JP2000500028A - 核酸の精製方法 - Google Patents
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Abstract
(57)【要約】
高度に精製された核酸の組成物を生成するための、正接流動限外濾過を用いた方法を提供する。遺伝子治療に有用な医薬品グレードのプラスミドDNAを生成する調整可能なプロセスであって、効率的であり、かつ毒性有機化学物質の使用を回避できる方法が提供される。
Description
【発明の詳細な説明】
核酸の精製方法発明の分野
本発明は高純度核酸を生成するための方法に関する。具体的には、本発明は医
薬品としての品質を備えた核酸の生成に関する。本発明は、特には、医薬品とし
ての品質を有するプラスミドDNAを調製するための方法に関する。発明の背景
組換えDNAの出現以来、さらなる分子生物学の研究に向けてDNA及びRN
Aを精製するための方法が開発され、改良されている。これらの方法は研究の場
における多くの核酸研究を可能にしているが、多くの現行の遺伝子治療プロトコ
ルにおいて必要とされるもののような、精製核酸のヒト臨床使用に関連する問題
に取り組んではいない。
遺伝子治療は患者の細胞への核酸導入を含み、この核酸は発現したときに治療
上の効果をその患者に与えるものである。それらの例には、外来性の機能的遺伝
子を導入して、欠陥遺伝子を有する患者の遺伝的欠陥を矯正し、又は十分な水準
で発現することのない遺伝子を補償することが含まれる。他の例には、例えばウ
イルス感染又は
癌の治療における、遺伝的機能を遮断するための変異体遺伝子、アンチセンス配
列又はリボザイムの導入が含まれる。
遺伝子治療においては、患者の細胞への外来性核酸の導入にウイルスベクター
、特にレトロウイルスベクターを用いることに多くの焦点が当てられている。現
在のところ、これらのプロトコルの大部分は、まず患者の細胞を患者から取り出
し、生体外で遺伝的に改変した後に患者に戻す生体外遺伝子治療のためのもので
ある。生体外遺伝子治療に代わるものは、生体内(イン・ビボ)遺伝子治療であ
る。イン・ビボ遺伝子治療は、外来性遺伝的能力を患者に直接導入し、それが標
的細胞によって取り込まれ、次いでその標的細胞が導入された遺伝子を発現させ
て治療用生成物を産生することを指す。ウイルスベクターが、それらの使用には
多くの欠点、例えば、そのウイルスベクターの免疫原性及び挿入突然変異誘発も
しくはウイルス混入のような安全性の懸念を伴うにも関わらず、イン・ビボ遺伝
子治療に用いられている。
イン・ビボ遺伝子デリバリーの他の手段としては、問題となっている標的組織
への裸のDNAの導入、又は脂質介在DNAデリバリーの使用がある。典型的に
は、裸のDNAの導入は、外来性遺伝的能力を標的組織に直接導入しようとする
場合に用いられる。リポソーム又は脂質と複合体を形成させることによりDNA
が小型化され、これにより関心のある様々な組織への脂質/DNA複合
体の全身性のデリバリーが可能となる。PCT特許出願WO93/25673号
を参照のこと。脂質/DNA複合体は、脂質の組成、脂質/DNA比、デリバリ
ー様式等を変更することにより、特定の組織を標的とすることができる。
核酸が患者に導入されるあらゆる用途に対応できるよう、高度に精製された医
薬品級の核酸を生成する必要性がある。このような精製核酸は、安全性、薬効及
び有効性の点で、薬物品質基準を満たさなければならない。加えて、例えば数百
ミリグラムないし数百グラムの範囲の、大量のDNAを生成するのに用いること
ができる、増減可能なプロセスを有することが望ましい。したがって、毒性化学
物質、既知変異誘発物質、有機溶媒、又は生成される核酸の安全性もしくは有効
性を損なう他の試薬を用いることがなく、又はスケールアップを困難もしくは非
実用的にすることのない、高度に純粋な核酸を生成するための方法を有すること
が望ましい。また、患者に投与した場合に毒性応答を誘起し得る内毒素が混入し
ていない核酸を調製することも望ましい。高水準の内毒素を有するグラム陰性バ
クテリア源、例えばプラスミドもしくはバクテリオファージDNAから核酸が精
製される場合には、混入内毒素の除去は特に重要である。
以下に記載される本発明はこれらの要求を満たし、その上、他の関連する利点
をも提供する。関連文献
Lisら,(1975)Nucleic Acids Res.2:383−
389には、ポリエチレングリコールベースのDNA精製方法が記述されている
。Zasloffら,(1978)Nucleic Acids Res.5:
1139−1153には、プラスミドDNAの酸フェノール精製が記述されてい
る。Sambrookら,(1989)分子クローニング:実験マニュアル(M olecullar Cloning:A Laboratory Manua l)
,第2版,Cold Spring Harbor Laboratory
Pressには、プラスミドDNAを精製するための比較的小規模なリサーチ
グレードの方法に関し、幾つかの異なる方法が記述されている。Ausubel
ら編(1989)分子生物学における現在のプロトコル(Current Pr otocols in Molecular Biology)
,John W
iley & Sons,New Yorkにも、研究用のプラスミドDNAを
精製するための比較的小規模の方法についての異なる方法が開示されている。
Chandraら(1992)Anal.Biochem.203:169−
172には、プラスミドDNAの調製へのハイロードQセファロース(Hi−L
oad Q Sepharose)カラムクロマトグラフィーの使用が記述され
ている。Marquetら,(199
5)BioPharm September 1995:26−37及びHor
nら,(1995)Hum.Gene Therapy 6:565−573に
は、プラスミドDNAを調製するためにポリエチレングリコール及びゲル濾過/
サイズ排除クロマトグラフィーの使用を含む技術ならびにプロセス開発の問題が
論じられている。Davisら,(1996)BioTechniques 2
1:92−99では、塩化セシウム及び陰イオン交換精製プラスミドDNAが、
遺伝子転移効率について比較されている。プラスミドDNAの精製に陰イオン交
換クロマトグラフィー樹脂を用いる高速液体クロマトグラフィーが、Thomp
son(1986)BioChromatography 1(2):68−8
0及びCoppellaら,(1987)J.Chromatography
402:189−199に記述されている。
正接流動濾過(tangential flow filtration)に
用いられる原理、理論及び装置は、分離技術、医薬及びバイオテクノロジーの用 途(Separations Technology,Pharmaceuti cal and Biotechnology Application)
,W
.P.Olsonら編,Interpharm Press,Inc.,Buf
falo Grove,IL(1995)のMichaels,S.L.ら,“
正接流動濾過(Tang
ential Flow Filtration)”に記述されている。生物学
的試料から内毒素を除去するためのプロセスは、Sharma,(1986)B
iotech.and Applied Biochem.8:5−22;Va
nhaeckeら,(1989)J.Clin.Microbiol.27(1
2);2710−2712;Weissら,Sartorius Corpor
ation,Developing Methods#7,“内毒素除去(En
dotoxin Removal)”Edgewood,NY;Talmadg
eら,(1989)J.Chromatography 476;175−18
5;及びHouら,(1990)Biotech.and Applied B
iochem.12:315−324に記述されている。Montbriand
ら,(1996)J.Biotechnology 44:43−46には、ポ
リミキシンB樹脂を用いた、DNAからの内毒素の除去が記述されている。
ここで引用される全ての参考文献は、参照することによりそれらの全体がここ
で説明されるものとしてここに組み込まれる。
発明の要約
本発明は、溶液から核酸を精製するための方法であっ
て、ゲル層を有する限外濾過ユニットを通してその溶液を濾過して透過溶液及び
保持溶液を得、それにより核酸をその保持溶液中に保持し、その保持溶液を集め
て精製核酸溶液を得ることを含む方法である。
好ましくは、核酸はDNAであり、特にはウイルス又はプラスミドDNAであ
る。限外濾過ユニットは、好ましくは、開放チャンネルフラットプレート装置又
