JP2000352802A - ストロボ内蔵レンズ付きフィルムユニット - Google Patents
ストロボ内蔵レンズ付きフィルムユニットInfo
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Landscapes
- Stroboscope Apparatuses (AREA)
- Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 特に広い室内や照明の少ない屋外におけるス
トロボ撮影において、従来のレンズ付きフィルムユニッ
トよりも背景が暗く写ることがないようにしたレンズ付
きフィルムユニット。 【解決手段】 ストロボを内蔵したレンズ付きフィルム
ユニットにおいて、ISO400の感度のフィルムを内
蔵するとともに、撮影レンズの絞り値をストロボ撮影状
態と通常撮影状態とで切り換え可能とする絞り切換部材
を備え、ストロボ撮影状態における絞り値をF8以下、
ストロボのメインコンデンサの容量を15μF以上80
μF以下としたこと。
トロボ撮影において、従来のレンズ付きフィルムユニッ
トよりも背景が暗く写ることがないようにしたレンズ付
きフィルムユニット。 【解決手段】 ストロボを内蔵したレンズ付きフィルム
ユニットにおいて、ISO400の感度のフィルムを内
蔵するとともに、撮影レンズの絞り値をストロボ撮影状
態と通常撮影状態とで切り換え可能とする絞り切換部材
を備え、ストロボ撮影状態における絞り値をF8以下、
ストロボのメインコンデンサの容量を15μF以上80
μF以下としたこと。
Description
【発明の属する技術分野】本発明は、ストロボを内蔵
し、且つストロボ撮影状態における絞り値と通常撮影状
態における絞り値が可変のレンズ付きフィルムユニット
に関する。
し、且つストロボ撮影状態における絞り値と通常撮影状
態における絞り値が可変のレンズ付きフィルムユニット
に関する。
【従来の技術】レンズ付きフィルムユニットは外界の輝
度を測定して露光調節を行うような機構を有しておら
ず、絞りは撮影レンズの開放口径のみであり、シャッタ
速度は1/100程度の一速である。撮影レンズは1枚
若しくは2枚構成のプラスチックレンズからなり、開放
口径のF値は10程度である。従って、 少しでも低輝
度で撮影可能なようにISO400の感度のフィルムを
用いている。例えば、シャッタ速度を1/100とし、
絞りをFナンバーで10とすると、ISO100におけ
る露光量はおよそEV13となる。従って、ISO40
0のフィルムを用いるとEV値は11となって、フィル
ムや印画紙のラチチュードに頼ることによって、晴天の
日中から薄暗い朝夕まで撮影可能となる。しかし、これ
でも室内や夜間での撮影は不可能であるので、ストロボ
を内蔵して低輝度の撮影を可能としたレンズ付きフィル
ムユニットもある。しかし、レンズ付きフィルムユニッ
トにおいて、大容量のストロボを内蔵するのは小型化を
阻害したり原価高になって実現は困難であるので、IS
O100におけるガイドナンバーは10程度が普通であ
る。このため、ISO400のフィルムを用い、Fナン
バーを10としたとき、適正露出の撮影距離は2mと比
較的近距離であり、仮にEV1.5までの露光量不足を
フィルム等のラチチュードで補うことができるとして
も、3m程度迄が限界である。
度を測定して露光調節を行うような機構を有しておら
ず、絞りは撮影レンズの開放口径のみであり、シャッタ
速度は1/100程度の一速である。撮影レンズは1枚
若しくは2枚構成のプラスチックレンズからなり、開放
口径のF値は10程度である。従って、 少しでも低輝
度で撮影可能なようにISO400の感度のフィルムを
用いている。例えば、シャッタ速度を1/100とし、
絞りをFナンバーで10とすると、ISO100におけ
る露光量はおよそEV13となる。従って、ISO40
0のフィルムを用いるとEV値は11となって、フィル
ムや印画紙のラチチュードに頼ることによって、晴天の
日中から薄暗い朝夕まで撮影可能となる。しかし、これ
でも室内や夜間での撮影は不可能であるので、ストロボ
を内蔵して低輝度の撮影を可能としたレンズ付きフィル
ムユニットもある。しかし、レンズ付きフィルムユニッ
トにおいて、大容量のストロボを内蔵するのは小型化を
阻害したり原価高になって実現は困難であるので、IS
O100におけるガイドナンバーは10程度が普通であ
る。このため、ISO400のフィルムを用い、Fナン
バーを10としたとき、適正露出の撮影距離は2mと比
較的近距離であり、仮にEV1.5までの露光量不足を
フィルム等のラチチュードで補うことができるとして
も、3m程度迄が限界である。
【発明が解決しようとする課題】レンズ付きフィルムユ
ニットでのストロボ撮影においては、適正露出の撮影距
離は1点であるので、人物等の主要被写体をその距離に
設定すると、その被写体より近距離の被写体は露出過多
になり、遠距離にある背景の被写体は露出不足になる。
一般のユーザーが使用するフィルムはネガフィルムであ
るので、露出過多の方向にラチチュードが広く、近距離
の被写体に対してはあまり問題にならない。一方、背景
の被写体については家庭等の狭い室内における撮影にお
いてはあまり遠距離でない上に、ストロボ光が種々の物
体にバウンスして背景に照射され、計算上の露出よりも
露出不足にはならない。また、家庭等の室内ではストロ
ボ光以外の照明もあるので、これによっても背景の露出
不足は低減されている。しかしながら、ストロボ撮影は
家庭等の室内のみとは限らず、ホテルのロビー等の広い
室内や照明が少ない屋外でも行われる。この場合、適正
な撮影距離に人物等の主要被写体を配置すれば主要被写
体は適正露出となるが、背景の距離が数十メートルもあ
