JP2000514309A - バイオマスまたは細胞からの所望の生成物の改良製造法 - Google Patents

バイオマスまたは細胞からの所望の生成物の改良製造法

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Abstract

(57)【要約】 細胞中の共役していないATPase活性を発現し、細胞を適切な基質とインキュベートしてバイオマスまたは生成物を製造することにより達成される、他の細胞代謝物または機能に大きな影響を与えずATPからADPへの変換を誘導することにより、バイオマスまたは細胞からの所望の生成物の製造が改良される。これは、該細胞中で膜結合(F0F1型)H+ −ATPaseの可溶性部分(F1)またはATPase活性を示すF1の一部を発現することにより行うことが便利である。F1 ATPaseまたはその一部が得られる生物、またはF1ATPaseまたはその一部が発現される生物は、原核生物および真核生物から選択される。特にF1またはその一部をコードするDNAは、細菌、および酵母や他の真菌のような真核微生物、および高等動物の細胞株から得られ、かつF1サブユニットβまたはその一部をコードする遺伝子、および該遺伝子もしくはその一部と他のF1サブユニットもしくはその一部をコードする遺伝子との種々の組合せよりなる群から選択される。この方法は特に、異なるレベルの共役していないATPase活性を細胞中で発現させ、適切な基質上で細胞をインキュベートし、各レベルのATPase発現でバイオマスまたは所望の生成物への基質の変換速度を測定し、そして変換速度が最適化されるATPase発現のレベルを選択することにより、細胞によるバイオマスまたは所望の生成物の生成を最適化するのに使用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】 バイオマスまたは細胞からの所望の生成物の改良製造法 本発明は、他の細胞代謝物または機能に大きな影響を与えずATPをADPに 変換することによる、バイオマスまたは細胞からの所望の生成物の改良製造法に 関する。本発明はまた、この方法を使用してバイオマスまたは細胞からの所望の 生成物の製造を最適化する方法に関する。所望の生成物は、例えば乳酸菌により 産生される乳酸および酵母により産生されるエタノールまたは二酸化炭素である 。 発明の背景 種々の有機化合物および異種タンパク質の製造に、広範囲の微生物が使用され ている。その1つの例は、乳酸菌群の細菌による乳酸および他の有機化合物の製 造であり、これはチーズやヨーグルトの製造でよく知られているように、乳製品 を酸性化しこれに風味を与える。 微生物の観点からは、細胞から排出される有機化合物は、単に細胞に必須のプ ロセスの副産物であることが多い(ATP、NAD(P)H、膜電位などのよう に、自由エネルギーの種々の型の産生)。従って、これらのプロセスで使用され ている多くの微生物は、当然これらの目的によく適しているが、バイオリアクタ ーの観点から見ると、これらの微生物の生産性を最適化する余地は大きい。同様 に、微生物による異種タンパク質の産生は、その微生物に適しているものではな く、従ってここでも最適化の余地がある。 工業的製造プロセスを最適化するために微生物を操作する時、所望の生成物に 至る反応は、細胞のエネルギー代謝に関与する補助因子の微妙なバランスに影響 を与えることがしばしばある。例えば砂糖から乳酸を産生する解糖系の反応が少 し増強される(例えば、解糖系酵素の過剰発現)と、これは自動的にADPから ATPへの変換につながる。ATPとADPの濃度比は、普通、増殖している細 胞では非常に高く([ATP]/[ADP]>10)、[ATP]/[ADP] 比が変化しても、[ATP]と[ADP]の合計はほとんど一定である。従って 上記の例で、ATPの産生増強により[ATP]/[ADP]比が10から例え ば30まで変化しても、ATPの濃度はほとんど影響を受けない。しかしADP 濃度は、3倍変化する。従って細胞はATPの過剰はほとんど感じないが、細胞 中のADPプールは、ADPが補助因子またはアロステリックレギュレーターで ある反応が、ADPの欠如のために抑制される程度まで枯渇することもある。そ の結果、経路(ここでは解糖系)中の全フラックスがほんのわずかに増加する。 将来は、他の手段によりバイオリアクターの生産性が最適化されると、この状況 がより頻繁に発生することとなり、この場合、生産性をさらにあげるために、A TPからADPを再生することがより重要となるであろう(正常細胞と比較して )。 これまで、無益回路(futile cycles)を形成する反応セットを利用して、酵 母中の細胞内ATP濃度を低下させる試みが行われてきた(EP特許第2454 81号を参照)。無益回路の最初の反応が、細胞の正規の代謝ネットワークの一 部であることがしばしばある(例えば、ATPの消費に共役した解糖系中間体の リン酸化)。次に、これも時に代謝ネットワークの一部であることがある第2の 反応は、第1のプロセスで消費されたATPを再生することなく解糖系中間体を 脱リン酸化し、全体的作用として、高エネルギーリン酸結合が消費される。この 方策がこれまであまりうまく成功していないのは、おそらくリン酸化中間体の濃 度を低下させることなく重要な無益回路を得ることが不可能であり、その結果細 胞機能が破壊され最終的に増殖が破壊されるためであろう。さらに、このアプロ ーチが解糖系中間体の濃度を低下させることが目的である場合、これは解糖系の 残存部分の基質を有効に除去し、これがしばしば、所望のフラックスの増加では なく、この経路のフラックスの低下を引き起こすであろう。 他の方策は、ジニトロリン酸のような化学物質を使用して、膜電位の脱共役剤 を添加して原形質膜H+−ATPアーゼの活性を刺激するか、または細胞質中の 酵素である酸性ホスファターゼ(有機代謝物およびタンパク質からリン酸基を除 去する酵素)を遺伝子的に発現することである。しかしこれらのアプローチのい ずれも、同じ本質的問題を有する:これらは非特異的であり、広範囲の細胞反応 /濃度が影響を受ける。例えば、酸性ホスファターゼは、必須の代謝物およびタ ンパク質からリン酸基を除去し、こうして種々の代謝フラックスおよび代謝制御 を攪乱するであろう。原形質膜H+−ATPアーゼの脱共役は、細胞質膜を介す る多くのイオンの濃度勾配に加えて、細胞内pHを攪乱するであろう。さらに、 ジニトロリン酸のような化学物質の添加は、多くの目的において好ましくない。 発明の要約 本発明の目的は、前記の制限を受けない、ADPの細胞内レベルを増加させる ための特異性が非常に高くきれいな方法を使用すること、すなわち、生きた細胞 中のATP加水分解活性を有する酵素を、他の生成物を産生することなくかつこ の活性をエネルギー保存に共役することなく、充分に管理された方法で発現させ ることである。そのような酵素活性は、細胞からその必須のエネルギー貯蔵場所 の一部を失わせるであろうから、正常細胞中には存在しないであろう。 従って本発明は、バイオマスまたは細胞からの所望の生成物の改良製造法であ って、他の細胞代謝物または機能に大きな影響を与えることなく、ATPからA DPへの変換を誘導するために、該細胞中で共役していないATPアーゼ活性を 発現し、適切な基質とともに細胞をインキュベートして該バイオマスまたは生成 物を製造することを特徴とする、上記方法を提供する。 理想的なATP加水分解酵素に最も近い正常な酵素の1つは、膜結合H+−A TPアーゼである。この大きな酵素複合体は、膜の必須部分(F0)と細胞質部 分(F1)の2つの部分からなる。この2つの部分は一緒に、ATPからADP と無機リン酸(Pi)への加水分解、細胞質膜を介するプロトンの移動に共役し ているか、またはADPとPiからATPを合成させるプロトンの濃度勾配を利 用してその逆に共役している。 本発明の方法は、膜結合(F0F1型)H+−ATPアーゼの可溶性部分(F 1)またはATPアーゼ活性を示すF1の一部を、細胞中で発現することにより 便利に実施される。 膜結合H+−ATPアーゼ複合体は、原核生物ならびに真核生物中で同様の型 で存在し、従ってATPase活性を発現する部分は、原核生物および真核生物 の両方で発現される。 F1 ATPアーゼまたはその一部が得られる生物、またはF1 ATPアー ゼまたはその一部が発現される生物は、原核生物および真核生物から選択され、 特に細菌、および酵母や他の真菌のような真核微生物および高等生物の細胞株、 特にパン酵母およびビール酵母から選択される。 本発明の方法が実施される(特に、酪農業)特に興味深い原核生物の群は、ラ クトコッカス属(Lactococcus)、ストレプトコッカス属(Streptococcus)、エ ンテロコッカス属(Enterococcus)、ラクトバシルス属(Lactobacillus)およ びロイコノストック属(Leuconostoc)の乳酸菌、特にラクトバシルス・ラクチ ス(Lactobacillus lactis)およびストレプトコッカス・サーモフィルス(Stre ptococcus thermophilus)の株である。他の興味深い原核生物は、エシェリチア 属(Escherichia)、チモモナス属(Zymomonas)、バシルス属(Bacillus)およ びシュードモナス属(Pseudomonas)であり、特に大腸菌(E.coli)、チモモナ ス・モビリス(Zymomonas mobilis)、枯草菌(Bacillus subtilis)、およびシ ュードモナス・プチダ(Pseudomonas putida)である。 本発明を実施するための便利な方法において、細胞は、細胞中で機能するプロ モーターの制御下でATPアーゼ活性を示すF1またはその一部をコードするD NAを含む発現ベクターで形質転換またはトランスフェクションされ、DNAが 細胞中で発現される。F1またはその一部をコードするDNAは、原核生物また は真核生物から得られ、該細胞に対して同種または異種であってよい。 細菌のH+−ATPアーゼ複合体のF1部分は、全体でATPの加水分解に関 与する数個のサブユニットからなる:β−サブユニットは、ATP加水分解の実 際の加水分解部位を有すると考えられているが、インビトロのATPase活性 は、β−サブユニットがα−およびγ−サブユニットとともに複合体(α3γβ 3)を形成することを必要とする。この複合体の活性は、ε−サブユニットによ り調節され、その結果、α3γβ3ε複合体のインビトロ活性は、α3γβ3複 合体の活性より5倍低い。 