JP2000509552A - 静電チャック - Google Patents

静電チャック

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Abstract

(57)【要約】 本発明の静電ウェーハ保持チャック(10)は、単結晶酸化アルミニウムより形成される第1および第2の誘電体板(14)および(20)と、第1誘電体板(14)内に形成される凹部(14A)内に配置される少なくとも一つの電極(16)を備える。第2誘電体板(20)は、その頂部ウェーハ支持表面(20A)に流体分配網(28)が形成される。流体分配網(28)は、熱伝達媒体をウェーハ(W)の後面に導く。第1誘電体板(14)と第2誘電体板(20)が組み立てられるとき、第1誘電体板(14)は第2誘電体板(20)に隣接して配置され、モノリシックな密封静電チャック(10)を形成するように拡散的に一緒に結合される。

Description

【発明の詳細な説明】 静電チャック [産業上の利用分野] 本発明は半導体基板をチャックに固定する方法および装置に関し、特定すると 半導体基板をチャックに静電的にクランピングするための方法および装置に関す る。 [発明の背景] 集積回路の製造においては、半導体ウェーハを処理し加工するために多数の十 分に確立されたプロセスが使用されている。従来の処理技術とともにウェーハを クランピングするための装置を使用できる。これらのプロセスとして、例えば化 学的蒸着、イオン注入、イオンビームミリングおよび反応性イオンエッチング等 がある。一つの例は、従来形式のイオン注入システムであるが、このシステムは 所望のドーパントをイオン化するイオン源を含み、そしてこのイオン源は規定の エネルギのイオンビームを形成するように加速される。イオンビームはターゲッ トウェーハの上部表面に向けられる。ビーム内のエネルギッシュなイオンは半導 体物質の内部内に侵入し、半導体物質の結晶格子内に埋め込まれ、所望の導電性 の領域を形成する。このイオン注入プロセスは、普通、ウェーハ処理アセンブリ を覆う高真空、気密の処理チャンバ内で遂行される。 従来形式のイオン注入システムの重要な特徴は、ウェーハ処理アセンブリに半 導体ウェーハを固定ないしクランプピングすることである。このクランピングの 特徴は、ウェーハをウェーハ処理(ハンドリング)アセンブリの比較的冷いプラ テン表面に堅固にかつしっかりとクランプすることによってウェーハの冷却を容 易にしながら、ウェーハを選択された位置に適正に位置づけることである。ウェ ーハの冷却は、主たる目的が単位時間当り処理されるウェーハに関して高スルー プットの注入システムを得ようとする商業的半導体処理において特に重要である 。このような高スループットのシステムを得る一つの方法は、比較的高電流のイ オンビームを使用して、比較的短い時間期間でウェーハに注入を行うことであ る。しかしながら、高電流注入装置の使用は比較的多量の熱を発生し、この熱が 、ウェーハ内に規定の限界を超えて不純物の制御されない拡散をもたらし、パタ ーン化されたホトレジスト層の劣化をもたらす。かくして、普通、最大のウェー ハ温度を制限するためにウェーハを冷却するためクランピング機構と協働する構 造体を提供することが必要である。ウェーハをウェーハ処理アセンブリにクラン ピングして冷却するための種々の技術が開発されており、技術的に周知である。 一つの周知の技術に従うと、ウェーハは、ウェーハの外周部分と係合する周囲 クランピングリングによりウェーハ処理アセンブリのプラテン表面にクランプさ れる。ウェーハの全部表面が、ついでイオン注入のために露出される。この形式 のクランピングアセンブリの欠点は、リングがウェーハの外周の一部をカバーし 、それによりその部分がイ才ン源により注入されるのを防ぐことである。他の欠 点は、周囲クランピングにより、全ウェーハ表面積にわたりウェーハと平坦な金 属プラテンとの物理的接触が得られないことである。これは、クランピング力が 周縁部にのみ加わり全ウェーハ表面に均一に加わらず、ウェーハをプラテン表面 に平坦に引き寄せないからである。ウェーハをプラテンに均一にクランピングす ることの一つの利点は、ウェーハのより効率的な冷却を可能にすることである。 しかしながら、これらの従来の形態の多くのものにおいて、半導体ウェーハとプ ラテン表面との間の接触が乏しいため熱伝達が不十分である。 