JP2000512230A - 空気タイヤ用修繕パッチ - Google Patents
空気タイヤ用修繕パッチInfo
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Abstract
(57)【要約】
本発明の主題は、空気タイヤ用修繕パッチであって、タイヤの内壁に置かれる反応接続用の緩衝層(5)と、長手方向に整列され、互いに隣接し合った、詳細には、索状鋼線からなる埋設線挿入物(8)を有する幅細中間層(7)と、長手方向に整列され、互いに隣接し合った、糸状埋設線(14)を有する、補強された中間層を覆うさらにまた別のゴム層(13)と、タイヤの内部に面する外被層(17)とを含む空気タイヤ用修繕パッチである。空気タイヤの準備された内壁へのパッチの加硫を改良し、かつ修繕部分のより高い耐久性を得るために、該パッチはくびれた形状を有しており、その中心領域は、2つの端部領域よりも可撓性が高い。
Description
【発明の詳細な説明】
空気タイヤ用修繕パッチ
本発明は空気タイヤ用の修繕パッチに関し、該パッチは、それぞれ異なった、
互いに固着加硫される複数のゴム層を含み、該複数のゴム層には空気タイヤの内
表面に置かれる加硫可能な接触層と、長手方向に整列された、たとえば鋼線から
作られる補強用挿入物が埋設されるより幅細の中間層と、長手方向に整列された
糸状線を含むさらに別のゴム層と、補強された中間層と別の該ゴム層とを覆う外
被層とがある。
この種の修繕パッチは、一般にラジアルカーカスを有する空気タイヤに適して
おり、中間層に埋設される鋼線挿入物が、ラジアルタイヤの線挿入物に、できる
だけ平行に走るように、前もって準備された、場合によっては、くり抜かれてい
ることもある内面上に加硫される。これまでに用いられてきた修繕パッチは、そ
の全長にわたって、ほぼ均一な弾性または可撓性を有しており、四辺形または、
ほとんどの場合には矩形をなしている。パッチを、タイヤの湾曲した内壁面に置
き、加硫作業を行うとき、パッチの接触層とタイヤの準備された内壁との間で、
広い面積にわたって接触を達成させるためには、修繕パッチを曲げなければなら
ない。パッチの固有な弾性、特に、糸状鋼線によって生じる弾性のために、パッ
チの中心領域を、特に、空気タイヤの内壁面からわずかに持上がらせる可能性が
あり、空気などを含んでしまうために、加硫工程において厄介なことが起こるか
もしれない反り背作用がある。しかしながら、もっと重大なことは、鋼線挿入物
の弾性によって復元しようとする傾向に帰するとされる作用である。準備された
空気タイヤの作業中に、パッチの鋼線挿入物の残留弾性応力に関連して、タイヤ
のたわみ運動によって、索状鋼線の遊端部がそれらを取り囲む加硫ゴムに拘束さ
れずに動作し、剥離をもたらし、それによってタイヤまたはパッチに損傷を来す
結果となる。これらの問題は、特に、高い負荷に耐える能力を有する、最近の薄
型(low-profile)の空気タイヤにおいて、タイヤの側壁領域で起こる。
本発明の目的は、高品質の加硫を可能にし、修繕された空気タイヤ、特に、問
題の薄型(low-profile)空気タイヤのより高い耐久性が確保される空気タイヤ
用の修繕パッチを提供することである。
この目的は、本発明に従えば、パッチがくびれた形状を有し、その中心部領域
は2つの端部領域よりも可撓性をもたせた設計とすることによって達成される。
実質的に矩形のパッチのくびれた形状と、その中心部により高い可撓性をもた
せることによって、ほぼ反り背作用を起こさずにタイヤの内壁とパッチ全体との
広い面積にわたる接触が達成される。さらに驚くべきことに、これまでに用いら
れてきた修繕パッチの場合に鋼線挿入物の端縁領域において生じた不都合な剥離
現象が、修繕されたタイヤを長期間使用した後でさえ起こらないことが判った。
これはおそらく、パッチの中心領域において可撓性が高められたために、鋼線挿
