JP2000513773A - トンネル、地下通路、地下駐車場などを構築する地下構造物、及びその構築方法、並びにその構造のためのプレハブ部材 - Google Patents

トンネル、地下通路、地下駐車場などを構築する地下構造物、及びその構築方法、並びにその構造のためのプレハブ部材

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Abstract

(57)【要約】 トンネル、地下通路及び地下駐車場などを構築するための地下構造物は、構造物の両側に沿って伸びた遮断構造対(2)を有する。この構造(2)は、ほぼアーチ状をしており、かつ遮断構造(2)に対し横方向に伸びたデッキ部分により形成される構造物デッキ(10)を支えることのできるパイル部材を有する。パイル部材の少なくともいくつかには、細長い補強部材(4)及び補強部材(4)に固定されたコンクリート部材(5)を有するプレハブ支持部材(3)が組み込まれている。各デッキ部は、側部対(13)とそれらの間に配置された中央部(15)からなるプレハブ部材(13,15)を有する。側部(13)とコンクリート部材(5)の間には、互いにアンカー止めするために現場でコンクリート打設ができる自由空間が設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】 (発明の名称) トンネル、地下通路、地下駐車場などを構築する地下構造物、及びその構築方 法、並びにその構造のためのプレハブ部材 技術分野 本発明は一般に、人工的なトンネル、地下通路及び地下駐車場などの、地表よ り下に掘られた構造物の構築に用いられるプレハブ(予め組立てられた)鉄筋コ ンクリート部材に(予め圧力が加えられているか否かは無関係)関する。 背景技術 そうした構造物の大部分は、開削した後、または構造物自体の基礎あるいはフ ロアの高さまでの部分が構築された後に建設される。いったん建設が完了すると 、天井部の上に盛土部を作ったり構造物の上にデッキ用スラブを形成したりして 、それらの側部の支持用垂直材を支えるように構造物を土で覆わなければならな い。 しかしながら、掘削は近隣の構造物の安全性を損なう危険性があるので、従来 の開削工法では、構造物の両側に勾配をつけるためのスペースが無い場合には、 この構造物の基礎まで掘削することができないことが多い。また、両側に勾配を つけた従来の掘削工法は、大量に掘削しなければならないことから、経済的でな い。 上述した場合における勾配形成を避けるために、例えばベントナイトで作られ た地中壁、パイリング、タイバックパイル壁、シートパイリングなどの既知の遮 断構造により、掘削部の側面を支えることができる。シートパイリングやタイバ ックパイル壁などの遮断構造のいくつかは、掘削が実行できるためだけの仮設構 造物として使用される。一方、トンネル壁あるいは地下通路肩部などの構造物の 側部は通常、仮設の遮断構造近傍で作業を行うことにより構築される。 トンネルの側面、地下通路肩部あるいは地下駐車場の壁を現場で作る場合、そ れらは、ベントナイトで作られた地中壁あるいは大径のパイルによるパイリング により構成することができる。そうした場合、プレハブ構造物は、実際上、デッ キ及び可能であれば中間フロアのみにより構成される。一般に、ベントナイトで 作られた2つの地中壁、あるいは2列に配置された大径パイルの間のデッキは、 各パイル頭部あるいは地中壁の頭部の上に現場で作られたビーム上に置かれる、 プリストレスト鉄筋コンクリートでできたプレハブ直線ビームにより形成される 。次に、予め作られたデッキビームはコンクリートを打設することにより現場で 一体化され、これにより隣り合うビーム同士の間にカバーを完成し、各プレハブ ビームの強度を相当大きくすることができる。 発明の開示 (発明が解決しようとする技術的課題) この工法は現在広く使用されているが、いくつかの欠点を有する。第一に、プ レハブデッキビームには普通、各パイリングに作用する土圧に抵抗するために必 要な水平力を、一方の杭頭部から他方の杭頭部へと伝達する役割が割り当てられ ていない。それゆえ、土圧に耐えるようなパイルの寸法を決定しなければならな い。 さらに、デッキビームを2つの杭頭部に堅固に固定した場合、温度変化による ビームの伸びはパイル頭部の変形に影響を及ぼす。