JP2000356193A - スクロール式流体機械 - Google Patents

スクロール式流体機械

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JP2000356193A JP11165857A JP16585799A JP2000356193A JP 2000356193 A JP2000356193 A JP 2000356193A JP 11165857 A JP11165857 A JP 11165857A JP 16585799 A JP16585799 A JP 16585799A JP 2000356193 A JP2000356193 A JP 2000356193A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧縮室内で圧力変動が生じた場合でも、旋回
スクロールの挙動を常に安定できるようすると共に、全
体の構造の簡略化等を図る。 【解決手段】 ケーシング1内には軸方向に離間して固
定スクロール4A,4Bを設ける。また、旋回軸21を
偏心軸受14A,14Bにより固定的に支持し、この旋
回軸21の両端部に設けられた主スラスト受け21A,
21Bを旋回スクロール22A,22Bに当接させるこ
とにより、旋回スクロール22A,22Bに作用するス
ラスト荷重を軸方向で相殺して支持する。そして、吐出
口36Aの通路面積を吐出口36Bよりも小さく形成す
ることにより、圧縮室26A内の圧力を圧縮室26Bよ
りも高い状態に保持する。これにより、旋回スクロール
22Aに作用するスラスト荷重を、旋回スクロール22
Bに作用するスラスト荷重よりも大きくし、この大きく
なった分の荷重を支持枠31Aの補助スラスト受け33
A1 によって支持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気圧縮機、真空
ポンプ等に用いて好適なスクロール式流体機械に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、スクロール式流体機械は、ケー
シングと、該ケーシングに設けられた固定スクロール
と、前記ケーシングに回転可能に設けられた駆動軸と、
前記ケーシング内で該駆動軸の先端側に旋回可能に設け
られ、前記固定スクロールと軸方向で摺接する旋回スク
ロールと、該旋回スクロールと固定スクロールとの間に
画成された複数の圧縮室とを備えたものが知られてい
る。
【0003】この種の従来技術によるスクロール式流体
機械は、外部から駆動軸を回転駆動し、旋回スクロール
を固定スクロールに対して一定の偏心寸法をもって旋回
運動させることにより、固定スクロールの外周側に設け
た吸込口から空気等の流体を吸込みつつ、この流体を固
定スクロールのラップ部と旋回スクロールのラップ部と
の間の各圧縮室内で順次圧縮し、固定スクロールの中心
部に設けた吐出口から圧縮流体を外部に向けて吐出す
る。
【0004】また、他の従来技術では、第1,第2の固
定スクロールを軸方向に離間して対向配置すると共に、
該第1,第2の固定スクロール間には鏡板の両面側にそ
れぞれラップ部が設けられた旋回スクロールを旋回可能
に設け、この旋回スクロールの各ラップ部と各固定スク
ロールのラップ部との間でそれぞれ複数の圧縮室を画成
する構成としたものも知られている(特開平7−103
151号公報等)。
【0005】この他の従来技術は、圧縮運転時に第1の
固定スクロールと旋回スクロールとの間の圧縮室内で発
生するスラスト荷重と第2の固定スクロールと旋回スク
ロールとの間の圧縮室内で発生するスラスト荷重とを互
いに相殺し、旋回スクロールの挙動の安定化等を図る構
成となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した他
の従来技術によるスクロール式流体機械では、第1の固
定スクロールと旋回スクロールとの間の圧縮室内で発生
するスラスト荷重(以下、スラスト荷重F1 という)
と、第2の固定スクロールと旋回スクロールとの間の圧
縮室内で発生するスラスト荷重(以下、スラスト荷重F
2 という)とを互いに軸方向で相殺する構成となってい
る。
【0007】しかし、圧縮運転時に第1の固定スクロー
ル側の圧縮室内、第2の固定スクロール側の圧縮室内に
はそれぞれ圧力変動が生じるため、前記スラスト荷重F
1 ,F2 を互いに完全にバランスさせることは難しいの
が実状である。
【0008】そして、このようにスラスト荷重F1 ,F
2 のバランスの安定性が悪くなると、旋回スクロールが
第1,第2の固定スクロール間で軸方向に振動し、旋回
時の挙動が不安定になるという問題がある。
【0009】また、このような旋回スクロールの振動を
最小限に抑えるために、例えば旋回スクロールの鏡板両
面側にそれぞれスラスト受けを設け、該各スラスト受け
によって前記スラスト荷重F1 ,F2 をそれぞれ支持す
る方法も考えられる。
【0010】しかし、この場合にはスラスト受けが2個
必要になり、これらのスラスト受けによって、流体機械
の構造の複雑化、大型化等を招き、全体の製作コスト等
が高くつくという問題がある。
【0011】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、圧縮運転時に圧縮室内で圧力変動が生じ
た場合でも、旋回スクロールの挙動を常に安定させるこ
とができると共に、構造の簡略化、製作コストの低減化
等を図ることができるようにしたスクロール式流体機械
を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために請求項1の発明によるスクロール式流体機械は、
ケーシングと該ケーシングの軸線上に位置して該ケーシ
ングの両端側に固定的に設けられ鏡板に渦巻状のラップ
部が立設された第1,第2の固定スクロールとからなる
固定側部材と、該第1,第2の固定スクロール間に位置
して前記ケーシング内に設けられ、ロータとステータと
が前記ケーシングの軸線と同一方向となるように配置さ
れた電動機と、該電動機と前記第1,第2の固定スクロ
ールとの間に位置して外周側が前記ケーシングに固定的
に設けられた外輪、該外輪の内周側に回転可能に設けら
れ内周側が外輪の軸線に対して径方向に偏心した偏心軸
線を有する中輪および該中輪の内周側に回転可能に設け
られ前記偏心軸線を中心として回転可能な内輪からなる
第1,第2の偏心軸受と、前記電動機のロータを挟んで
該各偏心軸受の中輪間に位置して設けられた中空軸体か
らなり前記ロータによって前記中輪と一体に回転する回
転軸と、該回転軸内を前記偏心軸線上に遊嵌して設けら
れ、前記各偏心軸受の内輪内周側に固定的に支持されて
前記各内輪と一体に旋回運動すると共に、軸方向の両端
側で前記第1,第2の旋回スクロールに作用するスラス
ト荷重を相殺して支持する旋回軸と、前記第1,第2の
固定スクロールと対面して該旋回軸の両端側に固定的に
設けられ、鏡板に前記第1,第2の旋回スクロールのラ
ップ部と重なり合って複数の圧縮室を画成するラップ部
が立設された第1,第2の旋回スクロールと、該第1,
第2の旋回スクロールのうち少なくともいずれか一方の
旋回スクロールと前記固定側部材との間に設けられ、該
旋回スクロールの自転を防止する自転防止機構とを備
え、前記第1の旋回スクロールに作用するスラスト荷重
を第2の旋回スクロールに作用するスラスト荷重に比較
して大となるように設定し、前記ケーシングの内周側に
は、前記第1の旋回スクロールの背面側に位置して該第
1の旋回スクロールに作用するスラスト荷重を前記旋回
軸と共に支持するための補助スラスト受けを設ける構成
としている。
【0013】このように構成したことにより、電動機を
作動してロータを回転すると、該ロータによって回転軸
は回転運動を行い、このときに偏心軸受の中輪は外輪の
内周側で回転軸と一体に回転運動を行う。そして、偏心
軸受の中輪は、内周側が外輪の軸線に対して径方向に偏
心した偏心軸線を有し、この中輪の内周側には前記偏心
軸線を中心として回転する内輪を設けているから、前述
の如く中輪が回転することにより、旋回軸は内輪と一体
に旋回運動を行い、第1,第2の旋回スクロールをそれ
ぞれ自転防止機構によって回転が防止された状態で旋回
させることができる。
【0014】従って、ケーシングに固定的に設けられた