本発明の具体的実施態様において、F1またはその触媒活性のある部分をコー ドするDNAは、大腸菌(E.coll)、ストレプトコッカス・サーモフィルス(S treptococcus thermophilus)、またはラクトバシルス・ラクチス(Lactobacill us lactis)から得られ、かつF1サブユニットβまたはその触媒活性のある部 分をコードする遺伝子、および該遺伝子もしくはその一部とF1サブユニットδ 、 α、γおよびεまたはその触媒活性のある部分をコードする遺伝子との組合せの 種々の組合せよりなる群から選択される。 特に、F1またはその一部をコードするDNAは、大腸菌(E.coli)、スト レプトコッカス・サーモフィルス(Streptococcus thermophilus)、およびラク トバシルス・ラクチス(Lactobacillus lactis)遺伝子atpHADGC(サブ ユニットδ、α、γ、β、εをコードする)、atpAGDC(サブユニットα 、γ、β、εをコードする)、atpAGD(サブユニットα、γ、βをコード する)、atpDC(サブユニットβ、εをコードする)およびatpD(サブ ユニットβのみをコードする)よりなる群から選択されてよい。 特に興味深い真核生物は、酵母サッカロミセス・セレビッシェ(Saccharomyce s cerevisiae)、ファフィア・ロドジマ(Phaffiar hodozyma)またはトリコデ ルマ・リーセイ(Trichoderma reesei)であり、F1またはその一部をコードす るDNAは、このような生物から得られてよく、F1サブユニットβまたはその 一部をコードする遺伝子、および該遺伝子もしくはその一部と、他のF1サブユ ニットもしくはその一部をコードする遺伝子との種々の組合せよりなる群から選 択される。 乳酸菌ラクトバシルス・ラクチス(Lactobacillus lactis)およびストレプト コッカス・サーモフィルス(Streptococcus thermophilus)、および酵母サッカ ロミセス・セレビッシェ(Saccharomyces cerevisiae)、ファフィア・ロドジマ (Phaffia rhodozyma)、またはトリコデルマ・リーセイ(Trichoderma reesei )から得られる、膜結合(F0F1型)H+−ATPaseの可溶性部分(F1 )またはATPase活性を示すF1の一部をコードするDNAを含むベクター はまた、本発明に包含され、原核生物または真核生物細胞中で該DNAの発現を 指令することができるプロモーターの制御下にそのようなDNAを含む発現ベク ターも本発明に包含される。 本発明の具体的なベクターは、膜結合(F0F1型)H+−ATPアーゼの可 溶性部分(F1)またはATPアーゼ活性を示すF1の一部をコードするDNA を含むプラスミドであり、該DNAは、ラクトバシルス・ラクチス(Lactobacil lus lactis)亜腫クレモリス(cremoris)(配列番号1)、ラクトバシルス・ラ クチス(Lactobacillus lactis)亜腫ラクチス(labtis)(配列番号6)、スト レプトコッカス・サーモフィルス(Streptococcus thermophilus)(配列番号1 0)、ファフィア・ロドジマ(Phaffia rhodozyma)(配列番号14)、および トリコデルマ・リーセイ(Trichoderma reesei)(配列番号16)から得られる 。 さらに本発明は、細胞によるバイオマスまたは所望の生成物の生成を最適化す る方法であって、細胞内の異なるレベルの共役していないATPアーゼ活性を発 現し、適切な基質上で細胞をインキュベートし、ATPアーゼ発現の各レベルで バイオマスまたは所望の生成物への基質の変換速度を測定し、そして変換速度が 最適化されるATPアーゼ発現のレベルを選択する、ことを特徴とする上記方法 を提供する。 しばしば(しかしいつもではない)、細胞により産生されるある生成物のフラ ックスの最適化は、基質の最大のまたは最小の変換速度の達成を包含するであろ う。 本発明の方法の便利な実施方法において、該細胞の多くの試料は、各々が全F 1までとかつこれを含む膜結合(F0F1型)H+−ATPアーゼの細胞質部分 (F1)の異なる部分(各部分は、ATPアーゼ活性を示す)をコードするDN Aを含む各発現ベクターで形質転換またはトランスフェクションされ、各発現ベ クター中の該DNAは、該細胞中で機能するプロモーターの制御下にあり、各細 胞試料を適切な基質上でインキュベートし、各試料中のバイオマスまたは所望の 生成物への基質の変換速度を測定し、そして最適の変換速度を与える試料を選択 する。科学的研究に特に適したこの方法の具体的実施態様において、各発現ベク ター中のプロモーターは、誘導性プロモーターであり、各試料は、最適変換速度 を微調整するために、異なる濃度のインデューサーで増殖される。 細胞の性能を最適化する上記方法を実施するための好適な方法において、該細 胞の多くの試料は、各々が全F1までとかつこれを含む膜結合(F0F1型)H+ −ATPアーゼの細胞質部分(F1)の一部(この部分は、ATPアーゼ活性 を示す)をコードするDNAを含む各発現ベクターで形質転換またはトランスフ ェクションされ、各発現ベクター中の該DNAは、広範囲のプロモーター活性を カバーし該細胞中で機能する一連の各プロモーターの制御下にあり、各細胞試料 を適切な基質上でインキュベートし、各試料によるバイオマスまたは所望の生成 物への基質の変換速度を測定し、そして最適な変換速度を与える試料を選択する 。最適な産生株を樹立するのによく適した、この方法のさらに好適な実施態様に おいて、各発現ベクターは、全F1までとかつこれを含むF1のそのような部分 をコードするDNAを含み、各発現ベクター中の各DNAは、広範囲のプロモー ター活性をカバーし該細胞中で機能する一連の各プロモーターの制御下にある。 また本発明のこの方法において、全F1までとかつこれを含むF1の一部をコ ードするDNAは、原核生物または真核生物から得られ、かつ該生物に対してれ は同種または異種でもよい。上記の具体的なDNAは、またこの方法において便 利に使用される。 図面の簡単な説明 図1。大腸菌(E.coli)中の細胞性[ATP]/[ADP]比を調節するた めに作成されたプラスミドの線状表示(サイズの拡大比率は一定ではない)。 図2。バッチ培養の大腸菌(E.coli)の増殖に及ぼすF1−ATPアーゼ活 性の誘導の影響。細胞は、グルコース(0.4g/l)、アンピシリン(0.1 g/l)、および記載の濃度のインデューサーIPTGを補足した最小培地中で 10世代を超えて増殖させた。 図3。ATPとADPの細胞内濃度(任意の単位で表した濃度)、および[A TP]/[ADP]比に及ぼすATPアーゼ発現の影響。 図4。解糖系フラックスに及ぼすATPアーゼ発現の増加の影響。 発明の詳細な説明 生きている細胞の多くの生合成反応(同化)は、自由エネルギー(ATP)の 供給を必要とし、これは一連の分解反応(異化)を通して生成される。好気性細 胞では、ATP合成に2つの経路がある:1)基質レベルのリン酸化では、エネ ルギーリッチなホスホリル基が、高エネルギー中間体から直接ADPに転移する 、そして2)酸化的リン酸化では、エネルギー源を酸化することにより自由エネ ルギーがまず酸化還元自由エネルギーに変換され、次に呼吸によりプロトン濃度 勾配に変換され、最後にプロトン濃度勾配はH+−ATPアーゼにより使用され て、ADPと無機リン酸からATP合成が開始される。他の場合(例えば、嫌気 性増殖)では、第1の経路(基質レベルのリン酸化)しかなく、これがATP合 成に使用される。この1つの例は、ホモ乳酸LABであり、乳糖が解糖系を介し て乳酸に変換され、これが細胞から排出され、増殖培地(通常、乳製品)のpH を低下させる。ATP生成については、ホモ乳酸発酵は非常に非効率的なプロセ スであり、基質レベルのリン酸化を介して1モルの乳糖から4モルのATPしか 産生されない。 同化性(ATP消費性)および異化性(ATP産生性)フラックスは、生きて いる細胞では通常よくバランスしており、従って正常な増殖条件下の野生型細胞 では、異化性フラックスは、同化性フラックスと釣り合っている。例えば細胞内 でATPを加水分解する反応が導入され、細胞のエネルギー状態(すなわち、[ ATP]/[ADP]比)が低下すると、異化が増加するかまたは同化(増殖) が低下して、消費速度を産生速度と等しくなるようになる。これらの2つのどち らの場合が起きるかは、まず、細胞の増殖速度が同化により制限されるかまたは 異化により制限されるか(すなわち、まず細胞内でエネルギーが過剰にあるかま たは不足しているか)に依存する。エネルギーが不足している場合は、同化反応 の速度は異化により制限され、これらの反応は細胞内のエネルギー状態の変化に 感受性になるであろう。従ってATP加水分解反応を導入すると、細胞の増殖速 度に影響を与える可能性が高い。一方、もしエネルギーが過剰な場合は、増殖速 度は主に同化反応により制限され、同化速度はエネルギー状態の低下に非感受性 となるが、低い[ATP]/[ADP]比では生成物阻害が低下するため、異化 速度は上昇するかも知れない。 インビトロでは、H+−ATPアーゼ複合体のF1部分が、ATPアーゼ活性 を有することが証明されている(前記参照)。しかしこれまで誰も、F1複合体 を使用して解糖系フラックスを刺激することはせず、またはF1複合体が完全な 細胞中でATPを加水分解できることを証明していない。確かに我々が最初に、 サブユニットα、γ、βおよびεの遺伝子からなるF1複合体の過剰発現を試み た時は、最大に誘導したtacプロモーターからかつ非常に高コピー数のベクタ ー(pUC18由来)で転写した時でさえ、大腸菌(E.coli)の増殖に対して 実質的に何の影響もなかった。大腸菌(E.coli)中の遺伝子の発現についての 当業者は、この組合せはこの細菌について存在する最も効率的な発現系の1つで あることは理解できるであろう。 次に我々は、サブユニットの他の組合せがより強力であるかどうかを調べるた めに、F1複合体のサブユニットの異なる組合せを発現させることにした。大腸 菌(E.coli)からの細菌性F0F1−ATPアーゼ複合体のF1部分をコード する遺伝子の種々の組合せを含有するプラスミドを作成した。種々の濃度のイン デューサーで誘導性(lac−型)プロモーターから、または異なるプロモータ ー活性の一連の構成性プロモーターから、遺伝子を発現させた。