るとすると背景にはストロボ光が全く届かない。従来の
レンズ付きフィルムユニットに、開放F値が10、シャ
ッタ速度が1/100、ストロボのガイドナンバーがI
SO100にて12としたものがある。従って、ISO
400のフィルムを用いた場合の外光による撮影はEV
11.2にて適正露出となり、ストロボ光による撮影は
2.4mの距離にて適正露出となる。このレンズ付きフ
ィルムユニットを用いてホテルのロビー等の広い室内や
照明が少ない屋外で2.4mの距離に主要被写体を置い
てストロボ撮影をすると、主要被写体は適正露出とな
る。また、ストロボ光が届かない遠方の背景は外光のみ
によって露光されるが、フィルムのラチチュードは露出
不足側にEV値で1.5位であるので、遠方の背景がE
V9.7位の明るさであれば、出来上がった写真の上で
も背景を視認できる。しかし、例えば遠方の背景の明る
さがEV8.5以下でストロボ撮影し、ストロボ撮影し
た主要被写体が適正露出になるようにプリントすると、
写真の上では背景は暗くつぶれてしまう。即ち、人の目
ではそれなりに視認できた遠方の背景が、出来上がった
写真の上では全く視認できないようになってしまう。本
発明はかかる問題に鑑みてなされたものであり、特に広
い室内や照明の少ない屋外におけるストロボ撮影におい
て、従来の簡易なレンズ付きフィルムユニットよりも背
景が暗く写ることがないようにした簡易なレンズ付きフ
ィルムユニットを提案することを課題とするものであ
る。
ニットでのストロボ撮影においては、適正露出の撮影距
離は1点であるので、人物等の主要被写体をその距離に
設定すると、その被写体より近距離の被写体は露出過多
になり、遠距離にある背景の被写体は露出不足になる。
一般のユーザーが使用するフィルムはネガフィルムであ
るので、露出過多の方向にラチチュードが広く、近距離
の被写体に対してはあまり問題にならない。一方、背景
の被写体については家庭等の狭い室内における撮影にお
いてはあまり遠距離でない上に、ストロボ光が種々の物
体にバウンスして背景に照射され、計算上の露出よりも
露出不足にはならない。また、家庭等の室内ではストロ
ボ光以外の照明もあるので、これによっても背景の露出
不足は低減されている。しかしながら、ストロボ撮影は
家庭等の室内のみとは限らず、ホテルのロビー等の広い
室内や照明が少ない屋外でも行われる。この場合、適正
な撮影距離に人物等の主要被写体を配置すれば主要被写
体は適正露出となるが、背景の距離が数十メートルもあ
るとすると背景にはストロボ光が全く届かない。従来の
レンズ付きフィルムユニットに、開放F値が10、シャ
ッタ速度が1/100、ストロボのガイドナンバーがI
SO100にて12としたものがある。従って、ISO
400のフィルムを用いた場合の外光による撮影はEV
11.2にて適正露出となり、ストロボ光による撮影は
2.4mの距離にて適正露出となる。このレンズ付きフ
ィルムユニットを用いてホテルのロビー等の広い室内や
照明が少ない屋外で2.4mの距離に主要被写体を置い
てストロボ撮影をすると、主要被写体は適正露出とな
る。また、ストロボ光が届かない遠方の背景は外光のみ
によって露光されるが、フィルムのラチチュードは露出
不足側にEV値で1.5位であるので、遠方の背景がE
V9.7位の明るさであれば、出来上がった写真の上で
も背景を視認できる。しかし、例えば遠方の背景の明る
さがEV8.5以下でストロボ撮影し、ストロボ撮影し
た主要被写体が適正露出になるようにプリントすると、
写真の上では背景は暗くつぶれてしまう。即ち、人の目
ではそれなりに視認できた遠方の背景が、出来上がった
写真の上では全く視認できないようになってしまう。本
発明はかかる問題に鑑みてなされたものであり、特に広
い室内や照明の少ない屋外におけるストロボ撮影におい
て、従来の簡易なレンズ付きフィルムユニットよりも背
景が暗く写ることがないようにした簡易なレンズ付きフ
ィルムユニットを提案することを課題とするものであ
る。
【課題を解決するための手段】上記課題は、下記の何れ
かのレンズ付きフィルムユニットにより解決される。 ストロボを内蔵したレンズ付きフィルムユニットにお
いて、ISO400の感度のフィルムを内蔵するととも
に、撮影レンズの絞り値をストロボ撮影状態と通常撮影
状態とで切り換え可能とする絞り切換部材を備え、スト
ロボ撮影状態における絞り値をF8以下、ストロボのメ
インコンデンサの容量を15μF以上80μF以下とし
たことを特徴とするレンズ付きフィルムユニット。 ストロボを内蔵したレンズ付きフィルムユニットにお
いて、ISO400の感度のフィルムを内蔵するととも
に、撮影レンズの絞り値をストロボ撮影状態と通常撮影
状態とで切り換え可能とする絞り切換部材を備え、スト
ロボ撮影状態における基準露光量を10以下、フル発光
時におけるストロボのガイドナンバーを9以下としたこ
とを特徴とするレンズ付きフィルムユニット。
かのレンズ付きフィルムユニットにより解決される。 ストロボを内蔵したレンズ付きフィルムユニットにお
いて、ISO400の感度のフィルムを内蔵するととも
に、撮影レンズの絞り値をストロボ撮影状態と通常撮影
状態とで切り換え可能とする絞り切換部材を備え、スト
ロボ撮影状態における絞り値をF8以下、ストロボのメ
インコンデンサの容量を15μF以上80μF以下とし
たことを特徴とするレンズ付きフィルムユニット。 ストロボを内蔵したレンズ付きフィルムユニットにお
いて、ISO400の感度のフィルムを内蔵するととも
に、撮影レンズの絞り値をストロボ撮影状態と通常撮影
状態とで切り換え可能とする絞り切換部材を備え、スト
ロボ撮影状態における基準露光量を10以下、フル発光
時におけるストロボのガイドナンバーを9以下としたこ