第1,第2の固定スクロールに対して第1,第2の旋回
スクロールが旋回運動すると、複数の圧縮室に吸込まれ
た流体は徐々に圧縮される。
【0015】また、このような圧縮運転時には第1の旋
回スクロールに作用するスラスト荷重と第2の旋回スク
ロールに作用するスラスト荷重とを、旋回軸によって相
殺して支持することができる。
【0016】ここで、第1の旋回スクロールに作用する
スラスト荷重は、第2の旋回スクロールに作用するスラ
スト荷重よりも大きく設定されているから、第1の旋回
スクロールに作用するスラスト荷重の一部をこの背面側
に設けられた補助スラスト受けによって支持することが
できる。これにより、圧縮室内に小さな圧力変動等が生
じた場合でも、第1の旋回スクロールを補助スラスト受
けに常に押付けることができ、各旋回スクロールの両方
を1個の補助スラスト受けによって軸方向に位置決めし
た状態で安定して旋回させることができる。
【0017】また、請求項2の発明は、ケーシングには
第1,第2の固定スクロールのラップ部内周側にそれぞ
れ位置して第1,第2の吐出口を設け、該第1の吐出口
の通路抵抗は前記第2の吐出口の通路抵抗に比較して大
となるように設定している。
【0018】これにより、圧縮運転時に第1の吐出口の
通路抵抗を、第2の吐出口の通路抵抗に比較して大きく
できるから、第1の固定スクロールと第1の旋回スクロ
ールとの間の圧縮室内の圧力を、第1の固定スクロール
と第1の旋回スクロールとの間の圧縮室内の圧力よりも
高い状態に保持することができる。この結果、第1の旋
回スクロールに作用するスラスト荷重は、第2の旋回ス
クロールに作用するスラスト荷重よりも大きくすること
ができる。
【0019】また、請求項3の発明は、ケーシングには
第1,第2の固定スクロールのラップ部外周側にそれぞ
れ位置して第1,第2の吸込口を設け、該第1の吸込口
の通路抵抗は、前記第2の吸込口の通路抵抗に比較して
小となるように設定している。この場合でも、請求項3
の発明と同様に第1の固定スクロールと第1の旋回スク
ロールとの間の圧縮室内の圧力を、第1の固定スクロー
ルと第1の旋回スクロールとの間の圧縮室内の圧力より
も高い状態に保持することができる。
【0020】次に、請求項4の発明は、第1の固定スク
ロールまたは第1の旋回スクロールは、ラップ部の最内
周端から最外周端に亘る渦巻き角度を、第2の固定スク
ロールまたは第2の旋回スクロールに比較して当該最内
周端側で大きく形成している。これにより、第1の固定
スクロールと第1の旋回スクロールとの間の最内周側の
圧縮室内の圧力を、第2の固定スクロールと第2の旋回
スクロールとの間の最内周側の圧縮室内よりも高い状態
に保持することができる。
【0021】請求項5の発明は、第1の固定スクロール
または第1の旋回スクロールは、ラップ部の最内周端か
ら最外周端に亘る渦巻き角度を前記第2の固定スクロー
ルまたは第2の旋回スクロールに比較して当該最外周端
側で大きく形成している。これにより、第1の固定スク
ロールと第1の旋回スクロールとの間の最内周側の圧縮
室内の圧力を、第2の固定スクロールと第2の旋回スク
ロールとの間の最内周側での圧縮室内よりも高い状態に
保持することができる。
【0022】次に、請求項6の発明は、第1,第2の固
定スクロールはケーシング内に軸方向に移動可能に設
け、前記第1,第2の固定スクロールの鏡板背面側には
それぞれ前記ケーシングとの間に位置して圧縮室内の中
間圧が導かれる第1,第2の圧力室を設け、該第1の圧
力室に導かれる中間圧は第2の圧力室内に導かれる中間
圧よりも大となるように設定している。これにより第1
の旋回スクロールを第1の圧力室に導かれる中間圧によ
り補助スラスト受けに押付けることができる。
【0023】また、請求項7の発明は、第1の旋回スク
ロールの鏡板と補助スラスト受けとの対向面のうちいず
れか一方の対向面側には磁性体を設け、他方の対向面側
には該磁性体と対応した位置に前記旋回スクロールを吸
引する磁石を設ける構成としている。これにより第1の
旋回スクロールを磁性体および磁石によって補助スラス
ト受け側に吸引して、該補助スラスト受けに安定して押
付けることができる。
【0024】一方、請求項8の発明は、電動機はステー
タをロータに対して第2の旋回スクロール側寄りに一定
寸法だけ偏心させ、またはロータをステータに対して第
1の旋回スクロール側に僅かに偏心させてなる。これに
よりロータとステータとの間に作用する磁気吸引力によ
って、第1の旋回スクロールを補助スラスト受け側に押
付けることができる。
【0025】さらに、請求項9の発明は、第1の固定ス
クロールと第1の旋回スクロールとによって第1の圧縮
機構を構成し、第2の固定スクロールと第2の旋回スク
ロールとによって第2の圧縮機構を構成し、該第2の圧
縮機構の吐出口は前記第1の圧縮機構の吸込口に接続す
る構成としている。この場合でも、第1の旋回スクロー
ル側の圧縮室内の圧力を、請求項1の発明と同様に第1
の旋回スクロール側の圧縮室よりも常に高い状態に保持
することができる。
【0026】また、請求項10の発明のように、第1の
固定スクロールと第1の旋回スクロールとからなる第1
の圧縮機構を流体圧縮機として構成すると共に、第2の
固定スクロールと第2の旋回スクロールとからなる第2
の圧縮機構を真空ポンプとして構成した場合でも、第1
の旋回スクロール側の圧縮室内の圧力を、請求項1の発
明と同様に第1の旋回スクロール側の圧縮室よりも常に
高い状態に保持することができる。
【0027】さらに、請求項11の発明は、第1の固定
スクロールはケーシング内に軸方向に移動可能に設け、
第1の固定スクロールの背面側にはケーシングとの間に
位置して前記第1の固定スクロールを第1の旋回スクロ
ール側に向けて常時付勢するための付勢手段を設けてい
る。これにより第1の旋回スクロールを付勢手段による
付勢力によって補助スラスト受けに向けて押付けること
ができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
スクロール式流体機械としてスクロール式空気圧縮機を
例に挙げ、添付図面に従って詳細に説明する。
【0029】まず、図1ないし図7は本発明の第1の実
施の形態を示し、1はスクロール式空気圧縮機の外枠を
形成する筒状のケーシングで、該ケーシング1は、図1
に示す如く軸線O1 −O1 を有する筒部2と、該筒部2
の両端側を施蓋する左,右の蓋部3A,3Bとによって
構成されている。そして、ケーシング1は、後述の固定
スクロール4A,4Bと共に固定側部材を構成するもの
である。
【0030】4A,4Bは第1、第2の固定スクロール
で、該第1,第2の固定スクロール4A,4Bは、ケー
シング1の軸方向両側に位置して筒部2の内周側に軸方
向に僅かに可動に設けられている。
【0031】そして、第1,第2の固定スクロール4
A,4Bのうち、該第1の固定スクロール4Aは、図1
に示す如く略円板状に形成され、中心がケーシング1の
軸線O1 −O1 と一致するように配設された鏡板5A
と、該鏡板5Aの表面に立設された渦巻状のラップ部6
Aと、鏡板5Aの外周側から該ラップ部6Aとは逆向き
に軸方向に突出し、筒部2の内周側に嵌合して固定的に
設けられた嵌合筒部7Aと、該嵌合筒部7Aと鏡板5A
との角隅部に形成され後述のOリング29Aが嵌着され
るOリング嵌着溝8Aとによって構成されている。ま
た、第2の固定スクロール4Bについても、鏡板5B、
ラップ部6Bおよび嵌合筒部7B、Oリング嵌着溝8B
によって構成されている。
【0032】9は固定スクロール4A,4B間に位置し
てケーシング1内の中間部に設けられた電動機で、該電
動機9は、ケーシング1の内周側に固定的に設けられた
コイル10を有するステータ11と、該ステータ11の
内周側に該ステータ11によって回転するように配設さ
れたコイル12を有するロータ13とによって構成され
ている。そして、ステータ11の軸線とロータ13の軸
線はケーシング1の軸線O1 −O1 と同一軸線上に配置
されている。
【0033】14A,14Bは固定スクロール4Aと電
動機9との間にそれぞれ位置して後述する支持枠31
A,31Bの内周側に設けられた第1,第2の偏心軸受
で、該第1の偏心軸受14Aは、図2ないし図5に示す
如く、外輪15Aと、該外輪15Aの内周側に複数の針
状ころ16Aによって回転可能に設けられた中輪17A