これらのプラス ミドは、細菌細胞に導入されると、種々のレベルのATPアーゼを発現するはず である。プラスミド上にどこにF1遺伝子が存在するかおよび発現を指令するプ ロモーターの強度に依存して、我々は、これらのプラスミドを有する細胞の増殖 の種々の程度の阻害を観察した。驚くべきことに、ベータサブユニット単独およ びイプシロンサブユニットと組合せた時には、完全なF1複合体よりインビボで はるかに活性が高かった。 この研究の目的は、[ATP]/[ADP]比に反映される細胞のエネルギー 状態に影響を与えることである。従って我々は、種々の活性のF1−ATPas eを発現する増殖している細胞中のATPとADPの細胞内濃度を測定した。A TP濃度は確かに、ATPアーゼ活性の上昇とともにわずかに低下し、ADP濃 度は上昇し、従って[ATP]/[ADP]比は低下した(予測されるように、 ATP濃度への影響は、ADP濃度に対する影響より小さい、前記参照)。我々 はまた、種々のレベルATPアーゼ活性を有する細胞を介する解糖系フラックス を計算した。我々は、最大の解糖系フラックスを与える一定の(最適の)ATP アーゼ活性になるまで、まずATPアーゼ活性の発現の増加とともに解糖系経路 を介するフラックスが刺激されることを見いだした。ATPアーゼ発現をさらに 増加させると、細胞の増殖に対するATPアーゼ活性の二次的影響のために、解 糖系フラックスが低下した。これは、遺伝子を単に過剰発現するだけでなく、遺 伝子発現の最適化が必要であることを強調している。 例1 誘導性プロモーターを使用する大腸菌(E.coli)中のATP加水分解と解糖系 フラックスの増強 制限酵素であるT4DNAポリメラーゼ、ウシ小腸ホスファターゼ(CIP) はファルマシア(Pharmacia)から得た。 DNA単離、制限酵素による切断、dATP、dCTP、dGTPおよびdT TPの存在下でのT4DNAポリメラーゼによる粘性DNA末端の充填、5’D NA末端からリン酸基を除去するためのウシ小腸ホスファターゼによる処理、お よびDNA断片の結合は、マニアティス(Maniatis)ら(1982)が記載した 標準的方法により行う。 ATPとADPの抽出と測定 0.9mlの細胞培養物を0.9mlの(80℃)フェノール(10mMトリス、1 mM EDTA、pH=8で平衡化した)を混合し、直ちに10秒間激しくボルテ ックス混合した。室温で1時間後、試料を再度10秒間ボルテックス混合し、2 つの相を、14000rpmで15分遠心して分離し、次に水相中の残存フェノ ールを、1部のクロロホルムで抽出して除去した。次にルシフェリン−ルシフェ ラーゼATPモニタリングキット(エルケービー(LKB)から得られ、その薦 めるように使用したが、3mMのホスホエノールピルビン酸を加えた)を使用して 、ATPとADP濃度を測定した。[ATP]をまず測定した。次に同じ試料中 のADPを、ピルビン酸キナーゼを加えてATPに変換し、[ADP]を発光の 同時増加として記録した。 大腸菌(E.coli)atp遺伝子の組合せを有するプラスミドの作成 大腸菌(E.coli)中でATPアーゼ活性を発現するために、F1サブユニッ トをコードする大腸菌(E.coli)遺伝子の以下の組合せを選択した:1.at pAGDC(サブユニットα、γ、β、ε)、2.atpAGD(サブユニット α、γ、β)、3.atpDC(サブユニットβ、ε)、および4.atpD( サブユニットβのみ)。 pUC19へのatp遺伝子を有する断片のクローニング 全atpオペレロンを有するプラスミドpBJC917(フォン・メエンブル グ・ケー(von Meyenburg,K)ら、1984)を、 1)制限酵素DraIIIで切断し、atpAGDC遺伝子を含有する5009塩 基対のDNA断片を単離した; 2)制限酵素DraIIIとTth111Iで切断し、atpAGD遺伝子を含有 する4106塩基対のDNA断片を単離した; 3)制限酵素DraIIIとSacIIで切断し、atpDC遺伝子を含有する23 64塩基対のDNA断片を単離した; 4)制限酵素AvaIとTth111Iで切断し、atpD遺伝子を含有する1 472塩基対のDNA断片を単離した。 4つのすべての場合で、次に断片をT4DNAポリメラーゼで処理して平滑末 端を作成し、次に断片を、SmaIで切断しCIPで処理したクローニングベク ターpUC19(ヤニッシュ−ペロン(Yanisch-Perron)ら、1985)中に結 合させた。 4つの結合混合物を大腸菌(E.coli)JM105株(ヤニッシュ−ペロン(Y anisch-Perron)ら、1985)中に形質転換し、形質転換混合物を、100μ g/mlのアンピシリンおよび75μg/mlの5−ブロモ−4−クロロ−3−インド リル−β−D−ガラクトシド(X−gal)を含有するLB(ルリア−ベルタニ (Luria-Bertani)ブロス;マニアティス(Maniatis)ら、1982)プレート 上に広げた。この株のバックグランド(JM105)で、pUC19を再結合し て形成されるプラスミドは青いコロニーを与え、pUC19のSmaI部位に挿 入された外来DNA断片を有するプラスミドは、白色コロニーを与える。従って 4つの形質転換からの多くの白色コロニーを、取り上げてさらに分析した:プラ スミドDNAを単離し、種々の制限酵素で切断して分析した。pUC19のSm aI部位に挿入された所望の断片を有する4つのシリーズのそれぞれからクロー ンを正しい配向で同定した。これらの4つのプラスミドを、プラスミドが運搬す る特異的なatp遺伝子を参照して、それぞれ以下のように命名した:pATP −AGDC、pATP−AGD、pATP−DCおよびpATP−D。 誘導性(tac)プロモーターの制御下のatp遺伝子の組合せのクローニング ATPアーゼ活性の発現を制御することができるように、我々は、発現ベクタ ーpTTQ18(スタルク(Starck)、1987)を選択した。このベクターは 、pUC18(ヤニッシュ−ペロン(Yanisch-Perron)ら、1985)の誘導体 であり、tacプロモーターと乳糖レプレッサー遺伝子(lacI)を有する。 tacプロモーターのすぐ下流に、tacプロモーターから発現されるように遺 伝子を挿入することができる複クローニング部位(MCS;pUC18からのポ リリンカー)がある。tacプロモーターは、lac型、すなわち、乳糖レプレ ッサーにより抑制され、イソプロピル−β−D−チオガラクトシド(IPTG) により誘導することができる。 4つのプラスミドpATP−AGDC、pATP−AGD、pATP−DCお よびpATP−DをKpnIとXbaIで切断すると、それぞれ4つのDNA断 片、5023、4120、2378、および1486が得られた。精製後、断片 を、KpnIとXbaIで切断したクローニングベクターpTTQ18(図1を 参照)に結合させた。結合混合物を大腸菌(E.coli)K−12 MC1000 (カサバダンとコーエン(Casabadan and Cohen)、1980)中に形質転換し 、形質転換混合物を、100μg/mlのアンピシリンを含有するLBプレートに 広げた。従って4つの形質転換体から多くのコロニーを取り上げてさらに分析し た:プラスミドDNAを単離し、種々の制限酵素で切断して分析した。正しい配 向にpTTQ18のMCS中に挿入された所望の断片を有する4つのシリーズの それぞれからクローンを単離した。これらの4つのプラスミドは、プラスミドが 運搬する特異的なatp遺伝子およびその発現に使用されるtacプロモーター を参照して、それぞれ以下のように命名した:pTAC−AGDC、pTAC− AGD、pTAC−DCおよびpTAC−D。以後の生理学的試験のために、プ ラスミドを大腸菌(E.coli)K−12株中に形質転換し、本研究室での生理学 的実験のために日常的に使用した。これらの4つのプラスミドを有するLM31 18株の対応する名前は、それぞれPJ4332、PJ4333、PJ4335 およびPJ4334である。 プレート上の大腸菌(E.coli)の増殖に及ぼすATPase活性の誘導の影響 4つのプラスミドを含有する株を、tacプロモーターから最大の発現を与え る、アンピシリン(100μg/ml)と1mMのIPTGを含有するLBプレート 上に画線した。表1は、4つの株の応答の仕方を示す:プラスミドpATP−A G DCを含有する株(これは、4つのサブユニット、α、γ、βおよびεの遺伝子 を含有する)は、1mMのIPTGの存在下でも増殖はわずかしか影響されなかっ た。他の3つのプラスミド(pTAC−AGD、pTAC−DCおよびpTAC −D)は、1mMIPTGの存在下で大きな増殖阻害を引き起こし、コロニーは見 えなかった。IPTGの中問的濃度(0.01mMと0.1mM)では、プラスミド は、宿主細胞の増殖を異なる程度に影響を与えた:pTAC−AGDは最も活性 が強く、0.01mMのIPTG(プラスミドpTAC−DCではほんのわずかに 阻害し、pTAC−Dでは株の阻害はなかった濃度)ですでに強い増殖阻害が発 生した。0.1mMのIPTGでは、pTAC−AGDを有する株についてはコ ロニーはほとんど見えず、プラスミドpTAC−DCは、強い増殖阻害を引き起 こし、pTAC−Dの影響は有意であったが小さかった。 表1 ++++=正常なコロニーサイズ;+++=わずかに阻害;++=正常なサイズの1/2 ;+=正常なサイズの1/10;-=増殖無し 上記4つのプラスミドからのATPアーゼ発現の影響も、大腸菌(E.coli) 変異体LM3115で試験し、ここでは染色体上の全atpオペロンが欠失して いるが、LB培地上でほとんど野生型の増殖速度で増殖する。この株を4つのプ ラスミドで形質転換して、我々は、IPTG濃度の関数としてLBプレート上で 同様の増殖阻害パターンを観察した。これは、ATPアーゼ発現の影響は、正常 なatpオペロンの存在とは無関係であることを示す。 液体培養の大腸菌(E.coli)の増殖に及ぼすATPアーゼ活性の誘導の影響 液体培養で増殖させた細胞を用いて、ATPアーゼの誘導の影響も調べた。この ために我々は、プラスミドpTAC−AGDは、大腸菌(E.coli)の増殖に 対する阻害作用に関して最も活性が強いようなので、このプラスミドを有するP J4333株を選択した。図2は、限界濃度のグルコース(0.4g/l)とアン ピシリン(0.1g/l)で補足した最小培地中の、IPTG無しおよび増加する 濃度のIPTGの存在下でのPJ4333の増殖を示す。我々は、IPTGの量 を約30μMまで増加させても、この株の増殖速度は実質的に一定(約10%以 内)であることを観察した。