とを特徴とするレンズ付きフィルムユニット。
【発明の実施の形態】本発明のレンズ付きフィルムユニ
ットにおける実施の形態を図1乃至図5を参照して説明
する。図1はレンズ付きフィルムユニットの分解斜視
図、図2はストロボ撮影を行わないときの外装部品を外
したレンズ付きフィルムユニットの正面図、図3はスト
ロボ撮影を行うときの外装部品を外したレンズ付きフィ
ルムユニットの正面図、図4はレンズ付きフィルムユニ
ットを下面から見た横断面図、図5はレンズ付きフィル
ムユニットの縦断面図、図6はシャッタユニットの分解
斜視図、図7はシャッタユニットの拡大横断面図であ
る。図1において、1はフィルムを保持し、シャッタユ
ニット、ストロボユニット、及び巻上げ機構等の各種の
撮影機構を搭載したユニット本体、2はユニット本体1
を前方から被覆する前カバー、3はユニット本体1を後
方から被覆する後カバーである。20はストロボユニッ
トであり、4は操作部材である。操作部材4を手動操作
することにより、後述するようにストロボユニット20
を作動状態にしたり、絞りを切り換えたりする。操作部
材4はストロボユニット20の上に重ねられ、更に前カ
バー2を装着することによって、操作部材4はストロボ
ユニット20と共に保持され、左右方向に自在に摺動す
ることができる。操作部材4はつまみ4aを有し、つま
み4aを前カバー2に設けた長孔2aかた突出させてい
るので、つまみ4aを指先で左右に移動させて操作部材
4を図2及び図3に示す左右の2カ所の位置に摺動させ
ることができる。なお、ユニット本体1は左右に平行な
2本のリブ1aを有し、図示していないが操作部材4の
裏面に同様に設けた2本のリブがリブ1aと嵌合するの
で、操作部材4はリブ1aに案内されて円滑に摺動す
る。ストロボユニット20のプリント基板21にはスト
ロボ回路の電源をオンにし、ストロボ回路を作動状態に
するメインスイッチ22が配置されている。メインスイ
ッチ22は導通性を有する金属板から形成され、先端に
二股部を有している。そして、図4に示すように操作部
材4の裏面に設けたリブ4bにより、メインスイッチ2
2を押圧することによって、メインスイッチ22の先端
の二股部がプリント基板21の二つの導電性パターンに
接触し、ストロボ回路の電源はオンになる。即ち、操作
部材4を図2の如く左方に摺動させたときはメインスイ
ッチ22がオフになり、操作部材4を図3の如く右方に
摺動させて右端を突出させたときはメインスイッチ22
がオンになる。次に、レンズ付きフィルムユニットの内
部構成を図4及び図5により説明する。ユニット本体1
の一端に設けられロールフィルム室1cにはフィルムを
巻き取るリール5が配置され、他端に設けられたパトロ
ーネ室1dにはパトローネPが装填されている。撮影前
にはパトローネPから引き出された未露光のフィルムF
は全てリール5に巻き取られており、撮影時には図1に
示した巻上げノブ6を巻上げることにより、露光済みの
フィルムFを1コマずつパトローネPの中に巻き取る。
L1,L2は撮影レンズであり、1dは撮影レンズL
1,L2によって被写体像をフィルムFに露光し撮影画
面を形成する露光部である。露光部1eより撮影レンズ
L1,L2側には、枠状にて所定の開口を有する撮影画
枠1fが形成されている。この撮影画枠1fにシャッタ
ユニット10を装着するが、以下に図6を参照してシャ
ッタユニット10について説明する。シャッタユニット
10は、比較的明るいF値を有する2枚構成の撮影レン
ズL1,L2、二つの絞り孔13a,13bを有する絞
り切換部材13、及び従来より厚い板厚であって0.4
mmの金属板から形成され、図示していないシャッタ機
構によって開閉作動するシャッタ羽根12等を保持して
いる。11はシャッタ地板であり、撮影レンズL1,L
2によりフィルム面に結像する被写体像を透過させる開
口11aが中央に穿設されている。また、2段の太さの
回動軸11bが立設していて、回動軸11bの奥にて4
カ所が切り欠かれた太い軸にはシャッタ羽根12の回動
孔12cが嵌合し、回動軸11bの先端の細い軸には絞
り切換部材13の回動孔13cが嵌合している。従っ
て、シャッタ羽根12と絞り切換部材13は回動軸11
bに対して同軸に嵌合していて、しかもシャッタ羽根1
2はシャッタ地板11と絞り切換部材13とが成す空隙
を回動するので、シャッタ地板11は簡単な構成になっ
ている。シャッタ羽根12の先端には二股部12bが設
けられ、図2及び図3に一部が描かれているチャージ部
材の先端が係合し、シャッタレリーズによって急速に反
時計方向に回動した後、時計方向に回動することによっ
て、開口11aに対して撮影レンズL1,L2からの光
束を開閉する。14は、撮影レンズL1,L2の光軸に
対して絞り切換部材13の絞り孔13a,13bを何れ
かに切り換えるべく、相反する二方向に付勢するねじり
コイルばねであって、一端14aが絞り切換部材13の
ばね掛けピン13dに係合し、他端14bがシャッタ地
板11の軸11cに係合している。また、絞り切換部材
13の下部に突出した係合ピン13eに操作部材4の左
端の二股部4dが係合している。従って、操作部材4を
図2の状態から右方に摺動操作すると、絞り切換部材1
3はねじりコイルばね14の付勢力に抗して反時計方向
に回動し、略中央の回動位置で付勢方向が反転し、その
後はねじりコイルばね14の付勢力によって反時計方向
に回動し、図3の如く大絞りの絞り孔13aに切り換わ
る。11fは絞り切換部材13のばね掛けピン13dの
基部が当接するストッパーである。このとき、操作部材
4は右方に摺動しているので、メインスイッチ22はオ
ンとなってストロボユニット20は充電を開始する。ま
た、操作部材4を図3の状態から左方に摺動操作する
