JP2000355588A - α−アセチル−γ−ブチロラクトンの製造方法 - Google Patents

α−アセチル−γ−ブチロラクトンの製造方法

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JP2000355588A JP16417099A JP16417099A JP2000355588A JP 2000355588 A JP2000355588 A JP 2000355588A JP 16417099 A JP16417099 A JP 16417099A JP 16417099 A JP16417099 A JP 16417099A JP 2000355588 A JP2000355588 A JP 2000355588A
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雅彦 清水
Satoshi Kimura
聡 木村
Koji Ozaki
孝司 尾崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 温和な条件で、高い効率でα−アセチル−γ
−ブチロラクトンを製造できる方法を提供する。 【解決手段】 アセト酢酸エステル(アセト酢酸メチル
など)と酸化エチレンとを、アルカリ金属成分(水酸化
ナトリウムなど)の存在下、アルコール(メタノールな
ど)中で反応させ、反応混合物中の残存メタノール濃度
が0.1〜20重量%になるまでアルコールを留去し、
温度10℃以上30℃未満で硫酸水溶液で中和処理し、
層分離後の有機層からα−アセチル−γ−ブチロラクト
ンを得る。アルカリ金属成分は、アセト酢酸エステルに
対して、0.7〜1.1当量程度である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビタミンB1など
の医薬品や、有機工業薬品の中間体として使用され、工
業的に有用なα−アセチル−γ−ブチロラクトンの製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】α−アセチル−γ−ブチロラクトンを得
る方法としては、例えば、アルコール溶媒中、アルカリ
アルコラート、アルカリ金属又はその水酸化物などのア
ルカリ成分の存在下、γ−ブチロラクトンと酢酸エステ
ルとを反応させ反応混合物を酢酸で中和する方法が知ら
れている(特公昭31−8271号公報)。しかし、こ
の方法によると、中和液が、酢酸ナトリウムなどの有機
酸塩を多量に含む水層とアセチルブチロラクトンを主と
する有機層とに層分離しにくく、分離性が悪い。また、
水層への有機物の溶解損失が大きいため、収率が低下す
る。また、酢酸は、工業的に使用するには高価な酸であ
り、α−アセチル−γ−ブチロラクトンを低い製造コス
トで製造するのは困難である。
【0003】一方、特公昭42−12662号公報に
は、アセト酢酸エステルと酸化エチレンとを、1当量以
上(アセト酢酸エステル基準)のアルカリ成分の存在下
で反応させ、反応混合物からメタノールを減圧留去した
後、30〜50℃で、13〜25重量%の硫酸水溶液で
中和することにより、α−アセチル−γ−ブチロラクト
ンが収率76%で得られることが記載されている。ま
た、メタノール留去は、中和処理後であってもよいとさ
れている。また、この文献には、特別な条件下では、解
離定数、溶解損失の低減、コストなどの点から、酢酸の
代わりに硫酸を用いることが有用であると記載されてい
る。さらに、この文献には、固相(硫酸ナトリウムな
ど)を析出させないためには、温度範囲を限定する必要
があることが記載されている。しかし、この方法によっ
ても、高価なアセト酢酸メチルの24%は分解する。こ
のため、α−アセチル−γ−ブチロラクトンを低い製造
コストで製造するのは困難である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、温和な条件で、高い効率でα−アセチル−γ−ブチ
ロラクトンを製造する方法を提供することにある。
【0005】本発明の他の目的は、α−アセチル−γ−
ブチロラクトンを低い製造コストで製造する方法を提供
することにある。
【0006】本発明の別の目的は、高い収率でα−アセ
