JP2000516235A - 非潰瘍誘発性の鎮痛/抗炎症クロニキシン誘導体 - Google Patents

非潰瘍誘発性の鎮痛/抗炎症クロニキシン誘導体

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Abstract

(57)【要約】 式(I)のクロニキシン誘導体、又は4−ニトロキシブチルクロニキシエートは、新規な非潰瘍誘発性の鎮痛/抗炎症生成物であり、主に、驚くほど高い抗炎症作用(クロニキシン酸の2倍)の結果として、鎮痛/抗炎症の高い作用と潰瘍誘発性の低い悪影響との問の非常に良好なバランスを有する。化合物(I)は、アセトニトリル中で4−クロロブチルクロニキシエートと硝酸銀との反応により調製される。4−クロロブチルクロニキシエートは、アセトニトリル中でアルカリクロニキシエートと1−ブロモ−4−クロロブタンの反応により調製される。4−ニトロキシブチルクロニキシエート(I)は哺乳動物の痛み及び/又は炎症の治療に対し、有効成分として特に有用である。

Description

【発明の詳細な説明】 非潰瘍誘発性の鎮痛/抗炎症クロニキシン誘導体 本発明は、潰瘍誘発性の影響が低い非ステロイド系鎮痛/抗炎症剤を用いた、 ヒト及び動物の治療上、特に痛み及び/又は炎症の治療に有用な新規物質に関す る。 背景技術 不利な副作用を伴わずに哺乳動物の痛み及び/又は炎症を治療することが長い 間目標とされてきた。一般的にコーチゾン(cortisone)のような作用を持つス テロイドは、電解質が不安定となったり、尿が停滞する等のコルチコイド(cort icoid)により引き起こされる不利な副作用を受ける。従って、非ステロイド系 の鎮痛/抗炎症剤を用いた治療が現代治療学の分野に全体的に出現してきた。 比較的活性な鎮痛/抗炎症の生成物が既にその技術で知られており、それらの 多くは市販されている。しかしながら、実際にはそれらの全てが不利な副作用と して胃腸管の潰瘍化をもたらす。従って、鎮痛/抗炎症の高い作用と潰瘍誘発性 の低い悪影響との間のより良いバランスを有する新規な鎮痛−抗炎症生成物を提 供することが現代治療学の重要な問題となっている。その分野で多くの調査がな されているにもかかわらず、この問題はまだ満足に解決されていない。 化学的視点から、ほとんどの市販の非ステロイド系の鎮痛/抗炎症有効成分は カルボン酸であり、しばしば塩の形で使用されている。これらの生成物の一つの グループはジフルニサル(diflunisal)等のサリチル酸誘導体を含んでいる。別 のグループはイブプロフェン(ibuprofen)、ケトプロフェン( ketoprofen)、ナプロキセン(naproxen)、スプロフェン(suprofen)、チアプ ロフェン酸(tiaprofenic acid)、フルルビプロフェン(flurbiprofen)、及び 広い意味でインドビューフェン(indobufen)及びケトロラック(ketorolac)等 の2−アリール−置換プロピオン酸を含んでいる。別のグループはジクロフェナ ク(diclofenac)、エトドラク(etodolac)、フェンチアザク(fentiazac)、 スリンダク(sulindac)及びインドメタシン(indomethacin)等のアリール−置 換酢酸を含んでいる。別のグループはメフェナム酸(mefenamic acid)及びメク ロフェナム酸(meclofenamic acid)等の置換された2−アニリノベンゾイック 酸(2-anilinbenzoic acids)を含んでいる。最後に、別のグループは、クロニ キシン(clonixin)又はクロニキシン酸(clonixic acid)(IV)等の置換さ れた2−アニリノニコチン酸(2-anilinonicotinic acid)を含んでおり、その カルボン酸は本発明の生成物に構造上最も近い。 上記カルボン酸の鎮痛/抗炎症の高い作用と潰瘍誘発性の低い悪影響との間の バランスを改善する試みのほとんどは、以下に例を挙げるような、エステルの調 製に関するものであった。 米国特許5508301号公報はケトロラックの2−(1−ピロリジニル)エ チルエステルを開示している。米国特許4548952号公報はジクロフェナク のカルボキシメチルエステルを開示しており、アセクロフェナク(aceclofenac )の名で使用されている。