JP2000516818A - 慢性疲労症候群の診断 - Google Patents

慢性疲労症候群の診断

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Abstract

(57)【要約】 末梢血液単核細胞等のRNase L含有細胞の細胞抽出物中において、自然条件下で約30kDaのRNase L分子を検出することによって慢性疲労症候群を診断する。タンパク質類を非変性条件下で分子量によって分画化する。分画化したタンパク質を、2−5A依存性RNase L酵素活性を有する約30kDaのタンパク質の存在についてを分析する。この症状の重度は、概算分子量30kDa及び80kDaを有するRNase L分子の存在について試験することで決定することができる。約30kDaのRNase L分子の存在及び約80kDaのRNase L分子の非存在は、重度の慢性疲労症候群と相関する。両方のRNase L分子の存在は、比較的軽度の慢性疲労症候群症状を示す。変性条件下、及びプロテアーゼインヒビターの存在下では、慢性疲労症候群は約37kDaの2−5A結合タンパク質の検出によって診断することができる。

Description

【発明の詳細な説明】 慢性疲労症候群の診断 関連出願の相互参照 これは1996年10月9日に出願された同時係属出願第08/728,10 9号の一部継続出願である。 政府交付金関連 本明細書に記載される発明は、米国公衆衛生総局交付金R21 AI3837 8を受けた研究過程でなされた。米国政府は本発明にある程度の権利を有する。 発明の分野 本発明は、慢性疲労症候群(CFS)を、この疾患と関係のある特異的分子マ ーカーの検出によって診断することに関するものである。 発明の背景 慢性疲労症候群(CFS)は原因不明の病気であり、突然の発症、インフルエ ンザ様症状、衰弱性疲労、微熱、筋痛症及び神経性認識機能障害と関連すること が多い。典型的に、CFS患者はカルノフスキー動作スコア(KPS)の低下を 示す。カルノフスキー動作試験は個人の正常活動の動作及び遂行能力を測定する ものである。カルノフスキースコアは、機能しない、又は死亡患者に対するスコ ア=0から、完全に正常な機能に対するスコア=100までの範囲である。CF Sの診断は除外の一つのままである。 蓄積する多くの証拠から、CFSがマイトジェン応答、ウィルスの再活性化、 異常なサイトカイン産生、正常なキラー細胞機能の低下及び代謝中間産物の変化 を含む、体液免疫及び細胞免疫両方の調節障害と関係があることが示唆される。 CFSに認められる臨床的及び免疫学的異常は、二本鎖RNA(dsRNA)依 存性、インターフェロン誘導性経路、すなわち2',5’−オリゴアデニレート (2−5A)合成酵素/RNase L及びp68キナーゼ(PKR)抗ウィル ス防御経路における欠陥を含むことが示唆された(スハドルニク(Suhado1nik)ら 、Clin .Infect.Dis. 18:S96−S104(1994);スハドルニクら 、In Vivo 8:599−604(1994))。2−5A合成酵素/RNase L 経路は哺乳類細胞の抗ウィルス防御メカニズムの一部である;この経路は細胞増 殖及び分化にも或る役割を有する(レンギエル(Lengyel)、Ann .Review Biochem. 51:251−282(1982);セン(Sen)ら、Adv.Vuirus Res. 42: 57−102(1993))。 dsRNAによって活性化されるとき、2−5A合成酵素はATPを、5’末 端にリン酸基を有する2',5’−結合オリゴアデニレートに変換する。生物学 的活性2−5Aは潜在性エンドリボヌクレアーゼ、RNase L、に結合及び 活性化し、これは一本鎖のウィルス及び細胞のRNAを主としてUpNp配列の 後で加水分解し、それによってタンパク質合成を阻害する。 CFSにおける2−5A合成酵素/RNase L経路に関するこれまでの研 究は、次のような統計的に顕著な調節異常、すなわち、2−5A合成酵素は圧倒 的にその活性型で存在し、生物活性2−5Aレベルは上昇し、RNase L活 性は上げ調節されることを明らかにした(スハドルニクら、Clin.Infect.Dis.同 上;スハドルニクら、In Vivo、同上)。セリン−トレオニンキナーゼ、PKRの 発現は、CFSでは下げ調節される(スハドルニクら、In Vivo、同上)。PKR はeIF−2のリン酸化によってタンパク質翻訳の開始を調節する。 これらの努力にもかかわらず、CFSの明確な分子マーカーは確認されていな い。必要とされるのは、決定的なCFS診断の基礎となり得る明瞭なCFS分子 マーカーによる生化学的試験法である。 略語 本明細書には次のような略語が用いられる: AMP: アデノシン5’−一リン酸; 2−アジド−AMP: 2−アデノシン5’−一リン酸; 8−アジド−AMP: 8−アデノシン5’−一リン酸; 2,8−アジド−AMP: 2,8−アデノシン5’−一リン酸; 2−5A: 2',5’−オリゴアデニレート、すなわち( 2’→5’)−ホスホジエステル結合を有する アデニル酸と、5’−三リン酸とのオリゴマー ; CFS: 慢性疲労症候群(chronic fatigue syndrome); dsRNA: 二本鎖RNA; ELISA: 酵素結合免疫吸着測定法 (enzyme-linked immunosorbent assay); etheno−AMP: N16−エテノアデノシン5’−一リン酸; GST: グルタチオンS−トランスフェラーゼ; HEPES: 4−(2−ヒドロキシエチル)−ピペラジンエ タンスルホン酸; PBMC: 末梢血液単核細胞; PBS: リン酸緩衝食塩液; P33: (2’→5’)ホスホジエステル結合を有する アデニル酸と5’−三リン酸との三量体; pApAp(8−アジドA): 5’−−ホスホリル−アデニリル−(2’→ 5’)−アデニリル−(2’→5’)−8−ア ジドアデノシン; poly(U)−3’−pCp:3’末端に結合したシトシン残基を有する ポリウリジル酸; SDS−PAGE: ドデシル硫酸ナトリウム−ポリアクリルアミド ゲル電気泳動; 発明の概要 慢性疲労症候群の診断法は、患者サンプルを、約30kDaのRNase L の存在について分析することを含む。 一実施例によると、その方法は、(a)患者サンプル中のタンパク質を非変性 条件下で分子量によって分画化し、(b)分画化したタンパク質を、約30kD aのタンパク質がRNase L活性を有することについて分析することを含む 。 RNase L活性の分析は、例えば28及び/又は18RNAの加水分解 による特異的開裂生成物(SCP)の形成を検出すること、又はpoly(U) −3’−pCpの加水分解を検出することを含む。 他の実施例によると、本発明は: (a)付加プロテアーゼインヒビターの存在下で調製した患者サンプルと、検 出可能な標識を担持する構造式(I)に従う化合物を含むプローブとを、前記標 識化されたプローブ化合物とサンプル中の2',5’−オリゴアデニレート結合 タンパク質との共有結合物を形成するのに十分な条件下で接触させ: 構造式(I) 上記式中、 mは0から3までの整数、 nは1から3までの整数、及び 各R1及び各R2は、互いに他のR1及びR2とは独立して、水素又はN3であ り、少なくとも1つのR1又はR2がN3であることを条件とし、 或は前記化合物の水溶性塩である; (b)前記共有結合物を含むサンプルと、サンプル中のRNase L種に結 合する抗体とを接触させ; (c)前記サンプル中のタンパク質をゲル電気泳動で分離し;そして (d)前記分離したタンパク質を、 (i)標識化されたプローブ化合物と共有結合物を形成し;及び (ii)前記抗体によって結合された マーカータンパク質について調べ、; ドデシル硫酸ナトリウム−ポリアクリルアミドゲル電気泳動による見かけの分 子量約37kDaのマーカータンパク質の存在が、慢性疲労症候群の徴候を示す 、 ことを含んで成る、慢性疲労症候群を診断診断する方法を含む。 