従来形式の周囲クランプの他の欠点は、有効ウェーハの一部を隠すことで全ウ ェーハ収量が減じ、浪費費用および生産費用が増すことである。さらに他の欠点 は、周囲リングクランプが望ましくないウェーハの応力を生じさせ、これがウェ ーハ内に微少亀裂を生じさせることがあることである。ウェーハ内の微少亀裂の 存在は、ウェーハ上に形成される集積回路の動作特性に影響を及ぼすことがあり 、それによりウェーハの一部、実際には全ウェーハそれ自体を使用不可能にする ことがある。 周囲クランピングリングの必要性を除去し平坦なプラテン表面の使用を可能に するウェーハクランピング技術は、遠心クランピングである。遠心クランピング においては、半導体ウェーハは周知の回転機械により回転軸線の周りに回転され る。プラテン表面は普通回転軸線に関してある角度に配向されているから,遠心 力がウエハをプラテン表面に押圧する。このシステムの欠点は、回転機械が比較 的複雑で複雑で高価であり、したがってシステムの全費用を増すことである。 半導体ウェーハをクランピングするための他の周知の技術は、静電チャック( ESC)の使用を含む。ESCは設計が種々変わるけれども、すべて同じ物理的 原理、すなわちプラテン表面と半導体ウェーハ間に静電力を生じさせるという原 理に基づく。代表的ESGは、基台上に取り付けられ電気絶縁性誘電物質により 覆った導電性電極を含む。半導体ウェーハは、絶縁物質の頂部上に座着される。 電極は、電荷が電極と絶縁物質内に累積されるように電圧源により電気的に偏倚 される。そのとき、印加電圧は、ウェーハの後面上に等価で反対の電荷を誘起す る。この累積された電荷は静電力を発生し、この静電力がウェーハを絶縁物質に 吸引しクランピングする。クランピング力を決定するクランピング電荷の量は、 他にもあるが誘電物質の厚さと物質の誘電定数に依存する。 従来形式のESCの利点は、クランピング電圧/力を縁部だけでなく全ウェー ハ表面に掛けることによってウェーハをウェーハ処理アセンブリのプラテン表面 に実質的に平坦に引き付けることが可能であることである。これによりウェーハ のより有効で効率的な冷却が可能となり、それに付随してリングクランプのよう な従来形式の機械的クランプおよび冷却構造体を使用するときに生ずることがあ る微少亀裂を避けることが可能となる。 ESGの他の利点は、ウェーハの頂部表面と係合する構造体を使用しないとい うことである。これは、全ウェーハ表面が処理のために利用可能であるから、全 ウェーハ収量を増す。 絶縁層は、普通ポリイミドおよびその他の有機重合体から構成される。これは 、高電圧破壊耐久性のためと化学的耐久性が優れているためである。さらに、ポ リイミドが基板の後面に順応する能力のため、処理中ウェーハの冷却に十分の熱 伝達が許容される。ポリイミドおよびその他の有機重合体の欠点は、それらが、 半導体ウェーハの処理において普通使用されるホスフェン、酸素、塩素および弗 素のような腐食性ガスに曝されるときに迅速に反応することである。 従来形式のESCに関する重要な問題は、誘電物質が長時間にわたり分極化さ れ、永久磁石として働く傾向があり、予定された解放時間後も長くまでウェーハ をプラテン表面にクランピングすることである。これらの残留静電力は、誘電物 質の恒久的な分極から、誘電体内に位置する緩速可動イオンから、あるいはさら に一般的にはウェーハが絶縁層を有するときに誘電体表面またはウェーハ後面に 捕捉される電荷から起こり得る。ウェーハのプラテン表面への望ましくない長期 に亘るクランピングは、ウェーハの処理時間を増し、それに付随してウェーハ製 造プロセスに不信頼性の要因を導入することとなる。 従来形式のESCの上述およびその他の欠陥を考慮に入れて、本発明の目的は 、プラテン表面に対する望ましくないウェーハクランピングの発生を減ずる静電 チャック(ESC)を提供することである。 本発明の他の目的は、ウェーハの比較的高効率の冷却を可能にするESCを提 供することである。 本発明のさらに他の目的は、時間を経ても分極化されることのないESCを提 供することである。 本発明のさらに他の目的は、一部は自ずから、一部は図面および以下に続く説 明から明らかであろう。 [発明の概要] 本発明は、以下の教示に従う静電チャックおよびそれを製造する方法を提供す ることによって上述およびその他の目的を達成する。