JP2000510934A - 差動装置を付勢するための手動調節装置 - Google Patents
差動装置を付勢するための手動調節装置Info
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Abstract
(57)【要約】
差動装置のケーシング(10)には収容溝(16)が設けられている。この収容溝にはスナップリング(15)が挿入され、このスナップリングは円錐ころ軸受(14)の軸受リング(14’)に接触している。スナップリング(15)の幅は一方では冠歯車(13)と駆動かさ歯車との間の所望な歯バックラッシュの観点から、他方では円錐ころ軸受の所望な付勢力の観点から決定される。そのために、スナップリングの代わりに装置部分(1,2)が使用される。この装置部分はそれぞれ、引張りブッシュ(1a,2a)が収容溝に係合し、引張りブッシュ内で軸方向に摺動可能でありかつそれぞれ円錐ころ軸受の軸受リング(14’)に支持された押圧片(1b,2b)を備えている。この押圧片は引張りブッシュと相対的に適切に摺動可能である。付勢力と歯バックラッシュが所望な値に達成したときに、必要なスナップリング幅が装置部分から読取り可能である。
Description
【発明の詳細な説明】
差動装置を付勢するための手動調節装置
本発明は、差動装置のケーシングに設けられた収容溝内にスナップリングが挿
入され、このスナップリングが2つの冠歯車の軸ジャーナルの円錐ころ軸受の軸
受リングに接触し、スナップリングの幅が一方では冠歯車とそれにかみ合う駆動
かさ歯車との間の所望な歯バックラッシュの観点から、他方では所望な付勢力の
観点から決定される、差動装置を付勢するための手動調節装置に関する。公知の
技術水準については例えばドイツ連邦共和国特許出願公開第3626442号公
報を参照されたし。
自動車の差動装置または後車軸伝動装置はその組み立て時に非常に正確に調節
しなければならず、しかも装置ケーシング内に設けられた、軸ジャーナルを介し
て普通の冠歯車を支持する円錐ころ軸受を付勢する観点から、および冠歯車とそ
れにかみ合う駆動かさ歯車との間の歯バックラッシュの観点から、正確に調節し
なければならない。その際、差動装置の簡単な構造は幅が適合した上記のスナッ
プリングによって生じる。このスナップリングには円錐ころ軸受の軸受リング、
特に外側リングが支持可能である。その際、スナップリングの必要な幅の検出は
、特に工場において、“試行錯誤”によって行われる。すなわち、歯バックラッ
シュと付勢力の所望の値が達成されるまで、異なる幅のスナップリングが試験的
に組み込まれる。しかし、これは面倒である。そこで本発明の課題は、必要なス
ナップリング幅を簡単に検出することができる、簡単に取扱い操作可能である、
付勢するための手動調節装置を提供することである。
この課題の解決策は、両収容溝に付設され、この収容溝内にそれぞれ引張りブ
ッシュが係合する装置部分が設けられ、この装置部分がそれぞれ、引張りブッシ
ュ内で軸方向に摺動可能でありかつそれぞれ円錐ころ軸受の軸受リングに支持さ
れた押圧片を備え、この場合、第1の装置部分に、調節スピンドルを介して押圧
片を摺動させる調節ホイールが設けられ、第2の装置部分の押圧片に、必要な付
勢力を加える押圧スピンドルが作用していることを特徴とする。有利な実施形は
従属請求項に記載されている。
好ましい実施の形態に基づいて本発明を詳しく説明する。この場合、図1は調
節装置を設けた差動装置の断面図、図2は第1の装置部分の拡大断面図、図3は
第2の装置部分の拡大断面図である。
全体を10で示した差動装置のケーシングは参照数字10’で示してある。こ
のケーシング内には、冠歯車(リングギヤ)13のほかに、通常のように、この
冠歯車にかみ合う図示していない駆動かさ歯車が軸承されている。冠歯車13は
2本の軸ジャーナル11,12によって支持されている。この軸ジャーナルは公
知のごとく、円錐ころ軸受14を介して差動装置ケーシング10’に軸承されて
いる。そのために、各々の円錐ころ軸受14は軸受リング(軸受レース)14’
または軸受外側リング14’を備えている。この軸受リングはそれぞれ、外側が
スナップリング15に支持されている。このスナップリングは図2,3において
上側半部が破線で示してある。ケーシング10’の収容溝16内を案内されたス
ナップリング15は図2,3において破線で示してある。というのは、後述の手
