JP2000353494A - 低圧放電ランプ - Google Patents
低圧放電ランプInfo
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- JP2000353494A JP2000353494A JP11163267A JP16326799A JP2000353494A JP 2000353494 A JP2000353494 A JP 2000353494A JP 11163267 A JP11163267 A JP 11163267A JP 16326799 A JP16326799 A JP 16326799A JP 2000353494 A JP2000353494 A JP 2000353494A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 希ガス放電ランプの構造及び点灯制御方法を
特定して、紫外放射効率、及び蛍光体を介しての可視放
射効率の極大化をはかること。 【解決手段】 複数の電極21〜29とそれを被膜する
誘電体3並びに酸化マグネシウム膜4を有したガラス基
板1を相対向させ、これに制御パルス発生装置によリ複
数の電極に個別に位相差パルス電位を印加し、沿面放電
を含む誘電体バリア放電により、希ガスの効率的な発光
を促す最適点灯制御を行うものである。
特定して、紫外放射効率、及び蛍光体を介しての可視放
射効率の極大化をはかること。 【解決手段】 複数の電極21〜29とそれを被膜する
誘電体3並びに酸化マグネシウム膜4を有したガラス基
板1を相対向させ、これに制御パルス発生装置によリ複
数の電極に個別に位相差パルス電位を印加し、沿面放電
を含む誘電体バリア放電により、希ガスの効率的な発光
を促す最適点灯制御を行うものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、誘電体バリア放電
を誘起する低圧放電ランプに関する。
を誘起する低圧放電ランプに関する。
【0002】
【従来の技術】低圧放電ランプのうち、混合希ガス封入
の放電ランプ、すなわち希ガス放電ランプは、水銀封入
のランプに比べて発光効率が格段に低い。しかしなが
ら、この希ガス放電ランプの長所は、水銀封入ランプの
欠点である著しい温度特性をもちあわせないことであ
る。このため、複写機やファクシミリ等の情報読み取り
用光源や液晶バックライトのように、周辺温度の変動に
影響されず常に一定の光出力を要求される光源に利用さ
れることが多い。また、この希ガス放電ランプは水銀を
含まないため、いわゆる「地球環境保護」の観点からも
注目されつつある。
の放電ランプ、すなわち希ガス放電ランプは、水銀封入
のランプに比べて発光効率が格段に低い。しかしなが
ら、この希ガス放電ランプの長所は、水銀封入ランプの
欠点である著しい温度特性をもちあわせないことであ
る。このため、複写機やファクシミリ等の情報読み取り
用光源や液晶バックライトのように、周辺温度の変動に
影響されず常に一定の光出力を要求される光源に利用さ
れることが多い。また、この希ガス放電ランプは水銀を
含まないため、いわゆる「地球環境保護」の観点からも
注目されつつある。
【0003】この発光効率を高めるための手段は、希ガ
スが放射する紫外放射束をいかに増強するか、また、そ
の紫外放射から蛍光体を介して可視光をいかに効率よく
変換できるか、の2点に大別できる。
スが放射する紫外放射束をいかに増強するか、また、そ
の紫外放射から蛍光体を介して可視光をいかに効率よく
変換できるか、の2点に大別できる。
【0004】このうち、前者の紫外放射束を効率よく発
光する手段として、矩形波による点灯方式が正弦波によ
る点灯方式よりも優れていることが従来から知られてい
る。また、周波数についても、放電管の管径や管長、及
び封入ガスの種類とガス圧などをパラメータとして、最
適化をはかる努力が続けられている。
光する手段として、矩形波による点灯方式が正弦波によ
る点灯方式よりも優れていることが従来から知られてい
る。また、周波数についても、放電管の管径や管長、及
び封入ガスの種類とガス圧などをパラメータとして、最
適化をはかる努力が続けられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
2−174097号公報等で代表されるように、パルス
幅とそのデューティー比を、バルブ諸元や封入ガス特性
に応じて変化させ、極大値を求めている例が多いが、そ
の発光効率は一般照明用ランプに比べて低く、改良の余
地が残されている。
2−174097号公報等で代表されるように、パルス
幅とそのデューティー比を、バルブ諸元や封入ガス特性
に応じて変化させ、極大値を求めている例が多いが、そ
の発光効率は一般照明用ランプに比べて低く、改良の余
地が残されている。
【0006】また、平板型光源を目指して、片側に複数
の導体電極と誘電体膜を設置した例が開示されている
が、上記と同様に、その低い発光効率のために一般照明