チル−γ−ブチロラクトンを製造する方法を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を達成するため鋭意検討した結果、反応混合物を硫酸を
用いて中和処理する前に、反応混合物中のアルコール濃
度を予め濃縮により特定濃度に調整しておくと、比較的
低温の温和な条件でも固相を析出させることなく中和処
理できること、中和処理を低温で行っても、水層と有機
層との高い層分離性を維持でき、また、高温時よりもα
−アセチル−γ−ブチロラクトンの抽出効率及び収率が
向上することを見いだし本発明を完成した。
【0008】すなわち、本発明のα−アセチル−γ−ブ
チロラクトンの製造方法では、アセト酢酸エステルと酸
化エチレンとを、アルカリ金属成分の存在下、アルコー
ル中で反応させた反応混合物から、残存アルコール濃度
0.1〜20重量%になるまでアルコールを留去し、温
度10℃以上30℃未満で硫酸水溶液で中和処理し、層
分離して有機層からα−アセチル−γ−ブチロラクトン
を得る。アセト酢酸エステルと酸化エチレンとの反応工
程、アルコールの留去工程、及び中和処理工程は、温度
10〜28℃程度で行ってもよい。アルカリ金属成分
は、アセト酢酸エステルに対して、0.7〜1.1当量
程度であってもよい。アセト酢酸エステルは、例えば、
アセト酢酸C1-4アルキルエステルである。また、層分
離後の水層から、さらにα−アセチル−γ−ブチロラク
トンを抽出してもよい。
【0009】
【発明の実施の形態】[反応工程]本発明では、アセト
酢酸エステルと酸化エチレンとを、アルコール溶媒中、
アルカリ金属成分存在下で反応させる。
【0010】アセト酢酸エステルとしては、アセト酢酸
メチル、アセト酢酸エチル、アセト酢酸ブチル、アセト
酢酸ブチルなどのアセト酢酸C1-4アルキルエステルが
使用できる。好ましいアセト酢酸エステルはアセト酢酸
メチルである。
【0011】酸化エチレンの割合は、アセト酢酸エステ
ル1モルに対して、例えば、1〜3モル程度、好ましく
は1〜2モル程度、さらに好ましくは1.3〜1.7モ
ル程度である。
【0012】アルカリ金属成分としては、ナトリウム、
カリウムなどのアルカリ金属、これらの水酸化物、又は
これらのアルコラート(メチラート、エチラートなどの
1- 4アルコラートなど)などが挙げられる。なお、ア
ルコラートは、例えば、アルカリ金属又はその水酸化物
と反応溶媒であるアルコールとから系中で生じる成分で
あってもよい。好ましいアルカリ金属成分は、ナトリウ
ム、水酸化ナトリウム、ナトリウムアルコキシド(特
に、ナトリウムメトキシド)などのナトリウム成分であ
る。
【0013】アルカリ金属成分の割合は、特に限定され
ず、例えば、0.7〜2当量(アセト酢酸エステル基
準)程度、好ましくは0.7〜1.1当量程度、さらに
好ましくは0.7〜1当量程度であってもよい。また、
アルカリ金属成分の割合は、1当量未満、例えば、0.
7〜0.99当量程度(アセト酢酸エステル基準)、好
ましくは、0.8〜0.95当量程度、さらに好ましく
は0.9〜0.95当量程度であってもよい。本発明で
は、アルカリ金属成分が比較的少量であっても、有効に
α−アセチル−γ−ブチロラクトンを得ることができ
る。
【0014】反応溶媒であるアルコールとしは、メタノ
ール、エタノール、プロパノール、ブタノールなどのC
1-4アルコールが使用できる。好ましいアルコールは、
メタノール、エタノール、特にメタノールである。な
お、反応溶媒と、前記アセト酢酸アルキルエステルのア
ルコール成分とは同一種類のアルコールを用いる場合が
多い。
【0015】アセト酢酸エステルと酸化エチレンとの反
応は、室温付近、例えば、0〜50℃程度、好ましくは
10〜35℃程度、さらに好ましくは15〜35℃程度
(特に、22〜28℃程度)で行うことができる。
【0016】[アルコール留去工程]本発明では、反応
混合物からアルコールを留去する。なお、α−アセチル
−γ−ブチロラクトンの製造において、一般には、アル
コール留去は、後述の中和処理の前であっても後であっ
てもよいが、本発明では中和処理の前にアルコールを留
去する。反応前にアルコールを留去することにより、後
述するように、温和な条件で中和処理を行うことがで
き、効率的にα−アセチル−γ−ブチロラクトンを得る
ことができる。
【0017】アルコールの留去は、低温で行うのが好ま
