JP2000351362A - ブレーキ制御装置 - Google Patents
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- JP2000351362A JP2000351362A JP11162711A JP16271199A JP2000351362A JP 2000351362 A JP2000351362 A JP 2000351362A JP 11162711 A JP11162711 A JP 11162711A JP 16271199 A JP16271199 A JP 16271199A JP 2000351362 A JP2000351362 A JP 2000351362A
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- yaw rate
- vehicle
- sensor
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- Hydraulic Control Valves For Brake Systems (AREA)
- Regulating Braking Force (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 バンク路などの傾斜路面を走行した時に制御
に不具合が生じることがないようにして、制御品質の向
上を図ること 【解決手段】 車両挙動検出手段cからの入力に基づい
て、車両挙動に応じ所望の車輪に制動力を発生させて車
両のヨーモーメントを適正制御して車両挙動を安定させ
るべく液圧制御アクチュエータbを作動させる制御を実
行する制御手段dが、前記オーバステア制御を実行する
か否かの判定である制御開始判定をヨーレイトセンサc
1の出力値を含む値に基づいて行うように構成されてい
るブレーキ制御装置において、制御手段dに、旋回時の
内輪と外輪との車輪速差に基づいて車両に生じているヨ
ーレイトを演算するヨーレイト演算手段d1を設け、ヨ
ーレイト演算手段d1が演算する演算ヨーレイトとヨー
レイトセンサc1が検出する検出ヨーレイトとの差を演
算し、この差に基づいて制御開始判定を行うよう制御手
段dを構成した。
に不具合が生じることがないようにして、制御品質の向
上を図ること 【解決手段】 車両挙動検出手段cからの入力に基づい
て、車両挙動に応じ所望の車輪に制動力を発生させて車
両のヨーモーメントを適正制御して車両挙動を安定させ
るべく液圧制御アクチュエータbを作動させる制御を実
行する制御手段dが、前記オーバステア制御を実行する
か否かの判定である制御開始判定をヨーレイトセンサc
1の出力値を含む値に基づいて行うように構成されてい
るブレーキ制御装置において、制御手段dに、旋回時の
内輪と外輪との車輪速差に基づいて車両に生じているヨ
ーレイトを演算するヨーレイト演算手段d1を設け、ヨ
ーレイト演算手段d1が演算する演算ヨーレイトとヨー
レイトセンサc1が検出する検出ヨーレイトとの差を演
算し、この差に基づいて制御開始判定を行うよう制御手
段dを構成した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブレーキ制御装置
に関し、特に、車両旋回時に車両が過オーバステア状態
や過アンダステア状態となった時に所望の車輪に制動力
を発生させて車両のヨーモーメントを抑えたり、あるい
はヨーモーメントを発生させて車両姿勢を安定方向に制
御する車両挙動安定制御を実行する装置に関する。
に関し、特に、車両旋回時に車両が過オーバステア状態
や過アンダステア状態となった時に所望の車輪に制動力
を発生させて車両のヨーモーメントを抑えたり、あるい
はヨーモーメントを発生させて車両姿勢を安定方向に制
御する車両挙動安定制御を実行する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上述のように所望の輪に制動力を発生さ
せて車両姿勢の安定化を図るブレーキ制御装置は、例え
ば、特開平8−216861号公報に記載の装置などに
より公知である。このような従来装置は、運転者の制動
操作とは独立してホイルシリンダの液圧を増圧可能に構
成された液圧制御アクチュエータと、車両の挙動を検出
する車両挙動検出手段と、この車両挙動検出手段からの
入力に基づいて、車両が過度のオーバステア状態になっ
た時には、所望の車輪に制動力を発生させて車両のヨー
モーメントを抑えて車両挙動を安定させる制御を実行す
る制御手段を備えた構成となっている。そして、この制
御手段は、横加速度センサ,ヨーレイトセンサ,舵角セ
ンサ,車輪速センサの出力値に基づいて車両挙動を判別
し、制御を実行するよう構成されている。
せて車両姿勢の安定化を図るブレーキ制御装置は、例え
ば、特開平8−216861号公報に記載の装置などに
より公知である。このような従来装置は、運転者の制動
操作とは独立してホイルシリンダの液圧を増圧可能に構
成された液圧制御アクチュエータと、車両の挙動を検出
する車両挙動検出手段と、この車両挙動検出手段からの
入力に基づいて、車両が過度のオーバステア状態になっ
た時には、所望の車輪に制動力を発生させて車両のヨー
モーメントを抑えて車両挙動を安定させる制御を実行す
る制御手段を備えた構成となっている。そして、この制
御手段は、横加速度センサ,ヨーレイトセンサ,舵角セ
ンサ,車輪速センサの出力値に基づいて車両挙動を判別
し、制御を実行するよう構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のように従来技術
にあっては、横加速度センサ,ヨーレイトセンサ,舵角
センサ,車輪速センサの出力値に基づいて車両挙動を判
別するよう構成されている。ところで、車両が旋回を行
うカーブでは、路面が幅方向に平坦な場合と幅方向に傾
斜している場合とがある。このような幅方向に傾斜した
カーブ路として、例えば、バンク路が知られており、バ
ンク路では、車両に作用する遠心力のベクトルが斜面に
対して平行な方向と、斜面に対して直角の方向とに分解
され、車両を旋回外方向に押し出す力が平坦路に比べて
小さくなるとともに、平坦路に比べ小さな操舵角で旋回
できる結果、車両の旋回限界が平坦路に比べバンク路の
方が高くなる。それに対して、ヨーレイトセンサの出力
値は、平坦路とバンク路とでほとんど変化しない。
にあっては、横加速度センサ,ヨーレイトセンサ,舵角
センサ,車輪速センサの出力値に基づいて車両挙動を判
別するよう構成されている。ところで、車両が旋回を行
うカーブでは、路面が幅方向に平坦な場合と幅方向に傾
斜している場合とがある。このような幅方向に傾斜した
カーブ路として、例えば、バンク路が知られており、バ
ンク路では、車両に作用する遠心力のベクトルが斜面に
対して平行な方向と、斜面に対して直角の方向とに分解
され、車両を旋回外方向に押し出す力が平坦路に比べて
小さくなるとともに、平坦路に比べ小さな操舵角で旋回
できる結果、車両の旋回限界が平坦路に比べバンク路の
方が高くなる。それに対して、ヨーレイトセンサの出力
値は、平坦路とバンク路とでほとんど変化しない。
【0004】したがって、バンクカーブでは、旋回限界
が高いのにもかかわらず、平坦路と同様の出力値のヨー
レイトに基づいて制御開始判定が行われ、車両挙動安定
制御を実行する必要がないのに制御開始と判定される誤
判定が成される可能性があるという問題があった。ま
た、上記とは逆に、傾斜した路面(バンク路)を走行中
に、平坦路走行時と同条件(車速,ハンドル角など)で
あるのに、傾斜を理由に、平坦路走行時よりも大きいヨ
ーレイトが発生することもある。上述のように、バンク
カーブあるいはバンク路にあっては、平坦路と比較して
コーナリング限界が変化し、制御開始判定が的確に成さ
れないおそれがあり、制御品質の向上が望まれていた。
が高いのにもかかわらず、平坦路と同様の出力値のヨー
レイトに基づいて制御開始判定が行われ、車両挙動安定
制御を実行する必要がないのに制御開始と判定される誤
判定が成される可能性があるという問題があった。ま
た、上記とは逆に、傾斜した路面(バンク路)を走行中
に、平坦路走行時と同条件(車速,ハンドル角など)で
あるのに、傾斜を理由に、平坦路走行時よりも大きいヨ
ーレイトが発生することもある。上述のように、バンク
カーブあるいはバンク路にあっては、平坦路と比較して
コーナリング限界が変化し、制御開始判定が的確に成さ
れないおそれがあり、制御品質の向上が望まれていた。
【0005】さらに、上述の従来技術にあっては、前進
時と後退時とを判定する手段を有しておらず、後退時で
あってもオーバステアやアンダステアに対応した制御が
実行されるように構成されているが、後退時に車両挙動
安定制御を実行した場合、制御により発生したり抑制さ
れたりするヨーモーメントの状態は、前進時とは異なる
ことになる。したがって、後退時には車両挙動安定制御
を禁止するようにすることが好ましいが、後退走行状態
を検出する手段を別途設けると、コストアップを招くも
のであり、コストアップを招くことなく後退走行を検出
することが望まれていた。加えて、上述の従来技術にあ
っては、センサの故障を検出する手段も設けられておら
ず、フェイルセーフ性の向上が望まれていた。
時と後退時とを判定する手段を有しておらず、後退時で
あってもオーバステアやアンダステアに対応した制御が
実行されるように構成されているが、後退時に車両挙動
