JP2000514242A - 制御されたインダクタンスを有する相互接続設計 - Google Patents

制御されたインダクタンスを有する相互接続設計

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Abstract

(57)【要約】 制御されたインダクタンスを有する集積回路デバイス相互接続部。集積回路デバイスは、基板上に形成された絶縁層(25)と、絶縁層(25)上に堆積され第1の経路に沿って延びる相互接続部(21)とを含む。グラウンドに結合されるように構成された一端を有する専用電流戻り経路(22)が、第1の絶縁層(25)上に相互接続部(21)に平行に堆積され、したがって、専用電流戻り経路(22)がグラウンドに結合されると、相互接続部(21)が受け取った信号が、専用電流戻り経路(22)を介してグラウンドに戻る。したがって、相互接続部(21)と平行な専用電流戻り経路(22)で形成される回路ループ(27)の面積を減少することによって相互接続部(21)のインダクタンスが制御される。一実施形態では、専用電流戻り経路(32)は、埋め込み接地平面(34)内の第1の相互接続部(41)のすぐ上または下に形成される。この実施形態では、相互接続部(41)と専用電流戻り経路(46)は共に埋め込み減結合キャパシタとして働き、誘導時定数をさらに相殺し臨界減衰に近づける。

Description

【発明の詳細な説明】 制御されたインダクタンスを有する相互接続設計発明の背景 発明の分野 本発明は、半導体集積回路デバイスの分野に関し、詳細にはこのようなデバイ スの相互接続設計に関する。 関連技術の説明 現代の集積回路デバイス、特にマイクロプロセッサの相互接続設計では、雑音 を最小限に抑えることや、適切な信号タイミングおよび切替えを確保することや 、性能を最適化することなど、多数の点が考慮される。考慮しなければならない 因子のうちで重要な因子は、相互接続部によって送られる信号の質に対する寄生 の影響である。 キャパシタンスおよびインダクタンスは、相互接続部を介して電流および電圧 が変化する頻度と相互接続部の有効幅に応じた信号に対する変化する寄生効果を 有する。たとえば、大部分のマイクロプロセッサ相互接続部は非常に幅が狭く、 したがって、非常に高い抵抗を有する。典型的なマイクロプロセッサ動作周波数 では、より抵抗の高い相互接続部の場合、相互接続インピーダンスに対するイン ダクタンスの寄生効果は、相互接続インピーダンスの抵抗分と比べてかなり小さ く、したがって、問題視されていない。より低い抵抗を有するより幅の広い信号 線の場合でも、マイクロプロセッサの動作周波数は通常、抵抗が相互接続インピ ーダンス特性を支配する範囲であり、したがって、誘導寄生は無視することがで きる。 しかし、マイクロプロセッサなどのデジタル集積回路デバイスのクロック・レ ートが高くなるにつれて、特に比較的損失の低い相互接続部の場合、誘導抵抗が 相互接続インピーダンスの主要な成分となり、雑音、リンギング、遅延などの問 題を生じさせる。これは、回路の誘導リアクタンスが信号周波数と正比例するか らである。クロック・レートをギガヘルツ範囲に到達させる場合、デジタル信号 の有意上位周波数成分は15GHz程度になる。この範囲では、低損失の相互接 続部の場合、高周波数での表皮効果のために起こる抵抗の増大とインダクタンス の低下を考慮に入れても、抵抗は、増大する誘導リアクタンスを相殺するほど高 くはならない。 低損失相互接続部とは、電力バス、クロック・トランク、信号バスなどの相互 接続部であり、比較的大きな有効幅を有する。たとえば、電力バスは幅が広く、 したがって、低い抵抗を有する。高周波数では、回路の誘導時定数(L/R)が 容量時定数(RC)を支配するので低抵抗相互接続部の雑音が生じる。この場合 の回路は、低抵抗相互接続部と、その相互接続部を通る電流がグラウンドに戻る ときに使用する集積回路チップ内の多数の可能な経路のうちの1つとによって決 まる回路である。 この雑音を低減し信号の完全性を維持するには、できるだけ臨界減衰に近づけ ることが重要である。臨界減衰が達成されるのは、回路の誘導時定数L/Rおよ び容量時定数RCが互いに等しく、したがって、信号に対する容量効果と誘導効 果が実際上、互いに打ち消し合うときである。上記の状況で時定数同士の釣り合 いをとる1つの手法は、減結合キャパシタを追加することである。減結合キャパ シタを追加すると、回路のRC時定数が大きくなり、より大きな誘導時定数との 釣り合いがとられる。しかし、空間および/またはコスト面の制約のために減結 合キャパシタを追加することは望ましくない。