ケトロラック、フルルビプロフェン、ケトプロフェン 、ナプロキセン、インドメタシン及びジクロフェナク等の数種 類の鎮痛/抗炎症カルボン酸であるニトロキシ−(C1−C10)−アルキルエ ステル(nitroxy-(C1-C10)-alkyl esters)に関して、WO 95/09831 号公報、WO 94/12463号公報又はWO 94/04484号公報にお いて請求の範囲に記載されている。 クロニキシン酸(IV)に関しては、そのカルボン酸は本発明の生成物に構造 上最も近く、鎮痛/抗炎症の高い作用と潰瘍誘発性の低い悪影響との間のバラン スを改善するために、いくつかのエステルの調製に帰着した試みがなされた。こ のように米国特許4273777号公報はピバロイロキシメチルクロニキシエー ト(pivaloyloxymethyl clonixate)(III)及びフタリジルクロニキシエート( phthalidyl clonixiate)を開示し、いくつかの薬理学的比較データを提供して いる。米国特許3689653号公報はいくつかの低アルキルクロニキシエート (メチル、エチル、ヘプチル)を開示しているが、薬理学的データを提供してい ない。 これらのカルボン酸及びそれらのエステルの鎮痛及び抗炎症作用を評価する方 法は文献により異なるため、公表されている作用を厳密に比較するするのはしば しば困難である。ともかくエステルの鎮痛及び抗炎症作用は、対応する酸のそれ らの作用より実質的に高くないことが一般的に評価されている。このように例え ば米国特許4273777号公報はピバロイロキシメチルクロニキシエート(II I)及びフタリジルクロニキシエートがクロニキシン酸の作用に類似した鎮痛及 び抗炎症作用を有することを示している。 潰瘍誘発性の評価方法も文献により異なる。ともかくエステルの悪影響は、対 応する酸のものより小さいものの、依然として相当な値を持っていることが一般 的に観察されている。このように例えば、WO 95/09831号公報におい ては、ケトロラックとインドメタシンの4−ニトロキシブチルエステルによる胃 腸管へのダメージは、その酸のものの10〜15%と評価されている。WO 9 4/12463号公報では、ケトプロフェン、フルルビプロフェン、スプロフェ ン、インドビューフェン及びエトドラクの4−ニトロキシブチルエステルの相対 的な潰瘍誘発性は、それらの酸のものの20〜35%と評価されている。WO 94/04484号公報では、ジクロフェナクの4−ニトロキシブチルエステル の潰瘍誘発性が低いことが書かれているが、それはデータを含んでいない。米国 特許4273777号公報ではピバロイロキシメチル及びフタリジルクロニキシ エートの潰瘍誘発性の指数が3.0及び3.6と評価されており、その値はクロ ニキシン酸のもの(4.0)より小さいが、依然として相当なものである。 従って、鎮痛/抗炎症の高い作用と潰瘍誘発性の低い悪影響との間でより良い バランスを持った非ステロイド系の鎮痛/抗炎症カルボン酸のエステルを調製す るための多くの試みが行われているにもかかわらず、十分満足のいく液剤にまだ 至っていないことは明らかである。特にクロニキシン酸のエステルに関しては、 このことは間違いない。 発明の説明 本発明は、4−ニトロキシブチルクロニキシエート(4-nitroxybutylclonixat e)、式(I)の新規物質、並びにその調剤上許容できる溶媒化合物(例えば水 和物)及び付加塩(addition salt)(例えば塩酸塩)を提供することにより上 記問題を解決するものである。 本発明の主題は式(V)の4−ハロブチルクロニキシエート(4-halobutylclo nixate)も含んでおり、ここでX=Cl、Br又はIであって、これらは(I) を調製するための新規な中間生成物である。特に好ましいのは4−クロロブチル クロニキシエート(4-chlorobutyl clonixate)、すなわちX=Clの中間生成 物(V)である。 本発明の主題は、治療上効果的な量の4−ニトロキシブチルクロニキシエート (I)又は、それらの調剤上許容できる溶媒化合物もしくは付加塩からなる薬物 組成物、及び適量の調剤上許容できる賦形剤又は基剤、好ましくは経口投与用で あることを含んでいる。特別な態様においては、本発明の薬物組成物は、哺乳動 物の痛み及び/又は炎症の治療に使用される。 本発明の他の側面は、哺乳動物の痛み及び/又は炎症の治療用薬を調製するた めに4−ニトロキシブチルクロニキシエート(I)又はその調剤上許容できる溶 媒化合物もしくは付加塩を使用することである。言いかえれば本発明は治療上有 効な量の4−ニトロキシブチルクロニキシエート(I)又はその調剤上許容でき る溶媒化合物もしくは付加塩を、適量の調剤上許容できる賦形剤又は基剤と共に 投与することからなる、痛み及び/又は炎症に苦しむ哺乳動物の治療方法に関す るものである。