【発明の詳細な説明】
完全マラリア抗原gp190/MPS1の組替え製造方法
本発明は、合成DNA配列の発現による、別々に天然に生成するドメイン、又
はその部分だけでなく、完全マラリア抗原gp190/MPS1、の組替え体の製造方法に
関する。発明は、また、この方法により作られたDNA配列、およびこのDNA
配列の発現に使われたホスト生物体に関する。さらに本発明は、マラリア抗原の
部分だけでなく、完全マラリア抗原、マラリアに対する免疫化のワクチンとして
の用途に関する。
最後に、懸案の本発明は、ATを減らされたことによって特徴づけられた安定
化された遺伝子だけでなく、AT−リッチ遺伝子の安定化方法に関する。
マラリアは、世界で最も重大な感染病である。WHOの報告によれば、199
0年、99ケ国で、世界の人口の40%が、マラリアの危険に曝されていた。同
時に、マラリアの分布が、途方もなく増加中であった。このことは、なかんづく
、マラリアを起こす寄生動物の抵抗力が、治療目的の医薬を予防薬として推奨し
たり使用したりすることによって助長されて、強力に発達したことによると思わ
れる。その上、新規で効果的な化学治療剤を望む探索が、今日ワクチンの発達に
むけられている、その理由は、マラリアが流行している世界の地域における人々
は、ある種の免疫をなんとか発達させているからである。
マラリアに対する天然の抵抗力だけでなく、例えば鎌状赤血球遺伝子の異形接合
性キャリアーに見られるものや、サラセミア症の患者、グルコース−6−フォス
フェートデハイドロゲナーゼ欠乏症、ヒトがマラリア罹患する途中、等において
、免疫機構が刺激され、かれら自身がプラスモデア(マラリア原虫)に抵抗する
強力な能力を有するようになる。したがって、あまり頻度の高くない、または始
めて罹患する人々における病気の進行より、厳しい流行に曝された人々における
病気の進行は、一般的にはるかに恐れられていない。
ワクチンの発達の大きな問題は、感染防御免疫を誘導できる抗原の同定である
。この理由は、ヒトに影響を及ぼす4つの感染動物に適用でき、容易にアクセス
でき、十分確立された動物モデルがないからである。マラリアを起こす原虫は、
プラスモデア族に属する。4つの寄生動物、三日熱マラリア原虫(Plasmodium vi
vax)、卵型マラリア原虫(Plasmodium ovale)、四日熱マラリア原虫(Plasmodium
malariae)、熱帯熱マラリア原虫(Plasmodium falciparum)のひとつによる感染
は、ハマダラカ族蚊(Anopheles mosquitoes)が噛む結果である。これらの寄生動
物の中でも熱帯熱マラリア原虫(Plasiodium falciparum)が最も危険で最も広く
分布している。
マラリア寄生動物・熱帯熱マラリア原虫(Plasmodium falciparum)と他のマラ
リア寄生動物、例えば、P.vivaxの血中段階の侵襲性の型である分裂小体は、190
-220kDの糖蛋白質(グリコプロテイン)である。寄生動物の発達中の後期におい
て、この前駆体は、より小さな蛋白質になる。それは単一の複合体と
して分裂小体から単離することが出来る。グリコシルフォスファチジルイノシト
ール結合によって、この複合体は分裂小体膜に結合している。種々のP.falcipa
rum株のgp190蛋白質の配列は2つのグループに分けられ、それらの間で、相互の
組替えがしばしば起こる。
一般的に、この蛋白質は、多くの保存性のある領域、2つのアレレ体の一方が
各場合に属している二形性の領域、N−末領域にある2つの比較的小さな数種(
オリゴ)形性のブロックからなっている(Tanabe,K.,Mackay,M.,Goman,M.,および
Scaife,J.G.(1987),マラリア寄生動物熱帯熱マラリア原虫(Plasmodium falcipa
rum)の表面抗原遺伝子におけるアレレ二形性J.Mol.Biol.195,273-287,Miller,L.
H.,Roberts,T.,Shahabuddin,M.およびMcCutchan,T.F.(1993),熱帯熱マラリア原
虫(Plasmodium falciparum)分裂小体表面蛋白質−1(MSP-1)における配列の多
様性の分析Mol.Biochem.Parasitol.59,1-14)。
すでに、初期においてgp190/MSP1はワクチンのための可能性のある候補である
と考えられていた。げっ歯類モデルにおいて、げっ歯類寄生動物での感染に対し
て、類似する蛋白質を用いた、下記の免疫化で、活性な防御が得られた。この蛋
白質に対して誘導された抗体で受動感染防御が獲得されることが出来た(Holder,
A.A.およびFreeman,R.R(1981),精製した寄生動物抗原を用いる血中段階げっ歯類
マラリアに対する免疫化、Nature 294,361-364 ;Marjarian,W.R.,Daly,T.M.,
Weidanz,W.P.およびLong,C.A.(1984)、IgG3モノクローナル抗体を用いたマウス
のマラリアに対する受動免疫化,J.Lmmunol.132,3131-3137も参照)。この仮定を
支持すべき日付は、詳細には満足できるような重要なものではない。
また、P.falciparumによる赤血球の侵襲をビトロで阻害するもので、gp190/MS
P1に対して誘導されたかなりの数のモノクローナル抗体がある(Pirson,P.J.およ
びPerkins,M.E.(1985)、熱帯熱マラリア原虫(Plasmodium falciparum)分裂小体
の表面抗原のモノクローナル抗体の特徴,J.Lmmunol.134,1946-1951;
Blackman,M.J.,Heidrich,H.G.,Donachie,S.,McBride,J.S.Holder,A.A.(1990),
マラリア分裂小体表面抗原の単鎖フラグメント(断片)は、赤血球侵襲の間、寄
生動物に残存し、侵襲−阻害抗体の標的である。J.Exp.Med.172,379-382)。
終わりに、霊長類、特に、AotusおよびSaimiriモンキーのP.falciparumからの
gp190/MSP1を用いてかなりの系統のワクチン研究がなされた(Perrin,L.H.,Merkl
i,B.,Loche,M.,Chizzolini,C.,Smart,J.およびRichle,R(1984)、サイミリモンキ
ーにおける抗マラリア免疫。
無性生殖血中段階の表面成分を用いた免疫化。J.Exp.Med.160,441-451;
Hall,R.,Hyde,J.E.,Goman,M.,Simmons,D.L.,Hope,I.A.,Mackay,M.およびSc
aife,J.G.(1984),クローン化され、バクテリア中で発現されたヒトマラリア寄生
動物の主な表面抗原遺伝子。Nature 311,379-382;
Siddiqui,W.A.,Tam,L.Q.,Kramer,K.J.,Hui,G.S.N.,Case,S.E.,Yamaga,K.M.,Ch
ang,S.P.,Chan,E.B.T.およびKan,S.-C.(1987)、分裂小体表面被覆前駆体蛋白質
は、熱帯熱マラリア原虫(Plasmodium falciparum)マラリアに対してAotusモンキ
ーを完全に、免疫防御する。
Proc.Natl.Acad.Sci.USA84,3014-3018; Ettlinger,H.M.,Caspers,P.,Materil
e,H.,Schoenfeld H.-J.,Stueber,D.およびTakacs,B(1991)熱帯熱マラリア原虫
(Plasmodium falciparum)を用いた異種攻撃誘発免疫に対してモンキーを免疫防
御する、組替えまたは天然蛋白質の能力Inf.Imm.59,3498-3503;
Holder,A.A.,Freeman,R.R.およびNicholls,S.C.(1988)、大腸菌で製造された
組替えポリペプチドを用いた熱帯熱マラリア原虫(Plasmodium falciparum)に対
する免疫化 Parasite Immunol.10,607-617;
