JP2000357319A - 磁気記録媒体およびその製造方法 - Google Patents

磁気記録媒体およびその製造方法

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JP2000357319A
JP2000357319A JP2000160207A JP2000160207A JP2000357319A JP 2000357319 A JP2000357319 A JP 2000357319A JP 2000160207 A JP2000160207 A JP 2000160207A JP 2000160207 A JP2000160207 A JP 2000160207A JP 2000357319 A JP2000357319 A JP 2000357319A
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JP2000160207A
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English (en)
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Nobuhiro Umebayashi
信弘 梅林
Teruhisa Miyata
照久 宮田
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Maxell Ltd
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Hitachi Maxell Ltd
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  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)
  • Moving Of The Head To Find And Align With The Track (AREA)
  • Manufacturing Of Magnetic Record Carriers (AREA)
  • Magnetic Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 サーボノイズが小さく、良好なトラッキング
精度が得られる磁気記録媒体を提供する。 【解決手段】 合成樹脂製のベースフィルム6の一方の
面に磁性層8bを形成し、他方の面にトラッキング制御
層8aを形成して、そのトラッキング制御層8bは、磁
気ヘッドトラッキング用凹部20と平面部21を有する
磁気記録媒体において、その磁気記録媒体の片側から前
記トラッキングサ−ボ用照射光と同じ波長を有するテス
ト光を照射し、当該磁気記録媒体の対向面に光検出器を
配置して磁気記録媒体の透過光量を測定し、光検出器に
テスト光を直接照射したときの値に対し、磁気記録媒体
を透過した後の光量の比を百分率で表した磁気記録媒体
の光透過率が5%以下に規制されていることを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気記録媒体に係
り、特に光学的に磁気ヘッドのトラッキングができる磁
気ヘッドトラッキング用凹部を備えた磁気記録媒体およ
びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、大容量記録を実現するために、一
層の高密度化が推進されており、線記録密度を上げて、
大容量の磁気記録媒体を開発することが試みられてい
る。これに伴い、磁性粉末、結合剤樹脂、有機溶剤およ
びその他の必要成分からなる磁性塗料をポリエステルフ
ィルムなどのベ−スフィルム上に塗布、乾燥して作られ
る磁気記録媒体は、線記録密度向上のため、磁性層の厚
みはできる限り薄く設定することが望まれている。
【0003】そして薄い磁性層の上に高密度でデ−タト
ラックを設ける際に、精密な同期的マーキングを施し、
光学的に検知してトラッキングの精度を確保する技術に
より、線記録密度を向上させることと同時にトラック密
度も向上させ、小型大容量化を図ることが行われつつあ
る。
