【発明の詳細な説明】
レチノイド型の芳香族多環誘導体、それらの製法、医薬品および化粧品組成物の
製造のためのそれらの使用
本発明は次の一般式で表されるレチノイド型の芳香族多環誘導体に関するもの
である:
この式において、炭素11と12の間の二重結合が有する基R3とR4はシスであ
りR1,R2,R3,R4,R5,R6,R7,X1,X2とX3は次の意味を持つ:
・R1は水素原子、低級アルキル基または式−CH2OH、−OH、−CHO,−
COOH、−COR8、−CH2OCOR9、−SH、−S−アルキル、−PO3H2
、p−ヒドロキシフェニルアミノカルボニル、テトラゾル−5−イルアミノカ
ルボニル、テトラゾル−5−イル、5−トリフルオロメチル−テトラゾイルの基
、および可能な場合は生理的に許容される酸とのそれらの塩を表し、ここでR8
とR9は:
・水素原子、−OH基、低級アルキル基または式−OR10の基であり、ここでR10
は炭素原子を1から20個有する分岐または非分岐アルキル基、炭素原子を2
から20個有する分岐または非分岐アルケニル基、アリールまたはアラルキル基
、あるいは次式のアミノ基であり:
ここで同一または異なるrとr’は水素原子、低級アルキル基、アリールまたは
アラルキル基、α−アミノ酸の残り、糖の残りまたはその中で一緒にとらえられ
たrとr’が複素環を形成する複素環を表す。
・R2は水素原子、ハロゲン族原子またとくにフッ素原子、低級アルキル基、化
学式−COOH、−OR11、−SR11、nが0と10の間の整数である−(CF2
)nCF3の基、または−OCOR11基、および可能な場合は生理的に許容され
る酸とのそれらの塩、あるいは次式のアミノ基であり:
ここでrとr’は上記と同じ意味を持ち、またR11は水素原子、低級アルキル基
、炭素原子1から6個と、フッ素原子3から7個を有するフルオロアルキル基、
アリールまたはアラルキル基を表す。
・R3は水素原子、トリフルオロメチル基、アリール基、アラルキル基またはヒ
ドロキシルによってまたは一つあるいは複数個のフッ素原子によって、低級アル
コキシまたは式−(C=O)R12の基によって場合によって置換された低級アル
キル基を表し、この式でR12は水素原子、低級アルキル基、ヒドロキシル基、低
級アルコキシ基またはあるいは次式のアミノ基であり:
ここでrとr’は上記と同じ意味を持つ。
・R4は水素原子またはアリール基である。
・R5は水素原子、低級アルキル基、ハロゲン族原子、炭素原子1から6個と、
フッ素原子3から7個を有するフルオロアルキル基、または化学式−OR13の基
を表し、ここでR13は
水素原子、低級アルキル基、アリール基またはアラルキル基またはトリフルオロ
メチル基を表す。
・X1は炭素原子、酸素原子または硫黄原子から選択される、またこのとき、
・R5とR6は:
−X1が炭素原子の場合にはメチル基またはエチル基、
−X1が硫黄原子または酸素原子である場合はなにもなく、
−X1が硫黄原子(スルホキシド−SO−またはスルホン−SO2−の場合)であ
る場合は一つまたは二つの酸素原子である。
・同一または異なるX2とX3は炭素原子または窒素原子を表し、あるいはさらに
X2−X3は硫黄、酸素または窒素の単一の原子であり、したがって、X2とX3の
担持核はベンゼン、ピリジン、チオフェン、フラン、ピロールとすることができ
、あるいは、X2が酸素原子で、X3が炭素原子のときは、C13とC14は単一かつ
同一の炭素原子を表し、したがって、X2とX3の担持核はイソオキサゾールとす
ることができる。
上述の誘導体の薬学上許容される塩としては、酢酸、塩酸、ケイ皮酸、クエン
酸、蟻酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、フッ化水素酸、マロン酸、メタンスルホ
ン酸、蓚酸、ピクリン酸、マレイン酸、乳酸、ニコチン酸、フェニル酢酸、燐酸
、琥珀酸、硫酸、酒石酸の塩、アンモニウム、ピペラジン、ジエチルアミン、ニ
コチン酸アミド、尿素、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、亜
鉛、リチウム、メチルアミノ、ジメチルアミノ、トリメチルアミノ、トリス(ヒ
ドロキシメチル)アミノメタンの塩を挙げることができるがこれらに限定されな
い。
低級アルキルまたはアルコキシという用語はメチル、エチル、プロピル、イソ
プロピル、ブチル、イソブチル、第二ブチル、メトキシ、エトキシ、プロポキシ
、イソプロポキシ、ブチルオキシ、イソブチルオキシ、第二ブチルオキシ基など
の線形または分岐した1から6個の炭素原子の基を意味する。
ビタミンAの代謝産物である、全トランスレチノイン酸は数多くの生物学的特
性を有する。この酸の化学的修飾から構築されたいくつかの分子は合成され、生
物学的に活性を有することがわかった。合成されたこれらの類似体およびそれら
の誘導体はSporn,M.B.et
Roberts,A.B.,Ciba.Found.Symp.,113,1-5,1985の定義に従ってレチノイ
ドと呼ばれる。これらの化合物の中で、番号350 846、303 186、2
53 302で公開された欧州特許出願、番号WO 93/11755で公開され
たPCT国際特許出願、あるいはさらに米国特許5 300 522、5 420
273、4 578 498およびドイツ特許3602473、3715955、
ならびにMarcia I.Dawsonらの論文(J.Med.Chem.,1989,32,1504-1517;J.
Med.Chem.,1993,36,2605-2613)に記載のものを挙げることができる。
レチノイド型の活性を有する化合物は化学的予防法および化学療法による哺乳
類とくにヒトの治療に有益であり、とくに皮膚病、アクネ、ダリエ病、乾癬、魚
鱗癬、湿疹などの数多くの疾患の症状の治療に有益である。これらの化合物は乳
ガン、前立腺ガン、肺ガン、頭部と頸部のガンなどのガン疾患および多数の悪性
過増殖疾患、ならびに上皮系のガンの特定のタイプおよび骨髄性白血病の治療と
予防にも使用されている。レチノイド型の活性を有する化合物はアテローム性動
脈硬化症、新内膜の過剰増殖による再狭窄、子宮内膜過形成、前立腺の良性肥大
、増殖性網膜症などの良性過剰増殖病理の治療と予防、自己免疫疾患および紅斑
性狼瘡などの免疫不全の治療、脂質代謝に関連する疾患の治療と予防、および日
光が皮膚に与える影響の治療にも有益である。
しかしながらレチノイド型のこれらの化合物には大きな副作用があり、とくに
皮膚や粘膜領域に強い炎症を引き起こし、脂質毒性があり、さらには奇形を引き
起こすので、臨床でのその使用は困難である(Kistler,A.et al.Arch Toxico
l,64:616-622;"Retinoids in Oncology",Edited by Waun Ki Hong & Reuben L
otan,The University of Texas M.D.Anderson Cancer Center,Houston,Texa
s,USA,Marcel Dekker Inc.,pages 127-146;"Retinoids in Clinical Practic
e",Edited by Gideon Koren The Motherisk Program,The Hospital for Sick C
hildren and The University of Toronto,Toronto,Ontario,Canada,Marcel
Dekker Inc.)。
上記のような悪影響があるので、出願人は上述の疾患の治療と予防に活性があ
るが、副作用のないレチノイド型の芳香族多環誘導体を研究した。
意外なことに出願人は、炭素11と12の間の二重結合のR3基とR4基がシス
配座である
化学式Iの化合物が対応するトランス異性体またはシス/トランス異性体混合物
の活性よりも高い活性を示し、レチノイド型のこれらの化合物の使用に一般的に
伴う奇形誘発を始めとする副作用を示さない可能性があることを明らかにした。
先行技術および前述の特許や特許出願は炭素11と12の間の二重結合によるシ
スおよびトランス異性体の存在を論理的に示しているが、トランス配座の化合物
にとくに関心が向けられている、なぜならこの配座は基準アロチノイド:(E)
4−[2−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチル−
ナフタルエニル)−1−プロペニル]安息香酸(TTNPB)内に見いだされる
配座だからである。
おなじくTTNPBの構造によれば、先行技術のこれらの化合物は炭素11(
化学式I内のR4=−CH3)上に、置換基、より具体的にはメチルが存在するこ
とを特徴とするが、炭素13は置換されていない(化学式I内のR3=H)、と
ころが本発明の化合物は、反対に、炭素11の領域ではなく、炭素12の領域に
、置換基、とくにアルキルを有する。
R3およびR4基がシスである一般式(I)の誘導体について出願人が実施した
研究作業からこれらの化合物は、細胞の増殖と差別化を調整することを可能にし
、奇形を誘発しない組成物の形で乳ガン、前立腺ガン、肺ガン、皮膚ガンおよび
前骨髄球白血病などの疾患の治療と化学的予防法への応用を可能にするような本
質的特性を有することが実証された。
したがって、本発明は先に定義した一般式(I)の芳香族多環レチノイド誘導
体、それらの製法ならびにヒトと動物の医薬品および化粧品へのそれらの使用を
目的とする。
化学式(I)の誘導体の中で、好適系列はR3が低級アルキル基またはトリフ
ルオロメチル基またはnが0と10の間の整数である−(CH2)nCF3基を表
し、R4が水素原子を表す系列である。
本発明による化学式(I)の誘導体のもう一つの好適系列はR2が水素原子を
表し、R1がテトラゾイル基またはCOOH基を表すものである。後者の中で、
R1とR2が−COOH基と異なる一連の誘導体はとくに興味深い特性を示す;か
かる誘導体は例えば、後述のCB92834、CB77402、CB61692
、CB63237およびCB39122で示される化合物である。したがって、
これらの誘導体は炭素16の上に−COOH基を有する先行技術のTTNPBに
由来するレチノイド型の化合物とははっきり区別される。
本発明はとくに下記の化学式(I)の誘導体を対象とする:
CB38416と命名され、下記の化学式に対応する、(Z)2−[1−(5
,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタルエ
ニル)−2−プロペニル]ピリジニル−5−カルボン酸:
CB36493と命名され、下記の化学式に対応する、(E)4−[1−トリ
フルオロメチル−2−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テト
ラメチル−2−ナフタルエニル)−1−エテニル]安息香酸:
CB32706と命名され、下記の化学式に対応する、(Z)4−[1−(5
,6,7,8−テトラヒドロ−3,5,5,8,8−ペンタメチル−2−ナフタ
ルエニル)−2−プロペニル]安息香酸:
CB62899と命名され、下記の化学式に対応する、(E)4−[1−トリ
フルオロメチル−2−(5,6,7,8−テトラヒドロ−3,5,5,8,8−
ペンタメチル−2−ナフタルエニル)−1−エテニル]安息香酸:
CB72484と命名され、下記の化学式に対応する、(Z)4−[1−(3
’,4’−ジヒドロ−4’,4’ジメチル−1’,1’−ジオキシド−2’H−
1’−ベンゾチオピラン−6’−イル)−2−プロペニル]安息香酸:
CB92834と命名され、下記の化学式に対応する、(Z)5−[4−[1
−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフ
タルエニル)−2−プロペニル]フェニル]−1H−テトラゾール:
CB77402と命名され、下記の化学式に対応する、(E)5−[4−[1
−トリフルオロメチル−2−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8
−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−1−エテニル]フェニル]−1H−テ
トラゾール酸:
CB61692と命名され、下記の化学式に対応する、(Z)5−[4−[1
−(5,6,7,8−テトラヒドロ−3,5,5,8,8−ペンタメチル−2−
ナフタルエニル)−2−プロペニル]フェニル]−1H−テトラゾール:
CB63237と命名され、下記の化学式に対応する、(E)5−[4−[1
−トリフルオロメチル−2−(5,6,7,8−テトラヒドロ−3,5,5,8
,8−ペンタメチル−2−ナフタルエニル)−1−エテニル]フェニル]−1H
−テトラゾール酸: CB39122と命名され、下記の化学式に対応する、(Z)5−[4−[1
−(3’,4’−ジヒドロ−4’,4’−ジメチル−1’,1’−ジオキシド−
2’H−1’−ベンゾチオピラン−6’−イル)−2−プロペニル]フェニル]
−1H−テトラゾール:
CB30382と命名され、下記の化学式に対応する、(Z)2−[1−(5
,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタルエ
ニル)−2−プロペニル]チエニル−5−カルボン酸:
CB92855と命名され、下記の化学式に対応する、(Z)5−[2−[1
−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフ
タルエニル)−2−プロペニル)]5−チエニル]−1H−テトラゾール:
CB16279と命名され、下記の化学式に対応する、(Z)5−[1−(5
,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタルエ
ニル)−2−プロペニ
ル]ピリジニル−2−カルボン酸:
CB90525と命名され、下記の化学式に対応する、(Z)2−[1−(5
,6,7,8−テトラヒドロ−3,5,5,8,8−ペンタメチル−2−ナフタ
ルエニル)−2−プロペニル]ピリジニル−5−カルボン酸:
CB56004と命名され、下記の化学式に対応する、(Z)5−[1−(5
,6,7,8−テトラヒドロ−3,5,5,8,8−ペンタメチル−2−ナフタ
ルエニル)−2−プロペニル]ピリジニル−2−カルボン酸: CB73069と命名され、下記の化学式に対応する、(Z)5−[1−(5
,6,7,
8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−2
−プロペニル)]イソオキサゾール−3−カルボン酸:
CB54647と命名され、下記の化学式に対応する、(Z)5−[1−(5
,6,7,8−テトラヒドロ−3,5,5,8,8−ペンタメチル−2−ナフタ
ルエニル)−2−プロペニル)]イソオキサゾール−3−カルボン酸:
CB29830と命名され、下記の化学式に対応する、(Z)1−[4−[1
−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフ
タルエニル)−2−プロペニル]フェニル]−5−トリフルオロメチル−1H−
テトラゾール: 本発明は化学式(I)の誘導体の調製および後者の乳ガン、肺ガン、前立腺ガ
ン、または肝臓ガンなどの硬い腫瘍タイプのガンの治療と予防への、乾癬および
アクネなどの皮膚病の治療と予防への使用にも関するものである。本発明は化学
式(I)の少なくとも一つの誘導体を作用成分として含有する医薬品または化粧
品組成物にも関するものである。
化学式(I)の誘導体およびそれらのトランス配座の異性体は化学式:
の化合物を化学式:
の化合物で縮合させることによって既知のWittigの方法によって得ること
ができる、これらの式でR1,R2,R3,R4,R5,R6,R7,X1、X2とX3は
化学式(I)のときと
同じ意味を持つ。
化学式(I)の誘導体は次の化学式の一方または他方に対応するアルコールの
脱水などの、当業者に周知のいっさいの方法によって調製が可能であり:
ここでR1,R2,R3,R4,R5,R6,R7,X1、X2とX3は化学式(I)のと
きと同じ意味を持つ。
また化学式:
のカルボニル化合物(アルデヒドまたはケトン)を化学式:
のホスホン酸塩で縮合させることをもって成るHorner-Emmons型の方法にも関す
るものであ
り、これらの式でR1,R2,R3,R4,R5,R6,R7,X1、X2とX3は化学式
(I)のときと同じ意味を持つ。
これらの異なる方法で得られた誘導体のシスおよびトランス異性体は、溶媒の
変更または塩の添加によって合成過程で(March,J.,Modern Organic Synthesi
s,3rd Edition,Wiley Interscience,p.845-854)または、例えば、再結晶、
準備HPLCまたはクロマトグラフィーなどの既知の技術によって最終段階で分
離または精製することができる。
さらに、化学式(I)の誘導体から、または上述の方法によって得られたそれ
らのトランス異性体からR1,R2,R3,R4,R5,R6,R7,X1、X2とX3基
の一つまたは複数の領域での従来の反応によって他の誘導体を調製することが可
能である。例えば、次の反応を挙げることができる:
・R1が−COOR10基である化学式(I)のカルボン酸エステルは既知の方法
によって、例えば、アルカリ溶液で処理することによって、より具体的には室温
と反応混合物の沸点の間に含まれる温度で水酸化ナトリウムのまたは水酸化カリ
ウムのヒドロアルコール溶液によって処理することによって鹸化することができ
る。この様にして得られたカルボン酸は酸のハロゲン化物を通ってアミドに転換
されるか、例えば、結合剤にカルボニルジイミダゾール(CDI)を、アミンに
室温でTHFに溶解した5−アミノテトラゾールを用いてペプチド結合によって
直接アミドに転換することができる(Paul R.,Anderson G.W.,J.Am.Chem.S
oc.,82,4596,1960)。
・R1が−COOH基である化学式(I)のカルボン酸は既知の方法によって、
例えば、トルエンまたはピリジン内で、塩化チオニルで処理することによって、
またはトルエン内で三塩化または五塩化燐によって処理することによって酸の塩
化物に転換可能である。これらの酸塩化物はアルコールとの反応によってエステ
ルに、またはアミンとの反応によって対応するアミドに転換可能である。
・R1が−COOHまたは−COOR10基である化学式(I)のカルボン酸また
はカルボン酸エステルはR1が−CH2OH基である対応するアルコールが得られ
るように既知の方法によって還元することができる。
・X1が硫黄原子(−S−)である化学式(I)の硫化物またはそのトランス異
性体はスル
ホキシド(−SO−)またはスルホン(−SO2−)に酸化することが可能であ
り、このときR6とR7は同一であるか異なり、なにも表さないか(硫化物の場合
:−S−)、1個の酸素(スルホキシドの場合:−SO−)または2個の酸素(
スルホンの場合:−SO2−)を表す。硫化物の基の酸化は過沃素酸塩(例えば
、過沃素酸ナトリウム)などの酸化剤を用いて、またはm−クロロ過安息香酸(
mCPBA)などの有機過酸を用いて実現できる。有機過酸を用いて酸化を実現
したとき、およそ1当量で1スルホキシドが得られ、また2当量の過酸を使用す
るとスルホンが得られる。
・R1が−CONrr’基である化学式(I)のアミドはアルデヒド(R1=−C
HO)が得られるような既知の方法で還元可能であり、例えば、−78℃と室温
の間に含まれる温度で好適には反応溶剤にTHFを用いて、トルエン内の水素化
ジイソブチルアルミニウムによって還元可能である。
・R1が−CHO基である化学式(I)のアルデヒドはカルボン酸(R1=−CO
OH)またはカルボン酸エステル(R1=−COOR10)が得られるような既知
の方法によって酸化が可能であり、例えば、室温で二酸化マンガン、シアン化ナ
トリウム、酢酸とメタノールを作用させるCoreyの方法(Corey E.J.et al.
,J.Am.Chem.Soc.,90,5616,1968)によって酸化可能である。
・R1が−CN基である化学式(I)のニトリル誘導体は既知の方法によって対
応するカルボン酸(R1=−COOH)に加水分解可能であり、例えば、アルカ
リ塩基によって処理することによって、もっと具体的には、室温と反応混合物の
沸点の間の温度でナトリウムまたはカリウムの水酸化物のヒドロ−アルコール溶
液で処理することによって加水分解できる。
・R1が−CN基である化学式(I)のニトリル誘導体は既知の方法によって1
H−テトラゾールに転換可能であり、例えば、室温と反応混合物の沸点の間の温
度で好適にはトルエンまたはベンゼンである芳香族溶剤内で酸化ジブチル錫(B
u)2SnOなどの触媒の存在の下で、あるいは触媒なしでアジ化トリメチルシ
ランN3SiMe3で処理することによって転換可能である。
・R1が臭素、沃素または塩素の原子である化学式(I)の臭化、沃化または塩
化芳香族誘導体は既知の方法によってニトリル誘導体(R1=−CN)に転換可
能であり、例えば、室
温と反応混合物の沸点の間の温度で溶剤内のシアン化銅を用いて、好適にはジメ
チルホルムアミドまたはキノリンを用いるRosenmund-von Braunの反応によって
転換できる。
・R1が臭素、沃素または塩素の原子である化学式(I)の臭化、沃化、または
塩化芳香族誘導体は既知の方法によってカルボン酸(R1=−COOH)に転換
可能であり、例えば、低温(−78℃から0℃)のTHF内に溶かした(第一、
第二、または第三)ブチルリチウムを用いるハロゲン・金属交換と、二酸化炭素
の縮合、ついで室温までの上昇によって転換できる。
・R1が臭素、沃素または塩素の原子である化学式(I)の臭化、沃化、または
塩化芳香族誘導体は既知の方法によってカルボン酸エステル(R1=−COOR
)に転換可能であり、例えば、低温(−78℃から0℃)のTHF内に溶かした
(第一、第二、または第三)ブチルリチウムを用いるハロゲン・金属交換と、ク
ロルギ酸アルキル上の縮合によって転換できる。
・R1が−COOHまたは−テトラゾイル基である化学式(I)の誘導体は生理
的に許容され、毒性のない、無機または有機の塩基によって、例えば、アルカリ
金属塩またはアルカリ土金属塩、例えば、ナトリウム、カリウム、マグネシウム
の塩またはカルシウムの塩、ならびにアンモニアまたは非毒性のアミンとの塩に
既知の方法によって転換できる。
・R1が−COOH基である化学式(I)のカルボン酸は既知の方法によって、
例えば、80℃のトルエンの中でトリエチルアミンの存在の下でアジ化ジフェニ
ルホスホランとのCurtius型の再配置と、それに続く、好適にはメチルア
ルコール(R=Me)またはベンジルアルコール(R=ベンジル)であるROH
型のアルコールの添加によって、−NHCOORカルバミン酸塩に転換可能であ
り、後者は10%水性ソーダ(R=Me)で処理して、あるいは水素添加(R=
ベンジル)してR1が−NH2基である化学式(I)のアニリンを生じる。
・R1が−NH2基である化学式(I)のアニリンはトリフルオロアセチル化の既
知の方法によって、例えば、0℃と反応混合物の沸点の間の温度でエーテルの中
で2−(トリフルオロアセチルオキシ)ピリジン(TFAP)を用いて(T.Keum
i et al.,Bull.Chem.Soc.Jpn.,63,2252,1990)、R1が−NH(C=O)
CF3基である化学式(I)のトリフルオ
ロメチル・アミドに転換できる。化学式(I)のトリフルオロメチル・アミドは
既知の方法によって塩化イミンに転換可能であり、好適にはトリフェニルホスフ
ィンと四塩化炭素を用いて(K.Tamura et al.J.Org.Chem.,58,32,1993)
,R1が−N=C(CF3)(Cl)基である化学式(I)の化合物に至ることが
できる。
・R1が−N=C(CF3)Cl基である化学式(I)の塩化トリフルオロアセチ
ミドイルは既知の方法によって、好適には70℃の酢酸内でのアジ化ナトリウム
によって環式化して(D.Armour et al.,Bioorg.& Med.Chem.Lett.,6,101
5,1996)、R1が次式である化学式(I)のテトラゾールを得ることができる:
・R1が臭素、塩素または沃素の原子である化学式(I)のハロゲン化合物はA
rbuzov反応によって、好適には反応混合物の沸点でトルエン内でジエチル
亜燐酸塩で処理して、R1が−P(O)(OEt)2基である化学式(I)のホス
ホン酸ジエチルに転換できる。
・R1が−P(O)(OEt)2基である化学式(I)のホスホン酸塩は既知の方
法によって、例えば、ヨウ化トリメチルシリルの存在の下で加水分解し、R1が
−PO3H2基である化学式(I)の燐酸を得ることができる。
化学式(I)の誘導体は細胞の差別化と増殖に対するきわめて興味深い特性を
有し、治療、皮膚学および化粧品を目的とするそれらの使用を考えることができ
る。治療への使用の中では、乳ガン、肺ガン、前立腺ガン、または肝臓ガンなど
の硬い腫瘍タイプのガンの治療と予防、乾癬およびアクネなどの皮膚病の治療と
予防を挙げることができる。
さらに、後述の分子生物学研究によって、レチノイン受容体といくつかの転写
因子に対する本発明の化合物の活性特性を明らかにすることができた。
一方、インシュリン非依存糖尿病、炎症性疾患および免疫疾患の治療に作用物
質RXR化合物の使用が最近提案された。したがって、本発明の化合物はインシ
ュリン非依存糖尿病、炎症性疾患および免疫疾患の治療にも有益である。
したがって、本発明はガンの治療と予防に有益な医薬品組成物の製造ならびに
インシュリン非依存糖尿病、非炎症性疾患および免疫疾患の治療のための化学式
(I)の誘導体の使用にも関するものである。それはまた皮膚疾患の治療または
予防に有益な化粧品組成物の製造にも使用できる。
医薬品として、本発明の誘導体は、従来の賦形剤または溶剤と組み合わせて、
遊離した形で、または薬学的に許容される塩の形で、少なくとも前記誘導体を含
有する医薬品組成物の形で投与される。同じく本発明の一部を構成するかかる組
成物は経腸管投与のために例えば、錠剤の形、あるいは非経口管投与のために静
脈注射または筋肉注射可能な溶液または懸濁液の形、またはあるいは鼻腔噴霧で
投与するための形を取ることができる。
化粧品としては、本発明による誘導体は従来の賦形剤または溶剤と組み合わせ
て、遊離した形で、または薬学的に許容される塩の形で、少なくとも前記誘導体
を含有する化粧品組成物の形で投与される。同じく本発明の一部を構成するかか
る組成物は経腸管投与のために例えば、錠剤の形、あるいは非経口管投与のため
に静脈注射または筋肉注射可能な溶液または懸濁液の形、またはあるいは鼻腔噴
霧で投与するための形、あるいは有利には局所に塗布するために、クリーム、軟
膏、乳液、粉末またはゲルの形を取ることができる。
本発明による誘導体と組み合わせて使用可能な賦形剤または溶剤はこの種の処
方に一般的に使用されているものとする。
上述の処方について、用量は投与形態と所望の治療によって決まる。良好な結
果は0.1mg/kgとおよそ100mg/kgの間の毎日の服用量で誘導体が
投与されたときに得られる。ヒトにおいて、投与は1日に1回の用量を、あるい
は、毎回の用量に作用成分濃度が0.001%からおよそ0.01%含まれる、
1日複数回の分割用量で、例えば、静脈経由で実施される。
I−細胞増殖に対する化学式(I)の誘導体の活性 A)MTTおよびSAMBA試験
細胞増殖に対するこれらの誘導体の活性をT.Mosman(J.Immunol.Method.,65
,55-
63,1983)が開発したMTT試験によって評価した。この試験は現在抗ガン分子
選別計画(Alley M.C.et al.Cancer Res.,48,489-601,1988)の一環として
NCI(National Cancer Institute)で使用されている。他方、化学治療およ
び放射線治療研究を専門とする数多くの研究機関もこのモデルを利用している(
Arnould R.et al.Anticancer Res,10,145-154,1990;Campling B.G.Leuk.R
es.,12,823-831,1988;Kasugai S.et al.Japan Pharmacol.,52,95-100,1
990;Price P.et al.Cancer Res.,50,1392-1396,1990)。
MTT試験で一番興味深いことが判明した分子はSAMBAと称する画像分析
試験で評価した。実際、画像分析分野の最近の進歩によって細胞運動のさまざま
なパラメータ評価と染色質分布測定に新しいアプローチを可能にした。この様に
して得られたデータは様々な統計試験によって処理された。
2005自動走査顕微鏡分析装置(SAMBA2005、Alcatel T
ITN、フランス)の使用により三段階で研究された化合物の影響を測定するこ
とができる:
・細胞増殖
・細胞運動
・染色質の分布と組織
これらの変化は試験される化合物の細胞の分化に対する影響を表している。
1−試薬、培地と細胞株
試験される元の分子と基準物質は上述の方法または当業者には周知の方法によっ
て合成された。
CB16178と命名された全トランスレチノイン酸とCB81808と命名
された13−シス−レチノイン酸はSigma社(Saint Quentin Fallavier,
フランス)から得られた。
複数個の基準物質を選択した:
a)当業者に周知のRARおよびRXR核受容体の2つの等級の天然リガンド
・CB16178と命名された全トランスレチノイン酸
・CB13407と命名された、Corey法(Corey E.J.,Gilman N.W.et G
anem B.E.,J.Am.Chem.Soc.,90,5616,1968)によって調製された9−シス
レチノイン酸およびそれらの異性体
・CB81808と命名された13−シス レチノイン酸
b)当業者に周知の3つの基準レチノイド
・CB01570と命名されたTTNPB(Loeliger P.et al.Eur.J.Med.
