JP2000516614A - 製薬適用用組成物 - Google Patents

製薬適用用組成物

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Abstract

(57)【要約】 製薬組成物は、逆温度粘性化ポリマーネットワークを含む製薬学的に許容される担体を含む。該ポリマーネットワークは、少なくとも1つの反応性ポリマー成分、該反応性成分は溶液中で周囲の刺激への反応を凝集することができる、及び少なくとも1つの構造成分、該構造成分は、使用状態を越えて自己-反発する相互作用を示す、を含む。該反応性成分は上記構造成分にランダムに結合し、且つポリマーネットワークは上記周囲の刺激に反応して粘性を生じることで特徴付けられる。該組成物はさらに、薬学的効果を与える薬学的活性剤を含み、上記担体と上記剤とは水性-ベースの媒体の中に配される。該組成物は、皮膚の、耳の、直腸の、膣の、目の、食道の及び鼻の粘膜を通過する薬剤の投与のために好適である。

Description

【発明の詳細な説明】 製薬適用用組成物 本出願は、「反応性ネットワークポリマーとその使用方法」と題した1996年1 月3日出願の同時継続出願U.S.S.N.08/580,986の一部継続出願で ある、米国を指定する1996年6月14日に出願した「反応性ネットワークポリマー とその使用方法」と題した同時継続出願PCT/US96/10376の一部継 続出願であり、各々は参考により併合される。 本出願は、1996年8月12日に出願した「ドラッグデリバリーシステム」と題し た米国仮出願第60/023,996号、1996年9月16日出願の「逆転熱粘性ゲルのレオロ ジー的特性の変更」と題した米国仮出願第60/025,974号、1996年10月15日出願の 「スマートヒドロゲルの転移温度におけるシフト」と題した米国仮出願第60/028 ,183号、1996年11月14日出願の「スマートヒドロゲルに基づく会合増粘剤」と題 した米国仮出願第60/030,798号、1997年1月2日出願の「反応性ネットワークポリ マーとその使用方法:熱安定化」と題した米国仮出願第60/034,454号、及び1997 年1月2日出願の「ヒツジにおけるペプチドのデリバリー」と題した米国仮出願第 60/034,174号について、米国特許法第119条(e)に基づいた優先権を主張し、それ によって参考により完全に併合される。 発明の分野 本発明は、各種の製薬製品において有用な製薬組成物、特に、食道の、耳の、 膣の、直腸の、局所の及び目のような経粘膜性の(transmucosal)適用に有効な組 成物に関する。より詳細には、本発明は、広い範囲の状態にわたり可逆的なゲル 化が設計可能なポリマーネットワークを含む、疾患又は疾病を治療するための製 薬組成物に関する。 発明の背景 医薬のデリバリーにおける重要性の一つは、医薬の生物学的利用能である。医 薬の本質とデリバリーのルートの基づいて、その生物学的利用能は、例えば、肝 -胃腸の最初の通過解毒による経口-移送した医薬の分解又は適用のサイトからの 医薬の急激なクリアランスのために、非常に低いであろう。その結果純量は望ま しくない副作用を招き得る、医薬の必用とされる量よりも高く常用的に投与され ることが要求されることになる。かくして、それらの利用能が一様な投薬手段に おいて制御し得るように、医薬の量が副作用を最小化することができるように低 く保持することができ、且つ投薬する治療のプログラムが患者に非常な利便性を 提供するために最大限に保持することができるような、かくして適当な投薬に非 常に良く従って促進されることが医薬投与の手段を有することが製薬工業により 要望される。 多くの場合、それは上記した目的を容易にするために粘性の一定の特性を有す ることが望ましいことが製薬工業において知られる。セルロース類のようなヒド ロゲルは、製薬組成物における増粘剤として包含されている。ヒドロゲルは、水 に溶解するポリマーを除き、大量の水を吸収するポリマーネットワークである。 そのポリマー鎖の親水性エリアは水を吸収し且つゲル領域を形成する。ゲル化の 程度は、ゲル領域が占める溶液の容積に依存する。 可逆的ゲル化溶液は、その溶液の粘性が温度の上昇と低下によって、それぞれ 増加し且つ減少することが知られる。そのような可逆的ゲル化系は、それが流動 相において材料の取り扱いのために望ましいが、しかし性能はゲル化した又はよ り粘性な相において好適であるにかかわらず有用である。 これらの特性を持つ周知の材料は、米国特許第4,188,373号中に記載される、P luronicRポリオール(BASF,Ludwigshafen,ドイツ)として商業的に利用可能なブ ロックコポリマーポリオールを用いる熱凝固ゲルである。該ポリマーの濃度の調 節は、望みの液体-ゲル転移を与える。しかしながら、少なくとも18−20重 量%のポリオールポリマーの濃度が、流通的に又は生理学的な使用温度でそのよ うな転移を示す組成物の調製のために必要とされる。また、18−20重量%の 反応性ポリマーを含んだ溶液は、一般に「液」相においてこれら溶液が低粘度の 自由流動が転移の前に要求される条件の下で機能し得ないように、非常に粘性が ある。加えて、これらのポリマーの濃度は、その材料自身が使用の間に好ましく ない相互作用の原因となり得る程に高い。 室温で液状であるが、ほぼ体温に暖められた場合に半固体を形成する別の周知 の系は、TetronicRポリオールとして商業的に利用し得る、エチレンジアミンで 縮合したポリオキシエチレンとポリオキシプロピレンの四機能化ブロックポリマ ーから形成される。それらの組成物は、水性媒体中にほぼ10重量%から50重 量%のポリオールから形成される。米国特許第5,252,318号参照。 米国特許第5,252,318号において、Joshiらは、pH-感受性ゲル化ポリマー(架 橋ポリ(アクリル酸)のような)と温度-感受性ゲルポリマー(メチルセルロース又 はポリ(エチレンオキシド)とポリ(プロピレンオキシド)とのブロックコポリマー のような)との物理的な混合を作り上げる可逆的ゲル化組成物を報告する。メチ ルセルロースを含む組成物において、粘性の五倍から八倍の増加が、非常に低い レベル(1−4重量%)のメチルセルロースでの温度とpHの同時変化により観測 される。Joshiらの図1と2を参照。ポリ(エチレンオキシド)/ポリ(プロピレン オキシド)の商業的に利用可能な形態、PluronicRとTetronicRポリオールを含む 組成物において、温度とpHの同時変化による粘性の重大な増加が非常に高いポ リマーレベルでのみ観測される。Joshiらの図3−6を参照。 WO 95/24430において、Hoffmanらは、pH-感受性ポリマー成分と 温度-感受性ポリマー成分を含むブロック及びグラフトコポリマーを開示する。 該ブロック及びグラフトコポリマーは、秩序だっており且つpH-感受性及び温 度-感受性ポリマー成分の規則正しい繰り返し単位を含む。該コポリマーは、溶 液からゲルの転移と沈澱相転移発生の両方で、低臨界溶液温度(LCST)を有す るとして記載される。かくして、ゲルへの転移は、溶液の曇り及び不透明化に伴 って起こる。組成物の美学的特徴にいくらか関係する、多くの適用において好ま しくないであろう光透過率は減じられる。 かくして、可逆的なゲル化を示す周知の系は、それらが大量の固体含有量を要 求すること及び/又は要望より劣る粘性の増加のために制限される。加えて、幾 つかの周知の系は、成分の好ましくない不透明化に伴い粘性の増加を示す。 発明の概要 可逆的なゲル化又は粘性化が可能な成分を含む製薬組成物を提供することが本 発明の目的である。 非常に低い固形物含有量でゲル化又は粘性化が可能な成分を含む製薬組成物を 提供することが本発明の更なる目的である。 通常の可逆的ゲル化組成物によって与えられる特性と比べ、改善された流動及 びゲル化特性を与える製薬組成物を提供することが本発明の他の目的である。 添加剤、特に疎水性添加剤の溶解性における界面活性剤又は乳化剤として製薬 組成物における使用のための、及び温度上昇化で安定なエマルジョンを提供する ために望ましいポリマーネットワーク組成物を提供することが本発明の更なる目 的である。 最小の固形物含有量によってデリバリー及び薬学的効果を維持するために適当 な濃さを与える製薬組成物を提供することが本発明の更なる目的である。 他方の不溶性添加物のための懸濁剤として製薬組成物中に使用するためのポリ マーネットワークを提供することが本発明の更なる目的である。 生体適合ポリマーを構成する可逆的ゲル化ポリマーネットワーク組成物を提供 することが本発明のさらに別の目的である。 本発明のこれら及び他の目的は、医薬のデリバリーのための可逆的ゲル化ポリ マーのネットワークを含む製薬組成物により達成される。制御された手法におい て、最小の副作用を持った、及び投薬毎に非常に有効性のある、正確な時間での 医薬デリバリーの新規な手法は、ドラッグデリバリー及び薬理工学により継続的 に探し求められる。本発明の可逆的ゲル化ポリマーのネットワークは、新規のマ クロ分子(例えばペプチド)医薬又は治療の製品と同じく通常の小さい化学的薬剤 の経粘膜デリバリー用の好ましいドラッグデリバリーベヒクルを作製する物理化 学的特徴を有する。 可逆的ゲル化ポリマーネットワークは、周囲の刺激物との反応の凝集が可能な 反応性ポリマー成分を含む。その反応性ポリマー成分は、該製薬組成物の使用条 件を越えて自己反発する相互作用を呈する構造ポリマー成分にランダムに結合す る。その反発力は水性媒体において伸張化を及び溶解化を維持するための構造的 成分が原因となる。可逆的ゲル化ポリマーネットワークは、周囲の刺激物への反 応におけるその粘性により特徴付けされる。該ポリマーネットワークはまた、幾 つかの非結合又は「遊離の」反応性ポリマー、又は該ポリマー組成物にこの特徴 的な性質に寄与する又は修正する他の添加物を含む。 加えて、該製薬組成物は、予め選択した薬学的効果を提供するために選択した 薬剤を含む。薬学的効果は疾患の原因又は徴候又は身体的な障害を治療するため に求めるものである。製薬はFDA薬学ガイドラインに基づく規定に従うそれら の製品、同じく消費材を含む。 「ゲル化」又は「粘性化」によってここに用いられるそれらの用語は、ポリマ ーネットワーク溶液の粘性におけるドラスティックな増加を意味する。ゲル化は 溶液の最初の粘性に基づくが、しかし一般にpH7及び1重量%ポリマー濃度で の粘性増加は、本発明の製薬組成物の調製において使用されるポリマーネットワ ークで好適には2から100倍、好ましくは5から50倍、より好ましくは10 から20倍の範囲内である。そのような効果は単純なポリマーネットワークにお いて観測され、且つ該効果は製薬組成物中の他の成分の存在により修正され得る 。 「可逆的ゲル化」によってここに用いられるその用語は、温度の減少よりむし ろ温度上昇により起こるゲル化のプロセスを意味する。これは、溶液の粘度が温 度の上昇に伴い一般に減少することから、反対の現象である。 「使用条件」によってここに用いたその用語は、その組成物が出荷及び保存の 間、並びに医療的治療の間を含む、その使用の間にさらされることがあり得る全 ての条件を意味する。 可逆的ゲル化ネットワークの構造ポリマー成分の間の新規な相互作用は、非常 に低い固形物含有量でのゲルの形成をなす。ゲル化及び/又は粘性化は、反応性 ポリマー成分の約0.01から20重量%と、構造ポリマー成分の約0.01か ら20重量%とを有する水性溶液中で観測される。典型的な可逆的ゲル化ポリマ ーネットワークは、全ポリマー固形物(例えば反応性ポリマーと構造ポリマー)の 約0.01重量%から約10重量%好ましくは4重量%まで、より好ましくは、 全ポリマー固形物の1重量%まで、逆温度粘性化を呈するまで、で構成し得る。 勿論、添加剤と薬剤とを含めた組成物の全固形物含有量は、より高くして良い。 ポリマーネットワークの1重量%の粘性は、pH7で約5℃の温度における増加 に関して少なくとも10倍増加する。粘性増加はpH7での及び又は高いポリマ ーネットワーク含有量で大きな温度範囲にわたり一様により大きくし得る。 反応性ポリマーと構造ポリマーの相対的比率は、製薬組成物の望ましい特性に 基づいて組成物において変えてよい。一つの実施態様において、反応性ポリマー は約1から20重量%の範囲内に存在せしめ、且つ構造ポリマーは約99から8 0重量%の範囲内に存在せしめる。別な実施態様において、反応性ポリマーは約 21から40重量%の範囲内に存在せしめ、構造ポリマーは約79から60重量 %の範囲内で存在せしめる。別な実施態様において、反応性ポリマーは約41か ら50重量%の範囲内に存在せしめ、構造ポリマーは約59から50重量%の範 囲内で存在せしめる。別な実施態様において、反応性ポリマーは約51から60 重量%の範囲内に存在せしめ、構造ポリマーは約49から40重量%の範囲内で 存在せしめる。さらに別な実施態様において、反応性ポリマーは約61から90 重量%の範囲内に存在せしめ、構造ポリマーは約39から20重量%の範囲内で 存在せしめる。別な実施態様において、反応性ポリマーは約81から99重量% の範囲内に存在せしめ、構造ポリマーは約19から1重量%の範囲内で存在せし める。 上述した可逆的ゲル化ポリマーネットワークは、薬剤のデリバリーベヒクルと して製薬組成物において含ませてよい。加えて、該可逆的ゲル化ポリマーネット ワークは、組成物の流動特性、増粘性及び他の特性を改善するために含めてよい 。添加物もまた、液からゲルへの転移温度の増加又は減少及び/又は反応性ポリ マー組成物の粘性の増加又は減少のような、ポリマーネットワークの性能を変更 するために含めてもよい。 本発明の一つの態様において、可逆的ゲル化ネットワークは、使用及び/又は 適用温度で組成物の増粘特性を与えるために製薬組成物中に混入される。そのよ うな増粘特性は、温度に応じた望ましい粘性と同様に一貫して増大した粘性を含 む。該ポリマーネットワークは、他の増粘剤が有効でないpHの範囲における増 粘剤として有用となり得る。 本発明の他の態様において、可逆的ポリマーネットワークは、製薬組成物中の 疎水性薬剤を安定化するため及び可溶化するために製薬組成物中に混入される。 該可逆的ゲル化ポリマーネットワークは、エマルジョンの安定性を増加するため に含め得る。多くのエマルジョン(第1の材料中に第2の材料の小滴又は粒子の 懸濁物)は、加熱によって粘性を損なう。ここに明示されるであろうように、該 可逆的ゲル化ネットワークは、昇温での一様なそれの乳化特性を維持する。 加えて、該可逆的ゲル化ポリマーネットワークは、組成物にエモリエント性を 与えるために組成物中に含め得る。その組成物はまた、それが皮膚又は粘膜に適 用された後に皮膜形成剤としても作用し得る。この皮膜形成剤は、皮膚の保水性 に関係する、皮膚からの水分損失を防止するためのバリアとして使用し得る。皮 膜形成はまた、周囲の攻撃に対し組織を保護するための、または適応皮膚との間 の機械的な分離(粘着防止)を提供するための保護被膜(「バンド-エイド」)を提 供する。 