JP2000357465A - シャドウマスク、シャドウマスクユニット、受像管及び受像管の製造方法 - Google Patents
シャドウマスク、シャドウマスクユニット、受像管及び受像管の製造方法Info
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- JP2000357465A JP2000357465A JP11166711A JP16671199A JP2000357465A JP 2000357465 A JP2000357465 A JP 2000357465A JP 11166711 A JP11166711 A JP 11166711A JP 16671199 A JP16671199 A JP 16671199A JP 2000357465 A JP2000357465 A JP 2000357465A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 比較的簡単な構造でフレームとシャドウマス
クの熱膨張差によるマスク面の変形や落ち込みを低減さ
せることができ、かつ、溶接点近傍の変形を防止できる
構造を提供する。 【解決手段】 マスク面(11b)と、このマスク面
(11b)の周縁に設けられフレーム(17)に溶接さ
れる溶接点(W1〜W12)が設けられたスカート部
(11a)とを有するシャドウマスク(11)であっ
て、前記スカート部(11a)には、前記溶接点(W1
〜W12)と前記マスク面(11b)との間に介在する
スリット(22、22a)が設けられている。
クの熱膨張差によるマスク面の変形や落ち込みを低減さ
せることができ、かつ、溶接点近傍の変形を防止できる
構造を提供する。 【解決手段】 マスク面(11b)と、このマスク面
(11b)の周縁に設けられフレーム(17)に溶接さ
れる溶接点(W1〜W12)が設けられたスカート部
(11a)とを有するシャドウマスク(11)であっ
て、前記スカート部(11a)には、前記溶接点(W1
〜W12)と前記マスク面(11b)との間に介在する
スリット(22、22a)が設けられている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はテレビジョン等に用
いる受像管用のシャドウマスクに関するものである。
いる受像管用のシャドウマスクに関するものである。
【0002】
【従来の技術】テレビジョン用のディスプレイとして広
く用いられているカラーCRTの受像管においては、螢
光板の背面側に「シャドウマスク」と称される部材が配
設されている。このシャドウマスクは、薄肉部材から構
成され、CRTの電子銃から放出された電子ビームを前
記蛍光板の予定したカラー螢光点に確実に当てるための
通孔が多数形成されている。
く用いられているカラーCRTの受像管においては、螢
光板の背面側に「シャドウマスク」と称される部材が配
設されている。このシャドウマスクは、薄肉部材から構
成され、CRTの電子銃から放出された電子ビームを前
記蛍光板の予定したカラー螢光点に確実に当てるための
通孔が多数形成されている。
【0003】図8は、このシャドウマスク1を示す斜視
図である。シャドウマスク1は、その周縁部にスカート
部1aが一体的に形成され、このスカート部1aをフレ
ーム2に固定して用いられる。シャドウマスク1とフレ
ーム2の固定は、例えば図にW1〜W12で示す溶接点
をフレーム2の内側に対してスポット溶接することで行
われる。シャドウマスク1は、主に熱膨張を小さくする
ためにアンバー材等の低熱膨張材料で形成された薄肉部
品であり、前記フレーム2は主に鉄で形成されており、
前記シャドウマスク1を支持する機能を有する。
図である。シャドウマスク1は、その周縁部にスカート
部1aが一体的に形成され、このスカート部1aをフレ
ーム2に固定して用いられる。シャドウマスク1とフレ
ーム2の固定は、例えば図にW1〜W12で示す溶接点
をフレーム2の内側に対してスポット溶接することで行
われる。シャドウマスク1は、主に熱膨張を小さくする
ためにアンバー材等の低熱膨張材料で形成された薄肉部
品であり、前記フレーム2は主に鉄で形成されており、
前記シャドウマスク1を支持する機能を有する。
【0004】ところで、シャドウマスク1とフレーム2
の一体構造は、CRTの作動中に加熱され熱膨張する。
ここで、マスク1と比較してフレーム2の方が熱膨張率
が大きいから、その熱膨張差によってシャドウマスク1
のスカート部1aの溶接点、特に、スカート部1aの側
面に位置する溶接点W2、W3,W5,W6,W8,W
9,W11,W12には、図に矢印αで示すように外側
方向に引っ張られる力が作用することになる。また、こ
のシャドウマスク1とフレーム2の一体構造に熱膨張そ
の他の原因により捩じりが発生すると、前記溶接点W