Chem.,15,9-15,1980)、
・CB32934とも命名されたLGD1069とLGD−CB14499(Bo
ehm M.F.et al.,J.Med.Chem.,37,2930-2941,1994)。
培養される細胞はATCC(American Type Culture Collection)から入手し
た。試験した腫瘍細胞系統の中で、その中の4つについて得られた結果だけを以
下に示す:
・A549(ATCCコード:CCL 185)とA−427(ATCCコード
:HTB53)はヒトの肺ガン細胞である。
・ZR−75−1(ATCCコード:CRL1500)とT47D(ATCCコ
ード:HTB133)はヒトの乳ガン細胞である。
細胞系統は必須最低培地(MEM、Gibco)にウシの胎児の血清5%(F
CS、Gibco)、0.6mg/mlのグルタミン(Gibco)と、ペニシ
リン200UI/ml(Gibco)、ストレプトマイシン200μg/ml(
Gibco)とゲンタマイシン0.1mg/ml(Gibco)の混合物を追加
した密閉培養箱(Nunc,Gibco BRL,Life Technologies,ベルギー)内で37℃
で単層培養に保たれている。ウシの胎児の血清は56℃で1時間非相補化された
。
2−実験手順
a)MTT試験
MTT試験はCarmichael J.et al.,Cancer Res.,47,936-942,1987の方法
に従い、若干修正して実施される(Etievant C.,Anticancer Res.,11,305-31
2,1991)。
この試験は黄色がかったMTT(臭化3−(4,5−ジメチルチアゾール−2
−イル)−
2,5−ジフェニルテトラゾリウム)の代謝活性がある生きた細胞による青色の
生成物、ホルマザンへのミトコンドリア還元に基づいている。得られたホルマザ
ンの量は生細胞の数に正比例する。底が平らな96穴のマイクロプレート内で2
4時間細胞を培養した後、培地を試験する薬品を含む新しい培地100μlに交
換した。研究する分子のあるときと、ないときに分けて72時間培養した後、今
度は培地をRPMI 1640(Roswell Park Memorial Institute,Gibco)内
に1mg/mlの割合で溶解したMTT(Sigma、ベルギー)100μlに
交換した。
つぎにマイクロプレートを37℃で3時間保温し、10分間400Gで遠心分
離した(GPR centrifuge,Beckam)。MTT溶液は100μlのジメチルスルホ
キシド(Merck)に交換した。マイクロプレートを10分間攪拌した(Vari-Shak
er,Dynatech)。つぎに光学密度の測定を波長570nmと、630nm(Alle
y M.C.et al.,Cancer Res.,48,489-601,1988)の基準波長(バックグランド
ノイズの最大吸光度)で実施した(Lecteur DIAS,Dynatech)。
これらのマイクロプレート内で、対照細胞も処理細胞と同時に試験する化合物
なしで24時間培地内で培養した。対照細胞は実験全体を通じて医薬品のない培
地内で培養され、処理細胞は別の培地内で培養した。これらの培地は10-8M、
10-6Mと10-4Mの異なる濃度で試験される分子を含有している。全ての試験
は6つの複製で実施した。
統計分析:
結果は平均値±平均に対する標準誤差(ESM)の形で示される。統計的比較は
フィッシャーテストで実施される:NS*=P<0.05;**=P<0.01;* **
P<0.001。
b)SAMBA試験
指数増加する細胞を3mlの必須最小培地(MEM、Gibco)内で20×
103Mから60×103M細胞/ml(対象とされる細胞系統によって)の割合
でガラス板上で培養した(Kiss R.et al.Eur.J.Cancer.27,1268-1274,19
91)。18×18mmのガラス板は寸法が35×10mmのペトリ箱(Becton-D
ickison)内においた。細胞はこの様にし
て96時間培養された。必要な場合、細胞の処理は移植の24時間後に実施する
。つぎに培地を研究する物質を異なる濃度で含有する培地に交換する。
対照細胞は医薬品なしで培養される。
それぞれの実験条件について、20分間EFA(96度のエタノール75部、
40%の中性ホルマリン20部、純酢酸5部)内で96時間培養した後3枚のガ
ラス板を固定した。対照細胞も同時に固定した。固定の後、ガラス板はカナダバ
ルサム(DPX,BDH Chemicals)によって組織学刃の上に取り付け、暗黒内に4℃
で保存した。
ガラス板を担持する刃はつぎにKiss R.et al.(Modern.Pathol.5,655-660
,1992)に記載の手順に従ってFeulgen R.反応(Z.Physiol.Chem.,
135,203-248,1924)によって着色した。ある一つの実験条件の全ての刃は22
−24℃で1時間HCl内で加水分解した後Feulgen試薬(Pararosalini
ne Chloride-C.I.,Aldrich,France;Noritt PN5,BDH)内で1時間の間同時に
着色した。細胞は室温に維持してから分析した。
Feulgen着色の利益は特異的にまた化学量論的にDNAを着色できるこ
とにある(Giroud F.,Cell,44,177-188,1982;Kiss R.et al.,J.Histochem
.Cytochem.,41,6,935-945,1933)。それぞれの実験条件について、画像分
析器によって900の核を分析した。それぞれの核は15の形態核パラメータに
よって特性化され、その1つは形態測定型、5つは密度測定型、9つは組織型で
ある(Brugal G.et al.,J.Histochem.Cytochem.,27,144-52,1979;Pauwel
s 0.et Kiss R.,Meth.Find.Exp.Clin.Pharmacol.,15,113-124,1993)
。
これら15のパラメータは:
・光学密度値棒グラフ
・断面長さマトリックス(Galloway M.M.,Comput.Graph.Image Proc.,4.,1
72-179,1975)
・同時発生マトリックス(Haralick R.M et al.,IEE Trans.Syst.Man Cybern
.SMC-3,610-620,1973)
から専用ソフトによって計算される。統計と数学的分析:
細胞増殖の測定値と形態核特性は平均値(±平均に対する標準誤差:ESM)
の形で示される。平均値の比較はp<0.5;p<0.01とp<0.001の
確率についてフィッシャーのFテストで実現される。
作用成分の分析とそれに続く標準的変換を用いて試験される医薬品によって処
理された核から「基準」核を区別する。この分析にはBartels P.H.によって書か
れた多変量解析を利用する(Anal.Quant.Cytol.,11,433-439,1980)。
3−結果
a)MTT試験
結果は下記の表1から6にまとめた。それぞれの実験条件について測定した平
均光学密度は100%に等しいものとした対照条件に対する百分率で表した。
下記の表1はZR−75−1およびT−47D系統について、下記の一般式を
満たす化合物の構造・活性研究の結果を報告するものである:
それぞれの系統とそれぞれの物質について得られた増殖レベルは対照条件(10
0%±平
均に対する最大6%の標準誤差)に対する百分率で表される。
下記の表2はZR−75−1およびT−47D系統について、下記の一般式を
満たす化合物の構造・活性研究の結果を報告するものである:
それぞれの系統とそれぞれの物質について得られた増殖レベルは対照条件(1
00%±平均に対する最大6%の標準誤差)に対する百分率で表される。
下記の表3はZR−75−1およびT−47D系統について、下記の一般式を
満たす化合物の構造・活性研究の結果を報告するものである:
それぞれの系統とそれぞれの物質について得られた増殖レベルは対照条件(1
00%±平均に対する最大6%の標準誤差)に対する百分率で表される。
下記の表4はZR−75−1およびT−47D系統について、下記の一般式を
満たす化合物の構造・活性研究の結果を報告するものである: それぞれの系統とそれぞれの物質について得られた増殖レベルは対照条件(1
00%±平均に対する最大6%の標準誤差)に対する百分率で表される。
下記の表5はA549およびA−427系統について、下記の一般式を満たす
化合物の構造・活性研究の結果を報告するものである:
それぞれの系統とそれぞれの物質について得られた増殖レベルは対照条件(1
00%±平均に対する最大6%の標準誤差)に対する百分率で表される。
下記の表6はA549およびA−427系統について、下記の一般式を満たす
化合物の構造・活性研究の結果を報告するものである: それぞれの系統とそれぞれの物質について得られた増殖レベルは対照条件(1
00%±平均に対する最大6%の標準誤差)に対する百分率で表される。
下記の表7はA549およびA−427系統について、CB16178,CB
81808,CB13407,CB01570およびCB32934基準化合物
の構造・活性研究の結果を報告するものである:
それぞれの系統とそれぞれの物質について得られた増殖レベルは対照条件(10
0%±平均に対する最大6%の標準誤差)に対する百分率で表される。
A549およびA−427肺系統に関する結果
濃度10-6Mおよび10-8Mでこれらの系統に対して基準物質は全体的に不活
性であった。ただ全トランスレチノイン酸(CB16178)と13−シス−レ
チノイン酸(CB81808)だけが10-6Mおよび10-8MでA549系統の
増殖を阻害する。TTNPB(CB
01570)は10-6Mおよび10-8MでA−427系統を阻害する。LGD1
069(CB32934)は10-6Mおよび10-8MでA549細胞の増殖促進
を誘導する。炭素11と12の間の二重結合によって担持されるR3およびR4基
がトランス配座である誘導体の中で、CB71802はこれら二つの肺系統の増
殖を一番強く阻害する。反対に、CB39356(A−427)、CB7336
4(A549)、CB40747(A−427)では細胞増殖の促進が認められ
た。その他の分子はこれらの系統に対して全く、あるいはほとんど活性を示さな
い。本発明による化学式(I)の誘導体の中で化合物CB92834とCB77
402はこれら2つの系統の増殖に対して活性を示す。その他の分子はこれら2
つの系統に対して有意の活性を示さない。
ZR−75−1およびT47D乳房系統に関する結果
基準物質の中で全トランスレチノイン酸(CB16178)と13−シス−レ
チノイン酸(CB81808)ならびにTTNPB(CB01570)は試験濃
度で2つの乳房系統の細胞増殖を阻害する。9−シス−レチノイン酸(CB13
407)は10-6Mおよび10-8Mで細胞増殖を促進する。
炭素11と12の間の二重結合によって担持されるR3およびR4基がトランス
配座である各種の誘導体は、化合物CB62458同様に生物等配電子CB39
356とCB15068は対象系統の細胞増殖に影響しない。ただ化合物CB7
3364だけがT−47D細胞の増殖を阻害する。
本発明による化学式(I)の誘導体の中で化合物CB92834は2つの系統
の細胞増殖の強い阻害活性を示す。その他の分子はもっと弱いか、非活性である
ことがわかった。結論
a)MTT試験
試験した基準レチノイド:全トランスレチノイン酸(CB16178)、13−
シス−レチノイン酸(CB81808)、9−シス−レチノイン酸(CB134
07)、TTNPB(CB01570)およびLGD1069(CB32934
)の中で、TTNPBは細胞系
統を一番強く阻害する。物質CB92834はMTT試験で試験した基準物質と
同じように活性があるように見える。化合物CB92834は肺系統よりもZR
−75−1およびT47D乳房系統などのエストロゲン感作性系統に対してより
活性が強い。MTT試験によって試験管内でMTT試験によって決定された、乳
房腫瘍系統に対するCB92834の抗増殖活性はSAMBA画像分析装置で得
られた結果で確認され、相関された。これら2つの異なる技術がこの様にこのレ
チノイドの抗腫瘍形成活性を明らかにする。
特異的かつ化学量論的に着色された核の画像定量分析は:
・光学密度値棒グラフ
・断面長さマトリックス
・同時発生マトリックス
から決定された15の形態核パラメータの計算に基づいている。
そこで得られたデータを統計処理して:
・増殖指数
・細胞運動
・染色質の分布と構造の組織
についてレチノイドの抗腫瘍活性を決定し、特性化することができる。
b)SAMBA試験
着色した核の画像解析によってDNAの棒グラフを作成し、増殖指数を計算す
ることができる。細胞サイクルの運動の研究のほかに、15のパラメータの測定
と染色質の定量化を通じてこれらの核の画像分析によって分化の細胞学的状態に
対する医薬品の影響を決定することができる。
TTNPB(CB01570)と化合物CB92834は異なる仕方でT−4
7D系統の形態分化に影響するが、それらの腫瘍形成細胞の全体的細胞増殖阻害
能力(MTT試験)は匹敵し得ることがわかった。多変量解析で処理した異なる
形態核パラメータの値に対するTTNPBの用量依存効果は分子の細胞毒効果と
その抗腫瘍活性の間に直接相関関係があることを強く示唆している。逆にCB9
2834の抗腫瘍効果は細胞毒性とは結びつかず、細胞
損失に対する細胞利得比の変化と、細胞分化の誘導に結びつけられる。
TTNPB(CB01570)は直接細胞毒性(殺細胞)効果によって抗腫瘍
活性を実現するが、化合物CB92834の抗腫瘍能力は細胞死の作用および/
または細胞分化の誘発による増殖阻害によって媒介される。
化学式(I)の誘導体、より具体的には、化合物CB92834およびCB7
7402はしたがって、興味深い薬学的特性を示し、その結果、医薬品または化
粧品として、ヒトまたは動物の治療に使用することができる。
B)クローン発生試験
定義上、ある細胞は増殖し、少なくとも50の細胞を含む細胞コロニーを誕生
させる能力を有するときクローン発生性と見なされる。”human tumor stem cel
ls”すなわち「ヒト腫瘍株細胞」はある腫瘍を構成する新形成細胞の元になるク
ローン発生性細胞である。これらの腫瘍株細胞は一次腫瘍の外科的切除後に観察
される再発過程を引き起こし、さらに転移形成を引き起こす。したがって、それ
らはいくつかの抗ガン化学療法の最初の標的になった(Fialkow P.J.et al.,A
m.J.Med.,1977,63,125-130;Hamburger A.W.et Salmon S.E.,Science,197
7,197,461-463;Selby P.et al.,N.England J.Med.,1983,308,129−134;
Steel G.G.,Growth kinetics of tumor,Clarendon Press,1977)。腫瘍また
は腫瘍細胞系統の領域でこれらのクローン発生株細胞は、いっさいの堅固な媒体
がないときに増殖する能力を保存する点、対象の腫瘍または新形成細胞系統の他
のクローン形成細胞と区別される。
「クローン形成試験」(colony-forming assaysまたはstem cell assay)と呼
ばれる簡単な方法が1977年にHamburger A.H.とSalmon S.E.によって開発
された。この技術は組織的に異なるタイプの主用途腫瘍細胞系統の大半を試験管
内で培養するのに適している。この試験の一環として、新形成細胞は寒天とアガ
ロースの混合物で構成される「ソフト寒天」半固体培地上で培養される。この選
択的な媒体の上では腫瘍株細胞しか残存、増殖しない。なぜなら、かかる培地の
上で、例えば、線維芽細胞などの通常の細胞は生存できない。この条件において
、対象の腫瘍または腫瘍細胞系統に応じて、増殖し細胞コロニーを誕生さ
せることができる腫瘍細胞の百分率はわずか0.1%と0.001%の間になる
。形態学的特性と細胞コロニーの増殖も対象腫瘍の組織的類型の関数となる。
この技術は相変わらずもっともよく使用され、ヒト腫瘍株細胞に対する抗ガン
医薬品の効果の研究にもっとも適したものである。実際、この種の試験を利用す
る試験管内の初期の研究はおよそ60%の症例について化学治療に対する反応の
正確な予測が可能であり、化学療法による処置に対する腫瘍の耐性の正確な予測
は90%を超える症例で実証できることを示している(Van Hoff D.D.,Semin.
Oncol.1985,12,327-331;Bertelsen C.A.,Cancer,1984,53,1240-1245)。
この試験は、生物学的特性、化学療法で用いられる各種の抗ガン剤に対する感度
を研究し、記述することを可能にする。同じ患者についてこの試験は、一次腫瘍
とその転移の間の、結局のところ各種の転移の間の同じ腫瘍でのある医薬品に対
する反応の異質性の研究を可能にする(Tanigawa N.et al.Cancer Res.,1984
,44,2309-2312)。半固体培地上でのある腫瘍の腫瘍細胞クローン発生増殖研
究は対象腫瘍の悪性レベルに結びつけられるように思われる(Dittrich C.et a
l.,J.Clin.Oncol.1991,9,381-388;Von Hoff D.D.et al.,Cancer Res.1983
,43,1926−1931;Alberts D.S.et al.,Lancet,1980,2,340-343;Meyskens
F.L.et al.Br.J.Cancer,1981,44,787-797;Salmon S.E.et al.Cancer Res
earch,1980,74,300−305;Salmon S.E.et al.,Cloning of human tumor stem
cells,1980,223-245;Von Hoff D.D.et al.,Am.J.Med.1981,70,1027-1032
)。
本発明の一環としてこの「ソフト寒天」半固体培地上でT−47D乳房腫瘍系
統を培養して得られる細胞コロニーの増殖に対する各種レチノイドの影響を測定
した。これらの培養条件も「独立定着」と呼ばれる。
1)試料と方法
a)試薬、培地と腫瘍細胞系統
・試薬
本発明による誘導体と試験した基準物質は後述の方法または当業者には周知の
方法に従って合成された。
CB58707と命名した市販のタモキシフェンと、CB05764と命名さ
れた4−ヒドロキシタモキシフェンはSigma社(Saint Quentin Fallavier
,フランス)から得られた。
複数個の基準レチノイド、当業者に周知のRARおよびRXR核受容体の2つ
の等級のリガンドを選択した:
・CB13407と命名された、天然リガンド、9−シスレチノイン酸
・CB01570と命名されたTTNPB
・CB28628と命名されたTTNPB SRIの類似体
・CB32934とも命名されたLGD1069
・培地
基本培地”MEM 25 MM HEPES”(Minimum Essential Medium,
Life technologies,ベルギー)はEagleの塩は含有しているが、L−グルタミン
は含んでいない。この培地は二倍体の各種の細胞または哺乳類の一次細胞の範囲
の増殖にとくに適している。つぎにこの培地に下記を添加した:
・5%の量のSVF(ウシの胎児の血清、Life Technologies,ベルギー)、5
6℃で1時間非相補化
・0.6mg/mlのL−グルタミン(Life Technologies,ベルギー)
・ペニシリン200IU/ml(Life Technologies,ベルギー)
・ストレプトマイシン200μg/ml(Life Technologies,ベルギー)
・ゲンタマイシン0.1mg/ml(Life Technologies,ベルギー)
・腫瘍細胞系統
この研究に使用するT−47D乳房起源のヒト腫瘍細胞系統はATCC(Amer
ican Type Culture Collection、ATCCコード:HTB 133)から入手し
た。
b)実験手順
腫瘍細胞は25cm2のファルコン箱(Life Technologies,ベルギー)内で培養
を維持する。ついでトリプシンを添加し、個別化する。それらの生存率はトリパ
ンブルー(Sigma、
ベルギー)で着色して決定される。それは90%を超えなければならない。この
条件が守られたとき、所望の濃度の細胞懸濁液が0.3%寒天溶液内に調製され
る。つぎに細胞は2層の寒天(Sigma,ベルギー)の間に蒔かれ35mmのペト
リ箱(Life Technologies,ベルギー)内に置かれる。基層は0.5%寒天溶液
で構成され、上層は0.3%の寒天溶液で構成される。つぎに殻斗をおいて保温
器内で37℃、5%のCO2に維持する。播種から24時間後に、上層の上に所
望の最終濃度の100倍の濃度を超える濃度で試験する各種の物質を付着させて
細胞を処理する、なぜなら添加した処理溶液の量はペトリ箱内に沈殿させた寒天
の全量の100分の1だからである。処理後の殻斗は保温器内に21日間維持す
る。実験の際に、細胞コロニーの出現と増殖を検査するのが望ましい。10日後
にいっさいコロニーが出現、発生しないときは実験をやり直さなければならない
。そうでなければ、21日目に、1mg/mlの濃度でRPMI培地(Roswell
Park Memorial Institute,Life Technologies,ベルギー)内に溶解可能なMT
T(3−(4,5−ジメチルチアゾール−2−イル)−2,5ジフェニル臭化テ
トラゾリウム;Sigma社、ベルギー)溶液100μlを殻斗全体の上層上に
付着させる。細胞は少なくとも3時間、37℃でこの溶液に接触させる。代謝活
性がある細胞はこのときミトコンドリア還元によってこの黄色がかかった溶液を
ホルマザンの青色の結晶に転換させるので、存在する細胞コロニーが明らかにさ
れる(Mosmann,1983;Charmichael et coll.,1987)。
低倍率の逆顕微鏡で表面積が100μm2を超えるクローンの数は異なる実験
条件全体を表す殻斗の全体の中で決定される。ついでこれら実験条件のそれぞれ
について、細胞コロニーの平均数±平均に対する標準誤差(ESM)を計算する
。
c)統計分析
この処理条件で得られた結果は、非媒介変数型の統計分析を介してMann−
Withneyの試験(NS:P>0.05;*:P<0.05;**:P<0.
01;***:P<0.001)によって対照条件で得られたものと比較した。
2)結果
結果は下記の表8から表10にまとめた。それぞれの実験条件について求めた
細胞コロニー平均数は100%に等しいと仮定した対照条件に対する百分率で表
した。
a)基準物質に関する結果
下記の表8は選択した基準物質で得られた結果をまとめたものである。 得られた結果は選択された基準物質がT−47Dヒト乳房腫瘍系統の細胞コロ
ニーの増殖を異なる仕方で阻害することを示している。
抗エストロゲン作用のある分子のタモキシフェン(CB58707)はここで
試験した濃度(10-7Mから10-10M)でこれらのコロニーの増殖の大幅な阻害
を誘発するが、用量
に依存しない点が、4−HPRのその同族体の場合と異なっている。後者は、濃
度10-7Mではきわめて活性が高いが、濃度が10-9Mになるとその大幅な阻害
活性を喪失する。9−シスレチノイン酸天然レチノイド(CB13407)は大
幅な阻害活性を示し、用量に依存する。最後にTTNPB合成レチノイド(CB
01570)はT−47D系統の細胞コロニーの増殖を、きわめて大幅に、用量
に依存して、きわめて強く阻害する。ここで注意するのは10-10Mの濃度でそ
の阻害活性はまだ66%であることである。RXR核受容体に固有のリガンドで
あるLGD1069はT−47D系統の細胞コロニーの増殖を強く、大幅に阻害
する。その阻害活性はわずかに用量に依存するが、10-8Mの濃度でもかなり強
く残存する(63%)。SRI−CB28628レチノイドは濃度10-7Mでは
T−47D系統の細胞コロニーの増殖を強く大幅に阻害するが10-8Mの濃度に
達するとその活性を急激に喪失する。
b)(E)系列の物質に関する結果
下記の表9はトランス(E)系列のレチノイドに関する結果全体を要約してい
る。
このトランス(E)系列のアロチノイドは濃度10-8MでT−47D系統の細
胞コロニーの増殖阻害を大幅に引き起こす。この濃度で各種の物質の阻害百分率
はCB73364物質の69.7%からCB12273物質の28.8%まで幅
がある。濃度10-9Mでは試験した7つの物質の中で3つ(CB38973,C
B57201,とCB73364)だけが細胞コロニーの増殖を阻害する。濃度
10-10Mでは7つの物質の中で2つ(CB38973とCB57201)だけ
がコロニーの増殖を大幅に阻害する。この2つの濃度10-9Mと10-10Mでは
、誘発されたどの阻害も50%を超えない。
c)シス(Z)系列の物質に関する結果
下記の表10はシス(Z)系列のレチノイドに関する結果全体を要約している
。
この系列で試験した6つの物質の中で物質CB16279は細胞コロニーの増
殖をいっさい大幅に変化させることがなく、濃度10-7Mでも変化がない。反対
に、他の5つの物質は、濃度10-8Mでこの細胞コロニーの大幅な増殖阻害を引
き起こす。濃度10-9Mと10-10Mでは7つの物質の中で3つ(CB3649
3,CB61692とCB38416)および4つの中の1つ(CB36493
)がT−47D腫瘍系統の細胞コロニーの増殖を大幅に阻害する。これら2つの
濃度で物質CB36493,CB61692とCB38416によって誘発され
たすべての阻害が50%を超える。
3)議論と結論
上述の結果はクローン発生試験が各種のレチノイドの選択と選別に適した試験
であることを示している。
同一実験条件において、ソフト寒天上で培養したT−47Dヒト乳房腫瘍系統
の細胞コロニーの増殖に対するシス(Z)系列の物質によって誘発される阻害は
たいていの場合トランス(E)系列の物質によって誘発されるものより大幅に大
きい。物質CB92834はトランス(E)系列の最良の物質によって得られる
ものと同じくらい大きな総合的かつ用量依存である阻害活性を示すことがわかる
。シス(Z)系列の物質はトランス(E)系列の物質よりもT−47D系統の腫
瘍株細胞の増殖をより強く阻害する。さらにシス(Z)系列の物質CB3649
3とCB38416は基準物質CB13407(9−シスRA)およびLGD1
069と同じ活性を示す。結局、基準物質TTNPB(CB01570)だけが
シス(Z)系列の物質CB36493よりも強い活性を示す。
II−レチノイン受容体といくつかの転写因子に対する化学式(I)の誘導体 の活性
I)モデルと基準分子
全トランスレチノイン酸(ttRA)とその9−シス、11−シスおよび13
−シス立体異性体は互いに結合し、レチノイン受容体と呼ばれる環内受容体を、
多少とも選択的に活性化させる。レチノイン酸の形質導入信号の分子作用機構に
おける大きな進歩はとくにR.M.Evans et al.(Sciences,1988,240,889-895)
のパイオニア的業績によって確立された。
レチノイドまたはアロチノイド型の本発明の化合物はレチノイン酸の受容体亜
類型(RARs)とレチノイドX受容体(RXRs)に対して異なる選択性特性
を示す。
多数の最近の臨床結果はレチノイン酸、その異性体のいくつか、およびレチノ
イド等級を形成する誘導体がアクネ、乾癬および特定のガンなどの疾患の治療に
使用されていることを示している(U.Reichert et al,Pharmacology of Retin
oids in the Skin,Karger AG Eds,Basel,1989;M.S.Tallman et al.Retinoids
in Cancer Treatment,J.Clin.Pharmacol.,1992,32,868-888;Warrell et
al.N.Engl.J.Med.,1991,324,1385-1393)。
これらのレチノイドは、次のような治療分野でも評価されている、例えば:関
節炎 (Vinienti M.P.et al.Using Inhibitors of Metalloproteinases to t
reat Arthritis,Arthritis Rheumatoidism,1994,37,1115-1126);脂質障害
症(Rottman et al,A RARE Element in the Apolipoprotein AI Gene Distingu
ishes Between Two Different Retinoic Acid Response Pathways,Mol.Cell.
Biol.,1991,3814-3820);誘発されたHIVリンパ球減少症の予防(Yang Y.
et al,9-cis RA Inhibits Actiavation-Driven T-Cell Apoptosis:Implication
s for Retinoid X Receptor Involvement in Thymocyte Development,P
roc.Natl.Acad.Sci.USA,1993,90,6170-6174)。これらの治療効果は細胞
増殖、細胞分化および/またはプログラムされた細胞のアポトーシスまたは死の
調整によって異常な細胞の状態を制御するレチノイン酸およびいくつかのレチノ
イドの能力の結果である(The Retinoids,Biology,Chemistry and Medecine,
M.B.Sporn,A.B.Roberts et D.S Goodman,Raven Press Eds,2nd ed,New Yo
rk 1994)。これらの調節はその大部分がリガンド−受容体錯体の形成によるも
のである。これらのタンパク質は核受容体の上位族に属し、リガンド従属転写因
子として作用する。これらの相互作用が転写活性と、結合された関連する生理学
的効果を生じるのである。
内生および合成リガンドによってこの族は、それぞれα、βとγと呼ばれる受
容体の3つの亜類型から成る、RARとRXRと呼ばれる2系列に分類された。
さらに、これらのレチノイドはc−Fosとc−Junの腫瘍形成性タンパク質
から成るAP−1錯体などの転写因子阻害効果によって他の遺伝子の発現を調節
する能力も示した。これら全ての受容体タンパク質はRARE’sと呼ばれるD
NAの特定の領域で、二量体の形で、選択的結合によって特定の遺伝子の発現を
調整する(Retinoic Acid Response Element's,に関してはM.B.Sporn et al,p.
319-349,D.J.Mangelsdorf et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.USA.,1991,88
,3559-3563)。
RXR受容体はホモ二量体として作用するか、RAR受容体と、ならびに細胞
間受容体の上位族の他の構成要素とヘテロ二量体化することができる。
全トランスレチノイン酸(ttRA)はRARs受容体の天然リガンドであり
、一方その異性体9−シス(9−シスRA)はホモおよびヘテロ二量体の形でR
XRsと同時にRA
Rs受容体のリガンドである(M.B.Sporn,page 5-178,X-K.Zhang et al.Ho
modimer formation of Retinoid X receptor induced by 9-cis RA,Nature,19
92,358,587-591,Heyman R.A.et al,9-cis RA is a high affinity ligand
for the Retinoic Receptor X,Cell,1992,68,397-406,Levin A.A.et al
.9-cis RA stereoisomer binds and activates the nuclear receptor RXR
α,Nature,1992,355,359-361)。
これらの受容体に大幅に差があることが示された:結合領域の一次構造(アミ
ノ酸構成)が80%以上異なる。同様に、これらの受容体亜類型の異なる分配は
組織の性質の関数となる。例えば、RARsは内臓内では発現しないが、一方R
XRαmRNAは肝臓、腎臓、肺臓、小腸および筋肉内にもっとも豊富である。
RARsのホルモン依存経路はRAR−RXRヘテロ二量体のRAR部分に結
合する特異RARリガンドによって活性化されることができるが、他方RXR特
異リガンドはRXR部分に固定してこの同じ経路を活性化することができないこ
とがわかった。RXRリガンドは特異RARsリガンドと組み合わせて使用した
ときttRAに対応する遺伝子活性化の相乗作用を示す(Roy B.et al,Mol.C
ell Biol.,1995,15,6481-6487)。RXRsはRXRリガンドが存在するとき
にホモ二量体を形成し、RAR−RXRヘテロ二量体によって制御されるものと
は区別される遺伝子の転写を調節する(上述のZhang X.-K.et al.)。
このように受容体亜類型について選択的であるレチノイドはこれらの同じ亜類
型によって媒介される生理学的経路の選択的さらには独立した制御に有益である
。これと比較して、汎作用物質はこれら亜類型のいくつかによって媒介される生
理学的経路の制御に有益であろう。これらの亜類型に選択的に作用するレチノイ
ドは治療効果を増大させ、副作用の特性を減少させることができるだろう。汎作
用物質とは結合して、RAR亜族とRXR亜族の受容体の少なくとも一つを活性
化する作用物質と定義される。本当の汎作用物質はRARおよびRXR亜族の全
ての構成要因を活性化させる。
全トランスレチノイン酸(ttRA)は、13−シス異性体と同様、いっさい
の慢性治療の際に、強いビタミン過剰、粘膜皮膚毒性、奇形誘発効果を有する。
くわえてttRAはそれ自身の代謝を誘発するので、その直接の結果として、そ
の治療効果が急速に減少する。
そのため本発明は、もっと大きな化学的安定性と代謝安定性を有し、はっきり
確立された
選択的な抗腫瘍および抗増殖活性に結びつけられる受容体のこれらの亜類型に対
して異なる活性特性を示す新規な化合物を提供することを目的とする。かかる戦
略の結果:
・RAR−RXR汎作用
・RARまたはRXR選択
・抗AP−1分離
分子の形成に至った。
RARタンパク質の共活性化という固有の特性によって、RXR選択性レチノ
イドはより治療効果の高い新規なものを構成している。それ自体では非活性の用
量で、選択的RAR、とくにRARαレチノイドの活性を高めるので、白血病タ
イプの、固い腫瘍のガン、より具体的には乳房、頭部および頚部のガンの治療(
後退または衰退)において有益であるだけでなく、もっと一般的に、重傷のアク
ネ、日光で損傷した皮膚の偶発症状に有益である。組み合わせて用いられるレチ
ノイドの投与は随伴的または同時とすることができる。この場合、レチノイドの
間の投与の間隔は、RXRおよびRARレチノイドが相乗効果が有効になるよう
な血中濃度中におかれるように、数時間を超えてはならない。
1)細胞系統に応じたRAR、RXRおよびRE受容体の発現
MCF−7およびHeLa細胞は5%のウシの胎児血清を添加したフェノール
赤とともにDMEM内で培養した。T47−D細胞は10%のウシの胎児血清を
添加したRPMI内で培養した。実験試験は3%の炭素デキストランで処理した
ウシの胎児血清を添加したフェノール赤のないDMEM内で実現する。MCF−
7およびHeLa系統に由来する、安定してトランスフェクションされた細胞系
統はD.Gagne et al.が記載している手順に従って確立された(J.Biolumin.Che
milumin.,1994,9,201-209)。異なるレチノイドを用いる実験はいっさいの異
性化を防止するために光を遮断して実施される。
下記の表11はHeLaおよびMCF−7細胞によるレチノイン酸受容体およ
びエストロゲン受容体REの発現の差を報告するものである(Titcomb M.W.et
al.,Mol.Endocrinol.,1994,8,870-877)。表11の結果はタンパク質1m
g当たりの受容体のフェントモルで表されている。
2)遷移トランスフェクションモデルにおける基準分子の特異性
a)Gal4−RARキメラ受容体
レチノイドのトランス活性化特異性研究はHeLa細胞の遷移トランスフェク
ションによって実現された。このとき2つのタイプのキメラ受容体が細胞によっ
て発現できる。Gal−RARα、Gal−RARβおよびGal−RARγプ
ラスミド(J.Y.Chen et al.,EMBO J.,1995,14,1187-1197)はその中で酵母
のGal4タンパク質のDNA結合ドメインがレチノイン酸の受容体のEおよび
F領域(リガンド結合ドメインとAF−2活性基を含む領域)と融合しているG
al4−RARキメラ受容体についてコード化する。領域C(DNA結合ドメイ
ン)とAおよびB領域(AF−1活性化ドメイン)は削除される。
作用物質によって活性化されたこれらのキメラ受容体は17MがGal4の反
応要素であるコトランスフェクションされたプラスミド((17M)5−βG−
Luc)内に存在するルシフェラーゼの遺伝子転写を特異的に促進する。AF−
1とAF−2の間の転写共同性はこのタイプの受容体では存在しない。
基準分子を用いることによって作用物質分子の特異性を決定するためのGAL
−RARモデルの有効性を検証することができた:このGAL−RARモデルは
RARのホルモンとの結合ドメインのための化合物の親和力を示す。TTNPB
アロチノイドは、濃度10-8Mで、
合成作用物質で得られた最大(100%)トランス活性化基準として用いられる
。したがって、TTNPBとttRAは優れたRAR作用物質であり、一方Am
580は濃度10nMで特異的RARαとしてうまく振る舞う。特異的RXRと
記載した化合物(LGD1069とLGD−CB14499)はRARによって
媒介されるすぐれたトランス活性化の観察を可能にしない。表12はこれらの結
果を報告するもので、化合物の活性はTTNPB10-8Mについて測定した活性
の百分率で表されている。
Am580で示した化合物は4−[(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5
,8,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)カルボキシアミド]安息香酸で
ある(Shudo K.et al.,J.Med.Chem.,1988,31,2182-2192)。b)ERカセットキメラ受容体。ERカセットキメラ受容体はPetkovitch et al
.(Nature,1987,330,444-450)に記載されている。HeLa細胞はその中のD
NAに結合するCドメインがエストロゲン受容体REのそれに置換されたレチノ
イン受容体についてコード化するプラスミドと、ルシフェラーゼの発現をERE
(エストロゲン反応要素)の制御の下に置くプラスミドによってコトランスフェ
クションされる。発現したキメラ受容体はRARα−ERカセット、RARβ−
ERカセット、RARγ−ERカセットおよびRXRα−ERカセットと命名さ
れる。天然受容体の領域A、B、D、EとFは保存され、AF−1とAF−2の
活性化ドメインの間の転写共同性も保存される。これらの遷移トランスフェクシ
ョン実験はリン酸カルシウムの共沈殿法に従う。HeLa細胞はキメラ受容体の
ためにコード化するプラスミド0.25mg、レポータープラスミド1mgとト
ランスフェクション内部制御として用いられるCMV−β−ガラクトシダーゼ発
現ベクター0.5mgによってコトランスフェクションされる。トランスフェク
ションから24時間後、細胞は各種の効果器で16時間保温される。
この種のキメラ受容体において、RARのDNA結合のCドメインはREエス
トロゲン受容体のそれに置換される。得られたタンパク質は天然RARに近く、
AF−1とAF−2ドメインの転写特性は保存される。それはEREを介して転
写を調整する。このRAR−ERカセットモデルはもっと生理学的なリガンドへ
の転写反応の観察を可能にする。
天然ホルモン(ttRAと9−シスRA)の効果は注目すべきである。これら
のリガンドは合成化合物(TTNPB)によって引き起こされた誘導と比較して
ルシフェラーゼの過剰発現を誘発する。この現象は他の反応についても観察され
る(参照:とくにHRLNモデルに関するトランス活性化の結果)。これはRA
R−ERカセット構造が生理学的背景を反映していることを示している。Am5
80のRARα特異性は10nM未満の濃度でも再確認された。RXR作用物質
(LGD1069とLGD−CB14499)についてRAR−ERカセットで
定義された特性はそれらのGAL−RAR特性とは異なっている。TTNPBと
比較して、それらの転写能力は、とくにRARβ−ERカセットを仲介として、
より高いと思われる。この結果はトランスフェクションされたHeLa細胞によ
って発現した内生R
XR受容体とのRAR−ERカセットのヘテロ二量体化によって説明できる。L
GD10691μMはTTNPBの特異RAR活性化に対してヘテロ二量体の過
剰活性化を引き起こす、RARとRXRの共活性化を可能にする。したがって、
RAR−ERカセットモデルは化合物のRAR活性とRXR活性を示す。したが
って、全ての汎作用分子はTTNPBのそれを超える最大転写を引き起こす。こ
の所見は特異的RAR分子が特異的RXR分子に組み合わされるとき、ルシフェ
ラーゼの過剰発現が起きることによって確認される。このようにしてRAR−E
Rカセット構造を用いることによって下記の表13に示したごとくRXR活性を
視覚化し、明らかにすることを可能にする。3)エストロゲン誘導増殖に対する基準レチノイドの効果−MCF−7およびT −47D細胞系統
レチノイドの抗増殖効果を試験するために、MCF−7およびT−47D細胞
に対してエストロゲン発生状態で増殖実験を実現した。エストロゲン依存ヒト乳
ガン細胞がREエストロゲン受容体を発現する。分子の効果は細胞DNAの用量
でエストロゲン条件(エストラジオール10-9M)で7日間培養してから評価し
た。細胞は穴あたり2.104の密度で24穴のプレートに分配した。各種のレ
チノイドでの試験は三重に実施し、培地は増殖4日後に交換した。細胞DNAは
