JP2000512862A - 置換三環式化合物を調製するのに有用な中間体の酵素的で動的な分割 - Google Patents

置換三環式化合物を調製するのに有用な中間体の酵素的で動的な分割

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、式((+)-I)の置換(6,11-ジヒドロ-5H-ベンゾ-[5,6]シクロヘプタ[1,2-b]ピリジン11-イル)ピペリジン化合物を調製するプロセスに関し、ここで:R、R1、R2、R3およびR4は、独立して、水素、ハロ、C1〜C6アルキル、アミノ、-OCH3、-OCF3およびCF3からなる群から選択され、そして点線は、任意の二重結合を表わす;このプロセスは、以下の工程を包含する:式((±)-II)の化合物のアシル化を酵素的に触媒する工程であって、ここで、これらの変数は、上で定義したとおりであり、そしてその生成物を加水分解して、((+)-I)を得る工程。

Description

【発明の詳細な説明】 置換三環式化合物を調製するのに有用な中間体の酵素的で動的な分割 発明の分野 本発明は、抗ヒスタミン剤としておよびファルネシルタンパク質トランスフェ ラーゼ(FPT)のインヒビターとして公知の置換三環式化合物の調製で有用な光学 的に富化した中間体を調製する酵素的プロセスを提供する。特に、本発明のプロ セスは、例えば、国際公開番号第W095/10516号(これは、1995年4月20日に公開 された)で開示されたFPTインヒビターの調製で有用な中間体を調製する際に、 有用である。 発明の背景 非ラセミキラル化合物の合成に酵素を使用することは、現在では、よく確立さ れている。加水分解酵素(プロテアーゼ、エステラーゼおよびリパーゼ)は、使用 が容易であり、また、容易に入手できるので、水性条件下および非水性条件下の 両方において、キラル的に純粋な分子の調製に使用されている。非水性溶媒中で の酵素触媒アシル化反応は、ラセミアルコールおよびアミンの動的分割に広く使 用されている。文献には、ラセミ第一級アミンの単一エナンチオマーの選択的ア シル化の非常に多くの例がある: スキームA: しかしながら、第二級アミンおよび環状アミンの酵素的アシル化は、それ程頻繁 には記述されていない: スキームB: 文献から収集した殆どの例は、アルカラーゼ(alcalase)(Chenら、Biorg.Med.Che m.Lett.,4(1994),443頁)、クロストリジオペプチダーゼB(Fortierら、Biotechn ol.Lett.,8(1986),777頁)、α-キモトリプシン(Paradkarら、J.Amer.Chem.soc., 116(1994),5009頁)、およびアミノアシル-t-RNAシンセターゼ(Nakajimaら、Int .J.Pept.Protein Res.,28(1986),1986頁)により触媒されたキラル的に純粋 なプロリンエステルまたはアミドのアシル化が関与している。キラル第二級アミ ンの酵素的アシル化を説明している例は、以下の反応スキームで示す: スキームC: (Gutmanら、Tet.Lett.,33(1992),3943頁)。 スキームD: 2-ヒドロキシメチルピペリジンのPPL触媒アシル化 (Asensioら、Tet.Lett.,32(1991),4197頁) スキームE:3-ヒドロキシメチルピペリジンの酵素的アシル化 (Herradonら、S.Synlett(1995),599頁) スキームF: 条件:基質、1mmol;カーボネート1mL; 酵素、20mg;室温、45時間。 (Orsatら、J.Amer.Chem.Soc.,118(1996),p.712)。 スキームG: (Orsatら、J.Amer.Chem.Soc.,118(1996),712頁)。 一般に、これらの分割は、低い反応性および/または選択性という欠点がある。 スキームDおよびEで示した反応は、おそらく、第一級ヒドロキシルの酵素的ア シル化に続いて、非酵素的分子内アシル移動により、起こる。 (上記反応スキームA〜Hでは、R置換基の命名は、これらの反応を論述する便 宜のためであるが、以下の請求されるプロセスでのR置換基の命名と対応してい ない)。 発明の要旨 本発明は、式(+)-Iの置換(6,11-ジヒドロ-5H-ベンゾ-[5,6]シクロヘプタ[1,2 -b]ピリジン-11-イル)ピペリジン化合物を調製する非常に選択的なプロセスを提 供する: ここで: R、R1、R2、R3およびR4は、独立して、水素、ハロ、C1〜C6アルキル、アミノ 、-OCH3、-OCF3およびCF3からなる群から選択され、そしてこの点線は、任意の 二重結合を表わす; このプロセスは、以下の工程を包含する: (1)(a)式(±)-IIの化合物のアシル化を酵素的に触媒して、式(+)-IIIの化合物 を得る工程であって、ここで、この変数は、上で定義したとおりである: ここで、この酵素は、加水分解酵素であり、ここで、このアシル化剤は、式R5 COOR6であり、ここで、R5は、C1〜C15アルキル、ハロメチル、アリール、ベンジ ルまたはベンジルオキシであり、R6は、C1〜C6アルキル、C1〜C6アルケニル、-C OR7、トリフルオロエチル、-CH2CH(OCOR7)CH2OCOR7、ハロメチルまたはベンジル であり、そしてR7は、C1〜C15アルキルである;および (b)式(+)-IIIの化合物を加水分解する工程; (c)必要に応じて、二重結合が存在する工程(a)からの望ましくない異性体を 、加熱により、そのラセミ化合物に転化する工程、およびこのラセミ化合物を、 酵素的アシル化および加水分解に再びかける工程;または (2)式(±)-IIaの化合物のアシル化を、加水分解酵素で酵素的に触媒する工程 であって、ここで、R、R1、R2、R3およびR4は、上で定義したとおりであり、そ してこの結合は、単結合であり、ここで、このアシル化剤は、上で定義したとお りである。 このプロセスにより製造される式(+)-Iの好ましい化合物は、R3が水素ではな いものである。Rがハロである化合物もまた、好ましい。好ましい化合物のさら に別の群には、R1が水素であり、そしてR、R2およびR3がハロからなる群から選 択されるものである。ハロは、好ましくは、ClまたはBrである。 発明の詳細な説明 本明細書中で使用する「ハロ」との用語は、フルオロ、クロロ、ブロモおよび ヨードを意味し、クロロおよびブロモが好ましい。 本明細書中で使用する「アリール」との用語は、フェニル、ナフチル、置換フ ェニルまたは置換ナフチルを意味し、ここで、「置換」とは、C1〜C6アルキル、 C1〜C6アルコキシ、ハロ、NO2およびハロメチルからなる群から独立して選択さ れる1個〜3個の置換基を意味する。 当業者は、適切なアシル化酵素が、反対の選択性を有し得ること、従って、直 接分割または減法分割のいずれかに関与し得ることを理解する。すなわち、一部 の酵素は、所望の異性体をアシル化し得、これらの異性体の分離が必要となり、 それに続いて、加水分解されて、所望生成物が得られる(すなわち、工程(1)で請 求したような、直接分割)のに対して、他は、望ましくない異性体をアシル化し 得、所望の異性体を得るために、これらの異性体の分離だけ(加水分解なし)が必 要で ある(すなわち、工程(2)で請求したような、減法分割)。 請求したプロセスで使用するのに適切な市販の酵素には、Altus ChiroCLECTMP C(Pseudomonas cepacia);Amano Lipase AY-30(Candida rugosa);Meito Lipase M Y(Candida rugosa)、Meito Lipase AL(Achromobacter sp.)、Meito Lipase QLC( Alcaligenes sp.)およびMeito Lipase QLG(Alcaligenes sp.);Toyobo LIP-300お よびLIP-301(Pseudomonas sp.);NovoSP435およびNovozym 435(Candidaantarctic a lipase B);Boehringer Mannheim Lipase(Pseudomonas sp.);ならびにBoehrin ger ChirazymeTM L3(Candidarugosa)、ChiraZymeTM L4(Pseudomonassp.)