40μMのIPTGを超える高い濃度では、プレー ト上での実験と一致して(前記)細胞の増殖はわずかに阻害された。 しかし、影響を受けたのは、各培養物中に含有されたグルコースの限定量から 得られる細胞の最終密度であった:細胞中で発現されるATPアーゼが多いほど 、細胞の収率は低かった。明らかにグルコースをバイオマスに変換することに関 して細胞は非経済的になっており、すなわち細胞を合成するのに細胞はより多く のグルコースを消費している。もしこれがATPアーゼ活性の発現のせいである なら、細胞のエネルギー状態への影響が予想される。従って我々は、ATPアー ゼ活性の異なる発現レベルで増殖している細胞中のATPとADPの濃度を測定 した。 ATPアーゼの発現が増加すると、確かに細胞内ATP濃度は徐々に低下しA DP濃度は上昇した;従って、ATPアーゼの発現増加に伴い[ATP]/[A DP】比は低下し、これはグルコース消費の増加が、ATPからADPへの変換 の増加の結果であることを意味している(図3を参照)。細胞を介するグルコー スの実際のフラックス(Jgluc、mmolグルコース/g細胞乾燥重量/時間)の値 は、ATPアーゼ活性の増加とともに細胞の性能が上昇するかどうかを示すため 、この値もまた興味がある。Jglucは、収率Y(g細胞乾燥重量/molグルコー ス)と培養物の比増殖速度μ(1/時間)から計算することができる: Jgluc=μ/Y 図4は、ATPアーゼの活性の上昇とともにいかにグルコースのフラックスが 変化したかを示す:最大値(30μM IPTG)に達するまで、ATPアーゼ 発現の増加とともに、解糖系フラックスは徐々に増加した。ATPアーゼ発現が さらにその増加すると、グルコースフラックスにわずかに陰性の影響があった。 40μMのIPTGの存在下で増殖させた培養物では増殖速度は低かったため、 これはおそらく、細胞のエネルギー状態が低くなり、その結果一部の同化反応に 陰性の影響を及ぼしたのであろう。 細菌のH+−ATPアーゼのF1部分のサブユニットの発現は、細菌細胞のエ ネルギー状態を低下させる。これは、ATPからADPとPiへの加水分解のた めである。ATPアーゼ活性の発現は、低レベルの発現では大腸菌(E.coli) の増殖速度にあまり影響を与えないが、基質がバイオマスに変換される効率は大 きく低下した。ここで使用したセットの条件下では、ATPase活性の発現は 、細胞が外因性グルコースを消費する速度に刺激作用を有する。 例2 大腸菌(E.coli)中の構成性プロモーターからのF1−ATPアーゼ活性の発 現 例1で我々は、大腸菌(E.coli)中のF1 ATPアーゼサブユニットの発 現を調節するためにlac型プロモーター系を使用した。しかし、例えば工業的 バイオリアクター中の遺伝子発現の最適化または発酵食品での使用のためには、 lac型プロモーターの使用は必ずしも現実的ではない。この例では我々は、大 腸菌(E.coli)に由来するatpAGD遺伝子の発現を制御するために、一連 の異なる強度の構成性プロモーターを使用して、F1−ATPアーゼ発現の最適 化を例示する。構成性プロモーター(CPプロモーター)は、我々の同時係属P CT特許出願PCT/DK97/00342に記載のように、大腸菌(E.coli )とエル・ラクチス(L.lactis)のシャトルベクターpAK80(イスラエル セン(Israelsen)ら、1995)上ですでにクローン化されている人工プロモ ーターのライブラリーから選択した。pAK80の選択されたプラスミド誘導体 は、pCP34、pCP41およびCP44(CPXクローニングベクター)で ある。まず2つのBamHI部位がatpAGD断片の両側に位置するように、 pTAC−AGD(例1から)のatpAGD断片を、ポリリンカー中にサブク ローニングした。次にこのBamHI断片を、プラスミドpCP34、pCP4 1、およびCp44のCPプロモーターの下流のユニークなBamHI部位にク ローン化して、プラスミドpCP34::atpAGD、pCP34::2at pAGD、pCP41::atpAGD、およびCP44::atpAGD(こ こで、pCP34::2atpAGDは、2つのatpAGDを縦に含有する) を得た。 次に株を、基本的に例1に記載したように200μg/mlのエリスロマイシン を補足したグルコース最小培地中での増殖速度、増殖収率、および解糖系フラッ クスに関して性状解析した(表2を参照)。 発現レベルが上昇すると、F1−ATPアーゼサブユニットの発現は、増殖速 度に対してわずかに陰性の影響を与えた。増殖収率に対する影響はさらに強く、 発現レベルが最大の時、増殖収率は初期値の40%まで低下した。ATPアーゼ の最大の発現レベルで解糖系フラックスは70%刺激され、この発現レベルで増 殖速度は30%低下した。 表2.大腸菌(E.coli)中の共役していないF1−ATPアーゼ活性(大腸菌 (E.coli)α、γ、βサブユニット)の発現の影響例3 エル・ラクチス(L.lactis)中の構成性プロモーターからの大腸菌(E.coli) F1−ATPase活性の発現 大腸菌(E.coli)F1−ATPアーゼサブユニットを種々の程度に発現する 例2からのプラスミドはまた、エル・ラクチス(L.Iactis)中で複製すること ができ、従って大腸菌(E.coli)F1−ATPアーゼサブユニットがエル・ラ クチス(L.lactis)中のATPを加水分解するために使用することができるか どうかを試験するために使用することができる。 プラスミドpCP34::atpAGD、pCP34::2atpAGD、お よびpCP41::atpAGDを、本研究室で生理学的実験で日常的に使用し ているエル・ラクチス(L.lactis)亜腫クレモリス(cremoris)株中に形質転 換した。さらに我々は、正しい制御株を得るために、各ベクターpCP34とp CP41を形質転換した。次に、得られた形質転換体を、各ベクターpCP34 とpCP41と比較して、制限濃度のグルコース(0.1%)を補足した規定培 地(SA培地)中で種々の培養物を増殖させて、増殖速度、増殖収率および解糖 系フラックスについて性状解析した。 表3.エル・ラクチス(L.lactis)中の大腸菌(E.coli)F1−ATPアーゼ 活性の発現 結果は、プラスミドpCP34::atpAGDとpCP34::2atpA GDは、増殖収率と解糖系フラックスに少し影響を与えたが、これらのプラスミ ドは、大腸菌(E.coli)と比較してエル・ラクチス(L.lactis)中でははるか に効率が悪かった。これはおそらく、エル・ラクチス(L.lactis)(5−10 )中でのpAK80ベクターの低コピー数のため、および大腸菌(E.coli)由 来の3つの個別のatp遺伝子の翻訳効率の差のために、エル・ラクチス(L.l actis)中の大腸菌(E.coli)ATPアーゼサブユニットまたはこれらの一部の 低発現の結果である。プラスミドpCP41::atpAGDはまた、増殖収率 が低く、この場合も非共役ATP加水分解が起きていることを示していた。しか し、pCP41::atpAGDプラスミドは、増殖速度に対して比較的強 い阻害作用があり、従って解糖系フラックスはこのプラスミドでは増加しなかっ た。大腸菌(E.coli)ATPaseサブユニットの異種発現は、ATP加水分 解以外の作用(例えば、エル・ラクチス(L.lactis)F1F0 H+−ATPア ーゼ複合体の機能の妨害)により増殖阻害を起こすことが可能である。 例4 エル・ラクチス(L.lactis)中のエル・ラクチス(L.lactis)F1−ATPa seサブユニットβとεの発現 上記例において我々は、エル・ラクチス(L.lactis)中の大腸菌(E.coli) からのFi−ATPアーゼの発現は、解糖系フラックスをわずかしか刺激しない ことを証明した。大腸菌(E.coli)ATPアーゼサブユニットの異種発現が、 ATP加水分解以外の影響、例えばエル・ラクチス(L.lactis)F1F0H+− ATPアーゼ複合体の機能を妨害することにより、増殖を阻害した可能性がある 。本例において我々は、大腸菌(E.coli)中で発現した時サブユニットの有効 な組合せと思われたため、エル・ラクチス(L.lactis)中でラクチス(lactis )Fi−ATPアーゼサブユニットβとεを発現した(例1を参照)。エル・ラ クチス(L.lactis)亜腫クレモリス(cremoris)のatpDCL1c遺伝子(配列 番号1)を、2.5kbのHindIII断片上で、大腸菌(E.coli)K−12 B OE270株中に標準的クローニングベクターpBluescript上のHi ndIII制限部位にクローン化した。次にatpDCL1c遺伝子を2.5kbのH indIII断片上で切断し、BamHIとSalIで消化した5つの発現ベクタ ー、pCP32、pCP34、pCP37、pCP41およびpCP44にクロ ーン化して、それぞれプラスミドpCP32::atpDCL1c、pCP34: :atpDCL1c、pCP37::atpDCL1c、pCP41::atpDCL1 c およびpCP44::atpDCL1cが得られ、ここでCPプロモーターの下流 のlacLM遺伝子はatpDCL1c遺伝子で置換されている。これらのプラス ミドは、エル・ラクチス(L.lactis)Fi−ATPアーゼサブユニットβとε を種々の程度に発現するはずである。次にこのプラスミドを、これらのベクター の有するエリスロマイシン耐性について選択してMG1363に形質転換した。 次に、作成体がエル・ラクチス(L.lactis)中でATPをADP に変換したがどうかを試験するために実験を行なった。異なる作成体を有する株 を、5μg/mlのエリスロマイシンを補足したGM17培地で増殖させた。プラ スミドは、培養物の増殖速度に大きな影響を与えず、各ベクター対照プラスミド とほぼ同じ増殖速度を維持した。しかしバイオマスの収率は、すべての培養物に ついて最大17%低下し、これは培養物が非共役ATPアーゼ活性を発現したこ とを証明している(表4を参照)。 表4.30℃および初期pH6.7でエル・ラクチス(L.lactis)による酸産 生に及ぼすエル・ラクチス(L.lactis)βとεサブユニットの発現の影響*各値は、3〜4つの独立の培養物の平均である。酸産生は、pHの変化から計 算し、産生されたバイオマスにより標準化した。 これらの実験で使用したGM17増殖培地は、過剰のグルコース(1%)を含 有し、増殖培地のpHが約pH4.3より低くなった時にのみ増殖は停止する。 