4,6−ジアミジノ−2−フェニルインドールの方法で測定される(C.F.Brunc
k et al.,Anal Biochem.,1979,92,497-500)。化合物の活性は、エストラジ
オール10-9Mで測定したDNAの量を100%とした百分率で表される。
下記の表14はMCF−7およびT−47D細胞の増殖を50%阻害するのに
必要なレチノイドの濃度、あるいは1μMの濃度での増殖阻害率を表している。
特異的RAR分子(TTNPBとAm580)は天然リガンド(ttRAおよび
9−シスRA)およびLGD1069(RXR作用物質)よりも強い阻害効果を
発揮する。これらの結果はDawson et al.Cancer Res.,1995,55,446-451が報
告し、作用物質RARαがMCF−7細胞増殖の効果的阻害剤であり、RARα
についてのレチノイドの親和性がそれらの増殖防止活性と強く相関していること
を示す結果を裏書きするものである。10-8M濃度で、LGD1069は特異R
XRαであり、MCF−7およびT−47D細胞のエストロゲン条件で増殖に何
の影響も及ぼさない。
レチノイドのいくつかの特性はもっと精密な細胞モデルによって決定された。
これらのモデルはルシフェラーゼの遺伝子発現を核反応の異なる要素の制御の下
に置く組み替えプラスミドによって安定した仕方でトランスフェクションされた
細胞系統から成る。従って、このとき観察された効果は生理学的調節と内生受容
体の活性に相当する。二重に実施した試験はこれらのモデルのそれぞれについて
以下に記載した。
4)レチノイン酸受容体によって媒介される基準レチノイドのトランス活性化 作用−安定した仕方でトランスフェクションされたHRLNおよびHRL+N細 胞系統
HRLNおよびHRL+N細胞系統は生理的濃度でリガンドを用いて内生受容
体によってRAREの活性化を研究することを可能にする。これらの系統はルシ
フェラーゼの遺伝子発現をRARE核反応の要素(RARE3−tk−Luc)
の制御の下に置くレポーター遺伝子によって安定した仕方でトランスフェクショ
ンされたHeLa細胞に由来する。HeLa細胞はRARαとRXRαを主体と
して、既知のレチノイン酸の全ての受容体(RARα、β、γとRXRα、β、
γ)を発現する。HRLN細胞について用いられたRARE反応要素はRARβ
受容体の天然遺伝子の配列(GGTTCAnnnnnAGTTCA)に対応する
。HRL+N細胞は配列GAGTGAnnnnnCGGTGAを有する。
a)HRLN系統
この系統はルシフェラーゼの遺伝子発現を制御するRARβ受容体の天然遺伝
子のRARE反応要素を含んでいる。ttRAと9−シスRAは用量依存活性を
誘発する。TTNPBに対する過剰活性化は、ERカセット構造で見られるよう
な、高い濃度(1μM)で観察される。ヘテロ二量体レベルでのRARとRXR
の共活性化が確かに関与している。
TTNPBとAm580に関する結果はRAR受容体によって特異的に誘導さ
れる活性化を示している。これら2つの分子のEC50は類似している。Am58
0はRARαによって、TTNPBはRARα、γによって媒介されるトランス
活性化を誘導するが、このことはAm580の反応を完全に、TTNPBの反応
を部分的に廃止する作用物質RARα Ro41−5253の使用によって実証
される(Apfel,C.et al.,PNAS,USA,1992,89,7129-7133)。しかしながら
、RARαはHeLa細胞内のトランス活性化について支配的受容体のように見
える。特異的RXRαリガンドLGD1069は〜10nMのEC50とトランス
活性化するが、これはそのRXR活性に相当する。HRLN系統は化合物の生理
的RAR活性を明らかに示すことを可能にするが、低いRXR活性が認められる
。下記の表15はこれらの結果を報告するもので、TTNPB10-8Mによって
生じた誘導に対応する発現を100%として表されている。EC50は1nMから
1μMの濃度範囲で得られた結果から決定される。
b)HRL+N系統
HRL+N系統で得られたトランス活性化の結果は作用物質RAR分子(TT
NPBとAm580)および天然リガンド(ttRAと9−シスRA)について
HRLN系統で得られたものに類似している。RXR作用物質(LGD1069
とLDG−CB14499)はHRL+N細胞でより強いトランス活性化を引き
起こし、LGD1069 1μMは特異的RAR分子よりも効果的である。くわ
えて、RAR作用物質とRXR作用物質の組合せ(例えば、TTNPB+LGD
−CB14499、別添の図1)は別個に用いられたそれぞれの分子が引き起こ
すものより優れたトランス活性化を可能にする。HRL+N系統はRAR−RX
Rヘテロ二量体のレベルでのRARおよびRXR受容体の共活性化を見えるよう
にする。例えば、この濃度でRAR活性を有するLGD1069 1μMは汎作
用物質のように機能する。この結果はRAR−ERカセットモデルで作用物質R
XR分子によって誘導された過剰活性化に相関されるものである。HRL+N系
統は分子のRARおよびRXR活性を明らかに示すことができる。下記の表16
はこれらの結果を報告するもので、化合物の転写活性はTTNPB10-8Mの存
在下で測定した活性レベルを100%としての百分率で表されている。
別添の図1はHRL+Nモデルに特異的なRAR作用物質の存在の下で選択的
RXR分子によって誘発される過剰活性化を示している。
5)TPAによって活性化されたエストロゲン依存細胞に対する基準レチノイ ドの抗AP−1効果−MTLN細胞系統
レチノイドの抗因子AP−1トランス抑制効果はルシフェラーゼの遺伝子の発
現をTPA(12−O−テトラデカノイル−ホルボール−13−アセテート)の
制御の下に置くベクトルp(TRE)3−tk−Lucによって安定してトラン
スフェクションされたMCF−7細胞に由来するMTLN系統によって決定され
る。TPAは核原始発ガン性遺伝子族のタンパク質(c−Junとc−Fos)
で形成された錯体AP−1を活性化する。このMTLN系統はエストロゲン経路
とAP−1(M.E.Astruc et al.,Endocrinology,1995,136,824-832)の間
に存在する関係の研究を可能にし、合成レチノイドのトランス活性と抗AP−1
効果の間の分離を示すことを可能にする(J.Y.Chen et al.,EMBO J.,1995,1
4,1187−1197)。実験はTPA 10-7Mで活性化したMTLN細胞で実施さ
れる。
下記の表17にまとめた結果は、MCF−7細胞(RARα、γとRXRα)
によって発現されるレチノイン酸の3種類の受容体はAP−1経路の阻害効果を
伝達する。Ro 41−5253選択的RARα作用物質の使用は、TTNPB
によって誘導される阻害を完全に消し去ることができないが、このことはRAR
γ活性化が抗AP−1効果を伝達することを示している。作用体RARα(Am
580 10nM)またはRXRα(LGD1069とLGD−CB14499
)による活性化はAP−1経路の阻害も引き起こす。特異的RAR分子と特異的
RXR分子の組合せは強い抗AP−1阻害効果を引き起こし、2つの阻害経路の
間に追加効果がある。1μMでのその汎作用物質特性から、LGD1069はこ
のモデルで試験したもっとも効果的な化合物のように思われる。
TPA10-7Mで活性化されたMTLN細胞に対する化合物の効果は百分率で
表わされる。細胞の基本活性より5,6倍高いTPAで測定した最大活性レベル
を100%とする。物質の阻害特性は細胞の基本活性を除いてから計算する。報
告された百分率はいくつかの実験から決定された阻害範囲に対応している。
付属の図2はRXR作用物質と選択的RAR作用物質のMTLN系統に対する
抗AP−1阻害効果の追加性を示している。
6)エストラジオールによって活性化されたエストロゲン依存細胞に対する基 準レチノイドの抗エストロゲン効果−MELN系統
MCF−7細胞はRARα、γとRXRαを発現する。エストロゲン依存遺伝
子(ERE−βGlob−Luc)によるMCF−7細胞のトランスフェクショ
ンはレチノイドの抗エストロゲン活性を決定するために用いられた、MELN細
胞系統を確定することを可能にす
る。これらの細胞はβグロビリンのプロモータとトリのA2ビテロジェニンの遺
伝子から単離されたERE反応要素の転写制御の下でルシフェラーゼの遺伝子を
含有する。実験は10-9Mエストラジオールによって活性化されたMELN細胞
で実現される。MELN細胞の基礎活性レベルは1μM4−OH−タモキシフェ
ン抗エストロゲン(ヒドロキシタモキシフェン)によって得られる。このレベル
は、100%にあたる10-9Mエストラジオールの存在の下に測定した基準最大
活性より常に8から10倍低い。ttRAは細胞増殖ならびにエストロゲン依存
遺伝子の発現を減少させ(E.Demirpence et al.,Cancer Res.,1994,54,145
8−1464)、そのことはこのMELN系統によって充分確認できる。
選択的RAR分子(Am580とTTNPB)は40%程度の阻害を誘発する
。特異的RARα濃度(10nM)のAm580は最大阻害を可能にするが、そ
のことはRARαがMCF−7細胞内の抗エストロゲン効果を媒介することを示
している。RARα Ro 41−5253作用物質の使用はAm580の阻害効
果だけでなく、この条件において、RARγ活性を保存し、そのRARα活性を
失う、TTNPBの阻害効果を除去する。選択的RXR化合物(LGD1069
およびLGD−CB14499)は非活性である。RXRの活性化は、したがっ
て、MCF−7細胞内のレチノイドによるエストロゲン経路の阻害に関与しない
。
これらの結果は下記の表18にまとめられ、エストロゲン誘導細胞増殖の実験
と完全に相関している。特異的RAR作用物質と特異的RXR作用物質の組合せ
ではRAR作用物質単体で発揮されたものを超える阻害効果が認められなかった
。
10-9Mエストラジオールによって活性化された細胞に対する試験された物質
の効果は、基礎活性レベルを除いて、百分率で表される。
6)結論
基準分子は用いられた各種のモデルの有効性と相補性を実証することを可能に
したが、それらは次の結論を導くものである。
・GAL−RARおよびRAR−ERカセットキメラ構造は分子の作用物質RA
R特性だけでなく、RAR−ERカセットによる作用物質RXR活性を決定する
ことも可能にする、
・HRLN系統は主として内生RARαによって媒介される化合物の活性を示す
ものである、
・HRL+N系統もレチノイドの作用物質RXR活性を明らかにする、
・レチノイドの抗エストロゲン効果(エストロゲン誘導細胞増殖とMELN系統
)はRARαによって媒介される、
・抗AP−1効果はRARα、RARγとRXRαによってMCF−7細胞(M
TLN系統)内に媒介され、RARおよびRXR経路の間に追加効果が存在する
。
B)トランス(E)系列のレチノイドタイプの誘導体の活性
(E)系列の分子で得られた結果は基準分子と分子SRI3946(CB24
159)について示されたものと比較すべきである。この化合物は選択的RAR
である。
1)試験された誘導体の特異性
(E)系列の化合物の作用物質RAR活性はRAR−ERカセットモデルで評
価された。1μMの濃度で、この系列の本発明の分子は3つのタイプのRAR受
容体で媒介されるトランス活性化を可能にする。それらの活性は下記の表19に
まとめられ、この濃度で、TTNPBのそれに匹敵するように思われる。
2)エストロゲン誘導増殖に対するトランス(E)系列の誘導体の効果−MC F−7およびT−47D細胞系統
下記の表20は細胞DNAの用量による10-9Mエストラジオールの存在の下
で7日間培養した後評価されたMCF−7およびT−47D細胞の増殖に対する
レチノイドの効果を報告している。分子CB24159はTTNPBのそれを上
回る有効性で依存用量の形でT−47D細胞の増殖を阻害する。CB73364
はTTNPBに匹敵する効果を発揮する。その他の分子は0.3μMの濃度で5
0%程度の阻害を誘導し、これは、この濃度で特異的に
観察されるそれらのRARα活性に相当する(参照:RAR−ERカセットモデ
ル)。
3)レチノイン酸の受容体によって媒介されるトランス(E)誘導体のトラン ス活性化作用−HRLN細胞系統
下記の表21に示したごとく、トランス(E)系列の分子に対して実施され
た構造的修飾はトランス活性化におけるこの分子の有効性の大幅な低下を招く。
しかしながらそれらは1μMでは、TTNPBおよびCB24159のそれに匹
敵する誘導を可能にする。この活性はRAR−ERカセットモデルで決定された
これらの分子のRAR特性に対応する。 4)エストラジオールによって活性化されたエストロゲン依存細胞に対するト ランス(E)誘導体の抗エストロゲン効果−MELN系統
下記の表22に示したごとく、誘導体CB24159はMELNモデルに対す
るエストロゲン転写を最大限阻害する化合物である。その活性はHRLN系列に
RARによって媒介される転写特性と完全に相関関係にする。CB24159の
場合と同様、トランス(E)分子によって引き起こされた阻害の最大は30%か
ら40%程度である。レチノイドの抗エストロゲン効果はRARαによってMC
F−7細胞内に媒介され、これらの化合物はこの受容体を介してその阻害を発揮
し、それは媒介されたそれらのRARα転写能力に相当する(参照:HRLNモ
デルとRARα−ERカセット)。C)シス(Z)系列の本発明のレチノイドタイプの誘導体の活性
これらの誘導体は次の2つの族に分けられる:
・カルボキシル化分子(置換基R1)
・カルボキシルがテトラゾールに置換された分子
1)シス(Z)誘導体の特異性
この系列の利益を明らかにするために2つのタイプの構造(Gal−RARと
RAR−ERカセット)が用いられた。
a)Gal4−RARキメラ受容体
Gal−RAR構造はシス(Z)系列の誘導体の作用物質RAR活性を評価す
ることを可能とした。下記の表23に示された結果はSRI基準分子(CB28
628)が3種のRAR受容体について完全に作用し、TTNPB(選択的RA
R作用物質)と同じ最大トランス活性化を可能にすることを示している。CB2
8628に由来する分子はより効果が低いように見える。カルボキシル化分子(
CB36493とCB16279)は3種のRAR受容体について1μMで部分
的作用物質であり、他方CB38416はRARα、RARβについて部分的作
用物質であるが、RARγに対しては完全である。これらの分子は媒介されたR
ARトランス活性化を誘導する特性がある。テトラゾールを含有する化合物(C
B92834とCB77402)はRAR受容体を介してトランス活性化するこ
とができない。それらはRAR作用物質ではない。
b)ERカセットキメラ受容体
下記の表24に示したごとく、シス(Z)誘導体についてRAR−ERカセッ
トモデルによって定義した特性はGal−RAR特性と異なっている。TTNP
B 10nMは選択的RAR合成作用物質によって誘導される最大トランス活性
化を示す。SRI(CB28628)はRARγ−ERカセットについて完全に
作用し、1μMでRARα−ERカセットとRARβ−ERカセットの過剰活性
化を誘導する。この過剰活性化は汎作用特性(RXRおよびRAR作用物質)を
表している。カルボキシル化分子(CB30382,CB38416,CB36
493とCB16279)は3つの受容体によって媒介されるトランス活性化を
誘導する。RARβ−ERカセットの過剰活性化はこれらの分子で発生し、それ
はRXR活性を表している。カルボキシル化シス(Z)誘導体も汎作用物質であ
る。テトラゾール含有分子(CB92834とCB77402)はRARα−E
RカセットおよびRARγ−ERカセットによって媒介されるトランス活性化が
を可能としない。しかしながら、RARβ−ERカセットの部分的トランス活性
化は確認された。これらの化合物がGal−RARβに対して非活性である限り
において、この部分的作用物質効果はRXR活性に帰することができる。くわえ
て、CB92834またはCB77402を特異的RAR作用物質と組み合わせ
ることによって3つのRAR−ERカセット受容体についてRAR分子単独の効
果の過剰活性化が可能になり、これはCB92834とCB77402のRXR
作用物質活性の確認につながるものである。 2)エストロゲン誘導増殖に対するシス(Z)系列の分子の効果−MCF−7 およびT−47D細胞系統
下記の表25は細胞DNAの用量による10-9Mエストラジオールの存在の下
で7日間培養した後評価されたT−47D細胞の増殖に対するシス(Z)誘導体
の効果を報告している。カルボキシル化分子は、遷移トランスフェクションで決
定されたそれらの部分的RARα作用物質特性(Gal−RARとRAR−ER
カセット)に相当する20%から50%程度の阻害を誘導する。完全な作用物質
SRI(CB28628)は、Am580によって実行される阻害に匹敵する、
70%程度の阻害を可能にする。CB92834はエストロゲン誘導増殖に対し
ては不活性である。
3)レチノイン酸の受容体によって媒介されるシス(Z)誘導体のトランス活 性化作用−HRLNおよびHRL+N細胞系統
a)HRLN系統
下記の表26に示したごとく、キメラモデルで確認されたシス(Z)カルボキ
シル化誘導体(CB38416,CB30382,CB36493,CB162
79)のRAR作用物質活性はHRLNモデルで確認される。1μMで、これら
の化合物はTTNPBのそれに近いトランス活性化を誘導する。しかしながら、
これらの誘導体に実施した構造的修飾は、基準SRI(CB28628)と比べ
て、親和性の低下、したがって、媒介RAR有効性の低
下を招く。テトラゾール含有化合物(CB92834とCB77402)は活性
が非常に低く、それはそれらのRAR−ERカセットでの活性に相当する。b)HRL+N系統
HRL+N系統はRXR作用物質特性を明らかにできる。下記の表27に示し
た結果はRAR−ERカセットモデルで得られたものと相関関係にある。SRI
(CB28628)は汎作用物質分子である。それはTTNPBのそれを上回る
最大トランス活性化を誘導する。シス(Z)系列カルボキシル化化合物(CB3
8416とCB16279)はRAR−ERカセットで認められた結果と一致し
て、汎作用物質として出現し、選択的RAR作用物質(TTNPB)を超えるト
ランス活性化を引き起こす。非輿式CB(Z)分子はテトラゾール(CB928
34,CB77402)を含有し、TTNPBのそれを下回る、低いトランス活
性化を観察できる。CB92834またはCB77402を特異的RAR作用物
質と組み合わせることで別個に試験されたそれぞれの化合物について観察される
ものより強いトランス活性化が誘導され、それはCB92834とCB7740
2のRXR作用物質特性に対応する。 付属の図3はHRL+N系統に対する選択的RAR作用物質によって誘導され
たトランス活性化のCB92834による過剰活性化を示している。
4)TPAによって活性化されたエストロゲン依存細胞に対するシス(Z)誘 導体の抗AP−1効果−MTLN細胞系統
TPAによって活性化されたMTLN系統はAP−1経路に対するシス(Z)
誘導体の効果の研究を可能にする。下記の表28に示した結果の解釈は基準分子
で観察された効果から得られた結論に基づいている。RARα、RARγとRX
Rαの活性化は抗AP−1効果をMCF−7細胞内に伝達し、RARとRXRの
効果の追加性が存在する。CB28628はMCF−7細胞に対して強い抗AP
−1効果を示す。LGD1069と同様にこの分子はその汎作用物質特性によっ
て強い阻害を実施する。(Z)系列の全ての分子はAP−1経路の阻害特性を示
す。カルボキシル化化合物(CB36493とCB30382)は濃度1μMで
CB28628のそれに匹敵する阻害効果を発揮する。これらの汎作用物質誘導
体(参照:RAR−ERカセットとHRL+Nの結果)はRARおよびRXR受
容体の活性化によって抗AP−1効果を誘導する。CB92834とCB774
02も阻害特性を示す。測定された阻害は20から30%程度でLGD1069
10-8Mについて確認されたもの(この濃度で選択的RXR)に匹敵する。C
B92834とCB77402はRXRを媒介
とする抗AP−1分子である。選択的RAR作用物質との組合せによって、抗A
P−1追加効果が見られる。したがって、これら2つの化合物はRAREによっ
て制御される遺伝子の転写の活性化を誘導せずにAP−1経路のトランス抑制を
実施する利点がある。
図4はCB77402とAm580のMTLN系統に対する抗AP−1阻害効
果の相加性を示している。
5)エストラジオールによって活性化されたエストロゲン依存細胞に対するシ ス(Z)誘導体の抗エストロゲン効果−MELN系統
基準分子を用いることによってレチノイドの抗エストロゲン効果がRARαに
よって媒介されることを示すことができる。MELN系統で評価され、10-9M
エストラジオールによって活性化されたシス(Z)誘導体の抗エストロゲン作用
はそれらのRARα特性に従う。下記の表29に示したごとく、部分的作用物質
であるカルボキシル化誘導体(CB36493、CB38416,CB3038
2とCB16279)はEREによって制御される遺伝子のトランス抑制を可能
にする。CB92834とCB77402は非活性であり、そのことはそれらが
RARαを活性化できないことと完全に符合している。
6)結論
シス(Z)系列の本発明による誘導体は非常に興味深い特性を示す。化合物C
B9283
4とCB77402は、汎作用物質であるシス(Z)カルボキシル化分子(CB
36493、CB30382,CB38416とCB16279)と比較して、
特異的RXR活性を示す。したがって、カルボキシルをテトラゾール基で置換す
るとRAR特性が喪失し、これらの分子をRXR特異性に向けることができる。
これらの化合物はAP−1経路に対して阻害効果を発揮し、RAREによって制
御される遺伝子の転写に対しては非活性である。特異的RAR分子とそれらを組
み合わせることでこれらの分子の抗AP−1効果を最適化することができる。
本発明のその他の特徴および利点は、本発明による誘導体および基準化合物の
調製と分析に関する以下の実施例を読むことでいっそう明らかになるだろうが、
これらの実施例は勿論請求の範囲を縮小することを目指すものとして解釈される
ものではない。
実施例1:下記の化学式の(E)4−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ −3,5,5,8,8−ペンタメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル ]安息香酸 (CB71802)の調製: a)2,5−ジクロロ−2,5−ジメチルヘキサンの調製:
250mlのジクロロメタンの中の2,5−ジメチル−2,5−ヘキサンジオ
ール(20.0g,136.8mmol)の溶液内に室温で塩化チオニル(25
ml,341.8mmol)を添加した。
反応媒質は黄色になり、4時間攪拌を継続した。反応の進行は薄層上のクロマト
グラフィー(CCM)で制御した(溶出エーテル:石油エーテル=50:50)
。反応の終わりに250mlの蒸留水を添加し、傾瀉して、有機相を2 x 2
50mlのNaHCO3 10%溶液で中和した。ついでMgSO4で乾燥させ、
濾過して乾燥蒸発させる。18.37g(総収率=73%)の固体の2,5−ジ
ク
ロロ−2,5−ジメチルヘキサンが得られる。
RMN1H 200MHz(CDCl3):1.57(s,12H,Me);1
.92(s,4H,−CH2−)b)1,1,4,4,6,7−ヘキサメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ ナフタリンの調製
冷却剤、磁気攪拌と温度計を備えた250mlのトリコール内で、三塩化アル
ミニウムを秤量する(3.0g,22.5mmol)。70mlのo−キシレン
(Aldrich)を添加し、臭素のアンプルを用いて30mlのo−キシレン
内に、前段階で調製した2,5−ジクロロ−2,5−ジメチルヘキサン溶液(1
5.00g,81.9mmol)を添加する。反応媒質を3時間100℃で加熱
する。HClが多量に放出され、反応媒質は赤黒くなる。反応媒質を冷却した後
、水と氷の混合物(200ml)の上に注ぎ、エーテル(3 x 80ml)で
抽出し、NaHCO3(2 x 150ml)飽和溶液で洗浄し、エーテル化相
をMgSO4で乾燥させ、濾過して蒸発させる。粗生成物を真空下で蒸留によっ
て精製し、15.20gの固体の1,1,4,4,6,7−ヘキサメチル−1,
2,3,4−テトラヒドロナフタリンが得られる(収率=86%)。
RMN1H 200MHz(CDCl3):1.31(s,12H,1−Meと
4−Me);1.71(s,4H,−CH2−);2.26(s,6H,6と7
Me);7.11(s,2H,ArH)
c)次の化学式の6−ブロモメチル−1,1,4,4,7−ペンタメチル−1 ,2,3,4−テトラヒドロナフタリンの調製:
100mlのCCl4内の1,1,4,4,6,7−ヘキサメチル−1,2,
3,4−テトラヒドロナフタリン(6.91g,31.9mmol),NBS(
5.97g,33.5mmol),過酸化ベンゾイル(0.22g,0.9mm
ol)の溶液を5時間還流させた。溶液はつぎに冷却、回転蒸発器で濃縮しエー
テル(100ml)に取り、形成された琥珀酸イミドを除去するために濾過し(
琥珀酸イミドはエーテルで洗浄される)、濃縮した。8.80gの(RMN1H
200MHz)粗生成物が得られその成分はおよそ30%が1,1,4,4,
6,7−ヘキサメチル−1,2,3,4−テトラヒドロナフタリン、およそ65
%の所望の6−ブロモメチル−1,1,4,4,7−ペンタメチル−1,2,3
,4−テトラヒドロナフタリンとおよそ5%の対応するジブロム化合物である。
この粗生成物は対応す
るホスホニウム塩の形成のためにそのまま用いられる。
RMN1H 200MHz(CDCl3):1.27(s,12H,5,8−C
H3);1.67(s,4H,6,7−CH2−);2.36(s,3H,ArM
e);4.50(s,2H,BnzH);7.05(s,1H,ArH オルト
Me);7.22(s,1H,ArH メタMe)。
d)次式の臭化(5,6,7,8−テトラヒドロ−3,5,5,8,8−ペン タメチル−2−ナフタルエニル)−メチル トリフェニルホスホニウムの調製
前段階で調製した粗6−ブロモメチル−1,1,4,4,7−ペンタメチル−
1,2,3,4−テトラヒドロナフタリン(8.80g,およそ32mmol)
を24時間50mlのジクロロメタン内に溶かしたトリフェニルホスフィン(1
0.1g,38.4mmol)と混合し、ついでエチルエーテル(200ml)
で希釈した。臭化[(5,6,7,8−テトラヒドロ−3,5,5,8,8−ペ
ンタメチル−2−ナフタルエニル)メチル]トリフェニルホスホニウムは沈殿し
、濾過され、大量のエーテルで洗浄される。10.72gの白色結晶、臭化(5
,6,7,8−テトラヒドロ−3,5,5,8,8−ペンタメチル−2−ナフタ
ルエニル)−メチル−トリフェニルホスホニウム(収率=60%)が乾燥後に得
られる。
RMN1H 200MHz(CDCl3):0.74(s,6H,5−CH3);
1.15(s,6H,8−CH3);1.52(S 広,2H,6−CH2);1
.56(s 広,2H,7−CH2);1.56(s,3H,ArMe);4.
98(d,2H,−CH2−P J 16.8Hz);6.77(s,1H,A
rH J 2.8Hz);6.84(s,1H,ArH);7.78−7.46
(m,15H,ArH)。
e)次式の(E)および(Z)4−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ− 3,5,5,8,8−ペンタメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル] ベンゾニトリルの調製: 5mlの無水DMSO内のオイル内の60%のNaHの分散0.24gに由来
するNaH(Aldrich,6.0mmol)から先に調製した臭化(5,6
,7,8−テトラヒドロ−3,5,5,8,8−ペンタメチル−2−ナフタルエ
ニル)−メチル トリフェニルホスホニウム(3.65g,6.5mmol)溶
液をアルゴンの下で30分攪拌し、5.5mlのDMSO内の4−シアノアセト
フェノン(1.45g,10.0mmol)溶液を添加した。溶液は6時間室温
で攪拌し、氷(100g)の上に注いだ。つぎにエーテル(5 x 100 m
l)で抽出する。粗生成物を無水珪酸上でフラッシュクロマトグラフィーによっ
て精製し(純粋石油の溶出エーテル)、ついで再度無水珪酸上でフラッシュクロ
マトグラフィーによって精製し(溶出エーテル:石油エーテル=1:99)異性
体を分離する。0.25gの白い固体(Z)4−[−1−(5,6,7,8−テ
トラヒドロ−3,5,5,8,8−ペンタメチル−2−ナフタルエニル)−2−
プロペニル]ベンゾニトリル(収率=14%)が得られ、ついで0.20gの白
い固体(E)4−[−1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−3,5,5,8,
8−ペンタメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル]ベンゾニトリル(
収率=11%)と0.18gの2つの異住体の混合物(収率=10%)が得られ
る。
異性体(E):
RMN1H 200MHz(CDCl3):1.28(s,12H,5.8−C
H3)1.68(s,4H,6,7−CH2−);2.16(d,3H,Me ビ
ニル J 0.8Hz);2.24(s,3H,ArMe);6.91(s 広
,1H,H ビニル);7.13(s,1H,ArH);7.16(s,1H,
ArH);7.62(s,2H,CNでArH メタ);7.63(s,2H,
CNでArH オルト)。
異性体(Z):
RMN1H 200MHz(CDCl3):0.78(s,6H,5−Me);
1.20(s,6H,5,8−Me);1.40−1.60(m,4H,6,7
−CH2);2.21(d,3H,Me ビニル J 1.5Hz);2.25
(s,3H,ArMe);6.51(s,1H,ArH);6.59(s 広,
1H,H ビニル);7.00(s,1H,ArH);7.19(d,2H,C
NでArH メタ J 8.4Hz);7.46(d,2H,CNでArH オ
ルト J 8.4Hz)。
f)次式の(E)4−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−3,5,5, 8,8−ペンタメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル]安息香酸(化 合物CB71802)の調製: ヒドロエタノール(H2O 0.55mlとEtOH 3.3ml)水酸イヒ
カリウム(0.94g,16.8mmol)に溶かした先に調製した誘導体(E
)4−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−3,5,5,8,8−ペンタメ
チル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル]ベンゾニトリル(0.22g,
0.64mmol)の懸濁液を6時間の間に磁気攪拌しながら70℃で加熱した
。反応の進行はHPLCで追跡した。反応媒質を冷却した後、水出しし(50m
l)、HCl 1Nで酸性化し、エーテル(4 x 20 ml)で抽出し、エ
ーテル化相をMgSO4で乾燥させ、濾過、蒸発させて得られた粗生成物をヘキ
サンで洗浄して浄化する。真空乾燥器で50℃(3時間)で乾燥させて、0.1
8g(収率=75%)の白っぼい、純粋な(E)4−[−1−(5,6,7,8
−テトラヒドロ−3,5,5,8,8−ペンタメチル−2−ナフタルエニル)−
2−プロペニル]安息香酸が得られる。
F(℃)=209−210(分解)。
RMN1H 200MHz(CDCl3):1.29(s,12H,5,8−C
H3);1.69(s,4H,6,7−CH2);2.19(d,3H,Me ビ
ニル J 1;1Hz);2.26(s,3H,ArMe);6.95(s 広
,1H,H ビニル);7.13(s,1H,ArH);7.19(s,1H,
ArH);7.63(d,2H,COOHでArH メタ J8.4Hz);8
.11(d,2H,COOHでArH オルト J 8.4Hz).
MS E1 70eV(m/z,強度%):362(M+,79%);347
(M+−CH3,100)。
HRMS EI 70eV:Mtr=362.2220 C25H30O2について
Mth=362.2246
線検出器、260nm、流量1ml/min、溶出剤MeOH:H2O=90:
10+0.1%TFA、酸(化合物CB71802)tr=11.4min 9
9.0%;不純物tr=8.0min a0.5% およびtr=9.0min
0.3%。
IR(純粋、cm-1):3400−2500;2958;1688,1604
,1420,1288,1186,1124,1066,1016,908,8
50。
実施例2:次の化学式の(Z)4−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ− 3,5,5,8,8−ペンタメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル] 安息香酸(化合物CB32706)の調製: 前段階で調製した誘導体(Z)4−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−
3,5,5,8,8−ペンタメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル]
ベンゾニトリル(30mg,0.08mmol)をヒドロエタノール(H2O
0.11mlとEtOH 0.7ml)水酸化カリウム(0.21g,3.84
mmol)に懸濁させ、6時間の間に磁気攪拌しながら環流で加熱した。回転蒸
発器でエタノールを蒸発させ、水出しし(20ml)、HCl 1Nで酸性化し
、エーテル(5 x 40ml)で抽出し、エーテル化相をMgSO4で乾燥さ
せ、濾過、蒸発させる。生成物をヘキサン内で再結晶させ、濾過、乾燥させる。
110mgの白い固体で(Z)4−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−3
,5,5,8,8−ペンタメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル]安
息香酸(化合物CB32706)が得られる(収率=95%)。
F(℃)=185.
RMN1H 200MHz(CDCl3):0.76(s,6H,2 Me);
1.20(s,6H,2 Me);1.40−1.60(m,4H,2−CH2
−);2.23(d,3H,Me ビニル J1,3Hz);2.25(s,3
H,Me);6.57(s,2H,ArH);6.99(s,1H,H ビニル
);7.20−7.30(m,2H,ArH);7.90(d,2H,ArH,
J8Hz)。
MS EI 70ev(m/z,強度%):362(M+,69.5%);3
47(100);149(13)。
出器、260nm,流量1 ml/min、溶出剤MeOH:H2O=90:1
0+0.1%TFA、1ml/min、酸(CB32706)tr=12.1m
in 99.2%。
IR(cm-1):2926;1688;1606;1418;1280。実施例3:次式の(E)5−[4−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−3 ,5,5,8,8−ペンタメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル]フ ェニル]−1H−テトラゾール(化合物CB40747)の調製: 前段階で調製した(E)と(Z)4−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ
−3,5,5,8,8−ペンタメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル
]ベンゾニトリル(0.32g,0.93mmo1)を無水トルエン(5ml)
に溶かし、順次酸化ジブチル錫(23mg,10%mol)とアジ化トリメチル
シリル(0.247ml,1.86mmol,2当量を添加する。反応媒質はア
ルゴン雰囲気内で磁気攪拌しながら環流で(110℃)16時間加熱する。精留
したクロロフォルムで沈殿させ、濾
過して、真空乾燥器(P2O5による)で乾燥させた後31mgの白い固体の純粋
な(E)5−[4−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−3,5,5,8,
8−ペンタメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル]フェニル]−1H
−テトラゾール(化合物CB40747)が得られる。
F(℃)=256−258G(分解)。
RMN1H 200MHz(DMSO−D6):1.24(s,12H,5と8
−Me);1.64(s,4H,−CH2−);2.15(d,3H,Me J
0.7Hz);2.21(s,3H,Me);7.02(s,1H,H ビニ
ル);7.16(s,2H,ArH)7.81(d,2H,テトラジルでArH
メタ J 8.4Hz);8.05(d,2H,テトラジルでArH オルト
J8.4Hz)。Pic H2Oは3.30;pic DMSO 2.48。
MS EI 70eV(m/z,強度%):386(M+,100%);37
1(29),359(21),358(71),343(25),328(11
),327(19),312(17)。
HMRS EI 70eV:Mtr=386.2450 C25H30N4について
Mth=386.2470。
線検出器、260nm、溶出剤MeOH:H2O=90:10+0.1% TF
A、流量1ml/min、テトラゾール(CB40747)tr=9.10mi
n 97.9%,不純物tr=6.75min 1.53%。
実施例4:次の化学式の(Z)5−[4−[1−(5,6,7,8−テトラヒ ドロ−3,5,5,8,8−ペンタメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペ ニル]フェニル]−1H−テトラゾール(化合物CB61692)の調製: 上述の(Z)4−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−3,5,5,8,
8−ペンタメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル]ベンゾニトリル(
0.24g,0.70mmol)を無水トルエン(1.4ml)に溶かし、順次
酸化ジブチル錫(22.3mg,0.09mmol,10%mol)とアジ化ト
リメチルシリル(0.19ml,1.40mmol)を添加する。反応媒質はア
ルゴン雰囲気内で磁気撹拌しながら環流で(110℃)23時間加熱する。反応
媒質の冷却後、トルエンを蒸発させ、粗生成物を無水珪酸上でフラッシュクロマ
トグラフィーによって精製する(ジクロロメタン溶出剤:メタノール:=90:
10)。得られた0.30gの生成物を最小限のクロロフォルムで溶解し、ヘキ
サンで沈殿させる。濾過し、ヘキサンで洗浄し、乾燥器で乾燥させた後、0.1
8gの白い固体の(Z)5−[4−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−3
,5,5,8,8−ペンタメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル]フ
ェニル]−1H−テトラゾール(CB61692)が得られる(収率=66%)
。
F(℃)=210.
RMN1H 200MHz(DMSO−D6):0.68(s,6H,Me);
1.15(s,6H,Me);1.30(s,4H,−CH2−);2.23(
d,6H,Me);6.54(s,1H,ArH);6.59(s 広,1H,
H ビニル);7.32(s,1H,ArH);7.35(d,2H,テトラゾ
ールでArH メタ J 8.2Hz);7.90(d,2H,テトラゾールで
ArH オルトJ 8.2Hz)。
MS EI 70eV(m/z,強度=%):386(M+,100%);3
71(31),359(21),358(73),343(29),328(1
6),327(21),312(21)。
HMRS EI 70eV:Mtr=386.2466 C25H30N4について
Mth=386.2470。
線検出器、260nm、流量1ml/min、溶出剤MeOH:H2O=90:
10+0.1% TFA、テトラゾール(CB61692)tr=8.8min
98.1%,不純
物sr=8.0min 0.3%とtr=12.0min 1.6%。実施例5と6:下記の化学式の(E)と(Z)4−[1−(3’,4’−ジヒド ロ−4’,4’−ジメチル−1’,1’−ジオキシド−2’H−1’−ベンゾチ オピラン−6’−イル)−2−プロペニル]安息香酸(化合物CB39356と CB72484)の調整: a)3−メチルブト−2−エニル−4’−硫化ブロモフェニルの調製
鉱物油の中に分散させた60%水酸化ナトリウム(3.2g,80mmol)
を31mlの無水THF内に溶かし、室温で4−ブロモチオフェノール(12.
7g,61mmol)を18.5mlの無水THFに滴下する。30分間室温で
攪拌し、1−ブロモ−3−メチル−ブト−2−エン(7.7ml,67mmol
)の溶液を115.5mlの無水THFと沃化ナトリウム(1.83g,12m
mol)内に添加する。反応媒質を室温で12時間攪拌する。0℃で30mlの
水で加水分解する。室温に戻し、エーテル(5x 50ml)で抽出し、MgS
O4で乾燥し、溶剤を蒸発させる。18.23gの黄色がかったオイルの形で3
−メチルブト−2−エニル−4’−硫化ブロモフェニルが得られる(収率=10
0%)。
RMN1H 200MHz(CDCl3):1.60(s,3H,Me);1.
