JP2000501745A - 画像化剤として使用するためのミクロカプセル化フッ素化ガス - Google Patents

画像化剤として使用するためのミクロカプセル化フッ素化ガス

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Abstract

(57)【要約】 フッ素化ガス、特にパーフルオロカーボン、例えばオクタフルオロプロパンを合成ポリマー微粒子に取り込ませると、その中に空気を取り込んだ微粒子と比較してエコー反射性を顕著に増強させることが知見された。例えば、静脈内または経口投与するために、画像化すべき標的組織に好適な直径を有するミクロカプセル化パーフルオロカーボンを製造した。一態様においては、粘膜表面の画像化増強用に生体接着性微粒子を形成した。

Description

【発明の詳細な説明】 画像化剤として使用するためのミクロカプセル化フッ素化ガス発明の背景 本発明は、一般に診断用の画像化剤の分野、及び特にミクロカプセル化超音波 造影剤に関する。 ヒトまたは動物の内臓及び構造の画像を得るために超音波を使用すると、超音 波、ヒトの耳で識別できる周波数以上の音エネルギーの波は、人体を通過する際 に反射する。体組織は異なるタイプ毎に超音波を多様に反射させ、異なる内部構 造から反射する超音波により生み出される該反射を検出し、次いで視覚ディスプ レーに電気的に変換する。 コントラスト−増強剤がないと、超音波の反射により生じた超音波画像中の周 囲組織と詳細な構造を的確に識別できないので、医学的条件において重要な臓器 または構造の有用な画像を得ることは非常に困難である。特定の生理的及び病理 的状態の検出及び観察は、重要な臓器または他の構造に薬剤を注入することによ って超音波画像のコントラストを増強することにより実質的に改善され得る。他 にも、コントラスト−増強剤自体の動きの検出は特に重要である。例えば、特定 の心血管異常に由来することが知られている明確な血流パターンは、血流中にコ ントラスト剤を注入し、次いで血液の流れの動力学を観察することにより識別し 得る。 超音波コントラスト剤として有用な物質は、超音波が体を通過するにつれて作 用することにより機能し、反射して画像を形成し、これから医学診断がなされる 。種々のタイプの物質は、超音波に多様に種々の度合いで作用する。さらに、コ ントラスト−増強剤により生じた特定の作用は、他のものよりもより容易に測定 され観察される。コントラスト−増強剤用の理想組成物の選択に際しては、超音 波が体を通過する際に超音波に最大効果を有する物質が好まれるであろう。また 、超音波の作用は容易に測定されるものでなければならない。超音波画像で知見 し得るものには3つの主なコントラスト−増強作用:後方散乱、ビーム減衰(bea mattenuation)及び音速差(speed of sound differential)がある。後方散乱 体を通過する超音波が構造、例えば、臓器または他の体組織と出会うと、構造 は超音波の一部を反射する。体内の構造が異なれば、超音波エネルギーを異なる 方向に異なる強度で反射する。反射されたエネルギーを検出し、これを用い、超 音波が通過した構造の画像を作成する。「後方散乱」という用語は、超音波エネ ルギーが特定の物理的特性を有する物質により音源の後方に散乱する現象を指す 。 超音波画像で観察されたコントラストは、多大な量の後方散乱を引き起こすと して公知の物質の存在により増強され得る。そのような物質が体の特定の部分に 投与されると、体のその部分の超音波画像とそのような物質を含まない周囲組織 との間のコントラストが増強される。その物理的特性により、種々の物質が種々 の度合いで後方散乱を生じることは周知である。従って、コントラスト−増強剤 の探索は、安定で無毒であり且つ最大の後方散乱を示す物質に集中してきた。 超音波エネルギーの後方散乱を生じさせる物質の能力は、圧縮に対する能力な どの、物質の特性に依存する。種々の物質について調査するとき、「横断面散乱 (scattering cross-section)」として公知の後方散乱を生じさせる物質の能力 のある特定の尺度を比較するのが有用である。特定の物質の横断面散乱は、散乱 物質(scatterer)の半径に比例し、超音波エネルギーの波長及び物質の他の物 理的特性に依存する。J.Ophir及びK.J.Parker,Contrast Agents in Diagnost icUltrasound,Ultrasound in Medicine&Biology,vol.IS,n,4,319,323頁(1989). 画像コントラスト剤として種々の物質の有用性を評価する際に、より高い横断 面散乱を有するはずの薬剤を計算することができ、この薬剤が超音波画像で最大 のコントラストを提供するはずである。固体粒子の圧縮率は周囲媒体の圧縮率よ りもかなり低く、粒子の密度はずっと大きいことを予測することができる。この 予測に基づいて、固体粒子コントラスト−増強剤の横断面散乱は1.75であると推 測された。Ophir及びParker,325頁、同上。純粋な液体散乱物質の場合には、散 乱物質及び周囲媒体の断熱圧縮及び密度は殆ど同一だろうから、液体の横断面散 乱は0ということになる。しかしながら、多量の液剤が存在する場合には、液体 は幾らか後方散乱を示すこともある。例えば、液体が血管全体を占めるように液 剤が非常に細い血管から非常に太い血管を通過する場合、液体は測定可能な後 方散乱を示すだろう。にもかかわらず、純粋な液体は、当業者により遊離気体微 小気泡と比較して比較的効率の悪い散乱物質であると評価されている。ビーム減衰 特定の固体コントラスト−増強剤の存在により観察し得るもう一つの作用は、 超音波の減衰である。特定の組織種間の局在化減衰の差により、画像コントラス トは慣用の画像化により観察できた。K.J.Parker及びR.C.Wang,"Measuremen t of Ultrasonic Attenuation Within Regions selected from B-Scan Images" ,IEEE Trans.Biomed.Enar.BME 30(8),431-37頁(1983);K.J.Parker,R. C.Wang及びR.M.Lerner,"Attenuation of Ultrasound Magnitudeand Frequenc y Dependence for Tissue Characterization,"Radiology,153(3),785-88頁(1984 ).薬剤の注入の前後に行った組織の領域の減衰の測定により、画像が増強され 得るのではないかという仮説が取り上げられた。