しく、留去温度は、例えば、10〜40℃程度、好まし
くは10〜35℃程度、さらに好ましくは10〜28℃
程度(特に、20〜28℃程度)である。低温でアルコ
ール留去することにより、α−アセチル−γ−ブチロラ
クトン及びアセト酢酸エステルの分解を低減できる。
【0018】なお、低温でアルコール留去する場合、減
圧下で留去することが多い。減圧度は、例えば、50〜
300mmHg、好ましくは100〜280mmHg、
さらに好ましくは150〜250mmHg程度である。
【0019】なお、留去したアルコールは、必要に応じ
て脱水した後、反応溶媒として再利用してもよい。
【0020】アルコール留去後の反応混合物中の残存ア
ルコール濃度は、例えば、0.1〜20重量%程度、好
ましくは0.5〜10重量%程度、さらに好ましくは
0.5〜5重量%程度である。アルコール濃度が20重
量%を超えると、後述の中和処理時に、水層にアルコ
ールが大量に溶解し、水層中のα−アセチル−γ−ブチ
ロラクトンやアセト酢酸エステルの濃度も増加するた
め、抽出効率が低下する。また、水層中のα−アセチ
ル−γ−ブチロラクトンやアセト酢酸エステルの濃度が
増加すると、α−アセチル−γ−ブチロラクトンやアセ
ト酢酸エステルの加水分解速度が増加する。さらに、
水層にアルコールが大量に溶解するため、硫酸塩(硫酸
ナトリウム塩など)が析出し易くなり、中和処理を低温
で行うことができなくなる。高温で中和処理すると、α
−アセチル−γ−ブチロラクトンやアセト酢酸エステル
が加水分解しやすくなる。すなわち、アルコール濃度が
20重量%を超えると、抽出効率の低下、水層濃度上昇
による加水分解速度の増大、中和処理温度上昇による加
水分解速度の増大などの相乗効果により、得られるα−
アセチル−γ−ブチロラクトンの量が予想外に低下す
る。一方、アルコール濃度0.1重量%未満までアルコ
ールを留去すると、生産効率が低下する。
【0021】[中和処理]アルコール留去後の反応混合
物は、硫酸水溶液で中和する。硫酸水溶液の濃度は、例
えば、5〜30重量%程度、好ましくは、10〜20重
量%程度、さらに好ましくは13〜18重量%程度であ
る。希薄硫酸水溶液(5重量%未満濃度)を用いると、
生産効率が低下する。また、30重量%を超える硫酸水
溶液を用いると、α−アセチル−γ−ブチロラクトンが
分解するためか、収率が低下する。
【0022】そして、本発明では、反応混合物中のアル
コール量を所定量まで低減しているため、中和を比較的
低い温度で行うことができる。中和処理の温度は、10
℃以上30℃未満、好ましくは10〜29℃程度(例え
ば、10〜28℃程度)、さらに好ましくは20〜29
℃程度(例えば、20〜28℃程度)である。中和処理
温度が、30℃以上の場合、α−アセチル−γ−ブチロ
ラクトンやアセト酢酸エステルが、加水分解しやすくな
り、抽出効率が低下する。
【0023】なお、本発明において、アセト酢酸エステ
ルと酸化エチレンとの反応工程、アルコールの留去工
程、及び中和処理工程を、温度10〜29℃程度(例え
ば、10〜28℃程度)、好ましくは20〜29℃程度
(例えば、20〜28℃程度)で行ってもよい。全ての
工程を10〜29℃で行うと、簡便にα−アセチル−γ
−ヒドロキシブチロラクトンを製造できる。
【0024】中和処理液のpHは、例えば、2〜6程
度、好ましくは2〜4程度である。
【0025】このようにして得られた中和処理液は、α
−アセチル−γ−ブチロラクトンとアセト酢酸エステル
を主として有機層に含有している。このため、有機層と
水層とを分離することにより、有機層からα−アセチル
−γ−ブチロラクトンを得ることができる。なお、中和
処理液の水層にも少量のα−アセチル−γ−ブチロラク
トンとアセト酢酸エステルとを含有しているものの、本
発明では、予めアルコールを留去しているため、水層へ
のロス量は小さい。
【0026】水層中と有機層中のα−アセチル−γ−ブ
チロラクトンの総量に対する、有機層中のα−アセチル
−γ−ブチロラクトンの割合(有機層中の量/(水層中
の量+有機層中の量)は、例えば、80〜99%(重量
基準)程度、好ましくは92〜99%(重量基準)程度
である。
【0027】また、水層中と有機層中のアセト酢酸エス
テルの総量に対する、有機層中のアセト酢酸エステルの
割合は、例えば、80〜99%(重量基準)程度、好ま
