【発明の詳細な説明】
つぶれた超吸収性発泡体
発明の分野
本発明は、オムツ、大人用失禁製品、生理用ナプキンなどの使い捨て吸収性製
品、およびより詳細には、尿または月経流体のような水性身体排泄物を保持する
能力を有する使い捨て吸収性製品に関する。
発明の背景
オムツ、失禁製品、生理用ナプキン、トレイニングパンツなどの使い捨て吸収
性製品は、当該分野でよく知られている。典型的に、使い捨て吸収性製品は、着
用者の体に面する液体透過性トップシート、着用者の衣服に面する液体不透過性
バックシート、および液体透過性トップシートとバックシートとの間に置かれた
吸収性コアを含んでいる。吸収性コアは、着用者の体から排出された尿または他
の滲出液のような比較的多量の流体をたびたび吸収し処理できなければならない
。吸収性コアは、吸収性製品に最初に堆積した排出液を獲得し、分配し、貯蔵で
きる必要がある。好ましくは、吸収性コアのデザインは、排出液が吸収性製品の
トップシートに堆積した実質的すぐ後に、コアがその排出液を獲得するようにな
っており、排出液がトップシートの表面に蓄積したり表面から流れ落ちたりしな
いように意図されている。何故なら、このことが吸収性製品による非能率的な流
体の封じ込めという結果に至り、ひいては上着を湿らせ着用者の不快感につなが
り得るからである。
吸収性製品における流体の獲得を向上させることに関して、吸収性製品すみず
みへのこの流体の分配を改良することに関して、さらに、流体の最終的貯蔵を改
善することに関して、数多くの試みがなされてきた。
幾つがの特許刊行物は、特別に処理したセルロース系材料を添加することによ
る流体処理能の改良を掲載している。例えばモーレ(Moore)らの米国特許第4
898 642号は、特別な撚糸による、化学的に硬化されたセルロース系繊維
およびそれからつくられる吸収性構造体を開示しており、ベビック−ゾンターク
(Bewick-Sonntag)らのEP 0 640 330は、特定の超吸収性材料を用
いた特定の配置におけるこのような繊維の使用を開示している。
EP 0 312 118号(マイヤー(Meyer))は、繊維質トップシートを備
えた吸収性製品を開示しており、繊維質トップシートはその下にある輸送層の孔
より大きな孔を有し、順にその輸送層はその下にある吸収体より大きな孔を有し
ている。さらに、その輸送層は、吸収性コアの親水性よりも低い親水性をもたな
ければならず、実質的には疎水性であると一般に特徴づけられ得る。
特にこのような製品における(吸収性ゲル化材料、またはヒドロゲル材料とも
呼ばれる)超吸収性材料の使用が、広い使用法をもたらした。超吸収性材料は、
尿のような多量の流体を吸収し、使用状況下でその吸収された流体を保持するこ
とができるポリマー材料である。
圧力に対抗して膨潤する能力を有する吸収性ゲル化材料を供給する試みが当該
分野で最近なされている。いわれている利点は、吸収性ゲル化材料が使用の間、
体により及ぼされる実際の圧力下で流体を吸収するということである。しかし当
該分野における他の教示は、負荷下で自由な膨潤度および吸収度を有する吸収性
ゲル化材料を提供している。このような吸収性ゲル化材料のいわれている利点は、
より小さな体積および質量でありながら、およそ同じ吸収能力、つまり使用中に、
典型的に及ぼされる圧力下で排出された液体を急速に吸収する能力、および使用
中に、典型的に及ぼされる圧力下で吸収された液体を保持する能力を有するとい
うことである。
従来技術におけるこのような試みの例には、1992年9月15日、ケレンベルガー
(Kellenberger)に発行された米国特許第5,147,343号および1992年9月
22日、ケレンベルガーらに発行された米国特許第5,149,335号がある。
吸収性構造の流体処理特性を向上させるために、超吸収性材料の吸収速度を高
めるための多くの試みが開示されてきた。
US-A-5.154.713(リンド(Lind)ら)は、重合の間の例えばCO2
放出により例えばポリマーを適度に発泡させることにより、材料の重合の間に
導入された孔を有する粒状の超吸収性材料を開示している。このあと、ポリマ
ーを通常の方法で処理する。つまり、ポリマーを細断し、乾燥させ、細かく粉砕
し、(必要ならば)篩い分けし、(任意に)表面架橋結合をつくることができる
。これは、粒状超吸収性材料が肉眼では未処理のポリマーと同一に見えるという
結果に至ったが、粒子の表面を顕微鏡で観察すると、小さな「スイスチーズ」の
ような孔を示している。その効果は、幾分妥協したゲル強度で、吸収速度の適度
な増大である。
US-A-5.149.334(ベルグ(Berg)ら)は、比較的小さい粒子サイ
ズの粒子を凝集することにより生成され、かつこの粒子間の架橋結合のため濡れ
てもなお凝集したままである粒子間架橋結合の凝集体を含む吸収性部材を開示し
てる。このことは、凝集体構造あたり比較的少ない粒子を有するが比較的高密度
の粒状構造物という結果に至る。US-A-5.124.188(ロー(Roe)ら
)は、同じ原理を、シート形態のような、つまり凝集体構造あたり比較的多くの
粒子を有する粒子間架橋結合の巨大構造物をつくり出すのに応用している。両ア
プローチとも、その結果は吸収速度を増大させるが、グリセロールおよび/また
は水のような大量の可塑剤を使用しなければ、比較的堅い構造になる。
WO-95/22357(ハヤシら)は、部分的に膨潤した超吸収性粒子を自由
な乾燥プロセスにさらす際に、増大した粒子比表面をつくり出すプロセスを開示
し、このプロセスにより粒子が「破裂」し、不規則な構造体を形成し、これは質
量に対して高い表面比を有するが、せいぜい通常の超吸収性粒子と同等の脆性を
有する。
これら吸収性要素の全ては、結果的に比較的堅い構造になるという共通点があ
る。
高い吸収性に柔軟な構造を提供するための方法は、超吸収性繊維を使用するこ
とである。一般的に、このような繊維は、ボウルランド(Bourland)(US-A-
4.855.179)により記載され、またはテクニカルアブソーベント(Tech
nical Absorbents)社、UK、またはキャメロット(Camelot)、USから商業
的に入手できる。ノエル(Noel)ら(EP-B-0 565 606)は、吸収性
構造体におけるこのような材料の使用法を記載している。超吸収性繊維は、典型
的に0.3g/cm3より大きくない範囲にある密度の不織構造体のよ
うな低密度ウェブ中に含まれる。このような材料は優れた柔軟性を有し、また質
量に対する表面の比較的大きな比を示すが、その低密度は、生産に対するロジス
ティック困難性に関して、また最終的な吸収性製品の大きな容積に関しても不利
益を引き起こす。
その上、US-A-5.338.766(バン ファン(van phan))は、発泡
体の壁/壁体が超吸収性ポリマーである連続気泡の発泡体材料を開示している。
(約30重量%未満および好ましくは15重量%未満のレベルの水のような)適
度な量の可塑剤のみにより、その結果は非常に多孔性で低密度で、吸収速度の高
い超吸収性材料になる。この発泡体材料は剛性が低く(すなわちより優れた柔軟
性がある)が、この材料は、超吸収性繊維からつくられた低密度ウェブ構造体と
同じ欠点を本質的に備えている。
吸収性材料の乾燥体積を減少させる方法は、ダイヤー(Dyer)(US-A-5.