図面の簡単な説明 本発明は、説明の目的のために提示し、且つ制限するためのものではない、図 面に関連して記載される: 図1は転移温度の上と下でのポロキサマー:ポリ(アクリル酸)ポリマーネット ワークと、疎水性ポロキサマー領域の凝集を示す概略図; 図2は、pH7.0で0.44sec-1の剪断(せん断)率で測定したポロキサマ ー/ポリ(アクリル酸)(1:1)の1重量%、2重量%、3重量%反応性ポリマー ネットワーク水性組成物の粘度対温度のグラフである; 図3は、粘度応答の可逆性を示す、1重量%ポロキサマー:ポリ(アクリル酸) ポリマーネットワーク組成物の粘度対温度のグラフである; 図4は、各種の剪断率での2重量%ポロキサマー:ポリ(アクリル酸)ポリマー ネットワーク組成物の粘度応答を示す; 図5は、通常の混合によって調製した、及び高剪断ホモジナイザー(8000rpm, 30分)を用いて調製した2重量%ポロキサマー:ポリ(アクリル酸)ポリマーネ ットワーク組成物の粘度応答曲線を示す; 図6は、各種のpHでの1重量%ポロキサマー:ポリ(アクリル酸)ポリマーネ ットワーク組成物の粘度対温度のグラフである; 図7は、0.25重量%のKClの添加の有る無しの1重量%ポロキサマー: ポリ(アクリル酸)ポリマーネットワーク組成物の粘度対温度のグラフである; 図8は、0.5重量%のアセトアミドMEAの添加の有る無しの1重量%ポロ キサマー:ポリ(アクリル酸)ポリマーネットワーク組成物の粘度対温度のグラフ である; 図9は、エタノールの添加無しと、5重量%、10重量%及び20重量%添加 した1重量%ポロキサマー:ポリ(アクリル酸)ポリマーネットワーク組成物の粘 度対温度のグラフである; 図10は、0.025重量%のSurfynol CT11の添加の有る無しの1重量%ポ ロキサマー:ポリ(アクリル酸)ポリマーネットワーク組成物の粘度対温度のグラ フである; 図11は、疎水性薬剤の乳化剤と安定化剤として用いた可逆性ゲル化ポリマー ネットワークの説明である; 図12Aは、可逆性ゲル化ポリマーネットワークの水性(pH7.0)中のエストラ ジオールの平衡溶解度のプロット、且つ図10Bは濃度の機能として該ポリマー 組成物からのエストラジオールの放出のプロットである; 図13Aは、可逆性ゲル化ポリマーネットワークの水性(pH7.0)中のプロゲス テロンの平衡溶解度のプロット、且つ図11Bは濃度の機能として該ポリマー組 成物からのプロゲステロンの放出のプロットである; 図14は、pH7で剪断率0.22sec-1で測定した、(a)PluronicRF127ポロキサ マー:ポリ(アクリル酸)(1:1)の1重量%反応性ポリマーネットワーク水性組 成物、(b)PluronicRF127ポロキサマー:ポリ(アクリル酸)(1:1)の1重量%の 物理的混合の粘度対温度のプロットである; 図15は、pH7で剪断率2.64sec-1で測定した、PluronicRF88ポロキサマー :ポリ(アクリル酸)(1:1)の1重量%反応性ポリマーネットワーク水性組成物 の粘度対温度のプロットである; 図16は、pH7で剪断率22sec-1で測定した、PluronicRP104ポロキサマー: ポリ(アクリル酸)(1:1)の2重量%反応性ポリマーネットワーク組成物の粘度 対温度のプロットである; 図17は、pH7で剪断率22sec-1で測定した、PluronicRF123ポロキサマー: ポリ(アクリル酸)(1:1)の2重量%反応性ポリマーネットワーク組成物の粘度 対温度のプロットである; 図18は、脱イオン水中で剪断率22sec-1で、2重量%のPluronicRF127/ポリ (アクリル酸-共-メタクリル酸)(1:1)の反応性ポリマーネットワーク組成物の 粘度対温度のプロットである; 図19は、脱イオン水中で剪断率132sec-1で、各種のポロキサマーとポリ(ア クリル酸)(1:1)の1重量%作製の粘度対温度のプロットである; 図20は、pH7で剪断率2.64sec-1で、2重量%ポリエチレングリコールモ ノ(ノニルフェニルエーテル)/ポリアクリル酸(1:1)の反応性ポリマーネット ワーク組成物の粘度対温度のプロットである; 図21は、本発明のポロキサマー/ポリ(アクリル酸)ポリマーネットワークか らのヘモグロビンの放出を示すプロットである; 図22は、本発明のポロキサマー/ポリ(アクリル酸)ポリマーネットワークか らのリゾチームの放出を示すプロットである; 図23は、本発明のポロキサマー/ポリ(アクリル酸)ポリマーネットワークか らのインシュリンの放出を示すプロットである; 図24は、オートクレーブにより滅菌する(a)前と(b)後のポロキサマー/ポリ (アクリル酸)ポリマーネットワーク組成物の粘度対温度のプロットである; 図25は、反応性ポリマーネットワークのゲル化のオンセットについてのロー ドしたフルオレセインの効果対反応性ポリマーネットワーク溶液(pH7.0)中の全 ポリマー濃度のプロットである; 図26は、プロゲステロン放出の割合と巨視的な粘度対ポリマー濃度のプロッ トである; 図27は、プロゲステロン放出のパーセンテージ対反応性ポリマーネットワー ク中のポリマー濃度のプロットである; 図28は、ウサギの目におけるフルオレセイン残存対1重量%ポロキサマー/ ポリ(アクリル酸)ポリマーネットワークの時間のプロットである; 図29は、商業的に利用可能な材料のポロキサマー:ポリ(アクリル酸)組成物 の残留を比較する、ヒトとウサギの目における角膜残留時間のシンチグラフィの 評価である; 図30は、鼻経由において本発明の鼻用組成物の皮膚保持時間の活性対時間の プロットである; 図31は、100μgのGnRH類似物を含んだポロキサマー:ポリ(アクリ ル酸)ポリマーネットワークの5.5重量%溶液を鼻に投与したヒツジにおける 黄体化ホルモンの血清濃度のプロットである; 図32は、食道経由の本発明の鼻用組成物の皮膚保持時間の活性対時間のプロ ットである; 図33は、ポロキサマー:ポリ(アクリル酸)ポリマーのデリバリーベヒクルを 用いてヒツジにおけるエストロゲンの膣のデリバリーに続く累積血清エストラジ オールレベル対時間のプロットである;及び 図34は、ポロキサマー:ポリ(アクリル酸)ポリマーのデリバリーベヒクルを 用いてヒツジにおけるGnRH及びその類似物の膣のデリバリーに続く血清黄体 化ホルモンレベル対時間のプロットである。 発明の詳細な説明 本発明は、新規な反応性成分:構造成分ポリマーネットワークを含む製薬組成 物に関する。該ポリマーネットワークは、周囲に感受性の増粘剤として作用し、 加えて製薬組成物に有益とされ得る、界面活性剤および乳化剤の能力を与える。 本発明に従うポリマーネットワークは、構造ポリマー成分にランダムに共有結合 した反応性ポリマー成分を含む。該ポリマーネットワークは、反応性ポリマーと 構造ポリマーを各々約0.01−20重量%含む。実施例としてポリマーネット ワーク組成物は、反応性ポリマー:構造ポリマーが約1:10から約10:1間 での範囲である。体温(25−40℃)で及び/又は生理的なpH(pH3.0− 9.0)及びpH13までの塩基性環境において可逆的ゲル化を示すポリマーネ ットワーク組成物が薬学的適用のために特に好ましい。 本発明の組成物は、薬学的活性剤の安全且つ有効な量を含む。ここで用いたよ うな「安全且つ有効」とは、治療すべき状態を顕著に陽性に変化させるために、 又は得られるべき薬学的効果のために十分な高さの量であるが、しかしシリアス な副作用が無い十分に低い量を意味する。 該反応性成分は、結合及び/又は凝集のその度合いを変えるために刺激と反応 するであろうオリゴマー又はポリマーである。該刺激は温度、pH、イオン濃度 、溶媒濃度、光、磁場、電場、圧力又はゲル材料の反応のトリガーとして通常用 いられる他のトリガーであってよい。温度は、好ましい環境的なトリガーである 。凝集は、ミセル形成、沈殿、不安定な架橋又は他のファクターの形態を取りう る。 反応性成分は、疎水性領域の領域、例えばポリ(プロピレンオキシド)ブロック と、凝集性を与えるための親水性領域、例えばポリ(エチレンオキシド)ブロック を典型的に持つ。反応性ポリマーは直鎖又は分枝したものでよい。好ましい反応 性成分は、異なるオキシアルキレンユニットのブロックコポリマーのようなポリ オキシアルキレンポリマーを含む。少なくとも一つのポリオキシアルキレンユニ ットは、疎水性特性を有するべきであり、且つ少なくとも一つのポリアルキレン ユニットは、親水性特性を有するべきである。ポリオキシエチレンとポリオキシ プロピレンのブロックコポリマーが、本発明の好適な実施態様において使用され 得る。他の好適な反応性成分は、三つ組みABAブロックコポリマー、(P1)a( P2)b(P1)a'(式中、P1=ポリ(エチレンオキシド)及びP2=ポリ(プロピレンオ キシド)ブロック、aは10-50の範囲内であり、bは50-70の範囲内であ る)の一般式を有するトリブロックポリオールポリマーである、ポロキサマーを 含む。 PluronicR(BASF)は、aが16から48の範囲内でbが54-62の範囲内で、商 業的に利用可能である。 他の実施例のポリオキシアルキレンポリマーは、末端アルキル又はアリールア ルキル基とアルコールとの縮合反応した生成物であるアルキルポリオールを含む 。そのアルキル基は、ブチル、ヘキシルなどのような疎水性特性を有するべきで ある。アルキルポリオールは、一般式R-(OCH2CH2)nOH(式中Rはアルキ ル 及びアリールアルキルのような非極性ペンダント基であり、nは5-100の範 囲内である)を有してよい。好適なアルキルポリオールは、ポリエチレングリコ ールモノ(ノニルフェニル)エーテルである。更に他の実施例の反応成分は、凝集 行動をなすポリマーバックボーンに沿って疎水性と親水性の領域を所有する、セ ルロース、セルロースエーテル及びグアーガムを含み得る。1又はそれ以上の反 応性成分が、本発明の可逆的ゲル化ポリマーネットワーク組成物中に使用し得る 。 構造成分は、多成分ポリマーネットワークが形成されるように反応性ポリマー を支持するように仕えるオリゴマー又はポリマーである。該構造成分は、自己反 発する相互作用を経験する、すなわち、該構造的なポリマーは同じ構造ポリマー 成分の誘因するよりはむしろ反発する傾向にある。これは拡げられた構造ポリマ ーの結果となる。該構造成分は、ポリマーネットワークの使用条件全体にわたり そのような反発的な相互作用を示す。かくして、2つの異なる状態、例えば凝集 及び非凝集の存在するポリマーネットワークの似ていない反応成分は、その環境 に従って、その構造成分は組成物の使用条件全てにわたり実質的に拡張を維持す る。 好適な構造成分はイオン化可能なポリマーを含む。イオン化は構造ポリマー成 分を特徴付ける反発性自己相互作用を提供する。本発明のイオン化可能なポリマ ーは、直鎖、分枝した及び/又は架橋したポリマーを含む。特に重要なものはア クリル酸、メタクリル酸、エタクリル酸、フェニルアクリル酸、ペンテン酸など のようなモノマーのカルボキシビニルポリマーである。1又はそれ以上のポリ( カルボキシビニル)ポリマーが、本発明の反応性ポリマーネットワーク組成物に おいて使用し得る。実施例としてのみ、アクリル酸とメタクリル酸のコポリマー のようなコポリマーが予期される。キトサン又はヒアルロン酸のような天然由来 のポリマーもまた、それらが他の構造ポリマーのポリマー又はコポリマーとして イオン化したネットワークを形成可能であることから構造ポリマーとして可能性 がある。 親水性及び疎水性基の両方を含む非イオン化ポリマーは、それらが溶液中で拡 張したポリマーを保持するために使用条件に渡り十分な反発力を示す場合、好適 な構造ポリマーとなり得る。好適な非イオン化構造ポリマーは、アクリルアミド 又は置換されたアクリルアミドを含む。 ポリ(アクリル酸)は直鎖、分枝及び/又は架橋されてよい。ポリ(アクリル酸) は、溶液のpHに変化でイオン化が可能である。イオン化によって、ポリ(アク リル酸)に関して用いられる用語として、それはアクリル酸の塩基結合体、いわ ゆるアクリラートの生成を意味する。ここで使用されるように、ポリ(アクリル 酸)は、ポリマーのイオン化した及びイオン化していないバージョンの両方を含 む。イオン強度の変更は、pHにおける変更によって又は塩濃度の変更によって 達成され得る。ポリマーネットワークの増粘効果は、ポリ(アクリル酸)のイオン 化の一部の機能であり;しかしながら熱ゲル化はイオン化せずに発生し得る。ポ リマーのイオン状態の変更は、誘引(崩壊)又は反発(拡張)力を経験するポリマー の原因となる。高い粘度状態において適用させるべき組成物の必要性が無いか又 は望ましくない場合、非イオン化ポリ(アクリル酸)として組成物を調製すること を可能とし得る。身体の自然な緩衝能力は、ポリ(アクリル酸)をイオン化するた めの適用した組成物のpHを調節するであろうし、それによってその特徴的な粘 性が進展する。 本発明の可逆的ゲル化ポリマーネットワーク組成物は、高度に安定化され、且 つ液状とゲル状の両方のサイクルの固定した又は繰り返しにおけるいずれかの相 分離を示すことがない。サンプルは、いずれかの顕著な分解、曇り、相分離又は ゲル化特性の低下がなく、45℃で3ヶ月以上保存される。これは、相安定性と 相分離が問題とされる、特に構築ポリマーが互いに適合しないようなポリマー混 合物及び水性混合ポリマー溶液との対照を示す。 いずれかの特別な機構的又は化学的構造によって結合することを意図すること なしに、該ポリマーネットワークの構造は、拡張し、良好に溶媒化した構造ポリ マー成分のバックボーン上に反応性ポリマー成分とランダム結合することで包含 される。構造ポリマー成分とランダムに結合した反応性ポリマー成分との組み合 わせは、それのユニークな特性を組成物に与える。粘度は溶解したポリマーの分 子量の機能である。反応性ポリマー成分の凝集はポリマーネットワークの有効分 子量を増加する。その凝集はミセル構造、沈殿、不安定な架橋化又は他のファク ターで形成してよい。構造ポリマー成分の反発力は、分子量を効果的に増加する ことで沈殿を防止する、拡張し、溶媒化したポリマーを維持する。 特有な可逆性ゲル化ポリマーネットワーク、ポロキサマー:ポリ(アクリル酸) に関して、可逆性ゲル化ポリマーネットワークの観測された熱挙動は、粘度の増 加が、粘性ゲル様の拡張したポリマー構造を提供するためにポリ(アクリル酸)の 隣接した鎖を物理的にブリッジする一時的な架橋として奉仕する、ポリ(アクリ ル酸)成分と結合することから、転移温度で該ポロキサマーの疎水性部分の凝集 によることを示唆する。その凝集プロセスは、図1中に示す通り発生するものと 理解してよく、ここでバックボーン20はポリ(アクリル酸)を表し、薄いバンド 24はポロキサマーの疎水性ポリ(プロピレンオキシド)領域を表し、且つ濃いバ ンド26はポロキサマーの親水性ポリ(エチレンオキシド)領域を表す。転移温度 以下で、該ポリマーネットワークは図1Aに示した通り、ランダムに配置される 。転移温度でまたはその上で、その疎水性領域24は、図1B中に示されるよう に凝集又はミセル28を形成するように結合する。その結合は、粘度の増加に一 致するポリマーネットワーク組成物の有効な分子量を増加する。 低いポリマー濃度での逆の粘性化効果は、薬学的適用に特に良好に適合される 透明で無色のゲルを提供する。例えば、非常に僅かな残留物が、目に適用する制 約のようなある種の適用において重要とされ得る脱水化によって形成される。本 発明のポリマーネットワークの付加的な効果は、それが周囲の変化で引き起こさ れる前と後で透明及び半透明を維持することである。可逆的ゲル化ポリマーネッ トワークのこれらの特徴は、製薬組成物中での使用のためのそれの良好な適合性 を作り出す。 該組成物のこの挙動の実際的な効果は、その調製物が環境温度で流動する液体 として投与可能である点である。その粘着物と身体組織との接触において、かく てそれの流動特性は変化し、より重要なことは、それの適用のサイトからのクリ アランスである。更に、一般的なポリマーは環境温度でのその粘性が濃度依存性 である。その濃度が身体組織との接触において望ましい流動特性を達成するため に増加するように、環境温度での粘度もまた増大し、そのような組成物を投与す ることの困難性を作り出す。本発明のポリマーネットワークのユニーク性はまた 、各種の濃度で流動する液体として、環境温度で容易に投与されることであり; それのゲル化状態は身体組織との接触において生起しているその実際の一度のみ である。 かくして、ポリマーネットワークが低粘度状態である一方で、組成物は低温で 調製され得る。低粘度下での成分の混合は、容易であり、かくて製造プロセスの 簡略化を予見させる。かくて得られるその混合物は使用温度で増加した粘度とな るであろう。更なる効果として、可逆的ゲル化ポリマーネットワークを含む製薬 組成物は、室温ではそれが低い粘度であるために、一様な適用をさせるために薄 く広げることができるが、しかし体表面で加温され身体の輪郭を厚くし且つ「膨 張」させるであろう。 該可逆的ゲル化ポリマーネットワークはまた、製薬調製品の疎水性成分のため の安定化、可溶化又は乳化剤としての使用のために製薬組成物中に包含され得る 。反応性成分中の常習及び又はミセル形成によって、疎水性領域は、疎水性薬剤 の安定化と制御された放出のために使用可能に構築される。類似のミセル-ベー スの系は、表面の酵素から酵素的分解に対向し保持したペプチドとタンパク質を 保護することが示されている。 本発明の可逆的ゲル化ポリマーネットワークの粘度とゲル化の劇的な増加の実 施例が図2中に示される。図2は、水和し且つ中性化した、1:1ポロキサマー :ポリ(アクリル酸)を含む1重量%、2重量%及び3重量%ポリマーネットワー ク組成物での粘度対温度のグラフである。粘度測定は、pH7.0で0.44se c-1の剪断率でブルックフィールド粘度系により行われる。全ての溶液は約1080c Pの初期粘度を有し、且つ約35℃でのゲルポイントで粘度の劇的な増加を示し た。これは、重合条件が最初の粘度に影響を及ぼすであろうことから、全てのポ リマーネットワーク組成物に典型的なものではない。最終の粘度は、1重量%、 2重量%及び3重量%それぞれが、ほぼ33,000cP、100,000cP及び155,000cPであ る。これは、それぞれ約30-、90-及び140-倍の粘度増加を表す。この効果は 可逆的である。冷却することによって、該組成物は最初の粘度に復帰する。これ は図3中に示され、ここで1重量%ポロキサマー:ポリ(アクリル酸)組成物は3 5℃まで転移温度を経て暖められ(単なる曲線)、室温に冷却され(24℃、太い 曲線)、次いで再度転移温度以上に加温される(白角の曲線)。その粘性応答は、 3つの 実例全てにおいて実際に同じである。 非ニュートン系により予期されるであろうように、溶液の粘度は異なる剪断率 によって相違する。図4Aは、各種の剪断率で2重量%ポロキサマー:ポリ(ア クリル酸)組成物の粘性応答を示す。その粘性応答は24℃まで一貫している; しかしながら、最後の粘度は剪断率の増加に伴って減少した。低温で、該ポリマ ーネットワークはほぼニュートン流体として振る舞い−非常に小さい剪断希薄化 が利用し得る剪断範囲で観測された。温度と粘度の増加として、該剪断希薄化が そのようになされる。高温で、高い剪断率データは、力学法則モデル、η∝γn- 1 (式中ηとγはそれぞれ、その粘度とその剪断率である)に適合し得る。図4B における42℃データは、剪断ストレスが剪断率に常に依存していることから極 端な剪断希薄化を示す、指数n=0.9をもたらす。 しかしながら、好ましくない多くの従来技術のヒドロゲル、例えば、カーボマ ー、反応性成分:構造成分ポリマーネットワーク組成物は、高い剪断条件を受け させた後に緩い粘度が永続しない。該ポリマーネットワーク組成物は、均質化の ような剪断条件によって影響がなく維持される。図5は通常の混合によって調製 した(単純線)、及び高剪断ホモジナイザー(8000rpm,30分)を用いて調製した( 太線)2重量%ポロキサマー:ポリ(アクリル酸)ポリマーネットワーク組成物の 粘度応答曲線を比較する。粘度における顕著な減少は観測されない。 この効果の実際的な含蓄は、該ポリマーネットワーク組成物がもし充分に高い 剪断が利用し得るならば、高い温度で移送し得ることである。