用として使用できないのが現状である。
の導体電極と誘電体膜を設置した例が開示されている
が、上記と同様に、その低い発光効率のために一般照明
用として使用できないのが現状である。
【0007】本発明が解決しようとする課題は、上記問
題点を解決するため希ガス放電ランプの放電特性を改良
し、いかに高効率の紫外域発光を実現し、高効率の点灯
方式を見いだすかにある。
題点を解決するため希ガス放電ランプの放電特性を改良
し、いかに高効率の紫外域発光を実現し、高効率の点灯
方式を見いだすかにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
本発明では、複数の電極とそれを被膜する誘電体並びに
酸化マグネシウム膜を有した基板を相対向させ、これに
制御パルス発生装置によリ複数の電極膜に個別にパルス
電位を印加することによって、希ガスの効率的な発光を
促す最適点灯制御を実現するものである。
本発明では、複数の電極とそれを被膜する誘電体並びに
酸化マグネシウム膜を有した基板を相対向させ、これに
制御パルス発生装置によリ複数の電極膜に個別にパルス
電位を印加することによって、希ガスの効率的な発光を
促す最適点灯制御を実現するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施形態につい
て説明する。
て説明する。
【0010】図1は本発明の第1の実施の形態を示す図
であって、ガラス基板1には一定距離をおいて電極2
1,23,25,27,29が平行に設置されている。
これらの電極は線状で、ITO膜または金属(銀)膜で
作成される。誘電体3はガラス基板1の上に電極を覆う
ようにして塗布され、さらにその上にMgO膜4、蛍光
体5の順に塗布される。
であって、ガラス基板1には一定距離をおいて電極2
1,23,25,27,29が平行に設置されている。
これらの電極は線状で、ITO膜または金属(銀)膜で
作成される。誘電体3はガラス基板1の上に電極を覆う
ようにして塗布され、さらにその上にMgO膜4、蛍光
体5の順に塗布される。
【0011】図1はこのような構成をもつ2枚の基板を
基板支持枠6で隔てて平行に対向させた放電ランプで、
基板内にはXeガスなどで代表される希ガスが封入され
ている。
基板支持枠6で隔てて平行に対向させた放電ランプで、
基板内にはXeガスなどで代表される希ガスが封入され
ている。
【0012】このような放電ランプにおいて、例えば電
極21と電極22、さらに電極23と電極24の間に電
圧を印加すると、それぞれの誘電体を介した誘電体バリ
ア放電または無声放電が発生する。一般に、Xeガスの低
圧放電時におけるXe原子は、供給する電気エネルギーに
応じてXe*,Xe**,またはXe+のもつエネルギー準位に励起
され、主要原子発光として、Xe*からXeの基底準位に到
る共鳴線である147nmの放射が観測される。
極21と電極22、さらに電極23と電極24の間に電
圧を印加すると、それぞれの誘電体を介した誘電体バリ
ア放電または無声放電が発生する。一般に、Xeガスの低
圧放電時におけるXe原子は、供給する電気エネルギーに
応じてXe*,Xe**,またはXe+のもつエネルギー準位に励起
され、主要原子発光として、Xe*からXeの基底準位に到
る共鳴線である147nmの放射が観測される。
【0013】しかしながら、この励起過程において短時
間に過剰な電気エネルギーを供給したり、継続的に電気
エネルギーを供給したりすると、前者の場合、イオン化
されたXeからの両極性拡散や、共鳴線以外の遷移過程で
の、例えば中性原子・分子衝突によるエネルギーロスが
増大し、後者の場合にも電子温度の増大による前者と同
様のロスが生ずる。
間に過剰な電気エネルギーを供給したり、継続的に電気
エネルギーを供給したりすると、前者の場合、イオン化
されたXeからの両極性拡散や、共鳴線以外の遷移過程で
の、例えば中性原子・分子衝突によるエネルギーロスが
増大し、後者の場合にも電子温度の増大による前者と同
様のロスが生ずる。
【0014】これにより、適切なエネルギー準位、例え
ばXe*やXe**への励起確率が最大となるように電気エネ
ルギーの時間印加特性を特定し、一定休止期間を経て次
の電気エネルギーを供給することが発光効率を高める上
で重要となる。
ばXe*やXe**への励起確率が最大となるように電気エネ
ルギーの時間印加特性を特定し、一定休止期間を経て次
の電気エネルギーを供給することが発光効率を高める上
で重要となる。
【0015】一方、Xe2の2原子分子においては、Xe*や
Xe**のエネルギー準位を経て、主に3体衝突等により2
原子分子を構成し、Xe*より低準位のXe2*にシフトして1
72nmや158nmの分子発光、すなわちエキシマ発光が観測
される。この場合も、Xe*やXe**の励起効率が最大とな
るように電気エネルギーの時間印加特性を特定すること
が効率向上の上で重要となる。
Xe**のエネルギー準位を経て、主に3体衝突等により2