本発明の静電ウェーハ保持 チャックは、単結晶酸化アルミニウムより形成された第1および第2の誘電体板 と、第1誘電体板に形成される凹部内に配置される少なくとも一つの電極とを備 える。単結晶物質は、好ましくは、外部的に印加される静電界の方向に自由に整 列できる極性分子を含まないのが好ましい。さらに詳述すると、好ましい単結晶 物質は、極性分子を含まないか、単結晶格子構造体の一部に束縛されるまたはそ の一部を構成する分子のような動きが限定された極性分子を含む。したがって、 物質は、長時間にわたり極性化されることなく、予定された解放時間にてウェー ハを反復的に勝つ迅速に解放する。 本発明の静電チャックは、第1および第2誘電体板が拡散的に一緒に結合され るとき実質的にモノリシックな密封チャックを形成する。 本発明の一側面に従うと、第2誘電体板は、流体分配網が形成された頂部支持 表面を有する。流体分配網は、熱伝達流体をウェーハの後面に導く。本発明の好 ましい実施形態に従うと、第2誘電体板に形成される流体分配網は、ガス分配器 と、ガス分配器と流体的に連通する複数の半径方向において外方に延びるガス通 路とを含む。分配網はさらに、ガス分配器と外方に延びるガス通路を囲みそれと 連通する半径方向外方の輪状のガス通路を含む。 本発明の他の側面に従うと、第1および第2の誘電体板が組み立てられるとき 、第1誘電体板は、第2誘電体板の底部表面が第1誘電体板の頂部表面の少なく とも周囲頂部と親密に接触するように、第2誘電体板と隣接して配置される。本 発明の1実施形態に従うと、第1および第2誘電体板は、モノリシックな密封静 電チャックを形成するように拡散的に一緒に結合される。 本発明の他の側面に従うと、単結晶誘電体板は各々C軸を有しており、そして これらのC軸は、静電チャックが構成されるとき、相互にほぼ平行であり、ほぼ 1度〜5度、好ましくは1度より小さい挟角を形成するように整列される。 本発明の他の側面に従うと、第1誘電体板は、頂部および底部表面間に延びる 第1の流体マニホルドと電気用通路とを備え、第2誘電体板は第2の流体マニホ ルドを備える。本発明の実施形態に従うと、第1および第2流体マニホルドは、 両板が組み立てられるとき中心流体マニホルドを形成するように整列する。 本発明はさらに、密封静電チャックを製造する方法であって、(1)凹部が形 成された単結晶物質より成る第1の誘電体板を提供し、(2)複数のガス通路が 形成された単結晶物質より成る第2の誘電体板を提供し、(3)第1誘電体板に 隣接して第2誘電体板を配置し、(4)前記第1および第2誘電体板を約190 0℃〜約2050℃の範囲の高められた温度に加熱して、第1および第2の誘電 体板を一緒に拡散的に結合する諸ステップを含む。 本発明の他の側面に従うと、本発明の方法は、第1誘電体板の凹部に電極を配 置するステップを含む。 本発明の一般的および多くの特定の目的は、一部は明らかであり一部は図面お よび以下に続く説明から明らかであろう。 [図面の簡単な説明] 図1は本発明の静電チャックの断面図である。 図2は図1の静電チャックの底部単結晶誘電体板の上面図である。 図3は図1の静電チャックのガス分配網を示す頂部単結晶誘電体板の上面図で ある。 [発明の実施の形態] 発明の上述およびその他の目的、特徴および利点は、添付の図面を参照して行 った以下の説明から明らかであろう。図面において、類似の参照記号は全図を通 じて同じ部材を指すものとする。 図1−3は、本発明の静電チャック10を示している。例示の静電チャックは 、底部誘電体板14,頂部誘電体板20,好ましくは頂部誘電体板と下部誘電体 板14,20間に配置された電極16と、加工体Wを備える。加工体は、好まし くは、チャックの頂部誘電体板20またはその他の部分の頂部上に座着されるの がよい。ガス源26が、頂部誘電体板14と底部誘電体板20の流体通路28, 38により形成される中央流体マニホルド29に結合される。電源26が、適当 な電気リード30を介して電極16に結合される。加工体Wは、普通、イオン注 入、化学的蒸着のような周知の処理技術による処理のために位置づけ配置された 集積回路、フラットパネル液晶ディスプレイ、またはウェーハの先駆体である。 例示の静電チャック10は、加工体を、イオン注入装置の処理チャンバのような 処理チャンバに出入れするように移送するのに採用されるか、処理中加工体Wを 静電的にクランピングするのに役立つ。静電チャック10はさらに、追って詳述 されるように、処理中または処理後加工体を冷却するのを助けるため熱制御構造 体を採用する。 