そのために、パイルと接する 地盤の変形は限られているから、このパイルに過大な応力を与えることになる。 この問題を解消するために、アンカーあるいはプリストレスト鉄筋コンクリート からなるタイロッドを通じて杭頭部を地盤にアンカー止めすることにより杭頭部 を固定したり、デッキビームと杭頭部との間に、デッキビームの温度膨張を吸収 する伸縮継手を導入することも度々ある。しかしながら、このような工法は、構 造物の上に載る可能性のある道路の支持部及び、天井部に対応した構造物の遮断 シール性とを弱体化する。 第二に、デッキビームの寸法が大きいことが度々で、杭頭部と堅固に固定され ないように、また構造上の都合によりビームは簡単に支えられなければならない ので、ビームの輸送に重大な問題を引き起こす。ビームと杭頭部間のこうした固 定手段ゆえに、ビームを支持する箇所での予め導入された曲げモーメントによる 利点を利用することが不可能で、その結果それらの寸法を決めるのにこの不都合 な点も考慮に入れなければならない。 (その解決方法及び従来技術より有効な効果) 上述の欠点を解消する目的において、添付の請求項1に示されたタイプの構造 が本発明の主題である。 請求項1に示された特徴により、本発明に従う構造ではデッキの厚みが大幅に 小さくなるので、デッキビームの横方向部分の曲げモーメントによる有益な効果 を利用可能である。その結果、中間地点での曲げモーメントが著しく減少する。 厚みが減少しても、両端部での曲げモーメントにより垂直荷重に対するデッキの 剛性が著しく増し、その結果、デッキ構成部材の厚みが減少しても、荷重が加わ った時のデッキの最大たわみが小さくなる。 プレハブ部材の輸送は相当簡略化され、ビームはスパンの約110%であるの に対して、最長部材(普通はデッキの中央部)の長さは、スパンの約60%であ る。実際、プレハブ部材は、道路規則(輸送規則)により課せられる形状制限を 越えることなく道路を通って輸送でき、スパン長約25mまでの構造物の構築が 可能となる。一方、道路を通って輸送できる従来のプレハブビームでは最大スパ ンがわずか12〜13mのものまでしか許されない。 本発明の好ましい形態では、各デッキの側部は傾斜した中間部を有するほぼL 字形状としてある。 この傾斜部があることで、デッキに負の曲げモーメントを生じることなく、さ らにデッキ自体の厚さを小さくできる。 構造物の各デッキ部を構成する部材は、回転自由な四辺を構成しており、バラ ンスはとれているが、現場でコンクリートを打設して剛結する前は不安定である 。これらデッキ構成部材の据付は、組立中はデッキの斜材を構成することになる コンクリート部材の存在により、きわめて容易に行われる。 上記側部の姿勢を変えるためデッキの側部とパイル状部材の間にはさまれた調 整手段が与えられ、これにより、デッキ組立ての間これらの部分を安定すること ができるのが好ましい。 このようにして、デッキ組立中、L字型の側部は、これら調整手段により隣接 するコンクリート部材に固定される。この調整手段は、組立中にデッキを支える アンダーピニング仮枠組みを利用せずに、回転自由な四辺が傾かないように、プ レハブ部材に組み込まれたナットにねじをはめ込むことで構成される。 中間スラブが存在する場合(典型的には地下駐車場)、構造物に対する連結の 信頼性を保証する連結部を備えた構造物の壁に近い構造部に固定されるべきプレ ハブ部材として中間スラブを作ることができる。 予め導入された曲げモーメントにより厚さはさらに大きく減少する。いかなる 場合も全構造物の構築のスピードは相当速くなる。 本発明は、地下構造物のためのプレハブ部材と同様に、特にトンネル、地下通 路、地下駐車場などの地下構造物構築の方法をさらに主題として有している。こ れらはそれぞれ請求項12と10に示された特徴を有する。 図面の簡単な説明 本発明の更なる特徴や利点は、非限定的な実施として与えられた添付の図を参 照し、以下の詳細な記述に沿って十分理解される。 図1と2は地下構造物の正面から見た断面図で、この地下構造物を作るための 掘削工程を連続的に示す。 図3は図1と2に類似した、本発明に係る人工トンネルあるいは地下通路の図 である。 図4は、掘削用の側部遮断構造のパイルに挿入するプレハブ部材の斜視図であ る。 