【0004】図10ならびに図11は、この種の従来の
フロッピ−(登録商標)ディスクの要部を示す拡大断面
図ならびに平面図である。これらの図に示すように、ベ
−スフィルム100の表面に磁性層101が設けられ、
この磁性層101にトラッキングサ−ボ用の溝102が
フロッピ−ディスクの回転方向に延びるように形成され
て、この溝102と溝102との間にデ−タトラック1
03が形成されている。
【0005】そしてフロッピ−ディスクの表面に、磁気
記録再生装置に備えられた発光素子から図10に示すよ
うなトラッキングサ−ボ用の光線104が照射され、フ
ロッピ−ディスク表面で反射される反射光105が、図
11に示すように磁気記録再生装置に区分して備えられ
た受光素子106a、106b、106c、106dで
受光される。
【0006】デ−タトラック103上で反射される光強
度と溝102上で反射される光強度は異なるので、受光
素子106aと106bの合計出力値と、受光素子10
6cと106dの合計出力値とを常に比較して、両者の
出力値が等しくなるように磁気ヘッドのトラッキングサ
−ボが行われる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところがこのような方
式において、磁性層を一定の厚み以下に設定し、さらに
トラック密度を1000TPI以上に上昇させると、相
対的トラッキング精度が急激に低下するという現象を見
出した。
【0008】さらにこの原因を究明したところ、トラッ
ク密度が1000TPI以上に増加すると、光ノイズの
影響が著しく大きくなるという1000TPI未満では
考えられなかった現象が起きていることを発見し、特に
2000TPI以上ではこの現象が顕著になることをつ
きとめた。
【0009】磁気記録媒体は記録密度が上昇するに従
い、磁性層が薄膜化される傾向にある。しかし前述のよ
うな磁気記録媒体において、磁性層表面に照射されたサ
ーボ用の光は、磁性層表面で全反射するのでなく、磁性
層内部および磁性層を透過して基板表面で反射する。さ
らに、その光は磁性層の厚み変動の影響を受けやすいた
め、磁性層表面で反射する光と干渉した時に、反射率の
ばらつきを大きくし、磁気ヘッドのトラッキング不良を
起こすという問題を生じる。
【0010】特にこの現象が生じる時の磁性層の厚みは
照射光の波長との間に関連性があり、光ノイズは正規の
磁性層表面からの反射光以外の光がサーボセンサーに混
入することによって生じ、磁性層の厚みがある一定以下
になったときに顕著になることをつきとめた。
【0011】また、前記磁性層を一定の厚み以下に設定
されたものの中でも、磁気記録媒体の光透過率が5%以
上である場合、顕著に光ノイズが大きくなり、1000
TPI以上になると光サ−ボトラッキングが良好に行な
えないことを発見した。
【0012】さらに、前記磁気記録媒体において表面の
中心線平均粗さRaが照射光の波長の1/50以上とな
った場合には、反射光が散乱するため、1000TPI
以上では光サ−ボトラッキングが良好に行なえないこと
を発見した。
【0013】本発明の目的は、このような従来技術の欠
点を解消し、サーボノイズが小さく、良好なトラッキン
グ精度が得られる磁気記録媒体およびその製造方法を提
供するにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、第1の本発明は、合成樹脂製のベースフィルムの一
方の面に磁性層を形成し、そのベースフィルムの他方の
面にトラッキング制御層を形成して、そのトラッキング
制御層は、磁気ヘッドトラッキング用凹部と、その磁気
ヘッドトラッキング用凹部と隣接する位置に設けられた
凹部のない平面部とを有し、前記磁気ヘッドトラッキン
グ用凹部と平面部に発光素子からトラッキングサーボ用
の光を照射して、その反射光を受光素子で受光し、その
受光素子の出力に基づいて前記磁性層と対向している磁
気ヘッドのトラッキングサーボを行なう磁気記録媒体に
おいて、その磁気記録媒体の片側から前記トラッキング
サ−ボ用照射光と同じ波長を有するテスト光を照射し、
当該磁気記録媒体の対向面に光検出器を配置して磁気記
録媒体の透過光量を測定し、光検出器にテスト光を直接