しかしながら、液剤のコントラ スト増強を測定するための手段として、減衰コントラストに基づく方法は十分に 開発されておらず、十分に開発されているとしても、この方法が使用される内臓 または構造について制限を受けるだろう。例えば、減衰の実質的な差が測定され 得る前に大容量の液体コントラスト剤が所与の血管内に存在しなければならない ため、心血管系の画像中で液体コントラスト剤による減衰損失がうまく観察でき るという見込みはないだろう。 粒子によるエネルギー吸収は、「相対移動(relative motion)」と称される メカニズムにより発生する。相対移動により生じる減衰の変化は、粒子濃度に対 して一次的に増加し、粒子と周囲媒体との間の密度の差の二乗に応じて増加する ことが知見され得る。K.J.Parkerら,"A Particulate Contrast Agent withPo tential for Ultrasound Imaging of Liver",Ultrasound in Medicine&Biology ,Vol 13,No.9,555頁,561頁(1987).従って、固体粒子の実質的な蓄積が発生する 場合には、作用が後方散乱現象よりも十分に小さく、心血管診断で殆ど使用でき なくても、減衰コントラストは、画像コントラスト増強を観察するための実行可 能なメカニズムであり得る。音速差 超音波画像においてコントラストを増強させるためのさらなる方法は、音速は 音が伝播する媒体に依存するという事実に基づいて提案されてきた。従って、音 速が周囲組織と異なる十分に多量の薬剤を標的領域に注射することができるので あれば、標的領域内の音速の差は測定可能であろう。 端的に言えば、超音波診断は、体の内臓の情報を得るために使用可能な、強力 な、非浸襲性の手段である。グレースケール画像化及びカラードップラーの出現 により、本方法の範囲及び解像度は非常に発展した。超音波診断を実施する方法 およびコントラスト剤を製造し使用する方法は非常に改善されたが、さらに、心 臓潅流及び心室(cardic chambers)、固体臓器、腎臓潅流;固体臓器潅流用の 画像化の解像度;及びリアルタイム画像化時に血液の速度及び流動方向のドップ ラー信号を高める必要がある。 種々の天然及び合成ポリマーが画像コントラスト剤(例えば、空気)を封入す るために用いられてきた。Schneiderら,Invest.Radiol.,Vol.27,134-139頁(1992 )は、3ミクロンの、空気を充填したポリマー粒子について記載している。 これらの粒子は、血漿中及び加圧下で安定だと報告された。しかしながら、2.5M Hzでは、そのエコー反射性は低かった。別の種類の微小気泡懸濁液が超音波処理 アルブミンより得られた。Feinsteinら.,J.Am.Coll.Cardiol.,Vol.11,59-65頁( 1988).Feinsteinは、生体外(in vitro)で優れた安定性を有する、肺を通過す る管(transpulmonary passage)用に好適にサイズ調製された微小気泡(microbubb les)の製造について記載している。しかしながら、これらの微小気泡は生体内( in vivo)で短命で、圧力下での不安定性により、数秒(l回の循環にほぼ等し い)のオーダーの半減期しかない。Gottlieb,S.ら,J.Am.Soc.Echo.,Vol.3,328 頁(1990),要約;及びShapiro,J.R.ら,J.Am.Coll.Cardiol.,Vol.16,1603-160 7頁(1990).ゼラチンで封入した気泡については、Carrollら(Carroll,B.A.ら ,Invest.Radiol.,Vol.15.260-266頁(1980)及びCarroll,B.A.ら.,Radiology,Vo l.143,747-750頁(1982))により記載されているが、これらの粒子はサイズが大 きかったため(12〜80ミクロン)、肺の毛細血管を通過することはできないだろ う。ゼラチンで封入した微小気泡については、Rasor Associates,Inc.によりP CT/US80/00502にも記載されている。これらの粒子は、ゼラチンを「合着(co alescing)」することにより形成させる。 ガラクトース(SHU 454及びSHU 508)の微結晶により安定化された微小気 泡はFritzchらによって報告された。Fritzsch,T.ら,Invest.Radiol.Vol.23(Su ppl1),302-305頁(1988)及びFritzsch,T.ら,Invest.Radiol.Vol.25(Suppl1),16 0-161頁(1990).微小気泡は生体外で15分までは持続するが、生体内で20秒未満 しか持続しない。Rovai,Dら.,J.Am.Coll.Cardiol., Vol.10,125-134頁(1987 )及びSmith,Mら.,J.Am.Coll.Cardiol., Vol.13,1622-1628頁(1989). 欧州特許出願第90901933.5号(Schering Aktienegesellschaft)は微小気泡が合 成ポリマーまたは多糖類により形成されている、超音波画像化用のミクロカプセ ル化ガスまたは揮発性液体の製造及び使用について開示している。欧州特許出願 第91810366.4号(Sintetica S.A.)(0 458 745 A1)は、治療上または診断目的の ため宿主動物に注入するための、または経口、直腸若しくは尿道投与するための 、水性キャリヤ中に分散され得る界面沈積ポリマー膜により結合された空気また はガス微小気泡(microballoon)について開示している。WO 92/18164号(Del taBiotechnology Limited)は、画像化で使用するための、中にガスが取り込ま れている中空球を形成するための蛋白質水溶液を非常に規制した条件下(例えば 、温度、噴霧速度、粒径、及び乾燥条件について)で噴霧乾燥することによる微 粒子の製造について記載している。WO 93/25242号は、ポリシアノアクリレー トまたはポリエステルの殼内に含有されたガスからなる超音波画像化用の微粒子 の合成について記載している。WO 92/21382号は、マトリックスが炭水化物で ある、ガスを含有する共有結合で結合したマトリックスを包含する微粒子コント ラスト剤の製作について開示している。米国特許第5,334,381号、5,123,414号及 び5,352,435号(Unger)は、ガス、ガス前駆体(例えば、pH活性化または光−活 性化ガス前駆体)、並びに他の液体若しくは固体コントラスト増強剤を包含する 超音波コントラスト剤として使用するためのリポソームについて記載している。 米国特許第5,393,524号(Quay)は、超音波画像のコントラストを増強させる ためにフルオロカーボンを包含する薬剤の使用について開示している。