JP2000352437A - 流体封入式筒形防振装置 - Google Patents

流体封入式筒形防振装置

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JP2000352437A
JP2000352437A JP11164989A JP16498999A JP2000352437A JP 2000352437 A JP2000352437 A JP 2000352437A JP 11164989 A JP11164989 A JP 11164989A JP 16498999 A JP16498999 A JP 16498999A JP 2000352437 A JP2000352437 A JP 2000352437A
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cylindrical
fluid
rubber elastic
fitting
outer cylinder
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JP11164989A
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English (en)
Inventor
Hirotaka Murai
宏考 村井
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Sumitomo Riko Co Ltd
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Tokai Rubber Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】複数の又は広い周波数域の振動に対して有効な
防振効果を発揮し得る流体封入式筒形防振装置を、少な
い部品点数と簡単な構造、および優れた製造性をもって
実現する。 【解決手段】第一の一体加硫成形品と、第二の一体加硫
成形品を、軸方向で組み合わせて、第一のインナ部材1
8と第二のインナ部材20を嵌着固定すると共に、第一
のアウタ部材22と第二のアウタ部材24を嵌着固定せ
しめて、第一の筒状ゴム弾性体26の外周面に開口して
形成された一対のポケット部54,54を第二のアウタ
筒部材24で覆蓋することにより、第一のオリフィス通
路80で連通された一対の第一の流体室78,78を形
成すると共に、第一の筒状ゴム弾性体26と第二の筒状
ゴム弾性体28の軸方向対向面間に、第二のオリフィス
通路84で連通された一対の第二の流体室82,82を
形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、径方向に離間配置されたインナ
部材とアウタ筒部材が筒状ゴム弾性体で連結された構造
を有し、例えば自動車におけるメンバマウントやボデー
マウント等として有利に用いられる筒形防振装置に係
り、特に、内部に封入された非圧縮性流体の流動作用に
基づいて発揮される防振特性を利用して主に径方向の防
振効果を得るようにした流体封入式の筒形防振装置に関
するものである。
【0002】
【背景技術】従来から、振動伝達系を構成する部材間に
介装される防振連結体乃至は防振支持体の一種として、
互いに径方向に離間して配されたインナ部材とアウタ筒
部材を筒状ゴム弾性体で連結する一方、それらインナ部
材とアウタ筒部材の間に径方向で対向位置する一対の流
体室を形成すると共に、それら一対の流体室を相互に連
通するオリフィス通路を設けた構造の流体封入式筒形防
振装置が知られている。このような防振装置において
は、インナ部材とアウタ筒部材に対して、一対の流体室
が対向位置する径方向の振動が入力された際、オリフィ
ス通路を流動せしめられる流体の共振作用等の流動作用
に基づいて有効な防振効果を得ることが出来るのであ
る。
【0003】ところで、オリフィス通路を流動せしめら
れる流体の共振作用等に基づく防振効果は、オリフィス
通路の断面積や長さ等を調節することによってチューニ
ングされた特定の周波数域の入力振動に対して有効に発
揮されるが、チューニング周波数をはずれると有効な防
振効果が発揮され難く、特にチューニング周波数よりも
高周波数域では、オリフィス通路の流動抵抗が著しく大
きくなって防振性能が大幅に低下してしまうという問題
があった。
【0004】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、上述の如き事情
を背景として為されたものであって、その解決課題とす
るところは、複数の乃至は広い周波数域の振動に対し
て、流体の共振作用等の流動作用に基づく防振効果が有
効に発揮されると共に、構造が簡単で容易に製造するこ
との出来る新規な流体封入式筒形防振装置を提供するこ
とにある。
【0005】
【解決手段】以下、このような課題を解決するために為
された本発明の態様を記載する。なお、以下に記載の各
態様は、任意の組み合わせで採用可能である。また、本
発明の態様乃至は技術的特徴は、以下に記載のものに限