例示の静電チャック10は、普通従来形式の静電チャックと関連する問題を克 服する簡単で精密な解決策を包含している。従来形式のチャックでの一つの共通 の問題は、処理の完了の際のようにチャックから加工体を解放することが望まれ るとき、加工体Wとチャックアセンブリ例えば絶縁性(誘電体)物質から電荷を 除去することの難しさである。これらのESCに関する他の共通の問題は、誘電 体物質が時間の経過とともに分極化され、殆ど恒久「磁石」のように働き(実際 にはエレクトレット)、予定された解放時間の後も長く加工体をチャックアセン ブリにクランプする傾向があることである。電力の休止の後においてさえ静電チ ャックに残存するこれらの残留力は、ウェーハが絶縁層を有するとき、誘電体の 恒久的分極、誘電物質の内側に位置する緩速可動性イオン、またはより一般的に は誘電体回路またはウェーハ後面に捕捉される電荷から起こり得る。加工体の静 電チャックへの望ましくない連続的クランピングにより製造プロセスに導入され る不確実性は、注入装置、特に高スループットイオン注入装置に問題を生ずる。 本発明の静電チャックは、時間を経ても分極化されることのない静電チャックを 提供することによってこれらの懸念を解決する。本発明の好ましい実施形態に従 うと、本発明の静電チャックは、追って説明されるように実質的に単方向性の結 晶格子の一部内に束縛される、またはその一部を形成する極性分子をもつ基板を 形成するように高純度の単結晶誘電体物質より形成される1対の誘電体板を利用 することによって、この問題を解決する。 図1を参照して説明すると、静電チャック10は、凹部14Aを有する底部誘 電体板14を備え、この凹部に電極16が座着される。凹部14Aは、好ましく は、凹部14Aの床部14Cから上方に延びる中央ハブ部分14Bを有する。ハ ブ部分14Bは、1具体例においては、電極16の内部に形成された中央穿孔に 座着するように構成される。 例示される底部誘電体板14はさらに、板の底面14Dと頂面14Eとの間に 延びる流体通路28と、凹部14Aの床部14C上に一端部にて解放する電気用 孔34とを備える。例示の電気用孔は、対応する電気的リード例えば電気リード 30が電極16の後面16Aと接触することを可能にする貫通通路を形成してい る。 頂部誘体電板20は、好ましくは底部誘電体板14と隣接しそれと同じ広がり で配置されるのがよい。誘電体板20は、両誘電体板20が一緒に取り付けられ るとき流体通路28と整列する中心流体通路38を備え、単一の中心流体マニホ ルド29を形成する。誘電体板20の頂面20Aには、流体分配網40が形成さ れている。例示の分配網40は、複数の半径方向外方に延びるチャンネル44と 流体的に連通する中心流体ハブ42を備えており、そしてこの複数の半径方向外 方に延びるチャンネル44は、周囲に位置する輪状の流体チャンネル46で終端 している。 例示の分配網40は、加工体Wの効率的かつ均一な冷却または加熱を可能にす る。中心流体ハブ42は、熱伝達流体を中心流体マニホルド29から各個々の半 径方向外方に延びる流体チャンネル44に分配することによって流体分配路とし て機能する。かくして、網40は、ヘリウム、アルゴンまたは任意の適当な液体 のような熱伝達流体を加工体Wの後面の選択された部分の周りに分配し、ウェー ハと静電チャック10との間に有効な熱伝達を行なわせる。 例示の流体分配網40は、チャンネル間隔対チャンネル幅に関して選択された 比を有しており、そしてこの比は、加工体Wの後面の周りに熱伝達媒体を分配す るに十分大きく、同時に誘電体板20の頂面20Aの表面積の相当の部分を占め ないように比較的小さくなされる。例示の流体チャンネル44は、熱伝達流体と 加工体Wとの間の熱伝達能力を最大化するように選ばれる。これらの流体チャン ネルは、レーザ加工および超音波研磨加工のような研磨加工を含む既知の加工技 術により形成できる。 流体チャンネル44の特定のパターンおよび配置とチャンネルの特定の数およ び寸法は、熱伝達流体/ウェーハW間の熱伝達を最大化するように当業者により 選択または決定できる。流体チャンネル44のような流体分配網40の部材の特 定の配置は、誘電体板の寸法や、ウェーハの寸法や、所望の最大ウェーハ温度や 、伝達媒体の形式やウェーハの処理環境のようなファクタに従って変えることが できる。