【発明の詳細な説明】
結合素子を有する磁気テープカセットを含む記録及び/又は再生システム
本発明は記録及び/又は再生装置と、この記録及び/又は再生装置に挿入する
ようにしたカセットとを具える記録再生システムであって、このカセットは2個
の相互に平行な主壁を有し磁気テープを収容する長方形の平行六面体のハウジン
グを具え、このハウジング内において、カセットは、磁気テープを保管するため
磁気テープの一端が連結されたリールボスを有する供給リールと、磁気テープの
他端が連結され、位置決め手段の助けを借りてカセット内の結合位置に位置決め
され得る結合素子とを具え、挿入されたカセットを収容する隔室から、磁気テー
プを走査するため記録及び/又は再生装置内に設けられた磁気ヘッドを経て、磁
気テープを巻き取るため記録及び/又は再生装置内に設けられた回転駆動される
巻取りリールまで、延在するテープ移送路がこの記録及び/又は再生装置内に画
成されており、巻取りリールはこの巻取りリールに最も近いプルアウトテープの
一端を連結されたリールボスを有し、このプルアウトテープはテープ移送路に沿
って案内可能であり、このプルアウトテープの巻取りリールから遠方の他端はプ
ルアウト素子に連結されており、このプルアウト素子は記録及び/又は再生装置
内に設けた保持手段の助けを借りて待機位置に保持することができ、挿入された
カセットの結合位置にある結合素子に、待機位置にあるプルアウト素子を結合す
ることができ、巻取りリールと、プルアウトテープと、プルアウト素子と、挿入
されたカセットの結合素子であってプルアウト素子に結合された結合素子とによ
って巻取りリールを回転駆動して、結合素子と磁気テープとを挿入されたカセッ
トの外にプルアウト方向に引き出すことができ、テープ移送路に沿って巻取りリ
ールまで引き出すことができる記録再生システムに関するものである。
また、本発明はカセットを収容するようにした記録及び/又は再生装置であっ
て、このカセットは2個の相互に平行な主壁を有し磁気テープを収容する長方形
の平行六面体のハウジングを具え、挿入されたカセットを収容する隔室から、磁
気テープを走査する磁気ヘッドを経て、磁気テープを巻き取るための回転駆動さ
れる巻取りリールまで延在するテープ移送路が磁気テープのためにこの記録及び
/又は再生装置内に画成されており、巻取りリールはこの巻取りリールに最も近
いプルアウトテープの一端を連結したリールボスを有し、このプルアウトテープ
はテープ移送路に沿って案内可能であり、このプルアウトテープの巻取りリール
から遠方の他端はプルアウト素子に連結されており、このプルアウト素子は保持
手段の助けを借りて待機位置に保持することができ、このプルアウト素子は挿入
されたカセットの結合素子に結合することができ、このような結合後、巻取りリ
ールと、プルアウトテープと、プルアウト素子と、このプルアウト素子に結合さ
れた結合素子とによって巻取りリールを回転駆動して、結合素子と磁気テープと
を挿入されたカセットの外にプルアウト方向にテープ移送路に沿って巻取りリー
ルまで引き出すことができる記録及び/又は再生装置に関するものである。
更に、本発明は2個の相互に平行な主壁を有し磁気テープを収容する長方形の
平行六面体のハウジングを具えるカセットであって、磁気テープの一端を連結し
たリールボスを有し磁気テープを保管する供給リールと、磁気テープの他端が連
結されており、位置決め手段の助けを借りてカセット内の結合位置に位置決めさ
れ得る結合素子とを具えるカセットに関するものである。
第1パラグラフに記載した形式の記録及び/又は再生システム、第2パラグラ
フに記載した形式の記録及び/又は再生装置、及び第3パラグラフに記載した形
式のカセットは市販されており、従って既知である。これ等既知のシステム、既
知の装置、及び既知のカセットについては、ヨーロッパ登録特許第0229052号、
及びヨーロッパ登録特許第0228369B1号を参照することができる。
この既知のシステムでは、装置のプルアウトテープに連結されたプルアウト素
子をプルアウトテープの端部によって形成し、プルアウトテープの先端部に、ア
ンダカットを形成し、プルアウトテープに、ほぼ細長い長方形の孔を設け、この
既知の装置に収容された別個の作動機構に、この長方形の孔を協働させ、この別
個の作動機構により、プルアウトテープの端部、即ちプルアウトテープのプルア
ウト素子をその待機位置に保持し得るようにしている。更に、この既知のシステ
ムに関しては、この既知のカセットの結合素子を別個のプルアウトテープによっ
て形成し、このプルアウトテープを磁気テープに連結し、プルアウトテープの自
由端の位置にほぼ卵形、又は楕円形の孔を設け、この孔を装置のプルアウトテー
プの端部のアンダカットの先端に協働させている。この既知のシステムでは装置
のプルアウトテープの端部によって形成されたプルアウト素子は別個の作動装置
によって、待機位置に保持されるだけでなく、次のような欠点がある。即ち、こ
のシステムの既知の装置内に、この既知のカセットを装填した後、上記プルアウ
ト素子は待機位置から結合位置に移動し、この移動中、プルアウトテープの端部
のアンダカットの先端部はカセットの別個のプルアウトテープの卵形の孔を通じ