Herrera,S.,Herrera,M.A.,Perlaza,B.L.,Burki,Y.,Caspers,P.,Doebeli,H.,Ro
tmann,D.,およびCerta,U.(1990),熱帯熱マラリア原虫(Plasmodium falciparum
)血中段階組替え蛋白質を用いた、Aotusモンキーの免疫化Proc.Natl.Acad.Sci.U
SA87,4017-4021;
Herrera,M.A.,Rosero,F.,Herrera,S.,Caspers,P.,Rotmann,D.,Sinigaglia,F
.,およびCerta,U.(1992),万能T−細胞エピトープと融合した組替え血中段階抗
原を用いて免疫化したAotusモンキーにおけるマラリアに対する防御免疫;防御
免疫と血清ガンマインターフェロンレベルの相関Inf.Imm.60,154-158;
Patarroyo,M.E.,Romero,P.,Torres,M.L.,Clavijo,P.,Moreno,A.,
Martinez,A.,Rodriquez,R.,Guzmann,F.およびCabezas,E.(1987)、合成ペプチ
ドを用いるマラリア実験感染に対する防護免疫の誘導Nature.328,629-632も参照
)。これらのワクチン研究において2つの前提が明かになった。
−寄生動物から単離された材料の使用、および
−発現の異種の系で獲得された材料の投与
後者は、全蛋白質中の、概して、比較的小さな部分からなっている。主として
モンキーに行われた接種の結果であるが、gp190/MSP1は、免疫防御をもたらす事
が出来た。霊長類に対して行われた全ての実験は2つの問題がある。それは結果
として下記の疑問点を呈した。
(a)実験は非常に数少ない動物群に対して行われた。
(b)実験は繰り返えされなかった。
したがって、それらから導かれる結果と結論は、十分に確認されたものではな
かった。適切なモンキーにアクセスすることが困難なので、主たる基本的な問題
、つまり適切な量で良いワクチン材料を製造することを可能にするにははるかに
及ばないという問題が残った。
一方、K1および熱帯熱マラリア原虫(Plasmodium falciparum)のMAD20株から
のgp190遺伝子の配列決定の後に、重複するフラグメントがE.coli.で発現され
ることが出来た。この材料を用いた西アフリカでの流行学的研究によって、青年
期群においては一方のgp190/MSP1フラグメントに対する抗体力価と、他方の寄生
動物感染からの保護免疫との間に相関関係が認められた。また、抗体力価は、低
濃度ではあったが、パラサイテミア(寄生虫血症)を制御する能力とも相関する
と思われた(Tolle et al.(1993)、マラリア感染の制御と、熱帯熱マラリア原
虫(Plasmodium falciparum)血中段階抗原gp190に対するヒト体液性免疫応答とを
結合した保護免疫研究:,Infect.Immun.61,40-47)。
これらの結果は、本発明の枠組みの中でAotusモンキーについての新しい研究
によって補足される。ここでは、もっぱらプロセッシングを受けていないgp190/
MSP1からなる熱帯熱マラリア原虫(Plasmodium falciparum)からの蛋白質調整物
が、ワクチンとして使われたので、寄生動物での感染に対してより高い保護免疫
が達成された。Gp190/MSP1に対して最も高い抗体力価を持つモンキーが最も良く
保護免疫を獲得した。結局、この結果は、熱帯マラリアに対するワクチンのため
の最も可能性のある候補者としてgp190を示唆した。
Gp190(p19およびp42)のC−末端ドメインは、研究者のいくつかのグループに
おいてgp190によって媒介された免疫において特定の役割が割り当てられている(
Chang,S.P.,Case,S.E.,Gosnell,W.L.,Hashimoto,A.,Kramer,K.J.,Tam,L.Q.,Hash
iro,C.Q.,Nikaido,C.M.,Gibson,H.L.,Lee-Ng,C.T.,Barr,P.J.,Yokota,B.T.,およ
びHui,G.S.N.(1996),熱帯熱マラリア原虫(Plasmodium falciparum)分裂小体の
表面蛋白質1の組替えバキュロウイルス42キロダルトンC−末フラグメントは
、マラリアに対して、Aotusモンキーを免疫防御する。
Inf.Imm.64,253-261;
Burghaus,P.A.,Wellde,B.T.,Hall,T.,Richards,R.L.,Egan,A.F.,Riley,E.M.,R
ipley-Ballou,W.Holder,A.A(1996),リポソームおよびアルムアジュバント(免
疫活性促進物質)中で熱帯熱マラリア原虫(Plasmodium falciparum)分裂小体の
表面蛋白質1の組替えC−末フラグメントで、Aotus nancymaiを免疫化しても攻
撃感染に対して免疫防御を誘導しない。Inf.Imm.印刷中、も参照)。
しかし、感染防御免疫応答とは無関係であるとして、理論的な基礎からgp190
の他の部分を除くこともまた、ずっと、不可能であった。したがってワクチン研
究には依然として遺伝子全体、又は無傷のgp190を使うことが依然として必要で
ある。しかし多数のグループの多くの研究にもかかわらずgp190/MSP1遺伝子全体
を発現したりクローニングしたりすることは成功しなかった。
感染防御免疫応答とは無関係なgp190配列のどれかの部分を推論して除くこと
の可能性も、はるかになかったので、ワクチン研究には全遺伝子または遺伝子産
物を使うことは依然として必要である。多数のグループの多くの研究にもかかわ
らずgp190/MSP1遺伝子全体を発現したりクローニングしたりすることは成功して
いない。
本発明の1つの目的は、したがって、完全gp190/MSP1の形でのワクチン材料を
適当量使用できるようにする事である。さらなる目的はこのワクチン材料を回収
ことのできる工程を提供する事である。
また本発明の1部の他の目的はホスト生物体で発現させることの出来るgp190/
MSP1の完全DNA配列を提供する。
さらに他の本発明の目的は、完全gp190/MSP1遺伝子を有する宿主(ホスト)生
物体を提供する。
最後に、本発明はAT量を減らしたことによって特徴付けられる安定化された
発現に適した遺伝子のみならず、AT−リッチ遺伝子の安定化方法を提供する。
これらの目的はクレームに記載された主題によって解決される。
以下に、この文脈において、これらの目的がどのように理解されるべきかを明
かにするために、より詳細にそれぞれの概念を説明する。
「組替え製造工程」とは、クローニングによって得られ、そして個々のDNA
断片の融合から得られたDNA配列をそのなかに有する適切な宿主生物体によっ
て、DNA配列の蛋白質を発現することを意味する。
「完全gp190/MSP1蛋白質」とは、ここで、プラスモデアと名づけられた、特に
熱帯熱マラリア原虫(Plasmodium falciparum)から単離されうるすべてのgp190/M
SP1表面蛋白質を意味する。そしてP.vivaxのような他のプラスモデウム種由来の
蛋白質だけでなく、上記された寄生動物の主たる表面蛋白を示す。したがってこ
の語は、人に危険であるとして上記のように名づけられた4つのマラリア寄生動
物の分裂小体の主たる表面蛋白質のそれぞれの場合を含む。「完全gp190/MSP1遺
伝子」とは、この蛋白質をコードする遺伝子を意味する。したがって、この文脈
において、「完全」とは、天然の蛋白質の全部のアミノ酸配列が存在すること、
またはその遺伝配列が天然の蛋白質の全アミノ酸配列をコードすることを意味す
る。しかし、成熟した及び/又短縮系のgp190/MSP1もそれが完全gp190/M
SP1と同様の免疫化力(ワクチン免疫防護力)を示す限り本発明のgp190/MSP1に
含まれる。最後にこの語は、種々のアレレ突然変異型群の1分子蛋白質フフラグ
メント中に含まれることによって特徴付けられるgp190/MSP1の変異体をも含む。
「FCB-1」は、例えばHeidrich,H.-G.,Miettinen-Baumann,A.,Eckerkson,C.
