JP2000357740A - 半導体集積回路設計方法 - Google Patents
半導体集積回路設計方法Info
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- JP2000357740A JP2000357740A JP11167363A JP16736399A JP2000357740A JP 2000357740 A JP2000357740 A JP 2000357740A JP 11167363 A JP11167363 A JP 11167363A JP 16736399 A JP16736399 A JP 16736399A JP 2000357740 A JP2000357740 A JP 2000357740A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 配線で生じる信号の遅延と信号波形とを同時
に改善した半導体集積回路を得る。 【解決手段】 回路合成工程S31では、目的とする回
路のネットリストを生成する。配置配線工程S32で
は、レイアウト領域に、ネットリストに記述されたセル
を配置し、セル間の配線を行う。ネット選択工程S33
では、配線の長さが予め求められた限界配線長よりも長
い場合に、その配線に対応するネットを選択する。セル
分割工程S34では、ネット選択工程S33において選
択されたネットに係るセルを分割することにより、ネッ
ト分割を行う。追加配置配線工程S35では、選択され
たネットに対応する配線を等分するように、分割されて
生じたセルを配置し、修正が必要な配線を修正配線す
る。
に改善した半導体集積回路を得る。 【解決手段】 回路合成工程S31では、目的とする回
路のネットリストを生成する。配置配線工程S32で
は、レイアウト領域に、ネットリストに記述されたセル
を配置し、セル間の配線を行う。ネット選択工程S33
では、配線の長さが予め求められた限界配線長よりも長
い場合に、その配線に対応するネットを選択する。セル
分割工程S34では、ネット選択工程S33において選
択されたネットに係るセルを分割することにより、ネッ
ト分割を行う。追加配置配線工程S35では、選択され
たネットに対応する配線を等分するように、分割されて
生じたセルを配置し、修正が必要な配線を修正配線す
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セルベース方式の
半導体集積回路の設計方法に関する。
半導体集積回路の設計方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体の微細化技術の進歩にともない、
大規模で高速な半導体集積回路が開発されてきた。この
ような半導体集積回路の設計方法においては、配線の容
量及び抵抗に起因する配線遅延がトランジスタ(駆動素
子)の遅延に対して相対的に増加していることが問題と
なっている。
大規模で高速な半導体集積回路が開発されてきた。この
ような半導体集積回路の設計方法においては、配線の容
量及び抵抗に起因する配線遅延がトランジスタ(駆動素
子)の遅延に対して相対的に増加していることが問題と
なっている。
【0003】例えば、0.35μmプロセスの集積回路
では、長さ5mmの配線による遅延は、トランジスタに
よる遅延よりも大きい場合がある。回路の動作速度は信
号の伝播遅延に依存するため、高速な集積回路の設計に
おいては配線遅延を考慮することが不可欠である。配線
はレイアウト設計後に確定するため、従来の回路の動作
遅延改善は、次に示すように繰返しを含む設計フローで
行われてきた。 (1)論理合成:機能記述された回路から、論理機能セ
ル(セルベース、以下では単にセルと称する)と、セル間
の接続関係を表現したネットリストを自動生成する。 (2)レイアウト(配置配線):ネットリストに表され
たセル群とセル間の接続関係とから、回路全体の面積、
配線長が最小になるようにセル群の配置を行う。 (3)タイミング解析による遅延検証:セル群の配置
後、セル間の距離、又は配置した配線によりセル間の配
線長を求め、セルの遅延と配線遅延を合わせて遅延を検
証する。遅延が回路動作タイミングの仕様を満足してい
れば、設計を完了する。 (4)トランジスタの大型化又はリピータによる遅延改
善:(3)の遅延検証の結果、回路動作タイミングの仕
様を満足しない場合には、セルトランジスタを大型化す
ることによる駆動能力の増大、又は配線に対応したネッ
トにリピータを挿入することによりタイミング改善を図
る。 (5)再配置:(4)の対策を反映してセル群を再配置
し、(3)に戻る。
では、長さ5mmの配線による遅延は、トランジスタに
よる遅延よりも大きい場合がある。回路の動作速度は信
号の伝播遅延に依存するため、高速な集積回路の設計に
おいては配線遅延を考慮することが不可欠である。配線
はレイアウト設計後に確定するため、従来の回路の動作
遅延改善は、次に示すように繰返しを含む設計フローで
行われてきた。 (1)論理合成:機能記述された回路から、論理機能セ
ル(セルベース、以下では単にセルと称する)と、セル間
の接続関係を表現したネットリストを自動生成する。 (2)レイアウト(配置配線):ネットリストに表され
たセル群とセル間の接続関係とから、回路全体の面積、
配線長が最小になるようにセル群の配置を行う。 (3)タイミング解析による遅延検証:セル群の配置
後、セル間の距離、又は配置した配線によりセル間の配
線長を求め、セルの遅延と配線遅延を合わせて遅延を検
証する。遅延が回路動作タイミングの仕様を満足してい
れば、設計を完了する。 (4)トランジスタの大型化又はリピータによる遅延改
善:(3)の遅延検証の結果、回路動作タイミングの仕
様を満足しない場合には、セルトランジスタを大型化す
ることによる駆動能力の増大、又は配線に対応したネッ
トにリピータを挿入することによりタイミング改善を図
る。 (5)再配置:(4)の対策を反映してセル群を再配置
し、(3)に戻る。
【0004】ここで、(4)に示した従来の配線遅延の
改善方法について説明する。図8は配線遅延を改善する
前及び改善した後の回路とその信号波形とを説明する図
である。
改善方法について説明する。図8は配線遅延を改善する
前及び改善した後の回路とその信号波形とを説明する図
である。
【0005】図8(a)は改善前の回路である。セル8
1はその出力を配線83を経てセル82に入力してい
る。セル81と配線83との接続点をPA、配線83と
セル82との接続点をPBとする。接続点PA及びPB