この薬剤 は、選択されたガスの非常に小さな気泡、または微小気泡からなり、これは、溶 液中で長期の予想寿命を有し、肺に浸透するほど十分に小さいので、心血管系 及び他の生命維持に必要な臓器の超音波画像化に使用可能である。WO 95/2361 5号(Nycomed)は、パーフルオロカーボンを含有する、例えば蛋白質溶液などの 溶液のコアセルベーションにより形成される画像化用のミクロカプセルについて 開示している。WO 95/06518号(Nycomed Imaging A/S)は、非重合性壁形成 性ブロックまたはグラフトコポリマー界面活性剤によりガスの微小気泡が封入さ れているポリマー系のコントラスト剤について開示している。ガスはコントラス ト剤が形成されるにつれてコントラスト剤中に取り込まれる。フッ素化ガスで空 気を置換すると微粒子のエコー反射性を増強させるだろうという認識はない。 米国特許第5,147,631号(Glajchら)は、画像化用に使用するために、フッ素化 ガスであってもよいガスを取り込んでいる無機多孔質粒子について記載している 。無論、これらの粒子は、合成ポリマー微粒子ではない。PCT/US 94/08416 号(Massachusetts Institute of Technology)は、空気及びパーフルオロカーボ ンなどのガスを包含する、中に画像化剤を封入したポリエチレングリコール−ポ リ(ラクチド−コ−グリコリド)ブロックポリマーで形成された微粒子について 開示している。WO 94/16739号(Sonus Pharmaceuticals,Inc.,)に記載されて いるように、固体及び液体は同程度に音を反射するが、ガスはより有効性が高い ことが知られ、超音波コントラスト剤として使用するのに好ましい媒体である。 実際、SonusのPCT出願の実施例12にも示されているように、エマルション またはコロイド懸濁液と比較して、ミニブタに投与したときに、蛋白質ミクロカ プセルは、高まる安全性への関心(並びに効力の点)についても却下されたので ある。 これらの全ての場合において、画像化剤の安定性及び易製造性を促進しまたは 維持すると共に、画像化剤のエコー反射性を増強することが望ましい。 従って、顕著に増強されたエコー反射性を有する合成ポリマーから製造された 微粒子を提供することが本発明の目的である。発明の概要 フッ素化ガス、特にパーフルオロカーボン(例えば、オクタフルオロプロパン )を合成ポリマー微粒子、特に多孔性の高いスポンジ様ミクロスフィア中に取り 込むと、空気を封入したミクロスフィアと比較して非常に増強されたエコー反射 性 を有することが知見された。ミクロカプセル化されたフッ素化ガスは、画像化す べき標的組織に好適な直径、例えば、血管内投与には0.5ミクロン〜8ミクロン の直径及び、胃腸管または他の内腔の画像化用に経口投与するためには、0.5〜 5mmの直径で製造する。発明の詳細な説明 フッ素化ガス、特にパーフルオロカーボンを含有する合成ポリマー微粒子から なるポリマーデリバリーシステムの合成法を提供する。微粒子は、種々の超音波 診断画像化用途、特に超音波方法(例えば、血管画像化及び超音波心臓検査法) において有用である。フッ素化ガスを取り込むと、空気を取り込んだ同じ合成リ マー微粒子と比較して、エコー反射性が顕著に増加する。微粒子の製造方法及び試薬 本明細書中では、「微粒子(microparticle)」なる用語は、他に記載しないか ぎり、ミクロスフィア及びミクロカプセル並びに微粒子を包含するものとする。 微粒子は、球形であっても球形でなくてもよい。ミクロカプセルは、他の物質、 この場合にはガスの核を取り巻く外部ポリマー殻を有する微粒子として定義され る。ミクロスフィアは、通常、以下に記載するように、画像化の目的のためにガ スを充填したポリマー内に孔によって形成された蜂の巣状構造を包含し得る固体 (solid)ポリマー球である。ポリマー 非生分解性及び生分解性マトリックスの双方をフッ素化ガスの送出に使用し得 るが、静脈注射の場合には特に生分解性マトリックスが好ましい。非浸食性ポリ マーを経口投与に使用してもよい。より再現性の高い合成及び分解のため、合成 ポリマーが好ましい。ポリマーは、生体内安定性に必要な時間、即ち、画像化が 望まれる部位に分配するのに必要な時間及び、画像化に必要な時間をベースとし て選択される。一態様においては、心エコー法、神経音波検査法 (neurosonography)、子宮卵管造影法(hysterosalpingography)、及び固体臓器の 診断方法などの用途に使用するために、約20〜30分以上の生体内安定性を有する 微粒子を製造し得る。コントラスト剤を封入した微粒子の生体内安定性は、ポリ エチレングリコール(PEG)と共重合したポリラクチド−コ−グリコリド等のポ リマーを使用することにより製造時に調節し得る。外表面上で暴露されても、P EGは親水性が非常に高いので、これらの物質が循環する時間を延長し得る。 代表的な合成ポリマーとしては、ポリ(ヒドロキシ酸)[例えば、ポリ(乳酸 )、ポリ(グリコール酸)、及びポリ(乳酸−コ−グリコール酸)]、ポリグリ コリド、ポリラクチド、ポリラクチド コ−グリコリドコポリマー及びブレンド 、ポリアンヒドリド、ポリオルソエステル、ポリアミド、ポリカーボネート、ポ リアルキレン(例えば、ポリエチレン及びポリプロピレン)、ポリアルキレング リコール[例えば、ポリ(エチレングリコール)]、ポリアルキレンオキシド[例 えば、ポリ(エチレンオキシド)]、ポリアルキレンテレフタレート[例えば、ポ リ(エチレンテレフタレート)]、ポリビニルアルコール、ポリビニルエーテル 、ポリビニルエステル、ポリビニルハライド[例えば、ポリ(塩化ビニル)]、ポ リビニルピロリドン、ポリシロキサン、ポリ(ビニルアルコール)、ポリ(酢酸 ビニル)、ポリスチレン、ポリウレタン及びそのコポリマー、誘導化セルロース (例えば、アルキルセルロース、ヒドロキシアルキルセルロース、セルロースエ ーテル、セルロースエステル、ニトロセルロース、メチルセルロース、エチルセ ルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシープロピルメチルセルロ ース、ヒドロキシブチルメチルセルロース、酢酸セルロース、セルロースプロピ オネート、酢酸セルロースブチレート、酢酸セルロースフタレート、カルボキシ エチルセルロース、三酢酸セルロース、及びセルロース硫酸ナトリウム塩(以後 、本明細書中、「合成セルロース」と称することとする)、アクリル酸、メタク リル酸のポリマー若しくはコポリマーまたはエステルを含む誘導体、ポリ(メチ ルメタクリレート)、ポリ(エチルメタクリレート)、ポリ(ブチルメタクリレ ート)、ポリ(イソブチルメタクリレート)、ポリ(ヘキシルメタクリレート) 、ポリ(イソデシルメタクリレート)、ポリ(ラウリルメタクリレート)、ポリ (フェニルメタクリレート)、ポリ(メチルアクリレート)、ポリ(イソプロピ ルアクリレート)、ポリ(イソブチルアクリレート)、及びポリ(オクタデシル アクリレート)(以後、本明細書中、「ポリアクリル酸」と称することとする) 、ポリ(酪酸)、ポリ(吉草酸)、及びポリ(ラクチド−コ−カプロラクトン) 、そのコポリマー及びブレンドが挙げられる。