およびC hiraZymeTM L6(Pseudomonas sp,)が挙げられる。 好ましい酵素には、Toyobo LIP-300/301、Altus Chiro CLECTMPC、Boehringer Mannheim Lipase、Novo SP435およびNovozym435がある。 式R5COOR6のアシル化剤は、市販されているか、または公知方法により調製で きる。好ましいアシル化剤には、トリフルオロエチルアセテート(TFEOAc)、トリ フルオロエチルブチレート(TFEOBu)、トリフルオロエチルイソブチレート(TFEOi Bu)、トリフルオロエチルベンゾエート(TFEBenz)、トリアセチンまたはトリブチ リンがある。 この酵素的アシル化は、溶媒(例えば、酢酸アルキル(例えば、酢酸メチル(MeO Ac)または酢酸イソプロピル)、t-ブチルメチルエーテル(TBME)、テトラヒドロフ ラン(THF)、アセトン、アセトニトリル、t-アミルアルコール、t-ブチルアルコ ール、ピリジンまたはジオキサン)中で行われ得る。あるいは、このアシル化剤 は、この溶媒として供し得る。この溶媒としても作用し得る好ましいアシル化剤 には、トリフルオロエチルイソブチレートがある。 この反応は、0℃〜50℃、好ましくは、25℃〜30℃(例えば、室温)の範囲の温 度で行われる。この反応時間は、18〜48時間の範囲であり、24時間が好ましい。 この酵素は、この出発物質の量の約1〜2倍の割合で、好ましくは、この量の約 2倍の割合で、添加される。このアシル化剤は、この酵素がこの出発物質の量の 2倍で存在するとき、出発物質の約2〜10倍、好ましくは、出発物質の量の約3 倍で存在する。 この加水分解は、当該技術分野で周知の標準的な手順を用いて、行われる。例 えば、このアシル化化合物は、H2SO4のような酸を用いて、還流される。望まし い異性体は、次いで、NaOHのような塩基を添加することによって沈殿させること により、回収される。 この反応は、好ましくは、無水条件下にて行われる。この溶媒、または溶媒と して使用するときのアシル化剤は、無水であり得、または溶媒中、または溶媒と して使用するときのアシル化剤中の出発物質の溶液は、この酵素を添加する前に 、共沸蒸留により乾燥され得る。この酵素を、この溶液に添加する前に、好まし くは、<700ppmの水まで、真空下にて乾燥すべきである。 ラセミ化合物IIの酵素的イソブチリル化(isobutyrylation)から、望ましくな い(-)異性体を回収し得る。ジフェニルエーテルまたはジエチレングリコールジ ブチルエーテル(5〜15:1、v/v)中にて、200〜260℃で、好ましくは、0.5〜26 時間にわたって210℃で、(-)-IIを加熱することにより、ラセミ化合物IIへの完 全なラセミ化が起こり、この化合物は、93〜99%の純度で、収率77〜95%で回収 され得る。回収したラセミ化合物IIは、上記と同じ条件下にて、酵素的イソブチ リル化を受ける。 請求されるプロセスの好ましい実施態様は、以下の反応スキームで示される: スキーム1:スキーム2: スキーム3: 請求されるプロセスの特に好ましい実施態様は、以下の反応スキームにより表 わされる: スキーム1A: スキーム2A: 異性体を分割して式Iの化合物を得るために使用される従来方法は、化学量論 量の分割剤を用いるキラルクロマトグラフィーまたは化学分割による、式(±)-I Iaの化合物の分割を包含した。本明細書中で請求されるプロセスは、この分割を 行うために生体触媒を使用し、この生体触媒は、15回まで再使用できる。さらに 、化合物IIbは、その二重結合の周りの制限された回転のために、室温では、 キラルアトロプ異性体である。しかしながら、これらの異性体は、高温では、ラ セミ化され得る。