における信号の波形を図8(b)に示す。セル81に信
号が入力されてから接続点PBにおける信号のレベルが
上昇して最終値の50%に達するまでの時間を、セル8
1及び配線83で生じる遅延時間とする。ここでは、セ
ル81で生じる遅延時間をD、配線83で生じる遅延時
間をDWとしている。
1はその出力を配線83を経てセル82に入力してい
る。セル81と配線83との接続点をPA、配線83と
セル82との接続点をPBとする。接続点PA及びPB
における信号の波形を図8(b)に示す。セル81に信
号が入力されてから接続点PBにおける信号のレベルが
上昇して最終値の50%に達するまでの時間を、セル8
1及び配線83で生じる遅延時間とする。ここでは、セ
ル81で生じる遅延時間をD、配線83で生じる遅延時
間をDWとしている。
【0006】配線83で生じる遅延を改善するために、
図8(c)に示すように、セル81の駆動能力を増大さ
せたセル84で、セル81を置き換える。この回路の接
続点PA及びPBにおける信号の波形を図8(d)に示
す。ここでは、セル84で生じる遅延時間をD'、配線
83で生じる遅延時間をDW'としている。
図8(c)に示すように、セル81の駆動能力を増大さ
せたセル84で、セル81を置き換える。この回路の接
続点PA及びPBにおける信号の波形を図8(d)に示
す。ここでは、セル84で生じる遅延時間をD'、配線
83で生じる遅延時間をDW'としている。
【0007】図8(d)に示すように、遅延時間D'+
DW'はD+DWよりも小さく、配線83における遅延は
改善されるが、信号波形はあまり改善されない(信号電
圧の時間に対する変化率はあまり増大しない)。信号電
圧の変化率の低下は、配線83が有する抵抗と静電容量
とによって生じるためである。
DW'はD+DWよりも小さく、配線83における遅延は
改善されるが、信号波形はあまり改善されない(信号電
圧の時間に対する変化率はあまり増大しない)。信号電
圧の変化率の低下は、配線83が有する抵抗と静電容量
とによって生じるためである。
【0008】信号電圧の変化率が小さいと、次段のセル
のゲート開閉に時間を要し、ゲート貫通電流が流れる時
間が増大して、消費電力の増加につながる。また、信号
の電圧変化率が非常に小さくなると、トランジスタの時
間特性が非線型となるため、タイミング解析が複雑にな
り、遅延計算を精度よく行うことができなくなる。
のゲート開閉に時間を要し、ゲート貫通電流が流れる時
間が増大して、消費電力の増加につながる。また、信号
の電圧変化率が非常に小さくなると、トランジスタの時
間特性が非線型となるため、タイミング解析が複雑にな
り、遅延計算を精度よく行うことができなくなる。
【0009】信号波形を改善するためには、図8(e)
のように、配線83をほぼ2等分するようリピータバッ
ファ(以下ではリピータと称する)85を挿入する方法
がある。
のように、配線83をほぼ2等分するようリピータバッ
ファ(以下ではリピータと称する)85を挿入する方法
がある。
【0010】リピータを挿入すると、チップレベルの長
配線長(例えば0.35μmプロセスでは、5mm以
上)を持つ配線においては、遅延や信号波形の改善がで
きることがわかっているが、ブロックレベルの中程度の
配線長(1mmから数mm程度)を持つ配線では、リピ
ータ自体で遅延が生じるため、信号波形は改善できるが
遅延は改善することができない場合がある。図8(f)
はこのような場合の信号波形を示している。
配線長(例えば0.35μmプロセスでは、5mm以
上)を持つ配線においては、遅延や信号波形の改善がで
きることがわかっているが、ブロックレベルの中程度の
配線長(1mmから数mm程度)を持つ配線では、リピ
ータ自体で遅延が生じるため、信号波形は改善できるが
遅延は改善することができない場合がある。図8(f)
はこのような場合の信号波形を示している。
【0011】以上の背景から、リピータを挿入すること
なく、中程度の配線長の配線における遅延及び信号波形
を改善する手法が望まれている。回路改善方法として、
セル構成の変更が従来からも考えられてきた。例えば、
特開平6―180733号公報では、階層構造を工夫し
た回路変更方法が開示されている。また、例えば、“La
yout Driven Re-Synthesis for Low-power Consumption
LSI's”(Proceedingsof 34th Design Automation Conf
erence, p.666, 1997)では、素子の削減とパワーの削減
とを目指し、信号変化の頻度が高いネットを削減するた
めのセル構成の変更を行っている。
なく、中程度の配線長の配線における遅延及び信号波形
を改善する手法が望まれている。回路改善方法として、
セル構成の変更が従来からも考えられてきた。例えば、
特開平6―180733号公報では、階層構造を工夫し
た回路変更方法が開示されている。また、例えば、“La
yout Driven Re-Synthesis for Low-power Consumption
LSI's”(Proceedingsof 34th Design Automation Conf
erence, p.666, 1997)では、素子の削減とパワーの削減
とを目指し、信号変化の頻度が高いネットを削減するた
めのセル構成の変更を行っている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記の従来
手法の問題を鑑みて、中規模の配線長を持つ配線におい
て、信号の遅延のみではなく、信号波形、すなわち信号
電圧の時間に対する変化率をも同時に改善した回路を得
ることができる、半導体集積回路設計方法を提供するこ
とを課題とする。
手法の問題を鑑みて、中規模の配線長を持つ配線におい
て、信号の遅延のみではなく、信号波形、すなわち信号
電圧の時間に対する変化率をも同時に改善した回路を得
ることができる、半導体集積回路設計方法を提供するこ
とを課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、請求項1の発明が講じた手段は、セルベース方式
の半導体集積回路の設計方法として、設計対象とする回
路のセル間の結線を規定したネットリストに基づいて、
セルの配置及びセル間の配線を行う配置配線工程と、前
記配置配線工程による配置配線結果を基にして各配線の
配線遅延を解析し、駆動するセルの駆動能力を増強して
も配線遅延が所定値以下にならない配線に対応するネッ
トを分割対象ネットとして選択するネット選択工程と、