技術に精通したものであれば、上述のファクタや当業者に周知のその他 のファクタを研究して、過度の実験を伴うことなく流体分配網の適当な形態を決 定することができるであろう。好ましい具体例においては、約155mmの直径 を有する頂部および下部誘電体板を利用して、半径方向に延びる流体チャンネル 44の数は約6〜約10の範囲とし得る。技術に精通したものであれば、ウェー ハWの冷却を行うために他の形態も採用できることが認められよう。チャンネル は好ましくは、約1.5mm〜約4mmの幅、最も好ましくは約2mmの幅と、 約0.04mm〜約0.10mmの深さ、最も好ましくは約0.05mmの深さ を有するのがよい。 頂部誘電体板20は好ましくは、約0.25mmの厚さを有し、底部誘電体板 は好ましくは、約2.5mm〜約6.0mmの厚さを有するのがよい。底部誘電 体板14に形成される輪状の凹部14Aは、約0.025mmの深さである。底 部誘電体板14の肩部分15は、好ましくは約1mm〜約2mmの厚さを有する のがよい。頂部誘電体板は、好ましくは、適当な静電力がウェーハWと頂部誘電 体板20との間に発生することを可能にするため比較的薄いのがよい。底部誘電 体板14は好ましくは、加工体Wに対する機械的支持を提供しかつ好ましくは約 0.20mm厚の電極16を座着させるため比較的厚いのがよい。 底部誘電体板14の高められた頂部部分14Eは高められた周囲肩部15と中 心ハブ14とを含んでいるが、この高められた頂部部分14Eと頂部誘電体板2 0の後面20Bとは、好ましくは従来形式の研磨技術により平坦かつ平滑表面に 研磨されるのがよい。 本発明は、単結晶誘電体物質の頂部および下部誘電体板14,20を形成する ことによって従来形式の静電チャックと関連する望ましくない矛盾を孕んだクラ ンピングの問題を克服するものである。単結晶誘電物質は好ましくは、外部から 印加される電磁界の方向に自由に整列できる極性物質を含まないのがよい。それ ゆえ、好ましい単結晶誘電物質は、極性分子を含まないか、単結晶格子内に束縛 される分予のような動きが抑制された極性分子を含むのがよい。好ましい誘電物 質はまた、比較的高い破壊電界強度を有する、すなわち好ましい誘電物質は、内 部的に破壊することなく比較的高い電圧に抗し得る。誘電物質はまた、高温度動 作環境で使用できるのがよく、したがって高められた温度で良好な誘電特性を示 すのがよい。単結晶誘電物質は、ダイアモンド、窒化硼素、石英、酸化マグネシ ウムを含んでよく、そして好ましくは酸化アルミニウム(Al23)がよい。 本発明の単結晶酸化アルミニウムは、LaBelle,Jrの米国特許第3,591,348号、L aBelle,Jr.等の米国特許第3,687,633号、Baileyの来国特許第3,826,625号および LaBelle,Jr.の米国特許第3,953,174号に記述されるプロセスのような従来形式の 製造プロセスにより形成してよい。それゆえ、これらの教示も参照されたい。 頂部および底部誘電体板14,20は、好ましくは、互いにほぼ平行な選択さ れた結晶配向を各々有する単結晶誘電体物質より成るのがよい。さらに詳述する と、各板14,20を構成する物質の結晶配向は、互いに交叉方向で、その間に 比較的小さな角度を形成するが、本質的には平衡である。例えば、単結晶誘電物 質は、<1120>結晶方向にある表面法線を含むA平面物質から構成してよい 。この物質はまた、<0001>方向にありかつ普通板の平面内にありそれと平 行なC軸を含む。頂部および底部の誘電体板14,20のC軸は、好ましくは相 互に交叉しかつ約5度より小さくそしてより好ましくは約1度より小さい角度を 形成するのがよい。C軸のこの好ましい配向は、板が結合されるとき、板が高め られた接合温度から適当な処理温度例えば室温に冷却されるときに、頂部および 底部板間の接合の破断の発生を減ずる。 本発明の静電チャック10は下記のように組み立てられる。頂部および下部誘 電体板20,14は、周知の技術にしたがって単結晶誘電物質から作り、適当な 寸法の電極凹部および流体通路および電気用通路を有するように加工する。頂部 誘電体板はさらに、流体分配網40を含むように周知の方法で加工する。電極1 6は、選択された寸法を有し凹部14A内に配置されるように形成する。頂部誘 電体板20を、ついで底部誘電体板の頂面上に配置し、ついで流体通路28,3 8が中心流体マニホルド29を形成するように整列させる。