JP2000508708A - 水硬化性ホットメルト接着剤 - Google Patents

水硬化性ホットメルト接着剤

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Abstract

(57)【要約】 ジカルボン酸類、ジオール類もしくはポリオール類および/またはヒドキシ酸類から選ばれた一もしくは二以上の単量体を、不活性有機溶媒の存在もしくは不存在下で、酵素触媒ポリエステル化することによって得られうる少なくとも一つのイソシアネート末端封鎖ポリエステル、及びジイソシアネートよりなる組成物。

Description

【発明の詳細な説明】 水硬化性ホットメルト接着剤 本発明は、水硬化性(Moisture Curing)ホットメルト接着剤としての使用に 適した組成物に関する。 ホットメルト接着剤及び水硬化性ホットメルト接着剤の技術は、よく知られて いる。従来のホットメルト接着剤は、熱可塑性物質であった。熱可塑性物質は、 高温で溶融状態で使用され、接着はすべて該物質が冷却固化することから生じる 。ホットメルト接着剤は、液体が冷却すると直ちに固体状態になるが、結晶化に よって数分もしくは数日かけて改善された物性を作り出すようである。このタイ プの接着剤の主な二つの欠点は、基材の種類を制限する非常に高い適用温度と、 再加熱すると物質が再び軟化するので、最終接着結合の耐熱性が乏しいことであ る。 水硬化性ポリウレタンホットメルト接着剤が、これらの領域の性能を改良する ために開発された。これは、ポリエステルベースで、適用後に空気中の水分を利 用して硬化し、より高い耐熱結合を形成する末端イソシタネート基を有している 。 水硬化性ホットメルト接着剤に使用されるポリウレタンの、分子量、及び粘度 は、従来型のホットメルト接着剤で使用される熱可塑性物質よりも、ずっと低い 。これが、従来型ホットメルト接着剤の160℃と比較して、基材の被害を低く する、ずっと低い温度、例えば120℃で、水硬化性ホットメルト接着剤を適用 することを可能にしている。しかしながら、水硬化性ホットメルト接着剤に使用 するポリウレタンの比較的低い分子量が、別の問題を提起している。水硬化が起 こる前に、水硬化性ポリウレタンが初期結合を形成するのが、従来型ホットメル ト接着剤よりもずっと遅いので、「グリーンストレングス」(Green Strength− 適用直後の強度)が低い。 本発明は、伝統的な水硬化性ホットメルト接着剤の問題点を解決しようとする ものである。本発明者らは、市販されている他の水硬化性ホットメルト接着剤よ り速い硬化性と、それによるより大きな「グリーンストレングス」を有する水硬 化性ホットメルト接着剤を開発した。 本発明は、水硬化性ホットメルト接着剤として使用するのに好適は組成物を提 供する。本発明の組成物は、不活性有機溶媒の存在下または不存在下で、ジカル ボン酸類、ジオール類もしくはポリオール類および/またはヒドロキシ酸類から 選ばれた、一または二以上の単量体を酵素触媒ポリエステル化し、生成物をジイ ソシアネートと反応させて得られる、少なくとも一つのイソシアネート末端封鎖 ポリエステル(isocyanate terminated polyester)、および所望により少なくと も一つの従来法で調製されたイソシアネート末端封鎖ポリエステルよりなる。該 ジイソシアネートがMDI(4,4’−ジフェニルメタン ジイソシアテート)で あることが好ましい。 本発明の組成物に使用されるイソシアネート末端封鎖ポリエステル用としては 、酵素触媒ポリエステル化法によって得られるポリエステル100%であっても よい。しかしながら、ポリエステルの60重量%までが従来型のポリエステルで あるとき、組成物の性能および物性は改良されることが判った。使用されるポリ エステルのうち、好ましくは、少なくとも40重量%、もっと好ましくは少なく とも50重量%が、さらに好ましくは少なくとも60重量%が、さらにまた好ま しくは少なくとも70重量%が、なおさらにまた好ましく少なくともは80重量 %が、最も好ましくは少なくとも90重量%が、酵素触媒ポリエステル化法によ って製造されたものである。 該組成物は、水硬化性ホットメルト接着剤に通常存在している添加物、例えば 抗酸化剤、オキサゾリジン、架橋剤および触媒を、添加剤成分毎に、全組成物に 対して5pph(100部当たりの部)までの量で、含 んでいてもよい。 