387.207)により開示されている。これは、高分散相乳化重合プロセスに
より非膨潤性ポリマーを形成するようにつくられた吸収性発泡体に関する。これ
により吸収性液体は、発泡体の孔におけるキャピラリー吸収力により保持される
。このような発泡体はその後、孔体積がつぶれて、その発泡体がその最初の体積
の約10%から20%を有するように処理される。この小体積は、(水のような
)吸収される液体と接触するまで維持され、最初の体積まで増大すると、これら
の孔に吸収性を付与する。しかし、このような構造において、吸収性と剛性特性
とのバランスはつり合っていなければならない:柔らかく非常に柔軟な構造体は
、望ましくない液体の「絞り出し(squeeze out)」作用が、(局所的に起こる
と、使用中に比較的高い値に達し得る)圧力により解除される傾向にあり;比較
的堅い構造体はこの作用の傾向は少ないが、柔軟性の欠如故に好ましくない。
従って、本発明の目的は、柔軟性、吸収能および吸収速度の特性のより優れた
バランスを有する材料を提供することである。さらなる目的は、粒状形態または
シート形態のような巨大構造でこのような材料を提供することである。
この発明のさらなる目的は、このような改良された材料を含む吸収性構造体お
よび製品を提供することである。
発明の簡単な概要
本発明は、超吸収性ポリマーを含み、水性液体の吸収に際して膨潤することが
可能で、かつ、少なくとも0.2m2/gの質量に対する表面の比を有する多孔
性構造体を形成する、水性体液を吸収するための多孔性材料であって、前記多孔
性構造の孔が、前記水性体液で濡れる前に、膨張体積の1/3未満につぶされる
こと、およびその孔が水性液体で濡れると膨張することを特徴とする多孔性材料
に関する。つぶれた材料は、粒状形態、またはシートのような形態であることが
できる。
図面の簡単な説明
本明細書は、本発明を指摘し、かつ明確に請求する請求の範囲でしめくくるが
、本発明は、同じ構成要素は同じ参照番号を付して添付した本明細書に関連して
描かれた以下の図面によりさらに理解されると信じられる。
図1は使い捨て吸収性製品を示している。
発明の詳細な説明
吸収性製品
ここで使用される「吸収性製品」という用語は、体からの滲出液を吸収し含有す
るデバイスをいい、より具体的には、着用者の体に対してまたは接して置かれ、
体から排出される様々な滲出液を吸収し含有するデバイスのことをいう。「使い
捨て」という用語は、洗濯したり、その他の方法で元どおりにしたり、吸収性製
品として再利用する意図のない(つまり、一回の使用後に捨てられ、好ましくは
リサイクルされたり堆肥にされたりその他環境に良い方法で処分されたりするこ
とが意図された)吸収性製品を記載するのにここでは使用される。
吸収性製品は、一般に、
(副構造体から構成され得る)吸収性コア;
流体透過性トップシート;
流体不透過性バックシート;
留め具要素または弾性化部材のような任意の付加的特徴部
を含む。
本発明の吸収性製品の特定の態様は、図1に示される使い捨て吸収性製品、オ
ムツ20である。ここで使用される「オムツ」という用語は、一般に幼児および
失禁する人に着用され、着用者の下腹部の回りに着用される吸収性製品のことを
いう。しかし、本発明は、失禁用ブリーフ、失禁用下着、オムツホルダーおよび
ライナー、女性用衛生衣類などの他の吸収性製品にも適用できることを理解すべ
きである。
図1は、オムツ20の構成がより明らかに示されるようにその構造の部分を切
り開き、かつ、着用者に面したり接したりするオムツ20の部分、つまり内部表
面を見る人の方に向けた、完全な非伸縮状態にある(つまり伸縮を引き起こす収
縮を引っ張って伸ばした)オムツ20の平面図である。図1に示すように、オム
ツ20は、好ましくは、液体透過性トップシート24;トップシート24と結合
した液体不透過性バックシート26;トップシート24とトップシート26との
間に位置する吸収性コア28を含む。
オムツ20は、オムツ20を着用している間、着用者の前側で並置される第1
ウエスト領域27、第1ウエスト領域27に対向し、かつオムツ20を着用して
いる間、着用者の後ろ側で並置される第2ウエスト領域29、第1ウエスト領域
27と第2ウエスト領域29との間に配置される股領域31、およびその長手方
向の端が33と表示され、その終端が35と表示されるオムツ20の外側端によ
り規定される周縁を有していることが図1に示されている。オムツ20の内側表
面は、使用の間、着用者の体に接するオムツ20の部分を含む(つまり内側表面
は、一般に第1トップシート24の少なくとも一部分および第1トップシート2
4に結合した他の構成要素により形成される)。外側表面は、使用の間、着用者
の体から離れて位置するオムツ20の部分を含む(つまり外側表面は、一般にバ
ックシート26の少なくとも一部分およびバックシート26に結合した他の構成
要素により形成される)。
図1は、トップシート24およびバックシート26が吸収性コア28より一般
に大きい長さと幅の寸法を有しているオムツ20の好ましい態様を示している。
トップシート24およびバックシート26は、吸収性コア28の端を越えて広が
っており、これによりオムツ20の周縁22を形成する。トップシート24、バ
ックシート26および吸収性コア28は、様々なよく知られた形態で組み立てら
れ得るが、好ましいオムツの形態は、1975年1月14日にブエル(Kenneth B.Buel
l)に発行された「使い捨てオムツの収縮可能なサイド部分」という題の米国特
許第3,860,003号;および1991年6月13日にブエルらにより出願され、
許可された「予め配置された弾性屈曲性ヒンジを有する動的伸縮性ウエスト部を
備えた吸収性製品」という題の米国特許出願シリアル番号07/715,152
に一般に記載されている。
バックシート26は、吸収性コア28の衣類側表面に接して配置され、好まし
くは当該分野でよく知られた接着手段(図示せず)により、吸収性コアに結合さ
れる。例えば、バックシート26は、接着剤の均一の連続層、接着剤のパターン
化した層、または別々のラインのアレー、らせん状、または接着剤のスポットに
より、吸収性コア28に固着され得る。申し分ないと分かった接着剤は、ミネソ