静電チャック10は ついで、頂部および下部誘電体板20,14および電極の軸線方向の逐次の組立 体を高真空下で約1900℃〜約2000℃間の、そして最も好ましくは約19 00℃および1950℃間の高められた温度にて加熱し、同時に頂部誘電体板2 0の研磨された底部表面20Bを底部誘電体板14の頂部表面14Eと親密に接 触させるように圧力を加えることによって密閉封止構造体に形成する。 静電チャック組立体の高温度加熱は、頂部誘電体板と下部誘電体板の表面の相 互の拡散を促進し、これらの部品間に単結晶誘電体物質の全誘電体強度を有する 気密封止部を生じさせる。静電チャック10の拡散結合にはの高温度を要するた め、電極16は、好ましくは、比較的高い融点、すなわち単結晶誘電体物質の拡 散接合温度を超える、例えば約1900℃を超える融点を有する導電性物質から 作るのが好ましい。適当な金属としては超耐熱金属が挙げられる。電極16は好 ましくは、約0.10ないし約0.20mmの範囲の厚さを有するのがよい。 電源26を、電気的リードを封止電極16の後面に溶接することによって電極 16と接続状態に配置する。しかして、この電極後面は電源の適当な極性に接続 される。熱伝達流体1を含む流体源22を、適当な流体導管を介して整列された 流体通路28,38により形成される流体マニホルド29と流体的に連通状態に あるように配置する。流体導管は、好ましくは底部誘電体板14の底面14Dに ろう付けされた金属管より成るのがよい。金属管は好ましくは、単結晶誘電体物 質例えば酸化アルミニウムの熱膨張計数に綿密に整合した熱膨張係数を有する金 属合金より成るのがよい。この金属管はついで、流体源22と例示の静電チャッ ク10間に気密で機械的に信頼性のある流体結合を与えるため、ステンレススチ ールのようなより高い膨張物質より成る管にろう付けしてよい。 動作について説明すると、加工体Wを頂部誘電体板20の頂面20A上に置く 。電源26により電気リード30を介して電極16に供給される電圧の印加によ り静電荷を発生する。印加された電圧は、ウェーハの後面に等価で反対の電荷を 生じ、それによりウェーハを誘電体板20の頂面20に静電的にクランピングす る。クランピング力の大きさを決定する特定の電荷量は、誘電体物質の厚さ、誘 電体物質の誘電定数、ウェーハと誘電体との間の真空ギャップの間隔およびクラ ンピング電圧に依存して変わる。ついで、ウェーハを既知の処理技術にしたがっ て処理する。一例として、これらの処理技術中、ウェーハWを選択された高めら れた温度に加熱してよい。理想的には、半導体ウェーハWは、半導体ウェーハ上 に普通形成されるホトレジストの破壊を防ぐため100℃以下の温度に維持され る。半導体ウェーハの温度を制御するために、上述の流体導管により整列された 流体通路28,38に結合された流体源22により、ヘリウムのような選択され た熱伝達流体を供給する。供給された流体は、ハブガス分配器42により半径方 向において外方に延びる流体通路44に分配される。熱伝達流体は、ウェーハW から静電チャックおよび冷却流体へと対流的に熱を伝達する。流体はついで、周 囲通路46に移送され、ここから適当な排出構造体により除去される。ウェーハ と流体間および静電チャック表面間に起こる熱伝達は、半導体ウェーハWの温度 を臨界温度以下に維持するのを助ける。 処理が完了すると、電源26はターンオフされ、電極16への電力の印加を断 つ。これにより、半導体ウェーハWは静電チャック20から実質的に瞬間的に解 放される。それゆえ、本発明の静電チャック10は、予定された解放時点にてウ ェーハWを容易に解放する。代わりに、半導体ウェーハWは、処理中印加された 電圧に類似の大きさを有するが反対の極性を有する脱チャック電圧の印加により 静電チャック10から解放できる。 図1に例示される静電チャックは、単極または双極設計としてよい。例示の単 極設計においては、静電チャック10は普通イオン注入プロセス中のみ採用され る。何故ならば、供給されるイオンプラズマストリームは、電源26により電極 に供給されウェーハ表面に累積するエネルギを放電するのに役立つからである。 逆に、例示の電極16は、半円形電極として形成される2枚の分離し電気的に隔 絶された電極から形成し、双極設計を形成してよい。この設計においては、第1 の電極は電源26の正極に結合され、他方の電極は電源の負極に接続される。こ の電気的構成は、電極を接地電位に維持する。