また、減結合キャパシタを追加す るとき、オンチップ減結合キャパシタが必要である場合はいくつかの追加の処理 ステップが必要である。 臨界減衰に近づけるための他の解決策は、回路のインダクタンスを低減するこ とによって誘導時定数を小さくすることである。回路のインダクタンスはいくつ かの因子によって決定され、これらのうちの重要な因子は、評価中の回路で形成 される信号「ループ」の面積である。現在入手可能な集積回路デバイスでは、相 互接続部を含む電流ループの面積を決定することが困難であるので、相互接続イ ンダクタンスを必要な程度に制御することは困難である。 この問題を第1図を参照してさらに明確にする。第1図は、集積回路デバイス の断面の簡略化された例を示す。低抵抗相互接続部11は、基板12上の層とし て形成され、インターレベル誘電体(ILD)と呼ばれる絶縁層13によって基 板12から分離され、場合によっては他の層(図示せず)によって基板から分離 される。負荷14は、相互接続部11から信号を受け取る集積回路デバイス上の ユニットまたはデバイスを表わす。当技術分野で良く知られているように、第1 図の低抵抗相互接続部によって送られる電流信号を含めて、集積回路デバイス上 のデバイスに供給されるすべての電流信号が最終的にグラウンドに戻らなければ ならない。 第1図に示した例には、電流がグラウンドに戻るときに通る多数の可能な経路 がある。たとえば、相互接続部11によって送られた信号は、電流経路15で示 したように基板12を通してグラウンドに戻り、かつ/あるいは基板12の裏側 にある接地平面16を通してグラウンドに戻り、かつ/あるいは集積回路デバイ ス内の1つまたは複数の他の可能な電流経路を通してグラウンドに戻ることがで きる。したがって、電流戻り経路は相互接続部11の近くに配置することも、あ るいは遠くに配置することもでき、かつ複数の電流戻り経路を使用することがで き、回路のインダクタンスを決定することが困難になる。電流戻り経路が明確に は決められないので、インダクタンス、したがって誘導リアクタンスを効果的に 制御することは困難である。 したがって、周波数が非常に高いときでも信号の完全性が維持されるように臨 界減衰に近づくように低損失相互接続線のインダクタンスを制御できることが望 ましい。発明の概要 本発明は、周波数が非常に高いときに信号の質を向上させるように集積回路デ バイス相互接続部のインダクタンスを制御する方法および装置を提供する。この 集積回路デバイスは、基板上に堆積された第1の絶縁層と、絶縁層上に堆積され 第1の経路に沿って延びる相互接続部とを含む。本発明の集積回路デバイスは、 グラウンドに結合するように構成された専用電流戻り経路も含む。この専用電流 戻り経路は、それがグラウンドに結合されたときに、相互接続部が受け取った信 号がこの専用電流戻り経路を介してグラウンドに戻るように第1の絶縁層上に相 互接続部に平行に堆積される。したがって、相互接続部のインダクタンスは、相 互接続部と平行な専用電流戻り経路とで形成される回路ループの面積を制御する ことによって制御される。 一実施態様では、埋め込み接地平面の第1の相互接続部の真上または真下に専 用電流戻り経路が形成される。この実施態様では、相互接続部と専用電流戻り経 路は共に、埋め込み減結合キャパシタとして働き、さらに誘導効果を相殺し臨界 減衰に近づける。図面の簡単な説明 本発明は、以下に与える詳細な説明と、添付された本発明の実施形態の図面か らより完全に理解されよう。ただし、これらの説明および図面は、本発明を特定 の実施形態に制限するとみなすべきものではなく、説明および理解のためのみの ものである。 第1図は、複数の可能な電流戻り経路を有する従来技術の相互接続構造の断面 図である。 第2A図は、本発明の一実施形態による集積回路デバイスの相互接続部と、同 じ金属層上の相互接続部に平行な専用電流戻り経路の断面図である。 第2B図は、第2A図の相互接続部および専用電流戻り経路の平面図である。 第3A図は、本発明の他の実施形態による、それ自体の第1の軸に沿った相互 接続部と、異なる金属層上の相互接続部に平行な専用電流戻り経路の断面図であ る。 第3B図は、第1の軸に垂直な相互接続部の軸に沿った、第3A図の相互接続 部および電流戻り経路の他の断面図である。 第4A図は、本発明の他の実施形態による、相互接続部自体に平行な専用電流 戻り経路を埋め込み平面上に有する相互接続部の第1の軸に沿った断面図である 。 第4B図は、第1の軸に垂直な相互接続部の第2の軸に沿った第4A図の相互 接続部および電流戻り経路の断面図である。