JP2000509266A - 細胞dnaにおける数量的変化の同定 - Google Patents

細胞dnaにおける数量的変化の同定

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、下記工程:(a)正常細胞からのDNAの単離およびタグプライマーを用いるポリメラーゼ連鎖反応によるDNAの増幅工程;(b)検査対象の細胞と該増幅DNAとのインサイチュ・ハイブリダイゼーション工程;(c)工程(a)のタグプライマーを用いるポリメラーゼ連鎖反応による工程(b)のインサイチュでハイブリダイズした細胞由来のDNAの増幅工程、ならびに(d)通常の方法で、工程(c)の増幅DNAにおける数量的変化の同定工程を含む、細胞DNAにおける数量的変化の同定方法に関する。また、本発明は、当該方法を行なうのに適するキットにも関する。

Description

【発明の詳細な説明】 細胞DNAにおける数量的変化の同定 本発明は、細胞DNAにおける数量的変化の同定方法および当該方法を行なう のに適するキットに関する。 分子腫瘍遺伝学の分野にとって、どの遺伝的変化および細胞遺伝学的変化がそ れぞれ、ある腫瘍に存在しているか、それらが生ずるのはどの配列か、そして、 例えば、治療の場合においてそれらが臨床の経過と関連しているかどうかを知る ことは重要である。これを見出すために、腫瘍の小さな細胞集団およびその単一 細胞それぞれのDNAを調べることが必要である。この目的を達成するために多 くの試みがなされてきた。しかしながら、前記結果は満足のいくものではない。 したがって、本発明の目的は、小さな細胞集団および単一細胞それぞれのDN Aにおいて、遺伝的変化および細胞遺伝学的変化それぞれを同定することが可能 な方法を提供することにある。 本発明によれば、これは、請求の範囲に規定された主題により達成される。 したがって、本発明の主題は、下記工程: (a)正常細胞からのDNAの単離およびタグプライマーを用いるPCR法によ るDNAの増幅工程、 (b)検査対象の細胞と工程(a)の増幅DNAとのインサイチュ・ハイブリダ イゼーション工程、 (c)工程(a)のタグプライマーを用いるPCR法による、工程(b)のイン サイチュでハイブリダイズした細胞由来のDNAの増幅工程、ならびに (d)通常の方法で、工程(c)の増幅DNAにおける数量的変化の同定工程、 を含む細胞DNAにおける数量的変化の検出方法に関する。 「正常細胞」という用語は、それらのDNAにおいて数量的変化が知られてい ないいかなる種類および起源の細胞をも含む。 かかる細胞からDNAを単離および増幅する。この目的のために、常法を用い ることができる。増幅のためには、タグプライマーを用いるPCR法が供される 。「タグ」という用語は、プライマーが縮重(一般的)プライマーであってもよ い、即ち、細胞DNAの多くの異なる部位に結合できるプライマーが関係すると いう事実をいう。かかるプライマーの例は、DOPまたはSiAプライマーであ る。 「検査対象の細胞」という用語は、いかなる種類および起源の細胞をも含む。 特に、これらは、腫瘍細胞または妊婦の血液由来の細胞である。小さい細胞集団 の細胞または単一の細胞が特に好ましい。間期の核を有する細胞が最も好ましい 。 検査対象の細胞は、健康な細胞由来の増幅DNAとのインサイチュ・ハイブリ ダイゼーションに供される。この目的のためには、通常の条件と材料を選択する ことができる。 インサイチュでハイブリダイズした細胞由来のDNAは、増幅の鋳型として用 いられる。この目的のためには、相応じて前記タグプライマーを用いるPCR法 が供される。 増幅されたDNAを用いて、数量的変化を決定する。この目的のためには、常 法が行なわれ得る。比較ゲノムハイブリダイゼーション法(CGH)を行なうこ とが好ましい(カリオニーミ(Kallioniemi A.)ら、Science 258:818,1992、カ リオニーミ(Kallioniemi O.-P.)ら、Genes Chromosome Cancer,10:231,1994 およびリヒテル(Lichter P.)ら、Human Chromosomes中、バーマ(Verma R.S.)と バブ(Babu A.)編、ニューヨーク、1995、191頁を参照)。 