本発明の組成物中に使用されるポリエステルは、GB-A-2272904およびPCT/GB93 /02461に記載されたような、酵素ポリエステル化法を含み、有機溶媒の存在下も しくは不存在下のプロセスによって製造することができる。該プロセスは、高い 重量平均分子量と低い分布(dispersity)を有し、同時に望ましくない副産物が ないという意味で極めて純粋なポリエステルを製造できる。このプロセスによっ て製造されるポリエステルは、繰り返し単位として (i)少なくとも一つの脂肪族ヒドロキシカルボン酸、もしくはその誘導体の残 基、または (ii) (a)少なくとも一つの脂肪族ジカルボン酸もしくはその誘導体の残基、 (b)少なくとも一つの脂肪族ジオールもしくはポリオールの残基、 および所望により(c)少なくとも一つの脂肪族ヒドロキシカルボン酸、もしく はその誘導体の残基 よりなる。 上記プロセスは、(i)に記載される成分もしくは(ii)に記載される成分 を、溶媒の存在下もしくは不存在下で、かつリパーゼの存在下で、反応物中のヒ ドロキシル基に対する酸基のモル比が、1:1から1:1.1となるように反応 させることからなる。 ここで使用される「ポリエステル」といいう語は、ここに記載されるモノマー のすべての好適な組合せから、このプロセスによって製造されうる物質を包含す るものである。 このプロセスに使用するのに好適な脂肪族ヒドロキシカルボン酸の例は、以下 の式で表される化合物である。 HOCH2−R1−CO2H ここで、R1は単結合、または所望により炭素−炭素二重結合を持って いてもいいし、また所望により炭素−炭素三重結合を持っていてもいい、置換も しくは非置換のC1〜C12のアルキル基の2価の残基である。 好適な脂肪族ジカルボン酸類は、下記の式で表される化合物を含む。 HO2C−R2−CO2H ここで、R2は単結合またはR1で定義された2価の残基である。 好適な脂肪族ジオール類は、以下の式で表される化合物を含む。 HOCH2−R3−CH2OH ここで、R3は単結合またはR1で定義された2価の残基である。 脂肪族ポリオール類の好適は例は、以下の式で表される化合物である。 HOCH2−R4−CH2OH ここで、R4は単結合またはR1で定義された、少なくとも一つのヒドロキシル基 を有する2価の残基である。 上記のC1〜C12のアルキル基の各々は、置換されていてもよく、非置換でも よく、また環状でも、分岐状でも、直鎖状でもよく、所望によって少なくとも一 つのシス構造でも、トランス構造でもよい炭素−炭素二重結合を有していてもよ く、また所望によって少なくとも一つの炭素−炭素三重結合を有していてもよい 。該C1〜C12のアルキル基が、二以上の炭素−炭素二重結合もしくは三重結合 を持つときは、これらの結合は、共役であっても非共役であってもいい。該C1 〜C12のアルキル基は、所望により、フッ素、塩素、臭素などのハロゲン原子、 ヒドロキシル基、−OR5基(R5は水素またはC1〜C12のアルキル基)、カルボ キシル基、および−CO26基(R6は水素またはC1〜C12のアルキル基)から 選ばれた一または二以上の置換基(二以上の置換基があるときは、同一でも異な っていてもよい)で置換されていてもよい。 ジオール類は、好ましくは2ないし14の炭素原子有しており、1,4−ブタ ンジオール、ジエチレングリコール、エチレングリコール、プロピレングリコー ル、ペンタンジオール、ヘキサン−1,6−ジオール、 ドデカン−1,12−ジオールなどのα、ω−ジオールであり、最も好ましくは 1,4−ブタンジオールである。 ジエチレングリコールは、他の好適なジオールよりも活性は低いので、それを モノマーとして使用するときは、分布が相当広くなる比較的高い温度か、または 低い温度で長時間反応させる必要がある。 二価酸類(diacids)は、炭素数2ないし14のものが好ましく、例えば、蓚 酸、コハク酸、フマール酸、クエン酸、リンゴ酸、マロン酸、マレイン酸及びア ジピン酸などである。最も好ましい二価酸はアジピン酸である。 ヒドロキシ酸類は、非立体障害一級もしくは二級ヒドロキシル基を有していな ければならない。三級ヒドロキシル基および立体障害一級もしくは二級ヒドロキ シル基は、酵素触媒プロセスでは反応しないようである。好ましいヒドロキシ酸 は、ヒドロキシ直鎖脂肪族カルボン酸である。 高希釈下では、ある種のヒドロキシ酸はラクトンを生成する傾向があるので、 その種のヒドロキシ酸を酵素触媒プロセスに使用するときは、望ましくないラク トン化反応を避けるために、高濃度でのみ使用することが好ましい。 