照射したときの値に対し、磁気記録媒体を透過した後の
光量の比を百分率で表した磁気記録媒体の光透過率が5
%以下に規制されていることを特徴とするものである。
【0015】前記目的を達成するため、第2の本発明
は、合成樹脂製のベースフィルムの一方の面に磁性層を
形成し、そのベースフィルムの他方の面にトラッキング
制御層を形成して、そのトラッキング制御層は、磁気ヘ
ッドトラッキング用凹部と、その磁気ヘッドトラッキン
グ用凹部と隣接する位置に設けられた凹部のない平面部
とを有し、前記磁気ヘッドトラッキング用凹部と平面部
に発光素子からトラッキングサーボ用の光を照射して、
その反射光を受光素子で受光し、その受光素子の出力に
基づいて前記磁性層と対向している磁気ヘッドのトラッ
キングサーボを行なう磁気記録媒体の製造方法におい
て、前記トラッキング制御層が結合剤樹脂を含み、当該
磁気記録媒体を移動しながら前記磁気ヘッドトラッキン
グ用凹部の形成位置にレーザ光を照射することにより磁
気ヘッドトラッキング用凹部を形成するとともに、磁気
ヘッドトラッキング用凹部内の底部により前記ベースフ
ィルムが露出しないように覆われていることを特徴とす
るものである。
【0016】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施形態を図面を参
照しながら説明する。図1および図2はベ−スフィルム
上に下塗り層と磁性層とを同時に重層形成する方法を示
したもので、図1においては、非磁性粉末と結合剤樹脂
を含む下塗り層用塗料1と、磁性粉末と結合剤樹脂を含
む磁性塗料2とを、エクストル−ジョン型塗布ヘッド3
の2つのスリット4,5から走行するベ−スフィルム6
上に同時に吐出して重層塗布し、下塗り層7と磁性層8
を重層形成している。
【0017】図2においては、スリット9を有するエク
ストル−ジョン型塗布ヘッド10を2個並設し、非磁性
粉末と結合剤樹脂を含む下塗り層用塗料1と、磁性粉末
と結合剤樹脂を含む磁性塗料2とを、走行するベ−スフ
ィルム6上に同時に吐出して重層塗布し、下塗り層7と
磁性層8を重層形成している。11は塗布形成された磁
性層8を平滑化処理する可撓体である。
【0018】このようにして、下塗り層用塗料1と磁性
塗料2を重層塗布し、下塗り層7と磁性層8とを同時に
形成する以外にも、従来のグラビア塗布で、下塗り層が
乾燥した後、磁性塗料を塗布、乾燥する方法によっても
形成することができる。
【0019】ベ−スフィルム6上に下塗り層7を介し
て、厚さが光サ−ボトラッキング用照射光の波長以下の
良好な磁性層8が形成され、オ−バライト特性あるいは
分解能特性が充分に向上されて、電磁変換特性に優れる
と同時に、光ノイズが十分に小さくトラッキング精度に
優れた磁気記録媒体が得られる。
【0020】図3は磁気ディスクカ−トリッジの一部を
分解した斜視図、図4はこの磁気ディスクカ−トリッジ
に収納する本実施形態に係るフロッピ−ディスクの平面
図、図5はそのフロッピ−ディスクの一部拡大断面図で
ある。磁気ディスクカ−トリッジは図3に示すように、
カ−トリッジケ−ス12と、その中に回転自在に収納さ
れたフロッピ−ディスク13と、カ−トリッジケ−ス1
2にスライド可能に取り付けられたシャッタ14とから
主に構成されている。
【0021】カトリッジケ−ス12は上ケ−ス12aと
下ケ−ス12bとからなり、カ−トリッジケ−ス12の
内面にはクリ−ニングシ−ト(図示せず)が溶着されて
いる。
【0022】下ケ−ス12bの略中央部には回転駆動軸
挿入用の開口15が形成され、上ケ−ス12aと下ケ−
ス12bの前面付近に凹部16が形成されて、この凹部
16内に配置されたシャッタ14のスライド範囲を規制
している。17は上ケ−ス12aおよび下ケ−ス12b
の凹部16の中間位置に開口された長方形のヘッド挿入
口である。
【0023】カ−トリッジケ−ス1内に収納されたフロ
ッピ−ディスク13は、図4に示すように、ド−ナツ状
でその中央孔に金属製あるいは合成樹脂製のセンタ−ハ
ブ18が装着されている。また図5に示すように、ベ−
スフィルム6の両面に前記したような重層式塗布方法あ
るいは逐次塗布によって、非磁性粉末と結合剤樹脂を含
む下塗り層7a,7bと、磁性粉末と結合剤樹脂を含む