て動き、その後、作動装置によってこの先端部はそのような位置に保持されるか
ら、この既知の装置の巻取りリールが次に駆動された時、その結果、この装置の
プルアウトテープは駆動され、このプルアウトテープの先端部のアンダカットは
このカセットの別個のプルアウトテープの卵形の孔の縁に掛合し、この装置のプ
ルアウトテープの先端部のアンダカットはこのカセットの別個のプルアウトテー
プの背後に掛合し、これにより装置のプルアウトテープと、カセットの別個のプ
ルアウトテープとの間を結合させる。従って、この既知のシステム、既知の装置
、及び既知のカセットの場合、プルアウトテープの端部によって形成されたプル
アウト素子をその待機位置から結合位置に動かすため、別個の作動装置を必要と
する。このような別個の作動装置は相当高価であり、長い作動時間を経過すると
、装置のプルアウトテープと、カセットの別個のプルアウトテープとの間の正し
く信頼性ある結合は、も早、保証し得ない危険がある。
本発明の目的は装置のプルアウト素子とカセットの結合素子との間の簡単で信
頼性がある結合を保証し、簡単で安価な方法で、第1パラグラフに記載した形式
の記録及び/又は再生システム、第2パラグラフに記載した形式の記録及び/又
は再生装置、及び第3パラグラフに記載した形式のカセットを改良して、従来の
問題点を解消し、改良された記録及び/又は再生システム、記録及び/又は再生
装置、及びカセットを得るにある。
この目的を達成するため、第1パラグラフに記載した記録及び/又は再生シス
テムにおいて、本発明システムは前記カセットの挿入プロセス中、少なくともこ
の挿入プロセスの終わりに向け、前記保持手段の助けを借りて前記待機位置に保
持される前記記録及び/又は再生装置の前記プルアウト素子と、前記カセットと
の間の相対運動であって、前記カセットの前記主壁に対し横方向に指向する相対
運動を発生させ得る作動手段を前記記録及び/又は再生装置が具え、前記位置決
め手段の助けを借りて前記カセットの前記結合素子がその結合位置に位置し、前
記保持手段の助けを借りて前記記録及び/又は再生装置の前記プルアウト素子が
その待機位置に保持されている前記相対運動中、いかなる付加的手段をも必要と
せず、連結を自動的に達成する結合手段を前記カセットの前記結合素子と、前記
記録及び/又は再生装置の前記プルアウト素子とが具えることを特徴とする。上
述のような本発明手段によれば、装置のプルアウト素子とカセットの結合素子と
を結合するため、本発明によるカセットを本発明による記録及び/又は再生装置
に装填するサイクルの終わりに向け、いかなる付加的手段をも必要とすることな
く、装置のプルアウト素子とカセットの結合素子とを自動的に結合するから、こ
れ等2個の素子自身以外の付加的手段を必要とせず、特に簡単で、従って安価な
方法でこの結合を達成することができる。このように構成すれば、プルアウト素
子がその待機位置にある間に、装置のプルアウト素子をカセットの結合素子に結
合することができるから、本発明記録及び/又は再生システム、及び本発明記録
及び/又は再生装置は装置のプルアウト素子をその待機位置から、結合位置に動
かすため別個の作動装置を必要とせず有利である。
請求項1に記載した特徴ある要旨を有する本発明記録及び/又は再生システム
では、従属する請求項2に記載した要旨を更に有すれば有利であることが立証さ
れている。このような実施例は、信頼性が高く、装置のプルアウト素子とカセッ
トの結合素子とを簡単に結合し得る利点を有する。
従属する請求項2に記載した特徴ある要旨を有する本発明記録及び/又は再生
システムにおいて、従属する請求項3に記載した要旨を更に有すれば特に有利で
あることが実証されている。この結果、装置のプルアウト素子より一層安価なカ
セットの結合素子を造ることが可能となり、このことは大量に生産されるカセッ
ト内に一層安価な部片を配置し、カセットより生産量が少ない記録及び/又は再
生装置内に一層高価な部片を配置することになり、非常に有利である。
従属する請求項3に記載した特徴ある要旨を有する本発明記録及び/又は再生
システムにおいては、従属する請求項4に記載した要旨を更に有すれば非常に有
利であることが立証されている。これにより、カセットの結合素子の結合ピンを
装置のプルアウト素子の結合孔内に平滑に掛合させることができると共に結合ピ
ンを結合孔内に確実に保持することができる。
請求項1に記載した特徴ある要旨を有する本発明記録及び/又は再生システム
において、従属する請求項5に記載した要旨を更に有すれば、非常に有利である
ことが立証されている。これにより、プルアウト素子をその待機位置に簡単で、
しかも信頼性があるように、正確に保持することを保証する。従属する請求項5
に記載した要旨は請求項2、3、及び4に記載した本発明記録及び/又は再生シ
ステムにも有利に適用することができる。
従属する請求項5に記載した特徴ある要旨を有する本発明記録及び/又は再生
システムにおいて、従属する請求項6に記載した要旨を更に有すれば非常に有利
であることが立証されている。このようにして、プルアウト素子を保持するだけ
でなく、プルアウト素子がプルアウト方向に移動を開始した時、このプルアウト