更に他の実施例によると、本発明は、: (a)患者サンプルと、検出可能な標識を担持する構造式(I)に従う化合物 を含むプローブとを、前記標識化されたプローブとサンプル中の2',5’−オ リゴアデニレート結合タンパク質との共有結合物を形成するのに十分な条件下で 接触させ; 構造式(I) 上記式中、 mは0から3までの整数、 nは1から3までの整数、及び 各R1及び各R2は、互いに他のR1及びR2とは独立して、水素又はN3であ り、少なくとも1つのR1又はR2がN3であることを条件とし、 或は前記化合物の水溶性塩である; (b)前記共有結合物を含むサンプルと、サンプル中のRNase L種に結 合する抗体とを接触させ; (c)前記サンプル中のタンパク質類をゲル電気泳動によって分離し;そして (d)前記分離したタンパク質を、 (i)標識化されたプローブ化合物と共有結合を形成し、及び (ii)前記抗体によって結合された マーカータンパク質について調べ; ドデシル硫酸ナトリウム−ポリアクリルアミドゲル電気泳動による見かけの分 子量約37kDaのマーカータンパク質の存在、及びドデシル硫酸ナトリウム− ポリアクリルアミドゲル電気泳動による見かけの分子量約80kDaのマーカー タンパク質の非存在が、重度の慢性疲労症候群の徴候を示す、 ことを含んで成る、重度の慢性疲労症候群を検出する方法を含む。 本発明の更なる実施例によると、慢性疲労症候群の相対的重度を評価する方法 が提供され、その方法は、自然条件下において患者サンプル中を、約30kDa 及び約80kDaの分子量を有するRNase L分子の存在について分析する ことを含む。約30kDaのRNase L分子の存在、及び約80kDaのR Nase L分子の非存在は、重度の慢性疲労症候群を示す。両方の分子量のR Nase L分子の存在は、比較的軽度の慢性疲労症候群を示す。この分析は( a)患者サンプル中のタンパク質類を非変性条件下で分子量によって分画化し; そして(b)分画化したタンパク質を、約30kDa及び約80kDaのタンパ ク質がRNase L活性を有することについて分析することによって行うこと ができる。 図の説明 図1は、2−5A光プローブ、[32P]pApAp(8−アジドA)、と共にイ ンキュベートし、UV照射し、組換えヒトRNase Lに対するポリクローナ ル抗体と共にインキュベートした末梢血液単核細胞(PBMC)抽出物から集め たタンパク質A−17ファロース結合タンパク質の分画化(10%SDS−PA GE)及びオートラジオグラフィーを示す。P=患者;C=対照。レーン1、4 −9:CFS患者;レーン2、3:代表的健常者対照群。リボソームRNA開裂 試験で測定したRNase L活性:レーン1−9においてそれぞれ79、54 、37、73、59、253、127、>500及び253。 図2は、健常者(パネルA)及びCFS患者(パネルB及びC)からのPBM C抽出物の自然(非変性)条件下における分析的ゲル透過HPLC分画化の結果 を示す。分画化に先立って、抽出物を[32P]pApAp(8−アジドA)で光 標識化した。各PBMC抽出物から集めた分画群のアリコートをとり、シンチレ ーションスペクトロメトリーによって放射能を測定した。パネルD、E、及びF はパネルA、B、及びCと同じ健常者(パネルD)、及びCFS患者(パネルE及 びF)からのPBMC抽出物の分析的ゲル透過HPLC分画化の結果を示し、こ の場合はその後に自然(非変性)条件下で分画群のRNase L活性を分析し た。各分画のアリコートをp33並びにポリ(U)−3’−[32P]pCpの存 在下で分析した。2−5A結合、又は2−5A依存性RNase L酵素活性は 分画0−150では検出されなかった。分子量マーカーは矢印で示される。健常 者対照群のPBMC抽出物(パネルA及びD)は図1、レーン2にも記載されて いる。図2、パネルB及びEのCFS患者のPBMC抽出物は図1、レーン1に も示されている。図2、パネルD及びFのCFS患者のPBMC抽出物は図1、 レーン8にも示されている。 図3は、プロテアーゼインヒビターの存在(+)又は非存在(−)下で調製し 、2−5A光プローブ、[32P]pApAp(8−アジドA)で光アフィニティ 標識化し、組換えヒト80kDaのRNase Lに対するポリクローナル抗体 で免疫沈降した、PBMC抽出物(100μgのタンパク質)から集めたタンパ ク質の分画化(10%SDS−PAGE)を示す。光アフィニティ標識化された 、免疫応答性2−5A結合タンパク質を10%SDS−PAGEによって分離し 、リンイメージング(phosphorimaging)によって定量した。2−5A結合タンパ ク質の分子量を示している。レーン1、2:CFS患者のPBMC抽出物;レー ン3、4:健常者対照群のPBMC抽出物。 発明の詳細な説明 生物学的活性2−5Aは潜在性エンドリボヌクレアーゼ、RNase L、に 結合し、これを活性化する。活性化されたRNase Lは一本鎖のウィルス及 び細胞RNAを加水分解し、それによってタンパク質合成を阻害する。健常者か らの細胞抽出物は2−5A依存性RNase L活性を有する約80kDaの2 −5A結合タンパク質を含むことが確認された。それら抽出物は2−5A依存性 RNase L活性を有する42kDaの2−5A結合タンパク質も含み得る。 一方、CFS患者は、2−5A依存性RNase L活性を有する独特な30k Daの2−5A結合タンパク質を有することが証明されている。「RNase L活性」とは、RNase LのRNA基質の加水分解におけるRNase Lの 酵素活性を意味する。 一群の被験CFS患者のPBMCは、分子量約80kDa及び約30kDaに おいて、2−5A依存性RNase L酵素活性を有する2−5A結合タンパク 質を含んでいた。患者の細胞抽出物の調製時に付加プロテアーゼインヒビターが 存在しない場合は、約42kDaの分子量においても2−5A依存性RNase L活性を有する2−5A結合タンパク質が認められた。約80kDa種の存在 は比較的重くないCFSと一致した。他の一群のCFS患者のPBMCは約30 kDaにおいてのみ、2−5A結合活性及び2−5A依存性RNase L酵素 活性を有した。このプロフィールはより重症のCFSと一致した。疾患状態の重 度とは関係なく、CFS患者は約30kDaのRNase L種の存在によって 確認することができ、これはCFSを患わない者には常に存在しない。特異的な 、これまでに知られていない約30kDaのRNase L種の自然(native)条 件下での検出は、初めてCFSの正確かつ絶対的な生化学テストを可能とする。 同様に、自然でない(non-native)条件下での、約37kDa種の検出はCFSと 関連する。 本発明によると、CFS疾患と考えられる個体からサンプルを採取し、約30 kDaの2−5A依存性RNase Lの存在を分析する。サンプルは適切なR Nase L含有細胞のいずれから取ってもよい。血液、或は、血清又は血漿等 の血液の分画も用いることができる。RNase Lは単核細胞に相当な濃度で 存在する。従って、サンプルのための好ましい細胞源はPBMCを含む。サンプ ルは、遠心分離によって細胞を集め、細胞を破壊し、細胞残屑を除去し、無細胞 抽出物を得ることで調製し得る。次に、その抽出物中の約30kDaのRNas e Lの存在について試験する。 本発明の実施例によると、PBMCをヘパリン化血液から、フィコール−ハイ ペイク(Ficoll-Hypaque)密度勾配遠心分離によって分離し、スハドルニクらの 方法(Biochemistry 22:4153−4158(1983))によって細胞質抽 出物を調製する。RNase L活性のロスを避けるために、細胞質抽出物の調 製は血液採取の約2時間以内に始めるべきである。手短に、ヘパリン化全血をP BSで1:1に希釈する。希釈した血液の2容量を密度1.080のフィコール −ハイペイク(ボイム(Boyum)、Scand .J.Clin.Lab.Invest. 97:1−1 09(1968))1容量上に重ね、20℃で30分間、1000gで遠心分離し た。PBMC層を除去し、5容量のPBSで1回洗浄する。分離したPBMCを 5mLの赤血球溶解緩衝液(155mM NH4Cl、10mM NaHCO3、p H7.4、0.1mM EDTA)に再懸濁し、5分間氷上に保持し、PBSで2 回洗浄した。