は中空ファイバー装置である。大部分の核酸に対して、限外濾過膜は1Kないし
1,000K、プラスミドDNAに対しては好ましくは約50Kないし500K
、最も好ましくは約300Kないし500Kの分子量カットオフを有している。
ゲル層が形成される条件下で限外濾過が行われると、より高い純度が達成される
。このゲル層は、約5psiないし約30psi、好ましくは約10ないし20
psiの圧力を用いて、約90分まで形成させることができる。核酸溶液は、こ
の限外濾過工程の間に、約2倍ないし約50倍の範囲に濃縮させることができる
。
さらに好ましい態様においては、正接流動限外濾過の後、保持溶液を0.2μ
mフィルターを通して濾過し、濾過したプラスミドDNA溶液を正に荷電したイ
オン交換クロマトグラフィー樹脂にかけ、生理食塩水勾配でプラスミドDNAを
イオン交換クロマトグラフィー樹脂から溶離することにより、プラスミドDNA
をさらに精製することができる。この精製プラスミドDNAは、さらなるダイア
フィルトレーション工程によりさらに精製し、
かつ、任意に、精製プラスミドDNAの目的とする用途に適するバッファ中でさ
らに濃縮及び/又は交換することができる。
本発明は、さらに、本発明の方法により調製された核酸を含む薬剤組成物を提
供する。この薬剤組成物は、好ましくはプラスミドDNAであり、核酸のミリグ
ラム当たり約100未満の内毒素単位、約2%未満のRNA、約1%未満の一本
鎖DNA、約0.1%未満のタンパク質、約1%未満のゲノムDNA及び90%
を上回る閉じた環状プラスミドDNAを含んでいる。
本発明の有利な点は、フェノール、クロロホルム、エーテル、エタノール、イ
ソプロパノール、イソアミルアルコール、n−ブタノール又は他の有機溶媒等の
有機溶媒を用いることなく核酸を調製できることである。このような溶媒の使用
は、最終生成物中に痕跡量が存在する可能性から、安全性及び調節・制御の懸念
を引き起こす。加えて、このような溶媒は有毒であって引火性を有するので、大
規模精製に必要とされる量で用いた場合には、重大な危険性及び廃棄の問題を引
き起こす。本発明の精製核酸はまた、実質的に内毒素が混入していない。
また、本発明の方法により調製される核酸が高度に精製されていることも、本
発明の利点である。高度に精製された核酸は、そのような核酸を用いるプロセス
の再現性及び有効性を改善すると共に、安全性の点から有利である。特に、本発
明の高度に精製されたDNAは、脂質
坦体を用いる遺伝子デリバリーに有利に用いられ、それにより再現性のある高い
形質移入効率が得られる。
本発明の特に好ましい態様は、以下の好ましい態様についてのより詳細な説明
及び請求の範囲から明らかとなるであろう。
図面の簡単な説明
図1は、正接流動限外濾過プロセスの模式図である。
図2は、実施例1に記載された大規模プラスミドDNA精製の模式図を示す。
図3は、プラスミドp4119の模式図である。
図4は、実施例1に記載されたTFU前のp4119調製品(パネルA)及び
TFU後に得られた保持画分(パネルB)のHPLC分析のグラフである。
図5は、実施例1に記載されたp4199最終精製生成物のアガロースゲル電
気泳動の結果を示す。レーンは、左から右に、(a)分子量マーカー、(b)4
回切断したp4199、(c)2回切断したp4199、(d)1回切断したp
4119、及び(e)非切断p4199である。
図6は、実施例1に記載されたp4199精製の最終生成物のHPLC分析の
グラフである。
好ましい態様の詳細な説明定義:
“ダイアフィルトレーション(diafiltration)”は、保持物を
連続的に再循環し、かつ新鮮な洗浄液で希釈して、透過物として除去されたもの
を置き換える限外濾過システムの稼働様式である。ダイアフィルトレーションは
、一般に、より小さい分子を濾液中に通過させながら保持試料中に保持されるマ
クロ分子をより高純度で分離させる。また、同じ工程における溶媒の除去又はバ
ッファの交換に用いることもできる。“連続ダイアフィルトレーション”は、濾
過を行いながら新鮮な洗浄バッファを連続的に添加することを指す。“不連続ダ
イアフィルトレーション”は、限外濾過による試料の濃縮及びバッファでの再希
釈を反復させる工程を指す。
“ゲル層”は、限外濾過膜上又はその内部に形成され得る生体分子のゼラチン
状薄層を指す。このゲル層は、一般には、通常濃度分極とも呼ばれる一定の溶質
濃度を有する、粘着性接着層である。これは、通常、その層を形成する溶質の性
質に応じてある程度の水圧透過性(hydraulic permeabili
ty)を有する。“ゲル層制御”限外濾過は、ゲル層が濾液の流速に対する制限
因子になり、さらなる圧力の増加にほとんど、もしくは全く効果がない濾過条件
を指す。対照的に、“膜制御”条件は、膜の透過性及び加えられる圧力によって
濾液の流速が制御されるものである。
“開放チャンネル”フィルターは、供給チャンネル内
にスクリーン(篩)を持たないものである。対照的に、“スクリーンチャンネル
”もしくは“閉鎖チャンネル”は、供給チャンネル内に篩を備えるフィルターで
ある。
“透過物”は、試料の限外濾過膜を通過する部分を指し、“濾液”とも呼ばれ
る。
“保持物”は、試料の限外濾過膜を通過しない部分を指す。
“正接流動”もしくは“交差流動”濾過は、試料溶液が膜の頂部を横切って循
環し、その間に印加した圧力により溶質及び小分子が膜を通過する濾過プロセス
を指す。
“限外濾過”は、約0.001μmないし約0.05μmの範囲の細孔サイズ
を有する膜を通す濾過により粒子を分離する技術を指す。限外濾過膜は、典型的
には、1,000ないし1,000,000ダルトンの範囲の分子量カットオフ
(MWCO)を有する。このMWCOは、典型的には、その膜によって90%が
保持される球状溶質の分子量として定義される。フィルトロン(Filtron
)カタログ、1995/96、第5頁を参照のこと。膜を通過し、もしくはそれ
により保持される粒子の実際の分子量は、サイズはもちろんのこと、所定の分子
の形状(conformation)及び電荷、性質もしくは膜の細孔あるいは
マトリックス、及び溶液の導電率とpHにも依存する。
今では、タンパク質、細胞残滓、内毒素、小分解ヌクレオチド、およびその他
を含む物質の混合物から、正接
流動限外濾過(TFU)により核酸を高度に精製することができることが見出さ
れている。この技術は簡潔で効率的であり、かつ非常に高い純度の核酸を一工程
で、しばしばHPLC分析で95%ないし100%のオーダーで生成する。また
、一工程でダイアフィルトレーションと適切に組み合わせ、それにより核酸溶液
を濃縮及び/又は異なるバッファ溶液中に交換して溶媒、塩等を除去することも
できる。
ここに記述される方法により精製及び/又は濃縮することができる核酸には、
DNA、RNA及びキメラDNA/RNA分子が含まれ、真核細胞及び原核細胞
を含むあらゆる生物学的な源に由来するものであっても、合成物であってもよい
。精製することができる核酸には、染色体DNA断片、リボソームRNA、mR
NA、snRNA、tRNA、プラスミドDNA、ウイルスRNAもしくはDN
A、合成オリゴヌクレオチド、リボザイム等が含まれる。好ましいものは、ウイ
ルスの核酸及び染色体外DNAである。特に関心があるものは、治療用遺伝子を
コードするプラスミドDNAである。“治療用遺伝子”により、適切な宿主細胞
において発現してその宿主細胞中の欠陥もしくは発現不十分の遺伝子を補完する
ことが可能な機能的遺伝子もしくは遺伝子断片はもちろん、例えば、アンチセン
ス配列、リボザイム、トランス優性阻害物質等の、発現したときに宿主細胞中の
遺伝子の機能を阻害もしくは抑制する遺伝子又は遺伝子断片をも含
めることが意図されている。
したがって、例えば、ウイルスDNA又はRNAを原核又は真核ウイルスから
精製することが可能であり、ここでは、まず最初に、ウイルス粒子をウイルス感
染を許容する培養物又は細胞から、例えば、細菌、昆虫、酵母、植物又は哺乳動
物細胞培養物から、通常の技術に従って精製する。染色体外DNAには、例えば
、哺乳動物細胞(例えば、Yatesら,Nature(1985)313:8
12−815;Heinzelら,Mol.Cell.Biol.(1991)
11(4):2263−2272)、植物細胞、酵母細胞(例えば、2μmプラ
スミド)、及び原核細胞を含む様々な源に由来する、自立的に複製するDNAが
含まれる。原核細胞から単離されるプラスミドDNAには、天然プラスミドはも
ちろん、例えば、マーカー遺伝子又は治療用遺伝子等の、問題となる遺伝子をコ
ードする組換えプラスミドが含まれる。
正接流動限外濾過の前の核酸試料の初期予備精製は、核酸の源及び所望の精製