素子を案内する役割を保持手段に行わせることができる。
従属する請求項6に記載した特徴ある要旨を有する本発明記録及び/又は再生
システムにおいて、従属する請求項7に記載した要旨を更に有すれば有利である
ことが立証されている。このようにすれば結合素子のプルアウト方向の移動が開
始された時、この移動が妨害されないように確実にすることができる。
従属する請求項6に記載した特徴ある要旨を有する本発明記録及び/又は再生
システムにおいて、従属する請求項8に記載した要旨を更に有すれば非常に有利
であることが立証されている。プルアウト方向の横方向に延びる2個の案内溝孔
の境界壁によって、結合素子のそのカセット内への復帰運動中、及びそれによる
プルアウト素子のその待機位置への復帰運動中、プルアウト素子はその待機位置
に、その待機位置を越えることなく移動可能なように簡単に確実にすることがで
きる。従属する請求項8に記載した要旨も請求項7に記載した本発明記録及び/
又は再生システムに有利に使用することができる。
従属する請求項5に記載した特徴ある要旨を有する本発明記録及び/又は再生
システムにおいて、従属する請求項9に記載した要旨を更に有すれば非常に有利
であることが立証されている。従って、カセットが挿入されていない時、記録及
び/又は再生装置のプルアウト素子はその待機位置に留まるのを簡単な手段で確
実にすることができる。従属する請求項9に記載した要旨は請求項6、7、及び
8に記載した本発明記録及び/又は再生システムに有利に使用することができる
。
従属する請求項9に記載した特徴ある要旨を有する本発明記録及び/又は再生
システムにおいて、従属する請求項10に記載した要旨を更に有すれば有利であ
ることが立証されている。これは特に簡単で信頼性ある構造が得られる利点があ
る。
従属する請求項5に記載した特徴ある要旨を有する本発明記録及び/又は再生
システムにおいて、従属する請求項11に記載した要旨を更に有すれば非常に有
利であることが立証されている。従って、作動突起を使用することによって、カ
セットを記録及び/又は再生装置に挿入した時、結合素子をこの結合素子のため
の位置決め手段に加え、従って、結合素子がその結合位置の外に僅かに移動して
しまっていて、その結果、好ましくない影響がカセットに生じた場合でも、結合
する前に、作動突起によって結合素子はその結合位置に確実に動かされる。従属
する請求項11に記載した要旨は請求項6〜10に記載した本発明記録及び/又
は再生システムにも有利に使用することができる。
従属する請求項1に記載した特徴ある要旨を有する本発明記録及び/又は再生
システムにおいて、従属する請求項12に記載した要旨を更に有すれば非常に有
利であることが立証されている。従って、プルアウト素子と結合素子とを具える
この組立体を記録及び/又は再生装置の巻取りリールに連結した時、巻取りリー
ルのリールボスの円周面はほぼ攪乱を生ずることのない円筒状であり、この形状
は巻取りリールのリールボス上に巻かれた磁気テープに生ずる好ましくない影響
を除去することができる。従属する請求項12に記載した要旨は請求項2〜11
に記載した本発明記録及び/又は再生システムに有利に使用することもできる。
従属する請求項12に記載した特徴ある要旨を有する本発明記録及び/又は再
生システムにおいて、従属する請求項13に記載した要旨を更に有すれば非常に
有利であることが立証されている。これによりプルアウト素子と結合素子とを具
える組立体を巻取りリールのリールボスの位置に非常に正確に位置決めすること
ができる。
上述の本発明の目的を達成するため、第2パラグラフに記載した形式の記録及
び/又は再生装置において、本発明装置は前記カセットの挿入プロセス中、少な
くともこの挿入プロセスの終わりに向け、前記保持手段の助けを借りて前記待機
位置に保持される記録及び/又は再生装置の前記プルアウト素子とカセットとの
間の相対運動であって、カセットの前記主壁に対し横方向に指向する運動方向に
相対運動を発生させ得る作動手段を設け、前記保持手段の助けを借りて前記プル
アウト素子がその待機位置に保持されている前記相対運動中、いかなる付加的手
段をも必要とせず、結合を自動的に達成する結合手段を前記記録及び/又は再生
装置の前記プルアウト素子が具えることを特徴とする。このような本発明記録及
び/又は再生装置は請求項1に記載した本発明記録及び/又は再生システムにつ
いて説明した利点に相当する利点を有する。
請求項5に記載した特徴ある要旨を有する本発明記録及び/又は再生装置の請
求項15〜24に記載した有利な変形に関しては、請求項2〜13に記載した本
発明記録及び/又は再生システムの変形について説明した利点に相当する利点を
これ等変形が有すると簡単に記しておく。
上述の本発明の目的を達成するため、第3パラグラフに記載した形式のカセッ
トにおいて、本発明カセットはカセットを作動させるためこのカセットを挿入す
る時、記録及び/又は再生装置へのカセットの挿入の少なくとも終わりに向け、
カセットの前記主壁の横方向の運動方向に記録及び/又は再生装置のプルアウト
素子とカセットとの間に生ずる相対運動中に、付加的手段を必要とせず、記録及