2、W3,W5,W6,W8,W9,W11,W12に
は、矢印βで示すようにフレーム2に沿う方向の捩じり
荷重が作用することになる。このため、この溶接点近傍
の接続構造は、このような熱膨張差等による変位を有効
に吸収し、マスク1の表面(マスク面1b)に変形や落
ち込みを生じさせないような構造であることが要求され
る。
の一体構造は、CRTの作動中に加熱され熱膨張する。
ここで、マスク1と比較してフレーム2の方が熱膨張率
が大きいから、その熱膨張差によってシャドウマスク1
のスカート部1aの溶接点、特に、スカート部1aの側
面に位置する溶接点W2、W3,W5,W6,W8,W
9,W11,W12には、図に矢印αで示すように外側
方向に引っ張られる力が作用することになる。また、こ
のシャドウマスク1とフレーム2の一体構造に熱膨張そ
の他の原因により捩じりが発生すると、前記溶接点W
2、W3,W5,W6,W8,W9,W11,W12に
は、矢印βで示すようにフレーム2に沿う方向の捩じり
荷重が作用することになる。このため、この溶接点近傍
の接続構造は、このような熱膨張差等による変位を有効
に吸収し、マスク1の表面(マスク面1b)に変形や落
ち込みを生じさせないような構造であることが要求され
る。
【0005】図9は、このような不具合を解決するため
に採用されたスカート部1aの溶接点W2,W3近傍の
構造を示す図である。この構造では、溶接点W2,W3
を挟む位置に、前記マスク面1bと直行する方向に延設
されかつ一端が前記スカート部1aの一側に解放するよ
うな切込(ノッチ)4を穿設している。このことによ
り、それぞれ前記溶接点W2,W3を含む2つの舌片5
a、5bが形成されている。このような構成によれば、
前記溶接点W2,W3に外力が加わった場合でも、この
溶接点W2,W3を含む舌片5a、5bのみが変位して
その外力を吸収し、マスク1の表面1bに変形や落ち込
みが生じることを有効に防止する。
に採用されたスカート部1aの溶接点W2,W3近傍の
構造を示す図である。この構造では、溶接点W2,W3
を挟む位置に、前記マスク面1bと直行する方向に延設
されかつ一端が前記スカート部1aの一側に解放するよ
うな切込(ノッチ)4を穿設している。このことによ
り、それぞれ前記溶接点W2,W3を含む2つの舌片5
a、5bが形成されている。このような構成によれば、
前記溶接点W2,W3に外力が加わった場合でも、この
溶接点W2,W3を含む舌片5a、5bのみが変位して
その外力を吸収し、マスク1の表面1bに変形や落ち込
みが生じることを有効に防止する。
【0006】図10、図11は、この作用を説明するた
めのモデルである。図10に示すように、前記外方向
(α方向)の外力については、溶接点W2,W3を有す
る舌片5a、5bが、外側(α方向)に曲折することに
より、この外力を吸収するようになっている。また、捩
じり荷重については、前記舌片5a,5bが図13に示
すβ方向に変位することにより、吸収するようになって
いる。
めのモデルである。図10に示すように、前記外方向
(α方向)の外力については、溶接点W2,W3を有す
る舌片5a、5bが、外側(α方向)に曲折することに
より、この外力を吸収するようになっている。また、捩
じり荷重については、前記舌片5a,5bが図13に示
すβ方向に変位することにより、吸収するようになって
いる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の構成では、以下のような不具合がある。すなわち、
前記構成では、前記外方向の力αが作用した場合、この
力による前記舌片5a,5bの変位の程度によっては、
マスク面1bが図12に矢印αで示す方向に引っ張られ
落ち込みが生じる(Z方向に変位する)可能性がある。
来の構成では、以下のような不具合がある。すなわち、
前記構成では、前記外方向の力αが作用した場合、この
力による前記舌片5a,5bの変位の程度によっては、
マスク面1bが図12に矢印αで示す方向に引っ張られ
落ち込みが生じる(Z方向に変位する)可能性がある。
【0008】また、捩じり荷重が作用した場合、前記舌
片5a,5bには、図13に示すように無理な変形が生
じるからこのノッチ4の底部(4a)で応力集中が生じ
てこの部分が永久変形する可能性がある。
片5a,5bには、図13に示すように無理な変形が生
じるからこのノッチ4の底部(4a)で応力集中が生じ
てこの部分が永久変形する可能性がある。
【0009】なお、このような不都合を避けるため、マ
スク1とフレーム2とをバイメタル構造の金属を介して
結合する方法もあるが、このような構成ではコストが高
くなる問題がある。
スク1とフレーム2とをバイメタル構造の金属を介して
結合する方法もあるが、このような構成ではコストが高
くなる問題がある。
【0010】この発明はこのような事情に鑑みてなされ
たもので、比較的簡単な構造でフレームとシャドウマス