経口投与が好ましい方法である。 本発明のさらなる態様は、4−ニトロキシブチルクロニキシエート(I)又 は、その調剤上許容できる溶媒化合物もしくは付加塩の調製方法である。それは 適切な溶媒中で、XがCl、Br又はエである式(V)の4−ハロブチルクロニ キシエートと、硝酸銀及び硝酸第1水銀から選ばれる硝酸塩とを反応させ、所望 の溶媒化合物又は付加塩を得るために必要な試薬を選択的に加えることを含んで いる。このように例えば、付加塩が塩酸塩である場合、必要な試薬はHCl(気 体)又はHCl(溶液)である。方法の好適な態様は、XはClであり、その硝 酸塩は硝酸銀である。 方法の特別な態様では、式(V)の4−ハロブチルクロニキシエートは、クロ ニキシン酸のアルカリ塩と、Xは上記で定義した通りであり、YはXより良い脱 離基である化合物Y−(CH24−Xとの間の反応により調製される。特に好ま しいのは、アルカリ塩がカリウム塩であって、XはClであり、YはBrである 方法である。 本発明の方法の反応段階は、同じタイプの反応に関する技術において公知の適 切な溶媒中で行うことができる。特別な態様では、溶媒はアセトニトリルである 。 その技術で公知の非ステロイド系の鎮痛−抗炎症生成物に比べ、本発明の生成 物である、4−ニトロキシブチルクロニキシエート(I)は、鎮痛/抗炎症の高 い作用と潰瘍誘発性の低い悪影響との間で優れたバランスを予期せずして示して いる。これは、驚くほど高い抗炎症作用、と同時に、満足のいく良好な鎮痛作用 及び潰瘍誘発性の悪影響が非常に低い結果としてそうなる。実際に、潰瘍誘発性 は大変低く、付随する実施例の薬理学的比較試験で無視できるもの(指数=0) として現れている。 鎮痛作用、抗炎症作用及び潰瘍誘発性の有意義な比較を行うため、生成物(I )−(IV)を付随する実施例3−5において、比較できる条件のもとで試験を 行った。表1の試験された生成物(I)−(IV)の本質と原点は以下の 通りである。 (I):4−ニトロキシブチルクロニキシエート、本発明の主題であり、初めて ここで調製された(実施例1を比較のこと)。 (II):ブチルクロニキシエート、比較のため初めてここで調製された(実施例 2を比較のこと)。 (III):ピバロイロキシメチルクロニキシエート、潰瘍誘発性の悪影響が低い 鎮痛−抗炎症生成物として提示され、米国特許4273777号公報に開示され ている。 (IV):クロニキシン酸、市販の鎮痛−抗炎症剤であり、クロニキシンとしても 知られている。 ANL=ライシング(writhing)試験における痛み低減の百分率としての鎮痛作 用(0%=作用なし)、ANT=むくみ抑制の百分率としての抗炎症作用(0%= 作用なし)、ULC=潰瘍誘発性指数(0=悪影響なし=何らかの出血をした動物 は全くいない)。ULCは、動物の度数割合を掛けて、動物の合計数で割った各動 物(ゼロ以上の評価点で)の潰瘍形成の評価点の合計の成績 である。 表1はクロニキシン酸(IV)とクロニキシエート(I)−(III)の鎮痛作用、 抗炎症作用及び潰瘍を誘発する悪影響の比較試験の結果をまとめたものである。 パラメータANL、ANT及びULCはその表の脚注に定義されており、それらは実施例 3、4及び5においてそれぞれ十分説明されている。所望の目的のため、より高 いANL値、より高いANT値、及びより低いULC値が、より望ましい。 表中の鎮痛作用(ANL)に関しては、試験されたクロニキシエート(I)−(II I)がクロニキシン酸(IV)とほぼ同程度に作用している。 表中の抗炎症作用(ANT)に関しては、予想通り、ブチルクロキシエート(II )及びピバロイロキシメチルクロニキシエート(III)は、クロニキシ酸(IV) とほぼ同程度に作用している。しかしながら、意外にも、本発明の生成物である 、4−ニトロキシブチルクロニキシエート(I)は、驚くほど高い抗炎症作用を 有している。実際に、この作用はクロニキシン酸(IV)の作用の2倍である。 潰瘍誘発性の顕著な違いもその表に示されている。全ての試験されたエステル がその対応する酸より潰瘍誘発性が小さいことは、驚くべきことではない。しか しながら、4−ニトロキシブチルクロニキシエート(I)の潰瘍誘発性がこれほ どまで低いことは技術的に予想できなかった。実際に、その試験では無視できる (値=0)と思われるほどそれは低く、そのことは処置された動物は1匹も何ら 出血を示すことがなかったことを意味している。 