JP2000500362A - 改良カテーテル - Google Patents

改良カテーテル

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イー. シューカート、デイビッド
エム. ゴールドバーグ、エドワード
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ウルシル コーポレーション
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Abstract

(57)【要約】 脈管系中への流体導入のためのカテーテル(21)はカテーテルの縦軸(30)に対して斜めの角度にあるカテーテル側壁の開口部(33)を含む。開口部のある対は互いに近づく方向に向き、開口部のある別の対は互いに離れる方向に向いている。開口部の配置によって、流体は開口部の角度に対応する斜め角度の方向の流れとなって開口部から放出される。斜め角度の流れによってカテーテルの近傍に有利な循環路が生じ、これが医用関連の注入流体の有効性を一般に向上させる。カテーテルは、血栓溶解処置を含む種々の目的に使用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】 改良カテーテル発明の分野 本発明は脈管系において使用するカテーテル、とくにその側壁に開口部を有す るカテーテルに関する。背景技術 一般に流体である物質を血管系などの解剖学的構造系に注入するためのカテー テルは、当業者に公知である。そのようなカテーテルは、カテーテル管腔を画定 する側壁を有する細長いカテーテル本体を一般に含む。カテーテル管腔はそこを 通して流体をカテーテル管腔に導入する近位端と称する一端と、そこから流体を カテーテル管腔外に排出する遠位端と称するもう一端を有する。あるデザインの カテーテルでは、管腔を通るガイドワイヤの誘導で解剖学的構造系中に挿入され る単一のカテーテル管腔が用いられる。 カテーテルの近位端に導入された流体は、一般に近位端またはその近傍に加え られた圧力下でカテーテル管腔中を移動する。次いで流体は、一般にカテーテル の遠位端またはその近傍に開いた開口部を通ってカテーテルから排出される。そ のような開口部は、カテーテル遠位部分末端の穴を含むこともある。当業者に公 知の種々デザインはカテーテルの側壁を貫く一つまたはそれ以上の穴を含み、こ れにはMewissen(Meditech)、EDM(Referral Systems Group)によるカテー テルおよび種々のマクナマラカテーテルシステムなどがある。これらカテーテル は全てDiagnostic Imaging,November 1,1991に参照されている。"Pulse-Spray Pharmacomechanical Thrombolysis,"J.J.Bookstein and K.Valji,Cardiovas cular and Interventional Radiology ,v.14,pp.352-54("Bookstein")で参照 されているカテーテルは、パルススプレー薬力学的血栓溶解を行うためにその遠 位端に沿って一定間隔をおいた出口スリットを有する。Booksteinは、フィブリ ン溶解剤としてウロキナーゼを用いる血栓溶解処置を最も効果的に行うために、 短い持続期間の高圧パルスを用いることを強調している。Booksteinはさらに、 側壁スリットからのパルススプレーを用いて、血管造影法および透析移植組織上 での血栓溶解を行うことを記述している。 Applingらの米国特許第5、250、034および5、267、979号は、スリットを圧力対応 バルブとなるように形成し、それによってスリットを通して流体がカテーテル中 に逆流しないようにした側面スリットカテーテルを開示している。 これら二つの特許参照文献および上記の他の引用参照文献はカテーテルの側壁 の開口部の種々のパターンおよび構造を開示しているが、これら参考文献の全て において流体は一般にカテーテル管腔の縦軸に対して直交方向にカテーテル管腔 から排出される。このためおよび他の種々の理由から、脈管系などの解剖学的構 造系中に流体を導入するために使用する場合、既存のカテーテルには種々の欠点 や障害がある。例えば、血栓溶解処置に用いる場合、初めの閉塞を効果的に解除 する前に遠位塞栓を生じる結果になり得る凝血断片化のリスクを最少にするため に、流体を血栓部位またはその近傍に導入しなければならない。