水準に依存して行われる。理想的には、混入物の多くを正接流動限外濾過以前に
1以上の粗精製工程により除去し、限外濾過膜を汚染して効率の妨げとなりうる
混入粒子の数を減少させ、かつ核酸と共に保持されるより大きな汚染物質の量を
低下させる。生物学的な源、例えば、細胞系、哺乳動物、酵母、植物又は細菌細
胞を含む組織及び細胞から得られる核酸に対
しては、細胞を溶解し、かつ細胞成分、例えば、タンパク質、細胞壁もしくは膜
を除去するための初期予備工程は、当該技術分野における通常の技術を有する者
に知られた通常の方法を用いて行うことができる。例えば、Sambrookら
、1989;Ausubelら、1989を参照のこと。プラスミドDNAのよ
うな染色体外DNAを精製するためには、染色体DNAを剪断しない方法を用い
ることが望ましく、それにより、その除去をより容易にし、かつ最終プラスミド
DNA生成物との混入を回避することができる。したがって、例えば、アルカリ
及び/又は洗浄剤、例えば、SDS、NP40、ツィーン20等で溶解した後に
タンパク質、染色体DNA及び細胞残滓を沈殿させることを含む通常の手順を用
いて、細胞源からプラスミドDNAを単離することができる。哺乳動物細胞から
細胞外DNAを精製するには、例えば、従来のハート(Hirt)抽出を用いる
ことができる;Hirt,B.,(1967)J.Mol.Biol.26:3
65−369。合成核酸については、TFUに先立つ予備処理は、ほとんど、も
しくは全く必要ない。
医薬品グレードの核酸が望まれる場合には、安全性及び制御の懸念を引き起こ
し得る有機溶媒又は毒性化学物質の使用を予備工程に含めないことが非常に好ま
しい。下記実施例1には、有機化学物質もしくは毒性化学物質を用いることなく
、本発明の方法を用いて、高純度の医
薬品グレードのプラスミドDNAを生成する方法が例示されている。
図1は、正接流動限外濾過プロセスの模式図である。簡単に述べると、供給タ
ンク10は濾過しようとする試料溶液を収容する。この溶液は、供給チャンネル
、すなわち供給ライン20を介して濾過ユニット50に入る。供給ライン20に
位置する循環ポンプ30は、溶液流を制御する。濾過ユニット50は、限外濾過
膜を備えている。この限外濾過膜を通す濾過により、試料溶液が透過溶液及び保
持溶液に分離する。透過溶液は、透過チャンネル、すなわち透過ライン60を介
してユニットから排出される。この透過チャンネルを介する流動は、透過チャン
ネル60に位置する透過弁により制御することができる。保持溶液は、循環して
供給タンク10に戻る保持チャンネル、すなわち保持ライン90に入る。限外濾
過膜を貫通する圧力(膜貫通圧、すなわちTMP)は、供給チャンネル40及び
保持チャンネル80の圧力検出器によって測定される。TMPは、保持弁100
を調整することにより制御される。TFUがダイアフィルトレーションモードで
行われる場合には、供給タンク10で、試料溶液にダイアフィルトレーションバ
ッファ110を添加する。しかしながら、TFUが試料溶液の濃縮に用いられる
場合には、供給タンク10にダイアフィルトレーションバッファ110を添加し
ない。システムの制御は、圧力変換器、流量計、インライン導電率計、及び他
のフィードバックループを用いて手動で、又は自動で行うことができる。
限外濾過膜は、精製しようとする核酸のサイズ及び形状に基づいて選択し、典
型的には、1Kないし1,000Kダルトンの範囲の分子量カットオフ(MWC
O)を有する。多くの高次コイルプラスミドDNAに対しては、約300Kない
し500KダルトンのMWCOを有する限外濾過膜を用いることができる。しか
しながら、幾つかのより大きいプラスミドに対しては、より大きいMWCO膜を
用いると、得られるDNAの速度、純度及び品質が改善される。したがって、好
ましくは、約2Kbないし15Kbの範囲のサイズを有するプラスミドDNAは
、300KダルトンのMWCOを有する限外濾過膜を用いて精製し;約15Kb
ないし約50Kbの範囲のプラスミドは500KダルトンのMWCOを有する膜
を用いて精製することができ;約40Kb以上のプラスミドは1,000Kダル
トンのMWCOを有する膜を用いて精製することができる。幾つかの中空ファイ
バー限外濾過装置、例えば、対称性細孔を有するものを用いて、より大きな称呼
細孔サイズを用いることができる。例えば、約5KbまでのプラスミドDNAは
、中空ファイバー装置において、500KダルトンまでのMWCOを有する膜を
用いて精製することができる。
これらの条件下で、プラスミドDNAは保持物中に保持され、これに対して多
くのタンパク質、細胞膜残滓、
炭水化物、小分解ヌクレオチド等を含む混入物質は、膜を通過して濾液中に入る
。より小さい核酸、例えば、小合成オリゴヌクレオチドは、約1Kないし5Kダ
ルトンのMWCOを有する限外濾過膜を用いて精製することができる。精製しよ
うとするあらゆる核酸に対し、様々な製造業者から入手可能な小規模装置、例え
ば、遠心装置、攪拌細胞装置、又は小規模中空ファイバーシステムを用いて、最
適膜細孔サイズを経験的に決定することができる。プロセス規模の開発における
パラメータの最適化には、マニホールド系を用いることができる。限外濾過装置
の市販品としては、ポール−フィルトロン(Pall−Filtron)(ノー
スバラ、MA)、ミリポア(Millipore)(ベッドフォード、MA)、
及びアミコン(Amicon)(ダンバース、MA)が含まれる。
例えば、平坦プレート装置、螺旋巻きカートリッジ、中空ファイバー、管状又
は単シート装置など、本発明において有用な多くの型の限外濾過装置が購入可能
である。Michaelsら、(1995)を参照のこと。限外濾過ユニットは
、平坦プレート装置又は中空ファイバー装置であることが好ましい。
TFUに用いられる濾過装置が開放チャンネル装置である場合、核酸の剪断が
最小化されることが見出されている。篩を備えたチャンネルは、ゲル層の形成を
妨げ、保持される核酸を剪断してその収量を減少させることが
見出されている。しかしながら、剪断及び核酸の損失を最小限にすることができ
るように、篩の圧縮が最小であるようなスクリーンチャンネルを設計することは
可能である。
用いられる限外濾過膜の表面積は、精製しようとする核酸の量に依存する。一
般には、核酸のグラム当たり約10平方フィートの膜が用いられる。したがって
、核酸200ないし800mg当たり約5平方フィートの膜が用いられ;より一
般的には、核酸400ないし約600mgに対して約5平方フィートの膜が用い
られる。
この膜は、吸着損失を最少化するために低結合性の材料のものにでき、用いよ
うとするバッファに対して耐久性があり、それで清浄化することができて、かつ
それに化学的に適合するものであるべきである。例えば、酢酸セルロース、ポリ
スルホン、ポリエーテルスルホン及びポリビニリデン二フッ化物などの多くの適
切な膜が、商業的に入手可能である。好ましくは、この膜の材料はポリエーテル
スルホンである。
TFUの開始前に膜表面にゲル層を形成させると、より高い収量及び純度が得
られることが見出されている。したがって、最初に、透過弁70を開放し、かつ
透過溶液を供給タンク10に再循環させながら、ゲル層を形成させるのに十分な
時間、限外濾過装置50を通して試料溶液を循環させる。ゲル層形成に必要な時
間は、例えばHPLC分析により、生成物の損失に対する透過溶液を、
監視することによって、経験的に決定することができる。ひとたび透過物に入る
生成物の損失が十分に低くなれば、そのゲル層は適切である。好ましい条件下に
おいて、このゲル層は、通常はその膜を通過する核酸分子を保持することができ
る第2膜障壁として作用する。しかしながら、例えば圧力及び供給等、完全にゲ
ル層を制御する条件下で限外濾過を行う必要はない。したがって、ここで用いら
れる場合、ゲル層存在下での濾過とは、限外濾過膜単独から生じるものを越えて
、さらなる溶質を保持するのに十分なゲル層が存在することを意味する。
一般的には、ゲル層は、装置及び核酸のサイズに応じて、約5ないし90分間
、好ましくは約20ないし60分間形成させる。例えば、小プラスミドDNA(
例えば、2Kb)を精製するのに、平坦プレート装置を用いて、ゲル層を約60
ないし90分間形成させる;より大きいプラスミドDNA(例えば、2〜7Kb
)に対しては、ゲル層を約30分形成させる。中空ファイバー装置を用いると、
ほとんどのプラスミドDNAに対して約5ないし30分、約2Kb未満のプラス
ミドDNAに対しては45分まで、それぞれゲル層を形成させることができる。
ゲル層が形成された後、透過ライン60の内容物を廃棄物容器に流して空にし、
濾過を進行させる。
初期循環期間中にゲル層が形成されない場合、通常は、透過溶液への漏出によ