およびLottspeich,F.(1989)に、記載されたP.falciparumの系統の株である。両
方とも185-195キロダルトンの前駆体から由来した42と36キロダルトンの熱
帯熱マラリア原虫(Plasmodium falciparum)(FCB1)分裂小体表面抗原のN末アミ
ノ酸配列Mol.Biochem.Parasitol.34,147-154。
「付着シグナル」は、本発明蛋白質の3’又は5’末端のDNA配列によって
コードされた蛋白質構造を意味する。付着シグナルは、例を挙げれば、膜のよう
な、他の構造のポリペプチドに付着しうる構造である。
「シグナル ペプチド」は、本発明の遺伝子のN末端のDNA配列がコードす
る蛋白質構造を意味する。シグナルペプチドは、なかでも、そのポリペプチドを
膜に貫通させる構造である。
本発明では、「AT−含量」とは、グアニン−シトシン塩基対に比したアデー
ニン−チミン塩基対のパーセント量を意味する。
「クローニング」とは、本発明に適用しうる、当技術ですべて公知の
クロ−ニング方法を意味する。これらの方法は、すべてを詳細に記載してはいな
いが、当業者にとって通常のツール(道具)に属するからである。
「適切な発現系で発現する」とは、本発明に適用しうる、公知の発現系での、
当技術ですべて公知の方法を含む。これらの方法は、すべてを詳細に記載しては
いないが、当業者にとって通常のツール(道具)に属するからである。
本発明の主たる目的は、蛋白質gp190/MSP1とその遺伝子が過剰な経費をかけず
に十分な量製造されることの出来る製造方法を提供することである。
この目的は、請求項1の組替え製造方法によって解決される。そこでは完全gp19
0/MSP1の遺伝子とそれのコードする蛋白質を十分な量で得ることが出来る。
始めて、本発明の工程によって、本発明の蛋白質の合成が寄生動物の外で可能
となった。立体的にエピトープを認識するモノクローナル抗体の分析が示すよう
にこのように合成された蛋白質は、少なくとも天然の立体型における広範な範囲
に渡って再現的に合成可能である。組替え製造工程によれば多量ミリグラムの完
全なgp190/MSP1が宿主生物体からすべての場合において回収されることが出来る
のであり、その量は技術的、経済的理由から寄生動物からは決して得ることがで
きないものである。望ましい要求量での蛋白質の製造が可能となったので、マラ
リアに対する試験ワクチンとしての用途のための新しい展望が開けた。さらに核
酸を基礎としたワタチンのためだけでなく今や弱毒性ワクチンの発展のための道
が開かれた。
蛋白質gp190/MSP1をコードする遺伝子配列の合成はP.falciparumのFCB-1株の
配列に選択的に基づいている。P.falciparumは熱帯マラリアの媒体であり、した
がって、マラリアの型のなかでは最も危険である。基本的な遺伝子は「K1アレ
ラ(対立遺伝子)」の典型的なものであり、ここでK1は特定のP.falciparum株
から確立される。それのコードする配列は4917塩基対に渡って伸び、C−末端の
付着配列のみならずN−末端のシグナル配列をふくんでいる。
さらに、本発明によれば、この組替え製造方法では、この蛋白質が基礎として
いるDNA配列のAT含量が、天然型と比べて、原料遺伝子での74%から好まし
くは約55%まで、減らされているという選択的特徴があり、例えば、FCB-1蛋
白質のアミノ酸配列が保持されるかぎりヒトゲノムにおいて通常であるコドン頻
度を有するDNA配列が作られる。例示された以外のAT含量を減らした他のコ
ドン頻度を持つ配列もまた可能である。
選択的に(好ましくは)、この組替え製造方法によって製造された蛋白質の基
礎である、シグナルペプチドおよびGPI付着シグナルペプチドを含む全アミノ
酸配列をコードする遺伝子は、さらにgp190Sとして記載される。
他の好ましい態様として、この組替え製造方法によって製造された蛋白質が基
礎としている遺伝子は、GPI付着シグナルを除いた完全アミノ酸配列をコード
する。この態様はgp190S1として記載される。
さらに他の好ましい態様として、この組替え製造方法によって製造された蛋白
質が基礎としている遺伝子は、GPI付着シグナルとシグナルペプチドを除いた
完全アミノ酸配列をコードする。この態様はgp190S2として記載した。
さらに好ましい態様として、この組替え製造方法によって製造された蛋白質が
基礎としている遺伝子は、完全アミノ酸配列および膜貫通付着配列をコードする
。
特に好ましい態様として、本発明の組替え製造方法は以下の工程を含む:
最初に、P.falciparum FCB-1からの遺伝子に基づいて合成すべきDNA配列
が設計される。このDNA配列は、例えばFCB-1蛋白質のアミノ酸配列を保持し
ていて、ヒトゲノムで通常のコドン頻度である配列が製造される。
この遺伝子のAT含量は、好ましくは55%まで減らされるべきである。さら
に本発明工程では計画された配列は例えば5つの重複する領域に分けられる。こ
れらは同時にFCB-1からgp190/MSP1の天然でプロセッシングされるドメインp8
3,p31,p36,p30及びp19に相当する。
デオキシオリゴヌクレオチド(desoxyoigonucleotide)が合成され、各場合にお
いてある領域の全長まで延ばして合成される。
このように合成されたデオキシオリゴヌクレオチド(desoxyoigonucleotide)
は、特に、その配列が、上側の(5’−3’)または、下側の(3’−5’)D
NA鎖に対して交互に対応するものであるのが好ましい。これらのオリゴヌクレ
オチド配列の長さは好ましくは平均120ヌクレオチドであり、隣の配列との重
なりは各場合で約20である。
好ましいひとつの態様では、存在する最終製品の約2倍の長さのDNAを、非
対称PCR法によって製造する。その結果延びすぎたDNA配列は、各場合で、
ほとんど反対鎖を示すようになる。これが第2のPCR増幅サイクルにおいて、
重複部分を除いた4つの最初に挿入したオリゴヌクレオチドの長さに相当する第
2の製品になる。これらの製品を、終端オリゴヌクレオチドと共に、非対称PC
R法によってもっぱら単鎖DNAからなる調整物に移行すると、たったの25P
CRサイクルで、800bp長さの2重鎖DNAフラグメントのさらなる増幅工
程で製造ができる。
この方法では、p19,p30,p36及びp31をコードする領域が直接合
成でき、E.coll(大腸菌)中で分子的に複製される。欠陥のない配列のクローン
が、直接又は欠陥のない配列セグメントと一緒になった状態で保存される。p8
3をコードする領域は、約1200bpからなる2つの配列の融合によって構築
される。
さらなる製造工程において単鎖がクローン化(複製)される。好ましいとして
候補となる発現ベクターは、プラスミドpDS56,RBS11(“Hochuli,E.,Bannwarth
,W.,Doebeli,H.,Gentz,R.およびStueber,D.(1988)新規金属キレート吸着剤を使
った組替え蛋白質の有効な精製についての遺伝子的アプローチ,Biotechn.6,132
1-1325”),
pBi-5(“Baron,U.,Freundlib,S.,Gossen,M.およびBujard,H.(1995)
2方向プロモーターを介するテトラサイクリンによる2つの遺伝子の活性の共
同調節、Nu.cl.AcidsRes.23,3605-3606)およびppTMCSである。上記にもかかわら
ず、他の発現ベクターを候補として想起することも可能である。
宿主に好適な生物体はE.coll,特に好ましくは、DH5alphaZ1株、HeLa細胞,C
HO細胞、トキソプラズマ ゴンデイ(Toxoplasma gondii)(Pfefferkorn,E.R.