しくは92〜99%(重量基準)程度である。
【0028】水層中のα−アセチル−γ−ブチロラクト
ンとアセト酢酸エステルは、必要に応じて、さらに有機
溶媒により抽出できる。
【0029】有機溶媒としては、芳香族炭化水素系溶媒
(例えば、ベンゼン、トルエン、キシレンなど)、エス
テル系溶媒(例えば、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブ
チルなど)、エーテル系溶媒(例えば、ジエチルエーテ
ル、メチルt−ブチルエーテルなど)、ハロゲン系溶媒
(例えば、塩化メチレン、クロロホルムなど)などを挙
げることができる。溶媒は単独で又は二種以上組み合わ
せて使用してもよい。
【0030】有機溶媒の使用量は、水層の重量100重
量部に対して、例えば、10〜300重量部程度、好ま
しくは40〜100重量部程度である。
【0031】抽出温度は、例えば、10〜40℃程度、
好ましくは10〜35℃程度、さらに好ましくは10〜
28℃程度(特に、20〜28℃程度)であってもよ
い。なお、前記反応工程、アルコール留去工程、中和処
理工程を同じ温度範囲で行う場合、抽出工程も同じ温度
範囲で行ってもよい。
【0032】抽出液と前記有機層とを合わせた場合のα
−アセチル−γ−ブチルラクトンの割合[抽出効率(回
収率)]は、有機層中と水層中とのα−アセチル−γ−
ブチロラクトンの総重量に対して、例えば、91〜99
%(重量基準)、好ましくは93〜99%(重量基準)
である。また、アセト酢酸エステルの抽出効率(回収
率)は、有機層中と水層中のアセト酢酸エステルの総量
に対して、例えば、91〜99%(重量基準)、好まし
くは93〜99%(重量基準)である。
【0033】有機層又は有機層と抽出液とから得られる
α−アセチル−γ−ブチロラクトンの収率は、例えば、
82〜100モル%程度、好ましくは85〜95モル%
程度(消費したアセト酢酸エステル基準)である。な
お、消費したアセト酢酸エステルとは、用いたアセト酢
酸エステル量(モル)から回収したアセト酢酸エステル
量(モル)を差し引いた残りのアセト酢酸エステル量
(モル)のことをいう。
【0034】なお、有機層や抽出液は、必要に応じて、
濃縮、精留などにより精製してもい。
【0035】このようにして得られたα−アセチル−γ
−ブチロラクトンは、ビタミンB1などの医薬品や、有
機工業薬品の中間体として使用できる。
【0036】
【発明の効果】本発明では、アルコールを0.1〜20
重量%程度に濃縮しているため、温和な条件で効率よく
α−アセチル−γ−ブチロラクトンを製造できる。例え
ば、中中和処理の温度を10〜29℃程度に下げること
ができる。このため、高い収率で、α−アセチル−γ−
ヒドロキシブチロラクトンを得ることができ、α−アセ
チル−γ−ブチロラクトンの製造コストを低減できる。
【0037】
【実施例】以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細
に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定さ
れるものではない。
【0038】実施例1 メタノール284gに水酸化ナトリウム31.5gを溶
解し、アセト酢酸メチル99g、酸化エチレン41gを
加えた後、25℃で13時間反応した。薄膜蒸発機によ
り、反応液から、減圧下(200mmHg)でメタノー
ルを留去し(薄膜蒸発機の缶出温度75℃)、回収し
た。メタノール留去後の混合物中のメタノール濃度は、
約10重量%であった。混合物に、攪拌下、28℃で1
5重量%硫酸水溶液273gを添加して、pH=2.5
に調整し、静置した。なお、この操作に45分を要し
た。静置後、2層分離した上層(有機層)と下層(水
層)とからサンプリングして高速液体クロマトグラフィ
ーで分析すると、上層(有機層)には、α−アセチル−
γ−ブチロラクトンが52.5重量%(61.9g)、
アセト酢酸メチルが27.4重量%(32.3g)、メ
タノール濃度が2.2重量%溶解していた。下層(水
層)には、α−アセチル−γ−ブチロラクトンが1.5
重量%(4.8g)、アセト酢酸メチルが0.9重量%
(1.1g)、メタノールが4.2重量%溶解してい
た。有機層と水層とを分離した後、水層を28℃で、ト
ルエン400gで抽出した。有機層と抽出液とから、α