分離したPBMCを0.5%NONIDETP−40を含む緩衝液 (20mM HEPES、pH7.5、5mM MgCl2、120mM KCl、 10%グリセロール、1mMジチオトレイトール)の0.1又は0.2ml(細胞 体積の約10倍量)に再懸濁し、氷上に10分間保持し、細胞を溶解する。細胞 質抽出物は25℃、8000gで6分間遠心分離することによって得られる。無 細胞抽出物は25μl又は50μlアリコート毎に−70℃で無期限に保存でき る。 プロテアーゼインヒビターは例えばミニ−コンプリート(Mini-Complete)(商 標)プロテアーゼインヒビタ−カクテル錠(ベーリンガー/マンハイム)等を、 製造者の指示書に従って任意に細胞質抽出物に加えることができる。ミニ−コン プリート(商標)インヒビターは、アプロチニン、ロイペプチン、ペファブロッ ク(商標)SC及びEDTAを含む。診断試験用細胞抽出物の調製に関連してこ こに用いられる表現「付加プロテアーゼインヒビター」は、細胞抽出物に天然に 生ずるプロテアーゼインヒビター以外に、外から加えられるプロテアーゼインヒ ビターを意味する。抽出物が「付加プロテアーゼインヒビターの存在下で調製さ れる」という場合、抽出物中に存在するプロテアーゼ活性を実質上完全に阻害す るのに十分なプロテアーゼインヒビターの量を意味する。 次に、無細胞抽出物について、約30kDaのCFS患者のRNase Lの 存在を分析する。種々のRNase L型の分子量に関する「約」とは、分子が 、 記載されている分子量を±1kDaの範囲内で有することを意味する。細胞抽出 物を、自然の、非変性条件下で分子量によって分画化する。次に、約30kDa の分画について、分画中のRNase Lに結合し、それを活性化できる2−5 A、又はその類似体の存在下で、2−5A依存性RNase L活性を分析する 。「自然(native)条件」とは、サンプル中のRNase L種活性を実質上保存 するプロセスによって分画化することを意味する。本質的には、自然条件とは、 タンパク質を変性しない条件であり、最も限定的には、酵素類を変性しない条件 である。タンパク質を分子量によって分画化するための非変性条件は、当業者に は周知である。タンパク質の分子量による非変性分画化は、ゲル濾過高性能液体 クロマトグラフィーによって最も好適に実施される。この目的のためのカラムク ロマトグラフィー材料の一つは、ファルマシアLKBバイオテクノロジー(ピス カタウェイ、NJ)から供給されるスーパーデックス(SUPERDEX)20 0である。この材料は分子量15kDaから200kDaの範囲のタンパク質を 効果的に分画化する。 約30kDaの分子量分画の2−5A依存性RNase L活性は多数の異な るRNase L分析によって測定することができる。RNase L活性の分析 は、コア−セルロースアッセイの形をとってもよい(シルバーマン(Silverman) ら、Anal .Biochem. 144:450−460(1985)、参考としてここに引 用して援用する)。それは2−5A結合分子を2−5Aコア−セルロース上に固 定し、部分的に精製し、サンプル中のRNase L活性を、poly(U)[3 2 P]pCpから酸可溶性フラグメントへの変換によって測定することを含む。 或は、2−5A依存性RNase L活性をリボソームRNA開裂分析及び、 高度に特異的な特異的開裂生成物(SCPs)によって検出してもよい(スハド ルニクら、Clin .Infect.Dis.、同上、参考としてここに引用して援用する)。 従って、サンプルをL929細胞(無損傷の28及び18のリボソームRN A源)のRNase L欠乏サブクローンの細胞質抽出物(1分析(アッセイ) につきタンパク質140μg)と共に30℃で60分間インキュベートする。総 RNAを抽出し、変性し、1.8%アガロースゲル上で電気泳動によって分析す る。臭化エチジウム染色後、RNAバンドを紫外線光によって可視化する。RN as e L活性によるSCPs形成は、ゲル写真の濃度計追跡(デンシトメトリック トレーシング)によって定量し、インキュベーション時間の最後に残存する基質 (28及び18のrRNA)に対する反応生成物(SCPs)の比として表 される。SCPsの議論のために、レシュナー(Wreschner)らのNature 289: 414−417(1981)を参照。この全開示は参考としてここに引用して援 用する。 更に他の方法によると、約30kDaの分子量分画の2−5A依存性RNas e L活性を、放射標識化された基質などの適切に標識化されたRNase L基 質の加水分解を分析することによって測定してもよい。例えば、タンパク質分画 中のRNase L活性を、その分画をp33の存在下で基質poly(U)− 3’−[32P]pCpと接触させ、その後シンチレーションスペクトロメトリー によって放射能を分析するという測定で決定してもよい。 約30kDaのRNase Lの検出に加えて、正常な個体の細胞に存在する 約80kDa種の存在の分析に同じ方法を利用することができる。約30kDa のRNase L分子の存在及び約80kDaのRNase L分子の非存在は、 その患者が重い、又は進行したCFSに患っていることを示す。患者サンプル中 に両方の分子量のRNase L分子が存在することは、比較的軽い又は比較的 進行していないCFSに患っていることを示す。細胞抽出物が30kDaのRN ase Lのみを含み、80kDaの2−5A分子を含んでいない、CFSによ り重度に非機能である患者は、一般に、カルノフスキー動作スコア(KPS)が 60以下であることを特徴とする。これらの患者では健常者対照群及び比較的軽 度のCFS患者に認められる約42kDaのRNase L種も欠如している。 細胞抽出物が約30kDa及び約80kDaのRNase L種の両方を含むC FS患者は一般にKPSが60であることを特徴とする。 分子量による分画化の別法として、患者サンプルのタンパク質を、硫酸アンモ ニウム等の塩類、及びアセトン又はブチルアルコール等の溶媒を用い、その後の ジエチルアミノエチル−セルロースクロマトグラフィーを行う伝統的な方法によ って部分的に精製してもよい。この方法は電荷に基づくタンパク質分離をおこす 。RNase Lの30kDa及び80kDa型は総電荷の差に基づいて、この 方 法によって分離できる。 重度CFS患者を確認するために用い得る、本発明の他の実施例によると、細 胞抽出物を2−5Aアジド類似体を含む光プローブで光アフィニティ標識化し、 その後、RNase L抗体で免疫沈降し、分子量分画化を行う。この方法は、 2−5A結合、RNase L免疫応答性タンパク質を特異的に確認し、RNa se L抗体とは免疫応答するが、2−5A結合タンパク質ではないタンパク質 類を除外する。この方法は、その抗体と免疫応答しない2−5A結合タンパク質 も除外する。 付加プロテアーゼインヒビターの非存在下で調製された健常者の細胞抽出物の 光標識化/免疫沈降/分画化、及び比較的軽度の症状のCFS患者の細胞抽出物 の光標識化/免疫沈降/分画化は、SDS−PAGEにおいて概算分子量80k Da及び37kDaの2−5A結合タンパク質を検出する。付加プロテアーゼイ ンヒビターの非存在下で、約42kDaの概算分子量を有する2−5A結合タン パク質も検出される。重度CFS症状の患者では、この方法は約37kDaの2 −5A結合タンパク質を検出する。約80kDaの2−5A結合タンパク質は認 められない。約42kDaのタンパク質は、付加プロテアーゼインヒビター非存 在下でもやはり認められない。健常者の細胞抽出物を付加プロテアーゼインヒビ ターの存在下で調製する場合、細胞抽出物の光標識化/免疫沈降/分画化で約3 7kDa及び約42kDaの2−5A結合タンパク質は認められない。 従って、光標識化/免疫沈降/分画化方法は、約80kDaの2−5A結合タ ンパク質の非存在を検出し、それによって重度CFS患者を確認することに利用 することができる。ここで、付加プロテアーゼインヒビター非存在下で細胞抽出 物を調製した場合には、健常者と比較的軽度CFS症状のCFS患者とを区別す るのに、この分析を用いることはできないことを念頭に置く。