クの熱膨張差によるマスク面の変形や落ち込みを低減さ
せることができ、かつ、溶接点近傍の変形を防止できる
構造を提供することにある。
たもので、比較的簡単な構造でフレームとシャドウマス
クの熱膨張差によるマスク面の変形や落ち込みを低減さ
せることができ、かつ、溶接点近傍の変形を防止できる
構造を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の第1の観点によれば、マスク面(11
b)と、このマスク面(11b)の周縁に設けられ他部
材(17)に接合される少なくも1つの接合点(W1〜
W12)が設けられたスカート部(11a)とを有する
シャドウマスク(11)であって、前記スカート部(1
1a)には、前記接合点(W1〜W12)と前記マスク
面(11b)との間にスリット部(22、22a)が介
在されているものが提供される。
め、この発明の第1の観点によれば、マスク面(11
b)と、このマスク面(11b)の周縁に設けられ他部
材(17)に接合される少なくも1つの接合点(W1〜
W12)が設けられたスカート部(11a)とを有する
シャドウマスク(11)であって、前記スカート部(1
1a)には、前記接合点(W1〜W12)と前記マスク
面(11b)との間にスリット部(22、22a)が介
在されているものが提供される。
【0012】このような構成によれば、前記スリット部
が存在することにより、マスクと他部材(フレーム)の
熱膨張差によってこの他部材から接合点に作用した外力
がマスク面に直線的(直接)に作用することがない。こ
のことにより、マスク面の曲率が変化することが防止さ
れる。
が存在することにより、マスクと他部材(フレーム)の
熱膨張差によってこの他部材から接合点に作用した外力
がマスク面に直線的(直接)に作用することがない。こ
のことにより、マスク面の曲率が変化することが防止さ
れる。
【0013】なお、前記スリット部(22,22a)
は、前記マスク面(11b)と略平行な方向に延設され
ていることが好ましい。
は、前記マスク面(11b)と略平行な方向に延設され
ていることが好ましい。
【0014】前記スカート部(11a)は、さらに、前
記マスク面(11b)と略平行な方向に隣り合う複数の
接合点(W1〜W12)間に介在する別のスリット部
(22b)を有していても良い。
記マスク面(11b)と略平行な方向に隣り合う複数の
接合点(W1〜W12)間に介在する別のスリット部
(22b)を有していても良い。
【0015】また、この発明の第2の観点によれば、前
記第1の観点のシャドウマスク(11)を、前記スカー
ト部(11a)の接合点をこのシャドウマスク(11)
と熱膨張率の異なる他部材(17)に溶接することで、
この他部材(17)に固定したことを特徴とするシャド
ウマスクユニットが提供される。
記第1の観点のシャドウマスク(11)を、前記スカー
ト部(11a)の接合点をこのシャドウマスク(11)
と熱膨張率の異なる他部材(17)に溶接することで、
この他部材(17)に固定したことを特徴とするシャド
ウマスクユニットが提供される。
【0016】さらに、この発明の第3の観点によれば、
内部にシャドウマスク(11)を有するシャドウマスク
方式の受像管(10)であって、前記シャドウマスク
(11)は、このシャドウマスク(11)と熱膨張率が
異なるフレーム(17)に固定されており、マスク面
(11b)と、このマスク面(11b)の周縁に設けら
れフレーム(17)に溶接される溶接点(W1〜W1
2)が設けられたスカート部(11a)とを有し、この
スカート部(11a)には、前記溶接点(W1〜W1
2)とマスク面(11b)との間にスリット部(22,
22a)が介在している受像管(10)が提供される。
内部にシャドウマスク(11)を有するシャドウマスク
方式の受像管(10)であって、前記シャドウマスク
(11)は、このシャドウマスク(11)と熱膨張率が
異なるフレーム(17)に固定されており、マスク面
(11b)と、このマスク面(11b)の周縁に設けら
れフレーム(17)に溶接される溶接点(W1〜W1
2)が設けられたスカート部(11a)とを有し、この
スカート部(11a)には、前記溶接点(W1〜W1
2)とマスク面(11b)との間にスリット部(22,
22a)が介在している受像管(10)が提供される。
【0017】さらに、この発明の第4の観点によれば、
内部にシャドウマスク(11)を有するシャドウマスク
方式の受像管(10)の製造方法であって、スカート部
の溶接点(W1〜W12)とマスク面(11b)との間
に介在するようにスリット部(22,22a)を設ける
シャドウマスク(11)成形工程と、このシャドウマス
ク(11)を熱膨張率が異なるフレーム(17)に固定
する工程を有し、この工程は、前記溶接点(W1〜W1
2)のみをフレーム(17)に溶接するものであること