本発明によれば、細胞DNA、具体的には小さい細胞集団または単一の細胞の DNAにおける数量的変化を同定する方法を行なうためのキットも提供される。 かかるキットは、下記成分: (a)健康な細胞由来の増幅DNAであって、タグプライマーが隣接するDNA 、 (b)タグプライマー、および通常の (c)賦形剤、特にDNAにおける数量的変化の同定に適するもの を含有する。 本発明により、細胞DNA、具体的には小さい細胞集団または単一の細胞のD NAにおける数量的変化を同定することが可能である。したがって、本発明は、 最小の組織試料および細胞凝集物の調査が重要である疾患の診断における使用に 適する。かかる疾患は、具体的には腫瘍疾患である。さらに、本発明は、妊婦の 血液中の胎児性細胞を調べるのに適する。よって、それは、出産前診断に関する 新規な可能性を表す。 図面の簡単な説明: 図1は、本発明の方法の図を示し、および 図2は、本発明の「タグ化ゲノムハイブリダイゼーション」(TGH)法の使 用の有無での細胞株Colo 320HSRにおける染色体の過剰発現量を示す 。 下記実施例により本発明を説明する。実施例:本発明の方法による細胞株Colo 320(HSR)の小さい細胞集 団の分析 細胞株Colo 320(HSR)を用いて、本発明の方法(TGH法、図1 を参照)を下記のように行なう。TGH法は、いくつかの独立した工程で進行す る。 − スライド上でColo 320(HSR)の間期の核の調製工程。 − DOP PCRによる正常のゲノムDNAのタグ標識配列プールの調製工程 。 − タグ標識ゲノムDNAの修飾。 − 細胞株Colo 320(HSR)の間期の核でのタグ標識ゲノムDNAの インサイチュ・ハイブリダイゼーション工程。 − ミクロマニピュレーションによる一定数のColo 320(HSR)細胞 集団の単離工程。TGH処理の効率を評価するために、タグ標識DNAとハ イブリダイズする細胞核およびハイブリダイズしない細胞核の両方を単離し て、次いで、比較する。 − DOP PCRによる単離された細胞核のDNA増幅。 − Colo 320(HSR)細胞の染色体の不均衡を同定するための比較ゲ ノムハイブリダイゼーション(CGH)工程。 間期の核の調製に関して、血液からのゲノムDNAの単離とCGHプロトコー ルが関与し、公知の方法が参照される(カリオニーミ(Kallioniemi A.)ら、Scie nce 258:818,1992、カリオニーミ(Kallioniemi O.-P.)ら、Genes Chromosome Cancer,10:231,1994およびリヒテル(Lichter P.)ら、Human Chromosomes 中、 バーマ(Verma R.S.)とバブ(Babu A.)編、ニューヨーク、1995、191頁を参照) 。工程1 DOP PCRによる正常のゲノムDNAのタグ標識配列プールの調製。 試薬、緩衝液および溶液: − 10x 反応緩衝液:20mM MgCl2;500mM KCl;100 mM Tris−HCl(pH8.4);1mg/ml ゼラチン。 − 10x ヌクレオチド混合物:2mMの各ヌクレオチド(dATP、dCT P、dGTP、dTTP)(ベーリンガーマンハイム製、ドイツ、カタログ 番号1277049のデオキシヌクレオシド三リン酸から調製)。 − 10x DOPプライマー:20μMのオリゴヌクレオチド5’CCG A CT CGA GNN NNN NAT GTG G3’(N=A、C、G またはT)。 − ミニゲル用:アガロース;TBE緩衝液:0.089M Trisホウ酸塩 :0.089M ホウ酸、2mM EDTA(pH8.0);適当なサイズ マーカー(例えば、2kbマーカー;カタログ番号15615−016;ギ ブコ BRL、エッゲンスタイン、ドイツ);0.25%ブロモフェノール ブルーと30%グリセロールを有するゲル負荷緩衝液。 − 標識対象および増幅対象それぞれの正常細胞の開始DNA。 詳細なコース: 1. 下記成分を氷上で500μlの反応容器(統合された容量制限を有するP CR容器;ザルステット、ニュムブレッヒト、ドイツ)にピペットで入れ た。 (全体の容量50μl): 100ng 開始ゲノムDNA 5μl 10x 反応緩衝液 5μl 10x ヌクレオチド混合物 5μl 10x DOP プライマー H2Oを50μlになるように添加する 1.25U Taqポリメラーゼ(最後に添加しなければならない)。 