定されることなく、明細書全体および図面に記載され、
或いはそれらの記載から当業者が把握することの出来る
発明思想に基づいて認識されるものであることが理解さ
れるべきである。
【0006】本発明の第一の態様は、(a)第一の筒状
ゴム弾性体の内周面と外周面に第一のインナ部材と第一
のアウタ筒部材がそれぞれ加硫接着されて、該第一の筒
状ゴム弾性体の径方向一方向に対向位置して設けられた
一対のポケット部が、該第一のアウタ筒部材に形成され
た窓部を通じて外周面に開口せしめられた第一の一体加
硫成形品と、(b)第二の筒状ゴム弾性体の内周面と外
周面に第二のインナ部材と第二のアウタ筒部材がそれぞ
れ加硫接着された第二の一体加硫成形品とを用い、前記
第一のインナ部材と前記第二のインナ部材の何れか一方
を筒形状として該筒形状のインナ部材を他方のインナ部
材に外嵌固定せしめると共に、前記第一のアウタ筒部材
に前記第二のアウタ筒部材を外嵌固定せしめて、前記一
対のポケット部の各開口部を該第二のアウタ筒部材で覆
蓋することにより非圧縮性流体が封入されて第一のオリ
フィス通路で相互に連通された一対の第一の流体室を形
成すると共に、前記第一の筒状ゴム弾性体と前記第二の
筒状ゴム弾性体を軸方向で離間して対向位置せしめて、
それら第一の筒状ゴム弾性体と第二の筒状ゴム弾性体の
対向面間において、それぞれ非圧縮性流体が封入されて
軸直角方向に対向位置せしめられた一対の第二の流体室
と、それら一対の第二の流体室を相互に連通する第二の
オリフィス通路を形成した流体封入式筒形防振装置を、
特徴とするものである。
【0007】このような第一の態様に従う構造とされた
流体封入式筒形防振装置においては、第一のオリフィス
通路で相互に連通された一対の第一の流体室と、第二の
オリフィス通路で相互に連通された一対の第二の流体室
との、互いに独立した二つの流体流動系を備えているこ
とから、第一のオリフィス通路と第二のオリフィス通路
に対して相互に異なるチューニングを施すことによっ
て、複数の乃至は広い周波数域の入力振動に対して、流
体の流動作用に基づく防振効果を有効に得ることが出来
るのである。具体的には、例えば、第一のオリフィス通
路よりも第二のオリフィス通路を高周波数域にチューニ
ングすることによって、低い周波数域の振動に対して
は、第一のオリフィス通路を流動せしめられる流体の共
振作用に基づく防振効果を得ることが出来ると共に、高
い周波数域の振動に対しては、第一のオリフィス通路の
流通抵抗の増大に起因する高動ばね化を、第二のオリフ
ィス通路を流動せしめられる流体の共振作用によって抑
えて、低動ばね特性による優れた防振効果を得ることが
可能となるのである。
【0008】しかも、本態様の流体封入式筒形防振装置
においては、第一の一体加硫成形品と第二の一体加硫成
形品の二つを軸方向に相互に内外挿して組み合わせるこ
とによって製造することが出来ることから、少ない部品
点数と簡単な構造および製造性をもって、上述の如き優
れた防振効果を発揮し得る流体封入式筒形防振装置を有
利に得ることが可能となるのである。特に、一対の第二
の流体室とそれらを連通する第二のオリフィス通路が、
第一の筒状ゴム弾性体と第二の筒状ゴム弾性体の軸方向
対向面間において、極めて簡単な構造をもって形成され
得るのである。
【0009】なお、本態様において、第一及び第二のイ
ンナ部材と第一及び第二のアウタ筒部材は、第一及び第
二の筒状ゴム弾性体への接着強度や、相互の嵌着固定強
度を有利に得る等のために、例えば、鉄系等の金属材料
で形成されたものが好適に採用される。また、第一のイ
ンナ部材と第二のインナ部材のうち、筒形状とされたイ
ンナ部材が外嵌固定される他方のインナ部材は、筒形状
であっても、中実ロッド形状等であっても良い。更にま
た、各インナ部材の嵌着固定強度と、各アウタ筒部材の
嵌着固定強度を、それぞれ有効に確保するためには、例
えば、圧入固定構造や、或いは外挿後の八方絞り等の縮
径による固定構造等が、好適に採用され得る。
【0010】また、本発明の第二の態様は、前記第一の
態様に従う構造とされた流体封入式防振装置において、
前記第一の一体加硫成形品の外周面に開口して周方向に
延び、前記一対のポケット部の開口部間を相互に連通す
る周溝を設けて、該周溝を前記第二のアウタ筒部材で覆
蓋することにより前記第一のオリフィス通路を形成した
ことを、特徴とする。このような本態様においては、第
一のオリフィス通路を、例えばインナ部材の外周面に沿
って形成する場合や、第一の筒状ゴム弾性体を貫通して
形成する場合等に比して、通路長さを有利に確保しつ
つ、簡単な構造をもって容易に形成することが出来るの
である。
【0011】また、本発明の第三の態様は、前記第二の
態様に従う構造とされた流体封入式防振装置において、
前記第一のアウタ筒部材の軸方向中間部分に周方向に延
びる凹溝を形成すると共に、該凹溝に硬質のオリフィス
部材を嵌め込んで組み付けて、該オリフィス部材に前記
周溝を形成したことを、特徴とする。このような本態様
においては、オリフィス通路の周壁部の弾性変形が防止
されて、オリフィス通路が略一定形状で安定して形成さ
れ得るのであり、それによって、目的とするチューニン