本明細書中で使用する「誘導体」 なる用語は、 置換基、化学基の迫加(例えば、アルキル、アルキレン)、ヒドロキシル化、酸 化及び当業界で日常的になされる他の変形を含むポリマーを包含するものとする 。 好ましい非生分解性ポリマーの例としては、エチレンビニルアセテート、ポリ (メタ)アクリル酸、ポリアミド、そのコポリマー及び混合物が挙げられる。 好ましい生分解性ポリマーの例としては、ヒドロキシ酸のポリマー(例えば、 乳酸及びグリコール酸、ポリラクチド、ポリグリコリド、ポリラクチド−コ−グ リコリド)及びPEG、ポリアンヒドリド、ポリ(オルソ)エステル、ポリウレ タン、ポリ(酪酸)、ポリ(吉草酸)及びポリ(ラクチド−コ−カプロラクトン )とのコポリマーが挙げられる。通常、これらの物質は非酵素及び酵素加水分解 並びに表面またはバルク腐食により生体内で分解する。 胃腸管内におけるように、粘膜表面の画像化用に使用する特に重要な生分解性 ポリマーとしては、ポリアンヒドリド、ポリアクリル酸、ポリ(メチルメタクリ レート)、ポリ(エチルメタクリレート)、ポリ(ブチルメタクリレート)、ポ リ(イソブチルメタクリレート)、ポリ(ヘキシルメタクリレート)、ポリ(イ ソデシルメタクリレート)、ポリ(ラウリルメタクリレート)、ポリ(フェニル メタクリレート)、ポリ(メチルアクリレート)、ポリ(イソプロピルアクリレ ート)、ポリ(イソブチルアクリレート)及びポリ(オクタデシルアクリレート )が挙げられる。溶媒 本明細書中で定義したように、ポリマー溶媒は、揮発性であるか、比較的低い 沸点を有するか、真空下で除去し得る有機溶媒であり、例えば、塩化メチレンな どの、痕跡量をヒトに投与することが可能な有機溶媒である。他の溶媒、例えば 、酢酸エチル、アセトン、アセトニトリル、テトラヒドロフラン(THF)、酢酸 、DMSO及びクロロホルム、またはその組み合わせも使用し得る。通常、ポリ マーは、0.1〜60w/v%、より好ましくは0.5〜30w/v%の濃度のポリマー溶液を形 成するように溶媒中に溶解させる。フッ素化ガス 任意の生体適合性または薬理学的に許容可能なフッ素化ガスを微粒子中に取り 込み得る。「ガス、気体」なる用語は、画像化を実施する温度でガスであるか、 ガスを形成し得る任意の化合物を指すものとする。ガスは、単一化合物または化 合物の混合物から構成され得る。パーフルオロカーボンが好ましい。ガスの例と しては、CF4、C26、C38、C48、SF6、C24及びC36が挙げられ る。パーフルオロプロパンは使用温度で凝縮しない不溶性ガスであり、薬理学的 に許容可能であるので、特に好ましい。微粒子及びその製造法 最も好ましい態様では、微粒子は噴霧乾燥により製造する。他の方法、例えば 、以下に述べるように溶媒抽出、ホットメルトカプセル化及び溶媒蒸発も使用し 得る。 好ましい態様では、封入ガスを除去するために、微粒子に所望のガス流を適用 するか、これを真空にし、次いで所望のガスを充填することによりガスを置換す る。a.溶媒蒸発 本方法では、ポリマーを塩化メチレン等の揮発性溶媒中に溶解させる。固体と してまたは水溶液中の孔形成剤を溶液に添加し得る。混合物を超音波処理するか 、またはホモジナイズし、得られた分散液またはエマルションを、TWEEN( 商標)20、TWEEN(商標)80、PEGまたはポリ(ビニルアルコール)など の界面活性剤を含有する水溶液に添加し、ホモジナイズしてエマルションを形成 する。得られたエマルションを殆どの有機溶媒が蒸発するまで撹拌すると、ミク ロスフィアが遊離する。種々のポリマー濃度を使用し得る(0.05〜0.60g/ml)。 この方法により、種々のサイズ(1〜1000ミクロン)及び形態のミクロスフィア を得ることができる。この方法は、ポリエステル及びポリスチレンなどの比較的 安定なポリマーに有用である。 溶媒蒸発法は、E.Mathiowitzら.,J.Scanning Microscopy,4,329(1990);L. R.Beckら.,Fertil.Steril.,31,545(1979); 及びS.Benitaら.,J.Pharm.Sci., 73,1721(1984)により記載されている。 しかしながら、ポリアンヒドリドなどの不安定ポリマーは、水の存在により、 製造時に分解してしまう。これらのポリマーに関しては、完全有機溶媒中で実施 する、以下の二つの方法がより有用である。b.ホットメルトミクロカプセル化 この方法では、ポリマーを最初に溶融し、次いで孔形成剤の固体粒子と混合す る。混合物を非混和性溶媒(シリコン油など)中に懸濁させ、連続して撹拌しな がら、ポリマーの融点より5℃高い温度まで加熱する。一度エマルションを安定 化させたら、これをポリマー粒子が固化するまで冷却する。得られたミクロスフ ィアを石油エーテルなどのポリマー非溶媒でデカンテーションにより洗浄すると 、易流動性粉末が得られる。この方法により、1ミクロン〜1000ミクロンのサイ ズのミクロスフィアを得ることができる。この方法で製造した球の外面は通常平 滑で緻密である。この方法を使用してポリエステル及びポリアンヒドリドから作 成したミクロスフィアを製造する。しかしながら、この方法は、分子量が1000〜 50,000のポリマーに限定されている。 ホットメルトミクロカプセル化は、E.Mathiowitzらにより、ReactivePolvmer s, 6,275(1987)に記載されている。例えば、ビス−カルボキシフェノキシプロパ ン及びセバシン酸からモル比20:80で製造したポリアンヒドリド(P(CPP-S A)20:80)(Mw 20,000)は、ホットメルトミクロカプセル化により製造し得、 例えば、ポリ(フマル−コ−セバシン酸)(20:80)(Mw 15,000)ブランクミク ロスフィアは、ホットメルトミクロカプセル化により製造し得る。c.溶媒除去 この方法は、ポリアンヒドリドのために主に設計されたものであった。この方 法では、孔形成剤を、選択したポリマーの塩化メチレンなどの揮発性有機溶媒中 溶液に分散または溶解させる。この混合物を有機油(シリコン油など)中で撹拌 することにより懸濁させて、エマルションを形成させる。溶媒蒸発法と異なり、 この方法は、高い融点及び種々の分子量を有するポリマーからミクロスフィアを 製造するのに使用し得る。