JP2000500968A - Crf類縁体およびcrfレセプターの光親和性標識におけるそれらの使用 - Google Patents

Crf類縁体およびcrfレセプターの光親和性標識におけるそれらの使用

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Abstract

(57)【要約】 本発明は光活性化可能成分と標識を持つCRFまたはその類縁体、CRFレセプターおよびCRF結合タンパク質の検出ならびにその結合部位の同定におけるそれらの使用に関する。

Description

【発明の詳細な説明】 RF類縁体およびCRFレセプターの光親和性標識におけるそれらの使用 本発明は光活性化可能成分と標識(ラベル)とを保持するCRFまたはその類 縁体、ならびにCRFレセプタータンパク質およびCRF結合タンパク質の検出 とその結合部位の同定および特徴づけにおけるそれらの使用に関する。 副腎皮質剌激ホルモン放出因子(CRF)は、CNS内のストレスに対する内 分泌反応、自律神経反応、免疫反応および行動反応を統合しているようである。 この41アミノ酸からなるポリペプチド(1)は、当初、副腎皮質からの糖質コル チコイドの分泌を剌激することが知られている副腎皮質剌激ホルモン(ACTH )(2)の放出を剌激するというその下垂体剌激活性に基づいて特徴づけられた 。CRFが視床下部-下垂体-副腎(HPA)軸の主な制御因子であり、ストレス にさらされた時に糖質コルチコイドの放出をもたらすことは、広く認められてい る。 内分泌、自律神経および免疫系におけるCRFの様々な機能は、種々のレセプ タータンパク質によって媒介される。これらレセプターの多くは研究され、CR Fファミリーのいくつかの相同体が、その結合親和力と生物効力について調べら れている。 CRFはGタンパク質共役レセプターを介してその活性を発揮する。主として 下垂体と脳内に認められるCRFレセプター1型(CRFR1)は、ヒト、マウ スおよびラットの脳ならびにヒトクッシング副腎皮質剌激細胞腫から独立してク ローン化されている(3−6)。CRFレセプター2型の2つのスプライス変種 (CRFR2aとCRFR2b)をコードするcDNAは、脳、心臓および骨格 筋からクローン化された(7−10)。最近、天然に存在するCRF類縁体ウロ コルチン(urocortin; Ucn)は、CRFR2の内因性リガンドであると提唱され ている(11)。 CRF受容体とは別に、37kDaのCRF結合タンパク質が特徴づけられてい る。CRFR1やCRFR2の既知のスプライス変種のいずれとも相同でないこ のタンパク質は、ヒト/ラットCRF(h/rCRF)に高い親和力で結合する が、ヒツジCRF(oCRF)には高い親和力で結合しないことが示されている (12)。h/rCRFに基づくアミノ酸配列を持つ極めて強力なCRF拮抗薬 アストレッシン(astressin)、シクロ(30−33)[D−Phe12,Nle21,38 ,Glu30,Lys33]h/rCRF−(12−41)、はCRFR1に対してh/ rCRFと同様の結合親和力を示すが、CRF結合タンパク質には結合しなかっ た(13)。試験管内下垂体細胞培養アッセイでアストレッシンがCRF媒介性 ACTH放出を阻害する生物効力は、h/rCRFのアミノ酸5〜36から伸び る、αヘリックスと推定されるぺプチド部分の末端に組込まれたラクタム橋によ るものとされた (13,14)。意外なことに、それと同じラクタム橋モチー フをぺプチドに導入しても、h/rCRFが下垂体細胞のACTH分泌を剌激す る効力は有意に増大しなかった。したがって、CRFレセプター活性化と分子全 体のαらせん性の誘導は、CRFのN−末端によるものと考えられた(13)。 最近、rCRFR1とラット成長ホルモン放出因子レセプター(rGRFR)の キメラレセプターを一時的に発現させるCOSM6細胞を用いた結合試験で、r CRFR1のN末端(rCRFRN)に対するアストレッシンの高親和性結合が 示された。CRFぺプチド作用薬h/rCRFとウロコルチンがrCRFRN/ rGRFRに結合すると、やはりcAMP生産が起こるが、その程度はrCRF R1のCRF剌激より低かった(15)。別の7回膜貫通型Gタンパク質共役レ セプターの特徴づけに関する研究では、部位特異的突然変異導入法により、性腺 剌激ホルモン放出ホルモンの作用薬結合と拮抗薬結合の結合部位が異なることが 明示された(16)。 CRFが重要な機能を数多く持つことから、CRFのそのレセプターに対する 作用薬および拮抗薬結合をより詳しく調べるためには、CRF結合に直接関与す るアミノ酸配列を同定すると共に、CRFレセプターとCRF結合タンパク質が リガンドと結合した後にたどる細胞生物学的運命を、高い親和力でCRFを結合 するタンパク質に共有結合した標識として役立つCRF類縁体を用いて研究する ことが有益だろう。 [125I]Tyr0oCRFによる化学的架橋は、その架橋効率が極めて低く、し かも架橋後の化学的および酵素的切断によって、標識が架橋されたCRFレセプ ターから除去されるので、実際の結合部位を特徴づけるには適さないことがわか っている。 ウシ下垂体前葉膜(17)、AtT−20マウス下垂体腫瘍細胞(18)、ラ ットの脳および下垂体前葉(19,20)の膜に二官能性試薬を適用することに より、58,000〜75,000の範囲の分子量を持ついくつかのCRFレセプ ター架橋体が特徴づけられている。しかし、現在までに報告されているCRF架 橋体はすべて、極めて低収率(<1%)でしか得られなかった。 