細胞抽出物を健常 者から付加プロテアーゼインヒビターの存在下で調製する場合は、約37kDa の2−5A結合タンパク質は認められない。一方、プロテアーゼインヒビターの 存在下で調製したCFS患者の抽出物には37kDaの分子が認められる。こう して、抽出物を付加プロテアーゼインヒビターの存在下で調製する場合には、光 標識化/免疫沈降/分画化方法は、CFSと正常細胞抽出物とを区別することに 利用することができる。 これまでの光標識化/免疫沈降/分画化方法は付加プロテアーゼインヒビター の非存在下で調製した健常者の細胞抽出物中の約37kDaの2−5A結合タン パク質を検出することができるが、健常者において検出された分子は2−5A依 存性RNase L活性を欠如していることを理解されたい。 光標識化/免疫沈降/分画化分析に用いる光プローブは、上記の構造式(I) に従って、2−5A分子のアデニン残基の1つ以上の2−又は8−水素のどちら か又は両方がアジド基によって置換されている、2−5Aの類似体(アナログ) を含む。細胞抽出物中の2−5A結合タンパク質の光標識化は、抽出物と標識化 された光プローブ(例えば放射標識化された)とを、光プローブと2−5A結合 タンパク質との共有結合物を十分形成する条件下で接触させることを含む。一般 に、これは抽出物と光プローブとの混合物の低強度紫外光下におけるインキュベ ーションによって達成される。光プローブとして使用するための2−5Aアジド 類似体の調製は、米国特許第4,990,498号(酵素合成)及びチャルバラ (Charubala)ら、Helv .Chim.Acta. 72:1354−1361(1989)( 化学合成)に記載されている。両文書の全開示は参考としてここに引用して援用 する。2−5Aアジド類似体は効果的にRNase Lに結合し、これを活性化 する。感光性アジド基のために、2−5Aアジド類似体は低強度紫外光にさらす と容易に反応性ニトレンラジカル(nitrene radical)中間体(C−N)を形成す る。ニトレンラジカル中間体は生物学的分子と反応し、生物学的分子を共有結合 的に光標識化する。RNase Lに結合後の2−5Aアジド類似体のその場(i n situ)光活性化はRNase L活性を妨害しない(米国特許第4,990,4 98号、図2を参照)。 構造式(I)に従う2−5Aアジド類似体は、2−アジドアデニリル−(2’ →5')2−アジドアデニリル−(2’→5')2−アジドアデノシンの場合のよ うに、単一のアジド−AMP種(例えば、2−アジド−AMP)のオリゴマー; 2−アジドアデニリル−(2’→5')8−アジドアデニリル−(2’→5')2 −アジドアデノシンの場合のように2−アジド−AMP及び8−アジド−AMP 両方のオリゴマー;2−アジドアデニリル−(2’→5')2−アジドアデニリ ル−(2’→5')2−アジドアデノシンの場合のようにAMP及び2−アジド −AMP或は8−アジド−AMPのオリゴマー;又はモノマ−AMP、2−アジ ド−AMP、8−アジド−AMP又は2,8−アジド−AMPのいずれかのいか なる組み合わせから(但し、このようなモノマーの少なくとも1つはアジド−A MP種であるという条件で)生成するオリゴマーを含むことができる。 本発明の実施に用いる構造式(I)の2−5Aアジド類似体は、好ましくは三 量体(n=1)である。5’−リン酸化の好適程度は−リン酸化である(m=1) 。特に好ましいのは1つ以上の8−アジドアデニリル残基、特に2’−末端ヌク レオチドが8−アジドアデノシンである2−5Aアジド類似体を含むオリゴマー 、例えば5’−−ホスフォリル−アデニリル−(2’→5')−アデニリル− (2’→5')−8−アジドアデノシンである。 2−5Aアジド類似体は、その確認を可能にする検出可能標識を担持するのが 好ましい。例えば、その標識は32P、3H、14C又は15N等の放射標識を含む。3 2 Pは最も強いβ−粒子放出体であり、従って好ましい。或は、標識は、強く蛍 光を発するエテノ基を1つ以上含んでもよい。1つ以上のアデニン核の炭素−6 にあるアミノ基をエテノ基に変換し、N16−エテノアデニンを形成することが できるし、又は少なくとも1つのモノマーがエテノ−AMPを含む場合、蛍光オ リゴマーを新たに(de novo)エテノ−AMPから、又はエテノ−AMP、アジド AMPモノマー及びAMPモノマー類の組み合わせから合成してもよい。スハド ルニクら、J .Biol.Chem. 252:4125−4133(1977)を参照。 この全開示は参考としてここに引用して援用する。生物学的分子の検出のための 他の標識が当業者に知られている。 2−5Aアジド類似体で光標識化した後、細胞抽出物をRNase Lポリク ローナル抗体と結合させる。免疫沈降段階のための抗体は、ヒト組換え80kD aに対するポリクローナル抗血清を含むことができ、その抗血清は約30kDa のCFSのRNase Lを認識することもできる。組換えヒト80kDaのR Nase Lは公知の全長cDNAから、標準的組換え技術によって発現させる ことができる(ゾウ(Zhou)ら、Cell 72:753−765(1993)、これ は参考としてここに引用して援用する;遺伝子バンク配列、アクセッションナン バー(受け入れナンバー)L10381、参考としてここに引用して援用する) 。組換えヒト80kDaのRNase Lに対するポリクローナル抗血清は、動 物を組換えタンパク質で免疫し、公知の技術によって抗血清を取得する。 RNase L抗体は、無損傷の抗体、又は抗原と結合できるその断片(フラグ メント)、限定されるものではないが例えばFab及びF(ab’)2フラグメ ントなどを含み得る。従って、ここに用いる用語「抗体」は無損傷の抗体分子、 及び抗原結合能力を保有するそのフラグメントを含む。RNase L抗体によ って形成される抗原−抗体複合体の確認を補助するために標識化された二次抗体 を任意に用いることができる。その二次抗体はRNase Lに、又は一次RN ase L抗体に結合できる。標識化された二次抗体は、一次RNase L抗体 がウサギ抗体である場合は例えばヒツジ−、ヤギ−、又はマウス抗ウサギIgG を含み得る。 二次抗体上の標識は物理的又は化学的手段によって検出される。このような標 識は放射標識;蛍光、紫外線吸収又は光吸収標識等の発色団標識;及び酵素標識 を含む。例えば、125I、131I、3H及び14C等の適した放射性同位体を標識と して用いることができる。ELISAにおいては標識はアルカリホスファターゼ 等の酵素であり、これは、色源基質(chromogenic substrate)を開裂して発色団 開裂産物を放出する。アルカリホスファターゼの場合、基質は例えばフェノール フタレイン−リン酸又はp−ニトロフェニルホスフェートを含む。 免疫沈降後、抽出物中で形成された、抗体、光プローブ及び2−5A結合タン パク質を含む複合体を、タンパク質A−樹脂(Protein A-resin)(例えばタンパ ク質−Aアガロース)に吸着し、洗浄し、そしてタンパク質類を樹脂から溶出す ることで精製する。溶出したタンパク質混合物をゲル電気泳動によて分画化し、 光プローブ又は抗体に担持されている標識の検出によって、光標識化/免疫沈降 した2−5A結合タンパク質を可視化する。標識化されたバンドの分子量を既知 の分子量標準と比較して決定する。 本発明の実施は下記の非限定的な例によって説明される。非変性条件下で試験 した全てのCFS患者のPBMC抽出物は、約30kDaのRNase Lの存 在によって特徴づけられ、全健常者対照群はこの低分子量のRNase Lを欠 如していた。つまり、約30kDaのRNase LはCFS症状の分子マーカ ーである。ここに示したデータは、約30kDaのRNase Lマーカーの存 在によって特徴づけられるのに加えて、CFSの最も重度の例が、約80kDa のRNase L種の非存在によって特徴づけられることも示す。比較的軽度の 症状を示すCFS患者は約80kDaのRNase L種ならびに30kDa種 も保有する。つまり、得られたデータに基づくと、80kDa及び30kDaの RNase L分子の発生パターンはCFSの臨床像の重度と相関関係にある。 