安定制御を実行した場合、制御により発生したり抑制さ
れたりするヨーモーメントの状態は、前進時とは異なる
ことになる。したがって、後退時には車両挙動安定制御
を禁止するようにすることが好ましいが、後退走行状態
を検出する手段を別途設けると、コストアップを招くも
のであり、コストアップを招くことなく後退走行を検出
することが望まれていた。加えて、上述の従来技術にあ
っては、センサの故障を検出する手段も設けられておら
ず、フェイルセーフ性の向上が望まれていた。
【0006】本発明は、上述の従来の問題点に着目して
成されたもので、バンク路などの傾斜路面を走行した時
に誤った制御開始判定が成されることがないようにし
て、制御品質の向上を図ること、後退走行状態を安価に
検出しこれに対応することで安価に制御品質の向上を図
ること、センサの故障を検出してフェイルセーフ性能の
向上を図りこれにより制御品質の向上を図ることを目的
としている。
成されたもので、バンク路などの傾斜路面を走行した時
に誤った制御開始判定が成されることがないようにし
て、制御品質の向上を図ること、後退走行状態を安価に
検出しこれに対応することで安価に制御品質の向上を図
ること、センサの故障を検出してフェイルセーフ性能の
向上を図りこれにより制御品質の向上を図ることを目的
としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的達成のため、
本発明では、図1のクレーム対応図に示すように、運転
者の制動操作とは独立してホイルシリンダaの液圧を増
圧可能に構成された液圧制御アクチュエータbと、車両
に発生するヨーレイトを検出するヨーレイトセンサc1
を含み、車両の挙動を検出する車両挙動検出手段cと、
この車両挙動検出手段cからの入力に基づいて、車両挙
動に応じ所望の車輪に制動力を発生させて車両のヨーモ
ーメントを適正制御して車両挙動を安定させるべく液圧
制御アクチュエータbを作動させる制御を実行する制御
手段dと、を備え、この制御手段dは、前記オーバステ
ア制御を実行するか否かの判定である制御開始判定をヨ
ーレイトセンサc1の出力値を含む値に基づいて行うよ
うに構成されているブレーキ制御装置において、前記制
御手段dが、旋回時の内輪と外輪との車輪速差に基づい
て車両に生じているヨーレイトを演算するヨーレイト演
算手段d1を備え、このヨーレイト演算手段d1が演算
する演算ヨーレイトと前記ヨーレイトセンサc1が検出
する検出ヨーレイトとの差を演算し、この差に基づいて
前記制御開始判定を行うよう構成されていることを特徴
とする。したがって、バンク路を走行する際には、ヨー
レイトセンサc1が検出する検出ヨーレイトと、ヨーレ
イト演算手段d1において旋回内外輪の車輪速差に基づ
いて求めた演算ヨーレイトは、バンク路の状態に応じて
差が生じることになる。よって、この差に基づいて、バ
ンク路の状態に応じて変化したコーナリング限界を考慮
して、制御開始判定を正確に行うことができ、これによ
り制御品質の向上を図ることができる。
本発明では、図1のクレーム対応図に示すように、運転
者の制動操作とは独立してホイルシリンダaの液圧を増
圧可能に構成された液圧制御アクチュエータbと、車両
に発生するヨーレイトを検出するヨーレイトセンサc1
を含み、車両の挙動を検出する車両挙動検出手段cと、
この車両挙動検出手段cからの入力に基づいて、車両挙
動に応じ所望の車輪に制動力を発生させて車両のヨーモ
ーメントを適正制御して車両挙動を安定させるべく液圧
制御アクチュエータbを作動させる制御を実行する制御
手段dと、を備え、この制御手段dは、前記オーバステ
ア制御を実行するか否かの判定である制御開始判定をヨ
ーレイトセンサc1の出力値を含む値に基づいて行うよ
うに構成されているブレーキ制御装置において、前記制
御手段dが、旋回時の内輪と外輪との車輪速差に基づい
て車両に生じているヨーレイトを演算するヨーレイト演
算手段d1を備え、このヨーレイト演算手段d1が演算
する演算ヨーレイトと前記ヨーレイトセンサc1が検出
する検出ヨーレイトとの差を演算し、この差に基づいて
前記制御開始判定を行うよう構成されていることを特徴
とする。したがって、バンク路を走行する際には、ヨー
レイトセンサc1が検出する検出ヨーレイトと、ヨーレ
イト演算手段d1において旋回内外輪の車輪速差に基づ
いて求めた演算ヨーレイトは、バンク路の状態に応じて
差が生じることになる。よって、この差に基づいて、バ
ンク路の状態に応じて変化したコーナリング限界を考慮
して、制御開始判定を正確に行うことができ、これによ
り制御品質の向上を図ることができる。
【0008】なお、制御手段dにおいて、上記制御開始
判定を行う場合、請求項2に記載のように、前記演算ヨ
ーレイトと検出ヨーレイトとの差に基づいてオーバステ
ア制御開始補正ゲインを算出し、このオーバステア制御
開始補正ゲインに基づいて車両状態パラメータを演算
し、この車両状態パラメータと予め設定された制御開始
判定値との比較に基づいて前記制御開始判定を行うよう
に構成して、制御開始判定値と比較する車両状態パラメ
ータに、演算ヨーレイトと検出ヨーレイトとの差を反映
させることが好ましい。このように、差に基づくゲイン
を掛けるだけで判定を行うことができ、制御の変更が少
なくて済み、上記制御品質の向上を簡単に得られる。ま
た、請求項3に記載のように、前記制御手段dは、前記
制御開始判定を行うにあたり、上記判定条件に加え、横
加速度ならびに前後加速度に基づいて求めた路面摩擦係
数と予め設定した制御禁止摩擦係数との比較に基づく判
定と、舵角と予め設定した制御禁止舵角との比較に基づ
く判定と、舵角速度と予め設定した制御禁止舵角速度と
の比較に基づく判定と、舵角と車体速とから求めた第1
目標ヨーレイトおよび横加速度と車体速から求めた第2
目標ヨーレイトとの差に基づく判定と、ヨーレイトセン
サc1の検出ヨーレイトと予め設定された制御許可ヨー
レイトとに基づく判定と、を複数組み合わせて行うこと
が好ましい。この場合、制御開始判定精度をより高める
ことができ、制御品質のさらなる向上を図ることができ
る。
判定を行う場合、請求項2に記載のように、前記演算ヨ
ーレイトと検出ヨーレイトとの差に基づいてオーバステ
ア制御開始補正ゲインを算出し、このオーバステア制御
開始補正ゲインに基づいて車両状態パラメータを演算
し、この車両状態パラメータと予め設定された制御開始
判定値との比較に基づいて前記制御開始判定を行うよう
に構成して、制御開始判定値と比較する車両状態パラメ
ータに、演算ヨーレイトと検出ヨーレイトとの差を反映
させることが好ましい。このように、差に基づくゲイン
を掛けるだけで判定を行うことができ、制御の変更が少
なくて済み、上記制御品質の向上を簡単に得られる。ま
た、請求項3に記載のように、前記制御手段dは、前記
制御開始判定を行うにあたり、上記判定条件に加え、横
加速度ならびに前後加速度に基づいて求めた路面摩擦係
数と予め設定した制御禁止摩擦係数との比較に基づく判
定と、舵角と予め設定した制御禁止舵角との比較に基づ
く判定と、舵角速度と予め設定した制御禁止舵角速度と
の比較に基づく判定と、舵角と車体速とから求めた第1
目標ヨーレイトおよび横加速度と車体速から求めた第2
目標ヨーレイトとの差に基づく判定と、ヨーレイトセン
サc1の検出ヨーレイトと予め設定された制御許可ヨー
レイトとに基づく判定と、を複数組み合わせて行うこと
が好ましい。この場合、制御開始判定精度をより高める
ことができ、制御品質のさらなる向上を図ることができ
る。
【0009】また、請求項4に記載のように、前記制御
手段dは、前記第2目標ヨーレイトと前記検出ヨーレイ
トと前記演算ヨーレイトとを比較し、これらが一致して
いる場合には、横加速度センサc2が正常と判定する一
方、検出ヨーレイトと演算ヨーレイトとが一致している
のに対し第2目標ヨーレイトがこれらと不一致の場合に
は横加速度センサc2が異常と判定するように構成する
のが好ましい。したがって、請求項1ないし3記載のブ
レーキ制御装置にセンサを追加することなく横加速度セ
ンサc2の異常を検出して、安価に異常検出を行うこと
ができるとともに、横加速度センサc2の異常検出を行
うことにより制御のフェイルセーフ性を高めて制御品質
の向上を図ることができる。また、請求項5に記載のよ
うに、運転者の制動操作とは独立してホイルシリンダの
液圧を増圧可能に構成された液圧制御アクチュエータb
と、ヨーレイトセンサc1,横加速度センサc2および
舵角センサc3を含み、車両の挙動を検出する車両挙動
検出手段cと、この車両挙動検出手段cからの入力に基
づいて、車両挙動に応じ所望の車輪に制動力を発生させ
て車両のヨーモーメントを適正制御して車両挙動を安定
させるべく液圧制御アクチュエータbを作動させる制御
を実行する制御手段dと、を備えたブレーキ制御装置に
おいて、前記制御手段dは、操舵時に、舵角と横加速度
とヨーレイトとに基づいて、これらの方向が全て一致し
ている場合には前進走行と判定する一方、舵角ならびに
横加速度の方向が一致しているのに対し、ヨーレイトの
方向が不一致の場合には後退走行と判定し、後退走行判
定時には車両挙動を安定させる制御の実行を禁止するよ
う構成されていることを特徴とする。すなわち、前進走
行時と後退走行時とでは、舵角および横加速度方向が同
一の場合、ヨーレイトの向きが逆に現れる。したがっ
て、このヨーレイトの向きに基づいて、従来からブレー
キ制御装置に設けられているセンサを利用して、別途セ