眼用組成物のよう な特異的な薬学的適用において、剪断希薄化の挙動はまた、まぶたの動きの剪断 効果の結果として、目の前角膜表面を横切って拡散されるべき組成物を許す。該 組成物はまた、粘性を減じるための高い剪断を提供する、ノズルを通して適用し てもよく、その組成物は治療エリアに適用した後、その粘性を再生する。これは 高い剪断を受けた後に永続的な粘性を失う通常の調製物と対照をなす。 多数のファクターが組成物の粘性と転移温度に影響する。最も重要なファクタ ーは、ポリマー濃度、pH及び添加物の本質と存在を含む。 可逆的ゲル化ポリマーネットワークの粘度に関するpHの影響は、1重量%ポ ロキサマー:ポリ(アクリル酸)ポリマーネットワークについて図6中に示される 。開始pHから増加するpHはpHの減少化よりも粘性においてより劣った効果 を有する。これは構造ポリマー中の反発力の強度に影響されるであろう上述した ようなポリマーネットワークのポリ(アクリル酸)成分のイオン化の拡張に関係付 けられる。これは、pH5とpH11での粘性応答を比較する場合、図6におい て明確に見られるであろう。十分な粘度は、腸管道の中のような適用において該 可逆的ゲル化ポリマーネットワークのポテンシャル値を示す高いpHで得ること ができる。 製薬組成物はまた、転移温度と、転移温度を越えたポリマー組成物の粘度のよ うなポリマー組成物の性能に影響を及ぼすための添加物を含め得る。以下のリス トは、使用することができる多様な添加物の徹底した列挙を意図するものではな く、例示するものである。 これらの材料は、溶媒(例えば2-プロパノール、エタノール、アセトン、1, 2-ピロリジノン、N-メチルピロリジノン)、塩(例えば塩化カルシウム、塩化ナ トリウム、塩化カリウム、リン酸ナトリウム又はカリウム、ホウ酸緩衝液、クエ ン酸ナトリウム)、保存薬(塩化ベンザルコニウム、フェノキシエタノール、ヘド ロキシメチルグリシン酸ナトリウム、エチルパラベン、ベンゾイルアルコール、 メチルパラベン、プロピルパラベン、ブチルパラベン、Germaben II)、保湿/保 水剤(アセトアミドMEA、ラクチミドMEA、水和化コラーゲン、マンニトー ル、パンテノール、グリセリン)、潤滑薬(ヒアルロン酸、鉱油、PEG-60-ラノリ ン、PPG-12-PEG-50-ラノリン、PPG-2ミリスチルエーテルプロピオナート)及び界 面活性剤を含む。 界面活性剤は、3種類:カチオン性、アニオン性、および非イオン性に分けら れる。使用されるカチオン性界面活性剤の例としては、リシノレアミドプロピル =エチルジモニウム=エトサルファート(Lipoquat R)が挙げられる。アニオ ン性界面活性剤としては、ドデシル硫酸ナトリウムおよびエーテル硫酸塩、たと えは”Rhodapex CO−436”が挙げられる。非イオン性界面活性剤としては、”S urfynol CT−111”、”TG”、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、 たとえば”Tween 65”および”Tween 80”、ソルビタン脂肪酸エステル、たと えば”Span 65”、アルキルフェノール=エトキシラート、たとえば”Igepal CO −210”および”Igepal CO−430”、ジメチコーンコポリオール、たとえば”Do w Corning 190”、”Dow Corning 193”、および”Silwet L7001”が挙げ られる。 キサンタンゴム、セルロシックス、たとえばヒドロキシエチルセルロース(HE C)、カルボキシメトキシセルロース(CMC)、ラウリルジモニウムヒドロキシプ ロピルオキシエチルセルロース(Crodacel QL)、ヒドロキシプロピルセルロー ス(HPC)、およびヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、ポリ(アク リル酸)、シクロデキストリン、メチルアクリルアミドプロピルトリアンモニウ ムクロリド(MAPTAC)、ポリエチレンオキシド、ポリビニルピロリドン、ポリビ ニルアルコール、およびプロピレンオキシド/エチレンオキシドランダムコポリ マを含むポリマの添加が研究されている。ポロキサマもまた添加剤として使用可 能である。例としては、(P1)a(P2)b(P1)a構造を有する”Pluronic”(登 録商標)ポリオール、たとえば”Pluronic F38”、”Pluronic L44”、”Plur onic P65”、”Pluronic F68”、”P1uronic F88”、”Pluronic L92”、” Pluronic P103”、”Plul-onic P104”、”Pluronic P105”、”Pluronic F 108”、”Pluronic L122”、”Pluronic F127”、並びに、(P2)a(P1)b(P2 )a構造のリバース”Pluronic(登録商標)R”シリーズ、たとえば、”Pluroni c 17R2”および”Pluvonic 25R8”の双方が挙げられる。他の種々雑多な材料 としては、プロピレンオキシド、尿素、トリエタノールアミン、アルキルフェノ ール=エトキシラート(Iconolシリーズ)、および直鎖アルコール=アルコキシ ラート(Pulrafacシリーズ)が挙げられる。 添加剤は、該添加剤の性質及びその濃度に依存して該組成物の粘度に様々に影 響する。添加剤の中には、初期または最終粘度に影響するものもあるであろうし 、一方で粘性反応の温度範囲に影響するものもあるであろうし、またその両者の ものもあるであろう。 塩化カリウム及びアセトアミドMEAは、該組成物の最終粘度を減少する添加剤 の2の例である(実施例32参照)。1wt%の可逆的ゲル状ポリマー組成物に加え られたKCl(0.25%)は、約3000cpsまで粘度を減少する。図7参照。湿潤剤、アセ トアミドMEAは、1wt%の溶液の粘度をおよそ1,500cpsまで減少する(図8参照) 。 グリセリン、エタノール及びジメチコンコポリマーは、粘性反応が生じる温度 範囲に影響することが示されている。グリセリンは、初期の24-34℃から約24-30 ℃のわずかにより低い範囲に転移温度をシフトさせるが、最終粘度には影響しな い(実施例28参照)。粘度に対するエタノールの影響は、異なる濃度レベルで 様々である。5wt%及び10wt%で加えられたエタノールでは、転移温度は例えばそ れぞれ24-29℃及び20-29℃の低い範囲にシフトされる。20wt%で加えられたエタ ノールでは、該組成物は転移温度の低下を示すだけではなく、初期及び最終粘度 の著しい増大をも示す。図9参照。ジメチコンコポリマー(1wt%)もまた転移温度 を変化させるが、この場合転移温度の範囲は28-41℃にシフトする。それ故、添 加剤の正確な選択により、様々な範囲に転移温度を調節することが可能である。 添加剤を用いて達成されうる変化の範囲をさらに説明するために、ポリマー状 ネットワークに界面活性剤Surfynol CT11を加えた場合の効果が図10に示され ている。この例においては、1%ポリマー溶液に対する0.25%の界面活性剤の添加 により、転移温度が下方にシフトする。 該組成物の粘度に対する処方成分の効果についてのこれらの例は、ポリマー状 ネットワークが、添加剤の慎重な選択により様々なレオロジー特性を有する組成 物を創作する場合に有意な調節子として提供されることを示す。有意には、該ポ リマー状組成物の低温性質は、該添加剤によって最小限に影響され、一方で該組 成物のゲル化または増粘化形態の性質については劇的な効果を示す。 高温での該ポリマー状ネットワークの可逆的増粘化性は、該物質を転移より高 いいかなる温度でも製薬学的及びパーソナルケア製品における増粘剤としての使 用に対して理想的なものにする。増粘サプリメントとしての該ポリマーネットワ ークを含む溶液の「増粘化」のもう一つの使用は、エマルジョンにおいてである 。現在の乳化剤は、高温でしばしばネガティブに影響する。しかしながら、可逆 的熱増粘化性質を有する添加剤は正確に逆方向に反応し、該添加剤がその転移温 度より高く熱された場合三次元構造を増すので、乳化するための能力を増大する 。 可逆的ゲル状ポリマー組成物が界面活性剤として機能しうる応用においては、 該ポリマー0ネットワークは、従来の界面活性剤のいかなる添加もなく(または ほ んのわずかな添加のみで)、主要な乳化剤として機能する能力を有するであろう 。反応性ポリマーネットワークはまた、処方において油によって伝統的に可溶化 する必要のある脂溶性成分に対する安定剤としても機能するであろう。該ポリマ ーネットワークの疎水性部分(PRO)は、図11に説明されているように、疎水性 製薬学的試薬のような、脂溶性または疎水性添加剤に対する貯蔵剤として機能す る。転移温度より高い温度での粘性の増大は、水相に対して構造及び集率を加え 、疎水性添加剤に対する高安定エマルジョンを引き起こす。 該ポリマーネットワークは、製薬学的応用における可溶化試薬として有用であ る。可逆的ゲル状ポリマーネットワークを含む自己集合系は、熱ゲル化、pH感受 性、及び水性媒体における疎水性試薬を安定化する能力を示す。ポロキサマーを 本発明にしたがってポリ(アクリル酸)(PAA)を用いて共重合化する場合、生成 コポリマーネットワークは生物学的接着性を有し、数多くの治療で応用しうる。 本発明に記載の物質は、製薬学的及びパーソナルケア製品に対する優れた媒質を 提供するために、「可逆的」熱増粘性粘膜接着、疎水性で処理することが困難な 部分の安定化、簡便な処方、及び分解からの試薬の保護を組み合わせる。該ポリ マーネットワークによって提供される独特のレオロジー性に加えて、該ポリマー ネットワークは、生物学的活性物質を可溶化及び放出することが可能である。安 定化は、大量の水相における不溶化の結果として、または該ポリマーネットワー クの疎水性ドメインによってつくられるミセルにおける溶質の取り込みにより生 ずることが予想される。該薬剤の放出は、拡散機構またはネットワーク浸食機構 を通じて生ずるであろう。 本発明のポリマーネットワーク組成物が、製薬学的応用の広範囲において利用 可能であることは、当業者に予測されるであろう。製薬学的組成物を調製するた めに、望ましい製薬学的効果を与える有効量の製薬学的活性試薬(類)は、本発 明の可逆的ゲル状ポリマーネットワーク組成物内に取り込まれる。好ましくは、 選択される試薬は水溶性であり、可逆的ゲル状ポリマーネットワーク組成物を通 じてそれ自体均質に拡散が導かれるであろう;しかしながら、該ポリマーネット ワークは、処方の均質性を改良するために、親水性試薬を有意に可溶化または懸 濁することが示されている(実施例34参照)。該試薬(類)は、ポリマーネッ トワーク組成物と非反応性であることも好ましい。水溶性ではない物質に対して 、該ポリマーネットワーク組成物を通じて脂溶性物質を拡散または懸濁すること もまた、本発明の範囲内にある。 特定の応用の議論が以下に続く。 (食道及び頬への適用) 本ポリマー性ネットワークの使用に対する一つの方向は、外的または内的化学 的攻撃から組織を保護するためのコーティングとしてのものであろう。例えば、 食道の処方の形態における該ポリマー性ネットワークは食道をコートし、それを 胃の逆流(GERD)から由来する酸の影響から保護しうる。そのイオン性質のため、 該ポリマーネットワークの中性化ポリアクリル酸構成要素は一定の量の酸を中和 し、該酸が該組織において機能することを防ぐ。もう一つのバリエーションにお いて、ポリマー性ネットワーク処方には、酸化アルミニウムのような酸吸収物質 が含まれる。 生物学的活性物質の取り込みと共に、該ポリマー性ネットワークは、食道の整 列内に薬剤を輸送するための適切な媒体を提供する。上記説明のように、そのレ オロジー性及び粘膜接着性は、薬剤輸送を制御し容易にするための望ましい物で ある。 (眼動脈神経への適用) ほとんどの眼動脈神経薬剤は、典型的には全角膜に対して眼に適用される。ほ とんどの一般的な投与形態は液体の水滴である。液体処方は涙を流したり瞬きに よって眼から急速に流されるので、薬剤の生物学的適合性は一般的に低く、頻繁 な投与と不規則な薬剤投与の必要性が引き起こされる。 ポリマー状ネットワークは、典型的に投与される眼動脈神経薬剤のより大きな 生物学的適応性を達成するための新たな媒体を提供する。それを含む処方は、眼 に接触する際に増粘化またはゲル化した水滴として適用されうる。ゲル化は低濃 度のポリマーを伴うことが可能であるため、かすみは水滴の滴下の際最小化され うる。低固体濃度はまた、まぶたの縁に沿った外皮の形成を最小化することを補 助する。実施例35−37参照。 ポリマー状ネットワークの特に優れた点は、そのレオロジー性のため、害ポリ マーを含有する組成物は全角膜表面を均質にコートするであろうことである。こ れは、眼に適用した際にゲル化するが、一つのまぶたの下で残存した処方の沈着 を形成する他の眼動脈神経薬剤輸送と対照的である。該ポリマーの全角膜表面に 薄膜を形成しまたは均質に広がる能力は、眼の乾燥の処方において、または炎症 及び傷をいやす条件の治療において特に有利である。 該ポリマー状ネットワークの使用は、麻酔薬、瞳孔を拡大させる因子及び毛様 体筋麻痺薬、抗微生物薬(抗細菌薬、抗カビ薬、抗ウイルス薬)、抗炎症試薬、 緑内障の治療薬、レンズ鬱血除去薬、診断試薬、及び傷治癒薬のような、生物学 的活性物質を輸送するために企図されるであろう。 (鼻への適用) ポリマー状ネットワークの使用はまた、鼻腔に対する薬剤の輸送に対して企図 される。鼻への薬剤輸送は、低経口生物学的手適合性を示す薬剤の投与の非経口 経路に変わるものとして考慮されている。鼻に投与される薬剤の生物学的適合性 を増大するために、鼻腔において処方の残存時間を増大する努力がなされている 。薬剤の鼻への輸送は、急速な全身性の吸収、より低い投与量、望ましい治療効 果のより急速な開始、及び改良した薬物速度論を含む他の輸送法に対して利点を 提供しうる。加えて、それは経口経路を介しては低生物学的適合性を一般的に有 し、通常非経口的に投与されるペプチド薬剤を投与する代替的な経路を提供する 。実施例40参照。 ポリマー状ネットワークのレオロジー性は、鼻への輸送系に独特に適している 。前述のものは、処方の可変性がポリマー状ネットワークのより高温での粘度に 有意に影響するように操作しうることを示す。これら同じ可変性は、低温度の粘 度に最小にのみ影響を有する。それ故、該ポリマー状ネットワークを含有する処 方は、低温度で容易にスプレーしうる;引き続き生じる増粘化は、処方の投与の 後のみに、及び適用部位でのみ生ずる。 該ポリマー状ネットワークはまた、欝血除去薬、抗ヒスタミン薬、抗骨粗鬆症 薬、ホルモン、抗腫瘍性試薬、パーキンソン病薬剤等のような試薬の輸送に有用 である。該ポリマー状ネットワークはまた、インフルエンザウイルスに対するワ クチンのようなワクチンの適用にも企図される。 鼻に対する処方の輸送における該ポリマー状ネットワークの使用のさらに好ま しい結果として、鼻腔の後ろ側に対する、及び食道内への急速な流れによる、処 方の逆流または損失を予防することがある。望ましい粘膜組織を通過する薬剤の 輸送に対するネガティブな効果に加えて、逆流はいくつかの薬剤処方に伴う不快 な味の感覚を導きうる。実施例41参照。 (獣医学的応用) 本発明の可逆的ゲル状ポリマーネットワークはまた、ヒトの疾患の治療におい てだけでなく、動物のケアのための治療を提供する点においても有用である。獣 医学的製品については、ポリマー状ネットワークは、抗細菌薬、抗カビ薬、止痒 薬、及び抗脂漏薬、抗臭薬、及び防腐薬/傷治癒調製物のような、局所的皮膚製 品の調製について企図される。耳の製品としては、抗カビ薬のような活性試薬を 含むまたは含まない耳のクリーナーが含まれる。眼動脈神経製品としては、眼の 保湿剤または抗細菌調製物が含まれよう。レオロジー性、可溶化性、薬剤輸送性 質、及び化学的性質は、獣医学的製品の処方に、様々な投与形態で組成物を調製 する寛容性を提供し、より重要なことは家畜に関して非油性のものを提供するこ とである。 (錠剤賦形剤) 本発明のポリマー状ネットワークは、凍結乾燥及び空気乾燥のような標準的な 製薬学的工程によって加工しうることが示されている。可逆的熱増粘化ポリマー ネットワークは、該ポリマーのレオロジー性の損失または分解することなく、水 、リン酸緩衝剤または塩化カルシウムを用いて再構築しうる。それ故、本発明の ポリマーネットワークはまた、経口投与のための錠剤または顆粒内に賦形剤とし て取り込むことができる。該ポリマーを錠剤の外側表面に被覆し、活性試薬及び 他の成分を伴う錠剤内にパウダー形態で導入しうる。ポロキサマー:ポリ(アク リル酸)ポリマーネットワークを、浸透時間を伸張するために胃腸管の粘膜整列 との錠剤及びその内容物の生物学的接着性を促進する目的で用い得る。 (注入剤) 本発明のポリマー状ネットワークは、注射可能な応用においての使用によく適 している。例えば、充填処方が調製され、皮下または筋肉内の部位に低粘度で投 与される。該ポリマーは充填部位を増粘化し形成し、そのことで活性試薬をゆっ くりと放出できるであろう。熱により可逆的な増粘ポリマーネットワークは、血 液等を含む体液との接触の際、持続したまたは伸張した期間拡散される薬剤の少 しずつの放出を実施する(登頂性塩水溶液からの放出に比較して)。これは、該 薬剤の有効量(つまり0.0001mg/kg/時から10mg/kg/時)の長期的輸送(繰り返す と、つまり1から2,000時間、好ましくは2から800時間)を引き起こしうる。この 投与形態は、治療される患者、苦痛のひどさ、治療している医師の判断等に依存 して、必要とされるように投与されうる。 