り生成物が失われる。生成物の損失量は、用いられる装置の型、膜のMWCO及
び試料中
の核酸の全量に依存する。したがって、生成物の収量が重要ではない状況におい
ては、その間にゲル層が形成される初期循環期間を設けずに、濾過を行うことが
できる。このような場合、濾過の初期期間にゲル層を形成させることが可能であ
り、その後には透過溶液への生成物の漏出が減少し、生成物が保持溶液中に保持
される。例えば、中空ファイバー装置においては、短期間(例えば、約5Kbの
プラスミドDNA及び約150mgDNA/平方フィートに対しては約5分)で
ゲル層を形成することができるため、ゲル層形成の初期期間の生成物の損失は大
きいものではなく、したがって、その間にゲル層が形成される供給タンクへの透
過溶液の再循環は必要ない。
濾過は、正接流動を用いて行い、試料バッファを膜表面と交差するように循環
させる。正接流動濾過の間、膜を横切るように圧力を加え、これにより保持物が
再循環されながらより小さい分子がその膜を通過する。一般的には、一定の膜貫
通圧が維持されるように流速を調整する。通常、流速及び圧力は、ゲル層の形成
のために初めは変動する。一般には、圧力及び流速が高いほど濾過が早く進行す
るが、高流速は核酸の剪断又は膜の通過による損失を引き起こすように思われる
。加えて、様々なTFU装置に、それらを稼働させる上での特定の圧力限界が存
在しうる。したがって、圧力は、製造者の仕様に従って調整することができる。
平坦プレート装置に対しては、圧力は好ましくは約5psiないし約30psi
、
最も好ましくは10psiないし20psiの範囲にある。大部分のプラスミド
DNAに対しては、15psiないし20psiが好ましい。循環ポンプ30は
、核酸の剪断を確実に最小限なものとするように選択される。一般的には、循環
ポンプ30は、供給チャンネル20内の蝙動ポンプ又はダイアフラムポンプであ
り、その圧力は保持弁100を調整することにより制御される。
濾過は、一般には、ダイアフィルトレーション様式で行われる。任意に、所望
の容積に濃縮されるまでバッファを添加することなく、最初に試料溶液を濾過す
ることができる。ひとたび濃縮されたら、ダイアフィルトレーションバッファ1
10を添加し、濾過を続けて小分子が混入する保持溶液を洗浄し、望ましくない
溶媒及び塩を除去する。ダイアフィルトレーションは、連続的であっても不連続
であってもよい。好ましくは、ダイアフィルトレーションは連続的であり、約5
ないし約500容積に相当するもの、好ましくは約10ないし100容積に相当
するものが交換されるまで行う。一般には、必要とされる純度に応じて、核酸に
結合する混入物が増加するに従って、より多くのダイアフィルトレーションを行
う。
TFUの後の精製核酸の収量をさらに改善するため、透過弁70を閉鎖し、濾
過ユニット50を介して保持溶液を数分間再循環させて残留核酸を除去する。保
持溶液を回収し、ダイアフィルトレーションバッファ110をさらに添加して、
膜フィルターを洗浄する。典型的には、
1ないし2容積に相当するダイアフィルトレーションバッファ110を用いて膜
フィルターを洗浄する。保持物を再度集め、精製核酸を含む元の保持溶液と合わ
せる。
正接流動限外濾過によって精製した核酸は、直接用いることができ、又は出発
試料における混入の水準及びタイプ、並びに所望の用途に応じて、さらに精製す
ることができる。一般的には、正接流動濾過により精製される核酸は、HPLC
による分析で、90%を上回る純度であり、しばしば95%ないし100%の純
度である。このようにして精製された核酸は、多くの用途、例えば、クローン化
もしくは遺伝子発現のような分子生物学的用途、又は、例えばPCR、RT−P
CR、デンドリマー形成等を用いる診断用途に用いることができる。
治療上の使用、例えば、遺伝子治療における使用については、正接流動濾過工
程から得られた核酸をさらに精製することが望ましい。本発明の好ましい態様に
おいては、正接流動濾過から得られた核酸試料を、続けて0.2μmフィルター
を通して濾過し、イオン交換クロマトグラフィーを用いてさらに精製して、任意
に、再度0.2μmフィルターを通して濾過する。望ましくは、この核酸を限外
濾過を用いてさらに濃縮してダイアフィルトレーションし、最終滅菌工程として
再度0.2μmフィルターを通して濾過する。
0.2μmフィルターを通す濾過は、核酸の損失を最少に止めながら内毒素及
び微生物を除去するのに用いる
ことができる。0.2μmフィルターは、様々な市販品から入手することができ
、これらにはポール−フィルトロン(イースト・ヒルズ、NY)、サルトリウス
(Sartorius)(エッジウッド、NY)、及びゲルマン(Gelman
)(アナーバー、MI)が含まれる。理想的には、用いられるフィルターは、核
酸を通過させる一方で内毒素に結合するものである。ポール・ウルティポア(登
録商標)(Pall Ultipor)N66(登録商標)フィルターは、高収率
の核酸を生じさせながら相当量の内毒素を除去することが見出されている。好ま
しくは、0.2μmフィルターを通す濾過に先立ち、0.45μmフィルターを
通して核酸溶液を予備濾過する。内毒素の除去のために作製されたフィルター、
例えばイオン交換フィルターは、多くの場合において、核酸がそのフィルターに
結合してしまうため、核酸精製での使用には適していない。
イオン交換クロマトグラフィーを、特に混入内毒素、痕跡タンパク質、及び残
留細胞性混入物から核酸をさらに精製するのに用いることができる。クロマトグ
ラフィーカラムに陰イオン交換クロマトグラフィー樹脂を充填する。カラムの最
適容積は、用いられる樹脂及び精製しようとする核酸のサイズに基づいて経験的
に決定する。
イオン交換クロマトグラフィー樹脂は、商業的に入手することができ、これら
にはEMセパレーションズ(EM Separations)(ギブスタウン、
NJ)、
バイオセプラ(BioSepra)(モールバラ、MA)、ポリマー・ラボラト
リーズ(Polymer Laboratories)(アマースト、MA)、
パーセプティブ・バイオシステムズ(Perseptive Biosyste
ms)(ケンブリッジ、MA)、タソ・ハース(Taso Hass)(モント
ゴメリビル、PA)及びファルマシア(Pharmacia)(ウプサラ、スウ
ェーデン)が含まれる。大部分のプラスミドDNAに対して好ましい樹脂は、細
孔がないもの、又は、例えば1000Åを上回り、好ましくは約3000Åない
し4000Åの大細孔サイズを有し、例えば、約20ないし500μm径の中程
度ビーズサイズを有するもので、マトリックス成分を浸出させないものである。
この樹脂は、例えば水酸化ナトリウムで洗浄して反復使用が可能でもあることが
理想的である。
クロマトグラフィーカラムに、陰イオン交換クロマトグラフィー樹脂を充填す
る。カラムの最適容積は、用いられる樹脂及び精製しようとする核酸のサイズに
基づいて経験的に決定する。カラムは、低圧下、一般的には約7バール未満で充
填する。この圧力は、用いられる樹脂に依存し、通常は製造者の仕様に従う。樹
脂の細孔サイズが小さくて樹脂細孔内での核酸の捕捉が制限される場合には、カ
ラム圧はより低くてもよい。したがって、細孔を持たない樹脂に対しては、カラ
ム圧を増加させることができる。カラムは、通常の技術に従い、予想される
流速の約2倍で充填する。
核酸試料を、その核酸がカラムから溶離する濃度を下回る塩濃度を有する添加
バッファーに含めてカラムに添加する。典型的には、塩濃度は、用いられる樹脂
に応じて約10ないし50mSである。より弱い陰イオン交換樹脂に対してはよ
り低い導電率の溶液が用いられ、それに対し、より強い陰イオン交換樹脂に対し
てはより高い導電率の溶液が用いられる。その後、カラムを数カラム容積のバッ
ファで洗浄して、樹脂に弱く結合する物質を除去する。次に、通常の方法による
浅い連続生理食塩水勾配を用いて、例えば、トリス−HClバッファ中1.5M
までのNaClを用いて、カラムから画分を溶離する。試料画分をカラムから回
収する。中規模調製(例えば、約100mgないし約3グラムの核酸)に対して
は、核酸ピークが期待される画分は、典型的には少なくとも50mlないし2リ
ットルであり、その後期待されるピークを越えてからは容積を増加させる。核酸
の収量及び純度の分析測定を、各々の画分に対して行う。加えて、カブトガニ血
球抽出物(LAL)分析を各画分に対して行い、各画分中の残留内毒素の水準を
決定することができる。高水準の核酸及び低内毒素を含む画分をプールする。得
られた核酸試料を、内毒素の水準及び所望の純度に応じて、再度0.2μmフィ
ルターを通して濾過することができる。
