従来例に比して低い摩擦
係数で圧延の進行した2、3本目において高いr値が得
られることがわかる。
ンドで摩擦係数を算出し、摩擦係数が目標値以下になる
ように少なくとも2種の潤滑油を混合して潤滑油の組成
を変更し、この潤滑油組成を変更した潤滑油と水とを混
合した圧延油を摩擦係数を算出したスタンドに供給しつ
つ仕上圧延を施すことにより、従来例に比して低い摩擦
係数で圧延の進行した2、3本目において高いr値が得
られることがわかる。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
成形性に優れた高r値熱延鋼帯および表面の良好な熱延
鋼帯等の異なる品質特性を要求された熱延鋼帯が隣接し
ていても、それぞれ良好な品質特性を有する熱延鋼帯が
製造できる。また、圧延の進行とともにワークロールの
表面粗さが増大しても、潤滑油の組成を変えることによ
り摩擦係数の増大を抑制できるので、安定して成形性に
優れた高r値熱延鋼帯を製造できる。
成形性に優れた高r値熱延鋼帯および表面の良好な熱延
鋼帯等の異なる品質特性を要求された熱延鋼帯が隣接し
ていても、それぞれ良好な品質特性を有する熱延鋼帯が
製造できる。また、圧延の進行とともにワークロールの
表面粗さが増大しても、潤滑油の組成を変えることによ
り摩擦係数の増大を抑制できるので、安定して成形性に
優れた高r値熱延鋼帯を製造できる。
【0055】また、仕上エンドレス圧延において、成形
性に優れた高r値熱延鋼帯および表面の良好な熱延鋼帯
等の異なる品質特性を有する熱延鋼帯が接合されていて
も、それぞれ良好な品質特性を有する熱延鋼帯が製造で
きる。また、仕上エンドレス圧延の進行とともにワーク
ロールの表面粗さが増大しても、摩擦係数の増大を抑制
できるので、安定して成形性に優れた高r値熱延鋼帯を
製造できる。
性に優れた高r値熱延鋼帯および表面の良好な熱延鋼帯
等の異なる品質特性を有する熱延鋼帯が接合されていて
も、それぞれ良好な品質特性を有する熱延鋼帯が製造で
きる。また、仕上エンドレス圧延の進行とともにワーク
ロールの表面粗さが増大しても、摩擦係数の増大を抑制
できるので、安定して成形性に優れた高r値熱延鋼帯を
製造できる。
【0056】そして仕上エンドレス圧延の対象を拡大で
きるので、安定操業かつ高歩留りの熱延鋼帯の製造が可
能となる。
きるので、安定操業かつ高歩留りの熱延鋼帯の製造が可
能となる。
【図1】本発明に用いる熱間圧延設備の概略配置図であ
る。
る。
【図2】本発明に用いるスプレーノズルの概略配置図で
ある。
ある。
【図3】本発明に用いる摩擦係数制御のフローチャート
図である。
図である。
【図4】本発明に用いる潤滑油の効果を示すグラフであ
る。
る。
【図5】図5(a)は従来例の潤滑油組成の変化を示す
グラフである。図5(b)は本発明例の潤滑油組成の変
化を示すグラフである。
グラフである。図5(b)は本発明例の潤滑油組成の変
化を示すグラフである。
【図6】本発明例の潤滑油組成の別な変化を示すグラフ
である。
である。
【図7】本発明例の潤滑油組成の別な変化を示すグラフ
である。
である。
【図8】本発明例の摩擦係数に対する効果を示すグラフ
である。
である。
1:ワークロール 2:ミキシング装置 3:スプレーノズル 4:スプレー水冷却装置 5:スプレー水タンク 6:スプレー水ポンプ 7a、7b、7c:潤滑油タンク 8a、8b、8c:ギアポンプ 9:鋼帯 20:仕上タンデム圧延機 21:粗圧延機列 22:加熱炉 24:シートバーコイル 25:接合装置 26:ロードセル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北浜 正法 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社技術研究所内 (72)発明者 鑓田 征雄 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社技術研究所内 (72)発明者 内牧 信三 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社千葉製鉄所内 Fターム(参考) 4E002 AA07 AD02 AD04 AD07 BA01 BB09 BC08 BD05
Claims (5)
- 【請求項1】 連続鋳造により得られたスラブを熱間に
て粗圧延し、複数の圧延スタンドで仕上圧延を施して熱
延鋼帯を得る熱延鋼帯の製造方法において、前記熱延鋼
帯ごとに、前記熱延鋼帯に要求される品質特性に応じ
て、少なくとも2種の潤滑油の混合割合を変えて潤滑油
組成を変更し、該潤滑油組成を変更した潤滑油と水とか
らなる圧延油を、前記複数の圧延スタンドのうち少なく
とも一つの圧延スタンドに供給して仕上圧延を施すこと
を特徴とする熱延鋼帯の製造方法。 - 【請求項2】 連続鋳造により得られたスラブを熱間に
て粗圧延し、複数の圧延スタンドで仕上圧延を施して熱
延鋼帯を得る熱延鋼帯の製造方法において、前記複数の
圧延スタンドのうち少なくとも一つの圧延スタンドで摩
擦係数を算出し、該摩擦係数と目標値との偏差に応じ
て、前記摩擦係数が目標値以下になるように、少なくと
も2種の潤滑油の混合割合を変えて潤滑油組成を変更
し、該潤滑油組成を変更した潤滑油と水とからなる圧延
油を、前記複数の圧延スタンドのうち摩擦係数を算出し
た圧延スタンドに供給して仕上圧延を施すことを特徴と
する熱延鋼帯の製造方法。 - 【請求項3】 前記少なくとも2種の潤滑油の一つを、
Sを含まない合成エステルとし、他の一つを硫化エステ
ルまたはポリサルファイドとすることを特徴とする請求
項1または請求項2に記載の熱延鋼帯の製造方法。 - 【請求項4】 前記粗圧延後のシートバーを順次接合し
て前記仕上圧延を施すことを特徴とする請求項1〜3の
いずれかに記載の熱延鋼帯の製造方法。 - 【請求項5】 複数の圧延スタンドを有する仕上タンデ
ム圧延機に、異なる潤滑油を貯蔵する複数の潤滑油タン
クと、スプレー水を貯蔵するスプレー水タンクとを備え
せしめるとともに、前記複数の潤滑油タンクのうち少な
くとも2つの前記潤滑油タンクに貯蔵された前記潤滑油
と前記スプレー水タンクに貯蔵された前記スプレー水と
を混合して圧延油とするミキシング装置と、該ミキシン
グ装置で得られた前記圧延油をスプレーするスプレーノ
ズルとを、前記複数の圧延スタンドのうち少なくとも一
つの圧延スタンドに設けたことを特徴とする仕上タンデ
ム圧延機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11161653A JP2000351002A (ja) | 1999-06-08 | 1999-06-08 | 熱延鋼帯の製造方法および仕上タンデム圧延機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11161653A JP2000351002A (ja) | 1999-06-08 | 1999-06-08 | 熱延鋼帯の製造方法および仕上タンデム圧延機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000351002A true JP2000351002A (ja) | 2000-12-19 |
Family
ID=15739284
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11161653A Pending JP2000351002A (ja) | 1999-06-08 | 1999-06-08 | 熱延鋼帯の製造方法および仕上タンデム圧延機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000351002A (ja) |
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-
1999
- 1999-06-08 JP JP11161653A patent/JP2000351002A/ja active Pending
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