ヒドロキシカルボン酸は、好ましくは、炭素数2ないし14の酸で、例えば、 グリコール酸、ラクトン酸、2−ヒドロキシ酪酸、2−ヒドロキシイソ酪酸、2 −ヒドロキシカプロン酸、2−ヒドロキシイソカプロン酸、クエン酸、マレイン 酸などである。 本発明では、「カルボン酸誘導体」という語は、エステルおよび酸無水物を意 味する。二価酸のエステルは、モノエステルでも、ジエステルでもよく、例えば 、モノもしくはジアルキルエステルなどである。好ましくは、アルキル基は、炭 素数1ないし4のもの、さらに好ましくは誘導体がメチルもしくはエチルエステ ルもしくはジエステル、最も好ましくは、メチルアジピン酸またはジメチルアジ ピン酸である。 本発明で使用されるポリオール類は、少なくとも三つのヒドロキシル基を有し 、そのうち少なくとも二つが非立体障害一級もしくは二級ヒドロキシル基でなけ ればならない。 好ましいポリオールは、3、4または5個のヒドロキシル基を有するものであ る。三級ヒドロキシル基および一級もしくは二級ヒドロキシル基は、酵素触媒プ ロセスでは反応しないと思われるが、あとでイソシアネートと反応させるときに 、分岐点を提供してくれる。好ましいポリオール類は、トリメチロールプロパン 、ペンタエリスリトールおよびトリオール類である。グリコールを使用すると、 酵素が、一級ヒドロキシル基を優先的にエステル化し、二級ヒドロキシル基は立 体障害ヒドロキシル基なので、普通直鎖状ポリマーが生成するが、分岐状生成物 はある種の酵素を使用することにより得ることができる。 本発明のプロセスでは、従来の化学的触媒ポリエステル化法と比べて低い温度 を使用するために、高温では脱カルボン酸化が起こる蓚酸、乳酸およびグリコー ル酸などの二価酸およびヒドロキシ酸を使用することが可能となり、それによっ て他の方法では普通得られないポリエステルを製造することが可能である。 一態様では、本発明のプロセスで製造されるポリエステルが、一または二以上 のヒドロキシ酸の繰返し単位よりなっている。 他の態様では、本発明のプロセスで製造されるポリエステルが、二価酸とジオ ール;二価酸とポリオール;二価酸とジオールとポリオール;二価酸とジオール とヒドロキシ酸;二価酸とポリオールとヒドロキシ酸;二価酸とジオールとポリ オールとヒドロキシ酸;その他の好適なモノマーの組合せ、例えば二価酸がメチ ルエステルやエチルエステル誘導体で置き換わった組合せ、の繰返し単位よりな っている。モノマーの好ましい組合せは、ジメチルアジピン酸/1,4−ブタン ジオール、アジピン酸/グリセロール、アジピン酸/1,4−ブタンジオール、 アジピ ン酸/ジエチレングリコール、アジピン酸/ジエチレングリコール/グリセロー ル、アジピン酸/ジエチレングリコール/トリメチロールプロパン、ジエチレン グリコール/アジピン酸/ジメチロールプロパン、アジピン酸/1,6−ヘキサ ンジオールなどである。 反応物中の反応性カルボン酸基と、反応性ヒドロキシル基の数は、実質的に同 数である。反応は、化学量論的に不均衡下で行うことがもできるが、この場合に は、反応物が等モル量で使用される場合よりも、低い重量平均分子量の生成物が 得られることになる。しかし、支配的量の末端ヒドロキシ単位を有する生成物を 得るように、割合をわずかに調整することは可能である。通常、ヒドロキシル基 に対する酸基のモル比は、1:1から1:1.1までである。 得られる生成物が支配的量の末端ヒドロキシ単位を有する場合、ポリマーの長 さは、初期反応混合物中に存在する過剰のヒドロキル基を変えることによって、 変えることができる。例えば、反応混合物中の酸基の数に対するヒドロキル基の 数を増大させると、短い鎖長をもったポリマーとなる。 使用される酵素および基材については、GB-A-2272904およびPCT/GB93/02461を 参照できる。ポリエステル化反応が、溶媒の不存在下で行われるときは、好まし い酵素はCandida antarctiaから導かれたリパーゼ(lipase)である。ポリエステ ル化反応が、溶媒中で行われるときは、好ましい酵素はMucor mieheiから導かれ たリパーゼである。 酵素の活性は、反応混合物中に存在する物質によって影響を受けることがある 。例えば、C.antarcticaからのリパーゼはグリセロールがあると反応しない。