原子分子を構成し、Xe*より低準位のXe2*にシフトして1
72nmや158nmの分子発光、すなわちエキシマ発光が観測
される。この場合も、Xe*やXe**の励起効率が最大とな
るように電気エネルギーの時間印加特性を特定すること
が効率向上の上で重要となる。
【0016】上記の誘電体バリア放電は、このような放
電条件にうまく適合し、例えば放電間隔が約1000μm程
度で大気圧以下程度のガス圧の場合には、放電柱の太さ
は約100μmのオ−ダで観測される。
電条件にうまく適合し、例えば放電間隔が約1000μm程
度で大気圧以下程度のガス圧の場合には、放電柱の太さ
は約100μmのオ−ダで観測される。
【0017】この放電箇所ないし放電点は、一般的な誘
電体バリア放電ではランダムに発生するが、本実施形態
では平行電極上に限定することができ、隣接電極との距
離を約100μm程度に最適化すれば、放電点の密度を
上げながら電子温度の増大によるエネルギ−ロスを低減
でき、ランダム発生の場合に比べてエキシマ発光の効率
を増やせることになる。ここで、MgO膜4は、全面電
極方式に比べて増加する放電電圧を下げる役割をもつ。
電体バリア放電ではランダムに発生するが、本実施形態
では平行電極上に限定することができ、隣接電極との距
離を約100μm程度に最適化すれば、放電点の密度を
上げながら電子温度の増大によるエネルギ−ロスを低減
でき、ランダム発生の場合に比べてエキシマ発光の効率
を増やせることになる。ここで、MgO膜4は、全面電
極方式に比べて増加する放電電圧を下げる役割をもつ。
【0018】また蛍光体5は、例えばユーロピウム付活
アルミン酸バリウム(青色)、ジンクシリケ−トマンガ
ン(緑色)及びユ−ロピウム付活酸化イットリウム(赤
色)を調合して白色発光を呈するようにするもので、こ
のように、3種の蛍光体を合わせた場合の量子効率は1
47nmよりも172nmで高くなる。
アルミン酸バリウム(青色)、ジンクシリケ−トマンガ
ン(緑色)及びユ−ロピウム付活酸化イットリウム(赤
色)を調合して白色発光を呈するようにするもので、こ
のように、3種の蛍光体を合わせた場合の量子効率は1
47nmよりも172nmで高くなる。
【0019】さらに、励起波長が可視発光域に近づけ
ば、ストークスシフトによって発光効率が高くなること
が知られている。これにより、Xeガス放電時の発光を1
47nmの原子発光から2原子分子発光、すなわち17
2nm発光に変換する方が発光効率(lm/W)は格段
に増大するのである。
ば、ストークスシフトによって発光効率が高くなること
が知られている。これにより、Xeガス放電時の発光を1
47nmの原子発光から2原子分子発光、すなわち17
2nm発光に変換する方が発光効率(lm/W)は格段
に増大するのである。
【0020】また点灯方式については、正弦波点灯時の
立ち上がり及び立ち下がりの時間帯では、印加電圧が低
いため、誘電体バリア放電の発生が少なくなる。このた
め、正弦波点灯よりは矩形波点灯の方が誘電体バリア放
電の起こる確率が高くなり、全体の発光効率が上昇す
る。
立ち上がり及び立ち下がりの時間帯では、印加電圧が低
いため、誘電体バリア放電の発生が少なくなる。このた
め、正弦波点灯よりは矩形波点灯の方が誘電体バリア放
電の起こる確率が高くなり、全体の発光効率が上昇す
る。
【0021】図1では上下の電極が千鳥配置となるよう
に配置し、各電極への電圧は、図2のように制御して印
加する。すなわち、位相の異なるパルス電圧を4種用意
し、図1の上側電極21,25−−にΦ1のパルス電圧
を、また、上側電極の23,27−−にΦ3、下側電極
22,26−−にΦ2、下側電極24,28−−にΦ3
のパルスを、それぞれ印加する。
に配置し、各電極への電圧は、図2のように制御して印
加する。すなわち、位相の異なるパルス電圧を4種用意
し、図1の上側電極21,25−−にΦ1のパルス電圧
を、また、上側電極の23,27−−にΦ3、下側電極
22,26−−にΦ2、下側電極24,28−−にΦ3
のパルスを、それぞれ印加する。
【0022】図2はこれらのパルス電圧の印加方法とタ
イムフロ−を表し、図2(a)は電極の相対位置とパル
ス印加結線図を、図2(b)は印加電圧と各時刻におけ
る放電経路を表したものである。ただし、ここで示す印
加電圧Hとはパワー電圧が印加される期間を表すもの
で、このHの期間にDCの他に正弦波や矩形波などのA
Cの電圧を印加してもよいことを表す。
イムフロ−を表し、図2(a)は電極の相対位置とパル
ス印加結線図を、図2(b)は印加電圧と各時刻におけ
る放電経路を表したものである。ただし、ここで示す印
加電圧Hとはパワー電圧が印加される期間を表すもの
で、このHの期間にDCの他に正弦波や矩形波などのA
Cの電圧を印加してもよいことを表す。
【0023】図2(b)において、時刻t10とt11の区間
では電極21と22,及び電極23と24で放電する。
菱形の斜線部はその放電経路を表すものである。同様
に、時刻t11とt20では電極20(図示せず)と21、電