発明の実施形態の詳細な説明 集積回路デバイス相互接続部のインダクタンスを制御する装置および方法を開 示する。以下の説明では、本発明を完全に理解していただくために線幅、デバイ ス層、材料など特定の詳細について述べる。しかし、当業者には、これらの特定 の詳細なしで本発明を実施できることが理解されよう。他の例では、本発明を曖 昧にするのを回避するために、周知のデバイス構造、処理ステップ、電気特性に ついて詳しくは説明しない。さらに、以下では、本発明をたとえばVLSI集積 回路チップに組み付けるものとして説明するが、当業者なら、マルチチップ・モ ジュール、接地平面を含まない集積回路ボード、高周波数で同様な特性および問 題を有する他の構造内で本発明を具体化できることが理解されよう。本発明の一実施形態の専用電流戻り経路 第2A図は、本発明の一実施形態による相互接続部21を含む、集積回路デバ イスなどのデバイスの断面図を示す。第2A図の断面図は、長手方向軸が見られ るように相互接続部21の幅に沿った図である。第2A図の相互接続部21は、 一実施形態では電力バスや、クロック・トランクや、信号バスなどの低抵抗相互 接続部であり、信号を送り、かつアクティブなデバイス(図示せず)同士を結合 して機能回路を形成するために使用される。 本明細書では、いくつかの個々の信号線を含むにもかかわらず信号バスを低抵 抗相互接続部と呼ぶことに留意されたい。信号バスの個々の信号線はそれぞれ、 幅が狭いが、互いに非常に近接して配置される。各線の間の間隔が小さいので、 すべての個々の線が同時に切り替えられるときの有効な抵抗およびキャパシタン スが低いため、生じる信号の質に対する寄生効果の影響の評価に対しては、信号 バスの有効幅は名目上、個々の信号線の結合幅と同じである。このため、信号バ スは、かなり抵抗の低い相互接続部の例として含められる。 さらに、低抵抗相互接続部に関して本発明を説明するが、集積回路デバイス、 マルチチップモジュールなどのより抵抗の高い相互接続部によって本発明を使用 して、さらに適切に寄生を制御し信号の質を向上させることができることが理解 されよう。 一実施形態では、第2A図の相互接続部21は、幅が約120mmで厚さが1 .7mmであり、複数の金属パターン層を含むことのできるマイクロプロセッサ などのデバイスの特定の金属パターン層上に形成される。相互接続部21は、任 意の相互接続部形成プロセスを使用して形成される。一実施形態では、低抵抗相 互接続部21はアルミニウムで形成される。アルミニウム合金や、タングステン や、銅や、1つまたは複数の他の同様な材料など他の材料を使用することもでき る。処理温度や、集積回路デバイスが使用時に受ける条件など考慮すべき点に応 じて材料を選択することができる。 図のように、相互接続部21は、たとえば拡散接合部などのデバイス領域、ゲ ートなど他の構造、ローカル相互接続部、金属層、その他のデバイス構造または デバイス層を有する半導体ウェハなどの基板24上に堆積される。他の種類の基 板も本発明の範囲内である。相互接続部21は、一実施形態では1つまたは複数 の絶縁インターレベル誘電体(ILD)層25によって第2A図の基板24から 分離され、いくつかの場合には、キャパシタ、トランジスタなどのデバイスを含 むことのできる他の中間層によって基板24から分離される。誘電層25は、た とえば、シリコンナイトライドや、シリコンダイオキサイドや、シリコンオキシ ナイトライドや、低誘電定数ポリマーなどの1つまたは複数の層で形成すること ができる。ILD層25が相互接続部21と基板24内の導電層を互いに絶縁さ せるかぎり、ILD層25の厚さおよび材料は重大ではない。 また、一実施形態では、集積回路装置の裏面全体にわたって延びる接地平面2 6に基板24の裏側が結合される。第2A図の断面で示す。接地平面26は、当 技術分野で良く知られているように、第2A図の断面を含む集積回路デバイスを システムで使用するときにグラウンドに結合されるように構成される。他の実施 形態では、集積回路デバイスの裏側が金属化されない。その実施形態では、集積 回路パッケージ自体、たとえば、制御コラプス・チップ接続(C4)パッケージ や「フリップ・チップ」内に接地平面を設けることができる。 背景の節で論じたように、動作時には、相互接続部21から集積回路デバイス 上のユニットに伝達される各信号はグラウンドに戻らなければならない。既存の デバイスでは、電流戻り経路は特に設けられない。信号は、上記で第1図を参照 して論じたように集積回路デバイス内の多数の可能な経路のうちの1つを通して グラウンドに到達しなければならず、これらの経路のうちに、信号の完全性を維 持するために必要な特性を与えることのできる経路はない。