選択されたネットに接続されたセルから一部を分割して
新たなセルを生成し、新たなネットリストを生成するセ
ル分割工程と、前記新たなネットリストに基づいて、前
記新たなセルを配置し、当該セル配置に係り修正が必要
な配線を修正配線する追加配置配線工程とを備えたもの
である。
めに、請求項1の発明が講じた手段は、セルベース方式
の半導体集積回路の設計方法として、設計対象とする回
路のセル間の結線を規定したネットリストに基づいて、
セルの配置及びセル間の配線を行う配置配線工程と、前
記配置配線工程による配置配線結果を基にして各配線の
配線遅延を解析し、駆動するセルの駆動能力を増強して
も配線遅延が所定値以下にならない配線に対応するネッ
トを分割対象ネットとして選択するネット選択工程と、
選択されたネットに接続されたセルから一部を分割して
新たなセルを生成し、新たなネットリストを生成するセ
ル分割工程と、前記新たなネットリストに基づいて、前
記新たなセルを配置し、当該セル配置に係り修正が必要
な配線を修正配線する追加配置配線工程とを備えたもの
である。
【0014】請求項1の発明によると、リピータを挿入
することなく長い配線を分割することができるので、論
理段数を増加させることなく、配線で生じる信号の遅延
を減少させ、信号波形を改善することができる。
することなく長い配線を分割することができるので、論
理段数を増加させることなく、配線で生じる信号の遅延
を減少させ、信号波形を改善することができる。
【0015】また、請求項2の発明は、セルベース方式
の半導体集積回路の設計方法として、設計対象とする回
路のセル間の結線を規定したネットリストに基づいて、
セルの配置及びセル間の配線を行う配置配線工程と、前
記配置配線工程による配置配線結果を基にして各配線の
配線遅延を解析し、駆動するセルの駆動能力を増強して
も配線遅延が所定値以下にならない配線に対応するネッ
トを分割対象ネットとして選択するネット選択工程と、
選択されたネットに接続された複数のセルから一部を分
割し、異なるセルから分割された部分を統合して新たな
セルを生成するとともに、新たなネットリストを生成す
るセル分割統合工程と、前記新たなネットリストに基づ
いて、前記新たなセルを配置し、当該セル配置に係り修
正が必要な配線を修正配線する追加配置配線工程とを備
えたものである。
の半導体集積回路の設計方法として、設計対象とする回
路のセル間の結線を規定したネットリストに基づいて、
セルの配置及びセル間の配線を行う配置配線工程と、前
記配置配線工程による配置配線結果を基にして各配線の
配線遅延を解析し、駆動するセルの駆動能力を増強して
も配線遅延が所定値以下にならない配線に対応するネッ
トを分割対象ネットとして選択するネット選択工程と、
選択されたネットに接続された複数のセルから一部を分
割し、異なるセルから分割された部分を統合して新たな
セルを生成するとともに、新たなネットリストを生成す
るセル分割統合工程と、前記新たなネットリストに基づ
いて、前記新たなセルを配置し、当該セル配置に係り修
正が必要な配線を修正配線する追加配置配線工程とを備
えたものである。
【0016】請求項2の発明によると、論理段数を増加
させることなく、配線で生じる信号の遅延を減少させ、
信号波形を改善することができる。また、分割により生
じたセルを統合するので、使用できるセルの種類が増
し、設計の自由度が大きくなってより適したレイアウト
が得られる。
させることなく、配線で生じる信号の遅延を減少させ、
信号波形を改善することができる。また、分割により生
じたセルを統合するので、使用できるセルの種類が増
し、設計の自由度が大きくなってより適したレイアウト
が得られる。
【0017】さらに、請求項3の発明では、請求項1又
は2に記載の半導体集積回路設計方法において、前記ネ
ット選択工程は、各セルについて、予め用意されたこれ
と同一機能のセルのうち駆動能力が最大のものが駆動し
たときに信号電圧の時間変化率が許容範囲内にある最長
の配線長を、限界配線長として設定し、各配線につい
て、その長さが当該配線を駆動するセルの限界配線長よ
りも長いとき、この配線に対応するネットを前記分割対
象ネットとして選択するものとする。
は2に記載の半導体集積回路設計方法において、前記ネ
ット選択工程は、各セルについて、予め用意されたこれ
と同一機能のセルのうち駆動能力が最大のものが駆動し
たときに信号電圧の時間変化率が許容範囲内にある最長
の配線長を、限界配線長として設定し、各配線につい
て、その長さが当該配線を駆動するセルの限界配線長よ
りも長いとき、この配線に対応するネットを前記分割対
象ネットとして選択するものとする。
【0018】請求項3の発明によると、配線を駆動する
セルに対して限界配線長が予め求められているので、遅
延や信号波形を十分に改善することができない配線に対
応した、分割の必要があるネットをすばやく選択するこ
とができる。
セルに対して限界配線長が予め求められているので、遅
延や信号波形を十分に改善することができない配線に対
応した、分割の必要があるネットをすばやく選択するこ
とができる。
【0019】また、請求項4の発明では、請求項1又は
2に記載の半導体集積回路設計方法において、前記追加
配置配線工程は、前記選択されたネットに対応する配線
が概略均等に分割されるように、前記新たなセルを配置
し、当該セル配置に係り修正が必要な配線を修正配線す
るものとする。
2に記載の半導体集積回路設計方法において、前記追加
配置配線工程は、前記選択されたネットに対応する配線
が概略均等に分割されるように、前記新たなセルを配置
し、当該セル配置に係り修正が必要な配線を修正配線す
るものとする。
【0020】請求項4の発明によると、分割数が同一の
場合で比較すると、分割された配線で生じる配線遅延を
ほぼ最小にすることができる。
場合で比較すると、分割された配線で生じる配線遅延を
ほぼ最小にすることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】まず、ネットの分割が遅延時間短
縮に有効であることを以下に説明する。
縮に有効であることを以下に説明する。
【0022】図1(a)は、セル11、セル12及び配
線13により構成される回路を示している。配線13
は、一端がセル11の出力端子に接続され、他端がセル
12の入力端子に接続されている。配線13の抵抗は
R、静電容量はCである。kを定数として、配線13で
生じる遅延時間t1は、t1=kRCのように表すこと
ができる。
線13により構成される回路を示している。配線13