単官能性光親和性プローブによる標識は、二官能性試薬を用いる化学的架橋法 による標識より高い収率を与えると期待される。また光活性化は、カルベンやナ イトレンのように反応性の高い分子種を、照射により温和な条件下で選択的に生 成することができるので、熱的活性化よりも優れていると思われる。生成したカ ルベンやナイトレンは、X−H結合中に挿入できるので、化学的な親和性標識( アフィニティーラベル)に対しては通常不活性な基を攻撃することができる。 光親和性標識(フォトアフィニティーラベル;PAL)技術を用いるすべての 実験にとって必要な条件は、光活性化可能なリガンドが高い親和力でレセプター に結合し、しかも、そのレセプターがその標識の活性化に使用する光によって破 壊または不活化されないことである(21,22)。最近、温和な条件での光化 学分解が可能な新しい種類の光活性化可能化合物アリールジアジリン(aryldiaz irine)類が開発された。 したがって、本発明の根底にある技術的課題は、レセプターに効率よく高い親 和力で結合し、そのレセプターの不可逆的な標識をもたらすCRFまたはその類 縁体を提供することである。 この技術的課題に対する解答は、請求の範囲に特徴づける態様によって与えら れる。 したがって、本発明は、光活性化可能成分と標識とを保持するCRFまたはそ の類縁体を提供する。 この場合、「類縁体」という用語は、CRFリガンド結合活性を保持するCR Fの任意の変種または断片を包含する。 特定の態様では、その光活性化可能成分と標識が互いに隣接する。 光活性化可能成分は、好ましくは、光親和性標識を温和な条件下に適当な波長 で行ないうるような性質を持つべきである。光活性化可能成分の例は、4−(1 −アジ−2,2,2−トリフルロエチル)べンゾイル残基またはそのフェニルア ラニン類縁体である。 標識は、例えば125Iなどの放射活性マーカーや、フルオレセインなどの蛍光マ ーカー、あるいは蛍光基を持つアビジンと相互作用するビオチンによるものであ ってもよい。 本発明の好ましい態様は、CRF作用薬4−(1−アジ−2,2,2−トリフル オロエチル)べンゾイルー[125I]−チロシン0oCRF(化合物3)と、アス トレッシンのアミノ酸配列に基づくCRF拮抗薬であって、4−(1−アジ−2 ,2,2−トリフルオロエチル)−ベンゾイル(ATB)残基と、特異的放射標 識に適したヒスチジンまたはチロシンとを持つもの、例えばATB−シクロ(3 0−33)[125I−His13,Nle21,38,Glu30,Ala32,Lys33]h/rCR F−(13−41)(化合物6)やATB−シクロ(30−33)[Nle21,38 ,Glu30125I−Tyr32,Lys33]h/rCRF−(13−41)(化合物7 )である。 本発明化合物の合成は、光活性可能成分(例えばATB)をCRFまたはCR F類縁体に結合し、次に標識(例えばヨウ素化)することによって、行なうこと ができる。 例えば、4−(1−アジ−2,2,2−トリフルオロエチル)安息香酸をシクロ (30−33)[Nle21,38, Glu30,Ala32,Lys33]h/rCRF−(1 3−41)とシクロ(30−33)[Nle21,38,Glu30,Tyr32,Lys33]h/r CRF−(13−41)に結合することによって、化合物4と化合物5を合成す る。ジアジリン基はテトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0)に対し て感受性であると思われるので(23)、ぺプチドのN−末端にフェニル ジアジリンを結合する前に樹脂上でぺプチドの環化を行なう。次に、ヒスチジン13 またはチロシン32125Iでヨウ素化することにより、それぞれ82TBq/m molの比活性を持つ化合物6と化合物7を得る。 本発明の好ましい態様では、[125I]Tyr0oCRF類縁体が、リガンド結合 を最も妨害しないと考えられるそのN−末端(2,24,25) に、4−(1 −アジ−2,2,2−トリフルオロエチル)ベンゾイル残基を持つ。光活性化可能 部分がその分子中の放射活性トレーサーのすぐ近くにあれば、光親和性標識実験 後のぺプチド断片の同定と精製が容易になる。この新しいCRF類縁体によって 、CRFR1遺伝子で持続的にトランスフェクションされたHEK293細胞に 、約75kDaの分子量を持つCRF−R1が検出された。 本発明の化合物は、CRFレセプターとCRF結合タンパク質の検出、および それらタンパク質の結合部位の同定に使用することができる。本発明の光親和性 標識技術は、光活性化可能リガンドの照射によって寿命の短い分子種が生成し、 それが高収率でそのレセプターと不可逆的に結合するので、レセプター分子内の リガンド結合部位を同定する場合、化学的な架橋法より有利である。その標識に よって同定される親和性標識されたレセプターポリペプチドは安定であるので、 例えばHPLCなどによってさらに精製することができる。次に、それを切断し て断片化し、アミノ酸配列分析によってその結合部位を同定することができる。図面の簡単な説明 図1 資料(26)による光活性化可能なジアジリン1と、それをTyr0oC RF1−41に結合して2およびその125ヨウ素化類縁体3を得る合成経路。 図2 (A)形質移入HEK293細胞の膜に結合した[125I−Tyr0]oC RFの、oCRF(●)またはヒツジ・フォトCRF2(□)による置換。デー タは、代表的実験における各点3つの値の平均である。