ンサを追加することなく後退走行状態を正確に判定し、
後退走行時に制御を実行しないようにして、制御品質の
向上を図ることができる。
手段dは、前記第2目標ヨーレイトと前記検出ヨーレイ
トと前記演算ヨーレイトとを比較し、これらが一致して
いる場合には、横加速度センサc2が正常と判定する一
方、検出ヨーレイトと演算ヨーレイトとが一致している
のに対し第2目標ヨーレイトがこれらと不一致の場合に
は横加速度センサc2が異常と判定するように構成する
のが好ましい。したがって、請求項1ないし3記載のブ
レーキ制御装置にセンサを追加することなく横加速度セ
ンサc2の異常を検出して、安価に異常検出を行うこと
ができるとともに、横加速度センサc2の異常検出を行
うことにより制御のフェイルセーフ性を高めて制御品質
の向上を図ることができる。また、請求項5に記載のよ
うに、運転者の制動操作とは独立してホイルシリンダの
液圧を増圧可能に構成された液圧制御アクチュエータb
と、ヨーレイトセンサc1,横加速度センサc2および
舵角センサc3を含み、車両の挙動を検出する車両挙動
検出手段cと、この車両挙動検出手段cからの入力に基
づいて、車両挙動に応じ所望の車輪に制動力を発生させ
て車両のヨーモーメントを適正制御して車両挙動を安定
させるべく液圧制御アクチュエータbを作動させる制御
を実行する制御手段dと、を備えたブレーキ制御装置に
おいて、前記制御手段dは、操舵時に、舵角と横加速度
とヨーレイトとに基づいて、これらの方向が全て一致し
ている場合には前進走行と判定する一方、舵角ならびに
横加速度の方向が一致しているのに対し、ヨーレイトの
方向が不一致の場合には後退走行と判定し、後退走行判
定時には車両挙動を安定させる制御の実行を禁止するよ
う構成されていることを特徴とする。すなわち、前進走
行時と後退走行時とでは、舵角および横加速度方向が同
一の場合、ヨーレイトの向きが逆に現れる。したがっ
て、このヨーレイトの向きに基づいて、従来からブレー
キ制御装置に設けられているセンサを利用して、別途セ
ンサを追加することなく後退走行状態を正確に判定し、
後退走行時に制御を実行しないようにして、制御品質の
向上を図ることができる。
【0010】
【実施の形態】本願発明の実施の形態について、以下に
詳説する。 (実施の形態1)図2は、実施の形態のブレーキ制御装
置の全体図である。まず、構造について説明すると、4
輪のそれぞれに制動力を発生させるホイルシリンダ1
2,12,12,12は、2系統のブレーキ配管13,
13を介してマスタシリンダ8に接続されている。そし
て、ブレーキ配管13の途中には、ブレーキ油圧制御ア
クチュエータ(液圧制御アクチュエータ)10が設けら
れている。
詳説する。 (実施の形態1)図2は、実施の形態のブレーキ制御装
置の全体図である。まず、構造について説明すると、4
輪のそれぞれに制動力を発生させるホイルシリンダ1
2,12,12,12は、2系統のブレーキ配管13,
13を介してマスタシリンダ8に接続されている。そし
て、ブレーキ配管13の途中には、ブレーキ油圧制御ア
クチュエータ(液圧制御アクチュエータ)10が設けら
れている。
【0011】前記ブレーキ油圧制御アクチュエータ10
は、各ホイルシリンダ12の液圧を増圧・保持・減圧可
能な液圧制御バルブ10a,10a,10a,10a
と、マスタシリンダ8とは別途設けられたポンプなどか
ら構成された制御用油圧源10bと、ホイルシリンダ1
2に向けて油圧源としてマスタシリンダ8を接続させる
か、制御用油圧源10bを接続させるかを切り換える油
圧供給源切換バルブ10c,10c,10d,10dと
を備えている。したがって、運転者がブレーキペダル9
を操作してマスタシリンダ8が発生したときに、このマ
スタシリンダ圧をホイルシリンダ12に供給する通常ブ
レーキ状態と、運転者がブレーキ操作を行っていない時
に、制御用油圧源10bの液圧をホイルシリンダ12に
向けて供給するとともに、各液圧制御バルブ10aによ
りホイルシリンダ圧を最適制御する制御ブレーキ状態と
に切換可能に構成されている。
は、各ホイルシリンダ12の液圧を増圧・保持・減圧可
能な液圧制御バルブ10a,10a,10a,10a
と、マスタシリンダ8とは別途設けられたポンプなどか
ら構成された制御用油圧源10bと、ホイルシリンダ1
2に向けて油圧源としてマスタシリンダ8を接続させる
か、制御用油圧源10bを接続させるかを切り換える油
圧供給源切換バルブ10c,10c,10d,10dと
を備えている。したがって、運転者がブレーキペダル9
を操作してマスタシリンダ8が発生したときに、このマ
スタシリンダ圧をホイルシリンダ12に供給する通常ブ
レーキ状態と、運転者がブレーキ操作を行っていない時
に、制御用油圧源10bの液圧をホイルシリンダ12に
向けて供給するとともに、各液圧制御バルブ10aによ
りホイルシリンダ圧を最適制御する制御ブレーキ状態と
に切換可能に構成されている。
【0012】前記制御ブレーキ状態において、本実施の
形態では、制御ユニット11により車両の挙動に応じて
旋回時に車両が過オーバステア状態にならないように所
望の輪に所望の制動力を発生させて車両のヨーモーメン
トを抑えたりして車両挙動を安定させるオーバステア制
御(車両挙動安定制御)を実行する。この場合、例え
ば、旋回外輪の前輪に制動力を発生させる。
形態では、制御ユニット11により車両の挙動に応じて
旋回時に車両が過オーバステア状態にならないように所
望の輪に所望の制動力を発生させて車両のヨーモーメン
トを抑えたりして車両挙動を安定させるオーバステア制
御(車両挙動安定制御)を実行する。この場合、例え
ば、旋回外輪の前輪に制動力を発生させる。
【0013】前記制御ユニット11は、車両挙動検出手
段としての、舵角センサ1,横加速度センサ(以下、横
Gセンサという)2,ヨーレイトセンサ3,車輪速セン
サ4および前後加速度センサ(以下、前後Gセンサとい
う)5を備えている。前記舵角センサ1は、ハンドルの
転舵角を検出する舵角センサで、例えばトランジスタ等
により舵角速度に応じた周波数信号を出力し積分処理す
ることにより転舵角の検出を行う。前記横Gセンサ2
は、横向き加速度を検出するセンサ、前後Gセンサ5は
前後方向の加速度を検出するセンサで、例えば片持ちは
り型のひずみゲージ等により横力あるいは前後力をうけ
加速度の検出を行う。ヨーレイトセンサ3は、例えばひ
ずみゲージ等によりコリオリ力を受けヨーレイトの検出
を行う。車輪速センサ4は、例えばピックアップコイル
等を使用し車輪の回転速度に応じた周波数信号を検出す
る。
段としての、舵角センサ1,横加速度センサ(以下、横
Gセンサという)2,ヨーレイトセンサ3,車輪速セン
サ4および前後加速度センサ(以下、前後Gセンサとい
う)5を備えている。前記舵角センサ1は、ハンドルの
転舵角を検出する舵角センサで、例えばトランジスタ等
により舵角速度に応じた周波数信号を出力し積分処理す
ることにより転舵角の検出を行う。前記横Gセンサ2
は、横向き加速度を検出するセンサ、前後Gセンサ5は
前後方向の加速度を検出するセンサで、例えば片持ちは
り型のひずみゲージ等により横力あるいは前後力をうけ
加速度の検出を行う。ヨーレイトセンサ3は、例えばひ
ずみゲージ等によりコリオリ力を受けヨーレイトの検出
を行う。車輪速センサ4は、例えばピックアップコイル
等を使用し車輪の回転速度に応じた周波数信号を検出す
る。
【0014】次に、制御ユニット11によるオーバステ
ア制御の流れを図3〜図8のフローチャートにより説明
する。まず、図3のステップ101では、車輪速センサ
4から各車輪の車輪速VWを算出する。ステップ102
では、取り込まれたヨーレイトセンサ3の値からヨーレ
イトYAWを算出する。ステップ103では、横Gセン
サ2ならびに前後Gセンサ5から取り込まれた横方向加
速度および前後方向加速度の値から横加速度YGおよび
前後加速度XGを算出する。ステップ104では、路面
摩擦係数MYUを、例えば、以下の式により算出する。 MYU=(YG2+XG2)1/2 ステップ105では、ステップ101で算出した各輪車
輪速VWから車体速VXの算出を行う。ステップ106
では、舵角センサ1の検出値から舵角ANGLを算出
し、さらにこの舵角ANGLに基づいて舵角速度DAN
GLする。ステップ107では、2通りの目標ヨーレイ
トを算出するものであり、舵角ANGLと車体速VXか
ら目標ヨーレイトYAWSを算出し、横加速度YGと車
体速VXから下式を用いて目標ヨーレイトYAWSGを
算出する。 YAWSG=YG/VX
ア制御の流れを図3〜図8のフローチャートにより説明
する。まず、図3のステップ101では、車輪速センサ
4から各車輪の車輪速VWを算出する。ステップ102
では、取り込まれたヨーレイトセンサ3の値からヨーレ
イトYAWを算出する。ステップ103では、横Gセン
サ2ならびに前後Gセンサ5から取り込まれた横方向加
速度および前後方向加速度の値から横加速度YGおよび
前後加速度XGを算出する。ステップ104では、路面
摩擦係数MYUを、例えば、以下の式により算出する。 MYU=(YG2+XG2)1/2 ステップ105では、ステップ101で算出した各輪車
輪速VWから車体速VXの算出を行う。ステップ106
では、舵角センサ1の検出値から舵角ANGLを算出
し、さらにこの舵角ANGLに基づいて舵角速度DAN
GLする。ステップ107では、2通りの目標ヨーレイ
トを算出するものであり、舵角ANGLと車体速VXか