図5から8までは、それぞれ図3の線V−V,VI−VI,VII−VII及びVII I−VIIIに対応した詳細な断面図である。 図9と10は図3に類似した、本発明に係る地下駐車場構築の工程を連続的に 示した図である。 図11は、図10の矢印IXで示された部分の詳細な拡大図である。 発明を実施するための最良の形態 図において、符号1は、大径の複数の垂直孔を示し、地盤に2列平行に設けた 一群の孔で形成されている。これら垂直孔は、地下通路や地下駐車場などを構築 するための地下構造物の両側に、一対の遮断構造物2を作るためのものである。 垂直孔1はそれぞれ、後述するようにして形成された遮断パイルを収容する。 大径のパイルを有した「パイリング」と呼ばれる遮断構造について説明するが 、本発明は構造がベントナイトからなる地中壁で構成される構造にも適用される 。 孔1の少なくともいくつか、好ましくは全ての孔の中に、プレハブ支持部材3 を孔の入口からあるいは入口の少し下から数メートル下の所まで挿入する。各部 材3は、細長い補強部材4及び補強部材4の上方に向いた一端にアンカー止めさ れた細長いコンクリート部材5を有し、部材5の一部が鉄筋から軸方向に突出す るようになっている。補強部材4は、本質的には既知のことだが、ほぼ周囲に配 置された複数の直線ロッド3a、及び直線ロッドの周りにらせん状に巻かれ、直 線ロッドに固定された1本のロッド3bを有する。コンクリート部材5は一様で ないほぼD字型の部分を有し、その凸部は掘削部の外側すなわち地盤の方向に向 いてこれと接するようになっている。部材5の寸法は、いったんパイルに挿入さ れると、パイルに不規則に作用する土圧を支えることができるように決定される 。部材5は、部材5につながれた補強部材4の何本かの補強ロッドによって補強 されるのが都合がよく、これらの補強ロッドは地面に接触する凸状の壁の近くに 配置される。U字に曲げられた補強ロッド3cは、補強部材4の反対側にある部 材5の軸方向の中空部から延びている。地表まで地盤を支持しなければならない 場合、続いて図の破線で示された地盤上部を取り壊す必要がある。 孔1に部材3を導入した後、プレハブ部材3を有する複数のパイルを現場で形 成するために、補強部材4の内部の空間を満たすように、各孔の中にコンクリー トを打設する。各部材5の少なくとも下部を組み込むように、コンクリート打設 は孔の最深部に限定され、これにより、部材5はパイル内に固定されて強固に埋 め込まれる。部材5と地面間の周辺空間及び孔の上部の空隙を埋めるために、各 孔1の上部を砂、砂利あるいは類似の廃棄可能な材料で満たす。 側面に2つのパイル列を作ると、これらは一対の地中遮断構造対2を構成し、 これにより、この構造の間の領域が掘削可能となる。まず最初に、地面から部材 5の最上部が現れるように、掘削はパイルの上端が見えるよう行われる(図2参 照)。この段階では、パイルに挿入された部材5は支持壁の役割を果たす(パイ リングの場合は不連続で、ベントナイトの地中壁の場合ほぼ連続している。)。 孔の上部に充填された砂や砂利は掘削材と共に取り除かれる。 次に、コンクリートからなる一対のヘッダビームあるいはガーダ対7が、各列 のパイル上端部を連結するように打設される。これらのビームの目的は、地下通 路やトンネルの場合は(図3参照)構造物のスラブやデッキ10を上に置くこと ができ、地下駐車場の場合は(図9から11参照)端部でデッキ10を支持する 中間スラブ11を上に置くことができる正確な平面を形成することである。 続いて、形成する構造物の基礎の所まで掘削が続けられ、そこにコンクリート ガーダ9が打設される。 デッキ10は、構造物の軸方向の範囲にわたって隣り合って連続したほぼアー チ状の複数の部分からできている。各部分は、互いに組み合わされる3つのプレ ハブ部材(特にヘッダビーム7に支持された一対の側部13及び2つの側部13 にはさまれたほぼ直線の中央部15)からなる。 各側部13は中間部分が斜めになった逆L字型のものが好都合である。各側部 13は互いに剛結された3つの直線部分(ピア13a、ビーム13b、ビーム1 3c)から構成される。ピア13aは、地盤に向いた一対のリブ、構造物の軸に 平行なほぼ垂直方向の平面上に配置された正面部、及びリブ間に突き出し、部材 5のU字型ロッド3cと部材5自体の間に形成された取付け部に係合する目的の 補強ロッド14からなるU字型の開放断面部を有する。