多くの用途に対し、引き続く使用のため、さらに核酸
を精製し、生じる核酸試料の塩濃度を低下させ、試料を濃縮し、及び/又はバッ
ファをより適切なバッファに交換することが望ましい。この結果を得るため、最
終ダイアフィルトレーション工程をこの段階で行うことができる。所望であれば
、それ以前の精製に用いられたものよりも小さいMWCOの限外濾過膜を、この
引き続くダイアフィルトレーション工程に用いることができるが、これは、核酸
がこの段階で高度に精製され、かつ小さいものが優勢な溶質分子が膜を通過して
濾液中に入るためである。多くのプラスミドDNAに対して、10Kないし10
0KのMWCO膜を用いることができる。より小さい停滞容積、流動の増加、高
収量及びより短い処理時間のため、約100KのMWCO膜を備える中空ファイ
バー装置が、この段階で、特には濃縮された核酸溶液を取り扱う場合に好ましい
。
上記プロトコルに従って精製されたDNAを、遺伝子治療において用いるため
に脂質坦体と複合体を形成させる場合には、好ましくはダイアフィルトレーショ
ンにより、そのDNAを低導電性バッファ中に交換することが望ましい。低導電
性バッファとは、約10mS未満、好ましくは約1mS未満のあらゆるバッファ
を含むことを意味する。
上記プロトコルの様々な箇所で、核酸の収量及び純度の分析測定が有益に行わ
れる。典型的には、このような分析は、例えば予備イオン交換クロマトグラフィ
ーから
の核酸含有画分の各々に対して行う他に、各精製工程の前後に行う。これらの分
析測定を行うのに好ましい手段には、純度のHPLC分析、収量の分光光学的評
価、タンパク質分析用の銀染色及びSDS−PAGE、並びにDNA分析用のア
ガロースゲル電気泳動及びサザンブロッティングが含まれる。
以下の実施例は、上述の方法及び有利な結果についての特定のアスペクトを説
明する。以下の例は説明として示されるものであって、限定するものとして示さ
れるものではない。
実施例1
p4119DNAの調製
製薬品質のDNAを、全ての細胞培養手順に無菌培養条件を用いて、以下のよ
うに調製した。図2は手続工程の模式図である。
カルベニシリン(100μg/ml)を補い追加した100mlTBブロス(
Sambrookら、1989)を収容する500mlの泡栓(foam−pl
ugged)フラスコに凍結(−80℃)細菌培養物1mlを添加することによ
り、凍結貯蔵物から、プラスミドp4119(図3)を含む大腸菌の接種物を調
製した。培養物を約6時間、37℃でインキュベートし、220rpmで振盪し
た。培養物の成長を目視検査により、又はOD600を測定することにより決定し
、それにより0.5ない
し5のOD値が許容可能であると判断された。
この培養物5mlを用いて、カルベニシリン(100μg/ml)及び1ml
/10Lメイズ(Mazu)DF204消泡剤を補った10L TB培地を収容
する4つのバイオリアクターの各々に接種した。この培養物を37℃でインキュ
ベートし、最初に300rpmで攪拌した。これらの培養物を曝気し、カスケー
ド制御ループ、攪拌、空気流、及び平均で約40%飽和度への酸素濃縮により、
溶解した酸素を制御した。培養物を約10ないし16時間インキュベートした。
インキュベーションの後、各培養物の細胞含有量をOD600により決定した:O
D600値は、16〜18の範囲であった。細胞を、冷却カール連続流動遠心で、
遠心により回収した。
細胞ペレットを薄いシートに広げ、さらなるプラスミド精製に用いるまで−8
0℃で凍結した。3.2Kgの細胞ペレットを、16Lの溶液I(25mMトリ
ス−HCl、pH8、10mM EDTA、50mMデキストロース)に、室温
で、150rpmで攪拌しながら1時間再懸濁させた。RNA分解酵素(305
mgRNA分解酵素/Kg細胞ペレット)を添加することによりRNA分解酵素
消化を行い、その溶液を氷上で2時間インキュベートした。それらの細胞を氷浴
中の溶液II(0.2N NaOH/1%SDS)32Lに添加して細胞を溶解
した。この溶液をバウ−タイ(Bow−Tie)攪拌機(コール・パーマー(C
ole Parmer)、
バーノン・ヒルズ、IL)を用いて25分間攪拌した。次に、この溶液を中和し
、16Lの氷冷溶液III(3Mカリウム、5M酢酸塩、pH5.5)を添加し
て細胞残滓及び染色体DNAを沈殿させた。この溶液を、バウ−タイ攪拌機を用
いて氷上で25分間混合した。
沈殿した物質を、中和細胞溶解溶液から遠心により除去した。この溶液を1L
遠心ボトルに等分し、5300rpmで20分間2℃で遠心した。その後、上清
を、互いに90°に配置された2層ミラクロス(Miracloth)(カルバ
イオケム(CalBiochem)、ラ・ホーヤ、CA)を通して室温で容器に
デカントした。次に、このデカントした上清を、連続的に配置された1.2及び
0.2μmフィルターを通して濾過した。この段階での遠心の代わりとして、セ
ライトメ HYFLO SUPER CELメ(セライト社(Celite Co
rp.)、ロンポック、カリフォルニア)のような珪藻土物質に通す濾過により
、沈殿物質を除去することができる。米国特許第5,576,196号を参照の
こと。
次に、濾過した物質を限外濾過ユニットに汲み入れ、300KのMWCOを有
する25ft2のポリエーテルスルホン(PES)膜を用いるポール−フィルト
ロンオメガ開放チャンネルセントラセット(Centrasette)ユニット
を通す正接流動濾過により、DNA溶液を濾過した。その溶液を、10psiの
圧力下で透過チャンネルを開放してユニットに導入し、この溶液を、ゲ
ル層が形成されるまでユニットを通して約50分間循環させた。その後、透過チ
ャンネルを廃棄物容器に向け、DNA溶液を、この溶液が約3.6Lの容積に濃
縮されるまで10psiの圧力で濾過した。次に、ダイアフィルトレーションバ
ッファ(トリス−HCl、pH8.5)を添加し、約50容積の交換が行われる
まで、10psiの圧力、約1L/分の流速で、連続的にダイアフィルトレーシ
ョンを行った。
ダイアフィルトレーションの後、透過弁を閉鎖し、限外濾過膜を通して保持物
を10分間再循環させた。保持物を除去し、透過弁を閉鎖して、洗浄当たりさら
に1Lのダイアフィルトレーションバッファを添加して、各10分間、計2回、
膜を洗浄した。その洗浄溶液を保持物に添加し、HLPC及びOD260/280分析
により分析した。
HPLC分析は、TSK−GEL DEAE−NPR樹脂を充填した4.6m
m×3.5cmHPLCカラムを用いて1ml/分の流速で行い、254nmで
モニターした。バッファA(20mMトリス−HCl、pH8)で試料を1:2
0に希釈し、25μlの容積でカラムに注入した。0%バッファB(20mMト
リス−HCl、pH8/2M KCl):100%バッファAから60%バッフ
ァB:40%バッファAの勾配で、9分間にわたって試料を溶離した。透過物(
パネルA)及びプラスミドDNA生成物を含む保持物(パネルB)のHPLC分
析を、図4に示す。プラスミドDNAは、この段階で
のHPLCによる測定で、一般的には95%の純度であり、しばしば100%の
純度である。
分光学的分析は、250、260及び280nmの波長で行った。精製DNA
の一般的な比はmOD260/OD250>1.1及びDO260/OD280>1.9であ
る。上記手順で、合計2.307gのプラスミドDNAが単離及び精製され、1
.1047のOD260/OD250、1.9290のDO260/OD280を有していた
。
回収されたプラスミドDNAを、ゲルマン・グランド・ウォーター・カプセル
(Gelman Ground Water Capsule)0.45μmフ
ィルターを通して2回濾過した後、ポール−フィルトロン・カプセルN660.2
2μmフィルターを通して2回濾過した。
プラスミドDNAを、イオン交換クロマトグラフィーによりさらに精製した。
DNAを、総容積4740mlで、総容積2.5LのTMAE−650(M)(
トリメチルアミノエチル)フラクトゲル(Fractogel)(EMセパレー
ションズ、ギブスタウン、NJ)を充填したアミコン・バンテージA(Amic
on Vantage A)カラムに添加した。このカラムを、平衡化バッファ
(50mMトリス、pH8.5)を用いて、LFV(直線流速)80−150c
m/時、カラム圧0.7バールで平衡化した。DNAを流速225ml/分、カ
ラム圧0.7バールで添加した。このカラムを、3な
いし5カラム容積の平衡化バッファを用いて、32−35mSで洗浄した。DN
Aを、32mSないし59mS、又は50mMトリス、pH8.5中の0.5M
NaClないし1.5M NaClの溶出勾配を用いて、流速225ml/分