(挿入図)oCRF(● )とヒツジ・フォトCRF2(□)の結合に関するスキャッチャードプロット。 (B) oCRF(●)とヒツジ・フォトCRF2(□)による、形質移入H EK293細胞における細胞内cAMP蓄積の剌激。データは代表的実験におけ る各点3つの値の平均である。誤差線はSEMを表わし、記号のサイズより小さ い場合は示していない。図3 oCRF(●)、ヒツジ・フォトCRF2(□)、および100nM組 換えヒト[D−Phe12,Nle21,38]CRF−(12−41)存在下のヒツジ・ フォトCRF2(×)による、Y79細胞における細胞内cAMP蓄積の剌激。 データは代表的実験における各点2つの値の平均±SEM値(線)である。 図4 HEK293細胞膜ホモジネートに対するヒツジ125I−フォトCRF 3の光親和性架橋。レーン1〜5はrCRFR1をコードするcDNAで安定に トランスフェクションされた細胞の抽出物。レーン6〜7は非形質移入HEK2 93細胞の抽出物。放射活性ヒツジ・フォトCRFを、oCRFの不在下(レー ン1、5または6)、または100nM(レーン2)、1μM(レーン3)、1 0μM(レーン4とレーン7)oCRFもしくは1μM血管作用性小腸ぺプチド (レーン5)の存在下に結合させた。50μgの全膜タンパク質を約100,00 0cpmのヒツジ125I−フォトCRFで標識し、2000単位のPNGaseの存 在下(レーン9)または不在下(レーン8)に保温した(37℃,30分)。 図5(A) ヒツジ125I−フォトCRF3で共有結合的に標識し、RPHP LCで精製した膜成分の放射活性を示す図。(B)プールした画分を7.5%ゲ ルでのSDS/PAGEにかけた。化合物 と化合物 を用いる作用薬結合試験A.予備実験 CRFR1形質移入HEK293細胞膜での3による光親和性標識実験を最適 化するために、1のジアジリン官能基を使って予備実験を行なった。光分解は1 00sの半減期で進行し、12分後にはすべてのジアジリンがそのカルベンまた はジアゾ原子価異性体に変換された(80%カルベン原子価異性体、20%ジア ゾ原子価異性体(26))。この光分解は、5つの15ワットランプを装着した UV Stratalinker(Stratagene社)を用いて360nmの波長で行い、UV分 光光度計(Beckman DU650分光器,フラートン)でモニターした。ラン プから14cmの距離で、 1は、1次速度論的に半減期100秒(4℃)で光 分解された(c=1mM(エタノール中),V=380μL,1mL石英キュベ ット)。3を膜と共に様々な時間保温した後、光分解し、その光産物をSDS/ PAGEで分析したところ、同じ結果が得られた。 B.結合およびcAMPアッセイ ヒツジ・フォトCRF2の結合親和力と生物効力を決定するために、rCRF R1をコードするcDNAで安定にトランスフェクションしたHEK293細胞 から永久細胞系を樹立した。次の実験では、HEK細胞クローンのプールを使用 した。個々のHEK細胞クローンを用いて得られる結合結果は、細胞クローンプ ールを用いた結合実験の結果と有意に異ならなかった。スキャッチャード分析か ら、oCRFが高親和性部位に7.8±6.3nMのKd値で結合し、低親和性部 位に137±90nMのKd値で結合したことがわかった。Bmax値はそれぞれ3 0fmol/μgタンパク質と347fmol/μgタンパク質であり、発現効率が高い ことを示した。[125I−Tyr0]oCRFを置換するヒツジ・フォトCRF2に ついても、同様のKd値5.6±2.6nM(Bmax=12fmol/μgタンパク質) が認められた。スキャッチャード分析は、ヒツジ・フォトCRFが高親和性部位 にのみ結合することを示した(図2A)。oCRFまたはヒツジ・フォトCRF を形質移入HEK293細胞に適用すると、cAMPの蓄積が用量依存的に刺激 された。oCRFとフォトCRFのEC50値は、それぞれ0.5±0.2nMと 0.4±0.1nMであった(図2B)。非形質移入細胞は有意な結合またはc AMP蓄積を示さなかった。この観察結果は光親和性標識実験でも確認された。 ヒツジ125I−フォトCRF3は非形質移入HEK293細胞の膜に結合しなか った(図4参照)。内因性の機能的なCRFレセプター(27)を持つことが知 られているヒトY79網膜芽腫細胞から得た膜調製物を用いる実験では、oCR Fまたはヒツジ・フォトCRF2について2nM(Bmax=0.19fmol/μg タンパク質)のKd値が認められた。Y79細胞では、いずれのCRF類縁体に ついても、高親和性部位のみが検出された。ヒツジ・フォトCRFとoCRFは 、Y79細胞におけるcAMP蓄積を、それぞれ2.3±0.5nMおよび 1.3±0.6nMのEC50値で剌激した(図3)。これらの結合およびcAM PデータをANOVAプログラムで統計的に分析したところ、oCRFとフォト CRFのKdおよびEC50に有意差がないことがわかった。ヒツジ・フォトCR Fの剌激作用の特異性は、このぺプチドの剌激効力が、特異的CRF拮抗薬であ る組換えヒト[D−Phe12,Nle21,38]CRF−(12−41)の存在下で低 下したという観察結果によって、さらに立証された。この拮抗薬に関する見かけ 上の阻害定数(Ki)は10.3±5.0nMだった(図3)。 C.光親和性標識実験 このレセプターの標識はBSAによって妨害されることがわかっているので( 17,28)、新たに調製したトレーサー3を担体タンパク質を一切含まない状 態で保存し、BSAを含まない緩衝溶液中で光親和性標識実験を行なった。