を特徴とする受像管の製造方法が提供される。
内部にシャドウマスク(11)を有するシャドウマスク
方式の受像管(10)の製造方法であって、スカート部
の溶接点(W1〜W12)とマスク面(11b)との間
に介在するようにスリット部(22,22a)を設ける
シャドウマスク(11)成形工程と、このシャドウマス
ク(11)を熱膨張率が異なるフレーム(17)に固定
する工程を有し、この工程は、前記溶接点(W1〜W1
2)のみをフレーム(17)に溶接するものであること
を特徴とする受像管の製造方法が提供される。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施形態を図
面を参照して説明する。
面を参照して説明する。
【0019】図1は、内部にシャドウマスク11を有す
るカラー受像管10を示す概略構成図である。このカラ
ー受像管12は、ファンネル部13とフェイスパネル部
14とを有するガラス性の気密チューブであり、前記フ
ェイスパネル部14の内側には三色蛍光体板からなるス
クリーン15が保持されている。前記シャドウマスク1
1は、このスクリーン15の裏側に、フレーム17によ
って保持された状態で配設されている。
るカラー受像管10を示す概略構成図である。このカラ
ー受像管12は、ファンネル部13とフェイスパネル部
14とを有するガラス性の気密チューブであり、前記フ
ェイスパネル部14の内側には三色蛍光体板からなるス
クリーン15が保持されている。前記シャドウマスク1
1は、このスクリーン15の裏側に、フレーム17によ
って保持された状態で配設されている。
【0020】また、この受像管12内には、電子ビーム
を前記マスク11を通して前記スクリーン15に投射す
るための電子銃20が設けられている。そして、この受
像管のネック部には、この電子銃20から放出された電
子ビームを前記マスク11及びスクリーン15に対して
走査させるための磁気偏向ヨーク21が取り付けられて
いる。
を前記マスク11を通して前記スクリーン15に投射す
るための電子銃20が設けられている。そして、この受
像管のネック部には、この電子銃20から放出された電
子ビームを前記マスク11及びスクリーン15に対して
走査させるための磁気偏向ヨーク21が取り付けられて
いる。
【0021】図2は、前記シャドウマスク11及びフレ
ーム17のみを取り出して示した斜視図である。図2に
示すように、この実施形態のシャドウマスク11は、マ
スク面11bの周縁部にスカート部11aが一体的に形
成され、このスカート部11aをフレーム17に固定し
て用いられる。シャドウマスク11とフレーム17の固
定は、例えば図にW1〜W12で示す溶接点をフレーム
17の内側に対してスポット溶接することで行われる。
前記シャドウマスク11は、主に熱膨張を小さくするた
めにアンバー材等の低熱膨張材料で形成された薄肉部品
であり、前記フレーム17は主に鉄で形成されており、
前記シャドウマスク11を支持する機能を有する。
ーム17のみを取り出して示した斜視図である。図2に
示すように、この実施形態のシャドウマスク11は、マ
スク面11bの周縁部にスカート部11aが一体的に形
成され、このスカート部11aをフレーム17に固定し
て用いられる。シャドウマスク11とフレーム17の固
定は、例えば図にW1〜W12で示す溶接点をフレーム
17の内側に対してスポット溶接することで行われる。
前記シャドウマスク11は、主に熱膨張を小さくするた
めにアンバー材等の低熱膨張材料で形成された薄肉部品
であり、前記フレーム17は主に鉄で形成されており、
前記シャドウマスク11を支持する機能を有する。
【0022】この実施形態のシャドウマスク11では、
特に、シャドウマスク11のスカート部11aの側面に
位置する溶接点W2、W3,W5,W6,W8,W9,
W11,W12に作用する外力を吸収するため、この部
分に図2及び図3に示すようにT字状のノッチ22を設
けている。図3は、溶接点W2及びW3の部分のみを取
り出して示す平面図である。
特に、シャドウマスク11のスカート部11aの側面に
位置する溶接点W2、W3,W5,W6,W8,W9,
W11,W12に作用する外力を吸収するため、この部
分に図2及び図3に示すようにT字状のノッチ22を設
けている。図3は、溶接点W2及びW3の部分のみを取
り出して示す平面図である。
【0023】この図に示されるように、シャドウマスク
11のスカート部11aには、前記T字状のノッチ22
によって各溶接点W2、W3を含む2つの舌片24a、
24bが形成されることになり、この舌片24a、24
bの長手方向は、従来例の舌片(図9参照)の長手方向
と直交する。また、この実施形態のノッチ22は、スカ
ート部11aの長手方向と平行な第1のスリット22a
と、この第1のスリット22aの中途部から延出され前