及びカラム圧0.55バールでカラムから溶離した。A260が0.2を上回った
時点から130ないし1650mlの容積で画分を回収し始め、A260が0.2
未満となった時点で終了した。
全ての画分を、HPLC及びLAL内毒素検定により分析した。それらの結果
を表1に示す。合計で2044mgのDNAをカラムに添加して、1946mg
を6079mlの総容積で回収し、収率は95.22%であった。カラム画分2
−10をプールした(5941ml中1905mgのDNA及び3.73×105
EU LPS)。プールする画分は、調製品中の混入リポ多糖(LPS)の量
を最小にしながら、最大収量の回収DNAが得られるように選択した。 回収されたDNA溶液を、ポール・ウルティポアN660.2μmフィルターを
通して濾過した。塩含量を減少させるため、このDNA溶液を、ポール−フィル
トロン・セントラーネート(Centrarnate)開放チャンネル100K
MWCO膜(2.0平方フィート)を用いた最終ダイアフィルトレーション工
程にかけた。濾過ユニット及び膜を、まず10mMトリス−HCl、pH8.0
の溶液1Lで平衡化した。このバッファを、ポンプ及び無菌の貯留ボトルを用い
て、膜を横切らせて循環させた。透過チャンネルを完全に解放してDNA溶液を
添加し、この溶液を10psiで約30分間循環させた。次に、このDNA溶液
を、約100mlの容積に濃縮されるまで限外濾過した。次いで、濃縮した溶液
を、連続ダイアフィルトレーションを用い、10mMトリス−HCl、pH8に
対して、10psi及び透過流速120ml/分で、溶液の導電率が初期値35m
Sから1mS(0.60)未満(バッファの導電率=0.53mS)に減少する
までダイアフィルトレーションを行った。その後、透過弁を閉鎖し、限外濾過膜
を通して保持物を10分間再循環した。次に、保持物を回収し、10mMトリス
−HCl、pH8.0の洗浄液100mlで3回、膜を洗浄した。
ダイアフィルトレーション済みのDNA溶液及び各々の洗浄液のDNA及び内
毒素濃度を、上述のようにして決定した。保持物及び第1洗浄液をプールし、1
.36
6gのDNAを5.564mg/ml及び90.35EU/ml、すなわち16
.24EU/mgDNAの濃度で得た。このDNA溶液を、ミリポア・ミリパク
(Millipore Milipak)40 0.22μmフィルターを通し
て濾過した後、さらに25mlの最終ダイアフィルトレーションバッファーを濾
過し、この2つの溶液をプールして最終生成物を得た。
最終限外濾過からの最終プラスミドDNA生成物の収率は、80%であった。
次に、この最終生成物を等分し、使用時まで−20℃で保存した。この最終生成
物は以下の品質管理規格を満たすことが測定された。
色 透明から僅かに曇り
内毒素 <100EU/ml
純度 HPLCで>95%
DNA均一性 >90%ccc(共有結合的に
閉じた環状)
RNA 分析HPLCで<2%
ssDNA 分析HPLCで<1%
タンパク質 分析HPLC、銀染色及びSD
S−PAGEで<0.1%
ゲノムDNA 分析HPLC及びサザンブロッ
トで<1%
導電率 <1mS
pH 7−8.5
無菌性は、第21日目のトリプトースブロス培養物に
よって検定し、これはコロニーを示さなかった。同一性は、制限エンドヌクレア
ーゼ消化及びアガロースゲル電気泳動による分析によって測定した。p4119
の分析の結果を、図5に示す。最終生成物のHPLC分析を、図6に示す。
本発明の方法を用いて達成される純度が精製核酸の用途に依ることは、当該技
術分野における熟練者によって理解されるであろう。したがって、本発明は、こ
こでの例によって説明される純度を含む、あらゆる純度を達成することができる
態様を含むことを意図する。そこで、本発明の範囲は、本発明の方法の最も最適
な態様におけるそれらの使用、又は獲得可能な最大純度の核酸の生成に限定され
るものではない。
前述の開示が本発明の特定の態様を強調するものであり、それらと等価の変形
及び代替物の全てが添付の請求の範囲に説明される本発明の精神及び範囲内にあ
ることが理解されるであろう。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項
【提出日】1998年9月7日(1998.9.7)
【補正内容】
(4頁;補正後)
ここで引用される全ての参考文献は、参照することによりそれらの全体がここ
で説明されるものとして、ここに組み込まれる。
発明の要約
本発明は、溶液から核酸を精製するための方法であって、ゲル層を有する限外
濾過ユニットを通してその溶液を濾過して透過溶液及び保持溶液を得、それによ
り核酸をその保持溶液中に保持し、かつその保持溶液を回収して精製核酸溶液を
得ることを含む方法である。
好ましくは、核酸はDNAであり、特にはウイルス又はプラスミドDNAであ
る。限外濾過ユニットは、好ましくは、開放チャンネル平坦プレート装置又は中
空ファイバー装置である。限外濾過膜は、大部分の核酸に対して1Kないし1,
000K、プラスミドDNAに対しては好ましくは約50Kないし500K、最
も好ましくは約300Kないし500Kの分子量カットオフを有している。ゲル
層が形成される条件下で限外濾過が行われると、より高い純度が得られる。この
ゲル層は、約5psi(34.5キロパスカル)ないし約30psi(206.
8キロパスカル)、好ましくは約10psi(68.9キロパスカル)ないし2
0psi(137.9キロパスカル)の圧力を用いて、約90分まで形成させる
こと
ができる。この限外濾過工程の間に、約2倍ないし約50倍に核酸溶液を濃縮す
ることができる。
さらに好ましい態様においては、正接流動限外濾過の後、保持溶液を0.2μ
mフィルターを通して濾過し、濾過したプラスミドDNA溶液を正に荷電したイ
オン交換クロマトグラフィー樹脂にかけ、生理食塩水勾配でプラスミドDNAを
イオン交換クロマトグラフィー樹脂から溶離することにより、プラスミドDNA
をさらに精製する。この精製プラスミドDNAを、さらなるダイアフィルトレー
ション工程によりさらに精製し、かつ、任意に、精製プラスミドDNAの用途に
適するバッファ中で、さらに濃縮及び/又は交換することができる。
本発明は、さらに、本発明の方法により調製された核酸を含む製剤組成物を提
供する。この製剤組成物は、好ましくはプラスミドDNAであり、核酸のミリグ
ラム当たり約100未満の内毒素単位、約2%未満のRNA、約1%未満の一本
鎖DNA、約0.1%未満のタンパク質、約1%未満のゲノムDNA及び90%
を上回る閉じた環状プラスミドDNAを含む。
(12頁;補正後)
45分まで、それぞれゲル層を形成させることができる。ゲル層が形成された後
、透過ライン60の内容物を廃棄物容器に流して空にし、濾過を進行させる。
初期循環期間中にゲル層が形成されない場合、通常は、透過溶液への漏出によ
り生成物が失われる。生成物損失の量は、用いられる装置の型、膜のMWCO及
び試料中の核酸の全量に依存する。したがって、生成物の収量が重要ではない状
況においては、その間にゲル層が形成される初期循環期間を設けずに濾過を行う
ことができる。このような場合、濾過の初期期間にゲル層を形成させることが可
能であり、その後には透過溶液への生成物の漏出が減少し、生成物が保持溶液中
に保持される。例えば、中空ファイバー装置においては、短期間(例えば、約5
KbのプラスミドDNA及び約150mgDNA/平方フィートに対しては約5
分)でゲル層を形成することができるため、ゲル層形成の初期期間の生成物の損
失は大きいものではなく、したがって、その間にゲル層が形成される供給タンク
への透過溶液の再循環は必要ない。
濾過は正接流動を用いて行い、試料バッファを膜表面と交差するように循環さ
せる。正接流動濾過の間、膜を横切って圧力を加え、これにより保持物が再循環
しながらより小さい分子がその膜を通過する。一般的には、一定の膜貫通圧が維
持されるように流速を調整する。通常、
流速及び圧力は、ゲル層の形成のために初めは変動する。一般には、圧力及び流
速が高いほど濾過が早く進行するが、高流速は核酸の剪断又は膜の通過による損
失をもたらすように思われる。加えて、様々なTFU装置に、それらを稼働させ
る上での特定の圧力限界が存在しうる。したがって、製造者の仕様に従って圧力
を調整することができる。平坦プレート装置では、圧力は、好ましくは約5ps
i(34.5キロパスカル)ないし約30psi(206.8キロパスカル)、
最も好ましくは10psi(68.9キロパスカル)ないし20psi(137
.9キロパスカル)の範囲にある。大部分のプラスミドDNAに対しては、15
psi(103.4キロパスカル)ないし20psi(137.9キロパスカル
)が好ましい。循環ポンプ30は、核酸剪断を確実に最小限なものとするように