は、一端がセル11の出力端子に接続され、他端がセル
12の入力端子に接続されている。配線13の抵抗は
R、静電容量はCである。kを定数として、配線13で
生じる遅延時間t1は、t1=kRCのように表すこと
ができる。
【0023】ここで、図1(a)の配線13に係るネッ
トをn個に分割する。すなわち、図1(b)に示すよう
に、n−1個のリピータ14を挿入することにより配線
13をn等分する。n等分されたそれぞれの配線の抵抗
はR/n、静電容量はC/nである。リピータ14の内
部遅延をDRとすると、分割された配線13とn−1個
のリピータ14とで生じる遅延時間t2は、 t2=(n−1)・DR+n・k(R/n)(C/n) =(n−1)DR+kRC/n である。
トをn個に分割する。すなわち、図1(b)に示すよう
に、n−1個のリピータ14を挿入することにより配線
13をn等分する。n等分されたそれぞれの配線の抵抗
はR/n、静電容量はC/nである。リピータ14の内
部遅延をDRとすると、分割された配線13とn−1個
のリピータ14とで生じる遅延時間t2は、 t2=(n−1)・DR+n・k(R/n)(C/n) =(n−1)DR+kRC/n である。
【0024】図1(c)は、配線13の分割数nと遅延
時間t2との関係を示したグラフである。リピータ14
の内部遅延DRが小さければ、ある範囲の分割数nに対
しては、配線13を分割した場合の遅延時間t2が配線
13を分割しない場合の遅延時間t1よりも小さくな
る。
時間t2との関係を示したグラフである。リピータ14
の内部遅延DRが小さければ、ある範囲の分割数nに対
しては、配線13を分割した場合の遅延時間t2が配線
13を分割しない場合の遅延時間t1よりも小さくな
る。
【0025】次に、セルを分割することによってネット
を分割することが、遅延時間短縮に有効であることを説
明する。
を分割することが、遅延時間短縮に有効であることを説
明する。
【0026】図2(a)は、図1(a)と同じ回路を示
している。セル11は、セル11aと11bとから構成
されており、セル11aの出力がセル11bに入力され
ている。
している。セル11は、セル11aと11bとから構成
されており、セル11aの出力がセル11bに入力され
ている。
【0027】セル11a及びセル11bで生じる遅延時
間がともにDであるとして、図2(a)の回路におい
て、セル11及び配線13で生じる遅延時間t3は、t
3=2D+kRCと表すことができる。
間がともにDであるとして、図2(a)の回路におい
て、セル11及び配線13で生じる遅延時間t3は、t
3=2D+kRCと表すことができる。
【0028】ここで、配線13で生じる遅延時間を短縮
するために、配線13に係るネットを2分割するとす
る。ネットの分割をするには、図1(b)に示したよう
にリピータを挿入する方法と、そのネットを入力ネット
又は出力ネットとするセルを分割する方法とがある。
するために、配線13に係るネットを2分割するとす
る。ネットの分割をするには、図1(b)に示したよう
にリピータを挿入する方法と、そのネットを入力ネット
又は出力ネットとするセルを分割する方法とがある。
【0029】図2(b)は、リピータを挿入することに
よってネットを分割した場合の回路図である。この回路
では、配線13を配線13a及び13bに2等分するよ
うに、リピータ14を配置している。セル11、リピー
タ14及び配線13a,13bで生じる遅延時間t4
は、t2を求める式を参照して、t4=2D+DR+k
RC/2である。
よってネットを分割した場合の回路図である。この回路
では、配線13を配線13a及び13bに2等分するよ
うに、リピータ14を配置している。セル11、リピー
タ14及び配線13a,13bで生じる遅延時間t4
は、t2を求める式を参照して、t4=2D+DR+k
RC/2である。
【0030】一方、図2(c)は、セルを分割すること
によってネットを分割した場合の回路図である。この回
路では、セル11をセル11aとセル11bとに分割
し、セル11aをセル11に代えて配置し、配線13を
配線13a及び13bに2等分するように、セル11b
を配置している。
によってネットを分割した場合の回路図である。この回
路では、セル11をセル11aとセル11bとに分割
し、セル11aをセル11に代えて配置し、配線13を
配線13a及び13bに2等分するように、セル11b
を配置している。
【0031】セル11aとセル11bとの間の配線13
aの抵抗はR/2、静電容量はC/2であり、セル11
bとセル12との間の配線13bについても同様であ
る。セル11をセル11aとセル11bとに分割した後
のセル11a及びセル11bの遅延時間がともにD'で
あるとすると、セル11の分割後のセル11a,11b
及び配線13a,13bで生じる遅延時間t5は、 t5=2・D'+2・k(R/2)(C/2) =2D'+kRC/2 である。ただし、D'はDにほぼ等しい。
aの抵抗はR/2、静電容量はC/2であり、セル11
bとセル12との間の配線13bについても同様であ
る。セル11をセル11aとセル11bとに分割した後
のセル11a及びセル11bの遅延時間がともにD'で
あるとすると、セル11の分割後のセル11a,11b
及び配線13a,13bで生じる遅延時間t5は、 t5=2・D'+2・k(R/2)(C/2) =2D'+kRC/2 である。ただし、D'はDにほぼ等しい。
【0032】セル11分割後の遅延時間t5は、分割前
の遅延時間t3よりもほぼ常に小さく、セル分割の効果
があることがわかる。
の遅延時間t3よりもほぼ常に小さく、セル分割の効果
があることがわかる。
【0033】また、セル11分割後の遅延時間t5と、
リピータ14を挿入した場合の遅延時間t4とを比較す
ると、遅延時間t5の方がほぼリピータ14の内部遅延
DRの分だけ遅延が小さく、セル分割を行った場合の方
がリピータを挿入するよりも遅延時間を短縮する効果が
大きいことがわかる。
リピータ14を挿入した場合の遅延時間t4とを比較す
ると、遅延時間t5の方がほぼリピータ14の内部遅延
DRの分だけ遅延が小さく、セル分割を行った場合の方
がリピータを挿入するよりも遅延時間を短縮する効果が
大きいことがわかる。
【0034】セルを2分割する場合について説明した
が、セルを3以上の部分に分割する場合も同様である。
が、セルを3以上の部分に分割する場合も同様である。
【0035】以上の説明を踏まえ、本発明の実施形態に
ついて説明する。図3は本発明の実施形態に係る半導体
集積回路設計方法の手順を説明するフローチャートであ