それゆえ、双極設計は、注入プロ セス前または後に使用できる。 電源26は、特定の処理環境に依存してACまたはDC電源のいずれとしても よい。かくして、例えば低スループットのエッチングシステムやプラズマ付着シ ステムの場合、普通、半導体ウェーハWを静電チャック10に静電的にクランピ ングするのにDCクランピング電圧を使用する。高スループットのイオン注入シ ステムの場合、半導体ウェーハWを静電的にクランプする静電荷を発生するのに 双極性多層AC電源が使用される。 本発明の有意な利点は、単結晶誘電体物質より成る本発明の静電チャックが、 半導体ウェーハを実質的に予定された時点に解放することである。酸化アルミニ ウムのような単結晶誘電体物質は、この迅速な解放動作を可能にする。何故なら ば、誘電物質の自由分子(もし存在すれば)は印加される電界と整列できないか らである。 本発明は、上述の説明から明らかであるものもあるが、上述の目的を有効に達 成することが明らかであろう。本発明の技術思想から逸脱することなく、上述の 構成にある種の変更をなし得ることは明らかであるから、上の説明に包含され添 付図面に示されるすべての内容は、例示として解釈されるべきものであり、限定 的意味において解釈されるべきものでないことをはっきりと理解されたい。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 第1の表面と相対する第2の表面とを有し該第1表面に凹部が形成された 単結晶酸化アルミニウムより形成された第1の誘電体板と、 該第1誘電体板の第1表面に形成される凹部内に配置された少なくとも一つの 電極と、 第1のウェーハ支持表面と相対する第2の表面とを有し該第1ウェーハ支持表 面に流体分配網が形成された単結晶酸化アルミニウムより形成される第2の誘電 体板とを備え、 前記第1誘電体板が、第2誘電体板の前記第2表面が前記第1誘電体板の前記 第1表面の少なくとも周囲部分と親密に接触するように、前記第2誘電体板と隣 接して配置され、 前記第1および第2誘電体板を形成する前記単結晶酸化アルミニウム物質が各 々C軸を有していて、前記静電チャックが構成されるとき、該C軸線が、相互に 関してほぼ平行であり、約5度より小さい挟角を形成するように整列されること を特徴とする静電ウェーハ保持チャック。 2. 前記第1および第2誘電体板を形成する前記単結晶酸化アルミニウム物質 のC軸間に形成される前記挟角が、約1度〜約5度の間である請求項1記載の静 電ウェーハ保持チャック。 3. 前記第1および第2誘電体板が、モノリシック、密封チャックを形成する ように拡散結合されている請求項1記載の静電ウェーハ保持チャック。 4. 前記第2誘電体板の前記第1表面に形成される前記流体分配網が、流体分 配器と、該流体分配網と流体的に連通している複数の外方に延びる流体通路とを 含む請求項1記載の静電ウェーハ保持チャック。 5. 前記流体分配網がさらに、前記流体分配器と前記外方に延びる流体通路を 囲む外部流体チャンネルを含み、該外部流体チャンネルが前記外方に延びる流体 通路と流体により連通している請求項4記載の静電ウェーハ保持チャック。 6. 前記第1誘電体板がさらに、該第1誘電体板の前記第1および第2表面間 に延びる第1の流体マニホルドと、 前記第1誘電体板の前記第1および第2表面間に延び前記凹部上に開放する第 1の電気用通路 を備える 請求項1の記載の静電ウェーハ保持チャック。 7. 前記第2誘電体板が、該第2誘電体板の前記第1および第2表面間に延び る第2の流体マニホルドを備え、前記誘電体板が相互に隣接して配置されるとき 、前記第1および第2マニホルドが整列され、熱伝達流体を前記流体分配網に供 給するための流体管路を形成する請求項6記載の静電ウェーハ保持チャック。 8. 第1の表面と相対する第2表面とを有し該第1表面に凹部が形成された単 結晶酸化アルミニウムより形成された第1の誘電体板と、 前記第1誘電体板の前記第1表面に形成される凹部内に配置された電極と、 第1のウェーハ支持表面と相対する第2の表面とを有し該第1ウェーハ支持表 面に流体分配網が形成された単結晶酸化アルミニウムより形成される第2の誘電 体板とを備え、 前記第2誘電体板が、該第2誘電体板の前記第2表面が前記第1誘電体板の前 記第1表面の周囲部分と親密に接触するように、前記第1誘電体板と隣接して配 置され、前記第1および第2誘電体板を形成する前記単結晶酸化アルミニウム物 質が各々C軸を有していて、前記静電チャックが構成されるとき、該C軸が、相 互に関してほぼ平行であり、約5度より小さい挟角を形成するように整列され、 そしてさらに 前記第1および第2誘電体板に結合され、熱伝達流体を前記流体分配網に導入 するための流体導入手段と、 前記電極に結合され、それに電圧を供給するための電圧手段と を備えること特徴とする静電チャック装置。 