と、絞り切換部材13はねじりコイルばね14の付勢力
に抗して時計方向に回動し、略中央の回動位置で付勢方
向が反転し、その後はねじりコイルばね14の付勢力に
よって時計方向に回動し、図2の如く小絞りの絞り孔1
3bに切り換わる。11gは絞り切換部材13のばね掛
けピン13dの基部が当接するストッパーである。この
とき、操作部材4は左方に摺動しているので、メインス
イッチ22はオフとなっている。このようにばね掛けピ
ン13dの基部、即ちばね掛け部をストッパーに当接す
ることで、絞り切換部材13のあおりを小さくして精度
良く位置決めを行うようにしている。撮影レンズL1,
L2は撮影レンズ保持枠15に挿入され、レンズ押さえ
16が撮影レンズ保持枠15に係合することによって、
撮影レンズL1,L2は撮影レンズ保持枠15に保持さ
れている。この撮影レンズ保持枠15をシャッタ地板1
1に係着することによってシャッタ羽根12、絞り切換
部材13を光軸方向に所定の間隙を有して回動可能に保
持すると共に、シャッタ羽根12、絞り切換部材13、
ねじりコイルばね14を略被覆し、開口11aへの不要
光を遮光している。しかし、撮影レンズ保持枠15の上
部側壁は切り欠かれていてシャッタ羽根12の二股部1
2bが上方に突出し、下部側壁も切り欠かれていて絞り
切換部材13の係合ピン13eが下方に突出している。
シャッタ地板11の回動軸11b、軸11cの先端は撮
影レンズ保持枠15の裏面に設けた穴と嵌合し、撮影レ
ンズ保持枠15をシャッタ地板11に係合させるときの
位置決めとなっている。従って、シャッタ地板11の開
口11aと、絞り切換部材13の絞り孔13a,13b
と、撮影レンズ保持枠15に保持された撮影レンズL
1,L2のそれぞれの光軸を簡単な構成で精度良く一致
させることができる。また、シャッタ羽根12を回動さ
せたときの摩擦力を低減して円滑に作動させるため、シ
ャッタ地板11には円弧状のリブ11fを設け、シャッ
タ羽根12は滑面であるが、リブ11fは荒し面に形成
されている。更に、シャッタ羽根12のみならず絞り切
換部材13の作動も円滑にするため、絞り切換部材13
の表面に円弧状のリブ13fを設けると共に裏面にも設
け、撮影レンズ保持枠15の裏面にも円弧状のリブを設
けている。図7に示す如く、シャッタ羽根12は0.4
mmの板厚の金属板から形成されている。そして、少な
くとも開口11aを開閉する部所の端面にはフィルムF
の側に面取りが形成されており、シャッタ羽根12の開
閉中に開口11aを通過する被写体光がシャッタ羽根1
2の端面で反射してフレアが生ずることを防止してい
る。また、同様に絞り切換部材13の絞り孔13a,1
3bの何れにもフィルムFの側に面取りが形成されてお
り、絞り孔13a,13bを通過する被写体光が端面で
反射してフレアが生ずることを防止している。ここで、
シャッタ地板11の後方には図4に示す如き係止孔11
gを有する突出部11hが設けられ、ユニット本体1の
撮影画枠1fの内壁には係止孔11gを係止する係止爪
1gが設けられている。従って、係止孔11gを係止爪
に1g係止することによって、シャッタ地板11、即ち
シャッタユニット10はユニット本体1に装着される。
このように係止爪1gを撮影画枠1fの内壁に設けてい
るので、係止爪1gの後端の位置をパーティングライン
として光軸方向に分割できる金型構造となり、従来の如
き撮影画枠の外壁に係止爪を設けてスライドコアを必要
とする金型構造と比較して、遙かに簡単な金型構造とな
る。また、現像所から回収したレンズ付きフィルムユニ
ットをリサイクルするときに、後カバー3を外せば工具
によって後方から係止爪1gより係止孔11gを外すこ
とができるので、シャッタユニット10の交換も容易に
なる。ここで、本実施の形態のレンズ付きフィルムユニ
ットに内蔵したフィルムはISO400の感度のネガフ
ィルムである。2枚のプラスチックレンズL1、L2で
構成される撮影レンズは、絞り孔13aが光軸上に挿入
されたストロボ撮影状態においてFナンバーにて6.7
の絞り値となっており、焦点距離は30mmである。図
2の如く小口径の絞り孔13bを挿入した通常撮影状態
のときはFナンバーにて12.3の絞り値となる。ま
た、シャッタ機構のシャッタ速度は1/80であって、
ストロボユニットのメインコンデンサCの容量は70μ
Fで、ストロボのガイドナンバーはISO100にて7
である。また、ISO100のフィルムを用いたときの
EV値は下記の式で表せる。 EV= log10(F2/T)/ log102 但し、F:撮影時における撮影レンズのFナンバー、
T:シャッタ速度である。更に、レンズ付きフィルムユ
ニットに装填したフィルムのISO感度(S)を考慮
し、ISO100のフィルムを用いたときのEV値に換
算したEV値は下記の式となる。 EV=〔log10F2+log10(1/T)−log10
(S/100)〕 /log102 従って、本明細書においては、ISO100のフィルム
を使用したときのEV値に換算したEV値を基準露光量
のEV値とする。本実施の形態において、ストロボを用
いない日中での外光による撮影においては、絞りはF1
2.3、シャッタ速度は1/80であるので、ISO1
00のフィルムを用いたときのEV値はEV13.6と
なるが、用いるフィルムの感度をISO400とする
と、実質的に基準露光量のEV値はEV11.6とな
る。また、ストロボ撮影において、絞りはFナンバーで
6.7であり、ISO100において7であるガイドナ
ンバーをISO400に換算すると14となる。従っ
て、適正露出となる撮影距離は、14/6.7=2.1
mとなる。なお、EV1.5まで露光不足になることを
許容するならば、最大撮影距離は3.5mとなる。従っ