この方法で製造した球の外部形態は、使用したポリマ ーの種類に強く依存する。d.微粒子の噴霧乾燥 微粒子は、好適な溶媒に生体適合性ポリマーを溶解させ、ポリマー溶液に孔形 成剤を分散させ、次いでポリマー溶液を噴霧乾燥させて微粒子を形成することに よる、噴霧乾燥により製造し得る。本明細書中で定義したように、ポリマー及び 孔形成剤の溶液を「噴霧乾燥」する方法とは、溶液を霧状にして微細な霧を形成 させ、熱キャリヤガスと直接接触させることにより乾燥させる方法を指すものと する。当業界で使用可能な噴霧乾燥装置を使用して、ポリマー溶液を噴霧乾燥機 の入口に搬送し、乾燥機内の管を通過させ、次いで出口を通して霧状にすること ができる。温度は、使用するポリマーまたはガスに依存して変動させ得る。入口 及び出口温度は、所望の製品を製造するために制御し得る。 ポリマー溶液の粒子のサイズは、ポリマー溶液を噴霧するのに使用するノズル 、ノズル圧力、流量、使用するポリマー、ポリマー濃度、溶媒種及び噴霧温度( 入口及び出口温度)及び分子量の関数である。通常、濃度が同一であると想定す ると、分子量が高くなればなる程カプセルサイズは大きくなる。噴霧乾燥の典型 的なプロセスパラメータは、以下の通りである。ポリマー濃度=0.005〜0.10g/m l、入口温度=30〜200℃、出口温度=20〜100℃、ポリマー流量=5〜200ml/分、 及びノズル径=0.2〜4mm ID。1〜10ミクロンの半径の、ポリマー、濃度、 分子量及び噴霧量の選択に依存する形態を有するミクロスフィアを得ることがで きる。e.ヒドロゲルミクロスフィア ゲルタイプのポリマー(例えば、ポリホスファゼンまたはポリメチルメタクリ レート)で製造したミクロスフィアは、ポリマーを水溶液に溶解させ、混合物中 に孔形成剤を懸濁させ、次いでミクロの液滴を形成する装置で押しだし、ミク口 の液滴を形成させ、これをゆっくり撹拌している反対に荷電したイオンまたは高 分子電解質からなる硬化浴中に落とすことにより製造する。これらのシステムの 優れた点は、製造後、ミクロスフィアをポリカチオン性ポリマー(ポリリシンな ど)でコートすることによりミクロスフィアの表面をさらに改変させることがで きる点にある。ミクロスフィア粒子は、種々のサイズの押出機を使用することに より制御される。微粒子形成を容易にする添加剤 種々の界面活性剤を画像化剤含有微粒子の製造時に添加し得る。使用し得る( 0.1〜5重量%)乳化剤または界面活性剤としては、ほとんどの生理学的に許容 可能な乳化剤、例えば、卵レシチン若しくは大豆レシチン、または飽和合成レ シチン(例えば、ジミリストイルホスファチジルコリン、ジパルミトイルフォス ファチジルコリンまたはジステアロイルフォスファチジルコリン)若しくは不飽 和合成レシチン(例えば、ジオレイルフォスファチジルコリンまたはジリノレイ ルフォスファチジルコリン)などの合成レシチンが挙げられる。乳化剤としては 、遊離脂肪酸、脂肪酸とポリオキシアルキレン化合物(例えば、ポリオキシプロ ピレングリコール及びポリオキシエチレングリコール)とのエステル;脂肪アル コールとポリオキシアルキレングリコールとのエーテル;脂肪酸とポリオキシア ルキル化ソルビタンとのエステル;石鹸;グリセロール−ポリアルキレンステア レート;グリセロール−ポリオキシエチレンリシノレート;ポリアルキレングリ コールのホモ及びコポリマー;ポリエトキシル化大豆油及びビーバー油並びに水 素化誘導体、蔗糖または他の炭水化物と脂肪酸、脂肪アルコールとのエーテル及 びエステル、場合によりポリオキシアルキル化したもの;飽和または不飽和脂肪 酸のモノジ及びトリグリセリド、グリセリドまたは大豆油及び蔗糖などの界面活 性剤が挙げられる。 他の乳化剤としては、アミノ酸と結合させたか、非結合のもの、例えば、タウ ロデオキシコレート及びコール酸などの胆汁塩または胆汁酸の天然及び合成形が 挙げられる。これは、例えば、噴霧乾燥前に生成した微小気泡を安定化させ得る 。 孔形成剤は、孔形成を早めるために0.01〜75w/v%の量で配合させ得る。例え ば、溶媒蒸発法においては、孔形成剤(例えば、揮発性塩、例えば、重炭酸アン モニウム、酢酸アンモニウム、塩化アンモニウム若しくは安息香酸アンモニウム または他の凍結乾燥可能な塩)を最初に水に溶解させる。孔形成剤を含有する溶 液をポリマー溶液と乳化させて、ポリマー中に孔形成剤の液滴を形成させる。次 いでこのエマルションを噴霧乾燥するかまたは溶媒蒸発/抽出法により処理する 。ポリマーが沈澱したら、硬化ミクロスフィアを凍らせ、凍結乾燥させて孔形成 剤を除去する。微粒子サイズ 肺の毛細血管床(pulmonary capillary bed)を通過し得る注射可能な微粒子を 製造する好ましい態様においては、微粒子は、約1〜10ミクロンの直径を有して いなければならない。微粒子が大きすぎると肺床(pulmonary bed)を閉塞させ、 小さすぎると十分なエコー反射性を提供し得ない。大きな微粒子は、注射以外の 他の経路で投与する場合、例えば、経口(胃腸管の測定)、他の粘膜表面への適 用(直腸、膣、口腔、鼻腔)または吸入による投与には有用である。経口適用に 好ましい粒径は、約0.5ミクロン〜5mmである。有用な医薬的に許容可能なキ ャリヤとしては、グリセロール及びTWEEN(商標)20を含む生理食塩水及び TWEEN(商標)20を含む等張マンニトールが挙げられる。粒径分析は、光学 顕微鏡、走査電子顕微鏡または透過電子顕微鏡によりCoulterカウンターで実施 し得る。標的化 微粒子は、微粒子を形成するポリマーの選択、微粒子のサイズ及び/または微 粒子にリガンドを包含させたりまたは接着させることにより、特異的または非特 異的に標的化することができる。例えば、電荷、粒子の脂肪親和性若しくは親水 性に影響する単数または複数の生物学的活性分子を微粒子の表面に接着させ得る 。さらに、組織接着を最小とするか、または生体内でミクロスフィアの特異的標 的化を容易とする分子を微粒子に接着し得る。代表的な標的化分子としては、抗 体、レクチン及び特定のタイプの細胞の表面にレセプターにより特異的に結合す る他の分子が挙げられる。RESによる摂取の阻害 微粒子の摂取(uptake)及び排除は、ポリマーの選択及び/または接着または摂 取を最小とする分子の取り込みまたは結合により最小とすることもできる。例え ば、微粒子による組織接着は、微粒子の表面に対しポリ(アルキレングリコール )部分を共有結合させることにより最小化することができる。表面のポリ(アル キレングリコール)部分は水に対して高い親和性を有し、粒子の表面上での蛋白 質吸着を減少させる。従って、細胞−内皮系(reticulo-endothelial system:R ES)による微粒子の認識及び摂取は減少する。 