ピアの外形は、組立てた 状態で、このピアと隣接する部材5との間に、これらの2つの部材を剛結するコ ンクリートを打設するための空間を作るようになっている。 L字型の斜め部分を構成するビーム13bは、閉鎖断面部を有し、斜めに配置 されるようになっている。ビーム13cも閉鎖断面部を有し、中央部15に剛結 されるようほぼ水平に配置されるようになっている。 両側部13は配置されたときの状態を想定した形状に前もって作ることができ るし、例えば欧州特許EP−0219501号の開示に従って、複数の連結され たプレハブ部分(鉄筋コンクリートからなる複数組のプレハブ部材であって、平 坦で直線の状態に形成され、かつ据付時に曲げられる補強ロッドにより構成され る連結部により互いに連結されたもの)により構成することができる。 中央部15は、プリストレスト鉄筋コンクリートから構成し得る細長いビーム である。中央部は、両端の真ん中から伸びたノーズ型の突起16aを複数有して おり、これらの突起は対応する側部13の端に作られた受部16bの中で受ける ことができる。 デッキ部10を組立てるために、側部13とパイルとの間に自由な空間を残し た状態で、ロッド14が部材5の鉄筋ロッド3cに係合するようにして、側部1 3がまず各ビームキャップ7上か、中間スラブがあるならその端の上に配置され る。側部13は、図では示されないが、適当な長さの垂直支持台により、この部 材13の内側端部近くで一時的に支持される。特に、複数組のねじ19の頭部が ビーム7の1つの上に載せられる。中間スラブ11が存在すれば、同一側部13 の一対のねじ19の先端は、スラブ11の一端に載せられ、スラブ自体が類似の 調整ねじ19aによってビーム7上で支えられる。 続いて、中央部15が側部13の間に挿入される。このとき、側部13と中央 部15との間に自由空間を残した状態で、突起16aが側部13の受部16bと 係合する。各突起16aの近くに、この突起とは反対側に対になって配置された 調節ねじ20により、各デッキ部全体がしっかりし安定平衡状態になるように、 側部13に対する各中央部15の姿勢を安定させることができる。ねじ20の代 わりに、中央部15の両端から突出したロッドを、側部13の一端から伸びた溶 接用ロッドと共に利用することができる。このとき、側部13に対する仮の支持 部の高さを低くして、中央部15の突起16aが受部16bの(ほぼ垂直な)壁 底に接触するまで、ねじ19のヘッドを中心として側部13が回転する。この場 合、構造物は、中央部15が連結部となる、バランスはとれているが不安定な回 転自由な四辺を構成する。水平方向のねじ18と、対応部分のコンクリートに埋 め込まれたブシュに係合する、ほほ垂直なねじ19を調節することにより組立て が安定する。ねじ18の頭部は、構造物の内側に向いた部材5のうちの1つの表 面に直接載る。 他の構築方法として、中央部15と隣接する側部13の間に、例えばネオプレ ン層又は他の適当な材料によって構成され、組立中にそれらの部材間に配置され る静的ヒンジを設けることができる。 構造全体の補強部材は、様々なプレハブ部材の中にその部材を製造する際に一 部が挿入され、また一部はプレハブ部材の間に導入される。例えば補助ロッド2 1を必要に応じて用い、遮断構造2のパイルとデッキ10との間の良好な連結を 保証する。ロッド21の一部はパイルと側部13との間に置かれ、一部はパイル に沿って伸びている。 デッキ部10の各部分が以上のように組立てられると、これらの各部分は、そ れらの間の空間にコンクリートを打設して、その空間の補強ロッドを組込むこと で剛結される。打設されるフレッシュコンクリートを収容するために、様々な部 分に、構造物の内面に対向する全ての角部に設けられた長手方向の突起が備わっ ている。 次に、構造物は、パイルに対向する構造物内壁の下の部分を打設することで完 成する。この作業を行うために、廃棄可能なシャッタとして用いられる壁パネル 22を使用するのが時に有益である。 地下駐車場の場合、このコンクリート打設作業は、中間スラブ11のプレハブ 部材両端部に近接して形成された、一対の円錐孔11aを用いれば容易に行える 。この円錐孔は、フレッシュコンクリートの通路となるロート部を形成すると共 に、中にロッド21を挿入できるようにするものである。