そのような凝血 断片化の結果、連繋損傷が起きる可能性があり、それはさらに、患者の患部への 血液供給を制限したり、他の望ましくない合併症を起こし得る。従来技術では、 圧力すなわち、カテーテルの側穴の数の増加あるいはサイズ変更またはその双方 によってカテーテルの側穴からの流体の出力を強めることによって、これらリス クを軽減することを試みている。 さらに、血管の血栓溶解処置などのカテーテルを用いる脈管系への流体導入は 侵入的性質のものであることから、所望の流体の効果的導入に要する時間を短縮 することが望ましい。とくに、血栓溶解に要する時間は最少に維持することが好 ましい。血栓溶解やカテーテルを通しての流体導入が係わる他の処置に要する時 間を最少にするためには、流体を正確に効率よく脈管中の所望の位置に導入する ことが必要である。例えば血栓溶解の場合、溶解剤はそれが最短時間に効果的に 凝血を溶解するように血管内に分散される必要がある。従来技術のカテーテルお よび関連処置法を、溶解剤のような流体を患者の標的脈管系内領域により効果的 に位置して分散させるように改良する必要である。 このように、導入される流体の有効性を増すように脈管系に流体を導入し、そ れによって所望処置に必要な流体量およびそのような処置を効果的に完了するに 要する時間の双方を最少にするような改良カテーテルが求められている。 発明の概要 したがって、本発明の目的は、流体を脈管系中に最も効果的に分散させる新規 の改良カテーテルを提供することである。 さらに、本発明の目的は、血栓溶解処置を行う場合に溶解剤と血栓との反応を 増強して、それによって血栓を処理することである。 本発明によれば、上記および他の目的および利点は、カテーテルの側壁を貫通 する一つまたはそれ以上の開口部を有する器具によって達成される。開口部はカ テーテルの縦軸に対して側壁を斜めの角度で貫いており、それによって流体を一 つまたはそれ以上の斜め角度の流れで脈管系中にに導入する。 本発明の他の態様によれば、少なくとも二つの開口部はカテーテル側壁に沿っ て互いに間隔をおいて、カテーテル管腔の縦軸に対して斜めの角度に向いている 。斜めの角度は、一方の開口部からの流体の流れがもう一方の開口部を出る流体 の流れに向き合って出るように選択される。この配置が最も効果的に血栓を溶解 または崩壊することが見出された。本発明による開口部の他の適当な配置は対の 開口部を互いに離れる方向に向けるもので、それによって一方の開口部からの流 体の流れはもう一方の開口部の流体の流れから離れた方向に向かう。 本発明のさらなる他の態様によれば、側壁周囲の二点でカテーテル管腔の二箇 所を通って縦軸に対して斜めの角度でレーザービームを貫通させることによって 器具側壁に4個の開口部が形成される。レーザービームの向きは、4個の開口部 のうちの2個が片側の側壁で互いに間隔をおいて互いに向き合い、4個の開口部 の残りの2個が反対側の側壁で互いに間隔をおいて互いに離れる方向に形成され るようにする。 本発明のさらなる態様は、細長いカテーテル本体に沿って縦方向に間隔をおい て配置された複数群の上記4個の開口部を含む。各群の4個の開口部の向きは、 それぞれ隣接する4個の開口部と異なっていてもよい。開口部は、直径0.00 1〜0.012インチ、好ましくは0.005〜0.010インチの実質上円断 面を有する穴からなり、開口部の斜めの角度はカテーテルの縦軸に対して30〜 60度でよく、好ましくは開口部の斜めの角度は約45度である。 本発明の他の態様は血管中の凝血を軽減する方法であって、これはカテーテル を通して溶解剤を血管中の実質上凝血場所に注入することからなり、溶解剤はカ テーテルの縦軸に対して斜めの角度で流れに注入される。本発明による他の方法 は複数の流れを放出することによって流体を脈管系に導入するもので、流れの少 なくとも一つをもう一つの流れに向かう角度にする。 本発明のさらなる他の目的、利点および新規態様は、本発明を実施するための 最良の形態を説明するための本発明の好ましい実施態様を示す以下の発明の詳細 な説明および添付された図面を参照することによって、明らかになるであろう。 図面の簡単な説明 第1図は、縦軸に対して斜めの角度で出ている流体の流れを示す本発明による 器具の側面図である。 第2図は、第1図の線2−2についての拡大断面図である。 第3図は、血管内を示した第1図の器具の一部分の拡大断面斜視図である。 