て、従来よりガイドナンバーの小さい小型なストロボ、
即ち光量の小さいストロボを用いているにも拘わらず、
充分な撮影距離が得られる。一方、ストロボ撮影におい
て、ストロボ光が届かない背景についての露光量は、F
ナンバーで6.7の絞りと1/80のシャッタ速度のみ
により決定されるので、ISO100のフィルムを用い
たときのEV値は上記式よりEV11.8となるが、使
用するフィルムがISO400であるので、実質的に基
準露光量のEV値はEV9.8となる。従って、ストロ
ボ撮影における最大撮影距離よりも遠方の背景について
はEV9.8の基準露光量で露光され、フィルムのラチ
チュードは露出不足側にEV値で1.5位あるので、従
来より暗いEV8.3迄では出来上がった写真の上で背
景が暗くつぶれることがない。また、このようなレンズ
付きフィルムユニットにおいては撮影可能な最至近距離
が1.0m前後に設定されていることが多いが、1.0
mの被写体についてストロボ撮影を行った場合における
ストロボ光による被写体露光量はEV11相当で、背景
との輝度差が通常の印画紙が有するラチチュードEV
4.5以内であり、EV8.3の背景と1.0mの被写
体の両方をプリント上で再現することができる。また、
朝夕の薄暗い景色のみを撮る場合には、ストロボが発光
しても全く関係ないが、ストロボ撮影状態にして絞りを
開放にすると、EV8.3で撮影されるので、充分に適
正露出の写真を得ることが出来る。このように、ストロ
ボ撮影状態と通常撮影状態の切り換えを行えるようにレ
ンズ付きフィルムユニットを構成する場合には、 IS
O400の感度のフィルムとストロボ撮影状態での絞り
値とシャッタ速度とにより決定されるISO100のフ
ィルム感度に換算した基準露光量のEV値をAとしたと
き、Aは、 A≦10 望ましくは、 6≦A≦10 を満足するように構成する。また、ストロボ撮影時にお
ける撮影レンズのFナンバーは、ストロボのメインコン
デンサとして小型の容量が15μF以上80μF以下の
ものが使用できるように8以下に設定するのが望まし
く、具体的にはF6.7とするのが良い。更に、ストロ
ボのガイドナンバーはISO100において9以下と
し、望ましくはストロボ撮影状態の絞り値に応じてほぼ
2mのにある所定距離の被写体が適正露光となるような
光量のストロボを選択する。具体的には、フル発光状態
においてガイドナンバー7程度のストロボ装置とするの
が良い。また、ガイドナンバー7程度のストロボ装置
は、メインコンデンサとして容量が70μF程度のもの
を用いて構成するのが望ましい。なお、上述の基準露光
量を低輝度に設定するためには、シャッタ速度を低速に
することが考えられる。しかし、シャッタ速度を低速に
すると手ブレが発生し易くなる。一般的に手ブレを抑え
られるシャッタ速度の限界は焦点距離30mmの撮影レ
ンズの場合1/30であるので、1/30以下のシャッ
タ速度とするのが望ましく、具体的には1/80〜1/
60程度に設定するのが良い。また、通常撮影状態での
絞り値はF10以上に設定することが望ましく、具体的
にはF12.3とするのがよい。
ットにおける実施の形態を図1乃至図5を参照して説明
する。図1はレンズ付きフィルムユニットの分解斜視
図、図2はストロボ撮影を行わないときの外装部品を外
したレンズ付きフィルムユニットの正面図、図3はスト
ロボ撮影を行うときの外装部品を外したレンズ付きフィ
ルムユニットの正面図、図4はレンズ付きフィルムユニ
ットを下面から見た横断面図、図5はレンズ付きフィル
ムユニットの縦断面図、図6はシャッタユニットの分解
斜視図、図7はシャッタユニットの拡大横断面図であ
る。図1において、1はフィルムを保持し、シャッタユ
ニット、ストロボユニット、及び巻上げ機構等の各種の
撮影機構を搭載したユニット本体、2はユニット本体1
を前方から被覆する前カバー、3はユニット本体1を後
方から被覆する後カバーである。20はストロボユニッ
トであり、4は操作部材である。操作部材4を手動操作
することにより、後述するようにストロボユニット20
を作動状態にしたり、絞りを切り換えたりする。操作部
材4はストロボユニット20の上に重ねられ、更に前カ
バー2を装着することによって、操作部材4はストロボ
ユニット20と共に保持され、左右方向に自在に摺動す
ることができる。操作部材4はつまみ4aを有し、つま
み4aを前カバー2に設けた長孔2aかた突出させてい
るので、つまみ4aを指先で左右に移動させて操作部材
4を図2及び図3に示す左右の2カ所の位置に摺動させ
ることができる。なお、ユニット本体1は左右に平行な
2本のリブ1aを有し、図示していないが操作部材4の
裏面に同様に設けた2本のリブがリブ1aと嵌合するの
で、操作部材4はリブ1aに案内されて円滑に摺動す
る。ストロボユニット20のプリント基板21にはスト
ロボ回路の電源をオンにし、ストロボ回路を作動状態に
するメインスイッチ22が配置されている。メインスイ
ッチ22は導通性を有する金属板から形成され、先端に
二股部を有している。そして、図4に示すように操作部
材4の裏面に設けたリブ4bにより、メインスイッチ2
2を押圧することによって、メインスイッチ22の先端
の二股部がプリント基板21の二つの導電性パターンに
接触し、ストロボ回路の電源はオンになる。即ち、操作
部材4を図2の如く左方に摺動させたときはメインスイ
ッチ22がオフになり、操作部材4を図3の如く右方に
摺動させて右端を突出させたときはメインスイッチ22
がオンになる。次に、レンズ付きフィルムユニットの内
部構成を図4及び図5により説明する。ユニット本体1
の一端に設けられロールフィルム室1cにはフィルムを
巻き取るリール5が配置され、他端に設けられたパトロ