2. 開始DNAの無添加を除いて同じ成分を陰性対照として、ピペットで移し た。 3. PCR反応用に、オムニゲン/ハイバイト製の装置(タイプAZ 162 3;供給元、MWG ビオテック、ミュンヘン近郊のエーベルスバッハ、 ドイツ)を用いた。下記の温度プログラムを用いた: − 93℃で10分の加熱による開始DNAの最初の変性、 − それぞれ、94℃、1分;30℃、3分;30℃〜72℃、3分;7 2℃、3分で5サイクル(いわゆる「低いストリンジェンシー相」) − それぞれ、94℃、1分;62℃、1分;72℃、3分(サイクル当 たり1秒の延長)で35サイクル(いわゆる「高いストリンジェンシ ー相」) − 72℃で10分の最終伸長工程。 4. PCR反応後、生成物の7μlのアリコートをアガロースゲルで分離した 。サイズマーカーとして1kbマーカーを用いた。分離は、1xTBE緩 衝液中、100Vで30分間行なった。適用したDNAを、臭化エチジウ ムを用いる染色により可視化し、写真撮影をした。通常、200塩基対〜 2000塩基対間のDNA断片の「スメア」が可視化された。陰性対照で は、このサイズ範囲内にはDNAが同定され得なかった。 5. 最後に、PCR精製キット(ディアゲン ゲーエムベーハー、ヒルデン、 ドイツ、カタログ番号28106)により、残りのヌクレオチドをタグ標 識DNAから分離した。工程2 インサイチュ・ハイブリダイゼーション用のタグ標識ゲノムDNAの修飾。 試薬、緩衝液および溶液 − 0.5M Tris−HCl(pH8.0)、50mM MgCl2、0. 5mg/mlウシ血清アルブミン(フラクションV、カタログ番号7350 78、ベーリンガーマンハイム)を有する10x 反応緩衝液。 − 0.1M β−メルカプトエタノール。 − 0.5mM dATP、0.5mM dCTP、0.5mM dGTP、0 .125mM ジゴキシゲニン−11−dUTP(ベーリンガーマンハイム 、カタログ番号1558706)、0.375mM dTTPを有する10 x ヌクレオチド貯蔵溶液。 − 大腸菌DNAポリメラーゼI(ニューイングランドバイオラブズ ゲーエム ベーハー、シュワルバッハ/タウヌス、ドイツ、カタログ番号209L)。 − DNアーゼI貯蔵緩衝液:1mlの0.15M NaC、50%グリセロ ール中3mg。 − カラム緩衝液:10mM Tris−HCI(pH8.0)、1mM ED TA、0.1% SDS。 − カラム:セファデックスG50(メディウム)、1ml ツベルクリンシリ ンジ(例えば、ファルマプラストA/S製「プリモ」、DK−4970 ロ ドビー)、グラスウール。 − ミニゲル用:アガロース;TBE緩衝液;1kbサイズマーカー(ギブコ BRL、エッゲンスタイン、カタログ番号15615−016);ゲル負荷 緩衝液(前記参照)。 詳細なコース: 1. 2μgのタグ標識DNA(工程1を参照)を、10μlの10x反応緩衝 液、10μlのβ−メルカプトエタノール、10μlのヌクレオチド貯蔵 溶液、20UのDNAポリメラーゼIおよび2μlの1:1000希釈の DNアーゼ貯蔵溶液とともにピペットで反応容器に移した(水中)。 2. 修飾反応を15℃で30〜40分間行なった。 3. 反応混合物を氷上に置き、アリコートをインサイチュ・ハイブリダイゼー ションに適する断片サイズについて試験した。 4. DNAの断片長は、ゲル電気泳動で決定した。10μlの反応バッチを、 3μlのゲル負荷緩衝液と混合し、沸騰水浴中で2〜3分間変性させた。 さらに氷上で3分後、アリコートを1kbのサイズマーカーとともに1〜 2%のアガロースミニゲルに適用した。DNA断片を、15V/cmで3 0分間分離させた。臭化エチジウムを用いる染色の後、ゲルをU.V.光 下で写真撮影し、DNA断片のサイズを決定することができた。 5. 最適の場合、DNA断片は、500〜1000塩基対の間のサイズ範囲を 有しなければならない。断片の平均サイズがこの範囲を越えるとき、断片 の最適のサイズに達するまで、残りのDNAをもう一度DNアーゼIとイ ンキュベートした。 6. DNアーゼを不活性化するために、2μlの0.5M EDTA(最終濃 度10mM)および1μlの10%SDS(最終濃度0.1%)を該バッ チに添加し、反応バッチを68℃で10分間加熱した。 