IIbの酵素的分割を行うことにより、望ましくない(-)異性体は 単離され得、200〜260℃(好ましくは、210℃)でラセミ化され得、次いで、さら に酵素的アシル化にかけられて、(±)-IIIaの処理能力が高まる。 このプロセスの生成物は、ファルネシルタンパク質トランスフェラーゼインヒ ビター(例えば、国際公開番号第WO95/10516号(これは、1995年4月20日に公開さ れた)で開示されたもの)として有用な三環式化合物の調製で有用な中間体である 。 以下の表は、これらの反応の種々のパラメータを変えた結果を示す。これらの 表の殆どでは、このプロセスにより調製された式Iの化合物は、以下の置換基を 有する。RおよびR3は、それぞれ、ブロモであり、R1およびR4は、それぞれ、水 素であり、そしてR2は、クロロである;当業者は、異なるR基で置換した化合物 が、類似の様式で反応すると予想されることを理解する。これらの表および本明 細書中の他の部分にある用語は、以下の意味を有する:eesは、エナンチオマー 過剰な未反応出発物質である;eepは、エナンチオマー過剰な生成物である;c は、転化率(ees/(ees+eep))である;Eは、エナンチオマー比率である:(In[(1-ees )(1-c)/In[(1+ees)(1-c)]またはIn[1-c(1+eep)]/In[1-c(1+eep)]);Acは、アセ チルであり、OAcは、アセテートであり、Meは、メチルであり、Etは、エチルで あり、Prは、プロピルであり、そしてTFEは、トリフルオロエチルである。酵素的エステル交換 A.スクリーニング結果 一般手順:TBME(1.0mL)中の(±)-IIc(10mg)および酵素(2〜100mg)の混合物に、T FEOAc(0.06mL、20当量)を添加したが、但し、実験1および4を、溶媒およびア シル化剤の両方としてのMeOAc(1.0mL)と共に、CaCO3(30〜40mg)の存在下に て、行った。これらの反応系を、室温にて、250rpmで振とうし、そして薄層クロ マトグラフィーによりモニターした。問題の反応は、キラルHPLCにより分析し、 その結果は、表1に示す。 表1. (±)-IIcアシル化スクリーニング:248個の酵素調製物から得た結果 条件:実験2、3、5〜11:(±)-IIc、10mg;トリフルオロエチルアセテート、2 0当量;TBME、1.0mL;室温、250rpm。実験1、4:(±)-IIc、10mg;CaCO3、30 〜40mg;MeOAc、1.0mL(溶媒およびアシル化剤として);室温;250rpm。実験12: (±)-IIc、12mg;トリフルオロエチルアセテート、5当量;TBME.1.0mL;室温 、250rpm。 B.溶媒の効果 一般手順:適切な溶媒(2.0mL)中の(±)-IIc(19〜25mg)およびToyobo LIP-300(1 〜25mg)の混合物に、TFEOAc(0.2mL、40当量)を添加した。反応系を、+4℃にて 、250rpmで振とうし、そしてTLCおよびキラルHPLCによりモニターした。これら の結果は、表2にある。 表2.Toyobo LIP-300を用いた(±)-IIcのアセチル化に対する溶媒の効果 条件:(±)-IIc、19〜25mg;Toyobo LIP-300、19〜25mg;トリフルオロエチルア セテート、40当量;溶媒、2.0mL;250rpm;+4℃。 C.アシル化剤の効果 一般手順:TBME(2.0mL)中の(±)-IIc(20mg)および酵素(19〜26mg)の混合物に、 このアシル化剤(20当量)を添加したが、但し、実験8は、溶媒およびアシル化剤 として、MeOAc(2.0mL)を使用し、実験11は、10当量のアシル化剤を使用し、そし て実験18は、88当量のアシル化剤を使用した。これらの反応系を、+4℃で振と うした実験11以外は、室温にて、250rpmで振とうし、そしてこれらの反応系は、 TLCおよびキラルHPLCによりモニターした。