70(s,3H,Me);3.50(d,2H,−CH2−J 7.7Hz);
5.20−5.30(m,1H,Hビニル);7.13−7.24(m,2H,
ArH);7.33−7.39(m,2H,ArH)。
b)6−ブロモ−4,4−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾチ オピラン
前段階で調製した粗3−メチルブト−2−エニル−4’−硫化ブロモフェニル
(18.23g,61mmol)を600mlのジクロロメタン内に溶かし、−
10℃で三塩化アルミニウム(8.9g,67mmol)を添加する。反応媒質
をこの温度で3時間攪拌し、500mlの同体積の水と氷の混合物に注ぐ。ジク
ロロメタンで抽出し、有機相をNaHCO3の飽和水溶液で洗浄し、濾過、Mg
SO4上で乾燥させ、蒸発させる。粗生成物を無水珪酸上でフラッシュクロマト
グラフィーによって精製する(石油エーテル溶出剤:エチルエーテル=100:
5)。12.62gの油の形で6−ブロモ−4,4−ジメチル−3,4−ジヒド
ロ−2H−1−ベンゾチオピランが得られる(収率=80%)。
RMN1H 200MHz(CDCl3):1.30(s,6H,2Me);1
.80−2.00(m,2H,−CH2−);2.80−3.05(m,2H,
−CH2−S);6.85−7.60(m,3H,ArH)。
c)6−フォルミル−4,4−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H−1−ベン ゾチオピランの調製:
1mlの無水THF内のマグネシウム(0.30g,12mmol)内に66
℃で前段偕(b)で調製した6−ブロモ−4,4−ジメチル−3,4−ジヒドロ
−2H−1−ベンゾチオピラン(2.62g,10mmol)を5mlの無水T
HFに溶かして添加する。THFの還流温度でマグネシウムがほぼ完全に消費さ
れるまで(30分)攪拌する。反応媒質をつぎに−10℃まで冷却し、この温度
で2mlのTHF内に溶かしたN−フォルミルモルホリン(1.2ml,12m
mol)を添加する。添加の終わりに反応媒質は1時間室温に置く。0℃でNH4
Clの飽和水溶液10mlで加水分解して、エチルエーテル(5x 30ml)
で抽出し、有機相をMgSO4で乾燥し、濾過し、蒸発させる。粗生成物を無水
珪酸上でフラッシュクロマトグラフィーによって精製する(石油エーテル溶出剤
:エチルエーテル:100:5)。2.00gの6−フォルミル−4,4−ジメ
チル−3,4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾチオピランが得られる(収率=61
%)。
RMN1H 200MHz(CDCl3):1.60(s,6H,2Me);1
.90−2.00(m,2H,−CH2−);3.00−3.10(m,2H,
−CH2−S);7.10−7.25
(m,1H,ArH);7.45−7.55(m,1H,ArH);7.60(
m,1H,Ar−H)9.85(s,1H CHO)。
d)6−(ヒドロキシメチル)−4,4−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H −1−ベンゾチオピランの調製:
上述の6−フォルミル−4,4−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H−1−ベ
ンゾチオピラン(2.00g、9.7mmol)を20mlのエタノールに溶か
し、0℃で水素化硼素ナトリウム(NaBH4)(0.36g,9.7mmol
)を添加する。この温度で30分間攪拌し続ける。エタノールを蒸発させた後、
100mlのエチルエーテルに取り、pH=1になるまでHCl 3Nの水溶液
で酸比化する。エーテルで抽出し、MgSO4で乾燥し、濾過し、溶剤を蒸発さ
せる。粗生成物を無水珪酸上でフラッシュクロマトグラフィーによって精製する
(石油エーテル溶出剤:エチルエーテル:100:10)。1.85gの6−(
ヒドロキシメチノレ)−4,4−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H−1−ベン
ゾチオピランが得られる(収率=92%)。
RMN1H 200MHz(CDCl3):1.30(s,6H,2 Me);
1.90−1.96(m,2H,−CH2−);2.97−3.03(m,2H
,−CH2−S);4.56(s,2H,BnzH);6.96−7.07(m
,2H,ArH);7.23−7.33(m,1H,ArH)。
e)6−(ブロモメチル)−4,4−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H−1 −ベンゾチオピランの調製:
上述の6−(ヒドロキシメチル)−4,4−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2
H−1−ベンゾチオピラン(1.85g,8.9mmol)を6.2mlの無水
トルエンに溶かし、注射器を用いて、20℃から25℃で三臭化隣(1ml,1
0.7mmol)を滴下する。室温で1時間攪拌する。氷で、ついで水で0℃で
加水分解させ、エチルエーテルで抽出し、MgSO4で乾燥し、濾過し、溶剤を
蒸発させる。2.14gの6−(ブロモメチル)−4,4−ジメチル−3,4−
ジヒドロ−2H−1−ベンゾチオピランが得られる(総収率=88%)。
RMN1H 200MHz(CDCl3):1.30(s,6H,2Me);1
.89−1.95(m,2H,−CH2−);2.97−3.03(m,2H,
−CH2−S);4.44(s,2H,BnzH);7.03(s,2H,Ar
H);7.33(s,1H,ArH)。
f)臭化(4,4−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾチオピラ ニル)−6−メチルトリ フェニルホスホニウムの調製:
前段階の6−(ブロモメチル)−4,4−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H
−1−ベンゾチオピラン(2.14g,7.8mmol)を室温でトリフェニル
ホスフィン(2.52g,9.6mmol)と7mlのジクロロメタンに溶解さ
せ、18時間混合し、ついでエチルエーテル(50ml)で希釈した。臭化(4
,4−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾチオピラニル)−6−メ
チルトリフェニルホスホニウムが沈殿し、濾過し、大量のエーテルで洗浄する。
得られた4.36gの白い結晶を乾燥器で乾燥して、そのまま使用する(総収率
=100%)。
RMN1H 200MHz(CDCl3):1.00(s,6H,2 Me);
1.76−1.82(m,2H,−CH2−);2.89−2.95(m,2H
,−CH2−S);5.23(d,2H,BnzH,J 14Hz);6.60
−6.70(m,1H,ArH);6.80−6.85(m,1H,ArH);
7.15(m,1H,ArH);7.55−7.85(m,15H,−PPh3
)。
g)それぞれ次の化学式の(E)と(Z)4−[1−(3’,4’−ジヒドロ −4’,4’−ジメチル−2’H−1’−ベンゾチオピラン−6’−イル)−2 −プロペニル]ベゾニトリルの調製: 前段階の臭化(4,4−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾチオ
ピラニル)−6−メチルトリフェニルホスホニウム(2.41g,4.5mmo
l)と油内に分散させた60%NaH0.16gに由来するNaH(Aldri
ch,4.1mmol)を2.5mlの無水DMSO内に溶かして、アルゴンの
下で20分間攪拌し、ついで5mlのDMSO内の4−シアノアセトフェノン(
0.54g,3.75mmol)溶液を添加する。この溶液を24時間室温で攪
拌し、氷(70g)
の上に注ぐ。ついでエーテル(5 x 50ml,)で抽出する。粗生成物を無
水珪酸上でフラッシュクロマトグラフィーによって精製する(石油エーテル溶出
剤:エーテルエチルエーテル:=100:10)。純粋な固体の形で0.24g
の(E)4−[1−(3’,4’−ジヒドロ−4’,4’−ジメチル−2’H−
1’−ベンゾチオピラン−6’−イル)−2−プロペニル]ベンゾニトリル(収
率=20%)と0.13gの固体の形で(Z)4−[1−(3’,4’−ジヒド
ロ−4’,4’−ジメチル−2’H−1’−ベンゾチオピラン−6’−イル)−
2−プロペン−イル]ベンゾニトリル(収率=11%)が得られる。
異性体(E)
RMN1H 200MHz(CDCl3):1.33(s,6H,2 Me);
1.93−1.99(m,2H,−CH2−);2.26(s,3H,Me ビ
ニル);3.03−3.06(m,2H,−CH2−S);6.83(s,1H
,H ビニル);7.07(m,2H,ArH);6.78−6.87(m,2
H,ArH);7.33)s,1H,ArH);7.50−7.70(m,2H
,ArH)
異性体(Z)
RMN1H 200MHz(CDCl3):1.10(s,6H,2 Me);
1.56−1.86(m,2H,−CH2−);2.16(s,3H,Me ビ
ニル);2.90−2.96(m,2H,−CH2−S);6.46(s,1H
,H ビニル);6.60(dd,1H,ArHJ 1.9Hz J 8.1H
z);6.78−6.87(m,2H,ArH);7.28(dd,2H,Ar
H J 1.8Hz,J 6.8Hz);7.54(dd,2H,ArH J
1.8Hz J6.8Hz)。
h)次式の(E)4−[1−(3’,4’−ジヒドロ−4’,4’−ジメチル −1’,1’−ジオキシド−2’H−1’−ベンゾチオピラン−6’−イル)− 2−プロペニル]ベンゾニトリルの調製: 前述の(E)4−[1−(3’,4’−ジヒドロ−4’,4’−ジメチル−2
’H−1’−ベンゾチオピラン−6’−イル)−2−プロペニル]ベンゾニトリ
ル(0.24g,0.75mmol)を7mlのクロロフォルムに溶かし、70
−75%のメタクロロ過安息香酸(0.37g,1.5mmol)を0℃で添加
する。この温度で2時間30分攪拌を継続する。反応媒質を15mlのクロロフ
ォルムで希釈し、ついで5%のNa2CO3水溶液(3 x 5ml)で洗浄する
。有機相をMgSO4で乾燥し、濾過し、ついで蒸発させる。0.25gの固体
で(E)4−[1−(3’,4’−ジヒドロ−1’,1’−ジオキシド−4’,
4’−ジメチル−2’H−1’−ベンゾチオピラン−6’−イル)−2−プロペ
ニル]ベンゾニトリルが得られる端収率=96%)。
RMN1H 200MHz(CDCl3):1.41(s,6H,2 Me);
2.23(s,3H,Me ビニル);2.37−2.45(m,2H,−CH2
−);3.36−3.42(m,2H,CH2−S);6.85(s,1H,H
ビニル);7.24−7.38(m,2H,ArH);7.56−7.67(
m,4,ArH);7.90(d,1H,ArH J 8.1Hz)。
i)次式の(Z)4−[1−(3’,4’−ジヒドロ−4’,4’−ジメチル −1’,1’−ジオキシド−2’H−1’−ベンゾチオピラン−6’−イル)− 2−プロペニル]ベンゾニトリルの調製: (Z)4−[1−(3’,4’−ジヒドロ−4’,4’−ジメチル−2’H−1
’−ベンゾチオピラン−6’−イル)−2−プロペニル]ベンゾニトリル(0.
21g,0.65mmol)を6.1mlのクロロフォルム内に溶かし、70−
75%のメタクロロ過安息香酸(0.32g、1.3mmol)を0℃で添加す
る。この温度で3時間攪拌を継続する。反応媒質を15mlのクロロフォルムで
希釈し、ついで5%のNa2CO3水溶液(3 x 5ml)で洗浄する。有機相
をMgSO4で乾燥し、濾過し、ついで蒸発させる。0.21gの固体の(Z)
4−[1−(3’,4’−ジヒドロ−4’,4’−ジメチル−1’,1’−ジオ
キシド−2’H−1’−ベンゾチオピラン−6’−イル)−2−プロペニル]ベ
ンゾニトリルが得られる(総収率=95%)。
RMN1H200MHz(CDCl3):0.95(s,6H,2 Me);2
.15(s,3H,Me ビニル);2.20−2.30(m,2H,−CH2
−);3.25−3.35(m,2H,CH2−S);6.50(s,1H,H
ビニル);6.75(s,1H,ArH);7.00(dd,1H,ArH
J 1.3Hz,J 1.3Hz);7.20(m,2H,ArH);7.55
(d,2H,J 7.5Hz,ArH); 7.5(d,1H,J7.5HzA
rH)。
j)それぞれ以下の式の(E)4−[1−(3’,4’−ジヒドロ−4’,4 ’−ジメチル−1’,1’−ジオキシド−2’H−1’−ベンゾチオピラン−6 ’−イル)−2−プロペニル]安息香酸(化合物CB39356)と(Z)4− [1−(3’,4’−ジヒドロ−4’,4’−ジメチル−1’,1’−ジオキシ ド−2’H−1’−ベンゾチオピラン−6’−イル)−2−プロペニル]安息香 酸(化合物CB72484)の調製: (E)と(Z)4−[1−(3’,4’−ジヒドロ−4’,4’−ジメチル−1
’,1’−ジオキシド−2’H−1’−ベンゾチオピラン−6’−イル)−2−
プロペニル]ベンゾニトリルの混合物(0.39g,0.75mmol)をヒド
ロエタノール(H2O 0.25mlとEtOH 1.6ml)水酸化カリウム
(0.5g,9.0mmol)に溶かした懸濁液を、5時間の間に磁気攪拌しな
がら還流で加熱した。回転蒸発器でエタノールを蒸発させ、水出しし(50ml
)、HCl 3Nで酸性化し、エーテル(3 x 25ml)で抽出し、エーテ
ル化相をMgSO4で乾燥させ、濾過、蒸発させる。粗生成物をWaters
HR C18カラム(25 x 100mm)上で溶出剤にCH3CN:H2O=1
00:100+0.1% TFAを用いて予備HPLCで精製する。15.8m
gの白い固体の(E)4−[1−(3’,4’−ジヒドロ−4’,4’−ジメチ
ル−1’,1’−ジオキシド−2’H−1’−ベンゾ−チオピラン−6’−イル
)−2−プロペニル]安息香酸(収率=6%)(化合物CB39356)と17
.2mgの白い固体の(Z)4−[1−(3’,4’−ジヒドロ−4’,4’−
ジメチル−1’,1’−ジオキシド−2’H−1’−ベンゾーチオピラン−6’
−イル)−2−プロペニル]安息香酸(収率=6%)(化合物CB72484)
が得られる。
(E)4−[1−(3’,4’−ジヒドロ−4’,4’−ジメチル−1’,1
’−ジオキシド−2’H−1’−ベンゾチオピラン−6’−イル)−2−プロペ
ニル]安息香酸(化合物CB39356)
F(℃)=270−274
RMN1H 200MHz(CDCl3):1.35(s,6H,2 Me);
2.19(d,3H,Me ビニル J 1.0Hz);2.31−2.37(
m,2H,−CH2−)3.30−3.36(m,2H,CH2−S);6.80
(s,1H,H ビニル);7.30(m,2H,ArH);7.49(d,2
H,ArHJ 8.3Hz); 7.82(d, IH, ArH J 8.
IHz);7.97(d,2H,ArH J 8.3Hz)。
MS EI 70ev(m/z,強度%):370(M+,100%);33
8(30);337(43);44(74);40(45)。
MSHR EI 70eV:Mtr=370.1257 C21H22O4Sについ
てMth=370.1239。
HPLC:Waters カラム HR C18,8 x 100mm,6μ,
紫外線検出器waters 486から300nm,流量2.5ml/min,
溶出剤CH3CN:H2O=50:50+0.1%のTFA,酸(化合物CB39
356)tr=4.52min 98.8%。
(Z)4−[1−(3’,4’−ジヒドロ−4’,4’−ジメチル−1’,1
’−ジオキシド−2’H−1’−ベンゾチオピラン−6’−イル)−2−プロペ
ニル]安息香酸(化合物CB72484):
F(℃)=210
RMN1H 200MHz(CDCl3):1.02(s,6H,2 Me);
2.20(d,3H,Me ビニル J 1.4Hz);2.23−2.27(
m,2H,−CH2−)3.25−3.31(m,2H,CH2−S);6.52
(s,1H,H ビニル);6.82(d,1H,ArH J 1.3Hz);
7.03(dd,1H,ArH J 8.3Hz J 1.4Hz);7.24
(d,2H, ArH J 7.9Hz);7.67(d,1H,ArH J
1.3Hz);8.03(d,2H,ArH J 8.3Hz)。
MS EI 70ev(m/z,強度%):370(M+,100%);33
8(10);337(44)。
MSHR EI 70ev:Mtr=370.1265 C21H22O4Sについ
てMth=
370.1239。
HPLC:Maters カラム HR C18,8 x 100mm,6μ,
紫外線検出器Waters 486から260nm,流量2.5ml/min,
溶出剤CH3CN:H2O=50:50+0.1%のTFA,酸(化合物CB72
484)tr=5.51min97.8%。
実施例7:次の化学式の(Z)5−[4−[1−(3’,4’−ジヒドロ−4 ’,4’−ジメチル−1’,1’−ジオキシド−2’H−1’−ベンゾチオピラ ン−6’−イル)−2−プロペニル]フェニル]−1H−テトラゾール(化合物 CB39122)の調製: 無水トルエンに溶かした(Z)4−[1−(3’,4’−ジヒドロ−4’,4
’−ジメチル−1’,1’−ジオキシド−2’H−1’−ベンゾチオピラン−6
’−イル)−2−プロペニル]ベンゾニトリル(0.31g,0.90mmol
)に順次酸化ジブチル錫(30mg,0.11mmol)とアジ化トリメチルシ
リル(0.24ml,1.80mmol)を添加する。反応媒質はアルゴン雰囲
気下で磁気攪拌しながら15時間還流で加熱(110℃)する。粗生成物を無水
珪酸上でフラッシュクロマトグラフィーによって精製(溶出剤CH2Cl2:Me
OH=95:5)して0.16gの固体の(Z)5−[4−[1−(3’,4’
−ジヒドロ−4’,4’−ジメチル−1’,1’−ジオキシド−2’H−1’−
ベンゾチオピラン−6’−イル)−2−プロペニル]フェニル]−1H−テトラ
ゾールが得られる(化合物CB39122)(収率=46%)。
F(℃)=94
RMN1H 200MHz(CDCl3):1.05(S,6h,2 Me);
2.24(s,5H,Me ビニルと−CH2−);3.25(m,2H);6
.50(s,1H,H ビニル);6.91−6.98(m,2H,ArH);
7.23−7.27(m,2H,ArH);7.62(d,1H,ArH J
8Hz);7.98(d,2H,ArH J 8Hz)。
MS EI 70ev(m/z,強度%):394(M+,42.9%);3
54(59);321(61);293(69);44(100)。
MSHR EI 70ev Mth=394.1464 C21H22N4O2Sにつ
いて;Mtr=394.1489.
HPLC:Waters カラム HR C18,8 x 100mm,6μ,
紫外線検出器Waters 486から260nm,流量2.5ml/min,
溶出剤MeOH:H2O=75 :25+0.1%のTFA,スルホン(CB3
9122)tr=4.6min 97.5%;不純物tr=4.3 1.9%;
tr=5.7 0.5%。
実施例8:次式の(E)5−[4−[1−(3’,4’−ジヒドロ−4’,4 ’−ジメチル−1’,1’−ジオキシド−2’H−1’−ベンゾチオピラン−6 ’−イル)−2−プロペニル]フェニル]−1H−テトラゾール(化合物CB1 5068)の調製: 無水トルエンに溶かした(E)4−[1−(3’,4’−ジヒドロ−4’,4
’−ジメチル−1’,1’−ジオキシド−2’H−1’−ベンゾチオピラン−6
’−イル)−2−プロペニル]ベンゾニトリル(0.31g、0.75mmol
)に順次酸化ヒジブチル錫(22.4mg,0.09mmol)とア
ジ化トリメチルシリル(0.20ml,1.5mmol)を添加する。反応媒質
はアルゴン雰囲気下で磁気攪拌しながら15時間還流で加熱(110℃)する。
Waters HR C18カラム(25 x 100mm)上で溶出剤にMeO
H:H2O=75:25+0.1% TFAを用いて予備HPLCで精製し、蒸
発させ、乾燥器で乾燥させた後50mgの白い固体の(E)5−[4−[1−(
3’,4’−ジヒドロ−4’,4’−ジメチル−1’,1’−ジオキシド−2’
H−1’−ベンゾチオピラン−6’−イル)−2−プロペニル]フェニル]−1
H−テトラゾール(化合物CB15068) (収率=17%)が得られる。
F(℃)=224
RMN1H 200MHz(DMSO−d6):1.38(s,6H,2 Me)
;2.47(s,5H,−CH2−とMe ビニル);3.30−3.45(m
,1H,−CH2−S);3.50−3.60(m,1H,−CH2−S);7.
12(s,1H,H ビニル);7.53(d,2H,ArH J 8.5HZ
);7.65(s,1H,ArH);7.76−7.87(m,3H,ArH)
;8.07(d,1H,ArH J 8.5Hz)。
MS EI 70ev(m/z,強度%)394(M+,100%);351
(47);321(38),293(39)。
MSHR EI 70ev:Mtr=394.1492 C21H22N4O2Sにつ
いてMth=394.1464。
HPLC:Waters カラム HR C18,8 x 100mm,6μ,
紫外線検出器Waters 486から260nm,流量2.5m1/min,
溶出剤MeOH:H2O=75:25+0.1%のTFA(CB15068)t
r=2.2min 100%。
実施例9:次式の(E)[4−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5, 5,8,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル]−N−( テトラゾール−5−イル)−ベンズアミド(化合物CB73364)の調製: a)1,1,4,4,6−ペンタメチル−1,2,3,4−テトラヒドロナフ タリンの調製:
i)冷却剤、磁気攪拌と温度計を備えた250mlのトリコール内で、三塩化
アルミニウムを秤量する(3.0g,22.5mmol)。70mlの無水トル
エン(蒸留し、4Åの分子フィルタで乾燥を添加し、臭素のアンプルを用いて3
0mlの無水ベンゼン内の2,5−ジクロロ−2,5−ジメチルヘキサン(15
.00g,81.9mmol)の溶液を添加する。反応媒質を2時間100℃に
加熱する。HClが多量に放出され、反応媒質は赤黒くなる。反応媒質を冷却し
た後、水と氷の混合物(200ml)の上に注ぎ、エーテル(3 x 80ml
)で抽出し、NaHCO3(2 x 150ml)飽和溶液で洗浄し、エーテル
化相をMgSO4で乾燥させ、濾過して蒸発させる。粗生成物は真空下で蒸留し
て精製し、〜12.76g(収率=77%)の1,1,4,4,6−ペンタメチ
ル−1,2,3,4−テトラヒドロナフタリンが得られる[Eb(℃)1.5m
mHgで66−67]。
RMN1H 80 MHz(CDCl3):1.20(s,12H,1,4−M
e);1.60(s,4H,−CH2−);2.25(s,3H,6−Me);
6.80−7.30(m,3H,ArH)。
ii)蒸留トルエン(20.0g,217.0mmol)と2,2,5,5−
テトラメチルテトラヒドロフラン(Aldrich,12.5g,97.5mm
ol)の溶液に0℃で無水AlCl3(Aldrich,13.3g,100m
mol)を少しずつ添加する。冷水浴から取り出して反応物質を72時間攪拌す
る。100mlのHCl 3N溶液を添加し、有機相を分離し、水性相をエーテ
ル(3 x 75ml)で抽出する。有機相を回収し、NaHCO3飽和溶液で
洗浄し、MgSO4上で乾燥、濾過、蒸発させる。得られた粗生成物を真空下で
蒸留して12.2g(収率=62%)の油として、低温で結晶する1,1,4,
4,6−ペンタメチル−1,2,3,4−テトラヒドロナフタリンが得られる。
RMN1H 80 MHz(CDCl3):1.20(s,12H,1,4−M
e);1.60
(s,4H,−CH2−);2.25(s,3H,6−Me);6.80−7.
30(m,3H,ArH)。
b)6−ブロモメチル−1,1,4,4,テトラメチル−1,2,3,4−テ トラヒドロナフタリンの調製:
1,1,4,4,6−ペンタメチル−1,1,4,4−テトラヒドロナフタリ
ン(2.14g,60.0mmol)、NBS(11.21g,63.0mol
)および過酸化ベンゾイル(0.436g,1.80mmol)を120mlの
CCl4の中に溶かして1時間環流させる。つぎに溶液を冷却し、石油エーテル
(120ml)で希滑釈、濾過し、濃縮して黄色がかった油が得られる。蒸留(
128−134℃,1.2mmHg)して9.24g無色の油として6−ブロモ
メチル−1,1,4,4,テトラメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−ナフ
タリン(収率=55%)が得られる。
RMN1H 80 MHz(CDCl3):1.25(s,12H,Me);1
.65(s,4H,−CH2−);4.40(s,2H,BnzH);7.2−
7.0(m,3H,ArH)。
c)臭化(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチル− 2−ナフタルエニル)メチル−トリフェニルホスホニウムの調製:
前段階で調製した6−ブロモメチル−1,1,4,4,テトラメチル−1,2
,3,4−テトラヒドロナフタリン(9.0g,32.0mmol)をトリフェ
ニルホスフィン(10.1g, 38.4mmol)と50mlのジクロロメタ
ンに溶かし24時間混合し、ついでエチルエーテル(200ml)で希釈する。
沈殿した臭化(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチル
−2−ナフタルエニル)メチルトリフェニル−ホスホニウムを濾過し、エーテル
で洗浄する。得られた15.0gの白い結晶(収率=86%)を乾燥器で乾燥さ
せる。
F(℃)=270−271
RMN1H 200 MHz(CDCl3):0.54と0.88(2s,12
H,5,8−Me);1.53(s,4H,6,7−CH2−);5.13(d
,1H,−CH2P J 14Hz);6.88−6.75(m,2H,1−と
3−ArH);7.02(d,1H,4−ArH J 8Hz);7.8−7.
5(m,15H,−PPh3)
d)それぞれ次式の(E)と(Z)4−[1−(5,6,7,8−テトラヒド ロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル] ベンゾニトリルの調製: 35mlの無水DMSOに溶かした臭化(5,6,7,8−テトラヒドロ−5
,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)メチルトリフェニルホスホ
ニウム(6.25g,11.5mmol)と0.42gの油内に分散した60%
NaHに由来するNaH(10.5mmol)をアルゴンの下で20分間攪拌し
、その間に15mlのDMSO内に溶かした4−シアノアセトフェノン(1.4
5g,10.0mmol)を添加する。溶液は室温で6時間攪拌し、ついで氷(
150g)の上に注ぐ。つぎにエーテル(125ml,3 x 50ml)で抽
出する。粗生成物を無水珪酸上でフラッシュクロマトグラフィーに3回かけて精
製(第一溶出剤 ヘキサン:アセトン=5:95,第二溶出剤 ヘキサン:アセ
トン=4:96,第三溶出剤 ヘキサン:アセトン=2.5:97.5)して、
(E)と(Z)4−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−
テトラメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル]ベンゾニトリルを分離
する。純粋な異住体(Z)(異性体(E)より極性が低い)を得るために、HP
LCで様々な分画を確認する。異性体(Z)はヘキサン内で再結晶可能である。
異性体(E)は瞬間クロマトグラフィーに由来する分画内で結晶し、濾過され、
ヘキサンで洗浄され、パレットポンプで乾燥され、その純度はHPLC分析によ
って得られる。
0.57gの(E)4−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8
,8−テトラメチル−2
−ナフタルエニル)−2−プロペニル]ベンゾニトリルが白い固体の形で(純収
率=17.5%)また0.96gの(Z)4−[1−(5,6,7,8−テトラ
ヒドロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニ
ル]ベンゾニトリルが白い固体の形で得られる(収率=30%)。また0.70
gの両方の異性体の混合物も得られる(混合収率=18%)。
異性体(E):
F(℃)=173
RMN1H 200MHz(CDCl3):1.29(2s,12H,5,8−
CH3);1.69(s,4H,6,7−CH2−);2.29(d,3H,Me
ビニル J 1.3Hz);6.87(s 広,1H,H ビニル);7.1
3(dd,1H,3−ArH J 8Hz, J 1.9Hz);7.28(m
,1H,1−ArH);7.31(d,1H,4−ArH J 8.4Hz);
7.60(m,4H,CNでArH オルトとメタ)。
HPLC:Lichrosorbカラム L5−25F,5μ,250 x
4.6mm;溶出剤EtOAc:ヘキサン=5:95。
流量:1ml/min,260nmで紫外線検出;異性体(E)tr=6.2
5min98.8%。
異比体(Z):
F(℃)=126
RMN1H 200MHz(CDCl3):0.95と1.19(2s,12H
,5,8−CH3);1.57(s,4H,6,7−CH2−);2.16(d,
3H,Meビニル J 1.2Hz);6.49(d,1H,H ビニル J
1.2Hz);6.72(m,1H,3−ArH);6.73(s,1H,1−
ArH); 7.07(d,1H,4−ArH J 8.6Hz);7.30(
d,2H,CNでArH メタ J 8Hz);7.56(d,2H,CNでA
rH オルト J 8Hz)。
HPLC:Lichrosorbカラム L5−25F,5μ,250 x
4.6mm;溶出剤AcOEt:ヘキサン=5:95
流量:1ml/min,260nmで紫外線検出;異性体(Z)tr=6.8
min98.3%,不純物 異性体(E)tr=6.29min1.1%。
f)次式の(E)4−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8, 8−テトラメチル−2− ナフタルエニル)−2−プロペニル]安息香酸の調製: ヒドロエタノール(H2O 0.55mlとEtOH 3.3ml)水酸化カ
リウム(0.94g,16.8mmol)に溶かした(E)4−[1−(5,6
,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル
)−2−プロペニル]ベンゾニトリル(0.44g,1.20mmol)の懸濁
液を4時間の間に磁気攪拌しながら還流で加熱した。反応の進行はCCM(溶出
剤 アセトン:ヘキサン=10:90)で追跡した。回転蒸発器でエタノールを
蒸発させ、水出しし(50ml)、HCl 1N酸性化し、エーテルで3回で抽
出し、エーテル化相をMgSO4で乾燥させ、濾過、蒸発させ、ペンタンで洗浄
し、乾燥させて、0.40gの白い粉末の(E)4−[1−(5,6,7,8−
テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−2−プ
ロペニル]安息香酸が得られる(収率=96%)。
F(℃):230−2
RMN1H 200MHz(CDCl3):1.29と1.30(2s,12H
,5,8−CH3);1.69(s,4H,6,7−CH3);2.32(s,3
H,Me ビニル);6.91(s,1H,H ビニル);7.16(d,1H
,3−ArH J 8Hz),7.29(s,1H,1−ArH):7.31(
d,1H,4−ArH J 7.9Hz);7.60(d,2H COOHでA
rH メタ J 8.4Hz):7.60(d,2H,COOHでArH オル
ト J 8.4Hz)。
nmで紫外線検出、溶出剤MeOH:H2O=90:10+0.1% TFA,
圧力約2500psi,酸tr=12.7min99.9%;不純物 tr =
9.1min0.1%。
IR(純粋、cm-1):3400−2200,2928,1672,1602
,1424,1280C24H28O2微小分析:
Tr.%C 82.06 %H 7.95
Calc.%C 82.72 %H 8.10
MS EI 70 ev(m/z):348(M+,75%);333(M+−
CH3、100)。
g)次式の(E)4−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8 −テトラメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル]−N−(テトラゾー ル−5−イル)ベンズアミド(化合物CB73364)の調製: 5mlの無水THFに溶かした(E)4−[1−(5,6,7,8−テトラヒ
ドロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル
]安息香酸(0.10g,0.29mmol)に室温で1当量のN,N’−カル
ボニルジイミダゾール(Aldrich,0.46g,0.29mmol)を添
加する。半時間後に、1当量の5−一水化アミノテトラゾール(Aldrich
,0.30g,0.29mmol)を添加する。15時間30分磁気攪拌を継続
して、反応媒質内に白い沈殿が形成される。乾燥するまで蒸発させて、10ml
のHCl 1Nを添加し、溶液を濾過し、濾過物を水とメタノールで洗浄し、乾
燥器(P2O5による)で一晩乾燥させて、15mgの白い固体の(E)4−[1
−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフ
タルエニル)−2−プロペニル]−N−(テトラゾール−5−イル)ベンズアミ
ド(CB73364)が得られる(収率=12%)。
F(℃)=318−321
RMN1H 200MHz(DMSO D6):1.24(s,12H,5,8
−CH3);
1.64(s,4H,6,7−CH2−); 2.27(d,3H,Me ビニ
ル);7.03(s広,1H,H ビニル);7.15−7.45(m,3H,
ArH):7.75(d,2H,COOHでArH メタ J 8.4Hz):
8.11(d,2H,COOHでArH オルト J8.4Hz)。3.58で
H2O信号、DMSO信号 2.49。
MS DIC(イソブタン)200eV(m/z,強度%):416(M++
1,100%);172(22),154(48)。
実施例10:次式の(E)5−[4−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ −5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル]フ ェニル]−1H−テトラゾール(化合物CB62458)の調整: 無水トルエン(1.25ml)に溶かしたE)4−[1−(5,6,7,8−テ
トラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロ
ペニル]ベンゾニトリル(0.24g,0.73mmol)に順次酸化ジブチル
錫(15.1mg,10%mol)と2当量のアジ化トリメチルシリル(0.1
9ml,1.46mmol)を添加する。反応媒質はアルゴン雰囲気下で磁気攪
拌しながら16時間還流で加熱(110℃)する。無水珪酸上でフラッシュクロ
マトグラフィーによって精製(溶出剤CH2Cl2ついでMeOH:CH2Cl2=
5:95)して、蒸発させた後、0.13gの白い粉末の(E)5−[4−[1
−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフ
タルエニル)−2−プロペニル]フェニル]−1H−テトラゾール(CB624
58)が得られる(収率=48%)。
F(℃)=224−225
RMN1H 200MHz(CDCl3+DMSO D6):1.02と1.0
3(2s,12H,5,8−CH3);1.43(s,4H,6,7−CH3):
2.08(d,3H,Me J 1Hz);6.63(s 広,1H,H ビニ
ル);6.85−7.10(m,3H,ArH),7.40(d,2H,テトラ
ゾイルのArHメタ J 8.4Hz);7.81(d,2H,テトラゾイルの
ArH オルト J 8.4Hz)。
MS EI 70 ev(m/z,強度%):372(M+,100%);3
57(28);344(74);329(31);313(23)298(13
)。
MSHR EI 70eV: Mtr=372.2312 C24H28N4につい
て Mth=372.2314。
線検出器、260nm,溶出剤MeOH:H2O=90:10+0.1% TF
A、テトラゾール(CB62458)tr=11.5min 99.4%,テト
ラゾール不純物(CB92834)tr=8.5min0.5%。
実施例11:次式の(Z)5−[4−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ −5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル]フ ェニル]−1H−テトラゾール(化合物CB92834)の調製: 無水トルエン(6.25ml)に溶かした(Z)4−[1−(5,6,7,8
−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−2−
プロペニル]ベンゾニトリル(1.20g,3.64mmol)に順次酸化ジブ
チル錫(75mg,10%mol)とアジ化トリメチルシリル(0.
97ml,7.28mmol)を添加する。反応媒質はアルゴン雰囲気下で磁気
攪拌しながら16時間還流で加熱(110℃)する。無水珪酸上でフラッシュクロ
マトグラフィーによって精製(溶出剤CH2Cl2ついでMeOH:CH2C12=
5:95)して、蒸発させ、ヘキサンで洗浄し、パレットポンプで乾燥させた後
、0.99gの白い粉末の(Z)5−[4−[1−(5,6,7,8−テトラヒ
ドロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタルエル)−2−プロペニル]
フェニル]−1H−テトラゾール(CB92834)が得られる(収率=73%
)。
F(℃)=191−3.