ら目標ヨーレイトYAWSを算出し、横加速度YGと車
体速VXから下式を用いて目標ヨーレイトYAWSGを
算出する。 YAWSG=YG/VX
【0015】ステップ108では、基準ヨーレイトYA
W_VWを算出する。この基準ヨーレイトYAW_VW
は、下式に示すように旋回内輪の1輪と旋回外輪の1輪
との車輪速差から求めるもので、本実施の形態では、非
駆動輪である後輪の車輪速VWRR,VWRLを用いて
求めるようにしている。 YAW_VW=(VWRR−VWRL)/TRED なお、TREDは、トレッド長さである。
W_VWを算出する。この基準ヨーレイトYAW_VW
は、下式に示すように旋回内輪の1輪と旋回外輪の1輪
との車輪速差から求めるもので、本実施の形態では、非
駆動輪である後輪の車輪速VWRR,VWRLを用いて
求めるようにしている。 YAW_VW=(VWRR−VWRL)/TRED なお、TREDは、トレッド長さである。
【0016】ステップ109では、ヨーレイトセンサ3
が検出するヨーレイトYAWと、ステップ108で求め
た車輪速に基づく基準ヨーレイトYAW_VWとの差△
YAWを算出する(△YAW=YAW−YAW_V
W)。ステップ110では、オーバステア制御開始補正
ゲインKYAWSG_Hを求める。このオーバステア制
御開始補正ゲインKYAWSG_Hは、例えば、図8の
特性図に示すように、差△YAWに基づいて求める。
が検出するヨーレイトYAWと、ステップ108で求め
た車輪速に基づく基準ヨーレイトYAW_VWとの差△
YAWを算出する(△YAW=YAW−YAW_V
W)。ステップ110では、オーバステア制御開始補正
ゲインKYAWSG_Hを求める。このオーバステア制
御開始補正ゲインKYAWSG_Hは、例えば、図8の
特性図に示すように、差△YAWに基づいて求める。
【0017】ステップ111では、本制御による連続オ
ーバステア制御フラグFYWSG_CNTがリセット状
態であるか否かを判定し、リセット状態(=0)であれ
ばステップ112に進み、セット状態(=1)であれば
ステップ113に進む。ステップ112およびステップ
113では、車両状態パラメータゲインKYAWSGを
算出するもので、ステップ112では、連続オーバステ
ア制御状態でない通常時用の車両状態パラメータゲイン
をKYAWSG=TKYWSG1により算出し、一方、
ステップ113では、連続オーバステア制御用の車両状
態パラメータゲインをKYAWSG=TKYWSG2に
より算出する。なお、TKYWSG1,TKYWSG2
は、いずれも車体速VXに応じて可変である。ステップ
114では、車両状態パラメータKSTBMYSGを以
下の式より算出する。 KSTBMYSG=(YAWSG−YAW)×KYAW
SG×KYAWSG_H すなわち、本実施の形態では、車両状態パラメータKS
TBMYSGを決定するにあたり、ヨーレイトセンサ3
により求めたヨーレイトYAWと旋回内外輪差により求
めた基準ヨーレイトYAW_VWとの差△YAWに基づ
いて求めたオーバステア制御開始補正ゲインKYAWS
G_Hを乗じて、バンクの傾斜分の誤差を取り除いた車
両状態パラメータを取り出すようにしている。ステップ
115では、旋回方向で制御を切り換えるために、右旋
回中か否かを判定し、YESすなわち右旋回の場合に
は、図4のステップ201に進み、右旋回でない場合に
は、図5のステップ301に進む。
ーバステア制御フラグFYWSG_CNTがリセット状
態であるか否かを判定し、リセット状態(=0)であれ
ばステップ112に進み、セット状態(=1)であれば
ステップ113に進む。ステップ112およびステップ
113では、車両状態パラメータゲインKYAWSGを
算出するもので、ステップ112では、連続オーバステ
ア制御状態でない通常時用の車両状態パラメータゲイン
をKYAWSG=TKYWSG1により算出し、一方、
ステップ113では、連続オーバステア制御用の車両状
態パラメータゲインをKYAWSG=TKYWSG2に
より算出する。なお、TKYWSG1,TKYWSG2
は、いずれも車体速VXに応じて可変である。ステップ
114では、車両状態パラメータKSTBMYSGを以
下の式より算出する。 KSTBMYSG=(YAWSG−YAW)×KYAW
SG×KYAWSG_H すなわち、本実施の形態では、車両状態パラメータKS
TBMYSGを決定するにあたり、ヨーレイトセンサ3
により求めたヨーレイトYAWと旋回内外輪差により求
めた基準ヨーレイトYAW_VWとの差△YAWに基づ
いて求めたオーバステア制御開始補正ゲインKYAWS
G_Hを乗じて、バンクの傾斜分の誤差を取り除いた車
両状態パラメータを取り出すようにしている。ステップ
115では、旋回方向で制御を切り換えるために、右旋
回中か否かを判定し、YESすなわち右旋回の場合に
は、図4のステップ201に進み、右旋回でない場合に
は、図5のステップ301に進む。
【0018】次に、図4に示すステップ201では、右
旋回オーバステア判断フラグFOSRR_YWSの前回
値が1であるか否か判定し、FOSRR_YWS=1す
なわち前回に右旋回オーバステアに対応する制御を実行
していればステップ212へ進み、FOSRR_YWS
≠1すなわち前回に右旋回オーバステアに対応する制御
を実行していなければステップ202へと進む。ステッ
プ212では、ヨーレイトYAWが制御禁止ヨーレイト
KYAW_STP以下であるか否かを判定し、YESす
なわちYAW≦KYAW_STPであればステップ21
3へ進み、NOすなわちYAW>KYAW_STPであ
ればオーバステア制御を許可すべくステップ210に進
む。また、ステップ213では、連続制御カウンタC_
YWGを初期値C_YWG0にセットする。
旋回オーバステア判断フラグFOSRR_YWSの前回
値が1であるか否か判定し、FOSRR_YWS=1す
なわち前回に右旋回オーバステアに対応する制御を実行
していればステップ212へ進み、FOSRR_YWS
≠1すなわち前回に右旋回オーバステアに対応する制御
を実行していなければステップ202へと進む。ステッ
プ212では、ヨーレイトYAWが制御禁止ヨーレイト
KYAW_STP以下であるか否かを判定し、YESす
なわちYAW≦KYAW_STPであればステップ21
3へ進み、NOすなわちYAW>KYAW_STPであ
ればオーバステア制御を許可すべくステップ210に進
む。また、ステップ213では、連続制御カウンタC_
YWGを初期値C_YWG0にセットする。
【0019】ステップ202〜207は、それぞれ過度
のオーバステアに対する制御であるオーバステア制御を
実行する状態であるか否かを判定しているものであり、
過度のオーバステアでない場合には、制御を禁止すべく
ステップ214に進むようにしている。まず、ステップ
202では、車両状態パラメータKSTBMYSGが制
御開始判定値−KSTYWSG以下であるか否かを判定
し、制御開始判定値−KSTYWSG以下であれば車両
が過度のオーバーステアになっていると判断しステップ
203へ進み、制御開始判定値−KSTYWSGよりも
大きければ制御を実行することなくステップ214に進
む。すなわち、ここでは、一方の目標ヨーレイトYAW
SGから求めた車両状態パラメータKSTBMYSGに
基づいて過オーバステア判断を行っている。ステップ2
03では、路面摩擦係数MYUが制御禁止路面摩擦係数
KMYU以下であるか否かを判定し、MYU≦KMYU
であって路面摩擦係数が所定値以下であればステップ2
04に進み、MYU>KMYUであって路面摩擦係数が
所定値以上であれば禁止ステップ214に進む。ステッ
プ204では、舵角ANGLが制御禁止舵角KANGL
以下であるか否かを判定し、ANGL≦KANGLであ
ればステップ205に進むが、ANGL>KANGLで
あれば禁止ステップ214に進む。ステップ205で
は、舵角速度DANGLが制御禁止舵角速度KDANG
L以下であるか否かを判定し、DANGL≦KDANG
Lであればステップ206に進むが、DANGL>KD
ANGLであれば禁止ステップ214に進む。ステップ
206では、ステップ107において舵角ANGLおよ
び車体速VXから求めた目標ヨーレイトYAWSと横加
速度YGおよび車体速VXから求めた目標ヨーレイトY
AWSGを比較するものであり、両者の差であるYAW
S−YAWSGが所定値J_YAWSG以上であるか否
かを判定し、所定値未満(YAWS−YAWSG<J_
YAWSG)の場合にはステップ207に進むが、所定
値以上(YAWS−YAWSG≧J_YAWSG)の場
合には、いずれかのセンサに異常があるか、あるいはバ
ンク路の走行中などのように車体の傾きにより横Gセン
サ2の検出値がシフトしているする場合のように、通常
の平坦路走行状態でないと判断して制御を禁止しステッ
プ214へ進む。ステップ207では、ヨーレイトYA
Wが制御許可ヨーレイトYAW_STRT以上であるか
否かを判定するものであり、YAW≦YAW_STRT
の場合には制御を禁止してステップ214に進み、ヨー
レイトYAWが制御許可ヨーレイトYAW_STRT以
上であればステップ208に進む。
のオーバステアに対する制御であるオーバステア制御を
実行する状態であるか否かを判定しているものであり、
過度のオーバステアでない場合には、制御を禁止すべく
ステップ214に進むようにしている。まず、ステップ
202では、車両状態パラメータKSTBMYSGが制
御開始判定値−KSTYWSG以下であるか否かを判定