び/又は再生装置のプルアウト素子の結合手段への結合を自動的に達成し得るよ
うにした結合手段を前記カセットの結合素子が具え、前記相対運動中、前記位置
決め手段の助けを借りて前記カセットの前記結合素子がその結合位置に位置決め
されることを特徴とする。このような本発明カセットは請求項1に記載した本発
明記録及び/又は再生システムについて説明した利点に相当する利点を有する。
請求項25に記載した特徴ある要旨を有する本発明カセットの従属する請求項
26、27、及び28に記載した有利な変形の利点に関しては、請求項2、4、
及び7に記載した本発明記録及び/又は再生システムの変形について説明した利
点を参照することができる。
例として次に記載する実施例から上述の本発明、及びその他の本発明の態様は
明らかになるであろう。
本発明を限定しない実施例を示す図面を参照して、本発明を一層詳細に説明す
る。
図1は作動手段、即ちカセットを保持するための移動可能なカセットホルダ(
図1には図示せず)を有する記録再生装置と、カセットホルダ内に一部導入した
位置に図示されていて、記録再生装置に装填し得るカセットとを具え、本発明を
具体化した記録再生システムの平面図である。
図2は移動可能なカセットホルダと、このカセットホルダ内に一部導入された
位置にあるカセットとを示すと共に、図1の記録再生システムを示す図1の矢印
IIの方向に見た側面図である。
図3はカセットが完全に記録再生装置内に挿入されて作動位置にあり、カセッ
ト内に収容された結合素子が記録再生装置のプルアウト素子に結合されて、これ
等2個の素子がカセットの位置にある状態の図1、及び図2の記録再生システム
を示す図1と同様の図である。
図4は記録再生装置の巻取りリールのリールボスに設けた円形セグメントの形
状の凹所内に結合素子とプルアウト素子とが位置している図1、図2、及び図3
の記録再生システムを示す図3と同様の図である。
図5は記録再生装置のプルアウト素子とカセットの結合素子とがまだ相互に結
合していない状態でのこれ等の素子の斜視図である。
図6はプルアウト素子と結合素子とが相互に結合した時のこれ等素子を示す図
5と同様の図である。
図7はプルアウト素子と結合素子との構造を明らかにするため、断面図でこれ
等2個の素子を示す。
図8は図3に比較し拡大した寸法の平面図で図1〜図4の記録再生システムの
記録再生装置とカセットとの一部を示すため、プルアウト素子がカセットの結合
素子に掛合し得る待機位置にプルアウト素子を保持するための保持手段を示す。
図9はプルアウト素子をその待機位置に保持するための、図8に拡大平面図で
既に示した保持手段の斜視図である。
図10はリールボスのセグメント状凹所に掛合しているプルアウト素子と、こ
のプルアウト素子に結合している結合素子とを示し、図1〜図4に示した記録再
生システムの記録再生装置の巻取りリールのリールボスの斜視図である。
図1〜図4は記録再生システム1を示す。このシステムを以後、簡単にシステ
ム1と称する。このシステム1は以後、簡単に装置2と称する記録再生装置2と
、この装置2内に装填できるカセット3とを具える。
カセット3は長方形の平行六面体のハウジング4を有し、図2に示すようにこ
のハウジングはトレー状の下部ハウジング部5と、同様にトレー状の上部ハウジ
ング部6とを具える。図3、図4、及び図8において、カセット3内に収容され
た部品を露出するように、上部ハウジング部6を除去して、カセット3を示す。
カセット3のハウジング4は相互に平行な2個の主壁7、8、即ち底壁7、及び
上壁8と、これ等2個の主壁7、8を相互に連結する4個の側壁9、10、11
、12とを有する。
カセット3は磁気テープ13を収容する。テープスプール14のように、磁気
テープ13を保管するため、カセット3に供給リール15を設ける。この供給リ
ール15はリールボス16を有し、図示しないがこのリールボス16に磁気テー
プ13の一端を連結する。
カセット3は更に結合素子17を収容しており、その構造を以後、一層詳細に
説明する。磁気テープ13の他端を結合素子17に連結する。位置決め手段18
の助けを借りて、図3、及び図8の平面図に示すような結合素子17の位置に相
当する結合位置に、結合素子17を位置させることができる。位置決め手段18
はカセット3の底壁7から突出する2個の位置決め壁19、20を具える。位置
決め壁19は直線状であり、位置決め壁20は円弧の形状であり、これ等位置決
め壁は合体して、結合素子17の横断面形状に適合する楔状の形態を形成してい
る。位置決め手段18は、位置決め壁19、20に形状が対応していて、カセッ
ト3の上壁8から突出する位置決め壁を有する。
カセット3内で、供給リール15は休止位置から、リールの軸線21の方向に
平行に、駆動位置に動くことができ、この休止位置では供給リール15は底壁9
上にあり、駆動位置では供給リールは底壁9から離れて持ち上がっている。休止
位置において、供給リール15の下部リールフランジから半径方向に突出する歯
22は下部ハウジング部5に設けた掛止め歯23、24、25、26に噛合し、
従って、供給リールの回転は阻止される。供給リール15の駆動位置では、供給