例えば、ポリ(アルキレングリコール)の末端ヒドロキシル基は、粒子の電荷 、脂肪親和性または親水性に影響する単数または複数の生物学的活性粒子を微粒 子の表面に共有結合させるのに使用し得る。当業界で使用可能な方法は、生体内 での微粒子の搬送特性、安定性または他の特性を助長させるため、広範囲の任意 の リガンドを微粒子に結合させるために使用し得る。診療用途 典型的には微粒子を医薬的に許容可能なキャリヤ(例えば、リン酸塩で緩衝さ せた生理食塩水若しくは生理食塩水またはマンニトール)と混和し、次いで検出 するための有効量を、好適な経路、通常は血管(i.v.)内に注入または経口によ り患者に投与する。封入した画像化剤を含有する微粒子を管画像化、並びに肝臓 及び腎臓疾患を検出する為の用途、心臓病学的用途、腫瘍体及び組織の検出及び 特徴付け、並びに周辺の血液速度の測定に使用し得る。微粒子は、組織接着を最 小とし、または上述のごとく生体内で体の特定の領域に微粒子を標的化するリガ ンドとも結合させ得る。 上記の方法及び組成物は、以下の非限定的な実施例を参照することによりさら に理解されるだろう。実施例1 空気充填PEG-PLGAミクロスフィアの製造 PEG-PLGA(75:25)(120,000 Da 分子量)6.0グラムを塩化メチレン400ml に溶解させた。水6.7mlをポリマーに添加し、ポリマー/水混合物をVirtisホモジ ナイザーを使用して10,000RPMで1分間ホモジナイズした。溶液を蠕動ポンプ を用いて流量20ml/分で汲み上げ、Bucchi Lab 噴霧乾燥機を使用して噴霧乾燥 させた。入口温度は50℃で、出口温度は30℃であった。このミクロスフィア粉末 を集め、周囲温度で48時間凍結乾燥させた。粒径は1〜10ミクロンの範囲であり 、Coulterカウンターでサイズ分析すると、数平均方法で2.0ミクロン、容量平均 方法で4.5ミクロンを有していた。走査電子顕微鏡から、粒子は、一般的に、平 滑表面とわずかな小鈍鋸歯を有する球であることが判明した。透過電子顕微鏡で は、粒子は、ミクロカプセル様粒子とスポンジ様粒子との混合物であることが判 明した。実施例2 空気充填PEG-PLGAミクロスフィアの製造 PEG-PLGA(75:25)(120,000 Da 分子量)7.1グラムを塩化メチレン320ml 中に溶解させた。0.74g/ml酢酸アンモニアの11mlをポリマーに添加し、ポリマー /酢酸アンモニア混合物をVrtisホモジナイザーを使用して16,000RPMで1分 間ホモジナイズした。溶液を蠕動ポンプを用いて流量20ml/分で汲み上げ、Bucc hi Lab噴霧乾燥機を使用して噴霧乾燥させた。入口温度は32℃で、出口温度は19 ℃であった。このミクロスフィア粉末を集め、周囲温度で48時間凍結乾燥させた 。粒径は1〜10ミクロンの範囲であり、Coulterカウンターでサイズ分析すると 、数平均方法で1.8ミクロン、容量平均方法で5.1ミクロンを有していた。走査電 子顕微鏡から、粒子は一般的に、平滑表面とわずかな小鈍鋸歯を有する球である ことが判明した。実施例3 オクタフルオロプロパン充填PEG-PLGAミクロスフィアの製造 実施例2に記載の方法により製造したミクロスフィアを54mgマンニトール/ml 及び0.5%PLURONIC(商標)F127中に分散させた。分散液を5mlバイアル のアリコートに分けた。バイアルを−80℃に凍らせ、一晩凍結乾燥させた。実施例4 オクタフルオロプロパン充填PLGAミクロスフィアの製造 PLGA(75:25)(120,000 Da 分子量)7.4グラムを塩化メチレン360mlに溶解さ せた。O.74g酢酸アンモニア/mlの7.3mlをポリマーに添加し、ポリマー/酢酸ア ンモニア混合物をVirtisホモジナイザーを使用して16,000RPMで1分間ホモジ ナイズした。溶液を蠕動ポンプを用いて流量20ml/分で汲み上げ、BucchiLab噴 霧乾燥機を使用して噴霧乾燥させた。入口温度は32℃で、出口温度は20℃であっ た。このミクロスフィア粉末を集め、周囲温度で48時間凍結乾燥させた。粒径は 1〜10ミクロンの範囲であり、Coulterカウンターでサイズ分析すると、数平均 方法で2.0ミクロン、容量平均方法で5.2ミクロンを有していた。走査電子顕微鏡 から、粒子は、一般的に、平滑表面とわずかな小鈍鋸歯を有する球であることが 判明した。実施例2で製造したミクロスフィアを54mgマンニトール/mlと0.5%P LURONIC(商標)F127中に分散させた。分散液を5mlバイアルのアリコー トに分けた。バイアルを−80℃に凍らせ、一晩凍結乾燥させた。バイアルを10ps ig圧でオクタフルオロプロパンで充填し、3分間、ガス下で連続的にパージした 。この時点以降、バイアルを−20℃で24時間貯蔵し、使用するまで4℃ で貯蔵した。実施例5 ミクロカプセル化空気の生体内評価 オスのニュージーランドラビット(2-2.5kg)を一晩絶食させた。ケタミン(100 m/mL,0.7mL)及びロンパム(rompum)(20mg/mL,0.5mL)で動物に麻酔をかけた。用量 形を、左端の耳の血管に配置したカテーテルを介して約5秒間で静脈内に投与し た。投与後、カテーテルを通常の生理食塩水1mLでフラッシュした。全てのバイ アルを再構成前に室温で平衡化させた。注入2分前以降に用量形を再構成した。 再構成方法は、水1mLをバイアルに添加し、バイアルに5mLシリンジのプランジ ャーを押すことによりガス圧を大気圧と平衡にさせ、シリンジ針を引き出し、次 いで凍結乾燥物が全て溶解するまでバイアルを渦巻かせた。心臓の超音波画像化 を、C7-4高解像度変換器を装備したATL HDI 3000臨床用超音波診断画 像化装置で実施した。透過強度がTls0.3でMI0.8となるようにした。フレーム速 度(frame rate)は39Hz であり、深度は9.7cm に設定し、画像をMap6で処理し、 ダイナミックレンジは55dB であった。薬剤の投与前、投与中及び投与後で画像 化を実施した。心臓をB-モードで画像化し、機械のセッティングは室(房:cham ber)が可能な限り非反響性となるように調節した。画像の完全な設定をsVHSテ ープに記録し、さらに信号を検出しなくなるまで画像化を継続した。 実施例1で製造したミクロスフィア(Lot 943-110-1)をウサギ(♯13)に26.2mg/ kgの用量で投与した。10秒以内に、エコー反射性物質の幅広の流れが右心房に流 れ、充満するのが観測された。流れは右心房を通過し、右心室を充満した。視覚 的には、2つの室(房)での強度は等しかった。左心室に流れるエコー反射性は 観測されなかった。右心房と右心室での増強は、約30秒間持続した。実施例6 ミクロカプセル化パーフルオロカーボン粒子の生体内評価 実施例3で製造したミクロスフィア(Lot#952-7-3)をウサギ(♯18)に24mg/kg の用量で投与した。右心室での強度が増加し、次いで左心室での強度が増加した 。優れた室(房)不透明化が観測された。2.5分後、室(房)強度はベースライ ン に戻った。 実施例4で製造したミクロスフィア(Lot#952-49-1)をウサギ(♯19)に22mg/kg の用量で投与した。右心室の強度が増加し、次いで左心室の強度が増加した。優 れた室(房)不透明化が観測された。室(房)強度は、2分までにベースライン に戻った。 これらの実施例は、優れた室(房)不透明化を示している。 種々のフッ素化ガス、六フッ素化硫黄(sulfer hexafluoride)及びヘキサフル オロシクロブタンでも同様の研究を実施した。