これらロッド21の上 部は、ビーム7、ピア13a及び対応した部材5の間に打設されたコンクリート の中に組み込まれる。また、ロッド21の下部は、隣接する遮断構造2のパイル 、対応 したパネル22及び中間スラブ11の間に打設されたコンクリート中に組み込ま れる。 本発明の構成によれば、遮断構造2の大径のパイルと構造物のデッキ10が強 固に一体化できる。パイルに挿入された部材5とデッキ10の側部13に備わっ たピア13aとの間に現場で打設されたコンクリートは、いろんなプレハブ部材 から突出すると共に、打設コンクリート中に埋め込まれた補強部材によって、曲 げ力及びせん断力を容易に伝達する接合部を形成する。 遮断構造2のパイルに挿入されたコンクリート部材5は最初、掘削作業並びに デッキ10の組立て中に土圧を支える支持壁の役割を果たす。作業が完了すると 、パイルとカバー10との間にあって相当な応力を受ける一体的な連結部として 機能する。 デッキ10の側部13と中央部15の結合は、隣接するプレハブ部材の間に打 設されたコンクリートに埋め込まれている下部補強部材と、スラブのコンクリー トに埋め込まれた上部補強部材により得られる。 このように構築された構造物のデッキ10は、側面遮断構造2に対して作用す る土圧に抵抗するための水平力を、ヘッダビーム7の間で非常によく伝達できる 。ヘッダビーム7からは補強部材が1本も出てないためプレハブ部材を所定に場 所に配置するのが困難であるにもかかわらず、遮断構造2は、ヘッダビーム7に 堅固に固定されるように作られている。 さらに、デッキ10の中央部と構造物の壁に接続する部分との間に高さの違い があることにより、デッキ10は側部の遮断構造2の間を過度に強く連結するこ とがない、という利点が得られる。適当な寸法決めにより、カバーの温度変化、 及び2つの遮断構造2の間での土圧伝達と両立できる剛性を容易に得ることがで きる。側部13の斜め部分により、土圧が伝達されることで、デッキ10の重量 とそれに作用する荷重によって生じるたわみ応力と逆符号のたわみ応力をデッキ 10内に生じさせ、そのために寸法を小さく取ることができ、デッキ10の柔軟 性を促進することができる。一般に、正確に寸法決めするには、側部の遮断構造 2に対応して形成されたコンクリートの上端が、アーチ状デッキの内側の最上位 置より低くなっている必要がある。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成9年11月3日(1997.11.3) 【補正内容】 上記側部の姿勢を変えるためデッキの側部とパイル状部材の間にはさまれた調 整手段が与えられ、これにより、デッキ組立ての間これらの部分を安定すること ができるのが好ましい。 このようにして、デッキ組立中、L字型の側部は、これら調整手段により隣接 するコンクリート部材に固定される。この調整手段は、組立中にデッキを支える アンダーピニング仮枠組みを利用せずに、回転自由な四辺が傾かないように、プ レハブ部材に組み込まれたナットにねじをはめ込むことで構成される。 中間スラブが存在する場合(典型的には地下駐車場)、構造物に対する連結の 信頼性を保証する連結部を備えた構造物の壁に近い構造部に固定されるべきプレ ハブ部材として中間スラブを作ることができる。 予め導入された曲げモーメントにより厚さはさらに大きく減少する。いかなる 場合も全構造物の構築のスピードは相当速くなる。 本発明は、地下構造物のためのプレハプ部材と同様に、特にトンネル、地下通 路、地下駐車場などの地下構造物構築の方法をさらに主題として有している。こ れらはそれぞれ請求項12と10に示された特徴を有する。 ドイツ特許A−4302986号では、細長い補強部材及び補強部材上端にア ンカー止めされ、かつデッキに対向するコンクリート部材を有する遮断構造用の プレハブ部材が開示されている。コンクリート部材は補強部材の軸方向に並んで いる。プレハプ部材は孔に挿入され、地盤に部材をアンカー止めし、遮断構造の 一部を形成するパイル部材を作るために、孔の下部にコンクリートを現場で打設 する。 図面の簡単な説明 本発明の更なる特徴や利点は、非限定的な実施として与えられた添付の図を参 照し、以下の詳細な記述に沿って十分理解される。 図1と2は地下構造物の正面から見た断面図で、この地下構造物を作るための 掘削工程を連続的に示す。 