リール15はリールの軸線21の周りに回転駆動される。装置2内に設けた図1
に示すリール駆動装置27によって、供給リール15をカセット3の底壁9から
離して持ち上げる。このリール駆動装置27を装置2のほぼ板状のシャーシ28
に取り付け、カセット3の底壁9の孔(図示せず)を通じて、供給リール15の
リールボス16にリール駆動装置27を作動可能に掛合させ得るようにする。
システム1の装置2内には、磁気テープ13のためのテープ移送路29が画成
されている。テープ移送路29は、挿入されたカセット3を収容する隔室30か
ら、テープ案内ローラ31、磁気ヘッド33、更にテープ案内ローラ34を経て
、巻取りリール38まで延びる。巻取りリール38はシャーシ38に取り付けら
れた図示しないリール駆動モータによって回転駆動される。テープ案内ローラ3
1はスピンドル32の周りに回転自在になるようシャーシ38に取り付けられて
いる。磁気ヘッド33は磁気テープ13を走査するように、装置2に設けられて
いる。テープ案内ローラ34はスピンドル35の周りに回転するように取り付け
られている。スピンドル35はレバー36によって支持されており、レバー36
はスピンドル37の周りに回動可能なようにシャーシ28に支持されている。磁
気ヘッド33に関しては、この磁気ヘッド33はいわゆるマルチトラック磁気ヘ
ッドであって、これにより複数個のトラックを走査することができる。これ等ト
ラックは磁気テープ13の縦方向に磁気テープ13上で相互に隣接しており、更
に、磁気テープ13の縦方向に対し横方向に、作動装置HMによって高さを調整す
ることができる。しかしこのマルチトラックはこの場合、関連がないのでこれ以
上詳細な説明を省略する。
巻取りリール38はリールボス39を有し、シャーシ28に向く側で、このリ
ールボス39からリールフランジ40は半径方向に突出している。図示しないが
、巻取りリール38に最も近いプルアウトテープ41の端部を巻取りリール38
のリールボス39に連結する。図1、及び図3から明らかなように、上述のテー
プ移送路29に沿ってプルアウトテープ41を案内することができる。巻取りリ
ー
ルから遠方のプルアウトテープ41の他端をプルアウト素子42に連結する(図
示せず)。装置2に設けられた保持手段43の助けを借りて、図1、図3、図8
、及び図9に示す待機位置にプルアウト素子42を保持することができる。結合
素子がその結合位置にある時、待機位置において、挿入されたカセット3の結合
素子17に、プルアウト素子42を結合することができる。このようにして、リ
ール駆動モータ(図示せず)により巻取りリール38を回転駆動することにより
、図1、図3〜図9に矢印44に示すプルアウト方向、即ち引出し方向に磁気テ
ープ13をこの挿入されたカセットから引き出すことができ、巻取りリール38
と、プルアウトテープ41と、プルアウト素子42と、挿入されたカセット3内
にあってプルアウト素子42に結合されている結合素子17との助けを借りて、
磁気テープ13をテープ移送路29に沿って巻取りリール38まで引き出すこと
ができる。
システム1の装置2は図2からその構造が明らかな移動可能なカセットホルダ
45を具えるのが有利である。カセット3の挿入プロセス中、少なくともこの挿
入プロセスの終わりに向け、保持手段43の助けを借りて、待機位置に保持され
ている装置2のプルアウト素子42と、カセット3との間の相対運動を生ぜしめ
ることができる作動手段をこの移動可能なカセットホルダ45は構成している。
この相対運動は図2に矢印46によって示す運動の方向であって、カセット3の
主壁7、8の横方向に指向している。この場合、この相対運動は矢印46によっ
て示す方向に、装置2のシャーシ28に向けカセット3を下降させることによっ
て行われる。
図2から明らかなように、移動可能なカセットホルダ45は、上壁47と、シ
ャーシ28に向け上壁47から突出する2個の側壁48と、側壁48からそれぞ
れ突出して他方の側壁48に指向する2個のストリップ状底壁部49とを具える
。カセットホルダ45内にカセット3を確実に位置決めし、保持するのを保証す
るため、2個の底壁部49は、カセットホルダ46内に挿入されたカセット3を
支持し、上壁47に連結されたばね(図2に図示せず)によって、この挿入され
たカセット3を底壁部49に押圧する。
2個の作動ローラ50、51は移動可能なカセットホルダ45のそれぞれの側
壁48から側方に突出している。作動ローラ50、51はほぼU字状の作動摺動
体56の2個の側フランジ54、55に形成された傾斜作動溝孔52、53に掛
合する。2個の案内ローラ58、59を図1に示したが、シャーシ28に回転自
在に支持されたこれ等案内ローラの助けを借りて、図1、及び図2に矢印60に
よって示す方向にカセット3のカセットホルダ45への挿入方向に平行に移動し
得るように、シャーシ28に平行に延在する作動摺動体56のウェブ57を案内
する。ウェブ57に孔61を設け、リール駆動装置27を通過させ得るようにす
る。作動ローラ50はカセットホルダ45の2個の側壁48から共に、側方に突
出しており、カセット3の通過のため、作動ローラ50は装置2の装填孔に一層