rC RFR1で持続的にトランスフェクションされたHEK293細胞の膜とヒツジ1 25 I−フォトCRF3の混合物を360nmで照射した後、SDS/PAGEを 行なうことにより、75kDaの架橋体が同定された(図4)。360nmでの照 射を行なわない場合、架橋体は認められなかった。市販の[125I−Tyr0]oC RFと酒石酸ジスクシンイミジルを用いて、75kDaタンパク質を化学的架橋実 験で標識した。当該レセプターに対するヒツジ125I−フォトCRFの結合は、 1μM oCRFの添加によって効率よく阻害できたが、1μM血管作用性小腸 ぺプチドでは阻害されず、その結果は、想定されるこの光プローブの特異性と合 致した。上述のように、非形質移入HEK293膜に対するヒツジ125I−フォ トCRFの光親和性架橋は検出されなかった。75kDaタンパク質架橋体をPN Gaseで脱グリコシル化すると、46kDaタンパク質の生成が、SDS/PAG Eで検出された(図4)。 分離用の光親和性標識実験では、ヒツジ125I−フォトCRFに架橋した膜タ ンパク質をRPHPLCで精製した。SDS/PAGE分析により、空隙容量後 に溶出した放射活性画分が、75kDa CRFR1タンパク質架橋体を含むこと がわかった(図5)。この架橋操作の収率を計算するために、標識されたレセプ ターを、出発物質として使用したHEK細胞膜に特異的に結合したヒツジ125I −フォトCRFの放射活性によって分割した。これによれば、収率は少なくとも 20〜30%と推定された。化合物 4 〜 7 を用いる拮抗薬結合試験 A.結合およびcAMPアッセイ 光活性化可能なCRF拮抗薬4および5の結合親和力と生物効力を測定するた めに、rCRFR1をコードするcDNAで安定にトランスフェクションされた HEK293細胞系と、内因性CRFレセプター(CRFR1)を発現させるヒ トY79網膜芽腫細胞系を使用した。その結果を表Iに示す。スキャッチャード 分析は、Y79細胞の膜ホモジネートに対するoCRFの高および低親和性結合 (Kd1=1.1±0.7nM;Kd2=1.1±1.3μM)と、アストレッシン の高および低親和性結合(Kd1=0.9±1.0nM;Kd2=1.6±1.6μM) を示した。化合物4はアストレッシンと同様の結合特性を示した(Kd1=0.6 ±0.5nM;Kd2=3.4±2.2μM)。化合物5はこの細胞系のCRFR1 に対して低い結合親和力を示した(Kd1=26±23nM)。oCRF)アスト レッシン、化合物4、化合物5を形質移入HEK293細胞の膜ホモジネートに 結合させた場合にも同様の結果が得られ、そのKd値はそれぞれ3.3±0.5n M、7.7±2.6nM、3.2±2.7nM、12±3.6nMだった。この細胞 系ではoCRFだけが、低親和性部位に対して、Kd値147±78nMの結合 を示した。Y79細胞とHEK293細胞にoCRFを適用するとcAMPの蓄 積が容量依存的に剌激され、そのEC50値はそれぞれ3.8±2.6nMと0. 4±0.1nMだった。ヒツジCRFによって刺激されるcAMP生産は、Y7 9細胞で、5nM拮抗薬の存在下に効率よく阻害できた。アストレッシン、化合 物4、化合物5に関して測定された阻害定数(Ki)は、それぞれ0.5±0. 3nM、1.0±0.3nM)6.0±2.8nMだった。形質移入HEK29 3細胞におけるoCRF剌激性cAMP蓄積を100nM CRF拮抗薬の存在 下で阻害した場合にも、同様の結果が得られた。アストレッシン、化合物4、化 合物5について、101±92nM、51±52nM、497±72nMのKi 値を得た。形質移入HEK293細胞における高親和性レセプ ターの発現量(oCRF: Bmax1=16±5fmol/μg;Bmax2=197± 15fmol/μg)はY79細胞(oCRF:Bmax1=0.3±0.3fmol/μg;Bm ax2 =35±57fmol/μg)より50倍高いので、HEK293でoCRF剌 激性cAMP生産の有意な減少を観察するには、より高用量のCRF拮抗薬を適 用する必要があった。非形質移入細胞は有意な結合またはcAMP蓄積を示さな かった。この観察結果は光親和性標識実験でも確認された。化合物7は非形質移 入HEK293細胞の膜に結合しなかった。上記結合およびcAMPデータをA NOVAプログラムで統計的に分析したところ、アストレッシンと化合物のKd およびKiには有意差がないことがわかった。どちらのぺプチドも、形質移入H EK293細胞とY79細胞内でcAMPを生産させるというoCRFの剌激効 力を減少させる効力が高かった。しかし化合物5は、両細胞系におけるcAMP 生産を阻害する効力が、アストレッシンまたは化合物4と比較して5〜10倍低 く、CRFR1に対するその結合親和力が弱いことと合致した。 B.光親和性標識実験 上述のように、新たに調製したトレーサー7を担体タンパク質を含まない状態 で保存し、BSAを含まない緩衝溶液中で光親和性標識実験を行なった。rCR FR1で持続的にトランスフェクションされたHEK293細胞の膜と化合物7 の混合物を360nmで照射した後、SDS PAGEを行なうことにより、6 6kDaの架橋体が同定された。360nmで光活性化しない場合、架橋体は認め られなかった。レセプターに対する化合物7の結合は、1μM ATB−シクロ (30−33)[Nle21,38,Glu30,Tyr32,Lys33]h/rCRF−(31 −41)(化合物5)の添加によって効率よく阻害できたが、1μM血管作用性 小腸ぺプチド(VIP)では阻害されず、その結果は、想定されるこの光プロー ブの特異性と合致した。