JP2000354867A - プランクトンを含む水の浄化方法及びその装置 - Google Patents

プランクトンを含む水の浄化方法及びその装置

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JP2000354867A
JP2000354867A JP11170318A JP17031899A JP2000354867A JP 2000354867 A JP2000354867 A JP 2000354867A JP 11170318 A JP11170318 A JP 11170318A JP 17031899 A JP17031899 A JP 17031899A JP 2000354867 A JP2000354867 A JP 2000354867A
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寧 井芹
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 プランクトン相全体の生態系のバランスをと
り、ミクロキスティス属以外のプランクトンの発生を促
し、ミクロキスティス属のプランクトンの発生を抑制す
る方法及び装置を提供する。 【解決手段】 プランクトンを含む高pH領域及び高p
H領域より下方に形成される燐酸イオンを含む低pH領
域を有する水域において、高pH領域に陽極側で電解に
より得られた酸性電解水を加え、低pH領域に陰極側で
電解により得られるアルカリ性電解水を加えて、水中の
プランクトン濃度を低下させる。また、その装置は、陽
極7が設けられている陽極室と陰極8が設けられている
陰極室6を備える電解槽1と、陽極室に接続する酸性電
解水流出管13と、陰極室に接続するアルカリ性電解水
流出管14と、採水管15からなる分岐管16を介して
電解槽の陽極室及び陰極室に接続している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、ミクロキステ
ィス(Microcystis)属のプランクトン等のアオコを形
成するプランクトンを含む水の浄化方法及び装置に関
し、特に、湖沼、貯水池又は河川等の水域の水中に生存
する有毒のミクロキスティス属のプランクトンの増殖を
効率よく防止して、ミクロキスティス属のプランクトン
を含有する水の浄化方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】アオコを形成するミクロキスティス属の
プランクトンは、肝臓毒のミクロシスチン(microcysti
n)などの異臭味を生産することが知られているが、現
在各地の河川、湖沼や貯水池などで異常発生し、また大
量に増殖し、これらの浄化のために、水道水浄水場にお
いて塩素消毒処理は避けられず、発癌物質のトリハロメ
タンの生成にもつながり問題とされている。
【0003】そこで、従来のプランクトンを含む水の浄
化処理においては、例えば、貯水池、湖沼及び河川等の
水中に浮遊微生物、即ちプランクトンを含む水の浄化処
理は、水中に紫外線ランプ(主波長253.7nm)を
設置しランプ近傍に通水して照射処理する方法、あるい
はオゾン等の化学物質を水中に溶解させ、プランクトン
に作用させて化学的に処理する方法、あるいは加圧した
水をノズルから大気圧下に噴射して急激な圧力変化によ
り物理的に処理する方法等によりプランクトンを破壊し
て、プランクトンを死滅させ、プランクトンの増殖を停
止させる方法が取られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、何れの方法も
プランクトンの種類や特性によっては、プランクトンを
死滅及び/又は破壊させる効果、即ち殺藻効果又は増殖
防止効果にバラツキが生じる場合があり、必ずしも効率
的な処理とはいえない。例えば、貯水池や湖沼に多く見
られるミクロキスティス属のプランクトン(通称アオ
コ)は、太陽光線により温められている水面近くに浮上
集積してフロックを形成するため、フロック内部のプラ
ンクトンに対しては紫外線照射やオゾンの作用が不十分
となり、紫外線照射やオゾンによるプランクトンの死滅
効率及び破壊効率が低下してしまう。また、加圧噴射に
よる急激な圧力変化による、プランクトンの物理的な細