その低い潰瘍誘発性、並びに満足のいく良好な鎮痛作用、及び驚くほど高い抗 炎症作用により、鎮痛/抗炎症の高い作用と潰瘍誘発性の低い悪影響との間 の非常に良好なバランスが生成物(I)に付与される。本発明の生成物の予期せ ぬ技術的特徴は、クロニキシン酸の単なるエステル化によるものとすることはで きない。それは、ブチル基の4つの炭素原子が存在するせいでもない。それは、 ブチル鎖の末端におけるニトロキシ(nitroxy)置換基が存在するせいでもない 。 このように、4−ニトロキシブチルクロニキシエート(I)は、痛み及び/又 は炎症の治療において技術的利点を示す非常に有益な鎮痛−抗炎症有効成分であ り、その技術において知られた非ステロイド系の鎮痛−抗炎症生成物、特にクロ ニキシン酸の公知のエステルより優れている。 実施例 実施例1: 4−ニトロキシブチルクロニキシエート(I)の調整 (1a)4−クロロブチルクロニキシエート クロニキシン酸(10g、83 mmol)がアセトニトリル300ml中に懸濁された。炭酸カリウム(10. 5g、76mmol)が加えられ、その混合物が窒素下で10分間攪拌された。 1−ブロモ−4−クロロブタン(8.8ml、76mmol)が滴下してゆっく り加えられ、その混合物は80℃で2時間攪拌された。濾過して固形物が取り除 かれた。45℃、減圧下で濾液から溶媒を蒸発すると、油残渣が生じた。70: 30のエタノール:水で洗浄した後、減圧下で溶媒を蒸発させ、ヘキサンで洗浄 し、濾過することで、固体溶融が69−70℃である表題の化合物が12.5g 生成され、さらに精製せずに以下の工程で使用された。 (1b)4−ニトロキシブチルクロニキシエート(I) 300mlのアセト ニトリルの4−クロロブチルクロニキシエート(6g、17mmol)の懸濁液 に、アセトニトリル10ml中の硝酸銀溶液(5.8g、34mmol)が滴下 して加えられた。その反応混合物は90時間還流された後、濾過された 。その濾液から溶媒を減圧下で蒸発させて、固形残渣が生成された。これをジク ロロメタンで溶解し、得られた溶液は多量の水で洗浄された。その有機相は水相 と分離され、無水硫酸マグネシウムで乾燥され、その溶媒は減圧下で蒸発された 。イソプロピルエーテル:ヘキサンが1:1のシリカゲル中で、固形残渣をカラ ムクロマトグラフィーにかけることで留分を集めることができた。減圧下で溶媒 を蒸発させた後、固体溶融が55−7℃で、以下の分光学的性質を有する表題の 化合物(5.28g、82%)が生成された。IR(ν、cm-1):1700( C=O)、1620(非対称の NO2)、1280(対称の NO2)、880 (NO 伸縮)、NMR(δ、ppm):1.95(m、4H)、2.40(s 、3H)、4.4(m、2H)、4.54(m、2H)、6.7−8.5(芳香 族炭化水素)、9.9(s、1H)、質量スペクトル(m/z、20eV):3 79(M+)。 実施例2 ブチルクロニキシエート(II)の調整 80mlのアセトニトリル中にクロニキシン酸(3.0g、11.4mmol )を懸濁させた。炭酸カリウム(3.15g、22.8mmol)が加えられ、 その混合物は窒素下で10分間攪拌された。アセトニトリル(5ml)中の1− ブロモブタン(2.5ml、22.8mmol)溶液が滴下して加えられ、その 混合物は80℃で4時間攪拌された。濾過して固形物が取り除かれた。減圧下で 、45℃で溶媒を蒸発させ、濾液から固形残渣が生成された。70:30のエタ ノール:水でその残渣を洗浄した後、減圧下で溶媒を蒸発させ、ヘキサンで洗浄 し、溶媒を蒸発させ、アセトニトリルから再結晶を行い、固体溶融が65−8℃ で、以下の質量スペクトルを有する表題の化合物が、3.2g(88%)生成さ れた。(m/z、70eV):318/20(M+、35%)、303/5(1 00%)、261/63(30%)、89(17%)。 実施例3:鎮痛作用の比較 試験(J .Fed.Proc.1959年、第18巻、412頁)に従い、ネズミを用い て評価された。CWF系の重量25−8gの両性のシロネズミの組に酢酸を用いて 苦痛を引き起こした。ネズミは処置される前の12時間はエサ(ただし水は任意 )を与えなかった。どのネズミも、0.25mlの3%酢酸水を静脈注射される 30分前に、以下の量の試験化合物:8.5mg/kgのクロニキシン酸(IV) 又はクロニキシエート(I)−(III)が口から投与された。酢酸を受け入れた直 後に苦痛の数が20分間カウントされた。その平均値は対照(29.5苦痛)と 比較され、苦痛の数の減少百分率として表した表1に示す結果が得られた。