近く位置している。作動ローラ50はシャーシ28の側壁部62に形成された案
内溝孔63にそれぞれ掛合する。図2に1個のみを示した2個の案内溝孔63は
矢印46によって示す方向に平行な方向に、摺動し得るようにカセットホルダ4
5を案内する。
スピンドル65の周りに回動し得るようシャーシ28に支持された掛止めレバ
ー64に、作動摺動体56は協働する。掛止めレバー64は図1に示す掛止め位
置と、図3、及び図4に示す釈放位置との間に移動することができる。第1復帰
ばね(図示せず)は掛止めレバー64に作用し、掛止めレバー64をその掛止め
位置に保持する傾向がある。掛止めレバー64は弾性アーム66を有し、この弾
性アーム66は移動可能なカセットホルダ45内にカセット3を挿入中、このカ
セット3の移動路内に突出している。更に、掛止めレバー64は作動摺動体56
の掛止め68に対面する掛止め突起67を有する。図面には示さない第2復帰ば
ねは作動摺動体56に作用し、挿入方向の反対方向に作動摺動体56にばね負荷
を加える。従って、掛止めレバー64が図1に示すその掛止め位置にある時、作
動摺動体56の掛止め68は掛止めレバー64の掛止め突起67に弾性的に押圧
される。
図1に矢印60によって示す方向にカセット3がカセットホルダ45内に挿入
された時、この挿入プロセスの終わりに向け、カセット3は掛止めレバー64の
弾性アーム66に衝合し、掛止めレバー64を図1で見て反時計方向に回動させ
る。従って、掛止め突起67は作動摺動体56の掛止め68から外れ、その結果
、
作動摺動体56はこの摺動体に作用する上記第2復帰ばね(図示せず)の作用を
受けて、矢印60によって示す方向の反対方向に移動し、即ち図3、及び図4に
示す位置に動く。この位置では、作動摺動体56上にある作動突起69が装置2
から突出している。矢印60によって示す方向と反対方向の作動摺動体56のこ
の移動中、作動溝孔52、53は矢印46によって示す方向に作動ローラ50、
51を下降させ、その結果、カセットホルダ45、及びこのホルダ内のカセット
3を矢印46によって示す方向に移動させる。この結果、リール駆動装置27は
カセット3内の供給リール15に掛合し、この供給リール15はその駆動位置に
上昇する。この駆動位置では、供給リール15は、も早、カセット3の底壁7上
に乗っておらず、掛止め歯23、24、25、26によって、も早、回転しない
ようロックされておらず、従って回転状態にすることができる。
挿入されているカセット3をシステム1の装置2から除去し得るようにするた
め、使用者は矢印60によって示す方向に、作動摺動体56の作動突起69を動
かせばよく、そうすれば作動摺動体56はこの摺動体に作用する第2復帰ばねの
力による抵抗を受けながら矢印60によって示す方向に移動し、カセットホルダ
45は矢印46によって示す方向の反対方向に、作動溝孔52、53、及び作動
ローラ50、51を介して、シャーシ28から離れて移動する。作動摺動体56
が矢印60によって示す方向に十分に移動するや直ちに、掛止めレバー64はこ
の掛止めレバーに作用する第1復帰ばねの作用を受けて、時計方向に、図1に示
された掛止め位置に復帰回動する。この掛止め位置では、掛止めレバーの掛止め
突起67は作動摺動体56の掛止め68を介して、この作動摺動体56を阻止し
ている。掛止めレバー64のこの時計方向の回動中、掛止めレバー64の弾性ア
ーム66はカセット3をカセットホルダ45の外に、即ち装置2の外に僅かに動
かすから、カセット3を容易に除去することができる。
上述の移動可能なカセットホルダ45によって、上述したように、カセット3
とシャーシ28との間の相対運動を得ることができる。この相対運動は矢印46
によって示すように、カセット3の主壁7、8に対し横方向に指向しており、従
って、位置決め手段18の助けを借りて、カセット3内の結合位置に位置する結
合素子17と、保持手段43の助けを借りて、待機位置にあるプルアウト素子4
2との間の相対運動を得ることができる。図1〜図4に示すシステム1において
は、カセット3の結合素子17と、装置2のプルアウト素子42とは結合手段7
0を具えるのが有利である。位置決め手段18の助けを借りて、カセット3の結
合素子17がその結合位置に位置し、保持手段43の助けを借りて、装置2のプ
ルアウト素子42がその待機位置に保持されている上記の相対運動の間に、付加
的な手段を必要とせず、この結合手段70は自動的に結合作用をすることができ
るように構成されている。この結合手段70に関しては特に図5、及び図7を参
照されたい。
図5においては、プルアウト素子42を待機位置に示し、結合素子17を結合
位置に示す。矢印46によって示すように、カセットホルダ45をシャーシ28
に向け下降させた時、結合素子17の移動の結果、プルアウト素子42と結合素
子17との結合手段70は自動的に結合する。その状態を図6に示す。
図7から特に明らかなように、結合素子17とプルアウト素子42との結合手
段70は結合ピン71と、結合孔72とから形成されており、この結合ピン71
は結合素子17に連結されていて、矢印46によって示す上記の移動方向に平行
に、従ってカセット3の主壁7、8の横方向に結合素子17から突出しており、