と、該中輪17Aの内周側に複数の針状ころ18Aによ
って回転可能に設けられた内輪19A等とによって構成
されている。
【0034】ここで、外輪15Aは、外周側が後述する
支持枠31Aの取付筒部32A内周側に圧入して取付け
られている。これにより、外輪15Aの内周側の軸線と
外周側の軸線とは、共に軸線O1 −O1 と一致して配置
される。
【0035】また、中輪17Aは、針状ころ16Aによ
って外輪15Aの内周側に位置決めされている。これに
より中輪17Aの外周側は外輪15Aの軸線O1 −O1
上に配置され、この軸線O1 −O1 を中心に回転する構
成となっている。
【0036】これに対し、中輪17Aの内周側は、内輪
19Aが収容される部位が収容穴17A1 となり、該収
容穴17A1 は外輪15Aの軸線O1 −O1 に対して径
方向に一定寸法δだけ偏心した偏心軸線O2 −O2 を有
している。また、この中輪17Aの内周側には後述の回
転軸20が取付けられる取付段部17A2 が形成され、
該取付段部17A2 は軸線O1 −O1 と同軸線上に配置
されている。
【0037】さらに、内輪19Aは、針状ころ18Aに
よって中輪17Aの内周側に位置決めされている。これ
により内輪19Aは、内周側と外周側とが共に偏心軸線
O2−O2 上に配置され、この偏心軸線O2 −O2 を中
心に回転する構成となっている。
【0038】かくして、偏心軸受14Aは、回転軸20
によって中輪17Aが外輪15Aに対して回転すること
により、内輪19Aが軸線O1 −O1 を中心として寸法
δの旋回半径をもった旋回運動を行う構成となってい
る。
【0039】また、第2の偏心軸受14Bについても、
外輪15B、針状ころ16B、中輪17B、針状ころ1
8Bおよび内輪19Bによって構成され、中輪17Bに
は収容穴17B1 と取付段部17B2 とが設けられてい
る。
【0040】20は電動機9のロータ13を挟んで偏心
軸受14A,14Bの中輪17A,17B間に位置して
設けられた回転軸で、該回転軸20は、中空軸体として
形成され、電動機9のロータ13内周側に挿嵌されて固
定的に設けられている。そして、回転軸20は、両端側
がそれぞれ中輪17A,17Bの取付段部17A2 ,1
7B2 に固着され、ロータ13と一体となって回転する
ことにより中輪17A,17Bを回転させるものであ
る。
【0041】ここで、回転軸20は、図1に示す如く、
外周側が外輪15A,15Bの軸線O1 −O1 上に配置
されるのに対し、内周側は中輪17A,17Bの偏心軸
線O2 −O2 上に配置されている。このため、回転軸2
0は、図6、図7に示すように軸線O1 −O1 を挟んで
偏心軸線O2 −O2 側とは反対側の部位の肉厚を寸法d
1 とし、偏心軸線O2 −O2 側の肉厚を寸法d2 とする
と、d1 >d2 の関係に設定される。
【0042】21は回転軸20内を遊嵌して設けられ、
偏心軸受14A,14Bの内輪19A,19Bに固定的
に支持された旋回軸で、該旋回軸21は、偏心軸線O2
−O2 上に配置され、その両端側はそれぞれ内輪19
A,19Bの内周側に挿嵌されて固着されている。そし
て、旋回軸21は、内輪19A,19Bと一体となって
旋回運動することにより、旋回軸21の両端側に設けら
れた後述の旋回スクロール22A,22Bを旋回させる
ものである。
【0043】また、旋回軸21は、その両端部が主スラ
スト受け21A,21Bとなってそれぞれ旋回スクロー
ル22A,22Bの鏡板23A,23Bに当接してい
る。このため、主スラスト受け21A,21Bは、後述
する旋回スクロール22Aに作用するスラスト荷重F1
,旋回スクロール22Bに作用するスラスト荷重F2
を軸方向に相殺して支持し、旋回スクロール22A,2
2Bを軸方向に対して位置決めするスペーサとして構成
される。
【0044】22A,22Bは固定スクロール4A,4
Bと対面して旋回軸21の軸方向両端側にそれぞれ固定
的に設けられた第1,第2の旋回スクロールで、該第1
の旋回スクロール22Aは、円板状に形成された鏡板2
3Aと、該鏡板23Aの表面側から軸方向に立設された
渦巻状のラップ部24Aとによって構成されている。
【0045】また、旋回スクロール22Aの鏡板23A
には、その背面側の中央に筒状突起25Aが突設され、
該筒状突起25Aは旋回軸21の内周に嵌合して固着さ
れている。これにより旋回スクロール22Aは旋回軸2
1と一体となって寸法δの旋回半径をもった旋回運動を
行う。そして、旋回スクロール22Aのラップ部24A
は、固定スクロール4Aのラップ部6Aに対し例えば1
80度だけずらして重なり合うように配設され、両者の
ラップ部6A,24A間には複数の圧縮室26A,26
A,…が画成される。
【0046】そして、スクロール式空気圧縮機の運転時
には、後述の吸込口35Aから外周側の圧縮室26A内
に空気を吸込みつつ、この空気を旋回スクロール22A
が旋回運動する間に各圧縮室26A内で順次圧縮し、最
後に中心側の圧縮室26Aから後述の吐出口36Aを介
して外部に圧縮空気を吐出する。
【0047】また、第2の旋回スクロール22Bについ
ても、鏡板23B、ラップ部24Bおよび筒状突起25
Bによって構成され、固定スクロール4Bとの間には複
数の圧縮室26Bが画成される。
【0048】27A,27Bは固定スクロール4A,4
Bの鏡板5A,5Bにそれぞれ穿設された第1,第2の
背圧孔で、該第1の背圧孔27Aは、各圧縮室26Aの
うち吸込口35A側となる最外周側の圧縮室26Aと吐
出口36A側となる最内周側の圧縮室26Aとの間の中
間の圧縮室26A内に連通し、該圧縮室26A内の中間
圧を背圧として後述の圧力室28A内に導くものであ
る。また、第2の背圧孔27Bについても背圧孔27A
と同様に構成されている。
【0049】28A,28Bはケーシング1の蓋部3
A,3Bと固定スクロール4A,4Bの鏡板5A,5B
との間にそれぞれ形成された第1,第2の圧力室で、該
第1の圧力室28Aは、圧縮室26A内の中間圧を背圧
孔27Aを介して鏡板5Aの背面側に導き、この中間圧
によって固定スクロール4Aを旋回スクロール22A側
へと軸方向に押圧する構成となっている。また、第2の
圧力室28Bについても、圧力室28Aと同様に構成さ
れている。
【0050】29A,29Bはケーシング1と固定スク
ロール4A,4Bの鏡板5A,5B外周側との間にそれ
ぞれ設けられたOリングで、これらのOリング29A,
29Bは、最外周側の圧縮室26A,26Bと圧力室2
8A,28Bとの間を気密にシールするものである。
【0051】30A,30Bは固定スクロール4A,4
Bの鏡板5A,5B中心側と後述する吐出口36A,3
6Bとの間にそれぞれ設けられたOリングで、これらの
Oリング30A,30Bは、最内周側の圧縮室26A,
26Bと圧力室28A,28Bとの間を気密にシールす
るものである。
【0052】31A,31Bは固定スクロール4A,4
Bと電動機9との間に位置してケーシング1の内周側に
設けられた第1,第2の支持枠を示し、該第1の支持枠
31Aは、ケーシング1の筒部2内周側に固着して取付
けられた取付筒部32Aと、後述する旋回スクロール2
2Aの鏡板23A背面側に位置して該取付筒部32Aか
ら径方向内側に突出して設けられた環状の支持部33A
とによって構成されている。
【0053】そして、支持枠31Aの支持部33Aは、
その端面が旋回スクロール22Aの鏡板23Aに摺接
し、該旋回スクロール22Aに作用する後述のスラスト
荷重F1 を旋回軸21と共に支持する補助スラスト受け
33A1 を構成している。また、この支持部33Aには
後述するオルダムリング34Aのリング溝が形成され、
該オルダムリング34Aを摺動可能に支持する構成とな
っている。
【0054】また、第2の支持枠31Bについても、取
付筒部32Bと支持部33Bとによって支持枠31Aと
ほぼ同様に構成されている。しかし、後述するように旋
回スクロール22Aに作用するスラスト荷重F1 は旋回
スクロール22Bに作用するスラスト荷重F2 よりも大
きくなるため、この支持枠31Bには、スラスト荷重F
2 が作用することはない。
【0055】このため、支持枠31Bの支持部33Bに
は、後述した支持枠31Aの支持部33Aのように補助
スラスト受け33A1 は存在せず、図3に示すように旋
回スクロール22Bの鏡板23Bとの間に微小隙間Sが