−アセチル−γ−ブチロラクトンを64.0g得た。な
お、収率及び抽出効率は以下の通りであった。
【0039】収率: α−アセチル−γ−ブチロラクトン 88.0モル%
(消費したアセト酢酸エステル基準) 抽出効率: α−アセチル−γ−ブチロラクトン 96% アセト酢酸メチル 95% 比較例1 メタノール284gに水酸化ナトリウム31.5gを溶
解し、アセト酢酸メチル99g、酸化エチレン41gを
加えた後、25℃で13時間反応した。薄膜蒸発機によ
り、反応液から、減圧下(300mmHg)でメタノー
ルを留去し(薄膜蒸発機の缶出温度85℃)、回収し
た。メタノール留去後の混合物中のメタノール濃度は、
約23重量%であった。混合物に、攪拌下、55℃で1
5重量%硫酸水溶液273gを添加して、pH=2.5
に調整し、静置した。なお、この操作に45分を要し
た。静置後、2層分離した上層(有機層)と下層(水
層)とからサンプリングして高速液体クロマトグラフィ
ーで分析すると、上層(有機層)には、α−アセチル−
γ−ブチロラクトンが49.8重量%(56.3g)、
アセト酢酸メチルが26.1重量%(29.5g)、メ
タノール濃度が5.0重量%溶解していた。下層(水
層)には、α−アセチル−γ−ブチロラクトンが2.1
重量%(6.9g)、アセト酢酸メチルが1.5重量%
(1.1g)、メタノールが10.2重量%溶解してい
た。有機層と水層とを分離した後、水層を、55℃で、
トルエン400gで抽出した。有機層と抽出液とから、
α−アセチル−γ−ブチロラクトン60.1gを得た。
なお、収率及び抽出効率は以下の通りであった。
【0040】収率: α−アセチル−γ−ブチロラクトン 78.8モル%
(消費したアセト酢酸エステル基準) 抽出効率: α−アセチル−γ−ブチロラクトン 94% アセト酢酸メチル 92%

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルコール溶媒中、アセト酢酸エステル
    と酸化エチレンとをアルカリ金属成分の存在下で反応さ
    せた混合物を硫酸水溶液で中和処理し、層分離した有機
    層からα−アセチル−γ−ブチロラクトンを得る方法に
    おいて、中和処理前にアルコールを留去し、反応混合物
    中の残存アルコール濃度を0.1〜20重量%にした
    後、温度10℃以上30℃未満で硫酸水溶液で中和処理
    するα−アセチル−γ−ブチロラクトンの製造方法。
  2. 【請求項2】 アセト酢酸エステルと酸化エチレンとの
    反応工程、アルコールの留去工程、及び中和処理工程
    を、温度10〜28℃で行う請求項1記載の製造方法。
  3. 【請求項3】 アセト酢酸エステルに対して、0.7〜
    1.1当量のアルカリ金属成分を用いる請求項1記載の
    製造方法。
  4. 【請求項4】 アセト酢酸エステルが、アセト酢酸C
    1-4アルキルエステルである請求項1記載の製造方法。
  5. 【請求項5】 層分離後の水層から、さらにα−アセチ
    ル−γ−ブチロラクトンを抽出する請求項1記載の製造
    方法。
  6. 【請求項6】 アセト酢酸メチルと酸化エチレンとを、
    0.8〜0.95当量(アセト酢酸メチル基準)の水酸
    化ナトリウムの存在下、メタノール中で反応させ、反応
    混合物中の残存メタノール濃度が0.5〜5重量%にな
    るまでメタノールを留去し、13〜18重量%硫酸水溶
    液で中和処理し、層分離後の有機層からα−アセチル−
    γ−ブチロラクトンを得る方法であって、反応工程、メ
    タノール留去工程、及び中和処理工程を20〜28℃で
    行う請求項1記載の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102992930A (zh) * 2012-12-15 2013-03-27 福州大学 α-乙酰基-γ-丁内酯生产过程中甲苯溶剂的回收工艺及其分离设备
CN107814778A (zh) * 2017-10-31 2018-03-20 南通醋酸化工股份有限公司 一种α‑乙酰基‑γ‑丁内酯连续流微通道反应生产工艺
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