し、制御開始判定値−KSTYWSG以下であれば車両
が過度のオーバーステアになっていると判断しステップ
203へ進み、制御開始判定値−KSTYWSGよりも
大きければ制御を実行することなくステップ214に進
む。すなわち、ここでは、一方の目標ヨーレイトYAW
SGから求めた車両状態パラメータKSTBMYSGに
基づいて過オーバステア判断を行っている。ステップ2
03では、路面摩擦係数MYUが制御禁止路面摩擦係数
KMYU以下であるか否かを判定し、MYU≦KMYU
であって路面摩擦係数が所定値以下であればステップ2
04に進み、MYU>KMYUであって路面摩擦係数が
所定値以上であれば禁止ステップ214に進む。ステッ
プ204では、舵角ANGLが制御禁止舵角KANGL
以下であるか否かを判定し、ANGL≦KANGLであ
ればステップ205に進むが、ANGL>KANGLで
あれば禁止ステップ214に進む。ステップ205で
は、舵角速度DANGLが制御禁止舵角速度KDANG
L以下であるか否かを判定し、DANGL≦KDANG
Lであればステップ206に進むが、DANGL>KD
ANGLであれば禁止ステップ214に進む。ステップ
206では、ステップ107において舵角ANGLおよ
び車体速VXから求めた目標ヨーレイトYAWSと横加
速度YGおよび車体速VXから求めた目標ヨーレイトY
AWSGを比較するものであり、両者の差であるYAW
S−YAWSGが所定値J_YAWSG以上であるか否
かを判定し、所定値未満(YAWS−YAWSG<J_
YAWSG)の場合にはステップ207に進むが、所定
値以上(YAWS−YAWSG≧J_YAWSG)の場
合には、いずれかのセンサに異常があるか、あるいはバ
ンク路の走行中などのように車体の傾きにより横Gセン
サ2の検出値がシフトしているする場合のように、通常
の平坦路走行状態でないと判断して制御を禁止しステッ
プ214へ進む。ステップ207では、ヨーレイトYA
Wが制御許可ヨーレイトYAW_STRT以上であるか
否かを判定するものであり、YAW≦YAW_STRT
の場合には制御を禁止してステップ214に進み、ヨー
レイトYAWが制御許可ヨーレイトYAW_STRT以
上であればステップ208に進む。
【0020】そして、ステップ208では、連続オーバ
ステア制御フラグFYAWSG_CNTが0であるか否
かを判定し、0の場合、ステップ210に進んで、オー
バステア制御を許可すべく、ステップ210に進んで右
旋回時のオーバーステア判断フラグFOSRR_YWG
をセットし、さらに、続くステップ211において、オ
ーバーステア制御許可フラグFOSRRをセットする。
なお、このステップ211からは、図6のステップ40
6に進む。一方、ステップ208において連続オーバス
テア制御フラグFYAWSG_CNT=1の場合には、
ステップ209に進んで、連続オーバステア制御カウン
タCYAWSGが設定値TYWSG_CNTを以下であ
るか否か判定し、設定値TYWSG_CNT以下であれ
ば制御を許可すべくステップ210に進み、設定値TY
WSG_CNTを越えていれば制御を禁止すべくステッ
プ214に進む。
ステア制御フラグFYAWSG_CNTが0であるか否
かを判定し、0の場合、ステップ210に進んで、オー
バステア制御を許可すべく、ステップ210に進んで右
旋回時のオーバーステア判断フラグFOSRR_YWG
をセットし、さらに、続くステップ211において、オ
ーバーステア制御許可フラグFOSRRをセットする。
なお、このステップ211からは、図6のステップ40
6に進む。一方、ステップ208において連続オーバス
テア制御フラグFYAWSG_CNT=1の場合には、
ステップ209に進んで、連続オーバステア制御カウン
タCYAWSGが設定値TYWSG_CNTを以下であ
るか否か判定し、設定値TYWSG_CNT以下であれ
ば制御を許可すべくステップ210に進み、設定値TY
WSG_CNTを越えていれば制御を禁止すべくステッ
プ214に進む。
【0021】制御を禁止する場合に進むステップ214
では、舵角速度DANGLが制御禁止舵角速度KDAN
GL以下であるか否かを判定し、制御禁止舵角速度KD
ANGL以下であればステップ215に進んで、連続制
御カウンタC_YWGを1サンプリング分減算し、一
方、制御禁止舵角速度KDANGLよりも大きければス
テップ216に進んで、連続オーバステア制御の禁止の
ために、連続制御カウンタC_YWGをリセットする。
では、舵角速度DANGLが制御禁止舵角速度KDAN
GL以下であるか否かを判定し、制御禁止舵角速度KD
ANGL以下であればステップ215に進んで、連続制
御カウンタC_YWGを1サンプリング分減算し、一
方、制御禁止舵角速度KDANGLよりも大きければス
テップ216に進んで、連続オーバステア制御の禁止の
ために、連続制御カウンタC_YWGをリセットする。
【0022】ステップ217では、連続制御カウンタC
_YWGが0よりも大きいか否かを判定し、C_YWG
>0の場合、ステップ218に進んで、連続オーバステ
ア制御フラグFYAWSG_CNTを1にセットし、C
_YWG≦0の場合、連続オーバステア制御フラグFY
AWSG_CNTを0にリセットする。
_YWGが0よりも大きいか否かを判定し、C_YWG
>0の場合、ステップ218に進んで、連続オーバステ
ア制御フラグFYAWSG_CNTを1にセットし、C
_YWG≦0の場合、連続オーバステア制御フラグFY
AWSG_CNTを0にリセットする。
【0023】ステップ220では、オーバーステア制御
を許可するための条件を満たさないので右旋回用のオー
バーステア判断フラグFOSRR_YWSをリセット
し、さらに、続くステップ221において、オーバステ
ア制御許可フラグFOSRRをリセットする。ステップ
222では、バルブ制御フラグF_GVをリセットし、
油圧供給源切換バルブ10c,10c,10d,10d
の作動を停止する。ちなみに、各油圧供給源切換バルブ
10c,10c,10d,10dは、非作動時には油圧
供給源をマスタシリンダ8とし、作動時には油圧供給源
を制御用油圧源10bとするよう切り換わるよう構成さ
れている。ステップ223では、モータ制御フラグF_
MOTORをリセットし制御用油圧源10b(例えば、
ポンプなど)の作動を停止し、STARTに進む。
を許可するための条件を満たさないので右旋回用のオー
バーステア判断フラグFOSRR_YWSをリセット
し、さらに、続くステップ221において、オーバステ
ア制御許可フラグFOSRRをリセットする。ステップ
222では、バルブ制御フラグF_GVをリセットし、
油圧供給源切換バルブ10c,10c,10d,10d
の作動を停止する。ちなみに、各油圧供給源切換バルブ
10c,10c,10d,10dは、非作動時には油圧
供給源をマスタシリンダ8とし、作動時には油圧供給源
を制御用油圧源10bとするよう切り換わるよう構成さ
れている。ステップ223では、モータ制御フラグF_
MOTORをリセットし制御用油圧源10b(例えば、
ポンプなど)の作動を停止し、STARTに進む。
【0024】図5に示すステップ301〜ステップ32
3の流れは、左旋回時のオーバステアに対する制御であ
って、実質的には図4で示した制御流れと同様であるの
で説明を省略する。なお、この図5のフローチャートに
おいて、FOSRL_YWSは左旋回用のオーバーステ
ア判断フラグであり、FOSRLは同じく左旋回用のオ
ーバステア制御許可フラグである。
3の流れは、左旋回時のオーバステアに対する制御であ
って、実質的には図4で示した制御流れと同様であるの
で説明を省略する。なお、この図5のフローチャートに
おいて、FOSRL_YWSは左旋回用のオーバーステ
ア判断フラグであり、FOSRLは同じく左旋回用のオ
ーバステア制御許可フラグである。
【0025】図6のステップ401〜405は、オーバ
ステア制御用の目標スリップ量算出を行う部分である。
ステップ401では、オーバステア制御目標スリップ量
算出用のベースパラメータKFTを例えば下式により算
出する。 KFT=(YAWS−YAW)×G_KFT G_KFTはゲインであり車体速VXに応じて可変であ
る。ステップ402では、ベースパラメータKFTに基
づいて各輪ごとの目標スリップ量SLIPM**を算出
する。なお、**はFR,FL,RR,RLのいずれか
を示すものである。ステップ403では、各輪ごとの目
標車輪速VWMを、下記の式により算出する。 VWM**=VX_**−SLIPM** なお、**はFR,FL,RR,RLのいずれかを示す
ものである。ステップ404では、目標車輪速VWMと
車輪速VWの差を、ΔVWM**=VWM**−VW*
*の式から算出する。なお、この値は液圧のフィードバ
ック制御に使用する。
ステア制御用の目標スリップ量算出を行う部分である。
ステップ401では、オーバステア制御目標スリップ量
算出用のベースパラメータKFTを例えば下式により算
出する。 KFT=(YAWS−YAW)×G_KFT G_KFTはゲインであり車体速VXに応じて可変であ
る。ステップ402では、ベースパラメータKFTに基
づいて各輪ごとの目標スリップ量SLIPM**を算出
する。なお、**はFR,FL,RR,RLのいずれか
を示すものである。ステップ403では、各輪ごとの目
標車輪速VWMを、下記の式により算出する。 VWM**=VX_**−SLIPM** なお、**はFR,FL,RR,RLのいずれかを示す
ものである。ステップ404では、目標車輪速VWMと