9. 前記第1および第2誘電体板が、モノリシック、気密チャックを形成する ように拡散的に結合される請求項8記載の静電チャック装置。 10. 第1の表面と相対する第2の表面とを有し該第1表面に電極凹部が形成 された単結晶酸化アルミニウムより形成された第1の誘電体板を提供し、 第1のウェーハ支持表面と相対する第2の表面とを有し該第1ウェーハ支持 表面に流体分配網が形成された単結晶物質より形成される第2の誘電体板を提供 し、そしてその際、前記第1および第2誘電体板の前記第1結晶物質が各々C軸 線を有していて、前記静電チャックが構成されるとき、該C軸線が、相互に関し てほぼ平行であり、約5度より小さい挟角を形成するようにし、 前記第2誘電体板を、該第2誘電体板の前記第2表面が前記第1誘電体板の前 記第1表面の周囲部分と親密に接触するように、前記第1誘電体板と隣接して配 置し、 前記第1および第2誘電体板を約1900℃〜約2000℃間の範囲の温度に 加熱し、前記第2誘電体板の前記第2表面を前記第1誘電体板の前記第1表面に 拡散的に接合する 諸ステップを含むことを特徴とする静電チャック製造方法。 11. 前記の配置するステップ前に、前記第1誘電体板の前記第1表面の前記 凹部に電極を配置するステップを含む請求項10記載の静電チャック製造方法。 12. 前記単結晶物質が単結晶酸化アルミニウムより成る請求項10記載の静 電チャック製造方法。 13. 前記第1誘電体板の前記第1および第2表面間に延びる第1流体マニホ ルドを形成し、 前記第1誘電体板の第1および第2表面間に延び、前記凹部上に開放する電気 用通路を形成し、 前記第2誘電体板の前記第1および第2表面間に延びる第2の流体マニホルド を形成する 諸ステップを含み、前記第1および第2流体マニホルドが、整列されるとき、熱 伝達流体を前記流体分配網に供給するための流体管路を形成する請求項10の静 電チャック製造方法。 14. 第1の表面と相対する第2表面とを有し該第1表面に凹部が形成された 単結晶酸化アルミニウムより形成された第1の誘電体板と、 第1誘電体板の第1表面に形成される凹部内に配置された少なくとも一つの電 極と、 第1のウェーハ支持表面と相対する第2の表面とを有する単結晶酸化アルミニ ウムより形成される第2の誘電体板とを備え、 前記第1および第2誘電体板を形成する前記単結晶酸化アルミニウム物質が各 々C軸線を有していて、前記静電チャックが構成されるとき、該C軸が、相互に 関してほぼ平行であり、約5度より小さい挟角を形成するように整列されること を特徴とする静電ウェーハ保持チャック。 15. 前記第2誘電体板の前記ウェーハ支持表面に流体分配網が形成されてい る請求項14記載の静電ウェーハ保持チャック。 16. 前記第1および第2誘電体板に結合され、熱伝達流体を前記流体分配網 に導入するための流体導入手段と、 前記電極に結合され、該電極に電圧を供給するための電圧手段と を備える請求項15記載の静電ウェーハ保持チャック。 17. 第1の表面と相対する第2の表面とを有し該第1表面に電極凹部が形成 された単結晶物質より形成された第1の誘電体板を提供し、 第1のウェーハ支持表面と相対する第2の表面とを有し単結晶物質より形成 される第2の誘電体板を提供し、そしてその際、前記第1および第2誘電体板の 前記単一結晶物質が各々C軸を有していて、前記静電チャックが構成されるとき 、該C軸が、相互に関してほぼ平行であり、約5度より小さい挟角を形成するよ うにし、 前記第2誘電体板を、該第2誘電体板の前記第2表面が前記第1誘電体板の前 記第1表面の周囲部分と接触するように、前記第1誘電体板と隣接して配置し、 第1および第2誘電体板を高められた温度に加熱し、前記第2誘電体板の前記 第2表面を前記第1誘電体板の前記第1表面に結合する 諸ステップを含むことを特徴とする静電チャック製造方法。
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