代わりに、該ポリマー状ネットワークは、処方においてミクロスフェアーまた は粒子を懸濁するためにより高粘度で調製しうる。それから該処方は、ポリマー 状物質の薄層性質の利点を有する。それ故、注射の間、該処方は粘度を減少し、 通常の粘性処方は注射によって患者内に導入されることを許容する切断ストレス を受ける。該性質の中断は、活性試薬をゆっくりとそこから放出するために、該 処方の高粘度を再確立することを引き起こす。 本発明のコポリマーと組み合わせて用い得る様々な治療上の試薬の多様性は、 広大である。一般的に、本発明の製薬学的組成物を介して投与される治療上の試 薬には、制限されることなく以下のものが含まれる:抗生物質及び抗ウイルス試 薬のような抗感染薬;鎮痛薬及び鎮痛薬の組み合わせ;食欲抑制薬;駆虫薬;抗 関節炎薬;抗喘息試薬;抗痙攣薬;抗抑制薬;抗利尿試薬;抗下痢薬;抗ヒスタ ミン薬;抗炎症試薬;抗偏頭痛調製物;抗催吐薬;抗腫瘍薬;抗パーキンソン病 薬剤;止痒薬;抗精神病薬;抗発熱薬;抗痙攣薬;抗コリン作用薬;交感神経作 用薬;キサンチン誘導体;ピンドロール及び抗不整脈薬のようなカルシウムチャ ネルブロッカー及びベーターブロッカーを含む心臓血管調製物;抗高血圧薬;利 尿薬;一般的な冠状、末梢及び大脳を含む血管拡張薬;中枢神経系刺激薬;鬱血 除去薬を含む咳及び風邪の調製物;エストラジオール及びコルチコステロイドを 含む他のステロイドのようなホルモン;睡眠薬;免疫抑制薬;筋弛緩薬;副交感 神経遮断薬;精神刺激薬;鎮痛薬;及び精神安定薬;そして天然由来のまたは遺 伝学的に操作されたタンパク質、多糖類、糖タンパク質、またはリポタンパク質 。非経口投与のための適した製薬は周知であり、Handbook on Injectable Drugs , 第六版、Lawrence A.Trissel,American Society of Hospital Pharmacists,Bet hesda,Md.,1990に例示されている(参考としてここに取り込まれる)。 ポリマー状ネットワークは、粘膜組織に適用されている調製物の接触の継続時 間を伸張することに有効である。より長い残存時間を提供する場合、該ポリマー 状ネットワークは粘膜表面を横切る薬剤輸送を増大する価値ある道具を提供する 。 ポリマー状ネットワークはまた、生物学的活性成分が存在しない製品に対して も使用される。ポリマー状ネットワークの機能は、例えば該組織の表面に保護膜 または潤滑膜を提供することである。例えば、該ポリマー状ネットワークは、眼 に対する潤滑水滴に対する基本的成分になりうる。その性質、つまりヒドロゲル の性質により、それは生理学的状態または環境ストレスのため眼の乾燥の状態に 苦しんでいるヒトの眼に、長く継続する潤滑性の保湿膜を提供する。他の同様の 指摘は、鼻または膣の保湿剤としてなされるであろう。 滅菌環境が必要とされることもまた予期されるであろう。本発明の可逆的ゲル 状ポリマーネットワーク組成物が滅菌状態の下で調製されることは、本発明の範 囲として考えられる。実施例16参照。 製薬学的組成物の調製において、疎水性生物学的活性物質の安定化は遭遇すべ き問題であろう。その疎水性部分のため、ポリマー状ネットワークは、処方にお いて用いられる低濃度でさえ例えば溶解を容易にすることが可能である。この性 質を説明するために、該ポリマー系の濃度の関数として、該ポリマー状ネットワ ークにおけるエストラジオール及びプロゲステロンといった疎水性物質の可溶性 が、以下の2の実施例に示されている。実施例34参照。 ステロイドホルモンの可溶性を、ポリマー状ネットワークの存在下及び非存在 下での水溶液における過剰なホルモンの平衡化、引き続き非溶解物質を除去する ための遠心分離及び濾過によって測定した。ホルモンの濃度を、240nm(プロゲ ステロン)または280nm(エストラジオール)で分光学的に測定した。 様々な濃度のポリマー状ネットワークに対する温度の関数としての溶解曲線は 、図12A(エストラジオール)及び図13A(プロゲステロン)に示されてい る。その結果は、ポリマー状ネットワークの濃度の増大によりホルモンの溶解性 が上昇し、この溶解性はより高温度でより高かったことを示す。 ポリマー状ネットワークからのホルモンのin vitro放出の速度諭が、図12B 及び13Bに示されている。これらの研究は、サーモスタッドで頭頂Franz細胞 を用いて実施した。回転結合ポリ(プロピレン)ミクロフィルター(15-20ミク ロン保持力)を、フィード及びレシーブチェンバーを分離するために用いた。該 レシーブチェンバーは水中に20%ポリエチレングリコールより成った。 図12Bは、初期トランスポート割合が、ポリマー状ネットワークの濃度の減 少と共に増大することを示す。図13Bは、初期トランスポート割合が、温度の 減少と共にまた増大することを示す。これらの結果の両者は、該組成物のマクロ の粘度の変化と関連している。 これらのin vitroでの研究により、疎水性生物学的活性物質を安定化及び放出 するポリマー状ネットワークの利点が示された。しかしながら該ポリマー状ネッ トワークの有用性は、疎水性生物学的活性物質に限定されるものではない。この 性質は、他の一般的に用いられる薬剤輸送媒体に対してさらなる利点を提供する 。より親水性物質の溶解は、後者の実施例に示されるように、該処方の大量の水 性構成成分における溶解の機構によって期待される。 ポロキサマー:ポリ(アクリル酸)ポリマーネットワークを、動物モデルにお ける毒性に対する本分野で周知であるGood Laboratory Practice(GLP)標準プロ トコールの下で評価し、いかなる毒性効果も生じないことが示された。該毒性研 究の結果は、以下の表1に要約されている。該ポリマーネットワークの非毒性は 、それを製薬学的組成物における使用のための理想的な候補とする。 製薬学的組成物の調製は、製薬産業で入手可能であるいかなる製薬学的処方の ガイドブック及び産業雑誌をも参考として達成される。これらの参考文献は、該 処方内への本発明の可逆的増粘性ポリマーネットワークの添加または置換によっ ても修飾される標準的な処方を提供する。適したガイドブックには、Pharmaceut ics and Toiletries Magazine,Vol.111(March,1996);Formulary:Ideas for Pers onal Care;Croda,Inc,Parsippany,NJ(1993);及びPharmaceuticon:PharmaceuticF ormulary,BASFが含まれ、それらは参考として完全にここに取り込まれる。 製薬組成物は、いかなる形態であってもよい。適切な形態は、部分的に、目的 とする適用の形態及び位置に依る。眼動脈神経叢及び耳用製剤は、小滴または液 体の形態で投薬されることが好ましく;鼻用製剤は、小滴またはスプレーの形態 で投薬されることが好ましいが、パウダーとして(嗅剤として)投薬することも でき;膣及び直腸用製剤は、クリーム、ジェリーまたは濃い液体の形態で投薬さ れることが好ましく;動物用製剤は、クリーム、ローション、スプレーまたはム ースとして(毛皮または外部表面への適用のために)投薬することができ;食道 及び頬内/口腔からの適用は、溶液からまたはパウダーとして投薬されることが 好ましく;フィルム形成適用または皮膚からの適用は、ローション、クリーム、 スティック、ロールオン製剤またはパッド貼付製剤として投薬することができる 。 本発明の水反応性ポリマーネットワーク組成物を使用して投薬可能な代表的な 薬剤または治療剤デリバリーシステムには、これらに限定されるものではないが 、粘膜治療、例えば食道、耳、直腸、頬内、口腔、膣及び泌尿器用の適用;局所 治療、例えば創傷の手当、スキンケア及び乳頭浸液;静脈/皮下治療、例えば筋 肉内、骨内(例えば、間接)、脊髄及び皮下治療、組織補充、貼付防止及び非経 口の薬剤デリバリーが含まれる。さらに、別の適用には、経皮デリバリー及び注 射後の薬剤蓄積の形成が含まれる。反応性ポリマーネットワークの“構築成分” 成分の性質がイオン性であるため、粘膜組織と粘着性の相互作用を与えることが 認識されるであろう。 本発明の可逆的にゲル化するポリマーネットワーク組成物が、多様な生理学的 状態の下での適用に適当であるため、多種類の製薬活性剤を、ポリマーネットワ ーク組成物に導入すること及び該組成物から投薬することができる。本発明のポ リマーネットワーク中にロードすることのできる薬剤は、タンパク質、ポリペプ チド、ポリヌクレオチド、核タンパク質、多糖類、糖蛋白、リポ蛋白、及び合成 及び生物学的に設計されたその類似物を含む、生物学的活性を有するあらゆる物 質である。本発明のデリバリー適用において使用することのできる適切な薬剤の 例には、文字通りあらゆる親水性または疎水性の生物学的活性化合物が含まれる 。必然的にではないが、薬剤は、適当な公的機関または団体によって使用が安全 で有効であると既に認定されていることが好ましい。例えば、FDAによって21 C.F.R.330.5,331から361、440-460において列挙されてなるヒトへの使用の ための薬剤、FDAによって21 C.F.R.500-582において列挙されてなる動物 への使用のための薬剤を、ここに参照のため取り込むが、すべて本願の新規なポ リマーネットワークにおける使用に好適と見なされる。 体温でそれ自体液体ではない薬剤は、ポリマー、特にゲルに導入可能である。 さらにまた、通常はペプチダーゼ等の組織活性酵素によって溶解することのでき るペプチド及びタンパク質は、ゲル中でも受動的に保護されうる。Gehrkeら、Pr oceed.Intern.Symp.Control.Rel.Bioact.Mater.,22:145(1995)参照。 薬剤には、動物、植物またはウィルス中で局所的または全身的な効果を生み出 す製薬活性物質が含まれる。したがって、この語は、疾患の診断、治療、緩和、 処置または予防における、あるいは動物、植物またはウィルスにおける望ましい 物理的または精神的な発達の強化における使用を目的とするあらゆる物質を意味 する。ここで使用する“動物”との語は、ほ乳類、例えば、ヒト、羊、馬、牛、 豚、犬、猫、ラット、マウスを含む霊長類;鳥類;爬虫類;魚類;昆虫;蜘蛛形 網動物;原生生物(例えば、原生動物);及び原核性細菌を意味するものと解さ れる。“植物”との語は、高等植物(被子植物、裸子植物)、真菌類及び原核性 青緑“藻類”(例えばシアノバクテリア)を意味する。 製薬活性化合物は、タンパク質、ポリペプチド、ポリヌクレオチド、核タンパ ク質、多糖類、糖蛋白、リポ蛋白、及び合成及び生物学的に設計されたその類似 物を含む、生物学的活性を有するあらゆる物質であってよい。“タンパク質”の 語は、当業者には認識され(art-recognized)、本発明の目的のためにはペプチ ドも含む。該タンパク質またはペプチドは、天然起源または合成の、あらゆる生 物学的に活性なタンパク質またはペプチドであってよい。 タンパク質の例には、抗体、酵素、ステロイド、成長ホルモン及び成長ホルモ ン放出ホルモン、性腺刺激ホルモン放出ホルモン、及びそのアゴニスト及びアン タゴニスト類似物、ソマトスタチン及びその類似物、性腺刺激ホルモン、例えば 黄体形成ホルモン及び卵胞刺激ホルモン、ペプチドT、サイロカルシトニン、甲 状腺ホルモン、グルカゴン、バソプレシン、オキシトシン、アンギオテンシンI 及びII、ブラジキニン、カリジン、副腎皮質刺激ホルモン、甲状腺刺激ホルモン 、インスリン、グルカゴン及び多数の類似物及び前述の分子の同種物が含まれる 。製薬剤は、インスリン、MMR(おたふくかぜ、麻疹、風疹)ワクチン、腸チ フスワクチン、A型肝炎ワクチン、B型肝炎ワクチン、単純庖疹ウィルス、細菌 トキソイド、コレラ毒素Bサブユニット、インフルエンザワクチンウィルス、百 日咳菌ウィルス、ワクシニアウイルス、アデノウィルス、カナリア痘、ポリオワ クチンウィルス、熱帯熱マラリア原虫、カルメット-ゲラン杆菌(BCG)、肺 炎杆菌、HIVエンベロープ糖蛋白及びサイトカインからなる群より選択される 抗体及び、ウシのソマトロピン(時にBSTと呼称)、エストロゲン、アンドロ ゲン、インスリン成長因子(時にIGFと呼称)、インターロイキン-I、インタ ー ロイキン-II及びサイトカインからなる群より選択される他の薬剤であってよい 。このような3つのサイトカインは、インターフェロン-ベータ、インターフェ ロン-ガンマ及びツフシンである。 細菌トキソイドの例は、破傷風、ジフテリア、プソイドモナスA、ヒト結核菌 である。HIVエンベロープ糖蛋白の例は、エイズワクチンのためのgp120及びg p160である。抗潰瘍H.sub.2レセプターアンタゴニストは、ラニチジン、シメチ ジン及びファモチジンであり、他の抗潰瘍薬剤はオンパラジド(omparazide)、 セスプリド(cesupride)及びミソプロストールである。低血糖症剤の例は、グ リピジドである。インスリンは、糖尿病の制御に使用される。 可逆的熱粘性ポリマーネットワーク組成物中にロード可能な製薬活性化合物の 網には、これらに限定されるものではないが、抗エイズ物質、抗ガン物質、抗生 物質、免疫抑制剤(例えばシクロスポリン)抗ウィルス物質、酵素抑制因子、神 経毒、オピオイド、催眠薬、抗ヒスタミン剤、潤滑剤、トランキライザー、抗痙 攣薬、筋肉弛緩剤及び抗パーキンソン物質、抗痙性剤及び筋肉緊縮剤、縮瞳薬及 び抗コリン作用剤、抗緑内障化合物、抗寄生生物及び/または抗原虫化合物、抗 高血圧症剤、鎮痛剤、抗発熱剤及び抗炎症剤、例えばNSAID、局所麻酔薬、 眼薬、プロスタグランジン、抗抑制剤、抗精神病物質、抗催吐薬、造影剤、特定 ターゲッティング剤、神経伝達物質、タンパク質、細胞反応調整剤、及びワクチ ンが含まれる。 本方法を用いるポリマーへのロードに適切な化合物類のより完全な列挙は、Ph armazeutische Wirkstoffe(Von Kleemann et al.(eds)Stuttgart/New York,1 987)に見ることができ、ここに参照のため取り込むこととする。適当な薬剤のよ り完全な列挙は、WO 97/00275に見ることができ、ここに参照のため取り込む こととする。 治療効果及び他の利点を維持しつつ本発明の製薬組成物に導入するために特に 好適と考えられる代表的な薬剤には、これらに限定されるものではないが、イミ ジゾール、例えば、ミコナゾール、エコナゾール、ターコナゾール、サペルコナ ゾール、イタコナゾール、メトロニダゾール、フルコナゾール、ケトコナゾール 及びクロトリマゾール、黄体形成ホルモン放出ホルモン(LHRH)及びその類 似物、ノノキシノール-9、GnRHアゴニストまたはアンタゴニスト、天然ま たは合成のプロゲスチン、例えば、選択プロゲステロン、17-ヒドロキシプロ ゲテロン誘導体、例えばメドロキシプロゲステロンアセタート、及び19-ノル テストステロン類似物、例えば、ノルエチンドロン、天然または合成のエストロ ゲン、縮合エストロゲン、エストラジオール、エストロピパート、及びエチニル エスタジオール、エチドロナート、アレンドロナート、チルドロナート、レセド ロナート、クロドロナート、及びパミドロナートを含むビスホスホナート、カル シトニン、甲状腺ホルモン、炭酸脱水酵素阻害薬、例えば、フェルバマート及び ドルゾルアミド、マスト細胞安定剤、例えば、キセステルベルグステロール-A 、ロドキサミン、及び黒もリン、プロスタグランジン抑制剤、例えば、ジクロフ ェナク及びケトロラク、ステロイド、例えば、プレドニソロン、デキサメタゾン 、フルロメチロン、リメキソロン、及びロテペドノール、抗ヒスタミン剤、例え ば、アンタゾリン、フェニラミン、及びヒスチミナーゼ、ピロカルピンニトラー ト、ベータ遮断薬、例えばレボブノロール及びチモロールのマレイン酸塩、サン スクリーン剤、ざ瘡治療剤、例えばサリチル酸、硫黄、レゾルシノール、レゾル シノールモノアセタート、及びベンゾイルペルオキサイド、抗フケ治療剤、例え ばコールタール、ピリチオン亜鉛、サリチル酸、セレン硫化物、及び硫黄、皮膚 科剤、例えばバスオイル、エモリエント、脱水剤、収斂剤、抗掻痒剤、保護剤、 ケラチン軟化剤、及びヒドロコルチゾン、ヒドロキノン、またはニコチンが含ま れる。 当業者には理解されるであろうが、顕著な効果のためには、二以上の薬剤を混 合することができる。活性成分の必要量は、単純な実験によって決定可能である 。 この物質は、ペプチドを含むタンパク質の最適な粘膜経由デリバリーシステム に対する多くの要求を満たす。効果的且つ効率的なデリバリーには、四つの基本 要素:粘膜に対して、長期間ペプチドの最適な量を維持する方法;所望の方法( 例えば、バースト、持続性、日周期等)におけるペプチドの放出を制御する方法 ;ペプチドを粘膜表面から血清または他の標的に移動させる方法;及びペプチド の活性の維持;が含まれる。価値の基準は、活性物質の損失が最小である所望の 薬効、例えば、所定の時間血流中に活性ペプチドの効果的なレベルを達成し持 続させつつ、不活性化または浸食を経ても過剰なデリバリーが最小であり活性の 損失が最小であることが確かに達成されることに依る。 システムの構築成分及び反応性成分は、タンパク質デリバリーのために選択可 能である。構築成分には、粘膜貼着性物質(アクリル酸)が可能である。構築成 分には、浸食する物質(アクリル酸)または分解するもの(ヒアルロン酸)が可 能である。バックボーンは、架橋したものであってよく、コモノマーを含んでよ く、多様な分子量または構造のものであってよい。バックボーンへのこれらの変 更は、ペプチド−ゲルシステムの維持、放出の方法、及びペプチド活性に直接影 響を及ぼす。 