上述のように、非形質移入HEK293膜に対する化合 物7の光親和性架橋は検出されなかった。66kDaタンパク質架橋体をPNGas eで脱グリコシル化すると、38kDaタンパク質の生成がSDS PAGEで検出 された。 したがって本発明の化合物は、様々な組識膜中のレセプターまたはCRF結合 タンパク質の特異的不可逆的標識と追跡、ならびに、2、 4または5の蛍光類 縁体を用いた細胞学的研究(例えば細胞選別、レセプター内部移行、輸送に関す る研究)に使用することができる。 下記実施例により本発明を説明する。実施例1 4−(1−アジ−2,2,2−トリフルオロエチル)安息香酸()の合成 暗所で、4−(1−アジ−2,2,2−トリフルオロエチル)べンジルアルコ ール420mg(1.9mmol: 4−ブロモベンジルアルコールから出発して7 段階合成で総合収率44%)(26) をジオキサン1.4mLと0.2N K OH水溶液12mLに溶解した。次に、KMnO4(462mg;2.9mmol)を少 しずつ加え、その混合物を周囲温度で2時間攪拌した。沈澱したMnO2を濾過 によって除去し、メタノールで数回洗浄し、合わせた濾液を減圧下に濃縮した。 残ったアルカリ溶液をエーテルで抽出し、1N H2SO4水溶液でpH2〜3に 酸性化し、再びエーテルで抽出した。その有機相を中性になるまで水で洗浄し、 無水Na2SO4で乾燥し、溶媒を減圧下に留去した。生成物をヘキサンから結晶 化し、230mgの1(1.Ommol;53%)を得た:融点123〜125℃,発 泡(N2)と共に分解;1H−NMR(CDCl,TMS) 7.72(AABB ,4H,Ar−H);13C−NMR(CDCl13,TMS) 28.46(m,J =41Hz),121.85(m,J=274Hz),126.49(m,J= 1.3Hz),130.32(m,J=2.9Hz),130.54(s),1 34.78(s),170.81(s);19F−NMR(DMSO−d6,CFCl3 ) −64.00;UV(エタノール)λ(ε) 348nm(248); MS m/z(相対強度) 229(100,[M−H]+),201(21, [M−N2+),157(51),137(8); HRMS 計算値(C95 232として) 229.0249,実測値 229.0228。実施例2 4−(1−アジ−2,2,2−トリフルオロエチル)ベンゾイルーチロシン0o CRF 1−41(2)の合成 暗所で、NMP 0.2mL中の1 (26g,0.11mmol)を、0.2mL の0.45M HBTU/HOBt(DMF中)(6分)と0.1mLの2MD IEA(NMP中)(2分)で活性化した。83mgのぺプチド樹脂(TentaGel S RAM樹脂上の7.00μmol 側鎖保護[Tyr0]oCRF 1−41; 容量0.22mmo1/g)を加え、その混合物を15分間反応させた。その樹脂を 濾過し、0.5mLのNMPで3回洗浄し、750μLの切断混合液(結晶性フェ ノール75μg,EDT 25μL,チオアニソール50pLとdH2O 50μL, TFA 1mL)に加え、1.4時間攪拌した。その樹脂を濾過し、ぺプチドを2 0mLの氷冷エーテル中で沈澱させた。濾過した後、その粗製ぺプチドをTFA 2mLと0.1%TFA/水中の20%MeCN50mLに溶解し、凍結乾燥した 。38mgの粗生成物のうち28mgを調製用逆相HPLCで精製し、2.7mg の2(0.54μmol,14%)を得た:ESIMS計算値5045.7;実 測値5045.1。分析用RP−HPLCは、溶媒A:0.1%TFA/水と溶 媒B:80%MeCN−0.1%TFA/水を用い、1mL/分の流速で、40 %Bを5分間の後、25分間で40−90%Bの条件下に、Vydac C18シ リカゲルカラム(0.46×25cm,粒子サイズ5μm,ポアサイズ30nm )で行なった。Rt=19.62分。実施例3 4−(1−アジ−2,2,2−トリフルオロエチル)ベンゾイルー[125I]− チロシン0oCRF 1−41()の合成 文献(29)の方法にわずかな変更を加えて、2をヨウ素化した。0.01N HOAcに溶解した2の100μM溶液4μLが入ったチューブに、次の試薬を 一定の順序で加えた:0.5Mリン酸緩衝液(pH7.4) 10μL、約20 MBqの125I(IMS 30,Amersham社,英国)、0.05Mリン酸緩衝液5 μL中のクロラミンT12.5μg。15秒後に0.5Mリン酸緩衝液100μL 中のBSA 10mgと0.05Mリン酸緩衝液中のKI 1mgを加えることに より、反応を停止した。その混合物を、MeOH 5mLと0.1% TFA/水 5mLで順次濡らしておいたBond ElutC18カートリッジ(Varian Associates 社)にピペットで移した。ヨウ素化されたぺプチドを遊離のヨウ素およびBSA から分離するために、そのカラムにdH2O 5mLを流し、次に0.1% TF A/水5mLを流した。次に、0.1%TFA/H2O中の80% MeCN5m Lを添加することにより、ヨウ素化ぺプチドをカラムから溶出した。そのぺプチ ド画分の体積をSpeed Vac(Christ)で約200μLに減らし、Vydac C18シリカ ゲルカラム(0.46×25cm,粒子サイズ5μm,ポアサイズ30nm)に 載せ、溶媒A(0.1% TFA/水)と溶媒B(80%MeCN−0.1%T FA/水)を用いて1mL/分の流速で溶出した。溶出は、45% Bで5分間 の後、25分間の40−95% Bで行なった。