記スカート部11aの一側部に解放する第2のスリット
22bとからなる。
11のスカート部11aには、前記T字状のノッチ22
によって各溶接点W2、W3を含む2つの舌片24a、
24bが形成されることになり、この舌片24a、24
bの長手方向は、従来例の舌片(図9参照)の長手方向
と直交する。また、この実施形態のノッチ22は、スカ
ート部11aの長手方向と平行な第1のスリット22a
と、この第1のスリット22aの中途部から延出され前
記スカート部11aの一側部に解放する第2のスリット
22bとからなる。
【0024】第1のスリット22aは、前記溶接点W
2,W3とマスク面11bとの間に介在し、この溶接点
W2,W3に作用した外力が直線的にマスク面11bに
伝達されることを防止する機能を有する。また、第2の
スリット22bは、前記溶接点W2,W3を含む部分を
2つの舌片24a、24bに分離させ、これにより舌片
24a、24bの変形を容易にして応力集中を軽減し前
記溶接点W2,W3に作用した外力を有効に吸収させる
機能を有する。
2,W3とマスク面11bとの間に介在し、この溶接点
W2,W3に作用した外力が直線的にマスク面11bに
伝達されることを防止する機能を有する。また、第2の
スリット22bは、前記溶接点W2,W3を含む部分を
2つの舌片24a、24bに分離させ、これにより舌片
24a、24bの変形を容易にして応力集中を軽減し前
記溶接点W2,W3に作用した外力を有効に吸収させる
機能を有する。
【0025】このような構成によれば、前記溶接点W
2,W3に対し、前記フレーム17とマスク11の熱膨
張差による外力が加わった場合でも、まずこの溶接点W
2,W3を含む舌片24a、24bが変位してその外力
を吸収する。このため、マスク面いかかる外力の影響を
効率よく抑制することが可能になる。この作用について
以下に説明する。
2,W3に対し、前記フレーム17とマスク11の熱膨
張差による外力が加わった場合でも、まずこの溶接点W
2,W3を含む舌片24a、24bが変位してその外力
を吸収する。このため、マスク面いかかる外力の影響を
効率よく抑制することが可能になる。この作用について
以下に説明する。
【0026】図4及び図5は、この作用を説明するため
のモデルである。例えば、外方向(α方向)の外力につ
いては、図4に示すように、この溶接点W2,W3の設
けられた舌片24a、24bが外側(α方向)に曲折す
ることにより、フレーム17とマスク11の熱膨張差を
吸収する。この時、舌片24a、24bを通じてスカー
ト部11aには矢印γで示す力が作用するかも知れない
が、前記第1のスリット22aがこの舌片24a、24
bとマスク面11bとの間に介在するために前記矢印γ
方向の力はマスク面11bに直接作用することはない。
このため、従来の構造(図11、図12)と比較してマ
スク面11bに及ぼす影響、すなわち、マスク面11b
に曲率の変化等を生じにくくすることができる。
のモデルである。例えば、外方向(α方向)の外力につ
いては、図4に示すように、この溶接点W2,W3の設
けられた舌片24a、24bが外側(α方向)に曲折す
ることにより、フレーム17とマスク11の熱膨張差を
吸収する。この時、舌片24a、24bを通じてスカー
ト部11aには矢印γで示す力が作用するかも知れない
が、前記第1のスリット22aがこの舌片24a、24
bとマスク面11bとの間に介在するために前記矢印γ
方向の力はマスク面11bに直接作用することはない。
このため、従来の構造(図11、図12)と比較してマ
スク面11bに及ぼす影響、すなわち、マスク面11b
に曲率の変化等を生じにくくすることができる。
【0027】また、捩じり荷重に対してはこれらの舌片
24a,24bが図5に示すように、上下にずれるよう
にして変形することによりこの捩じり荷重を吸収するこ
とができる。このような構成によれば、前記舌片24
a,24bが横方向に大きく変位することがないから、
この第1のスリット22aの底部(舌片24a、24b
の基端部)に応力集中が生じて永久変形が生じてしまう
ことを有効に防止できる。
24a,24bが図5に示すように、上下にずれるよう
にして変形することによりこの捩じり荷重を吸収するこ
とができる。このような構成によれば、前記舌片24
a,24bが横方向に大きく変位することがないから、
この第1のスリット22aの底部(舌片24a、24b
の基端部)に応力集中が生じて永久変形が生じてしまう
ことを有効に防止できる。
【0028】このことを、従来技術の形状(図10、図
11に示すモデル)と本発明の形状(図4、図5に示す
モデル)についてFEM解析を行い、その比較を行うこ
とで検証した。ここでは、シャドウマスク1、11の板
厚を0.2mm、弾性係数を12600kgf/mm2、ポアソ
ン比を0.27として計算を行った。
11に示すモデル)と本発明の形状(図4、図5に示す