第4図は、本発明の変更態様の側断面図である。 発明の詳細な説明 図面、とくに第1〜3図について説明すると、カテーテル21は本発明の一実 施態様を示す。カテーテル21は、カテーテル21の縦軸30に対して斜めの角 度の開口部33を通して流体が脈管系に導入されるような寸法および構造になっ ている。流体は開口部33から矢印で示した流れ43となって出る。開口部33 を出た流れ43は開口部33と同じ斜め角度を向いている。 カテーテル21は、一端に近位部分25を、他端に脈管系に挿入できるように した遠位部分27を具備する細長いカテーテル本体23を有する。カテーテル本 体23は、管腔31を囲む側壁35を有する(第2および3図)。管腔31は実 質上カテーテル本体23の全長に伸びている。カテーテル21は、ここでTouhy- BorstYアダプター29として示されるような、近位部分25またはその近傍で 管腔31に流体を導入するための手段を含む。Touhy-BorstYアダプター29は また、管腔31に導入される流体に圧力を加えることを可能にし、それによって 流体は管腔から斜め角度の開口部33を通って押し出される。 カテーテル21の使用目的の一つは、溶解剤またはウロキナーゼなどの酵素を 血管中に注入ないしは導入して凝血を溶解することである。血管39中の溶解さ るべき凝血41の箇所またはその近傍部分に挿入した後のカテーテル21の一部 を第3図に示す。管腔31内の流体に圧力がかかると、上述したように流体は開 口部33から流れ43中に押し出される。第3図に示すように、斜め角度の開口 部33は流体の流れ43(矢印で表示)を縦軸30に対して斜めの角度αに向け るが、この斜め角度αは開口部33が有する斜め角度に一致する。 開口部33の相互の位置関係および角度αは、開口部33近くの注入された流 体および他の生体流体が有利な局所的循環を一般に生じるように選択される。こ の特定の実施態様では、開口部33は複数の開口部対33a〜hを含み、これら は側壁35周囲の異なる選択箇所で側壁33全長に沿って開口している。開口部 33aは、側壁35の片側に位置し、開口部33bは側壁35の反対側、すなわ ち開口部35aが開口している側から約180度の方向の側壁35の周囲の箇所 に位置している。 開口部33aは互いに反対方向を向いた一対の開口部からなり、開口部33a は一方の開口部33aからの流体の流れをもう一方の開口部33aの流体の流れ と反対方向に向く。開口部33bは互いに間隔をおいて側壁に沿って位置し、互 いに向き合う方向にした一対の開口部からなる。開口部33aおよび33bはそ れぞれ、縦軸30に対してαで示される角度で斜めになっており、本実施態様で はその角度は約30〜60度であり、好ましくは約45度である。 開口部33aおよび33bから出る流体はそれぞれ流れ43aおよび43b中 に向って、概ね矢印で示した方向に流れる。第1図を参照して既に述べたように 、第3図に示した流体の流れ43aおよび43bは、開口部33aおよび33b の斜め角度に対応して縦軸30に対して斜めに向いている。流れ43aおよび4 3bのこの斜め方向は、カテーテルを血栓溶解処置に用いた場合に血栓の溶解を 向上させることが見出された。この向上は、斜め角度の流れによって生じる注入 流体と近接脈管流体中の小渦によるものと考えられる。これら小渦は乱流となる 場合もある。これら小渦に伴う力は攪拌器型作用に類似しており、流体の分散を 助け、さらには凝血41の表面51への流体の浸透能を向上させる。適用によっ ては、互いに向かい合う流れ43bは、直接にまたは血管壁からはね返った後で 互いに混合される。そのような混合はまた、注入流体の有効性を向上させる。開 口部33aから流出する流れ43aは、その相互間の領域から流体を引き寄せ、 また一般にその相互間に循環領域を生じ、それは小渦を含むか、あるいは乱流と なって、これがまた凝血41内での溶解剤の分散を助ける。 二つの開口部対33cおよび33dはそれぞれ、二つの開口部対33aおよび 33bと同様の位置関係にある。ただし、この開口部対33cおよび33dは、 開口部対33aおよび33bに対して側壁35の周囲に沿って約90度回転した 位置にある。同様に、四つの開口部33eおよび33fのグループは隣接する開 口部対33cおよび33dの方位から約90度に回転しており、開口部対33g および33hは二つの開口部対33eおよび33fの配置から約90度回転して 位置している。 