グ特性に従う防振効果が安定して発揮され得ることとな
る。しかも、オリフィス部材の周方向長さを大きく設定
することによって、オリフィス通路の長さを十分に長く
することも出来るのであり、例えば、円弧形状やリング
形状のオリフィス通路を用いることによって、オリフィ
ス通路の長さを周方向に略半周や略一周に設定したり、
更には螺旋状形態をもって一周以上に設定することも可
能となる。なお、リング形状のオリフィス通路を採用す
る場合には、第一のアウタ筒部材の凹溝に対する嵌め込
みを容易とするために、例えば周方向で複数に分割され
た円弧形状のオリフィス分割体によって構成されたオリ
フィス部材が好適に採用される。
【0012】また、本発明の第四の態様は、前記第一乃
至第三の態様に従う構造とされた流体封入式筒形防振装
置において、前記第一のインナ部材と第二のインナ部材
の嵌着面間をシールする第一のシールゴム層と、前記第
一のアウタ筒部材と前記第二のアウタ筒部材の嵌着面間
をシールする第二のシールゴム層を、前記第一の一体加
硫成形品および前記第二の一体加硫成形品の何れかに一
体的に設けたことを、特徴とする。このような本態様に
おいては、インナ部材同士の嵌着面間およびアウタ部材
同士の嵌着面間の流体密性が、それらの嵌着面間でシー
ルゴム層を挟圧せしめることによって有利に確保される
こととなり、ひいては第一及び第二の流体室やオリフィ
ス通路の流体密性が高度に達成されることとなる。
【0013】また、本発明の第五の態様は、前記第一乃
至第四の態様に従う構造とされた流体封入式筒形防振装
置において、前記第一のアウタ筒部材および前記第二の
アウタ筒部材の各対応する軸方向一方の側に、軸直角方
向外方に広がるフランジ状部が一体形成されて互いに重
ね合わされていることを、特徴とする。このような本態
様においては、互いに重ね合わされたフランジ状部によ
って第一のアウタ筒部材と第二のアウタ筒部材の軸方向
での相対的な位置決め強度が有利に確保されることとな
り、ひいては防振装置の軸方向荷重強度の向上が図られ
得る。更に、第一のアウタ筒部材と第二のアウタ筒部材
のフランジ状部同士を、外周縁部において相互にかしめ
固定することも可能であり、それによって、第一のアウ
タ筒部材と第二のアウタ筒部材の組付強度の更なる向上
が図られ得る。
【0014】また、本発明の第六の態様は、前記第一乃
至第五の態様に従う構造とされた流体封入式筒形防振装
置であって、前記第二の一体加硫成形品において、前記
第二の筒状ゴム弾性体が軸方向に傾斜した略テーパ筒形
状とされていることを、特徴とする。このような本態様
においては、第二の筒状ゴム弾性体のテーパ角度や形状
を適当に調節することにより、防振装置における軸方向
および径方向の各ばね特性や、軸方向と径方向のばね比
等をチューニングすることが出来るのであり、防振装置
のチューニング自由度が一層有利に確保され得ることと
なる。しかも、第二の筒状ゴム弾性体は、第一の筒状ゴ
ム弾性体とは別部材とされて独立形成されることから、
第二の筒状ゴム弾性体の形状設計自由度が、その製造性
を損なうことなく、有利に確保され得るのである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を更に具体的に明ら
かにするために、本発明の一実施形態について、図面を
参照しつつ、詳細に説明する。
【0016】先ず、図1〜5には、本発明の一実施形態
としての自動車用メンバマウント10が示されている。
このメンバマウント10は、互いに径方向に所定距離を
隔てて配されたインナ金具12とアウタ金具14を有し
ており、それらインナ金具12とアウタ金具14が、径
方向対向面間に配された本体ゴム弾性体16によって弾
性的に連結されている。そして、かかるメンバマウント
10は、インナ金具12が図示しない自動車ボデーに固
着される一方、アウタ金具14が図示しない自動車サス
ペンションメンバに固着されることにより、図1中の上
下方向が車両上下方向となり、図2中の上下方向が車両
前後方向,左右方向が車両左右方向となる状態で、サス
ペンションメンバのボデーに対する取付部位に介装され
るようになっている。
【0017】なお、メンバマウント10の装着状態下で
は、インナ金具12とアウタ金具14の間に支持荷重が
入力されることにより、本体ゴム弾性体16が弾性変形
して、インナ金具12とアウタ金具14が軸方向に所定
量だけ相対変位して位置せしめられる。また、以下の説
明中、上下方向とは、原則として、図1中の上下方向を
いうものとする。
【0018】より詳細には、インナ金具12は、厚肉の
略円筒形状を有する第一のインナ筒金具18と、薄肉の
円筒形状を有する第二のインナ筒金具20によって構成
されている。また、アウタ金具14は、それぞれ薄肉の
略大径円筒形状を有する第一のアウタ筒金具22と、第
二のアウタ筒金具24によって構成されている。更に、
本体ゴム弾性体16は、互いに径方向に離間して配され
た第一のインナ筒金具18と第一のアウタ筒金具22の
径方向対向面間に介装されてそれら両筒金具18,22
を弾性的に連結する第一の筒状ゴム弾性体26と、互い