選択される。典型的には、循環ポンプ30は供給チャンネル20内の蠕動ポンプ
又はダイアフラムポンプであり、その圧力は保持弁100を調整することにより
制御される。
(17頁;補正後)
37℃でインキュベートし、最初に300rpmで攪拌した。これらの培養物を
曝気し、カスケード制御ループ、攪拌、反対流、及び平均で約40%飽和への酸
素濃縮により、溶解した酸素を制御した。培養物を、約10ないし16時間イン
キュベートした。インキュベーションの後、各培養物の細胞含有量をOD600に
より決定した:OD600値は、16ないし18の範囲であった。細胞を、冷却カ
ール連続流動遠心で、遠心により回収した。
細胞ペレットを薄いシートに広げ、さらなるプラスミドの精製に用いるまで−
80℃で凍結した。3.2Kgの細胞ペレットを、16Lの溶液I(25mMト
リス−HCl、pH8、10mM EDTA、50mMデキストロース)に、室
温で、150rpmで攪拌しながら1時間再懸濁させた。RNA分解酵素(30
5mgRNA分解酵素/Kg細胞ペレット)を添加することによりRNA分解酵
素消化を行い、その溶液を氷上で2時間インキュベートした。それらの細胞を、
氷浴中溶液II(0.2 NaOH/1%SDS)32Lに添加することにより
溶解した。この溶液を、バウ−タイ(Bow−Tie)攪拌機(コール・パーマ
ー(Cole Parmer)、バーノン・ヒルズ、IL)を用いて25分間攪
拌した。次に、この溶液を中和し、16Lの氷冷溶液III(3Mカリウム、5
M酢酸塩、pH5.5)を添加すること
により、細胞残滓及び染色体DNAを沈殿させた。この溶液を、バウ−タイ攪拌
機を用いて氷上で25分間混合した。
沈殿した物質を、遠心により中和細胞溶解溶液から除去した。この溶液を、1
L遠心ボトルに等分し、5300rpmで20分間2℃で遠心した。その後、上
清を、互いに90°に配置された2層ミラクロス(Miracloth)(カル
バイオケム(CalBiochem)、ラ・ホーヤ、CA)を通して室温で容器
にデカントした。次に、このデカントした上清を、連続的に配置された1.2及
び0.2μmフィルターを通して濾過した。この段階での遠心の代わりとして、
セライトメ HYFLO SUPER CELL(セライト社(Celite
Corp.)、ロンポック、カリフォルニア)のような珪藻土物質に通す濾過に
より、沈殿物質を除去することができる。米国特許第5,576,196号を参
照のこと。
次に、濾過した物質を限外濾過ユニットに汲み入れ、MWCOが300Kの2
5ft2(2.3×104cm2)のポリエーテルスルホン(PES)膜を用いた
ポール−フィルトロンオメガ開放チャンネルセントラセット(Centrase
tte)ユニットを通す正接流動濾過により、DNA溶液を濾過した。その溶液
を、10psi(68.9キロパスカル)の圧力下で透過チャンネルを開放して
ユニットに導入し、ゲル層が形成されるまで、約50分間ユニットを通して循環
させた。その後、透過
チャンネルを廃棄物容器に向け、DNA溶液を、約3.6Lの容積に濃縮される
まで10psi(68.9キロパスカル)の圧力で濾過した。次に、ダイアフィ
ルトレーションバッファ(トリス−HCl、pH8.5)を添加し、
(24−25頁;補正後)
20.前記濾過がゲル層の存在下で行なわれる請求項19に記載の方法。
21.前記限外濾過膜が約300Kダルトンの分子量カットオフを有する請求項
19に記載の方法。
22.前記プラスミドDNAを含む溶液が、洗浄剤含有バッファを用いて細菌細
胞を溶解し、細胞残滓及びタンパク質を実質的に除去することにより得られる請
求項19に記載の方法。
23.前記溶液に対してダイアフィルトレーションを行い、約10ないし約10
0容積に相当する保持溶液の容積交換を行う工程をさらに含む請求項19に記載
の方法。
24.前記ゲル層が約5psi(34.5キロパスカル)ないし約30psi(
206.8キロパスカル)の圧力を用いて形成される請求項20に記載の方法。
25.前記精製プラスミドDNA溶液を0.2μmフィルターを通して濾過する
工程をさらに含む請求項19に記載の方法。
26.前記精製核酸溶液を正に荷電したイオン交換クロマトグラフィー樹脂に適
用する工程であって、生理食塩水勾配を用いて前記核酸を前記イオン交換クロマ
トグラフィー樹脂から溶離して溶離核酸溶液を得る工程をさらに含む請求項19
に記載の方法。
27.低導電率バッファに対して前記溶離核酸溶液のダ
イアフィルトレーションを行う工程をさらに含む請求項26に記載の方法。
28.精製プラスミドDNAを、核酸を含む溶液から調製するための方法であっ
て、
a)前記溶液を、分子量カットオフが約300Kダルトンないし約500Kダ
ルトンの範囲の膜を備えた開放チャンネル限外濾過ユニットを通して、約5ps
i(34.5キロパスカル)ないし約30psi(206.8キロパスカル)の
圧力の下で、ゲル層を形成させるのに十分な時間循環させる工程;
b)前記溶液をゲル層を備えた前記限外濾過ユニットを通して濾過して保持溶
液及び透過溶液を得、それにより前記プラスミドDNAを前記保持溶液中に保持
する工程;
c)ダイアフィルトレーションバッファを用いて前記保持溶液に対してダイア
フィルトレーションを行う工程;
d)前記保持溶液を回収する工程;
e)合わせた前記保持溶液を0.2μmフィルターを通して濾過し、実質的に
精製されたプラスミドDNA溶液を得る工程;
f)前記実質的に精製されたプラスミドDNA溶液を正に荷電したイオン交換
クロマトグラフィー樹脂に適用する工程であって、生理食塩水勾配を用いて前記
プラスミドDNAを前記イオン交換クロマトグラフィー樹脂か
ら溶離して溶離プラスミドDNA溶液を得る工程;
を含み、それにより精製プラスミドDNA溶液を得る方法。
29.前記プラスミドDNAを含む溶液が、洗浄剤含有バッファを用いて細菌細
胞を溶解し、細胞残滓及びタンパク質を実質的に除去することにより得られる請
求項28に記載の方法。
(27−29頁;補正後)
38.核酸を含む溶液を濾過するための方法であって、
a)ゲル層を具備する限外濾過ユニットを通して前記溶液を濾過して透過溶液
及び保持溶液を得、前記核酸を前記保持溶液中に保持する工程;および
b)前記保持溶液を回収して濾過された核酸溶液を得る工程;
を含む方法。
39.前記核酸がDNAである請求項38に記載の方法。
40.前記核酸がRNAである請求項38に記載の方法。
41.前記DNAがプラスミドDNAである請求項39に記載の方法。
42.前記DNAがウイルスDNAである請求項39に記載の方法。
43.前記RNAがウイルスRNAである請求項40に記載の方法。
44.前記限外濾過ユニットが、分子量カットオフが約50Kないし約500K
ダルトンの膜を備えたものである請求項41に記載の方法。
45.前記限外濾過ユニットが開放チャンネル装置である請求項38に記載の方
法。
46.前記限外濾過ユニットが平坦プレート装置である請求項45に記載の方法
。
47.前記限外濾過ユニットが中空ファイバー装置であ
る請求項45に記載の方法。
48.前記ゲル層が約5psiないし約30psiの圧力下で形成される請求項
38に記載の方法。
49.前記濾過がダイアフィルトレーションバッファの存在下で行なわれる請求
項38に記載の方法。
50.前記限外濾過ユニットが正接流動装置である請求項38に記載の方法。
51.プラスミドDNAを含む溶液を濾過するための方法であって、
a)分子量カットオフが約50Kないし約500Kダルトンの範囲の膜を備え
た開放チャンネル限外濾過ユニットを通して前記溶液を濾過して透過溶液及び保
持溶液を得、それにより前記プラスミドDNAを前記保持溶液中に保持する工程
;
b)前記保持溶液を回収して濾過DNA溶液を得る工程;
を含む方法。
52.前記濾過がゲル層の存在下において行なわれる請求項51に記載の方法。
53.前記限外濾過膜が約300Kダルトンの分子量カットオフを有する請求項
51に記載の方法。
54.前記プラスミドDNAを含む溶液が、洗浄剤含有バッファを用いて細菌細
胞を溶解し、細胞残滓及びタンパク質を実質的に除去することにより得られる請
求項51に記載の方法。
55.前記溶液に対してダイアフィルトレーションを行い、約10ないし約10
0容積に相当する保持溶液の容積交換を行う工程をさらに含む請求項51に記載
の方法。
56.前記ゲル層が約5psiないし約30psiの圧力を用いて形成される請
求項52に記載の方法。
57.前記精製がダイアフィルトレーションバッファの存在下で行われる請求項
51に記載の方法。
58.前記限外濾過ユニットが正接流動装置である請求項51に記載の方法。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L