る。
ついて説明する。図3は本発明の実施形態に係る半導体
集積回路設計方法の手順を説明するフローチャートであ
る。
【0036】図3(a)において、回路合成工程S31
では、目的とする回路のネットリストを生成する。回路
の合成は、米国シノプシス社の論理合成自動設計ツール
Design Compilerで容易に実現できる。
ネットリストの形式としては、例えば、米国ケイデンス
デザイン社の論理検証自動設計ツールVerilogで
提唱されたフォーマットがある。
では、目的とする回路のネットリストを生成する。回路
の合成は、米国シノプシス社の論理合成自動設計ツール
Design Compilerで容易に実現できる。
ネットリストの形式としては、例えば、米国ケイデンス
デザイン社の論理検証自動設計ツールVerilogで
提唱されたフォーマットがある。
【0037】配置配線工程S32では、レイアウト領域
において、ネットリストに記述されたセルを配置し、セ
ル間の配線を行う。この処理は、例えば米国AVANT
I社のレイアウト自動設計ツールApolloを用いて
容易に実現することができる。
において、ネットリストに記述されたセルを配置し、セ
ル間の配線を行う。この処理は、例えば米国AVANT
I社のレイアウト自動設計ツールApolloを用いて
容易に実現することができる。
【0038】ネット選択工程S33では、配置配線結果
を基にして各配線の配線遅延を解析し、駆動するセルの
駆動能力を増強しても配線遅延が所定値以下にならない
配線に対応するネットを分割対象ネットとして選択す
る。この工程は、レイアウト自動設計ツールApoll
oでのタイミング解析により、容易に行うことができ
る。ネットの選択は、回路シミュレーションにより求め
た配線遅延に基づいて、又は配線長に基づいて行う。
を基にして各配線の配線遅延を解析し、駆動するセルの
駆動能力を増強しても配線遅延が所定値以下にならない
配線に対応するネットを分割対象ネットとして選択す
る。この工程は、レイアウト自動設計ツールApoll
oでのタイミング解析により、容易に行うことができ
る。ネットの選択は、回路シミュレーションにより求め
た配線遅延に基づいて、又は配線長に基づいて行う。
【0039】配線遅延に基づいて分割対象ネットを選択
する場合には、次のように行う。配線遅延が所定値を越
える配線について、その配線を駆動するセルの駆動能力
を大きくし、シミュレーションにより配線遅延を再び求
める。配線遅延が所定値を越えるときには、同様のこと
を繰り返す。セルの駆動能力を最大にしても、すなわ
ち、その配線を駆動するセルを予め用意された同一機能
のセルのうち駆動能力が最大のものに変更しても、配線
遅延が所定値以下にならなければ、その配線に対応した
ネットを選択する。
する場合には、次のように行う。配線遅延が所定値を越
える配線について、その配線を駆動するセルの駆動能力
を大きくし、シミュレーションにより配線遅延を再び求
める。配線遅延が所定値を越えるときには、同様のこと
を繰り返す。セルの駆動能力を最大にしても、すなわ
ち、その配線を駆動するセルを予め用意された同一機能
のセルのうち駆動能力が最大のものに変更しても、配線
遅延が所定値以下にならなければ、その配線に対応した
ネットを選択する。
【0040】一方、配線長に基づいて分割対象ネットを
選択する場合には、限界配線長を予め求めておく必要が
ある。ここで、その方法について説明する。
選択する場合には、限界配線長を予め求めておく必要が
ある。ここで、その方法について説明する。
【0041】信号の立ち上がり時間を、信号の電圧が例
えば最終値の10%に達してから90%に達するまでの
時間と定義する。図4(a)は、信号の立ち上がり時間
がWD1である信号の波形を示している。以下では、信
号の立ち上がり時間を用いて限界配線長を求める場合に
ついて説明するが、信号の立ち下がり時間を用いて限界
配線長を求めてもよい。
えば最終値の10%に達してから90%に達するまでの
時間と定義する。図4(a)は、信号の立ち上がり時間
がWD1である信号の波形を示している。以下では、信
号の立ち上がり時間を用いて限界配線長を求める場合に
ついて説明するが、信号の立ち下がり時間を用いて限界
配線長を求めてもよい。
【0042】セルとそのセルにより駆動される配線につ
いて、このような信号の立ち上がり時間を回路シミュレ
ータSPICEを用いて求めることができる。配線を駆
動するセルのトランジスタのサイズを大きくし、駆動能
力を大きくすることによって、その配線に接続された次
段のセルの入力端子における信号の立ち上がりをある程
度までは速くすることができる。
いて、このような信号の立ち上がり時間を回路シミュレ
ータSPICEを用いて求めることができる。配線を駆
動するセルのトランジスタのサイズを大きくし、駆動能
力を大きくすることによって、その配線に接続された次
段のセルの入力端子における信号の立ち上がりをある程
度までは速くすることができる。
【0043】図4(b)は、立ち上がり時間が許容され
る最大値WDのときの信号の波形を示している。信号の
立ち上がり時間がWD以下のとき、信号波形、すなわち
信号電圧の時間に対する変化率は許容される範囲のもの
であると見なすこととする。
る最大値WDのときの信号の波形を示している。信号の
立ち上がり時間がWD以下のとき、信号波形、すなわち
信号電圧の時間に対する変化率は許容される範囲のもの
であると見なすこととする。
【0044】予め用意されたセルのトランジスタの駆動
能力と、駆動される配線の配線長との種々の組み合わせ
について、次段のセルの入力容量を仮定して回路シミュ
レーションを行い、次段のセルの入力端子における信号
の遅延と信号の立ち上がり時間とを求める。そのシミュ
レーション結果から、次段のセルの入力端子における信
号の立ち上がり時間が許容される最大値WD以下になる
ようなセルのトランジスタの駆動能力と配線の配線長と
の組み合わせを予め求めておく。
能力と、駆動される配線の配線長との種々の組み合わせ
について、次段のセルの入力容量を仮定して回路シミュ
レーションを行い、次段のセルの入力端子における信号
の遅延と信号の立ち上がり時間とを求める。そのシミュ
レーション結果から、次段のセルの入力端子における信
号の立ち上がり時間が許容される最大値WD以下になる
ようなセルのトランジスタの駆動能力と配線の配線長と
の組み合わせを予め求めておく。
【0045】この求められた組み合わせのデータから、
各セルについて、予め用意された同一機能のセルのうち
駆動能力が最大のものが駆動することができる最長の配