確保され、該旋回スクロール22Bに対して非接触の状
態におかれている。
【0056】34A,34Bは支持枠31A,31Bと
旋回スクロール22A,22Bとの間にそれぞれ設けら
れた自転防止機構としての第1,第2のオルダムリング
で、該第1のオルダムリング34Aは、旋回スクロール
22Aの鏡板23Aと支持枠31Aの支持部33Aとの
間で直交する2軸方向にガイドされることにより、旋回
スクロール22Aの自転を防止する構成となっている。
また、第2のオルダムリング34Bについても、オルダ
ムリング34Aと同様に構成されている。
【0057】35A,35Bは固定スクロール4A,4
Bのラップ部6A,6B外周側にそれぞれ位置してケー
シング1の筒部2に設けられた第1,第2の吸込口で、
該第1の吸込口35Aは、最外周側の圧縮室26A内に
開口し、外部の空気をこの圧縮室26A内に導くもので
ある。また、第2の吸込口35Bについても、吸込口3
5Aと同様に構成されている。
【0058】36A,36Bは固定スクロール4A,4
Bのラップ部6A,6B中心側にそれぞれ位置してケー
シング1の蓋部3A,3Bに設けられた第1,第2の吐
出口で、該第1の吐出口36Aは、最内周側の圧縮室2
6A内に開口し、圧縮室26Aで圧縮された圧縮空気を
外部に吐出させるものである。また、第2の吐出口36
Bについても、吐出口36Aとほぼ同様に構成されてい
る。
【0059】ここで、吐出口36Aの通路面積S1 は、
図2、図3に示すように吐出口36Bの通路面積S2 よ
りも小さく(S1 <S2 )設定されている。このため、
吐出口36A内を圧縮空気が流れるときの通路抵抗は、
吐出口36B内を圧縮空気が流れるときの流路抵抗より
も大きくなる。
【0060】これにより第1の旋回スクロール22Aに
作用するスラスト荷重F1 (図2参照)は、後述する理
由によって第2の旋回スクロール22Bに作用するスラ
スト荷重F2 (図3参照)に比較して大きくなるように
設定されている。
【0061】本実施の形態によるスクロール式空気圧縮
機は上述の如き構成を有するもので、次にその作動につ
いて説明する。
【0062】まず、電動モータによって電動機9のロー
タ13を回転すると、該ロータ13と一体となった回転
軸20は回転運動を行い、このときに回転軸20の両端
側に設けた2個の偏心軸受14A,14Bの中輪17
A,17Bは、それぞれ外輪15A,15Bの内周側で
回転軸20と一体に回転運動を行う。
【0063】ここで、偏心軸受14A,14Bの中輪1
7A,17Bは、外輪15A,15Bの軸線O1 −O1
に対して径方向に寸法δだけ偏心した偏心軸線O2 −O
2 を有するから、中輪17A,17Bが上述の如く外輪
15A,15Bに対して軸線O1 −O1 を中心に回転す
ることにより、中輪17A,17Bの内周側に設けた内
輪19A,19Bは、軸線O1 −O1 を中心として寸法
δの旋回半径をもった旋回運動を行い、この内輪19
A,19Bと一体となった旋回軸21によって旋回スク
ロール22A,22Bをそれぞれ旋回させる。
【0064】そして、このように旋回スクロール22
A,22Bが旋回するときには、旋回スクロール22
A,22Bはオルダムリング34A,34Bによって自
転が防止され、公転のみを行う。
【0065】この結果、固定スクロール4Aと旋回スク
ロール22Aとの間に画成された各圧縮室26Aはそれ
ぞれ連続的に縮小し、これにより固定スクロール4Aの
吸込口35Aから吸込んだ外気を各圧縮室26Aで順次
圧縮しつつ、この圧縮空気を固定スクロール4Aの吐出
口36Aから外部の空気タンク(図示せず)等に貯留さ
せる。
【0066】また、固定スクロール4Bと旋回スクロー
ル22Bとの間に画成された各圧縮室26Bについて
も、それぞれが連続的に縮小することにより、固定スク
ロール4Bの吸込口35Bから吸込んだ外気を各圧縮室
26Bで順次圧縮しつつ、この圧縮空気を固定スクロー
ル4Bの吐出口36Bから前記空気タンク等に貯留させ
る。
【0067】また、本実施の形態では、旋回軸21の主
スラスト受け21A,21Bを第1,第2の旋回スクロ
ール22A,22Bの背面側に当接させる構成としたか
ら、圧縮運転時に旋回スクロール22Aに作用するスラ
スト荷重F1 と旋回スクロール22Bに作用するスラス
ト荷重F2 とを、旋回軸21によって軸方向で互いに相
殺して支持することができ、旋回スクロール22A,2
2Bの挙動の安定化を図ることができる。
【0068】しかし、本実施の形態では、第1の吐出口
36Aの通路面積S1 を、第2の吐出口36Bの通路面
積S2 よりも小さく(S1 <S2 )形成することによ
り、吐出口36A内を流れる圧縮空気の通路抵抗を、吐
出口36B内を流れる圧縮空気の通路抵抗よりも大きく
したから、該圧縮室26A内の圧力を圧縮室26Bの圧
力よりも常に高い状態に保持することができる。
【0069】これにより、第1の旋回スクロール22A
に作用するスラスト荷重F1 は、第2の旋回スクロール
22Bに作用するスラスト荷重F2 よりも大きく設定さ
れるから、第1の旋回スクロール22Aは図1中の矢示
A方向に動こうとする。しかし、支持枠31Aの支持部
33Aには、補助スラスト受け33A1 が設けられてい
るから、第1の旋回スクロール22Aの鏡板23A背面
側は、この補助スラスト受け33A1 に当接することが
できる。
【0070】かくして、本実施の形態では、第1,第2
の旋回スクロール22A,22Bに作用するスラスト荷
重F1 ,F2 は、旋回軸21によって互いに相殺され、
かつ第1の旋回スクロール22Aに作用するスラスト荷
重F1 は第2の旋回スクロール22Bに作用するスラス
ト荷重F2 よりも僅かに大きく、この僅かに大きなスラ
スト荷重F1 は、支持部33Aの補助スラスト受け33
A1 によって支持されている。
【0071】このため、圧縮運転時に例え圧縮室26
A,26B内で小さな圧力変動が生じたとしても、第1
の旋回スクロール22Aを第1の支持枠31Aに比較的
小さな力をもって常に押付けることができ、支持枠31
Aによって旋回スクロール22A,22Bを軸方向に位
置決めした状態で保持することができる。そして、該旋
回スクロール22A,22Bの軸方向に対する振動を抑
えて、挙動の安定化を一層図ることができる。
【0072】また、前述の如く1個の支持枠31Aのみ
によって旋回スクロール22A,22Bの両方を位置決
めできるから、第2の旋回スクロール22Bに作用する
スラスト荷重F2 が第2の支持枠31Bに伝わるのを遮
断することができる。これにより支持枠31Bの材料強
度を支持枠31Aよりもさらに低く抑えて、該支持枠3
1Bの製作コスト等を一層低減することができる。
【0073】一方、偏心軸受14A,14Bによって旋
回軸21の両端側を軸支することにより、この旋回軸2
1の両端側に一体に設けた旋回スクロール22A,22
Bを旋回させる構成としたから、旋回軸21の両端側に
は、旋回スクロール22A,22Bを旋回運動させるた
めに、例えばクランク軸を追加して設ける必要をなくす
ことができ、これによって装置全体を軸方向に小型化し
て形成することができる。
【0074】さらに、中空軸体からなる回転軸20は、
旋回スクロール22A,22Bの偏心方向とは反対側の
部位を肉厚に形成したから、旋回スクロール22A,2
2Bの旋回運動に対するバランスをこの回転軸20によ
ってとることができる。これにより回転軸20にはバラ
ンスウエイト等の機構を特別に設ける必要がなくなり、
全体の部品点数を削減でき、装置全体の構造を簡略化す
ることができる。
【0075】さらにまた、固定スクロール4A,4Bの
背面側に圧力室28A,28Bを設け、この圧力室28
A,28Bには背圧孔27A,27Bを介して圧縮室2
6A,26B内の中間圧を導く構成としたから、固定ス
クロール4A,4Bを旋回スクロール22A,22Bの
鏡板23A,23B側に向けて押圧し続けることがで
き、ラップ部6A,6Bの先端と相手方の鏡板23A,
23Bの表面との間でスラスト方向のギャップが変化す
るのを抑えることができ、圧縮効率を高めることができ
る。
【0076】次に、図8は本発明の第2の実施の形態を
示し、本実施の形態では、前記第1の実施の形態と同一
の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するも
のとする。