U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF
,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,
SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S
D,SZ,UG,ZW),UA(AM,AZ,BY,KG
,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT
,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,
CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,F
I,GB,GE,HU,IL,IS,JP,KE,KG
,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,
LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX,N
O,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG
,SI,SK,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,
UZ,VN
(72)発明者 アッチレイ、アラン
アメリカ合衆国 94110 カリフォルニア
州 サンフランシスコ フォルサム スト
リート 3643
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.核酸を含む溶液から前記核酸を精製するための方法であって、 a)ゲル層を備えた限外濾過ユニットを通して前記溶液を濾過して透過溶液及 び保持溶液を得、それにより前記核酸を前記保持溶液に保持する工程;および b)前記保持溶液を回収し、それにより精製核酸溶液を得る工程; を含む方法。 2.前記核酸がDNAである請求項1に記載の方法。 3.前記核酸がRNAである請求項1に記載の方法。 4.前記DNAがプラスミドDNAである請求項2に記載の方法。 5.前記DNAがウイルスDNAである請求項2に記載の方法。 6.前記RNAがウイルスRNAである請求項3に記載の方法。 7.前記限外濾過ユニットが分子量カットオフ約50Kないし約500Kダルト ンの膜を備えたものである請求項4に記載の方法。 8.前記限外濾過ユニットが開放チャンネル装置である請求項1に記載の方法。 9.前記限外濾過ユニットが平坦プレート装置である請求項8に記載の方法。 10.前記限外濾過ユニットが中空ファイバー装置であ る請求項8に記載の方法。 11.前記ゲル層が約5psiないし約30psiの圧力下で形成される請求項 1に記載の方法。 12.前記溶液を濃縮して濃縮核酸溶液を得、前記濃縮核酸溶液をダイアフィル トレーションバッファでダイアフィルトレーションする工程をさらに含む請求項 1に記載の方法。 13.前記保持溶液を回収した後、前記ダイアフィルトレーションバッファを前 記限外濾過ユニットを通して循環させて洗浄溶液を得、前記洗浄溶液を前記保持 溶液と合わせる工程をさらに含む請求項10に記載の方法。 14.前記精製核酸溶液を0.2μmフィルターを通して濾過する工程をさらに 含む請求項1に記載の方法。 15.前記精製核酸溶液を正に荷電したイオン交換クロマトグラフィー樹脂に適 用する工程であって、生理食塩水勾配を用いて前記核酸を前記イオン交換クロマ トグラフィー樹脂から溶離して溶離核酸溶液を得る工程をさらに含む請求項14 に記載の方法。 16.前記溶離核酸溶液に対してダイアフィルトレーションを行う工程をさらに 含む請求項15に記載の方法。 17.前記精製核酸溶液が少なくとも約90%の純度の核酸を含む請求項1に記 載の方法。 18.前記精製核酸が少なくとも約90%の閉鎖した環状プラスミドDNAを含 む請求項4に記載の方法。 19.プラスミドDNAを含む溶液から前記プラスミド DNAを精製するための方法であって、 a)前記溶液を、分子量カットオフが約50Kないし約500Kダルトンの範囲 の膜を備えた開放チャンネル限外濾過ユニットを通して濾過して透過溶液及び保 持溶液を得、それによりプラスミドDNAを前記保持溶液中に保持する工程;お よび b)前記保持溶液を回収して精製プラスミドDNA溶液を得る工程; を含む方法。 20.前記濾過がゲル層の存在下において行なわれる請求項19に記載の方法。 21.前記限外濾過膜が約300Kダルトンの分子量カットオフを有する請求項 19に記載の方法。 22.前記プラスミドDNAを含む溶液が、洗浄剤含有バッファを用いて細菌細 胞を溶解し、細胞残滓及びタンパク質を実質的に除去することにより得られる請 求項19に記載の方法。 23.前記溶液に対してダイアフィルトレーションを行い、約10ないし約10 0容積に相当する保持溶液の容積交換を行う工程をさらに含む請求項19に記載 の方法。 24.前記ゲル層が約5psiないし約30psiの圧力を用いて形成される請 求項20に記載の方法。 25.前記精製プラスミドDNA溶液を0.2μmフィルターを通して濾過する 工程をさらに含む請求項19に記載の方法。 26.前記精製核酸溶液を正に荷電したイオン交換クロマトグラフィー樹脂に適 用する工程であって、生理食塩水勾配を用いて前記核酸を前記イオン交換クロマ トグラフィー樹脂から溶離して溶離核酸溶液を得る工程をさらに含む請求項19 に記載の方法。 27.低導電率バッファに対して前記溶離核酸溶液のダイアフィルトレーション を行う工程をさらに含む請求項26に記載の方法。 28.プラスミドDNA含む溶液から精製プラスミドDNAを調製するための方 法であって、 a)前記溶液を、分子量カットオフが約300Kダルトンないし約500Kダル トンの範囲の膜を備えた開放チャンネル限外濾過ユニットを通して、約5psi ないし約30psiの圧力下で、ゲル層を形成させるのに十分な時間循環させる 工程; b)前記溶液をゲル層を備えた前記限外濾過ユニットを通して濾過して保持溶液 及び透過溶液を得、それにより前記プラスミドDNAを前記保持溶液中に保持す る工程; c)ダイアフィルトレーションバッファを用いて前記保持溶液に対するダイアフ ィルトレーションを行う工程; d)前記保持溶液を回収する工程; e)合わせた前記保持溶液を0.2μmフィルターを通して濾過し、実質的に精 製されたプラスミドDNA溶液を得る工程; f)前記実質的に精製されたプラスミドDNA溶液を正に荷電したイオン交換ク ロマトグラフィー樹脂に適用する工程であって、生理食塩水勾配を用いて前記プ ラスミドDNAを前記イオン交換クロマトグラフィー樹脂から溶離して溶離プラ スミドDNA溶液を得る工程; を含み、それにより精製プラスミドDNA溶液を得る方法。 29.前記プラスミドDNAを含む溶液が、洗浄剤含有バッファを用いて細菌細 胞を溶解し、細胞残滓及びタンパク質を実質的に除去することにより得られる請 求項28に記載の方法。 30.請求項28に記載の方法に従って調製された精製プラスミドDNAを含む 製剤組成物。 31.プラスミドDNAのミリグラム当たり約100未満の内毒素単位を含む請 求項30に記載の製剤組成物。 32.少なくとも約90%の閉じた環状プラスミドDNAを含む請求項30に記 載の製剤組成物。 33.約2%未満のRNAを含む請求項30に記載の製剤組成物。 34.約1%未満の一本鎖DNAを含む請求項30に記載の製剤組成物。 35.約0.1%未満のタンパク質を含む請求項30に記載の製剤組成物。 36.約1%未満のゲノムDNAを含む請求項30に記載の製剤組成物。 37.細胞の混合物からプラスミドDNAを精製するための方法であって、 a)前記細胞の混合物を構成する細胞の完全性を洗浄剤含有バッファ溶液中で 破壊して可溶化細胞溶液を得る工程; b)細胞性RNAを酵素的に消化する工程; c)前記可溶化細胞溶液中の細胞残滓及びタンパク質を核酸から区別して沈殿 させ、前記核酸を含む上清溶液を得る工程; d)前記沈殿した細胞残滓及びタンパク質を前記上清溶液から除去して実質的 に精製されたプラスミドDNA溶液を得る工程; e)前記実質的に精製されたプラスミドDNA溶液を正接流動限外濾過で濾過 して透過溶液及び保持溶液を得、前記プラスミドDNAを前記保持溶液中に保持 することによって前記プラスミドDNAをさらに精製する工程; f)前記保持溶液を回収する工程; を含み、それにより精製プラスミドDNA組成物を得る方法。
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