分 岐多官能性モノマー、特に二級アルコールは、初期反応混合物中には含めないで 、酵素の活性の低下を防ぐために、反応が開始するまでそれらの添加を延期する ことが好ましい。分岐多官能性モノマーは、酵素を除去するまで、例えば初期の オリゴマー化段階が完了す るまで、反応混合物中には添加しないことが好ましい。分岐多官能性モノマーが 、反応開始後少なくとも12時間、例えば少なくとも14時間、16時間または 24時間で反応混合物に添加された場合、酵素が反応混合物中に存在するときは 、酵素の活性が低下するが、完全にではなくて、反応は分岐多官能性モノマーが 添加されなかった場合よりも低い速度で反応が進行する。 本プロセスで製造されるポリエステルは、通常最小重量平均分子量が200D a,好ましくは600Da,さらに好ましくは1000Da,最も好ましくは4 kDaである。ポリエステルの重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマ トグラフィによって測定される。 本プロセスで製造されるポリエステルは、通常6ないし50のモノマー単位、 好ましくは10ないし40のモノマー単位、最も好ましくは30ないし40のモ ノマー単位からなっている。該ポリエステルは、通常0ないし50、好ましくは 0ないし25、より好ましくは0.5ないし10の酸価を有している。該ポリエ ステルの最も好ましい酸価は約1である。 本プロセスで製造されるポリエステルは、通常2以下、好ましくは1.5以下 、より好ましくは1.3以下の分布を有している。 分布は、次の式で計算される。 数平均および重量平均分子量は、従来公知の方法によって得ることができる。 上記の酵素法は、ポリエステルの製法に適しているが、酵素法で得られうる物 性を有するポリエステルを製造する他のいかなるプロセスでも使用することがで きる。 本発明で使用されるポリエステルは、直鎖状であっても分岐状であっ てもよく、ペンダントヒドロキシル基(分岐点の役割を果たし、後の工程で架橋 に役立つ)を有する。分岐状ポリマーおよび直鎖状ポリマーは、通常低いパーセ ントのトリメチロールプロパン(TMP),ジメチロールプロパン酸(DMPA)、ペンタ エリスリトール(PE)またはグリセロールなどの分岐多官能性単量体を導入す ることにより生成することができる。そのような単量体を導入した場合でも、直 鎖状ポリエステルも、分岐状ポリエステルも生成する。 本発明に使用するため、ポリエステルは特にヒドロキシ末端基を有するポリエ ステルは、さらに少なくとも一つのイソシアネートと反応して、ポリウレタンを 生成する。通常酵素は、イソシアネートとの反応の前にポリエステルから除外さ れる、これによって、酵素およびその担体(support)が、ポリエステル/イソ シアネート反応を妨害するのを防ぐことができる。通常ポリエステル化で生成す る水は、イソシアネートとの反応の前に除かれる。 好適なイソシアネートは、下記の一般式を有する。 R7(NCO)m ここで、R7はm価の脂肪族、脂環族、複素環族もしくは芳香族の基を表し、m は1または2である。R7は、下記式のような2価の残基であることが好ましい 。 イソシアネート化合物は、例えば、エチレンジイソシアネート、プロピレンジ イソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメ チレンジイソシアネート、デカメチレンジイソシアネート、ドデカメチレンジイ ソシアネート、2,4,4−トリメチルヘキサメチレン−1,6−ジイソシアネ ート、フェニレンジイソシアネート、トリレンもしくはナフチレン ジイソシア ネート、4,4’−メチレン−ビス(フェニルイソシアネート)、4,4’−エチ レン−ビス(フェニルイソシアネート)、ω、ω’−ジイソシアナートー1,3− ジメチルベンゼン、ω、ω’−ジイソシアナートー1,4−ジメチルシクロヘキ サン、ω、ω’−ジイソシアナートー1,4−ジメチルシクロベンゼン、ω、ω ’−ジイソシアナートー1,3−ジメチルシクロヘキサン、1−メチルー2,4 −ジイソシアナートーシクロヘキサン、4,4’−メチレン−ビス(アイクロヘ キシルイソシアネート)、3−イソシアナートーメチルー3,5,5−トリメチ ルシクロヘキシルイソシアネート、ダイマー酸ージイソシアネート、ω、ω’− ジイソシアナートージエチルベンゼン、ω、ω’−ジイソシアナートージメチル トルエン、ω、ω’−ジイソシアナートージエチルトルエン、フマル酸−ビス( 2−イソシアナートーエチル)エステルもしくはフマル酸−ビス(2−イソシア ナートープロピルー2)ベンゼン、1,3−ビス−(2−イソシアナート−プロ ピル−2)ベンゼンである。 