これはある程度、乳酸菌がチーズおよびヨーグルト製造時に経験する状態を模倣 している。この培地で、培養物の最終細胞マスで表示した増殖収率は、これらの 培養物による酸産生を反映する。 これらの培養物において、Fi−ATPアーゼサブユニットの発現は、1.5 に等しい約OD600で3倍増加する。これは、増殖曲線のこの時点で起きるこ とが証明されている、プラスミドコピー数の3倍の増幅の結果である。従って実 際は、Fi−ATPアーゼサブユニットを発現する影響は大きくなるかも知れな い。 この仮説を検定するために、我々は、pH5.9に調整したGM17培地のバ ッチ培養物中で、エル・ラクチス(L.lactis)Fi−ATPアーゼサブユニッ トβとεを発現する株の一部を増殖させた(表5を参照)。さらに増殖培地の温 度は、プラスミドコピー数に影響を与え、従ってFi−ATPアーゼサブユニッ トの発現に影響を与えるかも知れない。従って実験は37℃で行なった。 表5.37℃および初期pH5.9でエル・ラクチス(L.lactis)による酸産 生に及ぼすエル・ラクチス(L.lactis)βとεサブユニットの発現の影響 明らかに、これらの増殖条件下でFi−ATPアーゼ活性の影響ははるかに大 きかった:産生される酸の量は、プラスミドpCP37::atpDC11cを有 する株についてほとんど2倍増加した。 例5 エル・ラクチス(L.lactis)亜腫クレモリス(cremoris)中のエル・ラクチス (L.lactis)亜腫クレモリス(cremoris)からのFi−ATPアーゼサブユニ ットα、γ、およびβの発現 例4において、エル・ラクチス(L.lactis)Fi−ATPアーゼのβおよび εサブユニットのみが、エル・ラクチス(L.lactis)中で発現された。しかし 大腸菌(E.coli)を用いる実験から(例1)、我々はサブユニットα、γ、お よびβの同時発現がより強力な組合せであることを知っており、これはエル・ラ クチス(L.lactis)の場合も同じであろう。ラクチス(lactis)中の解糖系フ ラックスと酸産生の同じ強い刺激を得るために、例4に記載のベクターと類似の 1セットのベクターを作成し、ここでサブユニットα、γ、およびβ(配列番号 1)をコードするエル・ラクチス(L.lactis)から得られるatpAGDL1c遺 伝子を、異なる活性を有するCPプロモーターから発現した。エル・ラクチス( L.lactis)からのatpAGDL1c遺伝子を、2.5kbのBamHI−SalI 断片上で、5つのベクター、pCP32、pCP34、pCP37、pCP41 およびpCP44にクローン化して、それぞれプラスミドpCP32::atP AGDL1c、pCP34::atpAGDL1c、pCP37::atpAGDL1c 、pCP41::atpAGDL1cおよびpCP44::atpAGDL1cが得ら れ、ここでCPプロモーターの下流のlacLM遺伝子はatpAGDL1c遺伝 子で置換されている。これらのプラスミドは、エル・ラクチス(L.lactis)F i−ATPaseサブユニットα、γ、およびβを種々の程度に発現するはずで ある。このプラスミドを、これらのベクターの有するエリスロマイシン耐性につ いて選択してMG1363に形質転換した。次に、作成体がエル・ラクチス(L .lactis)中でATP加水分解に有効であるかどうか、そして解糖系フラックス がどの程度増強されるかを証明するために、エリスロマイシンを補足したGM1 7培地中で5つの異なる作成体を増殖させ、増殖速度、ATPとADP濃度、バ イオマス収率および酸産生速度を測定して実験を行なった。 例6 エル・ラクチス(L.lactis)亜腫ラクチス(lactis)中のエル・ラクチス(L.l actis)亜腫ラクチス(lactis)からのFi−ATPアーゼサブユニットの発現 前記例3〜5において、我々は、エル・ラクチス(L.lactis)亜腫クレモリ ス(cremoris)MG1363を使用した。この株はプラスミドを含まず、我々の 生理学的研究の単純なモデル生物として日常的に使用される。しかし亜腫ラクチ ス(lactis)に属する株は、チーズ生産において重要である。従って我々は、エ ル・ラクチス(L.lactis)亜腫ラクチス(lactis)からatpAGDL11遺伝子 をクローン化し配列決定した(配列番号6)。次にatpAGDL11遺伝子を有 する4.2kbの断片を、5つのベクター、pCP32、pCP34、pCP37 、pCP41およびpCP44にクローン化して、それぞれプラスミドpCP3 2::atpAGDL11 、pCP34::atpAGDL11、pCP3 7::atPAGDL11、pCP41::atpAGDL11およびpCP44:: atpAGDL11が得られた。これらのプラスミドを次に、例3に記載のように エル・ラクチス(L.lactis)亜腫ラクチス(lactis)中に形質転換した。Fi −ATPアーゼサブユニットα、ν、およびβの異なる発現レベルを有する得ら れた株を使用して、例1〜5に記載したように、エル・ラクチス(L.lactis) 亜腫ラクチス(lactis)の増殖収率、増殖速度、解糖系フラックス、および細胞 エネルギー状態に及ぼすその影響を性状解析した。 例7 エス・サーモフィルス(S.thermophilus)ST3中のエス・サーモフィルス(S .thermophilus)ST3からのFi−ATPアーゼサブユニットの発現 前記例3〜6において、我々は、ラクトコッカス属(Lactococcus)の株を使 用した。これらの株はチーズ生産において重要である。ヨーグルト生産のスター ター培養物として、酪農産業ではしばしばエス・サーモフィルス(S.thermophi lus)の株を使用する。従って我々は、エス・サーモフィルス(S.thermophilus )ST3株からのatpAGDst遺伝子をクローン化し配列決定した(配列番号 10)。次にatpAGDst遺伝子を有する4.2kbの断片を、5つのベクター 、pCP32、pCP34、pCP37、pCP41およびpCP44にクロー ン化して、それぞれプラスミドpCP32::atpAGDst、pCP34:: atpAGDst、pCP37::atpAGDst、pCP41::atpAGD stおよびpCP44::atpAGDstが得られた。これらのプラスミドを次 に、例3に記載のようにエス・サーモフィルス(S.thermophilus)ST3株中 に形質転換した。Fi−ATPaseサブユニットα、ν、およびβの異なる発 現レベルを有する得られた株を使用して、前記例に記載したように、エス・サー モフィルス(S.thermophilus)の増殖収率、増殖速度、解糖系フラックス、お よび細胞エネルギー状態に及ぼすその影響を性状解析した。 例8 サッカロミセス・セレビッシェ(Saccharomyces cerevisiae)中のファフィア・ ロドジマ(Phaffia rhodozyma)からの端を切り取ったFi−ATPアーゼβサ ブユニットの発現 本例において我々は、共役していないFi−ATPアーゼ発現は、サッカロミ セス・セレビッシェ(Saccharomyces cerevisiae)の酵母細胞中でATPを加水 分解するのに使用することができることを証明する。 cDNA断片を発現ベクターpYES2.0中にクローン化することにより、 ファフィア・ロドジマ(Phaffiar hodozyma)から単離した総RNAから、cD NA遺伝子ライブラリーを調製した。得られるプラスミドの1つであるpATP betaは、サッカロミセス・セレビッシェ(Saccharomyces cerevisiae)W3 01株中でade+表現型を与え、これはADE2遺伝子中に突然変異を有する 。クローンを配列決定すると、0.9kbの挿入体があり、これは254アミノ酸 のタンパク質(配列番号14)をコードした。コードされたタンパク質は、エス ・セレビッシェ(S.cerevisiae)からのβサブユニットを含む他の生物(原核 生物および真核生物)からのFi−ATPaseβサブユニットのC−末端部分 に対して非常に高い相同性を有した(86%の同一性)。 ADE2の突然変異は、さらに下流のプリン代謝の中間体AICAR(これは 、通常はこの経路の2工程下流のADE3により産生される)の欠乏を引き起こ す。AICARは、AMPとGMPの新規生合成に必須であり、従ってADE2 変異体は、増殖培地中で別のプリン源を必要とする。しかし、AICARの合成 には別の経路があり、ヒスチジン生合成に関与する遺伝子の一部が関与する。こ れらの遺伝子は通常、補完のために使用される条件下では抑制されているが、H IS3遺伝子がプラスミドで導入される時、細胞がAICARを産生し始めるた め、ADE2突然変異を補完する。AICARはATPの前駆体であるため、A TP(またはADPとAMPのレベルの上昇)の欠如は、HIS3遺伝子を脱抑 制するようにシグナルを与え、AICARを生成する(これは次にATPとなる )。プリン生合成とヒスチジン生合成の問の交差経路制御が酵母で見つかってお り、転写因子BASIとBAS2が関与する。従ってプラスミドにより付与され るade+表現型の妥当な説明は、プラスミドが細胞質中でATPの加水分解を 引き起こし、こうして細胞質中のアデニンヌクレオチドの濃度に影響を与える。 重要なことは、pATPbeta上にコードされたファフィア・ロドジマ(Ph affia rhodozyma)からのこの端を切り取ったβサブユニットは、ATP加水分 解の触媒部位をコードすると考えられるβサブユニットの領域を含有することで ある。βサブユニットのN−末端部分の端を切り取ることは、おそらくこのタン パク質がミトコンドリアには排出されなくなり、酵母細胞質内にとどまることを 意味する。 端を切り取ったβサブユニットpATPbetaはgalプロモーターから発 現され、すなわち、これはガラクトースで誘導することができる。このクローン によりコードされる端を切り取ったβサブユニットがATP加水分解において活 性であるなら、増殖収率が低下するはずであり、かつ充分に高い発現レベルで増 殖阻害が観察されるはずである。端を切り取ったβサブユニットを発現する株お よび対照株(これは、ファフィア・ロドジマ(Phaffia rhodozyma)からのHI S3遺伝子を含有するプラスミドpHIS3を含有した)を、エネルギー源とし てガラクトースを含有するプレート上に画線したが、これは端を切り取ったβサ ブユニットの最大の発現を与えるであろう。