タ州セイントポールのH.B.フラー(Fuller)社により製造され、HL−12
58として売られている。接着手段は、好ましくは1986年3月4日にミネトラ(
Minetola)らに発行された「使い捨ての排出物封じ込め衣類」という題の米国特
許第4,573,986号に開示されているような、接着剤のフィラメントのオ
ープンパターン網目構造を含んでおり、さらに好ましくは、1975年10月7日にス
プラーグ(sprague)Jr.に発行された米国特許第3,911,173号;1978年
11月22日にツィーカー(Ziecker)らに発行された米国特許第4,785,99
6号;および1989年6月27日にウェレニッツ(werenicz)に発行された米国特許
第4,842,666号に示された装置および方法によって図示されるような、
らせん状パターンに渦を巻いた接着剤フィラメントの幾つかのラインを含んでい
る。その代わりに、接着手段には、熱結合、圧力結合、超音波結合、動的機械的
結合、またはいずれもの他の適切な接着手段、または当該分野で知られているこ
れら接着手段の組み合わせを含み得る。
バックシート26は、液体(例えば尿)を透過させず、他の柔軟な液体不透過
性材料も使用され得るが、好ましくは薄いプラスチックフィルムから製造される
。
ここで使用される「柔軟な」という用語は、人の体の一般的な形および体の線に
従順で、容易に順応する材料のことをいう。バックシート26は、吸収性コア2
8に吸収され保有された滲出液がベッドシーツおよび下着のようなオムツ20に
接触する製品を濡らすのを防止する。バックシート26は、従って、織材料また
は不織材料、ポリエチレンまたはポリプロピレンの熱可塑性フィルムのようなポ
リマーフィルム、またはフィルムで被覆された不織材料のような合成材料を含み
得る。好ましくは、バックシートは、約0.012mmから約0.051mmの
厚さを有する熱可塑性フィルムである。バックシートとして特に好ましい材料は、
US、インディアナ州、テレホイテ(Terre Haute)のトレデガー(Tredegar)
インダストリーズ社により製造されるRR8220ブラウンフィルムおよびRR
5475キャストフィルム等である。バックシート26は、好ましくはエンボス
され、および/またはマット仕上げされ、布のような外観が付与される。その上
、バックシート26は、滲出液がバックシート26を通過するのを防止するが、
蒸気が吸収性コア28から漏れるのを許し得る(つまり呼吸できる)。
トップシート24は、吸収性コア28の体側表面に接して配置され、好ましく
は、当該分野でよく知られた接着手段(図示せず)により、吸収性コアおよびバ
ックシート26に結合される。適切な接着手段は、バックシート26の吸収性コ
ア28への結合に関して記載されている。ここで使用した、「結合した」という
用語は、ある要素を直接他の要素に取り着けることにより、ある要素が他の要素
に直接固着される形態、およびある要素を仲介のメンバーに取り着け、仲介のメ
ンバーを順に他の要素に取り着けることにより、ある要素が他の要素に間接的に
固着される形態を含む。
一般的に、トップシート24は、従順で、柔軟な感触で、着用者の肌に刺激が
ない。その上、トップシート24は、液体(例えば尿)を容易にその厚みを通過
させる液体透過性である。適切なトップシートは、多孔性発泡体;網状発泡体;
開孔プラスチックフィルム;または天然繊維(例えば木部繊維または綿繊維)の
織布または不織布、例えば合成繊維(例えばポリエステルまたはポリプロピレン
繊維)、または天然繊維と合成繊維の組み合わせなどの広範囲の材料から製造さ
れ得る。トップシート24を製造するのに使用され得る多くの製造技術がある。
例えば、トップシート24は、スパンボンド繊維、カーディング繊維、湿式堆積
繊維、メルトブロー繊維、水流交絡繊維、上記の組み合わせ繊維などの不織布で
あり得る。
オムツ20は、さらに、液体および他の体からの滲出液の改良された封じ込め
を提供する伸縮自在の脚カフス(図示せず)を含み得る。各々の伸縮自在の脚カ
フスは、脚領域における体からの滲出液の漏出を減少させるための幾つかの異な
る態様を含み得る。(脚カフスは、脚バンド、サイドフラップ、バリアカフス、
または伸縮性カフスと呼ぶことができ、時折そのようにも呼ぶ。)米国特許第3
,860,003号は、伸縮自在の脚カフス(ガスケッティングカフス)を提供
するため、サイドフラップおよび一種かそれ以上の伸縮性部材を備えた収縮可能
な脚開口部を提供する使い捨てオムツ20を記載している。1990年3月20日にア
ジツ(Aziz)らに発行された「伸縮自在のフラップを備えた使い捨て吸収性製品」と
いう題の米国特許第4,909,803号は、脚領域の封じ込めを改良するため
、「立ち上がっている(stand-up)」伸縮自在のフラップ(バリアカフス)を備
えた使い捨てオムツ20を記載している。1987年9月22日にローソン(Lawson)
に発行された「二重カフスを備えた吸収性製品」という題の一般に譲渡された米
国特許第4,695,278号は、ガスケッティングカフスおよびバリアカフス
などの二重カフスを備えた使い捨てオムツ20を記載している。
オムツ20は、好ましくはさらに、改良されたフィット性および封じ込めを提
供する伸縮性ウエスト部(図示せず)を含む。伸縮性のウエスト部は、着用者の
ウエストの動きにフィットするように、伸縮自在に伸張し収縮することが意図さ
れたオムツ20の部分または区域である。伸縮性ウエスト部は、吸収性コア28
のウエスト端の少なくとも一端から長手方向に外に向かって少なくとも伸張し、
かつ一般にオムツ20の終端の少なくとも一部を形成する。使い捨てオムツは、
一般的に、二つの伸縮性ウエスト部を有するように構成されており、一つは第1
ウエスト領域27に位置し、一つは第2ウエスト領域29に位置するが、オムツ
は単一の伸縮性ウエスト部のみでも構成することができる。その上、伸縮性ウエ
スト部またはその構成要素の何れも、オムツ20にくっついた別の要素を含むこ
とができるが、伸縮性ウエスト部は、バックシート26または第1トップシート
24、好ましくはバックシート26および第1トップシート24の両方などのオ