線長である限界配線長を求めることができる。同一機能
のセルのうち駆動能力が最大のものとは、例えば、NA
NDゲートの機能を持つセルについては、NANDゲー
トの機能を持つセルのうち駆動能力が最大のものを示
す。
各セルについて、予め用意された同一機能のセルのうち
駆動能力が最大のものが駆動することができる最長の配
線長である限界配線長を求めることができる。同一機能
のセルのうち駆動能力が最大のものとは、例えば、NA
NDゲートの機能を持つセルについては、NANDゲー
トの機能を持つセルのうち駆動能力が最大のものを示
す。
【0046】配線の長さが、以上のようにして求められ
たその配線を駆動するセルの限界配線長よりも長いとき
は、そのセルを駆動能力がより大きいセルに交換しても
その配線における信号電圧の時間に対する変化率は許容
される範囲にならないため、このような配線に対応した
ネットを分割対象ネットとして選択する。
たその配線を駆動するセルの限界配線長よりも長いとき
は、そのセルを駆動能力がより大きいセルに交換しても
その配線における信号電圧の時間に対する変化率は許容
される範囲にならないため、このような配線に対応した
ネットを分割対象ネットとして選択する。
【0047】セル分割工程S34では、ネット選択工程
S33において選択されたネットに係るセルを分割する
ことにより、ネット分割を行う。
S33において選択されたネットに係るセルを分割する
ことにより、ネット分割を行う。
【0048】配置配線工程S32において、図5(a)
の回路について、図5(b)に示すようなレイアウトが
生成されたとする。図5(a)の回路図におけるセル4
1,42,43,44及びネット45は、図5(b)の
レイアウト図におけるセル51,52,53,54及び
配線55にそれぞれ対応している。
の回路について、図5(b)に示すようなレイアウトが
生成されたとする。図5(a)の回路図におけるセル4
1,42,43,44及びネット45は、図5(b)の
レイアウト図におけるセル51,52,53,54及び
配線55にそれぞれ対応している。
【0049】図5(b)において、セル52の出力端子
が配線55の一端に接続されており、配線55の他端は
セル53の入力端子に接続されている。図5(c)はセ
ル53の入力端子における信号波形を示している。セル
52に信号が入力されてからセル53の入力端子に信号
が到達するまでの遅延時間をD+DWとする。ここで、
Dはセル52による遅延時間、DWは配線55による遅
延時間である。
が配線55の一端に接続されており、配線55の他端は
セル53の入力端子に接続されている。図5(c)はセ
ル53の入力端子における信号波形を示している。セル
52に信号が入力されてからセル53の入力端子に信号
が到達するまでの遅延時間をD+DWとする。ここで、
Dはセル52による遅延時間、DWは配線55による遅
延時間である。
【0050】セル52は、単機能論理セルであるセル5
2aと単機能論理セルであるセル52bとから構成され
た複合論理セルである。セル52の駆動トランジスタの
駆動能力を増大しても配線55で生じる配線遅延が改善
できないものとして、配線55に対応するネット45が
ネット選択工程S33において選択されたとする。
2aと単機能論理セルであるセル52bとから構成され
た複合論理セルである。セル52の駆動トランジスタの
駆動能力を増大しても配線55で生じる配線遅延が改善
できないものとして、配線55に対応するネット45が
ネット選択工程S33において選択されたとする。
【0051】このとき、セル分割工程S34では、図5
(d)に示す回路図のようにセル42をセル42aと4
2bとに分割して、ネット45を分割するように回路を
変更し、新たなネットリストを生成する。すなわち、セ
ル42からセル42bを分割して新たなセルとし、セル
42aとセル42bとの間に新たなネット45bを生成
する。セル42bとセル43との間はネット45aとす
る。
(d)に示す回路図のようにセル42をセル42aと4
2bとに分割して、ネット45を分割するように回路を
変更し、新たなネットリストを生成する。すなわち、セ
ル42からセル42bを分割して新たなセルとし、セル
42aとセル42bとの間に新たなネット45bを生成
する。セル42bとセル43との間はネット45aとす
る。
【0052】図5(e)は追加配置配線工程S35で生
成された図5(d)に示された回路のレイアウト図であ
る。図5(d)の回路図におけるセル42a,42b及
びネット45a,45bは図5(e)のレイアウト図に
おけるセル52a,52b及び配線55a,55bにそ
れぞれ対応している。
成された図5(d)に示された回路のレイアウト図であ
る。図5(d)の回路図におけるセル42a,42b及
びネット45a,45bは図5(e)のレイアウト図に
おけるセル52a,52b及び配線55a,55bにそ
れぞれ対応している。
【0053】追加配置配線工程S35では、新たなネッ
トリストに基づいて、レイアウト上に、新たなセル52
bを配置するとともに、このセル配置に関係し修正が必
要な配線55a,55bを修正配線する。このとき、セ
ル52bは、図5(b)のレイアウト図における配線5
5を2等分する位置、すなわち、図5(e)のレイアウ
ト図における配線55aの長さと配線55bの長さとを
等しくする位置に配置することが望ましい。配線55a
及び配線55bで生じる遅延の和を最小にすることがで
きるからである。また、セル52aでセル52を置き換
える。
トリストに基づいて、レイアウト上に、新たなセル52
bを配置するとともに、このセル配置に関係し修正が必
要な配線55a,55bを修正配線する。このとき、セ
ル52bは、図5(b)のレイアウト図における配線5
5を2等分する位置、すなわち、図5(e)のレイアウ
ト図における配線55aの長さと配線55bの長さとを
等しくする位置に配置することが望ましい。配線55a
及び配線55bで生じる遅延の和を最小にすることがで
きるからである。また、セル52aでセル52を置き換
える。
【0054】図5(f)は、図5(e)のレイアウト図
において、セル53の入力端子における信号波形を示し
ている。このときの配線55a及び55bによる遅延時
間D W'は、遅延時間t5を求める式を参照して、DW'=
kRC/2である。DW=kRCであるから、DW'=DW
/2であり、セル52aに信号が入力されてからセル5
3の入力端子に信号が到達するまでの遅延時間D+DW'
は、図5(b)のレイアウト図における遅延時間D+D