相互接続部を含む電 流経路のインダクタンスは主として電流ループの面積によって決定されるので、 設計者が、インダクタンスが有意の因子になる恐れがある周波数が非常に高いと きに信号の完全性を確実に維持することは困難である。 設計者が相互接続部21などの相互接続部のインダクタンスを制御できるよう に、本発明は、相互接続部21から送られた信号がグラウンドに戻るときに通る 専用電流戻り経路22を設ける。専用電流戻り経路22は、基板24上に低抵抗 相互接続部21に平行に形成され、低抵抗相互接続部21とほぼ同じ長さを有す る。第2A図に示した実施形態では、専用電流戻り経路22は、相互接続部21 と同じ金属層内に、同じ処理ステップおよび材料を使用して形成される。専用電 流戻り経路22の一端は、グラウンドに結合されるように構成される。同様に、 相互接続部21の一端は信号源から信号を受け取るように構成される。たとえば 、相互接続部21が電力バスである場合、相互接続部はVcc信号を受け取るよ うに構成される。専用電流戻り経路22は、グラウンドに直接結合することも、 あるいは専用電流戻り経路22を接地平面または他の接地源に電気的に結合する ビアを通して結合することもできる。 第2B図は、第2A図の低抵抗相互接続部21および専用電流戻り経路22の 平面図である。実際には、相互接続部21上に追加の絶縁層、金属層、パッシベ ーション層など他の層を形成できることを理解されたい。第2B図の平面図は、 これらの追加の層がないときの集積回路デバイス・セグメントを示す。動作時に 、相互接続部21が、負荷として働く集積回路上のデバイス(図示せず)に結合 されることも理解されたい。図示のために相互接続部21の小さな部分のみが示 されている。 線27は、専用電流戻り経路22がグラウンドに結合された場合に、相互接続 部21が信号源から受け取った信号が通る、相互接続部21および専用電流戻り 経路22を通る経路を示す。電流の一部は相互接続部21を通り、相互接続部に 接続された負荷(図示せず)を通り、次いで専用電流戻り経路を22を通ってグ ラウンドへ流れる。電流の他の部分は、相互接続部21を通り、絶縁誘電層25 を横切り、次いで専用電流戻り経路を22を通ってグラウンドへ流れる。 本発明は、相互接続部21の専用電流戻り経路22を設けることによって、相 互接続部を介して送られる信号用のグラウンドへの制御された所定の経路を確保 する。さらに、第2B図に示したように、専用電流戻り経路22を相互接続部2 1に平行に、かつ比較的近接した位置に形成することによって、相互接続部21 と専用電流戻り経路22で形成されるループ27の寸法が小さくなる。相互接続 部および専用電流戻り経路の設計は、特定の処理技術の最小間隔要件の限界内で 、特定のデバイスの特定の動作条件の所望のインダクタンス要件を満たすように 調整することができる。このように、相互接続部21を含む回路の誘導リアクタ ンスは、臨界減衰に近づくように制御することができる。したがって、本発明に よれば、動作周波数が非常に高いときでも、相互接続部を介して送られる信号に 対する誘導効果をほとんど与えない低抵抗相互接続部を構成することができる。 たいていの場合、第2A図および第2B図の専用電流戻り経路22などの専用 電流戻り経路を設ける必要があるのは、集積回路デバイス上の、前述の電力バス 、クロック・トランク、信号バスなどのかなり幅が広く、したがって抵抗の低い 相互接続部だけであることに留意されたい。したがって、専用電流戻り経路22 には金属層内の追加の空間が必要であるが、必要な専用電流戻り経路の数は通常 少ない。異なる金属層上の専用電流戻り経路 次に第3A図を参照すると、本発明の他の実施形態による相互接続部31と専 用電流戻り経路32とを含むデバイスの断面が示されている。第3A図および第 3B図の相互接続部31は、上記で第2A図および第2B図を参照して論じた低 損失相互接続部である。相互接続部31は、シリコンウェハなどの基板33上に 形成され、1つまたは複数の絶縁層35によって基板から分離される。第3A図 の断面は、相互接続部31の第1の軸の長さ方向に沿ってとった断面である。 第3A図および第3B図に示したデバイスは、金属1(M1)、金属2(M2 )、 金属3(M3)、金属4(M4)と呼ばれ、より大きな番号の金属層ほど基板か ら遠い位置に形成される4つの金属層を含む。それぞれの異なる実施形態にそれ ぞれの異なる数の金属層を含めることができる。