胞破壊及び細胞破壊によるプランクトンの死滅も、プラ
ンクトンの種類によって、大きな差異が生じるなど、何
れも非効率的な殺藻処理方法である。
【0005】このように、従来のプランクトンの死滅処
理技術は、何れも、プランクトンの種類や特性に対応し
た効率的なプランクトンの死滅処理法、即ち殺藻処理法
ではない。特にフロック状に集積したプランクトンの場
合は、紫外線の照射効率やオゾンの作用効率が悪く、噴
水による物理的な破壊効率も十分ではない等、殺藻効率
の低下という点から問題となってくる。本発明は従来の
アオコの増殖防止処理における低い増殖防止効率等の問
題点を解決することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上のミクロ
キスティス属のプランクトン等のアオコの増殖防止処理
における問題点を解決するために、より効率的なミクロ
キスティス属のプランクトンの殺藻処理又は増殖防止処
理方法及び前記プランクトンの殺藻又は増殖防止処理装
置を開発すべく、種々の研究の結果完成したものであ
る。本発明者らは、ミクロキスティス属のプランクトン
が発生する表層水域は、比較的温度が高く、またpH値
は9乃至11と上昇しており、藻類の増殖に不可欠な水
中に溶解する炭酸が、例えば重炭酸イオンとなってお
り、ミクロキスティス属のプランクトン以外の藻類が利
用でき難い形態であるために、藻類の増殖を阻害し、ミ
クロキスティス属のプランクトンの繁殖を助けている。
またこのような水域においては、底層水域は、pH値が
4.5〜7と低pH域であり、ミクロキスティス属のプ
ランクトンの栄養源である燐酸イオン(PO3-)が溶出
し易いために、ミクロキスティス属のプランクトンが異
常増殖するものと考えられている。
【0007】本発明は、プランクトン相全体の生態系の
バランスをとることにより、健全化して、ミクロキステ
ィス属以外のプランクトンの発生を促し、その結果、ミ
クロキスティス属のプランクトンの発生を抑制すること
を目的としている。即ち、本発明は、プランクトンを含
む高pHの水に、陽極側で電解により得られた酸性電解
水を加えて、水中のプランクトン濃度を低下させること
を特徴とするプランクトンを含む水の浄化方法にあり、
また、本発明は、プランクトンを含む高pH領域及び該
高pH領域より下方に形成される燐酸イオンを含む低p
H領域を有する水域において、前記高pH領域に陽極側
で電解により得られた酸性電解水を加え、前記低pH領
域に陰極側で電解により得られるアルカリ性電解水を加
えて、水中のプランクトン濃度を低下させることを特徴
とするプランクトンを含む水の浄化方法にあり、さら
に、本発明は、水域の採水領域より採水された水を電解
し、陽極側で電解により得られた酸性電解水を、該水域
のプランクトンを含む高pH領域の水に加えて中和し、
陰極側で電解により得られたアルカリ性電解水を該水域
の燐酸イオンを含む低pH領域に加えて中和して、水中
のプランクトン濃度を低下させることを特徴とするプラ
ンクトンを含む水の浄化方法にあり、さらにまた、本発
明は、隔膜、前記隔膜の一方の側に設けられ、陽極が設
けられている陽極室及び前記隔膜の他方の側に設けら
れ、陰極が設けられている陰極室とを備える電解槽と、
該電解槽の陽極室に接続する酸性電解水流出管と、前記
電解槽の陰極室に接続するアルカリ性電解水流出管と、
第一の端部に採水口が形成されている採水管は送水ポン
プ及び分岐管を介して前記電解槽の陽極室及び陰極室に
接続していることを特徴とするプランクトンを含む水の
浄化装置にあり、さらに加えて、本発明は、隔膜、前記
隔膜の一方の側に設けられ、陽極が設けられている陽極
室及び前記隔膜の他方の側に設けられ、陰極が設けられ
ている陰極室を備える電解槽と、該電解槽の陽極室に接
続し加熱装置を備える酸性電解水流出管と、前記電解槽
の陰極室に接続し冷却装置を備えるアルカリ性電解水流
出管と、第一の端部に採水口が形成されている採水管は
送水ポンプ及び分岐管を介して前記電解槽の陽極室及び
陰極室に接続していることを特徴とするプランクトンを
含む水の浄化装置にある。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明において、「プランクトン
を含む水」とは、湖沼、貯水池又は河川等の水域の水、