同様な結果が、2−5A結合タンパク質の変性条件下におけるアジド−光標識 化、免疫沈降、及びSDS−PAGE分画化で達成された。見かけ分子量約37 kDaにて2−5A結合タンパク質を検出し、80kDaでは検出しないことは 、重度のCFSに一致し、一方、両方のバンドの存在は、比較的軽度のCFS症 状に相当する。 例1 変性条件下におけるアジド光アフィニティ標識化及び免疫沈降による CFSマーカー分子の確認 A.研究の被験者及び対照 研究の被験者は、1988年の疾患管理予防センター(Centers for Disease Control and Prevention:CDC)ガイドライン(ホルムス(Holmes)ら、Ann. Intern .Med. 108:387−389(1988))に沿って、これまでにCF S診断基準を満たすと診断された患者と、健常者対照群である。患者及び対照群 はネバダ及びノースカロライナの診療所から選択された。患者及び対照群の選択 の基準及び研究開始時の臨床的変数はスハドルニクらによって記載されたもので ある(スハドルニクら、Clin .Infect.Dis. 18:S96−S104(1994) )。血液サンプリング時に、選択した症状を自己評価症状チェックリストで評価 した。疲労レベルをカルノフスキー動作スコア(KPS)を用いて評価した(平 均KPS=56)。年齢及び性別が相当する10名の対照被験者を募つた。各C FS患者及び健常者対照群の病歴を調べ、身体検査を行った。対照群の年齢分布 はCFS患者の年齢分布から著しく異ならなかった(CFS患者の平均年齢=4 6歳:対照群の平均年齢=41.7歳)。対照群全員に面接したところ、特に慢 性疲労又はその他の顕著な症状を否定した。又、身体検査の結果は正常であった 。研究は地方の倫理委員会(Institutional Review Boards)の承認を受けた。イ ンフォームドコンセントを各患者及び対照群から得た。末梢血液単核細胞(PB MC)をヘパリン化血液(50ml)からフィコールーハイペイク密度勾配遠心 分離によって分離し、細胞質抽出物はスハドルニクらが以前に報告したように(Biochemistry 22:4153−4158(1983))調製した。この全開示は ここに参考として引用して援用する。細胞質抽出物をプロテアーゼインヒビター を添加せずに調製した。 B.組換えヒトRNase Lポリクローナル抗体の産生 全長ヒトRNase L cDNAは、ゾウらのCell 72:753−765( 1993)に記載され(その全開示は参考としてここに引用して援用する)、遺 伝子バンクアクセッションナンバーL10381として含まれる(これも参考と してここに引用して援用する)。グルタチオンS−トランスフェラーゼ(GST )融合タンパク質法を用いて、RNase Lポリクローナル抗体の産生に必要 な、精製した組換えヒト80kDaのRNase Lを得た。GST−RNas e L融合タンパク質は、ソボル(Sobol)ら、J .Biol.Chem. 270:596 3−5978(1995)に記載の方法に従って大腸菌(E.coli)における発 現によって得た(この全開示は参考としてここに引用して援用する)。組換えヒト 80kDaのRNase Lに対するポリクローナル抗体は、ニュージーランド 白ウサギにおいて、高度に精製した組換えヒトGST−RNase L融合タン パク質で免疫することによって得た。免疫前の血清を用意し、対照(免疫前血清 )として確保した。最初の接種は1日目に、等量の完全フロインドアジュバント と混合した100μgのGST−RNase Lで行われた。14、21、49 及び84日目に、不完全フロインドアジュバントと混合した50μgのGST− RNase L(50%自然及び50%熱変性タンパク質)で追加免疫した。抗 体産生のための血液サンプルを、追加免疫後に、120、150及び180日後 に採 取した。GST−RNase L融合タンパク質を、ヒトトロンビンで加水分解 した後、RNase Lを製造者の仕様書に従ってグルタルアルデヒド活性化カ ートリッジ(ワットマン)に共有結合させた。水素化ホウ素ナトリウムをカラム をとおして循環させ、RNase Lに結合していないグルタルアルデヒドを還 元した。RNase Lに対するポリクローナル抗体を含むウサギ抗血清をグル タルアルデヒドカラムをとおして室温で1時間循環させ、製造者の仕様書に従っ て溶出した。RNase Lポリクローナル抗体は、ソボルら(同上)の記載し たように、ヒト293細胞(ATCC CRL 1573)抽出物、及び大腸菌(E. coli) 発現組換えGST−RNase L融合タンパク質を用いて、ウェスタンブ ロッティングにより特徴づけた。 C.変性条件下におけるPBMC抽出物中の2−5A結合タンパク質のアジド光 アフィニティ標識化及び免疫沈降 2−5Aアジド光プローブ、ApAp(8−アジドA)の化学合成、[γ−32 P]ATP及びポリヌクレオチドキナーゼを用いる5’−一リン酸化による[32 P]pApAp(8−アジドA)の生成、及びPBMC抽出物中の2−5A結合 タンパク質のを光標識化は、チャルバラ(Charubala)ら、Helv .Chim.Acta. :1354−1361(1989)の記載と同様とした。この全開示は参考と してここに引用して援用する。2−5A結合タンパク質の光標識化は、付加プロ テアーゼインヒビターの非存在下で調製したPBMC抽出物(100μgのタン パク質)を2−5A光プローブ[32P]pApAp(8−アジドA)(60μC i/nmole、5μCi)と共にインキュベーション(30分間、4℃)した 後、UV照射(8000ワット/cm2、30秒、0℃)することにより達成し た。光標識化混合物をアフィニティ精製RNase Lポリクローナル抗体(24 μgのタンパク質)、タンパク質A−セファロース(30μl)及び100μl のリン酸緩衝食塩液(PBS)と合一し、混合物を4℃で1時間回転させた。P BSで3回洗浄後、樹脂を40μlのタンパク質溶解化溶液と混合し、5分間沸 騰させ、遠心分離した(10,600×g、5分、室温)。上澄液を10%SD S−PAGEによって分画化した。アジド−光標識化/免疫沈降された2−5 A結合タンパク質を乾燥ゲルのオートラジオグラフィーによって可視化した。合 一したアジド光標識化/免疫沈降方法は、RNase Lに対するポリクローナ ル抗体とは免疫応答するが2−5A結合タンパク質とは免疫応答しないタンパク 質は除去し、RNase Lに対するポリクローナル抗体に免疫応答しない2− 5A結合タンパク質も除去する。 D.結果 この実験の変性条件下では、分子量80kDa、42kDa及び37kDaを 有する3種類の2−5A結合タンパク質が健常者対照群のPBMCに(図1、レ ーン2、3)、及びCFS患者のPBMCの一群に(図1、レーン1、4、5) に認められた。しかし、光アフィニティ標識化/免疫沈降は、CFS患者のPB MCの第二の群には推定分子量37kDaの2−5A結合タンパク質一つのみが 認められ、80kDa又は42kDaの2−5A結合タンパク質は認められなか った(図1、レーン6、7、8、9)。レーン1、4、5によって表わされる患者 は比較的軽度のCFS症状が特徴であった。レーン6、7、8、9によって表わ される患者はより重度のCFS症状が特徴であった。つまり、研究結果は本研究 では患者のCFS症状の重度と相関する。 約37kDaの2−5A結合タンパク質は、PBMC抽出物調製及び処理中に 、約80kDaのRNase Lのプロテアーゼ仲介減成からは生じない。リン イメイジャー分析(phosphorimager analysis)による定量は、CFS患者のPB MC抽出物中の37kDaにおいて認められるタンパク質バンドはプロテアーゼ インヒビターの存在下でも非存在下でも等しい強度であることを証明し、約37 kDaのタンパク質が安定であることを示している。 例2 アジド光アフィニティ標識化によるCFSマーカー分子の確認及び自然 (非変性)条件下における2−5A依存性RNase L酵素活性の分析 A.