磁性層8a、8bとが積層されている。
【0024】図4および図5に示すように、磁性層8a
(トラッキング制御層)の表面に多数の磁気ヘッドトラ
ッキング用凹部20がスタンパもしくはレ−ザカットに
よって形成され、これら磁気ヘッドトラッキング用凹部
20間に平面部21が形成されている。
【0025】このように下塗り層7aが形成されている
と、磁性層8a(トラッキング制御層)の表面に所定の
間隔をおいて形成された多数の磁気ヘッドトラッキング
用凹部20と平面部21に光を照射して、磁気ヘッドの
トラッキングサ−ボを行う際、トラッキングサ−ボ用照
射光のうち、磁性層8a内にしみこんだ光は下塗り層7
a内で吸収されるため、トラッキングのための反射光検
出器に入射する光は磁性層8a表面で反射する光のみと
なり、磁性層8aの厚みによる光の干渉が抑制され、薄
膜化した磁性層8aの厚み変動に影響されることなく、
磁気ヘッドのトラッキングが良好に行える。
【0026】下塗り層7a,7bに使用される非磁性粉
末としては、α−FeOOH,α−Fe23粉末,Al
23粉末,TiO2粉末,ZrO2粉末などの超微粒子金
属酸化物粉末、さらに炭酸カルシウム、炭酸マグネシウ
ム、炭酸バリウム、硫酸バリウム、タルク、シラス、ア
ルミニウム、スズ、銅や、アセチレンブラック,サ−マ
ルブラックなどのカ−ボンブラック粉末などで形成され
る。もちろん、これらのうち、複数種を組み合わせても
よい。
【0027】下塗り層7a,7bに使用される結合剤樹
脂としては、塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体、繊維
素系樹脂、ポリビニルブチラ−ル系樹脂、ウレタン系樹
脂、ポリエステル系樹脂、イソシアネ−ト化合物、放射
線硬化性樹脂などが使用される。
【0028】有機溶剤としては、シクロヘキサノン、メ
チルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、酢酸エチ
ル、ベンゼン、トルエン、キシレン、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサンなど、使用する結合剤樹脂を溶解するの
に適した溶剤が、特に制限されることなく単独または二
種以上混合して使用される。
【0029】このような下塗層を設ける以外にも、磁性
層の表面反射以外の光を抑制するには、磁性層中に光サ
−ボトラッキングのための照射光を吸収する材料を混在
させ、磁性層内にしみ込んだ光を吸収させる方法があ
る。
【0030】前記照射光を吸収する材料としては、アセ
チレンブラック,サ−マルブラックなどのカ−ボンブラ
ック粉末、ポリメチン、キノン、ポルフィン系等の光導
電性有機材料、あるいはαFe等の金属微粉末を用いて
もよい。特に磁性層中にカ−ボンブラックが混在してい
ると、カ−ボンブラックがレーザ光の熱を吸収し(蓄熱
効果)、温度上昇が速いため磁気ヘッドトラッキング用
凹部20の形成がスムーズである。
【0031】ベ−スフィルム6としては、ポリエチレン
テレフタレ−トフィルム、ポリエチレンナフタレ−トフ
ィルム、ポリアミドフィルムなど、ヤング率400〜7
00Kg/mm2 の物理的性質を有するプラスチックフ
ィルムなどが、好適なものとして使用される。
【0032】磁性層8a,8bに使用される磁性粉末と
しては、γ−Fe23粉末、Fe34粉末、Co含有γ
−Fe23粉末、Co含有Fe34粉末、バリウムフェ
ライト粉末、ストロンチウムフェライト粉末等の六方晶
フェライト粉末、CrO2粉末、Fe粉末、Co粉末、
Fe−Ni粉末、Co−Ni粉末、Co−P粉末などが
使用される。
【0033】結合剤樹脂や有機溶剤は、前記の下塗り層
7a,7bを形成するとき使用されるものがいずれも使
用される。また、磁性塗料中には通常使用されている各
種添加剤、例えば分散剤、潤滑剤、研磨剤、帯電防止剤
などを任意に添加してもよい。
【0034】磁性層8a,8b中に添加される研磨剤と
しては、例えば酸化アルミニウム、酸化クロム、炭化ケ
イ素、窒化ケイ素などが用いられ、添加量は磁性粉末に
対して約0.1〜25重量%が適当である。
【0035】潤滑剤としては、例えばステアリン酸、オ