7. 取り込まれないヌクレオチドは、下記のように製造された分離カラムを用 いるゲル濾過によりDNA試料から分離した。 (a)最初に、1mlのツベルクリンシリンジをグラスウールで0.2m 1の印まで詰め、次いで、1mlの印まで緩衝化セファデックスG 50を満たした。該カラムを15mlの容器内に移して、2000 g、室温で6分間遠心分離した。 (b)100μlのカラム緩衝液をそれぞれ添加後、該カラムを再び遠心 分離した。この工程を3回繰り返した。 (c)DNAをカラム上に置き、遠心分離(2000g、6分間)して、 反応容器中に回収した。このDNA試料の最終濃度は、約20ng /μlである。それは、長期間(数カ月〜数年)−20℃で保存す ることができる。工程3 Colo 320(HSR)株の間期の核でのタグ標識ゲノムDNAのインサイ チュ・ハイブリダイゼーション。 A)Colo 320(HSR)の間期の核のゲノムDNAの変性。 試薬、緩衝液および溶液: − 変性溶液:70%脱イオン化ホルムアミド(分子生物学用、カタログ番号1 12027、メルク、ダルムスタット、2x SSC、50mMリン酸ナト リウム(1M HClでpH7)。 − エタノール(氷冷):70%、90%および100%。 詳細なコース: 1. 変性溶液をキュベット内に入れ、水浴中、70℃に加熱した。 2. 検査対象のColo 320(HSR)細胞の核を含むカバーグラス(7 6x26mm)を、この溶液で正確に2分間インキュベートし、次いで、 直ちに冷却70%アルコールに移した。 3. 該カバーグラスを、70%、90%および100%エタノール中で各5分 間脱水し、次いで、風乾した。 B)インサイチュ・ハイブリダイゼーション用のタグ標識DNA試料の沈澱およ び変性。 試薬、緩衝液および溶液 − 3M 酢酸ナトリウム、pH5.2。 − 脱イオン化ホルムアミド(分子生物学用、カタログ番号112027、メル ク、ダルムスタット)。脱イオン化は、ホルムアミドをイオン交換剤(例え ば、AG501−X8(D)樹脂、バイオラッドのカタログ番号142−6 425、ミュンヘン、ドイツ)と攪拌させることにより行なった。 − 2x ハイブリダイゼーション緩衝液:4x SSC、20%デキストラン 硫酸。 詳細なコース: 1. 1μgのタグ標識DNAと50μgのヒトCotlDNA(ギブコ−BR L、エッゲンスタイン、カタログ番号5279SA)を1/20倍の体積 の3M酢酸ナトリウムと2.5倍の体積の100%エタノールの添加によ り沈澱させた。 2. 12,000rpm、4℃で10分間遠心分離した後、上清を分離し、ペ レットを500μlの70%エタノールで洗浄し、再び遠心分離(12, 000rpm、10分、4℃)し、次いで凍結乾燥した。 3. 沈澱したDNAを6μlの脱イオン化ホルムアミド中に挿入し、室温で3 0分間振盪させた(ボルテックス)。 4. 6μlの2xハイブリダイゼーション緩衝液を添加後、再び30分間振盪 を行なった。 5. DNAを75℃で5分間変性させ、氷上に5分間置き、次いで、37℃で 30分間インキュベートした(「プレアニーリング」)。 C) インサイチュ・ハイブリダイゼーション 詳細なコース: 1. 変性したDNAを含む12μlのハイブリダイゼーション混合物を、検査 対象の細胞核を含有する大きなカバーグラス上に置いた。 2. 18x18mmのサイズを有するカバーグラスをその上に置いた。 3. 18x18mmのカバーグラスを液体の接着剤で封じ、プレパラートを湿 ったチャンバー中、37℃で48時間インキュベートした。 D) ハイブリダイズした細胞の核の洗浄と検出 試薬、緩衝液および溶液: − 洗浄溶液A:50%ホルムアミド(p.A.、カタログ番号9684、メル ク、ダルムスタット)、2xSSC。 − 洗浄溶液B:0.1xSSC。 − 洗浄溶液C:4xSSC、0.1%Tween20。 − 洗浄溶液D:2xSSC、0.05%Tween20。 − ブロッキング溶液:3%BSA、4xSSC、0.1%Tween20。 − 検出緩衝液:1%BSA、4xSSC、0.1%Tween20。 − 抗ジゴキシゲニンローダミン、FAB断片(カタログ番号1207750、 ベーリンガーマンハイム)。 − 抗退色溶液:0.233g DABCO(1,4−ジアザビシクロ−2,2 ,2−オクタン)、20mM Tris−HCl、pH8.0、90%グリ セロール。 − 4,6−ジアミノ−2−フェニルインドール(DAPI)。 詳細なコース: 1. 洗浄溶液AとBを水浴でキュベット中42℃に加熱した。 2. 液体の接着剤の封環をカバーグラスから除去し、当該カバーグラスを次い で洗浄溶液A中42℃で3x10分間洗浄した。 3. その後、洗浄溶液B中、3x10分間洗浄を行なった。 4. 200μlのブロッキング溶液を当該カバーグラス上にピペットで置き、 カバーグラスを再びその上に置き、湿ったチャンバー中、37℃で30分 間インキュベートした。 5. ブロッキング溶液を除去した;6μg/mlのローダミン共役抗ジゴキシ ゲニン(ベーリンガーマンハイム)を有する200μlの検出緩衝液を代 わりに当該カバーグラス上に置き、カバーグラスの下で湿ったチャンバー 中、37℃で30分間インキュベートした。 6. 次いで、細胞の核を有する大きなカバーグラスを洗浄溶液C中、42℃で 3回各10分間洗浄した。 7. その後、細胞の核を有する当該大きなカバーグラスを、200ng/ml (DAPI)を溶解した2xSSC中で20分間インキュベートした。 8. 洗浄溶液D中、室温で1〜2分間当該カバーグラスを洗浄する。 9. 抗退色溶液でハイブリダイズした間期の核を覆う。工程4 ミクロマニピュレーションによるハイブリダイズした核の単離 装置: 蛍光顕微鏡用に装備した顕微鏡Axioskop FS(カールツァイス、ジェ ナ、ドイツ)。 ド フォンブルン ミクロマニピュレーター(バコファー、ロイトリンゲン、ド イツ)。 ミクロチップの製造用のDe Fonbrune「ミクロフォルジ」(Mikr oschmiede)(バコファー、ロイトリンゲン)。 B270製のガラスプレート:サイズ70x35mm、厚さ6mm;幅26mm 、深さ4mmの段を有する(ベルリネルグラスKG製、ワルトクライヒブルゲル シュトラーセ5、12347 ベルリン、ドイツ、注文番号B 100158 −PO/eh)。 詳細なコース: 1. 単離対象のColo細胞の核を有する大きなカバーグラスを、B270ガ ラスプレート上に置き(細胞が下方を向くように);ベースの底とカバー グラス(と細胞の核それぞれ)の間の中間の空間を、抗退色溶液で満たし た。 2. ミクロフォルジで製造したミクロチップをミクロマニピュレーターに挿入 した。当該ミクロチップを、約30°の角度で上方に向くようにミクロフ ォルジにより伸ばした。 3. 次いで、当該ミクロチップを抗退色溶液で満たした中間の空間内に、その 低い部分が単離対象の細胞の核に到達するように押し込んだ。 4. Colo核は、顕微鏡下、適当なフィルター(ローダミン用フィルターセ ット番号487915−9901またはDAPI用フィルターセット番号 487901−9901、カールツァイス、イェーナ)による蛍光条件下 で可視化した。透過光を用いることにより、当該ミクロチップを同時に認 識することも可能であった。このようにして、個々に細胞の核をミクロチ ップ上で「ピックアップ」することが可能であった。(注意:細胞の核は 抗退色溶液中ではもろくはないが弾力性があるので、それらは、全体とし て単離することができる)。 5. 1つの核を1本の針でそれぞれピックアップし、後者を20μlのH2O で満たしたPCRチューブの底で破壊した。このようにして、正確に定め られた細胞数のハイブリダイズしたおよびハイブリダイズしない核を有す る集団を単離することができた。(注意:ハイブリダイズしない細胞の核 は、ハイブリダイズした核と同様に処理されたが、インサイチュ・ハイブ リダイゼーションでは、タグ標識DNAを添加しなかった)。 この工程の後、単離した核をDOP PCRに供した。このプロトコールは、 工程1(ポイント1〜5)と同一であるが、しかしながら、さらなる開始DNA は、単離された核を除いて添加しない。DOP PCR産物は、通常のCGH分 析に用いた(カリオニーミ(Kallioniemi A.)ら、Science 258:818,1992、カリ オニーミ(Kallioniemi O.-P.)ら、Genes Chromosome Cancer,10:231,1994お よびリヒテル(Lichter P.)ら、Human Chromosomes中、バーマ(Verma R.S.)