Wよりも短縮される。また、信号の立ち上がりが速く、
信号波形も同時に改善されている。ここでは、セル52
aとセル52bとによる遅延時間は、セル52による遅
延時間Dに等しいとした。
において、セル53の入力端子における信号波形を示し
ている。このときの配線55a及び55bによる遅延時
間D W'は、遅延時間t5を求める式を参照して、DW'=
kRC/2である。DW=kRCであるから、DW'=DW
/2であり、セル52aに信号が入力されてからセル5
3の入力端子に信号が到達するまでの遅延時間D+DW'
は、図5(b)のレイアウト図における遅延時間D+D
Wよりも短縮される。また、信号の立ち上がりが速く、
信号波形も同時に改善されている。ここでは、セル52
aとセル52bとによる遅延時間は、セル52による遅
延時間Dに等しいとした。
【0055】このように、セルを分割してネットを分割
するため、リピータを挿入する必要がなく、ほぼ確実に
配線遅延を低減することができる。
するため、リピータを挿入する必要がなく、ほぼ確実に
配線遅延を低減することができる。
【0056】なお、ネット55を出力ネットとするセル
52を分割する場合について説明したが、ネット55を
入力ネットとするセル53を分割することとしてもよ
い。
52を分割する場合について説明したが、ネット55を
入力ネットとするセル53を分割することとしてもよ
い。
【0057】以上では、複合論理セルであるセル52を
分割する例について説明したが、ANDゲートのような
単機能論理セルを分割することもできる。図6(a)
は、ANDゲート61、セル62及びこれらを接続する
ネット63を有する回路を示している。
分割する例について説明したが、ANDゲートのような
単機能論理セルを分割することもできる。図6(a)
は、ANDゲート61、セル62及びこれらを接続する
ネット63を有する回路を示している。
【0058】ANDゲートは、トランジスタ回路レベル
で考えると、NANDゲートとインバータとを組み合わ
せたものである。そこで、図6(b)に示すように、A
NDゲート61をNANDゲート61aとインバータ6
1bとに分割し、ネット63をネット63a及び63b
に分割する。ネット63に対応した配線をほぼ2等分す
るようにインバータ61bを配置することで、複合論理
セルを分割する場合と同様に配線遅延を低減することが
できる。同様にして、ORゲートをNORゲートとイン
バータとに分割することもできる。
で考えると、NANDゲートとインバータとを組み合わ
せたものである。そこで、図6(b)に示すように、A
NDゲート61をNANDゲート61aとインバータ6
1bとに分割し、ネット63をネット63a及び63b
に分割する。ネット63に対応した配線をほぼ2等分す
るようにインバータ61bを配置することで、複合論理
セルを分割する場合と同様に配線遅延を低減することが
できる。同様にして、ORゲートをNORゲートとイン
バータとに分割することもできる。
【0059】また、図3(b)のフローチャートに示す
ように、セル分割工程S34をセル分割統合工程S34
aで置き換えることもできる。この工程は、分割されて
生じた複数のセルを統合して、新たなセルを生成する工
程である。図7(a)は、セル71、72及びこれらを
接続するネット73を有する回路を示している。セル7
1はセル71a及び71bで構成された複合論理セル、
セル72はセル72a及び72bで構成された複合論理
セルである。
ように、セル分割工程S34をセル分割統合工程S34
aで置き換えることもできる。この工程は、分割されて
生じた複数のセルを統合して、新たなセルを生成する工
程である。図7(a)は、セル71、72及びこれらを
接続するネット73を有する回路を示している。セル7
1はセル71a及び71bで構成された複合論理セル、
セル72はセル72a及び72bで構成された複合論理
セルである。
【0060】分割統合工程S34aでは、ネット73を
分割する場合において、セル71からセル71bを分割
するとともに、セル72からセル72aを分割する。さ
らに、セル71bとセル72aとを統合して新たなセル
74を生成する。ネット73はネット73a及び73b
に分割される。
分割する場合において、セル71からセル71bを分割
するとともに、セル72からセル72aを分割する。さ
らに、セル71bとセル72aとを統合して新たなセル
74を生成する。ネット73はネット73a及び73b
に分割される。
【0061】追加配置配線工程S35においては、ネッ
ト73に対応した配線をほぼ2等分する位置にセル74
を配置する。このように、ネットを分割するためにリピ
ータを挿入する必要がないので、ほぼ確実に配線遅延を
低減することができる。
ト73に対応した配線をほぼ2等分する位置にセル74
を配置する。このように、ネットを分割するためにリピ
ータを挿入する必要がないので、ほぼ確実に配線遅延を
低減することができる。
【0062】なお、選択されたネットを入力ネット又は
出力ネットとするセルを2つに分割する場合について説
明したが、セルを3つ以上に分割して新たなセルを複数
生成してもよい。
出力ネットとするセルを2つに分割する場合について説
明したが、セルを3つ以上に分割して新たなセルを複数
生成してもよい。
【0063】また、追加配置配線工程S35において
は、配線で生じる遅延をできるだけ小さくするために、
選択されたネットに対応する配線を概略均等に分割する
ように、分割や統合によって生じた新たなセルを配置す
るとともに、このセル配置に関係し修正が必要な配線を
修正配線することが望ましい。
は、配線で生じる遅延をできるだけ小さくするために、
選択されたネットに対応する配線を概略均等に分割する
ように、分割や統合によって生じた新たなセルを配置す
るとともに、このセル配置に関係し修正が必要な配線を
修正配線することが望ましい。
【0064】
【発明の効果】セルの駆動能力を増大しても、信号波形
を改善することができない配線に対応するネットについ
て、リピータを挿入することなくネット分割を行うの
で、配線遅延をほぼ確実に低減するとともに、信号波形
を改善することができる。
を改善することができない配線に対応するネットについ
て、リピータを挿入することなくネット分割を行うの
で、配線遅延をほぼ確実に低減するとともに、信号波形
を改善することができる。
【0065】このため、セルにおける消費電力を抑える
ことができ、タイミング解析を精度よく行うこともでき
る。
ことができ、タイミング解析を精度よく行うこともでき
る。
【図1】リピータ挿入によるネット分割を説明する説明