に径方向に離間して配された第二のインナ筒金具20と
第二のアウタ筒金具24の径方向対向面間に介装されて
それら両筒金具20,24を弾性的に連結する第二の筒
状ゴム弾性体28とによって構成されている。
【0019】要するに、第一の筒状ゴム弾性体26は、
内周面に第一のインナ筒金具18が加硫接着されると共
に、外周面に第一のアウタ筒金具22が加硫接着された
第一の一体加硫成形品30(図6参照)として形成され
ている。また一方、第二の筒状ゴム弾性体28は、内周
面に第二のインナ筒金具20が加硫接着されると共に、
外周面に第二のアウタ筒金具24が加硫接着された第二
の一体加硫成形品32(図7参照)として形成されてい
る。
【0020】ここにおいて、第一の一体加硫成形品30
を構成する第一のインナ筒金具18は、軸方向中間部分
の外周面にテーパ状段差部34が形成されて、軸方向上
側が大径部36、下側が小径部38とされた段付円筒状
の外周面形状を備えている。また、第一のインナ筒金具
18の内周面は、軸方向中間部分に形成された段付部4
0を挟んだ軸方向上側が大径部42、下側が小径部44
とされていると共に、大径部42の内周面に対向する二
面取りが為されており、図示はされていないが、ボデー
側に固設されたロッド状の軸部材が第一のインナ筒金具
18の内孔46に対して回転不能に挿通固定されるよう
になっている。
【0021】また、第一のアウタ筒金具22は、第一の
インナ筒金具18よりも短い軸方向長さ(本実施形態で
は、略半分)を有しており、第一のインナ筒金具18の
軸方向下側部分の外周面を覆うようにして径方向に離間
して、第一のインナ筒金具18と同軸的に配設されてい
る。更に、かかる第一のアウタ筒金具22には、径方向
一方向で対向位置する箇所(本実施形態では、車両前後
方向で対向位置する箇所)に一対の窓部48,48が形
成されていると共に、軸方向中間部分を周方向に連続し
て延びる凹溝52が形成されており、この凹溝52によ
って一対の窓部48,48が互いにつながれている。ま
た、第一のアウタ筒金具22の軸方向下端部には、径方
向外方に向かって広がる鍔状のフランジ部50が一体形
成されている。
【0022】そして、これら第一のインナ筒金具18と
第一のアウタ筒金具22の径方向対向面間には、全体と
して厚肉の円筒形状を有する第一の筒状ゴム弾性体26
が、それら両筒金具18,22の径方向対向面間の略全
体に亘って介在せしめられている。特に、本実施形態で
は、第一のインナ筒金具18の外周面において、テーパ
状段差部34を挟んだ両側に位置する大径部36と小径
部38の両方の外周面に跨がって、第一の筒状ゴム弾性
体26が加硫接着されている。また、かかる第一の筒状
ゴム弾性体26には、第一のインナ筒金具18を径方向
一方向で挟んで対向位置する部分において、それぞれ外
周面上に開口する一対のポケット部54,54が形成さ
れており、これらのポケット部54,54が、第一のア
ウタ筒金具22に形成された窓部48,48を通じて、
第一の一体加硫成形品30の外周面上に開口せしめられ
ている。また、第一の筒状ゴム弾性体26の軸方向一方
の端面(第一のアウタ筒金具22のフランジ部50と反
対側の軸方向上端面)には、ポケット部54,54が形
成されていない部分において、軸方向端面に開口する一
対の凹所55,55が設けられており、これら凹所5
5,55の形成部位において第一の筒状ゴム弾性体26
の軸方向長さが短くされている。更に、第一のインナ筒
金具18の大径部36の外周面には、その略全面を覆う
薄肉の第一のシールゴム層58が、第一の筒状ゴム弾性
体26によって一体形成されている。
【0023】なお、各ポケット部54の底面中央には、
第一のインナ筒金具18の外周面からポケット部54内
に所定高さ(本実施形態では、ポケット部54の深さ寸
法の略1/3の高さ)で突出する径方向ストッパ突部6
0が、第一の筒状ゴム弾性体26によって一体形成され
ている。また、第一のアウタ筒金具22のフランジ部5
0の軸方向外面には、軸方向外方に向かって突出する軸
方向ストッパ突部56が、第一の筒状ゴム弾性体26に
よって一体形成されている。なお、この軸方向ストッパ
突部56は、周方向で分断されると共に、周方向の一部
で突出高さが異ならされることにより、ストッパ特性が
調節されている。
【0024】一方、第二の一体加硫成形品32を構成す
る第二のインナ筒金具20は、第一のインナ筒金具18
の大径部36の外径寸法よりも僅かに大きな内径寸法を
有する薄肉の円筒形状を有しており、第一のインナ筒金
具18の大径部36の略半分の軸方向長さとされてい
る。また、第二のアウタ筒金具24は、第一のアウタ筒
金具22よりも長い軸方向長さを有しており、第二のイ
ンナ筒金具20の径方向外方に離間して、第二のインナ
筒金具20と同軸上で、該第二のインナ筒金具20より
も軸方向下方に延び出して配設されている。更に、この
第二のアウタ筒金具24の軸方向下端部には、径方向外
方に向かって広がる鍔状のフランジ部62が一体形成さ
れていると共に、該フランジ部62の外周縁部には、軸
方向下方に立ち上がるかしめ部64が一体形成されてい
る。
【0025】さらに、これら第二のインナ筒金具20と