ポロキサマー:ポリ(アクリル酸)ポリマーネットワークに加え、概組成物中 には付加的な薬品として許容される坦体、例えば、単なる例であるが、エモリエ ント、界面活性剤、湿潤剤、パウダー及び他の溶媒等が含まれていてもよい。 保存料は、有害である恐れのある微生物の成長に対抗する保護のため、本発明 の製薬組成物に好適に導入可能である。適切な保存料には、これらに限定される ものではないが、パラヒドロキシ安息香酸のアルキルエステル、ヒダントイン誘 導体、パラベン、プロピオン酸塩、トリクロサントリカルバニリド、ティーツリ ーオイル、アルコール、ファルネソール、ファルネソールアセタート、ヘキサク ロロフェン及び第四級アンモニウム塩、例えばベンゾールコンジュレ(benzolco njure)、及び様々な亜鉛及びアルミニウム塩が含まれる。製薬科学者は、適切 な保存料をよく知っており、所望の製品安定性を供するものを選択できる。保存 料は、組成物の約0.0001重量%から2重量%の量で使用されることが好ま しい。 エモリエントは、製剤に潤滑性を与えるため、本発明の製剤組成物に好適に好 適に導入可能である。適切なエモリエントは、揮発性及び不揮発性のシリコーン オイル、高度分枝炭化水素及び合成エステルの形態であってよい。エモリエント の量は、約0.1から30重量%の範囲であってよいが、約1から20重量%で あると好ましい。様々な油性のエモリエントを本発明の組成物中に使用すること ができる。これらのエモリエントは、一以上の下記の群より選択することができ る:トリグリセリドエステル;アセトグリセリドエステル;エトキシル化グリセ リド;10から20の炭素原子を有する脂肪酸のアルキルエステル;10から2 0の炭素原子を有する脂肪酸のアルケニルエステル;10から20の炭素原子を 有する脂肪酸;10から20の炭素原子を有する脂肪アルコール;脂肪アルコー ルエーテル、例えば、炭素原子10から20のエトキシル化脂肪アルコールで、 1から50のエチレンオキシド基または1から50のプロピレンオキシド基が結 合してなるもの;エーテル−エステル、例えば、エトキシル化脂肪アルコールの 脂肪酸エステル;ラノリン及び誘導体;多価アルコールエステル;ワックスエス テル;ミツロウ誘導体;カルナウバ及びカンデリラワックスを含む植物性ワック ス;リン脂質;コレステロール及びコレステロール脂肪酸エステルを含むステロ ール;及びアミド、例えば、脂肪酸アミド、エトキシル化脂肪酸アミド、固形脂 肪酸アルカノールアミド。 湿潤剤は、エモリエントの効果を増大させ、スケーリングを減少させ、蓄積し たスケールの除去を促進し、皮膚の感触を向上させるために該組成物に添加する ことができる。湿潤剤の量は、約0.5から30重量%の範囲であってよいが、 約1から15重量%であると好ましい。 例示のためだけであるが、抗生物質及び抗微生物剤が本発明の組成物に含まれ る場合もあり得る。本発明の組成物中に好ましく含有される抗微生物剤には、ベ ータ−ラクタム剤、キノロン剤、シプロフロキサシン、ノルフロキサシン、テト ラサイクリン、エリスロマイシン、アミカシン、トリクロサン、ドキシサイクリ ン、カプレオマイシン、クロルヘキシジン、クロルテトラサイクリン、オキシテ トラサイクリン、クリンダマイシン、エタンブトール、ヘキサミジン、イセチオ ナート、メトロニダゾール、ペンタミジン、ゲンタマイシン、カナマイシン、リ ネオマイシン、メタサイクリン、メタンアミン、ミノサイクリン、ネオマイシン 、ネチルマイシン、パロモマイシン、ストレプトマイシン、トブラマイシン、ミ コナゾール及びアマンタジンの塩などが含まれる。 本発明に有用な組成物のpH及びイオン強度を調整及び/または維持するため に、多様な酸、塩基、緩衝剤及び金属イオン封鎖剤が使用可能である。pH及び /またはイオン強度の調整及び/または維持のために有用な物質には、炭酸ナト リウム、水酸化ナトリウム、塩酸、リン酸、硫酸、酢酸、酢酸ナトリウム、リン 酸水素ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、クエン酸、クエン酸ナトリウム、 重炭酸ナトリウム、トリエタノールアミン、EDTA、EDTA二ナトリウム、 EDTA三ナトリウム等が含まれる。 本発明の反応性ポリマー:構築ポリマーネットワーク組成物を形成する一般的 な方法には、反応性ポリマー、例えば、ポロキサマーの、構築ポリマーのモノマ ー、例えばアクリル酸モノマーへの溶解、これに次ぐモノマーの重合化が含まれ る。重合化は、重合開始剤の添加または照射技術によって達成することができる 。開始剤は、フリーラジカル開始剤、例えば化学フリーラジカル開始剤及びUV またはガンマ光線開始剤等であってよい。本発明には、これらに限定されるもの ではないが、過硫酸アンモニウム、ベンゾインエチルエーテル、過酸化ベンジル 、1,2’-アゾビス(2,4−ジメチルペンタニトリル)(Vazo 52) 及びアゾビスイソブチロニトリル(AIBN)を含む従来のフリーラジカル開始 剤を使用することができる。当業者には、この方法の様々な変形が明らかであり 、本発明の範囲内であるととらえられるであろう。例えば、ポロキサマー成分は 、純粋モノマーの代わりにアクリル酸/水の混合物に溶解させることもできる。 生成するポリマーネットワークからは、未反応のモノマー及び/または遊離のポ ロキサマーは除去することが望ましい。これは、例えば、透析またはソキシレッ ト(sohxlet)抽出等の従来の技術を使用して達成することができる。 下記のスキームは、ここに説明したシステム形成のための可能な化学機構を、 特定の機構または構造に固執する意図なしに表したものである。これらの機構は 、本発明の説明のために与えられ、何らの限定を加えるものではない。本発明の ポリマーネットワークの形成において、実際にこれらまたは他の機構経路が起こ る。 I.開始 II.水素引抜 III.鎖転移 IV.成長 V.AAバックボーンからの側鎖の分岐VI.ポロキサマーバックボーンからのAAの分岐 VII.相同ターミネーション VIII.異種ターミネーション ポロキサマーのアクリル酸への結合のスキームには、開始(式1)、プロピレ ンまたはポロキサマーのエチレン部分からの水素引抜(式3)、及び不飽和結合 に渡る付加によるアクリル酸の結合(式10)が含まれる。 成長(式8)によって最終的なPAAに至る。 あるいはまた、該機構が式(1)及び(2)による開始、PAAからの成長( 式8)、鎖転移反応からの反応性ポロキサマー部分の生成(式5)、次いで反応 性ポロキサマー部分のアクリル酸の不飽和結合への付加(式10)及びPAA鎖 の連続成長によって行われてもよい。 このように、ポロキサマーネットワークには、単一のポロキサマーユニットに 結合した複数のポリ(アクリル酸)ユニット、あるいはまた、単一のPAAバッ クボーンに結合した複数のポロキサマーユニットが含まれてもよい。これら選択 肢の組み合わせもまた可能である。 逆相重合化を利用してポリマーネットワークビーズの調製を行ってもよく、非 極性溶媒、例えばヘキサンまたはヘプタン中にポロキサマーとアクリル酸との混 合物を分散させることによる。凝集ポリマー/モノマー溶液を、攪拌しつつ非極 性溶媒中に分散させ、溶液の小滴を懸濁させる。モノマーの重合化が、従来の方 法(開始剤の添加または照射)により開始され、モノマーが重合化され、反応性 ポリマーネットワークビーズが生成する。ポリマーゲルビーズの調製に関するよ り詳細な情報については、“Useful responsive Polymer Gel Beads”と題して 1995年7月18日に提出されたU.S.S.N.08/276,532が参照され、これを参 考のためここに取り込むものとする。こうした方法は、発熱重合化反応において 生じた熱にヒートシンクを与えるため特に望ましい。 本発明のポリマーネットワーク錯体及びゲル化水溶液は、下記の実施例を参考 に理解されるであろうが、これらは本発明の詳説のために与えられ、何ら限定を 加えるものではない。 (実施例1) 本実施例は、ポリマーネットワーク及びポリ(エチレンオキシド)及びポリ( プロピレンオキシド)のトリブロックポリマー、PluronicR F27ポリオール、及 びポリ(アクリル酸)を使用して調製される反応性ポリマーネットワーク水溶液 の合成を説明する。 (合成) トライアドABA構造(PEO)A(PPO)B(PEO)Aを有するBASF社製 のポリ(プロピレンオキシド)(PPO)とポリ(エチレンオキシド)(PEO )のブロックコポリマー(PluronicR F127NFポリオール、ポロキサマー407NFポ リオールにおいて、“F”がフレークを意味し、“12”が12×300=360 0、ブロックコポリマーのPPOセクションの分子量を意味し、“7”が、コポ リマー中のPEOが70重量%であり、また基準分子量(nominal molecular we ight)が12,600である)3.0gをアクリル酸3.0g(Aldrich)に溶解 させた。これは、実質上、PluronicR F127NFポリオールとポリ(アクリル酸)が 1:1重量比であることを表す。該溶液を、0.5時間のN2通気及び続く脱イ オン水中に新たに調製してなる過硫酸アンモニウム(Kodak)の飽和溶液100m lの添加により脱気し、70℃に16時間維持し、透明なポリマーを生じた。 (粘度測定) 生じたポリマーの既定量を、NaOHを添加した脱イオン水100mlに懸濁さ せた。攪拌しつつ3日間膨潤させた後、得られた微細な懸濁液のpHを7に調整 した。15ml毎のサンプルをとり、1MのHClまたはNaOHの添加により各 バイアルのpHを所望の値に調整した。サンプルを一晩おき、それらの粘度をブ ルックフィールド粘度計でSC4−18またはSC4−25のいずれかのスピン ドルを使用して、様々な温度で測定した。 コントロール実験を、Aldrich社より市販の、PluronicR F127ポリオールとポ リ(アクリル酸)(分子量450,000)との物理混合物を用いて行った。Pl uronicR F127ポリオール及びポリ(アクリル酸)を、全ポリマー濃度1重量%に て共に脱イオン水に溶解させ、得られた溶液をpH7に調整し、攪拌して冷蔵庫 に保存した。ポリマーネットワーク組成物及び物理混合物の温度及びpHに対す る反応性を図2及び6に図示したが、これは上述の合成経路により生じたポリマ ーネットワークシステムが、環境のpH及び温度に感受性であることを明らかに 示している。図14は、反応性ポリマーネットワーク組成物(曲線(a))と物 理混合物(曲線(b))のゲル化特性を比較した粘度対温度のグラフである。ト リブロックPEO/PPO/PEOポリマーとポリ(アクリル酸)とを物理的に 混合することにより調製される混合物は、温度またはpHのいずれの関数として も粘性化効果を示さなかった。 一般的に、PluronicR F127ポリオールとポリ(アクリル酸)とから製造される 0.5から5重量%ポリマーネットワーク組成物は、pHが6以上に調整されて いれば、30℃周辺以上の温度で粘性化することが観察される。3ヶ月以上保存 されるポリマーネットワーク組成物において、ゲル化効果が観察された。反応性 ポリマーネットワーク組成物を繰り返し加熱及び冷却しても、ポリマーネットワ ークまたはゲル化効果の劣化には至らなかった。PluronicR F127ポリオールまた はポリ(アクリル酸)のいずれかの溶液(水中1から5重量%、pH6以上に調 整)、または二つの物理混合物には、ポリマーネットワーク組成物に見いだされ た逆温度ゲル化効果が見られなかった。 (実施例2) この実施例では、可逆的ゲル化ポリマーネットワークの製造のための標準的な 操作手順を説明する。 操作は、50リットル製造ベースとする。NaOHペレット131.8gを脱 イオン水131.8g中に溶解させることによってNaOH溶液を調製した(5 0%溶液)。NaOHを完全に溶解させた。NaOH溶液を使用して、アクリル 酸ナトリウムに対するアクリル酸の割合がその場で変更される。アクリル酸モノ マー(4kg)をモノマーフィードタンクに充填し、250rpmで攪拌した。Na OHをゆっくりと添加した。アクリル酸がアクリル酸ナトリウムに中和されるに つれて生成した沈殿を溶解させた。PluronicR F127(3.5kg)をモノマーフィ ードタンクにゆっくりと添加した。PluronicR F127を攪拌し続けながら溶解させ た。Norpar12(精製C-12アルカン)を反応容器(37L)に添加した。該混合 物を100rpmで攪拌した。2LのNorpar 12中でGanex V-126の安定剤溶液を調製 し、攪拌しつつ反応器に添加した。 反応容器を、反応器の底から導入した窒素スパージ(sparge)を使用して脱気 し、反応の間中これを継続した。開始剤(アクリル酸モノマー0.7kg中の過酸 化ラウリル13.63g及び4.23gのVazo 52)をモノマー溶液中に導入した 。モノマー溶液を反応容器に移した。攪拌を150rpmに増大させた。窒素スパ ージをさらに続け、ついで加熱を開始した。加熱は、1分間に0.5から1.0 ℃の割合で開始し、75℃にまで上昇した。反応は、約45から50℃で発熱し 始め、最高に達するまで冷却することなく継続させた。その後急速冷却を使用し て75℃に冷却した。反応を12時間継続させた後、35℃に冷却した。スラリ ーをペールに移しポリマービーズを沈下させた。 スラリーを、濾紙(孔径11μm)を敷いたブフナー漏斗で濾過し、大部分の Norparをビーズから除去した。ビーズをヘプタンで3回洗浄した。濾過したビー ズをパイレックスの乾燥トレイに移し、トレイ上に広げて均一な層とした。ビー ズを真空下、40から50℃で4時間乾燥させた。乾燥したビーズを下記の通り 分析した。 (元素分析) 元素分析は、Perkin Elmer 2400 CHN元素分析器を使用して、Quantative Tec hnologies,Inc.,Whitehouse,NJにおいて行われた。得られた分析結果は、C (52.49%)、H(7.50%)、N(<0.05%)であり、残量は酸素 (39.96%)であると推定される。 (熱重量分析(TGA)) TGA法は、Dupont TGA model 295を使用してMassachusetts Material Resea rch,Inc.,West Boylston,MAにおいて行った。検定は、30から500℃/分 の温度傾斜で行った。システムの分解能は、4(全ての勾配変化に対して1.0 ℃/分)にセットした。データは、曲線の第一導関数を使用して分析し、極大と 極小を使用して転移をマークした。湿分含量もまた、この方法で算出した。第一 導関数には、三つの極大が生じていた。第一転移(湿分)は、3.0重量%であ り、第二転移は14.0重量%であり第三は67.02重量%であった。残渣( 15.98%残留)。 (ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)による分子量決定) 分子量を、Viscotech T60 Triple DetectorシステムとHewlet Packard 1100液 相クロマトグラフィーシステムでのGPCにより決定した。三つのWaters Ultra hydrogelカラム、1000、500及び250Åを分離に使用した。溶離液は、 0.1MのNaNO3及び0.01MのK2HPO4の塩溶液であり、pHがホス ホリン酸でpH8.0±0O.1に調整されたあものとする。溶離のための流速 は、0.9mL/分とした。カラム温度は15℃に維持した。検定のための注入体 積は50μLとした。デテクターを整列させるために23,000ダルトンのP EO分子量標準を使用した。検定の結果は、 Mn:341,700ダルトン Mp:1,607,000ダルトン Mw:2,996,000ダルトン であった。 (GPCによる遊離ポリマーの決定) 遊離の(結合していない)ポロキサマーのポリマーマトリックス中の量を、上 記GPC法を使用し、ポロキサマーピークを標準ポロキサマー溶液のものと比較 して決定した。典型的な結果は、遊離ポロキサマーが約18から22重量%であ った。 反応性ポリマーネットワークのゲル化特性に対する、結合及び非結合ポロキサ マー双方の効果は、物質から非結合ポロキサマーを抽出することによって決定さ れる。こうした抽出研究により、グラフトコポリマーのみが、組成物の特徴的な 逆温度ゲル化を示すが、非結合ポロキサマー成分の存在によりゲル化工程が調整 されていることが立証されている。非結合ポロキサマー成分は、転移(液体から ゲル)の温度及び転移の程度に影響を与え、より制御され再現性のある転移を促 進する。 (エチレンオキシド(EO)滴定による結合ポロキサマー決定) 下記の通りEO滴定を行った。生成ポリマーのサンプル5mgを、ジクロロエタ ンで還流温度にて3時間抽出した。固形物を除去し、真空下、室温にて12時間 乾燥させた。その後乾燥物質を、ASTM法D 2959-95,“Standard Test Metho d for Ethylene 0xide Content”を使用して分析した。サンプル中のEOの量は 、ポリマーに結合したポロキサマーの量に比例していた。典型的な結果は、EO 15重量%であった。 遊離のポロキサマーの相対量は、出発物質の相対割合及び重合化の方法によっ て異なる。残留固体はポリ(アクリル酸)に結合したポロキサマー、即ちグラフ トコポリマーのみを含有すると思われるが、中性化され水に溶解されると、該物 質は、依然として強い粘性化を示す。しかしながら、粘性化の温度は実質的に上 昇し、固体全量のグラムあたりの粘性化の程度は遊離のポロキサマーの除去によ って増大した。したがって、遊離のポロキサマーは、粘性化の程度及び温度の修 正という役割を果たす。