極22と23,電極24と25でそれぞれ放電する。
では電極21と22,及び電極23と24で放電する。
菱形の斜線部はその放電経路を表すものである。同様
に、時刻t11とt20では電極20(図示せず)と21、電
極22と23,電極24と25でそれぞれ放電する。
【0024】これらの動作をまとめて別の表現をとる
と、ある電極の位相が対向する2つの電極の中間位相に
ある場合、前記2つの電極の位相に対して±1/4シフ
トした位相で駆動されていることがわかる。
と、ある電極の位相が対向する2つの電極の中間位相に
ある場合、前記2つの電極の位相に対して±1/4シフ
トした位相で駆動されていることがわかる。
【0025】また、電極22に注目すれば、時刻t11か
らt21までの間においてHレベルを維持しつつ、電極2
3から電極21に放電経路を移していることがわかる。
また、時刻t21からt31までの間においてはLレベルを維
持しつつ、電極23から電極21に放電経路を移してい
ることがわかる。
らt21までの間においてHレベルを維持しつつ、電極2
3から電極21に放電経路を移していることがわかる。
また、時刻t21からt31までの間においてはLレベルを維
持しつつ、電極23から電極21に放電経路を移してい
ることがわかる。
【0026】このようにして各放電経路の一方を固定し
他方を切り換えながら、同時に放電の極性を交互に変え
ることにより、誘電体バリア放電の放電環境を安定かつ
均一に整えることができる。
他方を切り換えながら、同時に放電の極性を交互に変え
ることにより、誘電体バリア放電の放電環境を安定かつ
均一に整えることができる。
【0027】また、このような千鳥の電極構造において
は、図1のパネルをその真上もしくは真下から見た場合
に、放電柱は上下の各電極に基点を合わせて斜めに傾
き、蛍光体を介しての見かけ上の輝度が上昇する。
は、図1のパネルをその真上もしくは真下から見た場合
に、放電柱は上下の各電極に基点を合わせて斜めに傾
き、蛍光体を介しての見かけ上の輝度が上昇する。
【0028】さらに、原子発光が放電空間中を進む時
に、その線スペクトルのために大きな自己吸収を受けて
見かけ上の輝度が低下するのに対して、2原子分子の発
光は172nmを中心とした狭帯域発光を呈するため、
自己吸収が桁違いに小さく、このために蛍光体面に達す
る紫外線が増大して、上記のパネルの発光輝度は飛躍的
に増大する。
に、その線スペクトルのために大きな自己吸収を受けて
見かけ上の輝度が低下するのに対して、2原子分子の発
光は172nmを中心とした狭帯域発光を呈するため、
自己吸収が桁違いに小さく、このために蛍光体面に達す
る紫外線が増大して、上記のパネルの発光輝度は飛躍的
に増大する。
【0029】上記には誘電体バリア放電が主に対向電極
間で生ずる場合について述べてきたが、広義の誘電体バ
リア放電には、隣接電極間での放電、すなわち沿面放電
が含まれる。これは、対向する電極間距離に比べて隣接
電極間距離を縮めることにより、対向電極間の放電の前
に沿面放電を起こさせて放電空間を立体化するもので、
これによって放電箇所の密度を上げ、ランダム発生の場
合に比べてエキシマ発光の効率を高めようとするもので
ある。以下にこの実施形態について説明する。
間で生ずる場合について述べてきたが、広義の誘電体バ
リア放電には、隣接電極間での放電、すなわち沿面放電
が含まれる。これは、対向する電極間距離に比べて隣接
電極間距離を縮めることにより、対向電極間の放電の前
に沿面放電を起こさせて放電空間を立体化するもので、
これによって放電箇所の密度を上げ、ランダム発生の場
合に比べてエキシマ発光の効率を高めようとするもので
ある。以下にこの実施形態について説明する。
【0030】図2(b)において、電極24は電極22
と逆位相となっているが、今この電極24の立ち下がり
時刻をΔtだけ早めてみる。
と逆位相となっているが、今この電極24の立ち下がり
時刻をΔtだけ早めてみる。
【0031】例えば時刻t11の少し前に電極24の電位
をHからLにシフトする。このあと時刻t11になって電
極22がLからHに立ち上がったとき、隣接の電極24
と対向する電極23は共にLレベルにある。
をHからLにシフトする。このあと時刻t11になって電
極22がLからHに立ち上がったとき、隣接の電極24
と対向する電極23は共にLレベルにある。
【0032】このとき、対向する電極間距離に比べて隣
接電極間距離を小さくしておけば、電極22はまず隣接
電極24との間で沿面放電をおこし、すぐに対向電極2
3との放電に移行する。
接電極間距離を小さくしておけば、電極22はまず隣接
電極24との間で沿面放電をおこし、すぐに対向電極2
3との放電に移行する。
【0033】これによって、放電経路の立体化がはから
れ、電極24の早期立ち下げにともなう電極24と23
の間の放電期間短縮によって生ずる放射束低下分以上の
放射束の増大が見込まれ、発光効率が向上する。
れ、電極24の早期立ち下げにともなう電極24と23