【0077】然るに、本実施の形態の特徴は、ケーシン
グ1には、第1の実施の形態で述べた第1,第2の吸込
口35A,35Bに替えて第1,第2の吸込口41A,
41Bを設け、該第1の吸込口41Aの通路面積を第2
の吸込口41Bの通路面積よりも大きく形成すると共
に、第1,第2の吐出口42A,42Bを、互いに同一
の通路面積をもって形成したことにある。
【0078】かくして、このように構成される本実施の
形態でも、吸込口41A内の通路抵抗を吸込口41Bの
流路抵抗に比較して小さくできるから、第1の旋回スク
ロール22A側の圧縮室26A内の圧力を、第2の旋回
スクロール22B側の圧縮室26Bよりも常に高い状態
に保持することができ、第1の旋回スクロール22Aを
支持枠31Aの補助スラスト受け33A1 に押付けるこ
とができ、第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得
ることができる。
【0079】次に、図9は本発明の第3の実施の形態を
示し、本実施の形態の特徴は、第1,吐出口を廃止する
と共に、第1,第2の旋回スクロールの鏡板中心部には
旋回軸の内部と連通する第1,第2の連通孔をそれぞれ
形成すると共に、第1の連通孔の通路面積を第2の吐出
口よりも小さく形成したことにある。
【0080】なお、本実施の形態では、前記第1の実施
の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明
を省略するものとする。
【0081】51A,51Bはケーシング1内に設けら
れた本実施の形態で用いる第1,第2の固定スクロール
で、該第1の固定スクロール51Aは、第1の実施の形
態による固定スクロール4Aとほぼ同様に、略円板状の
鏡板52Aと、該鏡板52Aの表面に立設された渦巻状
のラップ部53Aと、鏡板52Aの外周側に設けられた
嵌合筒部54Aとによって構成されている。しかし、固
定スクロール51Aには、第1の実施の形態による吐出
口36Aが廃止されている点で異なる。
【0082】また、第2の固定スクロール51Bは、鏡
板52B、ラップ部53Bおよび嵌合筒部54Bによっ
て構成されているものの、第1の固定スクロール51A
と異なり、該固定スクロール51Bには吐出口36Bが
設けられている点で異なる。
【0083】55A,55Bは固定スクロール51A,
51Bの鏡板52A,52B中心部に設けられた第1,
第2の連通孔で、これらの連通孔55A,55Bは、固
定スクロール51A側の圧縮室26Aと固定スクロール
51B側の圧縮室26Bとを旋回軸21の内部を通じて
互いに連通させるものである。
【0084】このため、圧縮室26Aからの圧縮空気
は、連通孔55A,55B、旋回軸21を介して圧縮室
26B側に導かれ、この圧縮室26Bによって圧縮され
た圧縮空気と一緒に吐出口36Bから外部に向けて吐出
される。ここで、連通孔55Aの通路面積は、第2の吐
出口36Bよりも小さく形成されている。
【0085】かくして、このように構成される本実施の
形態でも、圧縮運転時に圧縮室26Aからの圧縮空気が
連通孔55Aを流れるときの通路抵抗を、圧縮室26B
からの圧縮空気が吐出口36B内を流れるときの通路抵
抗よりも大きくでき、第1の旋回スクロール22Aを支
持枠31Aの補助スラスト受け33A1 に押付けること
ができ、第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得る
ことができる。
【0086】次に、図10,図11は本発明の第4の実
施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、第1の固定ス
クロール、第1の旋回スクロールは、それぞれのラップ
部の最内周端から最外周端に亘る渦巻き角度を、第2の
固定スクロール、第2の旋回スクロールに比較して当該
最外周端側で大きく形成したことにある。
【0087】なお、本実施の形態では、前記第1の実施
の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明
を省略するものとする。
【0088】図中、61A,61Bは本実施の形態に用
いる第1,第2の固定スクロールで、該第1の固定スク
ロール61Aは、前記第1の実施の形態による固定スク
ロール4Aとほぼ同様に、鏡板62Aおよびラップ部6
3A等によって構成されている。また、第2の固定スク
ロール61Bについても鏡板62Bおよびラップ部63
B等によって構成されている。
【0089】ここで、第1の固定スクロール61Aのラ
ップ部63Aは、最内周端から最外周端に亘る渦巻き角
度が、第2の固定スクロール61Bのラップ部63Bに
比較して、当該最内周端側で図11中に示す角度θ1 分
だけ大きく形成されている。
【0090】また、図示しない第1の旋回スクロールに
ついても、第1の固定スクロール61Aと同様にラップ
部の渦巻き角度が第2の固定スクロール61Bよりも大
きく形成されている。
【0091】かくして、このように構成される本実施の
形態では、第1の固定スクロール61Aのラップ部63
Aと第1の旋回スクロールのラップ部との間の圧縮室の
全体容量を、第2の固定スクロール61Bのラップ部6
3Bと第2の旋回スクロールのラップ部との間の圧縮室
の全体容量よりも増やすことができる。
【0092】従って、本実施の形態によれば、圧縮運転
時に第1の固定スクロール61Aと第1の旋回スクロー
ルとの間の最内周側での圧縮室内の圧力を、第2の固定
スクロール61Bと第2の旋回スクロールとの間の最内
周側での圧縮室内の圧力よりも常に高い状態に保持する
ことができる。これによって第1の旋回スクロールに作
用するスラスト荷重を第2の旋回スクロールに作用する
スラスト荷重よりも大きく設定することができ、第1の
旋回スクロールを支持枠31Aの補助スラスト受け33
A1 に押付けることができ、第1の実施の形態とほぼ同
様の作用効果を得ることができる。
【0093】次に、図12、図13は本発明の第5の実
施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、第1の固定ス
クロール、第1の旋回スクロールは、それぞれのラップ
部の最内周端から最外周端に亘る渦巻き角度を、第2の
固定スクロール、第2の旋回スクロールに比較して当該
最内周端側で大きく形成したことにある。
【0094】なお、本実施の形態では、前記第1の実施
の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明
を省略するものとする。
【0095】図中、71A,71Bは本実施の形態に用
いる第1,第2の旋回スクロールで、該第1の旋回スク
ロール71Aは、前記第1の実施の形態による旋回スク
ロール22Aとほぼ同様に、鏡板72Aおよびラップ部
73A等によって構成されている。また、第2の旋回ス
クロール71Bについても鏡板72Bおよびラップ部7
3B等によって構成されている。
【0096】ここで、第1の旋回スクロール71Aのラ
ップ部73Aは、最内周端から最外周端に亘る渦巻き角
度が、第2の旋回スクロール71Bのラップ部73Bに
比較して、当該最内周端側で図13中に示す角度θ2 分
だけ大きく形成されている。
【0097】また、図示しない第1の固定スクロールに
ついても、第1の旋回スクロール71Aと同様にラップ
部の渦巻き角度が第2の固定スクロールよりも大きく形
成されている。
【0098】かくして、このように構成される本実施の
形態でも、第4の実施の形態と同様に、圧縮運転時に第
1の固定スクロールと第1の旋回スクロール71Aとの
間の最内周側での圧縮室内の圧力を、第2の固定スクロ
ールと第2の旋回スクロール71Bとの間の最内周側で
の圧縮室内の圧力よりも常に高い状態に保持することが
でき、第1の旋回スクロール71Aを支持枠31Aの補
助スラスト受け33A1 に押付けることができ、第1の
実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。
【0099】次に、図14、図15は本発明の第6の実
施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、第1の圧力室
に導かれる中間圧を第2の圧力室に導かれる中間圧より
も大となるように設定したことにある。なお、本実施の