車輪速VWの差を、ΔVWM**=VWM**−VW*
*の式から算出する。なお、この値は液圧のフィードバ
ック制御に使用する。
【0026】ステップ405では、差ΔVWM**に基
づいて液圧制御パルスP_TIMEを算出する。この液
圧制御パルスP_TIMEに基づいて液圧制御バルブ1
0aを作動させ、車輪速VWを目標車輪速VWMに収束
させるるものである。
づいて液圧制御パルスP_TIMEを算出する。この液
圧制御パルスP_TIMEに基づいて液圧制御バルブ1
0aを作動させ、車輪速VWを目標車輪速VWMに収束
させるるものである。
【0027】一方、オーバステア制御フラグをセットし
た後に進むステップ406,407では、バルブ制御フ
ラグF_GVをセットし、油圧供給源切換バルブ10
c,10dを作動させ、モータ制御フラグF_MOTO
Rをセットし制御用油圧源を作動させる。すなわち、ポ
ンプなどを駆動させる。
た後に進むステップ406,407では、バルブ制御フ
ラグF_GVをセットし、油圧供給源切換バルブ10
c,10dを作動させ、モータ制御フラグF_MOTO
Rをセットし制御用油圧源を作動させる。すなわち、ポ
ンプなどを駆動させる。
【0028】次に、実施の形態の作動の一例を図7のタ
イムチャートにより説明する。この図では、高速で平坦
直進路からバンクカーブ(右に曲がっている)に進入す
る場合を示しており、図において(a)は操舵を行わず
に直進操舵状態で平坦路からバンクカーブに進入した場
合、また、同図(b)はバンク走行中に操舵を行った場
合を示している。図7(a)に示す例では、操舵を行っ
ていないため舵角ANGLが変化していない。また、目
標ヨーレイトYAWSGは、平坦路面で旋回を行った場
合には図において点線で示すように横Gの発生に伴って
上昇するが、バンクカーブにあっては、加速度の発生方
向が車体に対して下向きになるため、図において実線で
示すように変化しない。
イムチャートにより説明する。この図では、高速で平坦
直進路からバンクカーブ(右に曲がっている)に進入す
る場合を示しており、図において(a)は操舵を行わず
に直進操舵状態で平坦路からバンクカーブに進入した場
合、また、同図(b)はバンク走行中に操舵を行った場
合を示している。図7(a)に示す例では、操舵を行っ
ていないため舵角ANGLが変化していない。また、目
標ヨーレイトYAWSGは、平坦路面で旋回を行った場
合には図において点線で示すように横Gの発生に伴って
上昇するが、バンクカーブにあっては、加速度の発生方
向が車体に対して下向きになるため、図において実線で
示すように変化しない。
【0029】これに対して、ヨーレイトセンサ3の出力
であるヨーレイトYAWは、バンクカーブの旋回半径に
応じて図示のように上昇するが、内外輪差に基づいて求
める基準ヨーレイトYAW_VWは、操舵を行っていな
いことから変化せず、よって、基準ヨーレイトYAW_
VWとの差△YAWが図示のように大きくなるもので、
この値は、バンク路の傾斜角度に応じた値となる。した
がって、図示のようにヨーレイトYAWが上昇するのに
伴い、従来技術(ゲイン補正無し)の場合は、オーバス
テア制御開始を判断するのに用いる車両状態パラメータ
KSTBMYSGが上昇してしまい、場合によっては、
この値が制御開始判定値KSTYWSGを越えてしまう
ことがあり、従来技術では、無用なオーバステア制御が
実行されるおそれがあった。それに対して、本実施の形
態(ゲイン補正有り)の場合、車両状態パラメータKS
TBMYSGは変化しないものであり、ステップ202
において開始判定が成されることはない。また、本実施
の形態では、ステップ203〜207の開始判定も並行
して行っているため、図(a)のように操舵を行ってい
ないケースではステップ204において禁止判定が成さ
れる。
であるヨーレイトYAWは、バンクカーブの旋回半径に
応じて図示のように上昇するが、内外輪差に基づいて求
める基準ヨーレイトYAW_VWは、操舵を行っていな
いことから変化せず、よって、基準ヨーレイトYAW_
VWとの差△YAWが図示のように大きくなるもので、
この値は、バンク路の傾斜角度に応じた値となる。した
がって、図示のようにヨーレイトYAWが上昇するのに
伴い、従来技術(ゲイン補正無し)の場合は、オーバス
テア制御開始を判断するのに用いる車両状態パラメータ
KSTBMYSGが上昇してしまい、場合によっては、
この値が制御開始判定値KSTYWSGを越えてしまう
ことがあり、従来技術では、無用なオーバステア制御が
実行されるおそれがあった。それに対して、本実施の形
態(ゲイン補正有り)の場合、車両状態パラメータKS
TBMYSGは変化しないものであり、ステップ202
において開始判定が成されることはない。また、本実施
の形態では、ステップ203〜207の開始判定も並行
して行っているため、図(a)のように操舵を行ってい
ないケースではステップ204において禁止判定が成さ
れる。
【0030】次に、図7(b)に示す平坦路走行時に操
舵を行った場合、舵角ANGLが上昇し、かつ、操舵に
伴う横加速度YGの発生により目標ヨーレイトYAWS
Gも上昇する。なお、横加速度YGは、バンク路の場
合、平坦路で同様の旋回半径の旋回を行った場合に比べ
ると、低い値になるため、目標ヨーレイトYAWSG
も、図示のように、平坦路走行時に比べると低い値とな
る。ヨーレイトYAWは、旋回半径と操舵によりその値
は上昇し、また、本例の場合は操舵にともない発生する
内外輪差により基準ヨーレイトYAW_VWも上昇する
が、ヨーレイトYAWと基準ヨーレイトYAW_VWと
の差△YAWは、上記(a)の場合と同様に、バンク路
の傾斜角度に応じた値となる。したがって、オーバステ
ア制御開始を判断するのに用いる車両状態パラメータK
STBMYSGの値は、図において一点鎖線で示すよう
に実線で示す平坦路走行時と同様の値となり、従来技術
(ゲイン補正無し)のように車両状態パラメータKST
BMYSGの値が大きく上昇することなく、車両のオー
バステア状態を正確に推定してオーバステア制御実行の
必要・不要判定を正確に行うことができ、これにより、
早期作動や誤作動などを防止して、高い制御品質を得る
ことができる。
舵を行った場合、舵角ANGLが上昇し、かつ、操舵に
伴う横加速度YGの発生により目標ヨーレイトYAWS
Gも上昇する。なお、横加速度YGは、バンク路の場
合、平坦路で同様の旋回半径の旋回を行った場合に比べ
ると、低い値になるため、目標ヨーレイトYAWSG
も、図示のように、平坦路走行時に比べると低い値とな
る。ヨーレイトYAWは、旋回半径と操舵によりその値
は上昇し、また、本例の場合は操舵にともない発生する
内外輪差により基準ヨーレイトYAW_VWも上昇する
が、ヨーレイトYAWと基準ヨーレイトYAW_VWと
の差△YAWは、上記(a)の場合と同様に、バンク路
の傾斜角度に応じた値となる。したがって、オーバステ
ア制御開始を判断するのに用いる車両状態パラメータK
STBMYSGの値は、図において一点鎖線で示すよう
に実線で示す平坦路走行時と同様の値となり、従来技術
(ゲイン補正無し)のように車両状態パラメータKST
BMYSGの値が大きく上昇することなく、車両のオー
バステア状態を正確に推定してオーバステア制御実行の
必要・不要判定を正確に行うことができ、これにより、
早期作動や誤作動などを防止して、高い制御品質を得る
ことができる。
【0031】(実施の形態2)実施の形態2は、オーバ
ステア制御の開始判定において、後退時判定、および横
Gセンサ2の異常判定を実行するようにした例である。
図9は、実施の形態2の要部のフローチャートであっ
て、例えば、実施の形態1の図4に示すフローチャート
において、ステップ201とステップ201の間で実行
する。なお、この制御は、ステップ202〜ステップ2
08の間のいずれで実行してもよい。
ステア制御の開始判定において、後退時判定、および横
Gセンサ2の異常判定を実行するようにした例である。
図9は、実施の形態2の要部のフローチャートであっ
て、例えば、実施の形態1の図4に示すフローチャート
において、ステップ201とステップ201の間で実行
する。なお、この制御は、ステップ202〜ステップ2
08の間のいずれで実行してもよい。
【0032】ステップ501では、舵角ANGLと横加
速度YGとヨーレイトYAWの向きに基づいて、前進・
後退判定処理を実行する。この処理は、図10に示すよ
うにANGL,YG,YAWの向きが全て一致していれ
ば、前進と判定し、YAWの向きが不一致であれば後退
と判定する。そして、ステップ502においてステップ
501の判定結果に基づいて前進判定時にはステップ5
03に進み、後退判定時にはステップ220に進んでオ
ーバステア制御を禁止する。ステップ503では、横G
センサ2の異常有無判定を実行する。この異常有無判定
は、ヨーレイトセンサ2の検出値であるヨーレイトYA
Wと、ステップ107において横加速度YGと車対速V
Xとから求めた目標ヨーレイトYAWSGと、ステップ
108において旋回内外輪差から求めた基準ヨーレイト
YAW_VWとの比較に基づいて行うものであり、これ
ら全ての値が一致している場合、すなわち、YAW=Y
AWSG=YAW_VWの場合には正常と判定するが、
YAWSG≠YAW、かつYAW_VW=YAWの場合
には、横Gセンサ2が異常であると判定し、続くステッ
プ504において横Gセンサ異常の判定が成されたか否
かを判定し、異常判定時にはステップ505においてセ