ポロキサマーは、構造変化及び温度の関数として臨界ミ セル濃度における変化を経る。該ポロキサマーは、温度変化に伴い、開放状の非 凝集形態からミセル状の凝集形態に変化する。 (ガスクロマトグラフィー(GC)による残留アクリル酸モノマー決定) 残留アクリル酸モノマーを、HP-FFDAP-TPA 10m×0.53mm×1μmカラムを使用 して、Hewlet Packard GC 5890Aにより決定した。サンプルを抽出し、メタノー ル中に流した。内部標準比を用いて、サンプルをワンポイント・キャリブレーシ ョンと比較した。この検定の典型的な結果は、アクリル酸モノマー70ppm未満 であっ た。 (GCによる残留Norpar溶媒) サンプル中の残留Norparを、上記の方法を使用し、Norparのピークを基準と比 較してGCによって決定した。典型的な結果は1.5重量%未満であった。 (UV−可視スペクトル) UV−可視スペクトロメーターをの光輝データ(optical clarity data)を得 た。1.0%水溶液を調製し、420nmで測定した。透過率(%)は、90%よ り大であるのか典型的であった。 (示差走査熱量測定(DSC)) DSCは、Massachusetts Material Research,Inc.,West Boylston,MAにお いて、30から350℃まで温度傾斜5℃/分で行った。システムの分解能は、 4(全ての勾配変化に対して1.0℃/分)にセットした。検定では、265℃ にて吸熱反応を一度起こし、典型的には270OJ/gであった。 (実施例3−9) この実施例では、様々なポロキサマーとポリ(アクリル酸)を使用して調製さ れる可逆的温度ゲル化ポリマーネットワークの合成を説明する。生成するポリマ ーネットワーク組成物のゲル化及び物理特性を表2に示した。(実施例10) この実施例では、PluronicR F127及びメタクリル酸とアクリル酸とのコポリマ ーを使用して調製される反応性ポリマーネットワークゲル組成物の合成を説明す る。 メタクリル酸(Aldrich、0.2g)及ひアクリル酸(Aldrich、1.8g)を混 合し、これを使用して2.0gのPluronicR F127を溶解させた。該溶液を0.5 時間脱気し、新たに脱イオン水中に調製してなる過硫酸アンモニウムの飽和溶液 の 100:1添加に続いて70℃にて16時間維持し、透明なポリマーを生じた。 ポリマーのサンプルをNaOHを添加した脱イオン水中に懸濁させた。3日間膨 潤させた後、pHを9.0に調整した。2重量%の組成物が、40℃以上の温度 で粘性化した。粘度対温度曲線を図18に示す。 (実施例11) 下記の実施例は、ゲル化温度に対する親水基/疎水基比の効果を示す。ポリマ ーネットワーク組成物は、下記の表3に示したポロキサマーから調製される。 表3は、この配列では、PPOブロックの分子量が一定に保たれた場合にPE Oのフラクションが還元されることを示している。水中のこれらのポリマーのLi nseリポート状態図が計算され、凝集の開始に相当する二相の境界は、一定質量 において該ポリマーのPEO含量が減少するとこれらの境界は低温に移行するが 、PEO/PPO比が一定であれば、分子質量によってはほとんど影響されない ことが示された。PEO/PPO比への高い依存度は、高温におけるPEO及び PPOの水への溶解度が異なることの結果である。したがって、反応性ポリマー ネットワーク組成物に粘性化を引き起こす凝集は、PEOフラクションが減少す るにつれ低温に移行すると考えられる。 ポロキサマー(3.0g)をアクリル酸3.0gに溶解させた。該溶液をN2通 気により20分間脱気し、新たに脱イオン水中に調製してなる過硫酸アンモニウ ムの飽和溶液の100:1添加に続いて70℃にて16時間維持し、強く白色を 帯 びたポリマーを生じた。得られたポリマーのサンプル(0.4g)をNaOHを 添加した脱イオン水40ml中に懸濁させた。懸濁させた反応性ポリマーネットワ ーク粒子を絶えず攪拌しつつ溶解させた。得られた1重量%ポリマー溶液を、S C4−18スピンドルを使用し、132または13.2sec-1の剪断率で粘度測 定にかけた。図19からは、第一に、粘性化前(20から24℃)の1重量%反 応性ポリマーネットワーク溶液の粘度が、 (PEO)37(PPO)56(PEO)37(F103)> (PEO)25(PPO)56(PEO)25(F104)> (PEO)16(PPO)56(PEO)16(F105)と、連続的に減少すること 、第二に、ゲル化の温度が、(PEO)37(PPO)56(PEO)37での約45 ℃から、(PEO)25(PPO)56(PEO)25及び(PEO)16(PPO)56 (PEO)16での約35℃に移行することがわかる。いずれの結果も、Linseに よる理論に完全に一致する。 (実施例12) この実施例の目的は、三要素:(i)トリブロックポリオキシアルキレンコポ リマー以外の反応性成分を使用して反応性ポリマーネットワーク組成物を示すこ と、(ii)反応性ポリマーネットワークの有用な特性、すなわち、合成の容易さ 、体温での粘性化、生体貼着性、及び構築成分が完全に良性であること等を維持 すること、(iii)反応性ポリマーネットワーク組成物に薬剤を導入することで ある。これらの目的のため、ポリエチレングリコールのノニルフェニルエーテル (Nonoxynol 9、薬品名Igepal CO-630)を選択した。この注目すべき化合物は、 界面活性であり、55℃周辺に曇点を有し、経膣適用において殺精子剤及び抗H IV剤として使用される。得られる反応性ポリマーネットワークの合成及び特性 を、以下に説明する。 (合成) IgepalR CO-630(Rhone-Poulenc)(3.0g)を、アクリル酸(Aldrich)3. 0gに溶解させた。該溶液を、0.5時間のN2通気及び続く脱イオン水中に新た に調製してなる過硫酸アンモニウム(Kodak)の300mg/ml溶液を100Fl添加 し て脱気し、70℃に16時間維持し、透明の固体ポリマーを生じた。得られたポ リマーのサンプル(2.0g)をNaOH0.18gを添加してなる脱イオン水1 00ml中に懸濁させた。懸濁させた反応性ポリマーネットワーク粒子を、絶えず 攪拌しつつ1日膨潤させた。該溶液のpHを7.0に調整した。 (粘度測定) 脱イオン水(pH7)中におけるNonoxanol 9及びポリアクリル酸(1:1) から生成する反応性ポリマーネットワークについての粘度対温度効果を図20西 目下。粘度は、非常に精度の高い測定が可能なSC4−18のスピンドルを使用 して、剪断率2.64sec-1で行った。反応性ポリマーネットワークが、約30 ℃で粘性化し、粘度は55℃にてほぼ最高となるが、この温度で凝集が形成(曇 りが発生)され、粘度が急激に低下する。 (実施例13) 以下の例は、ポロキサマー:ポリ(アクリル酸)ポリマーネットワークからの 活性剤の放出に関する。薬剤ロード及びポロキサマー:ポリ(アクリル酸)ポリ マーネットワークからのタンパク質ヘモグロビンの放出速度を説明する。 (合成) PluronicR F127(3.0g)を、アクリル酸3.0gに溶解させた。該溶液を、 0.5時間のN2通気及び続く脱イオン水中に新たに調製してなる過硫酸アンモ ニウム(Kodak)の飽和溶液を100Fl添加して脱気し、70℃に16時間維持 し、透明のポリマーを生じた。得られた反応性ポリマーネットワーク(5g)を 、NaOHを添加してなる脱イオン水95mI中に懸濁させた。得られた懸濁液を 7日間膨潤させた。 (ヘモグロビンロード及び放出) 5重量%反応性ポリマーネットワーク組成物(3g)を、pH8に調整した、 脱イオン水中ヒトヘモグロビン(Sigma)の0.25mg/ml溶液10ml中で16時 間膨潤させた。得られた混合物をよく振とうし、垂直で固定状態と設定されたテ フロン製のFranz-Iike拡散セルのフィードチャンバにおいた。拡散セルのフィー ド及びレシーブチャンバは、メッシュ・スクリーン(#2063)で分割されている 。 レシーブチャンバは、電磁棒で継続的に攪拌した。セルを、25または37℃( オーブン中)で平衡させた。フィード及びレシーブ相は、それぞれ、ヘモグロビ ンをロードした反応性ポリマーネットワーク1g及びリン酸緩衝食塩水(pH7 .4)6mlからなるものとした。コントロール実験では、フィード相を0.25 mg/mlヘモグロビン溶液1gから調製した。フィード溶液がセル中にロードされた 後、反応時間を開始した。レシーブ相のサンプルを時折引き出し、その吸収を4 00nmで分光光度測定した。ヘモグロビン濃度を算出するために、対応するキャ リブレーション曲線(ヘモグロビン濃度に対するPBSの吸収)を描図した。速 度実験の結果を図21に示した。ポリマーネットワークからのヘモグロビン放出 の速度は、高温ではポリマーネットワークにおいて粘度が増大するため、実質的 に25℃におけるよりも37℃にて低下することがわかる(図2参照)。ポリマ ーネットワーク組成物から放出されるタンパク質は、放出ヘモグロビンと天然ヘ モグロビンとのUV−可視スペクトルの比較によって決定される通り、依然とし てその天然の構造を維持していた。 (実施例14) 以下の実施例は、ポロキサマー:ポリ(アクリル酸)ポリマーネットワークか らの活性剤の放出に関する。薬剤ロード及びポリマーネットワークからのタンパ ク質リゾチームの放出速度を説明する。 (リゾチームロード及び放出) 5重量%反応性ポリマーネットワーク組成物(3g)を、鶏卵白リゾチーム(S igma)の1mg/ml溶液と、pH8.5に調整した、脱イオン水中ドデシル硫酸ナ トリウム(Aldrich)の1.5mg/ml溶液との10ml中で、16時間膨潤させた。 得られた混合物をよく振とうし、垂直で固定状態と設定されたテフロン製のFran z-like拡散セルのフィードチャンバにおいた。拡散セルのフィード及びレシーブ チャンバは、メッシュ・スクリーン(#2063)で分割されている。レシーブチャ ンバを、電磁棒で継続的に攪拌した。セルを、25または37℃(オーブン中) で平衡させた。フィード及びレシーブ相は、それぞれ、リゾチームをロードした 反応性ポリマーネツトワーク1g及びリン酸緩衝食塩水(pH7.4)6mlから なる ものとした。コントロール実験では、フィード相を1mg/mlリゾチーム溶液1gか ら調製した。フィード溶液がセル中にロードされた後、反応時間を開始した。サ ンプルを引き出し、その吸収を280nmで分光光度測定した。リン酸緩衝食塩水 中0mg/mlから0.5mg/mlの範囲のリゾチーム濃度についてのキャリブレーショ ン曲線を描図した。速度実験の結果を図22に示した。反応性ポリマーネットワ ーク組成物からのリゾチーム放出の速度は、高温ではポリマーネットワークにお いて粘度が増大するため、実質的に25℃におけるよりも37℃にて低下するこ とがわかる(図2参照)。 リゾチームの酵素活性の維持を示すため、反応性ポリマーネットワーク組成物 から放出されるリゾチームを、Micrococcus Lysodeikticus細胞を使用して検定 し、元のリゾチームと比較した。リゾチームの酵素活性は、元のリゾチームのも のと、検定の誤差(15%)内で同等であった。リゾチームがなくドデシル硫酸 ナトリウムが存在するコントロールでは、細胞の明らかな溶解は見られなかった 。 (実施例15) 以下の実施例は、ポロキサマー:ポリ(アクリル酸)ポリマーネットワークか らの活性剤の放出に関する。薬剤ロード及び反応性ポリマーネットワークからの タンパク質インスリンの放出速度を説明する。 (インスリンロード及び放出) 5重量%反応性ポリマーネットワーク組成物(3g)を、pH7に調整した脱 イオン水中ウシZn2+-インスリン(Sigma)の5mg/ml溶液10ml中で、16時 間膨潤させた。得られた混合物をよく振とうし、垂直で固定状態と設定されたテ フロン製のFranz-like拡散セルのフィードチャンバにおいた。拡散セルのフィー ド及びレシーブチャンバは、メッシュ・スクリーン(#2063)で分割されている 。レシーブチャンバを、電磁棒で継続的に攪拌した。セルを、25または37℃ (オーブン中)で平衡させた。フィード及びレシーブ相は、それぞれ、インスリ ンをロードした反応性ポリマーネットワーク1g及びリン酸緩衝食塩水(pH7 .4)6mlからなるものとした。コントロール実験では、フィード相を5mg/ml インスリン溶液1gから調製した。フィード溶液がセル中にロードされた後、反 応時間を開 始した。サンプルを引き出し、その吸収を280nmで分光光度測定した。リン酸 緩衝食塩水中0mg/mlから1.25mg/mlの範囲のインスリン濃度についてのキャ リブレーション曲線を描図した。速度実験の結果を図23に示した。反応性ポリ マーネットワーク組成物からのインスリン放出の速度は、高温ではポリマーネッ トワークにおいて粘度が増大するため、実質的に25℃におけるよりも37℃に て低下することがわかる(図2参照)。 (実施例16) 本実施例は、無菌可逆的ゲル化ポリマーネットワーク水性組成物の調製及び殺 菌に対する組成物の安定性を示す。ポリマーネットワークは、組成物がPluronicR F127ポリオール/ポリ(アクリル酸)2重量%にて調製されたこと以外は、実 施例1に記載の通り調製した。ポリマーネットワーク2重量%を水に溶解した後 、粘度を測定した。組成物を121℃、16psiのオートクレーブにより30分 間殺菌した。殺菌後、粘度を測定した。殺菌前の粘度(a)及び殺菌後の粘度(b )に対応する曲線を図24に示し、殺菌の際、物質の粘度曲線における変化が最 小であったことを確認した。 (実施例17−32) これらの実施例には、ポリマーネットワーク組成物の粘性化全般の転移温度に 影響する使用可能な添加剤を示す。 1重量%ポリマーネットワークを、組成物中の様々な添加剤を含むpH7の脱 イオン水中に調製した。添加剤の効果をブルックフィールド粘度曲線の描図によ って決定した。結果を表4に示した。(実施例33) この実施例は特有な適用に調和した処方の製薬組成物の調製を説明する。 (a)非イオン性界面活性剤処方を含む処方:O/W(水中油型)エマルジョン が、通常の混合技術を利用し次の成分を組み合わせることにより作製される: 高能率ホモジナイザーを装備した容器内に、全ての成分の表示量が加えられ、 水が100%w/wとなるように加えられ、更に均質に混合される。この処方は非 イオン性界面活性剤を含み、室温で流動性であるが32℃以上で粘性となるエマ ルジョンを与える。 (b)カチオン性界面活性剤処方を含む処方:O/W(水中油型)エマルジョン が、通常の混合技術を利用し次の成分を組み合わせることにより作製される: 高能率ホモジナイサーを装備した容器内に、全ての成分の表示量が加えられ、 水が100%w/wとなるように加えられ、更に均質に混合される。この処方はカ チオン性界面活性剤を含み、室温で流動性であるが32℃以上で粘性となるエマ ル ジョンを与える。 (c)アニオン性界面活性剤処方を含む処方:O/W(水中油型)エマルジョン が、通常の混合技術を利用し次の成分を組み合わせることにより作製される: 高能率ホモジナイザーを装備した容器内に、全ての成分の表示量が加えられ、 水が100%w/wとなるように加えられ、更に均質に混合される。この処方はア ニオン性界面活性剤を含み、室温で流動性であるが32℃以上で粘性となるエマ ルジョンを与える。 (d)膣の保湿剤:オイルフリー、潤滑性の膣の保湿剤は通常の混合技術を利 用し次の成分を組み合わせることにより作製される: 3ブレードパドルプロップを持ったライトニンミキサーを装備した一つの容器 に、USP精製水の全量が加えられる。その水は80℃に加温され、20分間保 持される。その水は次いで50℃に冷やされ、その温度に維持している問に、活 発な混合を調節し、記載した量のEDTA2ナトリウム、クエン酸、DL-パンテ ノール、グリセリン、PPG-2ミリスチルエーテルプロピオナート及びGermabenR I Iが加えられる。これらの材料は、50℃で溶解させる。溶解後、その容器は2 0℃に冷やされる。高性能ホモジナイザーを装備した他方の容器に、記載した量 の反応性ポリマーネットワークが加えられる。その反応性ポリマーネットワーク 容器は4℃に冷やされる。冷却後、活発に均質化しつつ、第1の容器の内容物が その第2の容器内に加えられ、均質となるまで混合される。 該組成物は、室温で、優れた保湿性、エモリエント性、拡げ易さ及び吸着特性 を持った流動可能なクリーム状ローションの外観を示し、且つ32℃まで調製物 を加温した後、その組成物はゲル様の固さに増粘される。 (e)細菌性膣炎の治療のための処方:オイルフリー、潤滑性の細菌性膣炎治 療薬は通常の混合技術を利用し次の成分を組み合わせることにより作製される: 3ブレードパドルプロップを持ったライトニンミキサーを装備した一つの容器 に、USP精製水の全量が加えられる。その水は80℃に加温され、20分間保 持される。その水は次いで50℃に冷やされ、その温度に維持している間に、活 発な混合を調節し、記載した量のEDTA2ナトリウム、クエン酸、DL-パンテ ノ ール、グリセリン、メトロニダゾール、及びGermabenR IIが加えられる。これら の材料は、50℃で溶解させる。溶解後、その容器は20℃に冷やされる。高性 能ホモジナイザーを装備した他方の容器に、記載した量の反応性ポリマーネット ワークが加えられる。その反応性ポリマーネットワーク容器は4℃に冷やされる 。冷却後、活発に均質化しつつ、第1の容器の内容物がその第2の容器内に加え られ、均質となるまで混合される。 