端を切り取ったβサブユニットを発 現する株の増殖は、ガラクトースの存在により強く阻害され、一方対照株は正常 に増殖した。対照として、2つの株の増殖を、βサブユニットの発現が抑制され る条件下で、エネルギー源としてグルコースを含有するプレートトでも比較する と、これらのプレート上で2つの株の増殖にほとんど差はなかった(表6を参照 )。 次に生理学的研究のために、臭化エチジウムを用いる標準的処理により、2つ の株をRho-株(小さい突然変異、酸化的リン酸化に欠陥)に変換した。ガラ クトースで誘導すると、Rho-バックグランド中の増殖阻害はより強くなり、 これは、増殖阻害の原因は、細胞質中の共役していないATP加水分解であるこ とをさらに示している。 表6.SCプレートトのエス・セレビッシェ(S.cerevisiae)中のファフィア ・ロドジマ(Phaffia rhodozyma)からの端を切り取ったFi−ATPaseβ サブユニットの発現の影響 ATP/ADP比および解糖系フラックスの刺激の程度およびエタノール生成 の変化を(実質的に前記例で記載のように)測定するために、かつファフィア・ ロドジマ(Phaffia rhodozyma)からの端を切り取ったβサブユニットが、酵母 細胞中でのATPからADPへの変換に関して活性であることを証明するために 、増殖実験を行なった。 例9. サッカロミセス・セレビッシェ(Saccharomyces cerevisiae)中のトリコデルマ ・リーセイ(Trichoderma reesei)からのFi−ATPaseβサブユニットの 発現 本例で我々は、糸状菌トリコデルマ・リーセイ(Trichoderma reesei)からの Fi−ATPaseβサブユニットの発現が、サッカロミセス・セレビッシェ(S accharomyces cerevisiae)の生成物の生成を改良するのに使用できることを証明 する。 トリコデルマ・リーセイ(Trichoderma reesei)からのFi−ATPaseβ サブユニット同族体をコードする遺伝子を、cDNAライブラリーから単離し、 複数コピー発現ベクターpAJ401中に挿入した。DNA配列決定(配列番号 16)により、クローン化した遺伝子は、ノイロスポラ・クラッサ(Neurospora crassa)(91%の同一性)、クルイベロミセス・ラクチス(Kluyveromyces la ctis)(60%)、およびサッカロミセス・セレビッシェ(Saccharomyces cere visiae)(68%)からのβサブユニットと高い相同性を有することが明らかに なった。重要なことは、このβサブユニット中の最初の43アミノ酸(これは、 タンパク質をミトコンドリアに排出するシグナルをコードする)は、ノイロスポ ラ・クラッサ(Neurospora crassa)のβサブユニットのN−末端部分と相同的 (58%の同一性)であるが、サッカロミセス・セレビッシェ(Saccharomyces cerevisiae)のそれとは相同的ではなかった。従って、トリコデルマ・リーセイ (Trichoderma reesei)のβサブユニットは、サッカロミセス・セレビッシェ (Saccharomyces cerevisiae)中で発現される時、細胞質内にとどまっている可 能性がある。もしATP加水分解が細胞質中で起きるなら、これらの場合に最も 効率的であるため、これは発酵が嫌気的に起きる場合には重要である。あるいは 、βサブユニットがミトコンドリア中に輸送される場合は、細胞質内にとどまる ようにβサブユニットを遺伝的に修飾することが有用かも知れない。 トリコデルマ・リーセイ(Trichoderma reesei)のFi−ATPaseβサブ ユニット同族体をコードする遺伝子を、サッカロミセス・セレビッシェ(Saccha romyces cerevisiae)株VW1b(MAT アルファ、leu2−3/112、 ura3−52、trpl−289、his3D1、MAL2−8c、SUC2 )中で発現した。トリコデルマ・リーセイ(Trichoderma reesei)のβサブユニ ットの存在が、サッカロミセス・セレビッシェ(Saccharomyces cerevisiae)宿 主細胞の細胞質中でのATPの加水分解を引き起こしたがどうかを試験するため に、我々は、βサブユニットを発現する2つの株(pATPβ34とpATPβ 44)の培養物およびベクタープラスミドpFL60を有する株の培養物中の種 々の増殖条件下で、ATP、ADPおよびAMPの細胞内濃度を測定した(表7 を参照)。 表7.エス・セレビッシェ(S.cerevisiae)中のATP、ADPおよびAMP 濃度*に及ぼすティー・リーセイ(T.reesei)βサブユニットの発現の影響 *バーグマイヤー(Bergmeyer)に従う(1985) βサブユニットは、グルコースで増殖している指数増殖期の細胞中のATP、 ADPおよびAMPの濃度にはあまり影響を与えないようであった。この理由は おそらく、ATP合成のホメオスタシス制御は、βサブユニットFi−ATPア ーゼ活性により付与されるATPに対する余分の排出に追いつくことができるか らである。これらの培養物の増殖速度は、確かにFi−ATPase活性の存在 に影響を受けなかった(表7を参照)。しかし静止期培養では、βサブユニット を発現している培養物では対照に比較して、ATPの濃度は大きく低下した。こ の作用は嫌気的に増殖している培養物で最も強く、ATPは2〜3倍低下した。 これらの培養物において、ATPは酸化的リン酸化により形成されなければなら ず(嫌気的培養物の場合はこの可能性はない)、従ってこれらの細胞では非共役 ATP加水分解の影響はより強くなる。 サッカロミセス・セレビッシェ(Saccharomyces cerevisiae)中のFi−ATP aseβサブユニット同族体を発現する培養物の振盪フラスコ培養 容量比1/1.25かつ攪拌無しで;500mlの三角フラスコ中の400mlの 増殖培地で磁気撹拌して、ミクロ好気的/嫌気的条件下で、振盪フラスコ培養を 行なった。増殖培地は、合成完全培地(SC−ura+0.5%G)に従って5 g/lのグルコースおよびアミノ酸および塩基を含有した。培養の間OD600を追跡 した(OD600=1.0は、0.3g/l乾燥重量に等しい)。エタノールとグ ルコースをHPLC(ウォーターズ(Waters)、シュガー−パック(Sugar-Pak )またはアイシー−パック(IC-Pak)カラム)で測定した。エタノールの産生( 細胞乾燥重量1g当たりのエタノールのg数)を、表8に示す。 表8.エス・セレビッシェ(S.cerevisiae)中のエタノールとグルコースのフ ラックスに及ぼすティー・リーセイ(T.reesei)βサブユニットの発現の影響 これらのデータは、サッカロミセス・セレビッシェ(Saccharomyces cerevisi ae)宿主細胞中で、ティー・リーセイ(T.reesei)Fi−ATPアーゼβサブ ユニットの存在により、グルコースならびにエタノールのフラックスの増加が起 きたことを示している。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成12年4月21日(2000.4.21) 【補正内容】 本願明細書第4頁第27〜28行目、第5頁第4〜5行目、同頁第17行目、 同頁第28〜29行目、同頁第29行〜第6頁第1行目、第29頁第4行目、第 31頁第2行目、及び第45頁第11行目に記載の「ラクトバシルス・ラクチス (Lactobacillus lactis)」を『ラクトコッカス・ラクチス(Lactococcus lact is)』に補正すると共に、特許請求の範囲を別紙のとおり補正する。 『 請求の範囲 1.バイオマスまたは細胞からの所望の生成物の製造の改良法であって、他 の細胞代謝物または機能に大きな影響を与えることなく、ATPからADPへの 変換を誘導するために、該細胞中で共役していないATPアーゼ活性を発現し、 適切な基質とともに細胞をインキュベートして該バイオマスまたは生成物を製造 することを特徴とする、上記方法。 2.膜結合(F0F1型)H+−ATPアーゼの可溶性部分(F1)、また はATPアーゼ活性を示すF1の一部を、細胞中で発現することを特徴とする、 請求の範囲第1項記載の方法。 3.細胞は原核生物細胞である、請求の範囲第1項または第2項記載の方法 。 4.細胞は、ラクトコッカス属(Lactococcus)、ストレプトコッカス属(S treptococcus)、エンテロコッカス属(Enterococcus)、ラクトバシルス属(La ctobacillus)、ロイコノストック属(Leuconostoc)、エシェリチア属(Escher ichia)、チモモナス属(Zymomonas)、バシルス属(Bacillus)およびシュード モナス属(Pseudomonas)に属する細菌からなる群から選択される、請求の範囲 第3項記載の方法。 5.細胞は真核生物細胞である、請求の範囲第1項または第2項記載の方法 。 6.細胞は酵母細胞である、請求の範囲第5項記載の方法。 7.細胞は、サッカロミセス・セレビッシェ(Saccharomyces cerevisiae) またはトリコデルマ・リーセイ(Trichoderma reesei)に属する、請求の範囲第 6項記載の方法。 8.請求の範囲第1〜7項までのいずれか1項に記載の方法であって、細胞 は、F1または該細胞内で機能するプロモーターの制御下でATPアーゼ活性を 示すその一部をコードするDNAを含有する発現ベクターで形質転換またはトラ ンスフェクションされ、該DNAは細胞内で発現される、上記方法。 9.F1またはその一部をコードするDNAは、細胞と同種である、請求の 範囲第8項記載の方法。 10.F1またはその一部をコードするDNAは、細胞と異種である、請求 の範囲第8項記載の方法。 11.F1またはその一部をコードするDNAは、原核生物から得られる、請 求の範囲第8〜10項までのいずれか1項に記載の方法。 12.請求の範囲第11項記載の方法であって、F1またはその一部をコード するDNAは、大腸菌(Escherichia coli)、ラクトコッカス・ラクチス(Lact ococcus lactis)、またはストレプトコッカス・サーモフィルス(Streptococcu s thermophilus)から得られ、かつF1サブユニットβまたはその一部をコード する遺伝子、並びに該遺伝子もしくはその一部とF1サブユニットδ、α、γ、 およびεもしくはそれらの一部をコードする遺伝子との種種の組合せよりなる群 から選択される、上記方法。 