ムツ20の他要素の拡張部分として好ましくは構成される。伸縮自在のウエスト
バンドは、1985年5月7日にキービット(Kievit)らに発行された米国特許第4
,515,595号および上記で参照した米国特許出願シリアル番号07/71
5,152に記載されたものも含めて、多くの異なる形態で構成され得る;これ
ら参照文献の各々は、ここに参照により本明細書の開示内容の一部とする。
オムツ20は、オムツ20の周囲で横の張力を維持して着用者にオムツ20を
保持するように、第1ウエスト領域27および第2ウエスト領域29を重なり合
う形態で保持するサイドの留め具を形成する固定システム(図示せず)をさらに
含む。模範的な固定システムは、1989年7月11日にスクリプス(scripps)に発
行された「改良された固定デバイスを備えた使い捨てオムツ」という題の米国特
許第4,846,815号;1990年1月16日にネステガード(Nestegard)に発行され
た「改良されたフックファスナー部分を備えた使い捨てオムツ」という題の米国
特許第4,894,060号;1990年8月7日にバトレル(Battrell)に発行された
「感圧接着ファスナーおよびその製造方法」という題の一般に譲渡された米国特
許第4,946,527号;1974年11月19日にブエルに発行された「使い捨てオム
ツのためのテープ固定システム」という題の一般に譲渡された米国特許第3,8
48,594号;1987年5月5日にヒロツ(Hirotsu)らに発行された「吸収性
製品」という題の一般に譲渡された米国特許第B1 4,662,875号;お
よびここで上記参照した米国特許出願07/715,152に開示されている;
これら各々は、ここに参照により本明細書の開示内容の一部とする。
オムツ20は、好ましくは、ウエスト領域の一方、好ましくは第2ウエスト領
域29を着用者の背中下に配置して、他方のウエスト領域、好ましくは第1ウエ
スト領域27を着用者の前側に配置するように、着用者の脚の間でオムツ20の
残り部分を引っ張ることにより着用者に着用される。その後、固定システムのテ
ープタブを解放部から解放する。その後、オムツは伸縮自在のサイドパネルを着
用者のまわりに巻きつけるが、なおタブ部分をつかんでいる。固定システムは、
二つのサイド留め具を効果的にするようにオムツ20の外側表面に固着される。
一般的な用語において、吸収性コア28は、着用者の肌に刺激がないべきで、
かつ尿および/または他の体からの滲出液などの液体を吸収し保有することがで
きなければならない。図1に示すように、吸収性コア28は、衣類側表面、体側
表面、サイド端、およびウエスト端を有している。吸収性コア28は、広く様々
なサイズおよび形(例えば、長方形、砂時計、「T」型、非対称形など)で製造
され得、かつ、本発明の材料に加えて、使い捨てオムツおよび他の吸収性製品で
一般に使用される広範囲の液体吸収性材料を含み、例えば、以下のものに限定さ
れないが、一般にエアフェルト(airfelt)と呼ばれる粉末化した木材パルプ;
コフォルム(coform)などのメルトブロウン(meltblown)ポリマー;化学的に
硬化されたり修飾されたり架橋結合されたりしたセルロース繊維;ティッシュー
ラップおよびティッシューラミネートなどのティッシューを含み得る。
吸収性コア28の形態および構造もまた様々であり得る(例えば、吸収性コア
28は、変化する厚さの区域、親水性勾配、超吸収性勾配、またはより低い平均
密度およびより低い平均坪量の獲得区域を持ち得、または一層か多層の構造を含
み得る)。しかし、吸収性コア28の全吸収能力は、オムツ20の設計負荷およ
び意図した使用と適合すべきである。さらに、吸収性コア28のサイズおよび吸
収能力は、幼児から大人にわたる着用者に適応させるように変えられ得る。
吸収性コア28としての使用のための模範的な吸収性構造は、1986年9月9日
にワイズマン(weisman)らに発行された「高密度の吸収性構造」という題の米
国特許第4,610,678号;1987年6月16日にワイズマンらに発行された「
二重層コアを備えた吸収性製品」という題の米国特許第4,673,402号;
1989年12月19日にアングスタッド(Angstadt)に発行された「ダスティング層を
備えた吸収性コア」という題の米国特許第4,888,231号:および1989年
5月30日にアレメニー(Alemany)らに発行された「より低い密度およびより低
い坪量の獲得区域を備えた高密度吸収性部材」という題の米国特許第4,834
,735号に記載されている。また、ベウィック−ゾンターク(Bewick-Sonntag
)らの6EP 0 640 330;US 5 180622(ベルグら);US 5
102 597(ロー(Roe)ら)は、本発明による材料を組み込むために使用
することができる構造を開示しており、これは、ここでより詳
細に説明する。
本発明は、質量対表面の高い比を有し、使用の間、尿または月経流体などの体
液と接触するまで、つぶれた状態にある、つぶれ得る超吸収性材料に関する。こ
れは、従来技術の材料に対して付加的な利益を提供する。特に、この超吸収性材
料は、製品の大きさおよび優れた流体処理特性の質を落とすことなく、大量の吸
収能力を提供し、特に流体を、流体のための最終的な貯蔵材料としての超吸収性
材料にピックアップすることを可能にする。さらに、特にシート状構造体にとっ
ては、柔軟性の付加的特徴により、堅すぎる材料によってもたらされ得るような
不利点のないことが保証される。
本発明による材料は、通常の超吸収性材料に関する化学物質から出発してつく
ることができる。これらヒドロゲルを形成する吸収性ポリマーは、好ましくは、
多数の陰イオン性官能基、例えばスルホン酸基、およびもっと典型的にはカルボ
キシル基を有している。ここでの使用に適したポリマーの例は、重合可能な、不
飽和、酸−含有モノマーから調製されるものを含む。従って、このようなモノマ
ーは、少なくとも一つの炭素間オレフィン性二重結合を含むオレフィン性不飽和
酸および無水物等である。より具体的には、これらモノマーは、オレフィン性不
飽和カルボン酸および酸無水物、オレフィン性不飽和スルホン酸、およびこれら