入物の弾性残留応力が減少したことによるものであろう。内部層の特別な整形と
、それらを相互に重ね合わせることも、本発明に従う修繕パッチの、特に鋼線挿
入物の端部領域における耐久性の向上に寄与する。
本発明の目的にかなった実施の形態に従えば、鋼線挿入物で補強された中間層
は、その2つの端部領域が厚くなっており、鋼線挿入物を越えて全側方に突出す
るように拡張されている。ある好適な構成においては、長手方向に延びるより幅
の狭い中間層は、その両端部に、両端および両側に突出するゴム製のタブを有し
ており、これらタブのゴム混合物が、平行な索状鋼線を包囲するものに相当して
もよい。
本発明に従う修繕パッチの他の実施の形態は、外被層と中間層との間に設けら
れ、長手方向に整列された糸状線を有しているゴム層が、糸状埋設線を越えて全
側方に突出するタブの形をなして厚みをもたせた両端部を有していることによっ
て特徴づけられる。
タイヤの内部におけるタイヤ壁への修繕パッチの張りと、修繕された空気タイ
ヤの耐久性は、パッチの長手軸が弓形に曲げられ、タイヤ内部に面する外被層の
湾曲を、タイヤ壁に載る接触層の湾曲よりも大きくすることによってさらに改良
される。この特別な湾曲によって、パッチを、タイヤ内壁の所定の位置に、広い
面積全体にわたって、固有の弾性のために起こる剥離現象を生じさせることなく
、
その接触用または接続用の層によって張ることができる。
最後に、本発明の特別な構成は、糸状埋設線を包含するゴム層が、鋼線によっ
て長手方向に補強される中間層に、両側およびその端部の横方向においても、そ
の全長にわたって予め定められた分だけ重なり合うことによって特徴づけられる
。
本発明に従う修繕パッチの好適な実施の形態を、図面を参照して、以下に詳細
に述べる。図面において、
図1は、修繕パッチを示す平面図であり、
図2は、修繕パッチを示す縦断面図である。
図1からわかるように、新規な修繕パッチは、実質的に矩形をなし、均等にく
びれた中心部分2、すなわち両側が中にひき込まれた中心部分を有し、拡幅され
、厚みを厚くした端部領域3,4を有している。図2の左側の部分においては、
修繕パッチの左半分が縦断面で図示され、図2の右側の部分は、分解図において
個々のパッチ層を示している。
詳細には、図示される修繕パッチは、以下のように構成される。反応性のゴム
材料から作られる接触層5は、空気タイヤの準備された内部の壁に関して、接続
用および緩衝用の層としてはたらく。この接触層5は一部が彩色されており、保
管などの間、接触層5の反応性を保持するために、修繕が実施されるまで合成樹
脂製フィルム6によって覆われている。この接続用および緩衝用接触層5に隣接
しているのは、より厚い中間層7であり、該中間層の中に、高強度の索状線8、
詳細には、索状鋼線が平行に長手方向に整列するように埋設される。図1と、図
2の左半分において、これら索状鋼線8は破線によって示され、図2の右半分に
おいて、索状鋼線はハッチングによって図示され、中間層7は、厚くされた端部
9,10を有し、該領域は、両側および端部で突出している軟弾性ゴム製タブ1
1,12に続いており、結果として、強化された幅細の中心部分と2つの端部9
,10とを含む中間層7は、図1からわかるように、平面図においてI字形をし
ている。中間層7に隣接しているのは、さらにまた別のゴム層13であり、該ゴ
ム層の中に、織物の糸状線14(図2の右半分において、一点鎖線で図示される
)が、中間層7に近い壁面領域で、長手方向に平行に整列するように埋設されて
い
る。平面図においてI字形であるこの層13は、側部および端部において、屈曲
に対してより強固な、より幅の狭い中間層7に重なり、幅広で厚くなった端部領
域15,16を有し、該端部領域は外側に向かって連続的に薄くなり、糸状線を
有していないゴム製の舌状体となっている。最後に、タイヤの内部に面する境界