モデル)についてFEM解析を行い、その比較を行うこ
とで検証した。ここでは、シャドウマスク1、11の板
厚を0.2mm、弾性係数を12600kgf/mm2、ポアソ
ン比を0.27として計算を行った。
【0029】まず、図4(従来)及び図10(本発明)
に示すモデルについて、前記舌片5b、24bをそれぞ
れ外側方向(α方向)に1mm強制変位させ、マスク面1
b、11bの落ち込み量を解析した。その結果、従来の
形状では、マスク面1bの落ち込み量は最大0.142
mmであったのに対して、本発明の場合には、マスク面1
1bの落ち込み量(Z方向の変位量)は最大0.128
mmであった。
に示すモデルについて、前記舌片5b、24bをそれぞ
れ外側方向(α方向)に1mm強制変位させ、マスク面1
b、11bの落ち込み量を解析した。その結果、従来の
形状では、マスク面1bの落ち込み量は最大0.142
mmであったのに対して、本発明の場合には、マスク面1
1bの落ち込み量(Z方向の変位量)は最大0.128
mmであった。
【0030】次に、図5及び図11に示すモデルについ
て、溶接点W2,W3に対してフレームの面方向(β方
向)に1kgf/mm2の荷重を与えてノッチ底(本発明では
スリット端)に生じる最大主応力を解析した。この結
果、従来技術の形状では、ノッチ底の最大主応力は9.
121kgf/mm2であったのに対して、本発明では1.5
61kgf/mm2であった。このことによりこの発明の効果
が確認された。
て、溶接点W2,W3に対してフレームの面方向(β方
向)に1kgf/mm2の荷重を与えてノッチ底(本発明では
スリット端)に生じる最大主応力を解析した。この結
果、従来技術の形状では、ノッチ底の最大主応力は9.
121kgf/mm2であったのに対して、本発明では1.5
61kgf/mm2であった。このことによりこの発明の効果
が確認された。
【0031】なお、このようなシャドウマスク11は、
薄肉のアンバー材をプレス加工することによって前記マ
スク面11b及びスカート部1aを成形した後、このス
カート部11aに打ち抜き加工により前記スリット22
a、22bを形成することで製造されることが好まし
い。
薄肉のアンバー材をプレス加工することによって前記マ
スク面11b及びスカート部1aを成形した後、このス
カート部11aに打ち抜き加工により前記スリット22
a、22bを形成することで製造されることが好まし
い。
【0032】次に、この発明の変形例を図6〜図7を参
照して説明する。なお、前記第1の実施形態と同一の構
成要素については同一符号を付してその説明は省略す
る。
照して説明する。なお、前記第1の実施形態と同一の構
成要素については同一符号を付してその説明は省略す
る。
【0033】図6は第1の変形例を示すものである。前
記第1の実施形態では、前記前記シャドウマスク11の
スカート部11aに第1、第2のスリット22a、22
bからなる略T字形のノッチ22(スリット部)を設け
るようにしたが、前記シャドウマスク11の角部に設け
られた溶接点W1、W4、W7,W10のように一点の
み独立している場合には、図6(W4のみ図示)に示す
ように、第1のスリット22aだけでよい。
記第1の実施形態では、前記前記シャドウマスク11の
スカート部11aに第1、第2のスリット22a、22
bからなる略T字形のノッチ22(スリット部)を設け
るようにしたが、前記シャドウマスク11の角部に設け
られた溶接点W1、W4、W7,W10のように一点の
み独立している場合には、図6(W4のみ図示)に示す
ように、第1のスリット22aだけでよい。
【0034】このような構成であっても、溶接点W4と
前記マスク面1bとの間にスリット22aが介在するこ
とになるから、前記第1の実施形態と同様の効果を得る
ことができる。
前記マスク面1bとの間にスリット22aが介在するこ
とになるから、前記第1の実施形態と同様の効果を得る
ことができる。
【0035】また、この形状について、前記図4、図5
と同様のモデルを作成し、FEM解析を行ったところ、
α方向の1mmの変位に対してマスク面の落ち込み量は
0.135kgf/mm2であり、β方向の捩じり過重1kgf/m
m2に対してノッチ底の集中荷重は1.61kgf/mm2であ
った。これらの値はいずれも従来の構造と比較して低い
ものである。
と同様のモデルを作成し、FEM解析を行ったところ、
α方向の1mmの変位に対してマスク面の落ち込み量は
0.135kgf/mm2であり、β方向の捩じり過重1kgf/m
m2に対してノッチ底の集中荷重は1.61kgf/mm2であ
った。これらの値はいずれも従来の構造と比較して低い
ものである。
【0036】図7(a)〜(d)は、第2〜第5の変形
例を示すものである。図7(a)は、シャドウマスク1
1の角部に設けられた溶接点W4の例であり、スカート