およびPfefferkorn,C.C.1976,トキソプラズマ ゴンデイ:温度感受性突然変異
体の単離と基礎的な特徴付け Exp.Parasitol.39,365-376),またはリーシュマ
ニアLeishmaniaである。さらに付け加えられる宿主系は、例えば酵母(yeasts)
、バクロウイルス(baculoviruses)、アデノウイルス(adenoviruses)であるが、
本発明の主題は、記載した宿主系に限られるべきではない。
本発明の他の目的は、P.falciparumの表面蛋白質gp190/MSP1の発現に適した、
完全DNA配列を提供することにある.
この目的は請求項17の発明によって解決された。これによって,本発明の配
列が、上述の組替え製造方法によって得られることができる。
本発明の好ましい態様では、発現に好適な配列は完全アミノ酸配列をコードす
る。
本発明の他の好ましい態様では、発現に好適な配列は付着シグナル以外の完全
アミノ酸配列をコードする。
本発明のさらに好ましい態様では、発現に好適なDNA配列は、付着シグナル
およびペプチドシグナル以外の完全アミノ酸配列をコードする。したがってこの
gp190/MSP1の態様は、そのうちの6個がヒスチジンであるN−末の付加的な11
アミノ酸、を含むことで特徴づけられる。
特に好ましい発現に好適なDNA配列は、認識できるスプライス−ドナーとス
プライス−アクセプターサイトを含まない。特に好ましくは、RNAレベルで安
定なヘアピン構造になる可能性のある比較的大きなGC−リッチ配列を含まない
。
好ましくは、6以上の塩基対の配列を認識する制限酵素のための認識シグナル
はさけるべきである。
好ましい態様では、これは遺伝子中で1回だけおこるのだが、制限エンドヌク
レアーゼのための開裂サイトが以下で示す、蛋白質のプロセッシングで存在する
ドメインを分離するために領域中に導入される。
特に好ましくは、遺伝子中では起こらない制限エンドヌクレアーゼのための配
列の遺伝子を両末端に存在させることである。
さらに、本発明では、gp190/MSP1表面蛋白質の完全配列を含む宿主生物体が提
供される。
そのような宿主生物体はE.coli,特に好ましくは、DH5alphaZ1株、HeLa細胞、
CHO細胞,トキソプラズマ ゴンデイ(Toxoplasma gondii),またはリーシュ
マニア(Leishmania)である。HeLaとCHO細胞は、好ましくはtTAを本質的に
合成すべきである.
最後に本発明は、組替え製造方法により創作し製造されたgp190/MSP1表面蛋白
質又はその一部を、マラリアに対する活性免疫化のために用いる可能性を提供す
る。
本発明で提供された合成の概要は、また、gp190/MSP1の第2のアレレを製造す
ることが出来る。その際、蛋白質の2形性(dimorphism)もまた考慮される。しか
し、主たる蛋白質の変異性は、2つの比較的短いブロック、ブロックIIと
ブロックIV(引例1)、これらは、オリゴ形性(oligomorphic)である、の配列に依
存する。本発明の配列データは、これらのブロックの6−8配列の結合と共にす
べての公知のgp190/MSP1配列の95%以上を開示することを可能にした。これら
の配列変異体の合成は、ここで提案された策略の方法により問題なく達成するこ
とができるので、変異体はK1およびMAD20アレレ内に両方とも構築されう
る。このように製造された配列群からのワクチンは、gp190/MSP1変異体と寄生動
物の広い範囲に対して、必要な場所に免疫保護を提供する。
さまざまの型のワクチンの製造が可能である。
−蛋白質製造の段階では、各場面で2つのファミリー(K1型、ブロック(Bloc
s)IIとIVの異なる変異型を持つMAD20)の混合物が使用できる。
−弱毒化ワクチンの段階では(a)ウイルス キャリアー、特にワクチニアとアデ
ノウイルス;(b)キャリアーとしての寄生動物、特にリーシュマニア(Leishmania
)およびトキソプラズマの無毒性型;(c)細菌キャリアー、例えば、サルモネラ。
−核酸の段階では、ここでは例えば、遺伝子治療に適したベクターが遺伝子を宿
主中に導入するのに用いられるであろう。さらに所望の蛋白質をコードする核酸
の導入がもくろまれうる。
ワクチン化のためのさらなる可能性は、本発明によって設計された組替え製造
工程により製造されたgp190/MSP1蛋白質を、モノクローナル抗体の製造に使用す
ることであり、このモノクローナル抗体は、次に今度は自分がマラリアに対する
受動免疫化に用いられることができる。
同様に、組替え製造方法の途中で起こる中間段階で、核酸に基づくワクチンを
構築するために、この蛋白質が基礎としているDNA配列を、用いることが可能
になる。
最後に本発明はまた、遺伝子配列の安定化、特に発現系で適切な安定性を示さ
ない配列に対する安定化のための方法に関する。
本発明によれば、この安定化は、配列のAT含量を減らすことによって達成さ
れる。
さらに、本発明によれば、ATを減らすことによって特徴付けられる安定化さ
れた遺伝子を提供する。そのような安定化された遺伝子の例は、本発明によるgp
190/MSP1表面蛋白質のための遺伝子である。
以下、本発明を、図や表、ならびに各実施態様の実施例のいくつかに言及しつつ
説明する。
図1: 熱帯熱マラリア原虫(P.falciparum)(FCB-1)由来のgp190/MSP1前
駆物質タンパク質の模式図。
図2: P.falciparum(FCB-1)由来の天然のgp190/MSP1を用いてヨザル(Ao
tus monkeys)で実施した2種のワクチン接種試験。
図2A:3×60μgのgp190/MSP1を投与。
図2B:3×40μgのgp190/MSP1を投与。
図3A:gp190/MSP1遺伝子の合成戦略。
図3B:PCRによる全合成の原理。
図3C:gp190Sの全配列。
図3D:gp190S1変異体のNならびにC末端。
図4A:gp190S2配列を有する発現ベクターpDS56。
図4B:gp190S2のゲル電気泳動。
図5A:gp190S1配列を有する発現ベクターpBi-5。
図5B:HeLa細胞の免疫蛍光分析。
図5C:HeLa細胞から精製したgp190S1の電気泳動による特性分析。
図6A:gp190配列を有する発現ベクターppT190。
図6B:gp190SのT.gondiiでの発現の免疫蛍光分析。
図6C:T.gondii由来のgp190のポリアクリルアミドゲル電気泳動。
図1に模式的に示す熱帯熱マラリア原虫(P.falciparum)由来のgp190/MSP1
前駆物質タンパク質では、黒色のブロックは、全系統で強固に保存されている領
域を示す。斜線のブロックは、FCB-1の場合には、単離物がK1対立遺伝子に由
来するようなダイモルフィック(dimorphic)な領域を示す。O1ならびに
O2は、オリゴモルフィック(oligomorphic)な領域を示す。Sは、19のアミノ
酸からなるペプチドシグナル配列を示しており、GAは、タンパク質の膜へのG
PIによる付着に関してのシグナルを含むC末端領域を示す。矢印は、処理部位
を示しており、この処理によってタンパク質p53、p31、p36、p30、