本発明の水硬化性ホットメルト接着剤組成物のヒドロキシル価は、5ないし1 10mg.KOH/g、好ましくは10ないし56mg.KOH/gの範囲にあることが好ましい 。 本発明で使用されるポリウレタンルにおけるNCO/OH比は、通常1.2な いし12、好ましくは1.5ないし5.0である。 該ポリウレタンに使用されるポリエステルは、シャープな融点(従来製造され ていた広い分布を有する物質にはない)を有しており、ポリウレタンに硬さと、 曲げ強度と、引張強度の望ましい組合せなどの優れた物性を与える。 上記ポリウレタンの一つからなる組成物は、粘度が120℃で1ないし30、 好ましくは2ないし15、例えば2ないし4Pa.sである。この範囲の粘度を 有する組成物は、水硬化性ホットメルト接着剤として使用されたとき、作業温度 が、80ないし200℃、より好ましくは100ないし150℃となる。 GB-A-2272904およびPCT/GB93/02461の酵素法で製造されるポリエステルは、従 来法で製造されたポリエステルよりも高い結晶性を示す。高い結晶性が接着剤に よりよいグリーンストレングスをもたらす。本発明の組成物の硬化時間は基材お よび周囲の条件に依存する。 以下の実施例は、本発明を例証するために記載されているが、本発明の範囲を 何ら限定するものではない。実施例1 生成物A 窒素を備えた容器中で、ポリエステル(従来法ポリエステル:アジピン酸ヘキ サンを基礎としており、ヒドロキシル価(OHv)が28である)160gおよび 酵素法ポリエステル(アジピン酸ヘキサンを基礎としており、ヒドロキシル価( OHv)が17である)740gを予め溶融した混合物に、予め溶融した純粋な4 ,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(100g)を素早く添加した。混 合物を75〜80℃に加熱し、反応をイソシアネート価が2.0%になるまで約 2時間行った。 得られた生成物(生成物A)は、 −4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート10wt%、 −従来法ポリエステル(アジピン酸ヘキサンを基礎としており、ヒドロキシル価 (OHv)28)16wt%、および −酵素法ポリエステル(アジピン酸ヘキサンを基礎としており、ヒドロキシル価 (OHV)17)74wt%、からなっていた。比較例1 生成物B 窒素を備えた容器中で、予め溶融したポリエステル(従来法ポリエス テル:アジピン酸ヘキサンを基礎としており、ヒドロキシル価(OHv)が28であ る。(870g))に、予め溶融された純粋な4,4’−ジフェニルメタンジイソ シアネート(130g)を素早く添加した。混合物を75〜80℃に加熱し、反 応をイソシアネート価が2.0%になるまで、約2時間行った。 得られた生成物(生成物B)は、 −4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート13wt%、および −従来法ポリエステル(アジピン酸ヘキサンを基礎としており、ヒドロキシル価 (OHv)が28である)87wt%からなっていた。 実施例1と比較例1の生成物を、従来公知の方法でテストした。結果を後に示 した。剪断強度(Shear Strength) 剪断強度は、英国規格BS5350 Part C5(1990)に従って測定することができる 。固化時間 生成物AおよびBのサンプルを、オーブン(100℃)中に、溶融するまで入 れた。ガラス板およびコーティングブロックも加熱(100℃に)した。 溶融サンプルを加熱したガラス板上に流してフィルム(200μm)とした。サ ンプルが固化する時間を測定した。 生成物 ポリエステルのタイプ 固化時間 生成物A 従来法 7分58秒 生成物B 酵素法と従来法のブレンド 3分52秒生成物の結晶化度 生成物Aおよび生成物Bの結晶化度は、示差走査型熱量計(DSC)および広角X 線回折(WAXD)によって測定した。両測定の結果は、生成物Aが生成物Bよりも 高い結晶化度を有していることを示した。実施例2 生成物C ポリエステル(hexane adipate-AJH1/151-0を基礎とする、ヒドロキシル価(O Hv)=34.4の酵素法ポリエステル1144g)を予め溶融させ、装入する。 