表1 中のANL欄の数が大きければ大きいほど、鎮痛作用が優れている(0%=作用な し)。 実施例4 抗炎症作用の比較 シー エー ウインター(C.A.Winter)他によるカラジーナン誘導足むくみ試 験(Proc.Soc.Exp.Biol.Med.、1962年、第111巻、544−7頁)を用い 、スプラグドウイー(Sprague Dawley)ラットで抗炎症作用を評価した。0.1 mlの1%カラジーナン塩懸濁液を、重さがそれぞれ約150gの両性のラット の片方の足の裏に注射した。カラジーナンを注射する30分前に以下の量の試験 化合物、すなわち22.5mg/kgのクロニキシン酸(IV)又はクロニキシ エート(I)−(III)を口から投与した。足の体積が注射後3時間測定された 。表1に示される結果が得られ、処置された動物のむくみの抑制(体積減少)百 分率として表され、未処置(対照)群と比較された。表1中のANT欄の数値が大 きいほど、抗炎症作用が優れている(0%=作用なし)。 実施例5 潰瘍誘発性の悪影影響の比較 エム シャモンテット(M.Chaumontet)他(Arzneim .Forsch.Drug. Res. 、1978年、第28(II)巻、2119−21頁)に従い、胃の上皮の潰 瘍を肉眼で観察し、潰瘍誘発効果を評価した。重さがそれぞれ約150gの両性 のスプラグドウイー(Sprague Dawley)ラットの群が、下記の量の試験化合物、 すなわち125mg/kgのクロニキシン酸(IV)又はクロニキシエート(I) −(III)を口から投与した。投与から4時間後、動物たちは殺され、胃が取り 出されて開かれ、肉眼で損傷が調べられた。どの化合物に対しても潰瘍誘発指数 が下記の評価、すなわち0=出血なし、1=少量の出血、2=大きな出血、3= 小さな潰瘍(2mm未満)、4=大きな潰瘍(2mm以上)、5=穴のあいた潰 瘍、に従い算出された。得られた潰瘍誘発指数が、表1のULC欄に示されている 。ULC値=0は悪影響なし、すなわち動物に出血が全くなかったことを意味して いる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU, CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE,H U,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ ,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG, MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TM ,TR,TT,UA,UG,US,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 式(I)の4−ニトロキシブチルクロニキシエート化合物とその調剤的に 許容できる溶媒化合物及び付加塩。 2. 式(I)の4−ニトロキシブチルクロニキシエート化合物。 3. 治療に有効な量の請求項1又は2に記載の化合物、及び適量の調剤的に許 容できる賦形剤又は基剤を含む薬物組成物。 4. 有効成分として請求項1又は2に記載の化合物を含む、哺乳動物の痛み及 び/又は炎症治療用薬物組成物。 5. 哺乳動物の痛み及び/又は炎症の治療用薬剤を調製するための請求項1又 は2に記載の化合物の使用。 6. 痛み及び/又は炎症を受けている哺乳動物の治療方法であって、治療に有 効な量の請求項1又は2に記載の化合物、並びに適量の調剤的に許容できる賦形 剤又は基剤を上記哺乳動物に投与することからなる方法。 7. XがCl、Br又はIである、式(V)の中間化合物。 8. XがClである請求項7に記載の中間化合物。 9. XはCl、Br又はIである、式(V)の中間化合物を、硝酸銀と硝酸第1水 銀から選択される硝酸塩と適切な溶媒中で反応させ、所望の溶媒化合物又は付加 塩を得るために必要な試薬を選択的に加えることからなる請求項1又は2に記載 の化合物の調製方法。 10.XがClであり、かつ硝酸塩が硝酸銀である請求項9に記載の方法。 11.式(V)の中間化合物が、クロニキシン酸のアルカリ塩と、Xは上記のよ うに定義され、YはXより良い脱離基であるY−(CH2)4−Xとの反応により調製 される、請求項9又は10に記載の方法。 12.反応が溶媒としてのアセトニトリル中で行われる請求項9乃至11の何れ かに記載の方法。
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