請求の範囲 1. 地下通路、地下駐車場などを構築するための地下構造物であって、 上記構造物の両側に沿って伸びると共に、掘削中及び上記構造物の構築中 に土圧に耐えるパイル又は地中壁を有する遮断構造(2)を有し、 上記パイル又は地中壁が、上記一対の遮断構造(2)間に伸びるプレハブ デッキ部分で形成されたデッキ(10)を支持し、 上記パイル又は地中壁の形をした複数の部材の少なくともいくつかは、プ レハブ式の支持部材(3)を有し、 上記支持部材(3)は、細長い補強部材(4)及びこの補強部材(4)に アンカー止めされたコンクリート部材(5)とを有し、 上記コンクリート部材(5)は、少なくとも細長い上記補強部材(4)の 反対側に位置する端部において、 上記補強部材(4)の上方で、かつ上記コンクリート部材(5)の側方に 空間ができるように、上記補強部材(5)の軸とはずらして配置し、 上記コンクリート部材(5)が掘削部の外側の地盤に隣接し、側方空間が 掘削部に面するように各支持部材(3)が配置され、 上記デッキ部はほぼアーチ状をしており、少なくとも1つのプレハブコン クリート部材(13,15)を有し、 上記デッキ部の端部(13a)は、上記側部の空間に対応してコンクリー ト部材(5)の少なくとも一部の前方に配置され、これにより、上記デッキ 部の端部(13a)と上記コンクリート部材(5)との間に、現場でコンク リートを打設して両者をたがいに固定する空間を形成することを、 特徴とする地下構造物。 2. 上記各デッキ部は、中央部(15)と一対の側部(13)からなる複数の コンクリートプレハブ部材を有し、 上記側部(13)は上記中央部(15)と遮断構造(2)の1つとの間に 配置できることを特徴とする、請求項1に記載の構造。 3. 各デッキ部の側部(13)が、中間に斜め部分を有するL字型であること を特徴とする、請求項2に記載の構造。 8. 上記構造物は中間スラブ(11)を有し、 このスラブの両端部は、上記遮断構造(2)のヘッダビーム(7)に支持 されると共に、上記デッキ(10)を支持し、 上記打設コンクリートは側部(13)を上記スラブ(11)の端部と、 対応する遮断構造(2)とに堅固に連結することを特徴とする、 請求項1から6までのいずれかに記載の構造。 9. スラブ(11)の端に、コンクリート打設用通路を形成し、かつ補助鉄筋 ロッド(21)の挿入が可能な円錐孔(11a)が形成されていることを特 徴とする、請求項8に記載の構造。 10. トンネル、地下通路及び地下駐車場などの地下構造物の構築方法におい て、 構築される構造物の両側に沿って2列に並んだ複数の孔(1)を形成し、 少なくともいくつかの孔(1)の中に、細長い補強部材(4)及びこの補 強部材(4)の上端に固定されたコンクリート部材(5)を有するプレハブ 部材(3)を挿入し、上記コンクリート部材(5)は、少なくともその一端 を細長い上記補強部材(4)の反対側に位置して、上記補強部材(4)の上 方で、かつ上記コンクリート部材(5)の側方に空間ができるように、上記 補強部材(4)の軸とはずらして配置し、上記各コンクリート部材(5)が 掘削部の外側に向けて地盤に隣接するようにこのコンクリート部材(5)の 挿入が行われ、 上記補強部材(4)と上記コンクリート部材(5)の一部を組込んだパイ ル状部材を現場で複数個作るため、上記孔(1)の中にコンクリートを打設 し、 ほぼ地表の高さまで上記孔(1)の上部を砂、砂利または類似の廃棄可能 な材料で満たすことで、上記側方空間を廃棄可能な材料で満たし、 2列に並んだ上記孔(1)の中に作られたパイル列の間を掘削し、上記側 面空間から上記廃棄可能な材料を取り除き、 各パイル列に関して、上記補強部材(4)の上端に連結されたヘッダビー ム(7)を形成し、 上記各ヘッダビーム(7)に、それぞれがヘッダビームに載る一対の側部 (13)と、これら側部(13)に支持された中央部を有する複数部分で形 成されたデッキ(10)を載せ、上記デッキ(10)の側部(13)と上記 パイル部材のコンクリート部材(5)との間に、プレハブ部(3)の上記側 方空間に相当する空間を形成し、 上記側部(13)と対応したパイル部材の少なくとも1つとを堅固に固定 するために上記空間にコンクリートを打設する、 ことを特徴をする構築方法。 11. 