p19が生じる。gp190遺伝子は、1639個のアミノ酸全体をコードする。
他の数字は、以下の実施例の文脈で、より適切なかたちで説明する。実施例 実施例1: gp190/MSP1をコードするDNA配列の一つの全合成(図3参照)
A: gp190/MSP1遺伝子(gp190S)の合成戦略(図3A参照)
配列を、主要な処理生成物であるp83、p31、p36、p30、p19に
対応する断片に分割した。それらの移行領域には、制限エンドヌクレアーゼ用の
開裂部位(図3の矢印)を、アミノ酸配列に変更が生じないように挿入した。そ
れぞれの特定開裂部位は、いずれも、配列中に一度のみ出てくるものとする。
断片は、互いに重複するように合成し、各末端の開裂部位がライゲーションに
よって隣接する断片と付着するようにした。また、各断片は、いずれも、5’末
端にBamHI分裂部位を有しており、発現ベクターへの挿入が可能となっている。
この配列全体は、MluIならびにClaIを介してクローニングが可能であった。また
、ここに示すスキームでは、C末端の18アミノ酸が欠落しているためにGPI
付着を生じ得ない配列も得られる。対応するオリゴヌクレオチド、ならびにSphI
開裂部位を越えて延在する「プライマー」を合成すると、PCRの後に、Sp
hIならびにClaIを用いることにより使用が可能なGAフラグメントが得られ、得ら
れた全配列がgp190Sとなる。ペプチドシグナルをコードしている配列を除いて「
PCRプライマー」を作成し、それを用いて断片△Sを合成した。BamHIならび
にHindIII開裂部位を利用して、N末端を、タンパク質がアミノ酸番号20から
はじまるように変更することもできる。gp190/MSPlをコードし、シグナル配列も
GPI付着シグナルも含まない核配列を、gp190S2と称するものとした。GPI
付着シグナルのみが欠失したものが、gp190S1となる。B. PCRを利用した全合成の原理(図3B参照)
コード鎖あるいは非コード鎖から、約120ヌクレオチドのオリゴデオキシヌ
クレオチドを交互に合成し、それぞれの場合について、約20塩基が隣接断片と
重複するようにした。このスキームで示すのは、たとえば、複数のオリゴヌクレ
オチドから長さ約800bpの断片を合成する過程である。まず、4つの反応容器
のそれぞれで、ステージ2のオリゴヌクレオチドを「非対称」増幅させた。その
結果、長さ約220bpの4群のDNAが得られ、これらは、主に、一本鎖から構
成されていた(A、B、C、D)。AとB、CとDをユニットとして、5サイク
ル増幅したところ、2本の長さ約400bpの二本鎖生成物が得られた。これらの
DNA断片の非対称増幅を行ったところ(ステージIII、一本鎖の群が得られ、
さらにユニット化して増幅したところ(ステージIV)、10サイクル後に、長さ
約800bpの最終生成物Gが得られた。この合成は、中間生成物を単離したり、
バッファーや酵素を取り替えたりしなくても実施することができ、3時間以内で
完了した。最終生成物を電気泳動によって精製し、適当な制限エンドヌクレ
アーゼで分割し、ポリリンカーにMluIならびにClaI開裂部位が挿入されているpB
luescript(ストラタジーン(Stratagene))に入れて大腸菌にクローニングした。C. gp190Sの全配列(図3C参照)
すべての部分配列(図3A)を、pBluescriptで融合した後、遺伝子の配列を
、ジデオキシ法で確認した。gp190Sの読み枠は、4917bp(+停止コドン2つ
)の長さを有しており、FCB-1由来のgp190/MSP1のアミノ酸配列(1639アミ
ノ酸)に対応するアミノ酸配列をコードしていた。D. gp190S1の変異体のNならびにC末端(図3D参照)
BamHI開裂部位から始まるN末端の配列は、アミノ酸20での移行を示唆して
おり、このことから、シグナルペプチドの切り離した後は、この部位がN末端と
なると考えることができる。C末端では、コード配列は、アミノ酸1621で終
わっていた。停止コドンが、ClaI開裂部位に続いていた。実施例2: 大腸菌でのgp190S2の発現 A.発現ベクター(図4A参照)
pDS56RBSIIに、BamHI開裂部位ならびにClaI開裂部位を介して、gp190S2配列を
挿入したところ、ベクターに由来する6つのヒスチジンといくつかのアミノ酸が
、N末端に融合した。その結果、以下のN末端配列、すなわち、Met Arg Gly Se
r(His)6 Gly Serが読み枠に生成した。プロモーターPN251ac0-1が存在してい
るので、転写は、lacR/O/IPTGの制御下で生じることとなる。B. gp190S2の発現と生成(図4D参照)
ベクターpDS56RBSII gp190S2を大腸菌DH5alphaZ1に入れ、IPTGによって合成を
誘導したところ、培養物からの全タンパク質抽出物を電気泳動によって分離した
後に、予測通りのサイズのはっきり目に見えるバンドが得られた(矢印)。この
物質をIMACならびにアフィニティクロマトグラフィー(mAb5.2の抗体カラム
)で精製したところ、約190kDの均質な生成物が得られた。図中、Mは、分予
量スタンダードであり、1は、IPTGによる誘導を行う前の大腸菌、2は、IPTGで
2時間誘導を行った大腸菌、3、4、5は、モノクローナル抗体カラムからの溶
出分画である。実施例3: gp190S1のHeLa細胞ならびにCHO細胞中でのテトラサイクリン制御下 での発現、ならびに生成物の単離(図5および6C参照)
A. gp190の配列を、発現ベクターpBi-5に、BamHI/ClaI開裂部位を介して挿入
した。その結果、遺伝子の転写が、双方向「tTA-レポンシブ(reponsive)」プロ
モーターの制御下に置かれ、Tcによって調節可能となった。この双方向プロモ
ーターが、インジケーター遺伝子であるルシフェラーゼの転写も同時に開始した
。そのため、発現の調節を容易に追跡することができた(図5A参照)。B. Tc制御下でルシフェラーゼとgp190S1を発現するHeLa細胞の免疫蛍光分 析
(A)の双方向転写ユニットを含むHtTA93-9細胞で、Tcの不在下ではルシフ
ェラーゼ(左)ならびにgp190S1(中央)が産生されていることが、示された。
Tcを加えた後は、gp190S1の顕著な合成は見られなかった(図5B(右)参照
)。C. HeLa細胞から精製したgp190S1の電気泳動分析
HeLa細胞のクローンであるHtTA93-9、ならびにCHO細胞のクローンであるCHO27
-29を、Tcの存在下ならびに不在下で培養した。電気泳動で分離した細胞抽出
物を、mAb5.2を用いて、「ウェスタン・ブロッティング」によって分析した(図
5C)。CHO株化細胞の分析結果を左に、HeLa細胞の分析結果を右に示す。(
1)Tcの不在下での培養、(2)Tcの存在下での培養、(3)トランスフェ
クションしていないHtTA-1株化細胞。分子量スタンダードは、それぞれのケース
について、左側に示してある。D. HeLa細胞のクローンHtTA93-9によって合成されたgp190S1の精製