形態では、前記第1の実施の形態と同一の構成要素に同
一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0100】図中、81A,82Aは第1の固定スクロ
ール4Aの鏡板5Aに穿設された本実施の形態で用いる
内周側、外周側の第1の背圧孔で、該背圧孔81A,8
2Aは、第1の実施の形態で述べた背圧孔27Aとほぼ
同様に、固定スクロール4Aと旋回スクロールとの間の
圧縮室内の中間圧を第1の圧力室28Aに導く構成とな
っている。
【0101】81B,82Bは第2の固定スクロール4
Bの鏡板5Bに穿設された本実施の形態で用いる内周
側、外周側の第2の背圧孔で、該各背圧孔81B,82
Bにつても、背圧孔81A,82Aとほぼ同様に構成さ
れている。
【0102】ここで、第1の背圧孔81Aは、図14中
に一点鎖線で示すように、第2の背圧孔81Bと対応し
た位置から角度θ3 分だけラップ部6Aの渦巻き方向に
沿って外周側に離間して配置されている。また、第1の
背圧孔82Aについても、第2の背圧孔82Bと対応し
た位置から角度θ3 分だけラップ部6Aの渦巻き方向に
沿って外周側に離間して配置されている。
【0103】かくして、このように構成される本実施の
形態でも、圧縮運転時に第1の圧力室28Aに導かれる
中間圧を、第2の圧力室28Bに導かれる中間圧よりも
常に大きい状態に保持することができ、この第1の圧力
室28Aに導かれる中間圧により第1の固定スクロール
4Aを第1の旋回スクロールと一緒に支持枠側に向けて
押圧でき、第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得
ることができる。
【0104】次に、図16は本発明の第7の実施の形態
を示し、本実施の形態では、前記第1の実施の形態と同
一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略する
ものとする。
【0105】然るに、本実施の形態の特徴は、第1の旋
回スクロール22Aの鏡板23Aには、支持枠31Aと
の対向面側に位置して磁性体91を設けると共に、支持
枠31Aの支持部33Aには、旋回スクロール22Aと
の対向面側に位置して旋回スクロール22Aを吸引する
磁石92を設ける構成としたことにある。
【0106】ここで、磁性体91は例えば金属材料によ
って円板状に形成され、旋回スクロール22Aの鏡板2
3A背面側に埋設されている。また、磁石92はリング
状に形成され、支持枠31Aの支持部33A内周側に嵌
着されている。なお、ケーシング1には第1の実施の形
態で述べた吐出口36Aに替えて吐出口93Aが設けら
れている。
【0107】かくして、このように構成される本実施例
でも、磁性体91と磁石92との間に作用する磁気吸引
力により第1の旋回スクロール22Aを、支持枠31A
側に吸引して支持部33Aの補助スラスト受け33A1
に安定して押付けることができ、第1の実施の形態とほ
ぼ同様の作用効果を得ることができる。
【0108】この場合、例えば図17に示す変形例のよ
うに、支持枠31Aの支持部33A側に磁性体91′を
設け、第1の旋回スクロール22Aの鏡板23A側に磁
石92′を設ける構成としてもよい。
【0109】次に、図18は本発明の第8の実施の形態
を示し、本実施の形態の特徴は、電動機を構成するステ
ータをロータに対して第2の旋回スクロール側寄りに僅
かに偏心させ、またはロータをステータに対して第1の
旋回スクロール側寄りに僅かに偏心させる構成としたこ
とにある。なお、本実施の形態では、前記第1の実施の
形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を
省略するものとする。
【0110】図中、101は第1の実施の形態で述べた
電動機9に替えてケーシング1内に設けられた本実施の
形態で用いる電動機で、該電動機101は、第1の実施
の形態による電動機9とほぼ同様にコイル102を有す
るステータ103と、コイル104を有するロータ10
5とによって構成されている。
【0111】しかし、この電動機101は、ステータ1
03の中心線03 −O3 がロータ105の中心線O4 −
O4 に対して寸法β分だけ第2の旋回スクロール22B
側寄りに偏心して配置されている点で、第1の実施の形
態のものとは異なっている。
【0112】なお、106A,106Bは本実施の形態
で用いる第1,第2の吐出口で、該第1,第2の吐出口
106A,106Bは、互いにほぼ同一の通路面積をも
って形成されている点で、第1の実施の形態による吐出
口36A,36Bとは異なっている。
【0113】かくして、このように構成される本実施の
形態では、ロータ105をステータ103との間で作用
する磁気吸引力によって第2の固定スクロール4B側に
引き寄せることができるから、このロータ105に回転
軸20、偏心軸受14A,14B、旋回軸21を介して
一体となった第1,第2の旋回スクロール22A,22
Bを、ロータ105と同様に第2の固定スクロール4B
側に引き寄せることができる。これにより第1の旋回ス
クロール22Aを支持枠31Aに押付けることができ、
第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることがで
きる。
【0114】この場合、図19に示す変形例のように、
電動機101′は、ロータ105′をステータ103′
に対して寸法βだけ第1の旋回スクロール22A側に偏
心して配置する構成としてもよい。
【0115】次に、図20は本発明の第9の実施の形態
を示し、本実施の形態の特徴は、第1の吸込口を第2の
吐出口に接続する構成としたことにある。なお、本実施
の形態では、前記第1の実施の形態と同一の構成要素に
同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0116】図中、111は第1の吸込口35Aと後述
する第2の吐出口115Bとの間に位置してケーシング
1外に設けられた中間冷却器で、該中間冷却器111
は、例えば熱交換機112、ファン113等を備えた冷
却装置によって構成され、接続配管114A,114B
によってそれぞれ吸込口35A、吐出口115Bに接続
されている。そして、この中間冷却器111は、吐出口
115Bから吐出された高温の吐出空気を冷却して吸込
口35Aに導くものである。
【0117】なお、115A,115Bは本実施の形態
で用いる第1,第2の吐出口で、該第1,第2の吐出口
115A,115Bは、互いに同一の通路面積をもって
形成されている点で、第1の実施の形態による吐出口3
6A,36Bとは異なっている。
【0118】かくして、このように構成される本実施の
形態でも、第2の旋回スクロール22B側の圧縮室26
Bによって圧縮された圧縮空気は、第1の旋回スクロー
ル22A側の圧縮室26Aによって再度圧縮されるか
ら、圧縮室26A内の圧力を圧縮室26Bよりも高い状
態に保持することができ、第1の実施の形態とほぼ同様
の作用効果を得ることができる。また、吐出口115B
からの圧縮空気を、中間冷却器111によって予め冷却
した状態で吸込口35Aに導くことができ、圧縮機の圧
縮効率を高めることができる。
【0119】次に、図21は本発明の第10の実施の形
態を示し、本実施の形態の特徴は、第1の固定スクロー
ルと第1の旋回スクロールとからなる第1の圧縮機構を
空気圧縮機として用いると共に、第2の固定スクロール
と第2の旋回スクロールとからなる第2の圧縮機構を真
空ポンプとして用いる構成としたことにある。なお、本
実施の形態では、前記第1の実施の形態と同一の構成要
素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとす
る。
【0120】図中、121は空気タンクで、該空気タン
ク121は、接続配管122によって後述の吐出口12
5Aに接続され、該吐出口125Aから吐出された圧縮
空気を蓄える構成となっている。かくして、第1の固定
スクロール4Aと第1の旋回スクロール22Aとからな
る第1の圧縮機構は、外部の空気を圧縮室26Aによっ
て圧縮して、高圧の圧縮空気を空気タンク121に向け
て吐出する空気圧縮機として機能する。
【0121】123は真空チャンバで、該真空チャンバ
123は、接続配管124によって後述の吸込口35B