ーネ室1dにはパトローネPが装填されている。撮影前
にはパトローネPから引き出された未露光のフィルムF
は全てリール5に巻き取られており、撮影時には図1に
示した巻上げノブ6を巻上げることにより、露光済みの
フィルムFを1コマずつパトローネPの中に巻き取る。
L1,L2は撮影レンズであり、1dは撮影レンズL
1,L2によって被写体像をフィルムFに露光し撮影画
面を形成する露光部である。露光部1eより撮影レンズ
L1,L2側には、枠状にて所定の開口を有する撮影画
枠1fが形成されている。この撮影画枠1fにシャッタ
ユニット10を装着するが、以下に図6を参照してシャ
ッタユニット10について説明する。シャッタユニット
10は、比較的明るいF値を有する2枚構成の撮影レン
ズL1,L2、二つの絞り孔13a,13bを有する絞
り切換部材13、及び従来より厚い板厚であって0.4
mmの金属板から形成され、図示していないシャッタ機
構によって開閉作動するシャッタ羽根12等を保持して
いる。11はシャッタ地板であり、撮影レンズL1,L
2によりフィルム面に結像する被写体像を透過させる開
口11aが中央に穿設されている。また、2段の太さの
回動軸11bが立設していて、回動軸11bの奥にて4
カ所が切り欠かれた太い軸にはシャッタ羽根12の回動
孔12cが嵌合し、回動軸11bの先端の細い軸には絞
り切換部材13の回動孔13cが嵌合している。従っ
て、シャッタ羽根12と絞り切換部材13は回動軸11
bに対して同軸に嵌合していて、しかもシャッタ羽根1
2はシャッタ地板11と絞り切換部材13とが成す空隙
を回動するので、シャッタ地板11は簡単な構成になっ
ている。シャッタ羽根12の先端には二股部12bが設
けられ、図2及び図3に一部が描かれているチャージ部
材の先端が係合し、シャッタレリーズによって急速に反
時計方向に回動した後、時計方向に回動することによっ
て、開口11aに対して撮影レンズL1,L2からの光
束を開閉する。14は、撮影レンズL1,L2の光軸に
対して絞り切換部材13の絞り孔13a,13bを何れ
かに切り換えるべく、相反する二方向に付勢するねじり
コイルばねであって、一端14aが絞り切換部材13の
ばね掛けピン13dに係合し、他端14bがシャッタ地
板11の軸11cに係合している。また、絞り切換部材
13の下部に突出した係合ピン13eに操作部材4の左
端の二股部4dが係合している。従って、操作部材4を
図2の状態から右方に摺動操作すると、絞り切換部材1
3はねじりコイルばね14の付勢力に抗して反時計方向
に回動し、略中央の回動位置で付勢方向が反転し、その
後はねじりコイルばね14の付勢力によって反時計方向
に回動し、図3の如く大絞りの絞り孔13aに切り換わ
る。11fは絞り切換部材13のばね掛けピン13dの
基部が当接するストッパーである。このとき、操作部材
4は右方に摺動しているので、メインスイッチ22はオ
ンとなってストロボユニット20は充電を開始する。ま
た、操作部材4を図3の状態から左方に摺動操作する
と、絞り切換部材13はねじりコイルばね14の付勢力
に抗して時計方向に回動し、略中央の回動位置で付勢方
向が反転し、その後はねじりコイルばね14の付勢力に
よって時計方向に回動し、図2の如く小絞りの絞り孔1
3bに切り換わる。11gは絞り切換部材13のばね掛
けピン13dの基部が当接するストッパーである。この
とき、操作部材4は左方に摺動しているので、メインス
イッチ22はオフとなっている。このようにばね掛けピ
ン13dの基部、即ちばね掛け部をストッパーに当接す
ることで、絞り切換部材13のあおりを小さくして精度
良く位置決めを行うようにしている。撮影レンズL1,
L2は撮影レンズ保持枠15に挿入され、レンズ押さえ
16が撮影レンズ保持枠15に係合することによって、
撮影レンズL1,L2は撮影レンズ保持枠15に保持さ
れている。この撮影レンズ保持枠15をシャッタ地板1
1に係着することによってシャッタ羽根12、絞り切換
部材13を光軸方向に所定の間隙を有して回動可能に保
持すると共に、シャッタ羽根12、絞り切換部材13、
ねじりコイルばね14を略被覆し、開口11aへの不要
光を遮光している。しかし、撮影レンズ保持枠15の上
部側壁は切り欠かれていてシャッタ羽根12の二股部1
2bが上方に突出し、下部側壁も切り欠かれていて絞り
切換部材13の係合ピン13eが下方に突出している。
シャッタ地板11の回動軸11b、軸11cの先端は撮
影レンズ保持枠15の裏面に設けた穴と嵌合し、撮影レ
ンズ保持枠15をシャッタ地板11に係合させるときの
位置決めとなっている。従って、シャッタ地板11の開
口11aと、絞り切換部材13の絞り孔13a,13b
と、撮影レンズ保持枠15に保持された撮影レンズL
1,L2のそれぞれの光軸を簡単な構成で精度良く一致
させることができる。また、シャッタ羽根12を回動さ
せたときの摩擦力を低減して円滑に作動させるため、シ
ャッタ地板11には円弧状のリブ11fを設け、シャッ
タ羽根12は滑面であるが、リブ11fは荒し面に形成
されている。更に、シャッタ羽根12のみならず絞り切
換部材13の作動も円滑にするため、絞り切換部材13
の表面に円弧状のリブ13fを設けると共に裏面にも設
け、撮影レンズ保持枠15の裏面にも円弧状のリブを設
けている。図7に示す如く、シャッタ羽根12は0.4
mmの板厚の金属板から形成されている。そして、少な
くとも開口11aを開閉する部所の端面にはフィルムF
の側に面取りが形成されており、シャッタ羽根12の開
閉中に開口11aを通過する被写体光がシャッタ羽根1
2の端面で反射してフレアが生ずることを防止してい
る。また、同様に絞り切換部材13の絞り孔13a,1
3bの何れにもフィルムFの側に面取りが形成されてお