とバ ブ(Babu A.)編、ニューヨーク、1995、191頁を参照)。本発明の方法により、す べての染色体過剰発現量の89%と94%の間が30個のColo320(HS R)細胞と10個のColo320(HSR)細胞でそれぞれ認識されるが、T GH工程なしでは38%と44%の間のみであることが示された。さらに、TG H処理群での偽陽性の発見の数は、非TGH処理群よりも顕著に低かった( 7対18)(図2を参照)。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成10年5月22日(1998.5.22) 【補正内容】 請求の範囲 1. 下記工程: (a)DNAにおける数量的変化が知られていない細胞からのDNAの単離およ びタグプライマーを用いるPCR法によるDNAの増幅工程、 (b)検査対象の細胞と工程(a)の増幅DNAとのインサイチュ・ハイブリダ イゼーション工程、 (c)工程(a)のタグプライマーを用いるPCR法による、工程(b)のイン サイチュでハイブリダイズした細胞由来のDNAの増幅工程、ならびに (d)工程(c)の増幅DNAにおける数量的変化の同定工程、 を含む細胞DNAにおける数量的変化の検出方法。 2. 検査対象の細胞が腫瘍に由来することを特徴とする、請求項1記載の方法 。 3. 検査対象の細胞が妊婦の血液に由来することを特徴とする、請求項1記載 の方法。 4. 検査対象の細胞が小さな細胞集団の細胞または単一の細胞であることを特 徴とする、請求項2または3記載の方法。 【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成10年6月25日(1998.6.25) 【補正内容】 5. 検査対象の細胞が間期の核を有することを特徴とする、請求項1〜4いず れか記載の方法。 6. タグプライマーが縮重プライマーであることを特徴とする、請求項1〜5 いずれか記載の方法。 7. 工程(d)の同定が「比較ゲノムハイブリダイゼーション」(CGH)法 を含むことを特徴とする、請求項1〜6いずれか記載の方法。 8. 下記成分: (a)DNAにおける数量的変化が知られていない細胞由来の増幅DNAであっ て、タグプライマーが隣接するDNA、 (b)タグプライマー、および (c)DNAにおける数量的変化を同定するための賦形剤、 を含有してなる、請求項1〜7いずれか記載の方法を行なうためのキット。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 下記工程: (a)正常細胞からのDNAの単離およびタグプライマーを用いるPCR法によ るDNAの増幅工程、 (b)検査対象の細胞と工程(a)の増幅DNAとのインサイチュ・ハイブリダ イゼーション工程、 (c)工程(a)のタグプライマーを用いるPCR法による、工程(b)のイン サイチュでハイブリダイズした細胞由来のDNAの増幅工程、ならびに (d)通常の方法で、工程(c)の増幅DNAにおける数量的変化の同定工程、 を含む細胞DNAにおける数量的変化の検出方法。 2. 検査対象の細胞が腫瘍に由来することを特徴とする、請求項1記載の方法 。 3. 検査対象の細胞が妊婦の血液に由来することを特徴とする、請求項1記載 の方法。 4. 検査対象の細胞が小さな細胞集団の細胞または単一の細胞であることを特 徴とする、請求項2または3記載の方法。 5. 検査対象の細胞が間期の核を有することを特徴とする、請求項1〜4いず れか記載の方法。 6. タグプライマーが縮重プライマーであることを特徴とする、請求項1〜5 いずれか記載の方法。 7. 工程(d)の同定がCGH法を含むことを特徴とする、請求項1〜6いず れか記載の方法。 8. 下記成分: (a)正常な細胞由来の増幅DNAであって、タグプライマーが隣接するDNA 、 (b)タグプライマー、および通常の (c)賦形剤、特にDNAにおける数量的変化の同定に適するもの を含有してなる、請求項1〜7いずれか記載の方法を行なうためのキット。
JP9537599A 1996-04-24 1997-04-23 細胞dnaにおける数量的変化の同定 Pending JP2000509266A (ja)

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