に接続され、その内部は真空状態に保持されている。か
くして、第2の固定スクロール4Bと第2の旋回スクロ
ール22Bとからなる第2の圧縮機構は、真空チャンバ
123内の空気等の残留ガスを圧縮室26B内に吸込ん
で外部に排出する真空ポンプとして機能する。
【0122】なお、125A,125Bは本実施の形態
で用いる第1,第2の吐出口で、該第1,第2の吐出口
125A,125Bは、互いに同一の通路面積をもって
形成されている点で、第1の実施の形態による吐出口3
6A,36Bとは異なっている。
【0123】かくして、このように構成される本実施の
形態でも、第1の旋回スクロール22A側の圧縮室26
A内の圧力を、第2の旋回スクロール22B側の圧縮室
26B内の圧力よりも常に高い状態に保持することがで
き、第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ること
ができる。
【0124】次に、図22は本発明の第11の実施の形
態を示し、本実施の形態の特徴は、ケーシング1と第1
の固定スクロール4Aの背面側との間に画成された第1
の圧力室28A内に付勢手段としての皿ばね131を設
け、この皿ばね131によって第1の固定スクロール4
Aを第1の旋回スクロール22A側に向けて常時付勢す
る構成としたことにある。なお、ケーシング1には第1
の実施の形態で述べた吐出口36Aに替えて第1の吐出
口132Aが設けられている。
【0125】かくして、このように構成される本実施の
形態でも、皿ばね131のばね力によって第1の旋回ス
クロール4Aを支持枠31Aに押付けることができ、第
1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることができ
る。
【0126】なお、第2の実施の形態では、第1,第2
の吐出口42A,42Bを、互いに同一の通路面積をも
って形成するものとして述べたが、本発明はこれに限ら
ず、第1の実施の形態と同様に第1の吐出口42Aの通
路面積を第2の吐出口42Bよりも小さく形成する構成
としてもよい。また、第3〜第11の実施の形態につい
ても、前述と同様に、第1の吐出口の通路面積を第2の
吐出口の通路面積よりも小さく形成する構成としてよ
い。
【0127】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1の発明で
は、第1,第2の旋回スクロールに作用するスラスト荷
重を旋回軸によって軸方向で相殺して支持すると共に、
この第1の旋回スクロールに作用するスラスト荷重を、
第2の旋回スクロールに作用するスラスト荷重に比較し
て大となるように設定し、この大きくした分のスラスト
荷重を補助スラスト受けによって支持する構成としたか
ら、圧縮運転時に圧縮室内に圧力変動が生じたとして
も、第1の旋回スクロールを補助スラスト受けに対し比
較的小さな力をもって押付けることができる。
【0128】これにより第1,第2の旋回スクロールを
1個の補助スラスト受けのみによって軸方向に位置決め
した状態で旋回させることができ、該各旋回スクロール
の振動を抑えて、挙動の安定化を図ることができると共
に、流体機械の構造の簡略化、製作コストの低減化等を
図ることができる。
【0129】また、請求項2の発明は、第1の吐出口内
を流れる流体の流路抵抗を、第2の吐出口内を流れる流
体の流路抵抗に比較して大となるように設定したから、
第1の固定スクロールと第1の旋回スクロールとの間の
圧縮室内の圧力を、第1の固定スクロールと第1の旋回
スクロールとの間の圧縮室よりも高い状態に保持するこ
とができ、請求項1とほぼ同様の効果を得ることができ
る。このことは、請求項3の発明についても同様であ
る。
【0130】さらに、請求項4の発明では、第1の固定
スクロールまたは旋回スクロールのラップ部の渦巻き角
度を、第2の固定スクロールまたは旋回スクロールに比
較してラップ部の最内周端側で大きく形成する構成とし
たから、第1の固定スクロールと第1の旋回スクロール
との間の内周側の圧縮室内の圧力を、第1の固定スクロ
ールと第1の旋回スクロールとの間の圧縮室よりも高い
状態に保持することができ、これによっても請求項1と
ほぼ同様の効果を得ることができる。このことは、請求
項5の発明についても同様である。
【0131】また、請求項6の発明のように、第1の圧
力室に導かれる中間圧を第2の圧力室に導かれる中間力
よりも大となるように設定した場合でも、第1の旋回ス
クロールを第1の固定スクロールと一緒に補助スラスト
受けに向けて押付けることができ、請求項1の発明とほ
ぼ同様の効果を得ることができる。
【0132】また、請求項7の発明のように、第1の旋
回スクロールの鏡板とスラスト受けとの対向面のうち、
少なくともいずれか一方の対向面側に磁性体を設け、他
方の対向面側に前記旋回スクロールを吸引する磁石を設
ける構成とした場合でも、第1の旋回スクロールを磁性
体、磁石によって補助スラスト受け側に吸引して押付け
ることができ、請求項1の発明とほぼ同様の効果を得る
ことができる。
【0133】また、請求項8の発明は、電動機のステー
タをロータに対して第2の旋回スクロール側寄りに僅か
に偏心させ、またはロータをステータに対して第1の旋
回スクロール側に僅かに偏心させる構成としたから、ロ
ータをステータとの間で作用する磁気吸引力によって第
2の固定スクロール側に吸引することができ、これによ
って第1の旋回スクロールを補助スラスト受け側に押付
けることができ、請求項1の発明とほぼ同様の効果を得
ることができる。
【0134】さらに、請求項9の発明は、第1の圧縮機
構側の吸込口を第2の圧縮機構側の吐出口に接続する構
成としたから、第1の圧縮機構側の圧縮室内の圧力を、
第2の圧縮機構側の圧縮室内の圧力よりも高い状態に保
持することができ、請求項1の発明とほぼ同様の効果を
得ることができる。このことは、請求項10の発明につ
いても同様である。
【0135】また、請求項11の発明のように、付勢手
段によって第1の固定スクロールを第1の旋回スクロー
ル側に向けて常時付勢する構成とした場合でも、第1の
旋回スクロールを第1の固定スクロールと一緒に補助ス
ラスト受けに向けて押付けることができ、請求項1の発
明とほぼ同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるスクロール式
空気圧縮機を示す縦断面図である。
【図2】図1中の第1の旋回スクロール、第1の支持枠
および第1の吐出口等を拡大して示す要部縦断面図であ
る。
【図3】図1中の第2の固定スクロール、第2の支持枠
および第2の吐出口等を拡大して示す要部縦断面図であ
る。
【図4】図2中の第1の偏心軸受を単体で示す縦断面図
である。
【図5】図4中の矢示V−V方向からみた横断面図であ
る。
【図6】図1中の回転軸を単体で示す拡大縦断面図であ
る。
【図7】図6中の矢示 VII−VII 方向からみた横断面図
である。
【図8】本発明の第2の実施の形態によるスクロール式
空気圧縮機を示す縦断面図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態によるスクロール式
空気圧縮機を示す縦断面図である。
【図10】本発明の第4の実施の形態によるスクロール
式空気圧縮機の第1の固定スクロールを単体で示す正面
図である。
【図11】本発明の第4の実施の形態によるスクロール
式空気圧縮機の第2の固定スクロールを単体で示す正面
図である。
【図12】本発明の第5の実施の形態によるスクロール
式空気圧縮機の第1の旋回スクロールを単体で示す正面
図である。
【図13】本発明の第5の実施の形態によるスクロール
式空気圧縮機の第2の旋回スクロールを単体で示す正面
図である。
【図14】本発明の第6の実施の形態によるスクロール
式空気圧縮機の第1の固定スクロールを単体で示す正面
図である。
【図15】本発明の第6の実施の形態によるスクロール
式空気圧縮機の第2の固定スクロールを単体で示す正面
図である。
【図16】本発明の第7の実施の形態によるスクロール
式空気圧縮機の第1の旋回スクロール、支持枠、磁性体
および磁石等を示す要部縦断面図である。
【図17】本発明の第7の実施の形態の変形例によるス
クロール式空気圧縮機の第1の旋回スクロール、支持
枠、磁性体および磁石等を示す要部縦断面図である。
【図18】本発明の第8の実施の形態によるスクロール