HtTA株化細胞の調製用培養を行い、Tcを抑制することによってgp190S1の発
現を誘導したところ、アフィニティクロマトグラフィー(mAb5.2カラム)によっ
て遺伝子産物を単離することができた。
電気泳動の後に、ポリアクリルアミドゲルをクーマシー染色したところ(図6
C)、生成物が、gp190S1と約50kDの別のタンパク質から構成されていること
が示された。後者は、gp190S1に由来するものではなく、したがって、HeLa細胞
に由来するものであった。このタンパク質の除去を行うことは、原理的にさした
る困難を伴わないはずである。実施例4: トキソプラズマ・ゴンディー(Toxoplasma gondii)でのgp190S1の発 現、ならびに生成物の精製(図6参照) A.
gp190Sの配列を、ベクターppTにMluI/PstIを介して挿入した。その結果
として、遺伝子が、T.gondiiのチューブリンプロモーター(Ptub-1)の制御下に
置かれることとなった。3’の非翻訳領域(VTR)は、T.gondiiの主要な表面タン
パク質(SAG-1)に由来するものであった。B. T.gondiiでのgp190Sの発現
T.gondiiをpTT190でトランスフェクションしたところ、gp190Sを構成的に
発現する寄生虫系統が単離された。mAb5.2を用いた免疫蛍光分析では(中央図)
、遺伝子が発現されていることのみならず、SAB-1同様、同じ免疫蛍光パターン
を示すことから、発現産物が寄生虫の表面に近接して結合して存在していること
が示された(図6Bの右側)。図6Bの左側に、中央の図の位相差顕微鏡写真を
示す。C. T.gondiiからのgp190Sの単離
調製量のT.gondii(5x109の寄生虫)から、アフィニティクロマトグラフ
ィー(mAb5.2カラム)によって、gp190Sを精製した。この極めて高純度のタンパ
ク質が予測通りの分子量を有しいることが、電気泳動後のクーマシー染色ポリア
クリルアミドゲルによって示された(図6C、2−3)。図6Cの
(1)は、CHO細胞由来の精製gp190Sについてのものである。分子量は、左側
に示してある。実施例5: モノクローナル抗体を用いたgp190Sの特性分析
16種のモノクローナル抗体と、各種の異種発現系由来のgp190Sとの相互作用
を、P.falciparumならびにT.gondiiでの免疫蛍光分析、あるいは精製タンパク
質での「ウェスタンブロット」によって調べた。2種の寄生虫を比較したところ
、完全な一致が認められた(+の数は、相対的な蛍光強度を示す)。ウェスタン
ブロッティングでは、12種のモノクローナル抗体が、大腸菌ならびにCHO細
胞由来のgp190Sと反応した。一方、3種の抗体は、CHO細胞からの単離物質と
結合しなかった。オリゴモルフ(oligomorph)あるいは交互対立電子対(MAD20)由
来の抗原決定基を認識する抗体15および16は、反応しなかった。結果を、表
1にまとめて示す。表中、NDは、実施しなかったことを示すものである。実施例6: 異種系でのgp190Sの発現 1. 大腸菌での発現
発現ベクターpDS56,RBSIIにgp190S2を挿入したところ、gp190S2は、lacオペレ
ーター/レプレッサー/IPTG系を介して制御が可能なプロモーターPN251acO-1の
制御下に置かれることとなった(図4A)。レプレッサー産生性大腸菌、たとえ
ば、大腸菌DH5alphaZ1にプラスミドを入れたところ、gp190S2がIPTGの制御下で
発現された。ベクターによって導入されたN末端の(His)6配列を利用する
ことにより、ニッケルキレートカラムで粗生成物を単離することができた。抗体
カラムでアフィニティクロマトグラフィーを行ったところ、極めて高純度の調製
物が得られた。使用したモノクローナル抗体(mAb5.2)がC末端領域のコンホメ
ーショナルなエピトープを認識するので、この2工程精製によって、少なくとも
C末端が正しく折り畳まれている全長の無傷のタンパク質が選択された(図4B
)。
天然物質とは異なり、最終生成物は、N末端に11個のアミノ酸をさらに有し
ており、そのうち6つがヒスチジンである。この生成物は、N末端シグナルを有
しておらず、また、C末端の付着配列も有していない。P.falclparumに特異的
な配列は、アミノ酸20から始まり、アミノ酸1621で終わっている。2. HeLa細胞ならびにCHO細胞の培養中でのgp190Sの発現
gp190S1をベクターpBi-5に挿入することにより、テトラサイクリン(Tc)によ
って調節可能なプロモーターの制御下に置いた。Tc制御系を選んだのは、以下
の2つの理由による。
・ Tc制御系が属するのは、哺乳動物細胞でも最高の収率が得られるような発
現系である。
・ 高濃度外来タンパク質が分泌されないままに存在すると、細胞の代謝に負
の影響を及ぼすおそれがあるが、目的生成物の合成が始まるのは、培養が成熟し
て後のことである。
pBi5-gp190S1構築物中では、Tcによって制御される転写アクチベーターによ
って双方向プロモータが活性化され、gp190S1とルシフェラーゼインジ
ケーター遺伝子の双方の転写が開始された。Tcの存在下では、プロモーターは
不活性である。転写ユニットは、いずれもtTAを構成的に合成するHeLa細胞な
らびにCHO細胞に導入した(HtTA系統:Gossen,MおよびBujard,H.(1992),T
ight control of gene expression in mammalian cells by tetracycline-respo
nsive promoters.Proc.Natl.Acad.Sci.USA 89,5547-5551;CHO-tTA系統、
未発表)。ハイグロマイシン耐性導入性のマーカー遺伝子を用いたコトランスフ
ェクション(Ca2+リン酸塩法)によって、染色体への組込みが成功裡に行われ
た細胞を選択した。ハイグロマイシン耐性のクローンを、Tcによる発現調節性
について調べ、その際には、ルシフェラーゼ活性を指標として使用した。高度の
調節が可能なクローン(調節因子、Tc1000)で、gp190の合成について調べた。
免疫蛍光分析(図5B)ならびに「ウェスタンブロット」(図5C)で調べたと
ころ、高度の調節が可能な条件下で、gp190を合成するクローンを、両種の細胞
で特定することができた。20のクローンのうち、調節性の最もよかったクロー
ンを、各ケースについて、サブクローニングした。サブクローンHtTA93-9ならび
にCHO27-29は、10:1の割合で培養に使用した。これらの培養の細胞抽出物か
ら、アフィニティクロマトグラフィー(mAb5.2)によって、無傷のgp190S1を単離
することができた。この材料は、調製物の25%を構成しているgp190S1起源で
はないある細胞成分1種以外については均質であった(図6C)。この成分は、
別の精製工程で除去する必要があった。3. トキソプラズマ・ゴンディーでのgp190Sの発現
熱帯熱マラリア原虫(P.falciparum)同様、トキソプラズマ・ゴンディー
(Toxoplasma gondii)もアピコンプレックス門(Apicomplexa)に属しており、した