実験4、5、10、11,17、18および1 9以外は、全ての反応系は、研究(workup)の対象になり、ここで、この生成物お よび出発物質は、分離用TLCにより分離され、エナンチオマーの過剰量を、別々 に決定した。これらの結果は、表3に集める。 表3.Toyobo LIP-300を用いた(±)-IIcのアシル化におけるアシル化剤の効果条件:(±)-IIc、20mg;Toyobo LIP-300、19〜26mg;TBME、2mL;アシル化剤、 20当量;250rpm;室温。例外:実験10、溶媒およびアシル化剤としてのMeOAc; 実験11、アシル化剤10当量および+4℃;実験18、88当量のアシル化剤;実験19 、(±)-IIc、10mg;アシル化剤、5当量。( ±)-IIcの酵素的イソブチリル化 A.酵素調査一般手順:TBME(1.0mL)中の(±)-IIc(25mg)、TFEOiBu(0.04mL、5当量)、4Åモ レキュラーシーブ(25〜40mg)および酵素(6〜27mg)の混合物を、室温にて、250r pmで、23.5時間振とうした。これらの反応系を、キラルHPLCによりモニターし、 その結果を、表4に集める。 表4.TBME中の種々の酵素調製物を用いた(±)-IIcのイソブチリル化 条件:(±)-IIc(25mg、50mM)、トリフルオロエチルイソブチレート(5当量)、酵 素(6〜27mg)、4Åシーブ(25〜40mg)、TBME(1.0mL)、250rpm、室温、23.5時間。 B.溶媒の効果 一般手順:実験1〜9については、溶媒をアシル化剤として使用した実験1〜3 以外は、(±)-IIc(49〜57mg)、4Åモレキュラーシーブ(47〜59mg)およびToyobo LIP-300(50〜55mg)を、適切な溶媒(2.0mL)に懸濁し、そしてトリフルオロエチル イソブチレート(0.08mL、5当量)を添加した。これらの反応系を、室温にて、25 0rpmで、22.5時間振とうした。 実験10〜25にっいては、溶媒をアシル化剤として使用した実験17〜23以外は、 (±)-IIc(70mg)、Toyobo LIP-300(70mg)およびトリフルオロエチルイソブチレ ート(5当量)の混合物を、適切な溶媒(2.0mL)中にて、300rpmおよび30℃で、24 時間振とうした。 キラルHPLC分析の結果を、表5に集める。 表5.Tovobo LIP-300を用いた(±)-IIcのイソブチリル化に対する溶棋の効要 条件:実験1〜9:(±)-IIc(50mg、50mM)、Toyobo LIP-300(50〜55mg)、TFEOiB u(5 当量、溶媒をアシル化剤として使用した実験1〜3以外)、溶媒(2.0mL)、4剌Å シーブ(47〜59mg)、250rpm、室温、22.25時間。 実験10〜25:(±)-IIc(70mg、75mM)、Toyobo LIP-300(70mg);溶媒(2.0mL)、T FEOiBu(5当量、溶媒をアシル化剤として使用した実験17〜23以外)、30℃、300r pm、24時間。( ±)-IIdの酵素的分割 A.ChiroCLEC PCを用いた(±)-IIdのアシル化 表6.種々の溶媒中でのChiroCLEC PCを用いた(±)-IIdのアセチル化 条件:(±)-IId(5〜9mg)、TFEOAc(12〜20当量)、CLEC PC(4.5〜9.1mg)、溶媒( 1.0mL)、室温、250rpm。 B.Toyobo LIP-300を用いた(±)-IIdのアシル化 表7.種々の溶媒中でのToyobo LIP-300を用いた(±)-IIdのアセチル化条件:(±)-IId、6.5〜12.8mg;TFEOAC、0.08mL、30〜50当量;酵素、2.8〜8.4m g;溶媒、2.0mL;室温、250rpm、溶媒(2.0mL)をアシル化剤として使用した実験1 2〜14以外。 C.Toyobo LIP-300を用いた(±)-IIdのイソブチリル化 表8.種々の溶媒中でのToyobo LIP-300を用いた(±)-IIdのイソブチリル化 条件:(±)-IId、50mg;Toyobo LIP-300、50mg;TFEOiBu、0.08mL、5当量;溶 媒、2.0mL;250rpm;室温。 