の混合物から選択することができる。幾つかの酸ではないモノマーも、ここでヒ
ドロゲルを形成する吸収性ポリマーを調製する際に、ふつう少量、含めることが
できる。このような酸ではないモノマーには、例えば、酸−含有モノマーの水可
溶性または水分散性エステル、並びにカルボキシル基またはスルホン酸基を全く
含まないモノマーが含まれ得る。従って、任意の酸ではないモノマーには、以下
のタイプの官能基:カルボン酸またはスルホン酸エステル、ヒドロキシル基、ア
ミド基、アミノ基、ニトリル基および第4級アンモニウム塩基を含有するモノマ
ーが含まれ得る。これら酸ではないモノマーは、よく知られた材料であり、非常
に詳細に、例えば、1978年2月28日に発行された米国特許第4,076,663
号(マスダら)、および1977年12月13日に発行された米国特許第4,062,8
17号(ウェスターマン(westerman))に記載されており、その両方をここに
参照により本明細書の開示内容の一部とする。
オレフィン性不飽和カルボン酸およびカルボン酸無水物のモノマーには、アク
リル酸そのもの、メタクリル酸、エタクリル酸、−クロロアクリル酸、a−シア
ノアクリル酸、−メチルアクリル酸(クロトン酸)、−フェニルアクリル酸、−
アクリルオキシプロピオン酸、ソルビン酸、−クロロソルビン酸、アンゲリカ酸、
ケイ皮酸、p−クロロケイ皮酸、−ステリルアクリル酸、イタコン酸、シトロコ
ン酸、メサコン酸、グルタコン酸、アコニット酸、マレイン酸、フマル酸、トリ
カルボキシエチレンおよびマレイン酸無水物に代表されるアクリル酸が含まれる
。
オレフィン性不飽和スルホン酸モノマーには、ビニルスルホン酸、アリルスル
ホン酸、ビニルトルエンスルホン酸およびスチレンスルホン酸などの脂肪族また
は芳香族スルホン酸;アクリル酸スルホエチル、メタクリル酸スルホエチル、ア
クリル酸スルホプロピル、メタクリル酸スルホプロピル、2−ヒドロキシ−3−
メタクリルオキシプロピルスルホン酸および2−アクリルアミド−2−メチルプ
ロパンスルホン酸などのアクリルおよびメタクリルスルホン酸が含まれる。
本発明における使用にとって好ましいヒドロゲル形成性吸収性ポリマーは、カ
ルボキシル基を含有する。これらポリマーには、加水分解されたデンプン−アク
リロニトリルのグラフト共重合体、部分的に中和されたデンプン−アクリロニト
リルのグラフト共重合体、デンプン−アクリル酸のグラフト共重合体、部分的に
中和されたデンプン−アクリル酸のグラフト共重合体、鹸化された酢酸ビニル−
アクリルエステル共重合体、加水分解されたアクリロニトリルまたはアクリルア
ミド共重合体、前記共重合体の何れものわずかな網状架橋結合のポリマー、部分
的に中和されたポリアクリル酸、および部分的に中和されたポリアクリル酸のわ
ずかな網状架橋結合のポリマーが含まれる。これらポリマーは、二種またはそれ
以上の異なるポリマーの混合物の形態で使用することができる。これらポリマー
材料の例は、米国特許第3,661,875号、米国特許第4,076,663
号、米国特許第4,093,776号、米国特許第4,666,983号および
米国特許第4,734,478号に開示されている。
上記したとおり、ヒドロゲル形成性吸収性ポリマーは、好ましくはわずかに網
状の架橋結合されている。網状架橋結合は、ポリマーに実質的に水不溶性を付与
する役目を果たし、ある部分、超吸収性材料の吸収能および抽出可能なポリマー
含量特性を決定する。ポリマーを網状架橋結合するプロセスおよび典型的な網状
架橋剤は、ここで前記参照した米国特許第4,076,663号およびDE-A-
4020780(ダーメン(Dahmen))により詳細に記載されている。また、架
橋剤タイプおよび架橋密度は、粒状材料の表面、さらにシート様の巨大構造にお
けるさまざまな領域に、種々のおよび/または付加的な架橋結合を適用する際に
特に、材料を通じて変えることもできる。
ティーバッグ遠心能力テスト
ティーバッグ遠心能力テストは、静水圧下でのゲル状材料(超吸収剤)におけ
る液体保持の測定であり、ティーバッグ遠心能力の値を測定する。
超吸収性材料を「ティーバッグ」内に置き、20分間0.9重量%の塩化ナトリ
ウム溶液に浸し、その後3分間遠心分離する。乾燥超吸収性材料の最初の重量に
対する保持した液体重量の比は、超吸収性材料の吸収能である。
蒸留水中0.9重量%塩化ナトリウムの2リットルを、24cm×30cm×5
cmの大きさを有するトレイに注ぐ。液体の満たす高さは、約3cmとすべきで
ある。
ティーバッグポーチは6.5cm×6.5cmの大きさを有し、ドイツ、デュッ
セルドルフにあるティーカン(Teekanne)から入手できる。ポーチは、標準のキ
ッチン用ビニール袋の密封デバイス(例えば、ドイツ、クルプス(Krups)のV
ACUPACK2 PLUS)で熱密封可能である。
ティーバッグは、注意してそれを一部切ることにより開けられ、その後重量を測
定する。超吸収性材料の0.200g+/−0.005gサンプルをティーバッ
グの中に置く。その後ティーバッグを熱密封で閉じる。これをサンプルティーバ
ッグと呼ぶ。空のティーバッグを密封してブランクとして使用する。
その後サンプルティーバッグおよびブランクティーバッグを食塩水溶液の水面に
置き、へらを使って約5秒間溶液中に沈め、完全に濡らす(ティーバッグは食塩
水溶液の水面に浮くが、その後完全に濡れる)。タイマーをすぐにスタートさせ
る。20分の浸漬時間の後、サンプルティーバッグおよびブランクティーバッグ
を食塩水溶液から取り除き、各バッグが遠心分離機バスケットの外壁にはりつく
ように、バウクネヒト(Bauknecht)WS130、ボッシュ(Bosch)772NZ
K096、または同等の遠心分離機(230mm直径)に置く。遠心分離機のふ
たを閉め、遠心分離を開始し、速度を1,400rpmまで急激に上げる。遠心
が1,400rpmで安定したら、タイマーをスタートさせる。3分後、遠心を
ストップさせる。
サンプルティーバッグおよびブランクティーバッグを取り除き、別々に重量を測
定する。超吸収性ヒドロゲル形成材料サンプルのティーバッグ遠心能力(TCC
)は、以下のように計算される。
TCC=[(遠心後のサンプルティーバッグ重量)−(遠心後のブランクティー