60〜100℃に加熱し、必要に応じて真空に引いて、水分を0.05%末満に 減少させてから、40℃末満に冷却する。予め溶融した4,4’−ジフェニルメ タンジイソシアネート(158g)を加え、75〜80℃に加熱して、イソシア ネート価が1.7%になるまで約2時間保つ。比較例2 生成物D ポリエステル(アジピン酸ヘキサンを基礎とする、ヒドロキシル価(OHv)= 30.5の従来法ポリエステル1317g)を予め溶融させ、装入する。60〜 100℃に加熱し、必要に応じて真空に引いて、水分を0.05%未満に減少さ せてから、40℃未満に冷却する。予め溶融した4,4’−ジフェニルメタンジ イソシアネート(161g)を加え、75〜80℃に加熱して、イソシアネート 価が1.7%になるまで約2時間保つ。 実施例2および比較例2の生成物を、下記に記載したように従来公知の方法で テストした。 物性 重なり剪断テスト(Lap Shear Tests) 5分テスト サンプルを125℃で4時間加熱し、サンプル全体を均一温度にした。コーテ ィングバーも加熱した。基材に、サンプルを約150μmでコーティング(加熱 条件下でバーで塗り広げて)した。複数基材を一緒に密着して置いて、1Kgの 荷重をかけて、室温で4分間置いた。さらに、サンプルをテンソメーターのサン プル掴み(tensometer jaws)に入れるため1分かかった。 基材:ぶな(Beech wood)。英国規格BS5350 part C5による。 水分含量9.83%(スペックー12.5±2.5%) 条件は、相対湿度50%、22±2℃で24時間 オープンタイム2〜3秒。テストは、英国規格BS5350 part C5に従って行わ れた。結果を下記に、ニュートンで表した。 5分テストでの破損の態様は粘着剤であった。24時間テスト サンプルは相対湿度50%で、23±2℃の保湿室(humidity cabinet)に2 4時間放置する以外は上記と同様に行った。 24時間テストでの破損の態様は、粘着剤であるが、いくつかは木材破壊を示 す高い剪断強度を伴った。測定結果
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 トンプソン、ジュリー アン 英国 ランカシァー ビービー5 2エス エル エヌアール アクリングトン バク センデン パラゴン ワークス バクセン デン ケミカルズ リミテッド

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.ジカルボン酸類、ジオール類もしくはポリオール類および/またはヒドキシ 酸類から選ばれた一もしくは二以上の単量体を、不活性有機溶媒の存在もしくは 不存在下で、酵素触媒ポリエステル化することによって得られうる少なくとも一 つのイソシアネート末端封鎖ポリエステル、及びジイソシアネートよりなる組成 物。 2.少なくとも40重量%の酵素触媒エステル化によって得られうる少なくとも 一つのイソシアネート末端封鎖ポリエステルよりなる請求項1に記載の組成物。 3.少なくとも50重量%の酵素触媒エステル化によって得られうる少なくとも 一つのイソシアネート末端封鎖ポリエステルよりなる請求項1または2に記載の 組成物。 4.ジイソシアネートが、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI )である請求項1から3のいずれかに記載の組成物。 5.さらに、下記成分の一または二以上を含み、 a)抗酸化剤 b)オキサゾリジン c)架橋剤 d)触媒 成分毎に、全組成物の100部あたり5部までの量である、請求項1から4のい ずれかに記載の組成物。 6.イソシアネート末端封鎖ポリエステルが、直鎖状アジピン酸1,6−ヘキサ ン(1,6−hexane adipate)である請求項1から5のいずれかに記載の組成物 。 7.ポリエステルが、イソシアネート末端封鎖され、NCO/OH比が1.2〜 12である請求項1から6のいずれかに記載の組成物。 8.組成物の粘度が、120℃で1〜30Pa.sである請求項1から 7のいずれかに記載の組成物。 9.請求項1から8のいずれかに記載の組成物の、水硬化性ホットメルト接着剤 としての使用。 10.ホットメルト接着剤として、組成物を80〜200℃の温度で使用する、 請求項1から7のいずれかに記載の組成物の使用方法。
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