がって、明らかに、P.falciparumに似たタンパク質修飾系を有している。T.gon
diiは、外来のDNAによるトランスフェクションが可能で、この外来DNAは
ゲノムに効率的に組み込まれ、細胞培養中でのT.gondiiの増殖に支障をきたさ
ない。天然のgp190に最も近い生成物を得るために、タンパク質が寄生虫の表面
に分泌され、P.falciparumの場合のように、タンパク質がGPIの同族体によ
って膜に結合するよう、gp190S2を発現させた。このようにして、gp190S2を(図
3A)をプラスミドppTMCS(D.Soldati、未発表)に挿入し、T.gondiiのチュ
ーブリンプロモーターの制御下に置いた。
この発現構築物をT.gondiiにトランスフェクションした。クロラムフェニコ
ールで選択したところ、gp190を合成する耐性クローンが得られ、このクローン
を免疫蛍光分析によって検出した(図6B)。抗gp190抗体を用いた免疫蛍光分
析の結果は、対応する、T.gondiiの主要な表面タンパク質であるSAGlに対する
抗体を用いた寄生虫の染色による結果と区別がつかなかった。このことから、T.
gondiiの表面にgp190が結合していることが推測される。いくつかのT.gondiiの
クローン(No.3.1から、3.4)の特性を分析し、gp190生成用に保管した。T.gondii
の培養から、アフィニティ・クロマトグラフィー(mAb5.2)によってgp190を単離
し(クローン3、4)、調製目的の規模で培養を行った。電気泳動分析では、無
傷のタンパク質と移動速度がほぼ同等であるような均質な生成物が検出された(
図6C)。実施例7: 各種の発現系で得られたgp190Sの、モノクローナル抗体を用いた 特性分析
gp190に対して特異的なモノクローナル抗体であって、コンホメーショナルな
エピトープを認識する抗体も含む一群のモノクローナル抗体を使用して、これら
の抗体と、P.falciparumならびにT.gondiiとの反応性の比較を、免疫蛍光分析
によって行った。表1にも示されているように、16種の抗体は、各寄生虫に対
して同一の反応性を有していた。このことには、T.gondiiでは、主に、「ネー
ティブ」なgp190が産生されていることがはっきり示されている。各種抗体と、
大腸菌、HeLa細胞、CHO細胞ならびにT.gondii由来のタンパク質との反応性
を比較したところ、抗体のうちの大半のものが、この4種の調製物と反応性を有
していることも示され、特に、大腸菌由来のタンパク質の方が、哺乳動物で産生
されるタンパク質より、抗体を認識する程度が高いことが示された。これは、明
らかに、哺乳動物細胞でグリコシル化が生じているためである。実施例8: P.falciparum (FCB-1)由来のgp190/MSP1による、ヨザル(Aortusl emurinus griseimembra)の免疫感作
2つの免疫感作実験(A、B)を独立に実施した。これらの実験では、約2×
1011個の寄生虫から、極めて高純度gp190/MSP1を、実験(A)では1.0mg、
実験(B)では0.6mg抽出した。
タンパク質は、フロイントのアジュバント(FCA)とともに投与した。対照群に
は、FCAのみを投与した。免疫感作は、タンパク質混合物の場合も、アジュバン
トの場合も、同等に、途中4週間の感覚をおいて、3回実施した。最後の免疫感
作の2週間後に、各動物に、105個の寄生虫(FVO系統)を感染させた。寄生
虫血症を毎日測定した。図2に結果をまとめて示す。図中の各記号の意味内容は
以下のとおりである。
T: 動物をレゾシンで治療。
D: 死亡動物
図2A: 3x60μgのgp190/MSP1をワクチン接種群の各動物に投与
図2B: 3x40μgのgp190/MSP1をワクチン接種群の各動物に投与
対照群では、寄生虫血症を発症しなかったのが1/11匹のみであったのに対
し、ワクチン接種群では、6/10匹が寄生虫血症を発症しなかった。ワクチン
接種群のうちの顕著な寄生虫血症を発症した4匹は、寄生虫血症は発症したもの
の、発症したのが対照群と比べて平均で4日間遅かった(寄生虫血症の2%限界
を超過)。
これらの実験は、gp190/MSP1が、P.falciparumによる感染に対して極めて有
意な予防効果を有することを、サルのモデルで初めて示したものである。したが
って、本発明の方法は、マラリアに対して実際に使用することができるワクチン
を、はじめて提供するものである。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項
【提出日】平成10年12月10日(1998.12.10)
【補正内容】
(新)請求の範囲
1.Plasmodiumの完全gp190/MSP1蛋白質の製造方法、特に、gp190/MSP1のため
の完全遺伝子で特徴付けられる熱帯熱マラリア原虫(Plasmodium falciparum)が
、適切な系、好ましくは宿主生物体中で発現され、蛋白質が基礎としている発現
されたDNA配列のAT含量が天然に存在する配列に比べて減らされている方法
。
2.その蛋白質が基礎としているDNA配列の合成が、P.falciparum株、FCB-
1のDNA配列に由来する、請求項1の組替え製造方法。
3.発現されたDNA配列のAT含量が74%〜55%に減少されることを特
徴とする請求項2の組替え製造方法。
4.製造された蛋白質が基礎とする遺伝子が、シグナルペプチドと付着ペプチ
ドを含む完全アミノ酸配列をコードすることを特徴とする請求項1〜3のいづれ
かの組替え製造方法。
5.製造された蛋白質が基礎とする遺伝子が、付着ペプチドを除いた完全アミ
ノ酸配列をコードすることを特徴とする請求項1〜3のいづれかの組替え製造方
法。
6.製造された蛋白質が基礎とする遺伝子が、シグナルペプチドと付着ペプチ
ドとを除いた完全アミノ酸配列をコードすることを特徴とする請求項1〜3のい
づれかの組替え製造方法。
7.以下の工程を含むことを特徴とする請求項1〜6のいづれかの組替え製造
方法、
(a)コドン頻度はヒトゲノムにおいて通常のものであり、そして製造されるべ
きFCB-1蛋白質のアミノ酸配列は保持されるように、合成されるべきP.falciparu
m FCB-1から、DNA配列を設計する、
(b)設計した配列を、重複する各領域、好ましくはp83,p3q1,p36
,gp30およびgp19に分割する、
(c)各領域の全長に延在するおのおののデオキシオリゴヌクレオチドの合成、
(d)PCR法によるgp19,gp30,p36およびp31をコードする領
域、および、約1200bpの2つの配列の融合によるp83をコードする領域の合成
、(e)コードされた配列のおのおのをクローン化(複製)する、
(f)完全な遺伝子に融合する、
(g)適切な発現系で発現する。
8.前記工程(c)で合成されたデオキシオリゴヌクレオチドが、平均120
ヌクレオチド長であり、各々で約20塩基隣接する配列と重複することを特徴と
する請求項7の組替え製造方法。
9.発現ベタターとしてdPS56,RBS IIを用いることを特徴とする請求項1〜8