り、絞り孔13a,13bを通過する被写体光が端面で
反射してフレアが生ずることを防止している。ここで、
シャッタ地板11の後方には図4に示す如き係止孔11
gを有する突出部11hが設けられ、ユニット本体1の
撮影画枠1fの内壁には係止孔11gを係止する係止爪
1gが設けられている。従って、係止孔11gを係止爪
に1g係止することによって、シャッタ地板11、即ち
シャッタユニット10はユニット本体1に装着される。
このように係止爪1gを撮影画枠1fの内壁に設けてい
るので、係止爪1gの後端の位置をパーティングライン
として光軸方向に分割できる金型構造となり、従来の如
き撮影画枠の外壁に係止爪を設けてスライドコアを必要
とする金型構造と比較して、遙かに簡単な金型構造とな
る。また、現像所から回収したレンズ付きフィルムユニ
ットをリサイクルするときに、後カバー3を外せば工具
によって後方から係止爪1gより係止孔11gを外すこ
とができるので、シャッタユニット10の交換も容易に
なる。ここで、本実施の形態のレンズ付きフィルムユニ
ットに内蔵したフィルムはISO400の感度のネガフ
ィルムである。2枚のプラスチックレンズL1、L2で
構成される撮影レンズは、絞り孔13aが光軸上に挿入
されたストロボ撮影状態においてFナンバーにて6.7
の絞り値となっており、焦点距離は30mmである。図
2の如く小口径の絞り孔13bを挿入した通常撮影状態
のときはFナンバーにて12.3の絞り値となる。ま
た、シャッタ機構のシャッタ速度は1/80であって、
ストロボユニットのメインコンデンサCの容量は70μ
Fで、ストロボのガイドナンバーはISO100にて7
である。また、ISO100のフィルムを用いたときの
EV値は下記の式で表せる。 EV= log10(F2/T)/ log102 但し、F:撮影時における撮影レンズのFナンバー、
T:シャッタ速度である。更に、レンズ付きフィルムユ
ニットに装填したフィルムのISO感度(S)を考慮
し、ISO100のフィルムを用いたときのEV値に換
算したEV値は下記の式となる。 EV=〔log10F2+log10(1/T)−log10
(S/100)〕 /log102 従って、本明細書においては、ISO100のフィルム
を使用したときのEV値に換算したEV値を基準露光量
のEV値とする。本実施の形態において、ストロボを用
いない日中での外光による撮影においては、絞りはF1
2.3、シャッタ速度は1/80であるので、ISO1
00のフィルムを用いたときのEV値はEV13.6と
なるが、用いるフィルムの感度をISO400とする
と、実質的に基準露光量のEV値はEV11.6とな
る。また、ストロボ撮影において、絞りはFナンバーで
6.7であり、ISO100において7であるガイドナ
ンバーをISO400に換算すると14となる。従っ
て、適正露出となる撮影距離は、14/6.7=2.1
mとなる。なお、EV1.5まで露光不足になることを
許容するならば、最大撮影距離は3.5mとなる。従っ
て、従来よりガイドナンバーの小さい小型なストロボ、
即ち光量の小さいストロボを用いているにも拘わらず、
充分な撮影距離が得られる。一方、ストロボ撮影におい
て、ストロボ光が届かない背景についての露光量は、F
ナンバーで6.7の絞りと1/80のシャッタ速度のみ
により決定されるので、ISO100のフィルムを用い
たときのEV値は上記式よりEV11.8となるが、使
用するフィルムがISO400であるので、実質的に基
準露光量のEV値はEV9.8となる。従って、ストロ
ボ撮影における最大撮影距離よりも遠方の背景について
はEV9.8の基準露光量で露光され、フィルムのラチ
チュードは露出不足側にEV値で1.5位あるので、従
来より暗いEV8.3迄では出来上がった写真の上で背
景が暗くつぶれることがない。また、このようなレンズ
付きフィルムユニットにおいては撮影可能な最至近距離
が1.0m前後に設定されていることが多いが、1.0
mの被写体についてストロボ撮影を行った場合における
ストロボ光による被写体露光量はEV11相当で、背景
との輝度差が通常の印画紙が有するラチチュードEV
4.5以内であり、EV8.3の背景と1.0mの被写
体の両方をプリント上で再現することができる。また、
朝夕の薄暗い景色のみを撮る場合には、ストロボが発光
しても全く関係ないが、ストロボ撮影状態にして絞りを
開放にすると、EV8.3で撮影されるので、充分に適
正露出の写真を得ることが出来る。このように、ストロ
ボ撮影状態と通常撮影状態の切り換えを行えるようにレ
ンズ付きフィルムユニットを構成する場合には、 IS
O400の感度のフィルムとストロボ撮影状態での絞り
値とシャッタ速度とにより決定されるISO100のフ
ィルム感度に換算した基準露光量のEV値をAとしたと
き、Aは、 A≦10 望ましくは、 6≦A≦10 を満足するように構成する。また、ストロボ撮影時にお
ける撮影レンズのFナンバーは、ストロボのメインコン
デンサとして小型の容量が15μF以上80μF以下の
ものが使用できるように8以下に設定するのが望まし
く、具体的にはF6.7とするのが良い。更に、ストロ
ボのガイドナンバーはISO100において9以下と
し、望ましくはストロボ撮影状態の絞り値に応じてほぼ
2mのにある所定距離の被写体が適正露光となるような
光量のストロボを選択する。具体的には、フル発光状態
においてガイドナンバー7程度のストロボ装置とするの
が良い。また、ガイドナンバー7程度のストロボ装置
は、メインコンデンサとして容量が70μF程度のもの
を用いて構成するのが望ましい。なお、上述の基準露光
量を低輝度に設定するためには、シャッタ速度を低速に
することが考えられる。しかし、シャッタ速度を低速に
すると手ブレが発生し易くなる。一般的に手ブレを抑え