部11aの長手方向と平行な第1のスリット22aが、
前記溶接点W4をスカート部11aの幅方向に挟むよう
にして一対設けられている。このような構成によれば、
溶接点W4の変位がより容易になるから、マスク11と
フレーム17間の熱膨張差がマスク面11bの落ち込み
を誘発する可能性をさらに低くすることができる。
例を示すものである。図7(a)は、シャドウマスク1
1の角部に設けられた溶接点W4の例であり、スカート
部11aの長手方向と平行な第1のスリット22aが、
前記溶接点W4をスカート部11aの幅方向に挟むよう
にして一対設けられている。このような構成によれば、
溶接点W4の変位がより容易になるから、マスク11と
フレーム17間の熱膨張差がマスク面11bの落ち込み
を誘発する可能性をさらに低くすることができる。
【0037】なお、図7(b)に示すように、溶接点W
2,W3同士が互いに近接する場合には、溶接点W2,
W3を分離させるための第2のスリット22bを追加
し、前記一対の第1のスリット22a同士を連結するよ
うにすることが好ましい。
2,W3同士が互いに近接する場合には、溶接点W2,
W3を分離させるための第2のスリット22bを追加
し、前記一対の第1のスリット22a同士を連結するよ
うにすることが好ましい。
【0038】また、溶接点W4のマスク面11bに及ぼ
す影響を少なくするという観点からは、図7(c)に示
すように溶接点W4とマスク面11bとの間にスカート
部11aの長手方向と平行なスリット22aを複数設け
ることが好ましい。この例では、前記スリット22a
が、このスカート部11aの長手方向及び幅方向にそれ
ぞれ所定間隔で複数本設けられている。また、この例で
は、スカート部11aの幅方向に隣り合うスリット22
aは、スリット両端の位置がスカート部11aの長手方
向に互いにずらされて千鳥状に配置されている。
す影響を少なくするという観点からは、図7(c)に示
すように溶接点W4とマスク面11bとの間にスカート
部11aの長手方向と平行なスリット22aを複数設け
ることが好ましい。この例では、前記スリット22a
が、このスカート部11aの長手方向及び幅方向にそれ
ぞれ所定間隔で複数本設けられている。また、この例で
は、スカート部11aの幅方向に隣り合うスリット22
aは、スリット両端の位置がスカート部11aの長手方
向に互いにずらされて千鳥状に配置されている。
【0039】このような構成によれば、溶接点W4の変
位の影響がマスク面11bに伝わることがほとんどな
く、しかも前記スリット22aが千鳥状に配置されてい
ることからスカート部11aに無理な変形が生じること
がない。
位の影響がマスク面11bに伝わることがほとんどな
く、しかも前記スリット22aが千鳥状に配置されてい
ることからスカート部11aに無理な変形が生じること
がない。
【0040】また、この例においても、図7(d)に示
すように、溶接点W2,W3同士が互いに近接する場合
には、溶接点W2,W3を分離させるための第2のスリ
ット22bを追加するようにすることが好ましい。
すように、溶接点W2,W3同士が互いに近接する場合
には、溶接点W2,W3を分離させるための第2のスリ
ット22bを追加するようにすることが好ましい。
【0041】なお、この発明は、上掲の実施形態に限定
されるものではなく、その他発明の要旨を変更しない範
囲で種々変形可能である。
されるものではなく、その他発明の要旨を変更しない範
囲で種々変形可能である。
【0042】
【発明の効果】以上述べた構成によれば、比較的簡単な
構造でフレームとシャドウマスクの熱膨張差によるマス
ク面の変形や落ち込みを低減させることができ、かつ、
溶接点近傍の変形を防止できる構造を提供できる。
構造でフレームとシャドウマスクの熱膨張差によるマス
ク面の変形や落ち込みを低減させることができ、かつ、
溶接点近傍の変形を防止できる構造を提供できる。
【図1】この発明の一実施形態に係るカラー受像管の概
略構成図。
略構成図。
【図2】同じく、シャドウマスクを示す斜視図。
【図3】同じく、シャドウマスクのスカート部の溶接点
部分を拡大して示す正面図。
部分を拡大して示す正面図。
【図4】同じく、シャドウマスクのスカート部の溶接点
部分をモデル化して示す斜視図。
部分をモデル化して示す斜視図。
【図5】同じく、シャドウマスクのスカート部の溶接点
部分をモデル化して示す斜視図。
部分をモデル化して示す斜視図。
【図6】第1の変形例を示す正面図。
【図7】第2の変形例を示す正面図。
【図8】従来のシャドウマスクを示す斜視図。
【図9】同じく、シャドウマスクのスカート部の溶接点
部分を拡大して示す正面図。
部分を拡大して示す正面図。
【図10】同じく、シャドウマスクのスカート部の溶接
点部分をモデル化して示す斜視図。
点部分をモデル化して示す斜視図。
【図11】同じく、シャドウマスクのスカート部の溶接