自然条件における分析的ゲル透過HPLCによる、PBMC抽出物中の2− 5A結合タンパク質の分子量の椎定 CFS患者又は健常者対照群からのPBMC(200μgのタンパク質)の抽出 物を、[32P]pApAp(8−アジドA)(109μCi/nmol、10μ Ci)の存在下で4℃にて30分間インキュベートし、紫外線照射し(8000 ワット/cm2、30秒、0℃)、スーパーデックス200(ハイロード16/6 0)ゲル濾過カラム(ファルマシアバイオテック インコーポレイテッド)上に ロードし、室温で、25mMトリス−Cl(pH7.4)、80mM KCl、1 mM EDTA、5mM MgCl2、0.1mM ATP、及び14m Mβ−メル カプトエタノールで、流速0.5ml/minで溶出し、0.5ml分画群を集め た。各分画中の2−5A結合タンパク質(類)に共有結合した[32P]アジド2 −5A光プローブを、Tmアナリティクス(Analytics)6895型シンチレーシ ョンスペクトロメーターを用い、セレンコフ(Cerenkov)照射(50%効率)シン チレーションスペクトロメトリーによって定量した。スーパーデックス200カ ラムはミオシン、β−ガラクトシダーゼ、ホスホリラーゼb、ウシ血清アルブミ ン、オバルブミン、炭酸脱水酵素、大豆トリプシンインヒビターで校正した(そ れぞれ220、116、97.4、68、44、31、及び21.5kDa)。 B.自然条件下における分析的ゲル透過HPLCによるPBMC抽出物中の2− 5A依存性RNase L酵素活性 健常者対照群及びCFS患者からのPBMC抽出物(200μgのタンパク質 )を、前節に記載したように、自然条件下でスーパーデックス200ゲル濾過カ ラム上で分画化した。各分画のアリコート(5−20μl)中のRNase L 活性を、P33(1×10-8Mから1×10-7M)を含む反応混合物(15−3 0μl)中でポリ(U)−3’−[32P]pCp(20,000dpm)の加水 分解によって測定した(ソボルら、同上)。非特異的RNase活性は、p33 非存在下で、反応混合物(15−30μl)中のポリ(C)−3’−[32P]p Cp(14,000dpm)の加水分解によって測定した。放射能測定はシンチ バース(Scintiverse)I(フィッシャー)(>99%効率)を用いて達成した。 C.結果 自然条件下で分析した健常者対照群のPBMC抽出物において、2−5A結合 及び2−5A依存性RNase L酵素活性が80kDa及び42kDaに認め られた(図2、パネルA及びD)。CFS患者のPBMC抽出物の一群において 、2−5A依存性RNase L酵素活性を有する3種類の2−5A結合タンパ ク質が認められた。この群においては、2−5A依存性RNase L酵素活性 を有する2−5A結合タンパク質は80kDa、42kDa及び30kDa(図 2、パネルB及びE)、又は80kDa、42kDa及び30kDaに認められ た。CFS患者のPBMC抽出物の第二の群において(図1、レーン6、7、8 、9に示される)、2−5A結合又は2−5A依存性RNase L酵素活性は8 0kDa又は42kDaには認められなかったが、しかし、2−5A結合又は2 −5A依存性RNase L酵素活性は、30kDaに認められた(図2、パネル C及びF)。PBMC抽出物に認められる2−5A依存性RNase L酵素活性 が非特異的RNase活性によるものではないことを示すために、ポリ(C)− 3’−[32P]pCpを対照試験に用いた。いずれの分画にもポリ(C)−3’ −[32P]pCpの加水分解は認められず、これは2−5A依存性RNase Lが存在する付加的な証拠となる。[32P]pApAp(8−アジドA)光プロ ーブの特異性は、真正のp33との競合実験によって確認された(データは示さ ず)。更に、ポリ(U)−3’−[32P]pCpの加水分解は、RNase Lの アロステリック活性化因子(アロステリックアクチベーター)である2−5Aの 存在しない場合は認められなかった。 変性条件下及び自然条件下で認められる分子量の差を説明する先行文献に基づ くと、変性条件下においてSDS−PAGE分析で37kDaに認められる2− 5A結合タンパク質は、自然条件下で認められる30kDaのタンパク質と合理 的に一致する(ソマヴィル(Somerville)ら、J .Bacteriol. 117:3837 −3842(1995))。例3 免疫応答性2−5A結合タンパク質のタンパク質加水分解に対する安定性 PBMC抽出物をプロテアーゼインヒビターの存在下及び非存在下で調製し、 その抽出物の調製及び処理中に起こり得るタンパク質加水分解による減成の影響 を評価した。プロテアーゼインヒビターの存在下における細胞質抽出物の調製は 製造者の指示書に従った(ミニ−コンプリート(商標)プロテアーゼインヒビタ ーカクテル錠、ベーリンガー/マンハイム。アプロチニン、ロイペプチン、ペフ ァブロク(商標)SC及びEDTAを含む)。(スハドルニクら、Clin .Infect .Dis. 、同上。)アジド光プローブ、[32P]pApAp(8−アジドA)、 をその2−5A結合タンパク質に共有結合させ、更に組換えヒト80kDaのR Nase Lポリクローナル抗体による免疫沈降によって精製した。光アフィニ ティ標識化された、免疫応答性2−5A結合タンパク質をSDS−PAGE後に リンイメージャー分析によって定量した。プロテアーゼインヒビターの存在下で 調製したCFS患者のPBMC抽出物は、80kDaの2−5A依存性RNas e Lに加えて、37kDaにおいて低分子量の免疫応答性2−5A結合タンパ ク質を含んでいた(図3、レーン1)。プロテアーゼインヒビターの非存在下で 調製した同じCFS患者のPBMC抽出物の光アフィニティ標識化及び免疫沈降 は、80kDaのRNase Lに加えて、37kDa及び42kDaに免疫応 答性2−5A結合タンパク質を表わした(図3、レーン2)。リンイメージャー分 析による定量は、CFS患者のPBMC抽出物において、37kDaに認められ るタンパク質バンドがプロテアーゼインヒビターの存在下でも非存在下でも等し い強度のものであることを示し、これは37kDaのタンパク質が安定であるこ とを示す(図3、レーン1及び2)。プロテアーゼインヒビターの存在下で調製 した健常者対照群のPBMCの抽出物中には、80kDaのRNase Lのみ が検出された(図3、レーン3)。プロテアーゼインヒビターの非存在下で調製さ れた同じ抽出物中では、80kDaのRNase Lが70%減少した(図3、レ ーン3及び4を比較)。しかし、37kDaの免疫応答性2−5A結合タンパク 質は、プロテアーゼインヒビターの存在下又は非存在下で調製した、この健常者 対照群のPBMC抽出物中に検出されなかった(図3、レーン3及び4)。試験し た少数の健常者対照群のPBMC抽出物では、免疫応答性2−5A結合タンパ ク質が50kDaに認められたが、37kDaには認められなかった(図3、レ ーン4)。しかし、50kDaの2−5A結合タンパク質は、ポリ(U)−3’ −[32P]pCpの加水分解によって測定したとき、2−5A依存性RNase L活性を示さなかった(データは示さず)。 合成法、調製法及び分析法に関連して引用された参考文献は全て本明細書に参 照して援用する。 本発明はその精神又は本質的特徴から逸脱することなく他の特殊な形で実施さ れ得る、従って本発明の範囲を示すには、以上の説明よりも、添付の請求の範囲 を参照すべきである。