ンサ異常フラグFYGNGを1にセットし、非異常判定
時にはステップ506においてセンサ異常フラグFYG
NGを0にリセットする。ちなみに、横Gセンサ2の出
力異常判定の際には、実施の形態1のようにバンク路走
行時も有り得るので、本実施の形態2では、直ちにオー
バステア制御を禁止することはなく、センサ異常フラグ
FYGNGのセットのみを行って制御を続行させ、例え
ば、センサ異常フラグFYGNG=1の状態が所定時間
以上維持された場合に、オーバステア制御を禁止するよ
うにする。
速度YGとヨーレイトYAWの向きに基づいて、前進・
後退判定処理を実行する。この処理は、図10に示すよ
うにANGL,YG,YAWの向きが全て一致していれ
ば、前進と判定し、YAWの向きが不一致であれば後退
と判定する。そして、ステップ502においてステップ
501の判定結果に基づいて前進判定時にはステップ5
03に進み、後退判定時にはステップ220に進んでオ
ーバステア制御を禁止する。ステップ503では、横G
センサ2の異常有無判定を実行する。この異常有無判定
は、ヨーレイトセンサ2の検出値であるヨーレイトYA
Wと、ステップ107において横加速度YGと車対速V
Xとから求めた目標ヨーレイトYAWSGと、ステップ
108において旋回内外輪差から求めた基準ヨーレイト
YAW_VWとの比較に基づいて行うものであり、これ
ら全ての値が一致している場合、すなわち、YAW=Y
AWSG=YAW_VWの場合には正常と判定するが、
YAWSG≠YAW、かつYAW_VW=YAWの場合
には、横Gセンサ2が異常であると判定し、続くステッ
プ504において横Gセンサ異常の判定が成されたか否
かを判定し、異常判定時にはステップ505においてセ
ンサ異常フラグFYGNGを1にセットし、非異常判定
時にはステップ506においてセンサ異常フラグFYG
NGを0にリセットする。ちなみに、横Gセンサ2の出
力異常判定の際には、実施の形態1のようにバンク路走
行時も有り得るので、本実施の形態2では、直ちにオー
バステア制御を禁止することはなく、センサ異常フラグ
FYGNGのセットのみを行って制御を続行させ、例え
ば、センサ異常フラグFYGNG=1の状態が所定時間
以上維持された場合に、オーバステア制御を禁止するよ
うにする。
【0033】以上、図面により実施の形態について説明
してきたが、本発明は、これら実施の形態に限定される
ものではなく、例えば、ステップ108〜114で求め
た車両状態パラメータは、オーバステア制御のみでな
く、車両が過度のアンダステア状態となった時に、制動
力により車両にヨーモーメントを発生させて旋回性を向
上させるアンダステア制御にも適用することができる。
また、実施の形態2では、横Gセンサの異常判定を、実
施の形態1の装置に適用した場合を示したが、請求項1
記載のヨーレイト補正を実行しない従来の車両挙動制御
を実行する装置にも適用することができる。
してきたが、本発明は、これら実施の形態に限定される
ものではなく、例えば、ステップ108〜114で求め
た車両状態パラメータは、オーバステア制御のみでな
く、車両が過度のアンダステア状態となった時に、制動
力により車両にヨーモーメントを発生させて旋回性を向
上させるアンダステア制御にも適用することができる。
また、実施の形態2では、横Gセンサの異常判定を、実
施の形態1の装置に適用した場合を示したが、請求項1
記載のヨーレイト補正を実行しない従来の車両挙動制御
を実行する装置にも適用することができる。
【0034】
【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1ない
し4記載のブレーキ制御装置にあっては、バンクカーブ
を走行した際には、ヨーレイトセンサが検出する検出ヨ
ーレイトと、ヨーレイト演算手段において旋回内外輪の
車輪速差に基づいて求めた演算ヨーレイトとは、そのバ
ンクカーブの傾斜角度などの状態に応じて差が生じるこ
とになる。よって、この差に基づいて、バンクカーブの
傾斜により上昇したコーナリング限界を考慮した制御開
始判定を行い、制御開始判定を正確に行うことができ、
これにより制御品質の向上を図ることができるという効
果を奏する。請求項2記載の発明にあっては、演算ヨー
レイトと検出ヨーレイトとの差に基づくゲインを掛ける
だけで判定を行うことができ、制御の変更が少なくて済
み、上記制御品質の向上を簡単に得ることができるとい
う効果を奏する。請求項3記載の発明にあっては、制御
開始判定精度をよりいっそう高めることができ、制御品
質のさらなる向上を図ることができるという効果を奏す
る。請求項4記載の発明にあっては、請求項1ないし3
記載のブレーキ制御装置にセンサを追加することなく横
加速度センサの異常を検出して、安価に異常検出を行う
ことができるとともに、横加速度センサc2の異常検出
を行うことにより制御のフェイルセーフ性を高めて制御
品質の向上を図ることができるという効果を奏する。請
求項5記載の発明にあっては、前進走行時と後退走行時
とでは、舵角および横加速度方向が同一の場合、ヨーレ
イトの向きが逆に現れることに基づいて、従来からブレ
ーキ制御装置に設けられているセンサを利用して、別途
センサを追加することなく後退走行状態を正確に判定
し、後退走行時に制御を実行しないようにして、制御品
質の向上を図ることができるという効果を奏する。
し4記載のブレーキ制御装置にあっては、バンクカーブ
を走行した際には、ヨーレイトセンサが検出する検出ヨ
ーレイトと、ヨーレイト演算手段において旋回内外輪の
車輪速差に基づいて求めた演算ヨーレイトとは、そのバ
ンクカーブの傾斜角度などの状態に応じて差が生じるこ
とになる。よって、この差に基づいて、バンクカーブの
傾斜により上昇したコーナリング限界を考慮した制御開
始判定を行い、制御開始判定を正確に行うことができ、
これにより制御品質の向上を図ることができるという効
果を奏する。請求項2記載の発明にあっては、演算ヨー
レイトと検出ヨーレイトとの差に基づくゲインを掛ける
だけで判定を行うことができ、制御の変更が少なくて済
み、上記制御品質の向上を簡単に得ることができるとい
う効果を奏する。請求項3記載の発明にあっては、制御
開始判定精度をよりいっそう高めることができ、制御品
質のさらなる向上を図ることができるという効果を奏す
る。請求項4記載の発明にあっては、請求項1ないし3
記載のブレーキ制御装置にセンサを追加することなく横
加速度センサの異常を検出して、安価に異常検出を行う
ことができるとともに、横加速度センサc2の異常検出
を行うことにより制御のフェイルセーフ性を高めて制御
品質の向上を図ることができるという効果を奏する。請
求項5記載の発明にあっては、前進走行時と後退走行時
とでは、舵角および横加速度方向が同一の場合、ヨーレ
イトの向きが逆に現れることに基づいて、従来からブレ
ーキ制御装置に設けられているセンサを利用して、別途
センサを追加することなく後退走行状態を正確に判定
し、後退走行時に制御を実行しないようにして、制御品
質の向上を図ることができるという効果を奏する。
【図1】本発明のブレーキ制御装置を示すクレーム対応
図である。
図である。
【図2】実施の形態1の全体図である。
【図3】実施の形態1の制御流れを示すフローチャート
である。
である。
【図4】実施の形態1の制御流れを示すフローチャート
である。
である。
【図5】実施の形態1の制御流れを示すフローチャート
である。
である。
【図6】実施の形態1の制御流れを示すフローチャート
である。
である。
【図7】実施の形態1の作動を示すタイムチャートであ
る。
る。
【図8】実施の形態1のオーバステア補正ゲインの特性
図である。
図である。
【図9】実施の形態2の制御流れを示すフローチャート
である。
である。
【図10】実施の形態の判断特性図である。
a ホイルシリンダ b 液圧制御アクチュエータ c 車両挙動検出手段 c1 ヨーレイトセンサ c2 横加速度センサ c3 舵角センサ d 制御手段 d1 ヨーレイト演算手段 1 舵角センサ 2 横加速度センサ 3 ヨーレイトセンサ 4 車輪速センサ 8 マスタシリンダ 9 ブレーキペダル 10 ブレーキ制御油圧アクチュエータ 10a 液圧制御バルブ 10b 制御用油圧源 10c,10d 油圧供給源切換バルブ 11 制御ユニット 12 ホイルシリンダ 13 ブレーキ配管
Claims (5)
- 【請求項1】 運転者の制動操作とは独立してホイルシ
リンダの液圧を増圧可能に構成された液圧制御アクチュ
エータと、 車両に発生するヨーレイトを検出するヨーレイトセンサ
を含み、車両の挙動を検出する車両挙動検出手段と、 この車両挙動検出手段からの入力に基づいて、車両挙動
に応じ所望の車輪に制動力を発生させて車両のヨーモー
メントを適正制御して車両挙動を安定させるべく液圧制
御アクチュエータを作動させる制御を実行する制御手段
と、を備え、 この制御手段は、前記オーバステア制御を実行するか否
かの判定である制御開始判定をヨーレイトセンサの出力
値を含む値に基づいて行うように構成されているブレー
キ制御装置において、 前記制御手段が、旋回時の内輪と外輪との車輪速差に基
づいて車両に生じているヨーレイトを演算するヨーレイ
ト演算手段を備え、このヨーレイト演算手段が演算する
演算ヨーレイトと前記ヨーレイトセンサが検出する検出
ヨーレイトとの差を演算し、この差に基づいて前記制御
開始判定を行うよう構成されていることを特徴とするブ