3の保持時間はRt=17.3 6分だった。液体シンチレーターフローセルを装着したBeckman171放射性同 位体検出器を使用した。ぺプチドの比活性:82TBq/mmol。放射活性のピー ク試験管をプールし、β−メルカプトエタノールを0.5Mの最終濃度で加えた 。ヨウ素化トレーサー3(図1)を小分けして−20℃で保存し、通例2ヶ月間 、結合アッセイと光親和性標識実験に使用した。実施例4 ヒツジCRF、シクロ(30−33)[D−Phe12,Nle21,38,Glu30,Lys3 3 ]h/rCRF−(12−41)(アストレッシン)、ATB−シクロ(30 −33)[Nle21,38,Glu30,Ala32,Lys33]h/rCRF−(13−41 )(化合物4)、ATB−シクロ(30−33)[Nle21,38,Glu30,Tyr32, Lys33]h/rCRF−(13−41)(化合物5)の合成 TentaGel S RAM樹脂でのFmoc化学(0.1ミリモルスケール,Rap p社,ドイツ連邦共和国チュービンゲン)を用いて、モデルABI 433Aぺ プチド合成装置(Applied Biosystems社)でCRFぺプチドを合成した。ぺプ チドを樹脂から切断した後、その粗製ぺプチドを、0.1%トリフルオロ酢酸( TFA)水溶液とMeCNの混合液を用いてWaters Prep Nova-Pak HR C18シ リカゲルカラム(5×30cm,粒子サイズ6μm,ポアサイズ6nm)で調製 用逆相HPLC(RPHPLC)を行なうことにより、精製した。精製したぺプ チドの質量スペクトルは、Micromass AutoSpec−Tタンデム質量分析計でESI (エ レクトロスプレーイオン)MSにより測定した。 環化CRF類縁体の合成には、アミノ酸誘導体Fmoc−Glu(OAl)−O HとFmoc−Lys(Aloc)−OH(PerSeptive Biosystems社,ドイツ連 邦共和国ハンブルグ)を使用した。側鎖保護ぺプチドを、HOAc/N−メチル アニリン/ジクロロメタン(v/v; 2:1:40)中でPd0[PPh34 と3時間反応させた後、DMF中のHOBt/HBTUとNMP中のDIEAで 8時間環化した。N末端Fmoc基をNMP中のピペリジンで除去した後、4− (1−アジ−2,2,2−トリフルオロエチル)安息香酸を、暗所で、DMF中 のHOBt/HBTUとNMP中のDIEAを用いて、ぺプチド樹脂のN末端に 結合した。次に、ぺプチドを樹脂から切断し、調製用RPHPLCで精製した。 精製したCRFぺプチドを、溶媒A(0.1% TFA−水)と溶媒B(80% MeCN−0.1% TFA−水)を用いて、1mL/分の流速で、Vydac C1 8 シリカゲルカラム(0.46×25cm,粒子サイズ5μm,ポアサイズ30 nm)での分析用RPHPLCにかけた。試料は、5% Bで5分間溶出させた 後、30分間にわたる5−95% Bの直線勾配で溶出させた。(oCRF: ESI MS 計算値4670.4,実測値4669.2,Rt=25.9分; アストレッシン: ESI MS 計算値3565.1,実測値3563.1, Rt=24.8分;4: ESI MS 計算値3562.1,実測値3561. 1,Rt=30.2分;5: ESI MS 計算値3564.2,実測値36 53.7,Rt=29.6分)。 ATB−シクロ(30−33)[125I−His13,Nle21,38,Glu30,Ala32,Lys33 ]h/rCRF−(13−41)(化合物6)およびATB−シクロ(30− 33)[Nle21,38,Glu30125I−Tyr32,Lys33]h/rCRF−(13− 41)(化合物) 化合物6と化合物7を既述の如くヨウ素化した(29,30)。ぺプチドをBo nd E1ut C18カートリッジ(Analytichem社,米国カリフォルニア州ハーバーシ ティ)で部分精製した後、溶媒A(0.1% TFA−水)と溶媒B(80% MeCN−0.1% TFA−水)を用いて、流速1mL/分で、Vydac C18 シリカゲルカラム(0.46×25cm,粒子サイズ5μm,ポアサイズ30n m)でのRPHPLCを行なうことにより、精製した。試料は、45%Bで5分 間溶出させた後、25分間にわたる45−95% Bの直線勾配で溶出させた( 6 :Rt=21.9分; 7 :Rt=20.4分)。液体シンチレーションフ ローセルを装着したBeckman171放射性同位体検出器(Beckman社,米国カリフ ォルニア州フラートン)を用いて、放射活性をモニターした。ぺプチドの比活性 は82TBq/mmolだった。実施例5 HEK293細胞のトランスフェクション 10%ウシ胎児血清(Sigma社,米国ミズーリ州セントルイス,カタログ番号 F−7524)を添加し、4mM L−グルタミン(GIBC0 BRL社,カタログ番号 043−05030)、0.45%グルコースの最終濃度にしたダルベッコ改良 イーグル培地(GIBCO BRL社,米国メリーランド州ゲーサーズバーグ, カタログ番号041−01885M)中で、ヒト胚腎細胞293(Graham,Smil ey,RussellおよびNaim,1977)(ソーク研究所(ラホーヤ)のC.Stevens博士 とG.Sharmaから入手)を生育した。それを既述の如く維持した(31)。ラッ トCRFR1遺伝子断片(1284bp,BamHI,EcII26II断片)を ベクターpcDNA3(Invitrogen社,米国カリフォルニア州サンディエゴ)に サブクローニングした。