動調節装置が差動装置10に装着されている図示状態で、スナップリングがケー
シング10’内に設けられていないからである。しかし明らかなように、両スナ
ップリング15(図1において左側の円錐ころ軸受14と右側の円錐ころ軸受に
設けられている)の幅により、円錐ころ軸受14に作用する付勢力だけでなく、
冠歯車13とこの冠歯車にかみ合う駆動かさ歯車の間の歯バックラッシュが決定
される。
その際、所望の付勢力と所望の歯バックラッシュを得るために必要なスナップ
リング15の幅の決定は次のようにして行われる。
先ず最初に、全体を1で示した、手動調節装置の第1の装置部分が、スナップ
リング15を取り外した状態で、右側の円錐ころ軸受14の範囲において差動装
置ケーシング10’に挿入され、第2の装置部分2が左側の円錐ころ軸受14の
範囲において差動装置ケーシング10’に挿入される。続いて、装置部分1にお
いて基本調節が行われる。その後で、装置部分2によって、要求される付勢力が
加えられる。この基本調節によって、歯バックラッシュを測定することができる
。この歯バックラッシュがまだ所望の値範囲にないと、装置部分2の付勢力が低
下させられ、装置部分1の基本位置が適切に変更させられる。装置部分2を介し
て必要な付勢力を新たに加えた後で、歯バックラッシュを再度測定することがで
きる。この過程は、歯バックラッシュが所望の値になるまで繰り返され、その後
で両装置部分1,2においてそれぞれ適切なスナップリング幅を読取ることがで
きる。これをどのようにして行うかについて、次に詳しく説明する。
装置部分1と装置部分2はそれぞれいわゆる引張りブッシュ1aまたは2aを
備えている。この場合、各々の引張りブッシュ1a,2aはその自由端につば3
を備えている。この引張りブッシュのつばはケーシング10’のそれぞれの収容
溝16に挿入可能である。この挿入を可能にするために、各々の引張りブッシュ
1a,2aはその縦軸線方向(軸線方向17)に分割されて形成されている。す
なわち、引張りブッシュは、自由端に設けたつば3を収容溝16に挿入できるよ
うにするために、分割された少なくとも2つのブッシュ部分からなっている。
両装置部分1,2において引張りブッシュ1a,2a内には、軸方向17に摺
動可能な押圧片1b,2bがそれぞれ1個ずつ同軸に設けられている。この押圧
片1b,2bは図示した状態でそれぞれ付設の軸受リング14’に支持されてい
る。
第1の装置部分1の場合には、ねじ4を介して引張りブッシュ1aに支持され
た調節スピンドル5が押圧片1bに作用する。この調節スピンドルはその自由端
に調節ホイール6を備えている。図示した実施の形態では、ねじ4はねじ付きブ
ッシュ4’に設けられている。このねじ付きブッシュ自体は引張りブッシュ1a
に支持されている。しかし、この実施の形態と異なり、ねじ4を引張リブッシュ
1aに直接設けることができる。従って常に、調節ホイール6を回転させること
によって押圧片1bを引張りブッシュ1aと相対的に軸方向に摺動させ、それに
よって引張りブッシュ1aがケーシング10’に支持されるので、押圧片1bに
よって付勢力を矢印18方向に軸受リング14’に加えることが、この装置部分
1によって可能である。
装置部分2でも、既に述べたように、引張りブッシュ2aのほかに押圧片2b
が設けられている。この押圧片2bは矢印18方向に作用する付勢力18’を円
錐ころ軸受14の軸受リング14’に加えることができるので、全体として両押
圧片1b,2bによってまたは両装置部分1,2によって両円錐ころ軸受14を
付勢することができる。その際、押圧片2bには押圧スピンドル7が作用する。
この押圧スピンドルは例えば液圧的に操作可能である。すなわち、矢印18’方
向に摺動させることが可能である。その際、ねじ4とねじブッシュ4’を介して
引張ブッシュ2aに支持された押圧スピンドル7を軸線17回りに回転させるこ
とができるようにするために、押圧スピンドル7の端部と押圧片2bの間にころ
軸受装置19が設けられている。更に、装置部分2を正確に位置決めするために
、装置部分2にはセンタリング20が設けられている。
装置部分1には図示していない測定目盛りが設けられ、調節ホイール6と引張
りブッシュ1aとの協働の下でスナップリングの必要な幅、すなわち必要な間隔
S3がこの測定目盛りから読取り可能であるが、装置部分2では、付設されたス
ナップリング15の幅52を検出するための測定手段22用の収容部21が設け
られている。この測定手段22は例えばダイヤルゲージである。