結合孔72はプルアウト素子42に形成されていて、矢印46によって示す上記
の移動方向に平行に、従ってカセット3の主壁7、8の横方向に延在している。
プルアウト素子42と結合素子17との間の相対運動の間、及びカセット3と装
置2との間の相対運動の間に、矢印46によって示す方向に結合ピン71を結合
孔72内に導入することができる。図7から一層、明らかなように、結合ピン7
1の末端部74は、結合素子17に隣接する結合ピン71の基端部73より一層
太い。プルアウト素子42の結合孔72内にばね負荷掛止め素子75を配置する
。この場合、掛止め素子75はV字状自由端部を有する板ばねによって、非常に
簡単に形成されており、結合ピン71を結合孔72内に導入した時、このV字状
自由端部は結合ピン71の末端部74の背後に掛合する。この状態は自明のこと
なので図面には示さない。
プルアウト素子42を結合素子17に常に信頼性ある状態で、正しく結合する
のを確実にするため、プルアウト素子42が常にその待機位置に、正確に正しく
保持され、結合素子が常にカセット3内の結合位置に、正確に正しく位置決めさ
れることが重要である。これにかんがみ、プルアウト素子42をその待機位置に
保持するための保持手段43の構造と、作動とを、特に図8、及び図9を参照し
て以下に一層詳細に説明する。
装置2内にプルアウト素子43のために設けた保持手段43は枢着軸76の周
りに、回動し得るキャリヤレバー77を具える。矢印46によって示す上記の相
対運動の方向に平行に枢着76は延在しており、シャーシ28に取り付けられて
、このシャーシから上記の方向に突出している。キャリヤレバー77はほぼU字
状の保持素子78に連結されており、保持素子78は2個の保持リブ79と、連
結リブ80とを具える。保持リブ79は枢着軸76の横方向に延在しており、図
8、及び図9では上部の保持リブ79の1個のみを示す。連結リブ80は2個の
保持リブ79を相互に連結しており、枢着軸76に平行に延在している。2個の
保持リブ79によって、図8、及び図9に示す待機位置にプルアウト素子42を
保持することができる。各2個の保持リブ79は他方の保持リブ79に向け突出
する案内リブ81を支持している。図9には上部の案内リブ81のみを示す。2
個の案内リブ81の縦方向はプルアウトの方向44に相当している。プルアウト
素子42を案内し保持する目的で、プルアウト素子42に、2個の案内溝82、
83を設け、これ等案内溝を2個の案内リブ81に協働させる。
結合素子17に2個の間隙溝84、85を設ける。これ等間隙溝84、85は
プルアウト素子42の2個の案内溝82、83に対応しており、図6に示すよう
に、結合素子17とプルアウト素子42とが結合すれば直ちに、間隙溝84、8
5はプルアウト方向44に平行に、プルアウト素子41の案内溝82、83に一
線に配置される。これにより、案内リブ81によって妨げられることなく、信頼
性ある方法で結合素子17をカセット3から確実に後退させることができる。
図5、図6、及び図7から明らかなように、プルアウト素子42の2個の案内
溝82、83はそれぞれそのプルアウトテープ41に一層近い端部において、境
界壁86、又は87によって区切られており、これ等境界壁はプルアウト方向4
4の横方向に延びている。これ等2個の境界壁86、87によって、プルアウト
方向44の反対方向のプルアウト素子42の移動は限定され得る。これは、プル
アウト方向44の反対方向にプルアウト素子42が移動中は、2個の境界壁86
、87は案内リブ81に衝合するからである。
保持手段43に関しては、移動可能な掛止め素子88が保持手段43のキャリ
ヤレバー77に連結されていることに注意すべきである。この場合、保持手段4
3の掛止め素子88はオフセット部を有するワイヤばねによって形成されている
。掛止め素子88を形成しているワイヤばねの一端89は枢着軸76の凹所内に
挿入されており、ワイヤばねの中心部はキャリヤレバー77上の突起90上に延
在しており、そのため、このワイヤばねは予張力を受けており、これにより、カ
セット3が無い場合に、ワイヤばねの他の部分91をL字状抑止部材92に衝合
させ、このワイヤばねが掛止め位置を定める掛止め素子88を構成する。矢印4
6によって示す方向の上記の相対運動が行われている間、掛止め素子88を構成
しているワイヤばねはこの掛止め位置から、図9に示す釈放位置にカセット3に
よって移動可能である。
プルアウト素子42は保持手段43の掛止め素子88に協働するようにした掛
止め手段93を具える。この場合、プルアウト素子42の掛止め手段93はプル
アウト素子に形成された凹所によって構成される。
図面では直接、識別できないが、掛止め素子88がその掛止め位置にある時、
待機位置にあるプルアウト素子42は保持手段43の掛止め素子88、及びプル
アウト素子42の掛止め手段93の助けを借りて、プルアウト方向44への移動
が阻止される。カセット3を装置2内に装填した時のみ、掛止め素子88はほぼ
U字状の自由端94を介して、カセット3によって掛止め位置からその釈放位置
に動かすことができる。この場合、掛止め素子88の関連する部分はプルアウト