の間の放電期間短縮によって生ずる放射束低下分以上の
放射束の増大が見込まれ、発光効率が向上する。
【0034】同様に、電極21、22,23において
は、それぞれ時刻t20,t21,t30のΔt前の時刻に印加電
圧をHからLに落としておく、いわゆる「隣接電極の反
転位相パルスの立ち下げにΔtの時間進みを設ける」こ
とによって、対向電極間との誘電体バリア放電の前にそ
れぞれ隣接電極間との沿面放電を起こさせることができ
る。
は、それぞれ時刻t20,t21,t30のΔt前の時刻に印加電
圧をHからLに落としておく、いわゆる「隣接電極の反
転位相パルスの立ち下げにΔtの時間進みを設ける」こ
とによって、対向電極間との誘電体バリア放電の前にそ
れぞれ隣接電極間との沿面放電を起こさせることができ
る。
【0035】このΔtは、0から大きくしていくとはじ
め紫外放射効率は上昇するが、一定値を越えると低下し
ていく。このため、紫外放射効率が極大となるΔtを求
め、それぞれの放電空間構造に応じてこの値を固定する
ことが重要となる。
め紫外放射効率は上昇するが、一定値を越えると低下し
ていく。このため、紫外放射効率が極大となるΔtを求
め、それぞれの放電空間構造に応じてこの値を固定する
ことが重要となる。
【0036】上記の実施形態では対向する電極が平行で
ある場合について説明してきたが、対向電極が直交する
場合について、第2の実施の形態をあげて説明する。
ある場合について説明してきたが、対向電極が直交する
場合について、第2の実施の形態をあげて説明する。
【0037】図3はパネルの電極を平面的に表したもの
で、縦・横の線は電極を表し、上下の基板によって対向
しているものである。このとき、縦横の各交点が放電点
となる。
で、縦・横の線は電極を表し、上下の基板によって対向
しているものである。このとき、縦横の各交点が放電点
となる。
【0038】いま、縦横の電極に交互にH、L、H、L
の電圧に印加するが、図3のようにその印加パタ−ンを
横電極についてはP1,P2とし、縦電極についてはP
3,P4と設定する。いま、時刻t1において縦電極の印
加パタ−ンをP3として横電極の印加パタ−ンをP1と
する。このとき、丸印の交点で放電する。
の電圧に印加するが、図3のようにその印加パタ−ンを
横電極についてはP1,P2とし、縦電極についてはP
3,P4と設定する。いま、時刻t1において縦電極の印
加パタ−ンをP3として横電極の印加パタ−ンをP1と
する。このとき、丸印の交点で放電する。
【0039】次に、時刻t2において横電極の印加パタ−
ンをP1からP2に切り替えると、丸印の交点での放電
は止まり×印の交点で放電する。さらに、時刻t3におい
て縦電極をP3からP4に切り換えると、×印での放電
は止まり丸印の交点で放電する。
ンをP1からP2に切り替えると、丸印の交点での放電
は止まり×印の交点で放電する。さらに、時刻t3におい
て縦電極をP3からP4に切り換えると、×印での放電
は止まり丸印の交点で放電する。
【0040】しかし、前回時刻t1における丸印の放電時
に比べて放電の極性が反転していることがわかる。さら
に時刻t4において横電極をP2からP1に切り換えれ
ば、丸印での放電は止まり×印で前回の時刻t2と逆電位
での放電が生ずる。また同じ丸印ないし×印であっても
斜め同士では放電時刻は同じでもお互いに放電の方向が
逆転し、一方縦横1つおきには同時刻に同方向の放電が
生ずることになる。
に比べて放電の極性が反転していることがわかる。さら
に時刻t4において横電極をP2からP1に切り換えれ
ば、丸印での放電は止まり×印で前回の時刻t2と逆電位
での放電が生ずる。また同じ丸印ないし×印であっても
斜め同士では放電時刻は同じでもお互いに放電の方向が
逆転し、一方縦横1つおきには同時刻に同方向の放電が
生ずることになる。
【0041】さらに上記の動作を図3の縦横の電極のう
ち二重丸及び三角の交点における動作を例にとって、こ
れに印加するパルス電圧のタイムフロ−チャートを用い
て説明する。
ち二重丸及び三角の交点における動作を例にとって、こ
れに印加するパルス電圧のタイムフロ−チャートを用い
て説明する。
【0042】図4において、二重丸の放電点では、時刻
t1とt3で斜線入り菱形が示すように放電し、その極性は
反転していることがわかる。同様に三角の放電点では時
刻t2とt4で極性を変えて放電していることがわかる。こ
のように、縦電極、横電極共に、奇数電極と偶数電極に
分けて、これらに互いに位相の反転したパルス信号を印
加し、さらに縦電極と横電極の位相差を1/4シフトす
ることにより、図3に示すように斜め格子状の放電点が
見かけ上左右または上下に一斉にシフトするようにな
る。
t1とt3で斜線入り菱形が示すように放電し、その極性は
反転していることがわかる。同様に三角の放電点では時
刻t2とt4で極性を変えて放電していることがわかる。こ
のように、縦電極、横電極共に、奇数電極と偶数電極に
分けて、これらに互いに位相の反転したパルス信号を印
加し、さらに縦電極と横電極の位相差を1/4シフトす