【手続補正書】 【提出日】1998年8月26日(1998.8.26) 【補正内容】 請求の範囲 1. 空気と有機溶媒に可溶なポリマーとから形成される多孔質微粒子のエコー 反射性を増強させる方法であって、孔を通して空気を除去し、患者に投与後に微 粒子を画像化するのに有効量のフッ素化ガスで空気を置き換えることを含む方法 。 2. ガスがパーフルオロカーボンである請求項1に記載の方法。 3. ガスが、CF4、C2F6、C38、C48、SF6、C24及びC36か らなる群から選択される請求項1に記載の方法。 4. ガスがオクタフルオロプロパンである請本項3に記載の方法。 5. 微粒子がミクロカプセルである請求項1に記載の方法。 6. 微粒子が中に空隙を含むミクロスフィアであり、該空隙は、生体適合性ポ リマーの溶液に有効量の塩を取り込ませ、ポリマー溶媒を除去し、次に凍結乾燥 により揮発性塩を除去することにより形成される、請求項1に記載の方法。 7. 微粒子が生体接着性合成ポリマーから形成される請求項1に記載の方法。 8. 微粒子が、ポリ(ヒドロキシ酸)、ポリアンヒドリド、ポリオルソエステ ル、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリアルキレン、ポリアルキレングリコー ル、ポリアルキレンオキシド、ポリアルキレンテレフタレート、ポリビニルアル コール、ポリビニルエーテル、ポリビニルエステル、ポリビニルハライド、ポリ ビニルピロリドン、ポリシロキサン、ポリ(ビニルアルコール)、ポリ(酢酸ビ ニル)、ポリスチレン、ポリウレタン及びそのコポリマー、合成セルロース、ポ リアクリル酸、ポリ(酪酸)、ポリ(吉草酸)、及びポリ(ラクチド−コ−カプ ロラクトン)、エチレンビニルアセテート、それらのコポリマー及びブレンドか らなる群から選択される合成ポリマーから形成される請求項1に記載の方法。 9. 超音波で画像化するために患者に投与するための組成物であって、生体適 合性の多孔質ポリマー微粒子および患者に微粒子を投与するための医薬的に許容 可能なキャリヤとを含み、 該微粒子は空気と、ポリエチレングリコールおよびポリ(乳酸−コ−グリコール 酸)コポリマー以外の有機溶媒に可溶のポリマーとから形成され、空気が孔を通 して除去され、等しい容積の空気を中に取り込んだ微粒子と比較して、患者に投 与後、超音波による増強画像化のために有効量のフッ素化ガスにより置き換えら れていることを特徴とする組成物。 10. ガスがパーフルオロカーボンである請求項9に記載の組成物。 11. ガスが、CF2、C26、C38、C48、SF6、C24及びC36か らなる群から選択される請求項9に記載の組成物。 12. パーフルオロカーボンがオクタフルオロプロパンである請求項11に記 載の組成物。 13. 微粒子がミクロカプセルである請求項9に記載の組成物。 14. 微粒子が中に空隙を含むミクロスフィアであり、該空隙は、生体適合性 ポリマーの溶液に有効量の揮発性塩を取り込ませ、ポリマー溶媒を除去し、次に 凍結乾燥により揮発性塩を除去することにより形成される、請求項9に記載の組 成物。 15. 微粒子が生体接着性合成ポリマーから形成される請求項9に記載の組成 物。 16. 微粒子が、ポリ(ヒドロキシ酸)、ポリアンヒドリド、ポリオルソエス テル、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリアルキレン、ポリアルキレングリコ ール、ポリアルキレンオキシド、ポリアルキレンテレフタレート、ポリビニルア ルコール、ポリビニルエーテル、ポリビニルエステル、ポリビニルハライド、ポ リビニルピロリドン、ポリシロキサン、ポリ(ビニルアルコール)、ポリ(酢酸 ビニル)、ポリスチレン、ポリウレタン及びそのコポリマー、合成セルロース、 ポリアクリル酸、ポリ(酪酸)、ポリ(吉草酸)、及びポリ(ラクチド−コ−カ プロラクトン)、エチレンビニルアセテート、それらのコポリマー及びブレンド からなる群から選択される合成ポリマーから形成される請求項9に記載の組成物 。 17. 増強されたエコー反射性を有する、有機溶媒に可溶の生体適合性ポリマ ーから形成された微粒子の製造方法であって、該微粒子が、ポリマー溶媒中の生 体適合性ポリマーの溶液に有効量の塩を取り込ませ、ポリマー溶媒を除去し、次 に凍結乾燥により揮発性塩を除去することにより形成されることを特徴とする方 法。 18. 微粒子がミクロカプセルである請求項17に記載の方法。 19. 微粒子が中に空隙を有するミクロスフィアである請求項17に記載の方 法。 20. 微粒子が生体接着性合成ポリマーから形成される請求項17に記載の方 法。 21. 微粒子が、ポリ(ヒドロキシ酸)、ポリアンヒドリド、ポリオルソエス テル、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリアルキレン、ポリアルキレングリコ ール、ポリアルキレンオキシド、ポリアルキレンテレフタレート、ポリビニルア ルコール、ポリビニルエーテル、ポリビニルエステル、ポリビニルハライド、ポ リビニルピロリドン、ポリシロキサン、ポリ(ビニルアルコール)、ポリ(酢酸 ビニル)、ポリスチレン、ポリウレタン及びそのコポリマー、合成セルロース、 ポリアクリル酸、ポリ(酪酸)、ポリ(吉草酸)、及びポリ(ラクチド−コ−カ プロラクトン)、エチレンビニルアセテート、それらのコポリマー及びブレンド からなる群から選択される合成ポリマーから形成される請求項17に記載の方法 。 22. 揮発性塩が、重炭酸アンモニウム、酢酸アンモニウム、塩化アンモニウ ム、安息香酸アンモニウム及びその混合物からなる群から選択される請求項17 に記載の方法。 23. 揮発性塩が、0.01〜75w/v%の割合でポリマー溶液に取り込ま れる請求項17に記載の方法。 24. 揮発性塩を水溶液に溶解し、ポリマー溶液と乳化してポリマー中に孔形 成剤の液滴を形成し、次いでエマルションを噴霧乾燥する請求項17に記載の方 法。 25. ポリマーが噴霧乾燥により沈澱後、沈澱したポリマーを凍らせ、次いで 凍結乾燥して孔形成剤を除去する段階をさらに含む請求項24に記載の方法。 26. さらにフッ素化ガスを多孔質微粒子に取り込むことを含む請求項17に 記載の方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),AU,BR,CA,C N,CZ,HU,IL,JP,KR,NO,NZ,PL ,RU,SG,SK,VN (72)発明者 マシオウッツ,エディス アメリカ合衆国マサチューセッツ州02146, ブルックライン,ローソン・ロード 184 (72)発明者 ブラッシュ,ヘンリー・ティー アメリカ合衆国マサチューセッツ州02144, サマービル,ブロードウェイ 911 (72)発明者 ウィング,リチャード・イー アメリカ合衆国ニュージャージー州07033, ブルームフィールド,リバティ・ストリー ト 177,ナンバー37