13.請求の範囲第12項記載の方法であって、F1またはその一部をコード するDNAは、大腸菌(Escherichia coli)、ストレプトコッカス・サーモフィ ルス(Streptococcus thermophilus)、およびラクトコッカス・ラクチス(Lact ococcus lactis)遺伝子atpHAGDC(サブユニットδ、α、γ、β、εを コードする)、atpAGDC(サブユニットα、γ、β、εをコードする)、 atpAGD(サブユニットα、γ、βをコードする)、atpDC(サブユニ ットβ、εをコードする)、およびatpD(サブユニットβのみをコードする )よりなる群から選択される、上記方法。 14.F1またはその一部をコードするDNAは真核生物から得られる、請求 の範囲第8〜10項までのいずれか1項に記載の方法。 15.請求の範囲第14項記載の方法であって、F1またはその一部をコード するDNAは、サッカロミセス・セレビッシェ(Saccharomyces cerevisiae)、 ファフィア・ロドジマ(Phaffia rhodozyma)、またはトリコデルマ・リーセイ (Trichoderma reesei)から得られ、かつF1サブユニットβまたはその一部を コードする遺伝子、および該遺伝子もしくはその一部と他のF1サブユニットも しくはその一部をコードする遺伝子との種々の組合せよりなる群から選択される 、上記方法。 16.乳酸菌ラクトコッカス・ラクチス(Lactococcus lactis)若しくはスト レプトコッカス・サーモフィルス(Streptococcus thermophilus)から、酵母フ ァフィア・ロドジマ(Phaffia rhodozvma)から、又は真菌類トリコデル マ・リーセイ(Trichoderma reesei)から得られる、膜結合(F0F1型)H+ −ATPアーゼの可溶性部分(F1)またはATPアーゼ活性を示すF1の一部 をコードするDNAを含むベクター。 17.配列番号2〜5,7〜9,11〜13,15又は17により同定される ATPアーゼサブユニット又はそれらの部分の、一又は二以上をコードするDN Aを含む、請求の範囲第16項記載のベクター。 18.膜結合(F0F1型)H+−ATPアーゼの可溶性郊分(F1)または ATPアーゼ活性を示すF1の一部をコードするDNAを含む請求の範囲第16 項記載の ベクターであって、DNAはラクトコッカス・ラクチス(Lactococcu s lactis)亜クレモリス(cremoris)から得られ、配列番号1に示す配列又は その一部 を含有する、上記ベクター。 19.膜結合(F0F1型)H+−ATPアーゼの可溶性部分(F1)または ATPアーゼ活性を示すF1の一部をコードするDNAを含む請求の範囲第16 項記載の ベクターであって、該DNAはラクトコッカス・ラクチス(Lactococcu s lactis)亜ラクチス(lactis)から得られ、配列番号6に示す配列又はその 一部 を含有する、上記ベクター。20.膜結合(F0F1型)H+−ATPアーゼの可溶性部分(F1)または ATPアーゼ活性を示すF1の一部をコードするDNAを含む請求の範囲第16 項記載の ベクターであって、DNAはストレプトコッカス・サーモフィルス( Streptococcus thermophilus)から得られ、配列番号10に示す配列又はその一 を含有する、上記ベクター。 21.膜結合(F0F1型)H+−ATPアーゼの可溶性部分(F1)または ATPアーゼ活性を示すF1の一部をコードするDNAを含む請求の範囲第16 項記載の ベクターであって、DNAはファフィア・ロドジマ(Phaffia rhodozym a)から得られ、配列番号14に示す配列又はその一部を含有する、上記ベクタ ー。 22.膜結合(F0F1型)H+−ATPアーゼの可溶性部分(F1)または ATPアーゼ活性を示すF1の一部をコードするDNAを含む請求の範囲第16 項記載の ベクターであって、DNAはトリコデルマ・リーセイ (Trichoderma reesei)から得られ、配列番号16に示す配列又はその一部を含 有する、上記ベクター。 23.原核生物または真核生物細胞中でDNAの発現を指令することができる プロモーターの制御下にある、請求の範囲第16〜2項のいずれか1項に記載 のDNAを含む発現ベクター。 24.バイオマスまたは細胞による所望の生成物の生成を最適化する方法であ って、細胞中で異なるレベルの共役していないATPアーゼ活性を発現し、適切 な基質上で細胞をインキュベートし、ATPアーゼ発現の各レベルでバイオマス または所望の生成物への基質の変換速度を測定し、変換速度が最適化されるAT Pアーゼ発現のレベルを選択することを特徴とする、上記方法。 25.請求の範囲第2記載の方法であって、細胞の多くの試料は、各々が全 F1までとかつこれを含む膜結合(F0F1型)H+−ATPアーゼの細胞質部 分(F1)の異なる部分(各部分は、ATPアーゼ活性を示す)をコードするD NAを含む各発現ベクターで形質転換またはトランスフェクションされ、各発現 ベクター中の該DNAは、該細胞中で機能するプロモーターの制御下にあり、各 細胞試料を適切な基質上でインキュベートし、各試料中のバイオマスまたは所望 の生成物への基質の変換速度を測定し、そして最適の変換速度を与える試料を選 択する、上記方法。 26.請求の範囲第24記載の方法であって、該細胞の多くの試料は、全F1 までとかつこれを含む膜結合(F0F1型)H+−ATPアーゼの細胞質部分( F1)の一部(この部分は、ATPアーゼ活性を示す)をコードするDNAを含 む各発現ベクターで形質転換またはトランスフェクションされ、各発現ベクター 中の該DNAは、広範囲のプロモーター活性をカバーし該細胞中で機能する一連 の各プロモーターの制御下にあり、各細胞試料を適切な基質上でインキュベート し、各試料によるバイオマスまたは所望の生成物への基質の変換速度を測定し、 そして最適な変換速度を与える試料を選択する、上記方法。 27.請求の範囲第2項記載の方法であって、各発現ベクターは、全F1ま でとかつこれを含むF1のそのような部分をコードするDNAを含み、各発現ベク ター中の各DNAは、広範囲のプロモーター活性をカバーし該細胞中で 機能する一連の各プロモーターの制御下にある、上記方法。 28.各発現ベクター中のプロモーターは誘導性プロモーターであり、各細胞 試料は異なる濃度のインデューサーで増殖される、請求の範囲第2〜2項の いずれか1項に記載の方法。 29.全F1までとかつこれを含むF1の一部をコードするDNAは、該細胞 と同種である、請求の範囲第2〜2項のいずれか1項に記載の方法。 30.全F1までとかつこれを含むF1の一部をコードするDNAは、該細胞 と異種である、請求の範囲第2〜2項のいずれか1項に記載の方法。 31.全F1までとかつこれを含むF1の一部をコードするDNAは、原核生 物から得られる、請求の範囲第230項のいずれか1項に記載の方法。 32.請求の範囲第31項記載の方法であって、全F1までとかつこれを含む F1の一部をコードするDNAは、大腸菌(Escherichia coli)、ラクトコッカ ス・ラクチス(Lactococcus lactis)、またはストレプトコッカス・サーモフィ ルス(Streptococcus thermophilus)から得られ、かつF1サブユニットβまた はその一部をコードする遺伝子、並びに該遺伝子もしくはその一部とF1サブユ ニットδ、α、γ、およびεもしくはそれらの一部をコードする遺伝子との種々 の組合せよりなる群から選択される、上記方法。 33.請求の範囲第32項記載の方法であって、全F1までとかつこれを含む F1の一部をコードするDNAは、大腸菌(E.coli)遺伝子atpAGDC( サブユニットα、γ、β、εをコードする)、atpAGD(サブユニットα、 γ、βをコードする)、atpDC(サブユニットβ、εをコードする)、およ びatpD(サブユニットβのみをコードする)よりなる群から選択される、上 記方法。 34.全F1までとかつこれを含むF1の一部をコードするDNAは真核生物 から得られる、請求の範囲第2530項までのいずれか1項に記載の方法。 35.請求の範囲第34項記載の方法であって、F1またはその一部をコード するDNAは、サッカロミセス・セレビッシェ(Saccharomyces cerevisiae)、 ファフィア・ロドジマ(Phaffia rhodozyma)、またはトリコデルマ・リーセイ (Trichoderma reesei)から得られ、かつF1サブユニット βまたはその一部をコードする遺伝子、および該遺伝子もしくはその一部と他の F1サブユニットもしくはその一部をコードする遺伝子との種々の組合せよりな る群から選択される、上記方法。』
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG ,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT ,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA, CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,F I,GB,GE,GH,HU,ID,IL,IS,JP ,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR, LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,M W,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD ,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR, TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZW (72)発明者 ヴエステルホッフ,ハンス,ビクトール オランダ国エヌエル―1066 シーエックス アムステルダム,チャーリー パーカー シュトラート 25