図である。
図である。
【図2】セル分割によるネット分割を説明する説明図で
ある。
ある。
【図3】本発明の実施形態に係る半導体集積回路設計方
法のフローチャートである。
法のフローチャートである。
【図4】ある配線に許容される立ち上がり時間を説明す
る説明図である。
る説明図である。
【図5】セル分割による回路及びレイアウトの変更、並
びに配線の終端における信号波形を示す説明図である。
びに配線の終端における信号波形を示す説明図である。
【図6】ANDゲートの分割を説明する回路図である。
【図7】セルの分割統合を説明する回路図である。
【図8】従来の配線遅延の改善方法を説明する説明図で
ある。
ある。
11,11a,11b,12 セル 13,13a,13b 配線 14 リピータ S31 回路合成工程 S32 配置配線工程 S33 ネット選択工程 S34 セル分割工程 S34a セル分割統合工程 S35 追加配置配線工程 41,42,42a,42b,43,44 セル 45,45a,45b ネット 51,52,52a,52b,53,54 セル 55,55a,55b 配線 61 ANDゲート 61a NANDゲート 61b インバータ 62 セル 63,63a,63b ネット 71,71a,71b,72,72a,72b,74
セル 73,73a,73b ネット 81,82,84 セル 83 配線 85 リピータ
セル 73,73a,73b ネット 81,82,84 セル 83 配線 85 リピータ
フロントページの続き (72)発明者 石橋 典子 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5B046 AA08 BA04 5F064 DD03 EE03 EE08 EE47 HH06
Claims (4)
- 【請求項1】 セルベース方式の半導体集積回路設計方
法であって、 設計対象とする回路のセル間の結線を規定したネットリ
ストに基づいて、セルの配置及びセル間の配線を行う配
置配線工程と、 前記配置配線工程による配置配線結果を基にして各配線
の配線遅延を解析し、 駆動するセルの駆動能力を増強しても配線遅延が所定値
以下にならない配線に対応するネットを分割対象ネット
として選択するネット選択工程と、 選択されたネットに接続されたセルから一部を分割して
新たなセルを生成し、新たなネットリストを生成するセ
ル分割工程と、 前記新たなネットリストに基づいて、前記新たなセルを
配置し、当該セル配置に係り修正が必要な配線を修正配
線する追加配置配線工程とを備えた半導体集積回路設計
方法。 - 【請求項2】 セルベース方式の半導体集積回路設計方
法であって、 設計対象とする回路のセル間の結線を規定したネットリ
ストに基づいて、セルの配置及びセル間の配線を行う配
置配線工程と、 前記配置配線工程による配置配線結果を基にして各配線
の配線遅延を解析し、駆動するセルの駆動能力を増強し
ても配線遅延が所定値以下にならない配線に対応するネ
ットを分割対象ネットとして選択するネット選択工程
と、 選択されたネットに接続された複数のセルから一部を分
割し、異なるセルから分割された部分を統合して新たな
セルを生成するとともに、新たなネットリストを生成す
るセル分割統合工程と、 前記新たなネットリストに基づいて、前記新たなセルを
配置し、当該セル配置に係り修正が必要な配線を修正配
線する追加配置配線工程とを備えた半導体集積回路設計
方法。 - 【請求項3】 請求項1又は2に記載の半導体集積回路
設計方法において、 前記ネット選択工程は、 各セルについて、予め用意されたこれと同一機能のセル
のうち駆動能力が最大のものが駆動したときに信号電圧
の時間変化率が許容範囲内にある最長の配線長を、限界
配線長として設定し、 各配線について、その長さが当該配線を駆動するセルの
限界配線長よりも長いとき、この配線に対応するネット
を前記分割対象ネットとして選択するものであることを
特徴とする半導体集積回路設計方法。 - 【請求項4】 請求項1又は2に記載の半導体集積回路
設計方法において、 前記追加配置配線工程は、 前記選択されたネットに対応する配線が概略均等に分割
されるように、前記新たなセルを配置し、当該セル配置
に係り修正が必要な配線を修正配線するものであること
を特徴とする半導体集積回路設計方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11167363A JP2000357740A (ja) | 1999-06-14 | 1999-06-14 | 半導体集積回路設計方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11167363A JP2000357740A (ja) | 1999-06-14 | 1999-06-14 | 半導体集積回路設計方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000357740A true JP2000357740A (ja) | 2000-12-26 |
Family
ID=15848340
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11167363A Pending JP2000357740A (ja) | 1999-06-14 | 1999-06-14 | 半導体集積回路設計方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000357740A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004172373A (ja) * | 2002-11-20 | 2004-06-17 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | クロストーク修正方法 |
-
1999
- 1999-06-14 JP JP11167363A patent/JP2000357740A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004172373A (ja) * | 2002-11-20 | 2004-06-17 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | クロストーク修正方法 |
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