のいづれかの組替え製造方法。
10.発現ベクターとしてpBi-5を用いることを特徴とする請求項1〜8のい
づれかの組替え製造方法。
11.発現ベタターとしてppTMCSを用いることを特徴とする請求項1〜8のい
づれかの組替え製造方法。
12.前記蛋白質が基礎としているDNA配列が、大腸菌中で発現されること
を特徴とする請求項1〜11のいづれかの組替え製造方法。
13.用いられる大腸菌株が、抑制因子製造(repressor-producing)株E.coli
DH5alphaZ1であることを特徴とする請求項12の組替え製造方法。
14.前記蛋白質が基礎とするDNA配列が、HeLa細胞中で発現されることを
特徴とする請求項1〜11のいづれかの組替え製造方法。
15.前記蛋白質が基礎とするDNA配列が、CHO細胞中で発現されること
を特徴とする請求項1〜11のいづれかの組替え製造方法。
16.前記蛋白質が基礎とするDNA配列が、トキソプラズマ・ゴンデイまた
はリーシュマニア中で発現されることを特徴とする請求項1〜11のいづれかの
組替え製造方法。
17.請求項1〜16のいづれかの組替え製造方法によって、得られうる、発
現に適した、Plasmodium、特にP.falciparumのgp190/MSP1表面蛋白質の完全DN
A配列。
18.付着シグナルをコードしないことを特徴とする請求項17の、発現に適
したDNA配列。
19.付着シグナルもシグナルペプチドもコードしないことを特徴とする請求
項18の、発現に適したDNA配列。
20.11の付加的なアミノ酸、そのうち6はヒスチジンであるアミノ酸に対
する配列を含み、N−末に存在することを特徴とする請求項19の、発現に適し
たDNA配列。
21.配列が、認識しうるスプライス・ドナーとスプライス・アクセプターと
を含まないことを特徴とする請求項17〜20のいずれかの、発現に適したDN
A配列。
22.配列が、大きなGC−リッチ配列を含まないことを特徴とする請求項1
7〜21のいずれかの、発現に適したDNA配列。
23.配列が、6以上の塩基対の配列を認識する制限酵素に対する認識シグナ
ルを含まないことを特徴とする請求項17〜22のいずれかの、発現に適したD
NA配列。
24.蛋白質のプロセッシングの後に、存在するドメインを分離し、制限エン
ドヌクレアーゼのためのただ1つしかない開裂サイトを含む、ある領域中の特定
の制限ヌクレアーゼのシグナルを認識するための配列であることを特徴とする請
求項17〜23のいずれかの、発現に適したDNA配列。
25.残りの配列中に、および、使用できるベクター中には現れないエンドヌ
クレアーゼのための開裂サイトを両末端に持つ配列であることを特徴とする請求
項17〜24のいずれかの、発現に適したDNA配列。
26.gp190/MSP1表面蛋白質および・または完全蛋白質のための請求項17〜
26のいずれかの完全な核酸配列を含む宿主生物体.
27.生物体がE.coliであることを特徴とする請求項26の宿主生物体。
28.E.coli株が、抑制因子製造(repressor-producing)E.coli株DH5alphaZ1
であることを特徴とする請求項27の宿主生物体。
29.宿主生物体がHeLa細胞であることを特徴とする請求項26の宿主生物体
。
30.宿主生物体がCHO細胞であることを特徴とする請求項26の宿主生物
体。
31.宿主細胞が、本質的にtTAを合成することを特徴とする請求項29ま
たは30の宿主生物体。
32.宿主生物体が、トキソプラズマ・ゴンデイ、リーシュマニア、バクロウ
イルス、アデノウイルス、または酵母を供給することを特徴とする請求項26の
宿主生物体。
33.マラリアに対する活性免疫化のための請求項1〜16のいずれかの方法
で製造されたgp190/MSP1蛋白質の使用。
34.受動免疫化のために適したモノクローナル抗体の製造のための請求項1
〜16のいずれかの方法で製造されたgp190/MSP1蛋白質の使用。
35.核酸を基礎とするワクチンの製造のための請求項1〜16のいずれかの
方法で製造されたDNA配列の使用。
36.配列のAT含量を減少させることを特徴とする遺伝子配列の安定化方法
。
37.安定化されていない遺伝子より減少したAT含量を示すことを特徴とする
安定化された遺伝子。
38.請求項17〜25および・または37のいずれかのDNA配列を含むベ
クター。
39.請求項38のベクターを含む宿主細胞。
40.請求項1−16のいずれかの方法で、および・または請求項17−25
のいずれかのDNA配列、および・または請求項26−31のいずれかの宿主、
請求項38のベクターを用いて、製造された蛋白質を含むワクチン。
41.Plasmodium、特にP.falciparumからのさらなる免疫促進生成物を含むこ
とを特徴とする請求項40に記載のワクチン。
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(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
C12N 1/21 C12N 1/21
5/10 C12P 21/08
15/02 C12N 5/00 B
C12P 21/08 15/00 C
//(C12N 1/21
C12R 1:19)
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L
U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF
,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,
SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S
D,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG
,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT
,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,
CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,F
I,GB,GE,GH,HU,ID,IL,IS,JP
,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,
LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,M
W,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD
,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,
TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZW
(72)発明者 パン ヴェイキング
ドイツ国 D―69123 ハイデルベルク
イム ブッシュゲヴァン 71