バッグ重量)−(乾燥した超吸収性ヒドロゲル形成材料の重量)]÷(乾燥した
超吸収性材料の重量)
材料が少なくとも0.2g/m2を越える大きな「質量に対する表面比」を示
すことが本発明にとって不可欠である。質量に対する表面比を測定する適切な方
法は、US 5.328.935などの従来技術に十分記載されている。
単位質量に対するBET表面積
質量に対する表面比の高い材料の単位質量に対する比表面積(m2/g)は、
ブルナウエル−エメット−テラー(Brunauer-Emmet-Teller)(BET)ガス吸
着法を使用して測定される。この方法は、液体窒素温度で既知質量のサンプル上
に単層のガス(窒素(N2))を吸着させることを含む。吸着されたN2は、その
後サンプルの温度を上げることで脱着され(熱脱着)、その出力が積算レコーダ
ーに接続されている熱伝導率検出器(TCD)により検出される。よって、脱着
されたN2のピーク面積が分かる。繰り返される脱着ピークは、各サンプルにつ
いて記録され、その平均値はシグナル面積(A)である。サンプル分析後、測定
器応答は(Acal)は、そのシステムに窒素ガス(99.99%+)の既知量(
Vc)を注入することで測定され、その測定器応答は積算レコーダーにより記録
される。Acalは、N2の既知量の注入に対して得られた数回の計測器応答の平均
値である。A、AcalおよびVcの値は、その後マルチポイントBET計算法を
用いてサンプルの比表面積を決定するのに使用される。
これら分析に使用された特定の装置は、クオンタクローム(Quantachrome)社
(ショゼット、N.Y.)から入手でき、クオンテクター(Quantector)脱ガス
ステーション、フローコントローラー、およびクオンタソーブ(Quantasorb)Jr
.サンプル分析ユニットから成っている。これら計測器は、クオンタソーブ・ジ
ュニア(Quantasorb Junior)(登録商標)吸着システム、2/19985の操
作マニュアルに記載されているとおり使用され、ここでは参照により本明細書の
開示内容の一部とする。純粋なN2および純粋なヘリウムをフローコントローラ
ーを介して混合することにより得られる様々な特定N2−ヘリウム混合物は、吸
着質ガスとして使用される。
0.75g+/−0.05グラムのサンプルを、装置のガラスサンプルセル(
約2.5mL)に入れて重量測定する。サンプルを含有するガラスセルをその後
、測定器のガス流に置く。サンプルを30mL/minのヘリウム流で、サンプ
ルからヘリウム以外の何れのガスも除去するのに十分な時間、典型的には最低4
時間、クオンテクター(Quantector)を使って脱ガスする。脱ガス後、ガス流を
特定のN2−ヘリウムガスの混合物に変える。ガラスサンプルセルを液体窒素に
浸し、平衡に達するようにする。吸着カーブを生じる。吸着されたN2から、脱
着カーブおよび(単一面積(A)を計算するのに使用される)ピーク値を得る。
吸着/脱着の測定は、異なるN2−ヘリウムガス混合物を使用して、各サンプル
で行われる。
比表面積Sgは、以下のように計算される。
Sg=St/W;
ここでWはサンプルの重量であり、StはXm(6.02×1023)Acsに等し
く、
ここでAcsは吸着質の断面積である。N2の場合、StはXm(3.483×1
03)m2になり;ここでXmは1/(S+I)に等しい。Sは傾きであり、Iは
P/P0に対する1/X{(P0/P)−1}のプロットのY切片である。
上記プロットのためのxおよびy値を計算する際、Xは(A)Xc/(A)ca
lに等しい。Aはシグナル面積であり;Acalは検量面積であり;XcはPaMa
Vc/6.235×104Tである。Paは周囲圧力であり;MaはN2が28.
0134である吸着質の分子量であり;Vcは検量体積であり;TはKにおける
周囲温度である。Pは吸着質の分圧であり;P0は飽和蒸気圧で、Pg+Paに
等しく;ここでPgは蒸気圧(周囲圧力より大きい)であり、Paは周囲圧力で
ある。
このような質量に対する表面比の高い材料の生成は、EP-B-0 565 60
6に記載されたような約20μmかそれ未満の比較的細い太さを有する超吸収性
繊維からウェブ構造体を形成するか、または、米国特許5 124 188に記載
されているように、粒状材料を細かく粉砕し、濡れても本質的に元のままである
巨大構造体にこれら粒状材料を再構成することにより始めることができる。
好ましい実行は、バンファン(van phan)に譲渡されたUS 5.328.9
35の教示によってなされ、これもバンファンに譲渡されたUS 5.338.
766に記載されたような超吸収性ポリマー発泡体から始めることである。約2
50グラムのアクリル酸水溶液(50重量%)を、0.1NのNaOHを用いて
アクリル酸ナトリウムに75%中和する。ポリアクリル酸の生成を避けるため、
その中和はNaOHをアクリル酸水溶液に、ゆっくり混合しかつ(ドライアイス
で)冷却しながら徐々に加えることで行う。
反応混合物は以下のように調製する。
200グラムの上記調製したアクリル酸ナトリウム水溶液;0.50グラムのN
2N’-メチルバイサクリルアミド;ワコー・ケミカルズ社(Wako Chemicals U
SA)から入手可能な1.3グラムのV-50(2,2’-アゾビス(2-アミジ
ノプロパン)ジヒドロクロリド);20グラムのPEG−600(約600の平
均分子量を有し、コネチカット州、ダンブリーのユニオン・カーバイド社がら入
手可能なポリエチレングリコール)を、温度と圧力のコントロールおよび高剪断
混合装置(例えば、オハイオ州、シンシナチのテクマール(Tekmar)社から入手
可能な「ウルトラ・ターレー(Ultra Turray)」ミキサー)を装備した1リット
ルのガラスリアクターに加える。そのリアクターは、周囲温度(約22℃)およ
び周囲圧力(1atm)にある。60グラムのフレオン1,1,2(ウィスコンシン州ミ
ルウォーキーのアルドリッチ・ケミカルから入手可能な1,1,2-トリクロロトリフ
ルオロエタン);3.5グラムのスパン(SPAN)(登録商標)2
0(アルドリッチ・ケミカルから入手可能なモノラウリン酸ソルビタン);6.