即ち湖水、沼水、貯水又は河川水等の水を意味し、特
に、ミクロキスティス属のプランクトンが増殖している
湖沼、貯水池又は河川等の水、又は表層域の水のpH値
が9以上の湖沼、貯水池又は河川等の水であり、ミクロ
キスティス属のプランクトンの発生し易い条件を有する
水を意味する。
【0009】pH値が7付近、又はそれ以下の水中で増
殖するプランクトンは、水中に溶存する炭酸ガスを摂取
しているので、溶存する炭酸ガスは、プランクトンの炭
酸同化の過程で摂取されて、水のpH値が上昇し、その
過程で溶存する炭酸ガスは重炭酸イオン化する。ミクロ
キスティス属のプランクトンは、重炭酸イオン(HCO
3-)を摂取して繁殖するので、ミクロキスティスが繁殖
する水域の表層水は、pH値が8以上と高くなっている
ために、pH値が7付近の水で、溶存二酸化炭素を摂取
して増殖するプランクトンは淘汰されて消滅する。
【0010】本発明において、ミクロキスティス属のプ
ランクトンが増殖して、pH値が8以上になっている表
層水を低pH電解水、即ち酸性電解水で中和して、ミク
ロキスティス属のプランクトンが増殖している水のpH
値を、例えば7以下に下げて、HCO3-を溶存二酸化炭
素に変えて、pH値が7付近の水で棲息するプランクト
ンや藻類を繁殖させ、ミクロキスティス属のプランクト
ンの増殖を抑制し、これによりミクロキスティスが増殖
している水の浄化を行う。また、本発明においては、湖
沼、貯水池又は河川等の水域の底部には、燐酸イオンが
溶出して、藻類の栄養源となっているので、湖沼、貯水
池又は河川等の水域の底部に、燐酸を固定する陽イオン
を多く含む高pH電解水を加えてpH値を高めて、燐酸
イオンの溶出を抑制して、栄養源の豊富化を妨げ、ミク
ロキスティス属のプランクトンをはじめその他の藻類等
の繁殖を少なくして、水の浄化を行う。
【0011】本発明は、以上のように、湖沼の水、貯水
池の水、河川の水等の水溶性電解質を含む水を電解し
て、陽極室に、例えばpH値が4.5〜5の低pH電解
水、即ち酸性電解水を製造し、また、陰極室に、例えば
pH値が8〜9の高pH電解水、即ちアルカリ性電解水
を製造し、ここで陽極室に製造された酸性電解水をミク
ロキスティス属のプランクトンが増殖するpH値の高い
表層水域に加えて、表層水域の水のpH値を7.2以
下、例えば4.5乃至7.2に下げると共に、陰極室に
製造された高pH電解水、即ちアルカリ性電解水を、表
層水域の下方の低層水域に加えて、湖沼、貯水池又は河
川の底部域の燐酸イオン等が溶出し易い低いpH値を中
和して、pH値を中性付近、例えば6〜7に上げると同
時に燐酸を固定化する陽イオンを供給し、燐酸塩の溶出
を抑制して、ミクロキスティス属のプランクトンの増殖
を断ち、水の浄化を行うものである。
【0012】本発明において、電解に供する水は、ミク
ロキスティス属のプランクトンの増殖を遮断するための
中和処理される水域の水であり、夫々対応する水域の
水、例えば、湖沼、貯水池、河川の水が処理される場合
は、夫々対応する湖沼、貯水池又は河川の水である。表
層水域と底層水域の間の水域の水は、表層水域及び低層
水域の水に比して比較的混濁物が少なく、電解処理する
のに都合がよいが、表層水域及び底層水域の水であって
も、電解処理する水とすることができる。しかし、表層
水を採水して電解し、その酸性電解水を表層水域の採水
領域と異なる領域に還流することができる。この場合
は、表層水域の水の交換が比較的早くできることとなる
ので好ましい。
【0013】本発明において、電解処理は、電源に接続
する陽極電極及び陰極電極を備え、その間に陽極側の水
と陰極側の水が容易に混合しないように、陽極側と陰極
側はイオン透過性の中性の隔膜等の隔壁により仕切られ
るのが好ましい。このような隔壁として、イオン透過性
の陽イオン交換膜及び陰イオン交換膜を使用することが
できる。この場合、陽極側に陰イオン交換膜を配置し、
陰極側に陽イオン交換膜を配置すると、両膜間の領域
に、電解される水を供給して連続的に電解を行うことが
できる。
【0014】本発明において、電解槽は隔壁で仕切られ
て、陽極を備える陽極室と陰極を備える陰極室が形成さ
れ、陽極室は、湖沼、貯水池又は河川等の水域に、陽極
室から陽極液を供給する管路を備え、また陰極室は、湖
沼、貯水池又は河川等の水域に、陰極室から陰極液を供