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.バイオマスまたは細胞からの所望の生成物の改良製造法であって、他の細胞 代謝物または機能に大きな影響を与えることなく、ATPからADPへの変換を 誘導するために、該細胞中で共役していないATPアーゼ活性を発現し、適切な 基質とともに細胞をインキュベートして該バイオマスまたは生成物を製造するこ とを特徴とする、上記方法。 2.膜結合(F0F1型)H+−ATPアーゼの可溶性部分(F1)、またはA TPアーゼ活性を示すF1の一部を、細胞中で発現することを特徴とする、請求 の範囲第1項記載の方法。 3.細胞は原核生物細胞である、請求の範囲第1項または第2項記載の方法。 4.細胞は、ラクトコッカス属(Lactococcus)、ストレプトコッカス属(Strep tococcus)、エンテロコッカス属(Enterococcus)、ラクトバシルス属(Lactob acillus)、ロイコノストック属(Leuconostoc)、エシェリチア属(Escherichi a)、チモモナス属(Zymomonas)、バシルス属(Bacillus)およびシュードモナ ス属(Pseudomonas)よりなる群から選択される、請求の範囲第3項記載の方法 。 5.細胞は真核生物細胞である、請求の範囲第1項または第2項記載の方法。 6.細胞は酵母細胞である、請求の範囲第5項記載の方法。 7.細胞は、サッカロミセス・セレビッシェ(Saccharomyces cerevisiae)また はトリコデルマ・リーセイ(Trichoderma reesei)に属する、請求の範囲第6項 記載の方法。 8.請求の範囲第1〜7項までのいずれか1項に記載の方法であって、細胞は、 F1または該細胞内で機能するプロモーターの存在下でATPアーゼ活性を示す その一部をコードするDNAを含有する発現ベクターで形質転換またはトランス フェクションされ、該DNAは細胞内で発現される、上記方法。 9.F1またはその一部をコードするDNAは、細胞と同種である、請求の範囲 第8項記載の方法。 10.F1またはその一部をコードするDNAは、細胞と異種である、請求の範 囲第8項記載の方法。 11.F1またはその一部をコードするDNAは、原核生物から得られる、請求 の範囲第8〜10項までのいずれか1項に記載の方法。 12.請求の範囲第11項記載の方法であって、F1またはその一部をコードす るDNAは、大腸菌(Escherichia coli)、ラクトバシルス・ラクチス(Lactob acillus lactis)、またはストレプトコッカス・サーモフィルス(Streptococcu s thermophilus)から得られ、かつF1サブユニットβまたはその一部をコード する遺伝子、および該遺伝子もしくはその一部とF1サブユニットδ、α、γ、 およびεもしくはその一部をコードする遺伝子との種々の組合せよりなる群から 選択される、上記方法。 13.請求の範囲第12項記載の方法であって、F1またはその一部をコードす るDNAは、大腸菌(Escherichia coli)、ストレプトコッカス・サーモフィル ス(Streptococcus thermophilus)、およびラクトバシルス・ラクチス(Lactob acillus lactis)遺伝子atpHAGDC(サブユニットδ、α、γ、β、εを コードする)、atpAGDC(サブユニットα、γ、β、εをコードする)、 atpAGD(サブユニットα、γ、βをコードする)、atpDC(サブユニ ットβ、εをコードする)、およびatpD(サブユニットβのみをコードする )よりなる群から選択される、上記方法。 14.F1またはその一部をコードするDNAは真核生物から得られる、請求の 範囲第8〜10項までのいずれか1項に記載の方法。 15.請求の範囲第14項記載の方法であって、F1またはその一部をコードす るDNAは、サッカロミセス・セレビッシェ(Saccharomyces cerevisiae)、フ ァフィア・ロドジマ(Phaffia rhodozyma)、またはトリコデルマ・リーセイ(T richoderma reesei)から得られ、かつF1サブユニットβまたはその一部をコ ードする遺伝子、および該遺伝子もしくはその一部と他のF1サブユニットもし くはその一部をコードする遺伝子との種々の組合せよりなる群から選択される、 上記方法。 16.膜結合(F0F1型)H+−ATPアーゼの可溶性部分(F1)またはA TPアーゼ活性を示すF1の一部をコードするDNAを含むベクターであって、 DNAはラクトバシルス・ラクチス(Lactobacillus lactis)亜腫クレモリス( c remoris)から得られ、配列番号1に示す配列を有する、上記ベクター。 17.膜結合(F0F1型)H+−ATPアーゼの可溶性部分(F1)またはA TPアーゼ活性を示すF1の一部をコードするDNAを含むベクターであって、 DNAはラクトバシルス・ラクチス(Lactobacillus lactis)亜腫ラクチス(la ctis)から得られ、配列番号6に示す配列を有する、上記ベクター。 18.膜結合(F0F1型)H+−ATPアーゼの可溶性部分(F1)またはA TPアーゼ活性を示すF1の一部をコードするDNAを含むベクターであって、 DNAはストレプトコッカス・サーモフィルス(Streptococcus thermophilus) から得られ、配列番号10に示す配列を有する、上記ベクター。 19.膜結合(F0F1型)H+−ATPアーゼの可溶性部分(F1)またはA TPアーゼ活性を示すF1の一部をコードするDNAを含むベクターであって、 DNAはファフィア・ロドジマ(Phaffia rhodozyma)から得られ、配列番号1 4に示す配列を有する、上記ベクター。 20.膜結合(F0F1型)H+−ATPアーゼの可溶性部分(F1)またはA TPアーゼ活性を示すF1の一部をコードするDNAを含むベクターであって、 DNAはトリコデルマ・リーセイ(Trichoderma reesei)から得られ、配列番号 16に示す配列を有する、上記ベクター。 21.原核生物または真核生物細胞中でDNAの発現を指令することができるプ ロモーターの制御下にある、請求の範囲第16〜20項のいずれか1項に記載の DNAを含む発現ベクター。 22.バイオマスまたは細胞による所望の生成物の生成を最適化する方法であっ て、細胞中で異なるレベルの共役していないATPアーゼ活性を発現し、適切な 基質上で細胞をインキュベートし、ATPアーゼ発現の各レベルでバイオマスま たは所望の生成物への基質の変換速度を測定し、変換速度が最適化されるATP アーゼ発現のレベルを選択することを特徴とする、上記方法。 23.請求の範囲第22記載の方法であって、細胞の多くの試料は、各々が全F 1までとかつこれを含む膜結合(F0F1型)H+−ATPアーゼの細胞質部分 (F1)の異なる部分(各部分は、ATPアーゼ活性を示す)をコードするDN Aを含む各発現ベクターで形質転換またはトランスフェクションされ、各発現ベ クター中の該DNAは、該細胞中で機能するプロモーターの制御下にあり、各細 胞試料を適切な基質上でインキュベートし、各試料中のバイオマスまたは所望の 生成物への基質の変換速度を測定し、そして最適の変換速度を与える試料を選択 する、上記方法。 24.請求の範囲第22記載の方法であって、該細胞の多くの試料は、全F1ま でとかつこれを含む膜結合(F0F1型)H+−ATPアーゼの細胞質部分(F 1)の一部(この部分は、ATPアーゼ活性を示す)をコードするDNAを含む 各発現ベクターで形質転換またはトランスフェクションされ、各発現ベクター中 の該DNAは、広範囲のプロモーター活性をカバーし該細胞中で機能する一連の 各プロモーターの制御下にあり、各細胞試料を適切な基質上でインキュベートし 、各試料によるバイオマスまたは所望の生成物への基質の変換速度を測定し、そ して最適な変換速度を与える試料を選択する、上記方法。 25.請求の範囲第24項記載の方法であって、各発現ベクターは、全F1まで とかつこれを含むF1のそのような部分をコードするDNAを含み、各発現ベク ター中の各DNAは、広範囲のプロモーター活性をカバーし該細胞中で機能する 一連の各プロモーターの制御下にある、上記方法。 26.各発現ベクター中のプロモーターは誘導性プロモーターであり、各細胞試 料は異なる濃度のインデューサーで増殖される、請求の範囲第23〜25項のい ずれか1項に記載の方法。 27.全F1までとかつこれを含むF1の一部をコードするDNAは、該細胞と 同種である、請求の範囲第23〜26項のいずれか1項に記載の方法。 28.全F1までとかつこれを含むF1の一部をコードするDNAは、該細胞と 異種である、請求の範囲第23〜26項のいずれか1項に記載の方法。 29.全F1までとかつこれを含むF1の一部をコードするDNAは、原核生物 から得られる、請求の範囲第23〜28項のいずれか1項に記載の方法。 30.請求の範囲第29項記載の方法であって、全F1までとかつこれを含むF 1の一部をコードするDNAは、大腸菌(Escherichia coli)、ラクトコッカス ・ラクチス(Lactococcus lactis)、またはストレプトコッカス・サーモフィ ルス(Streptococcus thermophilus)から得られ、かつF1サブユニットβまた はその一部をコードする遺伝子、および該遺伝子もしくはその一部とF1サブユ ニットδ、α、γ、およびεもしくはその一部をコードする遺伝子との種々の組 合せよりなる群から選択される、上記方法。 31.請求の範囲第30項記載の方法であって、全F1までとかつこれを含むF 1の一部をコードするDNAは、大腸菌(E.coli)遺伝子atpAGDC(サ ブユニットα、γ、β、εをコードする)、atpAGD(サブユニットα、γ 、βをコードする)、atpDC(サブユニットβ、εをコードする)、および atpD(サブユニットβのみをコードする)よりなる群から選択される、上記 方法。 32.全F1までとかつこれを含むF1の一部をコードするDNAは真核生物か ら得られる、請求の範囲第23〜28項までのいずれか1項に記載の方法。 33.請求の範囲第32項記載の方法であって、F1またはその一部をコードす るDNAは、サッカロミセス・セレビッシェ(Saccharomyces cerevisiae)、フ ァフィア・ロドジマ(Phaffia rhodozyma)、またはトリコデルマ・リーセイ(T richoderma reesei)から得られ、かつF1サブユニットβまたはその一部をコ ードする遺伝子、および該遺伝子もしくはその一部と他のF1サブユニットもし くはその一部をコードする遺伝子との種々の組合せよりなる群から選択される、 上記方法。
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