られるシャッタ速度の限界は焦点距離30mmの撮影レ
ンズの場合1/30であるので、1/30以下のシャッ
タ速度とするのが望ましく、具体的には1/80〜1/
60程度に設定するのが良い。また、通常撮影状態での
絞り値はF10以上に設定することが望ましく、具体的
にはF12.3とするのがよい。
【発明の効果】請求項1〜6に記載のレンズ付きフィル
ムユニットによれば、特に広い室内や照明の少ない屋外
におけるストロボ撮影において、背景が暗く写ってつぶ
れた写真ができることが従来のレンズ付きフィルムユニ
ットよりも少なくなる。
ムユニットによれば、特に広い室内や照明の少ない屋外
におけるストロボ撮影において、背景が暗く写ってつぶ
れた写真ができることが従来のレンズ付きフィルムユニ
ットよりも少なくなる。
【図1】レンズ付きフィルムユニットの分解斜視図であ
る。
る。
【図2】ストロボ撮影を行わないときの外装部品を外し
たレンズ付きフィルムユニットの正面図である。
たレンズ付きフィルムユニットの正面図である。
【図3】ストロボ撮影を行うときの外装部品を外したレ
ンズ付きフィルムユニットの正面図である。
ンズ付きフィルムユニットの正面図である。
【図4】レンズ付きフィルムユニットを下面から見た横
断面図である。
断面図である。
【図5】レンズ付きフィルムユニットの縦断面図であ
る。
る。
【図6】シャッタユニットの分解斜視図である。
【図7】シャッタユニットの拡大横断面図である。
F フィルム L1,L2 撮影レンズ 1 ユニット本体 1f 撮影画枠 4 操作部材 10 シャッタユニット 11 シャッタ地板 12 シャッタ羽根 13 絞り切換部材 20 ストロボユニット
Claims (6)
- 【請求項1】 ストロボを内蔵したレンズ付きフィルム
ユニットにおいて、ISO400の感度のフィルムを内
蔵するとともに、撮影レンズの絞り値をストロボ撮影状
態と通常撮影状態とで切り換え可能とする絞り切換部材
を備え、ストロボ撮影状態における絞り値をF8以下、
ストロボのメインコンデンサの容量を15μF以上80
μF以下としたことを特徴とするレンズ付きフィルムユ
ニット。 - 【請求項2】 ストロボを内蔵したレンズ付きフィルム
ユニットにおいて、ISO400の感度のフィルムを内
蔵するとともに、撮影レンズの絞り値をストロボ撮影状
態と通常撮影状態とで切り換え可能とする絞り切換部材
を備え、 ストロボ撮影状態における基準露光量を10以下、フル
発光時におけるストロボのガイドナンバーを9以下とし
たことを特徴とするレンズ付きフィルムユニット。 - 【請求項3】 前記絞り切換部材は、ストロボ撮影状態
のときに撮影レンズの光軸上に挿入される絞り孔と、通
常撮影状態のときに前記撮影レンズの光軸上に挿入され
る絞り孔と回転孔を備え、被写体光をフィルムへ露光す
る開口を有するシャッタ地板に立設したシャッタ羽根の
回動軸に、前記回動孔を挿入したことを特徴とする請求
項1または2に記載のレンズ付きフィルムユニット。 - 【請求項4】 前記ストロボ撮影状態のときに前記絞り
切換部材により設定される絞り値がF6.7であること
を特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載
のレンズ付きフィルムユニット。 - 【請求項5】 前記通常撮影状態のときに前記絞り切換
部材で設定される絞り値がF12.3であることを特徴
とする請求項1から請求項4の何れか1項に記載のレン
ズ付きフィルムユニット。 - 【請求項6】 前記ストロボのメインコンデンサの容量
が70μF であることを特徴とする請求項1から請求
項5の何れか1項に記載のレンズ付きフィルムユニッ
ト。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16473099A JP2000352802A (ja) | 1999-06-11 | 1999-06-11 | ストロボ内蔵レンズ付きフィルムユニット |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16473099A JP2000352802A (ja) | 1999-06-11 | 1999-06-11 | ストロボ内蔵レンズ付きフィルムユニット |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000352802A true JP2000352802A (ja) | 2000-12-19 |
Family
ID=15798822
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16473099A Withdrawn JP2000352802A (ja) | 1999-06-11 | 1999-06-11 | ストロボ内蔵レンズ付きフィルムユニット |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000352802A (ja) |
-
1999
- 1999-06-11 JP JP16473099A patent/JP2000352802A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20041222 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
|
| A761 | Written withdrawal of application |
Effective date: 20060331 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 |