面は外被層17を形成し、該外被層は−すべての他の層と同様に−全ての側に境
界を有し、壁面厚はゼロに向かって連続的に減少している。
上述の層は、全体にわたって互いに接続され、図1に示された修繕パッチとな
り、図2の左側部分において、反応性接触層5は、パッチが使用されるまでプラ
スチック製フィルム6によって覆われている。
個々の層を接続する工程によって、図2からわかるように、パッチは長手方向
に弓形に曲げられた形状となり、タイヤの内面に面しているパッチの側面は、補
強された中間層7およびゴム層13の厚くなっている部位のために、接触側より
も大きく長手方向に湾曲しており、該ゴム層13はそれぞれの端部領域に糸状線
を備えている。くびれた形状と中間層7およびゴム層13の端部領域の厚くなっ
ている部位とによって、本発明に従う修繕パッチにおいて、その中心領域2は、
2つの端部領域よりもかなり柔軟であるという効果が生じ、このことによって、
修繕パッチがタイヤ内に挿入される場合、挿入時により強く曲げられ、タイヤの
損傷部が全体的に位置している前記のより柔軟な中心領域が、タイヤの内壁と気
密に、しかも広い面積で接触するようになり、特に、索状鋼線の固有の弾性と反
り背とによって部分的に脱離することがないという効果が生じる。さらに、端部
領域の厚くされた部分には、これまで避けることのできなかった、索状鋼線8の
端縁領域における脱離現象が、修繕されたタイヤが長期間使用されたときでさえ
も起こらないという、特別な効果がある。
本発明は、図示される実施形態に限定されない。ゆえに、上述の索状鋼線の代
わりに、異なる高強度の補強材を索の形状で用いることもまた可能であり、該補
強材は、中間層7の中に、長手方向に整列し、互いに隣接するように埋設される
。さらにまた、それぞれの場合において、修繕されるタイヤの大きさに合わせて
、修繕パッチの長さおよび幅を調節することは可能であるけれども、すべての場
合
において、中心領域における柔軟性は、端部領域における柔軟性よりもかなり高
くすべきである。本発明に従う修繕パッチのくびれた形状によって、耐久性の向
上がもたらされるだけではなく、修繕作業が簡略化され、種々のゴム化合物がか
なり多量に節約される。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.空気タイヤ用修繕パッチであって、 −タイヤの内壁に置かれる反応接続用の緩衝層(5)と、 −長手方向に整列され、互いに隣接し合った、詳細には、索状鋼線から なる埋設線挿入物(8)を有する幅細中間層(7)と、 −長手方向に整列され、互いに隣接し合った、糸状埋設線(14)を有 する、補強された中間層を覆うさらにまた別のゴム層(13)と、 −タイヤの内部に面する外被層(17)とを含む空気タイヤ用修繕パッ チにおいて、 該パッチはくびれた形状を有し、その中心領域が2つの端部領域よりも可撓性が 高いことを特徴とする空気タイヤ用修繕パッチ。 2.索状鋼線によって補強された中間層(7)は、その端部領域(9,10) が厚くなっており、索状鋼線(8)を越えて全側方に突出するタブ形の部分(1 1,12)によって拡張されていることを特徴とする請求項1記載の修繕パッチ 。 3.外被層(17)と中間層(7)との間に配置されるゴム層(13)は、長 手方向に整列された糸状線(14)を含む、厚くされ、かつ拡幅された端部(1 5)を有することを特徴とする請求項1または2に記載の修繕パッチ。 4.該パッチは、その長手軸に沿って弓形に曲げられ、外被層(17)の湾曲 は、接触層(5)の湾曲よりも大きいことを特徴とする請求項1から3に記載の 修繕パッチ。 5.糸状埋設線(14)を包含するゴム層(13)は、索状鋼線によって補強 される中間層(7)に、全側方において重なることを特徴とする請求項1から4 に記載の修繕パッチ。
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