その組換えプラスミド(pCDNA3−rCRF1)を 単離し、Qiagenプラスミド調製システム(Qiagen社,ドイツ・ヒルデン)で精製 した。連結部位をDNA配列分析によって確認した。 カルシウム/BBSトランスフェクション法(32) を用いて、HEK29 3細胞をpCDNA3−rCRF−R1でトランスフェクションした。トランス フェクションの16時間後に、培地を除去し、選択培地(600μg/mLジェネ テシン/培地)に置換した。細胞をコンフルエントまで生育し、1:2に分割し て、さらに選択した。選択条件下で1〜2週間の生育後は、すべての細胞がジェ ネテシン耐性であり、正常に生育した。実施例6 粗製膜の調製 実施例5に従って得た細胞を細胞培養フラスコから細胞スクレーパーで氷冷P BS緩衝液中に掻き出した。その細胞を150g、4℃で10分間沈降させ、1 ×PBS緩衝液に再懸濁し、再び遠心分離した。上清を完全に除去し、細胞ぺレ ットの湿重量を測定した。その細胞を、細胞1gあたり3mLのCRF膜緩衝液 (50mM Tris/Cl,5mM MgCl2,2mM EGTA,500μL トラシルオール(Trasylol;FBA,米国ニューヨーク),1mM DTT,pH 7.4)に懸濁し、中サイズのポリトロン装置(出力レベル5)で10ストロー ク(各2秒)の処理を行なった。冷却下に600gで5分間、核を沈降させた。 上清をパスツールピペットで注意深く取り出し、氷上に集めた。同じポリトロン 処理を用いて、ぺレットを同量の膜緩衝液で再抽出した。その懸濁液から再び核 を上述のように沈降させた。合わせた上清を10,000gで15分間遠心分離 することにより、膜を沈降させた。そのぺレットを、細胞1gあたり3mLの貯 蔵緩衝液(20%グリセロールを含む膜緩衝液)に、ガラステフロンホモジナイ ザーで10ストロークすることによって再懸濁した。その懸濁液のうち2μLと 4μLを用いて、マイクロBCAアッセイ(Pierce社,米国ロックフォード)を 行い、総タンパク質濃度を見積もった(約2.5μg/μL)。膜を液体窒素で凍 結し、使用するまで−70℃で保存した。実施例7 oCRF、アストレッシン、化合物2、4および5を用いる結合アッセイ 保温緩衝液(BSAを1mg/mLとなるように添加した膜緩衝液)200pL 中のぺプチド(c=0〜1μM)と100,000cpmまたは200,000c pmの[125I−Tyr0]oCRFを含むチューブに、25μgのタンパク質(H EK293細胞)または100μgのタンパク質(Y79細胞)を含む膜懸濁液 100μLを加えた。保温(1時間,23℃)後、膜緩衝液(1mL)を加えた。 14,000×gで遠心分離(4℃,5分)した後、ぺレットを膜緩衝液1mL で2回洗浄した。放射活性を1470 WIZARD自動ガンマカウンター(Berthold 社,ハノーバー)で測定した。データ分析は、非線形カーブフィッティングプロ グラムLIGANDで行なった。実施例8 a)を用いた光親和性標識実験 光親和性標識実験は、使用した保温緩衝液がBSAを含まないことを除いて、 原則的に上述と同じ方法で行なった。一連の濃度のoCRF(0、100nM、 1μM、10μM)またはVIP(1μM)と1チューブあたり180,000 cpmの3に、形質移入細胞または非形質移入細胞のHEK293膜ホモジネー ト(75μgタンパク質/チューブ)を加え、表記の時間、保温した。光分解の 前にぺレットを3回洗浄し、緩衝液300μLに再懸濁し、360nmで30分 間照射した(4℃,ランプから距離8cm)。光分解後、緩衝液1mLを加え、 そのぺレットを15,000rpmで5分間遠心した。そのぺレットをdH2O 15μLと2×SDS 15μLに再懸濁し、100℃で5分間加熱した。その試 料を7.5%SDSゲルでの電気泳動にかけ、FujixBAS2000スキャナー (Raytest社)を用いてBAS−IP NP 2040Pイメージングプレート上 でオートラジオグラフィーを行なった。市販マーカー(SDS−PAGEハイレ ンジマーカー,BioRad)と比較したゲル移動度から、見かけ上の分子量を見積も った。ゲルの考証はプログラムTINA(シュトラウベンハルト)とWINCA M(Cybertech社)で行なった。 b)化合物を用いた光親和性標識実験 BSAを使用しない点以外は結合アッセイと同様にして、光親和性標識実験を 行なった。試料(25μgタンパク質/チューブ)をリガンドと共に保温(1時 間,23℃)した後、360nmで30分間照射(4℃,ランプからの距離8c m)した。いくつかの実験では、光標識されたレセプターをPNGase(New Eng land Biolabs社,シュヴァルバッハ)で脱グリコシル化した。次に、試料を加熱 (100℃,5分)し、SDS PAGEにかけた。オートラジオグラフィーは BAS−IP NP 2040Pイメージングプレートで行なった。Fujix BA S2000スキャナー(Raytest社,シュトラウベンハルト)を用いて放射活性 をモニターした。ゲルの考証はTINAプログラム(Raytest社)で行なった。実施例9 cAMP剌激 HEK293細胞とヒトY79網膜芽腫細胞(American Type Cell Culture, ロックヴィル)を、それぞれ1mMまたは5mM 3−イソブチル−1−メチル キサンチンの存在下に種々のCRF類縁体と保温した(37℃,30分)。Y7 9細胞の保温培地には、さらに1mg/mL BSAと0.05mg/mLアスコル ビン酸を追加した。化合物2または光活性化可能なアストレッシン類縁体を使用 する場合は、すべての実験を暗所で行なった。