第3A図に示したように、この 例の集積回路デバイスの4つの金属層はそれぞれ、その上および/または下にあ る金属層に直交するように設置され、したがって、交番金属層は平行な金属線を 含む。このように、各層は経路指定に関して最適化される。 第3A図および第3B図に示した実施形態では、本発明の低抵抗相互接続部3 1はM4層に形成される。上記で論じたように、回路のインダクタンスは主とし て、回路によって形成されるループの寸法に依存する。したがって、相互接続部 31用の専用電流戻り経路をM3層に形成することができるが、この実施形態の M3層の相互接続線は、第3A図に示したようにM4層上の当該の低抵抗相互接 続部31に垂直に設置される。低抵抗相互接続部31とM3層に形成された専用 電流戻り経路とで形成されるループは大きく、したがって高いインダクタンスを 有する。 したがって、この実施形態の専用電流戻り経路32は、M4層の相互接続線に 平行な相互接続線を有するM2層に形成される。前述の実施形態と同様に、相互 接続部31と専用電流戻り経路32は長さがほぼ同じである。専用電流戻り経路 32の一端は、グラウンドに結合された他の導電層へ延びるビアを通してグラウ ンドに結合されるか、あるいは直接接地源に結合することによってグラウンドに 結合されるように構成される。同様に、相互接続部31の一端は、信号源から直 接信号を受け取るか、あるいは信号源に結合されたビアによって信号を受け取る ように結合される。このように、低抵抗相互接続部31と専用電流戻り経路32 は、信号が相互接続部31を介して送られるときに使用する低抵抗連続経路と、 電流がグラウンドに戻るときに通る既知の制御された経路とを形成する。 第3B図は、相互接続部31および専用電流戻り経路32を異なる視野から示 したものであり、第3B図の断面は相互接続部31の幅に沿った図である。図の ように、M4層は、低抵抗相互接続部31だけでなく、相互接続部37など他の 金属線を含むことができる。第3B図を参照するとわかるように、低抵抗相互接 続部31とその専用電流戻り経路32は方向が平行であるだけでなく、形成され る回路ループの寸法を最小限に抑え、したがって、回路のインダクタンスを最小 限に抑え制御するように集積回路デバイス内で整列するように構成される。 一実施形態では、第3A図および第3B図の相互接続部とその専用電流戻り経 路との間の間隔は約3mmである。本発明の相互接続部は比較的幅が広く、一実 施形態では約120mmであり、したがって、すべての最も近くにある金属線へ の相互接続キャパシタンスは比較的大きな値に維持される。相互接続部31を臨 界減衰に近づくように構成すると、相互接続部の面積と、相互接続部が他の金属 線に近接していることのために与えられる相互接続部31のキャパシタンスは回 路の誘導リアクタンスを相殺し、そのため、相互接続部31を含む回路のインダ クタンスを比較的大きくすることができ、その面積を厳密に制御する必要がなく なる。さらに、一実施形態の専用電流戻り経路32の幅を対応する相互接続部3 1の幅よりも狭くし、それによって専用電流戻り経路の抵抗を増大させ、回路の 誘導効果をさらに相殺することができる。 一例を挙げると、M4層上の相互接続部31とM2層上の専用電流戻り経路3 2との間の間隔が約3mmであり、直交するM3層が約1mm離れている場合、 酸化誘導体を用いた場合は、相互接続部31と専用電流戻り経路32で形成され る回路のインダクタンスが約0.38nH/cmであり、キャパシタンスが約4 4pF/cmである。臨界減衰に達する抵抗値はR=SQRT(0.38nH/ 0.044nF)=2.94ohm/cmである。相互接続部と専用電流戻り経 路が、比抵抗が約3mohm/cmであるアルミニウムで形成され、相互接続部 31と専用電流戻り経路32の長さがそれぞれ1cmであると仮定した場合、抵 抗は約4オームである。したがってこの回路はRC主体であり、臨界減衰に近く 、減結合キャパシタンスはほとんどまたは全くない。埋め込み接地平面内の専用電流戻り経路 第4A図および第4B図は、本発明の相互接続部および専用電流戻り経路の他 の実施形態を示す。前述の実施形態と同様に、この実施形態については、集積回 路デバイスの一部の断面に関して説明する。当該の相互接続部は、有効幅が大き く有効抵抗が低い電力バスや、クロック・トランクや、信号バスなどの低抵抗相 互接続部である。 第4A図の集積回路デバイスは、上記で第3A図および第3B図を参照して説 明したデバイスと類似しており、複数の金属層を含む。この例は4つの金属層M 1、M2、M3、M4を含むが、第4A図および第4B図にはM3金属層および M4金属層のみが示されている。