該組成物は、室温で、優れた拡げ易さ及び吸着特性を持った流動可能なクリー ム状ローションの外観を示し、且つ32℃間で調製物を加温した後、その組成物 はゲル様の固さに増粘される。 (f)細菌性カンジダ症の治療のための処方:オイルフリー、潤滑性の細菌性 カンジダ症治療薬は通常の混合技術を利用し次の成分を組み合わせることにより 作製される: 3ブレードパドルプロップを持ったライトニンミキサーを装備した一つの容器 に、USP精製水の全量が加えられる。その水は80℃に加温され、20分間保 持される。その水は次いで50℃に冷やされ、その温度に維持している間に、活 発な混合を調節し、記載した量のEDTA2ナトリウム、クエン酸、DL-パンテ ノール、グリセリン、硝酸ミコナゾール、及びGermabenR IIが加えられる。これ らの材料は、50℃で溶解させる。溶解後、その容器は20℃に冷やされる。高 性能ホモジナイザーを装備した他方の容器に、記載した量の反応性ポリマーネツ トワ ークが加えられる。その反応性ポリマーネットワーク容器は4℃に冷やされる。 冷却後、活発に均質化しつつ、第1の容器の内容物がその第2の容器内に加えら れ、均質となるまで混合される。 該組成物は、室温で、優れた拡げ易さ及び吸着特性を持った流動可能なクリー ム状ローションの外観を示し、且つ32℃間で調製物を加温した後、その組成物 はゲル様の固さに増粘される。 (g)局所ホルモンデリバリー処方:オイルフリー、塗り拡げ可能な、ホルモ ンとしてエストラジオールを用いる局所ホルモン治療薬は通常の混合技術を利用 し次の成分を組み合わせることにより作製される: 3ブレードパドルプロップを持ったライトニンミキサーを装備した一つの容器 に、USP精製水の全量が加えられる。その水は80℃に加温され、20分間保 持される。その水は次いで50℃に冷やされ、その温度に維持している間に、活 発な混合を調節し、記載した量のEDTA2ナトリウム、DL-パンテノール、グ リセリン、エストラジオール及びGermabenR IIが加えられる。これらの材料は、 50℃で溶解させる。溶解後、その容器は20℃に冷やされる。高性能ホモジナ イザーを装備した他方の容器に、記載した量の反応性ポリマーネットワークが加 えられる。その反応性ポリマーネットワーク容器は4℃に冷やされる。冷却後、 活発に均質化しつつ、第1の容器の内容物がその第2の容器内に加えられ、均質 とな るまで混合される。 該組成物は、室温で、優れた保湿性、エモリエント性、塗り拡げ性及び吸着特 性を持った流動可能なクリーム状ローションの外観を示し、且つ32℃間で調製 物を加温した後、その組成物はゲル様の固さに増粘される。 (h)鼻のうっ血除去薬処方:滴りのない鼻のうっ血除去剤は、通常の混合技 術を利用し次の成分を組み合わせることにより作製される: 3ブレードパドルプロップを持ったカフラモミキサーを装備した一つの容器に 、USP精製水の全量が加えられる。活発な混合を調節し、記載した量のAirvo1 603、オキシメタゾリン塩酸、及び塩化ベンザルコニウムが加えられる。この材 料は溶解するまで混合される。記載した量の反応性ポリマーが活発な撹拌を調節 しつつ加えられる。 (i)眼用処方:生物吸着性点眼薬処方は、通常の混合技術を利用し次の成分 を組み合わせることにより作製される: 3ブレードパドルプロップを持ったカフラモミキサーを装備した一つの容器に 、USP精製水の全量が加えられる。活発な混合を調節し、記載した量のAirvo1 603、マンニトール、活性剤、及び塩化ベンザルコニウムが加えられる。この材 料は溶解するまで混合される。記載した量のクエン酸ナトリウムが加えられ溶解 される。次いでこれに記載した量の反応性ポリマーが活発な撹拌を調節しつつ加 えられる。 (j)耳用の処方: 3ブレードパドルプロップを持ったカフラモミキサーを装備した一つの容器に 、USP精製水の全量が加えられる。活発な混合を調節し、記載した量の活性剤 が加えられる。この材料は溶解するまで混合される。記載した量のクエン酸ナト リウムが加えられ溶解される。次いでこれに記載した量の反応性ポリマーが活発 な撹拌を調節しつつ加えられる。 (k)獣医学用スプレー処方:(実施例34) ポロキサマー:ポリ(アクリル酸)ポリマーネットワーク中の疎水性薬剤モデル の可溶化実験:エストラジオールとプロゲステロン. この実施例は、ポリマー ネットワーク中の疎水性生物活性材料の可溶化とデリバリーを実証するために提 示される。プロゲステロンとエストラジオールは疎水性薬剤として用いられる。 アクリル酸(99%)、フルオレセイン(98%)、β−エストラジオール(98 %)及びプロゲステロン(98%)は、全てAldrichから得られ、保存して用いる。 PluronicR F127 NFはBASFから得た。ポリ(オキシエチレン-b-オキシプロピ レン-b-オキシエチレン)-g-ポリ(アクリル酸)コポリマー(反応性ポリマーネッ トワーク)は上述した通り、ポロキサマーの存在中でアクリル酸のフリーラジカ ル重合により合成される。ここに述べたポリマーネットワークコポリマーは、ポ ロキサマーに対しPAAが約1:1の比率で構成される。ポリマーネットワーク のレオロジー的特性は、LVDV-II+とRVDV-II+ブルックフィールド粘度系を用いて 評価される。脱イオン水中、21nmポリ(スチレン)ラテックス粒子と1重量% 可逆的ゲル化ポリマーネットワークの顕微鏡的光散乱が、従来法(Matsuo,E.S.,0 rkisz,M.,Sun,S.-T.,Li,Y.,Tanaka,T.,Macromolecules,1994,27,6791を参 照)に記載の通りHe-Neレーザーを用い測定される。水性溶液中のフルオレセ インとホルモンの可溶性は一致する溶液と過剰の溶解物を平衡化させ、不溶性種 を遠心分離と濾過によって分離することによって測定される。疎水性薬剤は、2 40(プロゲステロン)又は280nm(エストラジオール)で分光測光法的に分析 され、又は70/30w/w硫酸/メタノール(Tsilifonis-Chafetz試薬)を用いて分析さ れる。インビトロでのホルモン放出実験は、恒温化したバーチカルフランツ細胞 を用いて誘導される。スパンボンド化ポリプロピレンミクロフィルター(ミクロ ン利点ション,15-20)が、フランツ細胞中の膜分離フィード及びレシーバー相と して用いられる。反応性ポリマー、水、エタノール、及び水中20%PEGが膜 を示させることが観測される。レシーバー溶液は水中に20w%PEGからなり (pH7)、磁石棒によって撹拌される。反応性ポリマーネットワークで構成され るフィード相には、エストラジオールとプロゲステロンのいずれかがロードされ る。いずれかのホルモンは、エタノール中に溶かされ、得られた溶液は反応性ポ リマーネットワーク内に加えられる。 エストラジオールとプロゲステロンについての平衡溶液対温度プロット(Pluro nicR F127ポリオールと反応性ポリマーネットワークの水溶液中、それぞれ分配 係数オクタノール/水(P)7200と5888)が図12と13中に提示される。温度と溶 液中のポリマーの濃度(C)の増加が溶解したホルモン量を上昇することを見るこ とができる。図12Aにおいて、垂直の線は、PluronicR F127ポリオール溶液に 一致する臨界ミセル化温度(CMT)を表す。それは、Pluronic溶液中での可溶化 がミセル形成のために優勢であることを示す、溶解度-温度プロットの傾斜がC MT到達温度で上昇することは注目される。同様の傾向は、可逆的ゲル化ポリマ ーネットワーク溶液において観測される。分枝したPAAの5%水溶液における S値は、エストラジオールとプロゲステロンのそれぞれの60℃での15及び4 0μg/mLより優っていない。それ故に、可逆的ゲル化ポリマーネットワーク の可溶化の挙動は、その中に混入したポロキサマーの特性によって管理されるこ とが示唆される。熱動態学的データの詳細な分析は、参考としてここに併合され る、1997年1月2日出願の一部継続出願U.S.S.N.60/034,805号中に見出し得る 。 可溶化は、全ての温度で自然発生的に見られ、且つ可溶化は、ポロキサマーに よって、インドメタシンと同様にエストラジオールの可溶化に類似して吸熱的で あった。顕著には、可溶化のΔSは常に陽性であり、エストラジオールが反応性 ポリマーネットワーク中のPPOセグメントの疎水性コアに転移される場合、疎 水性エストラジオール分子を囲む整然とした多くの水分子が整然さを欠いたバル ク相に移ることが示唆される。昇温でのPPOセグメントの凝集は、ゲル中の一 時的な架橋のみならず、疎水性薬剤のための熱動態学的な「親和」的な環境も提 供する。同様の傾向は、フルオレセインの可溶化における反応性ポリマーネット ワークのゲル化のオンセットの低下によって示される(LogP 2.1)(図25)。 反応性ポリマーネットワークからのホルモン放出のインビトロでの実験は、調 製物中のトータルのポリマー濃度と減じられる温度とのいずれかによって最初の 輸送率よりも上昇することを示した(図12Bと13B)。これらの効果は、粘度 の減少としてレシーバー区画内に膜を通してフィード相からより急速に浸食する 、反応性ポリマーネットワークの巨視的粘度における変化に関連する(図26)。 反応性ポリマーネットワーク浸食の度合は、運動実験の前と後のホルモン装填反 応性ポリマーネットワークの秤量によって測定される。 図27は、レシーバー相内にしみ込んだプロゲステロンの相対的な量がトータ ルのポリマー濃度の増加に従って4倍減じること(棒グラフA)、ところがプロゲ ステロンのトータルの量は、増加した反応性ポリマーネットワーク中の全ポリマ ー濃度と同じく常に一定にとどまる(棒グラフB)ことを示す。この結果は、我々 のモデル系において疎水性薬剤の輸送の2つのルートの存在を示す。第1に、可 逆的ポリマーネットワーク系の中の凝集に混入した薬剤が、そのポリマーネット ワークの浸食と共に膜を通して流動可能である;第2に、可逆的ゲル化ポリマー ネットワーク凝集と結合していない薬剤は、フィード相中のポリマーネットワー ク外に拡散し得る。第2のプロセスは可逆的ゲル化ポリマーネットワークの粘度 に関係付けるべきでない。 (実施例35) この実施例は、目の前角膜エリアに残留する液状処方においてポロキサマー: ポリ(アクリル酸)ポリマーネットワークのデリバリー能力を実証する。 目の前面の組織を横切る医薬のデリバリーは、まぶたの瞬き、及び上皮のバリ アの治療の保護メカニズムによって妨害される。高所に適用される通常の水性組 成物は数分のうちに除かれる。以下の実施例は、本発明の製薬組成物を用いる目 に適用する薬剤の保持時間を実証する。 1%のポリマーネットワーク水溶液中に50μL滴の0.0001%フルオレセイン 溶液は、2匹のウサギの目に適用される。目からの調製物のクリアランスが、ス リット-ランプ蛍光光度法によって続いてなされる。フルオレセインの緩衝化し た溶液がコントロールとして用いられる。点眼後、機能時間として蛍光の測定が 図28中に示される。 その結果は、緩衝化した溶液(図28中の曲線290)のための半クリアランス時 間は10分以下であり、一方ポリマーネットワーク組成物(図28中の曲線292) はほぼ80分である。かくして、該ポリマーネットワークは、前角膜エリアにお いてフルオレセイン残留時間を延長した。 (実施例36) この実施例は、ウサギの角膜において本発明の眼用組成物の残留時間のモニタ リングの非侵入手段を利用したガンマシンチグラフィーの結果を報告する。 2-手段クロスオーバー実験が、コントロールの塩溶液とともにポロキサマー :ポリ(アクリル酸)ポリマーネットワークとを比較する6匹のニュージーランド ホワイトラビットで実施される。ヒドロゲル処方は、投薬量(20μl)毎に3M Bqの活性を与えるために25μl99mTc-DTPAの含有によって放射能標識 される。塩溶液は同じく標識される。投薬量は陽性ディスプレースメントピペッ トを用いる角膜上に直接移され、その動物はイメージングで間接的に位置される 。シンチグラフィーイメージングは、ピンホールコリメーターによるIGEマキ シカメラIIを用いて実施される。ヒドロゲルのためのイメージングは15分間 のダイナミック取得(10秒/フレームで60フレーム及び30秒/フレームで 10フレーム)、続いて30及び60分で二つの静電イメージを含む。塩溶液は 10分間動的にイメージ化される(10秒/フレームで60フレーム)。 角膜表面上のヒドロゲルのゲル化は、直ちに発生し、目視的に観測され得る。 劇的に増加した保持時間は、図29中に示される通り、2つの処方の間のポロキ サマー:ポリ(アクリル酸)により観測される。塩溶液の半クリアランス時間は4 5秒であり、それに対しポロキサマー:ポリ(アクリル酸)ポリマー組成物は11 50秒である。図29は、同じ技法(J.L.Greavesら,Current I.Res 9(5):415( 1990))を用いて評価されている、他の商業的に利用し得る材料のための半クリア ランス時間の比較を含む。本発明の眼用処方は、ヒトにおいてGelRiteRに匹敵し 得る性能を示し、且つ全ての他の比較した材料に優っていた。GelRiteRはメルク からの利用し得るポリサッカリドのための商標である;HECはヒドロキシエチ ルセルロースである;CarbopolRはBF Goodrichからの利用し得るポリアクリル酸 である。 (実施例37) 以下の実施例は、目における、トロピカミド、散瞳薬の生物学的利用能につい ての結果を報告する。 トリピカミドの0.1%溶液は、ポリマーネットワークの0.1%溶液で調製 される;塩溶液中の医薬の同じ濃度がコントロールとして用いられる。各溶液5 0μLがウサギの前角膜エリアに適用される。複数の直径変化が点眼後予め決定 したインターバルでミクロメーターによって測定される。 応答の計算したパラメーターが表16中に提示される。これらの結果は、塩溶 液との比較として、トロピカミドのポリマーネットワーク処方は散瞳の応答のた めの曲線の下でエリアを増加させることを示す。それはまた、応答の強度におい て継続性を延長し且つ増加した。 これらの結果は、該ポリマーネットワークが前角膜エリアにポリマーネットワ ークによって医薬の処方の局所的投与によって目に医薬を移送することにおいて 有用である。それはコントロール塩溶液および商業的に利用し得るポリマーベヒ クルを越えて顕著に改善された能力を実証した。 (実施例38) 以下の実施例において、鼻腔からの可逆的ゲル化ポリマーネットワークのクリ アランスが、実施例36中に記載した通りのガンマシンチグラフィーを用いてモ ニターされている。 表17に示した処方の5mLのサンプルは3mbq99m-Tc-DTPAと混合 される。その処方は各個人にca.200μLの鼻への投与のためのスプレー装 置に装着される。その実験は二人の健康な男性に2回実施した。放射能標識した 処方は、スプレー装置を用いて各々の被験者の一方の外鼻腔に投与される。30 秒間のシンチグラフィーイメージは、処方の投与に続いて定期的に行われる。ポ リマー処方は各被験者において前に堆積した。利用されるデータはバックグラウ ン ドのために集められ、アイソトープの減衰が図30中に提示される。 その実験は、該ポリマー処方が鼻腔からの2つの相クリアランスを示されるこ とを実証した。半クリアランス時間はほぼ1.5時間であり、投与した投薬量の 少なくとも15%は、少なくとも17時間鼻腔中に残留される。該処方は食道と 胃腸道を経て排除され、それは鼻に刺激を与えない。 本発明の鼻用処方は、メチルセルロース(40-70分;J.Pharm.Sci.77(5) :405(1988))及びヒドロキシプロピルセルロース(60-140分;Inter.J.Pha rm.43:221(1988))のような通常のポリマーベヒクルと好意的に比較して、96分 のt1/2を示した。しかしながら、該セルロース-ベースのbeヒクルは、スプレ ー適用のためにそれらが好ましくない、相当に高い初期粘度を示した。これに対 して、ポロキサマー:ポリ(アクリル酸)ポリマーベヒクルは、十分な粘度と適用 後の生物粘着性を示す一方で、低い初期粘度であり、スプレーによって容易に適 用することができる。 (実施例39) 以下の実施例において、鼻腔からの可逆的ゲル化ポリマーネットワークのクリ アランスがフルオレセイン残留を用いモニターされている。 0.75重量%と1.5重量%ポロキサマー:ポリ(アクリル酸)ポリマーネッ トワーク中に0.3%フルオレセイン溶液の3.3μL投薬量が、ラット鼻通路 内に導入される。鼻からの該処方のクリアランスは蛍光分光法により測定される 。漿液中のフルオレセイン濃度は高圧液体クロマトグラフィーによって測定され る。フルオレセインの静脈内処理がコントロールとして用いられる。点鼻後のそ のクリアランス率と時間の生物学的利用能の作用は表18中に示される。 その結果は、鼻のデリバリーを用いるフルオレセインの利用能の高いレベルを 示す。その結果はまた、鼻用処方の有効性に関してのポロキサマー:ポリ(アク リル酸)ポリマー濃度の効果をも示す。ボリマーの濃度レベルの増加は、宿主に 対する活性剤の適用サイトからのクリアランス時間と利用能とを増加する。更に 他のパラメーターは、当業者において予測し得るであろう、投与の容易さ、スプ レー化などのようなものが考慮され得る。 (実施例40) 以下の実施例は、鼻ルートを経てペプチドを移送するためのポリマーネットワ ークの能力を実証する。 GnRH類似物100μgを含む、ポリマーネットワークの5.5%溶液5m lが、10cmの深さにヒツジの外鼻腔内に挿入されているブルーラインアンビ リカルカニューラを通してシリンジによって移入される。黄体化ホルモン(LH) の血清濃度はペプチドの鼻投与の後、時間の機能として測定される。 