上記の開口部33a〜hの配置は、カテーテル本体23に沿って縦方向に間隔 をおいた複数群の各4個の開口部をつくり出す。またこの配置によって、カテー テル21の断面の四つの四分円40a〜d(第2および3図)のそれぞれにおい て、一対の開口部は互いに離れる方向を向き、一対の開口部は互いに向かう方向 にある。 開口部対33b、33d、33fおよび33hの各一方の開口部はもう一方の 対応する各開口部と向かう方向にあり、対応する流れ43bの流体は互いに向か う方向に送り出される。一方、開口部対33a、33c、33eおよび333g はそれぞれ互いに離れる向きの開口部対を有するため、流れ43aの流体は互い に離れた方向に送り出される。したがって、開口部33aおよび33bを参照し て上述した有利な循環パターンは側壁35の周囲の複数箇所で示され、結果とし て側壁35の四つの四分円40a〜dの全てから流出する有利なフローパターン が得られる。 開口部33a〜33hを形成する適当な方法は、炭酸ガスレーザーを用いてカ テーテル本体23の縦軸を貫いて斜めに切ることである。レーザービームをカテ ーテルの本体を斜め角度で横切って管腔を貫通するように位置し、それによって 一回の加工操作でカテーテル本体の周囲の2箇所で2個の開口部が形成される。 とくに第3図を参照すると、レーザーは角度αで斜めに向かって、開口部33a の一つと開口部33aに最も近い開口部33bの対応する一つを形成する。すな わち、開口部33aおよび開口部33bは、炭酸ガスレーザーによる斜め切り抜 きの方向に対応して一般に斜め角度でともに一直線に並ぶ。第3図に示すように 他の開口部33も、同様にカテーテル本体23の周囲の反対箇所を通って切り抜 かれる。 レーザービームは、カテーテル本体23の周囲の2箇所および管腔31を貫通 するように位置する。ビームは縦軸30を斜め角度(本実施態様では角度α)で 貫通する平面を横切る。したがって、各開口部33はカテーテル本体23周囲上 の反対箇所に対応する開口部33を有し、この二つの開口部はそこから流出する 流体を互いに約180度に分かれた斜めの二方向に向ける。詳細には、開口部3 3aのそれぞれは、開口部33bの対応する開口の反対方向に流体を排出する。 開口部33cと33d、33eと33fおよび33gと33hは、反対向き開口 部と同様の対を形成する。 この斜めの反対向きはさらに、反対向き開口部の一つから流出する流体のベク トルは縦軸30に平行してカテーテルの一端に向かうベクトル成分を含み、一方 、反対側の開口部に対応するもう一方から流出する流体のベクトルは縦軸30に 平行するがカテーテルの反対端に向かうベクトル成分を含むことを意味する。こ れら反対向きのベクトルフロー成分はカテーテル本体23の周囲の反対箇所でカ テーテル本体23の縦軸に沿って同じ一般位置にある。これらフロー成分はした がって、多くの適用例で、カテーテルの周囲上の反対箇所間に追加の循環経路を つくり出し得る。 カテーテル21使用の一つの可能性として、第3図をとくに参照して以下に記 述する血栓溶解処置がある。カテーテル21の側壁35は、少なくとも部分的に 血管39内に挿入される。カテーテルの遠位部分27を凝血41に作用し得る近 さ、すなわち溶解剤が遠位部分27から出た場合に凝血41を溶解する見込みが あることが当業者に公知である凝血41に対する位置にする。流体のかたちの溶 解剤または酵素を任意の適当な貯蔵器(図示なし)から、適宜Touhy-Borstアダ プター29(第1図)を通して、管腔31に導入する。溶解剤は管腔31を通っ て、矢印で示されるように斜めに向いた複数の流れ43中に開口部33から出る 。開口部33はカテーテル側壁35に沿って間隔をおいて位置し、したがって、 開口部33から管腔31を出る流体のための複数の流出箇所がつくられる。 開口部33がカテーテルの縦軸30に対して斜め角度にあることから、流れ4 3bは互いに向かい合っており、流れ43aは互いに離れる方向に向いており、 一般にその間から外側に流体を引きだす。流れ43によって起きる流体フローは 、小渦および乱流を増加して、洗濯機攪拌器によって生じると同様なフローパタ ーンをつくり出し、これは凝血41の溶解を向上させることが見出されている。 加えて、流れが斜め角度であることから、これらフローの一成分はカテーテル の縦軸30に対して平行している。したがって、縦軸30に平行の局部循環がつ くりだされ、これはまた凝血41の溶解を向上させ得る。