RMN1H 200MHz(CDCl3):0.91と1.14(2s,12H
,5,8−CH3);1.50(s,4H,6,7−CH3);2.15(d,3
H,Meビニル J 1.2Hz);6.46(s 広,1H,H ビニル):
6.72(dd,1H,3−ArH J 8.1Hz J 1.5Hz),6.
82(d,1H,1−ArH J 1.6Hz);7.01(d,1H,4−A
rH J 8.2Hz):7.32(d,2H,テトラゾイルArH メタ J
8.1Hz);8.03(d,2H,テトラゾイルのArH オルト J 8
.1Hz)。
RMN13C50MHz(CDCl3):26.7;31.3;31.6;33
.8;33.9;34.8;122.3;126.0;127.4;127.6
:127.9;129.3;133.7:136.0:143.2;144.1
;148.2。
MS EI 70 ev(m/z,強度%):372(M+,100%);3
57(M+−CH3,20);344(70);329(23);313(17)
。
MSHR El 70eV :Mtr=372.2332 C24H28N4につい
て Mth=372.2314。
線検出器、260nm、溶出剤MeOH:H2O=90:10+0.1% TF
A、テトラゾール(化合物CB92834)tr=8.25min98.5%、
テトラゾール不純物(CB62458)tr=11.2min1.5%。 実施例12:次式の(E)4−[1−トリフルオロメチル−2−(5,6,7 ,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)− 1−エテニル]安息香酸(化合物CB36493) の調製: a)1−(4−ベンゾニトリル)−2,2,2−トリフルオロエタノールの調 製
12mlのTHF内の4−シアノベンズアルデヒド(Aldrich,1.4
8g,11.28mmol)と(トリフルオロメチル)トリメチルシラン(Fl
uka,2ml,13.53mmol)の溶液を0℃に冷却し、触媒量のフッ化
テトラブチルアンモニウムTBAF 1MをTHF(0.1ml,0.1mmo
l)内に添加する。瞬間的に薄い黄色になった溶液を4時間室温に置く。薄層上
のクロマトグラフィーで反応を継続させる。反応の終わりにHCl 1Nで加水
分解させ、水を添加し、ついでエーテル(150ml)で抽出し、MgSO4で
乾燥させ、濾過、蒸発させて2.15gの固体の1−(4−ベンゾニトリル)−
2,2,2−トリフルオロエタノールが得られる(総収反率=95%)。
RMN1H 200 MHz(CDCl3):3.56(s 広,可動1H,−
OH):5.08(q,1H,BnzH J 6.4Hz):7.55−7.7
0(m,4H,ArH)。
RMN19F 100MHz(CDCl3):−78.64(d,3F,J 2
.9Hz)。IR(純粋,cm-1):3384、2242、1616、1506
、1410、1348、1260、1130
b)1−(4−ベンゾニトリル)−2,2,2−ドリフルオロエタン−1,1 −ジオール
.
150mlのジクロロメタン内の1−(4−ベンゾニトリル)−2,2,2−
トリフルオロエタノール(2.15g,10.7mmol)とPCC(3.45g
,16.0mmol)の溶液をアルゴン雰囲気下で強く磁気攪拌しながら24時
間環流させる。反応の終わりに、反応媒質を冷却し、フロリシル(Et2O)で
濾過して、開始物質のアルコールがおよそ15%混合された所望のジオ−ルを含
む粗組成物が得られる
(ガスクロマトグラフィーで検出)。この混合物を無水珪酸上でフラッシュクロ
マトグラフィーによって精製(溶出剤Et2O:石油エーテル=20:80)し
て0.70gのアルコールとジオールの混合物を含む第一分画、ついで1.40
gの白い固体の1−(4−ベンゾニトリル)−2,2,2−トリフルオロエタン
−1,1−ジオールを含む第二の分画が得られる(収率=60%)。
IR (純粋,cm-1):3240(広),2246、1504、1406、
1248、1154、1056、1018、922。
c)4−(シアノ)−α,α,α−トリフルオロアセトフェノン
Dean−Starkと、磁気攪拌を備えた100mlのフラスコ内で、トル
エン(50ml)に溶かした1−(4−ベンゾニトリル)−2,2,2−トリフ
ルオロエタン−1,1−ジオール(1.36g、6.26mmol)を3時間環
流させる。反応媒質を冷却した後、乾燥するまで蒸発させて、1.25gの4−
(シアノ)−α,α,α−トリフルオロアセトフェノンが得られる(総収率=1
00%)。
F(℃)=105
IR(純粋、cm-1):2232、1724、1606、1410、1148
、938、856。
d)次式の(E)4−[1−トリフルオロメチル−2−(5,6,7,8−テ トラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−1−エテ ニル]ベンゾニトリルの調製: 25mlの無水DMSOに溶かした、臭化(5,6,7,8−テトラヒドロ−
5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)メチルトリフェニルホス
ホニウム(4.28g,7.78mmol)と油内に60%分散したNaH0.
29gに由来するNaH(Aldrich,7.18mmol)の溶液を
アルゴンの下で20分間攪拌し、その間に10mlのDMSO内に溶かした4−
(シアノ)−α,α,α−トリフルオロアセトフェノン(1.25g,6.26
mmol)を添加する。溶液は室温で5時間攪拌し、ついで氷(100g)の上
に注ぐ。つぎにエーテル(3 x 50ml)で抽出する。粗生成物を無水珪酸
上でフラッシュクロマトグラフィーにかけて精製する(溶出剤Et2O:石油エ
ーテル=1:99)。それぞれの分画はHPLCで分析して、異性体が一つだけ
で、純度が充分高いことを確認する。得られた1.35gの固体の(E)4−[
1−トリフルオロメチル−2−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,
8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−1−エテニル]ベンゾニトリル(収
率=56%)をヘキサン内で再結晶させ、1.10gの純粋な固体を得る(再結
晶収率=46%)。得られた0.08gの(Z)4−[1−トリフルオロメチル
−2−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−
ナフタルエニル)−1−エテニル]ベンゾニトリル(収率=4%)をヘキサン内
で再結晶して0.04gが得られる(再結晶収率=2%)。
異性体(E):
F(℃)=131−132
RMN1H 200MHz(CDCl3):0.96と1.19(2s,12H,
5,8−CH3);1.58(s、4H,6,7−CH2):6.49(dd,1
H,3−ArH J 1.8Hz J 8.3Hz);6.77(d,1H,1
−ArH J 1.8Hz);7.13(d,1H,4−ArH J 8.3H
z);7.23(d,1H,H ビニル J 1.8Hz);7.44(d,2
H,CNでArH メタ J 8.2Hz);7.70(d,2H,CNでAr
H オルト J 8.2Hz)。
RMN19F 100MHz(CDCl3):−65.6(s,3F,−CF3)
。
HPLC:Lichrosorbカラム L5−25F,5μ、250 x
4.6mm;溶出剤 AcOEt:ヘキサン=3:97、流量:1ml/min
、260nmで紫外線検出;異性体(E)tr=6.6min99.8%。
異比体(Z)
RMN1H 200MHz(CDCl3):1.29(s、12H,5,8−C
H3);1.69(s、4H,6,7−CH2);7.05(s 広,1H,H
ビニル);7.19(dd,1H,3−ArH J 8Hz,J 1.9Hz)
;7.32(d,1H,4−ArH J 8Hz); 7.38
(d,1H,1−ArH J 1.9Hz);7.56(d,2H,CNのAr
H メタ J8.2Hz);7.68(d,2H,CNのArH オルト J
8.2Hz)。
RMN19F 100MHz (CDCl3):−56.6(s、3F,−CF3
)。
HPLC:Lichrosorbカラム L5−25F,5μ、250 x
4.6mm:溶出剤 AcOEt:ヘキサン=3:97、流量:1ml/min
、260nmで紫外線検出;異性体(Z)tr=12.6min95.2%,異
性体(E)tr=6.6mm3.5%)。
e)次式の(E)4−[1−トリフルオロメチル−2−(5,6,7,8−テト ラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−1−エテニ ル]安息香酸(化合物CB36493)の調製: ヒドロエタノール(H2O 0.55mlとEtOH 3.3ml)水酸化カ
リウム(0.94g,16.8mmol)に溶かした(E)4−[1−トリフル
オロメチル−2−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメ
チル−2−ナフタルエニル)−1−エテニル]ベンゾニトリル(0.50g,1
.30mmol)誘導体の懸濁液を5時間の間に磁気攪拌しながら環流するまで
加熱した。反応の進行はCCMで追跡した。回転蒸発器でエタノールを蒸発させ
、水(50ml)に取り、HCl 1Nで酸性化し、エーテル(3 x 20m
l)で抽出し、エーテル化相をMgSO4で乾燥させ、濾過、蒸発させて得られ
た粗生成物を無水珪酸上でフラッシュクロマトグラフィーによって精製する(溶
出剤 Et2O:石油エーテル 50:50、無水珪酸の高さ=5cm)。分画
を蒸発させて得られた明るいオレンジ色の固体をペンタン(×2)で洗浄する。
濾過の後真空乾燥器で50℃で(24時間)乾燥させて、0.19gの白っぽい
、純粋な(E)4−[1−トリフルオロメチル−2−(5,6,7,8−テトラヒドロ
−5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−1−エテニル]安息
香酸(化合物CB36493)が得られる(収率=36%)。
F(℃):161−162(ペンタン)
RMN1H 200MHz(CDCl3):0.96と1.19(2s,12H
,5,8−CH3);1.57(s、4H,6,7−CH2−);6.77(dd
,1H,3−ArH J 1.8HzJ 8.2Hz):6.88(d,1H,
1−ArH J 1.8Hz);7.11(d,1H,4−ArH J 8.2
Hz);7.21(d,1H,H ビニル J 1.6Hz);7.46(d,
2H,COOHのArH メタ J 8.2Hz);8.16(d,2H,CO
OHのArH オルト J 8.2Hz)。
RMN19F 100MHz(CDCl3):−65.7(s、3F,−CF3)
。
MS EI 70eV(m/z,強度%):402(M+,51%);387
(M+−CH3、100);345(16)。
HRMS EI 70eV:Mtr402.1815 C24H25F3O2について
Mtr402.1807。
線検出器、260nm、流量1ml/min、溶出剤MeOH:H2O=90:
10+0.1% TFA 酸(化合物CB36493)tr=7.63min
99.5%;不純物tr=6.41min0.15%;tr=4.4min0.
08%。
IR(純粋,cm-1):2958、1692、1608、1416、1284
、1160、1105、922、858。
実施例13:次式の(E)5−[4−[1−トリフルオロメチル−2−(5, 6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタルエニ ル)−1−エテニル]フェニル]−1H−テトラゾール(化合物CB77402 )の調製: 1.25mlの無水トルエンに溶かした(E)4−[1−トリフルオロメチル
−2−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−
ナフタルエニル)−1−エテニル]ベンゾニトリル(0.24g,0.61mm
ol)に順次酸化ジブチル錫(15.1mg,10% mmol)とアジ化トリ
メチルシリル(0.16ml,1.22mmol)を添加する。反応媒質はアル
ゴン雰囲気下で磁気攪拌しながら16時間還流温度(110℃)に加熱する。無
水珪酸上でフラッシュクロマトグラフィーによって精製(溶出剤CH2Cl2つい
でMeOH:CH2Cl2=5:95)して、蒸発させ、ペンタンで洗浄して得ら
れる0.15gの緑がかった粉末の(E)5−[4−[1−トリフルオロメチル
−2−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−
ナフタルエニル)−1−エテニル]フェニル]−1H−テトラゾール(CB77
402)(収率=58%)を乾燥器で50℃(24時間)で乾燥させる。この固
体はクロロフォルムで再結晶させることができる。
F(℃)=210−211.
RMN1H 200MHz(CDCl3):0.94と1.16(2s,12H
,5,8−CH3);1.54(s、4H,6,7−CH2−);6.77(dd
,1H,3−ArH J 1.7Hz J 8.2Hz);6.93(d,1H
,1−ArH J 1.7Hz);7.09(d,1H,4−ArH J 8.
2Hz);7.21(d,1H,H ビニル J 1.4Hz);7.50(d
,2H,テトラゾイルのメタArH J 8.2Hz);8.17(d,2H,
テトラゾイルのオルトArH J 8.2Hz)。
RMN19F 100MHz(CDCl3):−65.76(s、3F,−CF3
)。
MS EI 70eV(m/z,強度%):426(M+100%):411
(M+−C
H3、74)398(80);383(35);368(15);352(16
);341(11);326(10)。
HRMS EI 70eV:Mtr426.2005 C24H25F3N4について
Mth426.2031。
HPLC:ODSカラム、Ultrasphere、5μ、250 x 4.
6mm、島津紫外線検出器、260nm、流量1ml/min、溶出剤MeOH
:H2O=90:10+0.1% TFA、テトラゾール(化合物CB7740
2)tr=6.11min98.5% 不純物酸(CB36493)tr=7.
57min1.1%,tr=12.07min0.15%。
実施例14:次式の(E)4−[1−トリフルオロメチル−2−(5,6,7 ,8−テトラヒドロ−3,5,5,8,8−ペンタメチル−2−ナフタルエニル )−1−エテニル]安息香酸(CB62899)の調製: a)(E)4−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−3,5,5,8,8− ペンタメチル−2−ナフタルエニル)−2−(トリフルオロメチル)−エテン− 2−イル]ベンゾニトリルの調製: 磁気攪拌を備えた50mlのフラスコ内でアルゴン雰囲気の下で、無水THF
(10ml)に溶かした臭化(5,6,7,8−テトラヒドロ−3,5,5,8
,8−ペンタメチル−2−ナフタルエニル)メチルトリフェニルホスホニウム(
1.75g,3.14mmol)を導入した。THF(3.26ml,3.26
mmol)内のtBuOK 1M溶液を−78℃で滴下し、−70℃で2時間攪
拌を継続する。注射器に、2.5mlのTHF内の4−(シアノ)−α,α,α
−トリフルオロアセトフェノン(0.50g,2.5lmmol)を添加する。
攪拌を継続し、4時間30分の間、室温に上昇させる。0℃でHCl 6N溶液
(7ml)で加水分解させ、蒸留水15mlを添加してからジクロロメタン(3
x50ml)で抽出する。MgSO4上で乾燥させ、溶剤を濾過し、蒸発させる
。したがって、粗生成物は無水珪酸上でフラッシュクロマトグラフィーによって
精製される(溶出剤 エチルエーテル:石油エーテル=1.5:98.5)。次
式の0.65gの白い固体の(E)4−[1−トリフルオロメチル−2−(5,
6,7,8−テトラヒドロ−3,5,5,8,8−ペンタ−メチル−2−ナフタ
ルエニル)−1−エテニル]ベンゾニトリル(収率=65%)
が、ついで0.01gの(Z)4−[1−トリフルオロメチル−2−(5,6,
7,8−テトラヒドロ−
3,5,5,8,8−ペンタメチル−2−ナフタルエニル)−1−エテニ]ベン
ゾニトリル(収率=1%)が得られる。
異性体(E):
F(℃)=89−90.
RMN1H 200MHz(CDCl3):0.76と1.21(2s,12H
,5,8−CH3);1.40−1.65(m,4H,6,7−CH2);2.3
2(s,3H,Me);6.54(s,1H,ArH);7.06(s,1H,
H ビニル);7.36(d,2H,ArH);7.45(m,1H,ArH)
;7.60(d,2H,ArH)。
RMN19F 100MHz(CDCl3):−65.0(s,3F,−CF3)
異性体(Z)
RMN1H 200MHz(CDCl3):1.26(d,12H,Me J1
.6Hz);1.67(s,4H,6,7−CH2):2.27(s,3H,M
e);7.11(s,1H,ArH):7.13(s,1H,ArH);7.2
5(s,1H,H ビニル):7.58(d,2H,CNでメタArH J 8
.4Hz):7.70(d,2H,CNでオルトArH J 8.4Hz)。
RMN19F 100MHz(CDCl3):−56.8(s,3F,−CF3)
b)次式の(E)4−[1−トリフルオロメチル−2−(5,6,7,8−テ トラヒドロ−3,5,5,8,8−ペンタメチル−2−ナフタルエニル)−1− エテニル]安息香酸(化合物CB62899)の調製: ヒドロエタノール(H2O 6.6mlとEtOH 1ml)水酸化カリウム
(2.00g,35.71mmol)に溶かした(E)4−[1−トリフルオロ
メチル−2−(5,6,7,8−テトラヒドロ−3,
5,5,8,8−ペンタメチル−2−ナフタルエニル)−1−エテニル]ベンゾ
ニトリル(0.56g,1.4mmol)誘導体の懸濁液を5時間磁気攪拌しな
がら環流するまで加熱する。反応の進行はCCMで追跡する。回転蒸発器でエタ
ノールを蒸発させ、水(50ml)に取り、HCl 1Nで酸性化し、エーテル
(3x80ml)で抽出し、エーテル化相をMgSO4で乾燥させ、濾過、蒸発
させて得られた粗生成物を無水珪酸上でフラッシュクロマトグラフィーによって
精製する(溶出剤 エーテル:石油エーテル=70:30)。分画を蒸発させて
白い純粋な(E)4−[1−トリフルオロメチル−2−(5,6,7,8−テト
ラヒドロ−3,5,5,8,8−ペンタメチル−2−ナフタルエニル)−1−エ
テニル]安息香酸が0.44g得られる(CB62899)(収率=75%)。
RMN1H 200MHz(CDCl3):0.73と1.19(2s,12H
,5,8−CH3);1.40−1.60(m,4H,6,7−CH2−);2.
32(s,3H,Me);6.60(s,1H,ArH);7.04(s,1H
,ArH);7.37(d,2H,ArH J 8.2Hz);7.42(s,
1H,H ビニル);8.06(d,2H,ArH J 8.2Hz)。
RMN19F 100MHz(CDCl3):−65.1(s,3F,−CF3)
。
MS EI 70eV(m/z,強度%):416(M+,47%);401
(M+−CH3,100);359(11)。
HRMS EI 70eV: Mtr416.1962 C25H27F3O2につい
て Mtr416.1963.
線検出器、260nm、流量1ml/min、溶出剤MeOH:H2O=90:
10+0.1% TFA 酸(化合物CB62899)tr=9.5min97
%;不純物tr=11.2min2.65%。
実施例15:次式の(E)5−[4−[1−トリフルオロメチル−2−(5, 6,7,8−テトラヒドロ−3,5,5,8,8−ペンタメチル−2−ナフタル エニル)−1−エテニル]フェニル]−1H−テトラゾール(化合物CB632 37)の調製: 無水トルエン(1.25ml)に溶かした(E)4−[1−トリフルオロメチ
ル−2−(5,6,7,8−テトラヒドロ−3,5,5,8,8−ペンタメチル
−2−ナフタルエニル)−1−エテニル]ベンゾニトリル(0.24g,0.6
0mmol)に順次酸化ジブチル錫(15.1mg,10% mol)とアジ化
トリメチルシリル(0.16ml,1.22mmol)を添加する。反応媒質は
アルゴン雰囲気下で磁気攪拌しながら16時間還流温度(110℃)に加熱する
。無水珪酸上でフラッシュクロマトグラフィーによって精製(溶出剤CH2Cl2
ついでMeOH:CH2Cl2=5:95)して、蒸発させ、ペンタンで洗浄し、
乾燥させ、0.13gの白い固体の(E)5−[4−[1−トリフルオロメチル
−2−(5,6,7,8−テトラヒドロ−3,5,5,8,8−ペンタメチル−
2−ナフタルエニル)−1−エテニル]フェニル]−1H−テトラゾール(CB
63237)(収率=49%)が得られる。
F(℃)=203−205.
RMN1H 200MHz(DMSO):0.73と1.19(2s,12H
,5,8−CH3);1.40−1.65(s,4H,6,7−CH2−);2.
34(s,3H,Me);6.69(s,1H,ArH);7.12(s,1H
,ArH);7.46(d,2H,ArH J 8.4Hz);7.54(s,
1H,H ビニル);8.02(d,2H,ArH J 8.4Hz)。
RMN19F 100MHz(CDCl3):−67.9(s,3F,−CF3)
。
MS EI 70eV(m/z,強度%):440(M+,90%);425
(M+−CH3,100);412(31);397(29);366(10);
198(12)。
HRMS EI 70eV: Mtr=440.2178 C25H27F3N4につ
いて Mth=440.2169。
検出器、260nm、流量1ml/min、溶出剤MeOH:H2O=90:1
0+0.1% TFA、テトラゾール(化合物CB63237)tr=7.60
min97.7%;不純物tr=8.9min1.9%。
実施例16:次式の(E)[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5, 8,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−1−(フェニル)−2−エテニ ル]ベンゼン(化合物CB04854)の調製: a)1,1,4,4−テトラメチル−1,2,3,4−テトラヒドロナフタリ ンの調製:
冷却剤、磁気攪拌と温度計を備えた100mlのトリコール内で、三塩化アル
ミニウム(0.60g,4.49mmol)を秤量する。20mlの無水トルエ
ンを添加し、臭素のアンプルを用いて10mlの無水ベンゼンに溶かした2,5
−ジクロロ−2,5−ジメチルヘキサン(3.00g,16.38mmol)を
添加する。反応媒質を4時間還流温度で加熱する。HClが多量に放出され。反
応媒質は赤黒くなる。反応媒質を冷却した後、水と氷の混合物(100ml)の
上に注ぐ。エーテル(3x50ml)で抽出し、NaHCO3(2x100ml
)飽和溶液で洗浄し、エーテル化相をMgSO4で乾燥させ、濾過して蒸発させ
る。粗生成物を無水珪酸上でフラッシュクロマトグラフィーによって精製する(
溶出剤エーテル:石油エーテル)。1.95g(収率=63%)の無色の液体で
、1,1,4,4−テトラメチル−1,2,3,4−テトラヒドロナフタリンが
得られる。
Eb(℃)=74、0.5mmHgで。
RMN1H 200 MHz(CDCl3):1.28(s,12H,1,4−
Me);1.68(s,4H,−CH2−);7.05−7.40(m,4H,
ArH)。
b)塩化4−ブロモフェニルアセチルの調製
10mlのトルエンに溶かした4−ブロモフェニル酢酸(Aldrich,5
g,23.2mmol)に塩化チオニル(2.5ml,34.8mmol)を室
温で添加する。反応媒質は2時間還流温度に加熱する。室温に戻った後、トルエ
ンを蒸発させて5.55g粗製塩化4−ブロモフェニルアセチルが得られる(総
収率=100%)。
c)次式の[4−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8− テトラメチル−2−ナフタルエニル)−1−オキソ−2−エチル]ブロモベンゼ ンの調製: 300mlのジクロロメタンに溶かした1,1,4,4−テトラメチル−1,
2,3,4−テトラヒドロナフタリン(4.36g,23.2mmol)に−3
0℃で順次三塩化アルミニウム(4.33g,32.5mmol)と塩化4−ブ
ロモフェニルアセチル(5.55g,23.2mmol)を添加する。30分で
0℃まで上昇させ、反応媒質を400mlの水と氷の混合物に少しずつ注ぎ、ジ
クロロメタンで抽出する。有機相をMgSO4上で乾燥、濾過して蒸発させる。
粗生成物はヘキサン内の再結晶化で精製させ、5.69gの白い固体の4−[−
1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−ナ
フタルエニル)−1−オキソ−2−エチル]ブロモベンぜンが得られる(収率=
63%)。
F(℃)=197.
RMN1H 200MHz(CDCl3):1.31(s,6H,2 Me);
1.32(s,6H,2Me);1.72(s,4H,2 −CH2−):4.
22(s,2H,BnzH);7.16(d,2H,ArH J 8.5Hz)
;7.44(d,2H,ArH J 8.5Hz);7.41(d,1H,Ar
H,J 8.5Hz);7.77(dd,1H,ArH J 1.8Hz J
8.5Hz);8.02(d,1H,ArH J 1.8Hz)。
RMN13C 50MHz(CDCl3):31.6;31.8;34.4;3
4.7;34.8;
44.7;120.8;125.7:127.0;127.1;131.3(2
C);131.6(2C);133.8:133.9;145.4:151.0
;196.6。
MS IC ブタン(m/z,強度%):387,385(MH+,100%
,97%)。
d)次式の4−[−1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テ トラメチル−2−ナフタルエニル)−1−(フェニル)−1−(ヒドロキシ)− 2−エチル]ブロモベンゼンの調製: 30mlのTHF内の4−[−1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5
,8,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−1−オキソ−2−エチル]ブ
ロモベンゼン(3.85g,10.0mmol)の溶液に、−70℃でトルエン
:エーテル=3:1(8.6ml,12.0mmol)混合物に溶かしたフェニ
ルリチウム1.4Mを添加する。−70℃で45分間攪拌を継続して、25ml
のNH4Clの飽和水溶液で加水分解させる。室温まで上昇して、エーテル(5
x50ml)で抽出し、MgSO4上で乾燥、濾過して蒸発させる。粗生成物を
無水珪酸上でフラッシュクロマトグラフィーによって精製する(溶出剤 エーテ
ル:石油エーテル=100:5)。2.48gの白い固体の4−[−1−(5,
6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタルエニ
ル)−1−(フェニル)−1−(ヒドロキシ)−2−エチル]ブロモベンぜンが
得られる(収率=53%)。
F(℃)=130−132.
RMN1H 200MHz(CDCl3):1.20(s,12H,4 Me)
;1.60(S,4H,2−CH2−);3.52(s,2H,BnzH);6
.22(d,2H,ArH J 8Hz);7.05(dd,1H,J 2Hz
J 8Hz):7.15−7.45(m,10H,ArH)。
e)それぞれ次式の(E)と(Z)4−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ −5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−1−(フェニル)− 2−エテニル]ブロモベンゼンの調製: 26mlのエタノール内の4−[−1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5
,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−1−(フェニル)−1−
(ヒドロキシ)−2−エチル]ブロモベンゼン(2.48g,5.34mmol
)溶液に室温でHCl 3N(8.5ml,25.5mmol)の溶液を添加す
る。反応物質を2時間環流させる。室温に戻し25mlの水を加えて、エーテル
で抽出し(5x50ml)、MgSO4上で乾燥させ、濾過して蒸発させる。粗
生成物をエタノール内で再結晶させ、濾過し、乾燥させて0.60gの白い固体
の(E)4−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラ
メチル−2−ナフタルエニル)−1−(フェニル)−2−エテニル]ブロモベン
ゼンが得られる(収率=25%)。濾過物を乾燥するまで蒸発させ、得られた粗
生成物を無水珪酸上でフラッシュクロマトグラフィーによって精製する(溶出剤
石油エーテル)。1.13gの油状の(Z)4−[1−(5,6,7,8−テ
トラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−1−(フ
エニル)−2−エテニル]ブロモベンゼンが得られる(収率=47%)(RMN1
Hで決定された約10%の異住体(E)を含む)。異性体(E):
F(℃)=147.
RMN1H 200MHz(CDCl3):1.10(s,6H,2 Me);
1.15(s,6H,2 Me);1.62(s,4H,2−CH2−);6.
80−6.90(m,3H,H ビニルとArH);6.95−7.05(m,
1H,ArH);7.10−7.35(m,9H,ArH)。
異住体(Z):
F(℃)=114.
RMN1H 200MHz(CDCl3):1.05(s,6H,2 Me);
1.27:(s,6H,2 Me):1.65(s,4H,2−CH2−);
6.80−6.90(m,3H,HビニルとArH);7.07−7.12(m
,1H,ArH);7.15−7.40(m,9H,ArH)。
f)次式の(E)[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8− テトラメチル−2−ナフタルエニル)−1−(フェニル)−2−エテニル]ベン ゼン(化合物CB04854)の調製: 2.2mlのTHF内の(E)4−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−
5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−1−(フェニル)−2
−エテニル]ブロモベンゼン(80mg,0.18mmol)溶液にヘキサン(
0.12ml,0.19mmol)に溶かしたn−ブチルリチウム 1.6M溶
液を−70℃で添加する。−70℃で30分間攪拌し、ついで反応媒質を−10
℃まで上昇させて、HCl 3N溶液で加水分解させる。エチルエーテル(5x
20ml)で抽出し、MgSO4上で乾燥させ、濾過して蒸発させる。粗生成物
をメタノール内で再結晶させ、濾過、乾燥の後、50mgの白い固体で(E)[
1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−ナ
フタルエニル)−1−(フェニル)−2−エテニル]ベンゼン(CB04854
)が得られる(収率=
75%)。
F(℃)=157.
RMN1H 200MHz(CDCl3):1.25(s,6H,2 Me):
1.30(s,6H,2 Me);1.65(s,4H,2−CH2−);6.
80−7.10(m,6H,H ビニルとArH);7.15−7.35(m,
8H,ArH)。
MS EI 70ev(m/z,強度%):366(M+,100%);35
1(52);179(25)。
MSHR EI 70eV:Mtr=366.2339 C28H30について Mth
=366.2347
実施例17:次式の(E)4−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5. 5,8,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−1−(フェニル)−2−エ テニル]安息香酸(化合物CB01585)の調製: a)次式の(E)4−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8, 8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−1−(フェニル)−2−エテニル] ベンゾニトリルの調製: 1mlの無水DMF内の(E)4−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−
5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−1−(フェニル)−2
−エテニル]ブロモベンゼン(0.24g O.53mmol)溶液に室温でシ
アン化銅(55mg,0.61mmol)を添加する。反応媒質は4時間還流さ
せる。室温に戻った後、反応媒質をエーテル(100ml)で希釈し、セライト
上で濾過する。有機相をNaHCO3(3x25ml)飽和水溶液で洗浄し、M
gSO4上で乾燥、濾過して蒸発させる。粗生成物を無水珪酸上でフラッシュク
ロマトグラフィーによって精製する(溶出剤 石油エーテル:エーテル=100
:2)。30mgの固体の(E)4−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−
5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−1−(フェニル)−2
−エテニル]ベンゾニトリルが得られる(収率=14%)。
F(℃)=191−193.
RMN1H 200MHz(CDCl3):1.10(s,6H,2 Me);
1.15(s,6H,2 Me);6.90(s,1H,H ビニル):6.7
8−7.10(m,3H,ArH);7.15−7.50(m,9H,ArH)
。
MS EI 70ev(m/z,強度%):391(M+,100%);37
6(90);204(40)。
b)(E)4−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テ トラメチル−2−ナフタルエニル)−1−(フェニル)−2−エテニル]安息香 酸(化合物CB01585)の調製:
ヒドロエタノール(H2O 0.1mlとEtOH 1ml)水酸化カリウム
(42mg,0.75mmol)に溶かした(E)4−[1−(5,6,7,8
−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−1−
(フェニル)−2−エテニル]ベンゾニトリル(30mg,0.076
mmol)懸濁液を12時間磁気攪拌しながら環流するまで加熱する。回転蒸発
器でエタノールを蒸発させ、水(10ml)に取り、HCl 3Nで酸性化し、
エーテル(3x15ml)で抽出し、エーテル化相をMgSO4で乾燥させ、濾
過し、蒸発させる。生成物をペンタンで洗浄し、濾過の後乾燥させる。20mg
の白い固体で(E)4−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,
8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−1−(フェニル)−2−エテニル]
安息香酸(CB01585)が得られる(収率=64%)。
F(℃)=240−241.
RMN1H 200MHz(CDCl3):1.20(s,6H,2 Me):
1.25(s,6H,2 Me);1.65(s,4H,2−CH2−);4.
40−5.15(m,1H,可動H);6.80−7.40(m,11H);7
.60(d,2H,J 8.1Hz)。
MS EI 70ev(m/z,強度%):410(M+,100%);39
5(60.9);223(17.5);178(10.2)。
MSHR EI 70eV:Mtr=410.2238 C29H30O2について
Mth=410.2246。
HPLC Waters カラム HR C18,8x100mm,6μ,紫外
線検出器Waters 486から260nm,流量3ml/min,溶出剤M
eOH:H2O=90:10+0.1%のTFA,酸(化合物CBO1585)
tr=5.0min97.0%。
実施例18:次式の(Z)2−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5, 5,8,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル]ピリジニ ル−5−カルボン酸(化合物CB38416)の調製: a)それぞれ次式の(E)と(Z)2−[1−(5,6,7,8−テトラヒド ロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル] ピリジニル−5−カルボン酸メチルの調製: 10mlの無水DMSOに溶かした、臭化(5,6,7,8−テトラヒドロ−
5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−メチル−トリフェニル
ホスホニウム(1.80g,3.3mmol)と油内に60%分散したNaH0
.12gに由来するNaH(Aldrich,3.3mmol)をアルゴンの下
で30分間攪拌し、ついで1mlのDMSO内に溶かした2−アセチルピリジン
−5−カルボン酸メチル(0.50g,2.79mmol)を添加する。溶液は
室温で70時間攪拌し、ついで氷(50g)の上に注ぐ。つぎにエーテル(5x
50ml)で抽出する。粗生成物を無水珪酸上でフラッシュクロマトグラフィー
にかけて精製する(溶出剤 石油エーテル:エーテルエチルエーテル=100:
10)。(E)と(Z)2−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,
8,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル]ピリジニル−
5−カルボン酸メチルの混合物が固体の形で0.64g得られる(収率=63%
)((E):(Z)比はおよそ47:53 RMN1H 200MHzで決定)
。
RMN1H 200MHz(CDCl3):0.95(s,6 x 0.53
H,2 Me,異性体
Z);1.18(s,6 x 0.53H,2 Me,異性体Z);1.28(
s,12 x 0.47H,4 Me,異性体 E);1.55(s,4 x
0.47H,2−CH2−,異性体E);1.68(s,4 x 0.53H,
2−CH2−,異性体Z);2.25(s,3 x 0.47H,Me ビニル
,異性体 E);2.37(s,3 x 047H,Meビニル,異性体Z);
3.91(s,3 x 0.53H,−OMe,異性体 Z);3.93(s,
3 x 0.47H,−OMe,異性体 E);6.60−6.85(m,2H
);7.00−7.40(m,2H,ArH);7.60(m,1H,ArH)
;8.05−8.45(m,1H,ArH);9.15−9.25(m,1H)
。
b)(Z)2−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テ トラメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル]ピリジニル−5−カルボ ン酸(化合物CB38416)
ヒドロメタノール(H2O 2.2mlとMeOH 19ml)水酸化カリウ
ム(0.5g,9mmol)に溶かした(E)と(Z)2−[1−(5,6,7
,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−
2−プロペニル]ピリジニル−5−カルボン酸メチル(0.64g,1.76m
mol)を12時間磁気攪拌しながら環流するまで加熱する。回転蒸発器でメタ
ノールを蒸発させ、水(50ml)に取り、HCl 3Nで酸性化し、エーテル
(3x50ml)で抽出し、エーテル化相をMgSO4で乾燥させ、濾過し、蒸
発させる。得られた粗生成物をWaters HR C18カラム(25x100
mm)上で溶出剤としてTFAのMeOH:H2O=85:15+0.1%を用
いて予備HPLCで精製する。108mgの白い固体の(Z)2−[(1−(5
,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタルエ
ニル)−2−プロペニル]ピリジニル−5−カルボン酸(CB38416)が得
られる(収率=17%)。
F(℃)=234−236.