素子42の掛止め手段93を形成する凹所の外に移動する。従って、プルアウト
素子42をプルアウト方向44の方向に動かすことができる。
プラスチックキャリヤレバー77は一体の棒ばね95を具え、この棒ばねの自
由端96をシャーシ31から突出する止めピン97に衝合させる。この棒ばね9
5はキャリヤレバー77に、従ってキャリヤレバー77と一体のU字状保持素子
78に、図8に矢印98によって示す方向に弾性的に負荷を加えることができる
。棒ばね95によるこの弾性負荷によって、キャリヤレバー77と、保持手段4
3とを手段(図示せず)の助けを借りて、図8に示す保持位置に保持することが
できる。保持手段43のこの保持位置では、プルアウト素子42はその待機位置
にある。
保持手段43の他の有利な要旨は、U字状のホルダ素子78の保持リブ79が
作動突起99を支持することである。この作動リブ99はプルアウト方向44の
ほぼ反対方向に保持リブ79から突出しており、この作動リブ99からほぼ円筒
形の作動ピン100が突出している。作動突起99により、即ち作動突起99か
ら突出している作動ピン100により、挿入されたカセット3内に配置された結
合素子17はこの結合素子17のための位置決め手段18まで移動することがで
きる。位置決め手段18への結合素子17のこの移動は、移動可能なカセットホ
ルダ45内にカセット3を挿入中に、即ちこの挿入プロセスの終わりに向け行わ
れる。このことは、挿入プロセスの終わりに向け、結合素子17の丸い壁部10
1が作動ピン100に衝突し、その後、作動ピン100が結合素子17によって
プルアウト方向44に移動し、続いて、作動ピン100が結合素子17の壁部1
02上を摺動することによって達成される。この壁部はプルアウト方向44に対
し垂直に延在する。作動ピン100によって、作動突起99、従ってU字状保持
素子78、及びキャリヤレバー77を矢印98によって示す方向の反対方向に、
棒ばね95の力に抗して、待機位置の外に、図8に図示しない押圧位置に動かす
。この押圧位置では、止めピン97に自由端96が作用している棒ばね95は、
キャリヤレバー77、U字状保持素子78、及び作動突起99を介して作動ピン
100にばね力を作用させる。このばね力は壁部102を介して、結合素子17
に伝わるから、結合素子17はこのばね力によって、位置決め手段18内に押圧
され、従って、結合素子17が矢印46によって示す方向に、その結合位置に適
正に位置決めされる前に、しかも結合素子17とプルアウト素子42との結合手
段70が相互に結合する前に、結合素子17は結合位置に、適正に位置決めされ
る。
上述したように、結合素子17はカセット3内の結合位置に、正確に位置決め
され、プルアウト素子42も装置2内の待機位置に、正確に保持されるから、矢
印46によって示す方向の相対運動を行っている間、結合手段70、従ってプル
アウト素子42と、結合素子17との信頼性ある正しい結合が達成される。
システム1に関しては、図3、図4、図6、及び図8〜図10から特に明らか
なように、既に結合している結合素子17と、プルアウト素子42とは円形のセ
グメント状横断面の組立体を形成していることに注意すべきである。この組立体
103は装置2の巻取りリール38のリールボス39に形成された対応するセグ
メント状の凹所104内に掛合することができる。このことは図4、及び特に図
10から明らかである。
更に、図10から明らかなように、リールボス39の凹所104に掛合する位
置決め楔105をリールボス39に取り付ける。巻取りリール38のリールボス
39上に装置103を位置決めするため、結合素子17と、プルアウト素子42
とのいずれかに、この場合には、結合素子17に、特に図9から明らかなように
、位置決め凹所106を設ける。図9では位置決め楔105はこの位置決め凹所
106内に挿入されていると共に、組立体103は巻取りリール38のリールボ
ス39の凹所104内に位置している。位置決め楔105、及び位置決め凹所1
06によって、リールボス39上の組立体103の非常に正確な位置決めが保証
される。
更に、組立体103をリールボス39に配置した時、プルアウト素子42と結
合素子17とから成る組立体103と、巻取りリール38のリールボス39との
間のほぼ平坦な分離帯域に数層のプルアウトテープが存在することに注意すべき
である。
本発明記録再生システムにおいては、装置2内に配置されたプルアウト素子4
2と、カセット3内に配置された結合素子17とを結合するため、装置2内への
カセットの挿入プロセスの終わりに向け、いかなる付加的な手段も必要とせず、
これ等2個の素子17、42の結合を自動的に行うから、これ等2個の素子1
7、42自身以外に付加的な手段を必要としないで、特に簡単に、従って非常に
安価に、この結合を達成することができる。
本発明は例として説明した上述の実施例に限定されない。例えば、カセットの
結合素子と、装置のプルアウト素子との間に、上述のものとは異なる構造の結合
手段を代わりに使用することができる。更に、位置決め手段と、カセットの結合
素子と、装置のプルアウト素子を保持するための保持手段との実施のために、種
々の異なる構造の手段を使用することができる。