D.NOVOSP435を用いた(±)-IIdのアシル化表9.種々の溶媒/温度でのNovo SP435を用いた(±)-IIdのアセチル化 条件:実験1、3〜7、9、13〜15:(±)-IId、7〜11mg;TFEOAc、50mL、14〜 25当量;SP435、8〜13mg;溶媒、2.0mL室温、250rpm。 実験2、8、10〜12:(±)-IId、12〜15mg;TFEOAc、100mL、25〜31当量(溶媒 をアシル化剤として使用した実験2以外);SP435、4〜7mg;溶媒、2.0mL;250 rpm。 表10.Novo SP435で触媒した種々のアシル化剤を用いた(±)-IIdのアシル化条件:実験1、4〜9、11〜17、19:(±)-IId、4.9mg;TBMEまたは純粋アシル 化剤、1.0mL;SP435、6.2〜10.8mg;250rpm;室温。 実験2、21〜24:(±)-IId、9〜12mg;MeCNまたは純粋アシル化剤、2.0mL;SP43 5、5〜7mg;CaCO3、42〜33mg、250rpm;室温。 実験10、18、20:(±)-IId、11〜16mg;溶媒、2.0mL;SP435、6〜8mg;NaHCO3 、34〜37mg(実験10以外)、250rpm;室温。 実験3:(±)-IId、15mg;アシル化剤/溶媒、2.0mL;SP435、4mg;250rpm;室 温。 E.他の基質 条件: 実験1:1、5mg;LIP-301、10mg;トリフルオロエチルイソブチレート、10当 量;TBME、1.0mL;200rpm;室温 実験2:2、5.4mg;LIP-30L16.6mg;トリフルオロエチルイソブチレート、20当 量;TBME、1.0mL;200rpm;室温 実験3:3、0.2g;LIP-301、0.4g;トリフルオロエチルイソブチレート、10 当量;TBME、4mL;200rpm;室温。 以下は、本発明の方法の好ましい実施態様の詳細な実施例である。 実施例1 TBME(600mL)中の(±)-IIc(20g、42.7mmol、分析による純度98%)の混合物を 、室温で、1時間攪拌し、次いで、濾過して、少量の不溶物質を除去した。この 溶液を共沸蒸留により乾燥した;200mLを蒸留した後、この反応混合物に、さら に200mLのTBMEを添加した。全体で400mLを蒸留した後、溶液の含水量(Karl-Fisc her)は、214ppmであった。この反応混合物に、Toyobo LIP-300(40g;1282ppmの 水)を添加し、そして0.5時間攪拌した;この段階での含水量は、250 ppmであった。トリフルオロエチルイソブチレート(19.1mL、3当量)を添加し、 この混合物を室温で攪拌した。この反応は、24時間後に停止した。この酵素を濾 過により除去し、そしてTBME(100mL)で洗浄した。 合わせた濾液を、0.5M H2SO4(100mL、50mL、50mL)で抽出した。合わせた酸性 抽出物を、50%NaOH(15mL)および水(150mL)の混合物にゆっくりと(60分間)添加 した。沈殿した固形物を濾過し、そして乾燥して、(-)-Ic(10.6g、分析による 純度96%、収率52.1%;76.7%ee)を得た。 この反応混合物を、6M H2SO4(2×30mL)で抽出した。合わせた抽出物を、8 時間にわたって、加熱還流し、室温まで冷却し、次いで、その温度を<40℃で維 持しつつ、50%NaOH(70mL)および氷(170g)の混合物にゆっくりと(90分間)添加し た。沈殿した固形物を濾過し、そして乾燥して、(+)-Ic(8.8g、分析による純度 97%、収率43.4%;98.4%ee)を得た。 実施例2 (-)-II(27.30g、純度94%、81.4%ee)をジフェニルエーテル(137mL)に溶解し 、そして還流状態にて、N2下にて、40分間加熱し、その時点までに、そのeeは、 <1%であった。 この混合物を室温まで冷却し、そしてTBME(500mL)で希釈した。この溶液の分 析により、95.8%の溶液収率が明らかとなった。