ることにより、図3に示すように斜め格子状の放電点が
見かけ上左右または上下に一斉にシフトするようにな
る。
【0043】このようにして各電極の電位を複数の位相
で切り換えることにより、誘電体バリア放電の生ずる放
電点をマトリックス状に制御できる。放電点は、一般的
な誘電体バリア放電ではランダムに発生するが、本実施
形態では、格子状に放電点を限定することができる。
で切り換えることにより、誘電体バリア放電の生ずる放
電点をマトリックス状に制御できる。放電点は、一般的
な誘電体バリア放電ではランダムに発生するが、本実施
形態では、格子状に放電点を限定することができる。
【0044】このため、ある放電点において放電終了後
に残った残留電荷は、一周期をおいて再び逆方向に加速
されてイオンとの衝突回数が増大して放電効率の上昇に
寄与する。これにより、誘電体バリア放電において高効
率のエキシマ発光を作り出す放電環境を整えることがで
きる。
に残った残留電荷は、一周期をおいて再び逆方向に加速
されてイオンとの衝突回数が増大して放電効率の上昇に
寄与する。これにより、誘電体バリア放電において高効
率のエキシマ発光を作り出す放電環境を整えることがで
きる。
【0045】この実施形態の場合も、誘電体バリア放電
が主に対向電極間で生ずる場合について述べてきたが、
広義の誘電体バリア放電には、隣接電極間での放電、す
なわち沿面放電が含まれる。
が主に対向電極間で生ずる場合について述べてきたが、
広義の誘電体バリア放電には、隣接電極間での放電、す
なわち沿面放電が含まれる。
【0046】これは、対向する電極間距離に比べて隣接
電極間距離を縮めることにより、対向電極間の放電の前
に沿面放電を起こさせて放電空間を立体化するもので、
これによって放電箇所の密度を上げ、ランダム発生の場
合に比べてエキシマ発光の効率を高めようとするもので
ある。
電極間距離を縮めることにより、対向電極間の放電の前
に沿面放電を起こさせて放電空間を立体化するもので、
これによって放電箇所の密度を上げ、ランダム発生の場
合に比べてエキシマ発光の効率を高めようとするもので
ある。
【0047】図3をもとに、沿面放電を含む誘電体バリ
ア放電を起こす方法について説明する。図3において、
横電極P1,P2への電圧印加パターンを考える。
ア放電を起こす方法について説明する。図3において、
横電極P1,P2への電圧印加パターンを考える。
【0048】いまP1がHからLの状態にシフトする時
刻を前記と同様Δtだけ早める。この状態をP11とす
ると横電極の奇数、偶数は共にLの状態にある。次にP
2に移って偶数電極がLからHに立ち上がったとき、対
向する電極間距離にくらべて隣接電極間距離を小さくし
ておけば、偶数の横電極はまず隣接の奇数電極との間で
沿面放電をおこし、すぐに対向のL電極との放電に移行
する。
刻を前記と同様Δtだけ早める。この状態をP11とす
ると横電極の奇数、偶数は共にLの状態にある。次にP
2に移って偶数電極がLからHに立ち上がったとき、対
向する電極間距離にくらべて隣接電極間距離を小さくし
ておけば、偶数の横電極はまず隣接の奇数電極との間で
沿面放電をおこし、すぐに対向のL電極との放電に移行
する。
【0049】これによって、放電経路の立体化がはから
れ、奇数横電極の早期立ち下げにともなう対向電極間の
放電期間短縮にともなう放射束低下分以上の放射束の増
大が見込まれ、発光効率が向上する。このことは、縦電
極のパターンであるP3からP4へのシフトについても
同様にHからLにΔtだけ早く落とすことによって実現
できる。
れ、奇数横電極の早期立ち下げにともなう対向電極間の
放電期間短縮にともなう放射束低下分以上の放射束の増
大が見込まれ、発光効率が向上する。このことは、縦電
極のパターンであるP3からP4へのシフトについても
同様にHからLにΔtだけ早く落とすことによって実現
できる。
【0050】なお、上記実施形態において、平板型の低
圧放電ランプについて説明してきたが、背面のガラス基
板のいずれかに光反射膜を施せば、平板の片面からのみ
容易に光を取り出すことができる。
圧放電ランプについて説明してきたが、背面のガラス基
板のいずれかに光反射膜を施せば、平板の片面からのみ
容易に光を取り出すことができる。
【0051】さらに上記平板を曲げて円筒状にすれば、
現用の直管蛍光ランプの形態に近づく。この場合、バル
ブは二重管となり内管内側に光反射膜を設け、電極は、
外管内側と内管外側に螺旋状電極どうしの組み合わせ、
もしくは螺旋状電極と管径方向の直線電極の組み合わ
せ、更に直線電極どうしの組み合わせなどの形態で設置
でき容易に製作できる。さらに内管の内部の中空を利用
して電極に印加するパルス点灯回路を収納することがで
き実用上の長所が多い。
現用の直管蛍光ランプの形態に近づく。この場合、バル
ブは二重管となり内管内側に光反射膜を設け、電極は、
外管内側と内管外側に螺旋状電極どうしの組み合わせ、
もしくは螺旋状電極と管径方向の直線電極の組み合わ