5グラムのツイーン(TWEEN)(登録商標)20(アルドリッチ・ケミカル
から入手可能なエトキシル化モノラウリン酸ソルビタン)の混合物を、その後リ
アクターに加える。この後者の混合物は、上記したものと同様のリアクターおよ
び混合ウェルに構成成分を加えることで前もって調製する。
反応混合物を、約850rpmで約10分間混合して、フレオン1,1,2を安定
に分散させる。混合装置をその後、その分散物から取り除く。発泡体生成物は、
リアクター温度を60℃まで上昇させ、約1時間60℃に温度を維持し;その後
、温度を80℃まで上昇させ、約30分間80℃に維持し;その後、温度を12
0℃まで上昇させ、約30分間120℃に維持することで形成される。そのリア
クターは、その後周囲温度(約22℃)に冷却する。
5グラムのグリセロールおよび25グラムのイソプロピルアルコールの混合物
を、リアクター内の発泡体に加え、混合物内に発泡体をしみ込ませる。その後、
リアクターの温度を上げて約1時間180℃に維持する。そのリアクターを周囲
温度(約22℃)に冷却し、その後、発泡体をリアクターがら取り出し、6時間
加湿な部屋(80%相対湿度)に開放的に置く。
このような質量に対する表面比の高い材料の場合、本発明の一つの側面は、つ
ぶれた形態でこのような材料を提供することを目的とする。「つぶれた(collap
sed)」とは、本発明の文脈上、可能的には多孔性構造体が必ずしも容易には目
に見えない程度まで、孔空隙の体積を最小にすることを意味する。しかし、繊維
または粒子または壁体により生成されることができる孔壁は、つぶれた形態で互
いに直接接触し得る(そのため各々の壁または壁体の間の孔は、本質的に消える
か、または少なくとも孔体積を有意に減少させる)が、その表面は、本質的に元
のままであり、一緒に合体することはない。その後、比較する非圧縮構造と匹敵
する孔サイズを有する膨張した構造は、濡れることで、例えば使用の間の体液に
より到達することができる。
理論により拘束されないが、本発明のこの側面において、材料内の残留量の可
塑剤(残留水分またはグリセロール)は、水素結合を介するような収縮力を付与
し、これは、発泡体の気泡の弾性的変形の復元力に打ち勝つと信じられる。水分
子の量の増加により、収縮力は弱まり、弾性力に開放孔体積を復活させ得ること
を許す。しかし、この時に、これら材料は、古典的超吸収性膨潤(またはヒドロ
ゲル化)メカニズムによって膨潤を開始するだけでなく、液体を材料を通って、
そして開放孔に浸透させることを可能とし、よって超吸収性ポリマー網状構造へ
の流体の急激な移動のために比較的大きな表面積を即座に提供する。
本発明によるつぶれた超吸収性材料は、様々な形態または物理的形状で、さら
に重要なことは「フリー」または「三次元」形態が可能である。「フリー」とい
う用語は、前駆体の粒状構造体を切断し、細断し、粉砕し、または凝集すること
により得られることができるような様々な形状および大きさの粒状構造体のこと
を一般にいう。一般的に、このような構造体は、「平均粒子サイズ」のような特
徴的な大きさにより記述することができるが、個々の粒子は、例えば大きさ、形
状などにおいて、隣接する粒子とはかなり有意に変化し得る。
好ましい実行は、比較的大きな大きさの粒状構造体に関する。このような粒子
は、流体のための分布チャンネルを妨害する傾向の低下、またはダストを生成す
る傾向の低下など一般的な利点を有しているが、本発明は、一般的に生じるこの
ような材料のマイナス面を減少させてくれる。すなわち遅い吸収は、「内部」表
面の増大により補償され、または「ポックマーキング」または着用者による堅い
粒子の不快な感触は、以下で述べる本発明により材料の柔軟特性を高めることに
より補償されることができる。
しかし、あまりに大きな(膨張した)粒状構造体にとって、周囲の材料からの
流体輸送が充分ではないというリスクがあるので、つぶれた材料が直径約300
μmを越えるべきではない。
本発明による別の好ましい材料形態は、シート、ストリップなどのような「三
次元」形態である。このような構造体は、とりわけつぶれた状態で、材料の太さ
または厚さより有意に大きい一次元(つまりストリップの場合の長さ)または二
次元(つまりシートの場合の幅と長さ)を有している。さらに、形状およびサイ
ズの一般的な確率分布を有する粒状構造と比べて、その大きさは、構造体の少な
くとも大部分にとって本質的に同じである(つまり大きさおよび形状は、ある特
定の適用のための本質的に全ての構造体にとって比較的狭い限定された範囲での
み変化する)。このような構造体は、反応した発泡体材料の「スラブ(slab)」
から切断することができ、または、反応している発泡体で充填された型で反応さ
せることができ、または、発泡体の連続層の形態でキャリアに適用させることが
でき、反応している発泡体が充分な一体構造に達したとき、それはシートの様な
発泡体から取り除くことができるか、または、それは発泡体内に残って、最終吸
収性製品の構成要素となり得る。
本発明の別の好ましい実行は、ウェブ内に含まれる超吸収性繊維を使用するこ
とであり、これは、様々な通常のウェブ生成技術、例えば不織ウェブをつくるた
めのカーディング、またはエアレイイングなどにより形成されることができる。
ウェブはいずれもの通常の手段、例えば適切な結合剤の添加による樹脂結合、ま
たは、ニードルパンチングで繊維をウェブにからみ合わせる交絡により、結合さ
せることができる。このようなウェブの好ましい実行は、約10%の低いパーセ
ンテージのポリマー繊維を含み、これは超吸収性繊維より低い温度で溶融する。
これらポリマーのこれ以降の熱による溶融は、その後、繊維の膨潤を不必要に妨
害することなく、このようなウェブに充分な強度を付与する。適切なウェブは、
90重量%のUS、キャメロットのファイバーソーブ(Fibersorb)タイプ72
00繊維と10重量%のデンマークダナクロン(DANAKLON)ASのES
-E-WA3.3.dTex繊維を使用し、140g/m2の構造体をエアレイイング
し、その後エア接着することによる、ノエルらに譲渡されたEP-B-0 565
606におけるノエルの教示により理解されることができる。
このような高度な多孔性構造体から出発するなら、高い比表面の値、および吸
収能、吸収速度などの他の吸収特性にもそれほど影響を及ぼすことなく、これら
を充分に高密度につぶすことが本発明の本質的特徴である。これは多くの異なっ
た方法によって達成することができる。
本質的にシートの様な構造体から出発する場合、本発明によるつぶれた構造体
は、水圧または機械による圧力のような通常の圧力下にこのようなシートを置く
ことによりつくられることができる。本質的にエンドレス構造体の場合、これら
は一対の圧縮(またはカレンダー)ロールによって材料を圧縮することによりつ
ぶされることができる。これ以降の密な巻取りは、ロール上の隣接する二層の間
での分離シートの利用により任意に、ある程度の「スプリングバック」の傾向を
さらに最小にすることができる。その上、結果として生じる構造体は、本発明に