【手続補正書】 【提出日】平成11年5月19日(1999.5.19) 【補正内容】 (一)「請求の範囲」を補正する。 「別紙の通り」 (二)「発明の詳細な説明」を次のように補正する。 (1)明細書第4頁に記載した構造式(I)を次のように訂正する。 「構造式(I) 」 (2)同第6頁に記載した構造式(I)を次のように訂正する。 「構造式(I) 」 (別紙) 請求の範囲 1. 患者サンプルを、約30kDaのRNase Lの存在について分析す ることを含むことを特徴とする慢性疲労症候群を診断する方法。 2. (a)前記患者サンプル中のタンパク質を自然条件下で分子量によって 分画化し; (b)前記分画化したタンパク質を、約30kDaのタンパク質がRNase L活性を有することについて分析する、 ことを含むことを特徴とする請求項1の方法。 3. 前記サンプルは、血液又はその分画を含むことを特徴とする請求項1又 は2の方法。 4. 前記サンプルは、末梢血液単核細胞の細胞質抽出物を含むことを特徴と する請求項3の方法。 5. 前記RNase L活性の分析は、28及び/又は18RNAの加 水分解による特異的開裂生成物の形成を検出することを含むことを特徴とする請 求項2〜4のいずれかの項に記載の方法。 6. 前記RNase L活性の分析は、ポリ(U)−3’−pCpの加水分 解を検出することを含むことを特徴とする請求項2〜4のいずれかの項に記載の 方法。 7. 前記ポリ(U)−3’−pCpに含まれる標識は、放射標識を含むこと を特徴とする請求項6の方法。 8. 前記標識化されたポリ(U)−3’−pCpは、ポリ(U)−3’−[32 P]pCpであることを特徴とする請求項7の方法。 9. (a)付加プロテアーゼインヒビターの存在下で調製した患者サンプル と、検出可能な標識を担持する構造式(I)に従う化合物を含むプローブとを、 前記標識化されたプローブ化合物と前記サンプル中の2',5’−オリゴアデニ レート結合タンパク質との共有結合物を形成するのに十分な条件下で接触させ: 構造式(I) 上記式中、 mは0から3までの整数であり、 nは1から3までの整数であり、及び 各R1及び各R2は、互いに他のR1及びR2とは独立して、水素又はN3であ り、少なくとも1つのR1又はR2がN3であることを条件とし、 或は前記化合物の水溶性塩である; (b)前記共有結合物を含む前記サンプルと、前記サンプル中のRNase L種に結合する抗体とを接触させ; (c)前記サンプル中の前記タンパク質をゲル電気泳動で分離し;そして (d)前記分離したタンパク質を、 (i)前記標識化されたプローブ化合物と共有結合物を形成し、及び (ii)前記抗体によって結合された マーカータンパク質について調べ; ドデシル硫酸ナトリウム−ポリアクリルアミドゲル電気泳動による見かけの分 子量約37kDaのマーカータンパク質の存在が、慢性疲労症候群の徴候を示す ことを特徴とする慢性疲労症候群を診断する方法。 10. 前記共有結合物を形成する前記条件は、前記プローブ化合物を前記サ ンプル中の2',5’−オリゴアデニレート結合タンパク質に共有結合させるた めに前記サンプルを紫外線照射することを含むことを特徴とする請求項9の方法 。 11. 前記プローブ化合物においてnが1であることを特徴とする請求項9 又は10の方法。 12. 前記プローブ化合物においてmが1であることを特徴とする請求項9 〜11のいずれかの項に記載の方法。 13. 前記プローブ化合物の各R1が水素であることを特徴とする請求項9 〜12のいずれかの項に記載の方法。 14. 前記プローブ化合物は、5’−−ホスホリル−アデニリル−(2’ →5')−アデニリル−(2’→5')−8−アジドアデノシン、又はその塩であ ることを特徴とする請求項13の方法。 15. 前記サンプルは、血液又はその分画を含むことを特徴とする請求項9 〜14のいずれかの項に記載の方法。 16. 前記サンプルは、末梢血液単核細胞の細胞質抽出物を含むことを特徴 とする請求項15の方法。 17. 前記プローブ化合物上の前記検出可能な標識は、放射標識であること を特徴とする請求項9〜16のいずれかの項に記載の方法。 18. 前記放射標識は、32P原子であることを特徴とする請求項17の方法 。 19. (a)付加プロテアーゼインヒビターの非存在下で調製した患者サン プルと、検出可能な標識を担持する構造式(I)に従う化合物を含むプローブと を、前記標識化されたプローブ化合物と前記サンプル中の2',5’−オリゴア デニレート結合タンパク質との共有結合物を形成するのに十分な条件下で接触さ せ; 構造式(I) 上記式中 mは0から3までの整数であり、 nは1から3までの整数であり、及び 各R1及びR2は、互いに他のR1及びR2とは独立して、水素又はN3であり 、少なくとも1つのR1又はR2はN3であることを条件とし、 或は前記化合物の水溶性塩である; (b)前記共有結合物を含む前記サンプルと、前記サンプル中のRNase L種に結合する抗体とを接触させ; (c)前記サンプル中の前記タンパク質をゲル電気泳動で分離し;そして (d)前記分離したタンパク質を、 (i)前記標識化されたプローブ化合物と共有結合物を形成し、及び (ii)前記抗体によって結合された マーカータンパク質について調べ; ドデシル硫酸ナトリウム−ポリアクリルアミドケル電気泳動による見かけの分 子量約37kDaのマーカータンパク質の存在、及びドデシル硫酸ナトリウム− ボリアクリルアミドゲル電気泳動による見かけの分子量約80kDaのマーカー タンパク質の非存在が、重度の慢性疲労症候群の徴候を示すことを特徴とする重 度の慢性疲労症候群を検出する方法。 20. 前記共有結合物を形成する前記条件は、前記プローブ化合物を前記サ ンプル中の2',5’−オリゴアデニレート結合タンパク質に共有結合させるた めに前記サンプルを紫外線照射することを含むことを特徴とする請求項19の方 法。 21. 前記プローブ化合物においてnが1であることを特徴とする請求項1 9又は20の方法。 22. 前記プローブ化合物においてmが1であることを特徴とする請求項1 9〜21のいずれかの項に記載の方法。 23. 前記プローブ化合物の各R1が水素であることを特徴とする請求項1 9〜22のいずれかの項に記載の方法。 24. 前記プローブ化合物は、5’−−ホスホリル−アデニリル−(2’ →5')−アデニリル−(2’→5’)−8−アジドアデノシン、又はその塩で あることを特徴とする請求項23の方法。 25. 自然条件下において患者サンプルを、約30kDa及び約80kDa の分子量を有するRNase L分子の存在について分析することを含み、それ によって、(i)約30kDaのRNase L分子の存在及び約80kDaの RNase L分子の非存在は重度の慢性疲労症候群を示し、(ii)両方の分 子量のRNase L分子の存在は比較的軽度の慢性疲労症候群を示す、 慢性疲労症候群の相対的重度を評価する方法。 26. (a)前記患者サンプル中の前記タンパク質を非変性条件下で分子量 によって分画化し; (b)前記分画化したタンパク質を、約30kDa及び約80kDaの分子が RNase L活性を有することについて分析する、 ことを含むことを特徴とする請求項25の方法。 27. 前記サンプルは、血液又はその分画を含むことを特徴とする請求項2 5又は26の方法。 28. 前記サンプルは、末梢血液単核細胞の細胞質抽出物を含むことを特徴 とする請求項27の方法。 29. 前記RNase L活性の分析は、ポリ(U)−3’−pCpの加水 分解を検出することを含むことを特徴とする請求項26〜28のいずれかの項に 記載の方法。 30. 前記RNase L活性の分析は、28及び/又は18RNAの 加水分解による特異的開裂生成物の形成を検出することを含むことを特徴とする 請求項26〜28のいずれかの項に記載の方法。 【手続補正書】 【提出日】平成11年7月8日(1999.7.8) 【補正内容】 (一)「発明の詳細な説明」を次のように補正する。 (1)明細書第2頁下から第3行の「2−アデノシン5’−一リン酸」を「2− アジドアデノシン5’−一リン酸」に訂正する。 (2)明細書第2頁下から第2行の「8−アデノシン5’−一リン酸」を「8− アジドアデノシン5’−一リン酸」に訂正する。 (3)明細書第2頁最下行の「2,8−アデノシン5’−一リン酸」を「2,8 −ジアジドアデノシン5’−一リン酸」に訂正する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG ,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT ,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA, CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,F I,GB,GE,HU,IL,IS,JP,KE,KG ,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT, LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX,N O,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG ,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA, UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 患者サンプルを、約30kDaのRNase Lの存在について分析す ることを含むことを特徴とする慢性疲労症候群を診断する方法。 2. (a)前記患者サンプル中のタンパク質を自然条件下で分子量によって 分画化し; (b)前記分画化したタンパク質を、約30kDaのタンパク質がRNase L活性を有することについて分析する、 ことを含むことを特徴とする請求項1の方法。 3. 前記サンプルは、血液又はその分画を含むことを特徴とする請求項1又 は2の方法。 4. 前記サンプルは、末梢血液単核細胞の細胞質抽出物を含むことを特徴と する請求項3の方法。 5. 前記RNase L活性の分析は、28及び/又は18RNAの加 水分解による特異的開裂生成物の形成を検出することを含むことを特徴とする請 求項2〜4のいずれかの項に記載の方法。 6. 前記RNase L活性の分析は、ポリ(U)−3’−pCpの加水分 解を検出することを含むことを特徴とする請求項2〜4のいずれかの項に記載の 方法。 7. 前記ポリ(U)−3’−pCpに含まれる標識は、放射標識を含むこと を特徴とする請求項6の方法。 8. 前記標識化されたポリ(U)−3’−pCpは、ポリ(U)−3’−[32 P]pCpであることを特徴とする請求項7の方法。 9. (a)付加プロテアーゼインヒビターの存在下で調製した患者サンプル と、検出可能な標識を担持する構造式(I)に従う化合物を含むプローブとを、 前記標識化されたプローブ化合物と前記サンプル中の2’,5’−オリゴアデニ レート結合タンパク質との共有結合物を形成するのに十分な条件下で接触させ: 構造式(I) 上記式中、 mは0から3までの整数であり、 nは1から3までの整数であり、及び 各R1及び各R2は、互いに他のR1及びR2とは独立して、水素又はN3であ り、少なくとも1つのR1又はR2がN3であることを条件とし、 或は前記化合物の水溶性塩である; (b)前記共有結合物を含む前記サンプルと、前記サンプル中のRNase L種に結合する抗体とを接触させ; (c)前記サンプル中の前記タンパク質をゲル電気泳動で分離し;そして (d)前記分離したタンパク質を、 (i)前記標識化されたプローブ化合物と共有結合物を形成し、及び (ii)前記抗体によって結合された マーカータンパク質について調べ; ドデシル硫酸ナトリウム−ポリアクリルアミドゲル電気泳動による見かけの分 子量約37kDaのマーカータンパク質の存在が、慢性疲労症候群の徴候を示す ことを特徴とする慢性疲労症候群を診断する方法。 10. 前記共有結合物を形成する前記条件は、前記プローブ化合物を前記サ ンプル中の2',5’−オリゴアデニレート結合タンパク質に共有結合させるた めに前記サンプルを紫外線照射することを含むことを特徴とする請求項9の方法 。 11. 前記プローブ化合物においてnが1であることを特徴とする請求項9 又は10の方法。 12. 前記プローブ化合物においてmが1であることを特徴とする請求項9 〜11のいずれかの項に記載の方法。 13. 前記プローブ化合物の各R1が水素であることを特徴とする請求項9 〜12のいずれかの項に記載の方法。 14. 前記プローブ化合物は、5’−−ホスホリル−アデニリル−(2' →5')−アデニリル−(2’→5')−8−アジドアデノシン、又はその塩であ ることを特徴とする請求項13の方法。 15. 前記サンプルは、血液又はその分画を含むことを特徴とする請求項9 〜14のいずれかの項に記載の方法。 16. 前記サンプルは、末梢血液単核細胞の細胞質抽出物を含むことを特徴 とする請求項15の方法。 17. 前記プローブ化合物上の前記検出可能な標識は、放射標識であること を特徴とする請求項9〜16のいずれかの項に記載の方法。 18. 前記放射標識は、32P原子であることを特徴とする請求項17の方法 。 19. (a)付加プロテアーゼインヒビターの非存在下で調製した患者サン プルと、検出可能な標識を担持する構造式(I)に従う化合物を含むプローブと を、前記標識化されたプローブ化合物と前記サンプル中の2',5’−オリゴア デニレート結合タンパク質との共有結合物を形成するのに十分な条件下で接触さ せ; 構造式(I) 上記式中 mは0から3までの整数であり、 nは1から3までの整数であり、及び 各R1及びR2は、互いに他のR1及びR2とは独立して、水素又はN3であり 、少なくとも1つのR1又はR2はN3であることを条件とし、 或は前記化合物の水溶性塩である; (b)前記共有結合物を含む前記サンプルと、前記サンプル中のRNase L種に結合する抗体とを接触させ; (c)前記サンプル中の前記タンパク質をゲル電気泳動で分離し;そして (d)前記分離したタンパク質を、 (i)前記標識化されたプローブ化合物と共有結合物を形成し、及び (ii)前記抗体によって結合された マーカータンパク質について調べ; ドデシル硫酸ナトリウム−ポリアクリルアミドゲル電気泳動による見かけの分 子量約37kDaのマーカータンパク質の存在、及びドデシル硫酸ナトリウム− ポリアクリルアミドゲル電気泳動による見かけの分子量約80kDaのマーカー タンパク質の非存在が、重度の慢性疲労症候群の徴候を示すことを特徴とする重 度の慢性疲労症候群を検出する方法。 20. 前記共有結合物を形成する前記条件は、前記プローブ化合物を前記サ ンプル中の2',5’−オリゴアデニレート結合タンパク質に共有結合させるた めに前記サンプルを紫外線照射することを含むことを特徴とする請求項19の方 法。 21. 前記プローブ化合物においてnが1であることを特徴とする請求項1 9又は20の方法。 22. 前記プローブ化合物においてmが1であることを特徴とする請求項1 9〜21のいずれかの項に記載の方法。 23. 前記プローブ化合物の各R1が水素であることを特徴とする請求項1 9〜22のいずれかの項に記載の方法。 24. 前記プローブ化合物は、5’−−ホスホリル−アデニリル−(2’ →5')−アデニリル−(2’→5’)−8−アジドアデノシン、又はその塩で あることを特徴とする請求項23の方法。 25. 自然条件下において患者サンプルを、約30kDa及び約80kDa の分子量を有するRNase L分子の存在について分析することを含み、それ によって、(i)約30kDaのRNase L分子の存在及び約80kDaの RNase L分子の非存在は重度の慢性疲労症候群を示し、(ii)両方の分 子量のRNase L分子の存在は比較的軽度の慢性疲労症候群を示す、 慢性疲労症候群の相対的重度を評価する方法。 26. (a)前記患者サンプル中の前記タンパク質を非変性条件下で分子量 によって分画化し; (b)前記分画化したタンパク質を、約30kDa及び約80kDaの分子が RNase L活性を有することについて分析する、 ことを含むことを特徴とする請求項25の方法。 27. 前記サンプルは、血液又はその分画を含むことを特徴とする請求項2 5又は26の方法。 28. 前記サンプルは、末梢血液単核細胞の細胞質抽出物を含むことを特徴 とする請求項27の方法。 29. 前記RNase L活性の分析は、ポリ(U)−3’−pCpの加水 分解を検出することを含むことを特徴とする請求項26〜28のいずれかの項に 記載の方法。 30. 前記RNase L活性の分析は、28及び/又は18RNAの 加水分解による特異的開裂生成物の形成を検出することを含むことを特徴とする 請求項26〜28のいずれかの項に記載の方法。
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