給する管路を備える。さらに本発明において、陽極室及
び陰極室には、湖沼、貯水池又は河川等の水域から、湖
水、沼水、貯水又は河川水等の水を導入する導入管路が
設けられている。
【0015】本発明は、プランクトンを含む高pH領域
及び該高pH領域より下方に形成される燐酸イオンを含
む低pH領域を有する水域において、前記高pH領域に
陽極側で電解により得られた酸性電解水を加えることに
より、また更に、前記低pH領域に陰極側で電解により
得られるアルカリ性電解水を加えるので、表層水域に繁
殖する水中のミクロキスティス属のプランクトン等の増
殖を抑制して、表層水域に繁殖するプランクトン濃度を
低下させることができ、これにより水の浄化をはかるこ
とができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明を添付図面を参照して具体的に
説明するが、本発明は以下の説明及び例示によって何ら
限定されるものではない。図1は、本発明の液体浄化装
置の一実施例について、電解処理装置を中心に示す概略
の系統図である。
【0017】図1に示す実施例において、電解処理装置
1が、貯水池2の近傍に設置された事例であり、プラス
チック製の電解槽3を備えており、該電解槽3内には、
中央部にイオンが移動可能の隔壁4が設けられ、この隔
壁4により前記電解槽内は、二つの室5及び6に二分さ
れている。隔壁3で仕切られた一方の室5は、陽極電極
7が装着されて陽極室5を形成しており、また他方の室
6には陰極電極8が装着されて陰極室6を形成してい
る。陽極電極7及び陰極電極8は導電線9及び10を介
して電源(図示されていない)に接続している。
【0018】本例において、陽極7及び陰極8間に電流
を通して、前記電解槽3内の水を電解することにより、
陽極室5には酸性電解水が形成され、陰極室6にはアル
カリ性電解水が形成される。本例において、陽極室5に
は酸性電解水取出し口11が側壁部に形成され、また陰
極室6にはアルカリ性電解水取出し口12が側壁部に形
成されている。酸性電解水取出し口11には酸性電解水
取出し管13が接続しており、アルカリ性電解水取出し
口12には、アルカリ性電解水取出し管14が接続して
いる。電解槽3の上部には、電解槽3で電解処理される
貯水池2で採水された水(原水)を電解槽3の陽極室5
及び陰極室6の双方に供給できるように、原水供給管1
5の原水分岐供給部16が設けられている(支持具等は
示されていない)。原水供給管15の採水側端部には、
ごみ等の異物除去用の網17で囲われて、原水採水部1
8が形成されている。
【0019】本例において、酸性電解水取出し管13、
アルカリ性電解水取出し管14及び原水供給管15は、
貯水池2の底壁部19に立設されている支柱20に、夫
々上下方向に移動可能に支持されており、夫々駆動装置
により移動することができる。支柱20の上部には、表
層水域21の水温を測定するための温度センサ機能、該
水域のpH及びpHの調節状況を測定するためのpHセ
ンサ機能又は前記水域のイオン凝集状況を監視するため
の導電率センサ機能或いはこれらセンサ機能の二以上を
備える上部センサ22が、支柱20に上下方向に移動可
能に設けられており、支柱20の下部には、底層水域2
3の水温を測定するための温度センサ機能、該水域のp
H若しくはpHの調節状況を測定するためのpHセンサ
機能又は前記水域のイオン凝集状況を監視するための導
電率センサ機能或いはこれらセンサ機能の二以上を備え
る下部センサ24が、支柱20に上下方向に移動可能に
設けらている。原水供給管15の原水採水部18には、
中層水域25の水温を測定するための温度センサ機能、
該水域のpH及びpHの調節状況を測定するためのpH
センサ機能又は前記水域のイオン凝集状況を監視するた
めの導電率センサ機能或いはこれらセンサ機能の二以上
を備える中間部センサ26が、原水採水部18と共に移
動可能に設けらている。前記上部センサ22、下部セン
サ24及び中間部センサ26についての夫々の上下方向
の移動は、夫々のセンサの測定データに基づき、駆動装
置を作動させて行うことができる。本例において、酸性
電解水取出し管13は、表層水域部の21内に酸性電解
水の吐出し口27を開口しており、アルカリ性電解水取
出し管14は、底層水域23内にアルカリ性電解水の吐