第二のアウタ筒金具24の径方向対向面間に介在せしめ
られた第二の筒状ゴム弾性体28は、軸方向下方に傾斜
して延びる略一定肉厚のテーパ筒形状を有しており、そ
の内周面が、第二のインナ筒金具20の軸方向下端外周
面に加硫接着されていると共に、その外周面が、第二の
アウタ筒金具24の軸方向上端内周面に加硫接着されて
いる。また、第二のアウタ筒金具24の内周面には、そ
の略全面を覆う薄肉の第二のシールゴム層66が、第二
の筒状ゴム弾性体28によって一体形成されている。更
にまた、第二のアウタ筒金具24の外周面には、周方向
に連続して延びる環状シールゴム68が、互いに軸方向
に離間して3本形成されて固着されている。そして、第
二のアウタ筒金具24が、図示しない自動車のサスペン
ションメンバに形成された取付孔に内挿されて組付固定
された際、これらの環状シールゴム68によって、第二
のアウタ筒金具24とメンバマウントの取付孔との隙間
への水等の進入が防止されるようになっている。
【0026】そして、このような構造とされた第一の一
体加硫成形品30と第二の一体加硫成形品32は、互い
に軸方向に組み合わされて一体的に組み付けられること
となるが、かかる組付けに先立って、第一の一体加硫成
形品30に対して、オリフィス部材70が組み付けられ
る。このオリフィス部材70は、図1及び図4に示され
ているように、それぞれ半円筒形状を有するオリフィス
半割金具72,72が各周方向両端面で重ね合わされる
ことによって、全体として円筒形状乃至はリング形状を
もって形成されており、第一のアウタ筒金具22の凹溝
52に嵌め込まれた状態で組み付けられている。要する
に、一対のオリフィス半割金具72,72を、第一のア
ウタ筒金具22の径方向両側から組み付けることによっ
て、全体として円筒形状のオリフィス部部材70を、第
一のアウタ筒金具22の凹溝52内に容易に組み付ける
ことが出来るようになっているのである。
【0027】また、各オリフィス半割金具72には、周
方向一端面から周方向の他端部近くまで連続して延びる
周溝74が外周面に開口して形成されており、両オリフ
ィス半割金具72,72の周溝74,74の開口端部同
士を突き合わせて接続することにより、オリフィス部材
70において、周方向に一周弱の長さで延びる周方向溝
が形成されている。そして、かかる周方向溝の周方向両
端部が、各オリフィス半割金具72における周溝74の
端部底面に開口形成された連通孔76を通じて、第一の
一体加硫成形品30に形成された一対のポケット部5
4,54内に、それぞれ開口,連通せしめられている。
【0028】そして、オリフィス部材70が組み付けら
れた第一の一体加硫成形品30に対する第二の一体加硫
成形品32の組み付けは、第一の一体加硫成形品30の
軸方向上方から第二の一体加硫成形品32を組み合わせ
て、第一の一体加硫成形品30における第一のインナ筒
金具18に対して、第二の一体加硫成形品32における
第二のインナ筒金具20を外嵌固定すると共に、第一の
一体加硫成形品30における第一のアウタ筒金具22に
対して、第二の一体加硫成形品32における第二のアウ
タ筒金具24を外嵌固定することによって為されてい
る。その際、各筒金具の嵌着固定は、例えば、第一のイ
ンナ筒金具18に第二のインナ筒金具20を外挿すると
共に、第一のアウタ筒金具22に第二のアウタ筒金具2
4を外挿した後、八方絞り加工等によって、第二のイン
ナ筒金具20および第二のアウタ筒金具24を縮径せし
めて、第二のインナ筒金具20を第一のシールゴム層5
8を挟んで第一のインナ筒金具18に嵌着固定すると共
に、第二のアウタ筒金具24を第二のシールゴム層66
を挟んで第一のアウタ筒金具22に嵌着固定することに
よって、有利に行なわれる。また、第一の一体加硫成形
品30と第二の一体加硫成形品32の組み付けに際して
は、第一のアウタ筒金具22と第二のアウタ筒金具24
の各フランジ部50,62が互いに重ね合わせられると
共に、それらのフランジ部50,62が、かしめ部64
によって相互にかしめ固定される。そして、第一のイン
ナ筒金具18と第二のインナ筒金具20が嵌着固定され
ることによって、全体として実質的に一つのインナ金具
12が構成されているのであり、また、第一のアウタ筒
金具22と第二のアウタ筒金具24が嵌着固定されるこ
とによって、全体として実質的に一つのアウタ金具14
が構成されていると共に、第一の筒状ゴム弾性体26と
第二の筒状ゴム弾性体28によって協働して、それらイ
ンナ金具12とアウタ金具14を相互に弾性的に連結す
る本体ゴム弾性体16が構成されている。
【0029】また、このように第一の一体加硫成形品3
0と第二の一体加硫成形品32が組み付けられることに
より、第一のアウタ筒金具22の各窓部48,48が第
二のアウタ筒金具24で流体密に覆蓋されて、非圧縮性
流体が封入された一対の第一の流体室78,78が形成
されていると共に、オリフィス部材70の周溝74,7
4が第二のアウタ筒金具24で流体密に覆蓋されて、そ
れら一対の第一の流体室78,78を相互に連通する第
一のオリフィス通路80が形成されている。
【0030】更にまた、第一の筒状ゴム弾性体26と第