せ、更に直線電極どうしの組み合わせなどの形態で設置
でき容易に製作できる。さらに内管の内部の中空を利用
して電極に印加するパルス点灯回路を収納することがで
き実用上の長所が多い。
【0052】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、低圧希ガ
ス放電ランプを点灯する際、複数の隣接及び対向電極の
空間的構造を特定し、これに応じて位相の異なる複数の
パルスを隣接並びに対向する電極に対して時間・空間的
に適切に印加することにより、エキシマ光を最大限に取
り出すことができ、Xeガス放電の場合147nmより長波長
の172nm紫外放射を利用して、この紫外域で高い発光効
率が期待できる蛍光体を介して可視光に効率よく変換で
き、産業応用面における実用的な価値は大きい。
ス放電ランプを点灯する際、複数の隣接及び対向電極の
空間的構造を特定し、これに応じて位相の異なる複数の
パルスを隣接並びに対向する電極に対して時間・空間的
に適切に印加することにより、エキシマ光を最大限に取
り出すことができ、Xeガス放電の場合147nmより長波長
の172nm紫外放射を利用して、この紫外域で高い発光効
率が期待できる蛍光体を介して可視光に効率よく変換で
き、産業応用面における実用的な価値は大きい。
【図1】本発明の第1の実施の形態における低圧放電ラ
ンプの構造を表わす図
ンプの構造を表わす図
【図2】(a)第1の実施の形態における電極の相対位
置とパルス印加結線図 (b)同印加パルスのフロ−チャ−ト
置とパルス印加結線図 (b)同印加パルスのフロ−チャ−ト
【図3】本発明の第2の実施の形態による電極への印加
電圧パタ−ンを表した図
電圧パタ−ンを表した図
【図4】本発明の第2の実施の形態による印加パルスの
フロ−チャ−ト
フロ−チャ−ト
1 ガラス基板 3 誘電体 4 酸化マグネシウム膜 5 蛍光体 6 基板支持枠 21〜29 複数の電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 猪野原 誠 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 重田 照明 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 松岡 富造 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 青野 正明 愛媛県北条市光洋台5−13 Fターム(参考) 3K082 BA04 CA31
Claims (4)
- 【請求項1】基板上に平行に設置された複数の電極と、
前記電極を覆う誘電体と、前記誘電体を覆う蛍光体とが
基板支持枠で対向して設置され、双方の電極が平行かつ
互いに千鳥配置の構成をとり、かつ、対向電極間よりも
隣接電極間の距離を短くし、沿面放電のあとに誘電体バ
リア放電を誘起する構造をもつ低圧放電ランプ。 - 【請求項2】ある電極に印加されるパルス電圧の位相が
対向する2つの電極のもつパルス電圧の中間位相にあっ
て、前記2つの電極の位相に対して±1/4シフトした
位相で駆動され、かつ隣接電極の反転位相パルスの立ち
下げにΔtの時間進みを設けてなる請求項1記載の低圧
放電ランプ。 - 【請求項3】基板支持枠を挟んで対向するガラス基板上
の電極の長さ方向が互いに直交し、かつ、対向電極間よ
りも隣接電極間の距離を短くし、沿面放電のあとに誘電
体バリア放電を誘起する構造をもつ低圧放電ランプ。 - 【請求項4】ある電極に印加されるパルス電圧の位相が
対向する電極のもつパルス電圧の中間位相にあって、前
記電極の位相に対して±1/4シフトした位相で駆動さ
れ、かつ、隣接電極の反転位相パルスの立ち下げにΔt
の時間進みを設けてなる請求項3記載の低圧放電ラン
プ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11163267A JP2000353494A (ja) | 1999-06-10 | 1999-06-10 | 低圧放電ランプ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11163267A JP2000353494A (ja) | 1999-06-10 | 1999-06-10 | 低圧放電ランプ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000353494A true JP2000353494A (ja) | 2000-12-19 |
Family
ID=15770567
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11163267A Pending JP2000353494A (ja) | 1999-06-10 | 1999-06-10 | 低圧放電ランプ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000353494A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3470077B2 (ja) | 2000-02-18 | 2003-11-25 | 三菱電機株式会社 | 放電発光装置 |