中間スラブ(11)を有する構造物において、上記ヘッダビーム(7) の形成後、上記スラブ(11)をその上に置くこと、及び構造物のデッキ部 が上記スラブ(11)の長手方向の端に配置されることを特徴をとする請求 項10に記載の手順。 12. 遮断構造物用プレハブ部材において、このプレハブ部材は、掘削中及び 地下構造物を構築する間に周囲の土圧を支えると共に上記構造物のデッキ( 10)と協力して該デッキを支持することのできるパイル形式の複数の荷重 支持部材を有し、 上記部材(3)は、細長い補強部材(4)と、上記デッキ(10)に対向 する端部で上記補強部材(4)に固定されたコンクリート部材(5)とを有 し、 上記コンクリート部材(5)は、地盤に形成された孔(1)に導入され、 コンクリートを打設することにより上記荷重支持部材の一つに固定される ものにおいて、 上記コンクリート部材(5)は、少なくとも細長い補強部材の反対側に位 置する端部において、上記補強部材(4)の上で且つ上記コンクリート部材 (5)の側部上に空間が形成されるように、上記補強部材(4)に対して軸 方向にずらして配置され、 上記コンクリート部材(5)は、それぞれの孔(1)に挿入された状態で 、掘削部の外側に向かって地盤に隣接して配置されることを、 特徴とするプレハブ部材。 13. 補強部材(4)が、ほぼ円周上に置かれた数本の直線ロッド(3a)及 び直線ロッド(3a)周辺にらせん状に巻かれ、かつ直線ロッド(3a)に 固定された1本のロッド(3b)を有し、 細長いコンクリート部材(5)が、補強部材(4)の一端から突出した部 分を備えたほぼD字型部分を有し、 補強部材(4)から離れる方向にコンクリート部材(5)から伸び、かつ U字型に曲げられたロッド(3c)を備えていることを特徴とする、請求項 12に記載の部材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN, CU,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,G E,HU,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR ,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV, MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,P L,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK ,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,UZ, VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 地下通路、地下駐車場などを構築するための地下構造物であって、 上記構造物の両側に沿って伸びると共に、掘削中及び上記構造物の構築中 に土圧に耐えるパイル又は地中壁を有する遮断構造(2)を有し、 上記パイル又は地中壁が、上記一対の遮断構造(2)間に伸びるプレハブ デッキ部分で形成されたデッキ(10)を支持し、 上記パイル又は地中壁の形をした複数の部材の少なくともいくつかは、プ レハブ式の支持部材(3)を有し、 上記支持部材(3)は、細長い補強部材(4)及びこの補強部材(4)に 固定されたコンクリート部材(5)とを有し、 上記デッキ部はほぼアーチ状をしており、少なくとも1つのプレハブコン クリート部材(13,15)を有し、 上記デッキ部の端部(13a)は、コンクリート部材(5)の少なくとも 一部の前方に配置され、これにより、上記デッキ部の端部(13a)と上記 コンクリート部材(5)との間には、これらを互いに連結するコンクリート を現場で打設するための空間を形成していることを、 特徴とする地下構造物。 2. 上記各デッキ部は、中央部(15)と一対の側部(13)からなる複数の コンクリートプレハブ部材を有し、 上記側部(13)は上記中央部(15)と遮断構造(2)の1つとの間に 配置できることを特徴とする、請求項1に記載の構造。 3. 各デッキ部の側部(13)が、中間に斜め部分を有するL字型であること を特徴とする、請求項2に記載の構造。 4. 