流体が斜め角度で凝血 に当たると、流体はまた血管または凝血から対応する跳ね返り角度ではね返り得 る。この斜め角度での流れのはね返りは、循環パターンを複雑にし、さらなる小 渦および乱流をつくり出し、これがまたより効果的な溶解剤の分散に貢献して溶 解速度を速める。本実施態様の開口部33a〜hの配置もまた、流れ43をカテ ーテル本体23の周囲の反対箇所から反対の斜め角度方向に流出させる。これは さらに、カテーテル21の周囲の反対箇所間に循環経路をつくり出して、フロー パターンを向上させる。 第4図は、カテーテルがカテーテル管腔131の側壁135に開口部133を 有する本発明の別の実施態様を示す。開口部133は、縦軸130に対して斜角 βに流体を向けるようにつくられる。流体143の流れは、おおむね矢印方向に 向き、その方向はカテーテルの遠位先端128に向いている。したがって、管腔 131から排出された流体は一般に遠位先端128に向いて流れ、一般に注入さ れた流体および注入領域に存在する他の流体の局所的循環をつくり出す。 第4図では一般に遠位先端128に向いた開口部133の4個のみが示されて いるが、側壁135に沿って同方向に開口部133と同角度で追加の位置に、あ るいはまた異なる角度で異なる方向に、開口部を追加してもよい。 さらなる別の実施態様ではもちろん、処理対照の脈管領域に作用し得る近距離 に有利なフローパターンおよび小渦を生じさせるために、斜め角度の開口部の数 、間隔または配置を変えてもよい。 開口部33、133の実質上円断面は、約0.012から約0.001インチ の小サイズの範囲、好ましくは約0.005〜0.010インチの適当な直径を 有する。開口部33、133の穴開け工程には炭酸ガスレーザーを用い得るが、 他の種々の方法もまた開口部をつくるのに適している。例えば、エキシマーレー ザーまたはTEAレーザーは直径が0.001インチのように小さい穴を開ける のに適することが知られている。そのようにより小さい直径の開口部は、高圧で 少量の流体の注入が必要な場合の医用適用に好ましい。開口部33a〜33hは 、約4インチの長さで側壁35に沿って位置しており、相当する注入全長42を 形成する。 開口部33、133は実質上円断面を有するが、開口部の形状と輪郭が管腔縦 軸に対して斜めの角度で流体が開口部から流れるのを可能にする限り、別の断面 および別の形状の開口部にしてもよい。 開口部の形状の変更に加えて、さらなる変更実施態様には、カテーテルの側壁 に間隔をおいて位置する斜め角度の開口部の数の変更およびそのパターンまたは 配置の変更が含まれる。比較的短い注入全長が望ましい医用適用のためには開口 部は比較的短い長さの側壁にのみに配置され、逆により長い注入全長を要する医 用適用のためには開口部は一般により長い側壁に渡って間隔をおいて配置される 。もちろん、開口部の数は所望の注入全長のみによって変更されるだけではなく 、特定の適用の注入に必要な流体の特定容量によっても変更され得る。 カテーテル管腔31およびカテーテル本体23の適切な直径は市販のものと同 じであることが見出され、特定の適用または流体を受ける解剖学的系によって異 なり得る。同様に、カテーテル本体の成形に用いる材料は、市販のカテーテルの 製造に現在用いられているものから任意に選択することができる。例えば、本発 明によるカテーテルの適当な壁厚は約0.008〜0.014インチの範囲であ ることが見出された。側壁に適当な材料例としては、ナイロンやポリウレタンな どの生物適合性の熱可塑性材料があげられるが、現在のところナイロンが好まし い。 上記から明らかな本発明の利点に加えて、本発明を血栓溶解処置に用いた場合 、凝血溶解の速度増加によって処置をより迅速により少量の流体注入で行うこと が可能になる。その結果、患者の苦痛が軽減される。溶解剤の分散増加によって 凝血の溶解が効率よく行われ、望ましくない凝血断片化のリスクが最少になる。 注入される流体の分散向上は、迅速で効率的な流体の分散が望まれる血管造影 などの他の医用適用において本発明を使用した場合にも同様の好結果をもたらす 。 本発明は添付図面を参照して好ましい実施態様として説明されているが、本発 明の精神および範囲から逸脱しないかぎり当業者によって多様に変更および修飾 することができる。したがって、本書に添付したクレイムはそのような構造を全 て包含すると解釈すべきである。