他の実施形態では異なる数の金属層を含めるこ とができる。この例では、低抵抗相互接続部41は、第4A図の相互接続部42 など他の相互接続部と共にM4層に形成される。第4A図の集積回路デバイスは 、M4層の相互接続部41および他の相互接続部42に直交するように設置され た相互接続部を有するM3層も含む。M3層およびM4層は、半導体ウェハなど の基板43上に形成され、絶縁層44と、たとえば、アクティブなデバイスおよ びその他の絶縁層を含むことのできる1つまたは複数の他の層(図示せず)とに よって分離される。基板43の裏側は、上記で第2A図を参照して論じたように 接地平面45で覆われる。 この実施形態ではまた、前述のように、低抵抗相互接続部41の一端が信号源 に結合されるように構成され、専用電流戻り経路46がグラウンドに結合される ように構成される。また、前述の実施形態と同様に、相互接続部41と専用電流 戻り経路46は、互いに平行に、かつほぼ同じ長さを有するように形成される。 しかし、第4A図および第4B図に示した実施形態では、専用電流戻り経路4 6は、相互接続部41のすぐ下に埋め込まれた平面として形成される。当業者に は、本発明の専用電流戻り経路を相互接続部41のすぐ上に形成することもでき 、相互接続部41と専用電流戻り経路46との間の離隔距離が、使用中の特定の プロセスによって規定される限界内の所望の信号特性を与えるように設計者によ って選択できる距離であることが理解されよう。 第4A図に示したように、本発明の専用電流戻り経路46を形成する埋め込み 平面は実際には、この例ではM4層とM3層との間に形成される。このように、 相互接続部41とその専用電流戻り経路46を互いに非常に近接した位置に配置 し、それによって、低抵抗相互接続部41と専用電流戻り経路46で形成される 回路ループの寸法を最小限に抑えることができる。このように、専用電流戻り経 路を備えていない既存の集積回路デバイス上の低抵抗相互接続部と比べて、回路 の誘導リアクタンスを大幅に低減することができる。この構成では、金属の厚さ と、相互接続部41と専用電流戻り経路46との間の層の厚さを制御することが できるので、できるだけ臨界減衰に近づけるための追加の融通性および制御が設 計者に与えられる。さらに、このように相互接続部41用の専用電流戻り経路4 6を形成することによって、相互接続部41および専用電流戻り経路46が埋め 込み減結合キャパシタとして働き、誘導時定数をさらに相殺して臨界減衰に近づ ける。最後に、金属層同士の間を含めて所望の場所に本発明の専用電流戻り経路 を埋め込むことができるので、この構成は、1つの相互接続部層内の追加の空間 を占有せずに専用電流戻り経路を設けることができるという利点を与える。 本発明の埋め込み平面専用電流戻り経路46は、任意の数のプロセスを使用し て形成することができ、あるいは接地平面を使用する他の構成の一部であっても よい。そのような埋め込み平面を形成する1つの手法は、1995年12月5日 に発行され本出願人に譲渡された「Capacitor Fabricated on a Substrate Containing Electroni c Circuitry」と題する米国特許第5472900号で開示されてい る。この特許は、いくつかの追加のマスキング・ステップを使用して半導体基板 上に埋め込み平面を形成する方法を教示している。開示された発明によれば、誘 電層上に第1の導電層が堆積される。引用した特許では、この第1の導電層はキ ャパシタの第1のプレートを形成する。ただし、同様なプロセスを使用して本発 明の埋め込み接地平面を形成することができる。第1の導電層上に薄い絶縁層が 堆積され、その後で、第2の導電層、たとえば、この場合は本発明の相互接続部 が堆積される。次いで、一実施形態では単一のマスキング層を使用して、すべて の絶縁層および導電層を通過するビアがパターン化され、ブランケット誘電体が 堆積され異方性エッチングされ、ビア用の側壁絶縁体が形成される。次いで、金 属層が堆積され、埋め込み接地平面の下方の金属層とより高いレベルの金属層と が相互接続される。このように、追加のマスキング・ステップを必要とせずにこ の構造を形成することができる。相互接続部41および埋め込み接地平面電流戻 り経路46をそれぞれ、電源およびグラウンドに接続するには1つないし2つの 追加のマスキング・ステップが必要である。 動作にあたっては、一例として電力バスを使用した場合、相互接続部41の幅 は約120mmでよく、厚さは約1.7mmでよい。第4B図に示した絶縁層4 7は幅が約120mmであり厚さが約1mmである。