二の筒状ゴム弾性体28は、軸方向に相互に離間して対
向配置されており、以て、それら両筒状ゴム弾性体2
6,28の対向面間には、インナ金具12とアウタ金具
14の径方向対向面間を周方向に連続して延び、非圧縮
性流体が封入された一つの環状の領域が形成されてい
る。また、この環状の領域は、第一の筒状ゴム弾性体2
6の軸方向上端面に形成された一対の凹所55,55に
よって、第一の筒状ゴム弾性体26と第二の筒状ゴム弾
性体28の軸方向対向面間距離が、互いに直交する径方
向で異ならしめられて、インナ金具12を径方向一方向
に挟んで対向位置する一対の第二の流体室82,82
と、それら一対の第二の流体室82,82を、周方向両
側でそれぞれ相互に連通する第二のオリフィス通路8
4,84が形成されている。特に、本実施形態では、第
一の流体室78,78と、第二の流体室82,82が、
互いに略同一の周方向長さと、略同一の対向方向(自動
車の前後方向に対応する径方向)で形成されている。
【0031】なお、これら第一及び第二の流体室78,
82や第一及び第二のオリフィス通路80,84への非
圧縮性流体の封入は、例えば、前述の如き、第一の一体
加硫成形品30と第二の一体加硫成形品32の組み付け
を、封入すべき非圧縮性流体中に浸漬して行なうことな
どによって、有利に為され得る。
【0032】このような構造とされたメンバマウント1
0においては、前述の如く、インナ金具12に対して自
動車のボデーに固設された軸部材が挿通固定されると共
に、アウタ金具14が自動車のサスペンションメンバに
設けられた取付孔に嵌着固定されることによって、サス
ペンションメンバをボデーに対して防振連結せしめるよ
うにされる。なお、そのような装着状態下、第一のアウ
タ筒金具22のフランジ部50に突設された軸方向スト
ッパ突部56は、自動車のボデー側に固設された図示し
ない当接板に対して対向位置せしめられて、該当接板へ
の当接により、インナ金具12とアウタ金具14、ひい
てはサスペンションメンバのボデーに対する軸方向(上
下方向)での相対変位量を弾性的に制限するようにされ
る。
【0033】そして、かかる装着状態下、メンバマウン
ト10には、軸方向や軸直角方向の振動等の外部荷重が
入力されることとなるが、特に自動車の左右方向(図2
中の左右方向)においては、インナ金具12とアウタ金
具14の対向面間が中実構造の第一の筒状ゴム弾性体2
6によって直接に連結されており、荷重入力時には第一
の筒状ゴム弾性体26に対して大きな圧縮変形が有効に
生ぜしめられることから、大きなばね剛性が発揮される
のであり、その結果、優れた操縦安定性が達成され得る
こととなる。
【0034】また一方、自動車の前後方向(図2中の上
下方向)においては、インナ金具12とアウタ金具14
の対向面間に、各一対の第一の流体室78,78と第二
の流体室82,82が形成されており、荷重入力時に
は、それら各対を為す第一の流体室78,78間および
第二の流体室82,82間に、それぞれ相対的な圧力差
が生ぜしめられるのであり、その結果、第一の流体室7
8,78間では、第一のオリフィス通路80を通じての
流体流動が生ぜしめられると共に、第二の流体室82,
82間では、第二のオリフィス通路84,84を通じて
の流体流動が生ぜしめられることとなる。
【0035】ここにおいて、第一のオリフィス通路80
と第二のオリフィス通路84は、相互に独立した流体封
入系に形成されていると共に、互いに異なるチューニン
グが施されている。例えば、第一のオリフィス通路80
は、その内部を流動せしめられる流体の共振作用に基づ
いて、50Hz以下の低周波数域で高減衰効果が有効に発
揮されるようにチューニングされる一方、第二のオリフ
ィス通路84は、その内部を流動せしめられる流体の共
振作用に基づいて、100Hz以上の高周波数域で低動ば
ね効果が有効に発揮されるようにチューニングされるこ
ととなる。
【0036】このようなチューニングが施されているこ
とにより、互いに独立した流体封入系を構成する第一の
流体室78,78間と、第二の流体室82,82間で、
第一のオリフィス通路80を流動せしめられる流体の流
動作用と、第二のオリフィス通路84を流動せしめられ
る流体の流動作用に基づいて、それぞれ、低周波数域の
振動に対して有効な防振効果(振動減衰効果)と、高周
波数域の振動に対して有効な防振効果(振動絶縁効果)
を、両立して何れも有効に得ることが出来るのである。
換言すれば、低周波数域の入力振動に対しては、第二の
オリフィス通路84よりも流体流動抵抗が大きい第一の
オリフィス通路80を通じての流体流動も十分に生ぜし
められることにより、該第一のオリフィス通路80を流
動せしめられる流体の共振作用に基づく減衰効果が有効
に発揮されるのであり、また、高周波数域の入力振動に
対しては、第一のオリフィス通路80の反共振等による
著しい高動ばね化が、第二のオリフィス通路84を通じ
て流動せしめられる流体の共振作用に基づいて軽減乃至
は防止されることにより、低動ばね特性に基づく有効な
防振効果が発揮されるのである。
【0037】そして、その結果、上述の如き構造とされ