この溶液を0.5M H2SO4(2×218 mL)で抽出し、合わせた酸性抽出物を、50%NaOH(45mL)および水(405mL)の激しく 攪拌した混合物に、1時間にわたって、ゆっくりと添加した。0.5時間攪拌した 後、沈殿した固形物を濾過により集め、そして水(820mL)で洗浄した(26.11g、 収率94.6%、1.0%ee)。 実施例3 酵素的分割:第一サイクル R-イソブチルアミド(+)-IIIbの調製:(±)-IIc(93.0g,0.2mol)をTBME(2.0L) に溶解し、そして室温で1時間攪拌した。この反応混合物を濾過し、その不溶物 質を、追加のTBME(約1.0L)で洗浄し、そして濾液の容量を2.9Lに調節した。次い で、(±)-IIcの溶液を共沸蒸留により乾燥して、1.0Lの溶媒を除去した。この溶 液を室温まで冷却し、そしてToyobo LIP-301(200g)を添加した。室温で1時間 攪拌した後、トリフルオロエチルイソブチレート(90mL、0.56mol)を一度に添加 した。 この反応系を、室温で、N2下にて、24時間攪拌した。次いで、この酵素を濾過 により除去し、そしてTBME(0.9L)で洗浄した。合わせた濾液を、0.5M H2SO4の3 部分(450mL、225mLおよび225mL)で連続的に抽出した。これらの合わせた酸性抽 出物は、未反応(-)-IIcを含有していた。次いで、その有機相を、6M H2SO4の2 部分(135mLおよび135mL)で抽出した。これらの合わせた酸性抽出物は、生成物で あるイソブチルアミド(+)-IIIbを含有していた。 (+)-Icの単離:合わせた6M H2SO4抽出物を、還流状態で、14.5時間加熱し、 次いで、室温まで冷却した。次いで、この反応混合物を、NH4OH(900mL)およびCH3 CN(270mL)の激しく攪拌した冷混合物にゆっくりと添加した。沈殿した固形物を 濾過し、水で洗浄し、そして乾燥した(40.5g、43.5%;0.960ee)。 (-)-IIbの単離:合わせた0.5M H2SO4抽出物を、NH4OH(450mL)およびCH3CN(270 mL)の激しく攪拌した冷混合物にゆっくりと添加した。沈殿した固形物を濾過し 、水で洗浄し、そして乾燥した(40.5g、43.5%;0.960ee)。 (-)-IIbのラセミ化。ジフェニルエーテル(190mL)を減圧下にて、5〜10分間 脱気し、次いで、5〜10分間にわたって、N2でパージした。(-)-IIb(38g、81mmo l)を添加し、この混合物を、N2下にて攪拌し、そして245℃まで加熱した。この 反応混合物を、245℃で2時間維持し、そうするとすぐに、ラセミ化が完了した 。室温まで冷却した後、この反応混合物をTBME(570mL)で蒸留し、そして濾過し た。この濾液を、0.5M H2SO4の2部分(190mLおよび95mL)で抽出した。これらの 抽出物を合わせ、木炭(19g)を添加し、この混合物を、1時間にわたって、還流 状態まで加熱した。冷却した後、この混合物をCeliteで濾過し、その床を、0.5M H2SO4(95mL)で洗浄した。合わせた濾液を、NH4OH(190mL)およびCH3CN(114mL)の 激しく攪拌した冷混合物にゆっくりと添加した。沈殿した固形物を濾過し、水で 洗浄し、そして乾燥した(31.9g、84.0%)。 ジフェニルエーテルに代えてジエチレングリコールジブチルエーテルを用い、 210℃で約12時間加熱して、同様の操作を行い得る。酵素的分割:第二サイクル ラセミ化した(±)-IIc(30g、64mmol)をTBME(600mL)に溶解し、濾過し、その 容量を900mLに調節した。次いで、この溶液を共沸蒸留により乾燥して、溶媒300 mLを除去した。この混合物を冷却し、そしてToyobo LIP-301(60g;上記第一サ イクルから回収した)を添加した。この混合物を1時間攪拌し、次いで、トリフ ルオロエチルイソブチレート(30mL、190mmol)を添加した。