出し口28を開口している。
【0020】湖沼、貯水池及び河川の水は、表層水域部
の水温が高く、底層水域部の水温は表層水域部の水温に
比して低くなっている。本例においては、例えば、貯水
池の原水の採水箇所を何処に決めるかによって、表層水
域の21の水温を低下させることとなり、水温の逆転を
生じることとなり、アルカリ性電解水を多く消費するこ
ととなるので、表層水域に吐出し口27が開口する酸性
電解水取出し管13には、加熱装置29が設けられ、底
層水域に吐出し口が開口するアルカリ性電解水取出し管
14には、冷却装置30が設けられている。
【0021】本例は以上のように構成されているので、
貯水池の中層水域25の水、即ち原水は、原水供給ポン
プ(図示されていない)の駆動により、原水供給管15
の採水部18から吸引採取して、原水供給管15の原水
供給分岐部16から電解槽3の陽極室5及び陰極室6内
に供給される。陽極及び陰極間に電流を流して、電解槽
3内に供給された原水を電解して、陽極室5に酸性電解
水を形成し、陰極室6にアルカリ性電解水を形成する。
陽極室5で得られる酸性電解水は、酸性電解水取出し口
11から取出され、酸性電解水取出し管13の酸性電解
水の吐出し口27から、表層水域21内に供給される。
一方陰極室6で得られるアルカリ性電解水は、アルカリ
性電解水取出し口12から取出され、アルカリ性電解水
取出し管14のアルカリ性電解水の吐出し口28から、
底層水域23内に供給される。
【0022】本例の電解処理の当初において、表層水域
21の水は、水温25℃で、pH値が9であり、ミクロ
キスティス属のプランクトン等の細胞数は2,020,
000個/mlであった。一方、底層水域23の水は、
水温25℃で、pH値が4.5であり、全燐溶出量は、
44mg/mlであった。本例において、陽極室5で得
られた酸性電解水は、pH値が5であり、中和処理され
るミクロキスティス属のプランクトンが繁殖する表層水
域に供給され、他方、本例において、陰極室6のアルカ
リ性電解水は、pHが8であり、中和処理される燐酸塩
が溶出している底層水域に供給された。本例において
は、この中和処理により表層水域21のpH値は6.5
に低下し、これにより、該表層水域21におけるミクロ
キスティス属のプランクトン等の細胞数は、中和処理前
では、2,020,000個/mlであったのが、中和
処理後においては、5,000個/mlに減少した。一
方、この中和処理により、底層水域23のpH値は6.
5に上昇し、中和処理前では、全燐溶出量が44mg/
mlであったのが、中和処理後においては、全燐溶出量
は19mg/mlに減少した。
【0023】本例においては、表層水域21の水温及び
底層水域23の水温が共に25℃と同温度であったた
め、加熱装置及び冷却装置は使用されていない。本例に
おいて、一方で加熱し他方で冷却する関係から、熱媒体
を使用して加熱冷却サイクルを形成するのが、エネルギ
ーを有効に利用する上で好ましい。上部センサ22の温
度センサにより測定された表層水域21の水温と、下部
センサ24の温度センサにより測定された底層水域23
の水温を比較して、原水供給管15の原水採水部18の
位置が、表層水域21の水温と底層水域23の水温の中
間に位置するように、中間部センサ26の水温を監視し
ながら、原水採水部18の位置決めを行う。本例におい
ては、底層水域23における溶出燐酸イオンの量を導電
率センサで測定して、アルカリ性電解水供給管から供給
されるアルカリ性電解水の供給量を調整する。本例にお
いては、貯水池の水域の水の浄化を例にしたが、貯水池
の水域の水に代えて、湖の水域、沼の水域又は河川の水
域に適用して、夫々の水域の水の浄化を行うことができ
る。
【0024】
【発明の効果】本発明は、ミクロキスティス属のプラン
クトンを含む高pH領域及び該高pH領域より下方に形
成される燐酸イオンを含む低pH領域を有する水域にお
いて、前記高pH領域では、陽極側で電解により得られ
た酸性電解水を加えることにより、pH値を低下させ、
また、前記低pH領域の底層水域では、陰極側で電解に
より得られるアルカリ性電解水を加えてpH値を高める
ので、底層水域における溶出燐酸イオンを抑制して、表
層水域に繁殖する水中のミクロキスティス属のプランク
トン等の増殖を抑制して、表層水域に繁殖するプランク