たメンバマウント10においては、低周波数域から高周
波数域に亘って優れた防振効果が発揮されて、優れた車
両乗り心地が実現され得るのである。
【0038】しかも、かかるメンバマウント10におい
ては、それぞれ特定構造を有する第一の一対加硫成形品
30と第二の一体加硫成形品32を採用したことによっ
て、それら二つの一体加硫成形品30,32を、互いに
組み合わせるだけの簡単な構造によって、上述の如き優
れた防振性能を発揮し得る流体封入式のメンバマウント
10を、少ない部品点数と優れた製造性をもって実現し
得たのであり、そこにも産業上の大きな利点を有してい
るのである。
【0039】特に、本実施形態では、第一の流体室7
8,78を有する流体封入系において、金属や樹脂等の
硬質材からなるオリフィス部材70を採用して第一のオ
リフィス通路80を形成したことにより、オリフィス通
路長さを十分に長く設定することが出来て大きなチュー
ニング自由度が実現されると共に、振動入力時にも第一
のオリフィス通路80の断面積等の変化が防止されて、
目的とする防振効果が安定して発揮されるといった利点
がある。
【0040】また、本実施形態では、第二の流体室8
2,82を有する流体封入系において、それらの流体室
82,82と第二のオリフィス通路84,84を、第一
の筒状ゴム弾性体26と第二の筒状ゴム弾性体28の対
向面間に直接に形成したことにより、特別なオリフィス
部材等が不要とされて、構造の簡略化と製造性の向上が
一層有利に達成され得ることとなる。
【0041】更にまた、本実施形態では、第二の筒状ゴ
ム弾性体28がテーパ筒形状とされていることから、メ
ンバマウント10における軸直角方向の大幅な高ばね剛
性化を回避しつつ、第二の流体室82,82や第二のオ
リフィス通路84,84の壁ばね剛性を大きく設定し
て、安定した防振効果を得ることが出来ると共に、かか
る第二の筒状ゴム弾性体28のテーパ角度を調節するこ
とによって、メンバマウント10のばね特性を調節する
ことも可能となる。
【0042】そこにおいて、第二の筒状ゴム弾性体28
は、第一の筒状ゴム弾性体26と、別体構造とされて別
成形されることから、メンバマウント10の製造性を損
なうことなく、第二の筒状ゴム弾性体28のテーパ角度
等を適宜に変更,調節することが出来るのである。
【0043】以上、本発明の実施形態について詳述して
きたが、これはあくまでも例示であって、本発明は、か
かる実施形態における具体的な記載によって、何等、限
定的に解釈されるものでない。
【0044】例えば、前記実施形態において、第一のイ
ンナ筒金具18は、例示の如き円筒形状の他、中実のロ
ッド形状等であっても良い。
【0045】また、第二の筒状ゴム弾性体28に対して
は、必ずしもテーパ角度を付与する必要がなく、要求さ
れる特性によっては、かかる第二の筒状ゴム弾性体28
を、軸方向に傾斜することなく径方向に広がる円筒形状
乃至は円環板形状等としても良い。
【0046】更にまた、第一のオリフィス通路80や第
二のオリフィス通路84の形状や長さ等は、要求される
防振特性に応じて適宜に変更されるものであって、限定
されることはない。その際、第一のオリフィス通路80
を、オリフィス部材70を採用することなく、第一の一
体加硫成形品30の外周面に開口して形成された凹溝5
2を第二のアウタ筒金具24で覆蓋すること等により、
直接に形成することも可能である。
【0047】さらに、前記実施形態では、一対の第一の
流体室78,78と、一対の第二の流体室82,82
が、同じ径方向で対向位置せしめられていたが、メンバ
マウント10に要求される防振特性によっては、それら
各対を為す第一の流体室78,78と、第二の流体室8
2,82を、互いに異なる径方向で対向位置するよう
に、具体的には、互いに直交する径方向で対向位置する
ようにして形成することも可能である。
【0048】加えて、前記実施形態では、本発明を自動
車用のメンバマウントに適用したものの一具体例を示し
たが、本発明は、その他、自動車用のボデーマウントや
デフマウント,サスペンションマウント等、或いは自動
車以外の各種装置における筒形防振装置に対して、何れ
も同様に適用され得ることは、勿論である。
【0049】その他、一々列挙はしないが、本発明は、
当業者の知識に基づいて種々なる変更,修正,改良等を
加えた態様において実施され得るものであり、また、そ
のような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、
何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、
言うまでもない。
【0050】
【発明の効果】上述の説明から明らかなように、本発明
に従う構造とされた流体封入式筒形防振装置において
は、互いに独立した流体系を構成する各一対の第一の流
体室と第二の流体室を備えており、それらの流体系にお
ける第一のオリフィス通路と第二のオリフィス通路によ
って、各別の防振特性を得ることが出来るのであり、そ
れによって、広い周波数域や複数の周波数域において、
流体の流動作用に基づく防振効果を有効に利用して、優