25RMN1H 200MHz(DMSO−d6):0.91(s,6H,2
Me);1.13(s,6H,2 Me);1.52(s,4H,2−CH2−
);2.12(s,3H,Me ビニル);3.40(m,1H);6.67(
m,1H,H ビニル);6.70(m,1H,ArH);7.10(d,1H
,ArH J 8Hz);7.24(d,2H,ArH J 8Hz);8.1
0(dd,1H,ArH J 2Hz J 8Hz);9.15(m,1H,A
rH)。
MS EI 70ev(m/z,強度%):349(56%);348(10
0):334
(39);278(11);262(19)。
MSHR EI 70eV:Mtr=349.1968 C23H27NO2につい
てMth=349.2042。
HPLC:Waters カラム HR C18,8 x 100mm,6μ,
紫外線検出器Waters 486から260nm,流量3ml/min,溶出
剤MeOH:H2O=85:15+0.1%のTFA,酸(化合物CB3841
6)tr=2.8min98.5%。
実施例19:次式の(E)5−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5, 5,8,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル]ピリジニ ル−2−カルボン酸(化合物CB12273)の調製: a)それぞれ次の式の(E)と(Z)5−[1−(5,6,7,8−テトラヒ ドロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル ]ピリジニル−2−(N,N−ジイソプロピル)カルボキシアミドの調製: 25mlのTHF内の臭化(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8
−テトラメチル−2−ナフタルエニル)メチル−トリフェニルホスホニウム(9
.34g,17.2mmol)の溶液に−70℃で、18.1mlのTHF内の
tBuOK(2.13g,18.1mmol)の溶液を添加する。−70℃で1
時間攪拌を継続した後、この温度でN,N−ジイソプロピル−5−アセチル−ピ
リジン−2−カルボキシアミドを添加する。
反応媒質を室温に戻して90時間攪拌を継続する。ついで0℃でHCl 3N
溶液(30ml)溶液で加水分解させる。室温まで戻して、エーテルで抽出し、
MgSO4上で乾燥、溶剤を濾過して蒸発させる。粗生成物を無水珪酸上でフラ
ッシュクロマトグラフィーによって精製する(溶出剤:石油エーテル:エーテル
=100:25)。0.60gの固体の(E)5−[1−(5,6,7,8−テ
トラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロ
ペニル]ピリジニル−2−(N,N−ジイソプロピル)カルボキシアミドが、つ
いで0.50gの白い固体の(Z)5−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ
−5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル]ピ
リジニル−2−(N,N−ジイソプロピル)カルボキシアミドと0.78gの二
つの異性体の混合物が得られる(総収率=60%)。異性体(E):
RMN1H 200MHz(CDCl3):1.05−1.25(m,6H,2
Me);1.30(s,12H,4 Me);1.40−1.60(m,6H
,2 Me);1.70(s,4H,2−CH2−);2.30(s,3H,M
e);3.50(m,1H,−CH−N−);3.90(m,1H,−CH−N
−);6.80(m,1H,H ビニル);7.10−7.18(m,1H,A
rH);7.25−7.35(m,2H,ArH);7.45(d,1H,Ar
H J 8Hz);7.62(dd,1H,ArH J 2HzとJ 8Hz)
;8.70(m,1H,ArH)。
異性体(Z):
RMN1H 200MHz(CDCl3):0.97(s,6H,2 Me);
1.05−1.25(m,12H,4Me):1.40−1.70(m,10H
,2−CH2−と2 Me);2.22(s,3H,Me);3.47(m,1
H,−CH−N−);4.92(m,1H,−CH−N);6.52(s,1H
,H ビニル);6.72(dd,1H,ArH J 2Hz J 8Hz);
6.85(m,1H,ArH);7.05(d,1H,ArH J 8Hz);
7.30−7.40(m,1H,ArH);7.57(dd,1H,ArH J
2Hz J 8Hz);8.37h,1H,ArH)。
b)次式の(E)5−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8, 8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル]−2−フォルミル ピリジンの調製: 7mlのTHFの(E)5−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5
,8,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル]ピリジニル
−2−(N,N−ジイソプロピル)カルボキシアミド(0.51g,1.40m
mol)の溶液にトルエン(1ml,1.47mmol)内の水素化ジイ
ソブチルアルミニウム1.5M溶液を−70℃で添加する。この温度で30分間
攪拌して、HCl 3N(5ml)の水溶液で加水分解させる。室温まで上昇さ
せて、ジクロロメタン(5x20ml)で抽出し、有機相をMgSO4上で乾燥
、濾過して蒸発させる。粗生成物を無水珪酸上でフラッシュクロマトグラフィー
によって精製する(溶出剤 石油エーテル:エーテル=100:20)。0.1
4gの白い固体の(E)5−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,
8,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル]−2−フォル
ミルピリジンが得られる(収率=29%)。
RMN1H 200MHz(CDCl3):1.27(s,12H,4 Me)
;1.67(s,4H,2−CH2−);2.30(s,3H,Me);6.9
3(s,1H,H ビニル);7.10−7.20(m,1H,ArH);7.
28−7.37(m,2H,ArH):7.93(m,2H,ArH);8.9
0(m,1H;ArH);10.07(s,1H,−CHO)。
c)次式の(Z)5−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8, 8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル]−2−フォルミル ピリジンの調製: 3.5mlのTHFの(Z)5−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5
,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル]ピリジ
ニル−2−(N,N−ジイソプロピル)カルボキシアミド(0.26g,0.7
1mmol)の溶液にトルエン(0.5ml,0.75mmol)内の水素化ジ
イソブチルアルミニウム1.5M溶液を−70℃で添加する。この温度で30分
間攪拌してHCl3N(5ml)の水溶液で加水分解させ、室温まで上昇させて
、ジクロロメタン(5x20ml)で抽出し、有機相をMgSO4上で乾燥、濾
過して蒸発させる。粗生成物を無水珪酸上でフラッシュクロマトグラフィーによ
って精製する(溶出剤 石油エーテル:エーテル=100:20)。0.15g
の白い固体の(Z)5−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,
8−テトラメチル−2−ナ
フタルエニル)−2−プロペニル]−2−フォルミルピリジンが得られる(収率
=63%)。
RMM1H 200MHz(CDCl3):0.93(s,6H,2 Me);
1.20(s,6H,2 Me);1.55(s,4H,2−CH2−);2.
20(s,3H,Me);6.62(s,1H,H ビニル);6.67−6.
78(m,2H,ArH);7.05(d,1H,ArH J 8Hz);7.
65−7.72(m,1H,ArH):7.87(d,1H,ArH J 8H
z);8.55(m,1H,ArH);9.98(s,1H,−CHO)。
d)それぞれ次式の(E)と(Z)5−[−1−(5,6,7,8−テトラヒド ロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル] ピリジニル−2−カルボン酸メチルの調製: 60mlのメタノール内の(E)と(Z)5−[1−(5,6,7,8−テト
ラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペ
ニル]−2−フォルミルピリジン(0.72g,2.17mmol)の混合物の
溶液に順次0.185mlの酢酸、酸化マンガン(3.98g,43.3mmo
l)とシアン化ナトリウム(0.53g,10.85mmol)を室温で添加す
る。反応媒質をこの温度で15時間攪拌する。濾紙で濾過し、蒸発させてから2
0mlの水に取り、エーテル(5x50ml)で抽出し、MgSO4上で乾燥、
濾過して蒸発させる。粗生成物を無水珪酸上でフラッシュクロマ
トグラフィーによって精製する(溶出剤 石油エーテル:エーテル=100:2
0ついで100:25)。分画を蒸発させて、0.13gの固体の(Z)5−[
1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−ナ
フタルエニル)−2−プロペニル]ピリジニル−2−カルボン酸メチル(収率1
6%)が、ついで0.11gの固体の(E)5−[1−(5,6,7,8−テト
ラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペ
ニル]ピリジニル−2−カルボン酸メチル(収率=14%)が得られる。
異性体(E):
RMN1H 200MHz(CDCl3):1.25(s,12H,4 Me)
;1.70(s,4H,2−CH2−);2.35(s,3H,Me);4.0
0(s,3H,−OMe);6.90(s,1H,H ビニル);7.12(d
d,1H,ArH J 2Hz J 8Hz);7.25−7.35(m,2H
,ArH);7.87(dd,1H,ArH J 2Hz J 8Hz);8.
10(d,1H,ArH J 8Hz);8.85(m,1H,ArH)。
異性体(Z):
RMN1H 200MHz(CDCl3):0.90(s,6H,2 Me);
1.17(s,6H,2 Me);1.52(s,4H,2−CH2−);2.
40(s,3H,Me);4.00(s,3H,−OMe);6.50−6.8
5(m,3H,H ビニルとArH);6.95−7.15(m,1H,ArH
):7.20−7.75(m,2H,ArH);8.02(d,1H,ArH
J 8Hz);8.47(m,1H,ArH)。
e)(E)5−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テト ラメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル]ピリジニル−2−カルボン 酸(CB12273)の調製
ヒドロメタノール(H2O 0.3mlとMeOH 2.4ml)水酸化カリ
ウム(120mg,2.18mmol)に溶かした(E)5−[1−(5,6,
7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)
−2−プロペニル]ピリジニル−2−カルボン酸メチル(80mg,0.22m
mol)懸濁液を3時間30分の間、磁気攪拌しながら環流するまで加熱した。
回転蒸発器でメタノールを蒸発させ、水(10ml)に取り、HCl 3Nで酸
性化し、エーテル(3x20ml)で抽出し、エーテル化相をMgSO4で乾燥
させ、濾過、蒸発させる。粗生成物をペンタンで洗浄して、ついで濾過して70
mgの白い固体の、(E)5−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,
5,8,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル]ピリジニ
ル−2−カルボン酸(CB12273)(収率=91%)が得られる。
F(℃)=192.
RMN1H 200MHz(CDCl3):1.28(s,12H,4 Me)
;1.69(s,4H,2−CH2−);2.34(s,3H,Me);6.8
5−7.05(m,1H,H ビニル);7.10−7.20(m,1H,Ar
H);7.30−7.40(m,2H,ArH);8.0−8.10(m,1H
,ArH);8.15−8.30(m,1H,ArH);8.75−8.95(
m,1H,ArH)
MS EI 70ev(m/z,強度%):349(M+,100%):33
4(96);316(20);190(20)
MSHR EI 70eV: Mtr=349.2045 C23H27NO2につ
いて Mth=349.2042.
IR(cm-1):3738;2994;1706;1578;1464.
実施例20:次式の(E)2−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5, 5,8,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル]チエニル −4−カルボン酸化合物(CB80660)の調製: a)4−ブロモ−2−(1’−ヒドロキシエチル)−チオフェンの調製
温度計を備えたフラスコ内で、アルゴン雰囲気下で磁気攪拌しながら、15m
lの無水エチルエーテル内の4−ブロモ−2−チオフェンカルボキシアルデヒド
(Aldrich,1.20g,6.28mmol)溶液を−70℃にする。つ
いでエーテル(4.12ml,6.59mmol)内のMeLi 1.6
M溶液を−70℃と−60℃の間で滴下する。−60℃で4時間攪拌を継続する
。反応はCCM(溶出剤エーテル:石油エーテル=20:80)で追跡する。低
温で、5mlずつNH4Cl飽和溶液で加水分解し、20mlの蒸留水を添加し
、エーテル(3x40ml)で抽出し、エーテル化相をMgSO4で乾燥させ、
濾過、蒸発させて1.28gのわずかに黄色がかった油状の4−ブロモ−2−(
1’−ヒドロキシエチル)チオフェンが得られる(総収率=98.5%)。
RMN1H 200MHz(CDCl3):1.53(d,3H,Me J 6
Hz);2.35(s広,可動 1H,−OH);5.02(q,1H,−CH
OH J 6.0Hz);6.84(d,1H,ArH J 1.5Hz);7
.09(d,1H,ArH J 1.5Hz).
b)4−ブロモ−2−アセチル−チオフェンの調製
磁気攪拌を備えたフラスコ内で、アルゴン雰囲気下で20mlのジクロロメタ
ン内に粗4−ブロモ−2−(1’−ヒドロキシエチル)チオフェン(1.28g
,6.18mmol)とPCC(2.66g,13.26mmol)の溶液を導
入する。室温で2時間強く攪拌すると、反応媒質は次第に黒くなる。ついでフロ
リシルカラム(溶出剤 エーテル)で濾過し、溶剤を蒸発させ、得られた粗生成
物を無水珪酸上でフラッシュクロマトグラフィーによって精製する(溶出剤 純
粋石油エーテル)。1.10gの白い固体の4−ブロモ−2−アセチル−チオフ
ェンが得られる(収率=87%)。
RMN1H 200MHz(CDCl3):2.50(s,3H,Me);7.
50(s,1H,ArH);7.54(s,1H,ArH)。
c)それぞれ次式の(E)と(Z)2−[1−(5,6,7,8−テトラヒド ロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル) ]−4−ブロモチオフェンの調製: 磁気攪拌と温度計を備えた100mlのビコール内で、アルゴン雰囲気下で2
0mlの無水トルエン内に溶かした臭化(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,
5,8,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)メチル−トリフェニルホスホ
ニウム(7.00g,12.56mmol)を秤量する。−70℃で、THF内
のtBuOK 1Mの溶液を添加し、−70℃で1時間攪拌を継続する。ついで
15mlの無水THF内に溶かした4−ブロモ−2−アセチル−チオフェン(1
.29g,6.28mmol)を添加し、ついで反応媒質を徐々に室温まで上げ
、72時間攪拌を継続する。つぎに反応媒質を水と氷の溶液に注ぎ、エーテル(
5x50ml)で抽出する。有機相をMgSO4で乾燥、濾過して蒸発させて得
られた粗生成物を無水珪酸上でフラッシュクロマトグラフィーによって精製する
(溶出剤 純粋石油エーテル)。1.97gの(E)と(Z)2−[1−(5,
6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタルエニ
ル)−2−プロペニル)]−4−ブロモチオフェンの異性体の混合物から成る無
色の油が得られる(総収率=80%)(比(E):(Z)=60:40 RMN1
Hで決定。
RMN1H 200MHz(CDCl3):1.15(s,6 x 0.40
H,2 Me,異性体
Z);1.25(s,6 x 0.40 H,2 Me,異性体 Z);1.3
0(s,12 x 0.60 H,4 Me,異性体 E);1.62(s,4
x 0.40 H,2 −CH2−,異性体 Z);1.70(s,4 x
0.60 H,2 −CH2−,異性体 E);2.20(d,3 x 0.4
0 H,Me J 2.9Hz,異性体 Z);2.27(d,3 x 0.6
0 H,Me J 2.9Hz,異性体 E);6.51(s 広,1 x 0
.40 H,H ビニル,異性体 Z);6.75−7.35(m,5H,Ar
H 異性体 EとZ および1 x 0.60H,H ビニル 異性体 E)。
d)次式の(E)2−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8, 8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル]チエニル−4−カ ルボン酸メチルの調製: 磁気攪拌と温度計を備えた25mlのフラスコ内で、アルゴン雰囲気下で12
.5mlの無水THF内に溶かした(E)と(Z)2−[1−(5,6,7,8
−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−2−
プロペニル]−4−ブロモチオフェン ZとE(1.22g,3.13mmol
)を導入した。反応媒質を−70℃にしてペンタン(3.78ml,6.42m
mol)内のt−ブチルリチウム1.7M溶液を滴下する。反応媒質は黒くなり
、20分間−70℃で攪拌してからクロルギ酸メチル(1.5当量,4.70m
mol)を添加して、反応媒質を30分間室温に置く。0℃で25mlの蒸留水
を加え、エーテル(3x50ml)で抽出する。有機相をMgSO4上で乾燥、
濾過して蒸発させる。得られた粗生成物を無水珪酸上でフラッシュクロマトグラ
フィーによって精製する(溶出剤 石油エーテル、ついでエーテル:石油エーテ
ル=2:98)。ヘキサン内で再結晶させた後0.10gの白い固体で(E)2
−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチル−2
−ナフタルエニル)−2−プロペニル]チエニル−4−カルボン酸メチルが得ら
れる(収率=8%)。
RMN1H 200MHz(CDCl3):1.28(s,12H,Me);1
.68(s,4H,6,7−CH2−);2.29(d,3H,Me J 2.
9Hz);3.87(s,3H,−OMe);7.02−7.33(m,5H,
ArHとH ビニル);7.68(d,1H,ArH J 10Hz)。
e)(E)2−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テ トラメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル)]−チエニル−4−カル ボン酸(化合物CB80660)の調製:
冷却装置を備えた10mlのフラスコ内に、磁気攪拌しながら、3mlのメタ
ノールと、1.5mlのKOH 5Nの水溶液内に溶かした(E)2−[1−(
5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタル
エニル)−2−プロペニル]チエニル−4−カルボン酸メチル(88mg,0.
24mmol)懸濁液をあらかじめ導入する。6時間環流させてから反応媒質を
冷却し、HCl 3NでpH=1まで酸性化してエーテル(3x30ml)で抽
出する。エーテル化相をMgSO4上で乾燥、濾過して蒸発させる。粗生成物を
最小限のヘキサン内で洗浄して40mgの白い固体の(E)2−[1−(5,6
,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル
)−2−プロペニル]−チエニル−4−カルボン峻(CB80660)が得られ
る(収率=47%)。
F(℃)=232−235.
RMN1H 200MHz(CDCl3):1.28(s,12H,4 Me)
;1.69(s,4H,−CH2−);2.30(s,3H,Me);7.00
−7.35(m,5H,ArHとH ビニル);7.77(d,1H,ArH
J 10Hz)。
MS EI 70eV(m/z,強度%):354(M+,100%);33
9(M+−CH3,76);297(5);155(5)。
MSHR EI 70eV:Mtr 354.1661 C22H26O2Sについ
てMth 364.1654
IR(タブレット NaCl,cm-1):1668(C=O)。
260nm、流量1ml/min、溶出剤MeOH:H2O=100:0+0.
1%TFA,酸(化合物CB80660)tr=4.6min98.9%;不純
物tr=4.1min1.1%。実施例21と22:次式の(Z)2−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ −5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル)] チエニル−5−カルボン酸(化合物CB30382)の調製: (E)2−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラ メチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル)]チエニル−5−カルボン酸 (化合物CB38973)の調製: a)それぞれ次式の(E)と(Z)2−[1−(5,6,7,8−テトラヒド ロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル) ]−5−ブロモチオフェンの調製: 9mlのTHF内の臭化(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−
テトラメチル−2−ナフタルエニル)メチル−トリフェニルホスホニウム(3.
34g,6.15mmol)の溶液に−70℃で、THF(6.50ml,6.
50mmol)内の第三ブチルカリ1Mの溶液を添加する。−70℃で1時間攪
拌を継続して、2−アセチル−5−ブロモチオフェン(0.63g,3.10m
mol)を添加する。反応媒質を室温にして20時間攪拌する。ついで0℃でH
Cl 3N溶液で加水分解させる。室温まで戻した後、エーテルで抽出し、Mg
SO4上で乾燥、溶剤を濾過して蒸発させる。粗生成物を無水珪酸上でフラッシ
ュクロマトグラフィーによって精製する(溶出剤:石油エーテル)。0.46g
の(E)と(Z)2−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8
−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル)]−5−ブロモチオ
フェンが得られる(収率=38%)。(比(Z):(E)=70:30 RMN1
Hで決定)。
RMN1H 200MHz(CDCl3):1.25−1.40(m,12H,
4 Me);1.65(s,0.3 x 4H,2 −CH2− 異性体E);
1.70(s,0.7 x 4H,2 −CH2− 異性体 Z);2.18(
s,0.3 x 3H,Me ビニル 異性体 E);2.25(s,0.7
x 3H,Me ビニル 異性体 Z);6.45(s,0.30 x 1H,
H ビニル 異性体 E);6.67(d,0.7 x 1H,Hビニル 異性
体 Z J 5Hz);6.80
−6.87(m,2H,ArH);6.92−7.00(m,1H,ArH);
7.05−7.30(m,2H,ArH)。
b)それぞれ化合物CB38973とCB30382と命名されたそれぞれ次 式を満たす(E)と(Z)2−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5 ,8,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル)]チエニル −5−カルボン酸の調製: 14mlのTHF内の(E)と(Z)2−[1−(5,6,7,8−テトラヒ
ドロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル
)]−5−ブロモチオフェン(0.46g,1.18mmol)の溶液に−70
℃で、ヘキサン(0.8ml,1.18mmol)内のn−ブチルリチウム1.
6Mの溶液を添加して30分攪拌する。反応媒質に二酸化炭素の流れを吹き込み
、−70℃で30分間攪拌する。−10℃まで上昇させて、HCl 3N溶液(
15ml)で加水分解させる。エーテルで抽出し、MgSO4上で乾燥、濾過し
て蒸発させる。粗生成物を Waters HR C18カラム(25x100m
m)上で溶出剤にMeOH:H2O=90:10+0.1%のTFAを用いて予
備HPLCで精製する。101.2mgの黄色がかった固体の(E)2−[1−
(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタ
ルエニル)−2−プロペニル)]チエニル−5−カルボン酸(CB38973)
(収率=25%)と62.9mgの黄色がかった(Z)2−[1−(5,6,7
,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−
2−
プロペニル)]チエニル−5−カルボ酸(CB30382)が得られる(収率=
16%)。
(Z)2−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラ
メチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル)]チエニル−5−カルボン酸
(CB30382):
F(℃)=165−167.
RMN1H 200MHz(CDCl3):1.09(s,6H,2 Me);
1.23(s,6H,2 Me);1.62(s,4H,2 −CH2−);2
.22(s,3H,Me);6.57(s,1H,H ビニル);6.87(m
,2H,ArH);7.06(m,1H,ArH);7.18(m,1H,Ar
H)7.64(d,1H,ArH J 1.9Hz)。
MS EI 70ev(m/z,強度%):354(100%);339(9
2)。
MSHR EI 70eV:Mtr=354.1669 C22H26O2Sについ
てMth=354.1654。
HPLC Waters カラム HR C18,8 x 100mm,6μ,
紫外線検出器Waters 486から260nm,流量2ml/min,溶出
剤MeOH:H2O=90:10+0.1%のTFA,酸(化合物CB3038
2)tr=4.4min97.5%;物tr=6.0min1.8%。
(E)2−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラ
メチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル)]チエニル−5−カルボン酸
(CB38973):
F(℃)=239.
RMN1H 200MHz(CDCl3):1.28(s,12H,4 Me)
;1.66(s,4H,2 −CH2−);2.30(s,3H,Me);7.
15(m,3H,Hビニルと2 ArH);7.28(m,2H,ArH);7
.77(d,1H,ArH J 2Hz)。
MS EI 70ev(m/z,強度%):354(100%);339(9
5)。
MSHR EI 70eV:Mtr=354.1667 C22H26O2Sについ
てMth=354.1654。
HPLC Waters カラム HR C18,8 x 100mm,6μ,
紫外線検出器Waters 486から260nm,流量3ml/min,溶出
剤MeOH:H2O=90:10+0.1%のTFA,酸(化合物CB3897
3)tr=4.1min98.1%;
不純物tr=3.1min1.5%。
実施例23:(Z)5−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8 ,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル)]イソオキサゾ ール−3−カルボン酸(CB73069)と(E)5−[1−(5,6,7,8 −テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−2− プロペニル)]イソオキサゾール−3−カルボン酸(CB57201)の調製
a)(E)と(Z)5−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8 ,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル)]イソオキサゾ ール−3−カルボン酸エチル
10mlの無水THF内の臭化(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8
,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−6−メチルトリフェニル−ホスホ
ニウム9(4.75g,8.74mmol)の溶液に−70℃で、THF(6.
50ml,6.50mmol)内のt−BuOK 1Mの溶液を添加する。−7
0℃で1時間攪拌を継続して、5mlの無水THF内の5−アセチルイソオキサ
ゾール−3−カルボン酸エチル(0.80g,4.47mmol)を添加する。
反応媒質を室温にして16時間攪拌する。ついで反応媒質を水と氷の混合物(1
50ml)に注ぎ、エーテル(3x70ml)で抽出し、MgSO4上で乾燥、
溶剤を濾過して蒸発させる。粗生成物を無水珪酸上でフラッシュクロマトグラフ
ィーによって精製する(溶出剤 エーテル:石油エーテル=2:98、ついで5
:95)。0.37gの黄色がかった油状の(Z)5−[1−(5,6,7,8
−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−2−
プロペニル)]イソオキサゾール−3−カルボキン酸エチル(収率=23%)、
ついで0.65gの黄色がかった固体の(E)5−[1−(5,6,7,8−テ
トラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロ
ペニル)]イソオキサゾール−3−カルボン酸エチル(収率=40.5%)が得
られる。
異性体(Z): RMN1H 200MHz(CDCl3):1.16と1.25(2s,12H
,5,5,8,8−Me);1.31(t,3H,Me J 7.1Hz);1
.64(s,4H,6,7−CH2−);2.23(d,3H,Me ビニル
J 1.5Hz);4.37(q,2H,−OCH2− J 7.1Hz)6.
29(s,1H,H イソオキサゾール);6.74(s 広,1H,H ビニ
ル);6.91(dd,1H,ArH J 1.8Hz J 8.1Hz):7
.11(d,1H,ArH J 1.8Hz);7.24(s,1H,ArH)
。
MS EI 70eV(m/z,強度%):367(M+,48%)352(
M+−CH3,100):253(17):74(12);59(21);57(
15);55(15)。異性体(E): F(℃)=89.
RMN1H 200MHz(CDCl3):1.29と1.31(2s,12H
,5,5,8,8−Me);1.42(t,3H,Me J 7.1Hz);1
.68(s,4H,6,7−CH2−); 2.26(d,3H,Me ビニル
J 1.4Hz);4.44(q,2H,−OCH2−J 7.1Hz);6
.64(s,1H,H イソオキサゾール);7.19(dd,1H,ArH
J 1.7Hz J 8.2Hz);7.27−7.40(m,3H,2 Ar
HとH ビニル)。
MS EI 70eV(m/z,強度%):367(M+,62%);352
(M+−CH3,100);253(18)。
b)(Z)5−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テ トラメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル)]イソオキサゾール−3 −カルボン酸(CB73069)
冷却装置を備えた25mlのフラスコ内に、磁気攪拌しながら、6.6mlの
エタノールと1.1mlの蒸留水内に懸濁させた(Z)5−[1−(5,6,7
,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−
2−プロペニル)]イソオキサゾール−3−カルボン酸エチル(0.35g,0
.95mmol)を導入した。水酸化カリウム(0.53g,9.5mmol)
をくわえて反応媒質を8時間環流させる。反応媒質を冷却した後HCI 3Nで
pH=1に成るまで酸化して、エーテル(3 x 50 ml)で抽出する。エ
チレン化相をMgSO4上で乾燥、濾過して蒸発させる。粗生成物を Wate
rs HRC18カラム(25x100mm)上で溶出剤にMeOH:H2O=8
5:15+0.1%のTFAを用いて予備HPLCで精製する。0.31gの白
い固体の(Z)5−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−
テトラメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル]]イソオキサゾール−
3−カルボン酸(CB73069)が得られる(収率=96%)。
F(℃)=114.
RMN1H 200MHz(CDCl3):1.16と1.25(2s,12H
,5,5,8,8−Me);1.65(s,4H,6,7−CH2);2.24
(s,3H,Me ビニル);6.33(s,1H,H イソオキサゾール),
6.77(s,1H,H ビニル);6.92(d,1H,ArH J 1.8
Hz)7.12(s,1H,ArH);7.24(d,1H,ArH J 8.
0Hz),7.50(s 広,1H,−COOH)。
MS IC 70 イソブタン(m/z,強度%):340(M++1,10
0%):296(57)。
MSHR(FAB+NOBA):MH+ tr340.1916 C21H25NO3に
ついてMH+ tn 340.1913
IR(kBr, cm-1):1708(mc=o)
HPLC:Waters カラム HR C18,8 x 100mm,6μ,
紫外線検出器Waters 486から260nm,流量3ml/min,溶出
剤MeOH:H2O=85:15+0.1%のTFA,酸 CB73069 tr
=3.37min97.6%。
c)(E)5−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テ トラメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル)]イソオキサゾール−3 −カルボン酸(CB57201)
冷却装置を備えた50mlのフラスコ内に、磁気攪拌しながら、13.2ml
のエタノールと2.2mlの蒸留水内に懸濁させた(E)5−[1−(5,6,
7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)
−2−プロペニル)]イソオキサゾール−3−カルボン酸エチル(0.70g,
1.90mmol)を導入する。水酸化カリウム(1.06g,19.00mm
ol)をくわえて反応媒質を1時間15分環流させる。反応媒質を冷却した後H
Cl 3NでpH=1に成るまで酸化して、エーテル(3x50ml)で抽出す
る。エチレン化相をMgSO4上で乾燥、濾過して蒸発させる。粗生成物を最小
限のエチルエーテル内に取り、沈殿するまでヘキサンを添加する。濾過と乾燥後
に0.36gの白い固体の(E)5−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−
5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル)]イ
ソオキサゾール−3−カルボン酸(CB57201)が得られる(収率=96%
)。
F(℃)=205.
RMN1H 200MHz(CDCl3):1.29と1.30(2s,12H
,5,5,8,
8−Me);1.69(s,4H,6,7−CH2);2.28(d,3H,M
e ビニル J 1.1Hz);6.71(s,1H,H イソオキサゾール)
,7.19(dd,1H,ArH J 0.8Hz J 4.0Hz);7.2
5−7.45(m,3H,ArHとH ビニル)。
MS FAB+NOBA(m/z,強度%):340(MH+,100%);
324(31);154(49);136(40)。
MSHR(FAB+NOBA):MH+ tr340.1917 C21H25NO3に
ついてMH+ th 340.1913
HPLC:Waters カラム HR C18,8 x 100mm,6μ,
紫外線検出器Waters 486から260nm,流量3ml/min,溶出
剤MeOH:H2O=85:15+0.1%のTFA,酸 CB57201 tr
=5.21min98.8%。
実施例24: (Z)5−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−3,5,5,8,8−ペ ンタメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル)]イソオキサゾール−3 −カルボン酸(CB54647)と(E)5−[1−(5,6,7,8−テトラ ヒドロ−3,5,5,8,8−ペンタメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロ ペニル)]イソオキサゾール−3−カルボン酸(CB82718)の調製
a)(E)と(Z)5−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−3,5,5 ,8,8−ペンタメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル)]イソオキ サゾール−3−カルボン酸エチル
10mlの無水のTHF内の臭化(5,6,7,8−テトラヒドロ−3,5,
5,8,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−6−メチルトリフェニルホ
スホニウム(4.86g,8.73mmol)の溶液に−70℃で、THF(8
.73ml,8.73mmol)内のt−BuOK 1Mの溶液を添加する。−
70℃で1時間攪拌を継続して、5mlの無水のTHF内の5−アセチルイソオ
キサゾール−3−カルボン酸(0.80g,4.37mmol)エチルを添加す
る。反応媒質を室温にして3時間30分間攪拌する。ついで反応媒質を氷水(1
50ml)とHCl 1N(50ml)の混合物に注ぎ、エーテル(2×75m
l)とジクロロメタン(2×75ml)で抽出し、有機相を回収して、MgSO4
上で乾燥、濾過して蒸発させる。粗生成物を無水珪酸上でフラッシュクロマト
グラフィーによって精製する(溶出剤 エーテル:石油エーテル=2:98最高
10:90)。1.80gの無色の油状の、
(E)と(Z)5−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−3,5,5,8
,8−ペンタメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル)]イソオキサゾ
ール−3−カルボン酸エチルの混合物が得られ(収率=54%)、RMN1H
200MHzで決定した比率はE:Z=66:33である。 RMN1H 200MHz(CDCl3):1.12(s,0.33 x 6H
,2 Me 異性体Z);1.26(m,0.66 x 12Hと0.33x6
H,4 Me 異性体Eと2 Me 異性体 Z):1.32(t,0.33
x 3H,Me 異性体 Z J 7.1Hz);1.42(t,0.66 x
3H,Me 異性体 Z J 7.1Hz):1.63(s,0.33x 4
H,6,7−CH2−異性体 Z);1.67(s,0.66 x 4H,6,
7−CH2−異性体 E);2.15(d,0.66 x 3H,Me ビニル
異性体 E J 1.4Hz);2.16(s,0.33 x 3H,Me
芳香族 異性体 Z);2.25(s,0.66 x 3H,Me 芳香族 異
性体 E);2.29(d,0.33 x 3H,Me ビニル 異性体 Z
J 1.4Hz);4.33(q,0.33 x 2H,−OCH2− 異性体
Z J 7.1Hz);4.45(q,0.66 x 2H,OCH2−異性
体 E J 7.1Hz):5.95(s,0.33 x1H,H イソオキサ
ゾール 異性体 Z);6.64(s,0.66 x 1H,H イソオキサゾ
ール 異性体 E);6.78(s,0.33 1H,H ビニル 異性体 Z
):7.01(s,0.33 x 1H,ArH異性体 Z):7.10−7.
20(m,0.33 x 2Hと0.66x 2H,ArH 異性体 ZとAr
H 異性体 E);7.42(s,0.66 x 1H,H ビニル 異性体
E)。
b)(Z)と(E)5−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−3,5,5 ,8,8−ペンタメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル)]イソオキ サゾール−3−カルボン酸CB54647とCB82178.
冷却装置を備えた50mlのフラスコ内に、磁気攪拌しながら、26.0ml
のエタノールと4.5
mlの蒸留水内に懸濁させた(E)と(Z)5−[−1−(5,6,7,8−テ
トラヒドロ−3,5,5,8,8−ペンタメチル−2−ナフタルエニル)−2−
プロペニル)]イソオキサゾール−3−カルボン酸エチル(1.80g,4.7
2mmol)を導入する。水酸化カリウム(2.12g,38.0mmol)を
添加して反応媒質を1時間15分環流させる。反応媒質を冷却した後HCl 3
NでpH=1に成るまで酸性化して、エーテル(3x70ml)で抽出する。エ
ーテル化相をMgSO4上で乾燥、濾過して蒸発させて0.92gの(E)と(
Z)の酸の混合物が得られる(総収率=55%)。
粗組成物の一部をWaters HR C18カラム(25x100mm)上で
溶出剤にMeOH:H2O=87:13+0.1% TFAを用いて予備HPL
Cで精製する。0.12gの白い固体の5−[(Z)−1−(5,6,7,8−
テトラヒドロ−3,5,5,8,8−ペンタメチル−2−ナフタルエニル)−2
−プロペニル)]イソオキサゾール−3−カルボン酸(CB54647)と0.
23gの白い固体の(E)5−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−3,5
,5,8,8−ペンタメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル)]イソ
オキサゾール−3−カルボン酸(CB82178)が得られる。
(Z)5−[−1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−3,5,5,8,8−ペ
ンタメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル)]イソオキサゾール−3
−カルボン酸(CB54647):
F(℃)=162−163
RMN1H 200MHz(CDCl3):1.11と1.26(2s,12H
,5,5,8,8−Me);1.63(s,4H,6,7−CH2);2.17(
s,3H,Me 芳香族);2.29(S,3H,Me ビニル);5.99(
s,I01H,H イソオキサゾール);6.80(s,1H,Hビニル);6
.99(s,1H,ArH);7.12(s,1H,ArH)。
MS FAB+NOBA(m/z,強度%):354(MH+,100%);
338(35);
154(34);136(29)。
MSHR(FAB+ NOBA):MH+ tr354.2072 C22H27NO3
について MHth354.2069
HPLC:Waters カラム HR C18,8 x 100mm,6μ,
紫外線検出器Waters 486から260nm,流量3ml/min,溶剤
MeOH:H2O=87:13+0.1%のTFA,酸CB54647tr=3
.28min99.1%;1不純物異性体(E)(CB82178)tr=4.