従って、既に簡単に説明したように、差動装置10を組み立てる際に、先ず最
初に両スナップリング15が取り外され、その代わりに両装置部分1,2が使用
される。調節ホイール6によって装置1部分では先ず最初に基本調節が行われる
。続いて、押圧スピンドル7によって装置部分2で、矢印18’方向の要求され
る付勢力が加えられる。通常は、冠歯車13と駆動かさ歯車の間の歯バックラッ
シュが所望の値を有していない。装置部分2における矢印18’方向の付勢力を
取り除いた後で、装置部分1において調節ホイール6を用いて新しい調節を行う
ことができ、しかも歯バックラッシュを所望の値に近づける方向に行うことがで
きる。続いて、装置部分2において押圧スピンドル7によって矢印18’方向の
要求される付勢力が加えられる。測定すべき歯バックラッシュが所望の値範囲に
あると、装置部分において上述の測定目盛りから直接、必要なスナップリング幅
S3を読みとることができる。装置部分2では、これは予め調節された測定手段
22によって同様に可能である。続いて、装置部分1,2が上記調節装置から取
り外され、それぞれ幅寸法S3またはS2を有する必要なスナップリング15が
挿入される。従って、上記の調節過程は上記の手動調節装置によってきわめて簡
単にかつ短時間で行うことが可能である。この場合、1回の作業工程で、円錐こ
ろ軸受14の付勢と、所望の歯バックラッシュを調節することができる。その際
勿論、請求の範囲の内容から逸脱せずに、特に構造的な多数の細部を、図示した
実施の形態と異なるように形成することができる。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.差動装置(10)のケーシング(10)に設けられた収容溝(16)内にス ナップリング(15)が挿入され、このスナップリングが2つの冠歯車の軸ジ ャーナル(11,12)の円錐ころ軸受(14)の軸受リング(14’)に接 触し、スナップリング(15)の幅(S3,S2)が一方では冠歯車(13) とそれにかみ合う駆動かさ歯車との間の所望な歯バックラッシュの観点から、 他方では所望な付勢力(18,18’)の観点から決定される、差動装置を付 勢するための手動調節装置において、 両収容溝(16)に付設され、この収容溝内にそれぞれ引張りブッシュ(1 a,2a)が係合する装置部分(1,2)が設けられ、この装置部分がそれぞ れ、引張りブッシュ(1a,2a)内で軸方向に摺動可能でありかつそれぞれ 円錐ころ軸受(14)の軸受リング(14’)に支持された押圧片(1b,2 b)を備え、この場合、第1の装置部分(1)に、調節スピンドル(5)を介 して押圧片(1b)を摺動させる調節ホイール(6)が設けられ、第2の装置 部分(2)の押圧片(2b)に、必要な付勢力(18’)を加える押圧スピン ドル(7)が作用していることを特徴とする手動調節装置。 2.第1の装置部分(1)に測定目盛りが設けられ、調節ホイール(6)と引張 りブッシュ(1a)の協働の下で、付設されたスナップリング(15)の必要 な幅(S3)がこの測定目盛りから読取り可能であることを特徴とする請求項 1記載の手動調節装置。 3.付設されたスナップリング(15)の幅(S2)を検出するための測定手段 (22)用の収容部(21)が第2の装置部分(2)に設けられていることを 特徴とする請求項1または2記載の手動調節装置。 4.各々の引張リブッシュ(1a,2a)が、自由端に設けたつば(3)を収容 溝(16)に挿入できるようにするために、分割された少なくとも2つのブッ シュ部分からなっていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載 の手動調節装置。
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| A313 | Final decision of rejection without a dissenting response from the applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A313 Effective date: 20060508 |
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| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060711 |