レイン酸などの高級脂肪酸、こられの高級脂肪酸エステ
ル、流動パラフィン、スクアラン、フッ素樹脂、フッ素
オイルなどが使用され、添加量は磁性粉末に対して約
0.1〜25重量%が適当である。
【0036】図9はフロッピ−ディスク13の磁性層8
aの表面に、スタンパを用い、磁気ヘッドトラッキグ用
凹部20をスタンピングして形成する操作を説明するも
ので、センタ−ハブ18を取り付けたフロッピ−ディス
ク13は、金属製の基盤33上にセットされる。
【0037】この基盤33にはセンタ−ハブ18の中央
孔35(図4参照)に挿入されるセンタ−ピン36が突
設されており、センタ−ハブ18の中央孔35にこのセ
ンタ−ピン36を通して、フロッピ−ィスク13を基盤
33上に位置決めする。
【0038】基盤33の上方には、それと平行にスタン
パ37が上下動可能に配置され、スタンパ3は前記セン
タ−ピン36によって上下動がガイドされるようになっ
ている。スタンパ37の下面は磁気ヘッドトラッキング
用凹部20を形成するための小歯部38が多数形成され
ている。
【0039】しかして、スタンパ37を下げて、フロッ
ピ−ディスク13を基盤33とスタンパ37との間おい
て所定の圧力で強圧すると、これによってスタンパ37
に形成されている小歯部38が磁性8aの表面に食い込
み、圧縮により磁気ヘッドトラッキング用凹部20が形
成される。
【0040】もちろん、磁気ヘッドトラッキング用凹部
20はレ−ザカットにより形成してもよい。その場合、
センタ−ハブ18を取り付けたフロッピ−ディスク13
を、レ−ザカッティングマシンのディスク駆動スピンド
ルにセットし、ディスクを回転させながら、アルゴンレ
−ザ等で幅5μmないし2μmで同心円状もしくは渦巻
状に形成される。
【0041】図6ないし図8は、フロッピ−ディスク1
3のトラッキングサ−ボを説明したもので、記録再生時
には図6に示すように、フロッピ−ディスク13が磁気
ヘッド27a、27bの間で挟持さた状態で回転する。
【0042】磁気ヘッド27aの方には、トラッキング
サ−ボ用の光を出力する例えばLEDなどらなる発光素
子28と、磁性層8a(トラッキング制御層)からの反
射光を受光する受光素子群29とが一体に取りつけら
れ、この磁気ヘッド27aの発光素子28ならびに受光
素子群29が取り付けられている部分はフロッピ−ディ
スク13側に向けて開口している。
【0043】受光素子群29は、図7に示すように4つ
の受光素子29a、29b、29c、29dから構成さ
れており、デ−タトラック21ならびに磁気ヘッドトラ
ッキング用凹部20上で反射する光は、この受光素子2
9a、29b、29c、29dで受光される。
【0044】そして、各受光素子29a、29b、29
c、29dの出力は、図8に示すようにサ−ボ信号算部
30に入力され、このサ−ボ信号演算部30で求められ
た位置修正信号がヘッド駆動制御部31に入力されて、
それからの制御信号に基づいて磁気ヘッド27のトラッ
キング制御がなされる。図中の32はフロッピ−ディス
ク13を回転駆動するためのモ−タである。
【0045】次に、この発明の詳細を実例に沿って説明
する。 実例 (下塗り層用塗料) α−FeOOH(チタン工業社製;Y−4V) 400重量部 カ−ボンブラック(旭カ−ボン社製;HS−500) 100 〃 塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコ−ル共重合体 83 〃 (積水化学工業社製;エスレックE) ポリウレタン樹脂 50 〃 (日本ポリウレタン工業社製;N−2301) 三官能イソシアネ−ト架橋剤 33 〃 (日本ポリウレタン工業社製;コロネ−トL) シクロヘキサノン 760 〃 トルエン 760 〃 上記の組成物をボ−ルミルで72時間混合分散して、下
塗り層用塗料を調製した。
【0046】 (磁性塗料) バリウムフェライト磁性粉末(保磁力1500エルステッド、 飽和磁化量60emu/g,平均粒径0.04μm) 500重量部 塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコ−ル共重合体 55 〃 (積水化学工業社製;エスレックE) ポリウレタン樹脂 33 〃 (日本ポリウレタン工業社製;N−2301) 三官能イソシアネ−ト架橋剤 22 〃 (日本ポリウレタン工業社製;コロネ−トL) アルミナ(住友化学工業社製;AKP−28) 50 〃 オレイン酸オレイル 10 〃 シクロヘキサノン 710 〃 トルエン 710 〃 メチルエチルケトン 950 〃 の組成物をボ−ルミルで72時間混合分散して磁性塗料