培地を除去した後、細胞を6%ト リクロロ酢酸水溶液で溶解した(100℃,5分)。細胞溶解液は、RIAキッ ト(Amersham社,リトルチャルフォント)でアッセイするまで、−70℃で保存 した。データ分析はシグモイド用量応答曲線フィッティングプログラムALLF ITで行なった。一方向分散分析により、群間の統計的有意性を決定した。実施例10 75kDaタンパク質架橋体の精製と特徴づけ 膜タンパク質(250μg)を1.1×107cpmの3(2.82mmol)で標 識した。その試料の10分の1を50%ギ酸/エタノール溶液(100μL)に 溶解し、Vydac C4シリカゲルカラム(0.46×25cm,粒子サイズ5μm ,ポアサイズ30nm)によるRPHPLCにかけた。溶出は、0.5%トリフ ルオロ酢酸水溶液とエタノールの混合液で行なった。 資 料 1) Spiess,J.,Rivier,J.,Rivier,C.およびVale,W.(1981)Proc.Natl.Acad.Sci .USA 78,6517-6521. 2) Vale,W.,Spiess,J.,Rivier,C.およびRivier,J.(1981)Science 213,1394-13 97. 3) Vita,N.,Laurent,P.,Lefort,S.,Chalon,P.,Lelias,J.-M.,Kaghad,M. ,Le Fur,G.,Caput,D.およびFerrara,P.(1993),FEBS Lett.335,1-5. 4) Chen,R.,Lewis,K.A.,Perrin,M.H.およびVale,W.(1993)Proc.Natl.Acad.S ci.USA 90,8967-8971. 5) Perrin,M.H.,Donaldson,C.J.,Chen,R.,Lewis,K.A.およびVale,W.(1993)E ndocrinology 133,3058-3061. 6) Chang,C.P.,Pearse II,R.V.,0'Connell,S.およびRosenfeld,M.G.(1993)Ne uron 11,1187-1195. 7) Lovenberg,T.W.,Liaw,C.W.,Grigoriadis,D.E.,Clevenger W.,Cha lmers,D.T.,De Souza,E.B.およびOltersdorf,T.(1995)Proc.Natl.Acad.Sc 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───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // C12N 5/10 C12P 21/02 C C12P 21/02 C12N 5/00 B (72)発明者 ケップケ,アンドレアス ドイツ連邦共和国デー−37176ネルテン− ハルデンベルク、クラッペンベルクヴェー ク8番

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.光活性化可能成分と標識を持つCRFまたはその類縁体。 2.光活性化可能成分と標識が互いに隣接している請求項1のCRFまたは類 縁体。 3.光活性化可能成分が4−(1−アジ−2,2,2−トリフルオロエチル) ベンゾイル残基である請求項1または2のCRFまたは類縁体。 4.標識が放射活性マーカーである請求項1〜3いずれかのCRFまたは類縁 体。 5.標識が125Iである請求項4のCRFまたは類縁体。 6.標識が蛍光マーカーである請求項1〜3いずれかのCRFまたは類縁体。 7.4−(1−アジ−2,2,2−トリフルオロエチル)べンゾイルー[125I ]−チロシン0oCRFである請求項1〜5いずれかのCRFまたは類縁体。 8.ATB−シクロ(30−33)[125I−His13,Nle21,38,Glu30,A la32,Lys33]h/rCRF−(13−41)である請求項1〜5いずれかのC RFまたは類縁体。 9.ATB−シクロ(30−33)[Nle21,38,Glu30125I−Tyr32,L ys33]h/rCRF−(13−41)である請求項1〜5いずれかのCRFまた は類縁体。 10.CRFレセプターとCRF結合タンパク質を検出するための請求項1〜 9いずれかのCRFまたはその類縁体の使用。 11.CRFレセプターまたはCRF結合タンパク質の結合部位を同定するた めの請求項1〜9いずれかのCRFまたはその類縁体の使用。 12.該レセプタータンパク質が組識膜中に検出される請求項10または11 の使用。 13.該レセプタータンパク質がHEK293細胞の膜中に検出される請求項 10〜12いずれかの使用。 14.該CRFレセプタータンパク質が66または75kDaの分子量を持つ請 求項10〜13いずれかの使用。 15.CRFレセプタータンパク質の精製法であって、そのタンパク質を含有 する膜調製物を請求項1〜9いずれかのCRFまたはその類縁体と反応させ、光 分解を行い、得られた生成物をHPLCで精製することからなる方法。 16.CRFレセプターまたはCRF結合タンパク質の結合部位を特徴づける 方法であって、そのCRF結合タンパク質またはCRFレセプターを請求項15 の方法で精製し、その精製産物を断片化し、関連する断片のアミノ酸配列を決定 することからなる方法。 17.請求項16の方法によってその結合部位が同定されたCRFレセプター またはCRF結合タンパク質。
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