測定したLHの血清濃度は、図31中に提示される。LHの最大濃度はほぼ4 0ng/mLであり、最大の応答は投与後ほぼ3時間で観測される。これらの結 果は、ポリマーネットワークが、黄体化ホルモンの刺激された放出によって証明 されるように、鼻粘膜を横切ってペプチドを移送するための有効なベヒクルであ ることを実証する。 これらの結果は、鼻ルートを経て局所の及び全身の効果のための生物活性材料 を移送することにおいてポリマーネットワークの利用性を示す。鼻粘膜を横切る ペプチドの移送におけるその有用性は、そのような巨大分子材料の経口デリバリ ーの著しい欠点を克服する。それは、非経口投与のより少ない消費の優しいルー トを導く。 (実施例41) 適用サイトで処方を残留させるため及び鼻通路中のロールバックを防止するた めのポリマーネットワークの能力がヒトのボランティアにおいて示される。 ブラインド二重クロスオーバー実験が5名のヒトのボランティアについて実施 された。鼻用処方は0.8重量%ポロキサマー:ポリ(アクリル酸)と0.025 重量%オキシメタルゾリンを用いて調製される。5%PEG1450と3重量%PV P K-29、AfrinR鼻用スプレー(Schering Plough)として商業的に利用し得る 、が比較の鼻用処方として用いる。各々の処方の150μ1投薬量がボランティ アに投与される。 そのボランティアはまた、その処方の苦味についてのコメントを尋ねた。ブラ インド二重クロスオーバー実験において、5名のボランティアのうち4名が、ポ ロキサマー:ポリ(アクリル酸)ポリマー処方において苦い後味(ロールーバック) が無いと報告し、一方全てのボランティアがAfrinR製品において苦い後味のこと を報告した。 (実施例42) この実施例は、管腔組織を通して処方の通過を制御することのポリマーネット ワークの能力を実証する。例えば、医薬の放出の制御化において、すなわち、胃 腸管を通しての処方の通過のような、放出の位置に関して、非常な興味がある。 2つの前の残留時間実験は、直接適用した場所に処方を保持するためのポリマー ネットワークの能力を示した。以下の実施例では、これに対して、ポリマーネッ トワークを含有し且つ経口ルートを経て体内に取り込まれる液体の容積の通過と クリアランスを示す。 表17中の処方が、99m-テクネチウム(Tc)-DTPA錯体によって今一度放 射能標識される。その処方の5mLアリクォートが、2回、3名の健全な男性被 験者にシリンジを通して投与される。食道における放射能の存在はシンチグラフ ィーによってモニターされる。 時間の関数として食道中に残存した処方の量が図32中に提示される。処方の 約65%は、食道を通して排出される固体コントロールのために採用した概略の 時間である5秒以内に胃の中に通過した。しかしながら、処方の15%までが、 食道において10分間残留した。それはまた、該ポリマー処方が食道の下部3分 の1を被覆したことが観測された。これは、1-2分のトータルの保持時間を有 したスクラルファート懸濁物(ペプシン結合性と制酸効果を有する薬剤)と対照を なす。 (実施例43) この実施例は粘膜組織を横切る医薬品及び薬剤のデリバリーにおいて該ポリマ ーネットワークの有用性を実証する。該実施例はステロイドホルモンの膣のデリ バリーを実証する。 試験処方は、5mLの投薬量において60μgのエストラジオール、American Home Products' Premarin vaginal suppository、300μgのエストロゲン接 合物、及び300μgのエストラジオールを含有するBristol Myers Squibb's E strace varginal creamを含む5.5%ポリマーネットワーク溶液である。その 処方は二重クロスオーバー実験において5匹のヒツジに投与され、そのエストラ ジオール血液レベルはラジオイムノアッセイによって測定される。試験処方の投 与に続くエストラジオールの血液レベルが、図33中に提示される。 その結果は、比較の試験処方としてホルモンの濃度を1-5分の1含有するポ リマーネットワークによる処方、エストレース(Estrace)は、エストラジオール の均等な血液レベルを提供した。プレマリン(Premarin)において見られるエスト ラジオールのより低い血液レベルは、エストロゲンから生成したプレマリンの結 果と することができ、且つ単独のエストラジオール、誘導体ではない。そのポリマー ネットワーク処方はまた、そのセットアップ及びゲル化より以前に効果的に膣壁 を被覆することが見出された。さらに、副作用又は組織の刺激は無く、処方の外 への漏れ出しの徴候は無かった。 その顕著な性能特性は、低い投薬量で薬剤の有効なデリバリーをなす及び処方 の漏れ出しが無い、これらの結果から観測される。 (実施例44) 粘膜表面を通過するペプチドとタンパク質のデリバリーのための新規の方法が 必要とされることから、そのような輸送を促進する組成物の創造におけるポリマ ーネットワークの価値が、ゴナドトロピン放出化ホルモン(GnRH)とその類似 物の膣デリバリーの後述の実施例中にさらに説明される。 GnRH、ルプロン及びデスロレリンは、20から33μg/mLの間の範囲 とする濃度で5.5%ポリマーネットワーク内に混合される。ヒツジは100μ gのペプチドに均等な量によって処理される。ペプチドの生物学的利用能は、循 環している黄体化ホルモン(LH)の濃度をモニタリングすることにより測定され る。処理しないヒツジにおけるLHレベルがコントロールとして用いられる。 試験処方の投与の後のLHの濃度は、図34中に提示される。各々の処方は、 デスロレリンの投与から生起する最も顕著な増加と共に、LHレベルにおける増 加の原因となった。デスロレリンとルプロンの両方は、少なくとも8時間持続す るLHレベルにおける増加を提供した。これらの結果は、該ポリマーネットワー クが、膣粘膜を横切るペプチドのデリバリーにおいて有効性があることを実証す る。 実施例36は、疎水性材料を可溶化するためのポリマーネツトワークの能力を 実証した。エストラジオール(実施例43)の膣デリバリーと結び付けられるその 実施例は、より疎水性の物質の処方化と移送化における該ポリマーネットワーク の価値を実証する。その価値はさらに、より効果的な物質を移送するための該ポ リマーネットワークの能力によって実証され、かくして生物活性材料の低い量に よる投薬を実現させる。実施例43と44は、疎水性-親水性および分子量のよ うな分子の特長の広い範囲を持った材料の処方及び移送のためのポリマーネット ワ ークの能力をさらに実証する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 60/028,183 (32)優先日 平成8年10月15日(1996.10.15) (33)優先権主張国 米国(US) (31)優先権主張番号 60/030,798 (32)優先日 平成8年11月14日(1996.11.14) (33)優先権主張国 米国(US) (31)優先権主張番号 60/034,174 (32)優先日 平成9年1月2日(1997.1.2) (33)優先権主張国 米国(US) (31)優先権主張番号 60/034,454 (32)優先日 平成9年1月2日(1997.1.2) (33)優先権主張国 米国(US) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),CA,JP (72)発明者 ブロンバーグ,レブ アメリカ合衆国 マサチューセッツ 01902 リン メイス プレイス #3 24 (72)発明者 オルキス,マイケル アメリカ合衆国 マサチューセッツ 02135 ブライトン ハザリー ロード 12 (72)発明者 カーニー,マリー アメリカ合衆国 マサチューセッツ 02135 ブライトン ファニュール スト リート #1 342 (72)発明者 ルクザク,スコット アメリカ合衆国 マサチューセッツ 02052 メドフィールド レムセン アベ ニュ 3 (72)発明者 ティム,マリー ジェイ アメリカ合衆国 マサチューセッツ 01720 アクトン グレイト ロード 209 ユニット エー1 (72)発明者 ローベル,スタンリー ジェイ アメリカ合衆国 マサチューセッツ 01985 ウエスト ニューベリー バチェ ラー ストリート 184

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 少なくとも1つの反応性ポリマー成分、該反応性成分は溶液中で周囲の刺 激への反応を凝集することができる; 少なくとも1つの構造成分、該構造成分は、使用状態にわたり自己-反発 する相互作用を示す、 上記反応性成分は上記構造成分にランダムに結合し、ポリマーネットワー クは上記周囲の刺激に反応して粘性を生じることで特徴付けられる; を含む逆温度粘性化ポリマーネットワークを含む、製薬学的に許容される担体と 、 薬学的効果を与える薬学的活性剤、上記担体と上記剤とは水性-ベースの媒体 の中に配される、とを含んだ製薬組成物。 2. 反応性成分が、少なくとも疎水性領域上に含まれる、請求項1記載の製薬 組成物。 3. 可逆的ゲル化ポリマーネットワークが約0.01から20重量%の範囲の 量において存在する請求項1記載の製薬組成物。 4. 可逆的ゲル化ポリマーネットワークが約0.1から10重量%の範囲の量 において存在する請求項1記載の製薬組成物。 5. 構造成分が分枝した請求項1記載の製薬組成物。 6. 構造成分が、カルボン酸、アクリル酸、置換したアクリル酸、メタクリル 酸、置換したメタクリル酸、ビニルカルボン酸、ビニルスルホン酸、置換したビ ニルスルホン酸、ビニルピロリドン、ビニル酢酸、置換したビニル酢酸、アミン 、アクリルアミド、置換したアクリルアミド、アクリル酸エステル、置換したア クリル酸エステル、メタクリル酸エステル、置換したメタクリル酸エステル、A MPS、MAPTEC、ビニルピリジン、ウレタン、アミノ酸、チオペン、核酸 及びそれたのイオン化した形態からなる群から選択されるモノマーから調製され る、請求項1記載の製薬組成物。 7. 構造成分が、イオン化したポリアクリル酸又は中性化したポリアクリル酸 を含む請求項1記載の製薬組成物。 8. 構造成分がコポリマーを含む請求項1記載の製薬組成物。 9. 構造成分がアクリル酸とメタクリル酸のコポリマーを含む請求項1記載の 製薬組成物。 10. 反応性成分がポリオキシアルキレンポリマーを含む請求項1記載の製薬 組成物。 11. ポリオキシアルキレンポリマーが、少なくとも1つのブロックが親水性 特性を備え、且つ少なくとも1つのブロックが疎水性特性を備えるような、異な るオキシアルキレン基のブロックコポリマーを含む請求項10記載の製薬組成物 。 12. ブロックコポリマーがポリオキシエチレン(POE)とポリオキシプロピ レン(POP)を含む請求項10記載の反応性ポリマーネットワーク。 13. ポリオキシアルキレンポリマーが、式(POP)a(POE)b(POP)c、( 式中、aは10−50の範囲内であり、bは50−70の範囲内である)を有す る、ポリオキシエチレン(POE)とポリオキシプロピレン(POP)のトリブロッ クポリマーを含む請求項10記載の反応性ポリマーネットワーク。 14. 反応性成分が非イオン性界面活性剤ポリマーを含む請求項1記載の製薬 組成物。 15. 反応性成分が、式R-(OCH2CH2)n-OH(式中、Rはアルキル基であ る)を有するポリ(アルキル-共-オキシアルキレン)を備える請求項1記載の製薬 組成物。 16. 反応性成分が、セルロース、セルロースエーテル及びグアーガムからな る群から選択される請求項1記載の反応性ポリマーネットワーク。 17. ポリマーネットワークが複数のポロキサマーを含む請求項1記載の製薬 組成物。 18. ポリマーネットワークが、構造ポリマーバックボーンにランダムに結合 した複数のポロキサマー成分を含む請求項1記載の製薬組成物。 19. 可逆的粘性化ポリマー組成物がポロキサマー成分にランダムに結合する 複数のポリ(アクリル酸)成分を含む請求項1記載の製薬組成物。 20. 水性-ベース媒体が、水、塩溶液及び水混合性有機化合物を含む水から なる群から選択される請求項1記載の製薬組成物。 21. 転移温度を増加するため及び可逆的粘性化ポリマーネツトワークの粘度 を増加するために選択された添加剤をさらに含む請求項1記載の製薬組成物。 22. 転移温度を増加させるため及び可逆的粘性化ポリマーネットワークの粘 度を減じるために選択された添加剤をさらに含む請求項1記載の製薬組成物。 23. 可逆的粘性化ポリマーネットワークの粘度に影響を及ぼすことなしに転 移温度を増加させるために選択された添加剤をさらに含む請求項1記載の製薬組 成物。 24. 転移温度を減じるため及び可逆的粘性化ポリマーネットワークの粘度を 増加するために選択された添加剤をさらに含む請求項1記載の製薬組成物。 25. 転移温度を減じるため及び可逆的粘性化ポリマーネットワークの粘度を 減じるために選択された添加剤をさらに含む請求項1記載の製薬組成物。 26. 可逆的粘性化ポリマーネットワークの粘度に影響を及ぼすことなしに転 移温度を減じるために選択された添加剤をさらに含む請求項1記載の製薬組成物 。 27. 可逆的粘性化ポリマーネットワークの転移温度に影響を及ぼすことなし に粘度を増加するために選択された添加剤をさらに含む請求項1記載の製薬組成 物。 28. 可逆的粘性化ポリマーネットワークの転移温度に影響を及ぼすことなし に粘度を減じるために選択された添加剤をさらに含む請求項1記載の製薬組成物 。 29. ゲルが周囲の刺激との反応の前及び後に光に対し半透明を維持すること を特徴とする請求項1記載の製薬組成物。 30. ポリ(アクリル酸)が分枝した請求項1記載の製薬組成物。 31. 上記組成物が保湿剤及びエモリエント剤からなる群から選択される薬剤 をさらに含む請求項1記載の製薬組成物。 32. 製薬組成物が、ローション、クリーム、スティック、ロール-オン製品 、 スプレー、エアゾール、パッド適用製品及びマスクからなる群から選択される形 態とされる請求項1の組成物。 33. 粘性化が約22から40℃の範囲における温度で生じる請求項1記載の 製薬組成物。 34. 粘性化が約30から37℃の範囲における温度で生じる請求項1記載の 製薬組成物。 35. 薬剤が皮膚又は粘膜を通して吸収可能である請求項1記載の製薬組成物 。 36. 薬剤が膣の粘膜を通して吸収可能である請求項1記載の製薬組成物。 37. 薬剤が鼻の粘膜を通して吸収可能である請求項1記載の製薬組成物。 38. 薬剤が直腸の粘膜を通して吸収可能である請求項1記載の製薬組成物。 39. 薬剤が耳の粘膜を通して吸収可能である請求項1記載の製薬組成物。 40. 薬剤が目の粘膜を通して吸収可能である請求項1記載の製薬組成物。 41. 薬剤が食道の粘膜を通して吸収可能である請求項1記載の製薬組成物。 42. 薬剤が口腔の粘膜を通して吸収可能である請求項1記載の製薬組成物。 43. 製薬的活性剤が、縮瞳薬、交感神経作動剤、ベータ-ブロック剤、プロ スタグランジン誘導体、ムスカリンのアンタゴニスト、抗感染剤及びカルボニッ クアンヒドラーゼインヒビターからなる群から選択される請求項40記載の製薬 組 成物。 44. 許容される抗酸化剤をさらに含む請求項35記載の製薬組成物。 45. 等張化剤をさらに含む請求項35記載の製薬組成物。 46. 緩衝剤をさらに含む請求項35記載の製薬組成物。 47. 保存薬をさらに含む請求項35記載の製薬組成物。 48. 薬学的活性剤が、天然又は合成ホルモン、抗カビ剤、避妊薬、抗酵母剤 、ステロイド、保湿剤、殺精子剤、抗ウイルス剤及び麻酔薬からなる群から選択 される請求項36記載の製薬組成物。 49. 製薬的活性剤が、抗潰瘍剤、スクラルファート、H2-ブロック化剤、 解熱薬、鎮痛薬、制酸薬、抗膨満剤、抗痙攣薬、抗下痢薬、抗カビ薬、抗高血圧 薬、抗ヒスタミン薬、抗そう痒薬、抗感染薬、抗催吐薬、抗還流薬、抗痙薬、避 妊薬、ホルモン、ステロイド、風邪治療薬、利尿薬、緩下薬、トランキライザー 、筋肉弛緩剤、ミネラル補助剤、鎮静薬、ビタミン及びそれらの混合物からなる 群から選択される請求項41記載の製薬組成物。 50. 矯味薬をさらに含む請求項49記載の製薬組成物。 51. 製薬組成物がドロップの形で適用される請求項37,39又は40記載 の製薬組成物。 52. 製薬組成物がスプレーとして提供される請求項37記載の製薬組成物。 53. 薬学的活性剤が、うっ血除去薬、抗ヒスタミン剤、抗骨粗しょう症薬、 ホルモン、抗腫瘍薬、振せん麻痺薬及びワクチンからなる群から選択される請求 項37記載の製薬組成物。 54. 逆温度粘性化ポリマーネットワークが、全製薬組成物の0.01−1重 量%の範囲内の濃度において存在する請求項48記載の製薬組成物。 55. 可逆的温度粘性化ポリマーネットワークが、経口投与用タブレット内に 混入される請求項1記載の製薬組成物。 56. 製薬組成物が注入可能である請求項1記載の製薬組成物。 57. 製薬的活性剤が、抗潰瘍剤、スクラルファート、H2-ブロック化剤、 解熱薬、鎮痛薬、制酸薬、抗膨満剤、抗痙攣薬、抗下痢薬、抗カビ薬、抗高血圧 薬、抗ヒスタミン薬、抗そう痒薬、抗感染薬、抗催吐薬、抗還流薬、抗痙薬、避 妊薬、ホルモン、ステロイド、風邪治療薬、利尿薬、緩下薬、トランキライザー 、筋肉弛緩剤、ミネラル補助剤、鎮静薬、ビタミン及びそれらの混合物からなる 群から選択され;且つさらに矯味薬を含む請求項42記載の製薬組成物。
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