れた防振効果を得ることが可能となるのである。
【0051】しかも、本発明においては、特定の構成と
された第一の一体加硫成形品と第二の一体加硫成形品を
互いに組み合わせることによって、そのような優れた防
振効果を発揮し得る流体封入式の筒形防振装置を、少な
い部品点数と簡単な構造をもって、容易に製造すること
が出来るのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としての自動車用のメンバ
マウントを示す縦断面図であって、図2におけるI−I
断面に相当する図である。
【図2】図1における底面図である。
【図3】図2における III−III 断面図である。
【図4】図1におけるIV−IV断面図である。
【図5】図1におけるV−V断面図である。
【図6】図1に示されたメンバマウントを構成する第一
の一体加硫成形品を示す、図1に対応した縦断面図であ
る。
【図7】図1に示されたメンバマウントを構成する第二
の一体加硫成形品の縦断面図である。
【符号の説明】
10 メンバマウント 12 インナ金具 14 アウタ金具 16 本体ゴム弾性体 18 第一のインナ筒金具 20 第二のインナ筒金具 22 第一のアウタ筒金具 24 第二のアウタ筒金具 26 第一の筒状ゴム弾性体 28 第二の筒状ゴム弾性体 30 第一の一体加硫成形品 32 第二の一体加硫成形品 78 第一の流体室 80 第一のオリフィス通路 82 第二の流体室 84 第二のオリフィス通路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一の筒状ゴム弾性体の内周面と外周面
    に第一のインナ部材と第一のアウタ筒部材がそれぞれ加
    硫接着されて、該第一の筒状ゴム弾性体の径方向一方向
    に対向位置して設けられた一対のポケット部が、該第一
    のアウタ筒部材に形成された窓部を通じて外周面に開口
    せしめられた第一の一体加硫成形品と、第二の筒状ゴム
    弾性体の内周面と外周面に第二のインナ部材と第二のア
    ウタ筒部材がそれぞれ加硫接着された第二の一体加硫成
    形品とを用い、前記第一のインナ部材と前記第二のイン
    ナ部材の何れか一方を筒形状として該筒形状のインナ部
    材を他方のインナ部材に外嵌固定せしめると共に、前記
    第一のアウタ筒部材に前記第二のアウタ筒部材を外嵌固
    定せしめて、前記一対のポケット部の各開口部を該第二
    のアウタ筒部材で覆蓋することにより非圧縮性流体が封
    入されて第一のオリフィス通路で相互に連通された一対
    の第一の流体室を形成すると共に、前記第一の筒状ゴム
    弾性体と前記第二の筒状ゴム弾性体を軸方向で離間して
    対向位置せしめて、それら第一の筒状ゴム弾性体と第二
    の筒状ゴム弾性体の対向面間において、それぞれ非圧縮
    性流体が封入されて軸直角方向に対向位置せしめられた
    一対の第二の流体室と、それら一対の第二の流体室を相
    互に連通する第二のオリフィス通路を形成したことを特
    徴とする流体封入式筒形防振装置。
  2. 【請求項2】 前記第一の一体加硫成形品の外周面に開
    口して周方向に延び、前記一対のポケット部の開口部間
    を相互に連通する周溝を設けて、該周溝を前記第二のア
    ウタ筒部材で覆蓋することにより前記第一のオリフィス
    通路を形成した請求項1に記載の流体封入式筒形防振装
    置。
  3. 【請求項3】 前記第一のアウタ筒部材の軸方向中間部
    分に周方向に延びる凹溝を形成すると共に、該凹溝に硬
    質のオリフィス部材を嵌め込んで組み付けて、該オリフ
    ィス部材に前記周溝を形成した請求項2に記載の流体封
    入式筒形防振装置。
  4. 【請求項4】 前記第一のインナ部材と第二のインナ部
    材の嵌着面間をシールする第一のシールゴム層と、前記
    第一のアウタ筒部材と前記第二のアウタ筒部材の嵌着面
    間をシールする第二のシールゴム層を、前記第一の一体
    加硫成形品および前記第二の一体加硫成形品の何れかに
    一体的に設けた請求項1乃至3の何れかに記載の流体封
    入式筒形防振装置。
  5. 【請求項5】 前記第一のアウタ筒部材および前記第二
    のアウタ筒部材の各対応する軸方向一方の側に、軸直角
    方向外方に広がるフランジ状部が一体形成されて互いに
    重ね合わされている請求項1乃至4の何れかに記載の流
    体封入式筒形防振装置。
  6. 【請求項6】 前記第二の一体加硫成形品において、前
    記第二の筒状ゴム弾性体が軸方向に傾斜した略テーパ筒
    形状とされている請求項1乃至5の何れかに記載の流体
    封入式筒形防振装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016089994A (ja) * 2014-11-07 2016-05-23 トヨタ自動車株式会社 液体封入制振装置

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