上記の寸法を有するこの例 の相互接続部41と専用電流戻り経路46で形成されるループは、インダクタン スが約0.19nH/cmであり、キャパシタンスが約44pF/cmであり、 抵抗が約4ohm/cmであることが計算によってわかっている(相互接続部お よび専用電流戻り経路がアルミニウムで形成され、誘電層がシリコンダイオキサ イドで形成されるものと仮定する)。この場合、RC時定数は約0.18nsで あり、誘導L/R時定数は0.05nsである。したがって、この回路は臨界減 衰に非常に近く、同時に、発振しないようにわずかにRC支配される。 したがって、本発明は、集積回路デバイス相互接続部のインダクタンスを制御 する方法および装置を提供する。当業者には、上記の説明を読んだ後に多数の変 更および修正が思いつくであろうが、図を介して示し説明した特定の実施形態が 本発明を制限するものとみなされるものではないことを理解されたい。したがっ て、様々な実施形態の詳細の引用は、それ自体が本発明の基本とみなされる特徴 のみを記載した請求の範囲を制限するものではない。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成10年7月10日(1998.7.10) 【補正内容】補正請求の範囲 1.半導体基板上に堆積された第1の絶縁層と、 第1の絶縁層上に堆積され、第1の経路に沿って延びる相互接続部と、 グラウンドに結合されるように構成された一端を有し、第1の絶縁層上に堆積 され、第1の経路に平行な第2のパターン化経路に沿って延び、相互接続部を介 して送られる信号用のグラウンドへの所定の経路を形成する専用電流戻り経路と を備えることを特徴とする集積回路デバイス。 2.相互接続部が電力バスであることを特徴とする請求項1に記載の集積回路 デバイス。 3.相互接続部がクロック・トランクであることを特徴とする請求項1に記載 の集積回路デバイス。 4.相互接続部が、複数の信号経路を含む信号バスであることを特徴とする請 求項1に記載の集積回路デバイス。 5.相互接続部が、第1の絶縁層上に堆積された第1の金属層に形成され、第 1の金属層が、第1の方向へ延びる第1の金属線を有し、専用電流戻り経路が第 2の金属層に形成され、第2の金属層が、第1の金属線に平行な第2の金属線を 有し、第1の金属層上に堆積された第2の絶縁層によって第1の金属層から分離 されることを特徴とする請求項1に記載の集積回路デバイス。 6.相互接続部と専用電流戻り経路が、集積回路デバイスの同じ金属層に形成 されることを特徴とする請求項1に記載の集積回路デバイス。 7.相互接続部が集積回路デバイスの第1の金属層に形成され、専用電流戻り 経路が集積回路デバイス内の選択領域に埋め込まれることを特徴とする請求項1 に記載の集積回路デバイス。 8.半導体集積回路相互接続部のインダクタンスを制御する方法であって、 基板上に絶縁層を形成するステップと、 信号を受け取るように構成された相互接続部を絶縁層上に形成するステップと 、相互接続部に平行な専用電流戻り経路を形成するステップとを含むことを特 徴とする方法。 9.相互接続部が電力バスであることを特徴とする請求項8に記載の方法。 10.相互接続部がクロック・トランクであることを特徴とする請求項8に記 載の方法。 11.相互接続部が信号バスであることを特徴とする請求項8に記載の方法。 12.相互接続部を形成するステップと専用電流戻り経路を形成するステップ が、第1の金属層を形成するステップで同時に実行されることを特徴とする請求 項8に記載の方法。 13.専用電流戻り経路を形成するステップが第1の金属層を形成することに よって実行され、相互接続部を形成するステップが、第1の金属層上に絶縁層を 形成し絶縁層上に第2の金属層を形成することによって実行されることを特徴と する請求項8に記載の方法。 14.専用電流戻り経路を形成するステップが、相互接続部に平行な埋め込み 接地平面を形成することによって実行されることを特徴とする請求項8に記載の 方法。 15.選択領域が、第1の金属層に隣接する絶縁層にあることを特徴とする請 求項7に記載の集積回路デバイス。 16.半導体基板上に形成された半導体デバイスであって、 半導体基板上に形成された第1の絶縁層と、 第1の金属層上に堆積され、信号を受け取りかつ送るように構成され、第1の 経路に沿って延びる相互接続部と、 第1の金属層に形成され、第1の経路に平行な第2のパターン化経路に沿って 延び、信号をグラウンドに戻すための所定の経路を形成するようにグラウンドに 結合されるように構成された専用電流戻り経路とを備えることを特徴とする半導 体デバイス。 