を調製した。
【0047】次いでこの下塗り層用塗料と磁性塗料を、
図1に示すエクストル−ジョン型塗ヘッド3を用い、下
方のスリット4から下塗り層用塗料1を、また上方のス
リット5から磁性塗2を吐出して、走行する厚さ62μ
m、幅508mmのポリエチレンテレフタレ−トフィル
ム6の表面に同時に塗布し、可撓体11で平滑化処理し
ながら乾燥して、それぞれ目的とする厚さの磁性層8を
形成し、原反のまま70℃で16時間熱処理した。
【0048】しかる後、円板状に打ち抜いて、3.5イ
ンチフッピ−ディスクを作製し、図9に示すスタンピン
グ装置の基盤33上にセットし、40℃,40トンの条
件下にて、スタンパ37でスタンピングして同心円状の
磁気ヘッドラッキング用凹部20を形成し、表1に示す
ような10種類のディスクを作製した。
【0049】なお、ディスクの光透過率を5%以下にす
るための方策として、実例3、7、8、9、10につい
て各々次の手段をとった。
【0050】(実例3)ベ−スフィルム上に形成する下
塗層を1.0μmとした。
【0051】(実例7)磁性塗膜中に光伝導性フタロシ
アニン(大日本インキ化学工業社製;FastogenBlue 812
0)をバリウムフェライト磁性粉に対して10wt%添
加した。
【0052】(実例8)実例3に用いた下塗層組成に光
伝導性フタロシアニンをα−FeOOH対して10wt
%添加して、下塗層を1.0μm形成した。
【0053】(実例9)実例3と同様の下塗層を1.0
μm形成した(但し、中心線平均粗さが実例3と異な
る)。
【0054】(実例10)バリウムフェライト磁性粉の
代わりに金属鉄磁性粉末(保磁力1500エルステッ
ド、BET表面積40m2/g)を用いた以外は実例3
と同様の下塗層を1.0μm形成した。
【0055】<ディスクの光透過率の測定>作製した
3.5インチフロッピ−ディスクにトラッキングサ−ボ
用照射光と同じ波長を有するテスト光(例えばレ−ザ
光)を片側から照射し、その対向面に光検出器であるパ
ワ−メ−タ(アドバンテスト社製:TQ810)を配置
し、ディスクの透過光量を測定する。パワ−メ−タにテ
スト光を直接照射したときの値に対し、ディスクを透過
した後の光量の比を百分率で表した。
【0056】<ディスクの中心線平均粗さの測定>JI
S規格B0601に従って測定した。
【0057】<オーバーライト特性>作製した3.5イ
ンチフロッピーディスクをフロッピーディスクドライブ
(NEC社製;FDD1331)に装着し、最内周トラ
ック(Tr:239)において、9kfci( LF)で書き
込み後、36kfci(HF)でさらに書き込み、LFの残
留出力を書き込んだHF出力で除してオーバーライト特
性を測定した。
【0058】<相対的トラック位置精度の測定>磁気ヘ
ッドトラッキング用凹部20の精度は、1000rpm
で回転させたディスクにデ−タを記録し、ランダムにア
クセスしながらリ−ド/ライトを繰り返したとき109
ビットを正確に読み書きした場合を(○)、109ビッ
トに達する前にサ−ボトラッキングエラ−を生じた場合
を(×)として評価した。
【0059】表1に各実例の諸条件を、表2に相対的ト
ラック位置精度の結果を示す。なお、表に記載されてい
るBaFeはバリウムフェライト磁性粉、メタルは金属
鉄磁性粉末を示す。表1において実例1〜7,10のト
ラッキング制御層表面の中心線表面粗さは照射光波長の
1/65、実例8は1/45、実例9は1/39であ
る。
【0060】
【表1】
【表2】
【0061】
【発明の効果】上記表1および2から明らかなように、
この発明で得られた磁気記録媒体(実施3、7、8およ
び10)は、磁気記録媒体の光透過率および磁気記録媒
体の表面粗さが小さいため、トラック密度が1000T
PI以上と高密度となっても、サ−ボノイズが小さく、
良好なトラッキング精度を有する。