【手続補正書】 【提出日】1998年5月15日(1998.5.15) 【補正内容】 請求の範囲 1.血管中に流体を導入するためのカテーテルであって、 カテーテル管腔を画定する側壁を有する細長いカテーテル本体であって、流体 を管腔に導入する手段を有する近位部分と血管中に挿入できるようにした遠位部 分を有するカテーテル本体と、 管腔の縦軸に対して斜めの角度で側壁を貫通する少なくとも一つの開口部 を含んでなるカテーテル。 2.脈管系中に流体を導入するための器具であって、 近位部分および遠位部分を有する細長い本体であって、遠位部分は脈管系中に 挿入できる大きさで、本体は管腔を画定する側壁を有する細長い本体と、 加圧下で管腔中に流体を導入する手段、および 遠位部分で側壁を貫通する少なくとも一つの開口部であって、管腔の縦軸に対 して斜めの角度で流体を管腔の外に向ける手段を有する開口部 を含んでなる器具。 3.側壁の縦方向に沿って間隔をおいて位置する複数の開口部を含んでなる請求 項2に記載の器具。 4.該開口部が側壁に沿って互いに間隔をおいて位置し、互いに向かい合ってい る一対の開口部からなることを特徴とする請求項3に記載の器具。 5.該開口部が互いに離れる方向に向いて位置する一対の開口部のからなること を特徴とする請求項3に記載の器具。 6.該開口部の一方が細長い本体の一方側に位置し、もう一方が細長い本体の反 対側に位置することを特徴とする請求項5に記載の器具。 7.開口部の少なくとも一対が側壁周囲の4四分円のそれぞれに位置することを 特徴とする請求項5に記載の器具。 8.該開口部が直径約0.001〜0.012インチの事実上円断面を有する少 なくとも1個の穴からなることを特徴とする請求項2に記載の器具。 9.該斜めの角度が管腔の縦軸に対して約30〜60度の範囲であることを特徴 とする請求項2に記載の器具。 10.少なくとも4個の開口部を具備するカテーテルの製造法であって、 レーザービームが放射時にカテーテル本体の縦軸に対して第一斜角度でカテー テルの本体を横切るようにレーザーを向けて、 レーザービームを用いてカテーテル本体の第一部位にカテーテルの管腔とカテ ーテル本体周囲の第一対の箇所を貫通する第一切口を形成し、このようにして第 一切口によって周囲の第一対の箇所に第一開口部対を形成し、 レーザービームが放射時にカテーテル本体の縦軸に対して第二斜角度でカテー テル本体を横切るようにレーザーを向けて、 レーザービームを用いてカテーテル本体の第二部位に管腔およびカテーテル本 体周囲の第二対の箇所を貫通する第二切口を形成し、このようにして第二切口に よって周囲の第二対の箇所に第二開口部対を形成し、 これによって、4個の開口部を形成するが、第一および第二斜角度を4個のう ち2個の開口部が互いに向き合い、4個のうち残りの2個の開口部が互いに反対 方向を向くように選択する ことを含んでなる製造法。 11.4個の開口部の複数群を形成するために、レーザーを方向配置する工程お よび切口を形成する工程をカテーテル本体に沿って間隔をおいた複数箇所で繰り 返す工程を更に含んでなる請求項10に記載の製造法。 12.カテーテル本体の断面に対してレーザーを回転させてカテーテル本体の複 数の四分円において切口を形成する工程をさらに含んでなる請求項11に記載の 製造法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 メリニシン、リーヴ エー. アメリカ合衆国 60089 イリノイ州 バ ッファロー グローヴ ケンブリッジ ド ライヴ 1018

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.血管中に流体を導入するためのカテーテルであって、 カテーテル管腔を画定する側壁を有する細長いカテーテル本体であって、流体 を管腔に導入する手段を有する近位部分と血管中に挿入できるようにした遠位部 分を有するカテーテル本体と、 管腔の縦軸に対して斜めの角度で側壁を貫通する少なくとも一つの開口部 を含んでなるカテーテル。 2.脈管系中に流体を導入するための器具であって、 近位部分および遠位部分を有する細長い本体であって、遠位部分は脈管系中に 挿入できる大きさで、本体は管腔を画定する側壁を有する細長い本体と、 加圧下で管腔中に流体を導入する手段、および 遠位部分で側壁を貫通する少なくとも一つの開口部であって、管腔の縦軸に対 して斜めの角度で流体を管腔の外に向ける手段を有する開口部 を含んでなる器具。 