式空気圧縮機を示す縦断面図である。
【図19】本発明の第8の実施の形態の変形例によるス
クロール式空気圧縮機を示す縦断面図である。
【図20】本発明の第9の実施の形態によるスクロール
式空気圧縮機を示す縦断面図である。
【図21】本発明の第10の実施の形態によるスクロー
ル式空気圧縮機を示す縦断面図である。
【図22】本発明の第11の実施の形態によるスクロー
ル式空気圧縮機の第1の旋回スクロール、支持枠および
皿ばね等を示す要部縦断面図である。
【符号の説明】
1 ケーシング 4A,4B,51A,51B,61A,61B 固定ス
クロール 5A,5B,23A,23B,52A,52B,62
A,62B,72A,72B 鏡板 6A,6B,24A,24B,53A,53B,63
A,63B,73A,73B ラップ部 9,101,101′ 電動機 11,103,103′ ステータ 13,105,105′ ロータ 14A,14B 偏心軸受 15A,15B 外輪 17A,17B 中輪 19A,19B 内輪 20 回転軸 21 旋回軸 21A,21B 主スラスト受け 22A,22B,71A,71B 旋回スクロール 26A,26B 圧縮室 27A,27B,81A,81B,82A,82B 背
圧孔 31A,31B 支持枠 33A1 ,33B1 補助スラスト受け 34A,34B オルダムリング(自転防止機構) 35A,35B,41A,41B 吸込口 36A,36B,42A,42B,93A,106A,
106B,115A,115B,125A,125B,
132A 吐出口 91,91′ 磁性体 92,92′ 磁石 131 皿ばね(付勢手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 岑夫 東京都千代田区神田駿河台四丁目6番地 株式会社日立製作所内 Fターム(参考) 3H029 AA02 AA15 AB02 AB06 BB24 CC04 CC06 CC09 CC18 CC24 CC25 CC30 3H039 AA02 AA05 AA09 AA12 BB01 BB02 CC03 CC05 CC08 CC15 CC22

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシングと該ケーシングの軸線上に位
    置して該ケーシングの両端側に固定的に設けられ鏡板に
    渦巻状のラップ部が立設された第1,第2の固定スクロ
    ールとからなる固定側部材と、 該第1,第2の固定スクロール間に位置して前記ケーシ
    ング内に設けられ、ロータとステータとが前記ケーシン
    グの軸線と同一方向となるように配置された電動機と、 該電動機と前記第1,第2の固定スクロールとの間に位
    置して外周側が前記ケーシングに固定的に設けられた外
    輪、該外輪の内周側に回転可能に設けられ内周側が外輪
    の軸線に対して径方向に偏心した偏心軸線を有する中輪
    および該中輪の内周側に回転可能に設けられ前記偏心軸
    線を中心として回転可能な内輪からなる第1,第2の偏
    心軸受と、 前記電動機のロータを挟んで該各偏心軸受の中輪間に位
    置して設けられた中空軸体からなり前記ロータによって
    前記中輪と一体に回転する回転軸と、 該回転軸内を前記偏心軸線上に遊嵌して設けられ、前記
    各偏心軸受の内輪内周側に固定的に支持されて前記各内
    輪と一体に旋回運動すると共に、軸方向の両端側で前記
    第1,第2の旋回スクロールに作用するスラスト荷重を
    相殺して支持する旋回軸と、 前記第1,第2の固定スクロールと対面して該旋回軸の
    両端側に固定的に設けられ、鏡板に前記第1,第2の旋
    回スクロールのラップ部と重なり合って複数の圧縮室を
    画成するラップ部が立設された第1,第2の旋回スクロ
    ールと、 該第1,第2の旋回スクロールのうち少なくともいずれ
    か一方の旋回スクロールと前記固定側部材との間に設け
    られ、該旋回スクロールの自転を防止する自転防止機構
    とを備え、 前記第1の旋回スクロールに作用するスラスト荷重を第
    2の旋回スクロールに作用するスラスト荷重に比較して
    大となるように設定し、前記ケーシングの内周側には、
    前記第1の旋回スクロールの背面側に位置して該第1の
    旋回スクロールに作用するスラスト荷重を前記旋回軸と
    共に支持するための補助スラスト受けを設ける構成とし
    てなるスクロール式流体機械。
  2. 【請求項2】 前記ケーシングには前記第1,第2の固
    定スクロールのラップ部内周側にそれぞれ位置して第
    1,第2の吐出口を設け、該第1の吐出口の通路抵抗は
    前記第2の吐出口の通路抵抗に比較して大となるように
    設定してなる請求項1に記載のスクロール式流体機械。
  3. 【請求項3】 前記ケーシングには前記第1,第2の固
    定スクロールのラップ部外周側にそれぞれ位置して第
    1,第2の吸込口を設け、該第1の吸込口の通路抵抗は
    前記第2の吸込口の通路抵抗に比較して小となるように
    設定してなる請求項1に記載のスクロール式流体機械。
  4. 【請求項4】 前記第1の固定スクロールまたは第1の
    旋回スクロールは、前記ラップ部の最内周端から最外周
    端に亘る渦巻き角度を前記第2の固定スクロールまたは
    第2の旋回スクロールに比較して当該最内周端側で大き
    く形成してなる請求項1に記載のスクロール式流体機
    械。
  5. 【請求項5】 前記第1の固定スクロールまたは第1の
    旋回スクロールは、前記ラップ部の最内周端から最外周
    端に亘る渦巻き角度を前記第2の固定スクロールまたは
    第2の旋回スクロールに比較して当該最外周端側で大き
    く形成してなる請求項1に記載のスクロール式流体機
    械。
  6. 【請求項6】 前記第1,第2の固定スクロールは前記
    ケーシング内に軸方向に移動可能に設け、前記第1,第
    2の固定スクロールの鏡板背面側にはそれぞれ前記ケー
    シングとの間に位置して前記圧縮室内の中間圧が導かれ
    る第1,第2の圧力室を設け、該第1の圧力室内に導か
    れる中間圧は第2の圧力室に導かれる中間圧よりも大と
    なるように設定してなる請求項1に記載のスクロール式
    流体機械。
  7. 【請求項7】 前記第1の旋回スクロールの鏡板と補助
    スラスト受けとの対向面のうちいずれか一方の対向面側
    には磁性体を設け、他方の対向面側には該磁性体と対応
    した位置に前記旋回スクロールを吸引する磁石を設ける
    構成としてなる請求項1に記載のスクロール式流体機
    械。
  8. 【請求項8】 前記電動機は前記ステータをロータに対
    して前記第2の旋回スクロール側寄りに僅かに偏心さ
    せ、または前記ロータをステータに対して第1の旋回ス
    クロール側に僅かに偏心させてなる請求項1に記載のス
    クロール式流体機械。
  9. 【請求項9】 前記第1の固定スクロールと第1の旋回
    スクロールとによって第1の圧縮機構を構成し、前記第
    2の固定スクロールと第2の旋回スクロールとによって
    第2の圧縮機構を構成し、該第2の圧縮機構の吐出口は
    前記第1の圧縮機構の吸込口に接続する構成としてなる
    請求項1に記載のスクロール式流体機械。
  10. 【請求項10】 前記第1の固定スクロールと第1の旋
    回スクロールとからなる第1の圧縮機構を流体圧縮機と
    して構成すると共に、前記第2の固定スクロールと第2
    の旋回スクロールとからなる第2の圧縮機構を真空ポン
    プとして構成してなる請求項1に記載のスクロール式流
    体機械。
  11. 【請求項11】 前記第1の固定スクロールは前記ケー
    シング内に軸方向に移動可能に設け、前記第1の固定ス
    クロールの背面側にはケーシングとの間に位置して前記
    第1の固定スクロールを前記第1の旋回スクロール側に
    向けて常時付勢するための付勢手段を設けてなる請求項
    1に記載のスクロール式流体機械。
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