【0062】請求項1記載の第1の本発明は前述のよう
に、合成樹脂製のベースフィルムの一方の面に磁性層を
形成し、そのベースフィルムの他方の面にトラッキング
制御層を形成して、そのトラッキング制御層は、磁気ヘ
ッドトラッキング用凹部と、その磁気ヘッドトラッキン
グ用凹部と隣接する位置に設けられた凹部のない平面部
とを有し、前記磁気ヘッドトラッキング用凹部と平面部
に発光素子からトラッキングサーボ用の光を照射して、
その反射光を受光素子で受光し、その受光素子の出力に
基づいて前記磁性層と対向している磁気ヘッドのトラッ
キングサーボを行なう磁気記録媒体において、その磁気
記録媒体の片側から前記トラッキングサ−ボ用照射光と
同じ波長を有するテスト光を照射し、当該磁気記録媒体
の対向面に光検出器を配置して磁気記録媒体の透過光量
を測定し、光検出器にテスト光を直接照射したときの値
に対し、磁気記録媒体を透過した後の光量の比を百分率
で表した磁気記録媒体の光透過率が5%以下に規制され
ていることを特徴とするものである。
【0063】このように光透過率を5%以下に規制した
磁気記録媒体を用いれば、磁気ヘッドトラッキング用凹
部によるトラッキングサーボが適正に行なわれ、磁気記
録媒体の信頼性を向上することができる。
【0064】従来の磁気記録媒体は図10に示すように
溝102の形成により、溝102の底部にベースフィル
ム100の一部が露出している。ベースフィルム100
は合成樹脂製のフィルムであるから、溝102の底部に
おける光反射率が高く、そのため磁性層101の表面の
光反射率との差が明確でない。
【0065】これに対して請求項8記載の第2の本発明
は前述のように、合成樹脂製のベースフィルムの一方の
面に磁性層を形成し、そのベースフィルムの他方の面に
トラッキング制御層を形成して、そのトラッキング制御
層は、磁気ヘッドトラッキング用凹部と、その磁気ヘッ
ドトラッキング用凹部と隣接する位置に設けられた凹部
のない平面部とを有し、前記磁気ヘッドトラッキング用
凹部と平面部に発光素子からトラッキングサーボ用の光
を照射して、その反射光を受光素子で受光し、その受光
素子の出力に基づいて前記磁性層と対向している磁気ヘ
ッドのトラッキングサーボを行なう磁気記録媒体の製造
方法において、前記トラッキング制御層が結合剤樹脂を
含み、当該磁気記録媒体を移動しながら前記磁気ヘッド
トラッキング用凹部の形成位置にレーザ光を照射するこ
とにより磁気ヘッドトラッキング用凹部を形成するとと
もに、磁気ヘッドトラッキング用凹部内の底部により前
記ベースフィルムが露出しないように覆われていること
を特徴とするものである。
【0066】磁気記録媒体を移動しながらレーザカット
して磁気ヘッドトラッキング用凹部を形成する際、トラ
ッキング制御層中に混在している結合剤樹脂の一部が焼
かれて灰分が磁気ヘッドトラッキング用凹部内の底面に
残り、その灰分を有する磁気ヘッドトラッキング用凹部
の底部によりベースフィルムが露出しないように覆われ
ているから、トラッキング制御層の平面部との反射強度
の差がより明確になり、磁気ヘッドトラッキング用凹部
によるトラッキングサーボが適正に行なわれ、磁気記録
媒体の信頼性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態で使用するエクストル−ジョ
ン型塗布ヘッドの一例を示す要部断面図である。
【図2】本発明の実施形態で使用するエクストル−ジョ
ン型塗布ヘッドの他の例を示す要部断面図である。
【図3】本発明の実施形態に係るフロッピ−ディスクを
収納した磁気ディスクカ−トリッジの一部を分解した斜
視図である。
【図4】本発明の実施形態に係るフロッピ−ディスクの
平面図である。
【図5】本発明の実施形態に係るフロッピ−ディスクの
一部拡大断面図である。
【図6】磁気ヘッドのトラッキングサ−ボを説明するた
めの断面図である。
【図7】受光素子の配置状態を示す説明図である。
【図8】磁気ヘッドのトラッキング制御を説明するため
の図である。
【図9】磁気ヘッドトラッキング用凹部を形成する装置
の断面図である。
【図10】従来のフロッピ−ディスクの一部拡大断面図
である。
【図11】図10に示すフロッピ−ディスクの一部拡大