より、例えば粉砕、細断などのような通常の技術により粒状構造体に変換される
ことができる。このような方法は、発泡体構造体から出発するときに特に適用す
るが、超吸収性繊維を含む不織のウェブからスタートする際に同様に適用できる
。
同様の方法は、膨張したときに粒状形態にあり、後に圧縮される材料からスタ
ートする際に適用されることができる。しかし、ここで二つの効果:第一にシー
ト様構造体で記載した孔のつぶれ、つまり粒子内の圧縮を考えなければならない
。第二に肉眼で見える粒子形状の歪みによる粒子間空隙への粒子の圧縮である。
この第二の効果は、比較的低いゲル強度または剛性を示す超吸収性材料にとって
は望まれない。何故なら−わずかな適度な使用中の圧力下でさえ−たとえ粒子内
孔が開いても、このような材料は粒子間空隙を開けないからである。
このようなつぶれた構造体をつくり出すための他の方法は、蒸発による水分除
去によってつぶすような、本発明の範囲内にも入るが、これによりその構造体を
乾燥し過ぎたり、真空吸引脱水などをしないように注意すべきである。
これら方法のオプションの何れに対しても、さらなる水分のような補助剤また
は可塑剤は、弾力性および/または柔軟性に関して、結果として生じる構造体の
特性を最適にするために、圧縮工程の間に添加され得る。
適切な可塑剤は、水、高分子量の親水性有機溶媒(例えばグリセロール;1,
3−プロパンジオール;またはエチレングリコール)、またはポリマー溶液(例
えば、ポリビニルアルコールまたはポリエチレングリコール)、またはその混合
物などである。この可塑剤は、その溶液を構造体にスプレーしたり、コーティン
グしたり、噴霧したり、浸したり、またはダンピングすることを含めた、多くの
異なった方法で適用されることができる。その代わり、水の場合、可塑剤は高湿
度の状況(例えば70%を越える相対湿度)にその構造体を置くことにより添加
され得る。
結果として生じる構造体は、まだ本質的に乾いており、全構造体の50重量%
未満、好ましくは20重量%未満の水分含有量を有していることを意味している
。
全体的に見て、体積の減少(つぶれ比率)は、圧縮前と圧縮後の構造体の体積
を比較することにより、または、気泡孔を開くために既知量の流体で構造体を濡
らし、その後例えばオーブンで3時間105℃で外圧をかけることなくその構造
体を乾燥させることで成し逐げられるように、濡れる前の(本質的に乾いた)構
造体の体積と再度乾かした構造体の体積を測ることにより測定することができる
。
これは(超吸収性繊維を含むウェブなどの)三次元構造体、または粒状構造体
に適用することができる。
濡れるまで永久に圧縮されたままである能力は、本発明による最も本質的な特
性であるが、本発明によるシート様構造体は特に有益な柔軟性特性をもつことが
できる。柔軟性は一般的に主観的基準であるが、この特性を定量的に評価する方
法がある。
柔軟性の測定
例えば、発泡体または繊維状ウェブからつくられたシート様構造体の柔軟性は、
7cm×0.8cm×0.8cmで、平衡吸収能まで飽和された(つまり合成尿
または0.9%食塩水に約15分間浸した)サンプルを使用して、ASTM D
3574−86試験の改良試験法を参考にすることにより定量することができる
。飽和のストリップは、ストリップの端があうまで、5秒間に1ラップの一定速
度で、直径0.8cmの円筒形マンドレルのまわりに曲げる。そのサンプルは、
この試験の間に裂かれたり破れたりしなければ、つまり一回の屈曲サイクルに合
格すれば柔軟であると考えられる。
ストリップサンプルをつくるのに使用される切断工程は、ストリップの端に欠
陥をもたらさないことが重要である。必要なサイズのストリップは、鋭い往復運
動するナイフのこぎりを用いて切断されるべきである。こののこぎりまたは同タ
イプの鋭い切断デバイスは、試験法を行う際に確実にする寸法の正確さに対して
逆の効果を持ち得る、サンプルの端の欠陥および端の圧縮効果を実質的に除去す
るのに役立つ。その上、厚さ測定のキャリパーは、吸収性構造体サンプルが35
0Pa(0.05psi)制限(confining)圧下にあるときになされるべきである
。
さらなる要求は、本発明に適する材料の優れた吸収性または「超吸収性」であ
る。一面的には、これは平衡吸収能に対して定量的な用語であり、本発明に使用
される材料は、ティーバッグ保持能力テストにおいて、材料のグラムあたり少な
くとも15グラムの吸収された流体を有している。他の面では、これは吸収メカ
ニズムの定性的記述であり、これにより、大部分の吸収された流体は、少なくと
も平衡状態で、その構造のポリマー網状構造に吸収され(単に孔に保持されるだ
けでない)。
吸収性構造体の調製
一般的に、本発明による材料は、当業者に十分知られ、かつ上記で説明された
通常の手法を使うことにより吸収性構造体に組み込むことができる。
具体的に粒状材料の場合には、圧縮された超吸収性微粒子のセルロース繊維な
どの繊維状材料との混合が適用され得るが、またはこのような粒子のティッシュ
のようなキャリアとのラミネートが使用され得るか、または流体安定性のシート
のような凝集体が使用され得る。
規定された三次元形態、シート、シート様ウェブ、ストリップ、ロッド、また
は他の本質的にエンドレス構造体の場合、これらは、例えばロール形態で材料を
使用して所望の長さに切断したり、例えば吸収性構造の全長をカバーしたりして
、吸収性構造体に取り込むことができる。これは、吸収性構造体の特定領域にの
み、例えばいわゆる「カット-アンド-スリップ(cut-and-slip)」方法を用いる
ことで取り入れることもできる。また、切断前のシートは、一般に知られた技術
により吸収性構造体に導入されるように使用することができる。
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D,TG),AP(GH,KE,LS,MW,SD,SZ
,UG),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,
RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ,
BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C
U,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE
,GH,HU,IL,IS,JP,KE,KG,KP,
KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,L
V,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ
,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,
SK,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,U
Z,VN,YU