室温で、N2下にて、2 4時間攪拌した後、次いで、この反応混合物を濾過し、その酵素ケーキをTBME(30 0mL)で洗浄した。合わせた濾液を、0.5M H2SO4の3部分(150mL、75mLおよび75mL )で抽出して、未反応(-)-IIcを除去した。次いで、その有機相を、6M H2SO4の 2部分(45mLおよび45mL)で抽出し、これらを合わせて、16時間還流した。次いで 、冷却した反応混合物を、NH4OH(300mL)およびCH3CN(90mL)の激しく攪拌した冷 混合物にゆっくりと添加した。沈殿した(+)-Icを濾過し、水で洗浄し、そして乾 燥した:(13g、43%;0.986ee)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR, NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,L S,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL ,AM,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY, CA,CN,CZ,EE,GE,GW,HU,ID,I L,IS,JP,KG,KR,KZ,LC,LK,LR ,LT,LV,MD,MG,MK,MN,MX,NO, NZ,PL,RO,RU,SG,SI,SK,SL,T J,TM,TR,TT,UA,UZ,VN,YU

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.式(+)-Iの置換(6,11-ジヒドロ-5H-ベンゾ-[5,6]シクロヘプタ[1,2-b]ピ リジン-11-イル)ピペリジン化合物を調製する方法: ここで: R,R1、R2、R3およびR4は、独立して、水素、ハロ、C1〜C6アルキル、アミノ 、-OCH3、-OCF3およびCF3からなる群から選択され、そして点線は、任意の二重 結合を表わし; 該方法は、以下の工程を包含する: (1)(a)式(±)-IIの化合物のアシル化を酵素的に触媒して、式(+)-IIIの化合物 を得る工程であって、ここで、変数は、上で定義したとおりである: ここで、該酵素は、加水分解酵素であり、ここで、アシル化剤は、式R5COOR6で あり、ここで、R5は、C1〜C15アルキル、ハロメチル、アリール、ベンジルまた はベンジルオキシであり、R6は、C1〜C6アルキル、C1〜C6アルケニル、-COR7、 トリフルオロエチル、-CH2CH(OCOR7)CH2OCOR7、ハロメチルまたはベンジルであ り、そしてR7は、C1〜C15アルキルである;そして (b)式(+)-IIIの化合物を加水分解する工程; (c)必要に応じて、二重結合が存在する工程(a)からの望ましくない異性体を 、加熱により、そのラセミ化合物に転化する工程、および該ラセミ化合物を、酵 素 的アシル化および加水分解に再びかける工程;または (2)式(±)-IIaの化合物のアシル化を、加水分解酵素で酵素的に触媒する工程 であって、ここで、R、R1、R2、R3およびR4は、上で定義したとおりであり、そ して該結合は、単結合であり、ここで、該アシル化剤は、上で定義したとおりで ある。 2.次式の化合物を調製する請求項1に記載の方法: 該方法は、前記酵素として、Toyobo LIP-300、Toyobo LIP-301またはAltus Ch iroCLECTMPCおよび前記アシル化剤として、トリフルオロエチルアセテート、ト リフルオロエチルブチレート、トリフルオロエチルイソブチレート、トリフルオ ロエチルベンゾエート、トリアセチンまたはトリブチリンを用いて、次式の化合 物のアシル化を酵素的に触媒する工程: それに続いて、加水分解し、そして必要に応じて、それに続いて、望ましくない 異性体を該ラセミ化合物に再転化し、そして該ラセミ化合物を酵素的アシル化お よび加水分解に再びかける工程を包含する。
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