レーキ制御装置。 - 【請求項2】 前記制御手段は、前記演算ヨーレイトと
検出ヨーレイトとの差に基づいてオーバステア制御開始
補正ゲインを算出し、このオーバステア制御開始補正ゲ
インに基づいて車両状態パラメータを演算し、この車両
状態パラメータと予め設定された制御開始判定値との比
較に基づいて前記制御開始判定を行うように構成されて
いることを特徴とする請求項1記載のブレーキ制御装
置。 - 【請求項3】 前記制御手段は、前記制御開始判定を行
うにあたり、上記判定条件に加え、横加速度ならびに前
後加速度に基づいて求めた路面摩擦係数と予め設定した
制御禁止摩擦係数との比較に基づく判定と、舵角と予め
設定した制御禁止舵角との比較に基づく判定と、舵角速
度と予め設定した制御禁止舵角速度との比較に基づく判
定と、舵角と車体速とから求めた第1目標ヨーレイトお
よび横加速度と車体速から求めた第2目標ヨーレイトと
の差に基づく判定と、ヨーレイトセンサの検出ヨーレイ
トと予め設定された制御許可ヨーレイトとに基づく判定
と、を複数組み合わせて行っていることを特徴とする請
求項1または2記載のブレーキ制御装置。 - 【請求項4】 前記制御手段は、前記第2目標ヨーレイ
トと前記検出ヨーレイトと前記演算ヨーレイトとを比較
し、これらが一致している場合には、横加速度センサが
正常と判定する一方、検出ヨーレイトと演算ヨーレイト
とが一致しているのに対し第2目標ヨーレイトがこれら
と不一致の場合には横加速度センサが異常と判定するよ
うに構成されていることを特徴とする請求項1ないし3
記載のブレーキ制御装置。 - 【請求項5】 運転者の制動操作とは独立してホイルシ
リンダの液圧を増圧可能に構成された液圧制御アクチュ
エータと、 ヨーレイトセンサ,横加速度センサおよび舵角センサを
含み車両の挙動を検出する車両挙動検出手段と、 この車両挙動検出手段からの入力に基づいて、車両挙動
に応じ所望の車輪に制動力を発生させて車両のヨーモー
メントを適正制御して車両挙動を安定させるべく液圧制
御アクチュエータを作動させる制御を実行する制御手段
と、を備えたブレーキ制御装置において、 前記制御手段は、操舵時に、舵角と横加速度とヨーレイ
トとに基づいて、これらの方向が全て一致している場合
には前進走行と判定する一方、舵角ならびに横加速度の
方向が一致しているのに対し、ヨーレイトの方向が不一
致の場合には後退走行と判定し、後退走行判定時には車
両挙動を安定させる制御の実行を禁止するよう構成され
ていることを特徴とするブレーキ制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11162711A JP2000351362A (ja) | 1999-06-09 | 1999-06-09 | ブレーキ制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11162711A JP2000351362A (ja) | 1999-06-09 | 1999-06-09 | ブレーキ制御装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000351362A true JP2000351362A (ja) | 2000-12-19 |
Family
ID=15759849
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11162711A Pending JP2000351362A (ja) | 1999-06-09 | 1999-06-09 | ブレーキ制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000351362A (ja) |
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2004080773A1 (ja) * | 2003-03-12 | 2004-09-23 | Advics Co., Ltd. | 車両の運動制御装置 |
| JP2007046525A (ja) * | 2005-08-09 | 2007-02-22 | Nissan Motor Co Ltd | 車両走行制御装置および車両走行制御方法 |
| US7444224B2 (en) * | 2003-11-14 | 2008-10-28 | Nissan Motor Co., Ltd. | Lane departure prevention apparatus |
| JP2011001054A (ja) * | 2009-06-16 | 2011-01-06 | Robert Bosch Gmbh | 車両における低速運転方向の特定 |
| JP2011215047A (ja) * | 2010-03-31 | 2011-10-27 | Honda Motor Co Ltd | 後退判定装置、および後退判定方法 |
| JP2012078150A (ja) * | 2010-09-30 | 2012-04-19 | Nissin Kogyo Co Ltd | 車両用制御装置 |
| JP2012078149A (ja) * | 2010-09-30 | 2012-04-19 | Nissin Kogyo Co Ltd | 車両用制御装置 |
| WO2019054188A1 (ja) * | 2017-09-12 | 2019-03-21 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 車両運動状態推定装置、車両運動状態推定システム、車両運動制御装置および車両運動状態推定方法 |
| CN109941246A (zh) * | 2018-11-13 | 2019-06-28 | 清华大学 | 一种集成式线控液压制动系统及其车辆稳定性控制方法 |
-
1999
- 1999-06-09 JP JP11162711A patent/JP2000351362A/ja active Pending
Cited By (13)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| WO2004080773A1 (ja) * | 2003-03-12 | 2004-09-23 | Advics Co., Ltd. | 車両の運動制御装置 |
| US7444224B2 (en) * | 2003-11-14 | 2008-10-28 | Nissan Motor Co., Ltd. | Lane departure prevention apparatus |
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| JP2011001054A (ja) * | 2009-06-16 | 2011-01-06 | Robert Bosch Gmbh | 車両における低速運転方向の特定 |
| US8880288B2 (en) | 2009-06-16 | 2014-11-04 | Robert Bosch Gmbh | Determining low-speed driving direction in a vehicle |
| JP2011215047A (ja) * | 2010-03-31 | 2011-10-27 | Honda Motor Co Ltd | 後退判定装置、および後退判定方法 |
| JP2012078149A (ja) * | 2010-09-30 | 2012-04-19 | Nissin Kogyo Co Ltd | 車両用制御装置 |
| JP2012078150A (ja) * | 2010-09-30 | 2012-04-19 | Nissin Kogyo Co Ltd | 車両用制御装置 |
| WO2019054188A1 (ja) * | 2017-09-12 | 2019-03-21 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 車両運動状態推定装置、車両運動状態推定システム、車両運動制御装置および車両運動状態推定方法 |
| JP2019048593A (ja) * | 2017-09-12 | 2019-03-28 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 車両運動状態推定装置、車両運動状態推定システム、車両運動制御装置および車両運動状態推定方法 |
| JP7132703B2 (ja) | 2017-09-12 | 2022-09-07 | 日立Astemo株式会社 | 車両運動状態推定装置、車両運動状態推定システム、車両運動制御装置および車両運動状態推定方法 |
| CN109941246A (zh) * | 2018-11-13 | 2019-06-28 | 清华大学 | 一种集成式线控液压制动系统及其车辆稳定性控制方法 |
| CN109941246B (zh) * | 2018-11-13 | 2020-07-03 | 清华大学 | 一种集成式线控液压制动系统及其车辆稳定性控制方法 |
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| RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
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