45min0.9%。
(E)5−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−3,5,5,8,8−ペン
タメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル)]イソオキサゾール−3−
カルボン酸(CB82178):
F(℃)=204
RMN1H 200MHz(CDCl3):1.27と1.28(2s,12H
,5,5,8,8−Me);1.68(s,4H,6,7−CH2);2.16
(d,3H,Me ビニル J 1.2Hz);2.26(d,3H,Me 芳
香族);5.63(s,広,1H,−COOH);6.70(s,1H,H オ
キサゾール),7.14(s,1H,ArH);7.18(s,1H,ArH)
;7.45(d,1H,H ビニル J 1.2Hz)。
MS FAB+NOBA(m/z,強度%):354(MH+,100%);
338(36);154(25);136(19);69(12)。
MSHR(FAB+NOBA):MN+ tr354.2069 C22H27NO3に
ついてMH+ th354.2069
HPLC:Waters カラム HR C18,8 x 100mm,6μ,
紫外線検出器Waters 486から260nm,流量3ml/min,溶剤
MeOH:H2O=85:
15+0.1%のTFA,酸CB82178tr=4.53min99.6%、
不純物異性体(Z)(CB54647)tr=3.28min0.2%。
実施例 25:(E)4−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5, 8,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−3−エトキシ−2−プロペニル コ安息香酸(CB17231)の調製
a)(E)4−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テト ラメチル−2−ナフタルエニル)−3−ブロモ−2−プロペニル]ベンゾニトリ ル
3mlのCCl4内に溶かした(E)4−[1−(5,6,7,8−テトラヒ
ドロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタルエル)−2−プロペニル]
ベンゾニトリル(0.27g,0.76mmol)、N−ブロモスクシンイミド
(0.16g,0.90mmol)、過酸化ベンゾイル(6mg)の溶液をアル
ゴン雰囲気下で、500−Wのタングステンランプを照射しながら2時間還流さ
せる。冷却後に反応媒質を濃縮し、エーテル出しして無水珪酸に取り込む。無水
珪酸上でフラッシュクロマトグラフィーによって精製し(溶出剤 エーテル:石
油エーテル=4:96)、蒸発させて、得られた粗生成物をヘキサン内で再結晶
させる。0.12gの白い固体の(E)4−[1−(5,6,7,8−テトラヒ
ドロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−3−ブロモ−2
−プロペニル]ベンゾニトリルが得られる(収率=36.5%)。
F(℃)=151
RMN1H 200MHz(CDCl3):1.29と1.32(s,12H,
5,5,8,8−CH3);1.70(s,4H,6,7−CH2−);4.54
(s,2H,BnzH);7.02(s,1H,H ビニル);7.25(dd
,1H,ArH J 2Hz J 8Hz);7.37(d,1H,ArH J
8Hz);7.54(d,1H,ArH J 2Hz);7.67(s,4H
,ArH)。
b)(E)4−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テト ラメチル−2−ナフタルエニル)−3−エトキシ−2−プロペニル]安息香酸( CB17231)
ヒドロエタノール(H2O 0.55mlとEtOH 3.3ml)に(E)
4−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチル−
2−ナフタルエニル)−3−ブロモ−2−プロペニル]ベンゾニトリル(0.1
2g,0.28mmol)を溶かした懸濁液に、水酸化カリウム(0.50mg
,8.42mmol)を添加する。20時間の間、磁気攪拌しながら加熱した。
冷却後に10mlのHCl 1Nで酸化し、エーテル(3x50ml)で抽出し
、MgSO4で乾燥させ、濾過、蒸発させる。Waters HRC18カラム(
25x100mm)上で溶出剤にMeOH:H2O=85:15+0.1% T
FAを用いて予備HPLCで精製する。0.03gの白い固体の(E)4−[1
−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフ
タルエニル)−3−エトキシ−2−プロペニル]安息香酸(CB17231)が
得られる(収率27%)。
F(℃)=135.
RMN1H 200MHz(CDCl3):1.27(t,3H,Me J 7
Hz):1.29と1.31(s,12H,5,5,8,8−CH3);1.7
0(s,4H,6,7−CH2−);3.59(q,2H,−OCH2− J 7
Hz);7.15(s,1H,H ビニル);7.15−7.45(m,3H,
ArH);7.89(dm,2H,−COONでメタArN J 8Hz);8
.09(dm,2H,−COONでオルトArN J 8Hz)。
MS EI 70 eV(m/z,強度%):392(M+,95%);37
7(66),323(14);281(37);215(22);149(10
0);91(21);71(16);69(44);57(47);55(46
)。
MSHR EI 70 eV:Mtr=398.2359 C26H32O3 Mth
=392.2351。
HPLC:Waters カラム HR C18,8 x 100mm,6μ,
紫外線検出器Waters 486から260nm,流量3ml/min,溶出
剤MeOH:H2O=85:15+0.1%のTFA,酸(CB17231)t
r=7.12min98.3%;不伸物tr=4.73min1.40%。
実施例26:(E)N−カルベトキシ−4−[1−(5,6,7,8−テトラ ヒドロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニ ル]アニリン(CB21282)の調製:
5mlのトルエン内に溶かした(E)4−[1−(5,6,7,8−テトラヒ
ドロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル
]安息香酸(CB24159)(0.56g,1.61mmol)懸濁液に順次
注射器でアジ化ジフェニルフォスフォリル(0.37ml,1.70mmol)
とトリエチルアミン(O.24ml,1.69mmol)を添加する。80℃に
上げて、アルゴン雰囲気下で1時間磁気攪拌する。冷却後に0.95mlのエタ
ノールを添加し、80℃に3時間置く。冷却後乾燥するまでエーテルに取り出し
て無水珪酸に取り込む。混合物を無水珪酸上でフラッシュクロマトグラフィーに
よって精製する(溶出剤 エーテル:石油エーテル=3:97最高5:95)。
蒸発後、0.50gの白い固体の(E)N−カルベトキシ−4−[1−(5,6
,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル
)−2−プロペニル]アニリン(CB21282)が得られる(収率=79.5
%)。
F(℃)=124−5
RMN1H 200MHz(CDCl3):1.31と1.32(2s,12H
,5,5,8,8−CH3);1.30(t,3H,Me J 7.1Hz);
1.71(s,4H,6,7−CH2−);2.28(d,3H,Me ビニル
J 1.2Hz);4.24(q,2H,−OCH2− J
7.1Hz);6.76(s 広,1N,−NH−);6.79(s,1H,H
ビニル);7.15(dd,1H,ArN J 1.8Hz J 8.5Hz
);7.25−7.35(m,2H,ArH);7.38(d,2H −NH−
でメタ J 8.7Hz);7.48(d,2H −NH−でオルト J8.7
Hz)。
MS EI 70 eV(m/z,強度%):391(M+,100%);3
76(69);330(17);69(25);57(17)。
MSHR EI 70 eV:Mtr= 391.2502 C26H33NO2に
ついてMth=391.2512
HPLC:Waters カラム HR C18,8 x 100mm,6μ,
紫外線検出器Waters 486から260nm,流量3ml/min,溶出
剤MeOH:H2O=90:10+0.1%のTFA,N−カルベトキシアニリ
ン(CB21282)tr=4.04min純度97.6%;不純物tr=3.
20min2.1%。
実施例27:(Z)N−(カルベトキシ)−4−[1−(5,6,7,8−テ トラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロ ペニル]アニリン(CB96682)の調製
4mlのトルエンの(Z)4−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,
8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル]安息香酸(CB2
8628)(0.44g,1.26mmol)懸濁液に順次注射器でアジ化ジフ
ェニルフォスフォリル(O.29ml,1.34mmol)とトリエチルアミン
(O.19ml,1.33mmol)を添加する。80℃に上げて、アルゴン雰
囲気下で1時間磁気攪拌する。冷却後に1.0mlのエタノールを添加し、80
℃に3時間置く。冷却後乾燥するまでエーテルに取り出して無水珪酸に取り込む
。粗混合物を無水珪酸上でフラッシュクロマトグラフィーによって精製する(溶
出剤 エーテル:石油エーテル=3:97最高5:95)。蒸発後、0.40g
の無色の油状の(Z)N−(カルベトキシ)−4−[1−(5,6,7,8−テ
トラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロ
ペニル]アニリン(CB96682)が得られる(収率=81%)。
F(℃)=47.
RMN1H 200MHz(CDCl3):1.00と1.19(2s,12H
,5,5,8,8−CH3);1.30(t,3H,Me J 7.1Hz);
1.57(s,4H,6,7−CH2−);2.14(d,3H,Me ビニル
J 1.3Hz);4.21(q,2H,−OCH2− J 7.0Hz);
6.37(d,1H,H ビニル J 1.3Hz);6.56(s 広,1H
,−NH−);6.74(dd,1H,ArH J 1.9Hz J 8.2H
z);6.86(d,1H,ArH J 1.9Hz);7.04(d,1H,
ArH J 8.2Hz);7.14(dm,2H,ArH −NH−でメタ
J 8.6Hz);7.48(dm.2H −NH−でオルト J 8.6Hz
)。
MS EI 70eV(m/z,強度%):391(M+,100%);37
6(49);330(14);215(31);57(14)。
MSHR EI 70eV:Mtr=391.2512 C26H33NO2 Mth
=391.2512
HPLC:Waters カラム HR C18,8 x 100mm,6μ,
紫外線検出器Waters 486から260nm,流量3ml/min,溶出
剤MeOH:H2O=90:10+0.1%のTFA,N−カルベトキシアニリ
ン(CB96682)tr=3.17min純度98.8%;不純物tr=1.45m
in0.6%。
実施例28:(E)1−[4−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5, 5,8,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル]フェニル ]−5−トリフルオロメチル−1H−テトラゾール(CB59741)の調製
a)(E)4−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テ トラメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル]アニリン
ソーダ10N(3.84ml,38.4mmol)と1.5mlのエタノール
内に溶かした(E)N−(カルベトキシ)−4−[1−(5,6,7,8−テト
ラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペ
ニル]アニリン(CB21282)(O.50g,1.28mmol)懸濁液を
80℃に上げて、アルゴン雰囲気下で3時間磁気攪拌する。冷却後にジクロロメ
タン(4x25ml)で抽出し、MgSO4上で乾燥、濾過して蒸発させて0.
31gの黄色がかった粗油として(E)4−[1−(5,6,7,8−テトラヒ
ドロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル
]アニリンが得られる(収率=76%)。
RMN1H 200MHz(CDCl3):1.37と1.38(2s,12H
,5,5,8,8−CH3):1.77(s,4H,6,7−CH2−);2.3
3(d,3H,Me ビニル J 1.2Hz):3.70(s 広,2H,−
NH2−);6.72(dm,2H,ArH J 8.6Hz);6.81(d
,1H,H ビニル J 1.3Hz);7.21(dd,1H,ArH J
1.7HzJ 8.2Hz);7.30−7.50(m,4H,ArH)。
b)(E)N−(トリフルオロアセチル)−4−[1−(5,6,7,8−テ トラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロ ペニル]アニリン
3mlの無水エーテルに溶かした(E)4−[1−(5,6,7,8−テトラ
ヒドロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニ
ル]アニリン(0.31g,0.97mmol)と2−(トリフルオロアセトキ
シ)ピリジン(0.15ml,1.07mmol)を室温で、アルゴン雰囲気下
で30分混合する。エーテル化相を蒸留水で洗浄し、MgSO4上で乾燥、濾過
して蒸発させる。0.40gの黄色がかった固体の(E)N−(トリフルオロア
セチル)−4−[1−(5,6,7,8−
テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−2−プ
ロペニル]アニリンが得られる(総収率=99%)。
F(℃)=124.
RMN1H 200MHz(CDCl3):1.28と1.29(2s,12H
,5,5,8,8−CH3);1.69(s,4H,6,7−CH2−);2.2
7(d,3H,Me ビニル J 1.0Hz);6.80(s,1H,H ビ
ニル);7.13(dd,1H,ArH J 1.8Hz J 8.0Hz);
7.27(s,1H,ArH);7.30(d,1H,ArH J 8.0Hz
);7.54(s,4H,ArH);7.88(s 広,1H,−NH−)。
RMN19F 50MHz(CDCl3):−76.23(s,0.77x3F
,CF3 トランス アミド);−7−6.62(s,0.23x3F,CF3
シス アミド)
c)塩化(E)N−[4−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8 ,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル]フェニル−2, 2,2−トリフルオロアセトイミドイル
3.5mlの無水三塩化炭素に溶かした(E)N−(トリフルオロアセチル)−
4−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチル−
2−ナフタルエニル)−2−プロペニル]アニリン(0.40g,0.96mm
ol)とトリフェニルホスフィン(0.60g,2.30mmol)の溶液をア
ルゴン雰囲気下で磁気攪拌しながら6時間環流させる。冷却後に溶剤を蒸発させ
、ジクロロメタンに取り出して無水珪酸に取り込む。粗生成物を無水珪酸上でフ
ラッシュクロマトグラフィーによって精製する(溶出剤 エーテル:石油エーテ
ル=4:96)。蒸発後に、0.32gの白い固体の、塩化(E)N−[4−[
1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−ナ
フタルエニル)−2−プロペニル]フェニル]−2,2,2−トリフルオロアセ
トイミドイルが得られる(収率=77%)。
F(℃)=60.
RMN1H 200MHz(CDCl3):1.30と1.31(2s,12H,
5,5,8.8−CH3):1.50(s,4H,6,7−CH2−);2.31
(s,3H,Me ビニル);6.87(s,1H,H ビニル);7.10−
7.20(m,3H,ArH);7.25−7.35(m,2H,ArH);7
.59(d,2H,ArH J 8.5Hz)。
RMN19F 50MHz(CDCl3):−71.94(s,3F,CF3)。
d)(E)1−[4−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8 −テトラメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル]フェニル]−5−ト リフルオロメチル−1H−テトラゾール(CB59741)
1.5mlの氷酢酸に溶かした(E)N−[4−[1−(5,6,7,8−テ
トラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロ
ペニル]−2,2,2−トリフルオロアセトイミドイル(0.32g,0.74
mmol)とアジ化ナトリウム(0.10g,1.48mmol)の溶液をアル
ゴン雰囲気下で磁気攪拌しながら2時間70℃にする。反応媒質の冷却後に溶剤
を蒸発させ、ジクロロメタンで取り出して無水珪酸に取り込む。無水珪酸上でフ
ラッシュクロマトグラフィーによって精製する(溶出剤 エーテル:石油エーテ
ル=7:93)。溶剤を蒸発させて0.30gの無色の油として、(E)1−[
4−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチル−
2−ナフタルエニル)−2−プロペニル]フェニル]−5−トリフルオロメチル
−1H−テトラゾール(CB59741)が得られる(収率=92%)。
RMN1H 200MHz(CDCl3):1.30と1.31(2s,12H,
5,5,8,8−CH3):1.70(s,4H,6,7−CH2−);2.34
(s,3H,Me ビニル);6.91(s,1H,H ビニル);7.16(
dd,1H,ArH J 1.9Hz J 8.1Hz);7.27−7.37
(m,2H,ArH);7.47(d,2H,ArH J 8.6Hz);7.
72(d,2H,ArH J 8.6Hz)。
RMN19F 50MHz(CDCl3):−60.39(s,3F,CF3)。
MS EI 70 eV (m/z,強度%):440(M+,100%);
397(100);343(15);248(36);215(46);111
(24);69(57)。
MSHR EI 70eV:Mtr=440.2180 C25H27N4F3につい
てMth=440.2188
HPLC:Waters カラム HR C18,8 x 100mm,6μ,
紫外線検出器Waters 486から260nm,流量3ml/min,溶出
剤MeOH:H2O=90:10+0.1%のTFA,テトラゾール(CB59
741)tr=3.88min純度96.6%;不純物tr=3.24min2
.7%。
実施例29:(Z)1−[4−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5, 5,8,8−テトラメル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル]フェニル] −5−トリフルオロメチル−1H−テトラゾール(CB29830)の調製
a)(Z)4−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テト ラメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル]アニリン
ソーダ10N(3.84ml,38.4mmol)と1.5mlのエタノール
内に溶かした(Z)N−(カルベトキシ)−4−[1−(5,6,7,8−テト
ラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペ
ニル]アニリン(CB96682)(0.28g,1.28mmol)の懸濁液を
80℃に上げて、アルゴン雰囲気下で3時間磁気攪拌する。冷却後にジクロロメ
タン(4×25ml)で抽出し、MgSO4上で乾燥、濾過して蒸発させて0.
22gのオレンジ色の粗油として(Z)4−[1−(5,6,7,8−テトラヒ
ドロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタルエニ
ル)−2−プロペニル]アニリンが得られる(粗収率=96.5%)。
RMN1H200MHz(CDCl3):1.04と1.20(2s,12H,5
,5,8,8−CH3);1.59(s,4H,6,7−CH2−);2.14(
d,3H,Me ビニル J 1.4Hz);3.62(s 広,2H,−NH2
−);6.32(s,1H,H ビニル);6.72(dm,2H,ArH
J 8.4Hz);6.78(dd,1H,ArH J 1.8Hz J 8.
2Hz);6.93(d,1H,ArH J 1.8Hz);7.01(dm,
2H,ArH J 8.4Hz);7.05(d,1H,ArH J 8.2H
z)。
b)(Z)N−(トリフルオロアセチル)−4−[1−(5,6,7,8−テト ラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペ ニル]アニリン
2.5mlの無水エーテルに溶かした(Z)4−[1−(5,6,7,8−テ
トラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロ
ペニル]−アニリン(0.22g,0.69mmol)と2−(トリフルオロア
セトキシ)ピリジン(0.11ml,0.76mmol)を室温で、アルゴン雰
囲気下で30分混合する。エーテル化相を蒸留水で洗浄し、MgSO4上で乾燥
、濾過して蒸発させる。エーテルで取り出し、無水珪酸に取り込んで、無水珪酸
上でフラッシュクロマトグラフィーによって精製する(溶出剤 エーテル:石油
エーテル=7:93)。溶剤を蒸発させて、0.20gの無色の油として(Z)
N−(トリフルオロアセチル)−4−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−
5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル]アニ
リンが得られる(収率=70%)。
RMN1H 200MHz(CDCl3):1.00と1.20(2s,12H,
5,5,8,8−CH3);1.58(s,4H,6,7−CH2−);2.16
(d,3H,Me ビニル J 1.4Hz);6.43(s,1H,H ビニ
ル);6.73(dd,1H,ArH J 1.8Hz J 8.2Hz);6
.85(d,1H ArH J 1.8Hz);7.05(d,1H,ArH
J 8.2Hz);7.23(dm,2H,ArH J 8.6Hz);7.4
9(dm,2H,ArH J 8.6Hz);7.92(s,広,1H,−NH
−)。
RMN19F 50MHz(CDCl3):−76.15(s,3F,CF3)
c)塩化(Z)N−[4−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8 ,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニノレ]フェニル]− 2,2,2−トリフルオロアセトイミドイル
3mlの無水四塩化炭素に溶かした(Z)N−(トリフルオロアセチル)−4
−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチル−2
−ナフタルエニル)−2−プロペニル]アニリン(0.20g,0.48mmo
l)とトリフェニルホスフィン(0.30g,1.15mmol)の溶液を環流
させて、アルゴン雰囲気下で18時間磁気攪拌する。冷却後に溶剤を蒸発させ、
ジクロロメタンで取り出して無水珪酸に取り込む。粗生成物を無水珪酸上でフラ
ッシュクロマトグラフィーによって精製する(溶出剤 純粋石油エーテル)。蒸
発させて0.16gの白い固体で塩化N−[4−[(Z)−1−(5,6,7,
8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−2
−プロペニル]フェニル]−2,2,2−トリフルオロアセトイミドイル(収率
=77%)。
F(℃)=76.
RMN1H 200MHz(CDCl3):0.96と1.18(2s,12H
,5,5,8,8−CH3);1.55(s,4H,6,7−CH2−);2.1
7(d,3H,Me ビニル J 1.4Hz);6.43(s,1H,H ビニ
ル);6.76(dd,1H,ArH J 1.9Hz J 8.1Hz);6
.84(d,1H ArH J 1.9Hz);7.00−7.15(m,3H
,ArH);7.27(dm,2H,ArH J 8.6Hz)。
RMN19F 50MHz(CDCl3):−72.01(s,3F,CF3)。
d)(Z)1−[4−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8 −テトラメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル]フェニル]−5−ト リフルオロメチル−1H−テトラゾ−ル(CB29830)
0.75mlの氷酢酸に溶かした(Z)N−[4−[1−(5,6,7,8−
テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−2−プ
ロペニル]フェニル]−2,2,2−トリフルオロアセトイミドイル(O.16
g,0.37mmol)とアジ化ナトリウム(0.05g,1.74mmol)
の溶液をアルゴン雰囲気下で磁気攪拌しながら20時間70℃にする。反応媒質
の冷却後に溶剤を蒸発させ、ジクロロメタンで取り出して無水珪酸に取り込む。
無水珪酸上でフラッシュクロマトグラフィーによって精製する(溶出剤 エーテ
ル:石油エーテル=4:96)。溶剤を蒸発させて0.07gの白い固体として
(Z)1−[4−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テ
トラメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル]フェニル]−5−トリフ
ルオロメチル−1H−テトラゾールが得られる(CB29830)(収率=43
%)。
F(℃)=111.
RMN1H 200MHz(CDCl3):0.97と1.20(2s,12H,
5,5,8,8−CH3);1.57(s,4H,6,7−CH2−);2.22
(d,3H,Me ビニル J 1.4Hz);6.54(s,1H,H ビニル
);6.76(dd,1H,ArH J 1.7Hz J 8.1Hz);6.
83(d,1H,ArH J 1.7Hz);7.10(d,1H,ArH J
8.1Hz);7.42(m,4H,ArH)
RMN19F 50MHz(CDCl3):−60.32(s,3F,CF3)。
MS EI 70eV(m/z,強度%):440(M+,100%);39
7(63);248(9);69(33)。
MSHR EI 70 eV Mtr=440.2173 C25H27N4F3 Mth
=440.2188
HPLC:Waters カラム HR C18,8 x 100mm,6μ,
紫外線検出器Waters 486から260nm,流量3ml/min,溶出
剤MeOH:H2O=90:10+0.1%のTFA,テトラゾール(CB29
830)tr=3.37min純度98.7%;不純物tr=4.05min0
.8%。
実施例30:(Z)2−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8 ,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル]チエニル]−5 −ホスホン酸(CB46802)の調製:
a)(E)と(Z)2−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8, 8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル]チエニル]−5− ホスホン酸ジエチル
3mlの無水THFに溶かした(Z)2−[1−(5,6,7,8−テトラヒ
ドロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル
]−5−ブロモチオフェン(2.52g,6.47mmol)と亜燐酸ジエチル
(1.67ml,12.94mmo1)とトリエチルアミン(1.80ml,1
2.94mmol)とテトラキス(トリフェニルホスフィン)と、パラジウム(
0.87g,0.75mmol)の懸濁液をアルゴン雰囲気下で磁気攪拌しなが
ら15時間還流させる。反応媒質の冷却後に酢酸エチル(100ml)に取り、
HCl 1Nで、ついで飽和NaCl溶液で洗浄する。溶剤を蒸発させ、無水珪
酸上でフラッシュクロマトグラフィーによって精製する(溶出剤 エーテル:石
油エーテル50:50ついで70:30)。蒸発させた後、0.83gの黄色が
かった油として(収率=29%)(E)と(Z)2−[1−(5,6,7,8−
テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−2−プ
ロペニル]チエニル−5−ホスホン酸ジエチルの混合物が得られる(比(E):
(Z)=75:25RMN1H 80MHz)。
RMN1H 80MHz(CDCl3):1.05−1.50(m,18H,6
Me);1.55−1.70(m,4H,6,7−CH2);2.20(s,0.
25x3H,Me ビニル 異性体Z);2.30(s,0.75x3H,Me
ビニル 異性体 E);3.90−4.35(m,4H,−OCH2−);6
.50−7.65(m,6H,ArHとH ビニル)。
b)(E)2−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テト ラメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル]チエニル−5−ホスホン酸 (CB46802)
12mlのアセトニトリルに溶かした(E)と(Z)2−[1−(5,6,7
,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−
2−プロペニル]チエニル−5−ホスホン酸ジエチ
ルの混合物の懸濁液(O.83g,1.86mmol)に注射器でブロモトリメ
チルシラン(1.58ml,11.97mmol)を添加する。反応媒質を環流
で、アルゴン雰囲気下で2時間磁気攪拌する。冷却後に乾燥させ、エタノールに
取り出す。再度蒸発させて最小限のエチルエーテルで白い固体を沈殿させる。濾
過し、乾燥させ、0.11gの白い固体で(E)2−[1−(5,6,7,8−
テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−2−プ
ロペニル]チエニル−5−ホスホン酸(CB46802)が得られる(収率15
%)。
F(℃)175−176.
RMN1H 200MHz(CDCl3):1.26と1.27(2s,12H
.5,5,8,8−Me);1.69(s,4H,6,7−CH2);2.26
(d,3H,Me ビニル J 0.9Hz);7.02(s,1H,H ビニ
ル);7.09(dd,1H,ArH J 1.7Hz J 8.6Hz);7
.15−7.35(m,4H,ArH);7.45(dd,1H,ArH J=
3.7Hz J 8.6Hz)。
MS EI 70eV(m/z,強度%):390(M+,0.1%);37
5(0.4%);310(87),295(100);262(35);183
(27)。
HPLC:Waters カラム HR C18,8 x 100mm,6μ,
紫外線検出器Waters 486から280nm,流量3ml/min,溶剤
MeOH:H2O=85:15+0.1%のTFA,酸(CB46802)tr
=2.93min98.8%;不純物tr=1.36min0.7%。
実施例31:(Z)4−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8 ,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−1−(フェニル)−2−エテニル ]安息香酸(CB59892)の調製
1)(Z)4−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テト ラメチル−2−ナフタルエニル)−1−(フェニル)−2−エテニル]ベンゾニ トリル
18.5mlの無水DMF内の(Z)4−[1−(5,6,7,8−テトラヒ
ドロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−1−(フェニル
)−2−エテニル]ブロモベンゼン(2.21g,4.96mmol)の溶液に
、室温でシアン化銅(O.52g,5.81mmol)を添加する。反応媒質を
15時間環流させる。室温に戻った後、反応媒質をエーテル(200ml)で希
釈し、セライトで濾過する。有機相をNaHCO3(3x50ml)飽和水溶液
で洗浄し、MgSO4上で乾燥、濾過して蒸発させる。粗生成物を無水珪酸上で
フラッシュクロマトグラフィーによって精製する(溶出剤:石油エーテル:エー
テル=100:2)。1.29gの黄色がかった油状の(Z)4−[1−(5,
6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタルエニ
ル)−1−(フェニル)−2−エテニル]ベンゾニトリルが得られる(収率=6
6%)。
RMN1H 200MHz(CDCl3):1.05と1.35(2s,12H
,5,5,8,8 Me);1.65(s,4H,6,7−CH2−);6.8
0−6.90(m,2H,H ビニルとArH);7.00−7.10(m,3
H,ArH);7.20−7.50(m,8H,ArH)。
2)(Z)4−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テト ラメチル−2−ナフタルエニル)−1−(フェニル)−2−エテニル]安息香酸 (CB59892)
ヒドロエタノール(H2O 1.8mlとEtOH 17.5ml)水酸化カ
リウム(1.4g,25mmol)に溶かした(Z)4−[1−(5,6,7,
8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−1
−(フェニル)−2−エテニル]ベンゾニトリル(O.50g,1.27mmo
l)懸濁液を48時間の間、磁気攪拌しながら環流で加熱した。回転蒸発器でエ
タノールを蒸発さ
せ、水(10ml)に取り、HCl 3Nで酸性し、エチルエーテル(3x50
ml)で抽出し、エーテル化相をMgSO4で乾燥させ、濾過、蒸発させる。生
成物をペンタンで洗浄して、ついで濾過、乾燥する。521mgの白い固体の(
Z)4−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチ
ル−2−ナフタルエニル)−1−(フェニル)−2−エテニル]安息香酸(CB
59892)が9得られた(収率=63%)。
F(℃)=222.
IR(cm-1)2954;1676;1604;1416;1284.
RMN1H 200MHz(CDCl3)1.03と1.2O(2s,12H,
5,5,8,8−Me);1.65(s,4H,6,7−CH2−);6.85
(dd,1H,J 2Hz とJ 8Hz);6.92(s,1H H ビニル
);7.04−7.08(m,3H,ArH);7.21−7.39(m,6H
,ArH);7.82(d,2H,J 8Hz).
MS EI 70eV(m/z,強度%);410(M+,100%);39
5(48).
MSHR EI 70eV:Mtr=410.2246 C29H30O2について
Mth=410.2246.
HPLC:Waters カラム HR C18,8 x 100mm,6μ,
紫外線検出器Waters 486から260nm,流量3ml/min,溶出
剤MeOH:H2O=90:10+0.1%のTFA,酸(CB59892)t
r=5.34min99.8%。
実施例32:(Z)5−[4−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5, 5,8,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−1−(フェニル)−2−エ テニル]フェニル]−1H−テトラゾール(CB 96561)の調製:
無水トルエン(1.8ml)内に溶かした(Z)4−[1−(5,6,7,8
−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−1−
(フェニル)−2−エテニル]−ベンゾニトリル(0.35g,0.89mmo
l)に順次酸化ジブチル錫(22.8mg,0.09mmol)とアジ化トリメ
チルシリル(0.235ml,1.78mmol)を添加する。反応媒質をアル
ゴン雰囲気下で磁気攪拌しながら18時間還流で加熱(110℃)する。無水珪
酸上でフラッシュクロマトグラフィーによって精製する(溶出剤 MeOH:C
H2Cl2=5:95)、蒸発させた後260mgの白い粉末の(Z)5−[4−
[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−
ナフタルエニル)−1−(フェニル)−2−エテニル]フェニル]−1H−テト
ラゾール(CB96561)が得られる(収率=67%)。
F(℃)=232.
IR(cm-1):2958;1604;1496;1446;1060;.8
80.
RMN1H 200MHz(CDCl3):1.03と1.26(2s,12H
,5,5,8,8−Me);1.63(s,4H,6,7−CH2−);6.8
8−6.90(m,2H)7.08−7.35(m,9H,ArH);7.79
(d,2H,ArH,J 8Hz)。
MS EI 7OeV(m/z,強度%):434(M+,62%);406
(100);204(65);178(13)
MSHR EI 70eV:Mtr=434.2484 C29H30N4について
Mth=434.2470。
HPLC:Waters カラム HR C18,8 x 100mm,6μ,
紫外線検出器
Waters 486から260nm,流量3ml/min,溶出剤MeOH:
H2O=90:10+0.1%のTFA,テトラゾール(CB96561)tr
=3.69min99.7%。
実施例33:(E)5−[4−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5, 5,8,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−1−(フェニル)−2−エ テニル]フェニル]−1H−テトラゾール(CB56898)
無水トルエン(1.5ml)内に溶かした(E)4−[1−(5,6,7,8
−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−1−
フェニル−2−エテニル]−ベンゾニトリル(0.29g,0.74mmol)
に順次酸化ジブチル錫(23.3mg,0.089mmol)とアジ化トリメチ
ルシリル(0.200ml,1.48mmol)を添加する。反応媒質をアルゴ
ン雰囲気下で磁気攪拌しながら15時間還流で加熱(110℃)する。無水珪酸
上でフラッシュクロマトグラフィーによって精製し(溶出剤 MeOH:CH2
Cl2=5:95)、蒸発させると40mgの白い粉末5−[4−[(E)−1
−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフ
タルエニル)−1−(フェニル)−2−エテニル]フェニル]−1H−テトラゾ
ール(CB56898)が得られる(収率=12%)。
F(℃)=254.
IR(cm-1):2958;1666;1610;1496;1456:14
04;1362;1272;1056;.878
RMN1H 200MHz(CDCl3);1.22と1.26(2s,12H
,5,5,8,
8−Me);1.67(s,4H,6,7−CH2−);6.95(s,1H,
H ビニル);7.14(dd,1H,ArH,J 2Hz とJ 8Hz);
7.21(m,9H,ArH);7.78(d,2H,ArH,J 8Hz)。
MS EI 70ev(m/z,強度)434(M+,66%);406(1
00);219(39);204(57).
MSHR EI 70 eV Mtr= 434.2473 C29H30N4につ
いてMth=434.2470。
HPLC:Waters カラム HR C18,8 x 100mm,6μ,
紫外線検出器Waters 486から260nm,流量3ml/min,溶出
剤MeOH:H2O=90:10+0.1%のTFA,テトラゾール(CB56
898)
tr=4.17min99.4%。
実施例34:(E)と(Z)5−[2−[1−(5,6,7,8−テトラヒド ロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル) ]−5−チエニル]−1H−テトラゾ−ル(CB07734とCB92855) の調製
1)(E)と(Z)2−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8 ,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル)]−5−シアノチ オフェン
20mlのTHF内の臭化(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8
−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−6−メチルトリフェニル−ホスホニウ
ム(7.28g,13.22mmol)の溶液に−70℃で、THF(14ml
,14mmol)内のtBuOK 1Mの溶液を添加する。−70℃で1時間攪
拌を継続してから、10mlのTHF内に溶かした2−アセチル−5−シアノチ
オフェン(1g,6.6lmmol)を添加する。反応媒質を室温に戻して14
時間攪拌を継続する。ついで0℃でHCl 3Nの溶液で加水分解する。室温に
戻した後エーテルで抽出し、MgSO4上で乾燥、溶剤を濾過して蒸発させる。
粗生成物を無水珪酸上でフラッシュクロマトグラフィーによって精製する(溶出
剤 石油エーテル=エチルエーテル100:1)。0.41gの黄色い油として
(Z)2−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメ
チル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル)]−5−シ
アノチオフェンと0.39gの白い粉末の(E)2−[1−(5,6,7,8−
テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−2−プ
ロペニル)]−5−シアノチオフェンと0.70gの2つの異住体(Z)と(E
)の混合物が得られる(総収率=68%)。
異性体(Z): RMN1H 200MHz(CDCl3)1.10と1.25(2s,12H,
5,5,8,8−Me);1.67(s,4H,6,7−CH2):2.20(
s,3H,Me ビニル);6.65(s,1H,H ビニル);6.90(d
,2H,ArH,J 4Hz);7.05(s,1H,ArH);7.22(d
,2H,ArH,J 8Hz);7.40(d,1H,ArH,J 4Hz)。
異性体(E): F(℃)=108.