トン濃度を低下させることができ、これにより、貯水池
の水域、湖の水域、沼の水域又は河川の水域における水
の浄化をはかることができる。本発明は、従来法に比し
て、貯水池、湖沼又は河川等の水域におけるプランクト
ン相全体の生態系のバランスをとることが容易であり、
前記水域のプランクトン相の全体の生態系の健全化で
き、これによりミクロキスティス属のプランクトンの発
生を抑制することができものであり、上記水域の環境を
保全する上で優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液体浄化装置の一実施例について、電
解処理装置を中心に示す概略の系統図である。
【符号の説明】
1 電界処理装置 2 貯水池 3 プラスチック製の電解槽 4 隔壁 5 陽極室 6 陰極室 7 陽極電極 8 陰極電極 9、10 導電線 11 酸性電解水取出し口 12 アルカリ性電解水取出し口 13 酸性電解水取出し管 14 アルカリ性電解水取出し管 15 原水供給管 16 原水分岐供給管 17 異物除去用の網 18 原水採水部 19 貯水池2の底壁部 20 支柱 21 表層水域 22 上部センサ 23 底層水域 24 下部センサ 25 中層水域 26 中間部センサ 27 酸性電解水吐出口 28 アルカリ性電解水吐出口 29 加熱装置 30 冷却装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池田 兆一 福岡県福岡市中央区渡辺通1丁目1番1号 西日本技術開発株式会社内 Fターム(参考) 4D061 DA02 DB07 DB08 EA02 EB13 EB19 EB37 FA01 GA06 GA07 GA09

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プランクトンを含む高pHの水に、陽極
    側で電解により得られた酸性電解水を加えて、水中のプ
    ランクトン濃度を低下させることを特徴とするプランク
    トンを含む水の浄化方法。
  2. 【請求項2】 プランクトンを含む高pH領域及び該高
    pH領域より下方に形成される燐酸イオンを含む低pH
    領域を有する水域において、前記高pH領域に陽極側で
    電解により得られた酸性電解水を加え、前記低pH領域
    に陰極側で電解により得られるアルカリ性電解水を加え
    て、水中のプランクトン濃度を低下させることを特徴と
    するプランクトンを含む水の浄化方法。
  3. 【請求項3】 水域の採水領域より採水された水を電解
    し、陽極側で電解により得られた酸性電解水を、該水域
    のプランクトンを含む高pH領域の水に加えて中和し、
    陰極側で電解により得られたアルカリ性電解水を該水域
    の燐酸イオンを含む低pH領域に加えて中和して、水中
    のプランクトン濃度を低下させることを特徴とするプラ
    ンクトンを含む水の浄化方法。
  4. 【請求項4】 隔膜、前記隔膜の一方の側に設けられ、
    陽極が設けられている陽極室及び前記隔膜の他方の側に
    設けられ、陰極が設けられている陰極室とを備える電解
    槽と、該電解槽の陽極室に接続する酸性電解水流出管
    と、前記電解槽の陰極室に接続するアルカリ性電解水流
    出管と、第一の端部に採水口が形成されている採水管は
    送水ポンプ及び分岐管を介して前記電解槽の陽極室及び
    陰極室に接続していることを特徴とするプランクトンを
    含む水の浄化装置。
  5. 【請求項5】 隔膜、前記隔膜の一方の側に設けられ、
    陽極が設けられている陽極室及び前記隔膜の他方の側に
    設けられ、陰極が設けられている陰極室を備える電解槽
    と、該電解槽の陽極室に接続し加熱装置を備える酸性電
    解水流出管と、前記電解槽の陰極室に接続し冷却装置を
    備えるアルカリ性電解水流出管と、第一の端部に採水口
    が形成されている採水管は送水ポンプ及び分岐管を介し
    て前記電解槽の陽極室及び陰極室に接続していることを
    特徴とするプランクトンを含む水の浄化装置。
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