3.側壁の縦方向に沿って間隔をおいて位置する複数の開口部を含んでなる請求 項2に記載の器具。 4.該開口部が側壁に沿って互いに間隔をおいて位置し、互いに向かい合ってい る一対の開口部からなることを特徴とする請求項3に記載の器具。 5.該開口部が互いに離れる方向に向いて位置する一対の開口部のからなること を特徴とする請求項3に記載の器具。 6.該開口部の一方が細長い本体の一方側に位置し、もう一方が細長い本体の反 対側に位置することを特徴とする請求項5に記載の器具。 7.開口部の少なくとも一対が側壁周囲の4四分円のそれぞれに位置することを 特徴とする請求項5に記載の器具。 8.該開口部が直径約0.001〜0.012インチの事実上円断面を有する少 なくとも1個の穴からなることを特徴とする請求項2に記載の器具。 9.該開口部が直径約0.005〜0.010インチの事実上円断面を有する少 なくとも1個の穴からなることを特徴とする請求項2に記載の器具。 10.該斜めの角度が管腔の縦軸に対して約30〜60度の範囲であることを特 徴とする請求項2に記載の器具。 11.少なくとも4個の開口部を具備するカテーテルの製造法であって、 レーザービームが放射時にカテーテル本体の縦軸に対して第一斜角度でカテー テルの本体を横切るようにレーザーを向けて、 レーザービームを用いてカテーテル本体の第一部位にカテーテルの管腔とカテ ーテル本体周囲の第一対の箇所を貫通する第一切口を形成し、このようにして第 一切口によって周囲の第一対の箇所に第一開口部対を形成し、 レーザービームが放射時にカテーテル本体の縦軸に対して第二斜角度でカテー テル本体を横切るようにレーザーを向けて、 レーザービームを用いてカテーテル本体の第二部位に管腔およびカテーテル本 体周囲の第二対の箇所を貫通する第二切口を形成し、このようにして第二切口に よって周囲の第二対の箇所に第二開口部対を形成し、 これによって、4個の開口部を形成するが、第一および第二斜角度を4個のう ち2個の開口部が互いに向き合い、4個のうち残りの2個の開口部が互いに反対 方向を向くように選択する ことを含んでなる製造法。 12.4個の開口部の複数群を形成するために、レーザーを方向配置する工程お よび切口を形成する工程をカテーテル本体に沿って間隔をおいた複数箇所で繰り 返す工程を更に含んでなる請求項11に記載の製造法。 13.カテーテル本体の断面に対してレーザーを回転させてカテーテル本体の複 数の四分円において切口を形成する工程をさらに含んでなる請求項12に記載の 製造法。 14.斜め角度が約45度であることを特徴とする請求項2に記載の器具。 15.血管の凝血を軽減する方法であって、血管内に少なくとも一部が挿入され た縦軸に伸びる側壁を有するカテーテルを凝血に作用し得る近位に位置させ、カ テーテルの縦軸に対して斜めの角度で間隔をおいてカテーテルの側壁に沿って位 置する流れ中に溶解剤をカテーテルから排出することを含んでなる方法。 16.脈管系内の領域に流体を導入する方法であって、流体の複数の流れを互い に間隔をおいて位置する流出箇所から領域に作用し得る近位にある系中に排出し 、少なくとも流れの一つが流れのもう一つの流れに向かう方向に放出されること を含んでなる方法。 17.排出工程がカテーテル管腔の側壁のカテーテルの縦軸に対して斜め角度に ある開口部から複数の流れを放出することを含むことを特徴とする請求項16に 記載の方法。 18.排出工程が各対の一方の流れが対のもう一方の流れに向かうかあるいは流 れを離れるかのどちらかの方向に流体を放出するような対の複数の流れで流体を 放出することを含むことを特徴とする請求項16に記載の方法。 19.対の流れで流体を放出することが第一対の流れの流体をカテーテル管腔の 一方側から放出し、第二対の流れの流体をカテーテル管腔の反対側から放出する ことを含み、第一対の流れは互いに向かい合い、第二対の流れは互いに離れる方 向に向いていることを特徴とする請求項18に記載の方法。 20.排出工程が複数の流れをカテーテル側壁の直径約0.005〜0.010 インチの実質上円断面を有する穴から放出することを含むことを特徴とする請求 項17に記載の方法。 21.該流れが縦軸に対して30〜60度の角度で排出されることを特徴とする 請求項17に記載の方法。
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