RMN1H 200MHz(CDCl3):1.30(s,12H,5,5,8
,8−Me);1.70(s,4H,6,7−CH2);2.30(s,3H,
Me ビニル);7.02(s,1H,H ビニル);7.10−7.20(m
,2H,ArH);7.25−7.35(m,2H,ArH);7.55(d,
1H,ArH,J 4Hz)。
2)(E)5−[2−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8, 8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル)]−5−チエニル ]−1H−テトラゾール(CB07734)
無水トルエン(2.3ml)内に溶かした(E)2−[1−(5,6,7,8
−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−2−
プロペニル)]−5−シアノチオフェン(O.39g,1.16mmol)に順
次酸化ジブチル錫(38.3mg,0.14mmol)とアジ化トリメチルシリ
ル(0.31ml,2.32mmol)を添加する。反応媒質をアルゴン雰囲気
下で磁気攪拌しながら14時間環流して加熱(110℃)する。無水珪酸上でフ
ラッシュクロマトグラフィーによって精製し、(溶出剤 MeOH:CH2Cl2
=10:90)、蒸発させると118.8mgの白い粉末の(E)5−[2−[
1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−ナ
フタルエニル)−2−プロペニル)]−5−チエニル]−1H−テトラゾール(
CB07734)が得られる(収率=27%)。
F(℃)=186−189.
IR(cm-1):3644;3272;1594;1458;1406。
RMN1H 200MHz(CDCl3):1.27と1.28(2s,12H
,5,5,8,8−Me);1.67(s,4H,6,7−CH2−);2.2
8(s.3H,Meビニル);7.02(s,1H,H ビニル);7.08−
7.15(m,2H,ArH);7.24−7.30(m,2H,ArH);7
.74(d,1H,ArH,J 4Hz)。
MS EI 70ev(m/z,強度%):378(M+,100%);35
8(83);69(67)。
MSHR EI 70 eV :Mtr=378.1880 C22H26N4S
Mth=378.1878。
HPLC:Waters カラム HR C18,8 x 100mm,6m,
紫外線検出器Waters 486から260nm,流量3ml/min,溶出
剤MeOH:H2O=90:10+0.1%のTFA,テトラゾール(CB07
734)tr=3.49min98.9%。
3)(Z)5−[2−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8, 8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル)]−5−チエニル ]−1H−テトラゾール(CB92855)
無水トルエン(2.4ml)内に溶かした(Z)2−[(5,6,7,8−テ
トラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロ
ペニル]−5−シアノチオフェン(O.41g,1.22mmol)に順次酸化
イヒジブチル錫(39.2mg,0.15mmol)とアジ化トリメチルシリル
(0.325ml,2.44mmol)を添加する。反応媒質をアルゴン雰囲気
下で磁気攪拌しながら15時間還流して加熱(110℃)する。無水珪酸上でフ
ラッシュクロマトグラフィーによって(溶出剤 MeOH:CH2Cl2=5:9
5)、ついで準備HPLC(溶出剤 MeOH:H2O=92:8+0.1%の
TFA)を用いて精製し、蒸発させると192.6mgの白い粉末の(Z)5−
[2−[r−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチル
−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル)]−5−チエニル]−1H−テトラ
ゾール(CB92855)が得られる(収率=42%)。
F(℃)=126.
IR(cm-1):2950;1552;1460;1408;1362.
RMN1H 200MHz(CDCl3):1.07と1.20(2s,12H
,5,5,8,8−Me);1.58(s,4H,6,7−CH2−);2.2
2(s,3H,Me ビニル);6.56(s,1H,H ビニル);6.88−
7.09(m,2H,ArH);7.10−7.16(m,2H,ArH);7
.66(d,1H,ArH,J 4Hz)。
MS EI 70eV(m/z,強度%):378(M+,86%);350
(74%);319(11%);165(15%);69(100%)。
MSHR EI 70eV:Mtr=378.1889 C22H26N4Sについ
てMth=378.1878。
HPLC Waters カラム HR C18,8 x 100mm,6μ,
紫外線検出器Waters 486から260nm,流量3ml/min,溶出
剤MeOH:H2O=90:10+0.1%のTFA,テトラゾール(CB07
734)tr=2.87min98.9%。
実施例35:(Z)5−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8 ,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル]ピリジニル−2 −カルボン酸(CB16279)の調製:
ヒドロメタノール(H2O 1.1mlとMeOH 9ml)水酸化カリウム
(0.46g,2.18mmol)に懸濁させた(Z)5−[1−(5,6,7
,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−
2−プロペニル]ピリジニル−2−カルボン酸メチル(0.3g,0.82mm
ol)を3時間、磁気攪拌しながら還流で加熱した。回転蒸発器でメタノールを
蒸発させ、水(10ml)に取り、HCl 3Nで酸性化し、ジクロロメタン(
5x30ml)で抽出し、エーテル化相をMgSO4で乾燥させ、濾過、蒸発さ
せる。粗生成物をペンタンで洗浄して、ついで濾過して0.28gの白い固体の
(Z)5−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメ
チル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル)]ピリジニル−2−カルボン酸
(CB16279)が得られる(収率=98%)。 F(℃)=62−64.
IR(cm-1):3250;2954;1898;1706;1590.
RMN1H 200MHz(CDCl3):0.94と1.19(2s,12H
,5,5,8,8−Me);1.56(s,4H,6,7−CH2−);2.2
3(d,3H,Me ビニル,J 1.3Hz);6.67(m,1H,H ビ
ニル);6.73(s,2H,ArH);7.09(d,1H,ArH,J 8
Hz);7.82(d,1H,ArH,J 8Hz);8.15(d,1H,A
rH,J 8Hz);8.41(s,1H,ArH)。
MS EI 70 eV(m/z,強度%):349(M+,76%);33
4(100);316(5)。
MSHR EI 70eV:Mtr=349.2059 C23H27NO2につい
てMth=349.2042。
HPLC Waters カラム HR C18,8 x 100mm,6μ,
紫外線検出器Waters 486から260nm,流量3ml/min,溶出
剤MeOH:H2O=90:10+0.1%のTFA,酸(CB16279)t
r=5.86min99.7%。
実施例36:(E)と(Z)2−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−3 ,5,5,8,8−ペンタメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル]ピ リ−ジニル−5−カルボン酸(CB90525)と(CB93634)の調製:
1)(E)と(Z)2−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−3,5,5 ,8,8−ペンタメチル −2−ナフタルエニル)−2−プロペニル]ピリジニル−5−カルボン酸メチル
15mlのTHF内の臭化(5,6,7,8−テトラヒドロ−3,5,5,8
,8−ペンタメチル−2−ナフタルエニル)−6−メチルトリフェニル−ホスホ
ニウム(5.28g,9.48mmol)の溶液に−70℃で、THF(10m
l,10mmol)内のtBuOK 1Mの溶液を添加する。−70℃で45分
間攪拌を継続して、この温度で7mlのTHF内の2−アセチルピリジン−5−
カルボン酸メチル(0.85g,4.74mmol)を添加する。反応媒質を室
温に戻して13時間攪拌を継続する。ついで0℃でHCl 3N(30ml)溶
液で加水分解しする。室温に戻して、ジクロロメタンで抽出し、MgSO4上で
乾燥、溶剤を濾過して蒸発させる。粗生成物を無水珪酸上でフラッシュクロマト
グラフィーによって精製する(溶出剤 石油エーテル:エーテル=100:10
ついで100:15)。0.59gのエステルの(E)と(Z)2−[1−(5
,6,7,8−テトラヒドロ−3,5,5,8,8−ペンタメチル−2−ナフタ
ルエニル)−2−プロペニル]ピリジニル−5−カルボン酸メチルが得られる(
収率=34%)((E):(Z)=64:34)。
異性体(Z): RMN1H 200MHz(CDCl3):0.60と1.15(2 s,12
H,5,5,8,8−Me);1.40−1.60(m,4H,6,7−CH2
−);2.25(s,3H);2.32(s,3H);3.95(s,3H,M
eO−);6.60(s,1H);6.75(s,1H);7.05(s,1H
,ArH);7.62(m,1H,ArH);7.92(dd,1H,ArH,
J 2HzとJ 8Hz);9.15−9.25(m,1H,ArH)。
異性体(E): RMN1H 200MHz(CDCl3):1.30と1.32(2 s,12
H,5,5,8,8−Me);1.40(s,4H,6,7−CH2−);2.
27(s,3H);2.32(s,3H);3.97(s,3H,MeO−);
6.82(s,1H);6.90(s,1H);7.08(s,1H,ArH)
;7.20(m,1H,ArH);8.02(dd,1H,ArH,J 2Hz
とJ 8Hz):9.15−9.25(m,1H,ArH)。
2)(E)と(Z)2−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−3,5,5 ,8,8−ペンタメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル]ピリ−ジニ ル−5−カルボン酸メチル(CB90525とCB93634)
ヒドロメタノール(H2O 2mlとMeOH 17.6ml)水酸化カリウ
ム(0.87g,15.6mmol)に溶かした(E)と(Z)2−[1−(5
,6,7,8−テトラヒドロ−3,5,5,8,8−ペンタメチル−2−ナフタ
ルエニル)−2−プロペニル]−ピリジニル−5−カルボン酸メチル((Z):
(E)=64:36))、(0.59g,1.56mmol)を3時間、磁気攪
拌しながら環流するまで加熱した。回転蒸発器でメタノールを蒸発させ、水(1
Oml)に取り、HCl 3Nで酸性化し、ジクロロメタン(5x30ml)で
抽出し、エーテル化相をMgSO4上で乾燥させ、濾過、蒸発させる。粗生成物
を準備HPLC(溶出剤:MeOH:H2O:86:14)で精製して138m
gの白い固体の(Z)2−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−3,5,5
,8,8−ペンタメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル]ピリジニル
−5−カルボン酸(CB90525)(収率=25%)と126mg.の白い固
体の(E)2−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−3,5,5,8,8−
ペンタメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル]ピリジニル−5−カル
ボン酸(CB93634)(収率=22%)が得られる。(Z)2−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−3,5,5,8,8−ぺン タメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル]ピリジニル−5−カルボン 酸(CB90525) Fに(℃)=85.
IR(cm-1):2956;2866;1722;1898;1602;14
50;1390.
RMN1H 200MHz(CDCl3):0.79と1.19(2 s,12
H,5,5,8,8−Me);1.23−1.51(m,4H,6,7−CH2
−);2.27(s,3H);2.37(s,3H);6.51(s,1H);
6.95(s,1H);7.02(s,1H,ArH);7.16(s,1H)
;8.30(d,1H,ArH,J 5Hz);9.40(s,1H,ArH)
;12.7(s,1H,可動H)。
MS IC 負200eV(m/z,強度%):363(M+,67%);3
62(100)。
HPLC Waters カラム HR C18,8 x 100mm,6μ,
紫外線検出器Waters 486から260nm,流量3ml/min,溶出
剤MeOH:H2O=85:15+0.1%のTFA,酸(CB90525)t
r=3.32min98.4%。(E)2−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−3,5,5,8,8−ペン タメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル]ピリジニル−5−カルボン 酸(CR93634) F(℃)=157.
IR(cm-1):3106;2956;2595;1734;1644;16
00;1440;1392;1242;1194;1142.
RMN1H 200MHz(CDCl3):1.27と1.29(2 s,12
H,5,5,8,8−Me);1.69(s,4H,6,7−CH2−);2.
29(s,3H);2.35(s,3H);7.16(s,1H);7.21(
s,1H):7.55(m,1H,可動H);7.65(s,1H);7.92
(d,1H,J 8Hz);8.73(d,1H,J 8 Hz);9.47(
s,1H)。
MS IC 負 200eV(m/z,強度%):363(M+,84%);
362(100)。
HPLC Waters カラム HR C18,8 x 100mm,6μ,
紫外線検出器Waters 486から260nm,流量3ml/min,溶出
剤MeOH:H2O=90:10+0.1%のTFA,酸(CB93634)t
r=4.72min98.1%。
実施例37:(E)と(Z)5−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−3 ,5,5,8,8−ペンタメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル]ピ リジニル−2−カルボン酸(CR56004)と(CR71329)の調製
1)(E)と(Z)5−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−3,5,5 ,8,8−ペンタメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル]ピリジニル −2−(N,N−ジイソプロピル)アミド
31mlのTHF内の臭化(5,6,7,8−テトラヒドロ−3,5,5,8
,8−ペンタメチル−2−ナフタルエニル)−6−メチルトリフェニル−ホスホ
ニウム(11.1g,19.9mmol)の溶液に−70℃で、THF(21m
l.21mmol)内のtBuOK 1Mの溶液を添加する。−70℃で1時間
攪拌を継続して、この温度で5−アセチル−2−(N,N−ジイソプロピル)ア
ミド(2.47
g,9.94mmol)を添加する。反応媒質を室温に戻して18時間攪拌を継
続する。ついで0℃でHCl 3N(25ml)溶液で加水分解する。室温に戻
して、ジクロロメタンで抽出し、MgSO4上で乾燥、溶剤を濾過して蒸発させ
る。粗生成物を無水珪素でフラッシュクロマトグラフィーによって精製する(溶
出剤 石油エーテル:エーテル=100:10と100:20)。3.59gの
黄色がかったゴムの(E)と(Z)5−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ
−3,5,5,8,8−ペンタメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル
)]ピリジニル−2−(N,N−ジイソプロピル)アミドが得られる(総収率=
83%)((E):(Z)=1:2)。
異性体(Z): RMN1H 200MHz(CDCl3):0.85(s,6H);1.05−1
.20(m,12H);1.25(s,6H);1.40−1.60(m,4H
,6,7−CH2);2.20(s,3H);2.25(s,3H);3.35
−3.65 m,2H);6.60(s,1H);6.65(s,1H);7.
00(s,1H);7.30(m,1H);7.45(m,1H);8.25(m
,1H)。
異比体(E): RMN1H 200MHz(CDCl3):0.9(s,12H,5,5,8,
8−Me);1.05−
1.20 (m,12H);1.30(s,4H,6,7−CH2);2.17
(s,3H);2.22(s,3H);3.70−3.95(m,2H);6.
92(m,1H);7.10(m,1H);7.20(m1H);7.50(m
,1H);7.80−7.90(m,1H);8.45(m,1H)。
2)(E)と(Z)5−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−3,5,5 ,8,8−ペンタメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル]−2−フォ ルミル ピリジン
28mlのTHF内の(E)と(Z)5−[1−(5,6,7,8−テトラヒ
ドロ−3,5,5,8,8−ペンタメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペ
ニル]−ピリジニル−2−(N,N−ジイソプロピル)アミド((E):(Z)
=1:2)(2.56g,5.86mmol)の溶液に−70℃で、トルエン(
15.9ml,8.8mmol)内の水素化ジイソブチルアルミニウム 1.5
Mの溶液を添加する。室温に上昇させこの温度で2時間攪拌をする。−70℃に
冷却してHCl 3N(25ml)水溶液で加水分解し、室温に戻して、ジクロ
ロメタン(5x50ml)で抽出する。有機相をMgSO4上で乾燥、濾過して
蒸発させる。粗生成物を無水珪酸上でフラッシュクロマトグラフィーによって精
製する(溶出剤 石油エーテル:エーテル=100:1O)。0.57gの黄色
い油状の(E)と(Z)5−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−3,5,
5,8,8−ペンタメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル]−2−フ
ォルミルピリジンが得られる(収率=28%)(E:Z=1:1)。 RMN1H 200MHz(CDCl3):0.76(s,0.5x6H);1
.20(s,0.5x6H);1.28(s,0.5x12H);1.40−1
.60(m,0.5x4H);1.68(s,0.5x4H);2.15−2.
30(m,6H);6.51(s,0.5x1H);6.72(s,0.5x1
H);6.95−7.05(m,1H);7.14(s,0.5x1H);7.
18(s,0.5x1H);7.55−7.70(m,0.5x1H);7.8
0(d,0.5x1H,J
8Hz);7.96(m,1H);8.45(m,0.5x1H);8.95(
m,0.5x1H);9.96(s,0.5x1H);10.08(s,0.5
x1H)。
3)(E)と(Z)5−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−3,5,5, 8,8−ペンタメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル)]ピリジニル −2−カルボン酸メチル
41mlのメタノールに溶かした(E)と(Z)5−[1−(5,6,7,8
−テトラヒドロ−3,5,5,8,8−ペンタメチル−2−ナフタルエニル)−
2−プロペニル]−2−フォルミルピリジン(0.57g,1.64mmol)
混合物の溶液に順次0.145mlの酢酸、酸化マンガン(1.43g,16.
5mmol)とシアン化ナトリウム(0.40g,8.20mmol)を室温で
添加する。反応物質をこの温度で4時間攪拌する。濾紙で濾し、蒸発させて20
mlずつの水に取り、エーテル(5 x 50ml)で抽出し、MgSO4上で
乾燥、濾過して蒸発させる。粗生成物を無水珪酸上でフラッシュクロマトグラフ
ィーによって精製する(溶出剤 石油エーテル:エーテル=70:30)。これ
を蒸発させると0.11gの黄色いペーストの(Z)5−[1−(5,6,7,
8−テトラヒドロ−3,5,5,8,8−ペンタメチル−2−ナフタルエニル)
−2−プロペニル]ピリジニル−2−カルボン酸メチル(収率=18%)と0.
09gの白い粉の(E)5−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−3,5,
5,8,8−ペンタメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル]ピリジニ
ル−2−カルボン酸メチル(収率=14%)が得られる。
異性体(Z): RMN1H 200MHz(CDCl3):0.78と1.18(s,6H,5
,5,8,8−Me);1.40−1.65(m,4H,6,7−CH2−);
2.21(s,3H,ArMe);2.24(s,
3H,Me ビニル);3.94(s,3H,−OMe);6.52(s,1H
);6.67(s,1H);6.98(s,1H,ArH);7.55−7.5
9(m,1H,ArH);7.94(d,1H,ArH J 7Hz);8.3
8(m,1H,ArH)。
異性体(E): F(℃)=132.
RMN1H 200MHz(CDCl3):1.27(s,12H,5,5,8
,8−Me);1.68(s,4H,6,7−CH2−);2.20(s,3H
,Me ビニル);2.23(s,3H,ArMe);4.00(s,3H,−
OMe);6.94(s,1H);7.12(s,1H);(m,2H,ArH
);7.18(s,1H);7.89−7.94(m,1H,ArH);8.1
1(d,1H,ArH,J 8Hz);8.89(m,1H,ArH)。
4)(Z)5−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−3,5,5,8,8− ペンタメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル)]ピリジニル−2−カ ルボン酸(CR56004)
ヒドロメタノール(H2O 0.3mlとMeOH 3.1ml)水酸化カリ
ウム(160mg,2.90mmol)に溶かした(Z)5−[1−(5,6,
7,8−テトラヒドロ−3,5,5,8,8−ペンタメチル−2−ナフタルエニ
ル)−2−プロペニル]ピリジニル−2−カルボン酸メチル(110mg,0.
29mmol)懸濁液を6時間の間、磁気攪拌しながら環流で加熱した。回転蒸
発器でメタノールをを蒸発させ、水(10ml)に取り、HCl 3Nで酸性化
し、ジクロロメタン(3 x 20ml)で抽出し、エーテル化相をMgSO4
で乾燥させ、濾過、蒸発させる。粗生成物をペンタンで洗浄して、ついで濾過し
て80gの固体の(Z)5−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−3,5,
5,8,8−ペンタメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル]ピリジニ
ル−2−カルボン酸
(CR56004)が得られる(収率=76%)。
F(℃)=66
IR(cm-1):3250;2924;1706;1590;1446;12
82;1240;1150;1030
RMN1H 200MHz(CDCl3):0.75と1.20(2s,12H
,5,5,8,8−Me);1.23(s,3H,Me ビニル);1.50−
1.56(m,4H,6,7−CH2−);2.26(s,3H,ArMe);
6.48(s,1H);6.73(s,1H);7.03(s,1H);7.9
6(dd,1H,ArH,J 1.7HzとJ 8 Hz);8.05(d,1
H,ArH J 8Hz);8.24(s,1H,ArH)。
MS EI 70eV(m/z,強度%):363(M+,70%);348
(100);330(35)。
MSHR EI 70eV:Mtr 363.2201 C24H29NO2につい
てMth=363.2198.
HPLC Waters カラム HR C18,8 x 100mm,6μ,
紫外線検出器Waters 486から260nm,流量3ml/min,溶出
剤MeOH:H2O=85:15+0.1%のTFA,酸(CB56004)t
r=3.22min97.3%
5)(E)5−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−3,5,5,8,8− ぺンタメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル)]ピリジニル−2−カ ルボン酸(CR71329)
ヒドロメタノール(H2O 0.25mlとMeOH 2.5ml)水酸化カ
リウム(130mg,
2.30mmol)に溶かした(E)5−[1−(5,6,7,8−テトラヒド
ロ−3,5,5,8,8−ペンタメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニ
ル]ピリジニル−2−カルボン酸メチル(90mg,0.23mmol)懸濁液
を2時間の間、磁気攪拌しながら環流で加熱した。回転蒸発器でメタノールを蒸
発させ、水(10ml)に取り、HCl 3Nで酸性化し、ジクロロメタン(3
x20ml)で抽出し、エーテル化相をMgSO4で乾燥させ、濾過、蒸発させ
る。粗生成物をペンタンで洗浄して、ついで濾過して80mgの白い固体の(E
)5−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−3,5,5,8,8−ペンタメ
チル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル]ピリジニル−2−カルボン酸(
CR71329)が得られる(収率=95%)。 F(℃)=172.
IR(cm-1):3406; 2924;2458;1894;1710;1
584;1452;1320;1128;1132.
RMN1H 200MHz(CDCl3):1.27(s,12H,5,5,8
,8−Me);1.68(s,4H,6,7−CH2−);2.21(s,3H
);2.24(s,3H);6.98(s,1H,H ビニル);7.13(s
,1H,ArH);7.17(s,1H);8.03(d,1H,ArH,J
8Hz);8.21(d,1H,ArH J 8Hz);8.77(m,1H,
ArH)。
MS EI 70eV(m/z,強度%):363(M+,75%);348
(100);330(44);304(33).
MSHR EI 70eV:Mtr=363.2195 C24H29NO2につい
てMth=363.2198.
HPLC Waters カラム HR C18,8 x 100mm,6μ,
紫外線検出器
Waters 486から260nm,流量3ml/min,溶出剤MeOH:
H2O=85:15+0.1%のTFA,酸(CB71329)tr=4.67
min97.8%。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項
【提出日】1998年2月27日(1998.2.27)
【補正内容】
明細書
・・・炭素原子1から6個と、フッ素原子3から7個を有するフルオロアルキル
・・・、または化学式−OR13の基を表し、ここでR13は水素原子、低級アルキ
ル基、アリール基またはアラルキル基またはトリフルオロメチル基を表す。
・X1は炭素原子、酸素原子または硫黄原子から選択される、またこのとき、
・R6とR7は:
−X1が炭素原子の場合にはメチル基またはエチル基、
−X1が硫黄原子または酸素原子である場合はなにもなく、
−X1が硫黄原子(スルホキシド−SO−またはスルホン−SO2−の場合)であ
る場合は一つまたは二つの酸素原子である。
・同一または異なるX2とX3は炭素原子、酸素原子または窒素原子を表し、ある
いはさらにX2−X3は硫黄、酸素または窒素の単一の原子であり、したがって、
X2とX3の担持核はベンゼン、ピリジン、チオフェン、フラン、ピロールとする
ことができ、あるいは、X2が酸素原子で、X3が炭素原子のときは、C13とC14
は単一かつ同一の炭素原子を表し、したがって、X2とX3の担持核はイソオキサ
ゾールとすることができる。
上述の誘導体の薬学上許容される塩としては、酢酸、塩酸、ケイ皮酸、クエン
酸、蟻酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、フッ化水素酸、マロン酸、メタンスルホ
ン酸、蓚酸、ピクリン酸、マレイン酸、乳酸、ニコチン酸、フェニル酢酸、燐酸
、琥珀酸、硫酸、酒石酸の塩、アンモニウム、ピペラジン、ジエチルアミン、ニ
コチン酸アミド、尿素、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、亜
鉛、リチウム、メチルアミノ、ジメチルアミノ、トリメチルアミノ、トリス(ヒ
ドロキシメチル)アミノメタンの塩を挙げることができるがこれらに限定されな
い。
・・・炭素11と12の間の二重結合・・・が、トランス配座の化合物にとくに
関心が向けられている、なぜならこの配座は基準アロチノイド:(E)4−[2
−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチル−ナフタル
エニル)−1−プロペニル]安息香酸(TTNPB)内に見いだされる配座だか
らである。
おなじくTTNPBの構造によれば、先行技術のこれらの化合物は炭素11(
化学式I内のR4=−CH3)上に、置換基、より具体的にはメチルが存在するこ
とを特徴とするが、炭素12は置換されていない(化学式I内のR3=H)、と
ころが本発明の化合物は、反対に、炭素11の領域ではなく、炭素12の領域に
、置換基、とくにアルキルを有する。
R3およびR4基がシスである−般式(I)の誘導体について出願人が実施した
研究作業からこれらの化合物は、細胞の増殖と差別化を調整することを可能にし
、奇形を誘発しない組成物の形で乳ガン、前立腺ガン、肺ガン、皮膚ガンおよび
前骨髄球白血病などの疾患の治療と化学的予防法への応用を可能にするような本
質的特性を有することが実証された。
したがって、本発明は先に定義した−般式(I)の芳香族多環レチノイド誘導
体、それらの製法ならびにヒトと動物の医薬品および化粧品へのそれらの使用を
目的とする。
化学式(I)の誘導体の中で、好適系列はR3が低級アルキル基またはトリフ
ルオロメチル基またはnが0と10の間の整数である−(CH2)nCF3基を表
し、R4が水素原子を表す系列である。
請求の範囲
1.次の一般式で表されるレチノイド型の芳香族多環誘導体において:この式で、炭素11と12の間の二重結合が有する基R3とR4はシスでありR1
,R2,R3,R4,R5,R6,R7,X1,X2とX3は次の意味を持つ:
・R1は水素原子、C1−C6のアルキル基または式−CH2OH、−OH、−CH
O、−COOH、−COR8、−CH2OCOR9、−SH、−S−アルキル、−
PO3H2、p−ヒドロキシフェニルアミノカルボニル、テトラゾール−5−イル
アミノカルボニル、テトラゾール−5−イル、5−トリフルオロメチル−テトラ
ゾイルの基、および可能な場合は生理的に許容される酸とのそれらの塩を表し、
ここでR8とR9は:
・水素原子、−OH基、C1−C6のアルキル基または式−OR10の基であり、こ
こでR10は炭素原子を1から20個有する分岐または非分岐アルキル基、炭素原
子を2から20個有する分岐または非分岐アルケニル基、アリールまたはアラル
キル基、あるいは
・次式のアミノ基であり:
ここで同一または異なるrとr’は水素原子、C1−C6のアルキル基、アリール
また
はアラルキル基、α−アミノ酸の残り、糖の残りまたはその中で一緒にとらえら
れたrとr’が複素環を形成する複素環を表す。
・R2は水素原子、ハロゲン族原子またとくにフッ素原子、C1−C6のアルキル
基、化学式−COOH、−OR11,−SR11,nが0と10の間の整数である−
(CF2)nCF3の基、または−OCOR11基、および可能な場合は生理的に許
容される酸とのそれらの塩、あるいは次式のアミノ基であり:
ここでrとr’は上記と同じ意味を持ち、またR11は水素原子、C1−C6のアル
キル基、炭素原子1から6個と、フッ素原子3から7個を有するフルオロアルキ
ル基、アリールまたはアラルキル基を表す。
・R3は水素原子、トリフルオロメチル基、アリール基、アラルキル基またはヒ
ドロキシルによってまたは一つあるいは複数個のフッ素原子によって、C1−C6
のアルコキシまたは式−(C=O)R12の基によって場合によって置換されたC1
−C6のアルキル基を表し、この式でR12は水素原子、C1−C6のアルキル基、
ヒドロキシル基、C1−C6のアルコキシ基またはあるいは次式のアミノ基であり
:
ここでrとr’は上記と同じ意味を持つ。
・R4は水素原子またはアリール基である。
・R5は水素原子、C1−C6のアルキル基、ハロゲン族原子、炭素原子1から6
個と、フッ素原子3から7個を有するフルオロアルキル基または化学式−OR13
の基を表し、ここでR13は水素原子、C1−C6のアルキル基アリール基またはア
ラルキル基またはトリフルオロメチル基を表す。
・X1は炭素原子、酸素原子または硫黄原了から選択される、またこのとき、
・R6とR7は:
−X1が炭素原子の場合にはメチル基またはエチル基、
−X1が硫黄原子子または酸素原子である場合はなにもなく、
−X1が硫黄原子(スルホキシド−SO−またはスルホン−SO2−の場合)であ
る場合は一つまたは二つの酸素原子である。
・同一または異なるX2とX3は炭素原子、酸素原子または窒素原子を表し、ある
いはさらにX2−X3は硫黄、酸素または窒素の単一の原子であり、したがって、
X2とX3の担持核はベンゼン、ピリジン、チオフェン、フラン、ピロールとする
ことができる、あるいは、X2が酸素原子で、X3が炭素原子のときは、C13とC14
は単一かつ同一の炭素原子を表し、したがって、X2とX3の担持核はイソオキ
サゾールとすることができる:
ことを特徴とする誘導体。
2.請求項1に記載の誘導体において、式(I)の中でR4が水素原子を表すこ
とを特徴とする誘導体。
3.請求項1または2に記載の誘導体において、式(I)の中でR3がC1−C6
のアルキルまたはトリフルオロメチル基またはnが0と10の間の整数である−
(CH2)nCF3基を表すことを特徴とする誘導体。
4.請求項1から3のいずれか一つに記載の誘導体において、式(I)の中でR2
が水素原子を表し、R1がテトラゾイル基または−COOH基を表すことを特徴
とする誘導体。
5.請求項1から4のいずれか一つに記載の誘導体:
・(Z)2−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラ
メチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル]ピリジニル−5−カルボン酸
。
・(E)4−[1−トリフルオロメチル−2−(5,6,7,8−テトラヒドロ
−5,5,8,8
−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−1−エテニル]安息香酸。
・(Z)4−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−3,5,5,8,8−ペ
ンタメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル]安息香酸。
・(E)4−[1−トリフルオロメチル−2−(5,6,7,8−テトラヒドロ
−3,5,5,8,8−ペンタメチル−2−ナフタルエニル)−1−エテニル]
安息香酸。
・(Z)4−[1−(3’,4’−ジヒドロ−4’,4’−ジメチル−1’,1
’−ジオキシド−2’H−1’−ベンゾチオピラン−6’−イル)−2−プロペ
ニル]安息香酸。
・(Z)5−[4−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−
テトラメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル]フェニル]−1H−テ
トラゾール。
・(E)5−[4−[1−トリフルオロメチル−2−(5,6,7,8−テトラ
ヒドロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタルエニル)−1−エテニル
]フェニル]−1H−テトラゾール酸。
・(Z)5−[4−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−3,5,5,8,
8−ペンタメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル]フェニル]−1H
−テトラゾール。
・(E)5−[4−[1−トリフルオロメチル−2−(5,6,7,8−テトラ
ヒドロ−3,5,5,8,8−ペンタメチル−2−ナフタルエニル)−1−エテ
ニル]フェニル]−1H−テトラゾール酸。
・(Z)5−[4−[1−(3’,4’−ジヒドロ−4’,4’−ジメチル−1
’,1’−ジオキシド−2’H−1’−ベンゾチオピラン−6’−イル)−2−
プロペニル]フェニル]−1H−テトラゾール。
・(Z)2−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラ
メチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル]チエニル−5−カルボン酸。
・(Z)5−[2−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−
テトラメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル]5−チエニル]−1H
−テトラゾール。
・(Z)5−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラ
メチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル]ピリジニル−2−カルボン酸
。
・(Z)2−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−3,5,5,8,8−ペ
ンタメチル−2−
ナフタルエニル)−2−プロペニル]ピリジニル−5−カルボン酸。
・(Z)5−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−3,5,5,8,8−ペ
ンタメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル]ピリジニル−2−カルボ
ン酸。
・(Z)5−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラ
メチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル]イソオキサゾール−3−カル
ボン酸。
・(Z)5−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−3,5,5,8,8−ペ
ンタメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル]イソオキサゾール−3−
カルボン酸。
・(Z)1−[4−[1−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−
テトラメチル−2−ナフタルエニル)−2−プロペニル]フェニル]−5−トリ
フルオロメチル−1H−テトラゾール。
6.遊離した形で、または伝統的な賦形剤または溶剤と組み合わされた、薬学的
に許容される塩の形で、請求項1から5のいずれか一つに定義された化学式(I
)の少なくとも一つの誘導体を含有する治療、皮膚科または化粧品組成物。
7.ガンの治療または予防に有益な治療組成物の製造のための、請求項1から5
のいずれか一つに定義された化学式(I)の誘導体の使用。
8.非インシュリン依存糖尿病の治療または予防に有益な治療組成物の製造のた
めの、請求頃1から5のいずれか一つに定義された化学式(I)の誘導体の使用
。
9.炎症性疾患の治療または予防に有益な治療組成物の製造のための、請求項1
から5のいずれか一つに定義された化学式(I)の誘導体の使用。
10.免疫疾患の治療または予防に有益な治療組成物の製造のための、請求項1
から5のいずれか一つに定義された化学式(I)の誘導体の使用。
11.皮膚病の治療または予防に有益な皮膚科または化粧品組成物の製造のため
の、請求頃1から5のいずれか一つに定義された化学式(I)の誘導体の使用。
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(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
A61K 31/191 A61K 31/19 601
31/325 31/325
31/381 31/38 601
31/41 31/41
31/44 31/44
C07C 13/48 C07C 13/48
63/74 63/74
271/28 271/28
C07D 213/80 C07D 213/80
257/04 257/04
261/10 261/10
333/40 333/40
335/06 335/06
409/04 409/04
409/10 409/10
C07F 9/6553 C07F 9/6553
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L
U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF
,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,
SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S
Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD
,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ
,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CZ,
DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE,HU,I
S,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK,LR
,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,
MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,S
D,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,TR,TT
,UA,UG,US,UZ,VN
(72)発明者 ダッロ,フランシス
ベルギー王国,ベー―1070 ブリュッセ
ル,アヴニュ ヴィクトール―オリヴィ
エ,バティモン 8アー,ボワット 60
(72)発明者 デイーヌ,アブダラ
フランス共和国,エフ―76000 ルーアン,
リュ サン―ジェルヴェ,35
(72)発明者 サル―サラン,ヴェロニック
フランス共和国,エフ―76240 ル―メニ
ル―エスナール,スクワール フランシス
―プーランク,12
(72)発明者 デュアメル,ピエール
フランス共和国,エフ―76130 モン―サ
ン―テニャン,リュ ジャック―ブトロ
ル,32
(72)発明者 キス,ロベール
ベルギー王国,ベー―1440 ウォティエ―
ブレーヌ,リュ クール オ ボワ,14
(72)発明者 スクーフ,アラン―ルネ
フランス共和国,エフ―92400 クールブ
ヴォワ,スクワール アンリ―レニョー,
1,アパルトマン 179
(72)発明者 ジェルマン,ピエール
フランス共和国,エフ―87500 サン―テ
ィリエ―ラ―ペルシュ,アヴニュ マルソ
ー,16
(72)発明者 プリア,ベルナール
フランス共和国,エフ―91570 ビエーヴ
ル,ルート ドゥ ジュイ,3,レジダン
ス デュ シャ ノワール,6