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 超音波画像化を増強させる方法であって、患者に投与後に微粒子を画像化 するのに有効量のフッ素化ガスを空気の代わりに中に取り込むことにより、空気 を含む合成ポリマー微粒子のエコー反射性を増強させることを含む該方法。 2. ガスがパーフルオロカーボンである請求項1に記載の方法。 3. ガスが、CF4、C26、C38、C48、SF6、C24及びC36から なる群から選択される請求項2に記載の方法。 4. ガスがオクタフルオロプロパンである請求項3に記載の方法。 5. 微粒子がミクロカプセルである請求項1、に記載の方法。 6. 微粒子が中に空隙を含むミクロスフィアである請求項1に記載の方法。 7. 微粒子が生体接着性合成ポリマーから形成される請求項1に記載の方法。 8. 微粒子が、ポリ(ヒドロキシ酸)、ポリアンヒドリド、ポリオルソエステ ル、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリアルキレン、ポリアルキレングリコー ル、ポリアルキレンオキシド、ポリアルキレンテレフタレート、ポリビニルアル コール、ポリビニルエーテル、ポリビニルエステル、ポリビニルハライド、ポリ ビニルピロリドン、ポリシロキサン、ポリ(ビニルアルコール)、ポリ(酢酸ビ ニル)、ポリスチレン、ポリウレタン及びそのコポリマー、合成セルロース、ポ リアクリル酸、ポリ(酪酸)、ポリ(吉草酸)、及びポリ(ラクチド−コ−カプ ロラクトン)、エチレンビニルアセテート、そのコポリマー及びブレンドからな る群から選択される合成ポリマーから形成される請求項1に記載の方法。 9. 超音波で画像化するために患者に投与するための組成物であって、等しい 容積の空気を中に取り込んだ微粒子と比較して、患者に投与後、超音波による増 強画像化のために有効量のフッ素化ガスを中に取り込んだ合成生体適合性ポリマ ー微粒子と、患者に微粒子を投与するための医薬的に許容可能なキャリヤとを含 む該組成物。 10. ガスがパーフルオロカーボンである請求項8に記載の組成物。 11. ガスが、CF4、C26、C38、C48、SF6、C24及びC36か らなる群から選択される請求項10に記載の組成物。 12. パーフルオロカーボンがオクタフルオロプロパンである請求項11に記 載の組成物。 13. 微粒子がミクロカプセルである請求項8に記載の組成物。 14. 微粒子が中に空隙を有するミクロスフィアである請求項8に記載の組成 物。 15. 微粒子が生体接着性合成ポリマーから形成される請求項8に記載の組成 物。 16. 微粒子が、ポリエチレングリコール及びポリ(乳酸−コ−グリコリド) コポリマー以外のポリ(ヒドロキシ酸)、ポリアンヒドリド、ポリオルソエステ ル、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリアルキレン、ポリアルキレングリコー ル、ポリアルキレンオキシド、ポリアルキレンテレフタレート、ポリビニルアル コール、ポリビニルエーテル、ポリビニルエステル、ポリビニルハライド、ポリ ビニルピロリドン、ポリシロキサン、ポリ(ビニルアルコール)、ポリ(酢酸ビ ニル)、ポリスチレン、ポリウレタン及びそのコポリマー、合成セルロース、ポ リアクリル酸、ポリ(酪酸)、ポリ(吉草酸)、及びポリ(ラクチド−コ−カプ ロラクトン)、エチレンビニルアセテート、そのコポリマー及びブレンドからな る群から選択される合成ポリマーから形成される請求項8に記載の組成物。 17. 増強されたエコー反射性を有する生体適合性ポリマーから形成された微 粒子の製造方法であって、生体適合性ポリマーの溶液に有効量の揮発性塩を取り 込ませ、次いでポリマー溶媒及び揮発性塩を除去して多孔質微粒子を形成するこ とにより微粒子を形成することを特徴とする該方法。 18. 微粒子がミクロカプセルである請求項17に記載の方法。 19. 微粒子が中に空隙を有するミクロスフィアである請求項17に記載の方 法。 20. 微粒子が生体接着性合成ポリマーから形成される請求項17に記載の方 法。 21. 微粒子が、ポリ(ヒドロキシ酸)、ポリアンヒドリド、ポリオルソエス テル、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリアルキレン、ポリアルキレングリコ ール、ポリアルキレンオキシド、ポリアルキレンテレフタレート、ポリビニルア ルコール、ポリビニルエーテル、ポリビニルエステル、ポリビニルハライド、ポ リビニルピロリドン、ポリシロキサン、ポリ(ビニルアルコール)、ポリ(酢酸 ビニル)、ポリスチレン、ポリウレタン及びそのコポリマー、合成セルロース、 ポリアクリル酸、ポリ(酪酸)、ポリ(吉草酸)、及びポリ(ラクチド−コ−カ プロラクトン)、エチレンビニルアセテート、そのコポリマー及びブレンドから なる群から選択される合成ポリマーから形成される請求項17に記載の方法。 22. 揮発性塩が、重炭酸アンモニウム、酢酸アンモニウム、塩化アンモニウ ム、安息香酸アンモニウム及びその混合物からなる群から選択される請求項17 に記載の方法。 23. 揮発性塩が、0.01〜75w/v%の割合でポリマー溶液に取り込まれる請求 項17に記載の方法。 24. 揮発性塩を水溶液に溶解し、ポリマ一中に孔形成剤の液滴を形成するよ うにポリマー溶液と乳化し、次いで噴霧乾燥する請求項17に記載の方法。 25. ポリマーが沈澱後、沈澱したポリマーを凍らせ、次いで凍結乾燥して孔 形成剤を除去する段階をさらに含む請求項24に記載の方法。 26. さらにフッ素化ガスを多孔質微粒子に取り込むことを含む請求項17に 記載の方法。
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