| US6806647B2 (en) | 2001-09-19 | 2004-10-19 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Light source device with discontinuous electrode contact portions and liquid crystal display |
| US6806648B2 (en) | 2001-11-22 | 2004-10-19 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Light source device and liquid crystal display device |
| US6891334B2 (en) | 2001-09-19 | 2005-05-10 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Light source device and liquid crystal display employing the same |
| US6906461B2 (en) | 2001-12-28 | 2005-06-14 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Light source device with inner and outer electrodes and liquid crystal display device |
| US7276851B2 (en) | 2002-04-19 | 2007-10-02 | West Electric Co., Ltd. | Discharge lamp device and backlight having external electrode unit |
-
1999
- 1999-06-10 JP JP11163267A patent/JP2000353494A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3470077B2 (ja) | 2000-02-18 | 2003-11-25 | 三菱電機株式会社 | 放電発光装置 |
| US6806647B2 (en) | 2001-09-19 | 2004-10-19 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Light source device with discontinuous electrode contact portions and liquid crystal display |
| US6891334B2 (en) | 2001-09-19 | 2005-05-10 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Light source device and liquid crystal display employing the same |
| US6946796B2 (en) | 2001-09-19 | 2005-09-20 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Light source device and liquid crystal display employing the same |
| US6806648B2 (en) | 2001-11-22 | 2004-10-19 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Light source device and liquid crystal display device |
| US6906461B2 (en) | 2001-12-28 | 2005-06-14 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Light source device with inner and outer electrodes and liquid crystal display device |
| US7276851B2 (en) | 2002-04-19 | 2007-10-02 | West Electric Co., Ltd. | Discharge lamp device and backlight having external electrode unit |
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