平面図である。
【符号の説明】
6 ベ−スフィルム 7,7a,7b 下塗り層 8,,8b 磁性層 8a 磁性層(トラッキング制御層) 13 フロッピ−ディスク 19 リファレンストラック 20 磁気ヘッドトラッキング用凹部 21 平面部 28 発光素子 29 受光素子群 27b 磁気ヘッド

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂製のベースフィルムの一方の面
    に磁性層を形成し、そのベースフィルムの他方の面にト
    ラッキング制御層を形成して、 そのトラッキング制御層は、磁気ヘッドトラッキング用
    凹部と、その磁気ヘッドトラッキング用凹部と隣接する
    位置に設けられた凹部のない平面部とを有し、 前記磁気ヘッドトラッキング用凹部と平面部に発光素子
    からトラッキングサーボ用の光を照射して、その反射光
    を受光素子で受光し、その受光素子の出力に基づいて前
    記磁性層と対向している磁気ヘッドのトラッキングサー
    ボを行なう磁気記録媒体において、 その磁気記録媒体の片側から前記トラッキングサ−ボ用
    照射光と同じ波長を有するテスト光を照射し、当該磁気
    記録媒体の対向面に光検出器を配置して磁気記録媒体の
    透過光量を測定し、光検出器にテスト光を直接照射した
    ときの値に対し、磁気記録媒体を透過した後の光量の比
    を百分率で表した磁気記録媒体の光透過率が5%以下に
    規制されていることを特徴とする磁気記録媒体。
  2. 【請求項2】 前記磁気記録媒体の光透過率が4%以下
    に規制されていることを特徴とする請求項1記載の磁気
    記録媒体。
  3. 【請求項3】 JIS規格B0601に従って測定した
    前記トラッキング制御層表面の中心線平均粗さが前記ト
    ラッキングサ−ボ用照射光の波長の1/50以下に規制
    されていることを特徴とする請求項1または2記載の磁
    気記録媒体。
  4. 【請求項4】 前記磁性層のトラック密度が1000T
    PI以上であることを特徴とする請求項1記載の磁気記
    録媒体。
  5. 【請求項5】 前記磁性層のトラック密度が2000T
    PI以上であることを特徴とする請求項1記載の磁気記
    録媒体。
  6. 【請求項6】 前記磁気ヘッドトラッキング用凹部内の
    底部により前記ベースフィルムが露出しないように覆わ
    れていることを特徴とする請求項1記載の磁気記録媒
    体。
  7. 【請求項7】 前記トラッキング制御層に光吸収材料が
    含有されていることを特徴とする請求項1記載の磁気記
    録媒体。
  8. 【請求項8】 合成樹脂製のベースフィルムの一方の面
    に磁性層を形成し、そのベースフィルムの他方の面にト
    ラッキング制御層を形成して、 そのトラッキング制御層は、磁気ヘッドトラッキング用
    凹部と、その磁気ヘッドトラッキング用凹部と隣接する
    位置に設けられた凹部のない平面部とを有し、 前記磁気ヘッドトラッキング用凹部と平面部に発光素子
    からトラッキングサーボ用の光を照射して、その反射光
    を受光素子で受光し、その受光素子の出力に基づいて前
    記磁性層と対向している磁気ヘッドのトラッキングサー
    ボを行なう磁気記録媒体の製造方法において、 前記トラッキング制御層が結合剤樹脂を含み、当該磁気
    記録媒体を移動しながら前記磁気ヘッドトラッキング用
    凹部の形成位置にレーザ光を照射することにより磁気ヘ
    ッドトラッキング用凹部を形成するとともに、磁気ヘッ
    ドトラッキング用凹部内の底部により前記ベースフィル
    ムが露出しないように覆われていることを特徴とする磁
    気記録媒体の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記トラッキング制御層中にカーボンブ
    ラックが混在していることを特徴とする請求項8記載の
    磁気記録媒体の製造方法。
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