17.相互接続部が、複数の信号経路を含む信号バス、クロック・トランク、 電力バスのうちの1つであることを特徴とする請求項16に記載の半導体デバイ ス。 18.絶縁層によって分離された第1の金属層と第2の金属層とを含む半導体 デバイスであって、 第1の金属層および第2の金属層のうちの一方に形成され、信号を受け取りか つ送るように構成された相互接続部と、 第1の金属層および第2の金属層うちの他方に形成され、相互接続部に平行で あり、かつ信号用のグラウンドへの所定の経路を形成するようにグラウンドに結 合されるように構成された専用電流戻り経路とを備えることを特徴とする半導体 デバイス。 19.相互接続部が、複数の信号経路を含む信号バス、クロック・トランク、 電力バスのうちの1つであることを特徴とする請求項18に記載の半導体デバイ ス。 20.半導体基板上に形成された集積回路デバイスであって、 半導体基板上に形成された第1の絶縁層と、 第1の絶縁層上に形成され、第1の経路に沿って延び信号を受け取るように構 成された相互接続部を含む、第1の金属層と、 第1の金属層上に形成された第2の絶縁層と、 第1の絶縁層と第2の絶縁層のうちの一方に埋め込まれ、第1の経路に平行な 第2のパターン化経路に沿って延び、信号用のグランドへの所定の経路を形成す るようにグラウンドに結合されるように構成された専用電流戻り経路とを備える ことを特徴とする集積回路デバイス。 21.相互接続部が、複数の信号経路を含む信号バス、クロック・トランク、 電力バスのうちの1つであることを特徴とする請求項18に記載の集積回路デバ イス。
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Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.基板上に堆積された第1の絶縁層と、 第1の絶縁層上に堆積され、第1の経路に沿って延びる相互接続部と、 グラウンドに結合されるように構成された一端を有し、第1の絶縁層上に相互 接続部に平行に堆積された専用電流戻り経路とを備えることを特徴とする集積回 路デバイス。 2.相互接続部が電力バスであることを特徴とする請求項1に記載の集積回路 デバイス。 3.相互接続部がクロック・トランクであることを特徴とする請求項1に記載 の集積回路デバイス。 4.相互接続部が、複数の信号経路を含む信号バスであることを特徴とする請 求項1に記載の集積回路デバイス。 5.相互接続部が、第1の絶縁層上に堆積された第1の金属層に形成され、第 1の金属層が、第1の方向へ延びる第1の金属線を有し、専用電流戻り経路が第 2の金属層に形成され、第2の金属層が、第1の金属に平行な第2の金属線を有 し、第1の金属層上に堆積された第2の絶縁層によって第1の金属層から分離さ れることを特徴とする請求項1に記載の集積回路デバイス。 6.相互接続部と専用電流戻り経路が、集積回路デバイスの同じ金属層に形成 されることを特徴とする請求項1に記載の集積回路デバイス。 7.第1の相互接続部が集積回路デバイスの第1の金属層に形成され、専用電 流戻り経路が集積回路デバイス内の選択領域に埋め込まれることを特徴とする請 求項1に記載の集積回路デバイス。 8.半導体集積回路相互接続部のインダクタンスを制御する方法であって、 基板上に絶縁層を形成するステップと、 信号を受け取るように構成された相互接続部を絶縁層上に形成するステップと 、 相互接続部に平行な専用電流戻り経路を形成するステップとを含むことを特徴 とする方法。 9.相互接続部が電力バスであることを特徴とする請求項8に記載の方法。 10.相互接続部がクロック・トランクであることを特徴とする請求項8に記 載の方法。 11.相互接続部が信号バスであることを特徴とする請求項8に記載の方法。 12.相互接続部を形成するステップと専用電流戻り経路を形成するステップ が、第1の金属層を形成するステップで同時に実行されることを特徴とする請求 項8に記載の方法。 13.専用電流戻り経路を形成するステップが第1の金属層を形成することに よって実行され、相互接続部を形成するステップが、第1の金属層上に絶縁層を 形成し絶縁層上に第2の金属層を形成することによって実行されることを特徴と する請求項8に記載の方法。 14.専用電流戻り経路を形成するステップが、相互接続部に平行な埋め込み 接地平面を形成することによって実行されることを特徴とする請求項8に記載の 方法。
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