各デッキ部の中央部(15)と対応した側部(13)との間において、こ れらの部分を堅固に固定するように現場でコンクリートが打設されることを 特徴とする、請求項2あるいは請求項3に記載の構造。 5. コンクリート部材(5)とこのコンクリート部材(5)に隣接して配置さ れる側部(13)の端部(13a)が、対応した自由空間内に突出した鉄筋 ロッド(3c、14)を有し、遮断構造(2)とデッキ(10)との間の応 力伝達を促進するために上記側部(13)を上記パイル状部材に強固に連結 する目的で、上記鉄筋ロッドが現場で打設されるコンクリート内に組み込ま れることを特徴とする、請求項2から4のいずれかに記載の構造。 6. コンクリート部材(5)と側部(13)との間において現場でコンクリー トを打設するための自由空間が、デッキ(10)の中間点より低いところに 配置されることを特徴とする、請求項1から5までのいずれかに記載の構造 。 7. 上記側部(13)を安定させるために、上記デッキ(10)の組立中、パ イル状部材と上記側部(13)との間に置かれ、上記側部(13)の姿勢を 変える調整手段(18,19)が備わっていることを特徴とする、請求項1 から6までのいずれかに記載の構造。 8. 上記構造物は中間スラブ(11)を有し、 このスラブの両端部は、上記遮断構造(2)のヘッダビーム(7)に支持 されると共に、上記デッキ(10)を支持し、 上記打設コンクリートは側部(13)を上記スラブ(11)の端部と、対 応する遮断構造(2)とに堅固に連結することを特徴とする、 請求項1から6までのいずれかに記載の構造。 9. スラブ(11)の端に、コンクリート打設用通路を形成し、かつ補助鉄筋 ロッド(21)の挿入が可能な円錐孔(11a)が形成されていることを特 徴とする、請求項8に記載の構造。 10.トンネル、地下通路及び地下駐車場などの地下構造物の構築方法において 、 構築される構造物の両側に沿って2列に並んだ複数の孔(1)を形成し、 少なくともいくつかの孔(1)の中に、細長い補強部材(4)及びこの補 強部材(4)の上端に固定されたコンクリート部材(5)を有するプレハブ 部材(3)を挿入し、 上記補強部材(4)と上記コンクリート部材(5)の一部を組込んだパイ ル状部材を現場で複数個作るため、上記孔(1)の中にコンクリートを打設 し、 ほぼ地表の高さまで上記孔(1)の上部を砂又は砂利で満たし、 2列に並んだ上記孔(1)内に作られたパイル列の間を掘削し、 各パイル列に関して、上記補強部材(4)の上端に連結されたヘッダビー ム(7)を形成し、 上記各ヘッダビーム(7)に、それぞれがヘッダビームに載る一対の側部 (13)と、これら側部(13)に支持された中央部を有する複数部分で形 成されたデッキ(10)を載せ、上記デッキ(10)の側部(13)と上記 パイル部材のコンクリート部材(5)との間に空間を形成し、 上記側部(13)と対応したパイル部材の少なくとも1つとを堅固に固定 するために上記空間にコンクリートを打設する、 ことを特徴をする構築方法。 11. 中間スラブ(11)を有する構造物において、上記ヘッダビーム(7) の形成後、上記スラブ(11)をその上に置くこと、及び構造物のデッキ部 が上記スラブ(11)の長手方向の端に配置されることを特徴をとする請求 項10に記載の手順。 12. 遮断構造用のプレハブ部材において、 掘削中及び地下構造物構築中に周辺地盤からの土圧に耐え、デッキ(10) と共に地下構造物を支えることのできるパイル状の支持部材を有し、 細長い補強部材(4)及び上記デッキ(10)の方向に向いた補強部材( 4)の一端に固定されたコンクリート部材(5)を有し、 地盤に形成された孔(1)に導入され、現場でコンクリートを打設して上 記パイル部材を形成することを特徴とするプレハブ部材。 13. 補強部材(4)が、ほぼ円周上に置かれた数本の直線ロッド(3a)及 び直線ロッド(3a)周辺にらせん状に巻かれ、かつ直線ロッド(3a)に 固定された1本のロッド(3b)を有し、 細長いコンクリート部材(5)が、補強部材(4)の一端から突出した部 分を備えたほぼD字型部分を有し、 補強部材(4)から離れる方向にコンクリート部材(5)から伸び、かつU字 型に曲げられたロッド(3c)を備えていることを特徴とする、請求項12に記 載の部材。
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