点部分をモデル化して示す斜視図。
点部分をモデル化して示す斜視図。
W1〜W12…溶接点 11…シャドウマスク 11b…マスク面 2…フレーム 4…ノッチ 10…CRT 11…シャドウマスク 11b…マスク面 11a…スカート部 12…カラー受像管 13…ファンネル部 14…フェイスパネル部 15…スクリーン 17…フレーム 20…電子銃 21…磁気偏向ヨーク 22…ノッチ 22a…第1のスリット 22b…第2のスリット 24a、24b…舌片
Claims (6)
- 【請求項1】 マスク面と、 このマスク面の周縁に設けられ他部材に接合される少な
くとも一つの接合点が設けられるスカート部とを有する
シャドウマスクであって、 前記スカート部には、前記接合点と前記マスク面との間
にスリット部が介在することを特徴とするシャドウマス
ク。 - 【請求項2】 請求項1記載のシャドウマスクにおい
て、 前記スリット部は、前記マスク面と略平行な方向に延設
されていることを特徴とするシャドウマスク。 - 【請求項3】 請求項1記載のシャドウマスクにおい
て、 前記スカート部は、 前記マスク面と略平行な方向に隣り合う複数の接合点間
に介在するスリット部をさらに有することを特徴とする
シャドウマスク。 - 【請求項4】 請求項1記載のシャドウマスクを、 前記スカート部の接合点をこのシャドウマスクと熱膨張
率の異なる前記他部材に溶接することで、この他部材に
固定したことを特徴とするシャドウマスクユニット。 - 【請求項5】 内部にシャドウマスクを有するシャドウ
マスク方式の受像管であって、 前記シャドウマスクは、このシャドウマスクと熱膨張率
が異なるフレームに固定されており、 マスク面と、このマスク面の周縁に設けられフレームに
溶接される溶接点が設けられたスカート部とを有し、 このスカート部には、前記溶接点とマスク面との間にス
リット部が介在することを特徴とする受像管。 - 【請求項6】 内部にシャドウマスクを有するシャドウ
マスク方式の受像管の製造方法であって、 スカート部の溶接点とマスク面との間に介在するように
スリット部とを有するシャドウマスクを設けるシャドウ
マスク成形工程と、 このシャドウマスクを熱膨張率が異なるフレームに固定
する工程とを有し、この工程は、前記溶接点のみをフレ
ームに溶接するものであることを特徴とする受像管の製
造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11166711A JP2000357465A (ja) | 1999-06-14 | 1999-06-14 | シャドウマスク、シャドウマスクユニット、受像管及び受像管の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11166711A JP2000357465A (ja) | 1999-06-14 | 1999-06-14 | シャドウマスク、シャドウマスクユニット、受像管及び受像管の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000357465A true JP2000357465A (ja) | 2000-12-26 |
Family
ID=15836348
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11166711A Pending JP2000357465A (ja) | 1999-06-14 | 1999-06-14 | シャドウマスク、シャドウマスクユニット、受像管及び受像管の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000357465A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100438508B1 (ko) * | 2000-12-28 | 2004-07-03 | 가부시끼가이샤 도시바 | 칼라음극선관 |
| KR101167520B1 (ko) | 2012-05-15 | 2012-07-20 | 김동길 | 금속도어프레임의 제조방법 |
-
1999
- 1999-06-14 JP JP11166711A patent/JP2000357465A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100438508B1 (ko) * | 2000-12-28 | 2004-07-03 | 가부시끼가이샤 도시바 | 칼라음극선관 |
| KR101167520B1 (ko) | 2012-05-15 | 2012-07-20 | 김동길 | 금속도어프레임의 제조방법 |
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